JPH1091849A - 硬貨機構における硬貨貯蔵量管理システム - Google Patents

硬貨機構における硬貨貯蔵量管理システム

Info

Publication number
JPH1091849A
JPH1091849A JP9209770A JP20977097A JPH1091849A JP H1091849 A JPH1091849 A JP H1091849A JP 9209770 A JP9209770 A JP 9209770A JP 20977097 A JP20977097 A JP 20977097A JP H1091849 A JPH1091849 A JP H1091849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
coin storage
storage device
coins
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9209770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3595653B2 (ja
Inventor
Eiji Itako
英治 潮来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Conlux Co Ltd
Original Assignee
Nippon Conlux Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Conlux Co Ltd filed Critical Nippon Conlux Co Ltd
Priority to JP20977097A priority Critical patent/JP3595653B2/ja
Publication of JPH1091849A publication Critical patent/JPH1091849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3595653B2 publication Critical patent/JP3595653B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵硬貨の回収及び補給時において、貯蔵装
置内に定量の硬貨を初期貯蔵しておくための管理を簡単
に行う。 【解決手段】 カセット式硬貨貯蔵チューブ内の硬貨の
出入りを計数するカウンタCNTnを具備し、硬貨回収
操作時に該カセットが一旦取り外されたことを検知し、
これに応じてカウンタCNTnの値を所定値に初期設定
する。次回の回収操作時に所定のスイッチを操作するこ
とに基づき、カウンタCNTnの現在値が初期設定した
所定値より大であるかの判定を行い、そうであればその
差分の硬貨をチューブから自動的に払い出す。そうでな
ければ、硬貨払出しは行わず、カセットを一旦外して、
所要の硬貨を手動補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機あるい
は両替機等に使用される硬貨機構(コイン・メカニズ
ム)に関し、特に、そのような硬貨機構において硬貨貯
蔵装置に貯蔵された硬貨の貯蔵量を管理するためのシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機あるいは両替機等に使用され
る硬貨機構(コイン・メカニズム)においては、一般に
コインチューブといわれる硬貨貯蔵装置を有しており、
投入された硬貨が該コインチューブの貯蔵硬貨中に補充
され、該コインチューブの貯蔵硬貨中の硬貨が釣銭等と
して払い出される。また、該コインチューブの貯蔵量が
満杯になると、コインチューブからオーバーフローした
硬貨が金庫に導かれるようになっている。そのようなコ
インチューブにおける硬貨貯蔵量の管理にあたって、従
来は、管理者(ルートマン等)がインベントリスイッチ
を操作してコインチューブ内の硬貨を全て排出して売上
金として一旦集金し、それから釣銭用として適量の硬貨
を手動補給するようにしていた。この場合、このときの
手動補給量が次回の売上集計処理の際の起算金額となる
ので、何枚の硬貨を手動補給したのかということは極め
て重要である。そのために、従来は、硬貨を手動補給し
ながら補給枚数を管理者自らが数えるようにするか、若
しくはコインチューブが満杯になるまで手動補給するこ
とにより満杯量を手動補給量とみなすようにしていた。
しかし、前者の場合、補給枚数をいちいち数えながら硬
貨補給を行うのは面倒であり、また、間違いも生じやす
いという問題点があった。一方、後者の場合、コインチ
ューブ寸法の個体差あるいは硬貨の厚みの個体差などの
理由によって、どのコインチューブでも満杯量が必ず同
じ枚数となるとは限らず、管理に不便であった。
【0003】そこで、特公平6−82426号公報にお
いては、任意の初期貯蔵量を各硬貨金種毎に数値設定
し、インベントリ処理時においてこの数値設定された初
期貯蔵量分の硬貨が硬貨貯蔵装置に貯蔵されるように各
金種毎の貯蔵硬貨の払出又は補給処理を行い、通常動作
時において投入硬貨と払出硬貨に相当する増減計数演算
を初期貯蔵量設定数値に対して行い、常に、硬貨貯蔵装
置における正確な貯蔵量を計数管理することができるよ
うにした発明が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術においては、任意の初期貯蔵量を各硬貨金種毎に数値
設定するための数値設定手段を設けなければならず、設
定操作が面倒であった。また、このような数値設定手段
は、自動販売機の中央制御部側に設けられるのが一般的
であり、硬貨機構(コイン・メカニズム)とは少し離れ
たところに設けられるので、不慣れな管理者(ルートマ
ン等)が、硬貨機構(コイン・メカニズム)の操作と中
央制御部側の操作の両方を行うのは煩わしいものであっ
た。本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、管理者
による貯蔵硬貨の回収及び補給時において、硬貨貯蔵装
置内に定量の硬貨を初期貯蔵しておくための管理を簡単
に行うことができるようにした硬貨貯蔵量管理システム
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願で提案する第1の発明に係る硬貨貯蔵量管理シス
テムは、着脱可能な硬貨貯蔵装置と、投入された硬貨を
前記硬貨貯蔵装置に導く機構と、前記硬貨貯蔵装置から
硬貨を払い出す機構と、前記硬貨貯蔵装置が取り外され
たことを検知する検知手段とを備えた硬貨機構におい
て、前記硬貨貯蔵装置内の硬貨貯蔵量の増減をカウント
するための計数手段と、前記硬貨貯蔵装置が一旦取り外
されたことが前記検知手段によって検知されたことに応
じて前記計数手段のカウント内容を所定値にリセットす
る制御と、その後の前記硬貨貯蔵装置への硬貨の投入と
該硬貨貯蔵装置からの硬貨の払い出しに応じて該計数手
段のカウント内容を増減する制御とを行うカウント制御
手段と、管理者によって操作されるスイッチと、前記ス
イッチの操作に応じて、前記計数手段の現カウント値と
前記所定値との差を判定し、硬貨投入量が払出量を上回
っている場合にその差分の硬貨を前記硬貨貯蔵装置から
払い出す払出制御手段とを具備することを特徴とするも
のである。
【0006】管理者が硬貨貯蔵装置を硬貨機構の本体か
ら一旦取り外して再装着する操作を行うと、この取外し
操作があったことが検知手段によって検知され、計数手
段のカウント内容が所定値にリセットされる。この場
合、リセットする所定値は、どのような値でもよく、例
えば「0」にリセットすればよいし、別の適宜の値にプ
リセットしてもよい。(従って、この「リセット」とい
う用語は「プリセット」と同義であると考えられるべき
である。)このとき、硬貨貯蔵装置内に実際にどれだけ
の量の硬貨が初期値(仮にxとする)として貯蔵されて
いるかは問われない。勿論、釣銭不足を来すような硬貨
貯蔵量の不足があっては困るわけであるが、この点は、
硬貨貯蔵装置を一旦取り外したときに必要な適宜の量の
硬貨を手動補給すれば、必要な硬貨貯蔵量を確保するこ
とができる。こうして、管理者によるインベントリ回収
操作時に、硬貨貯蔵装置を一旦取り外して必要とあらば
適量の硬貨を手動補給した上で、これを再装着すれば、
硬貨機構は使用可能な状態となり、かつ、計数手段が適
宜の所定値にリセット(初期設定)される。ここで、前
記計数手段において初期設定される上記所定値(例えば
0)がこの実際の初期貯蔵量を示している必要はないの
で、該所定値と実際の初期貯蔵量(x)とを合わせる格
別の処理は一切不要である。その後、硬貨機構を通常に
稼働させ、その稼働に応じて、硬貨の投入に応じて硬貨
貯蔵装置に硬貨が補充されればその分だけ計数手段のカ
ウント内容が加算計数され(設計上、逆に減算計数とし
てもよい)され、また、反対に、釣銭等として硬貨貯蔵
装置から硬貨が払い出されればその分だけ計数手段のカ
ウント内容が減算計数される(設計上、逆に加算計数と
してもよい)。こうして、硬貨貯蔵装置への硬貨の出入
り量が、初期リセットされた所定値(例えば0)を基準
にして増減計数される。
【0007】インベントリ回収処理時において、管理者
が前記スイッチを操作すると、払出制御手段により、こ
のスイッチの操作に応じて、前記計数手段の現カウント
値と前記所定値との差を判定し、硬貨投入量が払出量を
上回っている場合(例えば「現カウント値>所定値」の
場合)にその差分の硬貨を前記硬貨貯蔵装置から払い出
す制御がなされる。こうして、硬貨貯蔵装置に残された
硬貨の貯蔵量は、前記初期貯蔵量(x)に相当する利用
となり、常に、定量(x)の硬貨が硬貨貯蔵装置に残さ
れるように、インベントリ回収処理を自動的に実行する
ことができる。一方、硬貨投入量が払出量を上回ってい
ない場合(例えば「現カウント値≦所定値」の場合)は
硬貨貯蔵装置からの硬貨払い出しは行われない。そこ
で、インベントリ回収処理の終わりに、管理者が、硬貨
貯蔵装置を本体から一旦取外して、硬貨貯蔵装置内の硬
貨貯蔵量を目視確認し、不足があれば適量の硬貨を手動
補給すればよい。これにより、計数手段が再び所定値
(例えば0)にリセット(初期設定)され、その後の硬
貨出入り量計数演算のための初期値条件を確実かつ容易
に設定することができる。
【0008】このように、本発明によれば、硬貨貯蔵装
置を硬貨機構の本体から一旦取り外したことが検知され
たときに、その後の硬貨出入り量計数演算のための計数
手段のカウント内容を自動的に所定値にリセット(初期
設定)するようにしたので、初期貯蔵量を格別に数値設
定する必要性無しに、管理者による貯蔵硬貨の回収及び
補給時において、硬貨貯蔵装置内に常に定量の硬貨を推
定的に初期貯蔵させる管理を簡単に行うことができるよ
うになる、という優れた効果を奏する。従って、管理者
は、硬貨機構の側だけでの簡易な操作によってインベン
トリ回収操作を行うことができ、また、操作上の煩わし
さもない。
【0009】なお、貯蔵硬貨の不足時の処理をより容易
に行うことができるようにするために、次のような対策
を施すとよい。すなわち、前記硬貨貯蔵装置を、内部を
透視できる壁体部分を含む硬貨チューブにより構成し、
該チューブの所定量硬貨貯蔵位置に可視的なマークを施
してなり、これにより、貯蔵硬貨が不足している場合は
該マークを目印にして該所定量硬貨貯蔵位置まで硬貨を
手動補給することができるようにする。従って、インベ
ントリ回収処理の終わりに、硬貨の不足の有無を目視確
認しやすいものとなり、また、定量に相当する硬貨を手
動補給によって初期貯蔵させることが、マークを目印に
することによって、非常にやり易いものとなる。
【0010】また、前記検知手段の出力に基づき、前記
硬貨貯蔵装置の取り外しに応じてリセットされ、該硬貨
貯蔵装置の装着に応じてセットされるフラグと、電源投
入時に前記フラグをリセットする初期化手段とを更に備
え、前記払出制御手段は、前記フラグがセットされてい
ることを条件に前記差分の硬貨の払出制御を行うものと
すれば、停電対策に役立つ。すなわち、前回のインベン
トリ回収時から今回のインベントリ回収時までの間に停
電があった場合、計数手段のカウント内容は信頼性のな
いものとなってしまうので、この内容に基づいて硬貨の
払出制御を行ううことは好ましくない。そこで、停電に
よってフラグがリセットされることにより、硬貨の払出
制御を行わないものとすることにより、不都合を回避で
きる。なお、計数手段がバッテリバックアップされてい
る場合若しくは不揮発性メモリからなる場合は、そのよ
うなフラグ管理は不要である。
【0011】上記課題を解決するために本願で提案する
第2の発明に係る硬貨貯蔵量管理システムは、着脱可能
な硬貨貯蔵装置と、投入された硬貨を前記硬貨貯蔵装置
に導く機構と、前記硬貨貯蔵装置から硬貨を払い出す機
構と、前記硬貨貯蔵装置が取り外されたことを検知する
第1の検知手段と、前記硬貨貯蔵装置の硬貨貯蔵量が所
定の満杯位置に達していることを検知するための第2の
検知手段と、前記硬貨貯蔵装置の硬貨貯蔵量が所定の空
位置まで減っていることを検知するための第3の検知手
段を備えた硬貨機構において、前記硬貨貯蔵装置内の硬
貨貯蔵量の増減をカウントするための計数手段と、前記
硬貨貯蔵装置が一旦取り外されてから再装着されたこと
が前記第1の検知手段によって検知されたとき、前記計
数手段のカウント内容を第1の所定値にプリセットする
第1のプリセット制御手段と、前記第2の検知手段によ
る満杯検知に応じて前記計数手段のカウント内容を満杯
位置に対応する第2の所定値にプリセットし、前記第3
の検知手段による空検知に応じて前記計数手段のカウン
ト内容を空位置に対応する第3の所定値にプリセットす
る第2のプリセット制御手段と、前記硬貨貯蔵装置への
硬貨の投入と該硬貨貯蔵装置からの硬貨の払い出しに応
じて該計数手段のカウント内容を増減する制御とを行う
カウント制御手段と、管理者によって操作されるスイッ
チと、前記スイッチの操作に応じて、前記計数手段の現
カウント値と前記第1の所定値との差を判定し、硬貨投
入量が払出量を上回っている場合にその差分の硬貨を前
記硬貨貯蔵装置から払い出す払出制御手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0012】この第2の発明によれば、硬貨貯蔵装置を
硬貨機構の本体から一旦取り外したことが検知されたと
きに、その後の硬貨出入り量計数演算のための計数手段
のカウント内容を自動的に第1の所定値にプリセット
(初期設定)する点で、前記第1の発明と共通してお
り、上述と同様の作用・効果を奏する。この場合、前述
と同様に、計数手段にプリセット(初期設定)する第1
の所定値は、正確な硬貨貯蔵量を必ずしも示しているわ
けではない。第2の発明が、第1の発明と異なる点は、
第2の検知手段による満杯検知に応じて計数手段のカウ
ント内容を満杯位置に対応する第2の所定値にプリセッ
トし、また、第3の検知手段による空検知(釣銭不足検
知)に応じて計数手段のカウント内容を空位置(釣銭不
足位置)に対応する第3の所定値にプリセットする第2
のプリセット制御手段を具備している点である。これに
よって、通常の稼働中に、実際の硬貨貯蔵量が満杯量に
なったとき、又は空量になったとき、それぞれに対応す
る第2又は第3の所定値が計数手段にプリセットされ、
該計数手段のカウント内容が正確な硬貨貯蔵量を示す値
に自動修正される。従って、硬貨貯蔵量の管理精度を向
上させることができる。
【0013】上記第1の発明と同様に、第2の発明にお
いても、貯蔵硬貨の不足時の処理をより容易に行うこと
ができるようにするために、前記硬貨貯蔵装置を、内部
を透視できる壁体部分を含む硬貨チューブにより構成
し、該チューブの所定量硬貨貯蔵位置に可視的なマーク
を施してなり、これにより、貯蔵硬貨が不足している場
合は該マークを目印にして該所定量硬貨貯蔵位置まで硬
貨を手動補給することができるようにしてよい。また、
前記検知手段の出力に基づき、前記硬貨貯蔵装置の取り
外しに応じてリセットされ、該硬貨貯蔵装置の装着に応
じてセットされるフラグと、電源投入時に前記フラグを
リセットする初期化手段とを更に備え、前記払出制御手
段は、前記フラグがセットされていることを条件に前記
差分の硬貨の払出制御を行うようにしてよい。更に、前
記スイッチ(すなわちインベントリスイッチ)の操作時
に前記フラグがリセットされている場合であって、前記
第3の検知手段が空検知をしていない場合、該第3の検
知手段が空検知をするまで前記硬貨貯蔵装置の硬貨を自
動的に払い出す制御をする第2の払出制御手段を備える
ようにしてもよい。すなわち、停電があった場合は、計
数手段のカウント内容が不正確になるが、第3の検知手
段が空検知をしていない場合は、貯蔵装置内に十分な量
の硬貨が貯蔵されている可能性があるので、これらの硬
貨は、当然、インベントリ回収処理においては排出して
回収されるべきものである。そこで、該第3の検知手段
が空検知をするまで自動的に硬貨払い出しを行うように
制御するのが好ましい。勿論、その後、インベントリ回
収処理を終了するときに、貯蔵装置を本体から取り外し
て貯蔵硬貨の不足があれば手動補給を行い、かつ、計数
手段のカウント内容が第1の所定値にプリセットされる
のは、前述と同様である。計数手段がバッテリバックア
ップされている場合若しくは不揮発性メモリからなる場
合は、そのようなフラグ管理と第2の払出制御手段を不
要にすることができるのは勿論である。なお、通常知ら
れているように、硬貨貯蔵装置が複数の硬貨貯蔵チュー
ブを具備していてよく、その場合は、上述した各制御を
各チューブ毎に行うようにするのは勿論である。
【0014】第1及び第2の発明のそれぞれにおいて、
変形例として、硬貨貯蔵装置が取り外されたことを検知
する検知手段を省略し、その代わりに、管理者によって
操作される前記スイッチの操作に応じた前記計数手段の
現カウント値と前記所定値との差の判定を行なった後
に、計数手段の内容を所定値に自動的にリセットするよ
うにしてもよい。すなわち、そのような第1の発明の変
形例は、前記硬貨貯蔵装置内の硬貨貯蔵量の増減をカウ
ントするための計数手段と、前記硬貨貯蔵装置への硬貨
の投入と該硬貨貯蔵装置からの硬貨の払い出しに応じて
該計数手段のカウント内容を増減する制御とを行うカウ
ント制御手段と、管理者によって操作されるスイッチ
と、前記スイッチの操作に応じて、前記計数手段の現カ
ウント値と所定のリセット値との差を判定し、硬貨投入
量が払出量を上回っている場合にその差分の硬貨を前記
硬貨貯蔵装置から払い出す払出制御手段と、前記スイッ
チの操作に応じて前記判定を行なった後に、前記計数手
段のカウント内容を前記所定のリセット値にリセットす
るリセット制御手段とを具備することを特徴とする。
【0015】また、そのような第2の発明の変形例は、
前記硬貨貯蔵装置の硬貨貯蔵量が所定の満杯位置に達し
ていることを検知するための第1の検知手段と、前記硬
貨貯蔵装置の硬貨貯蔵量が所定の空位置まで減っている
ことを検知するための第2の検知手段と、前記硬貨貯蔵
装置内の硬貨貯蔵量の増減をカウントするための計数手
段と、前記硬貨貯蔵装置への硬貨の投入と該硬貨貯蔵装
置からの硬貨の払い出しに応じて該計数手段のカウント
内容を増減する制御とを行うカウント制御手段と、管理
者によって操作されるスイッチと、前記スイッチの操作
に応じて、前記計数手段の現カウント値と第1の所定値
との差を判定し、硬貨投入量が払出量を上回っている場
合にその差分の硬貨を前記硬貨貯蔵装置から払い出す払
出制御手段と、 前記スイッチの操作に応じて前記判定
を行なった後に、前記計数手段のカウント内容を前記第
1の所定値にプリセットする第1のプリセット制御手段
と、前記第1の検知手段による満杯検知に応じて前記計
数手段のカウント内容を満杯位置に対応する第2の所定
値にプリセットし、前記第2の検知手段による空検知に
応じて前記計数手段のカウント内容を空位置に対応する
第3の所定値にプリセットする第2のプリセット制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明を
適用した硬貨機構(コインメカニズム)10の機構部の
一例を示す略図であり、図2はこの硬貨機構10に搭載
される制御回路装置の一実施例を示すハード構成ブロッ
ク図である。硬貨機構10は、大別して、硬貨選別機1
1と、硬貨貯蔵装置12と、硬貨払出し機構13と、図
2に示す制御回路装置とを含んでいる。硬貨選別機11
は、入口14から導入される投入硬貨の真偽を判別し、
正貨と偽貨を機械的に振り分け、偽貨は返却通路(図示
せず)に導き、正貨を金種別に機械的に振り分ける。硬
貨貯蔵装置12は、金種別の硬貨チューブA,B,C,
Dを含んでおり、硬貨機構10の本体フレームに対して
着脱自在なカセットタイプのものである。硬貨選別機1
1で振り分けられた金種別の投入硬貨が該金種に対応す
る硬貨チューブA,B,C,Dに貯蔵される。硬貨払出
し機構13は、釣銭等として硬貨チューブA,B,C,
Dのいずれかから選択的に硬貨を払い出す。周知のよう
に、硬貨選別機11は、電子的又は機械式の投入硬貨セ
ンサ(図示せず)を含んでおり、正貨と判別されて硬貨
貯蔵装置12に受け入れられた投入硬貨に応答して金種
別投入硬貨検知信号を発生する。
【0017】硬貨機構10の所定の位置には、カセット
式の硬貨貯蔵装置12が硬貨機構10の本体から取り外
されたことを検知するカセット脱着センサ15が設けら
れている。また、硬貨貯蔵装置12の各チューブに関連
して、満杯センサ16a,16b,16c,16dと、
釣銭不足センサ17a,17b,17c,17dと、が
夫々設けられている。満杯センサ16a〜16dは、対
応するチューブA〜D内の硬貨貯蔵量が所定の満杯位置
に達していることを検知するためのものである。釣銭不
足センサ17a〜17dは、対応するチューブA〜D内
の硬貨貯蔵量が所定の空位置(釣銭不足位置)まで減っ
ていることを検知するためのものである。なお、この所
定の空位置(釣銭不足位置)とは、貯蔵量0に限らず、
釣銭用の貯蔵硬貨の不足を警告する基準となる適宜の少
ない量に対応する位置である。なお、硬貨貯蔵装置12
の各チューブの硬貨貯蔵量が満杯位置を越えてオーバー
フローした場合、図示しない金庫にオーバーフローした
硬貨が導かれるようになっているが、この点について特
に詳しく説明しない。これまで説明した硬貨機構10の
構成は、公知のものである。従って、これに限定され
ず、他の同等の又は類似の構成を適宜採用してもよい。
【0018】硬貨機構10の本体フレームの適宜個所
に、定量釣銭合わせスイッチ18が設けられている。こ
のスイッチ18は、貯蔵硬貨の回収(インベントリ)処
理時に、管理者(ルートマン)によって操作されるもの
である。このスイッチ18のオン操作に応答して、本発
明に従う「定量釣銭合わせ処理」(硬貨貯蔵装置12内
の貯蔵硬貨のうち余剰の硬貨を自動払出しすることによ
り、定量の硬貨が残されて釣銭用硬貨として初期貯蔵さ
れるようにする処理)が行われる。なお、硬貨貯蔵装置
12の各チューブA〜D毎の在庫硬貨量を目視確認でき
るようにするために、該各チューブA〜Dの壁体の少な
くとも一部分を内部を透視できるような透明体によって
構成するとよい。また、各チューブA〜Dの所定量硬貨
貯蔵位置に可視的なマークを施し、該マークを目安にし
て、硬貨貯蔵量が適量であるか否かを目視確認できるよ
うにするとよい。
【0019】図2について説明すると、硬貨機構10の
各種動作の制御のためにマイクロコンピュータ20が設
けられており、上述の各種センサ15,16a〜16
d,17a〜17dの出力、スイッチ18の出力、硬貨
選別機11の入金センサ21の出力が、マイクロコンピ
ュータ20に入力される。マイクロコンピュータ20
は、これらの入力に応じて図3〜図6に示すようなフロ
ーを含む処理を実行する。この処理の過程で、硬貨払出
し機構13を作動させて所要の硬貨を所要の硬貨チュー
ブA〜Dから払い出す必要が生じた場合、硬貨払出命令
を硬貨払出ドライバ22に与える。硬貨払出ドライバ2
2は、硬貨払出し機構13内のモータやソレノイドなど
である。また、マイクロコンピュータ20は、外部通信
インタフェース23を介して他の制御装置(例えば自動
販売機本体の中央制御装置)と情報のやりとりを行う。
例えば、投入金額情報を自動販売機本体の中央制御装置
に与えたり、自動販売機本体の中央制御装置から釣銭払
出し命令を受けたりするために、外部通信インタフェー
ス23が利用される。しかし、本発明においては、貯蔵
硬貨の回収(インベントリ)処理時においては、自動販
売機本体の中央制御装置との間での情報のやり取りは不
要であり、硬貨機構10の側のみで処理が行われるよう
になっている。
【0020】マイクロコンピュータ20の内部には、硬
貨貯蔵装置12の各チューブA〜D毎に硬貨の出入り量
(増減)を加減算計数するための硬貨出入カウンタCN
Tnと、在庫設定フラグFが設けられる。追って説明す
るように、各チューブ毎の硬貨出入カウンタCNTn
は、カセット式の硬貨貯蔵装置12が一旦取り外された
ことがセンサ15によって検知されたことに応じてその
カウント内容が所定の初期値(例えば0)にリセットさ
れ、その後の各チューブへの硬貨の投入と該チューブか
らの硬貨の払い出しに応じてそのカウント内容が増減
(加減算)制御されるものである。また、在庫設定フラ
グFは、前記センサ15の出力に基づき、カセット式の
硬貨貯蔵装置12の取り外しに応じて“0”にリセット
され、該硬貨貯蔵装置12の装着に応じて“1”にセッ
トされるフラグであり、硬貨貯蔵装置12の取り外しと
再装着がなされたことによって、硬貨貯蔵装置12内の
硬貨貯蔵量の初期設操作がなされたものと擬制する。ま
た、このフラグFは、電源投入時に“0”にリセットさ
れるようになっており、貯蔵硬貨の回収(インベント
リ)処理を行うときに、このフラグFが“0”にリセッ
トされている場合は、停電が有ったことを示す。
【0021】次に、図3〜図6を参照して具体的な制御
例について説明する。図3は、電源投入に基づいて実行
されるメインのフローを略示する図である。電源投入さ
れると、ステップS1において直ちに所定の各種初期設
定処理が行われる。この初期設定処理には、上記の在庫
設定フラグFを“0”にリセットすることと、各チュー
ブ毎の硬貨出入カウンタCNTnのカウント内容を所定
値(例えば0)に夫々リセットすることが含まれてい
る。ステップS2は、通常の硬貨投入及び払出制御処理
を包括的に示すものである。この点は本発明の要旨では
ないので詳しい説明は省く。硬貨の投入があった場合又
は硬貨の払出しを行う場合は、このステップS2で所要
の処理を行った後、次のステップS3に行く。硬貨の投
入もなく、また硬貨の払出しも行わない場合は、直ちに
次のステップS3に行く。ステップS3では、前記カセ
ット脱着センサ15の出力に基づき、硬貨貯蔵装置12
に取り外しイベントがあったか否かを判定する。すなわ
ち、センサ15の出力がカセットオンからオフに変化し
たかどうかを調べる。YESであれば、ステップS4に
行き、「カセット外れ処理」(詳細は図4)を行う。す
なわち、硬貨貯蔵装置12に取り外しイベントがあった
場合は、各チューブA〜Dの硬貨出入カウンタCNTn
を所定値(例えば0)にリセットし、かつ、在庫設定フ
ラグFを“0”にリセットする(図4のステップS4
1)。
【0022】次のステップS5では、前記カセット脱着
センサ15の出力に基づき、硬貨貯蔵装置12に装着イ
ベントがあったか否かを判定する。すなわち、センサ1
5の出力がカセットオフからオンに変化したかどうかを
調べる。YESであれば、ステップS6に行き、「カセ
ット装着処理」(詳細は図5)を行う。すなわち、硬貨
貯蔵装置12に装着イベントがあった場合は、在庫設定
フラグFを“1”にセットする(図5のステップS6
1)。次のステップS7では、前記ステップS2での硬
貨投入処理又は払出処理に対応して、投入硬貨が補充さ
れたチューブの硬貨出入カウンタCNTnのカウント内
容を+1だけ増加する処理、若しくは、硬貨が払い出さ
れたチューブの硬貨出入カウンタCNTnのカウント内
容を−1だけ減少する処理を行う。こうして、各硬貨チ
ューブA〜Dから出入りした硬貨枚数が、対応する硬貨
出入カウンタCNTnのカウント内容に対して加減算さ
れる。なお、硬貨の投入もなく、また硬貨の払出しも行
われていない場合は、直ちに次のステップS8に行く。
なお、硬貨が投入された場合であっても、対応するチュ
ーブが満杯状態であることにより、該投入硬貨がチュー
ブに補充されずに金庫にオーバーフローした場合は、カ
ウンタCNTnの+1カウントを行わないのは勿論であ
る。ステップS8では、定量釣銭合わせスイッチ18が
オン操作されたかどうかを調べる。NOであれば、ステ
ップS2に戻り、メインルーチンを繰り返す。YESで
あれば、ステップS9に行き、「定量釣銭合わせ処理」
(詳細は図6)を行う。
【0023】次に、動作例について説明する。まず、最
初は、硬貨貯蔵装置12の各チューブA〜Dには、適量
の硬貨を貯蔵しておくものとする。すなわち、釣銭用と
して使用される金種の硬貨を貯蔵するチューブにおいて
は、釣銭不足を来すような硬貨貯蔵量の不足が始めから
あっては困るので、適量の硬貨を手動補給しておく。こ
の手動補給時に、硬貨貯蔵装置12のカセットの取外し
と再装着が行われるので、ステップS4とS6の処理に
より(図4,図5)各金種毎の硬貨出入カウンタCNT
nが所定値「0」にリセットされ、かつ、在庫設定フラ
グFが一旦“0”にリセットされてから“1”にセット
される。このとき、各金種毎の硬貨出入カウンタCNT
nのカウント内容は所定値「0」であり、硬貨貯蔵装置
12の各チューブA〜Dに実際に貯蔵されている硬貨量
(初期貯蔵量)に一致していないが、それで構わない。
すなわち、硬貨出入カウンタCNTnは未知の初期貯蔵
量(x)を基準にした硬貨の出入り量をカウントする目
的で使用されるので、初期貯蔵量(x)の具体的数値は
未知であってもよい。
【0024】通常の稼働動作中において、硬貨が投入さ
れて、その金種に対応する硬貨貯蔵装置12の或るチュ
ーブA〜Dに補給されると、該金種に対応する硬貨出入
カウンタCNTnのカウント内容が+1増加される(ス
テップS7)。また、釣銭等として、硬貨貯蔵装置12
の或るチューブA〜Dから硬貨が払い出されると、該金
種に対応する硬貨出入カウンタCNTnのカウント内容
が−1減少される(ステップS7)。こうして、各チュ
ーブA〜Dに対応する硬貨出入カウンタCNTnにおい
ては、各チューブA〜Dにおける硬貨の出入り量の差が
累積的にカウントされる。なお、チューブA〜Dから硬
貨が払い出されたことは、例えば、金種別の払い出し制
御ソレノイド制御信号あるいは払い出しモータのキャリ
アスイッチ作動信号あるいは硬貨払い出し検出スイッチ
の出力信号など、従来公知の手段によって検出すること
ができる。
【0025】やがて、管理者が、売上げ管理のために、
定量釣銭合わせスイッチ18をオン操作すると、図3の
ステップS8がYESに分岐し、ステップS9の「定量
釣銭合わせ処理」を行う。この「定量釣銭合わせ処理」
では、硬貨貯蔵装置12の貯蔵硬貨のうち釣銭用硬貨と
して定量若しくは適量の硬貨を残し、その他の硬貨を自
動的に払い出す処理を行う。図6によって、「定量釣銭
合わせ処理」について説明すると、まず、ステップS9
1では、在庫設定フラグFが“1”であるか否かを判断
する。稼働動作中に停電がなければ、前回の回収処理時
に硬貨貯蔵装置12のカセットを装着したときに該フラ
グFが“1”にセットされているので、YESであり、
次のステップS92に行く。ステップS92では、各チ
ューブ毎の硬貨出入カウンタCNTnのカウント値が初
期リセットした所定値すなわち「0」よりも大きいかど
うかを夫々判定し、そうであれば、その差分、すなわち
初期リセットした所定値が「0」ならばカウンタCNT
nのカウント値、に相当する枚数の硬貨を当該チューブ
から払い出すようセットする。次のステップS93で
は、前ステップでセットされた枚数分の硬貨を、対応す
るチューブから、夫々自動的に払い出す。
【0026】図6の処理を行うときの、或るチューブに
対応する硬貨出入カウンタCNTnのカウント値をMと
すると、このカウント値Mは、該チューブに入った硬貨
枚数とそこから払い出された硬貨枚数との差を示してい
る。従って、該チューブにおける未知の初期貯蔵量をx
とすると、上記ステップS92,S93によって払出処
理を行う直前における該チューブの実際の硬貨貯蔵量
は、「x+M」である。そして、上記ステップS92,
S93によってカウント値Mに相当する枚数の硬貨が該
チューブから自動的に払い出されるので、該チューブに
は前記初期貯蔵量xに相当する定量(未知数ではあるが
定量である)の硬貨が残される。このようにして、釣銭
用の硬貨として、定量(x)の硬貨をチューブ内に自動
的に残し、他の硬貨を自動的に払い出して回収する処理
を容易に行うことができる。
【0027】なお、或るチューブに対する硬貨補給量よ
りも該チューブからの硬貨払出量の方が多かった場合
は、ステップS92での「CNTn>0」の判断は、該
チューブについてはNOとなる。そのようなチューブに
ついては、ステップS93での硬貨払い出し処理は行わ
ない。ところで、ステップS92での判断で「CNTn
>0」が成立しなかったチューブについては、該チュー
ブ内の実際の硬貨貯蔵量が初期貯蔵量xよりも減ってお
り、釣銭用硬貨の不足を来たしている怖れが大である。
そのため、管理者は、必ず、この回収処理の最後に、硬
貨貯蔵装置12のカセットを本体から一旦取り外して各
チューブの硬貨貯蔵状態を目視確認するものとする。前
述の通り、硬貨貯蔵装置12の各チューブA〜D毎の所
定量硬貨貯蔵位置に施された可視的なマークを目安にし
て、透明体を通して硬貨貯蔵状態を目視確認し、硬貨貯
蔵量がマーク位置に満たないチューブについては、マー
ク位置を満たすように所要量の硬貨を手動補給してやる
ものとする。それから、硬貨貯蔵装置12のカセットを
本体に再装着する。この硬貨貯蔵装置12のカセット取
外しと再装着に応じて、ステップS41,S61(図
4,図5)の処理により、各チューブに対応する硬貨出
入カウンタCNTnのカウント内容が所定値(例えば
0)にリセットされ、かつ在庫設定フラグFが“1”に
セットされる。ところで、硬貨貯蔵装置12の各チュー
ブA〜D毎の所定量硬貨貯蔵位置に施す可視的なマーク
は、例えば接着式の色テープまたはシール等の手段によ
って、そのマーク位置を変更可能なようにするとよい。
これによって、次回のインベントリ処理時において、か
なり硬貨貯蔵量が減っている場合は、マークの位置を変
更して所定量硬貨貯蔵位置のレベルを上げるように管理
することができる。
【0028】なお、通常の稼働動作中に停電があった場
合は、電源回復時に図3のステップS1によって初期設
定処理がなされ、在庫設定フラグFが“0”にリセット
される。これにより、その後、定量釣銭合わせスイッチ
18がオン操作されたとき、図6のステップS91がN
Oと判定され、ステップS92,S93の処理を行わず
に、終了する。これは、停電によって、硬貨出入カウン
タCNTnのカウント内容が不正確になっているからで
ある。そのような場合は、上記のように硬貨貯蔵装置1
2のカセットを本体から取り外したときに、その硬貨貯
蔵量を前記マークを目安にして目視確認し、余剰があれ
ば手動回収し、不足があれば手動補給してやればよい。
なお、硬貨出入カウンタCNTnをバッテリバックアッ
プするか又はその他の不揮発性メモリによって構成すれ
ば、このような停電時の対策は不要である。
【0029】図12は、図6に示された「定量釣銭合わ
せ処理」の変更例を示す。図12において、ステップS
91からS93までの処理は、図6に示された同一番号
のステップによる処理と同じである。図12において
は、ステップS91がNOのとき又はステップS93の
後に行なうべき処理として、ステップS81とS82が
挿入されている。ステップS81の処理内容は、図4に
おけるステップS41と同じであり、各チューブA〜D
の硬貨出入カウンタCNTnを所定値(例えば0)にリ
セットし、かつ、在庫設定フラグFを“0”にリセット
する処理からなる。また、ステップS82の処理内容
は、図5におけるステップS61と同じであり、在庫設
定フラグFを“1”にセットする処理からなる。すなわ
ち、この図12に示す変更例においては、硬貨貯蔵装置
12のカセットの取り外しと再装着操作を実際に行なう
必要性無しに、「定量釣銭合わせ処理」のルーチンの最
後で、「カセット外れ処理」(図4)と「カセット装着
処理」(図5)と同じ処理であるステップS81とS8
2の処理を自動的に行なうようにしている。従って、こ
の変更例によれば、硬貨貯蔵装置12のカセットを一旦
取り外してそれから再装着する手間を省くことができ
る。すなわち、図6の例では、硬貨貯蔵装置12に硬貨
を手動補給する必要のない場合であっても、硬貨貯蔵装
置12のカセットを一旦取り外してそれから再装着する
手間が必要であるが、図12の例ではその必要がない。
なお、図12の例を採用する場合は、カセット脱着セン
サ15を省略し、かつ、図3におけるステップS3〜S
6を省略してもよい。
【0030】なお、図12の例の場合、硬貨貯蔵装置1
2の各チューブA〜Dに対する必要な硬貨の補充は、図
6の例と同様に、硬貨貯蔵装置12のカセットを一旦取
り外して各チューブに必要な硬貨を手動補給し、それか
らカセットを再装着するようにしてよい。あるいは、硬
貨貯蔵装置12のカセットを本体に装着したままの状態
で、各チューブの硬貨貯蔵状態を目視確認しながら、入
口14(又はその前段の硬貨投入スロット)から必要な
金種と枚数の硬貨を手動投入することにより、行なうよ
うにしてもよい。図12の変更例として、図13に示す
ように、ステップS81の手前に、所定の選択スイッチ
(図示せず)がオンされたか否かを判定するステップS
83を設け、YESの場合はステップS81とS82の
処理を行なうが、NOの場合はステップS81とS82
の処理をジャンプしてリターンに行くように、構成して
もよい。そうすれば、硬貨貯蔵装置12のカセットを一
旦取り外して各チューブに必要な硬貨を手動補給しよう
と考えている場合は、該所定の選択スイッチをオフのま
まにしておき、ステップS81とS82の処理を行なわ
ないようにすることができる。その場合は、図6と同様
の実施形態となる。一方、硬貨貯蔵装置12のカセット
を取り外すつもりのない場合は、該所定の選択スイッチ
をオンし、ステップS81とS82の処理を行なうよう
にする。
【0031】次に、第2の発明についての実施の一形態
を説明する。第2の発明については、硬貨機構10の構
成は図1に示したものと同様のものを用いることがで
き、各チューブ毎の満杯センサ16a〜16dと釣銭不
足センサ17a〜17dを使用して、硬貨出入カウンタ
CNTnにおける硬貨貯蔵量の管理精度を向上させるこ
とができるようにしている。図7は、第2の発明を実施
するために使用する、図2と同様の、制御回路ブロック
図である。図2と異なる点はマイクロコンピュータ20
に付属して不揮発性書替え可能ROM24が設けられて
いる点であり、他は図2と同じである。不揮発性書替え
可能ROM24は、釣銭用硬貨の適正な在庫として初期
貯蔵しておくべき規定値Knを示す数値を記憶している
ものである。この規定値Knは各チューブ毎に設定され
るようになっていてよく、各チューブ毎に設定された規
定値Knを示す数値がROM24に記憶されている。前
述の第1の発明の実施例においては、実際の初期貯蔵量
xと、硬貨出入カウンタCNTnにリセット(プリセッ
ト)される所定値(例えば0)とが必ずしも一致してい
ない。これに対して、第2の発明においては、規定値K
nと実際の初期貯蔵量xは一致若しくは略対応している
ものとし、この規定値Knを示す数値をROM24から
読み出して硬貨出入カウンタCNTnにプリセットする
ことにより、実際の初期貯蔵量xと、硬貨出入カウンタ
CNTnにプリセットされる所定値(第1の所定値)と
が一致若しくは略対応するようにしている。
【0032】図8〜図11は、第2の発明を実施するた
めに使用されるフロー図である。図8は電源投入に応じ
てスタートするメインフローの一例を示し、図3と同様
の処理を行うステップは同一番号を付して説明を省略す
る。図9は、図8のステップS4における「カセット外
れ処理」の詳細例を示す。図10は、図8のステップS
6における「カセット装着処理」の詳細例を示す。図1
1は、図8のステップS9における「定量釣銭合わせ処
理」の詳細例を示す。図8において、ステップS11と
S12は初期設定処理であり、ステップS11では、各
チューブの硬貨出入カウンタCNTnの内容を0にリセ
ットすると共に、各チューブ毎の在庫記憶フラグFnを
“0”にリセットする。ステップS12では、不揮発性
書替え可能ROM24から各チューブ毎の適正在庫規定
値Knを読み出し、適宜のレジスタにバッファ記憶して
おくと共に、設定フラグSFを“0”にリセットする。
この設定フラグSFは、適正在庫規定値Knを設定する
処理の管理を行うためのものである。
【0033】図8のステップS3〜S6では、図3のス
テップS3〜S6と同様に、硬貨貯蔵装置12の脱着イ
ベント検出に応じて「カセット外れ処理」又は「カセッ
ト装着処理」を行う。ただし、「カセット外れ処理」と
「カセット装着処理」の詳細は、図9,図10に示すよ
うに、図4,図5の例とは異なっている。図9の「カセ
ット外れ処理」では、まず、ステップS42で、各チュ
ーブA〜Dの硬貨出入カウンタCNTnのカウント内容
を0にリセットし、かつ、在庫記憶フラグFnを“0”
にリセットする。次に、ステップS43では、設定フラ
グSFが“0”であるか否かを調べる。NOであれば、
この処理をリターンするが、YESであれば、ステップ
S44に行き、設定フラグSFを“1”に変更する。図
10の「カセット装着処理」では、まず、ステップS6
2で各チューブA〜D毎の釣銭不足センサ17a〜17
dの出力をチェックし、釣銭用硬貨有り=YESのチュ
ーブ(所定の釣銭不足量よりも多い硬貨を貯蔵している
チューブ)についてステップS63の処理を行う。釣銭
用硬貨有り=NOのチューブ(所定の釣銭不足量以下の
硬貨しか貯蔵していないチューブ)についてはステップ
S63の処理を行わない。ステップS63では、ステッ
プS62で釣銭用硬貨有り=YESと判定されたチュー
ブについて、その硬貨出入カウンタCNTnのカウント
内容として前記適正在庫規定値Kn(第1の所定値)を
プリセットし、かつ対応する在庫記憶フラグFnを
“1”にセットする。一方、ステップS64では、全チ
ューブA〜Dが釣銭用硬貨不足状態であるかを確認す
る。YESであれば、ステップS65に行き、設定フラ
グSFが“1”であるかどうかを調べる。YESであれ
ば、ステップS65に行き、設定フラグSFを“2”に
変更する。
【0034】図8に戻り、ステップS7では、図3のス
テップS7と略同様に、各チューブの硬貨出入りに応じ
て硬貨出入カウンタCNTnを+1または−1ずつ増加
又は減少する処理を行う。また、これに加えて、設定フ
ラグSFが“2”でなければこれを“99”に変更する
フラグ管理をも行う。また、定量釣銭合わせスイッチ1
8がオン操作されたことが検出されると、ステップS8
のYESからステップS9に行き、図11に示された
「定量釣銭合わせ処理」を行う。図8のステップS13
では、いずれかの満杯センサ16a〜16dに満杯オン
イベントがあったか(満杯に変化したか)を検出する。
YESの場合は、ステップS15に行き、対応する硬貨
出入カウンタCNTnのカウント内容を所定の満杯位置
に対応する満杯規定値(第2の所定値)にプリセットす
るとともに、対応する在庫記憶フラグFnを“1”にセ
ットする。ステップS14では、いずれかの釣銭不足セ
ンサ17a〜17dに不足オンイベントがあったか(釣
銭不足無しから釣銭不足有りに変化したか)を検出す
る。YESの場合は、ステップS16に行き、対応する
硬貨出入カウンタCNTnのカウント内容を所定の不足
位置に対応する不足規定値(第3の所定値)にプリセッ
トするとともに、対応する在庫記憶フラグFnを“1”
にセットする。
【0035】次に、図8〜図11を参照して動作例につ
いて説明する。まず、各金種毎の適正在庫規定値Knを
設定する処理について、その一例を説明する。この設定
処理は、硬貨貯蔵装置12のカセットを一旦外して、チ
ューブ内の貯蔵硬貨をすべて零とし、それから、硬貨貯
蔵装置12のカセットを再装着すると共に定量釣銭合わ
せスイッチ18をオン操作し、それから、各金種の硬貨
を夫々規定値Knとして設定したい枚数だけ投入するこ
とによって行う。その場合、硬貨貯蔵装置12のカセッ
ト外しに応じて、図9の「カセット外れ処理」が行わ
れ、ステップS43で設定フラグSFが“0”であるこ
とを確認して、該設定フラグSFを“1”にセットす
る。それから、硬貨貯蔵装置12のカセット再装着に応
じて、図10の「カセット装着処理」が行われ、ステッ
プS62,S64で、各チューブA〜Dがすべて釣銭不
足状態となっていることを確認し、ステップS65に行
く。このステップS65で設定フラグSFが“1”であ
ることを確認し、ステップS66で、該設定フラグSF
を“2”にセットする。こうして、各金種毎の適正在庫
規定値Knを設定する処理を行うときに、設定フラグS
Fが“2”にセットされる。そして、定量釣銭合わせス
イッチ18のオン操作に応じて図11の定量釣銭合わせ
処理を行う状態となる。図11の処理において、ステッ
プS94で、設定フラグSFが“2”であるかどうかが
調べられる。今は、上記のようにSF=“2”にセット
されているので、ステップS99に行く。ステップS9
9では、投入された金種別の硬貨枚数を、不揮発性書替
え可能ROM24に、各金種毎の適正在庫規定値Knと
して夫々格納すると共に、この適正在庫規定値Knを対
応する硬貨出入カウンタCNTnに夫々プリセットし、
かつ、すべての在庫記憶フラグFnを“1”にセット
し、設定フラグSFを“99”に変更する。こうして、
設定フラグSFが“99”にセットされると、各金種毎
の適正在庫規定値Knを設定する処理が終了したことを
示す。なお、或るチューブに関して在庫記憶フラグFn
が“1”にセットされているときは、そのチューブに関
する硬貨出入カウンタCNTnの値が或る程度正確であ
ることを示している。
【0036】通常の稼働動作中において、硬貨が投入さ
れて、その金種に対応する硬貨貯蔵装置12の或るチュ
ーブA〜Dに補給されると、該金種に対応する硬貨出入
カウンタCNTnのカウント内容が+1増加され、ま
た、釣銭等として、硬貨貯蔵装置12の或るチューブA
〜Dから硬貨が払い出されると、該金種に対応する硬貨
出入カウンタCNTnのカウント内容が−1減少される
点(ステップS7の処理)は前記第1の発明の実施例と
同様である。こうして、各チューブA〜Dに対応する硬
貨出入カウンタCNTnにおいては、各金種毎の適正在
庫規定値Knを初期値として、各チューブA〜Dにおけ
る硬貨の出入り量の差が累積的にカウントされる。その
過程で、或るチューブの硬貨貯蔵量が満杯になったこと
が満杯センサ16a〜16dによって検知されると、ス
テップS13がYESとなり、ステップS15で、対応
する硬貨出入カウンタCNTnのカウント内容を所定の
満杯位置に対応する満杯規定値(第2の所定値)にプリ
セットするとともに、対応する在庫記憶フラグFnを
“1”にセットする。また、或るチューブの硬貨貯蔵量
が空(釣銭不足)になったことが釣銭不足センサ17a
〜17dによって検知されると、ステップS14がYE
Sとなり、ステップS16で、対応する硬貨出入カウン
タCNTnのカウント内容を所定の不足位置に対応する
不足規定値(第3の所定値)にプリセットするととも
に、対応する在庫記憶フラグFnを“1”にセットす
る。こうして、満杯センサ16a〜16dと釣銭不足セ
ンサ17a〜17dの検知出力を利用して、各チューブ
に関する硬貨出入カウンタCNTnの値が或る程度正確
な硬貨貯蔵量を示すように、プリセット処理を行う。
【0037】やがて、管理者が、売上げ管理のために、
定量釣銭合わせスイッチ18をオン操作すると、図8の
ステップS8がYESに分岐し、ステップS9の「定量
釣銭合わせ処理」を行う。図11に示された「定量釣銭
合わせ処理」では、基本的には、前記図6の処理と同様
に、硬貨貯蔵装置12の貯蔵硬貨のうち釣銭用硬貨とし
て定量若しくは適量の硬貨を残し、その他の硬貨を自動
的に払い出す処理を行う。ただし、第2の発明において
は、釣銭用硬貨として適正な在庫規定値Knが各チュー
ブ毎に設定されており、これを基準にして判定を行うよ
うになっている点が前記第1の発明とは相違している。
【0038】すなわち、図11のステップS95では、
在庫記憶フラグFnが“1”であることを条件に、各チ
ューブ毎の硬貨出入カウンタCNTnのカウント値が初
期設定した第1の所定値すなわち適正在庫規定値Knよ
りも大きいかどうかを夫々判定し、そうであれば、その
差分、すなわち「CNTn−Kn」に相当する枚数の硬
貨を当該チューブから払い出すようセットする。次のス
テップS96では、前ステップでセットされた枚数分の
硬貨を、対応するチューブから、夫々自動的に払い出
す。
【0039】図11の処理を行うときの、或るチューブ
に対応する硬貨出入カウンタCNTnのカウント値を
「Kn+M」とすると、値Mは、前述と同様に、該チュ
ーブに入った硬貨枚数とそこから払い出された硬貨枚数
との差を示している。上記ステップS95,S96によ
って差「CNTn−Kn=M」に相当する枚数の硬貨が
該チューブから自動的に払い出されるので、該チューブ
には前記初期貯蔵量に相当する規定値Knの枚数の硬貨
が残される。このようにして、釣銭用の硬貨として、適
正在庫規定値Knの枚数の硬貨をチューブ内に自動的に
残し、他の硬貨を自動的に払い出して回収する処理を容
易に行うことができる。
【0040】なお、或るチューブに対する硬貨補給量よ
りも該チューブからの硬貨払出量の方が多かった場合
は、前述と同様に、ステップS95での「CNTn>K
n」の判断は、該チューブについてはNOとなる。その
ようなチューブについては、ステップS96での硬貨払
い出し処理は行わない。また、前述と同様に、ステップ
S95での判断で「CNTn>Kn」が成立しなかった
チューブについては、該チューブ内の実際の硬貨貯蔵量
が適正在庫規定値Knよりも減っており、釣銭用硬貨の
不足を来たしている怖れが大である。そのため、管理者
は、必ず、この回収処理の最後に、硬貨貯蔵装置12の
カセットを本体から一旦取り外して各チューブの硬貨貯
蔵状態を目視確認するものとする。前述の通り、硬貨貯
蔵装置12の各チューブA〜D毎の所定量硬貨貯蔵位置
に施された可視的なマークを目安にして、透明体を通し
て硬貨貯蔵状態を目視確認し、硬貨貯蔵量がマーク位置
に満たないチューブについては、マーク位置を満たすよ
うに所要量の硬貨を手動補給してやるものとする。それ
から、硬貨貯蔵装置12のカセットを本体に再装着す
る。この硬貨貯蔵装置12のカセット取外しと再装着に
応じて、ステップS42(図9),S62,S63(図
10)の処理により、各チューブに対応する硬貨出入カ
ウンタCNTnのカウント内容が一旦クリアされ、それ
から釣銭不足センサ17a〜17dの検知位置よりも多
く補給されていることを確認した上で、適正在庫規定値
Knが硬貨出入カウンタCNTnにプリセットされ、か
つ在庫記憶フラグFnが“1”にセットされる。
【0041】なお、通常の稼働動作中に停電があった場
合は、電源回復時に図8のステップS1,S12によっ
て初期設定処理がなされ、在庫記憶フラグFnが“0”
にリセットされる。これにより、その後、定量釣銭合わ
せスイッチ18がオン操作されたとき、Fn=“0”に
より、図11のステップS95,S96を実行せずにス
テップS97に行く。ステップS97では、在庫記憶フ
ラグFnが“0”であり、かつ、対応する釣銭不足セン
サ17a〜17dの出力が釣銭有りを示しているチュー
ブが有るかを調べる。YESならば、ステップS98に
行き、該当するチューブから硬貨を自動的に払い出す処
理を行う。この払出処理は、該チューブに対応する釣銭
不足センサ17a〜17dの出力が釣銭不足を示すよう
になるまで行われる。すなわち、この実施例では、停電
があった場合でも、釣銭不足センサ17a〜17dの出
力が釣銭有りを示している場合は、釣銭不足位置になる
まで、硬貨を自動的に払い出すようにし、回収に便なら
しめるようにしている。そのような場合は、上記のよう
に硬貨貯蔵装置12のカセットを本体から取り外したと
きに、その硬貨貯蔵量を前記マークを目安にして目視確
認し、所定の適正在庫規定値Knに達するまで不足分を
手動補給してやればよい。なお、硬貨出入カウンタCN
Tnをバッテリバックアップするか又はその他の不揮発
性メモリによって構成すれば、このような停電時の対策
は不要である。
【0042】図14は、図11に示された「定量釣銭合
わせ処理」の変更例を示す。図14において、ステップ
S94〜S99の処理は、図11に示された同一番号の
ステップによる処理と同じである。図14においては、
ステップS97がNOのとき又はステップS99の後に
行なうべき処理として、ステップS85とS86が挿入
されている。ステップS85では、前述の図9に示され
た「カセット外れ処理」サブルーチンを行なう。また、
ステップS86では、前述の図10に示された「カセッ
ト装着処理」サブルーチンを行なう。すなわち、この図
14に示す変更例においては、硬貨貯蔵装置12のカセ
ットの取り外しと再装着操作を実際に行なう必要性無し
に、「定量釣銭合わせ処理」のルーチンの最後で、「カ
セット外れ処理」サブルーチン(図9)と「カセット装
着処理」サブルーチン(図10)を自動的に行なうよう
にしている。従って、この図14の変更例によれば、前
出の図12の変更例と同様に、硬貨貯蔵装置12のカセ
ットを実際に一旦取り外してそれから再装着する手間を
省くことができる。すなわち、図11の例では、硬貨貯
蔵装置12に硬貨を手動補給する必要のない場合であっ
ても、硬貨貯蔵装置12のカセットを一旦取り外してそ
れから再装着する手間が必要であるが、図14の例では
その必要がない。なお、図14の例を採用する場合は、
カセット脱着センサ15を省略し、かつ、図8における
ステップS3〜S6を省略してもよい。
【0043】なお、図14の例の場合、硬貨貯蔵装置1
2の各チューブA〜Dに対する必要な硬貨の補充は、図
6の例と同様に、硬貨貯蔵装置12のカセットを一旦取
り外して各チューブに必要な硬貨を手動補給し、それか
らカセットを再装着するようにしてよい。あるいは、硬
貨貯蔵装置12のカセットを本体に装着したままの状態
で、各チューブの硬貨貯蔵状態を目視確認しながら、入
口14(又はその前段の硬貨投入スロット)から必要な
金種と枚数の硬貨を手動投入することにより、行なうよ
うにしてもよい。図14の変更例として、前出の図13
と同様に、ステップS85の手前に、所定の選択スイッ
チ(図示せず)がオンされたか否かを判定するステップ
(図13のステップS83に相当するステップ)を設
け、YESの場合はステップS85とS86の処理を行
なうが、NOの場合はステップS85とS86の処理を
ジャンプしてリターンに行くように、構成してもよい。
そうすれば、硬貨貯蔵装置12のカセットを一旦取り外
して各チューブに必要な硬貨を手動補給しようと考えて
いる場合は、該所定の選択スイッチをオフのままにして
おき、ステップS85とS86の処理を行なわないよう
にすることができる。その場合は、図11と同様の実施
形態となる。一方、硬貨貯蔵装置12のカセットを取り
外すつもりのない場合は、該所定の選択スイッチをオン
し、ステップS85とS86の処理を行なうようにす
る。
【0044】なお、上記第2の発明において、適正在庫
規定値Knを記憶するROM24を、差替式メモリとし
てもよい。そうすれば、硬貨投入による適正在庫規定値
Knの設定操作を不要にすることができる。また、各金
種毎の適正在庫規定値Knを示すデータを別の場所で適
宜設定し、このデータを外部通信インタフェース23を
介して硬貨機構10のマイクロコンピュータ20に転送
し、これをROM24に記憶するようにしてもよい。R
OM24は、バッテリバックアップされたRAMを使用
してもよい。上述した第1及び第2の発明の各実施態様
の一部分を互いに組み合わせて、変更された実施の形態
を構成するようにしてもよい。例えば、図11のステッ
プS97,S98の処理を、図6において適用してもよ
い。その他、図3〜図6,図12,図13と図8〜図1
1,図13の各ステップの処理を部分的に適宜組み合わ
せて、本発明の実施の形態を適宜変形することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、硬貨貯
蔵装置を硬貨機構の本体から一旦取り外したことが検知
されたときに、又は定量釣銭合わせ処理の最後で自動的
に、その後の硬貨出入り量計数演算のための計数手段の
カウント内容を自動的に所定値にリセット(初期設定)
するようにしたので、初期貯蔵量を格別に数値設定する
必要性無しに、管理者による貯蔵硬貨の回収及び補給時
において、硬貨貯蔵装置内に常に定量の硬貨を推定的に
初期貯蔵させる管理を簡単に行うことができるようにな
る、という優れた効果を奏する。従って、管理者は、硬
貨機構の側だけでの簡易な操作によってインベントリ回
収操作を行うことができ、また、操作上の煩わしさもな
い。また、第2の発明によれば、硬貨貯蔵量の満杯検知
に応じて計数手段のカウント内容を満杯位置に対応する
第2の所定値にプリセットし、硬貨貯蔵量の空(釣銭不
足)検知に応じて計数手段のカウント内容を空位置(釣
銭不足位置)に対応する第3の所定値にプリセットする
ようにしたことによって、通常の稼働中に、実際の硬貨
貯蔵量が満杯量になったとき、又は空量(釣銭不足状
態)になったとき、それぞれに対応する第2又は第3の
所定値が計数手段にプリセットされ、該計数手段のカウ
ント内容が正確な硬貨貯蔵量を示す値に自動修正される
ので、硬貨貯蔵量の管理精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る硬貨機構の機構部の一例を示す
正面略図。
【図2】 図1の硬貨機構に搭載される制御回路装置の
一実施例を示すハード構成ブロック図。
【図3】 図2のマイクロコンピュータによって実行さ
れるメイン処理のフローを略示する図。
【図4】 図3の「カセット外れ処理」の詳細例を示す
フロー図。
【図5】 図3の「カセット装着処理」の詳細例を示す
フロー図。
【図6】 図3の「定量釣銭合わせ処理」の詳細例を示
すフロー図。
【図7】 図1の硬貨機構に搭載される制御回路装置の
別の実施例を示すハード構成ブロック図。
【図8】 図7のマイクロコンピュータによって実行さ
れるメイン処理のフローを略示する図。
【図9】 図8の「カセット外れ処理」の詳細例を示す
フロー図。
【図10】 図8の「カセット装着処理」の詳細例を示
すフロー図。
【図11】 図8の「定量釣銭合わせ処理」の詳細例を
示すフロー図。
【図12】 図6の「定量釣銭合わせ処理」の変更例を
示すフロー図。
【図13】 図12の「定量釣銭合わせ処理」の変更例
を示すフロー図。
【図14】 図11の「定量釣銭合わせ処理」の変更例
を示すフロー図。
【符号の説明】 10 硬貨機構 11 硬貨選別機 12 硬貨貯蔵装置 A,B,C,D 硬貨チューブ 13 硬貨払出し機構 14 入口 15 カセット脱着センサ 16a,16b,16c,16d 満杯センサ 17a,17b,17c,17d 釣銭不足センサ 18 定量釣銭合わせスイッチ 21 入金センサ 20 マイクロコンピュータ 22 硬貨払出ドライバ 23 外部通信インタフェース CNTn チューブ毎の硬貨出入カウンタ F 在庫設定フラグ Fn チューブ毎の在庫記憶フラグ SF 設定フラグ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な硬貨貯蔵装置と、投入された
    硬貨を前記硬貨貯蔵装置に導く機構と、前記硬貨貯蔵装
    置から硬貨を払い出す機構と、前記硬貨貯蔵装置が取り
    外されたことを検知する検知手段とを備えた硬貨機構に
    おいて、 前記硬貨貯蔵装置内の硬貨貯蔵量の増減をカウントする
    ための計数手段と、 前記硬貨貯蔵装置が一旦取り外されたことが前記検知手
    段によって検知されたことに応じて前記計数手段のカウ
    ント内容を所定値にリセットする制御と、その後の前記
    硬貨貯蔵装置への硬貨の投入と該硬貨貯蔵装置からの硬
    貨の払い出しに応じて該計数手段のカウント内容を増減
    する制御とを行うカウント制御手段と、 管理者によって操作されるスイッチと、 前記スイッチの操作に応じて、前記計数手段の現カウン
    ト値と前記所定値との差を判定し、硬貨投入量が払出量
    を上回っている場合にその差分の硬貨を前記硬貨貯蔵装
    置から払い出す払出制御手段とを具備する硬貨貯蔵量管
    理システム。
  2. 【請求項2】 着脱可能な硬貨貯蔵装置と、投入された
    硬貨を前記硬貨貯蔵装置に導く機構と、前記硬貨貯蔵装
    置から硬貨を払い出す機構と、前記硬貨貯蔵装置が取り
    外されたことを検知する第1の検知手段と、前記硬貨貯
    蔵装置の硬貨貯蔵量が所定の満杯位置に達していること
    を検知するための第2の検知手段と、前記硬貨貯蔵装置
    の硬貨貯蔵量が所定の空位置まで減っていることを検知
    するための第3の検知手段を備えた硬貨機構において、 前記硬貨貯蔵装置内の硬貨貯蔵量の増減をカウントする
    ための計数手段と、 前記硬貨貯蔵装置が一旦取り外されてから再装着された
    ことが前記第1の検知手段によって検知されたとき、前
    記計数手段のカウント内容を第1の所定値にプリセット
    する第1のプリセット制御手段と、 前記第2の検知手段による満杯検知に応じて前記計数手
    段のカウント内容を満杯位置に対応する第2の所定値に
    プリセットし、前記第3の検知手段による空検知に応じ
    て前記計数手段のカウント内容を空位置に対応する第3
    の所定値にプリセットする第2のプリセット制御手段
    と、 前記硬貨貯蔵装置への硬貨の投入と該硬貨貯蔵装置から
    の硬貨の払い出しに応じて該計数手段のカウント内容を
    増減する制御とを行うカウント制御手段と、 管理者によって操作されるスイッチと、 前記スイッチの操作に応じて、前記計数手段の現カウン
    ト値と前記第1の所定値との差を判定し、硬貨投入量が
    払出量を上回っている場合にその差分の硬貨を前記硬貨
    貯蔵装置から払い出す払出制御手段とを備えたことを特
    徴とする硬貨貯蔵量管理システム。
  3. 【請求項3】 前記硬貨貯蔵装置は、内部を透視できる
    壁体部分を含む硬貨チューブにより構成されていて、該
    チューブの所定量硬貨貯蔵位置に可視的なマークを施し
    てなり、これにより、貯蔵硬貨が不足している場合は該
    マークを目印にして該所定量硬貨貯蔵位置まで硬貨を手
    動補給することができるようにしたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の硬貨貯蔵量管理システム。
  4. 【請求項4】 前記検知手段の出力に基づき、前記硬貨
    貯蔵装置の取り外しに応じてリセットされ、該硬貨貯蔵
    装置の装着に応じてセットされるフラグと、 電源投入時に前記フラグをリセットする初期化手段とを
    更に備え、前記払出制御手段は、前記フラグがセットさ
    れていることを条件に前記差分の硬貨の払出制御を行う
    ものである請求項1乃至3のいずれかに記載の硬貨貯蔵
    量管理システム。
  5. 【請求項5】 前記検知手段の出力に基づき、前記硬貨
    貯蔵装置の取り外しに応じてリセットされ、該硬貨貯蔵
    装置の装着に応じてセットされるフラグと、 電源投入時に前記フラグをリセットする初期化手段と、
    を更に備え、前記払出制御手段は、前記フラグがセット
    されていることを条件に前記差分の硬貨の払出制御を行
    うものであり、 更に、前記スイッチの操作時に前記フラグがリセットさ
    れている場合であって、前記第3の検知手段が空検知を
    していない場合、該第3の検知手段が空検知をするまで
    前記硬貨貯蔵装置の硬貨を自動的に払い出す制御をする
    第2の払出制御手段を備えたことを特徴とする請求項2
    に記載の硬貨貯蔵量管理システム。
  6. 【請求項6】 前記硬貨貯蔵装置が複数の硬貨貯蔵チュ
    ーブを具備しており、前記各制御を各チューブ毎に行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載の硬貨貯蔵量管理システム。
  7. 【請求項7】 着脱可能な硬貨貯蔵装置と、投入された
    硬貨を前記硬貨貯蔵装置に導く機構と、前記硬貨貯蔵装
    置から硬貨を払い出す機構とを備えた硬貨機構におい
    て、 前記硬貨貯蔵装置内の硬貨貯蔵量の増減をカウントする
    ための計数手段と、 前記硬貨貯蔵装置への硬貨の投入と該硬貨貯蔵装置から
    の硬貨の払い出しに応じて該計数手段のカウント内容を
    増減する制御とを行うカウント制御手段と、 管理者によって操作されるスイッチと、 前記スイッチの操作に応じて、前記計数手段の現カウン
    ト値と所定のリセット値との差を判定し、硬貨投入量が
    払出量を上回っている場合にその差分の硬貨を前記硬貨
    貯蔵装置から払い出す払出制御手段と、 前記スイッチの操作に応じて前記判定を行なった後に、
    前記計数手段のカウント内容を前記所定のリセット値に
    リセットするリセット制御手段とを具備する硬貨貯蔵量
    管理システム。
  8. 【請求項8】 着脱可能な硬貨貯蔵装置と、投入された
    硬貨を前記硬貨貯蔵装置に導く機構と、前記硬貨貯蔵装
    置から硬貨を払い出す機構と、前記硬貨貯蔵装置の硬貨
    貯蔵量が所定の満杯位置に達していることを検知するた
    めの第1の検知手段と、前記硬貨貯蔵装置の硬貨貯蔵量
    が所定の空位置まで減っていることを検知するための第
    2の検知手段を備えた硬貨機構において、 前記硬貨貯蔵装置内の硬貨貯蔵量の増減をカウントする
    ための計数手段と、 前記硬貨貯蔵装置への硬貨の投入と該硬貨貯蔵装置から
    の硬貨の払い出しに応じて該計数手段のカウント内容を
    増減する制御とを行うカウント制御手段と、 管理者によって操作されるスイッチと、 前記スイッチの操作に応じて、前記計数手段の現カウン
    ト値と第1の所定値との差を判定し、硬貨投入量が払出
    量を上回っている場合にその差分の硬貨を前記硬貨貯蔵
    装置から払い出す払出制御手段と、 前記スイッチの操作に応じて前記判定を行なった後に、
    前記計数手段のカウント内容を前記第1の所定値にプリ
    セットする第1のプリセット制御手段と、 前記第1の検知手段による満杯検知に応じて前記計数手
    段のカウント内容を満杯位置に対応する第2の所定値に
    プリセットし、前記第2の検知手段による空検知に応じ
    て前記計数手段のカウント内容を空位置に対応する第3
    の所定値にプリセットする第2のプリセット制御手段と
    を備えたことを特徴とする硬貨貯蔵量管理システム。
JP20977097A 1996-07-22 1997-07-18 硬貨機構における硬貨貯蔵量管理システム Expired - Fee Related JP3595653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20977097A JP3595653B2 (ja) 1996-07-22 1997-07-18 硬貨機構における硬貨貯蔵量管理システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21057396 1996-07-22
JP8-210573 1996-07-22
JP20977097A JP3595653B2 (ja) 1996-07-22 1997-07-18 硬貨機構における硬貨貯蔵量管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1091849A true JPH1091849A (ja) 1998-04-10
JP3595653B2 JP3595653B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=26517653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20977097A Expired - Fee Related JP3595653B2 (ja) 1996-07-22 1997-07-18 硬貨機構における硬貨貯蔵量管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3595653B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018153703A (ja) * 2018-06-15 2018-10-04 株式会社セガゲームス メダル積上げ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018153703A (ja) * 2018-06-15 2018-10-04 株式会社セガゲームス メダル積上げ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3595653B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910009310B1 (ko) 주화저장량 관리장치 및 관리방법 및 매상관리장치
EP0458610A1 (en) Vending system capable of renewing record of a prepaid card
EP0653084B1 (en) Currency handling apparatus
US5997396A (en) System and method for managing quantity of stored coins
US6623349B2 (en) Currency handling apparatus
EP1050857B1 (en) Currency handling apparatus
JP3595653B2 (ja) 硬貨機構における硬貨貯蔵量管理システム
EP0986031B1 (en) Method and apparatus for controlling the dispensing of money
JP2709585B2 (ja) 硬貨貯蔵量管理装置
JPH1079072A (ja) 現金自動取引機における自動現金支払パターンの分析方法
JPH10198835A (ja) 硬貨収納払出し装置
JP3799793B2 (ja) 釣り銭保留筒の硬貨残量管理装置
JP2001148073A (ja) 自動釣銭機
JP2876664B2 (ja) 自動取引機の貨幣補充装置
JP3496035B2 (ja) 釣銭制御装置
JPH0724077B2 (ja) 硬貨装置における売上管理装置
JP3419971B2 (ja) 硬貨処理装置
JPH06215226A (ja) 硬貨処理装置
JPH04349591A (ja) 自動販売機
JP2878891B2 (ja) 電源自動供給式センサ出力応答方法
JPH0887651A (ja) 釣銭制御装置
JPH09147194A (ja) 自動販売機の釣銭制御管理装置
JPH11110616A (ja) 両替機の制御装置
JPH06259636A (ja) 硬貨収納制御装置
JPH1173533A (ja) 硬貨受払装置ならびにその利用装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees