JPH10268301A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH10268301A
JPH10268301A JP10004698A JP469898A JPH10268301A JP H10268301 A JPH10268301 A JP H10268301A JP 10004698 A JP10004698 A JP 10004698A JP 469898 A JP469898 A JP 469898A JP H10268301 A JPH10268301 A JP H10268301A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 液晶表示装置の低消費電力化のために外部光
源を利用する反射型液晶表示装置が有望であるが、液晶
表示装置の明るさ、および、白さの改善が必要である。
また、半反射型液晶表示装置の明るさの改善が必要であ
る。 【解決手段】 所定の間隔をもって対向する第1の基板
1および第2の基板11と、その間に液晶16を封入し
てなる液晶表示装置に、第1の基板1を観察者側に配置
し、第2の基板11上あるいは、液晶16に接する面と
反対の面に反射板25を少なくとも有し、さらに、第2
の基板11と反射板25との間に白色拡散板22を設け
る。白色拡散板22は、位相差を持たず、かつ可視光領
域においてほぼ各波長において透過率の差のない白色拡
散板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の基板上の電
極と第2の基板上の電極を所定の隙間を設けて張り合わ
せ、液晶を封入し、各電極に所定の信号を印加して液晶
の光学変化を利用し表示を行い、かつ、液晶表示装置本
体には主光源を持たず、外光を利用し表示を行う液晶表
示装置に関し、特に明るさ、あるいは、白さを向上する
ためのものである。また、装置本体には、主光源を持た
ず、液晶表示装置の使用環境が暗い場合には、補助的に
液晶表示装置の補助光源を点灯する半反射型液晶表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶パネルを用いた液晶表示装置
の表示容量は、大容量化の一途をたどっている。その液
晶表示装置の構造は、第1の基板上に設ける信号電極に
液晶画素の表示電極を直接に接続するパッシブマトリク
ス型と、信号電極と表示電極の間にスイッチング素子を
有するアクティブマトリクス型がある。さらに、第1の
基板上の表示電極と対向するように液晶を介して対向電
極を設け、複数の信号電極と複数の対向電極をマトリク
ス状に配置し、信号電極と、対向電極に接続するデータ
ー電極に外部回路より所定の信号を印加する構造からな
る。
【0003】そして、単純マトリクス構成(パッシブマ
トリクス型)の液晶表示装置にマルチプレクス駆動を用
いる手段は、高時分割化するに従ってコントラストの低
下あるいは応答速度の低下が生じ、200本程度の走査
線を有する場合では、充分なコントラストを得ることが
難しくなる。
【0004】そこで、このような欠点を除去するため
に、個々の画素にスイッチング素子を設けるアクティブ
マトリクスの液晶表示パネルが採用されている。
【0005】このアクティブマトリクスの液晶表示パネ
ルには、大別すると薄膜トランジスタを用いる三端子型
スイッチング素子と、非線系抵抗素子を用いる二端子型
スイッチング素子とがある。これらのうち構造や製造方
法が簡単な点と低温工程にて比較的製造可能な点では、
二端子型スイッチング素子が優れている。
【0006】この二端子型スイッチング素子としては、
ダイオード型や、バリスタ型や、TFD型などが開発さ
れている。
【0007】このうちTFD型は、とくに構造が簡単
で、そのうえ製造工程が短いという特徴を備えている。
【0008】また、液晶表示装置は自己発光型の表示装
置ではないため、外部の光源を利用し液晶の光学変化に
より外部の光の変化を利用し表示を行う。そのため、観
察者と液晶表示装置と光源の位置関係には、大きく分け
ると2種類ある。一つ目は、光源(主光源)と観察者が
液晶表示装置に対して同一面にある、いわゆる反射型液
晶表示装置であり、2つ目は観察者−液晶表示装置−光
源(主光源)の配置をとる、いわゆる透過型液晶表示装
置である。液晶表示装置の長所である低消費電力化を目
的とする場合には、特に光源を必要とせず液晶表示装置
の周囲の光源を利用する反射型液晶表示装置が有効であ
る。
【0009】また、液晶表示装置の使用環境が明るい場
合には、外部の光源(主光源)を利用する反射型液晶表
示装置であり、使用環境が暗い場合には、液晶表示装置
が有する補助光源を点灯し、透過型液晶表示装置として
使用する、半反射型液晶表示装置もある。半反射型液晶
表示装置は、基本は、反射型液晶表示装置として利用す
るため、消費電力は、透過型液晶表示装置に比較して、
小さくできる。そのため、反射型液晶表示装置、あるい
は、半反射型液晶表示装置は、携帯情報機器への応用に
極めて重要な表示モードである。
【0010】以下に、信号電極と表示電極の間にスイッ
チング素子として二端子型スイッチング素子を有する反
射型液晶表示装置の従来例を図面に基づいて説明する。
【0011】図23は二端子型スイッチング素子を用い
た従来技術における反射型液晶表示装置の構成を示す平
面図である。さらに図24は、図23の平面図における
A−A線での断面を示す断面図である。以下、図23と
図24とを交互に用いて従来技術を説明する。
【0012】透明基板からなる第2の基板11上には、
いずれもタンタル(Ta)膜からなる信号電極3と信号
電極3と一体構造からなる下部電極4を有する。信号電
極3と下部電極上には、酸化タンタル(Ta2 O5 )か
らなる非線形抵抗層5を有する。
【0013】さらに、前記下部電極4上の非線形抵抗層
5と重なり合う上部電極6と上部電極6と一体構造の表
示電極9とを酸化インジウムスズ(ITO)膜にて設け
る。この上部電極6と非線形抵抗層5と下部電極4とに
より二端子型スイッチング素子7を構成する。
【0014】以上に記載する第2の基板11を液晶表示
装置として使用する場合には、第2の基板11に対向す
るように透明基板からなる第1の基板1を設ける。この
第1の基板1上には、表示電極9と対向するように透明
導電性膜からなる酸化インジウムスズ(ITO)膜で構
成する対向電極12を有する。さらに対向電極12に
は、外部回路の信号を印加するためのデーター電極(図
示せず)を接続している。
【0015】さらに第1の基板1上と第2の基板11上
には、液晶16の分子を規則的に並べるための処理層と
して、それぞれ配向膜15、15を有する。さらにスペ
ーサー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基
板11とを所定の間隙寸法をもって対向させ、第1の基
板1と第2の基板11との間には、液晶16を封入して
いる。
【0016】さらに、第1の基板1あるいは、第2の基
板11のいずれか一方の液晶16と反対の面に反射板2
5を有する。液晶表示装置の表示モード、例えば、相転
移型ゲストホスト(p−GH)モード、あるいは、ツイ
ストネマティク(TN)モード等の種類により必要な場
合と不要な場合とがある。液晶表示装置は自己発光しな
いため、信号電極3とデーター電極に外部回路より駆動
波形を印加し、スイッチング素子11を介して、表示電
極9と対向電極12との間の領域の液晶16の電圧と光
学特性変化を利用し、さらに、反射板25の反射特性と
外光とを利用し反射型液晶表示装置は所定の画像表示を
行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来の液晶表
示装置では、コントラスト比は良好であるが、明るさ、
特に白味がなく、十分な表示性能ではない。さらに、カ
ラーフィルターを有する場合においては、明るさがさら
に減少する。
【0018】さらに、反射板に凹凸を設ける場合には、
表面形状の制御と反射率の向上が必要なため、反射板の
形成が複雑になる。さらに、特定の偏光性を有する白色
拡散板では表面形状による指向性を有する拡散方向と偏
光方向との合わせが発生し、液晶表示装置の偏光方向に
依存する白色拡散板を用意する必要が発生し、汎用性が
悪くなる。
【0019】また、反射型液晶表示装置に利用する偏光
板の設置により、光の損失が発生しているため、できる
限り、光の損失を防止するために、偏光板と反射板との
組み合わせに白色拡散板を利用し、明るさの向上が必要
となる。
【0020】また、液晶表示装置に補助光源を有する場
合には、補助光源と反射板との組み合わせに白色拡散板
を利用し、明るさの向上が必要となる。
【0021】本発明の目的は、上記課題を解決して、明
るく、白味のある反射型液晶表示装置を達成するための
構造を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置においては、下記記載の構成
を採用する。
【0023】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
は少なくとも信号電極を有し、第2の基板上には少なく
とも対向電極を有し、前記第1の基板と第2の基板とを
所定の間隔をもって対向し、信号電極と対向電極がとお
互いに対向し画素部を構成し、前記第1の基板と第2の
基板との間に封入する液晶とを備え、第1の基板を観察
者側に配置し、第2の基板の液晶に接する面と反対の面
に反射板を有する液晶表示装置において、前記第2の基
板と反射板との間に白色拡散板を有し、さらに、前記白
色拡散板は、円偏光をほば円偏光として透過し、かつ可
視光の波長領域において、各波長の透過率がほぼ等しい
ことを特徴とする。
【0024】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
は少なくとも信号電極を有し、第2の基板上には少なく
とも対向電極を有し、前記第1の基板と第2の基板とを
所定の間隔をもって対向し、信号電極と対向電極がとお
互いに対向し画素部を構成し、前記第1の基板と第2の
基板との間に封入する液晶とを備え、第1の基板を観察
者側に配置し、第2の基板の液晶に接する面と反対の面
に反射板を有する液晶表示装置において、前記第2の基
板と反射板との間に白色拡散板を有し、前記液晶は2色
性色素を有し、さらに、前記白色拡散板は、円偏光をほ
ば円偏光として透過し、かつ可視光の波長領域におい
て、各波長の透過率がほぼ等しいことを特徴とする。
【0025】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
は少なくとも信号電極を有し、第2の基板上には少なく
とも対向電極を有し、前記第1の基板と第2の基板とを
所定の間隔をもって対向し、信号電極と対向電極がとお
互いに対向し画素部を構成し、前記第1の基板と第2の
基板との間に封入する液晶とを備え、第1の基板を観察
者側に配置し、第2の基板の液晶に接する面と反対の面
に反射板を有する液晶表示装置において、前記反射板
は、一方の光学軸が透過軸であり、透過軸とほぼ直交す
る光学軸が反射軸である反射型偏向板の反射軸を利用
し、さらに、前記反射型偏光板と前記第2の基板との間
に白色拡散板を有することを特徴とする。
【0026】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
は少なくとも信号電極を有し、第2の基板上には少なく
とも対向電極を有し、前記第1の基板と第2の基板とを
所定の間隔をもって対向し、信号電極と対向電極がとお
互いに対向し画素部を構成し、前記第1の基板と第2の
基板との間に封入する液晶とを備え、第1の基板を観察
者側に配置し、第2の基板の液晶に接する面と反対の面
に反射板を有する液晶表示装置において、前記反射板
は、一方の光学軸が透過軸であり、透過軸とほぼ直交す
る光学軸が反射軸である反射型偏向板の反射軸を利用
し、さらに、前記反射型偏光板と前記第2の基板との間
に白色拡散板を有し、さらに、前記白色拡散板と第2の
基板の間、あるいは前記白色拡散板と反射型偏光板との
間の少なくとも一方にはカラー印刷層を有することを特
徴とする。
【0027】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
は少なくとも信号電極を有し、第2の基板上には少なく
とも対向電極を有し、前記第1の基板と第2の基板とを
所定の間隔をもって対向し、信号電極と対向電極がとお
互いに対向し画素部を構成し、前記第1の基板と第2の
基板との間に封入する液晶とを備え、第1の基板を観察
者側に配置し、第2の基板の液晶に接する面と反対の面
に反射板を有する液晶表示装置において、前記反射板
は、一方の光学軸が透過軸であり、透過軸とほぼ直交す
る光学軸が反射軸である反射型偏向板の反射軸を利用
し、さらに、前記反射型偏光板と前記第2の基板との間
に白色拡散板を有し、さらに、前記反射型偏光板の観察
者と逆の面には、少なくとも前記白色拡散板上の反射率
より低い印刷層を吸収層を有することを特徴とする。
【0028】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
は少なくとも信号電極を有し、第2の基板上には少なく
とも対向電極を有し、前記第1の基板と第2の基板とを
所定の間隔をもって対向し、信号電極と対向電極がとお
互いに対向し画素部を構成し、前記第1の基板と第2の
基板との間に封入する液晶とを備え、第1の基板を観察
者側に配置し、第2の基板の液晶に接する面と反対の面
に反射板を有する液晶表示装置において、前記反射板
は、一方の光学軸が透過軸であり、透過軸とほぼ直交す
る光学軸が反射軸である反射型偏向板の反射軸を利用
し、さらに、前記反射型偏光板と前記第2の基板との間
に白色拡散板を有し、さらに、前記白色拡散板と第2の
基板の間、あるいは前記白色拡散板と反射型偏光板との
間の少なくとも一方に設けるカラー印刷層に比較し、前
記反射型偏光板の観察者と逆の面に設ける吸収層の透過
率が小さいことを特徴とする。
【0029】本発明の白色拡散板は、透過率が70%以
上である、あるいは、プラスチックビーズと屈折率の異
なる合成樹脂の複合体からなり、屈折率の違いにより散
乱性を有する構造、あるいは、表面に複数の凹凸を有
し、白色板に達する光の一部を拡散反射を行い、かつ残
りの光を偏光板および反射板に透過する白色拡散板であ
り、表面形状は、2次曲線に近似する凹凸である、ある
いは、各表示画素とその周囲とで拡散率、あるは透過率
が異なる構造、あるいは、各表示画素にカラーフィルタ
ーを有することを特徴とする。
【0030】本発明の白色拡散板は、散乱性液晶層によ
り構成する。あるいは、2枚の透明基板の間に散乱性液
晶層を封入し、散乱性液晶層に電圧を印加する構造を採
用する。 <作用>
【0031】液晶表示装置を構成する第1の基板、ある
いは第2の基板の液晶に接する側と反対の面に白色拡散
板を挿入する構造を採用する。この白色拡散板は、一部
反射し、かなりの部分を透過する。また、白色拡散板を
透過する際に、光は指向性を有し、さらに、光源からの
入射方向を変え、一部散乱され、白色性を付加し、再度
観察者側に出射される。そのため、明るく、特に白色性
の向上が可能となる。さらに、入射光の偏光性を維持す
るため、例えば、円偏光が入射した場合には、ほぼ円偏
光を出射する。すなわち偏光性をほとんど持たない白色
拡散板である。
【0032】さらに、白色拡散板の透過率、あるいは、
拡散性を表示画素とその周辺により変え、表示画素の透
過率を大きくし、その周辺の透過率を小さくする、こと
によりコントラストの向上が可能となる。また、表示画
素の拡散性を小さくし、その周辺の拡散性を大きくする
ことにより光源の光の方向による明るさを表示画素の周
囲により補うことが可能となる。さらに、表示画素の周
囲の状態が常時透過率の大きな表示モードを利用するこ
とにより、前記効果はさらに向上する。
【0033】さらに、白色拡散板の表面にカラーフィル
ターを設ける、あるいは、白色拡散板を染色してカラー
フィルターを設けることにより、液晶に接すると問題の
発生するカラーフィルター材料、あるいは、液晶層の平
坦性の向上に有効となる。
【0034】また、白色拡散板と偏光板と反射板の構成
を有する液晶表示装置の場合には、白色拡散板と偏光板
との間、あるいは、偏光板と反射板との間により光の損
失が発生するため、一方の光学軸は透過軸であり、ほぼ
透過軸に直交する光学軸は反射軸である反射型偏光板を
偏光板と反射板とに兼用することにより、偏光板と反射
板の間の光の損失が防止でき、明るい反射型液晶表示装
置を達成できる。
【0035】さらに、反射型偏光板の第2の基板と逆の
面には、光の吸収の大きい吸収層を設けることにより、
白色拡散板と反射型偏光板により明るく白い表示と吸収
層による視認性の良好な表示が可能となる。
【0036】また、白色拡散板の表面、あるいは裏面に
カラー印刷層を設けることにより、カラー表示が可能と
なり、明るい表示、かつ視野角の依存性の小さい表示が
可能となる。
【0037】また、白色拡散板に散乱型液晶層を採用す
ることにより、散乱度の可変が可能となる。さらに、白
色拡散板を構成する散乱型液晶層に電圧の印加が可能と
なる構造を採用することにより、外部環境、あるいは、
補助光源の点灯により、散乱度の制御が可能となり、表
示品質の良好な表示が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>以下に本発明の液晶表示装置を実施
するための最良の形態における液晶表示装置の構成を、
図面を使用して説明する。
【0039】以下に、本発明の第1の実施形態における
液晶表示装置の構成を、図1と図2とを用いて説明す
る。本発明の第1の実施形態においては、信号電極と対
向電極をスイッチング素子を介さずに設けるパッシブマ
トリクス型の液晶表示装置への本発明の応用例を示す。
図1は本発明の第1の実施形態における液晶表示装置の
一部を拡大する平面図である。図2は図1の平面図のB
−B線における断面を示す断面図である。以下、図1と
図2とを交互に用いて本発明の第1の実施形態を説明す
る。
【0040】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
酸化インジウムスズ膜からなる信号電極2を設ける。こ
の信号電極2は表示電極9を兼用するためストライプ形
状をしている。
【0041】さらに、以上の第1の基板1を液晶表示装
置に利用する場合には、第1の基板1と対向するガラス
基板からなる第2の基板11を設ける。この第2の基板
11上には、第1の基板1上に設ける表示電極9と対向
するように酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる対
向電極12を設ける。さらに対向電極12は、外部回路
の信号を印加するためのデーター電極(図示せず)と接
続する。
【0042】さらに第1の基板1と第2の基板11と
は、液晶16の分子を規則的に並べるための処理層とし
て、それぞれ配向膜15、15を有する。さらにスペー
サー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板
11とを所定の間隙寸法をもって対向させ、シール部
(図示せず)により固定し、第1の基板1と第2の基板
11との間に液晶16を封入する。さらに、第1の基板
11を観察者の方向に配置し、外部光源31も観察者と
同様の側に配置するいわゆる液晶表示装置として利用す
る。さらに、第1の基板1の液晶16と反対の面と、第
2の基板11の液晶16と反対の面には偏光板21を有
する。
【0043】本第1の実施形態においては、第2の基板
11と偏光板21の間に、白色拡散板22を有する。こ
の白色拡散板22は4μmと8μmのポリスチレン製の
ビーズとポリイミド樹脂を練り合わせ、薄膜に加工する
ことにより形成することができる。さらに、第2の基板
11の偏光板21上には反射板25を有し、第1の基板
1の液晶16と反対の方向に配置される外部光源31の
光を利用し、液晶16の画素部7の印加電圧に依存する
光学変化を利用し表示を行うことができる。
【0044】また、白色拡散板22は4μmと8μmの
ポリスチレン製のビーズとポリイミド樹脂を練り合わ
せ、薄膜に加工する。本第1の実施形態においては、第
2の基板11と白色拡散板22と間には空気層23を設
け白色拡散板22と空気層23の屈折率差を利用し白色
拡散板22上での反射効率を改善している。さらに、白
色拡散板22に複数の粒径のビーズを利用することによ
り、拡散性を制御することができる。また、白色拡散板
22を利用するこにより、反射板25の表面に特殊な凹
凸を形成する必要がなくなるため、たとえば、反射板2
5の表面は、単純に鏡面(平滑面)でも良いし、多少の
凹凸を有していても良い。
【0045】つぎに、白色拡散板22の特性を説明す
る。図3は第1の実施形態に示す液晶表示装置の反射率
と印加電圧(V)の特性を示す図である。縦軸が反射率
であり、横軸が液晶に印加する電圧である。また、図4
は、第1の実施形態に示す液晶表示装置の反射率の波長
依存性を示す図である。縦軸が反射率であり、横軸が波
長(単位:nm)である。以下に図3と図4とを交互に
用いて本発明の白色拡散板22を用いた場合と、従来の
特性の差を説明する。図3の曲線Xは本実施形態の特性
を示し、曲線Yは従来例に示す構造を利用する場合の特
性を示す図である。曲線Yは、コントラストは充分であ
るが、明るさが不足し、波長依存性を有し、白表示が緑
から青を帯びている。そのため、暗くかつ白い表示とは
ならない。これに対し、白色拡散板を利用する本実施形
態の特性は、曲線Xに示すように、コントラストは僅か
に減少するが、白色拡散板による反射により明るさの向
上と白さの向上が明らかに改善されている。液晶表示装
置の場合には、明るさと白さがコントラストより優先さ
れ、コントラストは、5:1でも新聞紙程度の認識性は
あるため、白色拡散板によるコントラストの低下は、明
るさと白さの改善に比較し影響が小さいと言える。
【0046】また、本第1の実施形態においては、第2
の基板11と偏光板21との間に白色拡散板22を利用
する例を示したが、第1の基板1と偏光板21との間に
白色拡散板を利用することも可能である。この場合に
は、白色拡散板22の透過率が重要となりさらに、白色
拡散板22の表面反射が低いことが重要となる。そのた
め、偏光板21と白色拡散板22とをノリ(図示せず)
にて張り合わせ、偏光板21と白色拡散板22とノリ
(図示せず)の屈折率差を低減する手法が有効である。
【0047】また、白色拡散板22には光学的位相差は
必要がなく、複数の粒径のビーズによる白色散乱性と高
透過率が必要なだけである。そのため、特定方向の延伸
処理あるいは、光学的異方性を有する物質を含む必要が
ないため、低コストで簡単に作成することができる。
【0048】<第2の実施形態>つぎに、本発明の第2
の実施形態における液晶表示装置の構成を、図5を用い
て説明する。本発明の第2の実施形態においては、第1
の実施形態と同様に信号電極と対向電極をスイッチング
素子を介さずに設けるパッシブマトリクス型の液晶表示
装置への本発明の応用例を示す。図5は本発明の第1の
実施形態における液晶表示装置のB−B線に相当する部
分の断面図である。以下、図5を用いて本発明の第2の
実施形態を説明する。
【0049】第2の実施形態は、ほぼ第1の実施形態と
同様な構造をし、同様な構成要素には同様な記号を利用
し説明している。第2の実施形態と第1の実施形態の相
違点は、偏光板21が第1の基板11上にのみ配置さ
れ、第2の基板11の反射板25側にはない点である。
さらに、第1の基板1と偏光板21との間には位相差板
24を有する点である。即ち、外部光源31は、偏光板
21と位相差板24→第1の基板1→表示電極9→配向
膜15→液晶層16→配向膜15→対向電極12→第2
の基板11→白色拡散板22の順に通過し、液晶層16
で変調された光が反射板25により反射さて、逆の経路
で外部光源(観察者)側に出射される。
【0050】また、白色拡散板22は1μmと5μmと
8μmのポリスチレン製のビーズとポリイミド樹脂を練
り合わせ、薄膜に加工する。さらに、白色拡散板22に
複数の粒径のビーズを利用することにより、拡散性を制
御することができる。また、白色拡散板22を利用する
こにより、反射板25の表面に特殊な凹凸を形成する必
要がなくなるため、たとえば、反射板25の表面は、単
純に鏡面(平滑面)でも良いし、多少の凹凸を有してい
ても良い。
【0051】また、本第2の実施形態においては、液晶
層16の光学的位相差と位相差板24と位相差板24上
に設ける偏光板21を利用しを利用し表示を行うモード
に白色拡散板22を利用する例である。さらに、本第2
の実施形態においては、第2基板11と反射板25との
間に白色拡散板22を設けており、第1の実施形態と異
なり、第2の基板11と白色拡散板22をノリ(図示せ
ず)により貼り合わせ、さらに、白色拡散板22と反射
板25もノリ(図示せず)で貼り合わせる手法を用いて
いる。これにより白色拡散板22での偏光の乱れを制御
し、さらに、白色拡散板22により明るさの向上と白さ
の改善が可能となる。
【0052】白色拡散板22を第1の基板1側に利用す
る場合には、白色拡散板22を外部光源31に接し、偏
光板21上に設ける場合には、白色拡散板22の反射率
の制御と白色度の制御とが複雑となり、白さの改善を行
うと液晶層16と離れるところで白さが向上するため、
コントラストの低下が大きくなってしまった。そのた
め、第1の基板1に白色拡散板22を利用する場合に
は、第1の基板1と偏光板21との間に白色拡散板を利
用ことが有効である。この場合には、白色拡散板22の
透過率が重要となりさらに、白色拡散板22の表面反射
が低いことが重要となる。そのため、偏光板21と白色
拡散板22とをノリ(図示せず)にて貼り合わせ、偏光
板21と白色拡散板22とノリ(図示せず)の屈折率差
を低減する手法が良好となる。さらに、白色拡散板22
と第1の基板1とをノリ(図示せず)で貼り合わせるこ
とにより同様に第1の基板1と白色拡散板22との界面
での反射を防止できるため明るくなり、改善される。
【0053】<第3の実施形態>つぎに、本発明の第3
の実施形態における液晶表示装置の構成を、図6を用い
て説明する。本発明の第3の実施形態においては、第1
の実施形態と同様に信号電極と対向電極をスイッチング
素子を介さずに設けるパッシブマトリクス型の液晶表示
装置への本発明の応用例を示す。図6は本発明の第1の
実施形態における液晶表示装置のB−B線に相当する部
分の断面図である。以下、図6を用いて本発明の第3の
実施形態を説明する。
【0054】第3の実施形態は、ほぼ第1の実施形態と
同様な構造をし、同様な構成要素には同様な記号を利用
し説明している。第3の実施形態と第1の実施形態の相
違点は、偏光板21を利用していない点である。即ち、
外部光源31は、反射防止膜26→第1の基板1→表示
電極9→配向膜15→液晶層16→配向膜15→対向電
極12→第2の基板11→白色拡散板22の順位に通過
し、液晶層16で透過あるいは、吸収された光が反射板
25により反射さて、逆の経路で外部光源側に出射され
る。
【0055】また、白色拡散板22は1μmと3μmと5
μmのポリスチレン製のビーズと0.1から0.3μm
の銀製のビーズを僅かに含むポリイミド樹脂を練り合わ
せ、さらに、射出成形を行い、さらに表面に凹凸を有す
る鋳型を用いて凹凸を転写する。本第3の実施形態にお
いては、第2の基板11と白色拡散板22と間には空気
層を設け白色拡散板22と空気層23の屈折率差を利用
し白色拡散板22上での反射効率を改善している。さら
に、白色拡散板22に小さな複数の粒径のビーズを利用
することにより、拡散性を制御することができる。ま
た、銀(Ag)製のビーズを利用することにより白色拡
散板22において一部反射特性を有する構成とすること
ができる。また、白色拡散板22を利用するこにより、
反射板25の表面に特殊な凹凸を形成する必要がなくな
るため、たとえば、反射板25の表面は、単純に鏡面
(平滑面)でも良いし、多少の凹凸を有していても良
い。
【0056】さらに、白色拡散板22の表面に凹凸を設
けることにより白色拡散板22の拡散性と表面反射性を
制御することができる。
【0057】<第4の実施形態>つぎに、本発明の第4
の実施形態における液晶表示装置の構成を、図7と図8
を用いて説明する。第4の実施形態は二端子型スイッチ
ング素子を本発明に利用する場合である。さらに、白色
拡散板22と反射板23とが第2の基板11の液晶側の
面に形成されている点である。さらに、偏光板を利用し
ていない点である。即ち、外部光源31は、反射防止膜
26→第1の基板1→表示電極9と信号電極3→配向膜
15→液晶層16→配向膜15→対向電極12→白色拡
散板22を通過し、液晶層16で透過あるいは、吸収さ
れた光が反射板25により反射さて、逆の経路で外部光
源側に出射される構成を有する。図7は、液晶表示装置
の一部を拡大する平面図であり、図8は図7に示す平面
図のC−C線における断面形状を示す図である。以下、
図7と図8とを交互に用いて本発明の第4の実施形態を
説明する。
【0058】透明基板からなる第1の基板1上には、い
ずれもタンタル(Ta)膜からなる信号電極3と信号電
極3と一体構造からなる下部電極4を有する。信号電極
3と下部電極上には、酸化タンタル(Ta2 O5 )から
なる非線形抵抗層5を有する。
【0059】さらに、前記下部電極4上の非線形抵抗層
5と重なり合う上部電極6と上部電極6と一体構造の表
示電極9とを酸化インジウムスズ(ITO)膜にて設け
る。この上部電極9と非線形抵抗層5と下部電極4とに
より二端子型スイッチング素子7を構成する。第1の基
板1の二端子型スイッチング素子7を設ける面と反対の
面にフッ素系樹脂からなる低屈折率膜(反射防止膜)2
6を設ける。
【0060】以上に記載する第1の基板1を液晶表示装
置として使用する場合には、第1の基板1に対向するよ
うに透明基板からなる第2の基板11を設ける。この第
1の基板1上には、銀(Ag)からなる反射板25と、
金属酸化膜と含むゾルゲル材にビーズを含む膜の焼成膜
からなる白色拡散板22と透明導電膜からなる対向電極
12とを有する。さらに対向電極15には、外部回路の
信号を印加するためのデーター電極(図示せず)を接続
している。
【0061】さらに第1の基板1上と第2の基板11上
には、液晶16の分子を規則的に並べるための処理層と
して、それぞれ配向膜15、15を有する。さらにスペ
ーサー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基
板11とを所定の間隙寸法をもって対向させ、第1の基
板1と第2の基板11との間には、液晶16を封入して
いる。
【0062】第2の基板上に設ける反射板25と対向電
極12とは、導体であり、対向電極12は複数本設けて
あるため、反射板25と対向電極12とが電気的短絡を
すると目的の表示を再現することができなくなる。その
ため、反射板25と対向電極12間には絶縁膜が必要と
なり、本第4の実施形態の白色拡散板22を絶縁膜とし
て利用することは、表示品質の向上と製造コストの低減
が同時に達成できるため、非常に効率がよい。
【0063】さらに、第2の基板11上に反射板25と
白色拡散板22と対向電極12とを設けことにより、観
察者と外部光源31との位置による表示の2重像、ある
いは、カラーフィルターを利用するカラー液晶表示装置
においては、カラー表示の際の入射光と出射光が異なる
カラーフイルターを通過することによる明るさの低下、
あるいは、彩度の低下が防止できる。
【0064】さらに、第1の基板1上に設ける反射防止
膜26は、液晶16と二端子型スイッチング素子7への
紫外線照射による劣化を防止するために波長が380n
mより短い光はカットしている。そのため、太陽光等の
紫外線の発生する環境においても表示品質の劣化を発生
することがない。
【0065】<第5の実施形態>つぎに、第5の実施形
態における白色拡散板22の構造を図面を用いて説明す
る。図9は、白色拡散板22の一部を拡大する断面図で
ある。以下に図9を用いて白色拡散板22の実施形態を
説明する。
【0066】白色拡散板22には、ポリイミド樹脂50
に1μmのポリスチレン製のビーズ51と5μmのポリス
チレン製のビーズ52を混ぜ、3本のロールを利用しポ
リイミド樹脂50内にビーズ51、52とを均一に分散
させる。さらに、白色拡散板22の表面がビーズ51、
52の凝集による波打ち等が発生しないように、ポリイ
ミド樹脂50の粘度が低い内に加圧成形し6μm厚の樹
脂フィルムにする。これにより平坦で、かつビーズ5
1、52が均一に分散する樹脂フィルムができる。
【0067】さらに、樹脂フィルムへ光線35が入射
し、ビーズ52にて一部の光は反射し残りの光の大部分
は透過する。さらに、異なる光線36は、ビーズ51の
表面にて一部の光は光線35と異なる方向に反射し、残
りの大部分は透過する。また、光線37はほとんど透過
する。
【0068】さらに、ポリイミド樹脂50とビーズ5
1、52とは、可視光にてほとんど平坦は光学透過率特
性を有するため、ビーズ51、52とポリイミド樹脂5
0の屈折率の差による白色散乱を得ることができる。
【0069】<第6の実施形態>つぎに、本発明におけ
る第6の実施形態における白色拡散板22の構造を図面
を用いて説明する。図10は、白色拡散板22の一部を
拡大する断面図である。以下に図10を用いて白色拡散
板22の実施形態を説明する。
【0070】白色拡散板22には、ポリイミド樹脂50
に1μmのポリスチレン製のビーズ51を混入する。ビ
ーズ51をポリイミド樹脂50中へ円心分離法を利用し
均一に分散させる。さらに、白色拡散板22の表面がビ
ーズ51の凝集により変質しないようにポリイミド樹脂
50の粘度が低い内に加圧成形し、6μm厚の樹脂フィ
ルムにする。さらに、加圧成形の際に表面が複数の係数
をからなる2次曲線の凹凸からなる印刷版を押しつけ、
白色拡散板22の表面に凹凸を形成する。これにより、
外部光源からの光線は、白色拡散板22の表面にて一部
反射し、ほとんどの部分は透過する。
【0071】さらに、ポリイミド樹脂50とビーズ51
とは、可視光にてほとんど平坦は光学透過率特性を有す
るため、ビーズ51とポリイミド樹脂50の屈折率の差
と、白色拡散板22と空気により屈折率差により白色散
乱を得ることができる。
【0072】<第7の実施形態>つぎに、本発明の第7
の実施形態における白色拡散板22の構造を図面を用い
て説明する。図11は、白色拡散板22の一部を拡大す
る平面図であり、図12は図11に示す平面図のD−D
線における断面図である。本実施形態は、画素電極領域
の透過率を、それ以外の領域より大きくし、画素部と画
素部の間に白色拡散性を有する領域を設ける構造を示す
断面図である。以下に図11と図12とをを用いて白色
拡散板22の実施形態を説明する。
【0073】本実施形態の白色拡散板22は、液晶表示
装置を構成する第2の基板11上に直接設ける構造を採
用する。第2の基板11上には、感光性樹脂50にビー
ズ51を有する画素部7と画素部7の間の領域43と、
画素部7に相当する領域44との2種類の領域を設けて
いる。画素部7に相当する領域44には、透過率を向上
するためと、偏光の乱れを防止するために感光性樹脂5
0とビーズ51は設けていない。すなわち開口部をなし
ている。これに対し、画素部の間の領域43には、ビー
ズ51による散乱性と透過性が必要なため、白色拡散板
22の表面あるいはビーズ51と感光性樹脂50の界面
にて散乱し、一部の光線は反射する構成とする。そのた
め、液晶の白表示の時により明るさの向上が可能とな
る。
【0074】さらに、本実施形態においては、白色拡散
板22を第2の基板11に直接設けているため、白色拡
散板22の製造方法は、感光性樹脂50にビーズ51を
混合し、第2の基板11上に塗布した後に、画素部7の
領域44とその周囲の領域43との透過率差を利用し、
感光性樹脂50を露光して画素部7の周囲の領域43の
感光性樹脂50を残す方法を採用した。この方法を採用
することにより、白色拡散板22と第2の基板11との
位置の合わせを行う必要がないため、合わせ精度が非常
に向上した。さらに、白色拡散板22の拡散性を有する
部分43と透過性を重視する領域44との2種類の領域
を設けることにより、コントラストの低下を発生するこ
となく、液晶表示装置の明るさを向上することができ
る。
【0075】<第8の実施形態>つぎに、本発明の第8
の実施形態における白色拡散板22の構造を図面を用い
て説明する。図13は、白色拡散板22の一部を拡大す
る断面図である。以下に図13を用いて白色拡散板22
の実施形態を説明する。
【0076】白色拡散板22には、メラミン樹脂50の
みから成る領域43とメラミン樹脂50にビーズ51を
含む領域44を白色拡散板22の厚さ方向に設ける構造
を採用する。メラミン樹脂50にビーズ51を含む領域
44を第2の基板11側あるいは、第1の基板1側に配
置する。これにより、メラミン樹脂50とビーズ51と
の屈折率の差あるいは、メラミン樹脂50あるいはビー
ズ51と空気層との屈折率の差により外部光源からの光
線の一部は観察者の方向に拡散および反射される。その
他のほとんどの光線は白色拡散板22を通過し、反射板
等により反射され再度観察者側に出射されるため明るい
表示が可能となる。この白色拡散板22は、特に観察者
側に配置する場合、あるいは、偏光性を効率良く保存す
る場合に特に有効である。
【0077】<第9の実施形態>つぎに、本発明の第9
の実施形態における白色拡散板22の構造を図面を用い
て説明する。本実施形態は液晶表示装置の画素部にはカ
ラーフィルターを用いその周囲にて白色拡散性と反射特
性を有する領域を設ける白色拡散板22関する断面図で
ある。図14は平面図を示し、図15は図14の平面図
のE−E線における断面図である。以下に図14と図1
5とを交互に用いて白色拡散板22の実施形態を説明す
る。
【0078】白色拡散板22には、各画素部に相当する
部分に青(B)カラーフィルター51と赤(R)カラー
フィルター52と緑(G)カラーフィルター53とを設
ける。本実施形態においては、カラーフィルター51、
52と53の領域44には白色拡散性は設けず、各カラ
ーフィルター51、52と53との周囲に白色拡散性と
反射特性と透過性とを兼ね備える領域43を設ける。こ
のカラーフィルターの周囲の領域には1μmのビーズ5
1、52を有する。さらに、白色拡散板22の膜厚方向
にビーズの2種類のビーズ51、52を利用する。屈折
率の異なるビーズ51、52を利用することにより、例
えば、観察者側に白色拡散板22を配置する場合には、
白色拡散板22を構成する基材50と屈折率の近いガラ
スビーズ51を表面側に配置し、屈折率の大きい樹脂ビ
ーズ52を液晶側に配置することにより表面反射の防止
と白色性を制御することができる。これにより、カラー
フィルターの部分では、彩度と偏光の維持を優先し、カ
ラーフィルターの周囲の領域では、液晶表示装置の明る
さと白さの向上のために、外光の一部を白色反射させ、
さらにほとんどの部分は透過する。
【0079】<第10の実施形態>つぎに、本発明の第
10の実施形態における白色拡散板22と反射型偏光板
61との吸収層62の実施形態を図面を用いて説明す
る。図16は、白色拡散板22の裏面に反射型偏光板を
貼りつけ、さらに、白色拡散板22の裏面に吸収層62
を設ける構造の一部を拡大する断面図である。以下に図
16を用いて実施形態を説明する。
【0080】白色拡散板22には、粘着層50にポリス
チレン製のプラスチックビーズ51を含む散乱層を設
け、さらに一方の光学軸は、透過軸であり、透過軸にほ
ぼほぼ直交する光学軸は、反射軸である反射型偏光板6
1を用いる。反射型偏光板61は、スリーエム製のDB
EF(商品名)を用いる。反射型偏光板61は、光学軸
(偏光軸)に入射する光の偏光方向により、透過と反射
を制御することができる。そのため、偏光軸により、反
射板として作用する。
【0081】さらに、反射型偏光板61の裏面には、濃
紺の吸収層62を設ける。吸収層62は、濃紺のカラー
インキを印刷法により形成する。吸収層62に濃紺を用
いることのより、反射型偏光板61の反射軸に平行の偏
光は、入射光60に示すように、反射型偏向板61の反
射と白色拡散板22の散乱性により、白色の反射光を得
ることができる。
【0082】また、反射型偏向板61の透過軸に平行の
偏光は、入射光37に示すように、反射型偏向板61の
裏面に設ける吸収層62の特性が反映され、濃紺の表示
が可能となる。
【0083】同様に、吸収層62に黒色を用いることに
より、黒と白の表示が可能となる。
【0084】<第11の実施形態>つぎに、白色拡散板
22の裏面側に補助光源を配置する半反射型液晶表示装
置に利用する白色拡散板と反射型偏光板61との吸収層
62の第11の実施形態をを図面を用いて説明する。図
17は、白色拡散板22の裏面に反射型偏光板61を貼
りつけ、さらに、白色拡散板22の裏面側に補助光源6
9を配置し、補助光源69上に吸収層62を設ける構造
の一部を拡大する断面図である。以下に図17を用いて
実施形態を説明する。
【0085】白色拡散板22には、粘着層50にポリス
チレン製のプラスチックビーズ51を含む散乱層を設
け、さらに一方の光学軸は、透過軸であり、透過軸にほ
ぼほぼ直交する光学軸は、反射軸である反射型偏光板6
1を用いる。反射型偏光板61は、スリーエム製のDB
EF(商品名)を用いる。反射型偏光板61は、光学軸
(偏光軸)に入射する光の偏光方向により、透過と反射
を制御することができる。そのため、偏光軸により、反
射板として作用する。
【0086】さらに、反射型偏光板61の裏面には、間
隙を設けてエレクトロルミネッセント(EL)素子から
なる平面型の補助光源69を設ける。エレクトロルミネ
ッセント(EL)素子は、白色拡散板22側より、発光
面であるポリエレチレンテレフタレート(PET)63
と透明導電膜からなる前面電極64と硫化亜鉛(Zn
S)に発光中心を含むマンガン(Mn)を有する発光層
65と高誘電体膜である酸化チタン(TiO2)と酸化
バリュウム(BaO)からなる絶縁反射板66と炭素
(C)からなる裏面電極67と樹脂からなる保護膜68
を有する。
【0087】また、補助光源69上には、黒色カラーイ
ンキに白色蛍光顔料を含む吸収層62を有する。吸収層
62を反射型偏向板61と吸収層62に間に間隙を設け
ることにより、透過性を有する吸収層62を利用しても
白色拡散板22側からの光に関しては、十分な黒色を得
ることができる。原理は、反射型偏光板61の反射軸に
平行の偏光は、反射型偏向板61の反射と白色拡散板2
2の散乱性により、白色の反射光を得ることができる。
また、反射型偏向板61の透過軸に平行の偏光は、反射
型偏向板61の裏面に設ける吸収層62の特性が反映さ
れ、濃紺の表示が可能となる。
【0088】さらに、外部環境の暗い状況では、補助光
源69を利用するため、透過性を有する吸収層62を用
い、さらに白色蛍光顔料を利用することにより、補助光
源62を有効に利用できる。補助光源69の点灯時に
は、補助光源69からの光70は、吸収層62と反射型
偏向板61を透過し、白色拡散板22により散乱し液晶
表示パネル(図示せず)へ入射する。
【0089】吸収層62にカラーを利用する場合には、
各カラーの蛍光顔料を利用することにより、彩度が良好
で、補助光源69の点灯時に明るい表示が可能となる。
【0090】<第12の実施形態>つぎに、白色拡散板
22の裏面側に補助光源を配置する半反射型液晶表示装
置に利用する白色拡散板と反射型偏光板61との吸収層
62の第12の実施形態を図面を用いて説明する。図1
8は、白色拡散板22の裏面に反射型偏光板61を貼り
つけ、白色拡散板22の裏面に吸収層62を設け、さら
に、白色拡散板22の裏面側に補助光源69を設ける構
造の一部を拡大する断面図である。以下に図18を用い
て実施形態を説明する。
【0091】白色拡散板22には、粘着層50にガラス
製ビーズ51を含む散乱層を設け、さらに一方の光学軸
は、透過軸であり、透過軸にほぼほぼ直交する光学軸
は、反射軸である反射型偏光板61を用いる。反射型偏
光板61は、スリーエム製のDBEF(商品名)を用い
る。反射型偏光板61は、光学軸(偏光軸)に入射する
光の偏光方向により、透過と反射を制御することができ
る。そのため、偏光軸により、反射板として作用する。
【0092】さらに、反射型偏光板61の裏面には、黒
の吸収層62を設ける。吸収層62は、赤色と青色と緑
色の蛍光顔料からなるカラーインキに白の蛍光顔料を含
むインキを印刷法により形成する。吸収層62に黒色を
用いることにより、反射型偏光板61の反射軸に平行の
偏光は、入射光60に示すように、反射型偏向板61の
反射と白色拡散板22の散乱性により、白色の反射光を
得ることができる。反射型偏光板61の反射軸に平行の
偏光は、反射型偏向板61の反射と白色拡散板22の散
乱性により、白色の反射光を得ることができる。また、
反射型偏向板61の透過軸に平行の偏光は、反射型偏向
板61の裏面に設ける吸収層62の特性が反映され、濃
紺の表示が可能となる。
【0093】さらに、反射型偏光板61の裏面には、間
隙を設けてエレクトロルミネッセント(EL)素子から
なる平面型の補助光源69を設ける。エレクトロルミネ
ッセント(EL)素子は、白色拡散板22側より、発光
面であるポリエレチレンテレフタレート(PET)63
と透明導電膜からなる前面電極64と硫化亜鉛(Zn
S)に発光中心を含むマンガン(Mn)を有する発光層
65と高誘電体膜である酸化チタン(TiO2)と酸化
バリュウム(BaO)からなる絶縁反射板66と炭素
(C)からなる裏面電極67と樹脂からなる保護膜68
を有する。
【0094】さらに、外部環境の暗い状況では、補助光
源69を利用するため、蛍光性を有する吸収層62を用
い、さらに白色蛍光顔料を利用することにより、補助光
源69の点灯時には、補助光源69からの光70は、吸
収層62の蛍光体を発光することができ、発光光は、反
射型偏向板61を透過し、白色拡散板22により散乱し
液晶表示パネル(図示せず)へ入射する。
【0095】吸収層62に蛍光顔料を利用することによ
り、白色拡散板22側からの外部光源(主光源)からの
光が吸収層62に入射する場合には、白色拡散板22と
反射型偏向板61による白色散乱光と、吸収層62によ
る蛍光による彩度の良好な表示が可能となる。また、蛍
光顔料への紫外線の入射は、白色拡散板22を構成する
粘着層50へ紫外線吸収材を混入する方法、あるいは反
射型偏向板61に紫外線吸収材を使用することにより効
率よく防止することができる。
【0096】逆に、補助光源69の光は、多少の紫外光
を含むため、透明導電膜64とPETに波長が350ナ
ノメートル(nm)より長波長の光を透過する材質を利
用することにより、蛍光顔料に弱い紫外線を照射し、退
色を防止しながら効率の良い表示が可能となる。
【0097】以上のように、白色拡散板22と反射型偏
向板61と蛍光顔料を含む吸収層62、さらに紫外線を
多少発光する補助光源69の構成を採用することによ
り、蛍光顔料への外部光源からの紫外線の照射を防止す
ることができる。さらに、補助光源69に含む紫外線を
利用することにより、蛍光顔料の効率の良好な発光がで
きる。また、補助光源69に含む紫外線の波長、およ
び、強度は設計により制御可能であるため、蛍光顔料へ
の劣化をほとんど問題とすることはない。
【0098】<第13の実施形態>つぎに、白色拡散板
22の裏面側に補助光源を配置する半反射型液晶表示装
置に利用する白色拡散板とカラー印刷層と反射型偏光板
61と吸収層62の第13の実施形態を図面を用いて説
明する。図19は、白色拡散板22の裏面にカラー印刷
層72と反射型偏光板61を貼りつけ、白色拡散板22
の裏面に吸収層62を設け、さらに、白色拡散板22の
裏面側に補助光源69を設ける構造の一部を拡大する断
面図である。以下に図19を用いて実施形態を説明す
る。
【0099】白色拡散板22には、粘着層50にガラス
製ビーズ51とプラスチック製ビーズとを含む散乱層を
設け、白色拡散板22の裏面側には、黄色の透過性イン
キからなるカラー印刷層72を設ける。さらに一方の光
学軸は、透過軸であり、透過軸にほぼほぼ直交する光学
軸は、反射軸である反射型偏光板61を用いる。白色拡
散板22と黄色のカラー印刷層72と反射型偏向板61
とにより金色の表示が可能となる。金色の表示は、特に
装飾性を重要とする用途である、腕時計装置へは有効で
ある。
【0100】本実施形態に用いる反射型偏光板61は、
金属ワイヤーをグリッド上にパターン形成したものであ
る。反射型偏光板61は、光学軸(偏光軸)に入射する
光の偏光方向により、透過と反射を制御することができ
る。そのため、偏光軸により、反射板として作用する。
【0101】さらに、反射型偏光板61の裏面には、黒
色の吸収層73と緑色の吸収層74を設ける。黒色の吸
収層73には透過性インキを利用し、緑色の吸収層74
には、蛍光顔料を含むインキを利用している。吸収層7
4に黒色を用いることにより、反射型偏光板61の反射
軸に平行の偏光は、入射光60に示すように、反射型偏
向板61の反射と白色拡散板22の散乱性により、白色
の反射光を得ることができる。反射型偏光板61の反射
軸に平行の偏光は、反射型偏向板61の反射と白色拡散
板22の散乱性により、白色の反射光を得ることができ
る。また、反射型偏向板61の透過軸に平行の偏光は、
反射型偏向板61の裏面に設ける吸収層73の特性が反
映され、黒色の表示が可能となる。
【0102】同様に、緑色の吸収層74の場合には、緑
色の表示が可能となる。さらに、青色、赤色、緑色の吸
収層を用いることにより、フルカラーの表示も可能とな
る。
【0103】さらに、反射型偏光板61の裏面には、間
隙を設けてエレクトロルミネッセント(EL)素子から
なる平面型の補助光源69を設ける。エレクトロルミネ
ッセント(EL)素子は、白色拡散板22側より、発光
面であるポリエレチレンテレフタレート(PET)63
と透明導電膜からなる前面電極64と硫化亜鉛(Zn
S)に発光中心を含むマンガン(Mn)を有する発光層
65と高誘電体膜である酸化チタン(TiO2)と酸化
バリュウム(BaO)からなる絶縁反射板66と炭素
(C)からなる裏面電極67と樹脂からなる保護膜68
を有する。
【0104】さらに、外部環境の暗い状況では、補助光
源69を利用するため、蛍光性を有する吸収層62を用
い、さらに白色蛍光顔料を利用することにより、補助光
源69の点灯時には、補助光源69からの2色の光7
0、71は、吸収層62の蛍光体を発光することがで
き、発光光は、反射型偏向板61を透過し、白色拡散板
22により散乱し液晶表示パネル(図示せず)へ入射す
る。
【0105】吸収層62に蛍光顔料を利用することによ
り、白色拡散板22側からの外部光源(主光源)からの
光が吸収層62に入射する場合には、白色拡散板22と
反射型偏向板61による白色散乱光と、吸収層62によ
る蛍光による彩度の良好な表示が可能となる。また、蛍
光顔料への紫外線の入射は、白色拡散板22を構成する
粘着層50へ紫外線吸収材を混入する方法、あるいは反
射型偏向板61に紫外線吸収材を使用することにより効
率よく防止することができる。
【0106】逆に、補助光源69の光は、多少の紫外光
を含むため、透明導電膜64とPETに波長が350ナ
ノメートル(nm)より長波長の光を透過する材質を利
用することにより、蛍光顔料に弱い紫外線を照射し、退
色を防止しながら効率の良い表示が可能となる。
【0107】以上のように、白色拡散板22と反射型偏
向板61と蛍光顔料を含む吸収層62、さらに紫外線を
多少発光する補助光源69の構成を採用することによ
り、蛍光顔料への外部光源からの紫外線の照射を防止す
ることができる。さらに、補助光源69に含む紫外線を
利用することにより、蛍光顔料の効率の良好な発光がで
きる。また、補助光源69に含む紫外線の波長、およ
び、強度は設計により制御可能であるため、蛍光顔料へ
の劣化をほとんど問題とすることはない。
【0108】<第14の実施形態>つぎに、本発明の第
14の実施形態における液晶表示装置の構成を、図20
を用いて説明する。本発明の第14の実施形態において
は、液晶表示パネルの裏面側に設ける白色拡散板は、散
乱型液晶層による実施形態である。また、第14の実施
形態様は、パッシブマトリクス型の液晶表示装置への本
発明の応用例を示す。以下、図20を用いて本発明の第
14の実施形態を説明する。
【0109】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
酸化インジウムスズ膜からなる信号電極(図示せず)を
設ける。この信号電極は表示電極9を兼用するためスト
ライプ形状をしている。
【0110】さらに、以上の第1の基板1を液晶表示装
置に利用する場合には、第1の基板1と対向するガラス
基板からなる第2の基板11を設ける。この第2の基板
11上には、第1の基板1上に設ける表示電極9と対向
するように酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる対
向電極12を設ける。さらに対向電極12は、外部回路
の信号を印加するためのデーター電極(図示せず)と接
続する。
【0111】さらに第1の基板1と第2の基板11と
は、液晶16の分子を規則的に並べるための処理層とし
て、それぞれ配向膜15、15を有する。さらにスペー
サー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板
11とを所定の間隙寸法をもって対向させ、シール部
(図示せず)により固定し、第1の基板1と第2の基板
11との間に液晶16を封入する。さらに、第1の基板
11を観察者の方向に配置し、外部光源31も観察者と
同様の側に配置する。さらに、第1の基板1の液晶16
と反対の面と、第2の基板11の液晶16と反対の面に
は偏光板21を有する。
【0112】以上の液晶表示パネルの第2の基板11の
裏面側(図面で下辺側)には、2枚の薄膜基板であるプ
ラスチックフィルム75、77を所定の間隙を設けて配
置する。裏面側のプラスチックフィルム77の上面に
は、反射板25として銀(Ag)膜を設ける。2枚のプ
ラスチックフィルム75、77の間隙には、液晶と透明
高分子との混合液晶層(散乱型液晶層)79を有する。
透明高分子と液晶との屈折率の差を利用して、白色拡散
板22とする。白色拡散板22の散乱度の可変は、透明
高分子と液晶層との屈折率差、あるいは、透明高分子の
架橋性を制御することにより簡単に可変することができ
る。
【0113】一方のプラスチックフィルム77上に反射
板25を設けることにより、透明高分子を形成する際に
使用する紫外線の強度を均一にできるとともに、耐食性
の悪い銀膜を透明高分子を含む液晶層79と2枚のプラ
スチックフィルム75、77により封止することによ
り、劣化を防止することができる。また、白色拡散板2
2の一部に反射板25を設けることにより、各部の吸収
と反射を防止することができるため、光の有効利用が可
能となる。
【0114】<第15の実施形態>つぎに、本発明の第
15の実施形態における液晶表示装置の構成を、図21
を用いて説明する。本発明の第15の実施形態において
は、液晶表示パネルの裏面側に設ける白色拡散板は、散
乱型液晶層により、さらに、散乱型液晶層へ印加する電
圧により散乱度が可変となる構成の実施形態である。ま
た、第15の実施形態様は、パッシブマトリクス型の液
晶表示装置への本発明の応用例を示す。以下、図21を
用いて本発明の第15の実施形態を説明する。
【0115】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
酸化インジウムスズ膜からなる信号電極(図示せず)を
設ける。この信号電極は表示電極9を兼用するためスト
ライプ形状をしている。
【0116】さらに、以上の第1の基板1を液晶表示装
置に利用する場合には、第1の基板1と対向するガラス
基板からなる第2の基板11を設ける。この第2の基板
11上には、第1の基板1上に設ける表示電極9と対向
するように酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる対
向電極12を設ける。さらに対向電極12は、外部回路
の信号を印加するためのデーター電極(図示せず)と接
続する。
【0117】さらに第1の基板1と第2の基板11と
は、液晶16の分子を規則的に並べるための処理層とし
て、それぞれ配向膜15、15を有する。さらにスペー
サー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板
11とを所定の間隙寸法をもって対向させ、シール部
(図示せず)により固定し、第1の基板1と第2の基板
11との間に液晶16を封入する。さらに、第1の基板
11を観察者の方向に配置し、外部光源31も観察者と
同様の側に配置する。さらに、第1の基板1の液晶16
と反対の面と、第2の基板11の液晶16と反対の面に
は偏光板21を有する。
【0118】以上の液晶表示パネルの第2の基板11の
裏面側(図面で下辺側)には、第2の基板11側より第
3の基板75と第4の基板77を所定の間隙を設けて配
置する。第3の基板11上には、透明導電膜からなる第
1の電極76を設ける。第4の基板77上には、反射板
25と電極を兼用する第2の電極を銀(Ag)膜にて設
ける。第3の基板75と第4の基板77との間隙には、
液晶と透明高分子との混合液晶層(散乱型液晶層)79
を有する。透明高分子と液晶との屈折率の差を利用し
て、白色拡散板22とする。白色拡散板22の散乱度の
可変は、透明高分子と液晶層との屈折率差、あるいは、
透明高分子の架橋性を制御することにより簡単に可変す
ることができる。
【0119】第1の電極76と反射板25を兼用する第
2の電極77に電圧を印加することにより、白色拡散板
22の散乱度は可変することが可能となる。本実施形態
においては、消費電力を考慮し、液晶層79へ電圧を印
加していない時に、散乱性が最大となる、ノーマリー散
乱方式を採用している。
【0120】さらに、第4の基板77上に反射板25を
設けることにより、透明高分子を形成する際に使用する
紫外線の強度を均一にできるとともに、耐食性の悪い銀
膜を透明高分子を含む液晶層79と2枚の基板75、7
7により封止することにより、劣化を防止することがで
きる。また、白色拡散板22の一部に反射板25を設け
ることにより、各部の吸収と反射を防止することができ
るため、光の有効利用が可能となる。
【0121】以上の構成を採用することにより、電圧可
変型の白色拡散板22として機能し、外部環境が暗い場
合には、白色拡散板22の散乱度を低減して、外部光源
の正反射成分を強調(明るい)することができる。
【0122】逆に、外部環境が明るい場合には、白色拡
散板22の散乱度を増加して、外部光源の反射成分の低
下と外部環境の映り込みを低減することができる。
【0123】<第16の実施形態>つぎに、本発明の第
16の実施形態における液晶表示装置の構成を、図22
を用いて説明する。本発明の第16の実施形態において
は、液晶表示パネルの裏面側に設ける白色拡散板は、散
乱型液晶層により、さらに、散乱型液晶層へ印加する電
圧により散乱度が可変となる構成の実施形態である。さ
らに、反射板には反射型偏向板を利用し、エレクトロル
ミネッセント(EL)素子からなる補助光源を配置して
いる。第16の実施形態様は、パッシブマトリクス型の
液晶表示装置への本発明の応用例を示す。以下、図22
を用いて本発明の第16の実施形態を説明する。
【0124】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
酸化インジウムスズ膜からなる信号電極(図示せず)を
設ける。この信号電極は表示電極9を兼用するためスト
ライプ形状をしている。
【0125】さらに、以上の第1の基板1を液晶表示装
置に利用する場合には、第1の基板1と対向するガラス
基板からなる第2の基板11を設ける。この第2の基板
11上には、第1の基板1上に設ける表示電極9と対向
するように酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる対
向電極12を設ける。さらに対向電極12は、外部回路
の信号を印加するためのデーター電極(図示せず)と接
続する。
【0126】さらに第1の基板1と第2の基板11と
は、液晶16の分子を規則的に並べるための処理層とし
て、それぞれ配向膜15、15を有する。さらにスペー
サー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板
11とを所定の間隙寸法をもって対向させ、シール部
(図示せず)により固定し、第1の基板1と第2の基板
11との間に液晶16を封入する。さらに、第1の基板
11を観察者の方向に配置し、外部光源31も観察者と
同様の側に配置する。さらに、第1の基板1の液晶16
と反対の面と、第2の基板11の液晶16と反対の面に
は偏光板21を有する。
【0127】以上の液晶表示パネルの第2の基板11の
裏面側(図面で下辺側)には、第2の基板11側より第
3の基板75と第4の基板77を所定の間隙を設けて配
置する。第3の基板11上には、透明導電膜からなる第
1の電極76を設ける。第4の基板77上には、透明導
電膜からなる第2の電極78を設ける。第3の基板75
と第4の基板77との間隙には、液晶と透明高分子との
混合液晶層(散乱型液晶層)79を有する。透明高分子
と液晶との屈折率の差を利用して、白色拡散板22とす
る。白色拡散板22の散乱度の可変は、透明高分子と液
晶層との屈折率差、あるいは、透明高分子の架橋性を制
御することにより簡単に可変することができる。
【0128】第1の電極76と第2の電極77に電圧を
印加することにより、白色拡散板22の散乱度は可変す
ることが可能となる。本実施形態においては、消費電力
を考慮し、液晶層79へ電圧を印加していない時に、散
乱性が最大となる、ノーマリー散乱方式を採用してい
る。
【0129】さらに、白色拡散板22の裏面側には、一
方の光学軸が透過軸であり、ほぼ直交する光学軸が反射
軸である反射型偏向板61を設ける。反射型偏向板61
は、さらに裏面側に配置する補助光源69の反射特性を
利用し、透過性を有しながら反射効率を高くできる。
【0130】前記補助光源69は、平面型発光素子であ
る、エレクトロルミネッセント(EL)素子を採用し、
第4の基板77側より、発光面であるポリエレチレンテ
レフタレート(PET)63と透明導電膜からなる前面
電極64と硫化亜鉛(ZnS)に発光中心を含むマンガ
ン(Mn)を有する発光層65と高誘電体膜である酸化
チタン(TiO2)と酸化バリュウム(BaO)からな
る絶縁反射板66と炭素(C)からなる裏面電極67と
樹脂からなる保護膜68を有する。
【0131】以上の構成を採用することにより、透過性
を有しながら、明るい白色拡散板22と反射板(反射型
偏向板61)が可能となる。さらに、電圧可変型の白色
拡散板22として機能し、外部環境が暗い場合には、白
色拡散板22の散乱度を低減して、外部光源の正反射成
分を強調(明るい)することができる。
【0132】逆に、外部環境が明るい場合には、白色拡
散板22の散乱度を増加して、外部光源の反射成分の低
下と外部環境の映り込みを低減することができる。
【0133】さらに、外部光源(主光源)が暗い場合に
点灯する補助光源69を使用する場合に、液晶層79へ
電圧を印加して、散乱度を低下し透過率を増加すること
により明るい表示が可能となる。
【0134】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、白色拡散
板22を液晶表示装置を構成する部品の一部に採用する
ことにより、観察者側の外部光源を利用し表示を行う液
晶表示装置において、白色拡散板22の外部光源からの
光線の一部を反射し、他のほとんどの光線を透過し、反
射板に到達させることにより、白色拡散板を用いていな
い液晶表示装置に比較し、明るく、白色の良好な液晶表
示装置を得ることができる。
【0135】さらに、液晶表示装置の液晶表示装置の配
置する部分を最適化することにより、コントラストを使
用上十分に保ちながら明るい液晶表示装置を達成でき
る。
【0136】さらに、白色拡散板22の構造に、ポリイ
ミド樹脂とビーズの組み合わせを利用し、ポリイミド樹
脂とビーズの屈折率の差とビーズの形状を利用すること
により、可視域の透過率をほぼ一定にすることができる
と同時に、拡散性と反射特性を兼ね備えることが可能と
なる。
【0137】また、白色拡散板22内に含むビーズの直
径を複数種類用いることにより、散乱性を制御すること
ができ、指向性を有する白色拡散板22を形成できる。
さらに、白色拡散板22の透過率と反射特性と散乱特性
を画素部とその周囲にて変えることにより、液晶表示装
置のコントラストを低下することなく、明るく、白バラ
ンスに優れる液晶表示装置を提供できる。
【0138】また、白色拡散板と反射型偏向板との組み
合わせにより、偏光板を利用する液晶表示装置の光の有
効利用が可能となり、明るい表示が可能となる。
【0139】また、反射型偏向板の裏面側に吸収層を設
けることにより、白色拡散板と反射型偏向板による散乱
性の白と吸収層による表示によるコントラスト比の良好
な表示が可能となる。
【0140】白色拡散板の裏面側に設ける補助光源と吸
収層の蛍光顔料を利用することにより、補助光源の点灯
時に補助光源の発光効率を改善し、明るい表示が可能と
なる。
【0141】また、白色拡散板の裏面にカラー印刷層を
設けることにより、カラーインキ層の色彩と白色拡散板
の散乱性により、梨地状の表示が可能となる。
【0142】さらに、白色拡散板22にカラーフィルタ
ーを設けることにより、カラーフィルターの彩度を維持
したまま、白色拡散板22の明るさを確保することがで
きる。
【0143】さらに、二端子型スイッチング素子であ
る、半導体を非線形抵抗層とする薄膜ダイオードあるい
は、絶縁膜を非線形抵抗層とする薄膜ダイオード、ある
いは、三端子型スイッチング素子である、薄膜トランジ
スタ等に本発明を利用し、さらに、液晶表示装置に偏光
板を利用しない液晶表示モードに、本発明の白色拡散板
22を採用することにより、より本発明の白色拡散板2
2の効果を発揮することができる。
【0144】白色拡散板に散乱型液晶層を採用すること
により、散乱度の可変が容易となり、さらに、散乱型液
晶層に電圧の印加を可能とすることにより、外部環境、
あるいは、補助光源の点灯により、白色拡散板の散乱度
を可変し、明るく、視認性の良好な表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置
の平面構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置
の反射率と印加電圧の関係を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置
の反射率の波長依存性を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態における液晶表示装置
の平面構造を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施形態における白色拡散板の
断面構造を示す図である。
【図10】本発明の第6の実施形態における白色拡散板
の断面構造を示す図である。
【図11】本発明の第7の実施形態における白色拡散板
の平面構造を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施形態における白色拡散板
の断面構造を示す図である。
【図13】本発明の第8の実施形態における白色拡散板
の断面構造を示す図である。
【図14】本発明の第9の実施形態における白色拡散板
の平面構造を示す図である。
【図15】本発明の第9の実施形態における白色拡散板
の断面構造を示す図である。
【図16】本発明の第10の実施形態における白色拡散
板の断面構造を示す図である。
【図17】本発明の第11の実施形態における白色拡散
板の断面構造を示す図である。
【図18】本発明の第12の実施形態における白色拡散
板の断面構造を示す図である。
【図19】本発明の第13の実施形態における白色拡散
板の断面構造を示す図である。
【図20】本発明の第14の実施形態における液晶表示
装置の断面構造を示す図である。
【図21】本発明の第15の実施形態における液晶表示
装置の断面構造を示す図である。
【図22】本発明の第16の実施形態における液晶表示
装置の断面構造を示す図である。
【図23】従来例における液晶表示装置の平面構造を示
す図である。
【図24】従来例における液晶表示装置の断面構造を示
す図である。
【符号の説明】
1 第1の基板 3 信号電極 4 下部電極 5 非線形抵抗層 6 上部電極 7 スイッチング素子 9 表示電極 11 第2の基板 12 対向電極 15 配向膜 16 液晶 21 偏光板 22 白色拡散板 25 反射板 61 反射型偏向板 62 吸収層 69 補助光源 72 カラー印刷層 75 第3の基板 76 第1の電極 77 第4の基板 78 第2の電極 79 散乱型液晶層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板上には少なくとも信号電極を
    有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、前
    記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対向
    し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を構
    成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する液
    晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の基
    板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶表
    示装置において、前記第2の基板と反射板との間に白色
    拡散板を有し、さらに、前記白色拡散板は、円偏光をほ
    ば円偏光として透過し、かつ可視光の波長領域におい
    て、各波長の透過率がほぼ等しいことを特徴とする液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 第1の基板上には少なくとも信号電極を
    有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、前
    記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対向
    し、信号電極と対向電極とがお互いに対向し画素部を構
    成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する液
    晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第1の基
    板と第2の基板との液晶に接する面と反対の面に偏光板
    を有し、第2の基板の偏光板上に反射板を有する液晶表
    示装置において、前記第1の基板と偏光板との間、ある
    いは、前記第2の基板と偏光板との間に白色拡散板を有
    し、さらに、前記白色拡散板は、円偏光をほば円偏光と
    して透過し、かつ可視光の波長領域において、各波長の
    透過率がほぼ等しいことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 第1の基板上には少なくとも信号電極を
    有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、前
    記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対向
    し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を構
    成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する液
    晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の基
    板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶表
    示装置において、前記第2の基板と反射板との間に白色
    拡散板を有し、前記液晶は2色性色素を有し、さらに、
    前記白色拡散板は、円偏光をほば円偏光として透過し、
    かつ可視光の波長領域において、各波長の透過率がほぼ
    等しいことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 第1の基板上には少なくとも信号電極を
    有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、前
    記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対向
    し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を構
    成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する液
    晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の基
    板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶表
    示装置において、前記反射板は、一方の光学軸が透過軸
    であり、透過軸とほぼ直交する光学軸が反射軸である反
    射型偏向板の反射軸を利用し、さらに、前記反射型偏光
    板と前記第2の基板との間に白色拡散板を有することを
    特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 第1の基板上には少なくとも信号電極を
    有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、前
    記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対向
    し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を構
    成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する液
    晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の基
    板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶表
    示装置において、前記反射板は、一方の光学軸が透過軸
    であり、透過軸とほぼ直交する光学軸が反射軸である反
    射型偏向板の反射軸を利用し、さらに、前記反射型偏光
    板と前記第2の基板との間に白色拡散板を有し、さら
    に、前記白色拡散板と第2の基板の間、あるいは前記白
    色拡散板と反射型偏光板との間の少なくとも一方にはカ
    ラー印刷層を有することを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 第1の基板上には少なくとも信号電極を
    有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、前
    記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対向
    し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を構
    成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する液
    晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の基
    板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶表
    示装置において、前記反射板は、一方の光学軸が透過軸
    であり、透過軸とほぼ直交する光学軸が反射軸である反
    射型偏向板の反射軸を利用し、さらに、前記反射型偏光
    板と前記第2の基板との間に白色拡散板を有し、さら
    に、前記反射型偏光板の観察者と逆の面には、少なくと
    も前記白色拡散板上の反射率より低い印刷層を吸収層を
    有することを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 第1の基板上には少なくとも信号電極を
    有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、前
    記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対向
    し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を構
    成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する液
    晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の基
    板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶表
    示装置において、前記反射板は、一方の光学軸が透過軸
    であり、透過軸とほぼ直交する光学軸が反射軸である反
    射型偏向板の反射軸を利用し、さらに、前記反射型偏光
    板と前記第2の基板との間に白色拡散板を有し、さら
    に、前記白色拡散板と第2の基板の間、あるいは前記白
    色拡散板と反射型偏光板との間の少なくとも一方に設け
    るカラー印刷層に比較し、前記反射型偏光板の観察者と
    逆の面に設ける吸収層の透過率が小さいことを特徴とす
    る液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記印刷層、あるいは吸収層は、複数の
    透過率、あるいは彩度を有することを特徴とする請求項
    7に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記白色拡散板は、透過率が70%以上
    であることを特徴とする請求項1から8のいづれかに記
    載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記白色拡散板は、プラスチックビー
    ズと屈折率の異なる合成樹脂の複合体からなり、屈折率
    の違いにより散乱性を有することを特徴とする請求項1
    から8のいづれかに記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記白色拡散板は、表面に複数の凹凸
    を有し、白色板に達する光の一部を拡散反射を行い、か
    つ残りの光を偏光板および反射板に透過する白色拡散板
    であり、表面形状は、2次曲線に近似する凹凸であるこ
    とを特徴とする請求項1から8のいづれかに記載の液晶
    表示装置。
  12. 【請求項12】 第1の基板上には少なくとも信号電極
    を有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、
    前記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対
    向し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を
    構成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する
    液晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の
    基板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶
    表示装置において、前記第2の基板と反射板との間に白
    色拡散板を有し、さらに、前記白色拡散板は、円偏光を
    ほば円偏光として透過し、さらに、前記画素部とその周
    囲とで拡散率が異なることを特徴とする液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 第1の基板上には少なくとも信号電極
    を有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、
    前記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対
    向し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を
    構成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する
    液晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の
    基板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶
    表示装置において、前記第2の基板と反射板との間に白
    色拡散板を有し、さらに、前記白色拡散板は、円偏光を
    ほば円偏光として透過し、さらに、該白色拡散板は、前
    記画素部とその周囲とで透過率が異なることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 第1の基板上には少なくとも信号電極
    を有し、第2の基板上には少なくとも対向電極を有し、
    前記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔をもって対
    向し、信号電極と対向電極がとお互いに対向し画素部を
    構成し、前記第1の基板と第2の基板との間に封入する
    液晶とを備え、第1の基板を観察者側に配置し、第2の
    基板の液晶に接する面と反対の面に反射板を有する液晶
    表示装置において、前記第2の基板と反射板との間に白
    色拡散板を有し、さらに、前記白色拡散板は、円偏光を
    ほば円偏光として透過し、さらに、該白色拡散板は、前
    記画素部にカラーフィルターを有することを特徴とする
    液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 前記反射板の観察者と逆の面には、液
    晶表示装置を使用する環境が暗い場合の補助光源を配置
    することを特徴とする請求項1から14のいずれかに記
    載の液晶表示装置。
  16. 【請求項16】 前記白色拡散板は、散乱性液晶層によ
    り構成することを特徴とする請求項1から15のいずれ
    かに記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 前記白色拡散板は、2枚の透明基板の
    間に透明固形物と液晶との混合液晶層を有し、前記混合
    液晶層間に電圧を印加し、白色拡散板の散乱度を電圧に
    より制御可能なことを特徴とする請求項1から16のい
    ずれかに記載の液晶表示装置。
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