JPH1092009A - 光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

光学ピックアップ及び光ディスク装置

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JPH1092009A
JPH1092009A JP8267958A JP26795896A JPH1092009A JP H1092009 A JPH1092009 A JP H1092009A JP 8267958 A JP8267958 A JP 8267958A JP 26795896 A JP26795896 A JP 26795896A JP H1092009 A JPH1092009 A JP H1092009A
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light
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optical base
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JP8267958A
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English (en)
Inventor
Genichi Iizuka
源一 飯塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め部材の光学ベースに対する固定位置
がずれないようにして、正確な信号検出を行うことがで
きる光学ピックアップとこれを利用した光ディスク装置
を提供すること。 【解決手段】 光源,光分離手段及び光検出器32を支
持する光学ベース31と、光集束手段15を二軸方向に
駆動調整する駆動手段36と、この駆動手段の固定部を
前記光学ベースに対して固定保持する位置決め部材38
とを備えており、前記光学ベースが、前記位置決め部材
38による位置調整の際に使用される調整用基準孔31
bを、位置決め部材38の固定位置のほぼ中心に備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク,光磁
気ディスク,相変化型ディスク等の光学式ディスク(以
下、「光ディスク」という)の信号を記録及び/又は再
生するための光学ピックアップ、及びこの光学ピックア
ップを備えた光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク用の光学ピックアップ
は、例えば図4に示すように構成されている。図4にお
いて、光学ピックアップ1は、光源としての半導体レー
ザ素子2から出射された光ビームの光路中に順次に配設
された、グレーティング3,ビームスプリッタ4,コリ
メータレンズ5及び対物レンズ6と、ビームスプリッタ
4を透過した光ディスクDからの戻り光の分離光路中に
配設された光検出器7とから構成されている。
【0003】このような構成の光学ピックアップ1にお
いては、半導体レーザ素子2からの光ビームは、グレー
ティング3により複数の光ビームに分割され、ビームス
プリッタ4にて反射された後、グレーティング5によっ
て平行光に変換されて、対物レンズ6により光ディスク
Dの信号記録面に照射される。そして、この信号記録面
で反射された戻り光ビームは、対物レンズ6,コリメー
タレンズ5から、ビームスプリッタ4を透過して、光検
出器7の受光面で受光され、記録信号が検出されるよう
になっている。
【0004】ここで、対物レンズ6は、二軸方向即ちフ
ォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に、例え
ば図5に示す構成の二軸アクチュエータ10によって支
持されている。図5において、二軸アクチュエータ10
は、対物レンズ11が取り付けられるレンズホルダー1
2と、このレンズホルダー12に対して、接着等により
取り付けられたコイルボビン13と、このレンズホルダ
ー12を一端で支持する弾性材料から成るサスペンショ
ン14と、このサスペンション14の他端をベース部1
5等の固定側に固定保持する取付部材16とから構成さ
れている。
【0005】上記レンズホルダー12の両側には、それ
ぞれ二本の互いに平行なサスペンション14の一端が取
り付けられている。さらに、このサスペンション14の
他端は、取付部材16に対して固定保持されている。こ
れにより、このレンズホルダー12は、ベース部15に
対して垂直な二方向、即ち符号Trkで示すトラッキン
グ方向及び、符号Fcsで示すフォーカシング方向に移
動可能に支持されることになる。
【0006】上記コイルボビン13には、フォーカス用
コイル13a及びトラッキング用コイル13bが巻回さ
れている。他方、ベース部15に取り付けられたヨーク
17の端部17a,17bは、各コイル13a,13b
に対して対向すると共に、このヨーク17の固定部側の
一端17aの内側面には、マグネット18が取り付けら
れている。尚、上記コイルボビン13は、その上部の一
側(図示の場合、対物レンズ11側)が、カバー19に
より覆われている。このカバー19は、ヨークの端部1
7a,17bの上端を連結して、閉磁路を画成するよう
になっている。
【0007】このような構成の二軸アクチュエータ10
によれば、各コイル13a,13bにそれぞれ駆動電流
を流すことにより、各コイル13aまたは13bに発生
する磁界が、ヨーク17及びマグネット18による磁界
と相互作用することにより、レンズホルダー12及び対
物レンズ11が、二軸方向に移動調整されることにな
る。
【0008】かくして、正確な再生信号の検出のため
に、半導体レーザ素子2からの光ビームが光ディスクD
の信号記録面の正しい位置にスポットを形成して、正確
な記録信号の再生が行われることにより、上記対物レン
ズ6が、所定のサーボ信号に基づいて、二軸アクチュエ
ータ10により、二軸方向に微動調整されるようになっ
ている。この対物レンズ6のサーボとしては、光ディス
クDの記録トラックに対して、光ディスクDの径方向に
沿って対物レンズ6を微動させるトラッキングサーボ
と、光軸に沿って光ディスクDの信号記録面に接近,離
間させる方向に対物レンズ6を微動させるフォーカシン
グサーボとが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の二軸アクチュエータ10は、そのベース部15
が、図6に示すように、光学ピックアップ1の光学ベー
ス8に対して、位置調整された状態で、例えばハンダ付
けにより固定保持されている。ベース部15は位置決め
用の部材を兼ねており、このベース部15は、光学ベー
ス8に対して、適切な空間上の位置,即ち3次元におけ
る位置決め調整をされて、この調整後の位置を保持する
ためにハンダを充填固化することにより固定される。こ
れを二軸アクチュエータの空間調整ともいう。光学ベー
ス8は、鉄製の板金により形成された光学ベースであっ
て、その上面に、光源としての半導体レーザ素子2及び
光検出器7が一体化された受発光装置8aや、チップコ
ンデンサ8b及びボリューム8cそしてピンコネクタ8
dが実装されたガラスエポキシ基板9が載置されてい
る。さらに、光学ベース8は、その上面に、上記受発光
装置8aの光路を折曲げるためのミラー組立体8eが載
置され、上方からカバー8fが載置されることにより、
全体が覆われると共に、その下面には、ガイドバネ8g
が取り付けられる。
【0010】ここで、上記光学ベース8aは、二軸アク
チュエータ10の位置調整の際に、図7に示すように、
治具19の基準軸19aが嵌挿されるべき調整用基準孔
8hを備えている。従来は、この調整用基準孔8hは、
図6に示すように、位置決め用部材である調整プレート
15aが、固定のためにハンダ付けされる位置に対し
て、光学ベース8の長手方向反対側に配設されている。
そして、この基準孔8hは、通常上記ハンダ付け位置か
ら約30mm程度の距離に位置している。従って、図7
の上段に示すように、治具19を使用して、治具19の
基準軸19aが光学ベース8の基準孔8hに挿入された
状態にて、調整プレート15aの光学ベース8に対する
位置決めが行なわれた後、調整プレート15aが光学ベ
ース8に対してハンダ付けされると、このハンダ付けの
熱が板金製の光学ベース8に伝達され、光学ベース8が
熱膨張することになる。
【0011】この熱膨張は、鉄の線膨張率が1×10-5
/℃であるから、光学ベース8が例えば常温である25
℃から200℃まで温度上昇すると、光学ベース8のハ
ンダ付け位置から基準孔8hまでの距離は、1×10-5
×30mm×175℃により求められ、52.5×10
-3mm即ち約50μmだけ伸長することになる。ここ
で、光学ベース8は、その基準孔8hが治具19の基準
軸19aにより固定保持されていることから、図7の中
段に示すように、本来のハンダ付け位置が、基準孔8h
から反対側に約50μmだけずれることになる。その
後、光学ベース8は、温度の下降により元の長さに戻る
と、二軸アクチュエータ10により支持された対物レン
ズ11の位置が、約50μmだけ基準孔8hの方向に移
動することになる。
【0012】従って、受発光装置8aの半導体レーザ素
子2及び光検出器7と対物レンズ11そして光ディスク
Dとの光路長が短くなるので、光ディスクに記録された
情報信号の正確な再生が行なわれなくなってしまうとい
う問題があった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、位置決め用の
部材の光学ベースに対する固定位置がずれないようにし
た、光学ピックアップ及びこれを利用した光ディスク装
置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、光ビームを出射する光源と、この光源から出射さ
れた光ビームを光ディスクの信号記録面上に集束させる
光集束手段と、前記光源と光集束手段との間に配設され
た光分離手段と、この光分離手段で分離された光ディス
クの信号記録面からの戻り光ビームを受光する受光部を
有する光検出器と、前記光源,光分離手段及び光検出器
を支持する光学ベースと、前記光集束手段を二軸方向に
駆動調整する駆動手段と、この駆動手段の固定部を前記
光学ベースに対して固定保持する位置決め部材とを備え
ており、前記光学ベースが、前記位置決め部材による位
置調整の際に使用される調整用基準部を、位置決め部材
の固定位置のほぼ中心に備えている、光学ピックアップ
により、達成される。
【0015】上記構成によれば、光学ベースは、二軸ア
クチュエータの位置決め部材の固定位置のほぼ中心に、
位置調整用の基準部を備えている。従って、位置調整の
際に、光学ベースは、上記位置決め部材の固定位置の中
心にて、その調整用基準部内に、治具の基準軸が通され
ることにより、位置ずれしないように保持されることに
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図5を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0017】図1は、本発明による光学ピックアップを
組み込んだ光ディスク装置の一実施形態を示している。
図1において、光ディスク装置20は、光ディスク21
を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ22
と、回転する光ディスク21の信号記録面に対して光ビ
ームを照射して信号を記録し、この信号記録面からの戻
り光ビームにより記録信号を再生する光学ピックアップ
30及びこれらを制御する制御部23を備えている。こ
こで、制御部23は、光ディスクコントローラ24,信
号復調器25,誤り訂正回路26,インターフェイス2
7,ヘッドアクセス制御部28及びサーボ回路29を備
えている。
【0018】光ディスクコントローラ24は、スピンド
ルモータ22を所定の回転数で駆動制御する。信号復調
器25は、光学ピックアップ30からの記録信号を復調
して誤り訂正し、インターフェイス27を介して外部コ
ンピュータ等に送出する。これにより、外部コンピュー
タ等は、光ディスク21に記録された信号を再生信号と
して受け取ることができるようになっている。
【0019】ヘッドアクセス制御部28は、光学ピック
アップ30を例えば光ディスク21上の所定の記録トラ
ックまでトラックジャンプ等により移動させる。サーボ
手段としてのサーボ回路29は、この移動された所定位
置において、光学ピックアップ30の駆動手段である二
軸アクチュエータに保持されている光集束手段としての
対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動させる。
【0020】図2は、上記光ディスク装置20に組み込
まれた光学ピックアップを示している。図2において、
光学ピックアップ30は、それぞれ光学ベース31上に
配設された、レーザ光源としての半導体レーザ素子及び
光検出器が一体に組み込まれた受発光装置32と、光路
折曲げミラーとしての反射面33a及び立ち上げミラー
としてのプリズムミラー34を備えたミラー組立体33
と、光集束手段としての対物レンズ35と、対物レンズ
35を二軸方向に移動させるための二軸アクチュエータ
36と、カバー37と、から構成されている。
【0021】ここで、上記対物レンズ35を除く各光学
素子、即ち受発光装置32,ミラー組立体33,プリズ
ムミラー34は、光学ベース31上に、それぞれ固定保
持されている。
【0022】ミラー組立体33は、受発光装置32の半
導体レーザ素子(図示せず)から上方に向かうレーザ光
ビームが、ミラー組立体33内に入射した後、その表面
に形成された反射面33aによって内面反射されて、再
び発光部カバー33内をほぼ水平方向に進んで、ミラー
組立体33から出射するように、所謂内面反射式光路折
曲げミラーとして構成されている。ここで、ミラー組立
体33は、受発光装置32の半導体レーザ素子からのレ
ーザ光ビームを透過させ得るような透明樹脂によって成
形されており、光学ベース31上の所定位置に載置され
ることにより、反射面33aが所定位置に位置決めされ
るようになっている。
【0023】プリズムミラー34は、ミラー組立体33
上にて、斜め45度に配設されたミラーであって、ミラ
ー組立体33の反射面33aからのほぼ水平方向に進む
光ビームを垂直方向上方に向かって反射させるようにな
っている。
【0024】上記対物レンズ35は、凸レンズであっ
て、プリズムミラー34からの光を、回転駆動される光
ディスク21の信号記録面の所望のトラック上に集束さ
せる。上述のように対物レンズ35は光集束手段である
が、本実施形態のように対物レンズを用いる外、光集束
手段としては、例えばホログラム素子等を利用すること
もできる。
【0025】ここで、対物レンズ35は、図5に示す二
軸アクチュエータ10と同様に構成された二軸アクチュ
エータ36により、二軸方向即ちフォーカシング方向及
びトラッキング方向に移動可能に支持されている。そし
て、二軸アクチュエータ36は、固定保持されるべき固
定部36aと、固定部36aに対して互いに平行な左右
二対の弾性支持部材36bにより二軸方向に移動可能に
支持された可動部36cと、可動部36cに取り付けら
れたフォーカス用コイル及びトラッキング用コイルと、
を備えており、上記固定部36aは、ベース部36fに
取り付けられている。
【0026】これに対して、上記ベース部36f上に
は、上記フォーカス用コイル及びトラッキング用コイル
を挟んで、互いに対向するように配設されたヨーク36
gと、その内側に取り付けられたマグネット36hが備
えられている。
【0027】これにより、フォーカス用コイルに対して
駆動電流が流れると、フォーカス用コイルに発生する磁
界と、マグネット36h及びヨーク36gを流れる磁束
との相互作用によって、可動部36cがフォーカス方向
に駆動される。また、トラッキング用コイルに対して駆
動電流が流れると、トラッキング用コイルに発生する磁
界が、マグネット36h及びヨーク36gを流れる磁束
との相互作用によって、可動部36cがトラッキング方
向に駆動される。かくして、可動部36cに保持された
対物レンズ35が二軸方向に関して駆動制御されること
になる。さらに、二軸アクチュエータ36は、そのベー
ス部36fが、位置決め部材としての調整プレート38
を介して、位置調整された状態にて光学ベース31上に
ハンダ付けにより固定保持されるようになっている。
【0028】また、上記カバー37は、上述した光学ベ
ース31及びその上に取り付けられた二軸アクチュエー
タ36を含む各種要素を包囲するように光学ベース31
に対して取り付けられると共に、光学ベース31そして
二軸アクチュエータ36を、光ディスク21の半径方向
に向かって移動させるためのガイド孔37aを備えてい
る。
【0029】このガイド孔37aに、光ディスク装置2
0のケース内にて光ディスク21の半径方向に向かって
延びるように配設されたガイドロッド(図示せず)が挿
通されることにより、図示しない駆動手段によって、光
学ピックアップ30全体が、光ディスク装置20内にて
光ディスク21の半径方向に移動され、光ディスク21
に対してアクセスするようになっている。
【0030】ここで、上記光学ベース31は、板金ベー
スから成り、その上面には、ガラスエポキシ基板39が
載置固定されている。上記光学ベース31は、図3に示
すように、図面にて長手方向手前側に、上述した調整プ
レート38がハンダ付けされるべき二つのランド31a
を備えている。さらに、光学ベース31は、これら二つ
のランド31aの間のほぼ中心付近である真ん中に、調
整用基準部とての基準孔31bを備えていると共に、光
学ベース31の長手方向反対側の領域に、位置決め用の
長手方向に延びる長孔31cを備えている。
【0031】上記ガラスエポキシ基板39上には、受発
光装置32,ミラー組立体33が取り付けられていると
共に、受発光装置32の半導体レーザ素子のための駆動
制御回路や光検出器の出力信号を処理するための回路
(図示せず)等が構成されており、これらの回路素子と
してのチップコンデンサ39a,ボリューム39bさら
にはピンコネクタ39cが実装されている。
【0032】さらに、光学ベース31の下面には、ガイ
ドバネ40がネジ41により取り付けられている。
【0033】本実施形態による光学ピックアップ30を
組み込んだ光ディスク装置20は、以上のように構成さ
れており、組立の際には、光学ベース31は、図3に示
すように、治具42上に移動される。そして、治具42
の基準軸42aが、光学ベース31の基準孔31bに挿
入されると共に、位置決めピン42bが、光学ベース3
1の位置決め用長孔31cに嵌入することにより、光学
ベース31は、治具42に対して固定保持されることに
なる。
【0034】この状態から、光学ベース31に対して、
二軸アクチュエータ36が位置調整された後、そのベー
ス部36fが、調整プレート38を介して、光学ベース
31に対してハンダ付けされる。ここで、調整プレート
38は、その両側の端部がそれぞれ光学ベース31のラ
ンド31aに対してハンダ付けされることになる。その
際、光学ベース31のランド31aは、それぞれ治具4
2に設けられた支持ピン42cにより下方から支持され
ることにより、安定したハンダ付けが行われるようにな
っている。
【0035】このハンダ付けの際に、光学ベース31
は、そのハンダ付け用のランド31aの中間に位置する
基準孔31bが、治具42の基準軸42aにより固定保
持されている。従って、ハンダ付けによる熱が光学ベー
ス31に伝達されて、光学ベース31が熱膨張により伸
長したとしても、光学ベース31のハンダ付け位置であ
るランド31aは、熱膨張によりずれてしまうことがな
い。これにより、ハンダ付けの後、温度が下降して、光
学ベース31が元の長さに戻ったとき、上述したハンダ
付けにより光学ベース31に対して固定保持された二軸
アクチュエータ36は、その可動部36cに支持された
対物レンズ35の光軸が光学ベース31に対してずれて
しまうようなことがない。従って、光学ピックアップ3
1は、ハンダ付けによる光学ベース31の伸長によっ
て、二軸アクチュエータ36により支持された対物レン
ズ35の光軸位置がずれることがない。かくして、光デ
ィスク21の正確な記録及び/または再生が行われるこ
とになる。
【0036】尚、上述したハンダ付けの際に、光学ベー
ス31がハンダ付けの熱による熱膨張によって伸長した
とき、光学ベース31は、基準孔31bと反対側の領域
にて、長孔31cが治具42の位置決めピン42bに係
合していることにより、この位置決めピン42bが相対
的に上記長孔31c内を移動することにより、光学ベー
ス31に対して無用な応力が加えられないようになって
いる。
【0037】このようにして組み立てられた光ディスク
装置20は、次のように動作する。先づ、光ディスク装
置20のスピンドルモータ22が回転することにより、
光ディスク21が回転駆動される。そして、光学ピック
アップ30が、光ディスク21の半径方向に移動される
ことにより、対物レンズ35の光軸が、光ディスク21
の所望のトラック位置まで移動されることにより、アク
セスが行なわれる。
【0038】この状態にて、光学ピックアップ30に
て、受発光装置32の半導体レーザ素子からの光ビーム
は、ミラー組立体33内に入射し、その反射面33aに
て内面反射することにより、光路が折曲げられて、ミラ
ー組立体33から出射した後、プリズムミラー34で光
ディスク21に向かって反射され、対物レンズ35を介
して、光ディスク21の信号記録面に集束される。光デ
ィスク21からの戻り光は、再び対物レンズ35,プリ
ズムミラー34及びミラー組立体33を介して、受発光
装置32に入射する。そして、受発光装置32の光検出
器(図示せず)に集束する。これにより、光検出器の検
出信号に基づいて、光ディスク21の信号が再生され
る。
【0039】その際、信号復調器25は、光検出器から
の検出信号により、トラッキングエラー信号及びフォー
カシングエラー信号を検出する。そして、サーボ回路2
9は、光ディスクドライブコントローラ24を介して、
フォーカス用コイル及びトラッキング用コイルへの駆動
電流をサーボ制御する。即ち、フォーカス用コイルに発
生する磁界が、マグネット36h及びヨーク36gによ
る磁界と作用することにより、可動部36cが、フォー
カシング方向に移動調整され、フォーカシングが行なわ
れる。また、トラッキング用コイルに発生する磁界が、
マグネット36h及びヨーク36gによる磁界と作用す
ることにより、可動部36cが、トラッキング方向に移
動調整されて、トラッキングが行なわれる。
【0040】上記実施形態による光ディスク装置20及
び光学ピックアップ30においては、レーザ光源とし
て、半導体レーザ素子及び光検出器が一体に構成された
受発光装置32が使用されているが、これに限らず、レ
ーザ光源と光検出器が別体に構成されていてもよいこと
は明らかである。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、位
置決め部材の光学ベースに対する固定位置がずれないよ
うにして、正確な信号検出を行うことができる光学ピッ
クアップとこれを利用した光ディスク装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップを組み込んだ光
ディスク装置の一実施形態の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの構成を示す分解斜視図である。
【図3】図2の光学ピックアップにおける光学ベースと
治具との関係を示す概略斜視図である。
【図4】従来の光学ピックアップの一例における光学系
を示す側面図である。
【図5】図4の光学ピックアップにおける二軸アクチュ
エータの構成を示す分解斜視図である。
【図6】図4の光学ピックアップの構成を示す分解斜視
図である。
【図7】図6の光学ベースと二軸アクチュエータとの位
置調整及びハンダ付けによる固定保持を示す概略側面図
である。
【符号の簡単な説明】
20・・・光ディスク装置、21・・・光ディスク、2
2・・・スピンドルモータ、23・・・制御部、24・
・・光ディスクトライブコントローラ、25・・・信号
復調器、26・・・誤り訂正回路、27・・・インター
フェイス、28・・・ヘッドアクセス制御部、30・・
・光学ピックアップ、31・・・光学ベース、32・・
・受発光装置、33・・・ミラー組立体、34・・・プ
リズムミラー、35・・・対物レンズ、36・・・二軸
アクチュエータ、37・・・カバー、38・・・調整プ
レート、39・・・エポキシ樹脂基板、40・・・ガイ
ドバネ、41・・・ネジ、42・・・治具、42a・・
・基準軸、42b・・・位置決めピン、42c・・・支
持ピン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源と、 この光源から出射された光ビームを光ディスクの信号記
    録面上に集束させる光集束手段と、 前記光源と光集束手段との間に配設された光分離手段
    と、 この光分離手段で分離された光ディスクの信号記録面か
    らの戻り光ビームを受光する受光部を有する光検出器
    と、 前記光源,光分離手段及び光検出器を支持する光学ベー
    スと、 前記光集束手段を二軸方向に駆動調整する駆動手段と、 この駆動手段の固定部を前記光学ベースに対して固定保
    持する位置決め部材とを備えており、 前記光学ベースが、前記位置決め部材による位置調整の
    際に使用される調整用基準部を、位置決め部材の固定位
    置のほぼ中心に備えていることを特徴とする光学ピック
    アップ。
  2. 【請求項2】 前記調整用基準部は、ハンダ付けによる
    固定の際に利用される基準孔であることを特徴とする請
    求項1に記載の光学ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記光学ベースが、前記基準孔から長手
    方向に離れた位置に、長手方向に延びる位置決め用長孔
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載の光学ピ
    ックアップ。
  4. 【請求項4】 光源から出射した光ビームを光ディスク
    の信号記録面上に集束する光集束手段と、 光ディスクの信号記録面からの戻り光ビームを受光する
    受光部を有する光検出手段と、 前記光集束手段を二軸方向に駆動調整する駆動手段と、 前記光検出手段の受光部からの信号に基づいて、サーボ
    信号を得る演算部と、 前記サーボ信号に基づいて、前記駆動手段に駆動電流を
    供給するサーボ手段と、 前記光源,光検出手段,演算部を支持する光学ベース
    と、 この駆動手段の固定部を前記光学ベースに対して固定保
    持する位置決め部材とを備えており、 前記光学ベースが、前記位置決め部材による位置調整の
    際に使用される調整用基準部を、位置決め部材の固定位
    置のほぼ中心に備えていることを特徴とする光ディスク
    装置。
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