JPH1094064A - リモートコントロール装置 - Google Patents

リモートコントロール装置

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Publication number
JPH1094064A
JPH1094064A JP24361096A JP24361096A JPH1094064A JP H1094064 A JPH1094064 A JP H1094064A JP 24361096 A JP24361096 A JP 24361096A JP 24361096 A JP24361096 A JP 24361096A JP H1094064 A JPH1094064 A JP H1094064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
signal
cpu
switch
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP24361096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Yamamoto
幸宏 山本
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication of JPH1094064A publication Critical patent/JPH1094064A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作スイッチが任意の時間操作される送信器か
らの信号を受信して操作スイッチの操作時間に対応した
時間負荷を駆動する受信器におけるチャタリングを防止
する。 【解決手段】送信器23のCPU24は、上昇スイッチ
3又は下降スイッチ4が操作されると機能コードF2に
上昇コードF2a又は下降コードF2bを機能コードF
2に設定した操作コード信号Fを複数フレーム送信す
る。受信機25のCPU26は、上昇コードF2a又は
下降コードF2bが機能コードF2に設定されている場
合、リレー回路16に制御信号C2を出力して負荷駆動
信号LD1を出力させ、テールゲート22を上昇又は下
降させる。受信信号Rが途絶した場合、CPU26は、
制御信号C2を停止してテールゲート22を停止させ、
受信マスクを所定時間t1の間設定し、その間に受信さ
れる上昇コードF2a又は下降コードF2bを無効にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテールゲートリフタ
付トラックのテールゲートリフタ等を操作するためのリ
モートコントロール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テールゲートリフタ付トラックは、貨物
の積み下ろしを合理化するために、荷台のリヤゲートを
リフトとして昇降させるようにしたものである。テール
ゲートの昇降は、車両用バッテリを電源とする油圧ポン
プを作動させ、油圧シリンダに作動油を送ることにより
上昇させ、下降時は作動油を排出させて油圧シリンダに
かかる過重により下降させる。
【0003】これらアクチュエータの制御は、例えばワ
イヤレスリモートコントロール装置で行なわれる。その
リモートコントロール装置の一例を図10に示す。送信
器1には、電源スイッチ2と、操作スイッチとして上昇
スイッチ3及び下降スイッチ4が設けられる。電源スイ
ッチ2は、CPU5を動作させるためのものであり、そ
の操作に基づいて、CPU5は送信動作を開始する。そ
のCPU5には、オートパワーオフ機能が備えられ、電
源スイッチ2の操作から一定時間、あるいは上昇スイッ
チ3若しくは下降スイッチ4の操作終了から一定時間経
過した後に自動的に動作を停止し、電池7の消費電力を
低減する。
【0004】上昇スイッチ3はテールゲートを上昇させ
るためのスイッチであり、下降スイッチ4はテールゲー
トを下降させるためのものである。CPU5は、送信動
作を開始すると、上昇スイッチ3及び下降スイッチ4の
操作に基づく送信信号をRF送信回路6に出力し、RF
送信回路6はその送信信号を搬送波に載せてアンテナ8
から出力する。
【0005】図11に示すように、操作コード信号F
は、識別コードF1、機能コードF2、及び、誤り訂正
コードF3とから構成される。識別コードF1は、複数
ビット(例えば16ビット)よりなるコードであって、
送信器1毎に予め設定され記憶されている。機能コード
F2は、複数ビット(例えば4ビット)よりなるコード
であって、操作スイッチの操作に対応して予め設定され
ている。
【0006】図12に示すように、機能コードF2に
は、上昇コードF2a、下降コードF2b、停止コード
F2cが設定され予め記憶されている。上昇コードF2
aは、上昇スイッチ3の操作に対応して設定され、下降
コードF2bは下降スイッチ4の操作に対応して設定さ
れている。そして、停止コードF2cは、両スイッチ
3,4が操作されていない場合に対応して設定されてい
る。
【0007】CPU5は、上昇スイッチ3又は下降スイ
ッチ4が操作されると、上昇コードF2a又は下降コー
ドF2bを機能コードF2とし、その機能コードF2
と、識別コードF1及び誤り訂正コードF3とからなる
操作コード信号Fを生成する。この識別コードF1から
誤り訂正コードF3までを1フレームという。そして、
上昇コードF2a又は下降コードF2bを含む1フレー
ムの操作コード信号Fを、図13では「ON」と図示
し、以下、ONフレームと呼ぶ。CPU5は、上昇スイ
ッチ3又は下降スイッチ4が操作されている間、ONフ
レームを繰り返し送信する。
【0008】また、CPU5は、上昇スイッチ3及び下
降スイッチ4が操作されていない場合、停止コードF2
cを機能コードF2とし、その機能コードF2と、識別
コードF1及び誤り訂正コードF3とからなる1フレー
ムの操作コード信号Fを生成する。この停止コードF2
cを含む1フレームの送信信号を、図13では「OF
F」と図示し、以下、OFFフレームと呼ぶ。CPU5
は、上昇スイッチ3及び下降スイッチ4が操作されてい
ない間、OFFフレームを繰り返し送信する。
【0009】送信器1から出力される搬送信号を受信す
る受信器9は、トラックに設けられる。受信器9の電源
回路11は、車載バッテリ10から供給されるバッテリ
電圧に基づいて所定の電源電圧を生成し、CPU12に
供給する。
【0010】RF受信回路13は、アンテナ14を介し
て送信器1から送信される搬送信号を受信し、その搬送
信号を操作コード信号Fに復調して、CPU12に出力
する。RF受信回路13には、電源回路11から間欠制
御回路15を介して電源が供給される。間欠制御回路1
5は、常にはRF受信回路13に間欠的に電源を供給す
る。そして、RF受信回路13が操作コード信号FをC
PU12に出力すると、CPU12から間欠制御回路1
5に出力される制御信号に基づいて、間欠制御回路15
からRF受信回路13に連続して電源が供給される。
【0011】CPU12は、RF受信回路13から出力
される操作コード信号Fに基づいてリレー回路16に制
御信号を出力し、リレー回路16はその制御信号に基づ
いてアクチュエータ17を駆動する。そして、アクチュ
エータ17の動作に基づいて、テールゲートの昇降が制
御される。
【0012】上記のようなリモートコントロール装置の
動作を図13に従って説明する。送信器1の電源スイッ
チ2がオンされない状態では、CPU5及びRF送信回
路6には電源P1が供給されず、RF送信回路6は送信
信号を出力しない。受信器9では、送信器1から送信信
号が出力されていないため、RF受信回路13には、間
欠制御回路15から電源P2が間欠的に供給され、RF
受信回路13は間欠的に活性化される。このような動作
により、RF受信回路13による消費電力が低減され
る。
【0013】電源スイッチ2が操作されると、CPU5
及びRF送信回路6に電源P1が供給され、RF送信回
路6から送信信号の出力が開始される。すると、受信器
9では、間欠動作しているRF受信回路13が送信器1
からの送信信号を受信して、CPU12に受信信号を出
力する。そして、その操作コード信号Fに基づいてCP
U12から間欠制御回路15に出力される制御信号によ
り、RF受信回路13に電源P2が連続して供給され、
RF受信回路13は連続動作する。
【0014】次いで、送信器1の上昇スイッチ3あるい
は下降スイッチ4が操作されて、操作信号OP1がCP
U5に入力されると、その操作信号OP1に基づく上昇
コードF2a又は下降コードF2bを含む操作コード信
号FがRF送信回路6で変調され、出力される。
【0015】受信器9では、RF受信回路13で受信信
号が復調されてCPU12に出力される。CPU12
は、その受信信号の各フレーム毎にリレー回路16を駆
動制御する。例えば、CPU12は、受信したフレーム
が上昇コードF2a又は下降コードが含まれるONフレ
ームの場合、リレー回路16を駆動する制御信号を出力
し、リレー回路16はその制御信号に基づいてアクチュ
エータ17を駆動する負荷駆動信号LD1を出力する。
すると、上昇スイッチ3あるいは下降スイッチ4の操作
に基づいて、テールゲートが上昇あるいは下降される。
【0016】一方、CPU12は、受信したフレームが
停止コードF2cを含むOFFフレームの場合、リレー
回路16を制御して負荷駆動信号LD1の出力を停止
し、テールゲートの上昇動作あるいは下降動作が停止さ
れる。
【0017】上昇スイッチ3あるいは下降スイッチ4の
操作が終了してから所定時間経過すると、オートパワー
オフ機能に基づいて、CPU5は動作を停止し、RF送
信回路6からの送信が停止される。
【0018】すると、受信器9では受信信号がCPU1
2に入力されないため、CPU12から間欠制御回路1
5に出力される制御信号に基づいて、RF受信回路13
に電源P1が間欠的に供給され、RF受信回路13は間
欠的に活性化される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、操作者が上
昇スイッチ3又は下降スイッチ4を操作した状態でトラ
ックから離れた場合や、周囲のノイズ等の状態によって
受信信号が途絶する場合がある。例えば、図14(a)
に示すように、ONフレームを受信している最中にフレ
ームFaが途絶した場合、受信器9は負荷駆動信号LD
1の出力を停止してアクチュエータ17を制御し、テー
ルゲートの上昇又は下降を停止する。
【0020】その後、操作者が上昇スイッチ3又は下降
スイッチ4を操作した状態でトラックに近づいたりする
と、受信器9は再び送信器1からの送信信号を受信し、
CPU12にはONフレームの受信信号が入力される。
即ち、短時間でオンとオフが繰り返される、所謂チャタ
リングが発生する。従って、受信器9は、(図14
(a)のフレームFb)を受信するので、負荷駆動信号
LD1を出力し、テールゲートを再び上昇又は下降させ
る。
【0021】このテールゲートが動きはじめるタイミン
グ、即ち、CPU12に受信信号が入力されるタイミン
グは、不定である。そのため、テールゲートは、操作者
の意図しないタイミングで再び動き出してしまう場合が
あった。
【0022】そのため、受信器9では、ONフレームの
受信信号を入力した場合に受信信号に対してマスクを設
定し、受信信号が途絶して負荷をオフに制御した後に再
び受信されるONフレームを無効にする方法が考えられ
る。再び受信するONフレームを無効にすることによっ
て、受信器9は、テールゲートが送信器1の操作者の意
図しないタイミングで再び動き出すのを防止する。
【0023】一般にチャタリングを防止する方法として
は、スイッチを操作された場合に、その操作と同時に一
定時間マスクを設定して2度目以降の立ち上がりを受け
付けなくする方法がある。しかしながら、この方法は、
自動車のドアロックなどのように、スイッチが操作され
たか否かを判断し、その判断結果に対して被操作部材を
制御する場合には適しているが、テ−ルゲ−トを上昇又
は下降させている時間は、操作者が上昇スイッチ3又は
下降スイッチ4を操作している時間であるため、一定で
はない。そのため、図14(b)に示すように、上昇ス
イッチ3又は下降スイッチ4がマスクを設定する時間よ
りも長く操作されると、マスクを解除した後にやはりC
PU12にはONフレーム(図14(b)のフレームF
c)の受信信号が入力されるので再び負荷駆動信号LD
1を出力し、テールゲートが再び上昇又は下降するチャ
タリングが発生する。
【0024】本発明の目的は操作スイッチが任意の時間
操作される送信器からの信号を受信して操作スイッチの
操作時間に対応した時間負荷を駆動する受信器における
チャタリングを防止することができるリモートコントロ
ール装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、操作スイッチの操作に基
づく機能コードを含む操作コード信号を1フレームの送
信信号とし、前記操作スイッチが操作されている間繰り
返し送信する送信器と、前記送信信号を復調して受信信
号を生成し、その1フレームの操作コード信号に含まれ
る機能コードに基づいて負荷駆動信号を出力する受信器
とから構成されるリモートコントロール装置において、
前記送信器には、操作スイッチが操作されている場合に
前記操作スイッチに対応した作動コードを機能コードに
設定する作動コード設定手段と、前記作動コードが設定
された機能コードを含む操作コード信号が送信されるフ
レーム数をカウントする送信回数計測手段と、前記操作
コード信号が複数フレーム送信された後、前記操作スイ
ッチが継続して操作されている場合に、前記作動コード
に代えて継続コードを機能コードに設定するコード変更
手段と、を備え、前記受信器には、前記機能コードに前
記作動コードが設定されている場合に前記負荷駆動信号
を出力する負荷駆動手段と、前記送信信号が受信されな
くなったときに前記負荷駆動信号の出力を停止する負荷
停止手段と、前記送信信号が受信されなくなったときに
受信マスクを少なくとも前記作動コードを含む操作コー
ド信号が送信される間に対応した期間設定する受信マス
ク設定手段と、前記受信マスクが設定されている間に、
前記作動コードを含む操作コード信号が受信された場合
に、その作動コードを無効にするコード無効化手段と、
を備えたことを要旨とする。
【0026】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のリモートコントロール装置において、前記受信
器には、前記継続コードを含む操作コード信号を受信し
た場合に、前記受信マスクを解除する受信マスク解除手
段を備えたことを要旨とする。
【0027】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のリモートコントロール装置において、前記送信
器には、更に、操作スイッチが操作されていない場合に
前記機能コードに停止コードを設定する停止コード設定
手段を備え、前記受信器には、前記継続コード又は停止
コードを含む操作コード信号を受信した場合に、前記受
信マスクを解除する受信マスク解除手段を備えたことを
要旨とする。
【0028】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3に記載のリモートコントロール装置において、前
記送信器には複数の操作スイッチが備えられ、前記作動
コード設定手段は、複数の操作スイッチにそれぞれ対応
した作動コードを前記機能コードに設定するようにした
ことを要旨とする。
【0029】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のリモートコントロール装置において、前記コー
ド変更手段は、前記複数の操作スイッチにそれぞれ対応
した継続コードを前記作動コードに代えて機能コードに
設定するようにしたことを要旨とする。
【0030】従って、請求項1に記載の発明によれば、
送信器には、作動コード設定手段と、送信回数計測手段
と、コード変更手段とが備えられる。作動コード設定手
段は、操作スイッチが操作されている場合にその操作ス
イッチに対応した作動コードを機能コードに設定する。
送信回数計測手段は、作動コードが設定された機能コー
ドを含む操作コード信号が送信されるフレーム数をカウ
ントする。そして、コード変更手段は、操作コード信号
が複数フレーム送信された後、操作スイッチが継続して
操作されている場合に、作動コードに代えて継続コード
を機能コードに設定する。受信器には、負荷駆動手段
と、負荷停止手段と、受信マスク設定手段と、コード無
効化手段とが備えられる。負荷駆動手段は、機能コード
に作動コードが設定されている場合に負荷駆動信号を出
力する。負荷停止手段は、送信信号が受信されなくなっ
たときに負荷駆動信号の出力を停止する。受信マスク設
定手段は、送信信号が受信されなくなったときに受信マ
スクを少なくとも作動コードを含む操作コード信号が送
信される間に対応した期間設定する。そして、コード無
効化手段は、受信マスクが設定されている間に、作動コ
ードを含む操作コード信号が受信された場合に、その作
動コードを無効にする。
【0031】また、請求項2に記載の発明によれば、受
信器には、継続コードを含む操作コード信号を受信した
場合に、受信マスクを解除する受信マスク解除手段が備
えられる。
【0032】また、請求項3に記載の発明によれば、送
信器には、更に、操作スイッチが操作されていない場合
に機能コードに停止コードを設定する停止コード設定手
段が備えられ、受信器には、継続コード又は停止コード
を含む操作コード信号が受信された場合に、受信マスク
を解除する受信マスク解除手段が備えられる。
【0033】また、請求項4に記載の発明によれば、送
信器には複数の操作スイッチが備えられ、作動コード設
定手段は、複数の操作スイッチにそれぞれ対応した作動
コードが機能コードに設定される。
【0034】また、請求項5に記載の発明によれば、コ
ード変更手段によって、機能コードには複数の操作スイ
ッチにそれぞれ対応した継続コードが作動コードに代え
て設定される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図10に従って説明する。なお、前記従
来例と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
【0036】図10に示すように、テールゲートリフタ
付トラック21は、荷室後端のテールゲート22を油圧
により昇降可能として貨物の積み下ろしが合理化され
る。前記テールゲートリフタは、アクチュエータにより
制御され、そのアクチュエータは送信器23と受信器2
5とから構成されるリモートコントロール装置により制
御される。
【0037】送信器23は携帯型であり、電源スイッチ
2と上昇スイッチ3及び下降スイッチ4が形成される。
受信器25は、トラック21の荷室後部に設けられ、送
信器23からの送信信号に基づいてアクチュエータを駆
動する負荷駆動信号を出力する。
【0038】送信器23及び受信器25の具体的構成を
図1に示す。送信器23の電源スイッチ2と上昇スイッ
チ3及び下降スイッチ4は、前記従来例と同様な構成で
ある。各スイッチ2〜4は、CPU24に接続される。
CPU24は、ワンチップマイコンよりなり、記憶手段
としてのROM24a、RAM24b、及び、タイマ2
4cを備える。ROM24aには、送信器23が送信動
作を行うための送信プログラムが記憶される。CPU2
4は、電源スイッチ2の操作に基づいて起動し、送信プ
ログラムに基づいて操作スイッチとしての上昇スイッチ
3及び下降スイッチ4の操作に基づく送信信号をRF送
信回路6に出力し、RF送信回路6は、その送信信号を
所定の方式により変調して搬送波に載せてアンテナ8か
ら出力する。
【0039】また、ROM24aには、図3に示すよう
に、作動コードとしての上昇コードF2a及び下降コー
ドF2b、停止コードF2c、及び、継続コードとして
の上昇継続コードF2d及び下降継続コードF2eが記
憶される。識別コードF1は、複数ビット(例えば16
ビット)よりなり、各送信器23毎に予め設定され記憶
される。上昇コードF2a、下降コードF2b、上昇継
続コードF2d、下降継続コードF2e、及び、停止コ
ードF2cは、複数ビット(例えば4ビット)よりな
り、上昇スイッチ3及び下降スイッチ4の操作に対応し
て予め設定され記憶される。
【0040】停止コードF2cは、上昇スイッチ3及び
下降スイッチ4が操作されていない場合に対応する。上
昇コードF2a及び上昇継続コードF2dは上昇スイッ
チ3が操作されている場合に対応し、下降コード及び下
降継続コードF2eは下降スイッチ4が操作されている
場合に対応する。
【0041】CPU24は、送信動作を開始すると、図
2に示すように、識別コードF1、機能コードF2、及
び、誤り訂正コードF3とを1フレームとする操作コー
ド信号Fを生成する。機能コードF2には、図3に示す
上昇コードF2a、下降コードF2b、停止コードF2
c、上昇継続コードF2d、及び、下降継続コードF2
eのうちの何れか1つが設定される。
【0042】図4に示すように、CPU24は、上昇ス
イッチ3が操作されると、上昇コードF2aを機能コー
ドF2に設定し、その機能コードF2と識別コードF1
とから誤り訂正コードF3の値を演算する。CPU24
は、識別コードF1、機能コードF2、及び、誤り訂正
コードF3とからなる1フレームの操作コード信号Fを
生成する。そして、CPU24は、その生成した操作コ
ード信号FをRF送信回路6を介して送信する。
【0043】上昇コードF2aを含む操作コード信号F
を予め定めた所定フレーム数だけ送信した後に上昇スイ
ッチ3が継続して操作されている場合、CPU24は、
上昇コードF2aに代えて上昇継続コードF2dを機能
コードF2に格納し、その機能コードF2と識別コード
F1とから誤り訂正コードF3の値を演算する。CPU
24は、識別コードF1、機能コードF2、及び、誤り
訂正コードF3とからなる1フレームの操作コード信号
Fを生成する。そして、CPU24は、その生成した操
作コード信号FをRF送信回路6を介して送信する。こ
の上昇継続コードF2dを含む操作コード信号Fは、上
昇スイッチ3が操作されている間、継続して送信され
る。
【0044】即ち、上昇スイッチ3を操作すると、送信
器23は、先ず上昇コードF2aを含む操作コード信号
Fを複数フレーム送信した後、上昇継続コードF2dを
含む操作コード信号Fを上昇スイッチ3が操作されてい
る間、送信する。
【0045】尚、図5では、上昇コードF2aを含む1
フレームの操作コード信号Fを「ON」として図示し、
以下この1フレームをONフレームと呼ぶ。また、上昇
継続コードF2dを含む1フレームの操作コード信号F
を「CONT」として図示し、以下この1フレームをC
ONTフレームと呼ぶ。
【0046】下降スイッチ4が操作された場合、CPU
24は、上昇スイッチ3が操作された場合と同様に動作
する。即ち、CPU24は、下降スイッチ4が操作され
ると、下降コードF2bを機能コードF2に格納し、そ
の機能コードF2と識別コードF1とから誤り訂正コー
ドF3の値を演算する。CPU24は、識別コードF
1、機能コードF2、及び、誤り訂正コードF3とから
なる1フレームの操作コード信号Fを生成する。そし
て、CPU24は、その生成した操作コード信号FをR
F送信回路6を介して送信する。
【0047】下降コードF2bを含む操作コード信号F
を予め定めた所定フレーム数だけ送信した後に下降スイ
ッチ4が継続して操作されている場合、CPU24は、
下降コードF2bに代えて下降継続コードF2eを機能
コードF2に格納し、その機能コードF2と識別コード
F1とから誤り訂正コードF3の値を演算する。CPU
24は、識別コードF1、機能コードF2、及び、誤り
訂正コードF3とからなる1フレームの操作コード信号
Fを生成する。そして、CPU24は、その生成した操
作コード信号FをRF送信回路6を介して送信する。こ
の下降継続コードF2eを含む操作コード信号Fは、下
降スイッチ4が操作されている間、継続して送信され
る。
【0048】即ち、下降スイッチ4を操作すると、送信
器23は、先ず下降コードF2bを含む操作コード信号
Fを複数フレーム送信した後、下降継続コードF2eを
含む操作コード信号Fを下降スイッチ4が操作されてい
る間、送信する。尚、上昇コードF2aを含む場合と同
様に、下降コードF2bを含む1フレームの操作コード
信号Fを以下ONフレームと呼び、下降継続コードF2
eを含む1フレームの操作コード信号Fを以下CONT
フレームと呼ぶ。
【0049】更に、CPU24は、上昇及び下降スイッ
チ3,4が共に操作されていない場合、停止コードF2
cを機能コードF2に格納し、その機能コードF2と識
別コードF1とから誤り訂正コードF3の値を演算す
る。CPU24は、識別コードF1、機能コードF2、
及び、誤り訂正コードF3とからなる1フレームの操作
コード信号Fを生成する。そして、CPU24は、その
生成した操作コード信号FをRF送信回路6を介して送
信する。尚、図5では、停止コードF2cを含む1フレ
ームの操作コード信号Fを「OFF」として図示し、以
下この1フレームをOFFフレームと呼ぶ。
【0050】タイマ24cは、送信器23の送信動作を
停止するために利用される。即ち、送信器23のCPU
24は、タイマ24cの値に基づいて、電源スイッチ2
の操作に基づいて送信動作を開始してから所定時間、又
は、上昇スイッチ3又は下降スイッチ4の操作終了から
所定時間経過したか否かを判断する。そして、CPU2
4は、一定時間経過していない場合に送信動作を継続
し、一定時間経過すると自動的に送信動作を停止する。
RF送信回路6は、CPU24から操作コード信号Fが
入力されると変調動作し、操作コード信号Fが入力され
なくなると動作を停止する。従って、CPU24が送信
動作を停止して操作コード信号Fが入力されなくなる
と、RF送信回路6は動作しないので、電池7の電力消
費はRF送信回路6が動作している場合に比べて少な
い。
【0051】図1に示すように、受信器25には、従来
と同じRF受信回路13が設けられている。RF受信回
路13は、CPU26に接続される。RF受信回路13
は、アンテナ14を介して送信器23からの送信信号を
受信し、その受信した送信信号を復調して操作コード信
号Fを生成する。生成された操作コード信号Fは、CP
U26に出力される。
【0052】CPU26はワンチップマイコンよりな
り、記憶手段としてのROM26a、、RAM26b、
及び、タイマ26cを備える。ROM26aには、受信
器25が受信動作を行うための受信プログラムが予め記
憶される。RAM26bには、受信プログラムの実行に
おけるその時々のデータ等が記憶される。
【0053】CPU26は、受信プログラムに基づい
て、間欠制御回路15に制御信号C1を間欠的に一定時
間だけ出力する。間欠制御回路15は、制御信号C1に
基づいて、間欠的に一定時間だけRF受信回路13に電
源Pを供給し、RF受信回路13は、供給される電源P
に基づいて一定時間動作する。
【0054】RF受信回路13が一定時間動作している
間に送信器23から送信信号が送信されると、RF受信
回路13は、送信される送信信号をアンテナ14を介し
て受信し、その受信した送信信号を復調して操作コード
信号Fを生成する。そして、RF受信回路13は、生成
した操作コード信号FをCPU26に出力する。CPU
26は、RF受信回路13から操作コード信号Fを入力
すると、間欠制御回路15に制御信号C1を連続的に出
力する。間欠制御回路15は、制御信号C1に基づい
て、連続的にRF受信回路13に電源Pを供給し、RF
受信回路13は供給される電源Pに基づいて連続動作す
る。
【0055】更に、CPU26は、RF受信回路13か
ら1フレームの操作コード信号Fを入力する毎に、その
フレーム、即ち、操作コード信号Fに含まれる機能コー
ドF2に基づいて、リレー回路16を駆動制御する。操
作コード信号Fに含まれる機能コードF2は、上記した
ように、上昇コードF2a、下降コードF2b、停止コ
ードF2c、上昇継続コードF2d、又は、下降継続コ
ードF2eの場合がある。
【0056】操作コード信号FがONフレーム、即ち、
機能コードF2に上昇コードF2a又は下降コードF2
bが設定されている場合、CPU26は、リレー回路1
6に制御信号C2を出力し、リレー回路16はその制御
信号C2に基づいて負荷駆動信号LD1を出力してアク
チュエータ17を駆動制御する。
【0057】アクチュエータ17は、上昇用アクチュエ
ータ17aと下降用アクチュエータ17bとから構成さ
れる。負荷駆動信号LD1に基づいて上昇用アクチュエ
ータ17aが駆動されると、その上昇用アクチュエータ
17aの動作に基づいて油圧シリンダに作動油が供給さ
れ、テールゲート22が上昇する。また、負荷駆動信号
LD1に基づいて下降用アクチュエータ17bが駆動さ
れると、その下降用アクチュエータ17bの動作に基づ
いて油圧シリンダの作動油が排出され、テールゲート2
2が下降する。
【0058】また、操作コード信号FがOFFフレー
ム、即ち、機能コードF2に停止コードF2cが設定さ
れている場合、CPU26は、リレー回路16に制御信
号C2の出力を停止する。すると、リレー回路16は負
荷駆動信号LD1の出力を停止する。すると、両アクチ
ュエータ17a,17bが駆動制御され、テールゲート
22の上昇動作又は下降動作が停止される。
【0059】更に、操作コード信号FがCONTフレー
ム、即ち、機能コードF2に上昇継続コードF2d又は
下降継続コードF2eが設定されている場合、CPU2
6は、そのCONTフレームを入力する以前の状態を保
持する。CONTフレームを入力する場合には、テール
ゲート22が上昇又は下降している場合と、テールゲー
ト22が停止している場合とがある。CPU26は、テ
ールゲート22が上昇又は下降している場合にCONT
フレームを入力すると、その状態を保持するので、テー
ルゲート22は上昇又は下降を継続する。また、CPU
26は、テールゲート22が停止している場合にCON
Tフレームを入力すると、その状態を保持するので、テ
ールゲート22は停止したままとなる。
【0060】また、CPU26は、操作コード信号Fが
途絶した場合、リレー回路16に制御信号C2の出力を
停止する。すると、リレー回路16は負荷駆動信号LD
1の出力を停止し、アクチュエータ17が制御されてテ
ールゲート22の上昇動作又は下降動作が停止される。
【0061】前記送信器23は、上昇スイッチ3又は下
降スイッチ4が操作されると、先ず上昇コードF2a又
は下降コードF2bを含む操作コード信号FのONフレ
ームを複数送信する。次に、送信器23は、上昇コード
F2a又は下降コードF2bに代えて上昇継続コードF
2d又は下降継続コードF2eを含む操作コード信号F
のCONTフレームを、上昇スイッチ3又は下降スイッ
チ4が操作されている間、継続して出力する。
【0062】従って、受信器25には、先ずONフレー
ムが複数入力され、そのONフレームに基づいて、負荷
駆動信号LD1が出力されてアクチュエータ17が駆動
制御され、テールゲート22は上昇又は下降する。次
に、受信器25にはCONTフレームが入力されので、
受信器25はアクチュエータ17の状態を保持し、テー
ルゲート22は上昇又は下降を継続する。そのCONT
フレームは上昇スイッチ3又は下降スイッチ4が操作さ
れている間、継続して入力される。そして、上昇スイッ
チ3又は下降スイッチ4の操作が終了すると、受信器2
5にはOFFフレームが入力されるので、受信器25は
負荷駆動信号LD1の出力を停止し、テールゲート22
の上昇又は下降が停止する。
【0063】ところで、図4に示すように、受信器25
がONフレームを受信しているときに操作コード信号F
が途絶すると、受信器25は、リレー回路16に制御信
号C2の出力を停止する。更に、CPU26は、ONフ
レームに対する受信マスクを設定する。
【0064】リレー回路16は、制御信号C2が入力さ
れなくなるので、負荷駆動信号LD1の出力を停止し、
その負荷駆動信号LD1に基づいてアクチュエータ17
が制御されて、テールゲート22の上昇又は下降が停止
される。
【0065】そして、受信器25の操作コード信号Fが
再び受信されると、CPU26は、その操作コード信号
Fの識別コードF1に基づいて、制御信号C2を出力
し、リレー回路16を駆動制御する。
【0066】この時、操作コード信号Fの機能コードF
2に上昇コードF2a又は下降コードF2bが設定され
ている場合、CPU26は、ONフレームに対する受信
マスクを設定しているので、これらの上昇コードF2a
及び下降コードF2bを無効にする。そして、CPU2
6は、予め設定された所定時間t1だけ経過すると、受
信マスクを解除する。この受信マスクを解除するまでの
所定時間は、マスクタイマ値により計測される。即ち、
CPU26は、受信マスクを設定すると、所定時間t1
に対応する値をマスクタイマ値にセットし、そのマスク
タイマ値をRAM26bに格納する。そして、CPU2
6は、例えば、1フレームの操作コード信号Fを入力す
る毎にマスクタイマ値を減算(−1)する。そして、C
PU26は、マスクタイマ値がゼロ「0」になると、所
定時間t1経過したと判断し、受信マスクを解除する。
【0067】そして、受信マスクを解除するまでの時間
は、送信器23が機能コードF2に上昇又は下降コード
F2a,F2bを設定した操作コード信号F、即ち、O
Nフレームを送信した後、上昇継続コードF2d又は下
降継続コードF2eを設定した操作コード信号F、即
ち、CONTフレームを送信するまでの時間に対応して
設定されている。
【0068】即ち、送信器23は、ONフレームを複数
送信すると、機能コードF2を上昇継続コードF2d又
は下降継続コードF2eに代えてCONTフレームを送
信する。そして、受信器25は、ONフレームを受信し
ている間に操作コード信号Fが途絶すると、送信器23
がCONTフレームを送信するまでの間に対応した時
間、受信マスクを設定する。従って、送信器23がCO
NTフレームを送信するまでにONフレーム(図4にお
いてフレームFd)の操作コード信号Fを再び受信して
も、受信器25は、受信マスクを設定しているので、O
Nフレームを無効、即ち、操作コード信号Fの機能コー
ドF2に設定された上昇コードF2a又は下降コードF
2bを無効にする。すると、リレー回路16には制御信
号C2が出力されず、アクチュエータ17が制御されな
いので、テールゲート17は停止した状態に保持され、
上昇又は下降しない。
【0069】そして、受信器25が所定時間経過して受
信マスクを解除した場合、送信器23はすでにONフレ
ームに代えてCONTフレームの操作コード信号Fを送
信している。従って、受信器25には、CONTフレー
ムが入力される。すると、CPU26は、CONTフレ
ームに含まれる上昇継続コードF2d又は下降継続コー
ドF2eに基づいて、そのCONTフレームを入力する
前の状態を保持する。CONTフレームを入力する前の
状態は、CPU26が操作コード信号Fの途絶に基づい
てリレー回路16に制御信号C2の出力を停止して負荷
駆動信号LD1の出力を停止されるので、テールゲート
22の上昇又は下降が停止した状態である。従って、受
信器25は、テールゲート22を停止した状態に保持す
る。そのため、操作コード信号Fが再び入力される、例
えば、操作者が上昇スイッチ3又は下降スイッチ4を操
作した状態でトラック21に近づいた時などでは、テー
ルゲート22は停止した状態に保持され、上昇又は下降
しない。
【0070】そして、操作者が上昇スイッチ3又は下降
スイッチ4を一旦放した後に再び操作すると、送信器2
3は、OFFフレームの操作コード信号Fを送信した
後、ONフレームの操作コード信号Fを送信する。する
と、受信器25は、OFFフレームを入力した後にON
フレームを入力するので、そのONフレームに基づい
て、アクチュエータ17が駆動制御されて油圧モータが
駆動制御され、テールゲート22は上昇又は下降する。
【0071】また、CPU26は、OFFフレームを受
信すると、受信マスクを解除する。具体的には、CPU
26は、マスクタイマ値に「0」を設定し、時間の計測
を停止する。この構成により、短時間に操作者が操作ス
イッチをオン・オフを繰り返した場合の反応を良くする
ことができる。
【0072】例えば、図5に示すように、操作コード信
号Fが短時間途絶し、更に、受信マスクの設定時間の間
に操作者が上昇スイッチ3又は下降スイッチ4をオフ
(操作終了)した後に再び操作する。すると、送信器2
3は、上昇スイッチ3又は下降スイッチ4がオフしてい
る間OFFフレームを送信した後にONフレームを再び
送信する。この時、受信マスクが所定時間t1の間設定
されていると、受信器25は、操作コード信号FのON
フレーム(図5においてフレームFe)を無効にしてし
まうので、負荷駆動信号LD1が出力されず、テールゲ
ート22が上昇又は下降しない(継続してONフレーム
が送信される場合は、テールゲート22の上昇又は下降
開始が遅れる)。即ち、上昇スイッチ3又は下降スイッ
チ4の操作に反応しない、又は反応が遅れる。
【0073】そのため、CPU26は、OFFフレーム
を受信した場合、直ちに受信マスクを解除する。する
と、CPU26は、操作コード信号FのONフレームに
対応して確実に制御信号C2をリレー回路16に出力す
る。従って、アクチュエータ17には、負荷駆動信号L
D1が入力され、テールゲート22は上昇スイッチ3又
は下降スイッチ4の操作に対応して反応良く上昇又は下
降する。
【0074】更に、CPU26は、CONTフレームを
受信すると、マスクタイマ値に「0」を設定して受信マ
スクを解除する。この構成により、短時間に操作者が操
作スイッチをオン・オフを繰り返した場合の反応を良く
することができる。
【0075】例えば、図6に示すように、操作コード信
号Fが短時間途絶し、更に、受信マスクの設定時間t1
の間に操作者が上昇スイッチ3又は下降スイッチ4をオ
フ(操作終了)した後に再び操作する。すると、送信器
23は、上昇スイッチ3又は下降スイッチ4の操作に基
づいて、CONTフレーム,OFFフレーム,ONフレ
ームを順次送信する。更に、操作コード信号Fが途絶し
て受信器25にOFFフレーム(フレームFf)が受信
されない場合、受信マスクは解除されない。従って、C
PU26は、所定時間t1経過する前に入力される次の
ONフレーム(フレームFg)を無効にしてしまうの
で、負荷駆動信号LD1が出力されず、テールゲート2
2が上昇又は下降しない(継続してONフレームが送信
される場合は、テールゲート22の上昇又は下降開始が
遅れる)。即ち、上昇スイッチ3又は下降スイッチ4の
操作に反応しない、又は反応が遅れる。
【0076】そのため、CPU26は、CONTフレー
ム(フレームFh)を受信した場合、直ちに受信マスク
を解除する。すると、CPU26は、操作コード信号F
の途絶によってOFFフレームが受信されなくても、操
作コード信号FのONフレームに対応して確実に制御信
号C2をリレー回路16に出力する。従って、アクチュ
エータ17には、負荷駆動信号LD1が入力され、テー
ルゲート22は上昇スイッチ3又は下降スイッチ4の操
作に対して反応良く上昇又は下降する。タイマ26c
は、受信器25を間欠動作させるために利用される。即
ち、CPU26は、タイマ26cの値に基づいて、一定
間隔毎に一定時間だけ間欠制御回路15に制御信号C1
を出力し、RF受信回路13に電源Pを間欠的に供給す
る間欠動作を行う。
【0077】また、タイマ26cは、受信器25の受信
動作を停止するために利用される。即ち、受信器25の
CPU26は、タイマ26cの値に基づいて、受信動作
を開始してから一定時間操作コード信号Fが入力されな
いか、又は、一定時間ONフレームが入力されないか否
かを判断する。そして、CPU26は、一定時間経過し
ていない場合に受信動作を継続し、一定時間経過すると
自動的に連続動作から間欠動作に切り換える。この構成
により、RF受信回路16が間欠動作する分、車載バッ
テリ10の消費電力を低減する。
【0078】次に、上記のように構成されたリモコン装
置の動作を図7及び図8に従って説明する。先ず、送信
器23の動作を図7に従って説明する。
【0079】図1に示される送信器23のCPU24
は、電源スイッチ2が操作されると起動し、図7に示さ
れる送信プログラムのステップ(以下、単にSという)
1からS14を実行する。
【0080】先ず、S1において、CPU24は、初期
設定処理を行う。この初期設定処理には、送信プログラ
ムの動作に必要なフラグ値のセットやタイマ24cの設
定等が含まれる。フラグ値は、上昇スイッチ3又は下降
スイッチ4が操作されているときに送信されているフレ
ームが、ONフレームを送信しているかOFFフレーム
を送信しているかを判断するために利用される。このフ
ラグ値は、RAM24bに格納される。初期設定処理を
終了すると、CPU24は、S1からS2に移る。
【0081】S2において、CPU24は、操作コード
信号Fのうち、識別コードF1よりなる固定コード部F
AをRF送信回路6及びアンテナ8を介して送信する。
固定コード部FAの送信を終了すると、CPU24は、
S2からS3に移る。
【0082】S3において、CPU24は、操作スイッ
チとしての上昇スイッチ3(又は下降スイッチ4)が操
作されているか否かを判断する。そして、上昇スイッチ
3(又は下降スイッチ4)が操作されていない場合、C
PU24は、S3からS4に移る。
【0083】S4において、CPU24は、フラグ値に
「0」をセットし、セットしたフラグ値をRAM24b
に格納する。更に、S5は停止コード設定処理(停止コ
ード設定手段)であって、CPU24は、機能コードF
2に停止コードF2cを設定する。そして、設定が終了
すると、CPU24は、S5からS6に移る。
【0084】S6において、CPU24は、停止コード
F2cが設定された停止コードF2cと、識別コードF
1とから誤り訂正コードF3の値を演算する。そして、
CPU24は、操作コード信号Fのうち、機能コードF
2及び誤り訂正コードF3とからなる操作コード部FB
をRF送信回路6及びアンテナ8を介して送信する。こ
のS6において送信される操作コード部FBと、先にS
2において送信された固定コード部FAとにより、1フ
レームの操作コード信号F(OFFフレーム)が送信さ
れることになる。そして、CPU24は、操作コード部
FBの送信を終了すると、S6からS7に移る。
【0085】S7において、CPU24は、タイマ24
cの値に基づいて、電源スイッチ2の操作から所定時
間、又は、上昇スイッチ3(又は下降スイッチ4)の操
作終了から所定時間経過したか否かを判断する。そし
て、CPU24は、所定時間経過していない場合にS2
に戻って送信動作を継続する。従って、S5を含むS2
からS7までのループが繰り返し実行され、1回のルー
プを実行する毎に1フレームの操作コード信号Fが送信
される。
【0086】一方、S7において所定時間経過している
場合、CPU24は、スタンバイ状態となって送信動作
を停止する。スタンバイ状態におけるCPU24の消費
電力は、送信動作している時の消費電力よりも少ない。
【0087】一方、S3において、操作スイッチとして
の上昇スイッチ3(又は下降スイッチ4)が操作された
場合、CPU24は、操作スイッチが操作されたのを検
知し、S3からS8に移る。
【0088】S8において、CPU24は、RAM24
bに格納されたフラグ値が「0」か否かを判断する。フ
ラグ値は、操作スイッチが操作されていない場合にS4
において「0」にセットされている。従って、S8は、
操作スイッチが操作された最初のループのみで次のS9
及びS10の処理を実行し、2回目以降のループでは実
行しないために設けられる。そして、操作スイッチが操
作された最初のループの場合、CPU24は、S8から
S9に移る。
【0089】S9において、CPU24は、フラグ値に
「1」をセットし、セットしたフラグ値をRAM24b
に格納する。更に、S10において、CPU24は、カ
ウント値に予め設定された定数をセットする。この定数
は、上昇スイッチ3又は下降スイッチ4が操作された場
合にONフレームを繰り返し送信する数であって、本実
施の形態の図4の場合では「5」に設定されている。そ
して、カウント値に定数をセットすると、CPU24
は、S10からS11に移る。
【0090】S11は作動コード設定処理(作動コード
設定手段)であって、CPU24は、機能コードF2に
上昇コードF2a(又は下降コードF2b)を設定す
る。そして、設定が終了すると、CPU24は、S11
からS6に移り、S6において、CPU24は、上昇コ
ードF2a(又は下降コードF2b)が設定された機能
コードF2と、識別コードF1とから誤り訂正コードF
3の値を演算する。そして、CPU24は、操作コード
信号Fのうち、機能コードF2及び誤り訂正コードF3
とからなる操作コード部FBをRF送信回路6及びアン
テナ8を介して送信する。このS6において送信される
操作コード部FBと、先にS2において送信された固定
コード部FAとにより、1フレームの操作コード信号F
(ONフレーム)が送信されることになる。
【0091】操作スイッチが継続して操作されている場
合、S11を含むS2からS7までのループが繰り返し
実行され、1回のループを実行する毎に1フレームの操
作コード信号Fが送信される。この時、フラグ値はS9
において「1」にセットされている。従って、2回目の
ループを実行する際に、S8において、フラグ値が
「1」であるため、CPU24はS8からS12に移
る。
【0092】S12において、CPU24は、カウント
値が「0」か否かを判断する。S10において、カウン
ト値にはONフレームを送信する数がセットされるた
め、カウント値が「0」ではない場合、CPU24は、
所定の数のONフレームが送信されていないと判断し、
S13に移る。
【0093】S13において、CPU24は、RAM2
4bに格納されたカウント値を「1」減算する。そし
て、CPU24は、所定の数のONフレームを送信する
ため、S13からS11に移って機能コードF2に上昇
コードF2a(又は下降コードF2b)を設定し、S6
においてその機能コードF2と、演算した誤り訂正コー
ドF3とからなる操作コード部FBを送信する。
【0094】一方、S12において、カウント値が
「0」の場合、CPU24は、所定の数のONフレーム
が送信されたと判断する。即ち、S8〜S10及びS1
2,S13により上昇コードF2a又は下降コードF2
bが設定された操作コード信号F、即ち、ONフレーム
の送信回数をカウントする送信回数計測手段が構成され
る。そして、CPU26は、所定回数のONフレームを
送信し終わると、S12からS14に移る。
【0095】S14は継続コード設定処理(継続コード
設定手段)であって、CPU24は、上昇コードF2a
(又は下降コードF2b)に代えて機能コードF2に上
昇継続コードF2d(又は下降継続コードF2e)を設
定する。そして、設定が終了すると、CPU24は、S
14からS6に移る。
【0096】S6において、CPU24は、上昇継続コ
ードF2d(又は下降継続コードF2e)が設定された
機能コードF2と、識別コードF1とから誤り訂正コー
ドF3の値を演算する。そして、CPU24は、操作コ
ード信号Fのうち、機能コードF2及び誤り訂正コード
F3とからなる操作コード部FBをRF送信回路6及び
アンテナ8を介して送信する。このS6において送信さ
れる操作コード部FBと、先にS2において送信された
固定コード部FAとにより、1フレームの操作コード信
号F(CONTフレーム)が送信されることになる。
【0097】そして、操作スイッチが継続して操作され
ている場合、S14を含むS2からS7までのループが
繰り返し実行され、1回のループを実行する毎に1フレ
ームの操作コード信号Fが送信される。このS14を含
むS2からS7までのループは、操作スイッチの操作終
了まで繰り返し実行される。即ち、操作スイッチの操作
が終了すると、CPU24は、S3において上昇スイッ
チ3及び下降スイッチ4が操作されていないと判断し、
S4においてフラグ値に「0」をセットし、S5におい
て機能コードF2に停止コードF2cを設定する。そし
て、CPU24は、S6において、停止コードF2cを
設定した機能コードF2と、演算した誤り訂正コードF
3とからなる操作コード部FBを送信する。
【0098】次に、受信器25の動作を図8に従って説
明する。先ず、送信器23からOFFフレームの操作コ
ード信号Fが受信された場合について説明する。図1に
示される受信器25のCPU26は、送信器23からの
操作コード信号Fを受信すると、図8に示される受信プ
ログラムのS21からS37までのループを繰り返し実
行する。
【0099】即ち、S21において、CPU26は、ア
ンテナ14及びRF受信回路13を送信器23から送信
される操作コード信号Fを操作コード信号Fとして順次
入力する。次に、CPU26は、操作コード信号Fがエ
ラ−か否かを判断する。CPU26は、例えば、操作コ
ード信号Fのエッジの立ち上がり間隔に基づいて操作コ
ード信号Fが正常か否かを判断する。
【0100】S22は受信信号判定処理(受信信号判定
手段)であって、CPU26は、操作コード信号Fにエ
ラーがあるか否かを判断する。CPU26は、操作コー
ド信号Fが入力されない場合、操作コード信号Fがエラ
ーであると判断する。また、CPU26は、入力された
操作コード信号Fの各ビットが「0」及び「1」と判断
できない場合、操作コード信号Fがエラーであると判断
する。例えば、CPU26は、操作コード信号Fの立ち
上がりの間隔に基づいて、その立ち上がり間隔が所定間
隔の範囲にある場合に「0」又は「1」と判断し、立ち
上がり間隔が範囲外の場合に「0」及び「1」と判断し
ない。そして、CPU26は、信号エラーがない場合に
はS22からS23に移り、信号エラーがある場合には
S22からS35に移る。
【0101】S23において、CPU26は、受信エラ
ーが無く、識別コードF1、機能コードF2、及び、誤
り訂正コードF3の各ビット数分だけ操作コード信号F
を入力すると、1フレーム分の操作コード信号Fの受信
を完了し、S23からS24に移る。
【0102】S24において、CPU26は、操作コー
ド信号Fが正常か否かを判断する。この判断には、誤り
訂正コードF3が利用される。即ち、CPU26は、誤
り訂正コードF3に基づいて、固定コード部FAの識別
コードF1と、操作コード部FBの機能コードF2をそ
れぞれ構成するビットがエラーを起こしていないかをチ
ェックする。そして、操作コード信号Fが正常な場合、
CPU26はS24からS25に移る。
【0103】S25において、CPU26は、受信した
1フレームの操作コード信号FがONフレームか否かを
判断する。具体的には、CPU26は、操作コード信号
Fに含まれる機能コードF2が上昇コードF2a又は下
降コードF2bか否かを判断する。ここでは、OFFフ
レームが受信されているので、機能コードF2は上昇コ
ードF2a及び下降コードF2bではない。従って、C
PU26は、操作コード信号FのフレームがONフレー
ムではないと判断し、S25からS26に移る。
【0104】S26において、CPU26は、受信した
1フレームの操作コード信号FがCONTフレームか否
かを判断する。具体的には、CPU26は、操作コード
信号Fに含まれる機能コードF2が上昇継続コードF2
d又は下降継続コードF2eか否かを判断する。ここで
は、OFFフレームが受信されているので、機能コード
F2は上昇継続コードF2d及び下降継続コードF2e
ではない。従って、CPU26は、操作コード信号Fの
フレームがCONTフレームではないと判断し、S26
からS27に移る。
【0105】S27において、CPU26は、受信した
1フレームの操作コード信号FがOFFフレームか否か
を判断する。具体的には、CPU26は、操作コード信
号Fに含まれる機能コードF2が停止コードF2cか否
かを判断する。ここでは、OFFフレームが受信されて
いるので、機能コードF2は停止コードF2cである。
従って、CPU26は、操作コード信号Fのフレームが
OFFフレームであると判断し、S27からS28に移
る。
【0106】ところで、S27において、操作コード信
号FのフレームがOFFフレームではないと判断される
場合がある。例えば、機能コードF2を構成する偶数個
のビットが互いに反転して入力された場合である。即
ち、偶数個のビットが互いに反転すると、S24におい
て、誤り訂正コードF3では正常であると判断される。
しかしながら、機能コードF2を構成するビットが反転
しているため、ONフレーム、CONTフレーム、及
び、OFFフレームの何れでもないと判断される。この
場合、CPU26は、S27からS30に移る。
【0107】S28において、CPU26は、受信マス
クを解除し、ONフレームの受け付けを許可する。即
ち、CPU26は、ONフレームの操作コード信号Fが
入力されると、そのONフレームに従って、負荷を駆動
する。また、CPU26は、マスクタイマ値に対して
「0」を設定し、時間計測を停止する。そして、CPU
26は、S28からS29に移る。
【0108】S29は負荷停止処理(負荷停止手段)で
あって、CPU26は負荷を停止する。具体的には、C
PU26は、リレー回路16に対して制御信号C2の出
力を停止する。リレー回路16は、制御信号C2が入力
されなくなるので、アクチュエータ17に対して負荷駆
動信号LD1の出力が停止され、テールゲート22の上
昇又は下降が停止する。
【0109】即ち、受信器25は、S29において、負
荷をオフに制御する、即ち、アクチュエータ17をオフ
に制御してテールゲート22を停止させる。そして、負
荷をオフに制御すると、CPU26は、S29からS3
0に移る。
【0110】S30において、CPU26は、RAM2
6bに格納されているマスクタイマ値が「0」か否かを
判断し、マスクタイマ値が「0」ではない場合、S31
においてマスクタイマ値を減算(−1)するダウンカウ
ントを行い、その結果のマスクタイマ値をRAM26b
に格納する。マスクタイマ値が「0」の場合、受信マス
クは設定されていない。従って、S31を実行すること
により、CPU26は、受信マスクが設定されてからの
時間を計測する設定時間計測処理(設定時間計測手段)
を実行する。
【0111】一方、S30において、マスクタイマ値が
「0」の場合、CPU26は、受信マスクが設定されて
いないと判断し、S30からS21に移り、次のフレー
ムの操作コード信号Fの受信を開始する。
【0112】次に、送信器23からONフレームの操作
コード信号Fが受信された場合について説明する。この
場合、S25において、操作コード信号Fに含まれる機
能コードF2が上昇コードF2a又は下降コードF2b
であるため、CPU26は、操作コード信号FがONフ
レームであると判断し、S25からS32に移る。
【0113】S32は受信マスク判定処理(受信マスク
判定手段)であって、CPU26は、受信マスクが設定
されているか否かを判断する。具体的には、CPU26
は、RAM26bに格納されたマスクタイマ値が「0」
か否かを判断する。受信マスクが設定されている場合、
マスクタイマ値は「0」以外であって、受信マスクが解
除又は設定されていない場合、マスクタイマ値は「0」
になっている。この場合、受信マスクは設定されていな
いので、マスクタイマ値は「0」であり、CPU33は
S32からS33に移る。
【0114】S33は負荷駆動処理(負荷駆動手段)で
あって、CPU26は負荷を駆動する。具体的には、C
PU26は、リレー回路16に対して制御信号C2を出
力する。リレー回路16は、制御信号C2を入力する
と、アクチュエータ17に対して負荷駆動信号LD1を
出力する。すると、アクチュエータ17は駆動制御さ
れ、テールゲート22が上昇又は下降する。
【0115】即ち、受信器25は、S33において、負
荷をオンに制御する、即ち、アクチュエータ17をオン
に制御してテールゲート22を上昇又は下降させる。そ
して、CPU26は、S33からS30に移る。
【0116】次に、送信器23からCONTフレームの
操作コード信号Fが受信された場合について説明する。
この場合、操作コード信号Fに含まれる機能コードF2
が上昇継続コードF2d又は下降継続コードF2eであ
るため、CPU26は、S26において、操作コード信
号FがCONTフレームであると判断し、S26からS
34に移る。
【0117】S34において、CPU26は、受信マス
クを解除し、ONフレームの受け付けを許可する。即
ち、CPU26は、ONフレームの操作コード信号Fが
入力されると、そのONフレームに従って、負荷を駆動
する。また、CPU26は、マスクタイマ値に対して
「0」を設定し、時間計測を停止する。そして、CPU
26は、S34からS30に移る。
【0118】即ち、CONTフレームの操作コード信号
Fが受信された場合、CPU26は、S29の負荷停止
処理、及び、S33の負荷駆動処理を実行しない。従っ
て、負荷、即ち、アクチュエータ17の状態は、CON
Tフレームが受信される前の状態のままとなり、状態が
保持される。従って、CPU26は、CONTフレーム
を受信すると、負荷の状態を保持する状態保持処理を実
行する。
【0119】ところで、操作コード信号Fが途絶した場
合、CPU26は、S22において、操作コード信号F
にエラーがあると判断し、S22からS35に移る。ま
た、操作コード信号Fが正常ではない場合、CPU26
は、S24において、操作コード信号Fが正常ではない
と判断し、S24からS35に移る。
【0120】S35において、CPU26は、その時の
負荷の状態を判断する。即ち、操作コード信号Fが途絶
等した場合に負荷がオフ、即ち、テールゲート22が停
止している場合には、改めて負荷をオフに制御する必要
はない。従って、負荷がオフ、即ち、テールゲート22
が停止している場合、CPU26は、S35からS30
に移る。
【0121】S35において、負荷がオン、即ち、テー
ルゲート22が上昇又は下降している場合、CPU26
は、S35からS36に移る。S36は、受信マスク設
定処理(受信マスク設定手段)であって、CPU26
は、受信マスクを設定する。そして、CPU26は、受
信マスクを所定時間設定しておくために、マスクタイマ
値に予め設定された初期値を設定し、そのマスクタイマ
値をRAM26bに格納する。そして、受信マスクの設
定を終了すると、CPU26は、S36からS37に移
る。
【0122】そして、CPU26は、S37において負
荷停止処理を実行する。その結果、負荷駆動信号LD1
の出力が停止され、テールゲート22の上昇又は下降が
停止される。尚、S37における負荷停止処理は、S2
9における負荷停止処理と同じであるが、操作コード信
号Fが途絶した場合の処理を判り易くするために別々に
図示し、異なる符号を付してある。
【0123】操作コード信号Fが途絶している間、CP
U26は、S22において、操作コード信号Fがエラー
であると判断し、S35に移し、そのS35において、
CPU26は、負荷がオフであるため、S30に移る。
そして、CPU26は、S30において、受信マスクが
設定された後はマスクタイマ値は「0」では無いので、
S31に移り、そのS31において、設定時間計測処理
(設定時間計測手段)を実行してマスクタイマ値をダウ
ンカウントする。
【0124】次に、操作コード信号Fが再び受信された
場合、CPU26は、操作コード信号Fの機能コードF
2の設定に従って、処理を実行する。機能コードF2が
上昇コードF2a又は下降コードF2bの場合、CPU
26は、S22、S24において、CPU26は操作コ
ード信号Fが正常であると判断し、S24からS25に
移る。更に、操作コード信号FがONフレームであるた
め、CPU26は、S25からS32に移る。そして、
S32において、CPU26は、RAM26bに格納さ
れたマスクタイマ値に基づいて、受信マスクが設定され
ているか否かを判断する。受信マスクが設定されている
場合、CPU26は、S32からS30に移り、S33
の負荷駆動処理を実行しない。即ち、CPU26は、受
信したONフレームを無効にする。その結果、負荷が短
時間にオンとオフを繰り返すチャタリングが防止され
る。
【0125】また、送信器23はONフレームからCO
NTフレームに代えて操作コード信号Fを送信するの
で、受信器25にはCONTフレームが受信される。す
ると、S22、S24において、CPU26は操作コー
ド信号Fが正常であると判断し、S24からS25以降
に移る。更に、操作コード信号FはCONTフレームで
あるため、CPU26は、S26においてCONTフレ
ームであると判断してS34に移る。そして、S34に
おいて、CPU26は、マスクタイマ値に「0」を設定
して受信マスクを解除し、S30に移る。
【0126】即ち、CPU26は、受信マスクを解除す
る。従って、次に、操作者が送信器23を操作してON
フレームの操作コード信号Fが入力されると、CPU2
6は、そのONフレームを有効にし、S33において負
荷駆動処理を実行して負荷をオンに制御し、テールゲー
ト22を上昇又は下降させる。その結果、操作者の意図
に対応して、テールゲート22を上昇又は下降させるこ
とができる。
【0127】また、CPU26は、CONTフレームを
受信した場合、負荷駆動処理も負荷停止処理も実行しな
い。この時、負荷、即ち、アクチュエータ17は、信号
が途絶したときに実行される負荷停止処理に基づいてオ
フに制御されている。従って、操作コード信号Fが再び
受信された場合、アクチュエータ17は、動作が保持さ
れて、オフのままとなるので、テールゲート22が上昇
又は下降することはない。
【0128】そして、操作者はテールゲート22が上昇
又は下降していないことを確認し、送信器23の上昇ス
イッチ3又は下降スイッチ4を操作し直すと、受信器2
5にはOFFフレームの後にONフレームが受信され
る。受信器25のCPU26にOFFフレームの操作コ
ード信号Fが入力されると、CPU26は、S27にお
いて、操作コード信号Fが正常であると判断してS25
以降に移り、更に、S27において機能コードF2が停
止コードF2cであると判断してS28に移る。そし
て、CPU26は、S28においてマスクタイマ値に
「0」を設定して受信マスクを解除する。
【0129】すると、上昇スイッチ3又は下降スイッチ
4の操作のし直しによって受信器25に受信されたON
フレームの操作コード信号Fは、CPU26によって受
信マスクが解除されているので有効とされる。そして、
CPU26は、そのONフレームの受信によってアクチ
ュエータ17をオンに制御し、そのアクチュエータ17
に基づいてテールゲート22が上昇又は下降する。その
結果、操作者の意図に対応して、テールゲート22を上
昇又は下降させることができる。
【0130】上記したように本実施の形態においては、
以下の効果を奏する。 (1)送信器23のCPU24は、上昇スイッチ3又は
下降スイッチ4が操作されている場合にそれぞれのスイ
ッチ3,4に対応した上昇コードF2a又は下降コード
F2bを機能コードF2に設定し、その機能コードF2
を含む操作コード信号Fを複数フレーム送信する。その
後、CPU24は、上昇スイッチ3又は下降スイッチ4
が継続して操作されている場合に、機能コードF2に上
昇継続コードF2d又は下降継続コードF2eを設定
し、その機能コードF2を含む操作コード信号Fを送信
する。
【0131】受信器25のCPU26は、上昇コードF
2a又は下降コードF2bが機能コードF2に設定され
ている場合、リレー回路16に制御信号C2を出力して
負荷駆動信号LD1を出力させ、アクチュエータ17を
制御してテールゲート22を上昇又は下降させる。操作
コード信号Fが途絶した場合、CPU26は、制御信号
C2を停止してテールゲート22を停止させる。また、
CPU26は、受信マスクを所定時間t1の間設定し、
その間に受信される上昇コードF2a又は下降コードF
2bを無効にするようにした。
【0132】その結果、上昇スイッチ3又は下降スイッ
チ4を継続して操作した場合に、操作コード信号Fの途
絶による短時間で負荷のオンとオフが繰り返されるチャ
タリングを確実に防止することができる。
【0133】(2)受信器25のCPU26は、受信マ
スクを設定した後、停止コードF2c、又は、上昇継続
コードF2d又は下降継続コードF2eが機能コードF
2に設定された操作コード信号Fを受信した場合に、受
信マスクを解除するようにした。その結果、受信マスク
の設定時間内に上昇スイッチ3又は下降スイッチ4がオ
フされ再びオンされた場合に、そのオンに操作された上
昇スイッチ3又は下降スイッチ4に対応して負荷をオン
に制御することができるので、上昇スイッチ3又は下降
スイッチ4に対する反応を良くすることができる。
【0134】尚、本発明は上記実施の形態の他、以下の
ように実施してもよい。 (1)上記実施の形態では、上昇コードF2aに代える
上昇継続コードF2dと、下降コードF2bに代える下
降継続コードF2eとを設定したが、1つの継続コード
のみ設定し、上昇又は下降スイッチ3,4が操作されて
いる場合に、上昇コードF2a又は下降コードF2bに
代えて同じ継続コードを含む操作コード信号Fを送信す
るようにしてもよい。
【0135】(2)上記実施の形態では、ONフレーム
を繰り返し送信する回数を「5」に設定したが、「1」
〜「4」又は「6」以上の任意の数に設定してもよい。 (3)上記実施の形態において、カウント値を減算する
ことにより送信回数計測手段を構成したが、カウント値
を加算するアップカウントし、S12において、所定の
値と一致するか否かを判断して送信回数計測手段を構成
してもよい。
【0136】(4)上記実施の形態では、マスクタイマ
値を減算することにより受信マスクを設定してから一定
時間を計測したが、マスクタイマ値を加算するアップカ
ウントし、S30及びS32において、所定の値と一致
するか否かを判断して受信マスクを設定してから一定時
間を計測するようにしてもよい。
【0137】また、CPU26にタイマ26cと別のタ
イマを設け、そのタイマにより受信マスクを設定してか
ら一定時間経過したかを判断するようにしてもよい。 (5)上記実施の形態では、トラック21の荷室後端に
設けられたテールゲート22を上昇又は下降させるため
のリモートコントロール装置に具体化したが、クレーン
等を動作させるリモートコントロール装置に具体化して
実施しても良い。
【0138】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、上記各形態から把握できる請求項以外の技術思
想について、以下にその効果とともに記載する。 (イ)前記送信器には、電源スイッチが備えられ、その
電源スイッチの操作に基づいて前記送信信号を送信する
送信動作を開始し、その送信動作の開始から一定時間経
過した後、又は、前記操作スイッチの操作終了から一定
時間経過した後に前記送信動作を停止するようにした請
求項1乃至5に記載のリモートコントロール装置。この
構成によれば、送信動作を停止している間の消費電力が
低減される。
【0139】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、操
作スイッチが任意の時間操作される送信器からの信号を
受信して操作スイッチの操作時間に対応した時間負荷を
駆動する受信器におけるチャタリングを防止することが
可能なリモートコントロール装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1実施形態のリモートコントロール装置のブ
ロック図。
【図2】 1実施の形態の送信信号の1フレームの構成
を示す説明図。
【図3】 1実施の形態の機能コードの種別を示す説明
図。
【図4】 リモートコントロール装置の動作を示す波形
図。
【図5】 送信途絶がある場合の動作を示す波形図。
【図6】 送信途絶がある場合の動作を示す波形図。
【図7】 送信器の処理フローチャート。
【図8】 受信器の処理フローチャート。
【図9】 テールゲートリフタ付きトラックの概略側面
図。
【図10】 従来のリモートコントロール装置のブロッ
ク図。
【図11】 送信信号の1フレームの構成を示す説明
図。
【図12】 従来の機能コードの種別を示す説明図。
【図13】 従来のリモートコントロール装置の動作を
示す波形図。
【図14】 (a),(b) は、従来の受信信号が途絶した場
合の波形図。
【符号の説明】
3…操作スイッチとしての上昇スイッチ、4…操作スイ
ッチとしての下降スイッチ、17…負荷としてのアクチ
ュエータ、23…送信器、24…作動コード設定手段,
送信回数計測手段,コード変更手段,及び,停止コード
設定手段としてのCPU、25…受信器、26…受信マ
スク設定手段,受信マスク解除手段,負荷駆動手段,負
荷停止手段,及び,状態保持手段としてのCPU、LD
1…負荷駆動信号、F…操作コード信号、F2…機能コ
ード、F2a…作動コードとしての上昇コード、F2b
…作動コードとしての下降コード、F2c…停止コー
ド、F2d…継続コードとしての上昇継続コード、F2
e…継続コードとしての下降継続コード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作スイッチの操作に基づく機能コード
    を含む操作コード信号を1フレームの送信信号とし、前
    記操作スイッチが操作されている間繰り返し送信する送
    信器と、 前記送信信号を復調して受信信号を生成し、その1フレ
    ームの操作コード信号に含まれる機能コードに基づいて
    負荷駆動信号を出力する受信器とから構成されるリモー
    トコントロール装置において、 前記送信器には、 操作スイッチが操作されている場合に前記操作スイッチ
    に対応した作動コードを機能コードに設定する作動コー
    ド設定手段と、 前記作動コードが設定された機能コードを含む操作コー
    ド信号が送信されるフレーム数をカウントする送信回数
    計測手段と、 前記操作コード信号が複数フレーム送信された後、前記
    操作スイッチが継続して操作されている場合に、前記作
    動コードに代えて継続コードを機能コードに設定するコ
    ード変更手段と、 を備え、 前記受信器には、 前記機能コードに前記作動コードが設定されている場合
    に前記負荷駆動信号を出力する負荷駆動手段と、 前記送信信号が受信されなくなったときに前記負荷駆動
    信号の出力を停止する負荷停止手段と、 前記送信信号が受信されなくなったときに受信マスクを
    少なくとも前記作動コードを含む操作コード信号が送信
    される間に対応した期間設定する受信マスク設定手段
    と、 前記受信マスクが設定されている間に、前記作動コード
    を含む操作コード信号が受信された場合に、その作動コ
    ードを無効にするコード無効化手段と、を備えたリモー
    トコントロール装置。
  2. 【請求項2】 前記受信器には、 前記継続コードを含む操作コード信号を受信した場合
    に、前記受信マスクを解除する受信マスク解除手段を備
    えた請求項1に記載のリモートコントロール装置。
  3. 【請求項3】 前記送信器には、更に、操作スイッチが
    操作されていない場合に前記機能コードに停止コードを
    設定する停止コード設定手段を備え、 前記受信器には、 前記継続コード又は停止コードを含む操作コード信号を
    受信した場合に、前記受信マスクを解除する受信マスク
    解除手段を備えた請求項1に記載のリモートコントロー
    ル装置。
  4. 【請求項4】 前記送信器には複数の操作スイッチが備
    えられ、 前記作動コード設定手段は、複数の操作スイッチにそれ
    ぞれ対応した作動コードを前記機能コードに設定するよ
    うにした請求項1乃至3に記載のリモートコントロール
    装置。
  5. 【請求項5】 前記コード変更手段は、前記複数の操作
    スイッチにそれぞれ対応した継続コードを前記作動コー
    ドに代えて機能コードに設定するようにした請求項4に
    記載のリモートコントロール装置。
JP24361096A 1996-09-13 1996-09-13 リモートコントロール装置 Pending JPH1094064A (ja)

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