JPH109441A - 真空用ゲートバルブ - Google Patents

真空用ゲートバルブ

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JPH109441A
JPH109441A JP18540596A JP18540596A JPH109441A JP H109441 A JPH109441 A JP H109441A JP 18540596 A JP18540596 A JP 18540596A JP 18540596 A JP18540596 A JP 18540596A JP H109441 A JPH109441 A JP H109441A
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JP
Japan
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valve
opening
vacuum
space
storage space
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JP18540596A
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Inventor
Shogo Tateyama
省吾 立山
Hiroshi Tsujikawa
浩 辻川
Shuichi Uryu
修一 瓜生
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体がシール面に密着して閉鎖状態にあると
き、弁体の収納用空間は密閉された密閉空間となる。従
つて、大気中に配置した真空用ゲートバルブを閉鎖作動
させ、開口部に接続された真空容器内を排気すると、収
納用空間は、大気が取り込まれたまま密閉されてしま
う。このため、真空用ゲートバルブが開放されたとき
に、収納用空間内のガスが真空容器内に放出されてしま
う。 【解決手段】 弁体7の閉鎖作動状態で、収納用空間9
と外部とを連通する収納用空間用連通路23を形成し、
該収納用空間用連通路23を開閉バルブ25を介して真
空源26に接続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空用ゲートバルブに
関し、特に真空用ゲートバルブが装備される真空装置の
急速排気及び清浄化を図り得る真空用ゲートバルブに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の真空用ゲートバルブとして、例え
ば特開平7−293744号公報に記載されるものが知
られている。この真空用ゲートバルブは、貫通する開口
部、及び一端部がボンネットフランジによつて覆われた
収納用空間を有し、開口部と収納用空間とを連通する弁
体用開口部が形成された弁箱と、開口部の開放時に収納
用空間に収納され、開口部の閉鎖時に弁体用開口部から
進入し、開口部の周辺のシール面に密着して、開口部を
閉鎖すると共に収納用空間を密閉する弁体と、ボンネッ
トフランジに設けられ、気密を保持したロッドを介して
弁体を駆動する駆動手段とを有する。
【0003】このような真空用ゲートバルブは、駆動手
段によつて往復駆動されるロッドの動作に応じて弁体が
往復駆動され、この弁体が弁体用開口部から進入して開
口部を閉鎖すると共に、弁体が弁体用開口部から引き出
されて開口部が開かれる。かくして、開口部に接続され
た真空容器を開放又は遮断することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の真空用ゲートバルブにあつては、次のような
技術的課題を有している。すなわち、弁体がシール面に
密着して閉鎖状態にあるとき、弁体の収納用空間は密閉
された密閉空間となつている。このため、真空容器を含
む真空装置を大気中に配置した状態から真空用ゲートバ
ルブを閉鎖作動させ、開口部に接続された真空容器内を
排気すると、収納用空間は、大気が取り込まれたまま密
閉される。また、弁箱の内壁やシール材などから放出さ
れたガスがこの密閉された収納用空間内に除々に蓄積さ
れる。次いで、真空用ゲートバルブが開放されたとき
に、収納用空間内のガスが真空容器内に放出される。こ
のため、収納用空間の内部を、予め又は適宜に排気させ
る必要がある。しかしながら、真空容器を含む真空装置
の排気を効率よく急速に行うことができないという技術
的課題を有している。この技術的課題は、弁体の両側の
開口部が減圧状態として使用される場合において、顕在
化する。
【0005】更に、図5に示すように一対の真空容器5
5,55’にそれぞれ真空用ゲートバルブ21,21’
を接続させ、かつ、両真空用ゲートバルブ21,21’
同士を配管56によつて接続させた場合、両真空用ゲー
トバルブ21,21’の弁体がシール面に密着して閉鎖
状態にあるとき、配管56内を含んで両真空用ゲートバ
ルブ21,21’の弁体の間に区画される空間が、外部
と隔絶された状態で形成される。この密閉された空間内
に閉じ込められた大気は、真空用ゲートバルブ21を開
いたときに、外部に流出することなく一方の真空容器5
5内に確実に流れ込んでしまい、悪影響を及ぼす。この
ため、配管56の内部を含めて、予め十分に排気させて
おく必要がある。しかしながら、真空容器55,55’
及び配管56を含む真空装置の排気を効率よく急速に行
うことができないという技術的課題を有している。な
お、図5に示す真空用ゲートバルブ21,21’は、被
加工物等の搬送物が搬送装置によつて一対の真空容器5
5,55’の間を搬送される際に開閉される。
【0006】加えて、真空用ゲートバルブの弁体よりも
一側に位置する開口部が大気に開放されて使用される場
合、弁体よりも大気側に位置する壁面には、大気中を浮
遊しているパーティクルや不純ガス分子などの不純物が
付着することによる汚染が避けられない。そして、真空
用ゲートバルブが開放されたときに、この不純物が真空
容器内に放出される。その結果、真空容器を含む真空装
置の清浄状態を維持することができないという技術的課
題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、貫通する開口部1
0、及び一端部がボンネットフランジ3によつて覆われ
た収納用空間9を有し、開口部10と収納用空間9とを
連通する弁体用開口部5が形成された弁箱1と、開口部
10の開放時に収納用空間9に収納され、開口部10の
閉鎖時に弁体用開口部5から開口部10に進入し、開口
部10の周辺のシール面4a,4bに密着して、開口部
10を閉鎖すると共に弁箱1、ボンネットフランジ3及
び弁体7によつて区画される収納用空間9を密閉する弁
体7と、ボンネットフランジ3に設けられ、気密を保持
してボンネットフランジ3を挿通するロッド6を介して
弁体7を駆動する駆動手段18とを有する真空用ゲート
バルブにおいて、弁体7の閉鎖作動状態で、収納用空間
9と外部とを連通する収納用空間用連通路23を形成
し、該収納用空間用連通路23を開閉バルブ25を介し
て真空源26に接続させることを特徴とする真空用ゲー
トバルブである。請求項2の発明は、弁体7の閉鎖作動
状態で、弁体7と開口部10に接続される相手側装置
(21’)との間に区画されて密閉状態となる開口部1
0の密閉空間10aと、外部とを連通する密閉空間用連
通路30を形成し、該密閉空間用連通路30を開閉バル
ブ32を介して真空源26に接続させることを特徴とす
る請求項1の真空用ゲートバルブである。請求項3の発
明は、収納用空間用連通路36又は密閉空間用連通路3
7の少なくとも一方の外部側に分岐管を接続させ、分岐
管の一方の枝管41,46には真空源26を接続させ、
他方の枝管42,47にはパージガスを供給するガス源
28を接続させると共に、一方の枝管41,46又は他
方の枝管42,47を選択的に開放可能な開閉バルブ2
5,27,32,34,40,45を設けることを特徴
とする請求項1又は2の真空用ゲートバルブである。請
求項4の発明は、収納用空間用連通路23,24又は密
閉空間用連通路30,31の少なくとも一方を2個形成
し、2個の該連通路23,24又は30,31の一方の
該連通路23,30には開閉バルブ25,32を介して
真空源26を接続させ、他方の該連通路24,31には
開閉バルブ27,34を介してパージガスを供給するガ
ス源28を接続させることを特徴とする請求項1又は2
の真空用ゲートバルブである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1,図2は、本発明に係
る真空用ゲートバルブの1実施の形態を示す。図中にお
いて符号1は真空用ゲートバルブ21の弁箱であり、弁
箱1はほぼ矩形筒状をなし、弁箱1の他端部(図上で下
端部)中央には、弁座部材2を気密に固着して備え、ま
た、弁箱1の一端部(図上で上端部)は、ボンネットフ
ランジ3で気密に覆われ、弁座部材2とボンネットフラ
ンジ3との間に収納用空間9が形成されている。この弁
箱1の他端部には、弁箱1の中心軸線と直交する方向に
延びる開口部10が、弁座部材2を含んで貫通状態で形
成されている。
【0009】また、弁箱1の弁座部材2の上部には、収
納用空間9と開口部10とを連通させる弁体用開口部5
が設けられ、弁体用開口部5に接続する箇所の開口部1
0の上面側を除く内周面には、第1シール面4aが形成
されると共に、弁座部材2の上面には、弁体用開口部5
の回りに環状をなすように第2シール面4bが周設され
ている。具体的には、第1シール面4aは、弁体用開口
部5の両側から下方に向けて次第に間隔が縮小する傾斜
面及び開口部10の下面によつて形成され、図2に示す
正面視で台形の一部をなしている。勿論、第1シール面
4aは、開口部10を十分に開放できる位置に形成され
ている。
【0010】この弁箱1の内部の収納用空間9には、弁
体7が昇降自在に配置される。弁体7は、開口部10の
開放作動時に収納用空間9に収納され、開口部10の閉
鎖作動時に弁体用開口部5から開口部10に進入し、第
1,第2シール面4a,4bに密着して、開口部10を
閉鎖すると共に収納用空間9を密閉する。従つて、弁体
7の下部は、第1シール面4aと適合する台形状を有
し、第1シール面4aに対応する第1シール部材8aを
取付けてある。また、弁体7の上部は、平板状をなし、
その下面に第2シール部材8bを周設してある。図1,
図2に示す開放状態から弁体7が下降すれば、弁体7の
第1シール部材8aが第1シール面4aに密着すると共
に、第2シール部材8bが第2シール面4bに密着し、
弁体7によつて開口部10が閉鎖される。
【0011】弁体7によつて開口部10が閉鎖された状
態で、開口部10には、密閉空間10a及び減圧空間1
0bが形成される。密閉空間10aは、弁体7よりも一
側に位置し、相手側装置となる例えば図1に仮想線で示
す真空用ゲートバルブ21’及び真空容器55’が接続
されることにより、密閉される。また、減圧空間10b
は、弁体7よりも他側に位置し、図1に示す真空容器5
5が接続されることにより、減圧される。すなわち、開
口部10の一端部に相手側装置が接続され、開口部10
の他端部に真空容器55が直接接続されている。
【0012】一方、ボンネットフランジ3の中央部には
貫通孔3aが設けられ、この貫通孔3aを気密を保持し
て挿通するロッド6が配置され、ロッド6の他端部が弁
体7に固着されている。また、ボンネットフランジ3の
外面には、駆動機構部11及び駆動源17からなる駆動
手段18が配設され、駆動手段18によりロッド6が往
復駆動されるようになつている。
【0013】そして、弁箱1には、図1に示すように収
納用空間9と外部(大気側)とを連通する2個の第1,
第2連通路23,24を形成する。第1連通路23は、
第1開閉バルブ25を備える第1配管50を介して真空
ポンプを有する真空源26に接続させる。また、第2連
通路24は、第2開閉バルブ27を備える第2配管51
を介して清浄なパージガスを供給するガス源28に接続
させる。この第1,第2連通路23,24は、収納用空
間用連通路を構成している。
【0014】更に、弁体7による開口部10の閉鎖作動
によつて形成される密閉空間10aと外部(大気側)と
を連通する2個の第3,第4連通路30,31を形成す
る。第3連通路30は、第3開閉バルブ32を備える第
3配管52を介して真空源26に接続させる。また、第
4連通路31は、第4開閉バルブ34を備える第4配管
53を介して清浄なパージガスを供給するガス源28に
接続させる。この第3,第4連通路30,31は、密閉
空間用連通路を構成している。
【0015】なお、収納用空間9に開口する第1,第2
連通路23,24は、それぞれ弁箱1に形成したが、少
なくとも一方をボンネットフランジ3に形成することも
可能である。また、密閉空間10aに開口する第3連通
路30は、弁箱1に形成し、第4連通路31は、弁箱1
の弁座部材2に形成してあるが、これらは弁座部材2を
含む弁箱1に形成すればよい。更に、収納用空間9及び
密閉空間10aに接続する真空源26及びガス源28は
共用させてあるが、それぞれ別個に備えることも可能で
ある。
【0016】次に、作用について説明する。駆動手段1
8によつて往復駆動されるロッド6の動作に応じ、弁体
7が往復駆動される。図1に示す開放状態から、弁体7
が下降して弁体用開口部5から挿入されれば、シール材
8a,8bが弁座部材2のシール面4a,4bに密着
し、開口部10を遮断して閉鎖状態となる。また、弁体
7が上昇して弁体用開口部5から引き出されれば、弁体
7が収納用空間9内に収納され、開口部10が開放状態
となる。
【0017】このような真空用ゲートバルブ21の作動
に際し、大気中に配置した真空用ゲートバルブ21に閉
鎖作動を与え、その状態で真空容器55内を図外の真空
ポンプによつて排気すれば、真空容器55と共に減圧空
間10bが減圧される。一方、収納用空間9は、大気が
取り込まれたまま密閉される。このため、真空用ゲート
バルブ21に閉鎖作動を与え、その状態で密閉空間10
aを予め減圧させた場合であつても、次にバルブを開放
したときに、収納用空間9に取り込まれていたガスが一
気に真空容器55内に向けて放出され、真空容器55に
付属する真空ポンプや真空計などの機器に著しい悪影響
を及ぼす。
【0018】また、再度、真空容器55内を図外の真空
ポンプによつて排気させ、収納用空間9をも排気させた
後に真空用ゲートバルブ21に閉鎖作動を与えた場合で
あつても、収納用空間9の内壁やシール部材8a,8b
などから放出される不純物を含むガスが徐々に蓄積され
て、収納用空間9内の圧力が次第に上昇する。この収納
用空間9内のガスが、真空用ゲートバルブ21の開放作
動時に真空容器55内に向けて放出され、同様の悪影響
を及ぼす。更に、密閉空間10aに接続する真空用ゲー
トバルブ21’が開閉されて密閉空間10aに大気が導
入される場合には、弁体7よりも大気側に位置する壁面
には、大気中を浮遊しているパーティクルや不純ガス分
子などが付着することによる汚染が避けられない。
【0019】これに対し、次のような第1,第2開閉バ
ルブ25,27の切り換え操作を行い、収納用空間9内
を減圧又は清浄化させる。すなわち、収納用空間9内に
空気又は不純物を含むガスが溜まつている場合には、第
1開閉バルブ25を開けると共に真空源26を作動させ
る。これにより、密閉状態の収納用空間9内の空気又は
その他のガスが、第1連通路23及び第1配管50を介
して外部へ単独で排気される。その結果、真空用ゲート
バルブ21の開放作動時に真空容器55内に空気又はそ
の他のガスが放出されることを回避できる。
【0020】次いで、必要に応じ、第1開閉バルブ25
を閉じると共に第2開閉バルブ27を開け、第2配管5
1及び第2連通路24を介してガス源28からの清浄な
パージガスを収納用空間9内に導入した後、これを真空
源26の作動によつて排気する。このようにして、収納
用空間9を清浄化できる。更に必要であれば、この操作
を数回繰り返すことにより、収納用空間9の不純物はパ
ージガスと共に良好に排除され、収納用空間9内が清浄
化される。このように、密閉状態の収納用空間9に溜ま
つた空気又はその他のガスを真空源26の作動によつて
外部へ排気するのみでは清浄化が不十分な場合、つまり
パーティクル等によつて収納用空間9の内壁が汚染され
ている場合に、清浄なパージガスを供給・排気する作業
を1回又は複数回行えばよい。
【0021】また、図5に示すように一対の真空容器5
5,55’にそれぞれ真空用ゲートバルブ21,21’
を接続させ、両真空用ゲートバルブ21,21’同士を
配管56によつて接合させた場合、両真空用ゲートバル
ブ21,21’のそれぞれの弁体7の間の配管56内
に、密閉空間10aを含む空間が外部と隔絶された状態
で形成される。この密閉空間10aを含む空間内に空気
その他のガスが閉じ込められている場合、このガスは、
真空用ゲートバルブ21を開放作動させたときに、外部
に流出することなく一方の真空容器55内に流れ込んで
しまう。この一方の真空用ゲートバルブ21の開口部1
0の密閉空間10aに接続される他方の真空用ゲートバ
ルブ21’は、一方の真空用ゲートバルブ21と同様の
構造を有して相手側装置の一部を構成している。
【0022】これに対し、次のように第3,第4開閉バ
ルブ32,34を切り換え、配管56及び密閉空間10
aからなる空間内を減圧及び清浄化させる。すなわち、
配管56及び密閉空間10aからなる空間内に空気その
他のガスが溜まつている場合には、第3開閉バルブ32
を開けると共に真空源26を作動させる。これにより、
密閉状態の配管56及び密閉空間10aからなる空間に
溜まつたガスが、第3連通路30及び第3配管52を介
して外部へ単独で排気される。その結果、真空用ゲート
バルブ21の開放作動時に真空容器55内にガスが放出
されることを回避することができる。
【0023】次いで、第3開閉バルブ32を閉じると共
に第4開閉バルブ34を開け、第4配管53及び第4連
通路31を介してガス源28からの清浄なパージガス
を、配管56及び密閉空間10aからなる空間内に導入
した後、このパージガスを真空源26の作動によつて排
気することにより、配管56及び密閉空間10aからな
る空間内を減圧かつ清浄化できる。必要であれば、この
操作を数回繰り返すことにより、配管56及び密閉空間
10aからなる空間内の不純物がパージガスと共に良好
に排除され、空間内が高度に清浄化される。このよう
に、密閉状態の配管56及び密閉空間10aからなる空
間内に溜まつたガスを真空源26の作動によつて外部へ
排気するのみでは清浄化が不十分な場合に、清浄なパー
ジガスを供給・排気する作業を1回又は複数回行えばよ
い。
【0024】このように、本発明の真空用ゲートバルブ
21によれば、一対の真空容器55,55’及び真空用
ゲートバルブ21,21’を配置したときに、第3連通
路30を使用して、弁体7間の密閉空間10aを含む空
間に取り込まれたガスを排気することができる。また、
第3,第4連通路30,31を使用して、ガス源28か
らの清浄ガスをこの密閉空間10aを含む空間にパージ
させた後に排気させることにより、密閉空間10aを含
む空間の内壁に付着した汚染物を除去することにもな
り、真空容器55内への汚染の拡大を防止できる。かく
して、一対の真空容器55,55’を含む真空装置の排
気を速やかかつ効率よく行うことが可能になると共に、
清浄化を行うこともできる。
【0025】ところで、上記実施の形態にあつては、収
納用空間9に開口する第1,第2連通路23,24を別
個に形成し、また、密閉空間10aに開口する第3,第
4連通路30,31を別個に形成した。しかし、図3に
示すように第1,第2連通路23,24を1個の連通路
36によつて形成し、連通路36の大気側に3方切換バ
ルブ40を介して分岐管を接合し、一方の枝管41には
真空源26を接続し、他方の枝管42にはガス源28に
接続し、3方切換バルブ40の切換え操作によつて上記
実施の形態と同様の作用を得ることも可能である。この
3方切換バルブ40は、連通路36を遮断する遮断位
置、連通路36を一方の枝管41に連通させる第1連通
位置及び連通路36を他方の枝管42に連通させる第2
連通位置を切換え可能に有する。
【0026】また、図4に示すように第3,第4連通路
30,31を1個の連通路37によつて形成し、連通路
37の大気側に3方切換バルブ45を介して分岐管を接
合し、一方の枝管46には真空源26を接続し、他方の
枝管47にはガス源28を接続し、3方切換バルブ45
の切換え操作によつて上記実施の形態と同様の作用を得
ることも可能である。この3方切換バルブ45は、連通
路37を遮断する遮断位置、連通路37を一方の枝管4
6に連通させる第1連通位置及び連通路37を他方の枝
管47に連通させる第2連通位置を切換え可能に有す
る。
【0027】なお、図3に示す3方切換バルブ40は、
一方の枝管41又は他方の枝管42を選択的に開放させ
る開閉バルブとすればよく、一方の枝管41に設けた第
1開閉バルブ25と、他方の枝管42に設けた第2開閉
バルブ27とで、置換することも可能である。同様に、
図4に示す3方切換バルブ45は、一方の枝管46又は
他方の枝管47を選択的に開放させる開閉バルブとすれ
ばよく、一方の枝管46に設けた第3開閉バルブ32
と、他方の枝管47に設けた第4開閉バルブ34とで、
置換することも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る真空用ゲートバルブによれば、次の効果を
奏することができる。請求項1によれば、弁体の閉鎖作
動状態で開閉バルブを開くと共に真空源を作動させるこ
とにより、収納用空間内を単独で排気させることができ
る。その結果、収納用空間に取り込まれていたガスが、
真空用ゲートバルブを開放したときに真空用ゲートバル
ブに接続する真空容器内に向けて放出され、真空容器に
付属する真空ポンプや真空計などの機器に著しい悪影響
を及ぼすことが防止される。加えて、収納用空間の内壁
やシール部材などから放出される不純物を含むガスが徐
々に蓄積されて、収納用空間内の圧力が次第に上昇し、
収納用空間内のガスが、真空用ゲートバルブの開放作動
時に同様の悪影響を及ぼすことも防止することができ
る。かくして、真空容器を含む真空装置の簡便な急速排
気に資することができる。このような効果は、弁体の両
側の開口部が共に減圧状態として使用される場合におい
て、著しい。
【0029】請求項2によれば、弁体の閉鎖作動状態で
開閉バルブを開くと共に真空源を作動させることによ
り、真空用ゲートバルブの開口部の密閉空間、つまり真
空用ゲートバルブの弁体と、真空用ゲートバルブの開口
部に接続される相手側装置との間に区画されて密閉状態
となる空間を単独で排気させることができる。その結
果、真空用ゲートバルブを開放したときに、密閉空間に
取り込まれていたガスが、真空用ゲートバルブに接続す
る真空容器内に向けて放出され、真空容器に付属する真
空ポンプや真空計などの機器に著しい悪影響を及ぼすこ
とを防止することができる。加えて、密閉空間の内壁な
どから放出される不純物を含むガスが徐々に蓄積され
て、密閉空間内の圧力が次第に上昇し、密閉空間内のガ
スが、真空用ゲートバルブの開放作動時に同様の悪影響
を及ぼすことも防止することができる。かくして、真空
容器を含む真空装置の簡便な急速排気に資することがで
きる。
【0030】請求項3又は4によれば、収納用空間又は
密閉空間の内の少なくとも一方に、ガス源からのパージ
ガスを供給することもできる。このため、請求項1,2
の効果に加え、次の効果を奏することができる。すなわ
ち、弁体よりも大気側に位置する壁面に、大気中を浮遊
しているパーティクルや不純ガス分子などの不純物が付
着することによる汚染を生じた際、パージガスの供給及
び排気を行うことにより、これらの不純物を除去するこ
とができる。かくして、真空容器を含む真空装置の清浄
化に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る真空用ゲートバ
ルブを断面で示す側面図。
【図2】 同じく真空用ゲートバルブを断面で示す正面
図。
【図3】 同じく収納用空間に接続する開閉バルブの他
の構造例を示す図。
【図4】 同じく密閉空間に接続する開閉バルブの他の
構造例を示す図。
【図5】 一対の真空容器の間に真空用ゲートバルブを
配置した状態を示す側面図。
【符号の説明】
1:弁箱、3:ボンネットフランジ、5:弁体用開口
部、6:ロッド、7:弁体、9:収納用空間、10:開
口部、10a:密閉空間、10b:減圧空間、18:駆
動手段、21:真空用ゲートバルブ、23:第1連通路
(収納用空間用連通路)、24:第2連通路(収納用空
間用連通路)、25:第1開閉バルブ、26:真空源、
27:第2開閉バルブ、30:第3連通路(密閉空間用
連通路)、31:第4連通路(密閉空間用連通路)、3
2:第3開閉バルブ、34:第4開閉バルブ、40:3
方切換バルブ(開閉バルブ)、41:一方の枝管、4
2:他方の枝管、45:3方切換バルブ(開閉バル
ブ)、46:一方の枝管、47:他方の枝管、55:真
空容器、56:配管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通する開口部(10)、及び一端部が
    ボンネットフランジ(3)によつて覆われた収納用空間
    (9)を有し、開口部(10)と収納用空間(9)とを
    連通する弁体用開口部(5)が形成された弁箱(1)
    と、開口部(10)の開放時に収納用空間(9)に収納
    され、開口部(10)の閉鎖時に弁体用開口部(5)か
    ら開口部(10)に進入し、開口部(10)の周辺のシ
    ール面(4a,4b)に密着して、開口部(10)を閉
    鎖すると共に弁箱(1)、ボンネットフランジ(3)及
    び弁体(7)によつて区画される収納用空間(9)を密
    閉する弁体(7)と、ボンネットフランジ(3)に設け
    られ、気密を保持してボンネットフランジ(3)を挿通
    するロッド(6)を介して弁体(7)を駆動する駆動手
    段(18)とを有する真空用ゲートバルブにおいて、弁
    体(7)の閉鎖作動状態で、収納用空間(9)と外部と
    を連通する収納用空間用連通路(23)を形成し、該収
    納用空間用連通路(23)を開閉バルブ(25)を介し
    て真空源(26)に接続させることを特徴とする真空用
    ゲートバルブ。
  2. 【請求項2】 弁体(7)の閉鎖作動状態で、弁体
    (7)と開口部(10)に接続される相手側装置(2
    1’)との間に区画されて密閉状態となる開口部(1
    0)の密閉空間(10a)と、外部とを連通する密閉空
    間用連通路(30)を形成し、該密閉空間用連通路(3
    0)を開閉バルブ(32)を介して真空源(26)に接
    続させることを特徴とする請求項1の真空用ゲートバル
    ブ。
  3. 【請求項3】 収納用空間用連通路(36)又は密閉空
    間用連通路(37)の少なくとも一方の外部側に分岐管
    を接続させ、分岐管の一方の枝管(41,46)には真
    空源(26)を接続させ、他方の枝管(42,47)に
    はパージガスを供給するガス源(28)を接続させると
    共に、一方の枝管(41,46)又は他方の枝管(4
    2,47)を選択的に開放可能な開閉バルブ(25,2
    7,32,34,40,45)を設けることを特徴とす
    る請求項1又は2の真空用ゲートバルブ。
  4. 【請求項4】 収納用空間用連通路(23,24)又は
    密閉空間用連通路(30,31)の少なくとも一方を2
    個形成し、2個の該連通路(23,24、30,31)
    の一方の該連通路(23,30)には開閉バルブ(2
    5,32)を介して真空源(26)を接続させ、他方の
    該連通路(24,31)には開閉バルブ(27,34)
    を介してパージガスを供給するガス源(28)を接続さ
    せることを特徴とする請求項1又は2の真空用ゲートバ
    ルブ。
JP18540596A 1996-06-26 1996-06-26 真空用ゲートバルブ Pending JPH109441A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4691062A (en) * 1985-10-24 1987-09-01 Degussa Aktiengesellschaft Process for the production of 4-chloro-butanals
CN102141160A (zh) * 2009-12-15 2011-08-03 Vat控股公司 真空阀

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4691062A (en) * 1985-10-24 1987-09-01 Degussa Aktiengesellschaft Process for the production of 4-chloro-butanals
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