JPH1093459A - アンテナブースタ付受信機 - Google Patents

アンテナブースタ付受信機

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Publication number
JPH1093459A
JPH1093459A JP26548596A JP26548596A JPH1093459A JP H1093459 A JPH1093459 A JP H1093459A JP 26548596 A JP26548596 A JP 26548596A JP 26548596 A JP26548596 A JP 26548596A JP H1093459 A JPH1093459 A JP H1093459A
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JP
Japan
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band
antenna
low
power supply
noise amplifier
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Application number
JP26548596A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamatani
政治 山谷
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々の受信周波数帯域での受信性能を改善
し、受信周波数帯域間の受信性能の差を小さくする。 【解決手段】 1.5GHz帯用のパッチアンテナとバ
ーアンテナのアンテナエレメント11,12、VHF帯
用のバーアンテナ13を設け、アンテナブースタ回路2
0の中で、アンテナエレメント11は1.5GHz帯用
のBPF21を介してLNA25と接続し、アンテナエ
レメント12は1.5GHz帯用のBPF22を介して
LNA26と接続する。また、アンテナエレメント13
はVHF帯用のBPF22を介してLNA27と接続す
る。LNA25,26の出力は合成器30で合成し、更
に、LNA27の出力と合成器31で合成する。そし
て、アッテネータ41を介して同軸ケーブル60で受信
機本体70に伝送する。LNA25〜27の直流電源は
受信機本体70で同軸ケーブル60に重畳して送電す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナブースタ付
受信機に係り、とくにDABのバンドII,バンドII
I,バンドLの如く、1つの受信周波数帯域が広い放送
を受信する場合に好適なアンテナブースタ付受信機に関
する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパでは、ディジタル音声信号で
ラジオ放送を行うDAB(DigitalAudio Broadcastin
g)の実用化が進められている。このDABは、FM方
式での放送で生じるマルチパスの影響を受けにくくする
ため、新たに開発したOFDM(Orthogonal Frequency
Division multiplex :直交周波数分割多重)変調方式
を採用している。OFDMでは、複数番組分の放送デー
タを直並列変換したあと、逆FFT(Fast Fourier tra
nsform)変換して、互いに直交する多数の搬送波に多重
する。そして、各搬送波を各々DQPSK変調したの
ち、一括して送信する(一括送信される搬送波群をアン
サンブルといい、占有周波数帯域幅は1.5MHzであ
る)。受信側は、1.5MHzの占有周波数帯域幅の1
アンサンブル分の搬送波群を一括して受信し、DQPS
K復調を行って受信データ群を復調後、更に、FFT変
換、並直列変換、時間軸と周波数軸上のディインタリー
ブ、誤り検出/訂正を施して放送データを復調する。そ
して、希望する番組の音声データ(MPEG1レイヤI
Iに従う圧縮データ)を抽出及び伸長し、D/A変換
後、音声出力する。
【0003】DABにおける受信周波数帯域は3つ有
り、従来のFMラジオ放送帯(87.5〜108MH
z)を用いるバンドII、TV放送帯(175〜250
MHz)を用いるバンドIII、1.452〜1.49
2GHzのバンドLである。移動体等で上記3つのバン
ドのDABの電波を受信する場合、アンテナ受波信号に
対し、RF増幅、中間周波信号への変換、搬送波毎のD
QPSK復調を行うチューナに感度特性、雑音指数の高
性能なものが必要であり、構成が複雑で高価なものとな
ってしまうが、アンテナブースタ回路を用いることでチ
ューナの性能上の負担を軽減できる。DABで利用可能
なアンテナブースタ回路には例えば図6の如き構成が考
えられる。1はアンテナエレメントであり、バンドI
I、バンドIII、バンドLで共用する。2はアンテナ
ブースタ回路であり、アンテナエレメント1の設置場所
でアンテナ受波信号を増幅し、受信系の雑音指数を改善
するとともに、受信機本体3のチューナ4の感度特性、
雑音指数の性能上の負担を軽減する。アンテナブスータ
回路2の内、5はバンドII,III,Lを含む帯域を
増幅する低雑音増幅器、6は低雑音増幅器5の出力を受
信機本体3の側に伝送する同軸ケーブル、7は低雑音増
幅器5に直流電源を供給する電源ケーブルである。この
ように構成されたアンテナブースタ回路2によれば、ア
ンテナエレメント1の設置場所でアンテナ受波信号を増
幅しておけるため、同軸ケーブル6で雑音を拾っても雑
音指数がそれほど悪化しないようにでき、また、チュー
ナ4に対する感度特性、雑音指数の要求性能を緩やかに
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】けれども、上記した構
成例では、1本のアンテナエレメント1で87.5〜2
50MHzのVHF帯(バンドI,II)から1.5G
Hz帯(バンドIII)までの幅広い帯域の受波を受け
持たせていること、及び、1つの低雑音増幅器5で8
7.5〜250MHzのVHF帯から1.5GHz帯ま
での幅広い帯域の増幅を受け持たせていることから、ア
ンテナエレメント1と低雑音増幅器5をVHF帯と1.
5GHz帯の両方に対し最適設計することができず、個
々の帯域で見た場合、ゲイン、雑音指数が悪く、受信系
全体での受信感度が悪化する問題が起きる。また、低雑
音増幅器5の使用周波数帯域が広いことから、TV放送
等の妨害信号によって飽和し易く、非直線ひずみが発生
し易いという問題がある。更に、1.5GHz帯はVH
F帯に比べて同軸ケーブル6での損失が大きく、受信系
の感度特性、C/N特性等が帯域毎に大きく異なってし
まうという問題が生じる。本発明は上記した従来技術の
問題に鑑み、個々の受信周波数帯域での受信性能を改善
し、受信周波数帯域間の受信性能の差を小さくできるア
ンテナブースタ付受信機を提供することを、その目的と
する。また、伝送ケーブルの敷設上の負担を少なくする
ことを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
アンテナブースタ付受信機では、アンテナエレメントと
接続されたアンテナブースタ回路と受信機本体とを伝送
ケーブルで接続したアンテナブースタ付受信機におい
て、アンテナエレメントを受信周波数帯域別に設けると
ともに、アンテナブースタ回路に、入力側が各アンテナ
エレメントと個別に接続されるとともに、各々、対応す
るアンテナエレメントの受信周波数帯域を通過帯域とす
る複数の帯域通過フィルタと、各帯域通過フィルタの出
力側に個別に設けられた複数の低雑音増幅器と、各低雑
音増幅器の出力を合成し、伝送ケーブルに出力する合成
器とを備えたことを特徴としている。これにより、受信
機の受信周波数帯域が複数存在する場合、受信周波数帯
域毎にアンテナエレメントと低雑音増幅器を設けたこと
で、アンテナエレメント、低雑音増幅器を対応する受信
周波数帯域に対し最適設計できる。よって、アンテナ利
得、低雑音増幅器のゲイン,雑音指数を向上でき、受信
系全体の受信感度を良好にして受信周波数帯域間の格差
を小さくすることができる。また、低雑音増幅器を受信
周波数帯域別に設けるとともに入力側に、対応する受信
周波数帯域だけ通過させる帯域通過フィルタを設けたこ
とで、低雑音増幅器が妨害信号で飽和し難くなり、非直
線ひずみが発生し難くなる。
【0006】本発明の請求項2記載のアンテナブースタ
付受信機では、請求項1記載の受信機において、アンテ
ナブースタ回路に、低雑音増幅器に対して、受信機本体
側で現在受信中の受信周波数帯域に対応する低雑音増幅
器だけに直流電源を給電する給電回路を設けたことを特
徴としている。これにより、現在、受信中の帯域以外の
他の低雑音増幅器の稼働が停止するので、他の低雑音増
幅器の出力が合成器を介して受信中の低雑音増幅器に回
り込み、相互変調ひずみを発生させるのを防止でき、受
信周波数帯域間の実用上の分離度が改善される。また、
受信中の帯域の低雑音増幅器だけ稼働するので節電を図
ることができる。
【0007】本発明の請求項3記載のアンテナブースタ
付受信機では、請求項2記載の受信機において、受信機
本体に、伝送ケーブルに直流電源電圧を重畳するととも
に、複数の全ての受信周波数帯域以外の周波数成分を持
ち、現在の受信周波数帯域を示す帯域選択信号を生成し
て伝送ケーブルに重畳する直流電源出力回路を設け、ア
ンテナブースタ回路の給電回路は、伝送ケーブルから直
流電源と帯域選択信号を取り出し、低雑音増幅器に対し
ては、伝送ケーブルから取り出した帯域選択信号の示す
受信周波数帯域の低雑音増幅器だけに直流電源を給電す
るようにしたことを特徴としている。これにより、受信
中の帯域以外の他の低雑音増幅器の稼働が停止するの
で、受信周波数帯域間の実用上の分離度が改善される。
また、受信中の帯域の低雑音増幅器だけ稼働するので節
電を図ることができる。更に、電源伝送用の専用の伝送
ケーブルが不要となり、ケーブル敷設上の負担が軽減す
る。
【0008】本発明の請求項4記載のアンテナブースタ
付受信機では、請求項1、2、3記載の受信機におい
て、或る1または複数の受信周波数帯域については、ア
ンテナエレメント、帯域通過フィルタ、低雑音増幅器を
複数系統設けたことを特徴としている。これにより、或
る受信周波数帯域につき、アンテナエレメントを例え
ば、バーアンテナとパッチアンテナの如く複数設け、各
々、帯域通過フィルタで受信周波数帯域だけ通過させた
あと低雑音増幅器で増幅し、合成させることで、アンテ
ナ指向特性を改善し、感度を向上させることができる。
【0009】本発明の請求項5記載のアンテナブースタ
付受信機では、請求項1記載の受信機において、合成器
の出力側にアッテネータを設けたことを特徴としてい
る。これにより、受信機本体の受電端のインピーダンス
変動で伝送ケーブルと受電端との間に不整合が生じたと
き、合成器から伝送ケーブルを経て受電端に進行したア
ンテナ受波信号に対し、受電端で反射したあと再び合成
器の側に戻る成分を、アッテネータの減衰分だけ減衰さ
せることができるので、伝送ケーブルでのVSWR(電
圧定在波比)の悪化を防止でき、伝送ケーブルがフラッ
トでない周波数−ゲイン特性を持ち、損失が大きくなる
のを抑制できる。
【0010】本発明の請求項6記載のアンテナブースタ
付受信機では、アンテナエレメントと接続されたアンテ
ナブースタ回路と受信機本体とを伝送ケーブルで接続し
たアンテナブースタ付受信機において、アンテナエレメ
ントを受信周波数帯域別に設けるとともに、アンテナブ
ースタ回路に、入力側が各アンテナエレメントと個別に
接続されるとともに、少なくとも1つは希望信号の占有
周波数帯域幅と同じ通過帯域幅を有し、対応するアンテ
ナエレメントの受信周波数帯域内で中心周波数が可変
で、他は対応するアンテナエレメントの受信周波数帯域
を固定の通過帯域とする複数の帯域通過フィルタと、各
帯域通過フィルタの出力側に個別に設けられた複数の低
雑音増幅器と、各低雑音増幅器の出力を合成し、伝送ケ
ーブルに出力する合成器と、受信機本体で中心周波数が
可変の或る帯域通過フィルタに対応する受信周波数帯域
を受信中、同調周波数の変化に連動して当該帯域通過フ
ィルタに対する中心周波数の可変制御をするトラッキン
グ制御回路と、低雑音増幅器に対しては、受信機本体側
で現在受信中の受信周波数帯域に対応する低雑音増幅器
だけに直流電源を給電する給電回路とを設けたことを特
徴としている。これにより、受信機の受信周波数帯域が
複数存在する場合、受信周波数帯域毎にアンテナエレメ
ントと低雑音増幅器を設けたことで、アンテナエレメン
ト、低雑音増幅器を対応する受信周波数帯域に対し最適
設計できる。よって、アンテナ利得、低雑音増幅器のゲ
イン,雑音指数を向上でき、受信系全体の受信感度を良
好にして受信周波数帯域間の格差を小さくすることがで
きる。また、低雑音増幅器を受信周波数帯域別に設ける
とともに入力側に、希望信号の占有周波数帯域幅だけ通
過させる帯域通過フィルタを設けたことで、低雑音増幅
器が一層妨害信号で飽和し難くなり、非直線ひずみが一
層発生し難くなる。また、現在、受信中の帯域以外の他
の低雑音増幅器の稼働が停止するので、他の低雑音増幅
器の出力が合成器を介して受信中の低雑音増幅器に回り
込み、相互変調ひずみを発生させるのを防止でき、受信
周波数帯域間の実用上の分離度が改善される。また、受
信中の帯域の低雑音増幅器だけ稼働するので節電を図る
こともできる。
【0011】本発明の請求項7記載のアンテナブースタ
付受信機では、請求項6記載の受信機において、受信機
本体に、伝送ケーブルに直流電源電圧を重畳するととも
に、複数の全ての受信周波数帯域以外の周波数成分を持
ち、現在の受信周波数帯域を示す帯域選択信号を生成し
て伝送ケーブルに重畳する直流電源出力回路を設け、ア
ンテナブースタ回路の給電回路は、伝送ケーブルから直
流電源と帯域選択信号を取り出し、低雑音増幅器に対し
ては、伝送ケーブルから取り出した帯域選択信号の示す
受信周波数帯域の低雑音増幅器だけに直流電源を給電す
るようにしたことを特徴としている。これにより、電源
伝送用の専用の伝送ケーブルが不要となり、ケーブル敷
設上の負担が軽減する。
【0012】本発明の請求項8記載のアンテナブースタ
付受信機では、請求項6、7記載の受信機において、或
る1または複数の受信周波数帯域については、アンテナ
エレメント、帯域通過フィルタ、低雑音増幅器を複数系
統設けたことを特徴としていいる。これにより、或る受
信周波数帯域につき、アンテナエレメントを例えば、バ
ーアンテナとパッチアンテナの如く複数設け、各々、帯
域通過フィルタで受信周波数帯域だけ通過させたあと低
雑音増幅器で増幅し、合成させることで、アンテナ指向
特性を改善し、感度を向上させることができる。
【0013】本発明の請求項9記載のアンテナブースタ
付受信機では、請求項6、7、8記載の受信機におい
て、合成器の出力側にアッテネータを設けたことを特徴
としている。これにより、受信機本体の受電端のインピ
ーダンス変動で伝送ケーブルと受電端との間に不整合が
生じたとき、合成器から伝送ケーブルを経て受電端に進
行したアンテナ受波信号に対し、受電端で反射したあと
再び合成器の側に戻る成分を、アッテネータの減衰分だ
け減衰させることができるので、伝送ケーブルでのVS
WR(電圧定在波比)の悪化を防止でき、伝送ケーブル
がフラットでない周波数−ゲイン特性を持ち、損失が大
きくなるのを抑制できる。
【0014】
【発明の実施の態様】以下、図1に従って本発明の1つ
の実施の態様を説明する。図1は車載用DAB受信シス
テムの構成を示すブロック図である。11〜13は各
々、車両所定箇所に設置されたアンテナエレメントであ
り、11は1.5GHz帯用のパッチアンテナ、12は
1.5GHz帯用のバーアンテナ(例えば、ホイップア
ンテナ)、13は87.5〜250MHzのVHF帯用
のバーアンテナ(例えば、ホイップアンテナ)である。
20はアンテナブースタ回路であり、この内、21と2
2は各々1.452〜1.492GHzを通過帯域とす
る帯域通過フィルタ、23は87.5〜250MHzを
通過帯域とする帯域通過フィルタ、25〜27は各々、
帯域通過フィルタ21〜23の出力側に接続されてアン
テナ受波信号の増幅をする低雑音増幅器、30は低雑音
増幅器25と26の出力を合成する合成器(コンバイ
ナ)であり、例えば、ダイプレクサなどのデュープレク
サを用いてある。31は合成器30と低雑音増幅器27
の出力を合成する合成器であり、ここではダイプレクサ
を用いてある。ダイプレクサによれば、2入力間のアイ
ソレーションが確保されるので、低雑音増幅器27の出
力が合成器30を介して低雑音増幅器25,26の側に
入り込み、非直線ひずみを発生させたり、逆に、合成器
30の出力が低雑音増幅器27に入り込み、非直線ひず
みを発生させるのが防止される。また、ダイプレクサに
よれば、入力側伝送路及び出力側伝送路とのインピーダ
ンス整合を取れるので、損失の発生を防止することがで
きる。
【0015】40は合成器31の側に直流成分が入り込
まないようにし、各低雑音増幅器25〜27で最適な動
作ポイントが維持されるようにする直流カットコンデン
サ、41は−3dBだけ減衰させるアッテネータ(AT
T)である。アッテネータ41の出力側はインピーダン
ス整合の取られた同軸ケーブル60を介して受信機本体
70と接続されている。アッテネータ41は同軸ケーブ
ル60でのVSWR(電圧定在波比)の悪化を防止す
る。同軸ケーブル60の中心導体には受信機本体70の
中で、高電圧VH と低電圧VL の2種類の直流電源電圧
が択一的に重畳されるようになっている。この直流電源
の電圧値は現在の受信周波数帯域を示す帯域選択信号と
して機能し、VH は受信機本体70が現在、バンドLに
係る1.5GHz帯を受信していることを示し、VL
現在、バンドII−IIIに係るVHF帯を受信してい
ることを示す。
【0016】50は給電回路であり、アッテネータ41
の入力側から直流電源電圧と帯域選択信号の両方の機能
を有する直流成分を取り出し、VH の場合は低雑音増幅
器25と26だけに給電し、VL の場合は低雑音増幅器
27だけに給電する。51はアッテネータ41の入力側
から直流電源及び帯域選択信号としての機能を有する直
流成分を取り出す低域通過フィルタ(ACエリミネート
フィルタ)、52は判別回路であり、低域通過フィルタ
51の出力電圧E0 の高低を判別し、高のときは低域通
過フィルタ51の出力を低雑音増幅器25,26に直流
電源として供給し、低のときは低域通過フィルタ51の
出力を低雑音増幅器27に供給する。
【0017】図2に判別回路52の具体的な回路の一例
を示す。図2の内、R1〜R16は各々、所定の抵抗値
を持つ抵抗、Q1〜Q6はトランジスタ、D1はダイオ
ード、C1,C2は平滑用のコンデンサである。直流電
源出力回路78の出力がVHのときのE0 の値をV
H ´、VL のときのE0 の値をVL ´とする。VL ´<
C <VH ´の関係にある適当な値のVC が設定してあ
り、直流電源出力回路78の出力がVL で、 E0 <V
C のとき、Q1がオフし、これに伴いQ2がオフ,Q3
がオンし、Q6がオフ,Q4がオンとなって、E0 =V
L ´はE1 として低雑音増幅器27に供給されるように
なっている。低雑音増幅器25,26の給電電圧E2
0Vである。これと反対に、直流電源出力回路78の出
力がVH で、VC <E0 のとき、Q1がオンし、これに
伴いQ2がオン,Q3がオフし、Q6がオン,Q4がオ
フとなって、E0 =VH ´はE2 として低雑音増幅器2
5,26に供給されるようになっている。低雑音増幅器
27の給電電圧E1 =0Vである。なお、D1は省略可
能である。
【0018】受信機本体70において、71は直流カッ
トコンデンサ、72はチューナであり、アンテナ受波信
号に対し、RF増幅、中間周波信号への変換及び増幅、
搬送波毎のDQPSK復調を行う。チューナ72はバン
ドII,IIIで共用のVHF帯用のフロントエンド,
PLL周波数シンセサイザ式局部発振器,IF回路と、
バンドLの1.5GHz帯専用のフロントエンド,PL
L周波数シンセサイザ式局部発振器,IF回路を持ち、
DQPSK復調回路は全てのバンドII,III,Lで
共用する。チューナ72に対するバンド切り換え制御
(バンドII−IIIとバンドLの切り換え)と、同調
周波数可変制御はコントローラによりなされる。73は
信号処理回路であり、チューナ72から出力される搬送
波毎の受信データ群に対し、FFT変換、並直列変換、
時間軸と周波数軸上のディインタリーブ、誤り検出/訂
正を施して放送データを復調する。そして、コントロー
ラにより選択されたユーザ希望番組の音声データ(MP
EG1レイヤIIに従う圧縮データ)を抽出及び伸長し
て出力する。74は伸長後の音声データをアナログ音声
信号に変換するD/A変換器、75は音声信号を増幅す
るアンプ、76はスピーカである。
【0019】77はバンドII、III、Lのバンド選
択操作、同調周波数可変操作、1アンサンブル中の希望
番組の選択操作をする操作部、78は直流電源出力回路
であり、コントローラの制御で高電圧VH と低電圧VL
との2種類の直流電源電圧を切り換えて生成し、同軸ケ
ーブル60の中心導体に重畳する。VH はバンドLに係
る1.5GHz帯の帯域選択信号として機能し、VL
バンドII−IIIに係るVHF帯の帯域選択信号とし
て機能する。このように、受信周波数帯域外の周波数成
分である直流電源電圧値を帯域選択信号とすることで、
アンテナ受波信号に影響を与えることなく、同軸ケーブ
ル60を使用して受信機本体70からアンテナブースタ
回路20へ帯域選択信号を伝送できる。79はマイコン
構成のコントローラであり、ユーザのバンド選択操作と
同調周波数可変操作に従い、チューナ72に対しバンド
II−III(VHF帯)側またはバンドL(1.5G
Hz帯)側への切り換え制御と同調周波数可変制御を
し、番組選択操作に従い信号処理回路73に対する番組
選択制御をする。また、コントローラ79は、チューナ
72をバンドII−IIIに切り換える際、直流電源出
力回路78に対しバンドII−IIIへの切り換え制御
をし、VL を生成させ、チューナ72をバンドLに切り
換える際、直流電源出力回路78に対しバンドLへの切
り換え制御をし、VH を生成させる。80はアンテナ受
波信号成分が直流電源出力回路78の側に回り込まない
ように、カットするためのLPFである。
【0020】次に、上記した実施の態様の動作を簡単に
説明する。なお、VH =12V、VH ´≒8.5V、V
L =8V、VL ´≒5.7V、VC =7Vとする。バンドII−IIIの受信 ユーザがバンドIIの105MHzの周波数で放送され
ている或るDAB番組を聴取するため、操作部77でバ
ンドIIを選択すると、コントローラ79はチューナ7
2に対しバンドII−IIIへの切り換え制御をし、ま
た、直流電源出力回路78を制御してVL =8Vの直流
電源を生成させ、同軸ケーブル60に印加させる。操作
部77で同調周波数Fを可変する操作をすると、コント
ローラ79はチューナ72に対し同調周波数可変制御を
する。受信機本体70では、給電回路50のLPF51
がアッテネータ41の入力側から同軸ケーブル50に重
畳された直流電源電圧を取り出し、判別回路52がLP
F51の出力E0 の電圧値の高低を判別する。ここで
は、E0 <VC であり、低電圧なので、バンドII−I
IIのVHF帯に係る低雑音増幅器27だけに直流電源
電圧E1 =VL ´≒5.7Vを給電して稼働状態とし、
低雑音増幅器25,26の給電電圧E2 は0Vにして停
止状態とする。
【0021】この結果、アンテナエレメント13の受波
信号から帯域通過フィルタ23で87.5〜250MH
zの帯域が取り出され、低雑音増幅器27で増幅され
る。アンテナエレメント13はVHF帯専用であり、V
HF帯で最適なアンテナ利得が得られるように設計で
き、また、低雑音増幅器27もVHF帯専用であること
から、VHF帯での最適なゲイン、雑音指数、入力ダイ
ナミックレンジが得られるように設計できる。このため
バンドII−IIIの受信時に受信系全体で良好な受信
感度を得ることができる。また、87.5〜250MH
z以外の周波数成分は低雑音増幅器27に入力されない
ので、87.5〜250MHz以外に妨害信号が多数存
在していても低雑音増幅器27は飽和しにくく、非直線
ひずみが生じにくい。このため、ゲインを大きくして受
信系全体の雑音指数を向上することができる。更に、合
成器31にダイプレクサを用いていることから入力端子
間の分離度が高く、しかも、バンドLの1.5GHz帯
に係る低雑音増幅器25,26が停止状態にあるので、
これらの低雑音増幅器25,26の出力が合成器30,
31を介して低雑音増幅器27に入り込み、相互変調ひ
ずみを発生させたり、逆に、低雑音増幅器27の出力が
低雑音増幅器25,26に入り込み、相互変調ひずみを
発生させたりする恐れがなく、バンドLとII−III
とで同軸ケーブル60を共用する場合に、バンドLとバ
ンドII−IIIの間の実用上の分離度が向上する。
【0022】低雑音増幅器27の出力は、合成器31、
直流カットコンデンサ40、アッテネータ41、同軸ケ
ーブル60を介して受信機本体70に伝送され、直流カ
ットコンデンサ71を経てチューナ72に入力される。
このとき、アッテネータ41の存在により、受信機本体
70の受電端であるチューナ72の入力端のインピーダ
ンス変動で同軸ケーブル60との間に不整合が生じたと
き、合成器31から出力され、同軸ケーブル60を経て
受信機本体70の側へ進行したアンテナ受波信号に対
し、受信機本体70のチューナ72の入力端で反射した
あと同軸ケーブル60を経て合成器31の側に戻る反射
波成分を−3dBだけ減衰させることができるので、同
軸ケーブル60でのVSWR(電圧定在波比)の悪化を
防止でき、同軸ケーブル60がフラットでない周波数−
ゲイン特性を持ち、大きな損失が生じるのを抑制でき
る。
【0023】また、直流カットコンデンサ40の存在に
より、同軸ケーブル60に重畳された直流電源電圧が合
成器31に入り込むのが防止され、これによって、低雑
音増幅器27の動作ポイントが最適状態に維持されて出
力の飽和、相互変調ひずみの発生が抑制される。また、
直流カットコンデンサ40から出力されるアンテナ受波
信号はLPF51に阻止されるので、判別回路52が直
流電源の高低判別を誤ることはない。受信機本体70で
も直流カットコンデンサ71の存在により、直流電源電
圧がチューナ72に入り込むのが防止され、これによっ
て、チューナ72のRF回路の動作ポイントが最適状態
に維持されてRF回路出力の飽和、相互変調ひずみの発
生が抑制される。
【0024】ユーザが操作部77で同調周波数可変操作
をし105MHzにすると、コントローラ79はチュー
ナ72の同調周波数を105MHzとさせる。アンテナ
受波信号を入力したチューナ72はRF増幅、希望信号
への同調及び中間周波信号への変換、DQPSK復調を
し、搬送波毎の受信データ群を出力する。この受信デー
タ群は信号処理回路73にて、FFT変換、並直列変
換、時間軸と周波数軸上のディインタリーブ、誤り検出
/訂正が施されて放送データが復調される。ユーザが操
作部77で希望番組の選択をすると、コントローラ79
は信号処理回路73を制御して、放送データの中からユ
ーザ希望番組の圧縮音声データを抽出及び伸長して出力
させる。伸長後の音声データはD/A変換器74でアナ
ログ音声信号に変換され、アンプ75で増幅後、スピー
カ76より音声出力される。これにより、バンドIIの
希望番組を聴取できる。このあと、バンドIIIの或る
受信周波数の番組に変えたい場合、操作部77で同調周
波数を上げる操作をすれば、チューナ72の同調周波数
が上がる。よって、希望放送の周波数に合わせたあと、
番組を選択することで希望番組を聴取可能となる。
【0025】バンドLの受信 バンドLの周波数1.472GHzで放送されているD
AB番組を聴取したいとき、操作部77でバンドLを選
択する。コントローラ79はチューナ72に対しバンド
Lへの切り換え制御をし、また、直流電源出力回路78
を制御してVH=12Vの直流電源を生成させ、同軸ケ
ーブル60に印加させる。。続いて、操作部77で同調
周波数を可変する操作をすると、コントローラ79はチ
ューナ72に対し同調周波数可変制御をする。アンテナ
ブースタ回路20では、給電回路50のLPF51がア
ッテネータ41の入力側から同軸ケーブル50に重畳さ
れた直流電源電圧を取り出し、判別回路52がLPF5
1の出力E0 の電圧値が高か低か判別する。ここでは、
C <E0 となり、高電圧なので、バンドLの1.5G
Hz帯に係る低雑音増幅器25,26だけに直流電源電
圧E2 =VH ´≒8.5Vを給電して稼働状態とし、低
雑音増幅器27への給電電圧E1 =0Vとし、停止状態
とする。
【0026】この結果、アンテナエレメント11,12
の受波信号から帯域通過フィルタ21,22で1.45
2〜1.492GHzの帯域が取り出され、低雑音増幅
器25,26で増幅される。アンテナエレメント11,
12は各々、1.5GHz帯専用であり、該帯域で最適
なアンテナ利得が得られるように設計でき、また、低雑
音増幅器25,26も各々、1.5GHz帯専用である
ことから、該帯域での最適なゲイン、雑音指数、入力ダ
イナミックレンジが得られるように設計できる。低雑音
増幅器25,26の出力は合成器30で合成される。パ
ッチアンテナのアンテナエレメント11は仰角の大きな
方向に指向性が有り、バーアンテナのアンテナエレメン
ト12は仰角の小さな方向に指向性があるので、これら
2つのアンテナエレメント11,12のアンテナ受波信
号を合成したことで、地上波と衛星電波の両者が使用さ
れるバンドLにつき仰角方向の指向性を改善することが
できる。これらの結果、バンドLの受信時に受信系全体
で良好な受信感度を得ることができる。
【0027】また、1.542〜1.592GHz以外
の周波数成分は低雑音増幅器25,26に入力されない
ので、1.542〜1.592GHz以外に妨害信号が
多数存在していても低雑音増幅器25,26は飽和しに
くく、非直線ひずみが生じにくい。このため、ゲインを
大きくして受信系全体の雑音指数を向上することができ
る。更に、合成器31にダイプレクサを用いていること
から入力端子間の分離度が高く、しかも、バンドII−
IIIのVHF帯に係る低雑音増幅器27が停止状態に
あるので、この低雑音増幅器27の出力が合成器31,
30を介して低雑音増幅器25,26に入り込み、相互
変調ひずみを発生する恐れがなく、バンドLとバンドI
I−IIIの間の実用上の分離度が向上する。
【0028】合成器30の出力は、合成器31、直流カ
ットコンデンサ40、アッテネータ41、同軸ケーブル
60を介して受信機本体70に伝送され、直流カットコ
ンデンサ71を経てチューナ72に入力される。このと
き、アッテネータ41の存在により、受信機本体70の
受電端であるチューナ72の入力端のインピーダンス変
動で同軸ケーブル60との間に不整合が生じたとき、合
成器31から出力され、同軸ケーブル60を経て受信機
本体70の側へ進行したアンテナ受波信号に対し、受信
機本体70のチューナ72の入力端で反射したあと同軸
ケーブル60を経て合成器31の側に戻る反射波成分を
−3dBだけ減衰させることができるので、同軸ケーブ
ル60でのVSWR(電圧定在波比)の悪化を防止で
き、同軸ケーブル60がフラットでない周波数−ゲイン
特性を持ち、大きな損失が生じるのを抑制できる。
【0029】また、直流カットコンデンサ40の存在に
より、同軸ケーブル60に重畳された直流電源電圧が合
成器31に入り込むのが防止され、これによって、低雑
音増幅器25,26の出力の飽和、相互変調ひずみの発
生が抑制される。また、直流カットコンデンサ40から
出力されるアンテナ受波信号はLPF41に阻止される
ので、判別回路52が直流電源の高低判別を誤ることは
ない。受信機本体70でも直流カットコンデンサ71の
存在により、直流電源電圧がチューナ72に入り込むの
が防止され、これによって、チューナ72のRF回路の
飽和、相互変調ひずみの発生が抑制される。
【0030】ユーザが操作部77で同調周波数可変操作
をし1.472GHzにすると、コントローラ79はチ
ューナ72の同調周波数を1.472GHzとさせる。
アンテナ受波信号を入力したチューナ72はRF増幅、
希望信号への同調及び中間周波信号への変換、DQPS
K復調をし、搬送波毎の受信データ群を出力する。この
受信データ群は信号処理回路73にて、FFT変換、並
直列変換、時間軸と周波数軸上のディインタリーブ、誤
り検出/訂正が施されて放送データが復調される。ユー
ザが操作部77で希望番組の選択をすると、コントロー
ラ79は信号処理回路73を制御して、放送データの中
からユーザ希望番組の圧縮音声データを抽出及び伸長し
て出力させる。伸長後の音声データはD/A変換器74
でアナログ音声信号に変換され、アンプ75で増幅後、
スピーカ76より音声出力される。これにより、バンド
Lの希望番組を聴取できる。
【0031】この実施の態様によれば、バンドLの1.
5GHz帯とバンドII−IIIのVHF帯との受信周
波数帯域毎に、アンテナエレメント11,12、と1
3、低雑音増幅器25,26、と27を設けたことで、
アンテナエレメント11,12、と13、低雑音増幅器
25,26、と27を対応する受信周波数帯域に対し最
適設計できる。よって、アンテナ利得、低雑音増幅器2
5,26、と27のゲイン,雑音指数、入力ダイナミッ
クレンジを向上でき、受信系全体の受信感度を良好にし
て受信周波数帯域間の格差を小さくすることができる。
また、低雑音増幅器25,26、と27を受信周波数帯
域別に設けるとともに入力側に、対応する受信周波数帯
域だけ通過させる帯域通過フィルタ21,22、と23
を設けたことで、低雑音増幅器25,26、と27が妨
害信号で飽和し難くなり、非直線ひずみが発生し難くな
る。また、アンテナブースタ回路20に、低雑音増幅器
25,26、と27に対して、1.5GHz帯とVHF
帯の内、受信機本体70の側で現在受信中の受信周波数
帯域に対応する低雑音増幅器にだけに直流電源を給電す
る給電回路50を設け、現在、受信中の帯域以外の他の
低雑音増幅器の稼働を停止させるので、各受信周波数帯
域に係る低雑音増幅器相互間で出力が回り込み、相互変
調ひずみを発生させるのを防止でき、受信周波数帯域間
の実用上の分離度が改善される。また、受信中の帯域の
低雑音増幅器だけ稼働するので節電を図ることができ
る。
【0032】また、受信機本体70に、VH とVL の高
低2種類の直流電圧値を生成し、直流電源及び帯域選択
信号として同軸ケーブル60の中心導体に重畳させる直
流電源出力回路78を設け、アンテナブースタ回路20
の給電回路50は、同軸ケーブル60から直流電源と帯
域選択信号を取り出し、低雑音増幅器25,26、と2
7に対しては、同軸ケーブル60から取り出した帯域選
択信号の示す受信周波数帯域の低雑音増幅器だけに直流
電源を給電するので、直流電源と帯域選択信号を伝送す
る専用の伝送ケーブルが不要となり、ケーブル敷設上の
負担が軽減する。直流電源及び帯域選択信号としてのV
H とVL の高低2種類の直流電圧は、1.452〜1.
492GHzの1.5GHz帯と87.5〜250MH
zのVHF帯以外の周波数成分であり、受信周波数帯域
とは周波数分割されているので、アンテナ受波信号に悪
影響を及ぼすことはない。
【0033】また、バンドLに係る1.5GHz帯につ
いて、アンテナエレメントから低雑音増幅器までの経路
を2系統設け、一方の系統のアンテナエレメント11は
仰角の高い方向に利得が有るパッチアンテナとし、他方
の系統のアンテナエレメント12は仰角の低い方向に利
得が有るバーアンテナとしたので、仰角方向のアンテナ
指向特性を改善し、感度を向上させることができる。更
に、合成器31の出力側にアッテネータ41を設けたこ
とで、受信機本体70の受電端である直流カットコンデ
ンサ71のインピーダンス変動で同軸ケーブル60と受
電端との間に不整合が生じたとき、合成器31から同軸
ケーブル60を経て受電端に進行したアンテナ受波信号
に対し、受電端で反射したあと再び合成器31の側に戻
る成分を、アッテネータ41の減衰分だけ減衰させるこ
とができるので、同軸ケーブル60でのVSWR(電圧
定在波比)の悪化を防止でき、長い同軸ケーブル60が
フラットでない周波数−ゲイン特性を持ち、損失が大き
くなるのを抑制できる。
【0034】なお、図1の実施の態様において、バンド
L用のアンテナエレメント11,帯域通過フィルタ2
1,低雑音増幅器25,合成器30を省略し、アンテナ
エレメント12から低雑音増幅器26までを1系統だけ
備えるようにしたり、逆に、アンテナエレメント12,
帯域通過フィルタ22,低雑音増幅器26,合成器30
を省略し、アンテナエレメント11から低雑音増幅器2
5までを1系統だけ備えるようにしても良い。また、直
流電源出力回路78は、1.5GHz帯とVHF帯とで
電圧値の異なる直流電源を生成するようにしたが、いず
れの帯域でも同じ電圧値の直流電源を出力するように
し、給電回路50ではLPF51の出力を低雑音増幅器
25,26と、27に常時、給電するようにしても良
い。また、受信機本体70の受電端である直流カットコ
ンデンサ71のインピーダンス変動が少なければ、アッ
テネータ41を省略するようにしても良い。
【0035】図3は本発明の他の実施の態様を示すブロ
ック図であり、図1と同一の構成部分には同一の符号が
付してある。図1の実施の態様ではバンドIIとIII
を合わせて1つのVHF帯の受信周波数帯域としたが、
図3では分けてあり、また、帯域通過フィルタの通過帯
域幅をDABでの希望信号の占有周波数帯域幅である
1.5MHzとし、かつ、通過帯域の中心周波数が電圧
制御により、受信周波数帯域内で可変できるようにして
ある。図3において、130は87.5〜108MHz
のバンドII専用のアンテナエレメント(バーアンテ
ナ)、131は175〜250MHzのバンドIII専
用のアンテナエレメント(バーアンテナ)である。20
0はアンテナブースタ回路であり、この内、210と2
20は各々、DABの1アンサンブル分の通過帯域幅を
有し、バンドLの受信周波数帯域(1.452〜1.4
92GHz)の範囲で、電圧制御により中心周波数が可
変な帯域通過フィルタ(BPF)、230はDABの1
アンサンブル分の通過帯域幅を有し、バンドIIの受信
周波数帯域(87.5〜108MHz)の範囲で、電圧
制御により中心周波数が可変な帯域通過フィルタ(BP
F)、231はバンドIIIの受信周波数帯域(175
〜250MHz)の範囲で、電圧制御により中心周波数
が可変な帯域通過フィルタ(BPF)である。
【0036】270と271は各々、帯域通過フィルタ
230と231の出力を増幅する低雑音増幅器(LN
A)、310は合成器30及び低雑音増幅器270,2
71の出力を合成する合成器(コンバイナ)であり、こ
こではトリプレクサを用いてある。トリプレクサによれ
ば、3入力間のアイソレーションが確保されるので、合
成器30の出力が合成器31を介して低雑音増幅器27
0,271の側に入り込み、非直線ひずみを発生させた
り、低雑音増幅器270の出力が低雑音増幅器271ま
たは合成器31,30を介して低雑音増幅器25,26
の側に入り込み、非直線ひずみを発生させたり、低雑音
増幅器271の出力が低雑音増幅器270または合成器
31,30を介して低雑音増幅器25,26の側に入り
込み、非直線ひずみを発生させるのが防止される。ま
た、トリプレクサによれば、入力側伝送路及び出力側伝
送路とのインピーダンス整合を取れるので、損失の発生
を防止することができる。
【0037】後述するように、同軸ケーブル60の中心
導体には受信機本体700で低電圧VL ,中電圧VM
高電圧VH のいずれか1つの電圧値を取り、バンドI
I,バンドIII,バンドLの帯域選択信号兼用の直流
電源電圧が重畳されるほか、コントローラにより作成さ
れたトラッキング制御信号TRも同軸ケーブル60の中
心導体に重畳される。トラッキング制御信号TRは同調
周波数に連動して、受信機本体700での受信周波数帯
域外のf1 〜f2 (f1 <f2 。ここでは、f1,f2
は87.5MHzよりはるかに低い周波数とする)の範
囲で周波数が変化する正弦波である。
【0038】500は給電回路であり、低域通過フィル
タ51がアッテネータ41の入力側から同軸ケーブル6
0に重畳された直流電源電圧と帯域選択信号の両方の機
能を有する直流成分を取り出す。判別回路520は低域
通過フィルタ51の出力電圧E0 の低,中,高を判別
し、低雑音増幅器25,26,270,271に対して
は、低電圧のとき低雑音増幅器270だけに給電し、中
電圧のとき低雑音増幅器271だけに給電し、高電圧の
とき低雑音増幅器25,26だけに給電する。521は
安定化電源回路であり、低域通過フィルタ51から入力
した直流電源電圧E0 に基づき、一定の安定化直流電源
電圧E4 を作成し、次に述べる周波数/電圧変換器に給
電する。
【0039】図4に判別回路520の具体的な回路の一
例を示す。R20〜R42は各々、所定の抵抗値を持つ
抵抗、Q10〜Q18はトランジスタ、D2,D3はダ
イオード、C4〜C6は平滑用のコンデンサである。直
流電源出力回路780の出力がVH のときのE0 の値を
H ´、VM のときのE0 の値をVM ´、VL のときの
0 の値をVL ´とする。VL ´<VC1<VM ´<VC2
<VH ´の関係にある適当な値のVC1,VC2が設定して
あり、直流電源出力回路780の出力がVL で、E0
C1のとき、Q10とQ11がオフし、これに伴いQ1
2がオフ,Q13がオン,Q15がオフ,Q17がオフ
し、Q14がオン,Q16とQ18がオフとなって、E
0 =VL ´はE1 として低雑音増幅器270だけに供給
されるようになっている。低雑音増幅器271の給電電
圧E2 =0V、低雑音増幅器25,26の給電電圧E3
=0Vである。
【0040】これと異なり、直流電源出力回路780の
出力がVM で、VC1<E0 <VC2のとき、Q10がオン
し、Q11がオフし、これに伴いQ12がオン,Q13
がオフ,Q15がオン,Q17がオフし、Q14がオ
フ,Q16がオン,Q18がオフとなって、E0 =VM
´はE2 として低雑音増幅器271だけに供給されるよ
うになっている。低雑音増幅器270の給電電圧E1
0V、低雑音増幅器25,26の給電電圧E3 =0Vで
ある。更に、直流電源出力回路780の出力がVH で、
C2<E0 のとき、Q10とQ11がオンし、これに伴
いQ12がオフ,Q13がオフ,Q15がオフ,Q17
がオンし、Q14がオフ,Q16がオフ,Q18がオン
となって、E0 =VH´はE3 として低雑音増幅器2
5,26だけに供給されるようになっている。低雑音増
幅器270の給電電圧E1 =0V、低雑音増幅器271
の給電電圧E2 =0Vである。なお、D2,D3は省略
可能である。
【0041】320はトラッキング制御回路であり、ア
ッテネータ41の入力側から同軸ケーブル60に重畳さ
れたトラッキング制御信号TRを取り出し、トラッキン
グ制御電圧vに変換して帯域通過フィルタ210,21
1,230,231に出力することで、同調周波数に連
動してこれらの帯域通過フィルタの通過帯域の中心周波
数を可変する。トラッキング制御回路320の内、32
1は帯域通過フィルタ(BPF)であり、87.5MH
zよりはるかに低く、トラッキング制御信号TRの最小
周波数f1 〜最大周波数f2 を含むf0 〜f3 の周波数
範囲を通過帯域とし、アッテネータ41の入力側からト
ラッキング制御信号TRを抽出する(但し、0<f0
1 <f2 <f3 <87.5MHzの関係が有る)。3
22はトラッキング制御信号TRの周波数/電圧変換を
し、トラッキング制御電圧vを形成する周波数/電圧変
換器(F/V)とから構成されている。400は周波数
HC(f3 <fHC<87.5MHz)以上の周波数成分
を通過させアッテネータ41の側から合成器310の側
に、直流電源電圧成分やトラッキング制御信号成分が入
り込まないようにし、各低雑音増幅器25,26,27
0,271の最適な動作ポイントが維持されるようにす
る高域通過フィルタ(HPF)である。
【0042】受信機本体700において、780は直流
電源出力回路であり、コントローラの制御で低電圧
L ,中電圧VM ,高電圧VH の3種類の直流電源電圧
を切り換えて生成し、低域通過フィルタ80を介して同
軸ケーブル60の中心導体に重畳する。VH はバンドL
(1.452〜1.592GHz)の帯域選択信号とし
て機能し、VM はバンドIII(175〜250MH
z)の帯域選択信号として機能し、VL はバンドII
(87.5〜108MHz)の帯域選択信号として機能
する。このように、受信周波数帯域外の周波数成分であ
る直流電源電圧値を帯域選択信号とすることで、アンテ
ナ受波信号に影響を与えることなく、同軸ケーブル60
を使用して受信機本体700からアンテナブースタ回路
200へ帯域選択信号を伝送できる。
【0043】790はマイコン構成のコントローラであ
り、ユーザのバンドII,III,Lの選択操作と同調
周波数可変操作に従い、チューナ72に対しバンドII
−III(VHF帯)側またはバンドL(1.5GHz
帯)側への切り換え制御と同調周波数可変制御をし、番
組選択操作に従い信号処理回路73に対する番組選択制
御をする。また、コントローラ79は、ユーザがバンド
IIの選択操作をしたとき、直流電源出力回路780に
対しバンドIIへの切り換え制御をし、低電圧VL を生
成させ、ユーザがバンドIIIの選択操作をしたとき、
直流電源出力回路780に対しバンドIIIへの切り換
え制御をし、中電圧VM を生成させ、ユーザがバンドL
の選択操作をしたとき、直流電源出力回路780に対し
バンドLへの切り換え制御をし、高電圧VH を生成させ
る。
【0044】また、コントローラ790は各バンドI
I,III,Lの受信時に、それぞれ同調周波数に連動
して周波数が変化する正弦波のトラッキング制御信号T
Rを生成する。具体的には、図5に示す如く、バンドI
Iの受信時、同調周波数Fが87.5MHzから108
MHzまで変化するのに比例してトラッキング制御信号
TRの周波数をf1 からf2 まで変化させる(0<f1
<f2 <fHC<87.5MHz)。バンドIIIの受信
時も、同調周波数Fが175MHzから250MHzま
で変化するのに比例してトラッキング制御信号TRの周
波数をf1 からf2 まで変化させ、バンドLの受信時
も、同調周波数Fが1.452GHzから1.492G
Hzまで変化するのに比例してトラッキング制御信号T
Rの周波数をf1 からf2 まで変化させる。トラッキン
グ制御信号TRはf0 〜f3 (0<f0 <f1 、f2
3 <fHC<87.5MHz)の通過帯域を有する帯域
通過フィルタ(BPF)81を介して同軸ケーブル60
の中心導体に印加される。710は高域通過フィルタで
あり、周波数fHC(f3 <fHC<87.5MHz)以上
の周波数成分を通過させ、同軸ケーブル60の側からチ
ューナ72の側に直流電源電圧成分(VL ,VM
H )やトラッキング制御信号TRの成分が入り込まな
いようにし、もってチューナ72の動作ポイントを最適
ポイントに維持する。
【0045】低域通過フィルタ80は、f0 より低い周
波数成分だけ通過させることで、アンテナ受波信号成分
やトラッキング制御信号成分が直流電源出力回路780
に回り込むのを防止する。アンテナブースタ回路200
の給電回路500の低域通過フィルタ51も、f0 より
低い周波数成分だけ通過させることで、アンテナ受波信
号成分やトラッキング制御信号成分が判別回路520、
安定化電源回路521に回り込むのを防止する。
【0046】アンテナブースタ回路200のトラッキン
グ制御回路320の内、周波数/電圧変換器322は、
トラッキング制御信号TRの周波数がf1 からf2 まで
変化するとき、該変化に比例してトラッキング制御電圧
vの電圧をv1 からv2 (v1 <v2 )まで変化させ
る。トラッキング制御電圧vがv1 からv2 まで変化す
るとき、帯域通過フィルタ210と220の通過帯域の
中心周波数は1.452GHzから1.492GHzま
で変化し、帯域通過フィルタ230の通過帯域の中心周
波数は175MHzから250MHzに変化し、帯域通
過フィルタ231の通過帯域の中心周波数は87.5M
Hzから108MHzまで変化するようになっている。
【0047】次に、図5を参照して上記した実施の態様
の動作を簡単に説明する。図5は同調周波数と、トラッ
キング制御信号の周波数、トラッキング制御電圧の電圧
の関係を示す線図である。なお、一例として、f0 =1
50kHz、f1 =200kHz、f2 =300kH
z、f3 =350kHz、fHC=85MHz、v1 =2
V、v2 =5Vとする。また、VL =8V、VL ´≒
5.7V、VM =10V、VM ´≒7.1V、VH =1
2V、VH ´≒8.5V、VC1=6.4V、VC2=7.
8Vとする。また、E4 =5.2Vとする。
【0048】バンドII(III)の受信 ユーザがバンドII(III)の105MHz(235
MHz)で放送されている或るDAB番組を聴取するた
め、操作部77でバンドII(III)を選択すると、
コントローラ790はチューナ72に対しバンドII−
IIIへの切り換え制御をし、また、直流電源出力回路
780を制御してVL =8V(VM =10V)の直流電
源を生成させ、同軸ケーブル60に印加させる。操作部
77で同調周波数Fを可変する操作をすると、コントロ
ーラ79はチューナ72に対し同調周波数可変制御をす
る。或る時点でチューナ72の同調周波数がFX =10
0MHz(230MHz)となったとき、コントローラ
790はFX に対応する周波数fx =261kHz(2
73.3kHz)のトラッキング制御信号TRを生成
し、帯域通過フィルタ81を介して同軸ケーブル60に
印加している。
【0049】アンテナブースタ回路200では、給電回
路500のLPF51がアッテネータ41の入力側から
同軸ケーブル60に重畳された直流電源電圧を取り出
し、判別回路520がLPF51の出力E0 の電圧値が
低,中,高のいずれか判別し、判別結果に応じた低雑音
増幅器に電源を供給する。ここでは、E0 =VL ´<E
C1(VC1<E0 =VM ´<VC2)となり、低電圧(中電
圧)なので、バンドII(III)に係る低雑音増幅器
270(271)だけに直流電源電圧E1 ≒5.7V
(E2 ≒7.1V)を給電して稼働状態とし、低雑音増
幅器25,26,271(25,26,270)は停止
状態とする。安定化電源回路521はE0 からE4
5.2Vの安定化電源を形成し、周波数/電圧変換器3
22に給電して稼働状態とする。
【0050】一方、トラッキング制御回路320の帯域
通過フィルタ321はアッテネータ41の入力側から同
軸ケーブル60に重畳されたトラッキング制御信号TR
を取り出す。そして、周波数/電圧変換器322が周波
数fX に対応するトラッキング制御電圧vX =3.83
V(4.2V)に変換して帯域通過フィルタ230に出
力する。この結果、帯域通過フィルタ230(231)
は通過帯域の中心周波数がチューナ72の同調周波数と
同じ100MHz(230MHz)となり、アンテナエ
レメント130(131)の受波信号の内、99.25
MHz〜100.75MHz(229.25MHz〜2
30.75MHz)の帯域成分だけ通過させる。ユーザ
がFX から同調周波数を上げる操作をすれば、コントロ
ーラ790はチューナ72に対し同調周波数を上げる制
御をし、これに連動してトラッキング制御信号TRの周
波数をfX から上げる。よって、トラッキング制御回路
320の周波数/電圧変換器322から出力されるトラ
ッキング制御電圧もvX から上昇し、帯域通過フィルタ
230の中心周波数がFX から上昇する。
【0051】同調周波数Fが105MHz(235MH
z)となったところで可変操作を止めると、コントロー
ラ790はトラッキング制御信号TRの周波数fを28
5.4kHz(280kHz)とする。すると、周波数
/電圧変換器322はv=4.56V(4.4V)を出
力し、帯域通過フィルタ230(231)の中心周波数
は105MHz(235MHz)となり、アンテナエレ
メント130(131)の受波信号の内、希望信号の占
有周波数帯域である104.25MHz〜105.75
MHz(234.25MHz〜235.75MHz)の
帯域成分だけ通過させる。低雑音増幅器270(27
1)は帯域通過フィルタ230(231)の出力を増幅
する。ここで、バンドII(III)に妨害局が多く存
在していても、低雑音増幅器270(271)の入力が
希望信号の占有周波数帯域幅だけに絞り込んであるの
で、低雑音増幅器270(271)に妨害信号が混入す
ることは殆どなくなり、低雑音増幅器270(271)
が妨害信号の入力で飽和する恐れが殆どなくなる。よっ
て、図1の場合に比べて、低雑音増幅器270(27
1)の非直線性ひずみがより発生し難くなり、低雑音増
幅器270(271)のゲインをより大きくして、受信
系の雑音指数を小さくするとともに受信感度を一層、向
上させることができる。
【0052】低雑音増幅器270(271)の出力は、
合成器310、高域通過フィルタ400、アッテネータ
41、同軸ケーブル60を介して受信機本体700に伝
送され、高域通過フィルタ710を経てチューナ72に
入力される。このとき、アッテネータ41の存在によ
り、受信機本体700の受電端であるチューナ72の入
力端のインピーダンス変動で同軸ケーブル60との間に
不整合が生じたとき、合成器310から出力され、同軸
ケーブル60を経て受信機本体700の側へ進行したア
ンテナ受波信号に対し、受信機本体700のチューナ7
2の入力端で反射したあと同軸ケーブル60を経て合成
器310の側に戻る反射波成分を−3dBだけ減衰させ
ることができるので、同軸ケーブル60でのVSWR
(電圧定在波比)の悪化を防止でき、同軸ケーブル60
がフラットでない周波数−ゲイン特性を持ち、損失が大
きくなるのを防止できる。
【0053】また、アンテナブースタ回路200では、
合成器310にトリプレクサを用いていることから、入
力端子間の分離度が高くなっており、かつ、バンドII
IとLに係る低雑音増幅器271,25,26(バンド
IIとバンドLに係る低雑音増幅器270,25,2
6)が全て停止状態にあることから、低雑音増幅器27
1,25,26(270,25,26)の出力が低雑音
増幅器270(271)に入り込んで相互変調ひずみを
発生させたり、逆に、低雑音増幅器270(271)の
出力が低雑音増幅器271,25,26(270,2
5,26)に入り込んで相互変調ひずみを発生させたり
することはない。また、高域通過フィルタ400の存在
により、同軸ケーブル60に重畳された直流電源電圧や
トラッキング制御信号TRが合成器310に入り込むの
が防止され、これによって、低雑音増幅器270(27
1)の出力の飽和、相互変調ひずみの発生が抑制され
る。また、受信機本体700でも高域通過フィルタ71
0の存在により、直流電源電圧VL (VM )やトラッキ
ング制御信号TRがチューナ72に入り込むのが防止さ
れ、これによって、チューナ72のRF回路の飽和、相
互変調ひずみの発生が抑制される。
【0054】アンテナ受波信号を入力したチューナ72
は105MHz(235MHz)のDAB放送の受信デ
ータ群を復調し、該受信データ群を入力した信号処理回
路73が放送データを復調する。ユーザが操作部77で
希望番組の選択をすると、コントローラ790は信号処
理回路73を制御して、放送データの中からユーザ希望
番組の圧縮音声データを抽出及び伸長して出力させる。
これにより、バンドII(III)の希望番組を聴取で
きる。
【0055】バンドLの受信 ユーザがバンドLの1.472GHzで放送されている
或るDAB番組を聴取するため、操作部77でバンドL
を選択すると、コントローラ790はチューナ72に対
しバンドLへの切り換え制御をし、また、直流電源出力
回路780を制御してVH =12Vの直流電源を生成さ
せ、同軸ケーブル60に印加させる。操作部77で同調
周波数Fを可変する操作をすると、コントローラ79は
チューナ72に対し同調周波数可変制御をする。或る時
点でチューナ72の同調周波数がFX =1.477GH
zとなったとき、コントローラ790はFX に対応する
周波数fx =262.5kHzのトラッキング制御信号
TRを生成し、帯域通過フィルタ81を介して同軸ケー
ブル60に印加している。
【0056】アンテナブースタ回路200では、給電回
路500のLPF51がアッテネータ41の入力側から
同軸ケーブル60に重畳された直流電源電圧を取り出
し、判別回路520がLPF51の出力E0 の電圧値が
低,中,高のいずれか判別する。ここでは、VC2<E0
=VH ´となり、高電圧なので、バンドLに係る低雑音
増幅器25,26だけに直流電源電圧E3 ≒8.5Vを
給電して稼働状態とし、低雑音増幅器270,271へ
の給電電圧E1 とE2 をともに0Vとして停止状態とす
る。安定化電源回路521はE0 からE4 =5.2Vの
安定化電源を形成し、周波数/電圧変換器322に給電
して稼働状態とする。
【0057】一方、トラッキング制御回路320の帯域
通過フィルタ321はアッテネータ41の入力側から同
軸ケーブル60に重畳されたトラッキング制御信号TR
を取り出す。そして、周波数/電圧変換器322が周波
数fX に対応するトラッキング制御電圧vX =3.88
Vに変換して帯域通過フィルタ210,220に出力す
る。この結果、帯域通過フィルタ210,220は通過
帯域の中心周波数がチューナ72の同調周波数と同じ
1.477GHzとなり、アンテナエレメント11,1
2の受波信号の内、1.47625GHz〜1.477
75GHzの帯域成分だけ通過させる。ユーザがFX
ら同調周波数を下げる操作をすれば、コントローラ79
0はチューナ72に対し同調周波数を下げる制御をし、
これに連動してトラッキング制御信号TRの周波数をf
X から下げる。よって、トラッキング制御回路320の
周波数/電圧変換器322から出力されるトラッキング
制御電圧もvX から下降し、帯域通過フィルタ230の
中心周波数がFX から下降する。
【0058】同調周波数Fが1.472GHzとなった
ところで可変操作を止めると、コントローラ790はト
ラッキング制御信号TRの周波数fを250kHzとす
る。すると、周波数/電圧変換器322はv=3.5V
を出力し、帯域通過フィルタ210,220の中心周波
数は1.472GHzとなり、アンテナエレメント1
1,12の受波信号の内、希望信号の占有周波数帯域で
ある1.47125GHz〜1.47275GHzの帯
域成分だけ通過させる。低雑音増幅器25,26は帯域
通過フィルタ210,220の出力を増幅する。ここ
で、バンドLに妨害局が多く存在していても、低雑音増
幅器25,26の入力が希望信号の占有周波数帯域幅だ
けに絞り込んであるので、低雑音増幅器25,26に妨
害信号が混入することは殆どなくなり、低雑音増幅器2
5,26が妨害信号の入力で飽和する恐れが殆どなくな
る。よって、図1の場合に比べて、低雑音増幅器25,
26の非直線性ひずみがより発生し難くなり、低雑音増
幅器25,26のゲインをより大きくして、受信系の雑
音指数を小さくするとともに受信感度を一層、向上させ
ることができる。
【0059】低雑音増幅器25,26の出力は、合成器
30で合成されたのち、合成器310、高域通過フィル
タ400、アッテネータ41、同軸ケーブル60を介し
て受信機本体700に伝送され、高域通過フィルタ71
0を経てチューナ72に入力される。ここで、バンドL
につき、アンテナエレメントから低雑音増幅器までの経
路を2系統設け、一方の系統のアンテナエレメント11
は仰角の高い方向に利得が有るパッチアンテナとし、他
方の系統のアンテナエレメント12は仰角の低い方向に
利得が有るバーアンテナとしてあるので、仰角方向のア
ンテナ指向特性が改善し、感度が高くなっている。ま
た、アッテネータ41の存在により、受信機本体700
の受電端であるチューナ72の入力端のインピーダンス
変動で同軸ケーブル60との間に不整合が生じたとき、
合成器310から出力され、同軸ケーブル60を経て受
信機本体700の側へ進行したアンテナ受波信号に対
し、受信機本体700のチューナ72の入力端で反射し
たあと同軸ケーブル60を経て合成器310の側に戻る
反射波成分を−3dBだけ減衰させることができるの
で、同軸ケーブル60でのVSWR(電圧定在波比)の
悪化を防止でき、同軸ケーブル60がフラットでない周
波数−ゲイン特性を持ち、損失が大きくなるのを防止で
きる。
【0060】また、アンテナブースタ回路200では、
合成器310にトリプレクサを用いていることから、入
力端子間の分離度が高くなっており、かつ、バンドII
とバンドIIIに係る低雑音増幅器270,271が全
て停止状態にあることから、低雑音増幅器270,27
1の出力が低雑音増幅器25,26に入り込んで相互変
調ひずみを発生させたり、逆に、低雑音増幅器25,2
6の出力が低雑音増幅器270,271に入り込んで相
互変調ひずみを発生させたりすることはない。また、高
域通過フィルタ400の存在により、同軸ケーブル60
に重畳された直流電源電圧やトラッキング制御信号TR
が合成器310に入り込むのが防止され、これによっ
て、低雑音増幅器270(271)の出力の飽和、相互
変調ひずみの発生が抑制される。また、受信機本体70
0でも高域通過フィルタ710の存在により、直流電源
電圧VH やトラッキング制御信号TRがチューナ72に
入り込むのが防止され、これによって、チューナ72の
RF回路の飽和、相互変調ひずみの発生が抑制される。
【0061】アンテナ受波信号を入力したチューナ72
は1.472GHzのDAB放送の受信データ群を復調
し、該受信データ群を入力した信号処理回路73が放送
データを復調する。ユーザが操作部77で希望番組の選
択をすると、コントローラ790は信号処理回路73を
制御して、放送データの中からユーザ希望番組の圧縮音
声データを抽出及び伸長して出力させる。これにより、
バンドLの希望番組を聴取できる。
【0062】図3の実施の態様によれば、バンドIIと
バンドIIIを別系統に分けたので、アンテナエレメン
ト130,131を各々、バンドII,バンドIIIで
高利得が得られるようにでき、低雑音増幅器270,2
71もバンドII,バンドIIIで最適なゲイン、雑音
指数等の特性が得られるように設計できる。また、バン
ドIIの受信時には低雑音増幅器270以外が停止状態
となり、バンドIIIの受信時には低雑音増幅器271
以外が対し状態となるので、バンドII,III,L間
に十分なアイソレーションが得られ、相互変調ひずみの
発生が抑制される。また、帯域通過フィルタ210,2
20、230、231の通過帯域幅をDABの1アンサ
ンブル当たりの占有周波数帯域幅とし、同調周波数に連
動して中心周波数が可変するようにしたので、低雑音増
幅器25,26、270,271の入力を希望信号の占
有周波数帯域幅に絞り込め、低雑音増幅器25,26、
270,271に妨害信号が混入することは殆どなくな
り、低雑音増幅器が妨害信号の入力で飽和する恐れが殆
どなくなる。よって、図1の場合に比べて、各低雑音増
幅器25,26、270,271の非直線性ひずみがよ
り発生し難くなり、低雑音増幅器25,26、270,
271のゲインをより大きくして、受信系の雑音指数を
小さくするとともに受信感度を一層、向上させることが
できる。
【0063】更に、受信機本体700の中で、同調周波
数に連動して、受信周波数帯域外ので周波数の変化する
トラッキング制御信号TRを生成し、同軸ケーブル60
に重畳し、アンテナブースタ回路200では、トラッキ
ング制御回路320が帯域通過フィルタ321によりア
ッテネータ41の入力側から同軸ケーブル60に重畳さ
れたトラッキング制御信号TRを取り出し、トラッキン
グ制御電圧vに変換し、帯域通過フィルタ210,22
0、230、231を制御するようにしたので、アンテ
ナブースタ回路200と受信機本体700との間にトラ
ッキング制御信号を伝送する専用の伝送ケーブルを敷設
する必要がない。なお、トラッキング制御信号TRの周
波数は受信周波数帯域と周波数分割されているので、ト
ラッキング制御信号TRがアンテナ受波信号に悪影響を
及ぼすことはない。また、トラッキング制御信号TRは
同調周波数に比例して周波数が変化する信号としたの
で、トラッキング制御回路320の側ではトラッキング
制御電圧vへの変換を安定して行える。
【0064】なお、図3の実施の態様において、バンド
Lでの妨害信号が少なければ、帯域通過フィルタ210
と220は各々、図1の帯域通過フィルタ21,22と
同じく、通過帯域幅が1.452〜1.492GHzで
固定のものに代えても良い。また、バンドLについて、
アンテナエレメント11,帯域通過フィルタ210,低
雑音増幅器25,合成器30を省略し、アンテナエレメ
ント12から低雑音増幅器26までの1系統だけ備える
ようにしたり、逆に、アンテナエレメント12,帯域通
過フィルタ220,低雑音増幅器26,合成器30を省
略し、アンテナエレメント11から低雑音増幅器25ま
での1系統だけ備えるようにしても良い。また、直流電
源出力回路780は、バンドII,III,Lで電圧値
の異なる直流電源を生成するようにしたが、いずれの帯
域でも同じ電圧値の直流電源を出力するようにし、給電
回路500ではLPF51の出力を低雑音増幅器25,
26と、270、271に常時、給電するようにしても
良い。また、トラッキング制御信号TRはバンドII,
III,Lで同じ周波数範囲を変化するようにしたが、
異なる周波数範囲を変化するようにしても良い。また、
同軸ケーブル60とチューナ72の入力端との間が安定
して整合されているときは、アッテネータ41を省略す
ることもでき、合成器310もトリプレクサ以外のタイ
プを用いても良い。
【0065】また、図2、図4は各々、図1、図3中の
判別回路の具体的構成の一例を示したに過ぎず、他の構
成の回路を用いても何ら差し支えない。また、図1、図
3の各実施の態様においてはDABを適用例に挙げて説
明したが、本発明は何らこれに限定されず、他の放送シ
ステム用の受信機に適用することもできる。
【0066】
【発明の効果】本発明に係るアンテナブースタ付受信機
によれば、アンテナエレメントを受信周波数帯域別に設
けるとともに、アンテナブースタ回路に、入力側が各ア
ンテナエレメントと個別に接続されるとともに、各々、
対応するアンテナエレメントの受信周波数帯域を通過帯
域とする複数の帯域通過フィルタと、各帯域通過フィル
タの出力側に個別に設けられた複数の低雑音増幅器と、
各低雑音増幅器の出力を合成し、伝送ケーブルに出力す
る合成器とを備えたことを特徴としている。これによ
り、受信機の受信周波数帯域が複数存在する場合、受信
周波数帯域毎にアンテナエレメントと低雑音増幅器を設
けたことで、アンテナエレメント、低雑音増幅器を対応
する受信周波数帯域に対し最適設計できる。よって、ア
ンテナ利得、低雑音増幅器のゲイン,雑音指数を向上で
き、受信系全体の受信感度を良好にして受信周波数帯域
間の格差を小さくすることができる。また、低雑音増幅
器を受信周波数帯域別に設けるとともに入力側に、対応
する受信周波数帯域だけ通過させる帯域通過フィルタを
設けたことで、低雑音増幅器が妨害信号で飽和し難くな
り、非直線ひずみが発生し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の態様に係る車載用DAB
受信機のブロック図である。
【図2】図1中の判別回路の具体的構成例を示す回路図
である。
【図3】本発明の他の実施の態様に係る車載用DAB受
信機のブロック図である。
【図4】図3中の判別回路の具体的構成例を示す回路図
である。
【図5】同調周波数と、トラッキング制御信号及びトラ
ッキング制御電圧の関係を示す線図である。
【図6】従来技術による車載用DAB受信機の構成例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
11、12、13、130、131 アンテナエレメン
ト 20、200 アンテナブースタ回路 21、22、23、81、210、220、230、2
31、321 帯域通過フィルタ 25、26、27、270、271 低雑音増幅器 30、31、310 合成器 40、71 直流カットコンデンサ 41 アッテネータ 50、500 給電回路 51、80 低域通過フィルタ 52、520 判別回路 60 同軸ケーブル 70、700 受信機本体 72 チューナ 73 信号処理回路 77 操作部 78、780 直流電源出力回路 79、790 コントローラ 320 トラッキング制御回路 322 周波数/電圧変換器 400、710 高域通過フィルタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナエレメントと接続されたアンテ
    ナブースタ回路と受信機本体とを伝送ケーブルで接続し
    たアンテナブースタ付受信機において、 アンテナエレメントを受信周波数帯域別に設けるととも
    に、 アンテナブースタ回路に、入力側が各アンテナエレメン
    トと個別に接続されるとともに、各々、対応するアンテ
    ナエレメントの受信周波数帯域を通過帯域とする複数の
    帯域通過フィルタと、 各帯域通過フィルタの出力側に個別に設けられた複数の
    低雑音増幅器と、 各低雑音増幅器の出力を合成し、伝送ケーブルに出力す
    る合成器とを備えたこと、 を特徴とするアンテナブースタ付受信機。
  2. 【請求項2】 アンテナブースタ回路に、低雑音増幅器
    に対して、受信機本体側で現在受信中の受信周波数帯域
    に対応する低雑音増幅器だけに直流電源を供給する給電
    回路を設けたこと、 を特徴とする請求項1記載のアンテナブースタ付受信
    機。
  3. 【請求項3】 受信機本体に、伝送ケーブルに直流電源
    電圧を重畳するとともに、複数の全ての受信周波数帯域
    以外の周波数成分を持ち、現在の受信周波数帯域を示す
    帯域選択信号を生成して伝送ケーブルに重畳する直流電
    源出力回路を設け、 アンテナブースタ回路の給電回路は、伝送ケーブルから
    直流電源と帯域選択信号を取り出し、低雑音増幅器に対
    して、伝送ケーブルから取り出した帯域選択信号の示す
    受信周波数帯域の低雑音増幅器だけに直流電源を給電す
    るようにしたこと、 を特徴とする請求項2記載のアンテナブースタ付受信
    機。
  4. 【請求項4】 或る1または複数の受信周波数帯域につ
    いては、アンテナエレメント、帯域通過フィルタ、低雑
    音増幅器を複数系統設けたこと、 を特徴とする請求項1または2または3記載のアンテナ
    ブースタ付受信機。
  5. 【請求項5】 合成器の出力側にアッテネータを設けた
    こと、 を特徴とする請求項1または2または3または4記載の
    アンテナブースタ付受信機。
  6. 【請求項6】 アンテナエレメントと接続されたアンテ
    ナブースタ回路と受信機本体とを伝送ケーブルで接続し
    たアンテナブースタ付受信機において、 アンテナエレメントを受信周波数帯域別に設けるととも
    に、 アンテナブースタ回路に、入力側が各アンテナエレメン
    トと個別に接続されるとともに、少なくとも1つは希望
    信号の占有周波数帯域幅と同じ通過帯域幅を有し、対応
    するアンテナエレメントの受信周波数帯域内で中心周波
    数が可変で、他は対応するアンテナエレメントの受信周
    波数帯域を固定の通過帯域とする複数の帯域通過フィル
    タと、 各帯域通過フィルタの出力側に個別に設けられた複数の
    低雑音増幅器と、 各低雑音増幅器の出力を合成し、伝送ケーブルに出力す
    る合成器と、 受信機本体で中心周波数が可変の或る帯域通過フィルタ
    に対応する受信周波数帯域を受信中、同調周波数の変化
    に連動して当該帯域通過フィルタに対する中心周波数の
    可変制御をするトラッキング制御回路と、 低雑音増幅器に対して、受信機本体側で現在受信中の受
    信周波数帯域に対応する低雑音増幅器だけに直流電源を
    供給する給電回路とを設けたこと、 を特徴とするアンテナブースタ付受信機。
  7. 【請求項7】 受信機本体に、伝送ケーブルに直流電源
    電圧を重畳するとともに、複数の全ての受信周波数帯域
    以外の周波数成分を持ち、現在の受信周波数帯域を示す
    帯域選択信号を生成して伝送ケーブルに重畳する直流電
    源出力回路を設け、 アンテナブースタ回路の給電回路は、伝送ケーブルから
    直流電源と帯域選択信号を取り出し、低雑音増幅器に対
    して、伝送ケーブルから取り出した帯域選択信号の示す
    受信周波数帯域の低雑音増幅器だけに直流電源を供給す
    るようにしたこと、 を特徴とする請求項6記載のアンテナブースタ付受信
    機。
  8. 【請求項8】 或る1または複数の受信周波数帯域につ
    いては、アンテナエレメント、帯域通過フィルタ、低雑
    音増幅器を複数系統設けたこと、 を特徴とする請求項6または7記載のアンテナブースタ
    付受信機。
  9. 【請求項9】 合成器の出力側にアッテネータを設けた
    こと、 を特徴とする請求項6または7または8記載のアンテナ
    ブースタ付受信機。
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