JPH1094205A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH1094205A
JPH1094205A JP24378096A JP24378096A JPH1094205A JP H1094205 A JPH1094205 A JP H1094205A JP 24378096 A JP24378096 A JP 24378096A JP 24378096 A JP24378096 A JP 24378096A JP H1094205 A JPH1094205 A JP H1094205A
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浩 幡野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁コイルの固定力を維持しつつ、熱伝導性を
高めて絶縁コイルの温度上昇を抑制すること。 【解決手段】絶縁物と導体とからなる絶縁コイル1を、
鉄心7のスロット2内に収納して構成される回転電機に
おいて、シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物
に比較して熱伝導性に優れた無機物および金属の少なく
ともいずれか一方を配合してなる複合弾性体14を、絶
縁コイル1と鉄心7のスロット2との間に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁物と導体とか
らなる絶縁コイルを、鉄心のスロット内に収納して構成
される回転電機に係り、特に熱伝導性を高めて絶縁コイ
ルの温度上昇を抑制すると共に、絶縁コイルの固定力を
維持・向上できるようにした回転電機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動機や発電機等の回転電機
は、絶縁物と導体とからなる絶縁コイルを、鉄心のスロ
ット内に収納して構成されている。そして、かかる回転
電機の絶縁コイルは、運転中に主として、半径方向に電
磁力、また長手方向に熱伸縮力等を始めとする各種の力
が作用する。
【0003】そのため、通常は、これらの各種力に耐え
て、絶縁コイルの変形を防止する目的で、電動機や小容
量の発電機では、絶縁コイルを鉄心のスロット内に収納
した後に、樹脂の含浸・硬化処理を行なうようにしてい
る。
【0004】一方、サイズの大きな発電機では、樹脂の
コイル収納後の含浸が困難であるため、樹脂の含浸・硬
化等の処理をあらかじめ行なった絶縁コイルを、鉄心の
スロット内に収納するようにしている。
【0005】図7は、この種の従来の回転電機のステー
タの一例を示す部分断面斜視図である。図7において、
あらかじめ樹脂の含浸・硬化等の処理を行なった、絶縁
物と導体とからなる絶縁コイル1を、複数の鋼板6を積
層してなる鉄心7のスロット2内に収納している。
【0006】また、絶縁コイル1を、図示上下面に位置
するFRPからなるスペーサ4と、これらのスペーサ4
に図示上下方向の圧縮力を与える楔5とによって固定し
ている。
【0007】さらに、絶縁コイル1には、成形寸法のば
らつき、含浸レジンの硬化に伴なう変形があり、また鉄
心7のスロット2の寸法長手方向も一様ではない。この
ため、一般にスロット2寸法には、絶縁コイル1寸法に
対して余裕を持たせている。そして、この結果生じた絶
縁コイル1の側面片側に位置する間隙3には、図7に示
すように、充填部材であるFRPシート8を、間隙3の
大きさに応じて挿入して、絶縁コイル1を固定してい
る。
【0008】一方、上記FRPシート8の代わり、図8
に示すように、波状の断面を有するFRP板9を間隙3
に挿入して、FRP板9の回復力、およびその摩擦力に
よって、絶縁コイル1を固定している場合もある。
【0009】また、その他の例として、図9に示すよう
に、あらかじめ絶縁コイル1の側面に、無機物を充填し
た弾性体層10、および充填しない弾性体層11からな
る充填部材12を形成し、その後絶縁コイル1をスロッ
ト2内に挿入して、二つの弾性体層10,11からなる
充填部材12の反発力、および鉄心7との摩擦力によっ
て、絶縁コイル1を固定している場合もある(文献名:
PROCEEDINGSOFTHE15THEIC,p35 〜401 )。
【0010】さらに、図10に示すように、上記と同様
な方法で、かつ片面を波状に成形した弾性体のシート1
3を絶縁コイル1に貼り付けて、見かけ上の弾性率を低
下させて、挿入を容易にしている場合もある。
【0011】すなわち、絶縁コイル1とスロット2との
間に介在する間隙3は、高い熱抵抗を有し、運転中に導
体内で発生したジュール熱を鉄心7側に伝え難くするの
で、絶縁コイル1の温度上昇をもたらし、絶縁を構成す
る有機物の電気的、機械的特性の劣化を促進するため、
上述のように間隙3を低減することは、回転電機の性能
の向上につながることになる。
【0012】しかしながら、図7のような方法を用いた
場合には、FRPシート8の剛性が高く、積層した薄い
鋼板6から構成されることによって生じる鉄心7のスロ
ット2内面の凹凸に追従することができない。このた
め、微小な空隙が生じて、鉄心7への熱伝導を阻害する
ことがある。
【0013】また、実使用上、FRPシート8は、異な
る厚さを連続的に用意するのは不可能であるため、用意
した限定された厚さを有するFRPシート8で調整でき
ない時には、挿入できないこともある。このため、広い
範囲で空隙を生じて、熱伝導を阻害するばかりでなく、
絶縁コイル1の固定力を低下させることにもなる。
【0014】一方、図8のような方法を用いた場合に
は、間隙3寸法の変化に対しても十分に対応することが
できるが、その波状断面によって、絶縁コイル1と鉄心
7との間に空隙が残り、熱伝導を阻害することがある。
【0015】また、図9のような方法を用いた場合に
は、無機物を配合する弾性体層10、および配合しない
弾性体層11を用いて、スロット2内の凹凸に追従して
空隙を生じない構造となっているが、無機物や金属に比
較して、熱伝導性の劣る有機物のみの弾性体層11があ
るため、この弾性体層11で熱伝導を阻害することがあ
る。
【0016】さらに、図10のような方法を用いた場合
には、表面を波状に成形した弾性体のシート13を絶縁
コイル1上に形成して、これを挿入するため、絶縁コイ
ル1と鉄心7との間に空隙を生じて、熱伝導を阻害する
ことがある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
回転電機においては、絶縁コイルの温度上昇をもたらす
という問題があった。本発明の目的は、絶縁コイルの固
定力を維持しつつ、熱伝導性を高めて絶縁コイルの温度
上昇を抑制することが可能な回転電機を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、絶縁物と導
体とからなる絶縁コイルを、鉄心のスロット内に収納し
て構成される回転電機において、シート状もしくはテー
プ状の弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優れた無
機物および金属の少なくともいずれか一方を配合してな
る複合弾性体を、絶縁コイルと鉄心のスロットとの間に
充填している。
【0019】従って、請求項1に対応する発明の回転電
機においては、有機物に比較して熱伝導性に優れた無機
物および金属の少なくともいずれか一方を配合した複合
弾性体を、回転電機の絶縁コイルと鉄心のスロットとの
間に充填することにより、有機弾性体単独の場合に比べ
て熱伝導性が向上し、また複合弾性体が鉄心の凹凸に追
従して熱伝導を阻害する空隙が生じ難いため、絶縁コイ
ルに発生した熱を鉄心に効率良く伝導して、絶縁コイル
の温度上昇を抑制することができると共に、複合弾性体
の反発力によって、絶縁コイルを確実に固定することが
できる。
【0020】また、請求項2に対応する発明では、絶縁
物と導体とからなる絶縁コイルを、鉄心のスロット内に
収納して構成される回転電機において、シート状もしく
はテープ状の弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優
れた無機物および金属の少なくともいずれか一方の短繊
維もしくはウィスカーを、その軸方向を弾性体の面垂直
方向に揃えて配合してなる複合弾性体を、絶縁コイルと
鉄心のスロットとの間に充填している。
【0021】従って、請求項2に対応する発明の回転電
機においては、無機物および金属の少なくともいずれか
一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸方向を面垂
直方向に揃えて配合した複合弾性体を、回転電機の絶縁
コイルと鉄心のスロットとの間に充填することにより、
上記請求項1に対応する発明の作用の他に、熱を伝導し
易い経路を最短にすることができるため、有機弾性体単
独あるいはこれを無方向に金属や無機物を配合する場合
に比べて、より一層熱伝導性が向上し、また複合弾性体
が鉄心の凹凸に追従して熱伝導を阻害する空隙が生じ難
いため、絶縁コイルに発生した熱を鉄心に効率良く伝導
して、絶縁コイルの温度上昇を抑制することができると
共に、複合弾性体の反発力によって、絶縁コイルを確実
に固定することができる。
【0022】さらに、請求項3に対応する発明では、絶
縁物と導体とからなる絶縁コイルを、鉄心のスロット内
に収納して構成される回転電機において、シート状もし
くはテープ状の弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に
優れた無機物および金属の少なくともいずれか一方の短
繊維もしくはウィスカーを、その軸方向を弾性体の面垂
直方向を除く方向に揃えて配合してなる複合弾性体を、
絶縁コイルと鉄心のスロットとの間に充填している。
【0023】従って、請求項3に対応する発明の回転電
機においては、無機物および金属の少なくともいずれか
一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸方向を面垂
直方向を除く方向に揃えて配合した複合弾性体を、回転
電機の絶縁コイルと鉄心のスロットとの間に充填するこ
とにより、上記請求項1に対応する発明の作用の他に、
熱を伝導し易い経路を、単なる粒子充填もしくは短繊維
等の無方向充填に比べて短縮することができるため、よ
り一層熱伝導性が向上し、また複合弾性体が鉄心の凹凸
に追従して熱伝導を阻害する空隙が生じ難いため、垂直
方向に配合する場合に比べて短繊維等の剛性の影響を低
減することができると共に、複合弾性体の反発力によっ
て、絶縁コイルを確実に固定することができる。
【0024】さらにまた、請求項4に対応する発明で
は、絶縁物と導体とからなる絶縁コイルを、鉄心のスロ
ット内に収納して構成される回転電機において、弾性体
に、有機物に比較して熱伝導性に優れた無機物および金
属の少なくともいずれか一方を配合してなる複合弾性体
のコーティング層を、鉄心のスロット表面に形成してい
る。
【0025】従って、請求項4に対応する発明の回転電
機においては、無機物および金属の少なくともいずれか
一方を配合してなる複合弾性体のコーティング層を、鉄
心のスロット表面に形成することにより、上記請求項1
に対応する発明のように、絶縁コイルに充填部材を形成
し、これをスロット内に挿入する場合に比べて、鉄心の
凹凸への追従を、複合弾性体の柔軟性に依存しないで、
鉄心のスロットと絶縁コイルとの間隙をすき間なく充填
できるため、絶縁コイルに発生した熱を鉄心により一層
効率良く伝導して、絶縁コイルの温度上昇を抑制するこ
とができると共に、複合弾性体の反発力によって、絶縁
コイルを確実に固定することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態による回転
電機のステータの構成例を示す部分断面斜視図であり、
図7乃至図10と同一部分には同一符号を付して示して
いる。
【0027】図1において、あらかじめ樹脂の含浸・硬
化等の処理を行なった、絶縁物と導体とからなる絶縁コ
イル1を、複数の鋼板6を積層してなる鉄心7のスロッ
ト2内に収納している。
【0028】また、絶縁物と導体とからなる絶縁コイル
1は、図示上下面に位置するFRPからなるスペーサ4
と、これらのスペーサ4に図示上下方向の圧縮力を与え
る楔5とによって固定している。
【0029】さらに、絶縁コイル1と鉄心7のスロット
2との間(絶縁コイル1の側面片側に位置する部分)に
は、充填部材14を充填し、この充填部材14によって
も絶縁コイル1を固定している。
【0030】ここで、充填部材14は、シート状もしく
はテープ状の弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優
れた無機物および金属の少なくともいずれか一方を配合
してなる複合弾性体である。
【0031】また、この場合、複合弾性体としては、 (a)シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物に
比較して熱伝導性に優れた無機物および金属の少なくと
もいずれか一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸
方向を弾性体の面垂直方向に揃えて配合してなる複合弾
性体 (b)シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物に
比較して熱伝導性に優れた無機物および金属の少なくと
もいずれか一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸
方向を弾性体の面垂直方向を除く方向に揃えて配合して
なる複合弾性体のいずれかを用いることが好ましい。
【0032】本実施の形態では、シート状もしくはテー
プ状の弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優れた金
属の短繊維を、その軸方向を弾性体の面垂直方向を除く
方向に揃えて配合してなる複合弾性体を用いる。
【0033】図2は、図1の回転電機における一部を拡
大した部分拡大図である。図2において、充填部材14
は、ほぼ45度に傾斜させて、ほぼ一方向(弾性体の面
垂直方向を除く方向)に配合された、直径20μm、長
さ0.7mmの銅の短繊維15と、マトリックス(弾性
体)であるシリコーンゴム16とから構成している。
【0034】ここで、シリコーンゴム16中に、銅の短
繊維15が占める割合は、15vo1%としている。また、
絶縁コイル1の幅と充填部材14の厚さの合計は、スロ
ット2幅に対して15%程度大きくなるようにしてい
る。
【0035】この充填部材14を、実際に回転電機の絶
縁コイル1と鉄心7のスロット2との間に充填する場合
には、充填部材14を、順方向、すなわちスロット2挿
入時に変形して短繊維15がさらに傾斜する方向に、絶
縁コイル1の側面片側に貼り付けて、スロット2内に挿
入する。
【0036】次に、以上のように構成した本実施の形態
の回転電機においては、有機物に比較して熱伝導性に優
れた金属(銅)を配合した複合弾性体である充填部材1
4を、回転電機の絶縁コイル1と鉄心7のスロット2と
の間に充填していることにより、前述した従来のような
有機弾性体単独の場合に比べて熱伝導性が向上し、また
複合弾性体である充填部材14が鉄心7の凹凸に追従し
て熱伝導を阻害する空隙が生じ難いため、絶縁コイル1
に発生した熱を鉄心7に効率良く伝導して、絶縁コイル
1の温度上昇を抑制することができる。
【0037】この場合、本実施の形態では、金属(銅)
の短繊維15を、その軸方向を面垂直方向を除く方向に
揃えて配合した複合弾性体である充填部材14を、回転
電機の絶縁コイル1と鉄心7のスロット2との間に充填
していることにより、熱を伝導し易い経路を、単なる粒
子充填もしくは短繊維等の無方向充填に比べて短縮する
ことができるため、より一層熱伝導性が向上し、また複
合弾性体である充填部材14が鉄心7の凹凸に追従して
熱伝導を阻害する空隙が生じ難いため、垂直方向に配合
する場合に比べて、短繊維等の剛性の影響を低減するこ
とができる。
【0038】この熱的特性ついては、図2に示す充填部
材14の厚さ方向に関する熱伝導率を定常法によって測
定した。その結果、1.02w/ m・k となり、シリコー
ンゴム16の平均的熱伝導率である0.23w/ m・k の
4倍以上の熱伝導率であることを確認することができ
た。
【0039】一方、本実施の形態の回転電機において
は、複合弾性体である充填部材14の反発力によって、
絶縁コイル1を確実に固定することができる。すなわ
ち、絶縁コイル1の幅と充填部材14の厚さの合計は、
スロット幅に対して15%程度大きくなるようにしてい
る。このため、スロット2の幅方向に対して反発力が作
用し、これを垂直抗力としたシリコーンゴム16の摩擦
力による固定力、および積層した鋼板6からなる鉄心7
の凹凸によるエッジ効果によって発生するスロット2長
手方向の固定力が生じる。
【0040】さらに、銅の短繊維15の傾斜方向を、挿
入時に順方向となるようにしていることにより、絶縁コ
イル1が抜ける方向に力が作用した場合には、銅の短繊
維15の傾斜が減少し、厚さ方向に対して、さらなる反
発力を生じ、固定力が増加する。
【0041】以上の結果、熱伝導性に優れた金属(銅)
の短繊維15の軸方向を面垂直方向を除く方向に揃えて
配合した充填部材14を用いることにより、絶縁コイル
1の温度上昇を低減することができる。
【0042】また、スロット2の挿入方向に対して、金
属(銅)の短繊維15軸を順方向とすることにより、絶
縁コイル1の固定力を増加することができる。上述した
ように、本実施の形態による回転電機においては、シー
ト状もしくはテープ状の弾性体(シリコーンゴム16)
に、有機物に比較して熱伝導性に優れた金属(銅)の短
繊維15を、その軸方向を弾性体の面垂直方向を除く方
向に揃えて配合してなる複合弾性体である充填部材14
を、絶縁コイル1と鉄心7のスロット2との間に充填す
るようにしたものである。
【0043】従って、有機弾性体単独の場合に比べて熱
伝導性が向上し、また複合弾性体である充填部材14が
鉄心7の凹凸に追従して熱伝導を阻害する空隙が生じ難
いため、絶縁コイル1に発生した熱を鉄心7に効率良く
伝導して、絶縁コイル1の温度上昇を抑制することが可
能となる。
【0044】特に、この場合、金属(銅)の短繊維15
を、その軸方向を面垂直方向を除く方向に揃えて配合し
た複合弾性体を充填するようにしているので、熱を伝導
し易い経路を、単なる粒子充填もしくは短繊維等の無方
向充填に比べて短縮することができるため、より一層熱
伝導性が向上し、また複合弾性体である充填部材14が
鉄心7の凹凸に追従して熱伝導を阻害する空隙が生じ難
いため、垂直方向に配合する場合に比べて金属(銅)の
短繊維15等の剛性の影響を低減することが可能とな
る。
【0045】また、複合弾性体である充填部材14の反
発力によって、絶縁コイル1を確実に固定することが可
能となる。 (第2の実施の形態)図3は、本実施の形態による回転
電機のステータの構成例を示す部分断面斜視図であり、
図1と同一部分には同一符号を付して示している。
【0046】図3において、あらかじめ樹脂の含浸・硬
化等の処理を行なった、絶縁物と導体とからなる絶縁コ
イル1を、複数の鋼板6を積層してなる鉄心7のスロッ
ト2内に収納している。
【0047】また、絶縁物と導体とからなる絶縁コイル
1は、図示上下面に位置するFRPからなるスペーサ4
と、これらのスペーサ4に図示上下方向の圧縮力を与え
る楔5とによって固定している。
【0048】さらに、絶縁コイル1と鉄心7のスロット
2との間(絶縁コイル1の側面片側に位置する部分)に
は、充填部材14を充填し、この充填部材14によって
も絶縁コイル1を固定している。
【0049】ここで、充填部材14は、弾性体に、有機
物に比較して熱伝導性に優れた無機物および金属の少な
くともいずれか一方を配合してなる複合弾性体である。
本実施の形態では、弾性体に、有機物に比較して熱伝導
性に優れた金属の短繊維を無方向に配合してなる複合弾
性体を用いる。
【0050】図4は、図1の回転電機における絶縁コイ
ル1、スペーサ4、楔5を取り外した状態を示す部分断
面斜視図である。図4において、充填部材14は、15
vol%の割合で無方向に配合された直径20μm、長さ
0.5mmの銅の短繊維15と、マトリックス(弾性
体)である室温硬化型液状シリコーンゴム(TSE-382 、
東芝シリコーン(株)製)16との混合物を、ほぼ均一
な厚さとなるように塗布し、硬化させたものである。
【0051】ここで、充填部材14の塗布厚さは、絶縁
コイル1の幅と充填部材14の厚さの合計が、スロット
2幅の15%程度増加した値となるようにしている。こ
の充填部材14を、実際に回転電機の絶縁コイル1と鉄
心7のスロット2との間に充填する場合には、充填部材
14を、図3に示すようにスロット2表面に塗布(コー
ティング)したスロット2に、絶縁コイル1を挿入す
る。
【0052】次に、以上のように構成した本実施の形態
の回転電機においては、金属(銅)を配合してなる複合
弾性体のコーティング層である充填部材14を、鉄心7
のスロット2表面に形成していることにより、前記第1
の実施の形態のように、絶縁コイル1に充填部材14を
形成し、これをスロット2内に挿入する場合に比べて、
鉄心7の凹凸への追従を、複合弾性体のコーティング層
である充填部材14の柔軟性に依存しないで、鉄心7の
スロット2と絶縁コイル1との間隙3をすき間なく充填
できるため、絶縁コイル1に発生した熱を鉄心7により
一層効率良く伝導して、絶縁コイル1の温度上昇を抑制
することができる。
【0053】一方、本実施の形態の回転電機において
は、複合弾性体である充填部材14の反発力によって、
絶縁コイル1を確実に固定することができる。すなわ
ち、絶縁コイル1の幅と充填部材14の厚さの合計は、
スロット2幅に対して15%程度大きくしている。この
ため、スロット2の幅方向に対して反発力が作用し、こ
れを垂直抗力としたシリコーンゴム16の摩擦力による
固定力を生じる。
【0054】以上の結果、前記第1の実施の形態のよう
に、複合弾性体である充填部材14を絶縁コイル1に形
成し、スロット2内に挿入する場合に比較して、熱伝導
性に優れた金属(銅)の短繊維15を配合した複合弾性
体のコーティング層である充填部材14をスロット2表
面に形成し、絶縁コイル1を挿入することにより、複合
弾性体のコーティング層である充填部材14の熱伝導率
が向上し、かつスロット2表面と充填部材14との間に
できる空隙を低減することができるため、絶縁コイル1
の固定の他、発生したジュール熱をより効率良く鉄心7
に伝導して、絶縁コイル1の温度上昇を低減することが
できる。
【0055】上述したように、本実施の形態による回転
電機においては、弾性体(シリコーンゴム16)に、有
機物に比較して熱伝導性に優れた金属(銅)の短繊維1
5を無方向に配合してなる複合弾性体のコーティング層
である充填部材14を、鉄心7のスロット2表面に形成
するようにしたものである。
【0056】従って、前記第1の実施の形態のように、
絶縁コイル1に充填部材14を形成し、これをスロット
2内に挿入する場合に比べて、鉄心7の凹凸への追従
を、複合弾性体のコーティング層である充填部材14の
柔軟性に依存しないで、鉄心7のスロット2と絶縁コイ
ル1との間隙3をすき間なく充填できるため、絶縁コイ
ル1に発生した熱を鉄心7により一層効率良く伝導し
て、絶縁コイル1の温度上昇を抑制することが可能とな
る。また、複合弾性体のコーティング層である充填部材
14の反発力によって、絶縁コイル1を確実に固定する
ことが可能となる。
【0057】
【実施例】前記第1の実施の形態のように、絶縁コイル
1に充填部材14を形成し、スロット2内に挿入する場
合と、前記第2の実施の形態のように、スロット2内に
あらかじめ充填部材14を形成し、スロット2内に挿入
する場合における、両者の熱伝導性を比較するため、そ
れぞれ図5および図6に示すようなサンプルを作製し
た。
【0058】図5に示すサンプルは、表面片側に1mm
幅、1mm深さ、ピッチ1mmの溝加工を施した二つの
アルミブロック(A1100) 17の間に、加工面に面するよ
うに、液状シリコーンゴム(TSE-382、東芝シリコーン
(株))と上記の銅の短繊維より同様の配合比で作製した
厚さ5mmの充填部材14を挟み込んだものである。
【0059】また、図6に示すサンプルは、図5の場合
と同様に溝加工を施し、加工面が対面するように配置し
た二つのアルミブロック17の間に、最小厚さが5mm
となるように隙間なく、図5と同様の液状シリコーンゴ
ム(TSE-382 )および銅の短繊維の混合物14を充填
し、硬化させたものである。
【0060】これらの図5および図6に示すサンプルに
ついて、定常法にて熱伝導率を測定したところ、図6に
示すサンプルの方が30%以上高い値となった。 (他の実施の形態) (a)上記第1の実施の形態では、シート状もしくはテ
ープ状の弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優れた
金属の短繊維を、その軸方向を弾性体の面垂直方向を除
く方向に揃えて配合する場合について説明したが、これ
に限らず、有機物に比較して熱伝導性に優れた金属の短
繊維を、その軸方向を弾性体の面垂直方向に揃えて配合
するようにしてもよい。
【0061】この場合には、金属の短繊維を、その軸方
向を面垂直方向に揃えて配合した複合弾性体である充填
部材を、絶縁コイルと鉄心のスロットとの間に充填する
ことにより、熱を伝導し易い経路を最短にすることがで
きるため、有機弾性体単独あるいはこれを無方向に金属
を配合する場合に比べて、より一層熱伝導性が向上し、
また複合弾性体が鉄心の凹凸に追従して熱伝導を阻害す
る空隙が生じ難いため、絶縁コイルに発生した熱を鉄心
に効率良く伝導して、絶縁コイルの温度上昇を抑制する
ことができると共に、複合弾性体の反発力によって、絶
縁コイルを確実に固定することができる。
【0062】(b)上記各実施の形態では、弾性体に、
有機物に比較して熱伝導性に優れた金属を配合する場合
について説明したが、これに限らず、弾性体に、有機物
に比較して熱伝導性に優れた無機物を配合するようにし
てもよい。
【0063】(c)上記各実施の形態では、弾性体に、
有機物に比較して熱伝導性に優れた金属あるいは無機物
を配合する場合について説明したが、これに限らず、弾
性体に、有機物に比較して熱伝導性に優れた無機物およ
び金属の両方を配合するようにしてもよい。
【0064】(d)上記各実施の形態では、弾性体に、
有機物に比較して熱伝導性に優れた金属またはおよび無
機物の短繊維を配合する場合について説明したが、これ
に限らず、弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優れ
た金属またはおよび無機物のウィスカーを配合するよう
にしてもよい。
【0065】(e)上記各実施の形態では、弾性体に配
合する金属として、銅を用いる場合について説明した
が、これに限らず、その他の金属を弾性体に配合するよ
うにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、絶縁物と導体とか
らなる絶縁コイルを、鉄心のスロット内に収納して構成
される回転電機において、まず、請求項1に対応する発
明によれば、シート状もしくはテープ状の弾性体に、有
機物に比較して熱伝導性に優れた無機物および金属の少
なくともいずれか一方を配合してなる複合弾性体を、絶
縁コイルと鉄心のスロットとの間に充填するようにした
ので、絶縁コイルの固定力を維持しつつ、熱伝導性を高
めて絶縁コイルの温度上昇を抑制することが可能な回転
電機が提供できる。
【0067】また、請求項2に対応する発明によれば、
シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物に比較し
て熱伝導性に優れた無機物および金属の少なくともいず
れか一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸方向を
弾性体の面垂直方向に揃えて配合してなる複合弾性体
を、絶縁コイルと鉄心のスロットとの間に充填するよう
にしたので、絶縁コイルの固定力を維持しつつ、より一
層熱伝導性を高めて絶縁コイルの温度上昇を抑制するこ
とが可能な回転電機が提供できる。
【0068】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物に比
較して熱伝導性に優れた無機物および金属の少なくとも
いずれか一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸方
向を弾性体の面垂直方向を除く方向に揃えて配合してな
る複合弾性体を、絶縁コイルと鉄心のスロットとの間に
充填するようにしたので、絶縁コイルの固定力を維持し
つつ、より一層熱伝導性を高めて絶縁コイルの温度上昇
を抑制することが可能な回転電機が提供できる。
【0069】さらにまた、請求項4に対応する発明によ
れば、弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優れた無
機物および金属の少なくともいずれか一方を配合してな
る複合弾性体のコーティング層を、鉄心のスロット表面
に形成するようにしたので、より一層熱伝導性を高めて
絶縁コイルの温度上昇を抑制することができると共に、
絶縁コイルの固定力を維持・向上することが可能な回転
電機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機の第1の実施の形態を示
す部分断面斜視図。
【図2】同第1の実施の形態の回転電機における部分拡
大図。
【図3】本発明による回転電機の第2の実施の形態を示
す部分断面斜視図。
【図4】同第2の実施形態の回転電機における絶縁コイ
ル、スペーサ、楔を取り外した状態を示す部分断面斜視
図。
【図5】同第1の実施の形態による熱伝導率測定用サン
プルの実施例を示す斜視図。
【図6】同第2の実施の形態による熱伝導率測定用サン
プルの実施例を示す斜視図。
【図7】従来の回転電機のステータの一例を示す部分断
面斜視図。
【図8】従来の回転電機のステータの他の例を示す部分
断面斜視図。
【図9】従来の回転電機のステータの他の例を示す部分
断面斜視図。
【図10】従来の回転電機のステータの他の例を示す部
分断面斜視図。
【符号の説明】
1…絶縁コイル、 2…鉄心のスロット、 3…間隙、 4…スペーサ、 5…楔、 6…鋼板、 7…鉄心、 8…充填部材、 9…FRP板、 10…無機物を充填した弾性体層、 11…無機物を充填しない弾性体層、 12…充填部材、 13…波状成形弾性体、 14…充填部材、 15…短繊維、 16…シリコーンゴム、 17…アルミブロック。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁物と導体とからなる絶縁コイルを、
    鉄心のスロット内に収納して構成される回転電機におい
    て、 シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物に比較し
    て熱伝導性に優れた無機物および金属の少なくともいず
    れか一方を配合してなる複合弾性体を、前記絶縁コイル
    と鉄心のスロットとの間に充填したことを特徴とする回
    転電機。
  2. 【請求項2】 絶縁物と導体とからなる絶縁コイルを、
    鉄心のスロット内に収納して構成される回転電機におい
    て、 シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物に比較し
    て熱伝導性に優れた無機物および金属の少なくともいず
    れか一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸方向を
    前記弾性体の面垂直方向に揃えて配合してなる複合弾性
    体を、前記絶縁コイルと鉄心のスロットとの間に充填し
    たことを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 絶縁物と導体とからなる絶縁コイルを、
    鉄心のスロット内に収納して構成される回転電機におい
    て、 シート状もしくはテープ状の弾性体に、有機物に比較し
    て熱伝導性に優れた無機物および金属の少なくともいず
    れか一方の短繊維もしくはウィスカーを、その軸方向を
    前記弾性体の面垂直方向を除く方向に揃えて配合してな
    る複合弾性体を、前記絶縁コイルと鉄心のスロットとの
    間に充填したことを特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 絶縁物と導体とからなる絶縁コイルを、
    鉄心のスロット内に収納して構成される回転電機におい
    て、 弾性体に、有機物に比較して熱伝導性に優れた無機物お
    よび金属の少なくともいずれか一方を配合してなる複合
    弾性体のコーティング層を、前記鉄心のスロット表面に
    形成したことを特徴とする回転電機。
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