JPH1092550A - コロナ放電装置 - Google Patents

コロナ放電装置

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JPH1092550A
JPH1092550A JP24610296A JP24610296A JPH1092550A JP H1092550 A JPH1092550 A JP H1092550A JP 24610296 A JP24610296 A JP 24610296A JP 24610296 A JP24610296 A JP 24610296A JP H1092550 A JPH1092550 A JP H1092550A
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JP
Japan
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vibration
electrode
discharge electrode
linear discharge
preventing member
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JP24610296A
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English (en)
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Osamu Hosokawa
理 細川
Seiichi Hasegawa
清一 長谷川
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、金属製の平板電極と、平板電極面に
平行な線状放電極とからなるコロナ放電装置において、
高印加電圧下でも線状放電極の自励振動を防止すること
ができ、印加電圧や温度の変化にも影響を受けない自励
振動防止手段を提供することを目的とする。 【解決手段】線状放電極の端部に、振動防止部材を接触
させる。振動防止部材は、絶縁物からなり、線状放電極
に対して固着せず、振動防止部材の係止用穴にフック等
の係止部材を通して懸垂させて取り付け、懸垂状態で線
状放電極に接触させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄器や複写
機の、コロナ放電を利用して被帯電物に電荷を与えるコ
ロナ放電装置の線状放電極の自励振動防止に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりコロナ放電は各種分野で利用さ
れている。そのひとつとして、空気清浄器や複写機など
のように、コロナ放電によって空気中の塵埃や複写機の
トナーなどの被帯電物に電荷を与える目的で使用されて
いるものがある。空気清浄器の空気浄化方法としては、
コロナ放電が行われている空間を空気が通過する際に、
空気中の塵埃を放電極の極性に帯電させ、別途設けられ
た放電極とは逆極性の集塵部材に静電気力で捕集するの
が一般的である。このようなコロナ放電装置は、金属製
の平板電極と、それに対向する金属針やタングステンワ
イヤなどの線状の放電極とからなる。
【0003】このような線状の放電極は、静電気学会誌
6巻1号29頁から36頁の論文にみられるように、コ
ロナ放電に伴い自励振動が発生することが知られてい
る。自励振動は、両電極間に働く静電気力に対する反発
力の作用遅れ時間によるものと考えられるが、そのメカ
ニズムは十分には明らかにされていない。現象的には、
自励振動は、放電電圧が高い場合や、線状放電極の線が
細く、そして長いほど発生しやすい。又、線状放電極を
張設する際の張力が大きい方が発生しにくい。自励振動
は線状放電極の断線を引き起こす原因となり、対策を必
要とするものである。
【0004】自励振動を防止する方法としては、静電気
学会誌15巻1号79頁から87頁の論文や特開平8−
71448号公報には対向平板電極の間に位置する線状
放電極を片方の平板電極に近づける方法が提案されてお
り、日本機械学会論文集(C編)61巻590号47頁
から54頁の論文や特開平6−242661号公報には
線状放電極に緩衝材を取り付ける方法が提案されてい
る。又、特開平6−332297号公報にはシールドケ
ースの構造が提案されている。これらのうち電気的な作
用力に対して振動防止の条件を求めているものは、印加
電圧の変動や、湿度変化による放電電流の増減など、電
気的な条件が一定ではない場合、十分効果を発揮すると
は言い難く、線状放電極に振動防止部材を固定して、機
械的に振動を防止する方法は、印加電圧が高く、大きい
放電電流が流れるような条件下では振動を吸収しきれな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属製の平
板電極と、平板電極面に平行な線状放電極とからなるコ
ロナ放電装置において、高印加電圧下でも線状放電極の
自励振動を防止することができ、印加電圧や温度の変化
にも影響を受けない自励振動防止手段を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】線状放電極の端部に、振
動防止部材を接触させる。振動防止部材は、絶縁物から
なり、線状放電極に対して固着せず、振動防止部材の係
止用穴にフック等の係止部材を通して懸垂させて取り付
け、懸垂状態で線状放電極に接触させるようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のコロナ放電装置は、金属
製の平板電極と、線状の放電極とからなり、線状放電極
は平板電極面に対して平行に張設されている。
【0008】電気集塵装置に使用されるコロナ放電装置
の場合は、平板電極面と線状放電極間の距離は15〜4
0mm、線状放電極としては線径が80〜100μm、
長さが200〜250mmのタングステン線が用いられ
る。
【0009】コロナ放電は、平板電極を高圧電源のマイ
ナス出力側に、線状放電極をプラス出力側に接続して行
われる。
【0010】振動防止部材は、取り付け用の貫通孔を有
し、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの絶縁
材料からなる。取り付けは、該振動防止部材の貫通孔に
フック等の取り付け具を挿通しただけの懸垂状態で線状
放電極に接触させる。振動防止部材は、線状放電極の端
部に接触させることで振動防止の効果を奏する。すなわ
ち、振動防止部材を線状放電極の末端近傍に接触させる
か、線状放電極の末端に取り付けられる治具(かしめ端
子など)に接触させればよい。振動防止部材の線状放電
極端部に対する接触は、線状放電極の末端近傍に直接接
触させるよりも、線状放電極の末端に取り付けられる治
具(かしめ端子など)に接触させる方が、線状放電極に
傷をつける恐れも無く好適である。振動防止部材と線状
放電極の接触部分を接着剤等で固着すると、振動防止効
果は低下する。又、前記寸法の線状放電極においては、
振動防止部材の重量を200mg以上にすると、振動防
止の効果が大きくなる。
【0011】自励振動発生時の線状放電極は、円あるい
は8の字状の振動をしているが、1方向の振動を抑止す
ることで、この振動を止めることができる。従って、振
動防止部材は複数の方向から線状放電極に接触させる必
要は無く、少なくとも1方向から接触させれば振動を止
めることができる。
【0012】上記のように1方向から接触すれば振動を
止めることができるので、振動防止部材の形状は平板で
十分振動防止の効果を奏するが、振動防止部材は懸垂状
態で取り付けられているため、装置を傾けたりしたとき
に振動防止部材の側辺が線状放電極から外れる恐れもあ
り、線状放電極又は線状放電極の取り付け治具(かしめ
端子など)を挟む形で、振動防止部材に脱線防止用の凸
部を設けることが望ましい。
【0013】振動防止部材は静電気力によって平板電極
の方向に引っ張られるため、振動防止部材は線状放電極
を挟んで平板電極とは反対側に取り付けると振動防止部
材と線状放電極の接触状態を良好に保つことができる。
更に、懸垂状態でぶら下げられている振動防止部材の重
心が、懸垂の支点より後ろ(平板電極とは反対側)に有
るような構造とすることで、振動防止部材と線状放電極
の接触状態を更に良好に保つことができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は、電気集塵装置のコロナ放電装置の斜視図で
ある。図2は、振動防止部材を取り付けた実施例を示す
斜視図である。図3は、振動防止部材の実施例及び比較
例を示す斜視図である。尚、図1は線状放電極側から見
た図であり、図2及び図3は平板電極側から見た図であ
る。
【0015】図1に示すように、垂直に設置された絶縁
材料からなる支持台(1)上に、金属材料からなる平板
電極(2)が配設されている。平板電極(2)の上下の
支持台(1)に設けられた支持具(6)に、タングステ
ンからなる線状放電極(3)が、平板電極(2)の表面
と平行に、支持具(6)の先端に固定されたフック状端
子(7)と、両端にフック部(5a)を有する引っ張り
コイルスプリング(5)と線状放電極(3)両端のかし
め端子(4)を介して、垂直方向に張設されている。平
板電極(2)は、電源接続端子(8)を介して高圧電源
のマイナス出力側に接続され、線状放電極(3)は、一
方のフック状端子(7)を介して高圧電源のプラス出力
側に接続されている。
【0016】線状放電極(3)は、その両端を図2に示
すように貫通孔を有する金属製のかしめ端子(4)でか
しめられており、該貫通孔に引っ張りコイルスプリング
(5)のフック部(5a)が挿通されて張設されてい
る。
【0017】振動防止部材(9a)は取り付け用の貫通
孔を有し、該貫通孔に引っ張りコイルスプリング(5)
のフック部(5a)が挿通されて、懸垂状態で取り付け
られる。
【0018】図1のコロナ放電装置において、図3に示
す振動防止部材の検討を行った。(振動防止部材の材料
はポリプロピレン樹脂とし、重量はいずれも250mg
とした)線状放電極(3)は、線径が80μm、長さが
220mmのタングステン線を使用し、平板電極(2)
との距離を35mmで張設し、15kVの印加電圧をか
けてコロナ放電させ、湿度の異なる環境で自励振動発生
の有無を確認した。
【0019】(実施例1〜3)板状の振動防止部材9a
を懸垂状態で取り付けて、コロナ放電をさせた。
【0020】(実施例4〜6)両サイドに脱線防止用の
壁板を設けた振動防止部材9bを懸垂状態で取り付け
て、コロナ放電をさせた。
【0021】(実施例7〜9)振動防止部材9cを懸垂
状態で取り付けて、コロナ放電をさせた。振動防止部材
9cは、平板電極(2)側に、線状放電極(3)のかし
め端子(4)のかしめ部を挟むような凸部(10)を設
け、平板電極(2)とは反対側に重心制御用の凹部(1
1)を設けたものである。
【0022】(比較例1〜3)振動防止部材を取り付け
ないで、コロナ放電をさせた。
【0023】(比較例4〜6)実施例1〜3の振動防止
部材を、接着剤で線状放電極(3)のかしめ端子(4)
に固着して取り付けて、コロナ放電をさせた。
【0024】(比較例7〜9)立方体形状の振動防止部
材9dに線状放電極(3)を貫通させ、接着剤で固着し
て取り付け、コロナ放電をさせた。
【0025】結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1の振動発生の項目は以下のことを意味
する。 ○ 自励振動は発生しない。 △ 自励振動が発生する場合と発生しない場合がある。 × 自励振動が発生する。 振動発生の有無は目視観察による。
【0028】表1の結果から、湿度が高い場合には自励
振動は発生しないことがわかる。
【0029】実施例1〜9の結果から、振動防止部材を
懸垂状態で取り付けた場合、形状にかかわらず、低湿度
においても振動は発生しないことがわかる。
【0030】比較例1〜3の結果から、振動防止部材が
無い場合は、低湿度で必ず自励振動が発生することがわ
かる。
【0031】比較例4〜9の結果から、振動防止部材を
線状放電極に固着すると、低湿度での振動防止効果が十
分得られないことがわかる。
【0032】実施例7〜9から明らかなように、振動防
止部材は、線状放電極(3)の末端部にある、かしめ端
子(4)のような取り付け用治具だけに接触していれば
良いことがわかる。
【0033】又、本発明の振動防止部材を、線状放電極
(3)が水平に張設されている場合に適用した場合に
も、同様の効果が得られた。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によるコロナ放電
装置は、印加電圧が高く、湿度の低い状態でも、自励振
動が発生しない。又、線状放電極に直接触れなくても振
動防止効果が得られ、線状放電極に傷を付ける恐れも無
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コロナ放電装置の斜視図である。
【図2】振動防止部材を取り付けた実施例を示す斜視図
である。
【図3】振動防止部材の実施例及び比較例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 支持台 2 平板電極 3 線状放電極 4 かしめ端子 5 引っ張りコイルスプリング 5a フック部 6 支持具 7 フック状端子 8 電源接続端子 9a、9b、9c、9d 振動防止部材 10 凸部 11 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製の平板電極と、該平板電極面と平行
    に張設された線状の放電極との間に高電圧を印加するこ
    とでコロナ放電を発生させるコロナ放電装置において、
    懸垂状態で前記線状放電極の端部に接触するように振動
    防止部材を配設したことを特徴とするコロナ放電装置。
  2. 【請求項2】線状放電極が、平板電極と振動防止部材と
    で挟まれるように配設されていることを特徴とする請求
    項1記載のコロナ放電装置。
  3. 【請求項3】懸垂状態で取り付けられた振動防止部材に
    おいて、該振動防止部材の重心が、懸垂の支点に対して
    平板電極とは反対側に有ることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のコロナ放電装置。
JP24610296A 1996-09-18 1996-09-18 コロナ放電装置 Withdrawn JPH1092550A (ja)

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JP24610296A JPH1092550A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 コロナ放電装置

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JPH1092550A true JPH1092550A (ja) 1998-04-10

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107317222A (zh) * 2017-06-20 2017-11-03 华中科技大学 一种线状电极固定装置
KR20210070525A (ko) * 2019-12-05 2021-06-15 주식회사 엔아이티코리아 복합 하이브리드형 전기 집진 필터셀

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107317222A (zh) * 2017-06-20 2017-11-03 华中科技大学 一种线状电极固定装置
KR20210070525A (ko) * 2019-12-05 2021-06-15 주식회사 엔아이티코리아 복합 하이브리드형 전기 집진 필터셀

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202