JP2001121715A - インクジェット記録装置用インクカートリッジ - Google Patents
インクジェット記録装置用インクカートリッジInfo
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Abstract
し、しかも製造コストを可及的に抑えることができるイ
ンクカートリッジを提供すること。 【解決手段】 インク含浸用の多孔質材6’を収容した
容器本体3と、蓋体4とからなり、蓋体4と多孔質材
6’との間に、多孔質材6’をインク供給口5に弾圧で
きるスペーサ30を装填する。通常の容量のインクを収
容する容器と同一形状の容器本体3、蓋体4を使用し、
インク供給口近傍の構造に変化を来すことなく、多孔質
材6’の体積を減少させてインク収容量を減少させる。
Description
る記録ヘッドが取付けられたキャリッジに装着されて記
録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジに関す
る。
な構造で写真品質で画像を印刷することができるため、
パーソナルユースの記録装置としても広く使用されてい
る。このような記録装置は、通常、ブラックインク用の
記録ヘッドと、カラーインク用の記録ヘッドとをキャリ
ッジに搭載して、ブラックインク用カートリッジ、及び
カラーインク用カートリッジを装着することにより各記
録ヘッドにインク供給針を介してインクを供給するよう
に構成されている。
れる印刷物の大半がテキストデータであるような場合に
は、カラーインクの使用量や頻度が低く、これにともな
ってカラーインク用カートリッジの交換頻度もブラック
インク用カートリッジの交換頻度に比較して極めて低く
なり、カラーインク用カートリッジのインクを消費しき
る以前に有効期限が到来してしまい、交換を余儀なくさ
れ、ランニングコストが上昇するという問題がある。ま
た、逆にカラー画像の印刷量が多くなる使用形態では、
ブラックインクの使用頻度が低くなり、ブラックインク
用カートリッジのインクを消費しきる以前に有効期限が
到来してしまうことがある。さらに、記録装置自体の使
用頻度が低い場合には、ブラックインク用、及びカラー
インク用カートリッジにインクを残したまま、有効期限
を迎えることがある。このような問題を解消するため、
カートリッジの容積を小さくしてインク収容量を少なく
したインクカートリッジを製作することも考えられる
が、インクカートリッジを収容するホルダとの間に隙間
が生じて、キャリッジの往復動によりインク供給針との
間にゆるみが生じたり、また新たな型を起こす必要が生
じてコストが掛かる等の不都合がある。このような問題
を解消するため、特開平9-262988号公報に見られるよう
に通常量のインクカートリッジを構成する容器の底部に
詰め物を装填して、インク量を減少させたインクカート
リッジが提案されている。これによれば、容器の形状を
変えることなく詰め物を装填するだけでインクの充填量
を減少させることができるものの、記録ヘッドへのイン
クの流出特性に最も大きな影響を与えるインク供給口近
傍の形状が変化するため、印刷特性に変動を来す虞があ
る。本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
って、その目的とするところは、通常のインクカートリ
ッジと同等のインク排出特性を備え、しかも通常の容器
を使用することができる小容量用のインクカートリッジ
を提供することである。
るために本発明においては、インク供給口を介して連通
するインク室にインク含浸用の多孔質材を収容した容器
本体と、前記容器本体の開口部を封止する蓋体とからイ
ンクカートリッジにおいて、前記蓋体と前記多孔質材と
の間にスペーサを装填するようにした。
の容器、蓋体を使用し、インク供給口近傍における構造
や、多孔質材とインク供給口との関係に変化を来すこと
なく、インク収容体である多孔質材の体積を減少させ
る。
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明が小容
量化しようとする通常容量のブラックインク用のインク
カートリッジの一例を示すものであって、カートリッジ
1は、ほぼ直方体状の空間を確保するためのインク室2
を形成する高分子材料製の容器本体3と、容器本体3の
開口部を封止する蓋体4とから構成されていて、容器本
体3の一側面、この実施例では下面3aに記録ヘッド2
0に連通するインク供給針22と係合するインク供給口
5が形成されている。容器3には、インクを含浸して保
持するほぼ直方体状の多孔質材6が装填されている。
傍の他の面には、インクカートリッジ1を特定するため
の情報、たとえば製造シリアル番号、製造年月日、イン
ク量等を格納した記憶手段が裏面に実装され、また外部
との接続用電極7が表面に形成された回路基板8が固定
されている。
に空間を確保するリブ9が形成され、また多孔質材にイ
ンクを注入するインク注入口10と、前記空間と連通す
る大気連通口11が穿設されている。また蓋体4の表面
には一端が大気連通口11に、他端が他の領域に延びる
細溝12が形成されている。
部の構造を示すものであって、インクカートリッジ1
は、記録ヘッド20を固定するキャリッジ21の所定位
置に搭載されたとき、記録ヘッド20に連通するインク
供給針22がインク供給口5を介して液密に結合してイ
ンク室2に連通する。このインク供給針22は、インク
供給口5に対して容易に着脱でき、またインク供給口5
に装着された場合にはパッキン13により確実に封止さ
れるように構成されている。
ク流路14を備えた凸部15が形成されていて、この流
路14にバネ16により常時付勢され、インク供給針2
2が規定の位置まで挿通されたとき開弁する弁体17が
装着されており、インク供給針22が挿入されていない
状態ではパッキン13の上面に弾圧されてインクの漏れ
出しを防止するように構成されている。
は、容器本体3のインク室2に直方体状に成形された多
孔質材6を挿入し、容器本体3の開口部に蓋体4を溶着
等により接合して封止し、またインク供給口5の露出面
にインク供給針22の挿入が可能なフィルムにより封止
して容器として構成される。
接続し、またインク注入口9からインク注入針を多孔質
材6に挿通して、容器の内部を減圧すると、インク供給
口5の流路や多孔質材6の細孔に含まれている空気が排
除される。
入すると、インクが多孔質材6の細孔に効率的に吸収さ
れる。インクの充填が終了した段階で、減圧室等に収容
してさらに減圧を行った後、蓋体4の上面に一部18a
が剥離可能な封止用フィルム18を貼着することにより
インクカートリッジ1が完成する。
合には、図4に示したように前述の多孔質材6とほぼ同
等の断面形状を備えているものの、インク量に合せて高
さH’が、通常のものの高さHよりも小さく調製された
第2の多孔質材6’を装填する。
トリッジを構成する容器本体3の長手方向の両端、及び
両側の端部近傍に張出部31、32を備えた基台33
と、長手方向に延びるリブ34、35とにより構成され
ている。
内側に位置するように両側にそれぞれ2列に形成されて
いて、中心線側に位置するリブ35は、外側に位置する
リブ34よりも両端が飛び出し、かつ基台33の張出部
31よりも内側に位置しており、また板上部側が外側と
なるように両端の側面35aが斜面として形成されてい
る。
ブ36により接合され、両側の張出部32は外側のリブ
34との間に形成された斜面37aを備えたリブ37に
よりリブ34に接合されている。リブ36は、リブ34
とリブ35との間隔を適切に、つまり毛細管力によりイ
ンクをリブ34、35の間に吸収したり、ここに侵入し
たインクが自身のメニスカスにより停滞したりするのを
防止できる間隙を維持するとともに、スペーサ30全体
の形状を保持するための剛性を与えるもので、必要に応
じて複数本設けられる。
インク注入口10に対向する位置、必要に応じては大気
連通口11と対向する位置に貫通孔38、39、3
8’、39’が、相互が対称となる位置に穿設され、長
手方向の張出部31、31の両端には突起40が形成さ
れている。この突起40は、容器本体3の内壁に強い摩
擦力で当接して、容器本体3と蓋体4との接合が完了す
るまで、多孔質材6を圧縮した状態に維持する機能を備
えている。
の多孔質材6’の装填後に、リブ34、35が下方とな
るようにして容器本体3に装入し、容器本体3の開口部
3aに蓋体4を被せて押し込むと、多孔質材6’がスペ
ーサ30を介して蓋体4により圧縮さながら容器本体3
の底部に移動する。
8、39と38’、39’とが対称に形成されているた
め、左右を取り違えて挿入しても、インク注入口9には
貫通孔38、38’のいずれかが対向するから、以後の
インク注入に支障をきたすことはない。また、リブ3
4、35がそれぞれ容器本体3の内壁の近傍に位置する
ように両側に位置しているため、内壁との摩擦で浮上が
り易い多孔質材6’を確実に容器本体3の底部に押し込
むことができ、かつインク注入針の挿入時にも障害とな
ることがない。
終了した段階では、図6(a)に示したように張出部3
1、31の両端の突起40が容器本体3の内壁に当接し
て浮上がりを防止される。この状態で、容器本体3の開
口部3aに蓋体4を溶着等により封止し、またインク供
給口5の露出面にインク供給針22の挿入が可能なフィ
ルムにより封止して容器を構成する。
接続し、またインク注入口10からインク注入針を多孔
質材6’に挿通する。インク注入針の先端は、スペーサ
30の孔38及びリブ35、35の間を通過して多孔質
材6’に到達してこれに挿通される。この状態で排気管
により容器の内部を減圧すると、インク供給口5の流路
や多孔質材6’の細孔に含まれている空気が排除され
る。
第2の多孔質材6’が含浸できる程度の量を注入する
と、インクは多孔質材6’の細孔に吸収される。インク
の充填が終了した段階で、減圧室等に収容してさらに減
圧を行った後、蓋体4の上面に一部18aが剥離可能な
封止用フィルム18を貼着することによりインクカート
リッジが完成する。
手段には、インクカートリッジを特定するための情報の
ほか、スペーサ30により減少されているインク量に関
するデータを格納する。
ンクカートリッジ1’は、多孔質材6’がリブ34、3
5を介して上部から押圧されているため、板上部により
押圧される場合に比較して内部の形状、特に凸部15の
形状に対応して適度な押圧力を受け、またリブ35が凸
部15よりもほぼ外側に位置するためインク供給口のイ
ンク流路の流路抵抗を無用に増加させることがない。
たように記録装置に装着すると、インク供給針22がイ
ンク供給口5を介してインク室2に液密に結合する。そ
して記録ヘッド20へのインクの供給特性を大きく左右
するインク供給口5の近傍、特に凸部15における多孔
質材6’は、スペーサ30により通常容量タイプのもの
と同等に圧縮されているので、インクの充填量の多少に
関わりなく確実にインクを記録ヘッド20に供給するこ
とができる。
をほぼ対称形状に構成する場合について説明したが、図
7(a)に示したように、スペーサ30に形成されてい
るリブ34、35のインク供給口5に対向する領域に凸
部34a、35aを形成すると、図7(b)に示したよ
うにインク供給口5の近傍を選択的に圧縮して、近傍の
インクをインク供給口5に確実に排出することができ
る。さらに、インク供給口5から離れた端部に若干中央
側に位置する垂直壁41を形成しておくと、インク供給
口5から最も離れた領域、つまり上端領域をインク供給
口5の側に引寄せて、多孔質材6のインクをより確実に
インク供給口5に導くことができる。
蓋体4のリブ9を当接さているが、図8(a)に示した
ように基台33の上面にインク注入口10や、大気連通
口11を囲むリブ9に係合するように壁状の突起42、
43、さらには蓋体4のリブの間に係合する突起44、
45を形成すると、リブ34、35の凸部34a、35
aに関わりなく、スペーサ30を多孔質材6に安定した
姿勢で押し付けることができる。
給針により開放可能な弁17によりインク供給口5を封
止するものに例を採って説明したが、インク供給針と気
密的に係合するパッキンだけを備えたものに適用しても
同様の作用を奏する。
ンクを収容するインクカートリッジに例を採って説明し
たが、図9に示したように、容器本体3を壁3aにより
複数のインク収容室2に分割して、各部屋に多孔質材
6”、及びスペーサ30’を収容しても同様の作用を奏
する。
は、蓋体と多孔質材との間に、多孔質材をインク供給口
に弾圧できるスペーサを装填するようにしたので、通常
の容量のインクを収容する容器と同一形状の容器、蓋体
を使用し、インク供給口近傍の構造に変化を来すことな
く、インク収容領域の容積を減少させることができる。
図である。
状態の断面構造を示す図である。
斜視図である。
構成する場合の一実施例を示す組立斜視図である。
一実施例を、多孔質材側から見た状態で示す斜視図であ
る。
プに構成されたインクカートリッジを記録装置に装着し
た状態を示す断面図である。
ッジに装填するスペーサの他の実施例を、多孔質材側か
ら見た状態で示す斜視図と、このスペーサが装填された
インクカートリッジの断面構造を示す図である。
ッジに装填するスペーサの他の実施例を、蓋体側から見
た状態で示す斜視図と、このスペーサが装填されたイン
クカートリッジの断面構造を示す図である。
リッジに例を採って、蓋体を取り外した状態で示す図で
ある。
Claims (14)
- 【請求項1】 インク供給口を介して連通するインク室
にインク含浸用の多孔質材を収容した容器本体と、前記
容器本体の開口部を封止する蓋体とからインクカートリ
ッジにおいて、 前記蓋体と前記多孔質材との間にスペーサを装填してな
るインクジェット記録装置用インクカートリッジ。 - 【請求項2】 前記蓋体にインク注入口と大気連通口と
が形成され、また前記スペーサに少なくとも前記インク
注入口に対向する位置に、貫通孔が形成されている請求
項1に記載のインクジェット記録装置用インクカートリ
ッジ。 - 【請求項3】 前記貫通孔が前記スペーサの向きに関わ
りなく前記インク注入口に対向するように対称な位置に
複数設けられている請求項2に記載のインクジェット記
録装置用インクカートリッジ。 - 【請求項4】 前記スペーサが少なくとも前記多孔質材
の前記インク供給口に対向する領域を弾圧している請求
項1に記載のインクジェット記録装置用インクカートリ
ッジ。 - 【請求項5】 前記スペーサが、前記蓋体に対向する側
に平板状の基部を、また前記多孔質材に対向する側に、
前記容器の長手方向に延びるリブを形成して構成されて
いる請求項1に記載のインクジェット記録装置用インク
カートリッジ。 - 【請求項6】 前記平板状の基部の前記蓋体に対向する
側に、前記蓋体に係合可能な突起が形成されている請求
項5に記載のインクジェット記録装置用インクカートリ
ッジ。 - 【請求項7】 前記スペーサが、前記蓋体に対向する側
に平板状の基部を、また前記多孔質材に対向する側に、
前記容器の長手方向に延びるリブを複数条ずつ形成し、
かつ隣接する相互の前記リブが連結されて構成されてい
る請求項1に記載のインクジェット記録装置用インクカ
ートリッジ。 - 【請求項8】 前記リブが前記容器本体の幅方向の両側
に位置するように形成されている請求項1に記載のイン
クジェット記録装置用インクカートリッジ。 - 【請求項9】 前記インク供給口に前記容器本体の底部
から突出し、かつ前記インク供給口に連通するインク流
路を備えた凸部が形成されていて、前記リブが前記イン
ク流路に非対向な領域で前記多孔質材に当接する請求項
1に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッ
ジ。 - 【請求項10】 前記基部の、長手方向の角部に前記容
器本体の内壁に当接可能な突起が形成されている請求項
5に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッ
ジ。 - 【請求項11】 前記スペーサが、前記蓋体に対向する
側に平板状の基部を、また前記多孔質材に対向する側
に、前記容器の長手方向に延び、かつ前記インク供給口
に対向する領域に凸部を備えたリブを形成して構成され
ている請求項1に記載のインクジェット記録装置用イン
クカートリッジ。 - 【請求項12】 前記基部に対向する側に前記基部で、
かつ前記多孔質材を前記インク供給口側に押圧する突起
が形成されている請求項8に記載のインクジェット記録
装置用インクカートリッジ。 - 【請求項13】 前記容器本体が、壁によりインク供給
口に連通する複数のインク室に分割され、前記各部屋に
前記多孔質材が、前記スペーサにより前記インク供給口
に弾圧されて装填されている請求項1に記載のインクジ
ェット記録装置用インクカートリッジ。 - 【請求項14】 前記容器本体、または蓋体にインクカ
ートリッジを特定するためのデータを記憶させた記憶手
段が付帯されている請求項1に記載のインクジェット記
録装置用インクカートリッジ。
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