JPH1091077A - 拡散板、照明装置および液晶ディスプレイ - Google Patents

拡散板、照明装置および液晶ディスプレイ

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JPH1091077A
JPH1091077A JP9098532A JP9853297A JPH1091077A JP H1091077 A JPH1091077 A JP H1091077A JP 9098532 A JP9098532 A JP 9098532A JP 9853297 A JP9853297 A JP 9853297A JP H1091077 A JPH1091077 A JP H1091077A
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titanium dioxide
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mica
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JP9098532A
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Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Asa Kimura
朝 木村
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの光を効率的に利用することがで
きると共に、美しい映像が得られる拡散板、照明装置お
よび液晶ディスプレイを提供することを目的とする。 【解決手段】 入射光を拡散させると共に、その吸収波
長域と略同一波長域の干渉光を有する粉体14を均一に
含むことを特徴とする拡散板38。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は拡散板、照明装置お
よび液晶ディスプレイ、特にその色調の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイは軽量でしかも
薄型設計であることから、各種の分野、特にノート型パ
ーソナルコンピュータ、携帯型液晶テレビなどの種々の
電子産業分野で多く用いられている。通常の場合、液晶
ディスプレイ上の表示内容の視認性を高めるため、液晶
パネルの裏側にバックライト(照明装置)を配置してい
るが、液晶パネル全面を均一に照明するためにはバック
ライトからの光束を拡散させる必要がある。従来、バッ
クライトからの光束を拡散させる技術として、たとえば
特開昭57−88401号公報、あるいは、色調を補完
する技術として特開昭60−250382号公報に記載
されたものが公知である。
【0003】前記特開昭57−88401号公報に記載
された拡散板は、一般的な真珠光沢顔料を1種類含み、
この真珠光沢顔料にてバックライトからの光束を拡散さ
せている。一方、前記特開昭60−250382号公報
に開示された偏光体は、前記真珠光沢顔料を含み、さら
に蛍光染料や青色染料なども含む。バックライトからの
光束のうち、特定波長の光成分を染料に吸収させること
により色調を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭57−88401に記載された拡散板は、一般的な
真珠光沢顔料を1種類含むものであるが、図1aに示す
ように、この拡散板に白色光を入射させた場合の光透過
率は、長波長域に比較して短波長域が低いものであっ
た。このため、拡散板での透過光の色調は暗い茶褐色と
なり、このような拡散板を液晶ディスプレイに用いて
も、満足のゆく色調や明るさが得られなかった。
【0005】一方、色調の不足を補完する技術として前
記特開昭60−250382号公報に開示された偏光板
があるが、バックライトからの入射光のうち、特定波長
の光成分を染料により吸収させるため、バックライトか
らの入射光を効率的に利用することができず、このよう
な染料を拡散板に用いても、やはり満足のゆく色調や明
るさが得られなかった。しかも、このような染料は光に
より容易に劣化してしまうため、色調の安定性の観点か
らも、満足のゆくものではなかった。本発明は前記従来
技術の事情に鑑みなされたものであり、その目的は光源
からの光を効率的に利用することができると共に、美し
い映像が得られる拡散板、照明装置および液晶ディスプ
レイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる拡散板は、入射光を拡散させると共
に、その吸収波長域と略同一波長域の干渉光を有する粉
体を均一に含むことを特徴とする。また、本発明にかか
る拡散板は、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体
を少なくとも2種類含むことを特徴とする。ここにいう
それぞれの干渉色が補色関係にある粉体とは、拡散板に
白色光を入射させた場合、それぞれの粉体の干渉色がブ
レンドされて、拡散板での透過光が全体として白色の干
渉光で得られるものをいう。
【0007】なお、前記拡散板において、前記干渉色が
補色の関係にある粉体は、拡散板での透過光が白色で得
られるように、一方の粉体に対して他方の粉体を25%
〜75%添加することが好適である。また、前記粉体は
真珠光沢顔料であることが好適である。また、前記粉体
は雲母表面に二酸化チタンが被覆された二酸化チタン被
覆雲母であり、該雲母の表面に被覆された二酸化チタン
の層厚が、該二酸化チタン被覆雲母による吸収波長域と
略同一波長域の干渉光が得られる層厚であることが好適
である。
【0008】また、前記雲母として不純物の少ない合成
雲母を用いた二酸化チタン被覆合成雲母を採用すること
が好適である。また、前記粉体を基板の上に設ける場
合、前記粉体の存在量を0.01g/m2〜100g/
2とすることが好適である。これに対し、前記粉体を
基板の中に設ける場合、前記粉体の存在量を1重量%〜
70重量%とすることが好適である。また、前記目的を
達成するために本発明にかかる照明装置は、光源と、拡
散板と、を備えたことを特徴とする。
【0009】前記光源は光束を出射する。前記拡散板
は、前記光源からの入射光を拡散させると共に、その吸
収波長域と略同一波長域の干渉光を有する粉体を均一に
含む。また、本発明にかかる照明装置は、光源と、拡散
板と、を備えたことを特徴とする。前記光源は光束を出
射する。前記拡散板は、それぞれの干渉色が補色の関係
にある粉体を少なくとも2種類含む。
【0010】また、前記目的を達成するために本発明に
かかる液晶ディスプレイは、光源と、拡散板と、液晶パ
ネルと、を備えたことを特徴とする。前記光源は光束を
出射する。前記拡散板は、前記光源からの入射光を拡散
させると共に、その吸収波長域と略同一波長域の干渉光
を有する粉体を均一に含む。前記液晶パネルは、前記拡
散板からの光束の光透過率を液晶層にかける電圧を変化
させることにより制御する。また、本発明にかかる液晶
ディスプレイは、光源と、拡散板と、液晶パネルと、を
備えたことを特徴とする。
【0011】前記光源は光束を出射する。前記拡散板
は、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体を少なく
とも2種類含む。前記液晶パネルは、前記拡散板からの
光束の光透過率を液晶層にかける電圧を変化させること
により制御する。ここにいう液晶パネルとは、たとえば
2枚の配向膜の間に挟まれた液晶層に電圧をかけると、
液晶分子の配列が変わることにより、光束の振動方向が
変化する。そして、後段の配向膜を通過した光束のう
ち、所定の振動方向の直線偏光を通過する偏光板が設け
られ、液晶層にかける電圧を変化させることによりこの
光透過率を制御することができるものをいう。
【0012】
【発明の実施形態】本発明にかかる拡散板によれば、前
述したように、その吸収波長域と略同一波長域の干渉光
を有する粉体を均一に用いた。このため、粉体により吸
収される特定波長の光成分を、この粉体の有する干渉色
で良好に補完することができるので、拡散板に白色光を
入射させた場合、拡散板での透過光を白色の干渉色で得
ることが可能となる。また、本発明にかかる反射板によ
れば、前記粉体に代わり、それぞれの干渉色が補色の関
係にある粉体を少なくとも2種類用いた。このため、こ
れら粉体の有する干渉色を良好にブレンドすることがで
きるので、拡散板での透過光をより白色の干渉色で得る
ことが可能となる。
【0013】なお、前記反射板において、干渉色が補色
の関係にある粉体は、一方の粉体に対して他方の粉体を
25%〜75%添加することにより、拡散板での透過光
を満足のゆく白色の干渉色で得ることが可能となる。ま
た、この粉体を雲母の表面に二酸化チタンが被覆された
二酸化チタン被覆雲母として、雲母表面に被覆されてい
る二酸化チタンの層厚を、この二酸化チタン被覆雲母に
より吸収される特定波長の光成分と略同一の波長域の干
渉色が得られる層厚とすることにより、拡散板での透過
光をより白色の干渉色で得ることが可能となる。
【0014】また、前記粉体を基板の上に設ける場合、
前記粉体の存在量は0.01g/m2〜100g/m2
あることが好適である。これに対し、前記粉体を基板の
中に設ける場合、前記粉体の存在量は1重量%〜70重
量%とすることが好適である。すなわち、このように前
記粉体の存在率を規定することにより、拡散板の光拡散
性と光透過性を良好に両立させることが可能となるから
である。このような本発明にかかる拡散板を照明装置、
液晶ディスプレイに用いることにより、光源からの光を
効率的に利用することができるので、本発明にかかる液
晶ディスプレイによれば、美しい映像を得ることが可能
となる。
【0015】まず、本発明において特徴的な、粉体によ
り吸収される特定波長の光成分と略同一波長の干渉光を
有する粉体は、図2に示すように模式化される。同図に
おいて、雲母10は鱗片状であり、その周囲に二酸化チ
タン12が薄層状に被覆されている。そして、このよう
な二酸化チタン被覆雲母14(粉体)は、各種の色調の
干渉色を有する。これは二酸化チタン被覆雲母14が白
色光16を受けた場合、その光の一部は基板18−二酸
化チタン12の境界、および二酸化チタン12−雲母1
0の境界にて反射される。
【0016】この結果、反射光20,22を観察したと
すると、干渉作用により、ある波長の光は外観上見えな
くなり、一方、ある波長の光は増幅されるのである。し
かしながら、二酸化チタン被覆雲母14の場合、二酸化
チタン12、雲母10それぞれの光透過性が高いため、
白色光16(入射光)の大部分は、透過光24となる。
たとえば反射光20,22による干渉色を観察したとす
ると、二酸化チタン12の層厚を変化させることによ
り、赤色、菫色、青色、緑色などの様々な色の干渉色で
得ることができる。
【0017】したがって、この反射光20,22による
干渉色と補色の関係にある透過光24は、緑色、うすい
黄色、黄色、赤色などの様々な干渉色で得ることができ
る。この実施形態において、二酸化チタン被覆雲母14
により吸収される特定波長の光成分と略同一波長の干渉
光24が得られるように、二酸化チタン12の光学的層
厚を考慮している。このため、二酸化チタン被覆雲母1
4により吸収された色調を、この二酸化チタン被覆雲母
14による干渉色で補完することができる。たとえば、
この実施形態にかかる二酸化チタン被覆雲母14が、青
色の光成分を吸収してしまうものであると、雲母14の
表面に被覆された二酸化チタン12の層厚を、青色の干
渉色が得られる程度として、拡散板に白色光を入射させ
た場合、拡散板での透過光が全体として白色の干渉色で
得られるように二酸化チタンの層厚を規定しているので
ある。
【0018】なお、二酸化チタン被覆雲母14に代表さ
れる、この実施形態にかかる粉体としては、鱗片状雲母
に二酸化チタンが被覆された二酸化チタン被覆雲母、魚
鱗箔、塩基性炭酸鉛、三塩化ビスマスなどを用いること
もできる。また、この粉体は、二酸化チタンの層厚が極
めて重要な意義を有しており、二酸化チタンの幾何学的
層厚が40μm未満であると、透過光は銀灰色となる傾
向が強く、有色となりにくい。一方、層厚が40μm以
上であると、干渉色と同系色の外観色が得られ、具体的
な製品として金色、赤色、菫色、青色、または緑色の干
渉色を呈し、該干渉色と同系色の外観色が得られる。
【0019】すなわち、反射光20,22による干渉色
を観察したとすると、雲母10の表面に被覆された二酸
化チタン12の光学的層厚が 、約40μm〜90μm
ではうすい金色、約40μm〜90μmでは金色、約9
0μm〜110μmでは赤色、約110μm〜120μ
mでは菫色、約120μm〜135μmでは青色、約1
35μm〜155μmでは緑色の干渉色の反射光が得ら
れるはずである。したがって、反射光20,22による
干渉色と補色の関係にある透過光24は、二酸化チタン
の光学的層厚が、約40μm〜90μmではうすい青に
近い色(うすい金色と補色の関係にある色)、約40μ
m〜90μmでは青に近い色(金色と補色の関係にある
色)、約90μm〜110μmでは緑色、約110μm
〜120μmではうすい黄色、約120μm〜135μ
mでは黄色、約135μm〜155μmでは赤色の干渉
色で得られる。
【0020】一般に使用される雲母10において、前述
したように幾何学的層厚を40μm以上とするために
は、全酸化チタン/雲母が重量比で35/65以上であ
ることが好適である。拡散板としては、この実施形態に
かかる粉体を分散したポリマーをフィルム状(たとえば
層厚10μm〜500μm)に成形したものを直接用い
ることができる。また、このフィルム状に成形したもの
を、透明な基板の上に設けて用いることもできる。ま
た、この実施形態にかかる粉体を基板の中に練り込んだ
ものを用いることもできる。
【0021】この基板としては、ガラス、ニトロセルロ
ース、アクリル系ポリマー、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート
(PET)などを用いることができる。
【0022】このような拡散板の具体的な作製方法を下
記作製方法1に示す。 <作製方法1>本発明にかかる粉体をインキとして基板
上に印刷あるいはコーティングすることにより、拡散板
を作製することができる。なお、前記粉体をインキとし
たものとしては、前記粉体をポリアクリル、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、ポリエステルなどの樹脂バイン
ダー中に分散混合したものを用いることができる。
【0023】また、前記印刷方法としては、スクリーン
印刷法、ロールコート法、オフセット印刷法などが一例
として挙げられる。また、前記コーティング方法として
は、ナイフコーター、コンマコーターなどが一例として
挙げられる。また、基板としては、透明、半透明、白色
のプラスティックシート(厚さ約10μm〜1000μ
m程度)などを用いることができる。たとえばポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、
ポリウレタン樹脂などの樹脂を用いることができる。ま
た、必要に応じて、樹脂に可塑剤を20重量%〜100
重量%加えることも可能である。
【0024】また、必要に応じてフィルム表面にエンボ
ス加工などの表面処理を施すこともできる。なお、拡散
板での透過光の色調を調整することを目的で、この実施
形態にかかる粉体に対して白色顔料、透明粒子、プラス
チックビーズなどを1重量%〜50重量%添加すること
ができる。
【0025】この白色顔料としては、干渉色をもたない
二酸化チタン被覆雲母、雲母、硫酸バリウム、酸化バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二
酸化チタン、透明粒子、シリカ粒子、プラスチックビー
ズ、アクリル、ナイロン、ポリスチレン、ポリシリコー
ンなどが例として挙げられる。また、本発明において特
徴的な干渉色を有する粉体として、合成雲母の表面に二
酸化チタンが被覆された二酸化チタン被覆合成雲母を用
いることにより、天然雲母を用いたものに比較し不純物
が少ないため、より綺麗な色調を得ることができる。
【0026】まず、合成雲母の製造例を下記製造例1〜
3に示す。 <製造例1>無水ケイ酸40部、酸化マグネシウム30
部、酸化アルミニウム13部およびケイフッ化カリウム
17部を混合した後、1500℃で溶融し、1350℃
で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、微粉砕し、粒径
2.5μm(マイクロメリティック社製セディグラフ5
000−01型により測定した球状換算値:以下同じ)
の合成フッ素金雲母粉体100部を得た。
【0027】<製造例2>無水ケイ酸40部、酸化マグ
ネシウム30部、酸化アルミニウム13部およびケイフ
ッ化カリウム17部を混合した後、1500℃で溶融
し、1350℃で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、
微粉砕し、粒径2.0μmの合成フッ素金雲母粉体を得
た。
【0028】<製造例3>無水ケイ酸40部、酸化マグ
ネシウム30部、酸化アルミニウム13部およびケイフ
ッ化カリウム17部を混合した後、1500℃で溶融
し、1350℃で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、
微粉砕し、粒径8.5μmの合成フッ素金雲母粉体を得
た。つぎに、前記製造例1〜3に示した合成雲母の表面
に、二酸化チタンを被覆する方法を下記製造例4〜7に
示す。
【0029】<製造例4>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液208.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)90
部を得た。
【0030】<製造例5>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液312.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)10
0部を得た。
【0031】<製造例6>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液208.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し100℃で乾燥
し、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)90
部を得た。
【0032】<製造例7>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液312.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)10
0部を得た。以下、図面に基づき本発明の好適な実施形
態について説明する。
【0033】図3には本発明の一実施形態にかかる液晶
ディスプレイの概略構成が示されている。同図に示す液
晶ディスプレイ26は、ケース28と、LCDパネルの
枠となるベゼル30と、光源32と、反射板34と、導
光板36と、拡散板38と、偏光板40と、ガラス基板
42と、透明電極44と、配向膜46と、液晶層48
と、配向膜50と、透明電極52と、ガラス基板54
と、偏光板56とを備えている。光源32は光束を出射
する。この光源32としては、冷陰極蛍光ランプ、熱陰
極蛍光ランプ、エレクトロルミネッセンス(EL)、発
光ダイオード(LED)、白熱電球などを用いることが
できる。
【0034】導光板36は、光源32からの光束を拡散
板38に入射させる。この導光板36としては、アクリ
ル樹脂よりなる基板の表面に光を乱反射する白色顔料、
あるいは、透明色のビーズが入れられたインクがドット
状に印刷されているものなどを用いることができる。反
射板34は、光源32からの光束を入反射して前記光束
と同様に導光板36に入射させる。この反射板34とし
ては、金属蒸着膜、研磨金属板、発泡ポリエステルなど
を用いることができる。また、この反射板34として
は、透明な基板の表面に真珠光沢顔料を非常に密に設け
たものを用いることもできる。
【0035】拡散板38は、導光板36からの光束をラ
ンダムに拡散させる。この拡散板38は、前記図2に示
した二酸化チタン被覆雲母14を含んでいる。この二酸
化チタン被覆雲母14は、二酸化チタン被覆雲母14に
より吸収される特定波長の光成分と略同一波長の干渉色
が得られるように、雲母10の表面に被覆された二酸化
チタン12の層厚が規定されている。偏光板40はガラ
ス基板42の図中下面に、偏光板56はガラス基板54
の図中上面にそれぞれ接着剤により固定されている。こ
れにより、拡散板38を通過した光束を所定の振動方向
の光束としている。
【0036】透明電極44はガラス基板42の図中上面
に、透明電極52はガラス基板54の図中下面に設けら
れている。これら透明電極44,52により電圧を印加
することにより、配向膜46と配向膜50の間の液晶分
子の配列を変えている。液晶層48は、たとえばネマテ
ィック液晶が約6μm程度の層厚で設けられたものを用
いることができる。また、液晶層48の層厚を一定間隔
に保つため、直径が約5μm程度のビーズ状の微粒子
(図示省略)をスペーサ材として用いている。この実施
形態にかかる液晶ディスプレイ26は概略以上のように
構成され、以下にその作用について説明する。
【0037】まず、光源32からの光束は前方に設けら
れた導光板36にそのまま入射するものがある。また、
光源32からの光束のうち、その図中下方に設けられた
反射板34で入反射して導光板36に入射するものもあ
る。この導光板36に入射した光束はほぼ垂直方向に出
射する。導光板36を通過した光束は、図中上方に設け
られた拡散板38へ入射する。拡散板38に入射した光
束は、前記図2に示す二酸化チタン被覆雲母14により
ランダムに拡散されて出射する。ここで、拡散板38に
入射した光束は二酸化チタン被覆雲母14により特定波
長の光成分が吸収されてしまう。
【0038】しかしながら、この二酸化チタン被覆雲母
14は、雲母の表面に被覆された二酸化チタンの層厚
が、この二酸化チタン被覆雲母14の吸収波長域と略同
一波長域の干渉光が得られるように規定されている。こ
のため、二酸化チタン被覆雲母14により吸収される特
定波長の光成分は、この二酸化チタン被覆雲母14の有
する干渉色により補完されるので、拡散板38に白色光
を入射させた場合、拡散板38での透過光を全体として
白色の干渉色で得ることができる。この拡散板38を通
過した光束は、偏光板40に入射する。この偏光板40
を通過した光束は、所定の振動方向の直線偏光となる。
【0039】ここで、図4(A)に示すように、電圧無
印加時では、液晶分子48が配向板46,50の溝によ
り徐々にねじられており、光束は、液晶分子48のねじ
れに沿ってその振動方向を変化して偏光板56を通過す
るので、使用者には液晶ディスプレイの26の非表示部
が、たとえば白く見える。一方、同図(B)に示すよう
に、たとえば電源58による電圧を透明電極44,52
に印加すると、液晶分子48が長軸方向に整列してしま
う。この場合、液晶層48を通過する光束の振動方向は
変化しないため、光束は偏光板56で遮られてしまい、
使用者には液晶ディスプレイ26の表示部が、たとえば
黒く見える。以上のように、この実施形態にかかる液晶
ディスプレイ26によれば、拡散板38に粉体として前
記図2に示した二酸化チタン被覆雲母14を用いた。
【0040】このため、拡散板38への入射光を良好に
拡散することができると共に、二酸化チタン被覆雲母1
4により吸収される特定波長の光成分は、この二酸化チ
タン被覆雲母14の有する干渉色で良好に補完されるの
で、拡散板38に白色光を入射させた場合、拡散板38
での透過光をより白色の干渉色で得ることができる。な
お、本発明の拡散板、照明装置および液晶ディスプレイ
としては、前記各構成に限定されるものではなく、発明
の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0041】すなわち、この実施形態にかかる拡散板
を、TN型液晶ディスプレイ、STN型ディスプレイ、
DSTN型ディスプレイ、F−STN型ディスプレイ、
CSH型ディスプレイ、強誘電液晶型液晶ディスプレイ
などに用いることができる。また、前記構成では、粉体
として前記図2に示した二酸化チタン被覆雲母14を1
種類用いた場合について説明したが、これに代わり、そ
れぞれの干渉色が補色関係にある二酸化チタン被覆雲母
(粉体)を少なくとも2種類用いることが可能である。
【0042】また、この実施形態にかかる液晶ディスプ
レイの具体的な作製方法を下記作製方法1に示す。 <作製方法1>まず、本発明にかかる粉体をアクリル樹
脂ラッカー中に添加し、ホモジナイザーにて分散混合し
たものを、厚さ50μmになるようにアルミニウムを蒸
着したポリエチレンテレフタレート上にスクリーン印刷
した。これを60℃にて加熱硬化させて拡散板を作製し
た。得られた拡散板を前記粉体層を上にしてノーマリー
ホワイトモードTN型液晶表示ディスプレイ(偏光板を
直交するように配置)裏面に張り付けて透過型液晶ディ
スプレイを製作した。
【0043】図5には本発明の第2実施形態にかかる液
晶ディスプレイの概略構成が示されている。なお、前記
図3と対応する部分には符号100を加えて示し説明を
省略する。この実施形態において特徴的なことは、粉体
として、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体を2
種類用いたことである。これら粉体は、図6に示すよう
に模式化される。前記図2と対応する部分には符号10
0を加えて示し説明を省略する。
【0044】同図において、一方の二酸化チタン被覆雲
母114aを、二酸化チタン112aの層厚が、透過光
124aがたとえば赤色の干渉色で得られるように規定
されているものとした場合、他方の二酸化チタン被覆雲
母114bは、二酸化チタン112bの層厚が、透過光
124bが前記二酸化チタン被覆雲母114aによる赤
色の干渉色と補色の関係にある緑色の干渉色で得られる
ように規定されている。このため、この実施形態にかか
る拡散板138に白色光を入射させた場合、二酸化チタ
ン被覆雲母114aの透過光124a(たとえば赤色の
干渉色)と、二酸化チタン被覆雲母114bの透過光1
24b(たとえば緑色の干渉色)が良好にブレンドされ
て、拡散板138の透過光を全体としてより白色の干渉
色で得ることができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。な
お、本発明は実施例に限定されるものではない。 <実施例1>この実施例1においては、アクリルラッカ
ー15g中に、二酸化チタン被覆雲母A(平均粒子径1
0μm〜60μm、合計1.0g)を分散させたもの
を、バーコータにより乾燥状態の層厚200μmで、P
ETフィルムの上に塗布した。なお、この実施例1にお
いて、二酸化チタン被覆雲母Aは、その吸収波長域とほ
ぼ同一の波長域の干渉色を有するように、二酸化チタン
の層厚を規定した。すなわち、二酸化チタン被覆雲母A
は、二酸化チタンの層厚を90nmとした。
【0046】図7にはこの実施例1にかかる拡散板を用
いた場合と、従来の一般的な拡散板を用いた場合との光
透過率の比較結果が示されている。これら光透過率は白
色光による拡散照明、垂直受光時の光透過率である。な
お、同図bはこの実施例1にかかる拡散板、同図cは雲
母の表面に被覆されている二酸化チタンの層厚に対する
規定が一切なされていない二酸化チタン被覆雲母を用い
た拡散板である。この結果、従来例を示す同図cに比較
し、この実施例1を示す同図bは、光透過率が400n
m〜700nmでほぼフラットであることが理解され
る。すなわち、この実施例1にかかる拡散板によれば、
二酸化チタン被覆雲母Aによる吸収波長域の光成分が、
その二酸化チタン被覆雲母Aによる干渉色で良好に補完
されていることが理解される。
【0047】<実施例2>この実施例2においては、ア
クリルラッカー15g中に、干渉色が補色関係にある二
酸化チタン被覆雲母B,C(平均粒子径10μm〜60
μm、合計2.0g)を均一に分散させたものを、バー
コータにより乾燥状態の層厚200μmでPETフィル
ムの上に塗布した。なお、この実施例2において、二酸
化チタン被覆雲母Bは、透過光が黄色の干渉色で得られ
るように、二酸化チタンの層厚を規定した。すなわち、
二酸化チタン被覆雲母Bは、二酸化チタンの層厚を40
nm〜60nmとした。
【0048】これに対し、二酸化チタン被覆雲母Cは、
透過光が前記二酸化チタン被覆雲母Bによる黄色の干渉
色と補色の関係にある青色の干渉色で得られるように、
二酸化チタンの層厚を規定した。すなわち、二酸化チタ
ン被覆雲母Cは、二酸化チタンの層厚を60nm〜80
nmとした。図8には、この実施例2にかかる拡散板に
用いた二酸化チタン被覆雲母B,Cの存在率を種々変更
した場合の光透過率の比較結果が示されている。これら
光透過率は、白色光による拡散照明、垂直受光時の光透
過率である。なお、同図dは二酸化チタン被覆雲母B,
Cの存在率を100対0、同図eは75対25、同図f
は50対50、同図gは25対75、同図hは0対10
0とした場合の光透過率である。
【0049】この結果、この実施例2にかかる拡散板に
用いた二酸化チタン被覆雲母B,Cの存在率を100対
0とした場合、同図dに示すように、拡散板での透過光
は、二酸化チタン被覆雲母Bによる黄色の干渉色で得ら
れることが理解される。また、二酸化チタン被覆雲母
B,Cの存在率を0対100とした場合、同図hに示す
ように、拡散板の透過光は、二酸化チタン被覆雲母Cに
よる青色の透過色で得られることが理解される。これに
対し、二酸化チタン被覆雲母B,Cの存在率を50対5
0とした場合、同図fに示すように、拡散板の透過光
は、二酸化チタン被覆雲母Bによる黄色の干渉色と二酸
化チタン被覆雲母Cによる青色の干渉色が良好にブレン
ドされて、白色の干渉色で得られることが理解される。
【0050】この実施例2にかかる拡散板によれば、二
酸化チタン被覆雲母B,Cを50対50で用いることに
より、拡散板に白色光を入射させた場合、二酸化チタン
被覆雲母Bによる黄色の干渉色と、二酸化チタン被覆雲
母Cによる青色の干渉色とが良好にブレンドされて、拡
散板での透過光をより白色の干渉色で得ることができ
る。なお、前述のように二酸化チタン被覆雲母B,Cを
50対50で用いることにより、拡散板での透過光をよ
り白色の干渉色で得ることができるものの、同図e,g
に示すように、これを25対75〜75対25で用いて
も、拡散板での透過光を満足のゆく白色に近い色調で得
ることができる。
【0051】<実施例3>この実施例3においては、ア
クリルラッカー15g中に、二酸化チタン被覆雲母D,
白色顔料Eとして二酸化チタン(TiO2)(平均粒子
径10μm〜60μm、合計2.0g)を分散させたも
のを、バーコータにより乾燥状態の層厚200μmで、
PETフィルムの上に塗布した。なお、この実施例3に
おいて、二酸化チタン被覆雲母Dは、透過光が黄色の干
渉色で得られるように、二酸化チタンの層厚を規定し
た。すなわち、二酸化チタン被覆雲母Dは、二酸化チタ
ンの層厚を60nm〜80nmとした。
【0052】図9にはこの実施例3にかかる拡散板に用
いた二酸化チタン被覆雲母D,白色顔料Eの存在率を種
々変更した場合の光透過率の比較結果が示されている。
これら光透過率は白色光による拡散照明、垂直受光時の
光透過率である。なお、同図iは二酸化チタン被覆雲母
D,白色顔料Eの存在率を75対25、同図jは50対
50、同図kは25対75、同図lは0対100とした
場合の光透過率である。この結果、同図i〜lより明ら
かなように、この実施例3にかかる拡散板によれば、二
酸化チタン被覆雲母Dに対し白色顔料Eを加えることに
より、拡散板での透過光の色調を適宜調節することがで
きることが理解される。
【0053】<実施例4>この実施例4においては、ア
クリルラッカー15g中に、干渉色が補色関係にある二
酸化チタン被覆雲母F,G(平均粒子径10μm〜60
μm、合計2.0g)を均一に分散させたものを、バー
コータにより乾燥状態の層厚200μmでPETフィル
ムの上に塗布した。なお、この実施例4において、二酸
化チタン被覆雲母Fは、透過光が緑色の干渉色で得られ
るように、二酸化チタンの層厚を規定した。すなわち、
二酸化チタン被覆雲母Fは、二酸化チタンの層厚を80
nm〜100nmとした。これに対し、二酸化チタン被
覆雲母Gは、透過光が前記二酸化チタン被覆雲母Fによ
る緑色の干渉色と補色の関係にある赤色の干渉色で得ら
れるように、二酸化チタンの層厚を規定した。すなわ
ち、二酸化チタン被覆雲母Gは、二酸化チタンの層厚を
140nm〜160nmとした。
【0054】図10には、この実施例4にかかる拡散板
に用いた二酸化チタン被覆雲母F,Gの存在率を種々変
更した場合の光透過率の比較結果が示されている。これ
ら光透過率は、白色光による拡散照明、垂直受光時の光
透過率である。なお、同図mは二酸化チタン被覆雲母
F,Gの存在率を100対0、同図nは75対25、同
図oは50対50、同図pは25対75、同図qは0対
100とした場合の光透過率である。この結果、この実
施例4にかかる拡散板に用いた二酸化チタン被覆雲母
F,Gの存在率を100対0とした場合、同図mに示す
ように、拡散板の透過光は、二酸化チタン被覆雲母Fに
よる緑色の干渉色で得られることが理解される。また、
二酸化チタン被覆雲母F,Gの存在率を0対100とし
た場合、同図qに示すように、拡散板の透過光は、二酸
化チタン被覆雲母Gによる赤色の透過色で得られること
が理解される。
【0055】これに対し、二酸化チタン被覆雲母F,G
の存在率を50対50とした場合、同図oに示すよう
に、拡散板の透過光は、二酸化チタン被覆雲母Fによる
緑色の干渉色と二酸化チタン被覆雲母Gによる赤色の干
渉色が良好にブレンドされて、白色の干渉色で得られる
ことが理解される。この実施例4にかかる拡散板によれ
ば、二酸化チタン被覆雲母F,Gを50対50で用いる
ことにより、拡散板に白色光を入射させた場合、二酸化
チタン被覆雲母Fによる緑色の干渉色と、二酸化チタン
被覆雲母Gによる赤色の干渉色とが良好にブレンドされ
て、拡散板の透過光をより白色の干渉色で得ることがで
きる。なお、前述のように二酸化チタン被覆雲母F,G
を50対50で用いることにより、拡散板での透過光を
より白色の干渉色で得ることができるものの、同図n,
pに示すように、これを25対75〜75対25で用い
ても、拡散板での透過光を満足のゆく白色に近い色調で
得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる拡散
板によれば、その吸収波長域と略同一波長域の干渉光を
有する粉体を用いた。このため、粉体により吸収される
特定波長の光成分を、この粉体の有する干渉色で良好に
補完することができるので、拡散板に白色光を入射させ
た場合、拡散板での透過光を白色の干渉色で得ることが
できる。また、本発明にかかる反射板によれば、前記粉
体に代わり、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体
を少なくとも2種類用いた。このため、これら粉体の有
する干渉色を良好にブレンドすることができるので、拡
散板での透過光をより白色の干渉色で得ることができ
る。なお、前記反射板において、干渉色が補色の関係に
ある粉体は、一方の粉体に対して他方の粉体を25%〜
75%添加することにより、拡散板での透過光を満足の
ゆく白色の干渉色で得ることができる。また、前記粉体
として合成雲母の表面に二酸化チタン被覆合成雲母を用
いることにより、天然雲母を用いたものに比較して不純
物が大幅に少ないため、より綺麗な色調を得ることがで
きる。そして、このような拡散板を照明装置、液晶ディ
スプレイに用いることにより、光源からの光を効率的に
利用することができるので、本発明にかかる液晶ディス
プレイによれば、美しい映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の拡散板の光透過率の説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる拡散板に用いた
粉体の説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる拡散板を用いた
液晶ディスプレイの説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる拡散板を用いた
液晶ディスプレイの説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる拡散板を用いた
液晶ディスプレイの説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる拡散板に用いた
粉体の説明図である。
【図7】本発明の第1実施例にかかる拡散板と従来の拡
散板を用いた場合の光透過率の比較説明図である。
【図8】本発明の第2実施例にかかる拡散板に用いた粉
体の存在率を種々変更した場合の光透過率の説明図であ
る。
【図9】本発明の第3実施例にかかる拡散板に用いた粉
体の存在率を種々変更した場合の光透過率の説明図であ
る。
【図10】本発明の第4実施例にかかる拡散板に用いた
粉体の存在率を種々変更した場合の光透過率の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 … 雲母 14、114a,114b … 二酸化チタン被覆
雲母(粉体) 12 … 二酸化チタン 26 … 液晶ディスプレイ 32 … 光源 38 … 拡散板 40,56 … 偏光板 46,50 … 配向膜 48 … 液晶層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を拡散させると共に、その吸収波
    長域と略同一波長域の干渉光を有する粉体を均一に含む
    ことを特徴とする拡散板。
  2. 【請求項2】 それぞれの干渉色が補色の関係にある粉
    体を少なくとも2種類含むことを特徴とする拡散板。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の拡散板において、前記干
    渉色が補色の関係にある粉体は、拡散板での透過光を白
    色で得られるように、一方の粉体に対して他方の粉体を
    25%〜75%添加したことを特徴とする拡散板。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかに記載の拡散
    板において、前記粉体は、真珠光沢顔料であることを特
    徴とする拡散板。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の拡散板において、前記粉
    体は、雲母の表面に二酸化チタンが被覆された二酸化チ
    タン被覆雲母であり、該雲母の表面に被覆された二酸化
    チタンの層厚が、該二酸化チタン被覆雲母による吸収波
    長域と略同一波長域の干渉光が得られる層厚であること
    を特徴とする拡散板。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の拡散板において、前記粉
    体は、合成雲母の表面に二酸化チタンが被覆された二酸
    化チタン被覆合成雲母であることを特徴とする拡散板。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れかに記載の拡散
    板において、前記粉体を基板の上に設ける場合、前記粉
    体の存在量を0.01g/m2〜100g/m2としたこ
    とを特徴とする拡散板。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6の何れかに記載の拡散
    板において、前記粉体を基板の中に設ける場合、前記粉
    体の存在量を1重量%〜70重量%としたことを特徴と
    する拡散板。
  9. 【請求項9】 光束を出射する光源と、 前記光源からの入射光を拡散させると共に、その吸収波
    長域と略同一波長域の干渉光を有する粉体を均一に含む
    拡散板と、 を備えたことを特徴とする照明装置。
  10. 【請求項10】 前記光束を出射する光源と、 前記それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体を少なく
    とも2種類含む拡散板と、 を備えたことを特徴とする照明装置。
  11. 【請求項11】 前記光束を出射する光源と、 前記光源からの入射光を拡散させると共に、その吸収波
    長域と略同一波長域の干渉光を有する粉体を均一に含む
    拡散板と、 前記拡散板からの光束の光透過率を液晶層にかける電圧
    を変化させることにより制御する液晶パネルと、 を備えたことを特徴とする液晶ディスプレイ。
  12. 【請求項12】 前記光束を出射する光源と、 前記それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体を少なく
    とも2種類含む拡散板と、 前記拡散板からの光束の光透過率を液晶層にかける電圧
    を変化させることにより制御する液晶パネルと、 を備えたことを特徴とする液晶ディスプレイ。
JP9098532A 1996-07-26 1997-03-31 拡散板、照明装置および液晶ディスプレイ Withdrawn JPH1091077A (ja)

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PCT/JP1997/002582 WO1998004936A1 (fr) 1996-07-26 1997-07-25 Lame de diffusion et moyen d'affichage a cristaux liquides mettant en oeuvre ladite lame
US09/043,453 US6147733A (en) 1996-07-26 1997-07-25 Diffusing film and liquid crystal display element employing the same
EP97933022A EP0856750A4 (en) 1996-07-26 1997-07-25 BROADCASTING BLADE AND LIQUID CRYSTAL DISPLAY MEANS USING THE SAME BLADE
KR1019980702393A KR19990063920A (ko) 1996-07-26 1997-07-25 확산판 및 이를 이용한 액정표시소자

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094165A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Tohoku Pioneer Corp 表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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