JPH109354A - Vベルト式無段変速機の可変径プーリ装置 - Google Patents
Vベルト式無段変速機の可変径プーリ装置Info
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- JPH109354A JPH109354A JP16289196A JP16289196A JPH109354A JP H109354 A JPH109354 A JP H109354A JP 16289196 A JP16289196 A JP 16289196A JP 16289196 A JP16289196 A JP 16289196A JP H109354 A JPH109354 A JP H109354A
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- pulley
- belt
- dampers
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 クランク軸の回転力をダンパで受ける際に、
ダンパの摩耗が少なく、異音の発生の防止を図ったVベ
ルト式無段変速機の可変径プーリ装置を提供する。 【解決手段】 クランク軸1の回転力を2つのダンパ
7.7で均一に受けられるような位置関係に取付けられ
るように、エンジンにより駆動されるクランク軸1上
に、Vベルト6のプーリの固定側半体2aと周囲に複数
個のダンパ7を設けたバックプレート5とをそれぞれ固
定し、その間に前記Vベルトプーリの可動側半体2bを
軸方向摺動かつ回転可能に支承した可変径プーリ装置に
おいて、少なくとも2個のダンパ7をエンジンのピスト
ンが上死点後0°〜45°の位置にあるとき固定側半体
2aと可動側半体2bとの間に挟持されたVベルト6の
張り側プーリ2との接点Xを基準として左右対称に配置
する。
ダンパの摩耗が少なく、異音の発生の防止を図ったVベ
ルト式無段変速機の可変径プーリ装置を提供する。 【解決手段】 クランク軸1の回転力を2つのダンパ
7.7で均一に受けられるような位置関係に取付けられ
るように、エンジンにより駆動されるクランク軸1上
に、Vベルト6のプーリの固定側半体2aと周囲に複数
個のダンパ7を設けたバックプレート5とをそれぞれ固
定し、その間に前記Vベルトプーリの可動側半体2bを
軸方向摺動かつ回転可能に支承した可変径プーリ装置に
おいて、少なくとも2個のダンパ7をエンジンのピスト
ンが上死点後0°〜45°の位置にあるとき固定側半体
2aと可動側半体2bとの間に挟持されたVベルト6の
張り側プーリ2との接点Xを基準として左右対称に配置
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ等の2輪
車における変速装置に係り、さらに詳しくはVベルト式
無段変速機の可変径プーリ装置に関する。
車における変速装置に係り、さらに詳しくはVベルト式
無段変速機の可変径プーリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すようなスクータ等では
原動機として2サイクルエンジンが使用されており、こ
の動力系統を示すと、エンジン以外の構造部分は図8の
ように、エンジンの回転がクランクを直結したクランク
軸aに伝達され、このクランク軸aに取着されたプーリ
bからVベルトcを介してプーリ軸dのプーリeに伝達
され、プーリ軸dからはさらに同軸上のギヤfと中間軸
gのギヤh、中間軸gのギヤiと後輪軸の歯車jの噛み
合いにより減速されて後輪軸kに伝達されることにより
同軸端の図7に示す後輪(タイヤ)lが回転するように
なっている。これらの機構は、車体に対しスイング可能
なケースw内に設けられる。
原動機として2サイクルエンジンが使用されており、こ
の動力系統を示すと、エンジン以外の構造部分は図8の
ように、エンジンの回転がクランクを直結したクランク
軸aに伝達され、このクランク軸aに取着されたプーリ
bからVベルトcを介してプーリ軸dのプーリeに伝達
され、プーリ軸dからはさらに同軸上のギヤfと中間軸
gのギヤh、中間軸gのギヤiと後輪軸の歯車jの噛み
合いにより減速されて後輪軸kに伝達されることにより
同軸端の図7に示す後輪(タイヤ)lが回転するように
なっている。これらの機構は、車体に対しスイング可能
なケースw内に設けられる。
【0003】このうち、本発明の無段変速機の可変径プ
ーリ装置に関連する公知の技術として例えば実公昭62
ー21805号公報に記載のものがあるが、これに類似
のものとして図8のクランク軸a周りの構造をさらに詳
しく説明すると、クランク軸a端にはスプライン結合さ
れた固定側のプーリ半体b1があり、このプーリ半体b
1と対をなす可動側のプーリ半体b2はクランク軸a上
のプーリ半体b1に一端が接して遊嵌されたスリーブm
を介して軸方向に摺動かつ回転可能に支承されている。
ーリ装置に関連する公知の技術として例えば実公昭62
ー21805号公報に記載のものがあるが、これに類似
のものとして図8のクランク軸a周りの構造をさらに詳
しく説明すると、クランク軸a端にはスプライン結合さ
れた固定側のプーリ半体b1があり、このプーリ半体b
1と対をなす可動側のプーリ半体b2はクランク軸a上
のプーリ半体b1に一端が接して遊嵌されたスリーブm
を介して軸方向に摺動かつ回転可能に支承されている。
【0004】そしてスリーブmの他端に隣接して外周側
が大径となる円錐形状のバックプレートnが中央の垂直
部分においてクランク軸aのスプラインに結合されてク
ランク軸aと一体回転するようになっており、プーリ半
体b1とプーリ半体b2との間の対向する円錐面にはV
ベルトcが巻装されるようになっている。前記バックプ
レートnの傾斜面と可動側のプーリ半体b2の背面側傾
斜面との間に形成される空間には周方向に複数個(図示
の例では6個)のローラoが図9に示すようにラジアル
方向に移動可能に収容されている。
が大径となる円錐形状のバックプレートnが中央の垂直
部分においてクランク軸aのスプラインに結合されてク
ランク軸aと一体回転するようになっており、プーリ半
体b1とプーリ半体b2との間の対向する円錐面にはV
ベルトcが巻装されるようになっている。前記バックプ
レートnの傾斜面と可動側のプーリ半体b2の背面側傾
斜面との間に形成される空間には周方向に複数個(図示
の例では6個)のローラoが図9に示すようにラジアル
方向に移動可能に収容されている。
【0005】またバックプレートnの外周には、周方向
に複数個(図9の例では3個)の内歯形のダンパpが等
間隔に設けられ、これに対応して前記可動側のプーリ半
体b2の背面には周方向に複数個(図9の例では3個)
のダンパkに噛み合う外歯形の案内片qがそれぞれ等間
隔に設けられている。
に複数個(図9の例では3個)の内歯形のダンパpが等
間隔に設けられ、これに対応して前記可動側のプーリ半
体b2の背面には周方向に複数個(図9の例では3個)
のダンパkに噛み合う外歯形の案内片qがそれぞれ等間
隔に設けられている。
【0006】したがってクランク軸aの回転速度が速く
なるとローラoが遠心力で半径方向外方に移動してプー
リ半体b2とバックプレートnとの間隔を広げるので、
プーリ半体b1とプーリ半体b2の間隔が変化し、これ
に伴ってVベルトcの巻回位置が変わるために変速され
ることになる。
なるとローラoが遠心力で半径方向外方に移動してプー
リ半体b2とバックプレートnとの間隔を広げるので、
プーリ半体b1とプーリ半体b2の間隔が変化し、これ
に伴ってVベルトcの巻回位置が変わるために変速され
ることになる。
【0007】なお、図8においてクランク軸aの上下で
プーリ半体b2の位置が異なって図示しているが、上側
はプーリ半体b2が右側に移動した結果、Vベルトcが
最高速位置にある場合を示し、下側はプーリ半体b2が
左側に移動した結果、Vベルトcが最低速位置にある場
合を示したものである。図中rはカバーである。
プーリ半体b2の位置が異なって図示しているが、上側
はプーリ半体b2が右側に移動した結果、Vベルトcが
最高速位置にある場合を示し、下側はプーリ半体b2が
左側に移動した結果、Vベルトcが最低速位置にある場
合を示したものである。図中rはカバーである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構造においては、動力の伝達を行うダンパp
とバックプレートnと、ダンパpとプーリ半体b2との
間にはそれぞれ隙間があり、その隙間が大きいと回転中
に異音(叩き音)が発生する。
うな従来の構造においては、動力の伝達を行うダンパp
とバックプレートnと、ダンパpとプーリ半体b2との
間にはそれぞれ隙間があり、その隙間が大きいと回転中
に異音(叩き音)が発生する。
【0009】また、初期において隙間が少なくて異音が
発生しなくても、使用中の摩耗により徐々に異音が発生
して大きくなることがあった。
発生しなくても、使用中の摩耗により徐々に異音が発生
して大きくなることがあった。
【0010】この異音は、エンジンのクランクの回転力
の最も大きなときに、図9に示したようにVベルトcの
引張位置とダンパpの位置が周方向で一致した場合に発
生し易くなるものであり、したがってクランク軸aとバ
ックプレートn、プーリ半体b2との間にガタがなけれ
ば3個所のダンパpには理論上均一に力が加わる筈であ
るが、実際にはガタがあるため荷重点に近いダンパほど
力を受け易い状態となっている。その結果多くの場合に
は1個のダンパの摩耗が大きな音の発生の原因となって
いる。
の最も大きなときに、図9に示したようにVベルトcの
引張位置とダンパpの位置が周方向で一致した場合に発
生し易くなるものであり、したがってクランク軸aとバ
ックプレートn、プーリ半体b2との間にガタがなけれ
ば3個所のダンパpには理論上均一に力が加わる筈であ
るが、実際にはガタがあるため荷重点に近いダンパほど
力を受け易い状態となっている。その結果多くの場合に
は1個のダンパの摩耗が大きな音の発生の原因となって
いる。
【0011】特にエンジンが単気筒の場合はトルク変動
が大きく、例えば爆発ごとの発生トルクは上死点後10
°〜20°付近でピークとなる。この爆発ごとのトルク
ピークを図8においてプーリbからVベルトcを介して
プーリeに伝達する際、図9のように常に1つのダンパ
pに荷重Fがかかる位置関係ではこのダンパpのガタつ
きが大きくなり易いという問題があった。
が大きく、例えば爆発ごとの発生トルクは上死点後10
°〜20°付近でピークとなる。この爆発ごとのトルク
ピークを図8においてプーリbからVベルトcを介して
プーリeに伝達する際、図9のように常に1つのダンパ
pに荷重Fがかかる位置関係ではこのダンパpのガタつ
きが大きくなり易いという問題があった。
【0012】そして現在採用されているクランク軸とバ
ックプレートとがスプラインにより位置決めされている
方式においては、回転するクランクに対してダンパの位
置を摩耗が少なくするように組むのは難しいとされてい
た。
ックプレートとがスプラインにより位置決めされている
方式においては、回転するクランクに対してダンパの位
置を摩耗が少なくするように組むのは難しいとされてい
た。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク軸の
回転力をダンパで受ける際において、ダンパの摩耗が少
なく、異音の発生の防止を図ることができるVベルト式
無段変速機の可変径プーリ装置を提供することを課題と
してなされたもので、その手段として、クランク軸の回
転力を2つのダンパで均一に受けることができる位置関
係に取付けるようにしたことにある。
回転力をダンパで受ける際において、ダンパの摩耗が少
なく、異音の発生の防止を図ることができるVベルト式
無段変速機の可変径プーリ装置を提供することを課題と
してなされたもので、その手段として、クランク軸の回
転力を2つのダンパで均一に受けることができる位置関
係に取付けるようにしたことにある。
【0014】すなわち、請求項1に記載の発明は、エン
ジンにより駆動されるクランク軸上に、Vベルトプーリ
の固定側半体と周囲に複数個のダンパを設けたバックプ
レートとをそれぞれ固定し、その間に前記Vベルトプー
リの可動側半体を軸方向摺動かつ回転可能に支承して無
段変速を行うようにしたVベルト式無段変速機の可変径
プーリ装置において、前記ダンパのうち少なくとも2個
は、前記エンジンのピストンが上死点後0°〜45°の
位置にあるとき前記固定側半体と可動側半体との間に挟
持されたVベルトの張り側プーリとの接点を基準として
左右対称となる位置に配置されていることを特徴とし、
請求項2は請求項1に記載の発明において前記ダンパが
前記Vベルトの張り側プーリとの接点を基準として左右
対称となる位置に配置されるための位置決め手段を有す
ることを特徴とする。
ジンにより駆動されるクランク軸上に、Vベルトプーリ
の固定側半体と周囲に複数個のダンパを設けたバックプ
レートとをそれぞれ固定し、その間に前記Vベルトプー
リの可動側半体を軸方向摺動かつ回転可能に支承して無
段変速を行うようにしたVベルト式無段変速機の可変径
プーリ装置において、前記ダンパのうち少なくとも2個
は、前記エンジンのピストンが上死点後0°〜45°の
位置にあるとき前記固定側半体と可動側半体との間に挟
持されたVベルトの張り側プーリとの接点を基準として
左右対称となる位置に配置されていることを特徴とし、
請求項2は請求項1に記載の発明において前記ダンパが
前記Vベルトの張り側プーリとの接点を基準として左右
対称となる位置に配置されるための位置決め手段を有す
ることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す一実施
の形態を参照して説明する。
の形態を参照して説明する。
【0016】本発明にかかるVベルト式無段変速機の可
変径プーリ装置は、図1および図2に示す構造を備えて
いる。すなわち、図示しないエンジンにより回転するク
ランク軸1には、プーリ2のうち固定側のプーリ半体2
aが固着され、このプーリ半体2aと対をなす可動側の
プーリ半体2bはクランク軸1上に遊嵌されたスリーブ
3を介して軸方向に摺動かつ回転可能に支承されてい
る。
変径プーリ装置は、図1および図2に示す構造を備えて
いる。すなわち、図示しないエンジンにより回転するク
ランク軸1には、プーリ2のうち固定側のプーリ半体2
aが固着され、このプーリ半体2aと対をなす可動側の
プーリ半体2bはクランク軸1上に遊嵌されたスリーブ
3を介して軸方向に摺動かつ回転可能に支承されてい
る。
【0017】そしてスリーブ3に隣接して外周側が大径
となる円錐形状のバックプレート4が中央の垂直部分4
aにおいてクランク軸1のスプラインに結合されてクラ
ンク軸1と一体回転するようになっており、プーリ半体
2aと2bとの間の対向する円錐面にはVベルト6が巻
装されるようになっている。
となる円錐形状のバックプレート4が中央の垂直部分4
aにおいてクランク軸1のスプラインに結合されてクラ
ンク軸1と一体回転するようになっており、プーリ半体
2aと2bとの間の対向する円錐面にはVベルト6が巻
装されるようになっている。
【0018】前記バックプレート4の傾斜面と可動側の
プーリ半体2bの背面側傾斜面との間に形成される空間
Aには、周方向に複数個(図示の例では6個)のローラ
5が図2に示すようにラジアル方向に移動可能に収容さ
れている。
プーリ半体2bの背面側傾斜面との間に形成される空間
Aには、周方向に複数個(図示の例では6個)のローラ
5が図2に示すようにラジアル方向に移動可能に収容さ
れている。
【0019】またバックプレート4の外周には、周方向
に中央が内歯形状を有する別体のダンパ7が等間隔に複
数個(図示の例では3個)設けられ、これに対応して前
記可動側のプーリ半体2bの背面には周方向にダンパ7
の内歯形に噛み合う外歯形の案内片8がそれぞれ等間隔
に複数個(図示の例では3個)設けられている。
に中央が内歯形状を有する別体のダンパ7が等間隔に複
数個(図示の例では3個)設けられ、これに対応して前
記可動側のプーリ半体2bの背面には周方向にダンパ7
の内歯形に噛み合う外歯形の案内片8がそれぞれ等間隔
に複数個(図示の例では3個)設けられている。
【0020】したがってクランク軸1の回転速度が速く
なるとローラ5が遠心力で半径方向外方に移動してプー
リ半体2bとバックプレート5との間隔を広げるので、
プーリ半体2aとプーリ半体2bとの間隔が変化し、こ
れに伴ってVベルト6の巻回位置が変わるために変速さ
れることになる。
なるとローラ5が遠心力で半径方向外方に移動してプー
リ半体2bとバックプレート5との間隔を広げるので、
プーリ半体2aとプーリ半体2bとの間隔が変化し、こ
れに伴ってVベルト6の巻回位置が変わるために変速さ
れることになる。
【0021】なお、図1においてクランク軸1の上下で
プーリ半体2bの位置が異なって図示しているが、上側
はプーリ半体2bが右側に移動した結果、Vベルト6が
最高速位置にある場合を示し、下側はプーリ半体2bが
左側に移動した結果、Vベルト6が最低速位置にある場
合を示したものである。図中、9はカバーである。
プーリ半体2bの位置が異なって図示しているが、上側
はプーリ半体2bが右側に移動した結果、Vベルト6が
最高速位置にある場合を示し、下側はプーリ半体2bが
左側に移動した結果、Vベルト6が最低速位置にある場
合を示したものである。図中、9はカバーである。
【0022】このような構造において、図9において示
したダンパpに掛かる荷重の改善(ガタつきの軽減)の
ためにクランク軸1の回転力を2っのダンパ7,7で受
けられるようにされている。ここで図2のXはVベルト
6の張り側プーリ2bとの接点であり、X−X線は接点
Xとクランク軸芯Oを通る線である。
したダンパpに掛かる荷重の改善(ガタつきの軽減)の
ためにクランク軸1の回転力を2っのダンパ7,7で受
けられるようにされている。ここで図2のXはVベルト
6の張り側プーリ2bとの接点であり、X−X線は接点
Xとクランク軸芯Oを通る線である。
【0023】具体的には、図3に示すようにピストン1
0とコンネクティングロッド11、およびクランク12
により連結されたクランク軸1間において、ピストン1
0とクランク軸1を結ぶ線とクランク12のなすクラン
ク角度θ、つまり上死点を越えてから一般に10°〜2
0°(本発明の実験では10°〜29°となった)のと
き燃焼室内圧力Pが図4のグラフに示すように最大とな
るが、本発明の場合の適用としては余裕を見て0°〜4
5°とした。この時点で爆発ごとに最大トルクが発生す
ることになり、その際の荷重を図2に示すように少なく
ても2個のダンパ7,7で受けさせるようにすることが
本発明のポイントとなっている。
0とコンネクティングロッド11、およびクランク12
により連結されたクランク軸1間において、ピストン1
0とクランク軸1を結ぶ線とクランク12のなすクラン
ク角度θ、つまり上死点を越えてから一般に10°〜2
0°(本発明の実験では10°〜29°となった)のと
き燃焼室内圧力Pが図4のグラフに示すように最大とな
るが、本発明の場合の適用としては余裕を見て0°〜4
5°とした。この時点で爆発ごとに最大トルクが発生す
ることになり、その際の荷重を図2に示すように少なく
ても2個のダンパ7,7で受けさせるようにすることが
本発明のポイントとなっている。
【0024】すなわちここでダンパ7を接点Xとクラン
ク軸芯Oを通る線(上下方向の線とした場合)に左右対
称となる位置に配置するには、予めクランク軸1に対す
るバックプレート5のダンパ7位置を決めて置き、それ
にしたがって組立ることにより得られる。
ク軸芯Oを通る線(上下方向の線とした場合)に左右対
称となる位置に配置するには、予めクランク軸1に対す
るバックプレート5のダンパ7位置を決めて置き、それ
にしたがって組立ることにより得られる。
【0025】例えば、図5においては、同図(A)のク
ランク軸1のスプラインに対して同図(B)のようにバ
ックプレート5の孔側を1歯分無くした部分を位置決め
15とし、この状態で上下関係を保って取付ければよ
い。また、図6においては、同図(A)のクランク軸1
のスプラインに対して同図(B)のようにバックプレー
ト5にスプライン孔よりも外側に大径の凸起5aを設
け、その切欠部3個所のうちの1個所を位置決め16と
して一致したスプライン孔を基準として組立てるように
すればよい。
ランク軸1のスプラインに対して同図(B)のようにバ
ックプレート5の孔側を1歯分無くした部分を位置決め
15とし、この状態で上下関係を保って取付ければよ
い。また、図6においては、同図(A)のクランク軸1
のスプラインに対して同図(B)のようにバックプレー
ト5にスプライン孔よりも外側に大径の凸起5aを設
け、その切欠部3個所のうちの1個所を位置決め16と
して一致したスプライン孔を基準として組立てるように
すればよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したか
ら、以下に示す効果を奏する。 1)ダンパの摩耗が減少し、したがって異音の発生を少
なくすることができる。 2)複数のダンパで荷重を受けるためダンパ自体の耐久
性が向上する。 3)位置決めはバックプレートの一部の手直しだけです
むため、組付は従来とほぼ同様に行える。
ら、以下に示す効果を奏する。 1)ダンパの摩耗が減少し、したがって異音の発生を少
なくすることができる。 2)複数のダンパで荷重を受けるためダンパ自体の耐久
性が向上する。 3)位置決めはバックプレートの一部の手直しだけです
むため、組付は従来とほぼ同様に行える。
【図1】本発明にかかるVベルト式無段変速機の可変径
プーリ装置の実施形態の断面図。
プーリ装置の実施形態の断面図。
【図2】図1のY−Y視図。
【図3】本発明に関連するエンジンと可変径プーリ装置
の関係を示す説明図。
の関係を示す説明図。
【図4】本発明に関連するエンジンの燃焼圧力とクラン
ク角の関係を示すグラフ。
ク角の関係を示すグラフ。
【図5】本発明における位置決め手段の一例を示し、
(A)は軸、(B)は孔の断面図。
(A)は軸、(B)は孔の断面図。
【図6】本発明の位置決め手段の他の一例を示し、
(A)は軸、(B)は孔の断面図。
(A)は軸、(B)は孔の断面図。
【図7】スクータ型2輪車の外観側面図。
【図8】図7の2輪車の動力系統を示す断面図。
【図9】図8のZ視図。
1 クランク軸 2 プーリ 2a プーリの固定側半体 2b プーリの可動側半体 5 バックプレート 6 Vベルト 7 ダンパ 10 ピストン 15,16 位置決め X 接点
Claims (2)
- 【請求項1】エンジンにより駆動されるクランク軸上
に、Vベルトプーリの固定側半体と周囲に複数個のダン
パを設けたバックプレートとをそれぞれ固定し、その間
に前記Vベルトプーリの可動側半体を軸方向摺動かつ回
転可能に支承して無段変速を行うようにしたVベルト式
無段変速機の可変径プーリ装置において、前記ダンパの
うち、少なくとも2個は、前記エンジンのピストンが上
死点後0°〜45°の位置にあるとき前記固定側半体と
可動側半体との間に挟持されたVベルトの張り側プーリ
との接点を基準として左右対称となる位置に配置されて
いることを特徴とするVベルト式無段変速機の可変径プ
ーリ装置。 - 【請求項2】前記ダンパが前記Vベルトの張り側プーリ
との接点を基準として左右対称となる位置に配置される
ための位置決め手段を有する請求項1記載のVベルト式
無段変速機の可変径プーリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16289196A JPH109354A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | Vベルト式無段変速機の可変径プーリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16289196A JPH109354A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | Vベルト式無段変速機の可変径プーリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109354A true JPH109354A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15763223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16289196A Pending JPH109354A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | Vベルト式無段変速機の可変径プーリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH109354A (ja) |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP16289196A patent/JPH109354A/ja active Pending
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