JP2001096192A - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

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JP2001096192A JP28118299A JP28118299A JP2001096192A JP 2001096192 A JP2001096192 A JP 2001096192A JP 28118299 A JP28118299 A JP 28118299A JP 28118299 A JP28118299 A JP 28118299A JP 2001096192 A JP2001096192 A JP 2001096192A
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拓也 古橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中の塵埃を捕集する薄型化や組み立て作
業の簡便化を目指した集塵エレメントを具備した空気清
浄機を得る。 【解決手段】 空気流に沿って平行に配置されるコレク
タ部の高圧電極5の上端部であって、その長手方向に対
して所定間隔毎に複数の突起状の電極支持部6を設け、
イオン化部のワイヤー状の放電電極2をその電極支持部
6を係止して支持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気中の浮遊粒
子である塵埃を捕捉する薄型化や組み立て作業の簡便化
を目指した集塵エレメントをもつ電気集塵装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に電気集塵装置の集塵エレメント
は電極間でコロナ放電を発生させて塵埃を帯電させるイ
オン化部(帯電部)と、このイオン化部により帯電され
た塵埃をクーロン力で集塵板に付着させるコレクタ部
(集塵部)とで構成する。図8は、例えば特開平5−3
05249号公報に開示される従来の集塵エレメントを
示す側断面図である。図8において、1は空気流に沿っ
て平行に配置されたイオン化部とコレクタ部とで共用化
する接地(アース)側の平板状の共用電極、2は共用電
極1の間であって上流側に配置される高圧側のワイヤー
状の放電電極であり、これらの電極からイオン化部が構
成される。
【0003】3は平板状の共用電極1の間であって下流
側に配置される平板状の高圧電極、4はこの高圧電極3
の間に配置される平板状の集塵電極4であり、これらの
電極からコレクタ部が構成される。こうした構成によ
り、イオン化部とコレクタ部とが近接し合う配置構成と
なるので集塵エレメントを薄型化させることが可能であ
り、かつ構成部品の組み立て作業性の向上が実現でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気集塵装置
は、前述のようにイオン化部とコレクタ部との一部の電
極を一体化して共用化することで薄型化を図っている。
しかし、イオン化部の放電電極とコレクタ部の高圧電極
とは所定間隔をもって分離配置しているために集塵エレ
メント自身の薄型化に限度があり、しかもこれらの電極
が別パーツとなるために組み立て作業性も悪いという問
題点があった。
【0005】また、集塵エレメントを薄型化することで
コレクタ部の集塵電極の面積が小さくなり、これによっ
て集塵効率が低減するという問題点を抱えている。これ
を解決するために、コレクタ部の電極間の距離を狭めて
電極の配列枚数を増やすことで、集塵電極の全体面積を
拡大することが提案される。しかし、コレクタ部の電極
間の距離を狭めることにより電極間に過剰な電流が流れ
てスパークを起こし易く、これに伴って不快な雑音や光
などを発生するという問題点を生じる。
【0006】また、イオン化部のワイヤー状の放電電極
は常に張力が加わっているので、電極間でのコロナ放電
時あるいは電極清掃のメンテ作業時に切断し易く、これ
によってその放電電極が共用電極や集塵電極と接触して
スパークの発生あるいは感電などの危険性を招くという
問題点を生じる。
【0007】この発明は、前述のような問題点を解決す
るためになされたもので、イオン化部とコレクタ部との
接地側の電極を共用化する他に、それぞれの高圧側の電
極同志を接続して集塵性能を向上維持させながら集塵エ
レメントの薄型化や組み立て作業の簡便化を実現させ
る。さらに、電極の構造や材料を吟味して電極間でのス
パークの発生を抑えると共に、放電電極が切断した場合
でもスパークの発生や感電などを未然に防止することを
目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電気集
塵装置は、放電電極と対向電極との間でコロナ放電を発
生させて空気中の塵埃を帯電するイオン化部と、イオン
化部で帯電された塵埃を捕集する高圧電極と集塵電極と
から成るコレクタ部とを備えた電気集塵装置において、
対向電極と前記集塵電極とを一体化した共用電極を空気
流に沿って平行に複数配列すると共に、これらの共用電
極間に高圧電極を配置し、高圧電極の上流側端部であっ
てその長手方向に沿ってワイヤーで構成される放電電極
を設け、放電電極を共用電極と対向するように配置した
ものである。
【0009】また、コレクタ部の高圧電極を平板状の半
絶縁性樹脂から形成し、その上流側端部にその長手方向
に沿って所定間隔毎に半絶縁性樹脂から成る複数の電極
支持部を設け、放電電極を電極支持部を係止して支持す
るようにしたものである。
【0010】また、コレクタ部の高圧電極を平板状の半
絶縁性樹脂から形成し、その上流側端部にその長手方向
に沿ってワイヤー状の放電電極を複数個の円弧形状に形
成したものである。
【0011】また、ワイヤー状の放電電極の長さを放電
電極の形成位置と共用電極との空間距離あるいは放電電
極の形成位置と集塵電極との空間距離よりも短く構成し
たものである。
【0012】また、共用電極と放電電極が設けられた高
圧電極との間に高圧電極及び集塵電極を複数配列するよ
うにしたものである。
【0013】また、放電電極が設けられた高圧電極と高
圧電極との間であって、それらの電極の長手方向に沿っ
て所定間隔毎に半絶縁性樹脂から成る複数の帯状の連結
部材を配設するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の電気集塵装置における集塵エレメントの実施の形態を
示す側断面図、図2は集塵エレメントの斜視図、図3は
集塵エレメントを構成する一部の電極の拡大図である。
図1乃至図3において、従来例と同一の符号は同一また
は相当部分を示す。5は共用電極1の間の概中央部であ
って、その電極面に沿って平行に配置されるコレクタ部
を構成する平板状の第1の高圧電極、6は第1の高圧電
極5の上端部であって長手方向に沿って所定間隔毎に配
設される複数の突起状の電極支持部であり、これらは一
体的に形成される。そして、イオン化部のワイヤー状の
放電電極2が突起状の電極支持部6の側壁面に形成する
孔(図示なし)を通じて第1の高圧電極5の長手方向に
沿った状態で配置される。なお、突起状の電極支持部6
の中央部であって縦方向に割れ目を形成し、その割れ目
に放電電極を差し込んでも良い。7はコレクタ部を構成
する共用電極1と集塵電極4との間に設けられる第2の
高圧電極である。
【0015】8は、このように構成されたイオン化部や
コレクタ部の各電極間に直流あるいは直流にパルスを重
畳させた状態の高電圧を印加する高圧電源である。ここ
で、イオン化部のワイヤー状の放電電極2及びコレクタ
部の第1の高圧電極5さらに第2の高圧電極7が高圧電
源8の高圧極(プラス極)に接続され、イオン化部とコ
レクタ部とで共用化される共用電極1及びコレクタ部の
集塵電極1がその電源8の接地極(マイナス極)に接続
される。
【0016】次に、イオン化部やコレクタ部の各電極の
構成材料について説明する。高圧電源8の高圧極に接続
されるイオン化部とコレクタ部とで共用化する共用電極
1及びコレクタ部の集塵電極4は、例えばSUSの金属
の他に高分子樹脂に導電材料が適当量だけ含まれた導電
性樹脂、あるいは高分子樹脂の表面に金属メッキ処理を
施して導体化したもので構成する。また、高圧電源8の
接地極に接続する第1の高圧電極5及びその電極5の上
端部に配設される突起状の電極支持部6さらには第2の
高圧電極7が体積抵抗率1010Ωcm程度の半絶縁性樹
脂で構成する。なお、高圧電源8の高圧極側に接続され
る電極の材料と接地極側に接続される電極の材料とを互
いに反対となるようにしても良い。また、ワイヤー状の
放電電極2は例えば線径100μm程度のタングステン
あるいはその表面に酸化防止用の金属メッキ処理を施し
ても良い。これらのことは、実施の形態2及び実施の形
態3についても同様である。
【0017】次に、イオン化部やコレクタ部を構成する
各電極の高さについて説明する。図1において、複数の
共用電極1の高さをH1、この共用電極1の間に配置す
る第1の高圧電極5及び第2の高圧電極7の高さを、そ
れぞれH2に設定する。そして、第1の高圧電極5の上
端部に配設する電極支持部6で支持されるワイヤー状の
放電電極2は共用電極1の高さH1内に収まるように、
その電極支持部6の高さをH1と同程度に設定する。さ
らに、第1の高圧電極5と第2の高圧電極7との間に配
置する集塵電極4の高さはH3に設定する。そして、各
電極の高さはH1>H2>H3の関係となるように決め
る。ここで、第1の高圧電極5の高さH2を集塵電極4
の高さH3と比べて高く設定し、電極支持部6に支持さ
れるワイヤー状の放電電極2と集塵電極4の上端部との
電極間距離ΔHを設定した理由は、それらの電極間でス
パークを発生しないように所定距離をもたせるように配
慮したものである。
【0018】次に、イオン化部やコレクタ部の各電極間
の距離について説明する。図1において、イオン化部を
構成する共用電極1とワイヤ状の放電電極2との距離を
P1、コレクタ部を構成する各電極間の距離をP2に設
定する。なお、各電極間の距離をP1>P2の関係とな
るように設定する。ここで、イオン化部の電極間の距離
P1は高電圧が印加した場合でもスパークが発生しない
ように適宜決めることが肝要である。
【0019】また、コレクタ部の第1の高圧電極5や第
2の高圧電極7が半絶縁性樹脂から成るために各電極間
に流れる電流が抑制され、これによって例えば数mmの
電極間距離であってもスパークは殆ど発生しない。な
お、コレクタ部の各電極間距離は一定間隔であるのが好
ましい。
【0020】また、図3に示すような一部の電極の斜視
図においてコレクタ部の第1の放電電極5の上端部に設
けられる突起状の電極支持部6間に介在する放電電極6
の長さL1はイオン化部の電極間距離P1と比べてL1
<P1の関係となるように決める。さらに、コレクタ部
の電極間距離ΔHとの大きさの関係はL1<ΔHとなる
ように決める。これは、イオン化部のワイヤー状の放電
電極2が突起状の電極支持部6の側壁部の個所から切断
された場合に、接地状態にある共用電極1やコレクタ部
の集塵電極4と接触しないようにして電極間でのスパー
クの発生、感電を未然に防止するものである。
【0021】次に、こうした構成を有する集塵エレメン
トの動作について、図1と図2とを併用して説明する。
コレクタ部を構成する接地状態である共用電極1、集塵
電極4と高圧極側の第1の高圧電極5、第2の高圧電極
7との間に直流あるいは直流にパルスを重畳させた高電
圧を印加することにより、イオン化部を構成する共用電
極1とワイヤー状の放電電極2との間でコロナ放電が発
生し、例えば図1中の点線(A部)で示すような電流路
を形成する。また、コレクタ部を構成する集塵電極4と
第1の高圧電極5との間、共用電極1と第2の高圧電極
7との間、集塵電極4と第2の高圧電極7との間には高
い電界強度が発生する。これにより、集塵エレメントの
上流側から流入される空気中の塵埃(図1中のB部)は
イオン化部の電極間を通過する際に正の電位に帯電され
る。そして、正の電位に帯電された塵埃(図1中のC
部)はコレクタ部の電極間を通過する際にクーロン力で
共用電極1及び集塵電極4の表面に付着する。こうした
集塵エレメントの動作機構により、空気中の塵埃が除去
されて空気が浄化される。
【0022】以上のように、イオン化部とコレクタ部と
の電極を一体化及び接続することにより、集塵エレメン
トの薄型化や組立作業の簡便化などを確保しながら集塵
性能を向上させる電気集塵装置を提供できる。また、コ
レクタ部の高圧極側あるいは接地極側の各電極を半絶縁
性樹脂で形成することにより電極間に流れる電流の大き
さが抑制され、これによってコレクタ部の電極間の距離
を狭めてもその個所でスパークは発生することが殆どな
い。したがって、それらの電極の配列枚数を増やしなが
ら集塵電極4の全体面積を拡大して集塵性能を向上させ
ることが実現できる。
【0023】実施の形態2.図4はこの発明による集塵
エレメントの他の実施の形態を示す斜視図、図5は集塵
エレメントを構成する一部の電極の斜視図である。図4
及び図5において、従来例あるいは実施の形態1と同一
の符号は同一または相当部分を示す。9はコレクタ部を
構成する第1の高圧電極5の上端部であって長手方向に
沿って所定間隔毎に設けられる複数の円弧状の放電電極
である。なお、第1の高圧電極5の上端部にワイヤーで
構成する円弧状の放電電極9を設ける方法として、その
高圧電極5の上端部に形成する孔部(図示なし)に放電
電極9の末端部を嵌め込んだり又はそれらの電極同志を
導電性接着剤を用いて接合しても良い。
【0024】また、図5に示すような一部の電極の斜視
図において円弧状の放電電極9の全長L1は、放電電極
の長さL2×電極個数Nとなる。そして、その放電電極
9の全長L1は集塵電極4及び第1の高圧電極5の全長
L3と比べて、L1>L3となるように設定する。これ
により、イオン化部の電極間の電流密度を高く維持でき
るので塵埃の帯電量が大となってコレクタ部における集
塵効率をアップすることができる。
【0025】次に、イオン化部やコレクタ部の各電極の
構成材料、各電極の高さ、各電極の距離については実施
の形態1と同様である。なお、図4に示すような集塵エ
レメントの斜視図において集塵電極4の上端部と円弧状
の放電電極9との電極間距離ΔHは、その放電電極9の
末端部からの距離を採用する。また、図5に示すような
一部の電極の斜視図において一つの円弧状の放電電極の
長さをL2は、イオン化部の電極間距離P1と比べてL
2<P1の関係となるように決める。さらに、その放電
電極9の長さとL2と前述の電極間距離ΔHとの大きさ
の関係はL2<ΔHとなるように決める。これは、イオ
ン化部の円弧状の放電電極9が第1の放電電極5の上端
部から切断された場合に、コレクタ部の接地状態にある
共用電極1や集塵電極4に接触しないようにして短絡事
故を未然に防止するものである。
【0026】次に、こうした構成を有する集塵エレメン
トの動作について図4を併用して説明する。集塵エレメ
ントを構成するイオン化部の共用電極1と円弧状の放電
電極9との間及びコレクタ部を構成する集塵電極4と第
1の高圧電極5との間、共用電極1と第2の高圧電極7
との間、集塵電極4と第2の高圧電極7との間に高電圧
を印加することによりイオン化部の電極間ではコロナ放
電が発生し、コレクタ部の電極間では高い電界強度が発
生する。これにより、集塵エレメントの上流側から流入
される空気中の塵埃がイオン化部で帯電され、その後に
帯電した塵埃がコレクタ部のクーロン力の作用によって
集塵される。こうした集塵エレメントの動作機構によ
り、空気中の塵埃が除去されて空気が浄化される。
【0027】以上のように、イオン化部とコレクタ部と
の接地状態の電極を一体化させ、かつ半絶縁性樹脂から
成る第1の高圧電極5の上端部であって長手方向に沿っ
て複数の円弧状の放電電極9を設けるように構成したの
で、集塵エレメントの薄型化や組み立て作業の簡便化を
図ると共に集塵性能の向上を確保する電気集塵装置を提
供できる。また、円弧状の放電電極9がどの個所から切
断した場合でも接地状態の共用電極1や集塵電極4に接
触することがなく、その電極間でスパークの発生を抑え
ることが可能である。
【0028】実施の形態3.図6はこの発明による集塵
エレメントのさらに他の実施の形態を示す側断面図、図
7は集塵エレメントの斜視図である。図6及び図7にお
いて、実施の形態1あるいは実施の形態2と同一の符号
は同一または相当部分を示す。ここでは、実施の形態1
で述べた集塵エレメントにおいて、コレクタ部を構成す
る第1の高圧電極5と第2の高圧電極7との間に複数の
連結部材を設けたものでる。図6及び図7において、1
0は第1の高圧電極5と第2の高圧電極7との間の上方
であって、それらの電極の長手方向に沿って所定間隔毎
に設けられる半絶縁性樹脂から成る複数の帯状の連結部
材である。なお、その連結部材10は同一材料である第
1の高圧電極5及び第2の高圧電極7とは一体的に成形
される。
【0029】以上のように、コレクタ部を構成する第1
の高圧電極5と第2の高圧電極7との間に帯状の連結部
材10が複数個介在されるので、それらの電極のタワミ
を防止して所定の電極間距離を保つことができる。これ
により、電極間の全領域で電界強度を均一化することが
できるので、集塵電極4の表面全体に塵埃を均一に付着
させて集塵性能の向上を図る電気集塵装置を提供でき
る。
【0030】また、帯状の連結部材10を半絶縁性樹脂
で形成することにより、高電圧が第1の高圧電極5及び
第2の高圧電極7を介してその連結部材10に印加され
る。これにより、集塵電極4の上端部と帯状の連結部材
10との間で高い電界強度が発生する。したがって、集
塵電極4の上端部付近に塵埃が効率良く付着して集塵性
能が向上する。
【0031】さらに、複数の帯状の連結部材10が第1
の高圧電極5及び第2の高圧電極7の上方部に網目状で
形成されるので、それらの電極間に大きな塵埃が介在し
てブリッジすることはなく、電極間でのスパークの発生
を未然に防止することができる。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】この発明に係わる電気集塵装置は、放電電
極と対向電極との間でコロナ放電を発生させて空気中の
塵埃を帯電するイオン化部と、イオン化部で帯電された
塵埃を捕集する高圧電極と集塵電極とから成るコレクタ
部とを備えた電気集塵装置において、対向電極と前記集
塵電極とを一体化した共用電極を空気流に沿って平行に
複数配列すると共に、これらの共用電極間に高圧電極を
配置し、高圧電極の上流側端部であってその長手方向に
沿ってワイヤーで構成される放電電極を設け、放電電極
を共用電極と対向するように配置したので、これらの構
成部品から成る集塵エレメントの薄型化及び組立作業の
簡便化などを確保しながら集塵性能を向上させることが
できる。
【0034】また、コレクタ部の高圧電極を平板状の半
絶縁性樹脂から形成し、その上流側端部にその長手方向
に沿って所定間隔毎に半絶縁性樹脂から成る複数の電極
支持部を設け、放電電極を電極支持部を係止して支持す
るようにしたので、コレクタ部の電極間に流れる電流の
大きさが抑制され、これによって電極間の距離を狭めて
もその個所でスパークを発生することは殆どない。した
がって、それらの電極間の距離を狭めて配列枚数を増や
しながら集塵電極の全体面積を拡大して集塵性能を向上
させることが実現できる。また、イオン化部のワイヤー
状の放電電極が切断した場合でも、その放電電極が突起
状の電極支持部で固着支持される構成を有するためにコ
レクタ部の接地状態にある共用電極や集塵電極に接触せ
ず、短絡事故を未然に防止することができる。
【0035】また、コレクタ部の高圧電極を平板状の半
絶縁性樹脂から形成し、その上流側端部にその長手方向
に沿ってワイヤー状の放電電極を複数個の円弧形状に形
成したので、コレクタ部の電極間に流れる電流の大きさ
が抑制され、これによって電極間の距離を狭めてもスパ
ークを発生することが殆どない。したがって、各電極の
配列枚数を増やしながら集塵電極の全体面積を拡大して
集塵性能を向上させることが実現できる。また、イオン
化部のワイヤー状の放電電極が切断した場合でもその放
電電極が円弧形状となって高圧電極の上端部に固着支持
されるので、コレクタ部の接地状態にある共用電極や集
塵電極に接触せず、短絡事故を未然に防止することがで
きる。
【0036】また、ワイヤー状の放電電極の長さを放電
電極の形成位置と共用電極との空間距離あるいは放電電
極の形成位置と集塵電極との空間距離よりも短く構成し
たので、その放電電極がコロナ放電時あるいは電極清掃
のメンテ作業の際に切断した場合でも共用電極や集塵電
極と接触することが殆どなく、これによって電極間での
スパークの発生、感電などを未然に防止することができ
る。
【0037】また、共用電極と放電電極が設けられた高
圧電極との間に高圧電極及び集塵電極を複数配列するよ
うにしたので、空気中の塵埃を捕集するコレクタ部の集
塵効率を向上維持させることができる。
【0038】また、放電電極が設けられた高圧電極と高
圧電極との間であって、それらの電極の長手方向に沿っ
て所定間隔毎に半絶縁性樹脂から成る複数の帯状の連結
部材を配設するようにしたので、それらの電極のタワミ
を防止して電極間の全領域で電界強度を均一化し、これ
によって集塵電極の表面全体に塵埃を均一に付着させて
集塵性能の向上を図ることができる。また、第1の集塵
電極の上端部と帯状の連結部材との間で高い電界強度が
発生し、これによって第1の集塵電極の上端部付近に塵
埃が効率良く付着して集塵性能が向上する。さらに、そ
の連結部材は塵埃流入防止作用を有するので第1の高圧
電極と第1の集塵電極との間に大きな塵埃が介在してブ
リッジすることはなく、電極間でのスパークの発生を未
然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における電気集塵装置の集塵エ
レメントを示す側断面図である。
【図2】 実施の形態1の集塵エレメントを示す斜視図
である。
【図3】 実施の形態1における集塵エレメントの一部
の電極を示す斜視図である。
【図4】 実施の形態2の集塵エレメントを示す斜視図
である。
【図5】 実施の形態2における集塵エレメントの一部
の電極を示す斜視図である。
【図6】 実施の形態3の集塵エレメントを示す側断面
図である。
【図7】 実施の形態3の集塵エレメントを示す斜視図
である。
【図8】 従来の集塵エレメントを示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 平板状の共用電極、2 ワイヤー状の放電電極、3
平板状の高圧電極、4 平板状の集塵電極、5 平板
状の第1の高圧電極、6 突起状の電極支持部、7 平
板状の第2の高圧電極、8 高圧電源、9 円弧状の放
電電極、10帯状の連結部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽根 達男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 青木 克之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4D054 AA11 BA02 BB02 BB11 BB12 BC03 BC18 BC22 BC34 CA07 EA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電電極と対向電極との間でコロナ放電
    を発生させて空気中の塵埃を帯電するイオン化部と、こ
    のイオン化部で帯電された塵埃を捕集する高圧電極と集
    塵電極とから成るコレクタ部とを備えた電気集塵装置に
    おいて、前記対向電極と前記集塵電極とを一体化した共
    用電極を空気流に沿って平行に複数配列すると共に、こ
    れらの共用電極間に高圧電極を配置し、この高圧電極の
    上流側端部であってその長手方向に沿ってワイヤーで構
    成される放電電極を設け、この放電電極を前記共用電極
    と対向するように配置したことを特徴とする電気集塵装
    置。
  2. 【請求項2】 前記コレクタ部の高圧電極を平板状の半
    絶縁性樹脂から形成し、その上流側端部にその長手方向
    に沿って所定間隔毎に半絶縁性樹脂から成る複数の電極
    支持部を設け、前記放電電極を前記電極支持部を係止し
    て支持したことを特徴とする請求項1記載の電気集塵装
    置。
  3. 【請求項3】 前記コレクタ部の高圧電極を平板状の半
    絶縁性樹脂から形成し、その上流側端部にその長手方向
    に沿ってワイヤー状の放電電極を複数個の円弧形状に形
    成したことを特徴とする請求項1記載の電気集塵装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤー状の放電電極の長さを、こ
    の放電電極の形成位置と前記共用電極との空間距離ある
    いは放電電極の形成位置と前記集塵電極との空間距離よ
    りも短く構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の電気集塵装置。
  5. 【請求項5】 前記共用電極と前記放電電極が設けられ
    た高圧電極との間に前記高圧電極及び集塵電極を複数配
    列するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電気
    集塵装置。
  6. 【請求項6】 前記放電電極が設けられた高圧電極と前
    記高圧電極との間であって、それらの電極の長手方向に
    沿って所定間隔毎に半絶縁性樹脂から成る複数の帯状の
    連結部材を配設するようにしたことを特徴とする請求項
    5記載の電気集塵装置。
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