JPH1095128A - インクタンクおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクタンクおよびインクジェット記録装置

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JPH1095128A
JPH1095128A JP25030796A JP25030796A JPH1095128A JP H1095128 A JPH1095128 A JP H1095128A JP 25030796 A JP25030796 A JP 25030796A JP 25030796 A JP25030796 A JP 25030796A JP H1095128 A JPH1095128 A JP H1095128A
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air
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ink tank
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幸治 末永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気連通孔からのインクの漏れを防止し、イ
ンクタンクの内部を有効利用でき、小型のインクタンク
およびインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 蓋体3の裏面には、大気連通孔13の周
囲に仕切板21と仕切板22が設けられている。またガ
ード部材4には、仕切板23、仕切板24、外周を囲む
壁部25が設けられている。仕切板21と仕切板22で
大気連通孔13に連通する空気室30を形成し、また仕
切板22と仕切板24で壁部25とともに1つの空気室
31と2つの空気室32を形成する。空気は大気連通孔
13から空気室30、連通溝26、空気室31、連通溝
27、空気室32、連通溝28を介してインクタンク内
へ入る。逆にインク含浸部材に保持されているインク
は、空気室32,31,30でトラップされ、大気連通
孔13からインクが漏れ出すことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気連通孔を有
し、内部に空気を導入するインクタンクおよびそのイン
クタンクを有するインクジェット記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置では、インクタ
ンク内にインクを保持させておき、記録によってインク
が消費されると、その分だけのインクをヘッドに供給す
る。インクタンクでは、ヘッドに供給したインクの量だ
け、大気連通孔から空気を内部に取り込み、ヘッドにお
けるインク圧を調整している。しかし、平板に孔を開け
ただけの大気連通孔であると、衝撃や環境変動等によ
り、インクタンク内でインクを保持しているインク含浸
部材からインクが溢れ出し、溢れ出したインクがそのま
ま大気連通孔より漏れてしまうという問題があった。
【0003】従来のインクタンクの構成として、例え
ば、特開平7−32063号公報には、インクを含浸部
材によって保持し、大気連通孔にインクを含んだ含浸部
材が直接入り込まないようリブを立てることにより、イ
ンクの含浸部材の上部に空気の層を形成することが提案
されている。
【0004】しかしながらこの構成でも、含浸部材から
空気の層へ飛び散ったインクが大気連通孔から滲み出し
てくるという問題がある。そのため、インクの充填量を
多くすることができなかった。また、リブによって含浸
部材が押圧されるため、押圧部における含浸部材の密度
が高くなってその部分にインクが残留し、含浸部材に保
持させておいたインクを充分に使いきることができなか
った。さらに、含浸部材が直接大気連通孔に入り込まな
いようにするには、大きな空気の層が必要であり、イン
クタンクの内部を有効に利用できず、インクタンクの大
型化あるいはインクの充填量の減少を招いていた。
【0005】また、特開平8−39821号公報には、
複数の空間を形成する連通プレートをインクタンクの外
側に取り付け、インク漏れや混色防止を図っている。し
かし、インクタンクの外側に連通プレートを取り付ける
構成では、その分だけインクタンクが大型化してしま
う。また、インクタンク内部ではインク含浸部材をリブ
によって指示しているため、インク含浸部材の上部に空
間が必要であり、小型化することが難しいという問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、大気連通孔からのインクの
漏れを防止し、インクタンクの内部を有効利用できて小
型化を図ることのできるインクタンクおよびインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、インクタンクにおいて、大気連通孔を有するインク
タンクにおいて、前記大気連通孔を有する内面にガード
部材を接合し、該ガード部材によって1以上の空気室を
形成してなり、前記大気連通孔から前記空気室を介して
内部に空気を導入することを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクタンクにおいて、前記大気連通孔は蓋体に設け
られており、蓋体の裏面に前記ガード部材が接合されて
いることを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のインクタンクにおいて、前記大気連通孔の周囲または
前記ガード部材に仕切板が一体的に形成されており、該
仕切板によって前記空気室を形成することを特徴とする
ものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のインクタンクにおいて、前記仕切板あるいは前記仕切
板に対向する部分に溝が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、インクジェット
記録装置において、請求項1ないし4のいずれか1項に
記載のインクタンクを有することを特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクタンクの
実施の一形態を示す断面図である。図中、1はインクタ
ンク、2はハウジング、3は蓋体、4はガード部材、1
1は主インク室、12はインク含浸部材、13は大気連
通孔、14は第1のメニスカス形成部材、15はインク
誘導部材、16は中間室、17は第2のメニスカス形成
部材、18は結合部毛管部材、19はインク誘導部材押
さえ、20は空気室である。
【0013】インクタンク1の内部は、主インク室11
と、その下部の中間室16に分けられている。主インク
室11の内部には、インク含浸部材12が配置されてい
る。このインク含浸部材12は、毛細管力によりインク
を保持し、負圧を保っている。主インク室11の上部
は、蓋体3とガード部材4の組立体がハウジング2に接
合されている。蓋体3には大気連通孔13が設けられ、
蓋体3とガード部材4の接合によって1以上の空気室2
0が形成されている。空気室20は、隣接する空気室2
0や、大気連通孔13あるいは主インク室11と連通し
ており、大気連通孔13から侵入する空気は、1以上の
空気室20を介して主インク室11に入り込む。インク
含浸部材12は、その上部で空気室20を介して大気と
連通するため大気圧に解放されており、インク供給時に
は、インク含浸部材12内のインクは大気圧により押さ
れ、また、インク含浸部材12の下方から負圧により中
間室16側へ引き出される。また、主インク室11の底
面は、連通孔を最低部とするような斜面で形成されてい
る。
【0014】主インク室11と中間室16の間には、多
数の微細孔を有する第1のメニスカス形成部材14が配
置されている。第1のメニスカス形成部材14には、イ
ンク含浸部材12の底部が圧接されて配置される。イン
ク含浸部材12内にインクが含浸されているときは、イ
ンクは第1のメニスカス形成部材14を通過して中間室
16に移動する。インク含浸部材12にインクがなくな
った場合、インク含浸部材12に接した第1のメニスカ
ス形成部材14の微細孔に張っているインクのメニスカ
スが大気圧によって押され、表面張力に打ち勝って空気
が通過し、気泡となって中間室16へ移動する。これに
より、プリントヘッド3へのインクの供給圧を一定以下
に保っている。
【0015】第1のメニスカス形成部材14の下部に
は、中間室16の底面まで延在するインク誘導部材15
が設けられている。インク誘導部材15は、連通孔の周
囲の壁面から突出するインク誘導部材押さえ19によっ
て支持されている。あるいは、第1のメニスカス形成部
材14の一部をインク誘導部材15としてもよい。第1
のメニスカス形成部材14の下面に気泡が溜り、空気の
層ができてしまったり、あるいは、中間室16内のイン
クの液面が低下したとき、インク誘導部材15が中間室
16内のインクを吸い上げて第1のメニスカス形成部材
14にインクを供給する。これにより、第1のメニスカ
ス形成部材14を常に濡れた状態に保ち、負圧を保つ。
また、インクを使いきるまで、インクの供給圧を最良の
状態を維持することができる。
【0016】中間室16は、連通孔よりも上方に延在す
る部分を有している。図1では、中間室16の周辺部の
方が連通孔の部分よりも高くなるように、中間室16の
上壁を斜めにしている。中間室16は、第1のメニスカ
ス形成部材14および第2のメニスカス形成部材17を
通過して侵入してきた気泡を周辺部の連通孔よりも高い
部分に集積し、プリントヘッドへの気泡の混入を防止
し、また、プリントヘッドとの結合部に残留する空気を
除去している。
【0017】中間室16の底部には、プリントヘッドと
の接続を行なうためのジョイント部が設けられている。
このジョイント部には、多数の微細孔が設けられた第2
のメニスカス形成部材17および結合部毛管部材18が
この順で設けられている。インクタンク1が取り外され
て放置された状態においては、この第2のメニスカス形
成部材17に設けられた微細孔に形成されるインクの表
面張力によって、中間室16内のインクがジョイント部
から漏れ出すことはない。また、インクタンク1が装着
されている状態では、インクタンク1にかかる振動およ
び衝撃、加速度による圧力変動、および、プリントヘッ
ドのノズル側からの気泡混入を防止する。また結合部毛
管部材18は、インクタンク1の装着時には、第2のメ
ニスカス形成部材17とプリントヘッドとの間を埋める
ため、結合部における空気の残留量を大幅に減少させる
ことができ、気泡による印字不良を減少させることがで
きる。また、インクタンク1の取り外し時には、この結
合部毛管部材18がインクを吸収するので、インクが垂
れることはない。
【0018】図2は、蓋体の一例を示す平面図、図3
は、ガード部材の一例を示す平面図、図4は、蓋体およ
びガード部材の組立体の一例を示す断面図および平面図
である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して
説明を省略する。21〜24は仕切板、25は壁部、2
6〜28は連通溝、29は融着代、30〜32は空気室
である。ここに示した構成では、空気室を3室経由し
て、大気連通孔13から侵入した空気が主インク室11
へ流入する例を示している。なお、図3は図示の都合
上、図2、図4よりも多少拡大して示している。
【0019】蓋体3の裏面には、図2に示すように、大
気連通孔13の周囲に空気室30を仕切るための仕切板
21を設け、また、空気室31と空気室32を仕切るた
めの仕切板22が設けられている。
【0020】また、ガード部材4には、図3に示すよう
に、空気室30を仕切るための仕切板23と、空気室3
1と空気室32を仕切るための仕切板24と、外周を囲
む壁部25が設けられている。仕切板23の外周部には
空気室30と空気室31の空気の連通を図るための連通
溝26が設けられている。また、仕切板24の上部に
は、空気室31と空気室32の空気の連通を図るための
連通溝27が設けられている。さらに、壁部25には空
気室32と主インク室11の空気の連通を図るための連
通溝28が設けられている。なお、仕切板24と壁部に
は、蓋体3との融着の際の融着代28が形成されてい
る。
【0021】このような蓋体3とガード部材4とが、例
えば超音波融着や熱融着などによって図4に示すように
接合される。このとき、ガード部材4に融着代29を設
けた部分において、その融着代29が溶けて蓋体3と接
合する。蓋体3とガード部材4の接合により、蓋体3の
仕切板21とガード部材4の仕切板22とが組み合わさ
れて大気連通孔13に連通する空気室30を形成する。
また、蓋体3の仕切板22とガード部材4の仕切板24
とが組み合わされて、壁部25とともに1つの空気室3
1と2つの空気室32を形成する。
【0022】図5は、蓋体とガード部材の組立体の一例
における空気の流れの説明図である。図5に示すよう
に、ガード部材4の仕切板23は蓋体3には融着されて
おらず、隙間が空いている。また、蓋体3の仕切板21
とも離間している。蓋体3の仕切板21はガード部材4
に当接あるいは融着しているが、連通溝26によって空
気の通路が確保されている。これらによって、大気連通
孔13から空気室30に侵入した空気は、蓋体3と仕切
板23の間、仕切板21と仕切板23の間、および連通
溝26を通って空気室31へと侵入する。
【0023】蓋体3の仕切板22はガード部材4と離間
しており、また、ガード部材4の仕切板24とも離間し
ている。ガード部材4の仕切板24は蓋体3に融着され
るが、連通溝27が形成されているので空気の通路は確
保されている。これらによって、空気室31の空気は、
蓋体の仕切板22とガード部材4の間、仕切板22と仕
切板24との間、および、連通溝27を通って空気室3
2へと侵入する。
【0024】さらに、空気室32の壁面となる壁部25
に設けられている連通溝28によって空気室32と主イ
ンク室11との間に空気の通路が確保されており、空気
室32内の空気は主インク室11へと侵入することがで
きる。
【0025】仕切板23と蓋体3との間、仕切板21と
仕切板23の間、仕切板22と仕切板24の間、仕切板
22とガード部材4との間などの接合しない空気の通路
や、連通溝26〜28の深さは、具体的には、例えば
0.2〜0.3mm程度あればよい。また、連通溝26
〜28の幅は、具体的には、例えば0.5mm程度あれ
ばよい。
【0026】このような空気の通路は、逆にインクの通
路にもなり得る。インク含浸部材12に保持されている
インクは、例えば、インクタンクの急激な加速および減
速、振動等によって飛散することがある。飛散したイン
クは、空気の通路内にも侵入する。例えば、主インク室
と空気室32を連通する連通溝27にインクが侵入する
と、空気室32へとインクが入り込む。しかし、インク
は空気室32に収容され、外部に漏れ出すことはない。
空気室32内に収容されたインクも、インクタンクの急
激な加減速や振動によって連通溝27に飛散し、空気室
31に入り込むことがあるが、その場合でもインクの漏
れは発生しない。さらに、連通溝26を介して空気室3
0にインクが入り込み、大気連通孔13から漏出する可
能性はあるものの、実際には空気室30にインクが入り
込むことはなく、空気室31にインクが入り込むことも
まれであり、インクの漏出は皆無であった。このよう
に、空気室を設けることによってインクの漏れを防ぐこ
とができた。
【0027】この例では、主インク室11に連通する空
気室32を両側に1つずつ設け、各空気室32と主イン
ク室11を連通する連通溝28を複数設けている。この
ように連通溝28を複数設けることによって、インクで
いくつかの連通溝28が閉塞された場合でも、他の連通
溝28によって主インク室11への空気の供給を行なう
ことができ、主インク室11内の負圧を維持することが
できる。同様に、空気室32を複数設けることによっ
て、一方がインクによって使用不能となっても、他方に
よって空気を主インク室11へ供給することができる。
【0028】なお、空気室30や空気室31は、インク
の侵入が非常にまれであるので、ここでは1室構成とし
ている。もちろん、これらを複数の空気室で構成するこ
ともできる。また、上述のように空気室30にはインク
の侵入が認められなかったので、上述のように3室構成
にせず、2室構成としてもよい。また、さらに空気室を
増やし、4室以上の構成としてもよい。空気室30〜3
2の形状は任意であり、ここでは一例を示したに過ぎな
い。連通溝26〜28の本数も任意であり、設計時に決
定すればよい。連通溝は、連通溝26のように仕切板に
対向する部分に設けてもよいし、連通溝27,28のよ
うに仕切板に設けてもよい。また、仕切板21〜24
は、それぞれ、蓋体3あるいはガード部材4に当接しな
いで空気の通路を形成する方法と、連通溝によって空気
の通路を形成する方法のどちらを採用してもよい。仕切
板21と仕切板23、仕切板22と仕切板24を密着さ
せ、密着している面のどちらか一方あるいは両方に連通
溝を形成して空気の通路を確保してもよい。上述の例で
は、仕切板21と仕切板23、仕切板22と仕切板24
を組み合わせて配置したが、いずれか一方のみでもよ
い。
【0029】このような構成の蓋体3とガード部材4の
組立体をインクタンク1のハウジング2に接合すると、
インク含浸部材12とガード部材4とが面接触し、イン
ク含浸部材12を第1のメニスカス形成部材14側へ押
し付ける。このとき、従来のようにリブによる点または
線による押圧ではなく、面による押圧であるので、イン
ク含浸部材12の密度変化は小さく、インク含浸部材1
2に保持されていたインクを使いきることができる。ま
た、連通溝28が複数設けられているので、複数箇所か
らインク含浸部材12へ空気が侵入し、インク含浸部材
12内で均等にインクを消費して行くことができる。さ
らに、ガード部材4によって空気の通路は確保されてお
り、空気室30〜32の厚さも、具体的には、例えば2
mm程度でよいので、従来のようにインク含浸部材12
の上に広い空気の層を設ける必要はなく、従来よりもイ
ンクタンクを小型化でき、あるいはインク含浸部材12
を大きくしてインクの容量を増加することができる。
【0030】図6は、本発明のインクタンクの実施の別
の形態を示す断面図である。図中、図1と同様の部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。5はプリントヘッ
ドである。この例では、インクタンク1内には中間室1
6は存在せず、主インク室11のみの構成となってい
る。また、プリントヘッド5と一体の構成を示してい
る。このような1室構成のインクタンクにおいても、ガ
ード部材4を取り付け、大気連通孔13から空気室を介
して主インク室11に空気が流れるように構成すること
によって、大気連通孔13からのインクの漏れを防ぐこ
とができる。
【0031】なお、図1に示したような2室構成のイン
クタンクについても、プリントヘッド5と一体のインク
タンクであってもよい。また、図6に示した1室構成の
インクタンクでも、プリントヘッド5と分離できる形式
のインクタンクであってもよい。
【0032】上述の各実施の形態では、蓋体3に大気連
通孔13が設けられている例を示したが、ハウジング2
に大気連通孔13が設けられている構成でも、同様にガ
ード部材4をハウジング2に取り付け、空気室を設ける
ように構成すればよい。この構成は、1室構成、2室構
成、プリントヘッドと一体のもの、分離可能なものな
ど、種々の構成のインクタンクについて適用可能であ
る。
【0033】図7は、本発明のインクジェット記録装置
の実施の一形態を示す外観図である。図中、41はイン
クジェット記録装置、42は下部ケース、43は上部ケ
ース、44はトレー挿入口、45はディップスイッチ、
46はメインスイッチ、47は用紙受け、48はパネル
コンソール、49は手差し挿入口、50は手差しトレ
ー、51はインクタンク挿入蓋、52はインクタンク、
53は用紙送りローラ、54は用紙トレー、55はイン
タフェースケーブル、56はメモリカードである。
【0034】インクジェット記録装置41の筺体は、概
ね下部ケース42と上部ケース43により構成されてい
る。この中に図示しない電気回路や駆動系部品などが収
納されている。下部ケース42にはトレー挿入口44が
設けられ、ここから記録するための用紙が収納された用
紙トレー54が挿入され、インクジェット記録装置41
に用紙が装填される。
【0035】また、下部ケース42にはディップスイッ
チ45およびメインスイッチ46が取り付けられてい
る。ディップスイッチ45は、インクジェット記録装置
41の動作の一部を設定するものであり、設定変更の頻
度の少ない機能設定が割り付けられている。このディッ
プスイッチ45は、使用しないときにはカバーで覆うよ
うに構成されている。メインスイッチ46は、インクジ
ェット記録装置41の電源を切入するためのスイッチで
ある。下部ケース42には、さらに、図示しないインタ
フェースコネクタや、メモリカード56の挿入口等が設
けられている。インタフェースコネクタには、インタフ
ェースケーブル55が接続され、外部のコンピュータな
どとのデータ交換が行なわれる。メモリカード56は、
インクジェット記録装置41の動作時に拡張メモリとし
て用いられたり、ある場合にはフォントが格納され、記
録時に用いられる。
【0036】上部ケース43には、用紙受け47が形成
されており、記録済みの用紙が排出される。また、パネ
ルコンソール48が設けられており、記録モードの設定
や、給紙、排紙等の指示など、ユーザが頻繁に使用する
入力手段や、インクジェット記録装置側からのメッセー
ジの表示手段などが配置されている。さらに、手差し挿
入口49、手差しトレー50が設けられており、ここか
らユーザが手差しにより給紙することができる。
【0037】また、上部ケース43にはインクタンク挿
入蓋51が設けられている。この蓋を開けることによ
り、内部のインクタンク52の着脱を行なうことができ
る。インクタンク52は、上述の各実施の形態で示した
ような構成のものを用いることができる。ヘッドと分離
型のインクタンクの場合には、インクタンク52の装着
によってヘッドとの液的な連通が図られる。この場合、
ヘッドもキャリッジに対して着脱自在に構成してもよ
い。ヘッドと一体型のインクタンクの場合には、インク
タンク52をキャリッジに装着するのみである。
【0038】用紙トレー54に収納された用紙は、内部
の図示しない搬送系により1枚ずつ取り出されて搬送さ
れ、あるいは手差し挿入口49から用紙が差し込まれ、
用紙送りローラ53の円周に沿って送られる。ヘッドが
用紙の搬送方向とは直角方向に移動し、帯状領域ごとに
記録を行なう。このとき、ヘッドの移動とともに主イン
ク室も移動し、インク含浸部材に保持されているインク
に対して加減速による力が加わる。また、インクタンク
52の装着前にも運搬時などに振動や加減速、天地の逆
転など、あらゆる方向の力が加わる。そのため、インク
含浸部材に保持されているインクが主インク室内で飛散
することが考えられるが、上述のインクタンクの構成に
よれば、インクの飛散するスペースも少なく、また、空
気の通路となる連通溝内にインクが入り込んでも、空気
室によってトラップされ、大気連通孔からインクが漏れ
出すことはない。また、連通溝を複数設けておけば、そ
の一部がインクで閉塞されても、他の連通溝によって主
インク室の大気との連通は保たれ、主インク室内の圧力
を維持することができる。
【0039】帯状領域の記録後、用紙送りローラ53に
よって次の帯状領域の記録位置まで用紙の長さ方向に用
紙を送る。この動作を繰り返し行なうことにより、用紙
上に記録を行なう。そして、上部ケース43の用紙受け
47へ排紙される。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インクタンクの大気連通孔を有する内面にガ
ード部材を接合し、そのガード部材によって1以上の空
気室を形成して、空気室を介してインク室内に空気を導
入する構成にしたので、衝撃あるいは環境変動などによ
る大気連通孔からのインク漏れを防ぐことができる。従
来の内部にリブを立てて空間を確保する構成に比べ、本
発明ではガード部材で空間を確保するので、インクタン
ク本体内の空間を広く使用することができ、インク含浸
部材を大きくしてインク充填量を増やすことができる。
さらにガード部材の面全体でインク含浸部材を押さえて
いることから、インク含浸部材に密度の異なる部分が発
生しにくく、インクが滞留せず、インクを効率よく使用
することができる。さらに、従来の複数の部屋を持つ連
通プレートをインクタンクの外側に取り付ける構成と比
べて、インクタンクの内部にガード部材を装着する構成
であるのでインクタンクを小型化することができる。
【0041】さらにこのようなインクタンクを用いたイ
ンクジェット記録装置を構成することにより、使用中に
インクの漏出によって汚れることはなく、小型でランニ
ングコストの安いインクジェット記録装置を得ることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクタンクの実施の一形態を示す
断面図である。
【図2】 蓋体の一例を示す平面図である。
【図3】 ガード部材の一例を示す平面図である。
【図4】 蓋体およびガード部材の組立体の一例を示す
断面図および平面図である。
【図5】 蓋体とガード部材の組立体の一例における空
気の流れの説明図である。
【図6】 本発明のインクタンクの実施の別の形態を示
す断面図である。
【図7】 本発明のインクジェット記録装置の実施の一
形態を示す外観図である。
【符号の説明】
1…インクタンク、2…ハウジング、3…蓋体、4…ガ
ード部材、5…プリントヘッド、11…主インク室、1
2…インク含浸部材、13…大気連通孔、14…第1の
メニスカス形成部材、15…インク誘導部材、16…中
間室、17…第2のメニスカス形成部材、18…結合部
毛管部材、19…インク誘導部材押さえ、20…空気
室、21〜24…仕切板、25…壁部、26〜28…連
通溝、29…融着代、30〜32…空気室、41…イン
クジェット記録装置、42…下部ケース、43…上部ケ
ース、44…トレー挿入口、45…ディップスイッチ、
46…メインスイッチ、47…用紙受け、48…パネル
コンソール、49…手差し挿入口、50…手差しトレ
ー、51…インクタンク挿入蓋、52…インクタンク、
53…用紙送りローラ、54…用紙トレー、55…イン
タフェースケーブル、56…メモリカード。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気連通孔を有するインクタンクにおい
    て、前記大気連通孔を有する内面にガード部材を接合
    し、該ガード部材によって1以上の空気室を形成してな
    り、前記大気連通孔から前記空気室を介して内部に空気
    を導入することを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記大気連通孔は蓋体に設けられてお
    り、蓋体の裏面に前記ガード部材が接合されていること
    を特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  3. 【請求項3】 前記大気連通孔の周囲または前記ガード
    部材に仕切板が一体的に形成されており、該仕切板によ
    って前記空気室を形成することを特徴とする請求項1に
    記載のインクタンク。
  4. 【請求項4】 前記仕切板あるいは前記仕切板に対向す
    る部分に溝が設けられていることを特徴とする請求項3
    に記載のインクタンク。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    のインクタンクを有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
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