JPH1094964A - 半導体ウェハーのcmp装置 - Google Patents

半導体ウェハーのcmp装置

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JPH1094964A
JPH1094964A JP8250116A JP25011696A JPH1094964A JP H1094964 A JPH1094964 A JP H1094964A JP 8250116 A JP8250116 A JP 8250116A JP 25011696 A JP25011696 A JP 25011696A JP H1094964 A JPH1094964 A JP H1094964A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体基板上に形成された材料層のCMP研磨
装置において、研磨レートの低下や研磨均一性の悪化を
防止し、又、被研磨ウェハー上にスクラッチ(傷)の発
生する事を防止する。 【解決手段】半導体基板上に形成された材料層のCMP
研磨装置において、研磨パッド4上のウェハーキャリア
9の前方の近傍にスラリー供給口6を設け、スラリー5
を被研磨ウェハー8に供給する。そして、研磨パッド4
上のウェハーキャリア9の後方にスラリー除去装置1を
設ける。更に、ウェハーキャリア9とスラリー除去装置
1間にコンディショニング機構13を設ける。これによ
り、研磨パッド4上の研磨終了後のスラリー5、研磨屑
やゴミ等がスラリー除去装置1により除去可能となり、
被研磨ウェハーへのスクラッチ(傷)の発生を防止出来
る。また、常に新しいスラリー5により研磨を行うこと
で、研磨レートや研磨均一性が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
分野に関し、半導体基板上に形成された材料層のCMP
研磨装置に関する。
【0001】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化に伴
い、半導体回路基板の多層化が進んでいる。半導体回路
基板の多層化に伴い、層間絶縁膜を中心とした平坦化技
術が重要となっている。層間絶縁膜の平坦化技術には種
々の方法が知られているが、半導体デバイスの高集積化
が進むにつれてCMPによる平坦化技術が近年、注目さ
れている。
【0002】従来のCMP装置(化学的機械的研磨装
置)は図3で示すように、回転する研磨プレート回転軸
3に支持され、表面に研磨パッド4(多孔質で連続孔を
有する材料で形成されている)を備えた研磨プレート2
上に被研磨ウェハー8をセットし、スラリー5(研磨
剤)を、スラリー供給口6を介して被研磨ウェハー8の
周辺から供給しながら研磨する装置である。図中、9は
ウェハーキャリア(被研磨ウェハー8保持台)、10は
ウェハーキャリア回転軸、12は被研磨ウェハー8を研
磨パッド4へ押しつけるための研磨圧力調整機構であ
り、7はスラリー5を研磨パッド4上に供給するスラリ
ー供給系であり、13は研磨パッド4表面の目立て(以
下コンディショニングと呼ぶ)を行う為のコンディショ
ニング機構である。
【0003】上記従来のCMP装置は、被研磨ウェハー
8上に成膜された層間絶縁膜等を微細なホールを有する
研磨パッド4上にスラリー5を供給し研磨パッド4に被
研磨ウェハー8を接触させながら研磨する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、スラリーは研磨パッドの中央に落とされて、
研磨パッドの回転で生じる遠心力のみでウェハーが固定
されている方向に広がる構造に成っている。従って、ウ
ェハーキャリアに固定されているウェハーと研磨パッド
の接触面に十分にしかも均一にスラリーが供給されず、
ウェハー面内での研磨の均一性や又ウェハー間での研磨
レートの違いが問題となった。
【0005】また、研磨パッドは、多孔質の材料でその
表面には無数の凹凸がある例えば発泡ウレタン材で造ら
れており、しかもスラリーは若干粘性を持った液体から
できている。従って、通常の研磨テーブルの回転得られ
る遠心力では、ウェハーを研磨した古いスラリーを研磨
パッドから十分に取り除くことができず、研磨屑を含ん
だ古いスラリーが研磨パッドに残留して、ウェハー表面
に傷がついてしまう、という問題が起こった。
【0006】また、研磨を続けると研磨パッドの表面の
凹凸が減少して研磨レートが低下するので、この低下を
防ぐためにコンディショニング(研磨パッドにスラリー
を供給して研磨パッドを回転させながら、100μm□
程度のダイヤモンド粒を埋め込んだディスクで研磨パッ
ド上をスキャンする)と呼ばれている研磨パッドの目立
てを行う必要があるが、この時、欠落したダイヤモンド
粒が研磨パッドに残留し、このダイヤモンド粒が研磨さ
れるウェハー表面に傷をつけてしまう、という問題が残
った。
【0007】そこで、本発明は、研磨パッドとウェハー
表面の接触面に十分に新しいスラリーを供給するととも
に、研磨パッド上から古いスラリーを効果的に除去する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のCMP装置は、
研磨プレートの回転方向に対しウェハーキャリアの前に
スラリー供給口を設け、またウェハーキャリアの後方に
スラリーを除去する装置を設けている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
を参照して説明する。図1において、6は研磨プレート
の回転方向に対しウェハーキャリア9の前に設けたスラ
リー供給口であり、1はウェハーキャリアの後方に設け
たスラリーを除去する装置である。
【0010】このように、スラリー供給口を設けること
により、研磨プレートの回転により新しいスラリーが研
磨パッドとウェハーの接触面に効率的に運ばれる。ま
た、ウェハーが研磨パッド上で回転してウェハーの研磨
に使われ古いスラリーは、研磨パッドの回転によりウェ
ハーキャリアの後方に運ばれて、スラリー除去装置によ
って除去されるため、ウェハーと研磨パッドの接触面に
は古いスラリーが回ってこない。
【実施例】次に、本発明の第1の実施例について図面を
参照して詳細に説明する。図1(a)および図1(b)
は、本発明の第1の実施例を示す概略平面図および概略
上面図である。本実施例では、回転する研磨プレート回
転軸3に支持され、表面に研磨パッド4(多孔質で連続
孔を有する材料で形成されている)を備えた研磨プレー
ト2上に被研磨ウェハー8をセットし、スラリー5を、
ウェハーキャリア9の前方に円弧状に形成されたスラリ
ー供給口6を介して被研磨ウェハー8に供給しながら研
磨する装置である。図中、9はウェハーキャリア(被研
磨ウェハー8保持台)、10はウェハーキャリア回転
軸、12は被研磨ウェハー8を研磨パッド4へ押しつけ
るための研磨圧力調整機構であり、7はスラリー5を研
磨パッド4上に供給するスラリー供給系である。また、
ウェハーキャリア9後方の研磨パッド4上に研磨パッド
4洗浄用の純水シャワー1を設置している。また、ウェ
ハーキャリア9と純水シャワー1間にコンディショニン
グ機構13を設けている。スラリー供給口6は、ウェハ
ーキャリア9に保持されている被研磨基板8に効率よく
スラリー5を供給する為に、ウェハーキャリア9近傍に
円弧状に設置するのが望ましい。又、スラリー洗浄用の
純水シャワー1の形状は、研磨パッド4上のスラリー5
を効率よく洗浄する為に、シャワーノズルを多数設置す
る事が望ましい。本研磨装置を用いて以下の条件にて被
研磨ウェハー上にCVD法で形成したP−SiO2 の研
磨を行った。
【0011】研磨プレート2の回転数:20rpm ウェハーキャリア回転数:20rpm 研磨圧力:7psi スラリー流量:100cc/min 純水シャワー流量:10l/min 研磨パッド温度:25℃ この結果、P−Si2 研磨レートが安定し研磨均一性
も向上した。また、P−Si2 上のスクラッチ(傷)
も大幅に減少した。
【0012】次に、本発明の第2の実施例について図面
を参照して説明する。図2に第2の実施例を示す。本実
施例は、第1の実施例の研磨パッド4上に水分除去プレ
ート11を設けたものである。水分除去プレート11
(例えば水分吸引や水分蒸発ヒーター)は、研磨パッド
4上の水分を効率よく除去出来る様、研磨パッド4に接
触するように設置した。
【0013】本研磨装置を用いて以下の条件にて被研磨
ウェハー上にCVD法で形成したP−SiO2の研磨を
前記条件にて行った。
【0014】この結果、第1の実施例と同様に良好な結
果が得られた。
【0015】また、本発明の第2の実施例での水分除去
プレートは、吸引による水分除去であってもいい。
【0016】次に本発明の第3の実施例として、上述し
た第1の実施例における純粋シャワーの代わりに、ウェ
ハーキャリア後方にスラリー吸引口を設けて、研磨パッ
ド上の古いスラリーを吸い上げても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、研磨プレートの回転方
向に対しウェハーキャリアの前にスラリー供給口を設け
ることにより、研磨プレートの回転により新しいスラリ
ーが研磨パッドとウェハーの接触面に効率的に運ばれ
る。従って、常に新しいスラリーが研磨パッドとウェハ
ーの接触面に十分供給されるため、ウェハー面内での研
磨の均一性やウェハー間での研磨レートの違いが抑制さ
れる。
【0018】また、研磨パッド上に一度研磨で使用した
古いスラリーや研磨パッドコンディショニング時に欠落
したダイヤモンド粒等を除去する手段を設けたので、研
磨されるウェハー表面の傷の発生を抑止することができ
る。
【0019】更には、研磨パッド上に古いスラリーが溜
まらないので、研磨屑が研磨パッド表面の微細な凹凸を
埋めることが抑止される、という効果も発生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCMP装置の第1の実施例を示す図で
あり、(a)は概略平面図を示し、(b)は概略上面図
を示す。
【図2】本発明のCMP装置の第2の実施例を示す図で
あり、(a)は概略平面図を示し、(b)は概略上面図
を示す。
【図3】従来の研磨装置の一例を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】 1 純水シャワー 2 研磨プレート 3 研磨プレート回転軸 4 研磨パッド 5 スラリー(研磨剤) 6 スラリー供給口 7 スラリー供給系 8 被研磨ウェハー 9 ウェハーキャリア 10 ウェハーキャリア回転軸 11 水分除去プレート 12 研磨圧力調整機構 13 コンディショニング機構

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハー表面を化学的機械的に研
    磨するCMP装置において、研磨パッドの回転方向に対
    しウェハーキャリアの前方にスラリー供給口を設けたこ
    とを特徴とするCMP装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のCMP装置におい
    て、前記スラリー供給口の形状がウェハーの形状に沿っ
    て円弧状になっていることを特徴とするCMP装置。
  3. 【請求項3】 半導体ウェハー表面を化学的機械的に研
    磨するCMP装置において、研磨パッドの回転方向に対
    しウェハーキャリアの後方にスラリー除去装置を設けた
    ことを特徴とするCMP装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3記載のCMP装置におい
    て、前記スラリー除去装置はスラリーを吸引する装置で
    あることを特徴とするCMP装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項4記載のCMP装置におい
    て、前記スラリー除去装置は純粋シャワーであることを
    特徴とするCMP装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5記載のCMP装置におい
    て、前記研磨パッドの前記回転方向に対して前記純粋シ
    ャワーの後方に更に水分除去プレートを設けたことを特
    徴とするCMP装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1記載のCMP装置におい
    て、更に、研磨パッドの回転方向に対しウェハーキャリ
    アの後方にスラリー除去装置を設けたことを特徴とする
    CMP装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項7記載のCMP装置におい
    て、前記スラリー除去装置はスラリーを吸引する装置で
    あることを特徴とするCMP装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項8記載のCMP装置におい
    て、前記スラリー除去装置は純粋シャワーであることを
    特徴とするCMP装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項9記載のCMP装置におい
    て、前記研磨パッドの前記回転方向に対して前記純粋シ
    ャワーの後方に更に水分除去プレートを設けたことを特
    徴とするCMP装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項7記載のCMP装置におい
    て、ウェハーキャリアとスラリー除去装置の間で研磨パ
    ッドのコンディショニングを行うことを特徴とするCM
    P装置。
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