JPH1093054A - 半導体装置及びデータ処理システム - Google Patents

半導体装置及びデータ処理システム

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JPH1093054A
JPH1093054A JP24750096A JP24750096A JPH1093054A JP H1093054 A JPH1093054 A JP H1093054A JP 24750096 A JP24750096 A JP 24750096A JP 24750096 A JP24750096 A JP 24750096A JP H1093054 A JPH1093054 A JP H1093054A
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JP
Japan
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bit line
level
sense latch
precharge
data
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Withdrawn
Application number
JP24750096A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
弘 佐藤
Yusuke Kino
雄介 城野
Shunichi Saeki
俊一 佐伯
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュメモリにおいてビット線プリチャ
ージのための回路素子数を減らす。 【解決手段】 一対の入出力端子を有するセンスラッチ
の夫々の入出力端子に結合されたプリチャージ回路
(4)は、データ読み出し、消去ベリファイ又は書込み
ベリファイ動作の選択側ビット線に第1のレベル(1
V)をプリチャージレベルとして供給するトランジスタ
(41,42)を有し、このトランジスタはデータ読み
出し、消去ベリファイ又は書込みベリファイ動作の非選
択側ではビット線に第1のレベルよりも低い第2のレベ
ル(0.5V)をリファレンスレベルとして供給するト
ランジスタと兼用される。何れを供給するかは制御電圧
(PCU)のレベルで決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュメモリ
のような半導体装置に関し、特に読み出しデータをセン
スしたり書込みデータをラッチするセンスラッチとビッ
ト線との間に配置されたプリチャージ回路の改良に関
し、例えばファイルメモリを構成するためのフラッシュ
メモリに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリにはフローティングゲ
ート、コントロールゲート、ソース及びドレインを持つ
トランジスタがメモリセルとして採用されている。この
フラッシュメモリセルは、フローティングゲート内の電
荷の有無により情報を保持するもので、例えばフローテ
ィングゲート内に電荷が注入されるとメモリセルのしき
い値電圧が上昇する。即ちデータ読み出しのためにコン
トロールゲートに印加する電圧よりもしきい値電圧を上
げる事によりメモリセルには電流が流れなくなる。また
フローティングゲートに電荷の入っていない状態では、
メモリセルのしきい値がデータ読み出しのためのコント
ロールゲートへの印加電圧より低いため、メモリセルに
は電流が流れる。特に制限されないが、上記メモリセル
のしきい値電圧をワード線選択レベルよりも高くする動
作を消去動作、上記メモリセルのしきい値電圧をワード
線選択レベルよりも低くする動作を書込み動作と称す
る。消去と書込みを上記とは逆に定義することもある。
【0003】上記フラッシュメモリのコントロールゲー
トに電圧を印加したとき、そのソース・ドレイン間に電
流が流れたり流れなかったりする状態は、例えば個々の
ビット線に対応して設けられたスタティックラッチのよ
うなセンスラッチによってセンスされる。また、書込み
や消去に際してメモリセルのしきい値電圧が所望の電圧
に到達したかを調べるためのベリファイ動作においても
読み出し動作同様のセンス動作が必要になる。また、コ
ントロールゲートとドレインとの間に高電位差を形成し
て書込みを行う場合、メモリセル毎にドレイン電圧を高
くしたり低くしたりすることにより、メモリセルに対す
る書込み選択と書込み非選択とを区別することができ、
この場合に、センスラッチは書込み選択、非選択に応じ
たデータをラッチすることになる。
【0004】前記センスラッチにラッチされた書込みデ
ータに応じてビット線に供給する電圧レベルを制御する
のにプリチャージ回路を利用することができる。また、
読み出しやベリファイ動作においては、センスラッチに
よるセンス動作上、ビット線を予じめ望ましいレベルに
するのに、プリチャージ回路を利用することができる。
【0005】図18は本発明者の検討に係るフラッシュ
メモリの部分的な回路図が示される。BLU,BLDは
代表的に示されたビット線であり、一対のメモリマット
MATU,MATDに含まれている。双方のビット線B
LU,BLDにはインバータを逆並列接続したスタティ
ックラッチ形態のセンスラッチ100が割り当てられて
いる。センスラッチ100の入出力ノードはプリチャー
ジ回路101,102を介して、対応するビット線BL
U,BLDに接続されている。103,104はセンス
ラッチ100のためのリファレンスレベルをビット線に
供給するトランジスタである。
【0006】例えばメモリマットMATUに含まれるメ
モリセルMCに対して読み出しを行う場合、非選択メモ
リマットMATD側のセットMOSトランジスタ105
をオン状態にしてセンスラッチ100を活性化し、当該
センスラッチ100のビット線BLU側にハイレベルを
ラッチさせる。そして、PCUを1V+Vthに制御し
てビット線BLUを1Vにプリチャージする。一方、非
選択マット側ではRPCDを0.5V+Vthに制御し
てビット線BLDを0.5Vにプリチャージする。0.
5Vはセンスラッチ100によるセンス動作におけるリ
ファレンスレベルとされる。ワード線選択動作の後、ト
ランスファMOSトランジスタ106,107が開か
れ、この時、センスラッチ100は、ビット線BLUの
レベルが0.5Vよりも高いか低いかをセンスして、メ
モリセルからの読み出しデータをラッチする。消去ベリ
ファイについても同様の動作が行われる。
【0007】書込みは図19に例示されるようにカラム
選択ゲート107,108から入力された書込みデータ
がセンスラッチ100にラッチされた後、PCU及びP
CDをハイレベルに制御し、これによってセンスラッチ
100のハイレベル側入出力ノードに結合するビット線
がハイレベルにプリチャージされる。そしてトランスフ
ァゲート106,107を開くことにより、ハイレベル
にプリチャージされているビット線BLUに書き込み用
ドレイン電圧が供給される。ビット線をメモリセルMC
のドレインに接続する選択MOSトランジスタは、信号
SiDにより書込み非選択マット側では全てカットオフ
状態にされている。これにより、書込み選択マット側で
書込み電圧が印加されたコントロールゲートに接続する
メモリセルのうち、ビット線に書込み電圧が供給された
メモリセルのしきい値電圧が低下される。この後の書込
みベリファイ動作も前記読み出しと同様に行われる。
【0008】尚、フラッシュメモリについて記載された
文献の例としては、1994シンポジウム オン ブイ
エルエスアイ サーキッツ ダイジェスト オブ テク
ニカル ペーパーズの第61頁〜第62頁(1994 Sympo
sium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers,
pp61-62)がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、センスラッチのラッチデータ等に従ってビット
線をプリチャージする回路101,102と、センスラ
ッチによるセンス動作のためのリファレンス電圧を形成
してビット線をプリチャージする回路103,104と
を別々に設けた構成では、それらが各ビット線毎に配置
されるというい性質上、プリチャージのための回路構成
によるチップ占有面積が大きくなるという問題点が本発
明者によって見出された。
【0010】101,102で代表されるプリチャージ
回路は動作選択メモリマットのビット線を所定レベルに
プリチャージするのに専ら用いられる。103,104
で代表されるプリチャージ回路は動作非選択メモリマッ
トのビット線を所定レベルにプリチャージするのに用い
られる回路であり、特に読み出しデータをセンスラッチ
でセンスするためのリファレンスレベルに非選択マット
のビット線をプリチャージする。双方のプリチャージ回
路が相違される場合、換言すれば、双方のプリチャージ
レベルを決定するためのMOSトランジスタが相違され
る場合には、プロセスばらつきなどによる相互間でのし
きい値電圧の差、レイアウトの相違等に起因して、相互
のプリチャージレベルにばらつきが生ずる虞がある。こ
のようなばらつきは、ベリファイ動作で判定されるメモ
リセルのしきい値電圧にばらつきを生じさせ、データの
信頼性を低下させる原因にもなり得ることが本発明者に
よって明らかにされた。
【0011】本発明の目的は、ビット線プリチャージの
ための回路素子数を減らすことができる半導体装置を提
供することにある。
【0012】本発明の別の目的は、動作が選択されるメ
モリマットのビット線を所定レベルにプリチャージする
回路を、動作が非選択とされるメモリマットのビット線
を所定レベルにプリチャージする回路に兼用できるよう
にした半導体装置を提供することにある。
【0013】本発明の更に別の目的は、動作が選択され
るメモリマットのビット線に動作上望ましいレベルを与
えてプリチャージし、また、プリチャージされたビット
線への読み出し論理値を判定するためのリファレンスレ
ベルをビット線に与えるためのトランジスタを共通化し
た半導体装置を提供することにある。
【0014】本発明のその他の目的は、ベリファイ動作
で判定されるメモリセルのしきい値電圧にばらつきを生
じさせず、データの信頼性低下を阻止できるビット線プ
リチャージ技術を提供することにある。
【0015】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0017】すなわち、半導体装置は、一対の入出力端
子を有するセンスラッチと、センスラッチの夫々の入出
力端子に結合されたプリチャージ回路と、夫々のプリチ
ャージ回路によってプリチャージされるビット線と、ド
レインが選択的にビット線に接続され電気的に消去及び
書込み可能な複数個の不揮発性メモリセルと、前記メモ
リセルに対するデータ読み出し、消去及び書込みに応じ
て前記センスラッチ及びプリチャージ回路の動作を制御
する制御手段とを含む。前記プリチャージ回路は、デー
タ読み出し、消去ベリファイ又は書込みベリファイ動作
の選択側ビット線に第1のレベル(1V)をプリチャー
ジレベルとして供給するトランジスタ(41,42)を
有し、このトランジスタはデータ読み出し、消去ベリフ
ァイ又は書込みベリファイ動作の非選択側ではビット線
に第1のレベルよりも低い第2のレベル(0.5V)を
リファレンスレベルとして供給するトランジスタと兼用
され、前記制御手段は、前記第1のレベル又は第2のレ
ベルを形成する制御電圧(1V+Vth,0.5V+V
th)を選択的に前記トランジスタに供給する。
【0018】上記手段によれば、センスラッチのラッチ
データ等に従ってビット線をプリチャージする手段と、
センスラッチによるセンス動作のためのリファレンス電
圧を形成してビット線に与える手段とを共通のトランジ
スタ(41,42)を用いて実現できる。これによっ
て、ビット線プリチャージのための回路素子数を減少さ
せることができる。また、それにより、プリチャージレ
ベルを供給するためのトランジスタとリファレンスレベ
ルを供給するためのトランジスタが相違される場合のよ
うに、プロセスばらつきなどによる相互間でのしきい値
電圧の差や、レイアウトの相違等に起因して、ビット線
プリチャージレベルとリファレンスレベルにばらつきを
生ずる、とういことがないから、ベリファイ動作で判定
されるメモリセルのしきい値電圧にばらつきを生じたり
せず、消去、書込みされたデータに対して高い信頼性を
得ることができる。
【0019】具体的な態様によれば、前記プリチャージ
回路は、ビット線とセンスラッチの入出力端子との間に
配置された第1のスイッチトランジスタ(40)と、セ
ンスラッチの入出力端子の電圧を制御端子に受けてスイ
ッチ制御される動作電源供給用の第2のスイッチトラン
ジスタ(41)と、第2のスイッチトランジスタとビッ
ト線との間に配置された第3のスイッチトランジスタ
(42)とから成る。前記制御手段は、プリチャージ回
路の第3のスイッチトランジスタの制御端子にプリチャ
ージレベル供給用の制御電圧を与えて動作選択側のビッ
ト線にプリチャージレベルを供給し、プリチャージされ
たビット線へのデータ読み出し動作に並行して、動作非
選択側の他方のプリチャージ回路の入出力端子に第2の
スイッチトランジスタをオン動作させるための第1のデ
ータをラッチさせて当該他方のプリチャージ回路の第3
のスイッチトランジスタの制御端子にリファレンスレベ
ル供給用の制御電圧を与えて、動作が非選択とされる側
のビット線にリファレンスレベルを供給し、その後で、
双方のプリチャージ回路における第1のスイッチトラン
ジスタをオン動作させて、センスラッチに読み出しデー
タをラッチさせる動作を、データ読み出し及び書込みベ
リファイの双方における共通の動作として制御する。こ
のとき、データ読み出し動作では前記共通の動作の前
に、センスラッチにおけるデータ読み出し動作が選択さ
れる側の入出力端子に前記第1のデータをラッチさせ
る。これによれば、データ読み出しと書込みベリファイ
における動作制御の殆どを共通化でき、制御手段の制御
論理を簡素化できる。
【0020】本発明の更に具体的な態様によれば、前記
制御手段はメモリセルに対するデータ読み出し動作にお
いて、データ読み出し動作が選択される側の一方のプリ
チャージ回路に含まれる第2のスイッチトランジスタを
オン動作させるための第1のデータをセンスラッチの読
出し動作選択側の入出力端子にラッチさせ、プリチャー
ジ回路の第3のスイッチトランジスタの制御端子にプリ
チャージレベル供給用の制御電圧を与えて、データ読出
し動作選択側のビット線にプリチャージレベルを供給
し、プリチャージされたビット線へのデータ読み出し動
作に並行して、読み出し動作が非選択とされる側の他方
のプリチャージ回路の入出力端子に第1のデータをラッ
チさせ当該他方のプリチャージ回路の第3のスイッチト
ランジスタの制御端子にリファレンスレベル供給用の制
御電圧を与えて、データ読出し動作の非選択側のビット
線にリファレンスレベルを供給し、その後で、双方のプ
リチャージ回路における第1のスイッチトランジスタを
オン動作させてセンスラッチに読み出しデータをラッチ
させる。このデータ読み出し動作は消去ベリファイ動作
におけるデータ読み出し動作を含む。また、前記制御手
段はメモリセルに対する書込みベリファイ動作におい
て、書き込みベリファイ動作が選択される側のビット線
のプリチャージ回路に含まれる第3のスイッチトランジ
スタの制御端子にプリチャージレベル供給用の制御電圧
を与えた後、書込みベリファイ動作が選択される側のビ
ット線へのデータ読み出し動作に並行して、当該ベリフ
ァイ動作非選択側の他方のプリチャージ回路の入出力端
子に前記第1のデータをラッチさせて当該他方のプリチ
ャージ回路の第3のスイッチトランジスタの制御端子に
リファレンスレベル供給用の制御電圧を与えて、書込み
ベリファイ動作非選択側のビット線にリファレンスレベ
ルを供給し、その後で、双方のプリチャージ回路におけ
る第1のスイッチトランジスタをオン動作させて、セン
スラッチに読み出しデータをラッチさせる。前記制御手
段は、前記リファレンスレベルを供給してから前記第1
のスイッチトランジスタをオン動作させるまでの間、セ
ンスラッチの全ての内部ノードをリファレンスレベルに
保つことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔1.センスラッチを中心としたフラッシュメモリの構
成〕図1には本発明の一例に係るフラッシュメモリの構
成をセンスラッチとプリチャージ回路を主体に示してあ
る。1及び2で示されるものはメモリマットである。メ
モリマット1,2は電気的に書き換え可能な複数個のメ
モリセルMC(代表的に1個図示されている)を有す
る。1個のメモリセルは、コントロールゲート、フロー
ティングゲート、ソース及びドレインを持ち電気的に書
き換え可能な1個のトランジスタ(メモリセルトランジ
スタ)によって構成される。メモリセルのレイアウト構
造は、特に制限されないが、所謂AND型とされる。A
ND型の構成では、複数個の前記メモリセルトランジス
タがそれらに共通のソース及びドレインを構成する夫々
の拡散層(半導体領域)を介して並列配置され、ドレイ
ンを構成する拡散層は選択トランジスタ10を介してビ
ット線BLUに、ソースを構成する拡散層は選択トラン
ジスタ11を介してソース線12に結合されている。A
ND型メモリセル構造の詳細については後で説明する。
SiSは選択トランジスタ11のスイッチ制御信号、S
iDは選択トランジスタ10のスイッチ制御信号であ
る。WLはメモリセルMCのコントロールゲートに結合
されるワード線である。
【0022】図1では夫々のメモリマットに含まれるビ
ット線BLU,BLDを代表的に夫々1本づつ示してい
る。これに呼応して左右のビット線BLU,BLDに共
有される一つのセンスラッチ3が代表的に示されてい
る。特に制限されないが、一つのセンスラッチ3に応ず
る左右のビット線BLU,BLDに関する構成は当該セ
ンスラッチ3を中心に鏡面対称構造とされる。4,5で
示されるものはビット線BLU,BLDに設けられたプ
リチャージ回路である。
【0023】前記センスラッチ3は、一対のCMOSイ
ンバータから成るスタティックラッチ、即ち相互に一方
のCMOSインバータの入力端子を他方のCMOSイン
バータの出力端子に結合して成る回路によって構成さ
れ、一方のCMOSインバータの出力がプリチャージ回
路4を介してビット線BLUに、他方にCMOSインバ
ータの出力がプリチャージ回路5を介してビット線BL
Dに結合されている。センスラッチ3の動作電源はSL
P,SLNとされる。センスラッチ3はカラム選択ゲー
トトランジスタ6,7から供給される書込みデータをラ
ッチし、或いは、読み出し又はベリファイ動作において
ビット線BLU,BLDの状態に応じてセンス動作を行
なう。
【0024】前記プリチャージ回路4(5)は、ビット
線BLU(BLD)とセンスラッチ3とを結ぶ信号伝達
経路の途中に介在された転送MOSトランジスタ40
(50)を有し、このMOSトランジスタ40(50)
を挟んでセンスラッチ3の入出力端子にゲートが結合さ
れたフィードバックMOSトランジスタ41(51)
と、前記転送MOSトランジスタ40(50)を挟んで
ビット線BLU(BLD)にソースが結合されたMOS
トランジスタ42(52)とが直列配置され、フィード
バックMOSトランジスタ41(51)のドレインには
電圧UPCが供給される。更にプリチャージ回路4
(5)は電圧URASとセンスラッチ3の入出力端子と
の間に配置されたMOSトランジスタ43(53)を有
する。
【0025】前記MOSトランジスタ41(51)はM
OSトランジスタ40(50)がオフ状態のときセンス
ラッチ3の入出力端子のレベルに応じてスイッチ制御さ
れる。トランジスタ42(52)は信号PCU(PC
D)のレベルに応じてコンダクタンス制御され、それに
応じたレベルを電圧UPCに基づいてビット線BLU
(BLD)に供給する。MOSトランジスタ43(5
3)はセンスラッチ3の入出力端子の状態を初期的にセ
ットしたりするのに利用される。
【0026】上記プリチャージ回路4,5は、読み出
し、消去ベリファイ及び書込みベリファイ動作前にビッ
ト線BLU,BLDのレベルを望ましいレベルにプリチ
ャージすると共に、以下の説明から明らかにされるよう
に、読み出し又はベリファイ動作における読み出しデー
タの論理値を前記センスラッチ3を介して判定するため
のリファレンスレベルを形成する。図18の構成と比較
すると、図1の構成にはリファレンスレベル供給用のプ
リチャージMOSトランジスタ103、104が省かれ
ている。その機能はプリチャージ回路4,5が実現す
る。センスラッチ3及びプリチャージ回路4,5の作用
については後でその詳細を説明する。
【0027】図1において8,9で示されるものは書込
み・消去状態を判定するためのMOSトランジスタであ
る。前記MOSトランジスタ8,9はそのゲートが対応
するビット線に、そのソースが接地電位に結合される。
図1に代表的に示された1個のセンスラッチ3を中心と
したビット線BLU,BLDに係る構成は実際には多数
存在されている。センスラッチ3を挟んで図1の左側の
トランジスタ8のドレインは全て共通接続され、ビット
線BLUに代表される左側のビット線の状態(レベル)
に応じた電流ECUを形成する。同様に、センスラッチ
3を挟んで図1の右側のトランジスタ9のドレインも全
て共通接続され、ビット線BLDに代表される右側のビ
ット線の状態(レベル)に応じた電流ECDを形成す
る。特に図示はしないが、電流ECU(CED)の変化
に基づいてセンスラッチ3の左(右)側の全てのビット
線BLU(BLD)の状態が同じ状態になったかを検出
する電流センス型のアンプが設けられている。このアン
プは、消去ベリファイ又は書込みベリファイの対象とさ
れる全てのメモリセルが所定のしきい値電圧になったか
を検出するのに用いられる。
【0028】図1において15,16は消去動作や書込
み動作等において所定のビット線電圧を供給したり、後
述する論理反転動作などに用いられるMOSトランジス
タである。
【0029】尚、本明細書に添付された図面においてP
チャンネル型MOSトランジスタはその基体ゲートに矢
印を付してNチャンネル型MOSトランジスタと区別し
て図示してある。
【0030】図2には前記メモリマット1の詳細及びそ
のX系選択回路の一例が示される。例えば前記メモリマ
ット1は、128本のワード線WL(0)〜WL(127)を一
単位とする複数のブロックに分けられ、夫々のブロック
において、選択MOSトランジスタ11は共通の制御信
号SiSでスイッチ制御され、選択MOSトランジスタ
10は共通の選択信号SiDによってスイッチ制御され
る。前記メモリマット2も上記同様に構成される。X系
選択回路は、メインデコーダ17、ゲートデコーダ18
及びサブデコーダ19によって構成される。サブデコー
ダ19は双方のメモリマット1,2毎に設けられ、ワー
ド線と一対一対応されるドライバを備える。ドライバの
動作電源はブロック単位でメインデコーダ17から供給
される。メインデコーダ17は、それに供給されるアド
レス信号に従って排他的に一つのブロックに対応される
前記ドライバに動作電源を供給する。これとともに、ド
ライバに動作電源を供給すべきブロックの選択MOSト
ランジスタ11,10をオン状態に制御する。ゲートデ
コーダ18はそれに供給されるアドレス信号に従って各
ブロックで1本のワード線を選択する選択信号を前記サ
ブデコーダ19のドライバに供給する。このX系選択回
路によれば、一つのブロックを選択し、選択されたブロ
ックの中の1本のワード線を選択レベルに駆動すること
ができる。そのときの駆動レベルは、メインデコーダ1
7の出力回路の動作電源によって決定される。メモリマ
ット2のX系選択回路も上記同様に構成されている。
【0031】前記メモリマット1,2のX系選択回路は
排他的に何れか一方が選択動作される。例えば、外部か
ら供給されるアドレス信号の最下位ビットに従ってメモ
リマット1のメインデコーダ17又はメモリマット2の
メインデコーダ17の何れか一方が動作可能にされる。
【0032】〔2.AND型メモリセルアレイ〕図3に
は上述のAND型メモリセルのレイアウト構成例が示さ
れる。同図に示されるメモリセルは2層のメタル配線層
を用いるプロセスによって形成される構造とされ、メモ
リセルMC及び選択MOSトランジスタ10,11は並
列された縦方向の拡散層と横方向に延在されたポリシリ
コン等から成るコントロールゲートとの交差位置に形成
されている。フラッシュメモリのメモリセルMCは例え
ばP型基板上に構成されたNチャンネル型MOSトラン
ジスタとされる。このメモリセルMCは、フローティン
グゲート(Floating Gate)内の電荷の有る/無しによ
り情報を保持する事が可能である。例えばフローティン
グゲート内に電荷が注入されるとメモリセルのしきい値
電圧は上昇する。即ちコントロールゲートに印加する電
圧値以上にしきい値電圧を上げる事によりメモリ電流は
流れなくなる。またフローティングゲートに電荷の入っ
ていない状態ではしきい値電圧は、コントロールゲート
に印加する電流より低いため電流が流れる。よって電流
の流れる状態を"0"情報保持、電流の流れない状態を"
1"情報保持と割り当てる事が可能となる。これは定義
上の事であるので、逆の定義を与えても何ら問題は無
い。
【0033】この明細書で一例として説明しているフラ
ッシュメモリのメモリセルはAND型であるが、メモリ
セル構造はそれに限定されるものではなく、図4に示さ
れるNAND型、図5に示されるNOR型、図6に示さ
れるDINOR型等の別の構造を採用することも可能で
ある。何れの構造であってもフラッシュメモリのメモリ
セルは基本的には全て同じ構成を備えているが、図3乃
至図6に示されるようにアレイ状に配置したとき、夫々
特徴が現われる。NOR型はメモリ毎にビット線(メタ
ル配線層)とのコンタクトが必要であるため占有面積を
小さくすることが難しいが、NAND型、DINOR
型、AND型ではビット線とのコンタクトをブロック毎
に配置すれば済むので、占有面積の低減を図ることがで
きる。
【0034】〔3.メモリセルに対する電圧印加態様〕
図7にはメモリ動作に応じてメモリセルMCに印加すべ
き電圧状態の一例が示される。メモリ動作はリード(re
ad)、書込み(program)及び消去(erase)に大別され
る。書込みベリファイ及び消去ベリファイはリードと実
質的に同じである。Vgはコントロールゲートに印加さ
れる電圧(コントロールゲート電圧)、Vdはドレイン
に印加される電圧(ドレイン電圧)、Vsはソースに印
加される電圧(ソース電圧)を意味する。
【0035】消去においては、コントロールゲートに正
電圧(12V)を印加しメモリセルのドレイン・ソース
に負電圧(−4V)を印加する。このことによりフロー
ティングゲート内にトンネル効果を用いて電荷を注入す
る事が可能となる。その結果、メモリセルMCのしきい
値電圧が上昇する。このような消去のための電圧印加は
ワード線単位で行うことができる。例えば消去動作は、
上記電圧印加状態を間欠的に実行し、メモリセルのしき
い値電圧が読み出しワード線電位を越えるまで行なう。
図2の構成において消去は例えばワード線単位で行われ
る。消去対象とされるワード線を含むブロックのメモリ
セルには選択MOSトランジスタ10,11を介して夫
々同じドレイン電圧とソース電圧が印加されることにな
る。従って、選択ブロックに含まれる非選択メモリセル
には、Vg=0V、Vd=Vs=−4Vが印加されるこ
とになる。非選択ブロックの選択MOSトランジスタ1
0,11はオフ状態にされるから、非選択ブロックに含
まれるメモリセルのドレインとソースはフローティング
即ちオープン(open)にされ、コントロールゲート電圧
は0Vにされる。
【0036】書き込みにおいては、コントロールゲート
に負電位(−10V)を印加し、ドレインには正電圧
(4V)を与え、ソースはフローティングにされる。書
込み対象メモリセルとワード線を共有する書込み非対象
メモリセルのドレインには0Vが印加される。このこと
によりドレインに正電圧が印加されたメモリセルのみ電
荷の放出が行なわれる。その結果、メモリセルのしきい
値電圧は減少する。書き込み動作は所望メモリセルのし
きい値電圧が読み出しワード線電位より低くなるまで行
われる。
【0037】読み出し動作では、コントロールゲートに
読み出し電位(Vcc)が印加され、これによってメモ
リセルに電流が流れるか流れないかによって、メモリセ
ルの記憶データが判定される。
【0038】〔4.プリチャージ回路及びセンスラッチ
の制御〕上記フラッシュメモリに対する各種動作に必要
な電圧印加状態の基本的な内容が理解されたところで、
前記図1の構成に従ってセンスラッチ3プリチャージ回
路4,5などをどのように制御するかを、次に説明す
る。
【0039】ここまでの説明から理解されるように、メ
モリセルに対する読み出し、消去、書込み等の動作は選
択された一方のメモリマットに関して行われる。この意
味において、動作対象とされるメモリセルを含むメモリ
マットを選択マット、含まないマットを非選択マットと
称する。非選択マット側のプリチャージ回路はデータ読
み出し動作やベリファイ動作においてセンスラッチ3に
よるセンス動作のためのリファレンスレベルの形成に専
ら利用されることになる。
【0040】〔4−1.読み出し及び消去ベリファイ〕
図8はデータ読み出し動作におけるプリチャージ回路及
びセンスラッチなどの動作タイミング図を示す。消去ベ
リファイについても図8と基本的に同じ動作タイミング
となるが、消去動作は複数回に分けて消去電圧をかけな
がら逐次ベリファイ動作を行なう関係上、ワード線電位
が読み出し動作と相違する。この点を除けば、消去ベリ
ファイ動作は読み出し動作と実質的に同じであり、消去
ベリファイ動作時の説明は省略する。
【0041】読出し動作においてUDDCU,UDDC
D=0V、UPC=VCCにされる。読み出し動作サイ
クルの直前若しくは最後において双方のビット線BL
U,BLDはDDCU,DDCDによってオン状態にさ
れるMOSトランジス15,16を介してローレベル
(VSS=0V)にされている(S1)。この状態にお
いてトランジスタ40,50は閉じられている。
【0042】この説明において読み出し動作における選
択マットは例えばメモリマット1とされる。読み出し動
作において、先ず、選択マット1側をハイレベル(VC
C)とするようにセンスラッチを動作させる(S2)。
即ちセンスラッチ3に動作電源SLN(=0V),SL
P(=VCC)を与えて活性化するとセンスラッチ3の
双方の入出力ノードは初期的にVCCに充電されようと
する。このとき、非選択マット2側のトランジスタ53
を信号RSADでオンさせることにより、センスラッチ
3の非選択マット2側の入出力ノードに電圧URSA
(=0V)が与えられ、これによってセンスラッチ3
は、選択マット1側にハイレベル、非選択マット2側に
ローレベルをラッチする。
【0043】次に、選択マット1側のプリチャージ回路
4の電圧PCU=1+Vthにすることによって選択マ
ット1側のビット線BLUを1Vにプリチャージする
(S3)。即ち、センスラッチ3は選択マット側にハイ
レベルをラッチしているのでトランジスタ41がオンさ
れ、電圧PCUのレベルに従ったコンダクタンスでトラ
ンジスタ42がオン状態に制御されることにより、ビッ
ト線BLUが1Vにプリチャージされる。センスラッチ
3の非選択マット2側はローレベルをラッチしている。
尚、Vthはトランジスタ42のしきい値電圧である。
【0044】上記プリチャージ動作が完了されるタイミ
ングに同期して選択マット側のワード線WLが選択レベ
ルにされ、これによってメモリセルが選択される。選択
されたメモリセルのしきい値電圧に応じてビット線BL
Uがディスチャージされ("0"read)、或いはそのプリ
チャージレベルを維持する("1"read)。このような動
作が確定する時間Tは例えば800n秒のような時間と
される。
【0045】そのような動作のための時間Tを利用し
て、非選択マット2側のビット線LBDを、選択マット
側での前記"0"read(0読み出し)又は"1"read(1読
み出し)を判定するためのリファレンスレベルとして
0.5Vにプリチャージする(S4)。すなわち、セン
スラッチ3の動作電源SLP,SLN、電圧URSA、
トランジスタ43,53のゲート電圧RSAU,RSA
Dの夫々を所定期間VCCにする。これによって、セン
スラッチ3は非選択マット2側においてローレベルのラ
ッチ状態からハイレベルのラッチ状態に変化される。こ
のとき、非選択マット2側のプリチャージ回路5の電圧
PCD=0.5+Vthにすることによって非選択マッ
ト2側のビット線BLDを0.5Vにプリチャージする
(S3)。詳しくは、センスラッチ3は非選択マット2
側にハイレベルをラッチしているのでトランジスタ51
がオンされ、電圧PCDのレベルに従ってトランジスタ
52のコンダクタンスが制御されることにより、ビット
線BLDが0.5Vにプリチャージされる。ここでVt
hはトランジスタ52のしきい値電圧である。
【0046】非選択マット2側のビット線BLDが0.
5Vにプリチャージされた後、センスラッチ3の内部電
位は選択及び非選択側双方共に0.5Vにされる(S
5)。上記処理S4,S5は時間Tを利用して行われる
から、リファレンスレベルの形成にはオーバーヘッドを
生じない。
【0047】メモリセルの読み出しのための動作時間T
を経過したタイミングで、制御信号TRU,TRDにて
トランジスタ40,50を開き、ビット線BLU,BL
Dの電位をセンスラッチ3に取り込む(S6)。例えば
選択マット1のビット線BLUが0.5Vよりも低けれ
ば、センスラッチ3は選択メモリマット1側にローレベ
ル(VSS=0V)をラッチする。選択マット1のビッ
ト線BLUが0.5Vよりも高ければ、センスラッチ3
は選択メモリマット1側にハイレベル(VCC)をラッ
チする。センスラッチ3によるこのようなセンス動作は
非選択マット側のビット線がリファレンス電圧にされて
いることから、換言すれば、選択マット側のビット線か
らセンスすべき電圧レベルの大凡中間の電圧がセンスラ
ッチ3の非選択マット側に与えられているから、そのよ
うなセンス動作の高速化と誤動作防止が達成されてい
る。
【0048】データ読み出し動作においては、ラッチさ
れた情報は選択メモリマット1側の所定のカラム選択M
OSトランジスタ6を介して、図示を省略するメインア
ンプなどを介して外部に出力される。
【0049】前述のように消去動作はワード線単位で行
なわれるから、消去ベリファイでは順次ワード線を選択
してメモリセルの状態が0読み出し状態から1読み出し
状態に変化されたか否かを判定することになる。全ての
センスラッチ3が選択メモリマット側でハイレベルをラ
ッチした(1読み出し状態に変化された)とき、ECU
の電流変化が図示を省略する書込み消去判定回路で判定
され、これによって消去動作が完了されることになる。
【0050】〔4−2.書込み〕図9は書込み動作にお
けるプリチャージ回路及びセンスラッチなどの動作タイ
ミング図を示す。書込み動作においてUDDCU,UD
DCD=0V、UPC=VCCにされる。この説明にお
いて書込み動作における選択マットは例えばメモリマッ
ト1とされる。書込みデータは図示を省略するデータ入
力バッファから共通データ線を通り、アドレス信号によ
ってスイッチ制御されるカラム選択MOSトランジスタ
6を介して各センスラッチ3にラッチされる。ここで、
センスラッチ3は、選択マット1側において、書込み選
択の場合にはハイレベルをラッチし、書込み非選択の場
合にはローレベルをラッチする。
【0051】書込み動作において先ず、電圧PCU,P
CDがハイレベルにされることにより、センスラッチ3
の選択マット側がハイレベルをラッチしているときは対
応されるビット線BLUがトランジスタ41,42を介
してプリチャージされる(S10)。センスラッチ3の
選択マット側がローレベルをラッチしているときは対応
されるビット線BLUはローレベルを維持する。この
後、センスラッチ3の動作電源が所定期間、書き込みに
必要なビット線レベルとされ、アドレス信号で指定され
る選択マット1側のメモリセルのコントロールゲートに
前記書込み用の負電圧が与えられる(S11)。これに
より、前記書き込み用負電圧がコントロールゲートに印
加され且つ、センスラッチ3がハイレベルをラッチして
いるビット線にドレインが接続されたメモリセルは、そ
のしきい値電圧が、書き込み電圧印加期間に応じて低下
される。
【0052】〔4−3.書込みベリファイ〕図10及び
図11は書き込みベリファイ動作におけるプリチャージ
回路及びセンスラッチなどの動作タイミング図を示す。
書き込みベリファイ動作は前記読み出し動作と基本的に
同じであるが、図8に示されるS2の処理は不要とされ
る。前述のように選択マット側において、書き込み選択
メモリセルに対応されるセンスラッチ3はハイレベル、
書き込み非選択メモリセルに対応されるセンスラッチ3
はローレベルをラッチしている。書き込みによってメモ
リセルのしきい値電圧がワード線選択レベル以下にされ
ると(この状態を0状態と称する)、当該メモリセルに
対応されるセンスラッチ3はデータラッチ状態が反転さ
れ、そのセンスラッチ3は選択マット側にローレベルを
ラッチする。即ち、書き込み終了していないメモリセル
のセンスラッチのみが選択マット側にハイレベルをラッ
チする。書き込みベリファイではメモリセルの1状態が
0状態に変化されたか否かを判定することになる。全て
の書き込み対象メモリセルのセンスラッチ3が選択メモ
リマット側でローレベルをラッチした(0状態)とき、
ECUの電流変化が図示を省略する書込み消去判定回路
で判定され、これによって書き込み動作が完了されるこ
とになる。
【0053】図10において“プログラム終了時”のタ
イミング波形は当該メモリセルが0状態にされたときの
状態を示し、“プログラム未”のタイミング波形は当該
メモリセルが0状態に至る前の1状態を示している。図
11において“プログラム完了”のタイミング波形は
“プログラム終了時”の次の書き込みベリファイサイク
ルにおける状態を示している。書き込み非対象とされる
メモリセルにおける状態は図11の状態に等しい。
【0054】〔4−4.追加書き込みのための論理反
転〕この例のAND型メモリセル構造を有するフラッシ
ュメモリは追加書き込みモードを有する。追加書き込み
モードは、一度書き込まれたワードに対して再書込みを
行なう動作モードである。
【0055】図12には追加書き込みの論理が示され
る。メモリデータ“1”はメモリセルが消去状態である
ことを、メモリデータ“0”はメモリセルが書き込み状
態であることを意味する。追加書き込みを行なうか否か
は、メモリデータの状態と入力データの論理値によって
決定される。メモリデータが“1”で入力データが
“1”の場合には追加書き込みを行なわない。それ以外
の場合には追加書き込みを行なうものとする。入力デー
タは書き込みと同様にセンスラッチ3にラッチされる。
例えば、入力データ“1”は選択マット側のセンスラッ
チ3にハイレベルをラッチさせ、入力データ“0”は選
択マット側のセンスラッチ3にローレベルをラッチさせ
る。その後、プログラムベリファイと同様の動作が行わ
れることにより、状態の場合には選択マットのビット
線はハイレベル、状態の場合には選択マットのビット
線はローレベル、状態の場合には選択マットのビット
線はローレベル、状態の場合には選択マットのビット
線はローレベルにされる。書き込みベリファイにおいて
選択マットのビット線レベルがローレベルの状態(選択
マット側のセンスラッチがローレベルをラッチする状
態)は、書き込み完了状態(図10のプログラム完了時
に対応される状態)である。この状態は、追加書き込み
を行なうべき場合に対して逆の状態にされる。そこで、
前記プログラムベリファイ動作と同様の動作で得られた
センスラッチのラッチ状態に対して論理反転を行なって
から、書き込みを行なえば、図12の書き込みの有無の
欄に示される追加書き込みを実現することができる。
【0056】図13には上記論理反転動作のタイミング
が示される。この論理反転動作の前には前述の通りプロ
グラムベリファイ動作と同じ動作によってセンスラッチ
3は図12のAfter Program Verifyの欄に示されるデー
タを選択マット側にラッチしている。選択マットは例え
ばメモリマット1とされる。この状態で選択メモリマッ
ト1側において電圧UDDCU(=VCC)が信号DD
CUによってビット線BLUに供給される(S20)。
そして信号PCUによってトランジスタ42を開く。こ
のとき、選択マット1側のセンスラッチ3がハイレベル
を保持していれば、ビット線BLUは電圧UPC(=0
V)によってハイレベルからローレベルに論理反転され
る。選択マット1側のセンスラッチ3がローレベルを保
持していれば、ビット線BLUはハイレベルを維持す
る。選択マット側の上記ビット線の状態は、非選択マッ
ト側のビット線BLDに形成されるリファレンスレベル
によってセンスラッチ3がセンスする(S21)。これ
によってセンスラッチ3のラッチデータが論理反転され
る。論理反転の後、それに従って書き込み動作が行われ
る。
【0057】〔4−5.読み出し及び消去ベリファイの
他の制御形式〕図14には読み出し及び消去ベリファイ
の他の制御形式としてラッチ反転方式の制御波形が示さ
れる。図8との相違点はS32の処理である。即ち、S
RSADによって非選択マット側のセンスラッチ3に0
Vをラッチさせ換言すれば選択マット側のセンスラッチ
3にハイレベルをラッチさせ(S30)、これによって
選択マット1側のビット線BLUを1Vにプリチャージ
し(S31)、その後におけるメモリセルからのデータ
読み出しに並行して、今度は信号RSAUによって選択
マット側のセンスラッチ3にローレベルをラッチさせ
(換言すれば非選択マット2側のセンスラッチ3にハイ
レベルをラッチさせ)、これによって非選択マット2側
のビット線BLDに0.5Vのリファレンスレベルを形
成する(S32)。図14はリファレンスレベルの形成
手法が図8と相違される。図14におけるリファレンス
レベルの形成制御は、非選択マットがどちらのメモリマ
ットであるかに応じてRSAU又はRSADを選択レベ
ルにすることが必要になる。制御の対象はRSAU又は
RSADの内の一つで済む。図8の場合、その制御内容
は、非選択マットがどちらのメモリマットであるかに拘
らず同一にできる。
【0058】〔4−6.読み出し及び消去ベリファイの
更に別の制御形式〕図15には読み出し及び消去ベリフ
ァイの更に別の制御形式として同時プリチャージ方式の
制御波形が示される。この制御内容は、図8のS2,S
3,S4の処理をまとめて行なうようにしたものであ
る。即ちセンスラッチ3の双方の入出力ノードをハイレ
ベルにしながら、PCU,PCDのレベルによってトラ
ンジスタ42,52のコンダクタンスを制御して、選択
マット側のビット線を1Vに、非選択マット側のビット
線を0.5Vにプリチャージする(S40)。図8の制
御はS2を除いて基本的に書き込みベリファイ制御と共
通化可能であるが、図15の処理は、S40全部が書き
込みベリファイのためのための制御動作と共通化出来な
くなる。
【0059】〔5.フラッシュメモリのチップ構成〕図
16には上記フラッシュメモリの全体的な構成をブロッ
ク図で示す。同図に示されるフラッシュメモリは、特に
制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術によっ
て単結晶シリコンのような1個の半導体基板に形成され
ている。
【0060】図16においてMATUで示されるものは
前記メモリマット1を構成し、MATDで示されるもの
は前記メモリマット2を構成する。各メモリマット1,
2において1本のワード線負荷容量を分散させるため
に、同一アドレスに配置されるワード線は2分割され、
夫々にサブデコーダ19が割り当てられている。特に制
限されないが、このフラッシュメモリは、ディスク装置
互換のATAファイルメモリに適用して有効なフラッシ
ュメモリとされる。同一アドレスに配置されるワード線
は(2048+128)×2ビットのメモリセルを有
し、それは521バイトのセクタと16バイトのセクタ
管理エリアに対応される。
【0061】図16において60で示されるものはカラ
ム系回路である。このカラム系回路60は、前記センス
ラッチ3、プリチャージ回路4,5、カラム選択ゲート
6,7等の図1で示したカラム系回路、そしてカラム選
択ゲートをスイッチ制御するためのカラムデコーダを含
む回路ブロックとされる。カラム選択ゲート6,7は夫
々8対のコモンデータ線61とインタフェースされ、カ
ラムデコーダは8対のコモンデータ線61とビット線B
LU,BLDとの導通をカラムアドレス信号などに従っ
て制御する。コモンデータ線61は入出力切換え回路6
2を介してメインアンプ(MA)63及び入出力バッフ
ァ64に結合される。入出力バッファ64はボンディン
グパッドのような外部接続電極(I/O)を介して外部
とインタフェースされる。
【0062】前記入出力バッファ64はメモリデータの
入出力、アドレスデータの入力、及びコマンドデータの
入力に兼用される。メモリセルへの書き込みデータはに
ゅ出力切換え回路62を介してコモンデータ線61に供
給される。メモリマットからの読み出しデータは入出力
切換え回路62を介してメインアンプ63に供給され、
そこで増幅されて入出力バッファ64に与えられる。
【0063】入出力バッファ64に与えられたアドレス
データはアドレスカウンタ65に供給され、アドレスジ
ェネレータ66を経て、メインデコーダ17、ゲートデ
コーダ18及びカラムデコーダ等に供給される。特に制
限されないが、アドレスカウンタ65は初期値がアドレ
スデータとしてプリセットされ、コマンドにてフラッシ
ュメモリに指示される動作モードに応じて順次インクリ
メント等される。インクリメント等されたアドレスはア
ドレスジェネレータ65から出力される。メモリマット
1,2は図示を省略する冗長ワード線などによって実現
された予備ビット有し、冗長ヒューズトリミング回路6
7のプログラム状態に従って救済回路68が欠陥ビット
のアドレスを冗長アドレスに置き換えてアドレスジェネ
レータ66に与え、これによって欠陥ビットが予備ビッ
トに置き換えられる。アドレスジェネレータ66はその
入力に従って内部相補アドレス信号を形成し、アドレス
信号をメインデコーダ17、ゲートデコーダ18及びカ
ラムデコーダ等に割り振る。
【0064】外部からシリアルクリックSCが供給され
るデータ入出力制御回路70は、前記メインアンプ6
3、入出力切換え回路62、及びアドレスカウンタ65
と前記入出力バッファ64との間での入出力をシリアル
クロックSCに同期化させる。
【0065】制御信号入力バッファ71には外部制御信
号が供給される。外部制御信号は、フラッシュメモリへ
の情報入力を指示するライトイネーブル信号WEB、フ
ラッシュメモリの動作を指示するチップイネーブル信号
CEB,フラッシュメモリの情報出力を指示するアウト
プットイネーブル信号OEB、フラッシュメモリに供給
されるべき情報がコマンドかデータかを指示する信号C
ED、及びリセット信号RESBとされる。フラッシュ
メモリの内部動作はクロックジェネレータ72から出力
されるクロック信号に同期される。
【0066】入出力バッファ64から供給されるコマン
ドは、コマンドデコーダ73に供給される。コマンド
は、メモリセルに対する読み出し(リード)、書き込み
(プログラム)及び消去(イレーズ)に関するコマンド
である。プログラム及びイレーズコマンドが指示する内
容にはベリファイ動作も含む。コマンドに基づく内部制
御は所謂マイクロプログラム制御と類似の制御方式とさ
れる。すなわち、ROMはコマンドに応じた処理を規定
するための制御コード(ステート情報)の系列をコマン
ド毎に保有している。コマンドデコーダ73によるコマ
ンドのデコード結果は、そのコマンドに対応される制御
コード系列のROM75内の先頭アドレスとされる。こ
のコマンド解読結果がROM75に与えられることによ
り、そのコマンドに対応される制御コード系列の先頭の
制御コードがROM75から読出される。読出された制
御コードはROMデコーダ76でデコードされ、書き込
み消去判定回路80、直接系制御回路81及び電源制御
回路82に動作制御信号を供給する。制御コード系列の
第2番目以降の制御コードの指定は前記先頭制御コード
のROMアドレスに基づいてROM制御系回路74が行
なう。制御コードの実行順序を条件分岐させたりするこ
とを考慮する場合には、マイクロプログラム同様に制御
コードに次の制御コードのROMアドレスを保有させる
ようにしてもよい。
【0067】前記電源制御回路82はリード、プログラ
ム及びイレーズの動作に必要な各種回路の動作電源の供
給制御を行なう。動作電源は、例えばシリコンのバンド
ギャップ等に基づいて基準電圧を発生する基準電圧発生
回路85、この基準電圧発生回路85で形成された基準
電圧を用いて−10V等の電源を生成するチャージポン
プ回路84、そしてメインデコーダ等の各種回路の動作
電源を、リード、イレーズ、プログラム等の動作に応じ
て切換える電源切換え回路83によって形成される。書
き込み消去判定回路80は図1で説明したECU,EC
Dに基づいて書き込み動作や消去動作の完了を判定する
回路である。判定結果は、ROM制御系回路74に供給
され、一連の書き込み動作又は消去動作の次の制御ステ
ップでの制御内容に反映される。直接系制御回路81は
ワード線選択タイミングやカラム選択タイミングを制御
する。
【0068】前記ROMデコーダ76でデコードされた
制御情報が、書き込み消去判定回路80、直接系制御回
路81及び電源制御回路82などに供給されることによ
って実現される動作は、前記図8から図13等に基づい
て説明したセンスラッチ3やプリチャージ回路4,5の
制御動作を含むことになる。このような制御をハードワ
イヤードロジックによって実現することも可能である。
【0069】図16において86で示されるもにはステ
イタスレジスタ及びテスト系回路であり、フラッシュメ
モリの内部状態を入出力バッファ64を介して外部に出
力可能にされ、また、バッファ87を介してレディー/
ビジー・ステータスを外部に出力させる。
【0070】〔6.ファイルメモリシステム〕図17に
は前記フラッシュメモリを用いたファイルメモリシステ
ムの一例ブロック図が示されている。90で示されるも
のは、特に制限されないが、PCカード化されたフラッ
シュメモリカードであり、ATA(AT Attachment)カ
ードの一種とされる。このフラッシュメモリカード90
は特に制限されないがIDE(Integrated Device Elec
tronics)に準拠した標準バス91を介してパーソナル
コンピュータ等のコンピュータ99に図示を省略するコ
ネクタを介して着脱自在に装着可能にされる。
【0071】フラッシュメモリカード90は、バスイン
タフェース部92、ライトバッファ93、ECC回路9
4、マイクロコンピュータ95、フラッシュメモリ96
及び管理テーブルメモリ97を有し、それらは内部バス
98に共通接続されている。
【0072】前記バスインタフェース部92はATAカ
ード等の仕様に準拠するように標準バス91との間での
インタフェース制御を行う。ライトバッファ93は標準
バス91から供給される書込みデータを一時的に蓄える
データバッファであ、フラッシュメモリ96にはライト
バッファ93に蓄えられたデータが書き込まれる。前記
ECC回路94はフラッシュメモリ96に格納されたデ
ータの精度を向上させるためのエラー検出及びえら訂正
機能を有する回路である。前記管理テーブルメモリ97
は例えばフラッシュメモリやEEPROMのような電気
的に書き換え可能な半導体メモリによって構成され、セ
クタ管理テーブルと書き換え回数管理テーブルが形成さ
れている。セクタ管理テーブルにはフラッシュメモリ9
6の不良アドレス等が書き込まれる。特にフラッシュメ
モリの場合、書き込み/消去を繰り返して行なううちに
メモリセルの特性が劣化するのでそのようなアドレスを
保持することが必要である。書き換え回数管理テーブル
はフラッシュメモリ96におけるメモリセルの書き換え
回数を例えばフラッシュメモリのブロック毎に管理する
情報を保有する。フラッシュメモリのメモリセルの特性
は所定の書き換え回数の範囲内で保証されている。前記
マイクロコンピュータ95はフラッシュメモリカード9
0に対するアクセス要求に従ってカード内部を全体的に
制御し、例えばフラッシュメモリに対する動作の指示や
前記コマンドを発行してフラッシュメモリ96をアクセ
ス制御したり管理テーブルメモリ97を制御する。
【0073】以上の説明によれば、以下の作用効果があ
る。
【0074】〔1〕一対の入出力端子を有するセンスラ
ッチ3の入出力端子に結合されたプリチャージ回路4
(5)は、データ読み出し、消去ベリファイ又は書込み
ベリファイ動作の選択側ビット線に第1のレベル(1
V)をプリチャージレベルとして供給するトランジスタ
41,42(51,52)を有し、このトランジスタは
データ読み出し、消去ベリファイ又は書込みベリファイ
動作の非選択側ではビット線に第1のレベルよりも低い
第2のレベル(0.5V)をリファレンスレベルとして
供給するトランジスタと兼用され、何れを供給するかは
制御電圧(PCU)のレベルで決定される。このよう
に、センスラッチのラッチデータ等に従ってビット線を
プリチャージする手段と、センスラッチによるセンス動
作のためのリファレンス電圧を形成してビット線に与え
る手段とを共通のトランジスタ(41,42)を用いて
実現できる。即ち、図18の構成において、リファレン
スレベル形成に専用化されたトランジスタ103,10
4を不要にできる。
【0075】〔2〕プリチャージ回路はビット線毎に配
置される回路であるから、上記により、ビット線1本当
たり1個のトランジスタを削減できれば、チップ面積の
低減に寄与することができる。上記の例では、プリチャ
ージとリファレンスレベル形成とを同一のプリチャージ
回路で行うため、その制御内容は多少複雑になり、制御
論理に回路規模が多少大きなるかもしれない。しかしな
がら、全体の記憶容量即ちビット線本数との関係で、ビ
ット線1本に1個のトランジスタを削減できることによ
るチップ面積の低減効果の方が勝っている。また、上記
のように、フラッシュメモリの制御をマイクロプログラ
ム制御類似の形態で行う場合には、その制御ステップ数
が極端に増えなければROM75の規模を増やすことは
理論的に不要であるから、ハードワイヤードロジックに
よる制御に比べてその論理規模の増大を抑えることがで
きる。したがって、上記の例においては、チップ面積低
減効果は最大になる。
【0076】〔3〕上記〔1〕により、プリチャージレ
ベルを供給するためのトランジスタとリファレンスレベ
ルを供給するためのトランジスタが相違される場合のよ
うに、プロセスばらつきなどによる相互間でのしきい値
電圧の差や、レイアウトの相違等に起因して、プリチャ
ージレベルとリファレンスレベルにばらつきを生ずる、
とういことがない。したがって、ベリファイ動作で判定
されるメモリセルのしきい値電圧にばらつきを生じたり
せず、消去、書込みされたデータに対して高い信頼性を
得ることができる。
【0077】〔4〕図8及び図10で説明下制御を採用
することにより、データ読み出し動作(消去ベリファイ
も含む)と書込みベリファイにおける動作制御の殆どを
共通化でき、ROM75等の制御手段の論理規模を小さ
くすることができる。
【0078】〔5〕読み出し、消去ベリファイ及び書込
みベリファイにおいて、動作が非選択とされる側のビッ
ト線にリファレンスレベルを与えた後、前記MOSトラ
ンジスタ40,50をオン動作させて検出動作を開始す
るまでの間、センスラッチ3の全ての内部ノードをリフ
ァレンスレベルに保つことにより、検出動作の高速化と
選出精度の向上とに寄与する。
【0079】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。例えば
ビット線プリチャージレベルやリファレンスレベルは上
記実施例に限定されず適宜変更可能である。また、メモ
リマットのサイズ、データの並列入出力ビット数なども
適宜変更可能である。また、ファイルメモリはPCカー
ドとして構成するものに限定されず、他の規格のICカ
ード、或いはガラスエポキシ基板上の配線層に所要のL
SIを実装して構成することも可能である。
【0080】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるファイ
ルメモリシステム用のフラッシュメモリに適用した場合
について説明したが本発はそれに限定されず、汎用フラ
ッシュメモリやその他のシステムにも利用することがで
きる。マイクロコンピュータのオンチップメモリとして
構成することも可能である。また、本発明はフラッシュ
メモリに限定されず、EEPROMのような電気的に書
き換え可能な不揮発性半導体記憶装置にも適用すること
ができる。
【0081】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0082】すなわち、センスラッチのラッチデータ等
に従ってビット線をプリチャージする手段と、センスラ
ッチによるセンス動作のためのリファレンス電圧を形成
してビット線に与える手段とを共通のトランジスタを用
いて実現できる。
【0083】プリチャージ回路はビット線毎に配置され
る回路であるから、上記により、ビット線1本当たり1
個のトランジスタを削減できるので、チップ面積の低減
に寄与することができる。
【0084】上記により、プリチャージレベルを供給す
るためのトランジスタとリファレンスレベルを供給する
ためのトランジスタが相違される場合のように、プロセ
スばらつきなどによる相互間でのしきい値電圧の差や、
レイアウトの相違等に起因して、プリチャージレベルと
リファレンスレベルにばらつきを生ずる、とういことが
ない。したがって、ベリファイ動作で判定されるメモリ
セルのしきい値電圧にばらつきを生じたりせず、消去、
書込みされたデータに対して高い信頼性を得ることがで
きる。
【0085】データ読み出し動作(消去ベリファイも含
む)と書込みベリファイにおける動作制御の殆どを共通
化でき、制御手段の論理規模を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係るフラッシュメモリの構成を
センスラッチとプリチャージ回路を主体に示す回路図で
ある。
【図2】メモリマットの詳細及びそのX系選択回路の一
例を示す回路図である。
【図3】AND型のフラッシュメモリセルのレイアウト
構成例を示す説明図である。
【図4】NAND型のフラッシュメモリセルのレイアウ
ト構成例を示す説明図である。
【図5】NOR型のフラッシュメモリセルのレイアウト
構成例を示す説明図である。
【図6】DINOR型のフラッシュメモリセルのレイア
ウト構成例を示す説明図である。
【図7】メモリ動作に応じてフラッシュメモリセルに印
加すべき電圧状態の一例を示す説明図である。
【図8】データ読み出し動作におけるプリチャージ回路
及びセンスラッチなどの動作タイミング図である。
【図9】書込み動作におけるプリチャージ回路及びセン
スラッチなどの動作タイミング図である。
【図10】書き込みベリファイ動作におけるプリチャー
ジ回路及びセンスラッチなどの動作タイミング図であ
る。
【図11】書き込みベリファイ動作におけるプリチャー
ジ回路及びセンスラッチなどの動作タイミング図であ
る。
【図12】追加書き込みの論理を示す説明図である。
【図13】追加書込みにための論理反転動作のタイミン
グ図である。
【図14】読み出し及び消去ベリファイの他の制御形式
としてラッチ反転方式の制御波形を示すタイミング図で
ある。
【図15】読み出し及び消去ベリファイの更に別の制御
形式として同時プリチャージ方式の制御波形を示すタイ
ミング図である。
【図16】フラッシュメモリの全体的な構成を示すブロ
ック図である。
【図17】フラッシュメモリを用いたファイルメモリシ
ステムの一例ブロック図である。
【図18】本発明者が先に検討したプリチャージ回路と
センスラッチの回路図である。
【図19】図18の回路を用いた時における書込み及び
書込みベリファイ動作のタイミング図である。
【符号の説明】
1,2 メモリマット 3 センスラッチ 4,5 プリチャージ回路 MC メモリセル WL ワード線 BLU,BLD ビット線 12 ソース線 PCU,PCD 制御電圧 10,11 選択MOSトランジスタ 40、50 転送MOSトランジスタ 41,51 フィードバックMOSトランジスタ 42,52 MOSトランジスタ 43,53 MOSトランジスタ 95 マイクロコンピュータ 96 フラッシュメモリ
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 俊一 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の入出力端子を有するセンスラッチ
    と、センスラッチの夫々の入出力端子に結合されたプリ
    チャージ回路と、夫々のプリチャージ回路によってプリ
    チャージされるビット線と、ドレインが選択的にビット
    線に接続され電気的に消去及び書込み可能な複数個の不
    揮発性メモリセルと、前記メモリセルに対するデータ読
    み出し、消去及び書込みに応じて前記センスラッチ及び
    プリチャージ回路の動作を制御する制御手段とを含み、 前記プリチャージ回路は、データ読み出し、消去ベリフ
    ァイ又は書込みベリファイ動作の選択側ビット線に第1
    のレベルをプリチャージレベルとして供給するトランジ
    スタを有し、このトランジスタはデータ読み出し、消去
    ベリファイ又は書込みベリファイ動作の非選択側ではビ
    ット線に第1のレベルよりも低い第2のレベルをリファ
    レンスレベルとして供給するトランジスタと兼用され、 前記制御手段は、前記第1のレベル又は第2のレベルを
    形成する制御電圧を選択的に前記トランジスタに供給す
    るものであることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 一対の入出力端子を有するセンスラッチ
    と、センスラッチの夫々の入出力端子に結合されたプリ
    チャージ回路と、夫々のプリチャージ回路によってプリ
    チャージされるビット線と、ドレインが選択的にビット
    線に接続され電気的に消去及び書込み可能な複数個の不
    揮発性メモリセルと、前記メモリセルに対するデータ読
    み出し、消去及び書込みに応じて前記センスラッチ及び
    プリチャージ回路の動作を制御する制御手段とを含み、 前記プリチャージ回路は、ビット線とセンスラッチの入
    出力端子との間に配置された第1のスイッチトランジス
    タと、センスラッチの入出力端子の電圧を制御端子に受
    けてスイッチう制御される動作電源供給用の第2のスイ
    ッチトランジスタと、第2のスイッチトランジスタとビ
    ット線との間に配置された第3のスイッチトランジスタ
    とから成り、 前記制御手段は、プリチャージ回路の第3のスイッチト
    ランジスタの制御端子にプリチャージレベル供給用の制
    御電圧を与えて動作選択側のビット線にプリチャージレ
    ベルを供給し、プリチャージされたビット線へのデータ
    読み出し動作に並行して、動作非選択側の他方のプリチ
    ャージ回路の入出力端子に第2のスイッチトランジスタ
    をオン動作させるための第1のデータをラッチさせて当
    該他方のプリチャージ回路の第3のスイッチトランジス
    タの制御端子にリファレンスレベル供給用の制御電圧を
    与えて、動作非選択側のビット線にリファレンスレベル
    を供給し、その後で、双方のプリチャージ回路における
    第1のスイッチトランジスタをオン動作させて、センス
    ラッチに読み出しデータをラッチさせる動作を、データ
    読み出し及び書込みベリファイの双方における共通の動
    作として制御し、データ読み出し動作では前記共通の動
    作の前に、センスラッチにおけるデータ読み出し動作選
    択側の入出力端子に前記第1のデータをラッチさせるも
    のであることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 一対の入出力端子を有するセンスラッチ
    と、センスラッチの夫々の入出力端子に結合されたプリ
    チャージ回路と、夫々のプリチャージ回路によってプリ
    チャージされるビット線と、ドレインが選択的にビット
    線に接続され電気的に消去及び書込み可能な複数個の不
    揮発性メモリセルと、前記メモリセルに対するデータ読
    み出し、消去及び書込み動作を制御する制御手段とを含
    み、 前記プリチャージ回路は、ビット線とセンスラッチの入
    出力端子との間に配置された第1のスイッチトランジス
    タと、センスラッチの入出力端子の電圧を制御端子に受
    けてスイッチ制御される動作電源供給用の第2のスイッ
    チトランジスタと、第2のスイッチトランジスタとビッ
    ト線との間に配置された第3のスイッチトランジスタと
    から成り、 前記制御手段はメモリセルに対するデータ読み出し動作
    において、データ読み出し動作選択側の一方のプリチャ
    ージ回路に含まれる第2のスイッチトランジスタをオン
    動作させるための第1のデータをセンスラッチの読出し
    動作選択側の入出力端子にラッチさせ、プリチャージ回
    路の第3のスイッチトランジスタの制御端子にプリチャ
    ージレベル供給用の制御電圧を与えて、データ読出し動
    作選択側のビット線にプリチャージレベルを供給し、プ
    リチャージされたビット線へのデータ読み出し動作に並
    行して、読み出し動作非選択側の他方のプリチャージ回
    路の入出力端子に第1のデータをラッチさせ当該他方の
    プリチャージ回路の第3のスイッチトランジスタの制御
    端子にリファレンスレベル供給用の制御電圧を与えて、
    データ読出し動作非選択側のビット線にリファレンスレ
    ベルを供給し、その後で、双方のプリチャージ回路にお
    ける第1のスイッチトランジスタをオン動作させて、セ
    ンスラッチに読み出しデータをラッチさせるものである
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記プリチャージレベルはリファレンス
    レベルよりも高いことを特徴とする請求項3記載の半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 前記データ読み出し動作は消去ベリファ
    イ動作におけるデータ読み出し動作を含むことを特徴と
    する請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段はメモリセルに対する書込
    みベリファイ動作において、書き込みベリファイ動作選
    択側ビット線のプリチャージ回路に含まれる第3のスイ
    ッチトランジスタの制御端子にプリチャージレベル供給
    用の制御電圧を与えた後、書込みベリファイ動作選択側
    ビット線へのデータ読み出し動作に並行して、当該ベリ
    ファイ動作非選択側の他方のプリチャージ回路の入出力
    端子に前記第1のデータをラッチさせて当該他方のプリ
    チャージ回路の第3のスイッチトランジスタの制御端子
    にリファレンスレベル供給用の制御電圧を与えて、書込
    みベリファイ動作非選択側のビット線にリファレンスレ
    ベルを供給し、その後で、双方のプリチャージ回路にお
    ける第1のスイッチトランジスタをオン動作させて、セ
    ンスラッチに読み出しデータをラッチさせるものである
    ことを特徴とする請求項4又は5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記リファレンスレベ
    ルを供給してから前記第1のスイッチトランジスタをオ
    ン動作させるまでの間、センスラッチの全ての内部ノー
    ドをリファレンスレベルに保つことを特徴とする請求項
    6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れか1項記載の半導
    体装置と、この半導体憶装置をアクセス制御するマイク
    ロコンピュータとがバスで接続されて成るものであるこ
    とを特徴とするデータ処理システム。
JP24750096A 1996-09-19 1996-09-19 半導体装置及びデータ処理システム Withdrawn JPH1093054A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6191977B1 (en) 1998-03-28 2001-02-20 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Sense circuit for a multi-level flash memory cell
JP2005268621A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
KR100694972B1 (ko) 2006-03-27 2007-03-14 주식회사 하이닉스반도체 센싱 노드용 프리차지 전압을 선택적으로 변경하는 기능을가지는 플래시 메모리 장치 및 그 독출 동작 방법
US9003105B2 (en) 2012-03-16 2015-04-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device and method for writing therein

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US7379337B2 (en) 2006-03-27 2008-05-27 Hynix Semiconductor Inc. Flash memory device and read operation method thereof
US9003105B2 (en) 2012-03-16 2015-04-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device and method for writing therein

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