JPH109524A - 電気炉用高速純酸素助燃バーナ - Google Patents
電気炉用高速純酸素助燃バーナInfo
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- JPH109524A JPH109524A JP15953196A JP15953196A JPH109524A JP H109524 A JPH109524 A JP H109524A JP 15953196 A JP15953196 A JP 15953196A JP 15953196 A JP15953196 A JP 15953196A JP H109524 A JPH109524 A JP H109524A
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Abstract
バーナ先端部や炉体トラブルの減少を図り、生産性を大
幅に向上する。 【解決手段】 中心部より酸素ガスを噴出する酸素ガス
噴出管12と、この酸素ガス噴出管12の外周部より燃
料を噴出する燃料噴出管13と、またこの燃料噴出管1
3の外周部より燃焼用酸素ガスを噴出する燃焼用酸素ガ
ス噴出管14の三重管で構成する。中心部より噴出する
酸素ガスの速度を高速となすべく、酸素ガス噴出管12
の先端に絞り部12aを設ける。最外周より噴出する燃
焼用酸素ガスに旋回を付与すべく、燃料噴出管13と燃
焼用酸素ガス噴出管14とで形成される環状空間15に
旋回羽根16を介設する。
Description
ける低温領域いわゆるコールドスポットの溶解を促進す
るための助燃バーナに関するものである。
電極周辺の鉄屑は早く溶解するが、電極から離れた場
所、すなわちコールドスポットに位置する鉄屑は溶解が
遅く、炉内の鉄屑溶解速度にアンバランスが生じる。こ
のため、炉内全体の鉄屑溶解速度は、コールドスポット
の溶解速度に律速されていた。
ランスを解決し、炉内全体をバランス良く溶解させるべ
く、コールドスポットの位置に助燃バーナを設置し,こ
の助燃バーナでコールドスポットに位置する鉄屑の予
熱,切断,溶解を行うようになってきている。
用されている助燃バーナ1は、図7に示すように、内管
2と外管3を同心状に配置した二重管で構成され、内管
2から気体燃料を、内管2と外管3とで形成される環状
空間4から燃焼用空気を噴出する構造であったので、燃
焼炎5は図8に示すように広がりのある長い形状となっ
て流速が遅く、下記のような問題を内在していた。
存在した場合、燃焼炎の反射によってバーナの先端部や
炉体が溶損する。 媒溶剤等の不燃物によってバーナの先端部が詰まり
易い。
った問題を解決し、効率の高い操業を行い、電気炉の生
産性を高めることができる助燃バーナを提供することを
目的としている。
ために、本発明の助燃バーナは、中心部より酸素ガスを
噴出する三重管構成とするとともに、この中心部より噴
出する酸素ガスの速度を高速となすべく、中心の酸素ガ
ス噴出管の先端の内側に絞り部を設け、また、最外周よ
り噴出する燃焼用酸素ガスに旋回を付与すべく、燃料噴
出管と燃焼用酸素ガス噴出管とで形成される環状空間に
旋回羽根を介設している。
素ガス噴出管の先端から噴出する酸素ガスの速度が高速
となって、不燃物の飛散が促進されるとともに、酸素と
燃料との酸化発熱反応が急激に進行して、高温の燃焼炎
が得られ、スクラップの溶断が促進される。また、旋回
羽根を介設することで、燃料と酸素ガスとの混合が急速
に行われる。さらに、これらの相乗効果によってバーナ
先端での燃料と酸素ガス混合燃焼法においてもシャープ
な短炎が形成できる。
バーナは、中心部より酸素ガスを噴出し、この酸素ガス
の外周部より燃料を、またこの燃料の外周部より燃焼用
酸素ガスを噴出するべく三重管構成とするとともに、中
心部より噴出する酸素ガスの速度を高速となすべく、中
心の酸素ガス噴出管の先端に絞り部を設け、また、最外
周より噴出する燃焼用酸素ガスに旋回を付与すべく、燃
料噴出管と燃焼用酸素ガス噴出管とで形成される環状空
間に旋回羽根を介設した構成である。
は、必要に応じて、先端に保護フードを取り付けたり、
また、燃焼用酸素ガス噴出管を水冷構造となし、電気炉
内の高温雰囲気に対処できるようにすることは言うまで
もない。
は、中心部より噴出する高速の酸素ガスによって媒溶剤
等の不燃物の飛散が促進されるとともに、酸素と燃料と
の酸化発熱反応が急激に進行し,高温の燃焼炎が得ら
れ、スクラップの溶断が促進される。また、旋回羽根に
よって最外周から噴出する酸素ガスに旋回を与えて渦巻
き流を起こすので、燃料と酸素ガスとの混合が急激に行
われる。さらに、これらの相乗効果によってバーナ先端
での燃料と酸素ガス混合燃焼法でもシャープな短炎が形
成できる。
ナを図1〜図6に示す一実施例に基づいて説明する。図
1は本発明の電気炉用高速純酸素助燃バーナの第1実施
例を断面して示す正面図、図2は図1の側面図、図3は
断面して示す使用状態説明図で、(a)は要部正面図、
(b)は平面図、図4は本発明の電気炉用高速純酸素助
燃バーナの第2実施例を断面して示す要部正面図、図5
は本発明の電気炉用高速純酸素助燃バーナの第3実施例
を断面して示す要部正面図、図6は本発明の電気炉用高
速純酸素助燃バーナにおける燃焼炎の説明図である。
気炉用高速純酸素助燃バーナであり、中心部には例えば
媒溶剤等の不燃物の飛散用及びスクラップのカッティン
グ用酸素ガスを噴出する酸素ガス噴出管12を配置し、
この酸素ガス噴出管12の外周にはこれと同軸に燃料を
噴出する燃料噴出管13を、また、この燃料噴出管13
の外周にはこれと同軸に燃焼用酸素ガスを噴出する燃焼
用酸素ガス噴出管14を配置した三重管構成となされて
いる。この燃焼用酸素ガス噴出管14の先端は、前記酸
素ガス噴出管12及び燃料噴出管13の先端より突出し
た状態となされている。
バーナ11では、酸素ガス噴出管12の先端に絞り部1
2aを設けるともに、燃料噴出管13と燃焼用酸素ガス
噴出管14とで形成される環状空間15に旋回羽根16
を介設している。
端部に設けた絞り部12aの形状,構造,絞り率等は特
に限定されるものではなく、酸素ガス噴出管12の先端
から噴出される酸素ガスの流速がマッハ0.1〜3の範
囲となるように、供給される酸素ガスの流量,圧力等と
の関係で決定する。
ば、媒溶剤等の不燃物を吹き飛ばすことが難しく、鉄屑
表面の露出による溶断の促進効果を期待できないからで
あり、加えて、バーナ先端部の詰まりを抑制できないか
らである。一方、酸素ガスの流速がマッハ3を超えて
も、効果はあまり変わらず、また、酸素ガスの供給設備
等の大型化が必要となるからである。
素助燃バーナ11では、先ず、酸素ガス噴出管12と燃
料噴出管13とで形成される環状空間17から燃料を噴
出し、気体中の空気によって着火燃焼させる。次に、燃
料噴出管13と燃焼用酸素ガス噴出管14とで形成され
る環状空間15から旋回羽根16によって旋回を付与し
た酸素ガスを噴出し、前記着火燃焼させた燃料とでバー
ナ先端で燃焼火炎を形成させ、鉄屑や雰囲気の温度を上
昇させる。
2aを通してマッハ0.1〜3の高速の酸素ガスを噴出
させる。これにより、酸素ガスと燃料との酸化反応が急
激に進行し、鉄屑の溶断が短時間で可能になる。
は、燃料と燃焼用酸素ガスの燃焼は、狭い範囲で集中的
に行わせることが望ましく、燃焼炎18の形状として
は、図6に示すような、シャープな短炎が望ましい。そ
こで、本発明の電気炉用高速純酸素助燃バーナ11で
は、燃料噴出管13と燃焼用酸素ガス噴出管14とで形
成された環状空間15から噴出する酸素ガスに渦巻き流
を起こすために、前記環状空間15に旋回羽根16を介
設すると共に、酸素ガス噴出管12から高速の酸素ガス
を噴出させるために、酸素ガス噴出管12の先端部に絞
り部12aを設けている。
1では、前記したような構成によってシャープな短炎を
形成し、高温の燃焼炎18を得ることにしている。そし
て、このようなシャープで高温,高速の短炎によって、
鉄屑の迅速な溶断が可能になり、周囲の鉄屑の予熱も可
能となる。
8の跳ね返りが減少し、炉体の局部溶損が抑制される。
さらに、酸素ガス噴出管12から高速の酸素ガスを噴出
させることにより、媒溶剤等の不燃物を吹き飛ばし、鉄
屑表面の露出による溶断の促進効果が期待できるととも
に、バーナ先端部の詰まりも抑制できる。
1に使用する燃料としては、コークスガス,LPG,L
NG等、気体燃料であればよい。
1は、上記したような図1に示す構成のものに限らず、
図4に示すように、図1に示す構成の電気炉用高速純酸
素助燃バーナ11の燃焼用酸素ガス噴出管14の先端外
周部に着脱可能な形態で保護フード19を設けたもので
もよい。このように保護フード19を設けた場合には、
電気炉用高速純酸素助燃バーナ11の先端が溶損した場
合にも、保護フード19が溶損されるだけで、燃焼用酸
素ガス噴出管14や燃料噴出管13の先端が溶損される
ことがないので、保護フード19を取り替えるだけでよ
くなる。なお、保護フード19の材質は、金属製,耐熱
金属製に限らず、耐火物やセラミックス等でもよい。
ーナ11は、図3に示すように、電気炉20の炉内に向
けて配置されており、高温雰囲気の中に長時間挿入する
ことになるので、図5に示すように、図1に示す構成の
電気炉用高速純酸素助燃バーナ11の燃焼用酸素ガス噴
出管14を水冷可能な構造となすことが好ましい。な
お、図5中の14aは燃焼用酸素ガス噴出管14を構成
する冷却水導入管、14bは同じく冷却水排出管を示
す。
1は上記したような構成であり、図3に示したような、
80トン電気炉20内に50トンの鉄屑21を投入した
後、コールドスポット22に向けて設置した2基の本発
明の電気炉用高速純酸素助燃バーナ11を使用して電気
炉20を稼働した。なお、図3中の23は電極を示す。
12と燃料噴出管13とで形成された環状空間17から
燃料として表2に示す成分のコークスガス(以下、「C
ガス」と略す)を300Nm3/hr噴出させて大気中の空気
によりこのCガスを着火燃焼させるとともに、同時に燃
料噴出管13と燃焼用酸素ガス噴出管14とで形成され
た環状空間15から旋回を付与された酸素ガスを300
Nm3/hr噴出し、バーナ先端での燃料と酸素ガス混合燃焼
火炎となした。
の高速の酸素ガスを300Nm3/hr噴出させ、電気炉20
内の鉄屑の溶解を実施した。その場合の溶解時間と電力
原単位を併せて表1に示した。なお、比較として、図7
に示す構造の従来の助燃バーナを用いて電気炉20内の
鉄屑の溶解を実施した場合における条件、結果も併せて
表1に示した。
速純酸素助燃バーナ11を使用すれば、図7に示す構成
の従来の電気炉用助燃バーナを使用した場合と比較して
溶解時間は92分から83分へと9分間短縮し、また、
電力原単位は412kwh/T から368kwh/T へと44kw
h/T 低減した。また、バーナ先端の詰まりも発生せず、
フレームの跳ね返りによる炉体の異常溶損も見られなか
った。なお、上記した実験では、溶解期及び昇熱期とも
に酸素ガス噴出管12から酸素ガスを噴出して行った
が、溶解期のみ酸素ガス噴出管12から酸素ガスを噴出
し、昇熱期は酸素ガスを噴出しなくてもよいが、先端詰
まり抑制のために、ある程度の流速を確保する方が望ま
しい。
高速純酸素助燃バーナを使用した場合には、溶解時間が
短縮するとともに、電力原単位も低減し、さらに、バー
ナ先端部や炉体トラブルも減少して、生産性は大幅に向
上する。
実施例を断面して示す正面図である。
正面図、(b)は平面図である。
実施例を断面して示す要部正面図である。
実施例を断面して示す要部正面図である。
る燃焼炎の説明図である。
す正面図である。
明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 中心部より不燃物の飛散用及びスクラッ
プのカッティング用酸素ガスを噴出し、この酸素ガスの
外周部より燃料を、またこの燃料の外周部より燃焼用酸
素ガスを噴出するべく三重管構成とするとともに、中心
部より噴出する酸素ガスの速度を高速となすべく、中心
部の酸素ガス噴出管の先端に絞り部を設け、また、最外
周より噴出する燃焼用酸素ガスに旋回を付与すべく、燃
料噴出管と燃焼用酸素ガス噴出管とで形成される環状空
間に旋回羽根を介設したことを特徴とする電気炉用高速
純酸素助燃バーナ。
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JP15953196A JP3181222B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 電気炉用高速純酸素助燃バーナ |
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- 1996-06-20 JP JP15953196A patent/JP3181222B2/ja not_active Expired - Fee Related
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