JPH1093329A - 無線通信用パッチアンテナ - Google Patents

無線通信用パッチアンテナ

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Publication number
JPH1093329A
JPH1093329A JP24006396A JP24006396A JPH1093329A JP H1093329 A JPH1093329 A JP H1093329A JP 24006396 A JP24006396 A JP 24006396A JP 24006396 A JP24006396 A JP 24006396A JP H1093329 A JPH1093329 A JP H1093329A
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JP
Japan
Prior art keywords
radio wave
patch
patch antenna
antenna
patch element
Prior art date
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Pending
Application number
JP24006396A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Takao
真 高尾
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication of JPH1093329A publication Critical patent/JPH1093329A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナのパッチ素子数を増やしたり電力を
小さくしたりすることなく、有指向性アンテナと同等の
性能を有する小型で軽量の無線通信用パッチアンテナを
提供する。 【解決手段】 電波を送受信するパッチ素子2と、この
パッチ素子2の周縁に設けられた電波吸収体からなる外
壁3と、パッチ素子2および外壁3の外周を被覆するケ
ース4とを備えてなり、外壁3をパッチ素子2の電波送
受信面2aより上方に突出させて設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信用パッチア
ンテナに係り、さらに詳しくは、例えば道路わきなどに
建てられた鉄柱あるいは車のダッシュボードなどに設置
され、道路交通情報システムあるいはカーナビゲーショ
ンシステムなどの通信に用いられる無線通信用パッチア
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の無線通信用パッチアンテナ
の構成説明図である。図において、11はパッチアンテ
ナで、一方の面側において電波が送受信される例えば円
盤状のパッチ素子11aと、パッチ素子11aが複数個
等間隔に配設されるアンテナ本体11bとからなり、パ
ッチ素子11aはその電波が送受信される面のみ露出さ
れ、他の部分は埋設されるようにアンテナ本体11bに
設置されている。なお、アンテナ本体11bは使用目的
によって金属またはプラスチックなどで構成され、その
大きさも異なる。
【0003】このように構成したパッチアンテナ11に
おいて、電波の送信または受信の際のパッチアンテナ1
1周辺からの電波反射の影響を最小限に抑える場合、パ
ッチアンテナ11自身に指向特性を持たせて電波の送受
信の確実性を得るようにするか、あるいは電力を小さく
してパッチアンテナ11周辺に電波が漏れないようにし
ていた。
【0004】つまり、パッチアンテナ11自身に指向特
性を持たせるには、図4(a)に示すように、アンテナ
本体11bに複数並べられた各パッチ素子11aの電波
12に干渉を意識的に起こさせ、2点鎖線で囲まれてい
るた部分の電波12(波形)を消去させる。そして、図
4(b)に示すように、各パッチ素子11aから発信さ
れる電波12を合成し、パッチアンテナ11としての合
成電波13に送受信方向を与えてアンテナ指向特性を得
るようにして、電波反射の影響を最小限に抑えていた。
【0005】また、パッチアンテナ11への電力を小さ
くすることで、通信に必要な電解強度を有する電波の届
く範囲を小さくし、これにより周辺物に到達する電波を
減少させて、相手に到達する電波に周辺からの電波反射
の影響を及ぼさないようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の無
線通信用パッチアンテナは、電波の送受信におけるパッ
チアンテナ11周辺からの電波反射の影響を最小限に抑
えるために、パッチアンテナ11に指向特性を持たせる
か、あるいは電力を小さくさせていた。しかしながら、
パッチアンテナ11に指向特性を持たせる場合、図4に
示すように、パッチ素子11aの数を増やさなければな
らないのでアンテナ本体11b自体が大型化し、パッチ
アンテナ11の設置スペースを大きくとる必要があっ
て、このパッチアンテナ11が設置される建造物や電子
機器などに対して設計上の制限を与えてしまったり、大
型化に伴う重量増大によってパッチアンテナ11を取り
付ける建造物等への負担を大きくさせてしまうなどの問
題があった。また、電波干渉を防ぐために限られたスペ
ースにパッチアンテナ11を設置するため、パッチアン
テナ11の数量が少なくなり、これによって指向特性が
鈍く利得が小さくなってしまうおそれもあった。
【0007】また、電力を小さくさせる場合は、電力を
小さくすると周辺からの電波反射による受信電波電解強
度の変動に対して弱くなるとともに、電波送信時に狭い
エリアでしか通信できない、あるいは誤通信や混線が起
こりやすいなど、利用者にとって不都合が生じてしまう
ことがあった。そして、通信エリアが狭いため、遠方の
相手との通信時には相手との間に多くの中継局が必要と
なり、この中継局施設を増やすためには時間や費用が多
くかかってしまうなどの問題があった。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、アンテナのパッチ素子数を増やし
たり電力を小さくしたりすることなく、有指向性アンテ
ナと同等の性能を有する小型で軽量の無線通信用パッチ
アンテナを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無線通信用
パッチアンテナは、電波を送受信するパッチ素子と、こ
のパッチ素子の周縁に設けられた電波吸収体からなる外
壁と、パッチ素子および外壁の外周を被覆するケースと
を備えてなり、外壁をパッチ素子の電波送受信面より上
方に突出させて設けたものである。
【0010】これにより、パッチ素子の電波送受信面に
対してほぼ鉛直方向にない送信電波およびパッチアンテ
ナ周囲からの受信電波が電波吸収体からなる外壁によっ
て吸収され、パッチ素子の電波送受信面に対してほぼ鉛
直方向の送信電波および受信電波が有効電波となって、
パッチアンテナにおける指向特性をほぼ鉛直方向に有す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を断面で
示した構成図である。図において、1はパッチアンテナ
で、一方の面2a側において電波が送受信される例えば
四角形状のパッチ素子2の周縁に、例えばスポンジまた
はアルミニウムの如き電波吸収体からなる外壁3を、パ
ッチ素子2の電波送受信面2aより上方に突出させて設
け、さらにその外周を例えばプラスチックなどにより構
成されたケース4によって被覆したものである。なお、
パッチアンテナ1およびパッチ素子2の大きさおよび形
状は使用目的によって異なる。また、ケース4はその一
部を例えば鉄などの金属材料で構成してもよい。
【0012】このように構成されたこの実施形態におい
ては、パッチアンテナ1をケース4ごと例えばカーナビ
ゲーションシステムの通信アンテナ用として車のダッシ
ュボードに設置し、走行中の車の位置情報を得るために
電波の送受信を行う。そして、電波の送信時において
は、図2に示すように、電波5がパッチ素子2の電波送
受信面2aから送信されると、送信電波5の一部、つま
り放射状に発信された電波5の外側の電波5bが電波吸
収体からなる外壁3の内側に当たって吸収され、パッチ
素子2の鉛直方向に近い電波5aが有効となって送信さ
れる。これにより、パッチアンテナ1は送信においてパ
ッチ素子2の電波送受信面2aに対してほぼ鉛直方向に
指向特性を有する。
【0013】また、電波の受信時においては、図3に示
すように、パッチアンテナ1にたくさんの電波6が送ら
れてくると、その受信電波6のうち、パッチアンテナ1
周辺から到達する電波6bが電波吸収体からなる外壁3
の上側および外側に当たって吸収され、パッチ素子2に
対してほぼ鉛直方向から到達する電波6aが有効となっ
て受信される。つまり、他のパッチアンテナからの直接
波またはこの直接波と同方向からの電波6aが受信電波
となる。これにより、パッチアンテナ1は受信において
もパッチ素子2の電波送受信面2aに対してほぼ鉛直方
向に指向特性を有する。
【0014】このように、パッチ素子2の周縁に電波吸
収体からなる外壁3をパッチ素子2の電波送受信面2a
より上方に突出させて設けることにより、パッチ素子2
の電波送受信面2aに対してほぼ鉛直方向にない送信電
波5bおよびパッチアンテナ1周囲からの受信電波6b
が電波吸収体からなる外壁3によって吸収され、パッチ
素子2の電波送受信面2aに対してほぼ鉛直方向の送信
電波5aおよび受信電波6aが有効電波となって、パッ
チアンテナ1における指向特性をほぼ鉛直方向に有する
ことができる。これにより、指向特性が鋭く利得を大き
くすることができ、確実に電波の送受信を行うことがで
きるので、パッチ素子2aの数を増やしたりすることな
く有指向性アンテナと同等の性能を有することができる
とともに、この指向特性によって電力を小さくせずに通
信を行うことができ、広範囲に渡っての通信を可能にす
ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明に係る無線通信用パ
ッチアンテナは、電波を送受信するパッチ素子と、この
パッチ素子の周縁に設けられた電波吸収体からなる外壁
と、パッチ素子および外壁の外周を被覆するケースとを
備えてなり、外壁をパッチ素子の電波送受信面より上方
に突出させて設けたので、パッチ素子の電波送受信面に
対してほぼ鉛直方向にない送信電波およびパッチアンテ
ナ周囲からの受信電波が電波吸収体からなる外壁によっ
て吸収され、パッチ素子の電波送受信面に対してほぼ鉛
直方向の送信電波および受信電波が有効電波となって、
パッチアンテナにおける指向特性をほぼ鉛直方向に有す
ることができる。これにより、指向特性が鋭く利得を大
きくすることができるので、パッチ素子の数を増やした
りすることなく有指向特性アンテナと同等の性能を有す
ることができ、全体構造を小型化して設置スペースを小
さくすることができるとともに、軽量化も図れてパッチ
アンテナが設置される建造物等への負担を軽減すること
ができる。そして、限られたスペースに多数のパッチア
ンテナを設置することができ、より確実に通信を行うこ
とができる。
【0016】また、パッチアンテナ周辺への電波漏れを
防止するために電力を小さくする必要性が減少するた
め、通信相手との距離を伸ばすことができ、通信エリア
を拡大することができるとともに、通信感度を強くする
ことができるので誤通信や混線の発生を防ぐことがで
き、利用者にとって使いやすいパッチアンテナを得るこ
とができる。そして、通信エリアの拡大に伴って通信相
手との間の中継局を減らすことができるので、中継局施
設のための費用を縮小し時間を短縮することができ、経
済的で精度の高いパッチアンテナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を断面で示した構成図であ
る。
【図2】本発明の実施形態の電波送信時における作用説
明図である。
【図3】本発明の実施形態の電波受信時における作用説
明図である。
【図4】従来の無線通信用パッチアンテナの構成説明図
である。
【符号の説明】
1 パッチアンテナ 2 パッチ素子 2a 電波送受信面 3 外壁 4 ケース 5 送信電波 6 受信電波

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波を送受信するパッチ素子と、該パッ
    チ素子の周縁に設けられた電波吸収体からなる外壁と、
    前記パッチ素子および外壁の外周を被覆するケースとを
    備えてなり、 前記外壁を前記パッチ素子の電波送受信面より上方に突
    出させて設けたことを特徴とする無線通信用パッチアン
    テナ。
JP24006396A 1996-09-11 1996-09-11 無線通信用パッチアンテナ Pending JPH1093329A (ja)

Priority Applications (1)

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JP24006396A JPH1093329A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 無線通信用パッチアンテナ

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003041222A1 (fr) * 2001-11-09 2003-05-15 Nippon Tungsten Co., Ltd. Antenne
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JP2006314016A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波吸収構造体
CN112928493A (zh) * 2021-01-28 2021-06-08 Oppo广东移动通信有限公司 电子设备

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