JPH1092718A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH1092718A
JPH1092718A JP8243462A JP24346296A JPH1092718A JP H1092718 A JPH1092718 A JP H1092718A JP 8243462 A JP8243462 A JP 8243462A JP 24346296 A JP24346296 A JP 24346296A JP H1092718 A JPH1092718 A JP H1092718A
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mask
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amount
optical system
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JP8243462A
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Tsuneo Miyai
恒夫 宮井
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自重あるいは熱によりマスクにたわみが生じ
ても、マスクのパターンを感光基板上の露光領域の全域
で常にベストフォーカス状態で露光する。 【解決手段】 基準板1に設けられた開口パターンの像
を投影光学系を介してマスク3のパターン面に投影し、
その反射像を再度投影光学系2を介して基準板1上に投
影する。基板ステージ12を移動させながら複数の位置
で検出器7の受光量を検出することによりマスク3のパ
ターンの結像面を検出する。制御系10は、基板ステー
ジ12の基板載置面の形状がマスクのパターン結像面に
一致するように基板載置面形状駆動系16を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
ディスプレイパネル等をフォトリソグラフィ工程で製造
する際に、マスクパターンを感光基板上に投影露光する
ために使用される投影露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子を製造するた
めのフォトリソグラフィ工程において、フォトマスク又
はレチクル(以下、マスクという)に形成されたパター
ン像をフォトレジスト等が塗布された半導体ウエハやガ
ラスプレート等の感光基板に投影露光して転写する投影
露光装置が用いられている。投影露光装置においては、
露光すべき回路パターンの微細化が進むに従って、投影
光学系による投影像の結像特性の変動量の許容範囲が狭
くなっている。そのため、従来の投影露光装置において
は、投影光学系がパターン露光用の照明光を吸収するこ
とによって生じる結像特性の変動量を補正するために、
投影光学系に入射する光量を検出し、検出した光量に応
じて投影光学系の結像特性の変動量を補正する結像特性
補正機構が設けられている。
【0003】例えば、特開昭60−78455号公報に
は、投影光学系の結像特性の変動に対応するモデルを予
め作っておき、感光基板が載置される基板ステージ上に
配置した光電センサ等により所定時間間隔で投影光学系
に入射する光エネルギーを求め、この光エネルギーの積
分値をそのモデルに当てはめて結像特性の変動量を計算
する機構が記載されている。この場合、投影光学系に入
射する光エネルギーの積分値を求めるための露光時間
は、例えば照明光の開閉を行うためのシャッターが開状
態にあることを示す信号を常時モニタすることにより算
出されるため、そのモデルに従って現在の投影光学系の
結像特性の変動量を算出でき、その変動量に基づいて投
影光学系の補正を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年益々微細化するマ
スクのパターンに対応して、投影光学系は解像力向上の
ために開口数が大きな投影レンズを使用するようになっ
ている。開口数が大きいということは、解像力が高いこ
ととともに焦点深度が浅いということをも意味する。同
時に、感光基板上に一度に露光する露光領域についても
拡大の方向にあり、それに伴ってマスクの大きさも大型
化する方向に進んでいる。
【0005】大きなマスクは重量が重く、自重によるマ
スクのたわみが相当に大きくなっている。そして、この
マスクのたわみに起因するマスクのパターン結像面の変
位が投影光学系の焦点深度程度に達することもあり、マ
スクのたわみの問題は無視できない問題になっている。
それに加えて、パターン照明光がマスクを通過するた
め、マスクが照明光を吸収して熱変形を起こし、この熱
変形によるマスクのたわみによってもマスクのパターン
結像面が変位するという問題がある。特に、最近では、
露光パワーを上げて露光時間を短くすることで露光工程
のスループット向上を図る傾向にあり、露光パワーの増
大によりマスクに照射される光エネルギーも増大して、
それに伴うマスクの熱変形も大きくなってきている。
【0006】マスクは、クロム膜等の遮光膜によりパタ
ーンが描かれているため、透過率の高いガラス基板部と
異なり遮光膜での光吸収が大きい。更に、近年光学系の
フレア防止の目的でマスク上の遮光膜を低反射化する技
術が採用されているが、これにより遮光膜での光吸収は
更に増加している。その上、マスクの遮光膜による回路
パターンはマスク全体に均一に分布しているとは限ら
ず、偏って分布していることもある。この場合、マスク
の温度は局所的に上昇し、非等方的なたわみ変形を発生
することもある。さらに、可変視野絞り(マスクブライ
ンド)等を使用してマスクの一部のパターンのみを露光
するような場合にも、同様にマスクに非等方的なたわみ
が生じる。このようにして発生したマスクのたわみによ
り、投影されるマスクのパターンの結像面も不均一に変
位することになる。このようなマスクのパターン結像面
の不均一な変位に対しては、投影光学系の結像特性の補
正や、基板ステージの光軸方向位置もしくは傾斜角度の
調整のみでは完全に対応することができない。
【0007】本発明は、投影露光装置の有するこのよう
な問題点に鑑みてなされたものであり、自重あるいは熱
によりマスクにたわみが生じても、マスクのパターンを
感光基板上の露光領域の全域で常にベストフォーカス状
態で露光することのできる投影露光装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、マスクのた
わみ量を投影光学系を介してマスクのパターン結像面の
変位として計測し、基板ステージの基板載置面の形状を
そのパターン結像面の変位にあわせて制御することによ
って、マスクに生じた自重あるいは熱によるたわみによ
って感光基板上の露光領域へのパターン結像状態が悪化
するのを防止し、前記目的を達成する。
【0009】すなわち、本発明は、マスクステージ(3
a)に保持されたマスク(3)のパターンを投影光学系
(2)を介して基板ステージ(12)上に載置された感
光基板(11)に転写する投影露光装置において、マス
クステージ(3a)に保持されたマスク(3)のたわみ
量を投影光学系(2)を介して光電的に検出するたわみ
量検出手段(1,1a,7,8,13,14)と、基板
ステージ(12)の基板載置面(22)の形状を変更す
るための駆動手段(16,23)と、マスク(3)のパ
ターンの結像面と感光基板(11)の露光領域表面とが
ほぼ一致するようにたわみ量検出手段の検出結果に基づ
いて駆動手段(16,23)を制御する制御手段(1
0)とを備えることを特徴とする。
【0010】マスクのたわみ量検出手段は、所定形状の
開口パターン(1a)を有し基板ステージ(12)上に
設けられた基準板(1)と、開口パターン(1a)を照
明すると共に投影光学系(2)によりマスク(3)のパ
ターン面に形成された開口パターンの投影像の反射光を
投影光学系(2)及び開口パターン(1a)を介して受
光し開口パターン(1a)を通過した投影像の反射光の
光量変化を検出する検出手段(7,8,13,14)
と、この検出手段による反射光の光量変化の検出をマス
クパターン面の複数箇所で行うように基板ステージ(1
2)を移動制御する制御手段(10,15)とを備える
ことができる。
【0011】本発明の投影露光装置は、自重あるいは熱
によるマスクのたわみに起因するマスクのパターン結像
面の変化を検出し、検出されたパターンの結像面に対し
て感光基板の露光領域表面を一致させてパターン露光を
行うものであるため、マスクのパターンを感光基板上の
露光領域の全域で常にベストフォーカス状態で露光する
ことができる。
【0012】マスクが吸収した光エネルギーの増加に起
因する露光中のマスクのたわみ量の経時的な変化につい
ては、マスク照射量をモニターすることで、予め実測や
シミュレーションによって求めておいたマスク照射量と
たわみ量との関係からマスクのたわみ量を求め、そのた
わみ量にあわせて基板ステージの基板載置面の形状を変
更することにより対応することができ、常に良好な結像
状態を保つことが可能になる。
【0013】また、マスクのたわみ量検出手段は、投影
露光装置に付属させずに、投影露光装置とは別個の専用
装置とすることもできる。この専用装置は、干渉計等の
測距手段を備え、マスクステージに保持されたマスクに
対向させた測距手段を2次元移動させることによってマ
スクのたわみ量を測定する。マスクのたわみ検出装置に
マスクを光照射する手段を備えることで、マスクへの露
光光照射量とマスクのたわみ量との関係を求めることも
できる。測定されたマスクのたわみ量は、投影露光装置
にマスクを設置したときのマスクのパターン結像面の変
位に換算される。投影露光装置の制御系は、その換算さ
れたマスクのパターン結像面の変位データに基づいて基
板ステージの基板載置面の形状を制御する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による投影露光装
置の一例の概略図である。マスクパターンを下面に有す
るマスク3はマスクステージ3aに保持されている。マ
スク3は、投影光学系2を介してステージ12と対向し
ており、投影露光時には露光照明系4により照明され
る。感光基板11を載置した基板ステージ12は、XY
駆動系15によって基板ステージ12上の任意の場所を
投影光学系2の直下に移動でき、Zθ駆動系9によって
基板ステージ12全体を任意の高さおよび傾きに調整で
きる。基板ステージ12上には、所定の開口パターン1
aが形成された基準板1が設けられ、開口パターン1a
には、照明光源8、グラスファイバーケーブル13等を
含む照明光学系と、グラスファイバーケーブル13、光
量検出器7、ハーフミラー14等を含む検出光学系とか
らなるマスク3のたわみ量検出手段が接続されている。
投影光学系2には感光基板面検出用の射入射フォーカス
センサ用の投光系5と受光系6が固定されている。受光
系6および検出器7の出力は制御系10に入力され、Z
θ駆動系9及びXY駆動系15は制御系10により制御
される。
【0015】マスク3のたわみ量検出手段においては、
照明光源8から出力された照明光がグラスファイバーケ
ーブル13を経て基準板1にまで導かれ、基準板1の開
口パターン1aを通して上方に射出され、さらに投影光
学系2を介してマスクのパターン面(マスクの下面)に
開口パターン1aの投影像を形成する。この投影像は、
XY駆動系15を用いて基板ステージ12を2次元移動
して投影光学系2の視野の範囲内で基準板1を走査する
ことにより、マスクパターン上の任意の場所に移動する
ことができ、それぞれの場所で個別に合焦点、すなわち
マスクパターンの結像位置を検出することができる。
【0016】また、マスク3のパターン面の投影像から
の光情報は照明光の光路をさかのぼってマスクパターン
の投影光学系2に関する共役面に結像する。このとき、
基準板1の開口パターン1a面の高さがマスク3のパタ
ーン面と投影光学系2に関して共役な位置関係にあれば
マスク3のパターン面上の投影像はピントが合った境界
の明らかなものとなり、この投影像の反射光によって基
準板1の開口パターン1a上に形成される反射投影像も
またピントが合った境界の明らかなものとなる。ここ
で、開口パターン1aの反射投影像は、当然、開口パタ
ーン1aと同一形状、同一寸法、同一姿勢であるから、
マスクパターン面の投影像からの光情報は最大限に開口
パターン1aに入射して検出光学系を進み、検出器7に
達して受光量のピークを与える。一方、基準板1の開口
パターン1a面の高さがマスク3のパターン面の共役面
からずれている場合、マスク3のパターン面の投影像お
よび基準板1上の反射投影像はピントがずれて境界のぼ
けたものとなる。従って、反射投影像が開口パターン1
aからはみだした分だけ光情報が損なわれて開口パター
ン1aに入射することとなり、検出器7に達する受光量
を低下させる。
【0017】従って、XY駆動系15により基板ステー
ジ12を移動して、基準板1の開口パターン1aの投影
像をマスク3のパターン面上に定めた複数の場所に順番
に位置決めし、それぞれの場所で制御系10はZθ駆動
系9により、検出器7が光量変化を検出する高さまで基
板ステージ12の高さを調整して基板ステージ12の高
さ情報、すなわちマスクのパターンの結像位置情報を次
々に蓄積する。制御系10は、こうして得られたマスク
3のパターンの結像面の情報を用いて、後述する基板ス
テージ12の基板載置面の形状を変更するための基板載
置面形状駆動系16を制御し、基板載置面の形状したが
ってその上に載置された感光基板11の露光領域表面の
形状をマスクのパターンの結像面に合致させる。
【0018】基板載置面の形状が調整された後、開口パ
ターン1aの投影像は再度マスク3のパターン面のほぼ
中央に移動され、再度、基準板1が合焦点の高さになる
までZθ駆動系9により基板ステージ12の高さを調整
する。その後、合焦点高さに調整された基準板1を用い
て斜入射フォーカスセンサの投光系5及び受光系6の原
点調整が実行される。すなわち、基準板1における反射
ビーム・スポット高さが原点として記憶され、以後、基
板ステージ12上の任意の場所に投影光学系2の視野を
走査した際には、斜入射フォーカスセンサの投光系5及
び受光系6における反射ビーム・スポット高さにより感
光基板11の露光面高さが計測され、その高さが原点高
さとなるように制御系10はZ駆動系9により基板ステ
ージ12の高さを調整する。
【0019】次に、マスク3のたわみ量を検出するたわ
み量検出手段によるマスク3のパターン結像位置の検出
例を詳細に説明する。図2は、マスク3のパターン結像
面(合焦点)の上下における検出器7による検出光量の
変化を表す線図である。図1において、基準板1に設け
られた開口パターン1aを透過した光が投影光学系2を
介してマスク3のパターン面に投影され、マスク3のパ
ターン面で反射された投影像が投影光学系2によって開
口パターン1a上に再結像され、再び開口パターン1a
を通過して検出器7に入射した光量とマスク3のパター
ン結像位置の関係を示している。
【0020】図2において、横軸は基板ステージ12の
高さで、合焦点高さZ0 を中心にして投影光学系2に近
い方をZ- 、遠い方をZ+ とする。縦軸は検出器7によ
って検出された光量である。基板ステージ12を上下さ
せると光量が最大となる高さがあるが、これが合焦点高
さ(マスク3のパターンの結像位置)Z0 である。これ
を見つけるために、斜入射フォーカスセンサの受光系6
の信号に基いて基板ステージ12を投影光学系2の光軸
に沿って上下させる。これと同時に検出器7の光量をモ
ニタすれば図2の線図が得られる。
【0021】ところで、図2に示したような信号はでき
るだけ光量変化部での傾きが大きいのが好ましい。その
ためには基準板1から投影する開口パターン1aのパタ
ーンを適当な線幅を有したものとする必要がある。例え
ば、開口パターン1aとして図3に示すようなライン・
アンド・スペースを考える。ライン・アンド・スペース
のピッチをp、開口部の幅をa、デューティ比(a/
p)を50%とすると、図2における検出光のフォーカ
ス位置に対する変化は大体次の〔数1〕のようになる。
【0022】
【数1】|Z0−Z-|=|Z+−Z0|=a/2tanθ ただし、θは光線の傾き角で、回折を無視した場合の見
積りである。例えば、NA=0.5、σ=0.5、a=
2μmの場合、θ=14.5度となり、|Z0−Z-|は
3.9μmとなる。
【0023】図4は、基板ステージ12の基板載置面の
一例の略断面図である。基板載置面は上方が開放した箱
状部材21の開放部に配置された柔軟なダイヤフラム部
材22によって構成されており、感光基板11はダイヤ
フラム部材22の上に載置され、ダイヤフラム部材22
上に真空吸着保持される。箱状部材21の内部にはピエ
ゾ素子等からなる多数の伸縮部材23が設けられ、ダイ
ヤフラム部材22は複数の伸縮部材23の先端部の上に
保持されている。箱状部材22の内部は真空排気手段2
5により真空排気されている。したがって、複数の伸縮
部材23の各々の伸縮量を制御することにより、伸縮部
材23の先端部に保持されているダイヤフラム部材22
の形状は多数の伸縮部材23の先端部によって形作られ
る曲面に倣ったものになる。
【0024】制御系10は、前述のようにマスク3のパ
ターン結像面の情報を用いて演算した結果をもとに、基
板載置面形状駆動系16に指令を発して各伸縮部材23
の伸縮量を制御し、基板載置面となるダイヤフラム部材
22の表面形状をマスク3のパターンの結像面に合致さ
せる。伸縮部材23がピエゾ素子であるとき、その伸縮
量の制御は各ピエゾ素子に印加する電圧を変化させるこ
とで行うことができる。ダイヤフラム部材22の上に真
空吸着保持されている感光基板11はダイヤフラム部材
22の形状に倣うため、感光基板11の露光領域表面は
マスクのパターン結像面とほぼ一致し、露光領域の全域
においてベストフォーカス状態でマスク3のパターン露
光を行うことができる。
【0025】ステップ・アンド・リピート方式の投影露
光装置のように、感光基板11上の複数のショット領域
に同一のマスクパターンを反復して露光する場合には、
そのショット領域の配列ピッチにあわせて同一の伸縮パ
ターンで複数の伸縮部材23を伸縮制御すればよい。
【0026】マスク3への露光光照射による熱変形たわ
みは、露光照明系4側のマスク表面と投影光学系2側の
パターンが描かれているマスク表面との間の温度差によ
って引き起こされる。この露光照明系4による照射量と
マスクの変形量の関係を予め測定しておき、経時的に変
化するマスクの熱変形にあわせて基板載置面の形状を変
化させることにより、マスクの熱変形によるパターン結
像面の経時的な変化の影響も同様に回避することができ
る。
【0027】露光光照射による熱変形に起因するマスク
3のパターン結像面の変化は、所定枚数の感光基板を露
光する度毎に、投影露光装置に組み込まれたマスクの歪
み量検出手段でマスク3のパターン結像面を検出するこ
とで測定してもよいが、専用のマスクたわみ量検出装置
を用いて測定してもよい。図5は、そのようなマスクた
わみ量検出装置の一例を示す略図である。
【0028】図5に示したマスクたわみ量検出装置は、
投影露光装置に備えられているマスクステージ3aと同
じ材質及び同じ構造のマスクステージ31を備えてお
り、たわみ量の測定を行われるマスク3はこのマスクス
テージ31上に保持される。マスク3の下方には、マス
ク3のパターン形成面のたわみ量を測定するために光干
渉計等の測距装置34が1個もしくは複数個設置されて
いる。測距装置34を用いてマスク3の全面における変
形を測定するために、測距装置34は移動ステージ32
上に固定され、図示しない駆動制御系によってマスク3
のパターン面に平行な平面内で2次元的に移動される。
【0029】このマスクたわみ量検出装置は、実際の投
影露光装置の露光照明系4と同等の照明系33を備える
こともでき、マスク3を照明手段33によって照明しな
がら所定の時間間隔でマスク3のたわみ量を測定するこ
ともできる。このマスクたわみ検出装置を用い、投影露
光装置による感光基板へのパターン露光時と同じ条件で
照明手段33によってマスク3を照明しながら、マスク
3のたわみ量を測距装置34によって測定し、マスク照
射量とたわみ量との関係を求める。このマスクたわみ量
のデータは、投影露光装置の投影光学系2を介して投影
されたマスク3のパターン結像面のデータに変換され、
記憶手段に記憶される。
【0030】実際のパターン露光工程においては、投影
露光装置の露光照明系4内に設置されている照射量モニ
ター(図示せず)を用いてマスク3の照射量をモニター
し、前記マスクたわみ量検出装置を用いて検出され、記
憶手段に記憶されたマスク照射量とマスクのパターン結
像面の関係を表すデータをもとに、基板ステージ12の
基板載置面、すなわちダイヤフラム部材22の形状を変
更することで、マスク3のたわみ量が露光光の影響で経
時的に変化したとしても良好な結像状態を維持してパタ
ーン露光することが可能となる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、マスクが自重あるいは
熱変形に起因してたわむことによって生じる感光基板上
でのマスクパターンの結像状態の悪化を回避し、マスク
パターンを感光基板上の露光領域の全域で常にベストフ
ォーカス状態で露光することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の一例の概略図。
【図2】マスクのたわみ量検出手段による検出光量を説
明する線図。
【図3】マスクのたわみ量検出手段により投影する開口
パターンの例を示す図。
【図4】基板ステージの基板載置面の略断面図。
【図5】マスクのたわみ量検出手段の他の例を説明する
図。
【符号の説明】
1…基準板、1a…開口パターン、2…投影光学系、3
…マスク、3a…マスクステージ、4…露光照明系、5
…投光系、6…受光系、7…検出器、8…照明光源、9
…Zθ駆動系、10…制御系、11…感光基板、12…
基板ステージ、13…グラスファイバーケーブル、14
…ハーフミラー、15…XY駆動系、16…基板載置面
形状駆動系、21…箱状部材、22…ダイヤフラム部
材、23…伸縮部材、25…真空排気手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクステージに保持されたマスクのパ
    ターンを投影光学系を介して基板ステージ上に載置され
    た感光基板に転写する投影露光装置において、 前記マスクステージに保持された前記マスクのたわみ量
    を前記投影光学系を介して光電的に検出するたわみ量検
    出手段と、 前記基板ステージの基板載置面の形状を変更するための
    駆動手段と、 前記マスクのパターンの結像面と前記感光基板の露光領
    域表面とがほぼ一致するように前記たわみ量検出手段の
    検出結果に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段
    と、 を備えることを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記たわみ量検出手段は、所定形状の開
    口パターンを有し前記基板ステージ上に設けられた基準
    板と、前記開口パターンを照明すると共に前記投影光学
    系により前記マスクのパターン面に形成された前記開口
    パターンの投影像の反射光を前記投影光学系及び前記開
    口パターンを介して受光し前記開口パターンを通過した
    投影像の反射光の光量変化を検出する検出手段と、該検
    出手段による前記反射光の光量変化の検出を前記マスク
    パターン面の複数箇所で行うように前記基板ステージを
    移動制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求
    項1記載の投影露光装置。
JP8243462A 1996-09-13 1996-09-13 投影露光装置 Pending JPH1092718A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100584688B1 (ko) 2005-02-07 2006-05-29 한국조폐공사 전자빔 마스크를 이용한 보안 이미지 형성 방법
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