JPH10282313A - 半透過型反射板、照明装置および半透過型液晶表示素子 - Google Patents

半透過型反射板、照明装置および半透過型液晶表示素子

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JPH10282313A
JPH10282313A JP9098528A JP9852897A JPH10282313A JP H10282313 A JPH10282313 A JP H10282313A JP 9098528 A JP9098528 A JP 9098528A JP 9852897 A JP9852897 A JP 9852897A JP H10282313 A JPH10282313 A JP H10282313A
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JP
Japan
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light
titanium dioxide
semi
liquid crystal
color
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Withdrawn
Application number
JP9098528A
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English (en)
Inventor
Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Asa Kimura
朝 木村
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019980702393A priority patent/KR19990063920A/ko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮やかな色調の透過光および反射光を確実
に得ることができる半透過型反射板、照明装置および半
透過型液晶表示素子を提供することを目的とする。 【解決手段】 干渉色を有する粉体14a,14bを少
なくとも2種類含むことを特徴とする半透過型反射板4
2。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半透過型反射板、照
明装置および半透過型液晶表示素子、特にその色調の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子は軽量でしかも薄型
設計であることから、各種の分野で用いられている。特
にノート型パーソナルコンピュータ、携帯型液晶テレ
ビ、携帯電話、ポケットベル、小型情報端末機、電子時
計などの種々の電子産業分野で多く用いられている。近
年の携帯電話、ポケットベルおよびPHSなどを代表す
るポータブル用途の急速な拡大に伴い、これらのポータ
ブル機器に用いられる液晶表示素子の軽量化も求められ
ている。ノート型パーソナルコンピュータ、液晶テレビ
などに汎用されている液晶表示素子を常時内蔵光源から
の光束を用いる透過型液晶表示素子に用いる場合、これ
を長時間使用することができるようにバッテリーを通常
の個数より多く搭載したり、大容量のバッテリを搭載す
る必要がある。
【0003】しかしながら、これにより、機器の重量は
通常のものに比較し重くなってしまい、ポータブル用途
としては不利となってしまう。このため、一般的に明時
には外光を用い、暗時には内蔵光源からの光束を用いる
半透過型液晶表示素子は、常時内蔵光源からの光束を用
いる透過型液晶表示素子より電力消費量が少なくて済
む。半透過型液晶表示素子は、液晶パネルと内蔵光源の
間に設置された半透過型反射板が、内蔵光源がONされ
たとき、該内蔵光源からの光束を均一に拡散させて透過
する光透過特性と、該内蔵光源がOFFされたとき、外
部から液晶表示素子へ入射した光束を均一に拡散させて
再び外部方向へ反射する光反射特性を併せもつことが要
求される。
【0004】従来、半透過型反射板に白色光を入射させ
た場合、その透過光および反射光を白色光で得る技術と
して、特開平8−179125号公報に記載されたもの
がある。前記特開平8−179125号公報に記載され
た半透過型反射板は、基板中に白色の真珠光沢顔料を1
種類用いている。すなわち、真珠光沢顔料自体を白くす
ることにより、半透過型反射板での透過光および反射光
を白色で得ているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平8−179125号公報に記載された半透過型反射
板では、白色光を入射させた場合、たとえば半透過型反
射板での光透過率は図1aに示すように長波長域に比較
して短波長域が低いため、透過光は暗い茶褐色となって
しまい、満足のゆく色調や明るさが得られるものではな
かった。したがって、このような半透過型反射板を照明
装置や半透過型液晶表示素子に用いた場合、やはり満足
のゆく色調や明るさが得られるものではなかった。本発
明は前記従来技術の事情に鑑みなされたものであり、そ
の目的は鮮やかな色調の透過光および反射光を確実に得
ることができる半透過型反射板、照明装置および半透過
型液晶表示素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる半透過型反射板は、干渉色を有する粉
体を少なくとも2種類含むことを特徴とする。なお、前
記半透過型反射板において、その透過光または反射光が
所望の有色の干渉色で得られるように、干渉色を有する
粉体を少なくとも2種類含むことが好適である。ここに
いう干渉色を有する粉体を少なくとも2種類含むとは、
干渉色は同系色であるが、粒径は異なる粉体を少なくと
も2種類含むこともいう。また、前記半透過型反射板に
おいて、その透過光または反射光が白色の干渉色で得ら
れるように、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体
を少なくとも2種類含むことが好適である。この場合、
前記粉体は、一方の粉体に対して他方の粉体を25%〜
75%添加することが、さらに好適である。
【0007】また、半透過型反射板において、前記粉体
は、雲母の表面に二酸化チタンが被覆された二酸化チタ
ン被覆雲母とすることが好適である。また、前記雲母と
して、不純物の少ない合成雲母を用いた二酸化チタン被
覆合成雲母を採用することが好適である。また、半透過
型反射板において、前記粉体を基板の上に設ける場合、
前記粉体の存在量を基板上0.01g/m2〜100g
/m2とすることが好適である。これに対し、前記粉体
を基板の中に設ける場合、前記粉体の存在量を基板中1
重量%〜70重量%とすることが好適である。
【0008】また、前記目的を達成するために本発明に
かかる照明装置は、内蔵光源と、前記半透過型反射板
と、を備えたことを特徴とする。前記内蔵光源は、ON
されると光束を出射し、OFFされるとその光束の出射
を停止する。前記半透過型反射板は、前記内蔵光源がO
Nされたとき、該内蔵光源からの光束を透過し、かつ、
前記内蔵光源がOFFされたとき、該内蔵光源とは反対
側からの外光を反射する。また、前記半透過型反射板
は、前記干渉色を有する粉体を少なくとも2種類含む。
【0009】また、前記目的を達成するために本発明に
かかる半透過型液晶表示素子は、前記内蔵光源と、前記
半透過型反射板と、液晶パネルと、を備えたことを特徴
とする。前記液晶パネルは、光束の光透過率を液晶層に
かける電圧を変化させることにより制御する。ここにい
う液晶パネルとは、たとえば、2枚の配向膜の間に挟ま
れた液晶層に電圧をかけると、液晶分子の配列が変わる
ことにより、光束の振動方向が変化する。そして、後段
の配向膜を通過した光束のうち、所定の振動方向の直線
偏光を通過する偏光板が設けられており、液晶層にかけ
る電圧を変化させることによりこの光透過率を制御する
ことができるものをいう。
【0010】なお、前記半透過型液晶表示素子におい
て、半透過型反射板は、その透過光と反射光の色調が補
色の関係にあり、前記内蔵光源がONされたときとOF
Fされたときとで色調が異なることが好適である。ま
た、前記半透過型液晶表示素子は、白黒表示のものと
し、かつ、前記半透過型反射板は、その透過光または反
射光が白色の干渉色で得られるように、それぞれの干渉
色が補色の関係にある粉体を少なくとも2種類含むこと
が好適である。また、前記半透過型液晶表示素子は、二
色表示のものとし、かつ、前記半透過型反射板は、その
透過光または反射光が所望の有色の干渉色で得られるよ
うに、干渉色を有する粉体を少なくとも2種類含むこと
が好適である。
【0011】さらに、前記半透過型液晶表示素子は、カ
ラー表示のものとし、かつ、前記半透過型反射板は、そ
の透過光または反射光が白色の干渉色で得られるよう
に、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体を少なく
とも2種類含むことが好適である。なお、ここにいう半
透過型反射板での透過光または反射光を所望の色調の干
渉色で得るとは、粉体の種類や存在率を適宜変更するこ
とにより、これら粉体による干渉色をブレンドして、半
透過型反射板での透過光または反射光を、全体として所
望の色調の干渉色で得ることをいう。また、ここにいう
粉体とは、たとえば可視域では干渉色をもたないが、他
の波長域ではこれを発現する白色の真珠光沢顔料なども
含めていう。
【0012】
【発明の実施形態】本発明にかかる半透過型反射板によ
れば、前述のように干渉色を有する粉体を少なくとも2
種類含むこととした、すなわち、これら粉体の種類や存
在率を適宜変更することにより、これら粉体による干渉
色をブレンドして、半透過型反射板での透過光または反
射光を全体として所望の色調の干渉色で得ることとし
た。このため、従来のように着色顔料や色素などに特定
波長の光成分のみを吸収させることにより色調を得てい
たものと比較して光の利用効率が高いものとなり、鮮や
かな色調を安定して得ることができる。
【0013】しかも、これら粉体の種類や存在率を適宜
変更することにより、半透過型反射板による透過光また
は反射光を所望の色調の干渉色で得ることが可能とな
る。また、色調を良好に調節することも容易となる。な
お、前記半透過型反射板において、干渉色が補色の関係
にある粉体は、一方の粉体に対して他方の粉体を25%
〜75%添加することにより、半透過型反射板での透過
光および反射光を満足のゆく白色の干渉色で得ることが
可能となる。また、前記半透過型反射板において、前記
粉体を基板の上に設ける場合、前記粉体の存在量を基板
上0.01g/m2〜100g/m2とすることが好適で
ある。これに対し、前記粉体を基板の中に設ける場合、
前記粉体の存在量を基板中1重量%〜70重量%とする
ことが好適である。すなわち、これにより、半透過型反
射板の光反射特性と光透過特性を良好に両立させること
が可能となるからである。
【0014】また、本発明にかかる半透過型液晶表示素
子を、内蔵光源がONされたときとOFFされたときと
で異なる色調が得られるものとすることにより、優れた
意匠性を発現することが可能となる。しかも、これら色
調を確実にしかも安定して得ることが可能となる。そし
て、透過光または反射光が白色の干渉色で得られる本発
明にかかる半透過型反射板を白黒表示の半透過型液晶表
示素子に用いることが好適である。すなわち、これによ
り、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、広視野角を
得ることが可能となる。
【0015】また、透過光または反射光が所望の有色の
干渉色で得られる本発明にかかる半透過型反射板を二色
表示の半透過型液晶表示素子に用いることが好適であ
る。すなわち、これにより、たとえばカラーフィルタな
どを用いることなく、所望の有色の色調を得ることがで
きるので、意匠性、明るさ、見やすさ、高いコントラス
ト、広視野角を得ることが可能となるからである。さら
に、透過光または反射光が白色の干渉色で得られる本発
明にかかる半透過型反射板をカラー表示の半透過型液晶
表示素子に用いることが好適である。すなわち、これに
より、たとえば半透過型反射板からカラーフィルタへの
入射光を、より白色の色調で得ることができるので、カ
ラーフィルタなどでの高い色再現性や、明るさ、見やす
さ、高いコントラスト、広視野角を得ることが可能とな
るからである。
【0016】本発明において特徴的な干渉色を有する粉
体は、図2〜3に示すように模式化される。まず、図2
において、半透過型液晶表示素子の内蔵光源がONされ
た場合を想定し、内蔵光源からの光束16が半透過型反
射板42にて透過する場合について説明する。同図にお
いて、雲母10a,10bは鱗片状であり、その周囲に
二酸化チタン12a,12bが薄層状に被覆されてい
る。そして、このような二酸化チタン被覆雲母14a,
14b(干渉色を有する粉体)は各種の色調の干渉光を
有する。これは二酸化チタン被覆雲母14a(14b)
が、内蔵光源からの白色光16を受けた場合、その光の
一部は基板18−二酸化チタン12a(12b)の境
界、および二酸化チタン12a(12b)−雲母10a
(10b)の境界にて反射される。それぞれの反射光2
0a,22a(20b,22b)は、それぞれ二酸化チ
タン12a(12b)の層厚に依存する光路差を有す
る。
【0017】この結果、図4に示すように干渉光を生じ
る。すなわち、反射光20a(20b)の中で同図
(A)に示すような波長の光成分と、反射光22a(2
2b)の中の同じ波長の光成分は、光路差L(=ほぼ二
酸化チタン12の層厚の2倍)により、反射光20a
(20b)の光成分の山の部分が、反射光22a(22
b)の光成分の谷の部分に位置することとなり、両者は
打ち消しあい、同図(C)に示すように外観上消えてし
まう。ところが、同図(D)に示すような、前記同図
(A)の半分の波長の光成分の場合、反射光20a(2
0b)と反射光20a(20b)の各光成分は1波長分
ずれ、両者の山の部分、谷の部分が重なり、同図(F)
に示すように振幅増幅が行われる。
【0018】この結果、反射光20a,22a(20
b,22b)を観察したとすると、干渉作用により同図
(A),(B)に示される波長の光は外観上見えなくな
る。一方、同図(C),(D)に示すような波長の光は
増幅され、これが干渉光として観察されるのである。し
かしながら、このような二酸化チタン被覆雲母14a
(14b)の場合、二酸化チタン12a(11b)、雲
母10a(10b)それぞれの光透過性が高いため、内
蔵光源からの光束16a(16b)の大部分は、それぞ
れ透過光24a(24b)となる。そして、これら透過
光24a,24bは、それぞれ一般に前記反射光20a
(20b)および22a(22b)による干渉色と補色
の関係にあるといわれている。
【0019】すなわち、反射光20a(20b),22
a(22b)の光路差、すなわち二酸化チタン12a
(12b)の層厚を変化させることにより、赤色、菫
色、青色、緑色等の様々な色の干渉色を得ることができ
る。したがって、この反射光20a(20b)および2
2b(22b)による干渉色と補色の関係にある透過光
24a(24b)を、それぞれ緑色、うすい黄色、黄
色、赤色等の様々な干渉色で得ることができる。たとえ
ば、この実施形態にかかる半透過型反射板42に、内蔵
光源からの光束16(白色光)を入射させて、全体とし
て白色の透過光を得るとき、一方の二酸化チタン被覆雲
母14aは、その二酸化チタン12aの層厚が、透過光
24aが赤色の干渉色で得られるものとした場合、他方
の二酸化チタン被覆雲母14bは、二酸化チタン12b
の層厚を、透過光24bが前記赤色と補色の関係にある
緑色の干渉色で得られる層厚としているのである。
【0020】これにより、この実施形態にかかる半透過
型反射板42に内蔵光源からの光束16を入射させた場
合、二酸化チタン被覆雲母14aによる透過光24a
(例えば赤色の干渉色)と、二酸化チタン被覆雲母14
bの透過光24b(例えば緑色の干渉色)が良好にブレ
ンドされて、半透過型反射板42の透過光が、全体とし
てより白色の干渉色で得ることができる。つぎに、図3
においては、半透過型液晶表示素子の内蔵光源がOFF
された場合を想定し、外光26が半透過型反射板42で
入反射される場合について説明する。
【0021】まず、前記図2に示したように、二酸化チ
タン被覆雲母14a(14b)の場合、二酸化チタン1
2a(11b)、雲母10a(10b)それぞれの光透
過性が高いため、内蔵光源がONされたとき、半透過型
反射板42での外光26の光量に比較して内蔵光源から
の光束16の光量が非常に多いため、内蔵光源からの光
束16a(16b)の大部分は、それぞれ透過光24a
(24b)となった。しかしながら、図3に示すよう
に、内蔵光源がOFFされたとき、半透過型反射板42
に入射する光束は、実質的に外光26のみであるから、
外光26の大部分は、反射光28,30となる。
【0022】ここで、この実施形態にかかる半透過型反
射板42に白色の外光26を入射させた場合、二酸化チ
タン被覆雲母14aでの反射光による干渉色と、二酸化
チタン被覆雲母14bでの反射光による干渉色とが良好
にブレンドされて、半透過型反射板42の反射光が全体
として、前記図2に示した半透過型反射板42での透過
光の色調と補色の関係にある色調の干渉色で得られる。
また、前述のように基板18中に、干渉色を有する二酸
化チタン被覆雲母14a,14bを2種類用いることに
より、内蔵光源がONされたときと、OFFされたとき
とで異なる色調を得ることができるので、意匠性の向上
を図ることもできる。
【0023】なお、内蔵光源がONされた場合、それぞ
れの二酸化チタン被覆雲母14a(14b)の透過光2
4a(24b)は、雲母10a(10b)の表面に被覆
された二酸化チタンの光学的層厚が、約40μm〜90
μm程度ではうすい青に近い色(うすい金色と補色の関
係にある色)、約40μm〜90μm程度では青に近い
色(金色と補色の関係にある色)、約90μm〜110
μm程度では緑色、約110μm〜120μm程度では
うすい黄色、約120μm〜135μm程度では黄色、
約135μm〜155μm程度では赤色の干渉色で得ら
れる。これに対し、内蔵光源がOFFされた場合、外光
26のそれぞれの二酸化チタン被覆雲母14a(14
b)での反射光は、前記二酸化チタン被覆雲母14a
(14b)の透過光の色調と補色の関係にある色調でそ
れぞれ得ることができる。
【0024】すなわち、それぞれの二酸化チタン被覆雲
母14a(14b)での反射光は、雲母10a(10
b)の表面に被覆された二酸化チタンの光学的層厚が、
約40μm〜90μm程度ではうすい金色、約40μm
〜90μm程度では金色、約90μm〜110μm程度
では赤色、約110μm〜120μm程度では菫色、約
120μm〜135μm程度では青色、約135μm〜
155μm程度では緑色の干渉色で得られる。また、こ
れら粉体としては、鱗片状雲母に二酸化チタンが被覆さ
れた二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、塩基性炭酸鉛、三
塩化ビスマスなどを用いることもできる。
【0025】また、これら粉体は、二酸化チタンの層厚
が極めて重要な意義を有しており、二酸化チタンの幾何
学的層厚が40μm未満であると、出射光は銀灰色とな
る傾向が強く、有色となりにくい。一方、層厚が40μ
m以上であると、干渉色と同系色の外観色が得られ、具
体的な製品として金色、赤色、菫色、青色、または緑色
の干渉色を呈し、該干渉色と同系色の外観色が得られ
る。一般に使用される雲母において、前述したように幾
何学的層厚を40μm以上とするためには、全酸化チタ
ン/雲母が重量比で35/65以上であることが好適で
ある。
【0026】たとえば、これら粉体を基板(ニトロセル
ロース、アクリル系ポリマー、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリウレタン、ポリエチレン テレフタレー
ト(PET)など)の上に、たとえば層厚10μm〜1
000μm、単位面積当たり0.01g/m2〜100
g/m2で設けることにより、本発明の一実施形態にか
かる半透過型反射板を製作することができる。また、こ
れら粉体を基板の中に1重量%〜70重量%練り込むこ
とにより、本発明の一実施形態にかかる半透過型反射板
を製作することもできる。
【0027】このような半透過型反射板のより具体的な
作製方法を下記作製方法1〜2に示す。 <作製方法1>粉体(干渉色を有する粉体を少なくとも
2種類)をインキとして基板上に印刷あるいはコーティ
ングすることにより、半透過型反射板を作製することが
できる。なお、前記粉体をインキとしたものとしては、
粉体をポリアクリル、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト、ポリエステルなどの樹脂バインダー中に分散混合し
たものを用いることができる。また、前記印刷方法とし
ては、スクリーン印刷法、ロールコート法、オフセット
印刷法などが一例として挙げられる。
【0028】また、前記コーティング方法としては、ナ
イフコーター、コンマコーターなどが一例として挙げら
れる。また、基板としては、透明、半透明、白色のプラ
スティックシート(厚さ約10μm〜1000μm程
度)などを用いることができる。たとえばポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、
ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂などの樹脂を用いることができる。また、
必要に応じて、樹脂に可塑剤を20重量%〜100重量
%加えることも可能である。
【0029】また、必要に応じてフィルム表面にエンボ
ス加工などの表面処理を施すこともできる。 <作製方法2>粉体(干渉色を有する粉体を少なくとも
2種類)をプラスティック中に練り混ぜることにより、
半透過型反射板を製作することができる。前記プラステ
ィックとしては、透明、半透明、白色のプラスティック
シート(厚さ約10μm〜1000μm程度)などを用
いることができる。たとえばポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチ
レンテレフタレートなどのポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリウレタン樹
脂などの樹脂を用いることができる。また、必要に応じ
て、樹脂に可塑剤を20重量%〜100重量%加えるこ
とも可能である。
【0030】なお、半透過型反射板での色調を調整する
ことを目的で、これら粉体に対して白色顔料、透明粒
子、プラスチックビーズなどを1重量%〜50重量%添
加することができる。この白色顔料としては、干渉色を
もたない二酸化チタン被覆雲母、雲母、硫酸バリウム、
酸化バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシ
ウム、二酸化チタン、透明粒子、シリカ粒子、プラスチ
ックビーズ、アクリル、ナイロン、ポリスチレン、ポリ
シリコーンなどが例として挙げられる。また、これら粉
体の粒径を0.1μm〜200μmとすることが好適で
ある。
【0031】また、本発明において特徴的な干渉色を有
するこれら粉体として、合成雲母の表面に二酸化チタン
が被覆された二酸化チタン被覆合成雲母を用いることに
より、天然雲母を用いたものに比較して不純物が大幅に
少ないため、より綺麗な色調を得ることが可能となる。
【0032】まず、合成雲母の製造例を下記製造例1〜
3に示す。 <製造例1>無水ケイ酸40部、酸化マグネシウム30
部、酸化アルミニウム13部およびケイフッ化カリウム
17部を混合した後、1500℃で溶融し、1350℃
で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、微粉砕し、粒径
2.5μm(マイクロメリティック社製セディグラフ5
000−01型により測定した球状換算値:以下同じ)
の合成フッ素金雲母粉体100部を得た。
【0033】<製造例2>無水ケイ酸40部、酸化マグ
ネシウム30部、酸化アルミニウム13部およびケイフ
ッ化カリウム17部を混合した後、1500℃で溶融
し、1350℃で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、
微粉砕し、粒径2.0μmの合成フッ素金雲母粉体を得
た。
【0034】<製造例3>無水ケイ酸40部、酸化マグ
ネシウム30部、酸化アルミニウム13部およびケイフ
ッ化カリウム17部を混合した後、1500℃で溶融
し、1350℃で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、
微粉砕し、粒径8.5μmの合成フッ素金雲母粉体を得
た。つぎに、前記製造例1〜3に示した合成雲母の表面
に、二酸化チタンを被覆する方法を下記製造例4〜7に
示す。
【0035】<製造例4>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液208.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)90
部を得た。
【0036】<製造例5>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液312.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)10
0部を得た。
【0037】<製造例6>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液208.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し100℃で乾燥
し、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)90
部を得た。
【0038】<製造例7>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液312.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)10
0部を得た。
【0039】以下、図面に基づき本発明の一実施態様に
ついて説明する。図5には本発明の一実施態様にかかる
半透過型液晶表示素子の概略構成が示されている。同図
に示す半透過型液晶表示素子32は、ケース34と、L
CDパネルの枠となるベゼル36と、内蔵光源38と、
反射板40と、半透過型反射板42と、偏光板44,4
6と、ガラス基板48,50と、透明電極52,54
と、配向膜56,58と、液晶層60とを備えている。
内蔵光源38はONされると光束を出射し、OFFされ
るとその光束の出射を停止する。内蔵光源38として
は、冷陰極蛍光ランプ、熱陰極蛍光ランプ、EL(エレ
クトロルミネッセンス)、LED(発光ダイオード)、
白熱電球などを用いることができる。
【0040】半透過型反射板42は、内蔵光源38がO
Nされたとき、該内蔵光源38からの光束を均一に拡散
させて偏光板44方向へ透過する。また、内蔵光源38
がOFFされたとき、半透過型反射板42に入射した外
光を均一に拡散させて偏光板44方向へ反射する。ここ
で、半透過型反射板42は前記図2、3に示す二酸化チ
タン被覆雲母14a,14bを含んでいる。また、半透
過型反射板42の透過光または反射光が、所望の色調の
干渉色で得られるように、これら二酸化チタン被覆雲母
の層厚や存在率などが考慮されている。
【0041】偏光板44はガラス基板48の図中下面
に、偏光板46はガラス基板50の図中上面にそれぞれ
接着剤などにより固定されており、半透過型反射板42
からの光束を所定の振動方向の光束としている。透明電
極52,54は、例えば酸化イジウムを主成分とするI
TO膜よりなり、目的に応じてパターンニングされてい
る。透明電極52はガラス基板48の図中上面に、透明
電極54はガラス基板50の図中下面に設けられてい
る。電源62による電圧をこれら透明電極52,54に
印加して配向膜56と配向膜58の間に設けられた液晶
層60(液晶分子)の配列を変えている。
【0042】液晶層60は、例えばネマティック液晶が
約6μmの層厚で設けられたものを用いることができ
る。また、液晶層60の厚さを一定間隔に保つため、た
とえば二酸化ケイ素よりなるビーズ状の微粒子(図示省
略)をスペーサ材として用いている。本発明の実施形態
にかかる半透過型液晶表示素子32は概略以上のように
構成され、以下にその作用について説明する。まず、内
蔵光源38がONされた場合を想定し、半透過型反射板
42を内蔵光源28からの光束が通過する場合について
説明する
【0043】内蔵光源38からの光束は前方に設けられ
た半透過型反射板42へそのまま入射するものがある。
また、内蔵光源38からの光束のうち、その図中下方に
設けられた反射板40で入反射して半透過型反射板42
へ入射するものもある。半透過型反射板34を透過した
内蔵光源38からの光束は、偏光板44に入射する。つ
ぎに、内蔵光源38がOFFされた場合を想定し、半透
過型反射板42に入射した外光を反射する場合について
説明する。外光は、半透過型液晶表示素子32の各構成
部材を、偏光板46、ガラス基板50、透明電極54、
配向膜58、液晶層60、配向膜56、透明電極52、
ガラス基板48、偏光板44の順に通過して半透過型反
射板42に入射する。
【0044】そして、半透過型反射板42にて入反射し
た外光は、偏光板44に入射する。ここで、半透過型反
射板42は、前記図2、3に示す二酸化チタン被覆雲母
14a,14bを含んでいる。これら二酸化チタン被覆
雲母14a,14bは、半透過型反射板42の透過光ま
たは反射光が所望の色調の干渉色で得られるように、そ
れぞれ雲母表面に被覆された二酸化チタンの層厚や存在
率などが考慮されている。
【0045】このため、これら二酸化チタン被覆雲母1
4a,14bによる干渉色が良好にブレンドされ、半透
過型反射板42での透過光または反射光を、全体として
所望の色調の干渉色で得ることができる。このため、従
来のように着色顔料や色素などに特定波長の光成分のみ
を吸収させることにより色調を得ていたものと比較して
光の利用効率が高いものとなり、鮮やかな色調を安定し
て得ることができる。しかも、これら二酸化チタン被覆
雲母14a,14bの二酸化チタンの層厚や存在率を適
宜変更することにより、半透過型反射板42による透過
光または反射光を所望の色調の干渉色で得ることが可能
となる。また、色調を良好に調節することも容易とな
る。
【0046】また、半透過型反射板42での透過光と反
射光の色調は、それぞれ補色の関係にある。したがっ
て、この実施形態にかかる半透過型液晶表示素子32で
は、内蔵光源38がONされたときとOFFされたとき
とで、下記表1に示す異なる色調が得られる。
【0047】
【表1】 ──────────────────────────────────── 内蔵光源ON 内蔵光源OFF ──────────────────────────────────── 青 黄 ──────────────────────────────────── 黄 青 ──────────────────────────────────── 赤 緑 ──────────────────────────────────── 緑 赤 ────────────────────────────────────
【0048】すなわち、偏光板44を通過した光束は、
所定の振動方向の直線偏光となり、図6(A)に示すよ
うに電圧無印加時では、液晶層60(液晶分子)が配向
膜56,58の溝により徐々にねじられる。この場合、
光束は液晶層60の液晶分子のねじれに沿ってその振動
方向を変化して偏光板46を通過するため、使用者には
半透過型液晶表示素子32の非表示部が、内蔵光源38
がONされたとき、たとえば白色に見えると、OFFさ
れたときも白色に見える。また、使用者には半透過型液
晶表示素子32の非表示部が、内蔵光源38がONされ
たとき、たとえば青色に見えると、OFFされたとき前
記青色と補色の関係にある黄色に見える。
【0049】また、使用者には半透過型液晶表示素子3
2の非表示部が、内蔵光源38がONされたとき、たと
えば黄色に見えるとき、OFFされたとき前記黄色と補
色の関係にある青色に見える。また、使用者には半透過
型液晶表示素子32の非表示部が、内蔵光源38がON
されたとき、たとえば赤色に見えるとき、OFFされた
とき前記赤色と補色の関係にある緑色に見える。
【0050】また、使用者には半透過型液晶表示素子3
2の非表示部が、内蔵光源がONされたとき、たとえば
緑色に見えるとき、OFFされたとき前記緑色と補色の
関係にある赤色に見えるのである。これに対し、同図
(B)に示すように、配向膜56,58の前後の透明電
極52,54に電源62による電圧を印加すると、液晶
層60(液晶分子)は長軸方向に整列してしまう。この
場合、液晶層60を通過する光束の振動方向は変化しな
いため、光束は偏光板46で遮られてしまうので、使用
者には半透過型液晶表示素子32の表示部がたとえば黒
く見える。
【0051】このように半透過型液晶表示素子32を、
内蔵光源38がONされたときとOFFされたときとで
色調が異なるように、半透過型反射板42の基板18中
の二酸化チタン被覆雲母14a,14bの二酸化チタン
の層厚や存在率を適宜調節することにより、優れた意匠
性を発現することができる。以上のようにこの実施態様
にかかる半透過型液晶表示素子32によれば、半透過型
反射板42が、干渉色を有する二酸化チタン被覆雲母1
4a,14bを含むこととした、すなわち、これら二酸
化チタン被覆雲母14a,14bの二酸化チタンの層厚
や存在率を適宜変更することにより、これら二酸化チタ
ン被覆雲母14a,14bによる干渉色をブレンドし
て、半透過型反射板42での透過光または反射光を、全
体として所望の色調の干渉色で得ることとした。
【0052】このため、従来のように着色顔料や色素な
どに特定波長の光成分のみを吸収させることにより色調
を得ていたものと比較して光の利用効率が高いものとな
り、鮮やかな色調を安定して得ることができる。しか
も、これら二酸化チタン被覆雲母14a,14bの二酸
化チタンの層厚や存在率を適宜変更することにより、半
透過型反射板42による透過光または反射光を所望の色
調の干渉色で得ることが可能となる。また、色調を良好
に調節することも容易となる。また、この実施形態にか
かる半透過型液晶表示素子32を、内蔵光源38がON
されたときとOFFされたときとで異なる色調が得られ
るものとすることにより、優れた意匠性を発現すること
ができる。しかも、これら色調を確実にしかも安定して
得ることができる。
【0053】なお、本発明にかかる半透過型反射板、照
明装置および半透過型液晶表示素子としては、前記構成
に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々
の変形が可能である。すなわち、この実施形態にかかる
半透過型反射板を、たとえばTN型液晶表示素子、ST
N型液晶表示素子、DSTN型液晶表示素子、F−ST
N型液晶表示素子、CSH型液晶表示素子、強誘電性液
晶表示素子などに用いることができる。また、透過光ま
たは反射光が白色の干渉色で得られるように、これら粉
体の種類や存在率が考慮された一実施形態にかかる半透
過型反射板を、白黒表示の半透過型液晶表示素子に用い
ることにより、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、
広視野角を得ることができる。
【0054】また、透過光または反射光が所望の有色の
干渉色で得られるように、これら粉体の種類や存在率が
考慮された一実施形態にかかる半透過型反射板を、二色
表示の半透過型液晶表示素子に用いることにより、たと
えばカラーフィルタなどを用いることなく、所望の色調
をより綺麗に得ることができるので、意匠性や、明る
さ、見やすさ、高いコントラスト、広視野角を得ること
ができる。さらに、透過光または反射光が白色の干渉色
で得られるように、これら粉体の種類や存在率が考慮さ
れた一実施形態にかかる半透過型反射板を、カラー表示
の半透過型液晶表示素子に用いることにより、たとえば
半透過型反射板からカラーフィルタへの入射光を、より
白色の色調で得ることができるので、カラーフィルタな
どでの高い色再現性や、明るさ、見やすさ、高いコント
ラスト、広視野角を得ることができる。
【0055】なお、これら二酸化チタン被覆雲母14
a,14bとして、前記製造例1〜7に示した、合成雲
母の表面に二酸化チタンが被覆された二酸化チタン被覆
合成雲母を用いることにより、天然雲母を用いたものに
比較して、不純物が大幅に少ないため、より綺麗な色調
を得ることができる。
【0056】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。な
お、本発明は実施例に限定されるものではない。 <実施例1>この実施例1において、アクリルラッカー
15g中に、それぞれの干渉色が補色の関係にある二酸
化チタン被覆雲母A,B(平均粒子径10μm〜60μ
m、合計2.0g)を50対50で分散させたものを、
バーコータにより乾燥状態の層厚200μmで、PET
フィルム上に塗布した。なお、この実施例1において、
二酸化チタン被覆雲母Aは、雲母表面に被覆された二酸
化チタンの層厚を約40nm〜60nm程度、二酸化チ
タン被覆雲母Bは、二酸化チタンの層厚を約60nm〜
80nm程度とした。
【0057】図7には、この実施例1にかかる半透過型
反射板を用いた場合と、従来の半透過型反射板を用いた
場合との光透過率の比較結果が示されている。これら光
透過率は白色光による拡散照明、垂直受光時の光透過率
である。なお、同図bはこの実施例1にかかる半透過型
反射板板、同図cは雲母表面に被覆された二酸化チタン
の層厚に対する考慮が一切なされていない二酸化チタン
被覆雲母を1種類用いた半透過型反射板である。この結
果、従来例を示す同図cに比較し、この実施例1を示す
同図bは、光透過率が400nm〜700nmの波長域
で、ほぼフラットであることが理解される。
【0058】図8には、この実施例1にかかる半透過型
反射板を用いた場合と、従来の半透過型反射板や反射板
を用いた場合との光反射率の比較結果が示されている。
なお、この光反射率は白色光の拡散照明、垂直受光時の
光反射率である。なお、同図dはこの実施例1にかかる
半透過型反射板、同図eは従来の一般的な真珠光沢顔料
を1種類用いた半透過型反射板、同図fは従来の一般的
な銀蒸着膜(反射板)での光反射率である。この結果、
従来例を示す同図e,fに比較し、この実施例1を示す
同図dは、光反射率がほぼフラットであることが理解さ
れる。特に、従来例を示す同図fに比較し、本実施例を
示す同図dでは、光反射特性が大幅に改善されているこ
とが理解される。すなわち、この実施例1にかかる半透
過型反射板によれば、二酸化チタン被覆雲母Aによる干
渉色と二酸化チタン被覆雲母Bによる干渉色とが良好に
ブレンドされて、その透過光と反射光の色調を、従来に
比較して、より白色で得ることができる。
【0059】<実施例2>この実施例2においては、ア
クリルラッカー15g中に、干渉色が補色関係にある二
酸化チタン被覆雲母C,D(平均粒子径10μm〜60
μm、合計2.0g)を均一に分散させたものを、バー
コータにより乾燥状態の層厚200μmでPETフィル
ムの上に塗布した。なお、この実施例2において、二酸
化チタン被覆雲母Cは、透過光が黄色の干渉色で得られ
るように、二酸化チタンの層厚を規定した。すなわち、
二酸化チタン被覆雲母Cは、二酸化チタンの層厚を40
nm〜60nmとした。
【0060】これに対し、二酸化チタン被覆雲母Dは、
透過光が前記二酸化チタン被覆雲母Cによる黄色の干渉
色と補色の関係にある青色の干渉色で得られるように、
二酸化チタンの層厚を規定した。すなわち、二酸化チタ
ン被覆雲母Dは、二酸化チタンの層厚を60nm〜80
nmとした。図9には、この実施例2にかかる半透過型
反射板に用いた二酸化チタン被覆雲母C,Dの存在率を
種々変更した場合の光透過率の比較結果が示されてい
る。これら光透過率は、白色光による拡散照明、垂直受
光時の光透過率である。なお、同図gは二酸化チタン被
覆雲母C,Dの存在率を100対0、同図hは75対2
5、同図iは50対50、同図jは25対75、同図k
は0対100とした場合の光透過率である。
【0061】この結果、この実施例2にかかる半透過型
反射板に用いた二酸化チタン被覆雲母C,Dの存在率を
100対0とした場合、同図gに示すように、半透過型
反射板の透過光は、二酸化チタン被覆雲母Cによる黄色
の干渉色で得られることが理解される。また、二酸化チ
タン被覆雲母C、Dの存在率を0対100とした場合、
同図kに示すように、半透過型反射板の透過光は、二酸
化チタン被覆雲母Dによる青色の透過色で得られること
が理解される。これに対し、二酸化チタン被覆雲母C、
Dの存在率を50対50とした場合、同図iに示すよう
に、半透過型反射板の透過光は、二酸化チタン被覆雲母
Cによる黄色の干渉色と二酸化チタン被覆雲母Dによる
青色の干渉色が良好にブレンドされて、より白色の干渉
色で得ることができる。
【0062】この実施例2にかかる半透過型反射板によ
れば、二酸化チタン被覆雲母C,Dを50対50で用い
ることにより、半透過型反射板に白色光を入射させた場
合、二酸化チタン被覆雲母Cによる黄色の干渉色と、二
酸化チタン被覆雲母Dによる青色の干渉色とが良好にブ
レンドされて、半透過型反射板の透過光をより白色の干
渉色で得ることができる。また、前述のように二酸化チ
タン被覆雲母C,Dを50対50で用いることにより、
半透過型反射板での透過光を、より白色の干渉色で得る
ことができるものの、同図h,jに示すように、これら
粉体C,Dを25対75〜75対25で用いるのであれ
ば、半透過型反射板での透過光を満足のゆく白色に近い
色調で得ることができる。
【0063】<実施例3>この実施例3においては、ア
クリルラッカー15g中に、二酸化チタン被覆雲母E,
白色顔料Fとして二酸化チタン(TiO2)(平均粒子
径10μm〜60μm、合計2.0g)を分散させたも
のを、バーコータにより乾燥状態の層厚200μmで、
PETフィルムの上に塗布した。なお、この実施例3に
おいて、二酸化チタン被覆雲母Eは、透過光が黄色の干
渉色で得られるように、二酸化チタンの層厚を規定し
た。すなわち、二酸化チタン被覆雲母Eは、二酸化チタ
ンの層厚を60nm〜80nmとした。図10にはこの
実施例3にかかる半透過型反射板に用いた二酸化チタン
被覆雲母E,白色顔料Fの存在率を種々変更した場合の
光透過率の比較結果が示されている。これら光透過率は
白色光による拡散照明、垂直受光時の光透過率である。
なお、同図lは二酸化チタン被覆雲母E,白色顔料Fの
存在率を75対25、同図mは50対50、同図nは2
5対75、同図oは0対100とした場合の光透過率で
ある。
【0064】この結果、同図l〜oより明らかなよう
に、この実施例3にかかる半透過型反射板によれば、半
透過型反射板の透過光の色調を調節することを目的で、
二酸化チタン被覆雲母Eに対し白色顔料Fを添加するこ
とにより、半透過型反射板の透過光の色調を容易に調節
することができる。
【0065】<実施例4>この実施例4においては、ア
クリルラッカー15g中に、干渉色が補色の関係にある
二酸化チタン被覆雲母G,H(平均粒子径10μm〜6
0μm、合計2.0g)を均一に分散させたものを、バ
ーコータにより乾燥状態の層厚200μmでPETフィ
ルムの上に塗布した。なお、この実施例4において、二
酸化チタン被覆雲母Gは、透過光が緑色の干渉色で得ら
れるように、二酸化チタンの層厚を規定した。すなわ
ち、二酸化チタン被覆雲母Gは、二酸化チタンの層厚を
80nm〜100nmとした。
【0066】これに対し、二酸化チタン被覆雲母Hは、
透過光が前記二酸化チタン被覆雲母Gによる緑色の干渉
色と補色の関係にある赤色の干渉色で得られるように、
二酸化チタンの層厚を規定した。すなわち、二酸化チタ
ン被覆雲母Hは、二酸化チタンの層厚を140nm〜1
60nmとした。図11には、この実施例4にかかる半
透過型反射板に用いた二酸化チタン被覆雲母G,Hの存
在率を種々変更した場合の光透過率の比較結果が示され
ている。これら光透過率は、白色光による拡散照明、垂
直受光時の光透過率である。なお、同図pは二酸化チタ
ン被覆雲母G,Hの存在率を100対0、同図qは75
対25、同図rは50対50、同図sは25対75、同
図tは0対100とした場合の光透過率である。
【0067】この結果、この実施例4にかかる半透過型
反射板に用いた二酸化チタン被覆雲母G,Hの存在率を
100対0とした場合、同図pに示すように、半透過型
反射板の透過光は、二酸化チタン被覆雲母Gによる緑色
の干渉色で得られることが理解される。また、二酸化チ
タン被覆雲母G,Hの存在率を0対100とした場合、
同図tに示すように、半透過型反射板の透過光は、二酸
化チタン被覆雲母Hによる赤色の透過色で得られること
が理解される。これに対し、二酸化チタン被覆雲母G,
Hの存在率を50対50とした場合、同図rに示すよう
に、半透過型反射板の透過光は、二酸化チタン被覆雲母
Gによる緑色の干渉色と二酸化チタン被覆雲母Hによる
赤色の干渉色が良好にブレンドされて、白色の干渉色で
得られることが理解される。
【0068】この実施例4にかかる半透過型反射板によ
れば、二酸化チタン被覆雲母G,Hを50対50で用い
ることにより、半透過型反射板に白色光を入射させた場
合、二酸化チタン被覆雲母Gによる緑色の干渉色と、二
酸化チタン被覆雲母Hによる赤色の干渉色とが良好にブ
レンドされて、半透過型反射板の透過光を、より白色の
干渉色で得ることができる。また、前述のように二酸化
チタン被覆雲母G,Hを50対50で用いることによ
り、半透過型反射板での透過光を、より白色の干渉色で
得ることができるものの、同図q,sに示すように、こ
れら二酸化チタン被覆雲母H,Gを25対75〜75対
25で用いるのであれば、半透過型反射板での透過光を
満足のゆく白色に近い色調で得ることができる。
【0069】<実施例5>この実施例5においては、ア
クリルラッカー15g中に、二酸化チタン被覆雲母I,
J(平均粒子径10μm〜60μm、合計2.0g)を
均一に分散させたものを、バーコータにより乾燥状態の
層厚200μmでPETフィルムの上に塗布した。な
お、この実施例5において、二酸化チタン被覆雲母I
は、白色の二酸化チタン被覆雲母とした。すなわち、二
酸化チタン被覆雲母Iは、二酸化チタンの層厚を40n
m〜60nmとした。これに対し、二酸化チタン被覆雲
母Jは、反射光が黄色の干渉色で得られるように、二酸
化チタンの層厚を規定した。すなわち、二酸化チタン被
覆雲母Jは、二酸化チタンの層厚を60nm〜80nm
とした。
【0070】図12には、この実施例5にかかる半透過
型反射板に用いた二酸化チタン被覆雲母I,Jの存在率
を種々変更した場合の光反射率の比較結果が示されてい
る。これら光反射率は、白色光による拡散照明、垂直受
光時の光反射率である。なお、同図uは二酸化チタン被
覆雲母I,Jの存在率を100対0、同図vは75対2
5、同図wは50対50、同図xは25対75、同図y
は0対100とした場合の光反射率である。この結果、
この実施例5にかかる半透過型反射板に用いた二酸化チ
タン被覆雲母I,Jの存在率を100対0とした場合、
同図uに示すように、半透過型反射板での反射光は、二
酸化チタン被覆雲母Iによる茶褐色で得られることが理
解される。
【0071】また、二酸化チタン被覆雲母I,Jの存在
率を0対100とした場合、同図yに示すように、半透
過型反射板の反射光は、二酸化チタン被覆雲母Jによる
黄色の反射色で得られることが理解される。これに対
し、二酸化チタン被覆雲母I,Jの存在率を50対50
とした場合、同図wに示すように、半透過型反射板での
反射光は、二酸化チタン被覆雲母Iによる茶褐色の干渉
色と二酸化チタン被覆雲母Jによる黄色の干渉色とが良
好にブレンドされて、全体として白色の干渉色で得られ
ることが理解される。この実施例5にかかる半透過型反
射板によれば、同図wに示すように、二酸化チタン被覆
雲母I,Jを50対50で用いることにより、反射板に
白色光を入射させた場合、従来例を示す同図u,yに比
較し、二酸化チタン被覆雲母Iによる茶褐色の干渉色
と、二酸化チタン被覆雲母Jによる黄色の干渉色とが良
好にブレンドされて、半透過型反射板での反射光を全体
としてより白色の干渉色で得ることができる。
【0072】また、前述のように二酸化チタン被覆雲母
I,Jを50対50で用いることにより、半透過型反射
板での反射光を、より白色の干渉色で得ることができる
ものの、同図v,xに示すように、これら二酸化チタン
被覆雲母I,Jを25対75〜75対25で用いるので
あれば、半透過型反射板での反射光を満足のゆく白色に
近い色調で得ることができる。
【0073】<実施例6>この実施例6においては、ア
クリルラッカー15g中に、二酸化チタン被覆雲母K,
L(平均粒子径10μm〜60μm、合計2.0g)を
均一に分散させたものを、バーコータにより乾燥状態の
層厚200μmでPETフィルムの上に塗布した。な
お、この実施例6において、二酸化チタン被覆雲母K
は、反射光が赤色の干渉色で得られるように、二酸化チ
タンの層厚を規定した。すなわち、二酸化チタン被覆雲
母Kは、二酸化チタンの層厚を80nm〜100nmと
した。
【0074】これに対し、二酸化チタン被覆雲母Lは、
反射光が緑色の干渉色で得られるように、二酸化チタン
の層厚を規定した。すなわち、二酸化チタン被覆雲母L
は、二酸化チタンの層厚を140nm〜160nmとし
た。図13には、この実施例6にかかる半透過型反射板
に用いた二酸化チタン被覆雲母K,Lの存在率を種々変
更した場合の光反射率の比較結果が示されている。これ
ら光反射率は、白色光による拡散照明、垂直受光時の光
反射率である。なお、同図zは二酸化チタン被覆雲母
K,Lの存在率を100対0、同図Iは75対25、同
図IIは50対50、同図IIIは25対75、同図IVは0
対100とした場合の光反射率である。
【0075】この結果、この実施例6にかかる半透過型
反射板に用いた二酸化チタン被覆雲母K,Lの存在率を
100対0とした場合、同図zに示すように、半透過型
反射板での反射光は、二酸化チタン被覆雲母Kによる赤
色の干渉色で得られることが理解される。また、二酸化
チタン被覆雲母K,Lの存在率を0対100とした場
合、同図IVに示すように、半透過型反射板での反射光
は、二酸化チタン被覆雲母Lによる緑色の干渉色で得ら
れることが理解される。これに対し、二酸化チタン被覆
雲母K,Lの存在率を50対50とした場合、同図IIに
示すように、半透過型反射板での反射光は、二酸化チタ
ン被覆雲母Kによる赤色の干渉色と、二酸化チタン被覆
雲母Lによる緑色の干渉色とが良好にブレンドされて、
全体として白色の干渉色で得られることが理解される。
【0076】この実施例6にかかる半透過型反射板によ
れば、同図IIに示すように、二酸化チタン被覆雲母K,
Lを50対50で用いることにより、半透過型反射板に
白色光を入射させた場合、従来例を示す同図z、IVに比
較し、二酸化チタン被覆雲母Eによる赤色の干渉色と、
二酸化チタン被覆雲母Fによる緑色の干渉色とが良好に
ブレンドされて、半透過型反射板の反射光を全体として
より白色の干渉色で得ることができる。また、前述のよ
うに二酸化チタン被覆雲母K,Lを50対50で用いる
ことにより、半透過型反射板での反射光を、より白色の
干渉色で得ることができるものの、同図I,IIIに示すよ
うに、これら二酸化チタン被覆雲母K,Lを25対75
〜75対25で用いるのであれば、半透過型反射板での
反射光を満足のゆく白色に近い色調で得ることができ
る。
【0077】<実施例7>それぞれ紫色系の干渉色を呈
するが、粒径が異なる粉体である2種類の青色真珠光沢
顔料を、アクリル樹脂ラッカー中に添加し、ホモジナイ
ザーにて分散混合した。これを厚さ50μmになるよう
にポリエチレンテレフタレート(PET)シート上にス
クリーン印刷した。これを60℃にて加熱硬化させ半透
過型反射板を作製した。得られた半透過型反射板を前記
真珠光沢顔料層を上にしてノーマリーホワイトモードT
N型液晶表示素子(偏光板を直交するように配置)裏面
に張り付けた。半透過型反射板下に白色冷陰極管、アル
ミニウム反射板からなるバックライトユニットを取り付
けて半透過型液晶表示素子を作製した。得られた半透過
型液晶表示素子は、バックライト点灯時に表示部黒色−
非表示部青色、バックライト非点灯時に表示部黒色−非
表示部紫色というように、バックライト点灯時とその非
点灯時とで異なる色調を示す意匠性が発現された。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる半透
過型反射板によれば、前述したように、干渉色を有する
粉体を少なくとも2種類含むこととした、すなわち、こ
れら粉体の種類や存在率を適宜変更することにより、こ
れら粉体による干渉色をブレンドして、半透過型反射板
での透過光または反射光を全体として所望の色調の干渉
色で得ることとした。このため、従来のように着色顔料
や色素などに特定波長の光成分のみを吸収させることに
より色調を得ていたものと比較して光の利用効率が高い
ものとなり、鮮やかな色調を安定して得ることができ
る。しかも、これら粉体の種類や存在率を適宜変更する
ことにより、半透過型反射板による透過光または反射光
を所望の色調の干渉色で得ることが可能となる。また、
色調を良好に調節することも容易となる。また、本発明
にかかる半透過型液晶表示素子を、内蔵光源がONされ
たときとOFFされたときとで異なる色調が得られるも
のとすることにより、優れた意匠性を発現することが可
能となる。しかも、これら色調を確実にしかも安定して
得ることができる。また、透過光または反射光が白色の
干渉色で得られるように、これら粉体の種類や存在率が
考慮された本発明にかかる半透過型反射板を、白黒表示
の半透過型液晶表示素子に用いることにより、明るさ、
見やすさ、高いコントラスト、広視野角を得ることがで
きる。また、透過光または反射光が所望の有色の干渉色
で得られるように、これら粉体の種類や存在率が考慮さ
れた本発明にかかる半透過型反射板を、二色表示の半透
過型液晶表示素子に用いることにより、たとえばカラー
フィルタなどを用いることなく、所望の色調をより綺麗
に得ることができるので、意匠性や、明るさ、見やす
さ、高いコントラスト、広視野角を得ることができる。
また、透過光または反射光が白色の干渉色で得られるよ
うに、これら粉体の種類や存在率が考慮された本発明に
かかる半透過型反射板を、カラー表示の半透過型液晶表
示素子に用いることにより、たとえば半透過型反射板か
らカラーフィルタへの入射光を、より白色の色調で得る
ことができるので、カラーフィルタなどでの高い色再現
性や、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、広視野角
を得ることができる。さらに、これら粉体として合成雲
母の表面に二酸化チタンが被覆された二酸化チタン被覆
合成雲母を用いることにより、天然雲母を用いたものに
比較して、不純物が大幅に少ないため、より綺麗な色調
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半透過型反射板の光透過率の説明図であ
る。
【図2】本発明の一実施態様にかかる半透過型反射板に
用いた粉体の説明図である。
【図3】本発明の一実施態様にかかる半透過型反射板に
用いた粉体の説明図である。
【図4】前記図2〜3に示す粉体の作用の説明図であ
る。
【図5】本発明の一実施態様にかかる半透過型液晶表示
素子の説明図である。
【図6】本発明の一実施態様にかかる半透過型液晶表示
素子の説明図である。
【図7】本発明の実施例1にかかる半透過型反射板を用
いた場合と従来の半透過型反射板を用いた場合の光透過
率の比較説明図である。
【図8】本発明の実施例1にかかる半透過型反射板を用
いた場合と、従来の半透過型反射板や反射板を用いた場
合の光反射率の比較説明図である。
【図9】本発明の実施例2にかかる半透過型反射板を用
いた場合と従来の半透過型反射板を用いた場合の光透過
率の比較説明図である。
【図10】本発明の実施例3にかかる半透過型反射板に
用いた粉体の存在率を種々変更した場合の光透過率の比
較説明図である。
【図11】本発明の実施例4にかかる半透過型反射板に
用いた粉体の存在率を種々変更した場合の光反射率の比
較説明図である。
【図12】本発明の実施例5にかかる半透過型反射板に
用いた粉体の存在率を種々変更した場合の光反射率の比
較説明図である。
【図13】本発明の実施例6にかかる半透過型反射板に
用いた粉体の存在率を種々変更した場合の光反射率の比
較説明図である。
【符号の説明】
10 … 雲母 12 … 二酸化チタン 14a,14b … 二酸化チタン被覆雲母(干渉
色を有する粉体) 32 … 半透過型液晶表示素子 38 … 内蔵光源 42 … 半透過型反射板 44,46 … 偏光板 56,58 … 配向膜 60 … 液晶層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図4】
【図2】
【図3】
【図6】
【図7】
【図5】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉色を有する粉体を少なくとも2種類
    含むことを特徴とする半透過型反射板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半透過型反射板におい
    て、その透過光または反射光が所望の有色の干渉色で得
    られるように、干渉色を有する粉体を少なくとも2種類
    含むことを特徴とする半透過型反射板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半透過型反射板におい
    て、その透過光または反射光が白色の干渉色で得られる
    ように、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体を少
    なくとも2種類含むことを特徴とする半透過型反射板。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半透過型反射板におい
    て、前記干渉色が補色の関係にある粉体は、半透過型反
    射板での透過光または反射光が白色で得られるように、
    一方の粉体に対して他方の粉体を25%〜75%添加し
    たことを特徴とする半透過型反射板。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかに記載の半透
    過型反射板において、前記粉体は、雲母表面に二酸化チ
    タンが被覆された二酸化チタン被覆雲母であることを特
    徴とする半透過型反射板。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半透過型反射板におい
    て、前記二酸化チタン被覆雲母は、合成雲母の表面に二
    酸化チタンが被覆された二酸化チタン被覆合成雲母とし
    たことを特徴とする半透過型反射板。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れかに記載の半透
    過型反射板において、前記粉体を基板の上に設ける場
    合、前記粉体の存在量を基板上0.01g/m2〜10
    0g/m2としたことを特徴とする半透過型反射板。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6の何れかに記載の半透
    過型反射板において、前記粉体を基板の中に設ける場
    合、前記粉体の存在量を基板中1重量%〜70重量%と
    したことを特徴とする半透過型反射板。
  9. 【請求項9】 ONされると光束を出射し、OFFされ
    るとその光束の出射を停止する内蔵光源と、 前記内蔵光源がONされたとき、該内蔵光源からの光束
    を透過し、かつ、前記内蔵光源がOFFされたとき、該
    内蔵光源とは反対側からの外光を反射する半透過型反射
    板と、 を備え、前記半透過型反射板は、前記干渉色を有する粉
    体を少なくとも2種類含むことを特徴とする照明装置。
  10. 【請求項10】 前記ONされると光束を出射し、OF
    Fされるとその光束の出射を停止する内蔵光源と、 前記内蔵光源がONされたとき、該内蔵光源からの光束
    を透過し、かつ、前記内蔵光源がOFFされたとき、該
    内蔵光源とは反対側からの外光を反射する半透過型反射
    板と、 前記光束の光透過率を液晶層にかける電圧を変化させる
    ことにより制御する液晶パネルと、 を備え、前記半透過型反射板は、前記干渉色を有する粉
    体を少なくとも2種類含むことを特徴とする半透過型液
    晶表示素子。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半透過型液晶表示素
    子において、前記半透過型反射板は、その透過光と反射
    光の色調が補色の関係にあり、前記内蔵光源がONされ
    たときとOFFされたときとで色調が異なることを特徴
    とする半透過型液晶表示素子。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の半透過型液晶表示素
    子において、前記半透過型液晶表示素子を白黒表示のも
    のとし、かつ、前記半透過型反射板は、その透過光また
    は反射光が白色の干渉色で得られるように、それぞれの
    干渉色が補色の関係にある粉体を少なくとも2種類含む
    ことを特徴とする半透過型液晶表示素子。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の半透過型液晶表示素
    子において、前記半透過型液晶表示素子を二色表示のも
    のとし、かつ、前記半透過型反射板は、その透過光また
    は反射光が所望の有色の干渉色で得られるように、干渉
    色を有する粉体を少なくとも2種類含むことを特徴とす
    る半透過型液晶表示素子。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の半透過型液晶表示素
    子において、前記半透過型液晶表示素子をカラー表示の
    ものとし、かつ、前記半透過型反射板は、その透過光ま
    たは反射光が白色の干渉色で得られるように、それぞれ
    の干渉色が補色の関係にある粉体を少なくとも2種類含
    むことを特徴とする半透過型液晶表示素子。
JP9098528A 1996-07-26 1997-03-31 半透過型反射板、照明装置および半透過型液晶表示素子 Withdrawn JPH10282313A (ja)

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PCT/JP1997/002582 WO1998004936A1 (fr) 1996-07-26 1997-07-25 Lame de diffusion et moyen d'affichage a cristaux liquides mettant en oeuvre ladite lame
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107664788A (zh) * 2016-07-29 2018-02-06 住友化学株式会社 光学层叠体

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