JPH1092000A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH1092000A
JPH1092000A JP8242950A JP24295096A JPH1092000A JP H1092000 A JPH1092000 A JP H1092000A JP 8242950 A JP8242950 A JP 8242950A JP 24295096 A JP24295096 A JP 24295096A JP H1092000 A JPH1092000 A JP H1092000A
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light
transparent
head device
transparent electrode
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JP8242950A
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Takuya Yasuzawa
卓也 安沢
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の厚さが異なる光記録媒体に記録、再生
を行う光ヘッドでは、各光記録媒体に集光スポットを形
成するためにはホログラムで光を透過、回折させる必要
があり、光の利用率が低下される。 【解決手段】 半導体レーザ1からの光は液晶ホログラ
ム4を通した後、対物レンズ5により基板厚さの異なる
光ディスク6,7に集光スポットを形成する。液晶ホロ
グラム4には所要パターンの透明電極が形成されてお
り、その透明電極に電界を印加しない場合には、半導体
レーザ1からの光は液晶ホログラム4を透過し、第1の
光ディスク6に集光スポットを形成する。透明電極に電
界を印加した場合には、半導体レーザ1からの光は液晶
ホログラム4により回折され、第2の光ディスク7に集
光スポットを形成する。第1の光ディスク6に対しては
光の損失がなく、光利用率が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の厚さが異な
る2種類の光記録媒体に対して記録・再生を行う光ヘッ
ド装置に関し、特にそれぞれの光記録媒体に対して好適
な集光スポット、開口での光照射を可能にした光ヘッド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DVD(ディジタルビデオディスク)や
CD(コンパクトディスク)等のように、基板の厚さが
異なる2種類の光記録媒体に対して、情報の記録、再生
可能な光ヘッド装置の従来例として図6にYoshiaki KOM
MA,Seiji NISHINO and Sadao MIZUNO;"Dual Focus Opti
cal Head for 0.6mm and 1.2mm Disks",OPTICAL REVIEW
Vol.1,No.1(1994)27-29に記載の光ヘッド装置を示す。
この光ヘッド装置では、半導体レーザ41から出た光は
ハーフミラー42により反射されコリメートレンズ43
によりコリメートされる。コリメートされた光はホログ
ラム44により透過光と回折光とに分離され、それぞれ
対物レンズ45により基板厚さが異なる第1の光ディス
ク46、第2の光ディスク47の記録層に集光される。
これら第1の光ディスク46、第2の光ディスク47か
らの反射光は同じ光路を逆に進み、ハーフミラー42を
透過した後、凹レンズ48を透過し光検出器49により
受光される。このように、この光ヘッド装置では、ホロ
グラム44の透過光と回折光とでそれぞれ異なる位置に
集光スポットが形成されるため、異なる基板厚さの光デ
ィスク46,47のそれぞれに対応できる。
【0003】一方、第56回応用物理学会学術講演会予
稿集,(1995)29a-ZA-6に記載の光ヘッド装置によれば、
異なる基板厚さに対応する光ヘッド装置の1つとして、
光が異なる基板厚さの光ディスクに入射することによっ
て生じる球面収差の影響を、対物レンズの開口数を変え
ることによって低減することを可能にした技術が提案さ
れている。このような対物レンズの開口数を変える手段
を有する光ヘッド装置の従来例として図7に特開平6−
124477号公報に記載の光ヘッド装置を示す。この
光ヘッド装置では、半導体レーザ51から出た直線偏光
の光はコリメートレンズ52によりコリメートされ、液
晶フィルタ53を透過した後、偏光ビームスプリッタ5
4を透過し、1/4波長板55を透過することによって
円偏光に変換され、対物レンズ56により光ディスク5
7上に集光される。光ディスク57からの反射光は同じ
光路を逆に進み、偏光ビームスプリッタ54により反射
され、レンズ58を透過した後に光検出器59により受
光される。
【0004】ここで、液晶フィルタ53は図8に示すよ
うに円形領域の外側に形成された透明電極60と透明電
極61の間に液晶材料62を挟んだ構成であり、2つの
電極間に電界を印加すると、円形領域の外側を透過する
光の偏光方向は円形領域の内側を透過する光の偏光方向
に対して90°回転し、電界を印加しない場合には、円
形領域の外側と内側を透過する光の偏光方向が等しくな
る様な機能を有している。したがって、2つの電極間に
電界を印加することにより、液晶フィルタ53を透過し
た光の内、円形領域の外側を透過する光は偏光ビームス
プリッタ54により反射され、内側を透過する光はビー
ムスプリッタ54を透過するため、対物レンズの実効的
な開口数を変化させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの光ヘッド装置
においては、基板厚さの異なる光ディスクのそれぞれに
対する情報の記録、再生は可能であるが、次のような問
題が生じている。図6に示した光ヘッド装置では、ホロ
グラムにより光を回折光と透過光に分離しているため、
各光ディスクのそれぞれにおいては光源からの光の略半
分が利用されるのに過ぎず、光の利用率が低下する。こ
のため、特に光強度が要求される記録時において好適な
記録ができなくなるという問題がある。一方、図7に示
した光ヘッド装置では、基板の厚さが異なる光ディスク
に対する焦点調整の機能を有していないため、各光ディ
スクに対して焦点スポットを形成するためには、それぞ
れの基板厚さに対応して対物レンズを光軸方向に移動さ
せる機構が必要になり、構造が複雑化される。また、光
路上に偏光ビームスプリッターや1/4波長板が必要な
ため光ヘッドの小型化への妨げになるという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は基板の厚さが異なる2種類
の光記録媒体への情報の記録、再生を可能とするととも
に、その光利用率を向上させた光ヘッド装置を提供する
ことにある。また、本発明の別の目的は、厚さが異なる
2種類の光記録媒体に対して対物レンズを駆動すること
なく集光スポットを形成でき、しかも構成を簡略化した
光ヘッド装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光源と、この
光源からの光を光記録媒体上に集光させる対物レンズと
の間に液晶ホログラムを配置しており、この液晶ホログ
ラムには所要パターンの透明電極が対向配置され、この
透明電極に印加する電界を制御して前記光源からの光を
透過し、または回折する構成としたことを特徴とする。
すなわち、前記液晶ホログラムは、同心状の干渉パター
ンの透明電極を有する第1の透明基板と、全面に透明電
極が形成された第2の透明基板と、これら第1及び第2
の透明基板の間に配置された液晶とで構成されており、
光源からの光が基板厚さの異なる光記録媒体へ入射する
ことで生じる光の収差を打ち消すと共に集光位置を変化
させる機能を有する構成とされる。
【0008】また、本発明は、光源と、この光源からの
光を光記録媒体上に集光させる対物レンズとの間に開口
数可変素子を配置しており、この開口数可変素子は、積
層配置された複数の液晶と、これら液晶間に配置された
複数の透明電極を備えた構成とされ、前記各透明電極に
印加する電界を制御して前記光源からの光を集光または
拡散させ、かつ光束を規制する構成としたことを特徴と
する。この場合、1つの開口数可変素子は、全面に透明
電極が形成された第1の透明基板と、両面の全面にそれ
ぞれ透明電極が形成され、かつ厚さが一様で球面状に湾
曲された第2の透明基板と、全面に透明電極が形成され
た第3の透明基板と、前記第1および第2の透明基板の
間、第2および第3の透明基板の間にそれぞれ配置され
た第1の液晶、第2の液晶とで液晶板が構成され、かつ
この液晶板を挟んで前記対物レンズの有効径よりも直径
の小さい円形領域の内側部を取り除いた第1の偏光子
と、これに対向される第2の偏光子を備える構成とされ
る。また、他の開口数可変素子は、片面に前記対物レン
ズの有効径よりも直径の小さい円形領域の外側と内側に
分かれた透明電極を形成した第1の透明基板と、両面の
全面にそれぞれ透明電極が形成され、かつ厚さが一様で
球面状に湾曲された第2の透明基板と、全面に透明電極
が形成された第3の透明基板と、前記第1と第2の透明
基板の間に配設されたネマティック、コレステリック混
合液晶と、前記第2と第3の透明基板との間に配設され
た第2の液晶とを備える構成とされる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の光ヘッド装置の第1
の実施形態の構成図であり、この実施形態では光の有効
利用率を高めるべく、第1の光ディスクに対する光の有
効利用率を高めた光ヘッド装置の例である。半導体レー
ザ1から出た光は、ハーフミラー2を透過し、コリメー
トレンズ3によりコリメートされ、液晶ホログラム4に
入射する。この入射光は液晶ホログラム4により透過さ
れ、または+1次回折光として回折され、対物レンズ5
により第1の光ディスク6、または第2の光ディスク7
上に収束される。ここで、第1の光ディスク6は薄い透
明の基板を有するものとし、第2の光ディスク7は厚い
透明の基板を有するものとする。そして、前記対物レン
ズ5は、第1の光ディスク6の基板を光が透過すること
によって発生する球面収差を打ち消すような球面収差を
有する構成とされている。そして、前記第1の光ディス
ク6、または第2の光ディスク7からの反射光は同じ光
路を逆に進み、ハーフミラー2により反射され、光検出
器8により受光される。
【0010】図2(a),(b)に前記液晶ホログラム
4の平面図と断面図を示す。液晶ホログラム4は、第2
の光ディスク7の再生に必要な集光スボット径を実現す
るために必要な対物レンズ5の開口数に相当する領域に
同心円のホログラムパターン状の透明電極9が形成され
た第1の透明基板10と、表面全面に透明電極11が形
成された第2の透明基板12とを微小間隔で平行に対向
配置し、かつこれらの透明基板10,12との間に液晶
13を挟んだ構成である。透明電極9の膜厚は透明電極
自身で光が回折しないように透明電極9を通る光と透明
電極9のない部分を通る光の位相差が2πとなる様な厚
さに設定されている。また、透明電極9のホログラムパ
ターンは、半導体レーザ1から出射し、ハーフミラー
2、コリメートレンズ3を透過した後に液晶ホログラム
4に入射した光と、第2の光ディスク7の記録層で反射
された後に対物レンズ5を透過し、液晶ホログラム4に
入射した光を第1の透明基板10の透明電極9を形成す
る面上で干渉させたときの干渉パターンと同じである。
すなわち、透明電極9のホログラムパターンは、+1次
回折光が生じたときに、光が対物レンズ5と第2の光デ
ィスク7の基板を透過することにより発生する球面収差
を打ち消すような収差を有している。
【0011】また、前記液晶13がホモジニアス配向の
ネマティック液晶の場合、第1の光ディスク6に対して
記録、あるいは再生を行う時には透明電極9、及び透明
電極11には電界を印加しない構成とする。このとき、
液晶分子のダイレクターは透明基板11に平行な方向に
配向している。また、第2の光ディスク7を再生する時
には透明電極9と透明電極11の間に電界を印加するこ
とによって透明電極9と透明電極11の間にある液晶分
子のダイレクターの方向が透明基板11に垂直になるよ
うに制御する構成とする。このとき、透明電極9のある
部分とない部分を通る光に位相差を生じさせ、光を回折
させることによりディスク基板厚の違いによる球面収差
を打ち消し、かつ対物レンズ5の実効的な開口数を変化
させる。
【0012】以上の構成の光ヘッド装置の動作を説明す
る。実際に用いる液晶13の例としてホモジニアス配向
のネマティック液晶を考える。液晶ホログラム4に入射
する光の偏光方向は液晶13の光学軸に平行とする。透
明電極9と透明電極11の間に電界が印加されていない
場合は、液晶13の屈折率は面内で一様に異常光屈折率
になり光は透過する。透明電極9と透明電極11の間に
電界を印加すると、透明電極9と透明電極11の間の液
晶の屈折率が常光屈折率になり、それ以外の部分の屈折
率は電界無印加時と変わらずに異常光屈折率となるた
め、透明電極9のある部分を通る光と、それ以外の部分
を通る光との間に位相差が発生し、光は回折する。この
時、第1の透明基板10と第2の透明基板12で挟まれ
た液晶13の厚さは、(1)式に示すように透明電極9
を通る光と透明電極9のない部分を通る光の位相差がπ
となる様な厚さである。 2π(ne −no )d/λ=π d=λ/2(ne −no ) …(1) ここで、λは光の波長、dは液晶13の厚さ、no ,n
e は液晶13の常光、及び異常光屈折率である。
【0013】したがって、第1の光ディスク6に対して
記録、あるいは再生を行う場合には、半導体レーザから
の光は全てが液晶ホログラムを透過されて集光スポット
を形成することになり、光利用効率が高められる。その
一方で、第2の光ディスク7に対して再生を行う場合に
は、液晶ホログラム4によって回折が生じ、しかもこの
回折は液晶ホログラム4に設けられた透明電極9,11
によって第2の光ディスク7の開口数に対応して発生さ
れるため、所要の開口数で第2の光ディスク7に対して
集光スポットを形成することになる。これにより、少な
くとも光ヘッド装置の全体で見た場合に、第1の光ディ
スク6における光利用率が改善された分、その光利用の
効率が高められることになり、特に第1の光ディスク6
における記録時の光強度を高めて好適な記録が可能とな
る。
【0014】図3は本発明の光ヘッド装置の第2の実施
形態の構成図である。この実施形態では、対物レンズを
駆動することなく、基板厚さの異なる光ディスクに対し
て集光スポットを形成し、かつ同時に開口数を制御可能
な光ヘッド装置の例を示している。半導体レーザ1から
出た光は、ハーフミラー2を透過し、コリメートレンズ
3によりコリメートされ、開口数可変素子14を透過し
た後に、第1の光ディスク6の基板を光が透過すること
によって発生する球面収差を打ち消すような球面収差を
有する対物レンズ5により第1の光ディスク6、又は第
2の光ディスク7上に集光される。第1の光ディスク
6、又は第2の光ディスク7からの反射光は同じ光路を
逆に進み、ハーフミラー2により反射され、光検出器8
により受光される。
【0015】図4(a),(b)に開口数可変素子14
の第一の構成の平面図と断面図を示す。この開口数可変
素子14は、片面の全面に透明電極15が形成された平
行平板の第1の透明基板16と、両面の全面に透明電極
17,18が形成された、厚さが一様で湾曲した第2の
透明基板19とで液晶20を挟んでいる。さらに、この
第2の透明基板19と、片面の全面に透明電極21が形
成された第3の透明基板22とで液晶23を挟んでお
り、これらで液晶板24を構成している。そして、この
液晶板24を、対物レンズ5の有効径よりも直径の小さ
い円形領域の内側部を取り除いた偏光子25と、偏光子
25に対して平行ニコル、または直交ニコルに設定した
偏光子26を配設している。ここで、偏光子25,26
を平行ニコルに設定する場合は液晶20,23にツイス
トネマティック液晶を使用する。
【0016】この光ディスク装置では、第1の光ディス
ク6に対して記録、または再生を行う時には、透明電極
15と透明電極17、透明電極18と透明電極21の間
にそれぞれ電界を印加することによって、透明電極15
と透明電極17、透明電極18と透明電極21の間にあ
る液晶分子のダイレクターの向きをそれぞれ第1及び第
3の透明基板16,22に垂直な方向に配向させ、入射
光の偏光方向を変えずに開口数可変素子14を透過させ
る。
【0017】一方、第2の光ディスク7を再生する時に
は透明電極15及び透明電極17には電界を印加せず、
透明電極18と透明電極21の間に電界を印加すること
によって、透明電極18と透明電極21の間にある液晶
分子のダイレクターの向きを第3の透明基板22に垂直
な方向、透明電極15と透明電極17の間にある液晶分
子のダイレクターの向きを透明基板16に平行な方向に
配向させ、液晶のツイスト構造により透明電極15から
透明電極17の間で液晶分子のダイレクターの向きは第
1の透明基板16に平行な面内で90°回転するため、
入射光の偏光方向を液晶分子のダイレクターの向きに一
致させ、90°回転させることにより偏光子25を通る
光を遮断し、対物レンズ5の実効的な開口数を変化させ
る。さらに、液晶20,23の屈折率はそれぞれ異常
光、常光屈折率となり、異常光屈折率>常光屈折率であ
るため、常光屈折率と異常光屈折率との差から凹レンズ
の効果が発生し、開口数可変素子14を透過した光は対
物レンズ5を駆動することなく光ディスク7上に集光さ
れる。
【0018】ここで、偏光子25,26を直交ニコルに
設定する場合は液晶20をホモジニアス配向のネマティ
ック液晶、液晶23をツイストネマティック液晶とす
る。この場合には、第1の光ディスク6に対して記録、
または再生を行う時には、透明電極15と透明電極1
7、透明電極18と透明電極21には電界を印加せず
に、透明電極15と透明電極17、透明電極18と透明
電極21の間にある液晶分子のダイレクターの向きをそ
れぞれ第1及び第3の透明基板16,22に平行な方向
に配向させ、液晶のツイスト構造により透明電極18か
ら透明電極21の間で液晶分子のダイレクターの向きは
第3の透明基板22に平行な面内で90°回転するた
め、入射光の偏光方向を液晶分子のダイレクターの向き
に一致させ、90°回転させて第一の構成の開口数可変
素子14を透過させる。
【0019】また、第2の光ディスク7を再生する時に
は透明電極15及び透明電極17には電界を印加せず、
透明電極18と透明電極21の間に電界を印加すること
によって、透明電極18と透明電極21の間にある液晶
分子のダイレクターの向きを第3の透明基板22に垂直
な方向、透明電極15と透明電極17の間にある液晶分
子のダイレクターの向きを第1の透明基板16に平行な
方向に配向させ、入射光の偏光方向を変化させないこと
により偏光子25を通る光を遮断し、対物レンズ5の実
効的な開口数を変化させる。さらに、液晶20,23の
屈折率はそれぞれ異常光、常光屈折率となり、異常光屈
折率>常光屈折率であるため、常光屈折率と異常光屈折
率との差から凹レンズの効果が発生し、開口数可変素子
14を透過した光は対物レンズ5を駆動することなく第
2の光ディスク7上に集光される。したがって、対物レ
ンズ5を光軸方向に駆動して第1または第2の光ディス
ク6,7に対して集光スポットの位置調整を行う必要が
なくなり、構成の簡略化が達成される。
【0020】図5(a),(b)は図3に示した光ヘッ
ド装置において、開口数可変素子14の構成を図4の構
成とは相違させた第3の実施形態の開口数可変素子の平
面図と断面図である。この開口数可変素子14Aは、片
面に対物レンズ5の有効径よりも直径の小さい円形領域
の外側と内側に分かれた透明電極27,28を形成した
第1の透明基板29と、両面の全面に透明電極30、透
明電極31を形成した、厚さが一様で湾曲した第2の透
明基板32との間に、ネマティック・コレステリック混
合液晶33を挟み、さらに前記第2の透明基板32と、
片面の全面に透明電極34を形成した第3の透明基板3
5の間に、前記ネマティック・コレステリック混合液晶
33の屈折率と常光屈折率の等しい液晶36を挟んだ構
成である。
【0021】ここで、液晶36がホモジニアス配向のネ
マティック液晶であるとすると、第1の光ディスク6に
対して記録、または再生を行う場合は、透明電極27、
および透明電極28と透明電極30の間に電界を印加
し、ネマティック・コレステリック混合液晶33をコレ
ステリック相からホメオトロピック配向のネマティック
相に相変化させることにより開口数可変素子14Aを透
明化させ、さらに透明電極531透明電極34の間に電
界を印加することで、液晶36の液晶分子の配向をダイ
レクターの向きが第3の透明基板35に垂直な方向にな
るように制御し、液晶36の屈折率をネマティック・コ
レステリック混合液晶33の屈折率と等しくさせる。
【0022】一方、第2の光ディスク7を再生するとき
には、透明電極28と透明電極30の間に電界を印加
し、透明電極28と透明電極30の間のネマティック・
コレステリック混合液晶33をコレステリック相からホ
メオトロピック配向のネマティック相に相変化させるこ
とにより、透明電極28と透明電極30の間の液晶領域
を透明化させ、透明電極27と透明電極30の間には電
界を印加せずに、透明電極27と透明電極30の間の液
晶領域を白濁化させることによって開口制限を行い、さ
らに透明電極31と透明電極34には電界を印加せず
に、液晶36の液晶分子のダイレクターの向きを第3の
透明基板35に平行な方向に配向させ、ネマティック・
コレステリック混合液晶33の屈折率<液晶36の屈折
率、とすることによってネマティック・コレステリック
混合液晶33と液晶36の屈折率差から凹レンズ効果が
発生し、開口数可変素子14Aを透過した光は対物レン
ズ5を駆動することなく第2の光ディスク7上に集光さ
れる。これにより、対物レンズの駆動機構が不要とな
り、構成の簡略化が達成できる。また、これに加えて、
この実施形態では偏光子または偏光ビームスプリッタ
や、1/4波長板が不要となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、光路上に
所要パターンの透明電極を有する液晶ホログラムを配設
し、2種類の光記録媒体の基板の厚さに応じて透明電極
に印加する電界を切り替え、光源からの光を透過させ、
あるいは回折させてそれぞれの光記録媒体に集光スポッ
トを形成するために、少なくとも光を透過させる側の光
記録媒体に対する光利用率を向上させることが可能な光
ヘッド装置を得ることができる。
【0024】また、本発明は、光路上に設けた開口数可
変素子の透明電極間に印加する電界を切り替え、この開
口数可変素子に選択的にレンズ効果を発生させ、かつ同
時にその開口数を制御することが可能とされるので、対
物レンズの作動距離を変えることなく2種類の光記録媒
体のそれぞれの基板厚さに対応した位置に集光スポット
を形成することが可能となり、構成が簡略化された光ヘ
ッド装置が得られる。また、開口数可変素子の透明電極
間に印加する電界を切り替えて、選択的にレンズ効果を
発生させるのと同時に液晶領域を透明化したり白濁化さ
せることによって開口数を変化させることにより、対物
レンズの作動距離を変えることなく2種類の光記録媒体
のそれぞれの基板厚さに対応した位置に集光スポットを
形成することが可能とされ、かつ偏光子を用いることな
く開口数の制御が可能となり構成がさらに簡略化でき、
小型化に有利で、安価な光ヘッド装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成図である。
【図2】液晶ホログラムの平面図と断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の開口数可変素子の平
面図と断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の開口数可変素子の平
面図と断面図である。
【図6】従来の光ヘッド装置の一例の構成図である。
【図7】従来の光ヘッド装置の他の例の構成図である。
【図8】従来装置で用いられる液晶フィルタの平面図と
断面図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 ハーフミラー 3 コリメートレンズ 4 液晶ホログラム 5 対物レンズ 6 第1の光ディスク 7 第2の光ディスク 8 光検出器 9,11 透明電極 10 第1の透明基板 12 第2の透明基板 13 液晶 14,14A 開口数可変素子 16,29 第1の透明基板 19,32 第2の透明基板 22,35 第3の透明基板 20,23,33,36 液晶 15,17,18,21 透明電極 27,28,30,31,34 透明電極 25,26 偏光子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、光源と、この光源からの光
    を光記録媒体上に集光させる対物レンズと、前記光記録
    媒体で反射された光を検出する光検出器とを備える光ヘ
    ッド装置において、前記対物レンズの光源側に液晶ホロ
    グラムを配置しており、この液晶ホログラムには所要パ
    ターンの透明電極が対向配置され、この透明電極に印加
    する電界を制御して前記光源からの光を透過し、または
    回折する構成としたことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記液晶ホログラムは、同心状の干渉パ
    ターンの透明電極を有する第1の透明基板と、全面に透
    明電極が形成された第2の透明基板と、これら第1及び
    第2の透明基板の間に配置された液晶とで構成され、前
    記光源からの光が基板厚さの異なる光記録媒体へ入射す
    ることで生じる光の収差を打ち消すと共に集光位置を変
    化させる機能を有する請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶がホモジニアス配向のネマティ
    ック液晶である請求項2記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも、光源と、この光源からの光
    を光記録媒体上に集光させる対物レンズと、前記光記録
    媒体で反射された光を検出する検出器とを備え、前記対
    物レンズの光源側に開口数可変素子を配置しており、前
    記開口数可変素子は、積層配置された複数の液晶と、こ
    れら液晶間に配置された複数の透明電極とを備えてお
    り、前記各透明電極に印加する電界を制御して前記光源
    からの光を集光または拡散させ、かつ光束を規制する構
    成としたことを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記開口数可変素子が、全面に透明電極
    が形成された第1の透明基板と、両面の全面にそれぞれ
    透明電極が形成され、かつ厚さが一様で球面状に湾曲さ
    れた第2の透明基板と、全面に透明電極が形成された第
    3の透明基板と、前記第1および第2の透明基板の間、
    第2および第3の透明基板の間にそれぞれ配置された第
    1の液晶、第2の液晶とで液晶板が構成され、かつこの
    液晶板を挟んで前記対物レンズの有効径よりも直径の小
    さい円形領域の内側部を取り除いた第1の偏光子と、こ
    れに対向される第2の偏光子を備える請求項4に記載の
    光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の偏光子と、第2の偏光子の組
    み合わせが平行ニコルであり、かつ前記第1、第2の液
    晶がツイストネマティック液晶である請求項5に記載の
    光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の偏光子と、第2の偏光子の組
    み合わせが直交ニコルであり、かつ前記第1の液晶がホ
    モジニアス配向のネマティック液晶であり、前記第2の
    液晶がツイストネマティック液晶である請求項5に記載
    の光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 前記開口数可変素子が、片面に前記対物
    レンズの有効径よりも直径の小さい円形領域の外側と内
    側に分かれた透明電極を形成した第1の透明基板と、両
    面の全面にそれぞれ透明電極が形成され、かつ厚さが一
    様で球面状に湾曲された第2の透明基板と、全面に透明
    電極が形成された第3の透明基板と、前記第1と第2の
    透明基板の間に配設されたネマティック、コレステリッ
    ク混合液晶と、前記第2と第3の透明基板との間に配設
    された第2の液晶とを備える請求項4に記載の光ヘッド
    装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の液晶が、ホモジニアス配向の
    ネマティック液晶である請求項8に記載の光ヘッド装
    置。
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