JPH10282314A - 反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子 - Google Patents

反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子

Info

Publication number
JPH10282314A
JPH10282314A JP9098529A JP9852997A JPH10282314A JP H10282314 A JPH10282314 A JP H10282314A JP 9098529 A JP9098529 A JP 9098529A JP 9852997 A JP9852997 A JP 9852997A JP H10282314 A JPH10282314 A JP H10282314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium dioxide
light
liquid crystal
color
reflector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9098529A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Asa Kimura
朝 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP9098529A priority Critical patent/JPH10282314A/ja
Priority to EP97933022A priority patent/EP0856750A4/en
Priority to US09/043,453 priority patent/US6147733A/en
Priority to PCT/JP1997/002582 priority patent/WO1998004936A1/ja
Priority to KR1019980702393A priority patent/KR19990063920A/ko
Publication of JPH10282314A publication Critical patent/JPH10282314A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮やかな色調の反射光が安定して得られる
反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 干渉色を有する粉体14a,14bを少
なくとも2種類含むことを特徴とする反射板28。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射板並びにそれを
用いた反射型液晶表示素子、特にその色調の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子は軽量でしかも薄型
設計であることから、各種の分野で用いられている。特
にノート型パーソナルコンピュータ、携帯型液晶テレ
ビ、携帯電話、ポケットベルおよび小型情報端末機など
の種々の電子産業分野で多く用いられている。液晶表示
素子をポータブルタイプや車載用の液晶表示素子として
用いる場合、省電力であることが必要である。特に携帯
電話、小型情報端末機(PDA)などのポータブル用途
の急速な普及に伴い、そのポータブル機器の小型軽量化
も不可欠となってきた。そのため、消費電力の大部分を
占める照明装置(バックライトユニット)を用いること
なく、外光を用いる反射型液晶表示素子が期待されてい
る。従来、このような反射型液晶表示素子は白黒表示の
ものであった。反射板には金属光沢を有する金属蒸着膜
や研磨金属板などを用いていた。また、半透過型反射板
であるが、反射板と同様の光反射特性を有するものとし
て特開平8−179125号公報に記載されたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の金属光沢を有する反射板では、正反射輝度が高い反
面、正反射角以外では、輝度が極端に低下してしまう、
いわゆるギタツキを生じる。このような反射板を液晶表
示素子に用いると、視認性が損なわれてしまう場合があ
った。また、前記特開平8−179125号公報に開示
された半透過型反射板は、基板中に白色の真珠光沢顔料
を1種類用いている。すなわち、真珠光沢顔料自体を白
くすることにより半透過型反射板での反射光を白色で得
ているのである。
【0004】しかしながら、反射板にこのような真珠光
沢顔料を1種類用いると、白色光を入射させた場合、反
射板での光反射率は、図1aに示すように短波長域に比
較して長波長域が低くなってしまうおそれがあった。こ
のような反射板を反射型液晶表示素子に用いても、色調
は暗い茶褐色となってしまい、満足のゆく色調や明るさ
が得られるものではなかった。本発明は前記従来技術の
事情に鑑みなされたものであり、その目的は鮮やかな色
調の反射光が安定して得られる反射板並びにそれを用い
た反射型液晶表示素子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる反射板は、干渉色を有する粉体を少な
くとも2種類含むことを特徴とする、なお、前記反射板
において、その反射光が所望の有色の干渉色で得られる
ように、干渉色を有する粉体を少なくとも2種類含むこ
とが好適である。ここにいう干渉色を有する粉体を少な
くとも2種類含むとは、干渉色は同系色であるが、粒径
は異なる粉体を少なくとも2種類含むこともいう。ま
た、反射板において、その反射光が白色の干渉色で得ら
れるように、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体
を少なくとも2種類含むことが好適である。
【0006】また、前記反射板において、前記干渉色が
補色の関係にある粉体は、反射板での反射光が白色で得
られるように、一方の粉体に対して他方の粉体を25%
〜75%添加したものとすることが好適である。また、
前記反射板において、前記粉体は、雲母の表面に二酸化
チタンが被覆された二酸化チタン被覆雲母とすることが
好適である。また、前記雲母として不純物の少ない合成
雲母を用いた二酸化チタン被覆合成雲母を採用すること
が好適である。また、前記反射板において、前記粉体を
光反射特性を有する基板の上に設ける場合、前記粉体の
存在量を基板上0.01g/m2〜100g/m2とする
ことが好適である。
【0007】さらに、前記反射板において、前記粉体を
光反射特性をもたない基板の中に設ける場合、前記粉体
の存在量を基板中1重量%〜70重量%とすることが好
適である。また、前記目的を達成するために本発明にか
かる反射型液晶表示素子は、前記反射板と、液晶パネル
と、を備えたことを特徴とする。前記液晶パネルは、光
束の光透過率を液晶層にかける電圧を変化させることに
より制御する。
【0008】ここにいう液晶パネルとは、たとえば2枚
の配向膜の間に挟まれた液晶層に電圧をかけると、液晶
分子の配列が変わり、光束の振動方向が変化する。そし
て、後段の配向膜を通過した光束のうち、所定の振動方
向の直線偏光を通過させる偏光板が設けられており、液
晶層にかける電圧を変化させることにより光透過率を制
御することができるものをいう。なお、前記反射型液晶
表示素子は、白黒表示のものとし、かつ、前記反射板は
その反射光が白色の干渉色で得られるように、それぞれ
の干渉色が補色の関係にある粉体を少なくとも2種類含
むことが好適である。
【0009】また、前記反射型液晶表示素子は、二色表
示のものとし、かつ、前記反射板はその反射光が所望の
有色の干渉色で得られるように、干渉色を有する粉体を
少なくとも2種類含むことが好適である。さらに、前記
反射型液晶表示素子は、カラー表示のものとし、かつ、
前記反射板はその反射光が白色の干渉色で得られるよう
に、それぞれの干渉色が補色の関係にある粉体を少なく
とも2種類含むことが好適である。なお、ここにいう反
射板での反射光を所望の色調の干渉色で得るとは、粉体
の種類や存在率を適宜変更することにより、これら粉体
による干渉色をブレンドして、反射板での反射光を全体
として所望の色調の干渉色で得ることをいう。
【0010】
【発明の実施形態】本発明にかかる反射板によれば、前
述のように干渉色を有する粉体を少なくとも2種類含む
こととした。すなわち、これら粉体の種類や存在率を適
宜変更することにより、これら粉体による干渉色をブレ
ンドして、反射板での反射光を全体として所望の色調の
干渉色で得ることとした。このため、従来のように着色
顔料や色素などに特定波長の光成分のみを吸収させるこ
とにより色調を得ていたものと比較して光の利用効率が
高いものとなり、鮮やかな色調を安定して得ることが可
能となる。しかも、これら粉体の種類や存在率を適宜変
更することにより、反射板による反射光を所望の色調の
干渉色で得ることができる。また、色調を良好に調節す
ることも容易となる。
【0011】なお、前記反射板において、干渉色が補色
の関係にある粉体は、一方の粉体に対して他方の粉体を
25%〜75%添加することにより、反射板での反射光
を満足のゆく白色の干渉色で得ることが可能となる。ま
た、前記反射板において、前記粉体を光反射特性を有す
る基板の上に設ける場合、前記粉体の存在量を基板上
0.01g/m2〜100g/m2とすることが好適であ
る。すなわち、前記粉体の存在量が基板の上に0.01
g/m2未満であると、反射板での反射光を所望の色調
で得ることが困難となってしまうからである。
【0012】これに対し、前記粉体を光反射特性をもた
ない基板の中に設ける場合、前記粉体の存在量を基板中
1重量%〜70重量%とすることが好適である。すなわ
ち、前記粉体の存在量が基板中1重量%未満であると、
反射板の光反射特性を良好に得ることが困難となってし
まうからである。一方、前記粉体の存在量が基板中70
重量%以上であると、反射板の強度が著しく低下してし
まうからである。また、反射光が白色の干渉色で得られ
る本発明にかかる反射板を、白黒表示の反射型液晶表示
素子に用いることが好適である。すなわち、これによ
り、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、広視野角を
得ることが可能となるからである。
【0013】また、反射光が所望の有色の干渉色で得ら
れる本発明にかかる反射板を、二色表示の反射型液晶表
示素子に用いることが好適である。すなわち、たとえば
カラーフィルタなどを用いることなく、有色の色調を得
ることができるので、意匠性、明るさ、見やすさ、高い
コントラスト、広視野角を得ることが可能となるからで
ある。さらに、反射光が白色の干渉色で得られる本発明
にかかる反射板を、カラー表示の反射型液晶表示素子に
用いることが好適である。すなわち、たとえば反射板か
らカラーフィルタへの入射光を、より白色の色調で得る
ことができるので、カラーフィルタなどでの高い色再現
性、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、広視野角を
得ることが可能となるからである。
【0014】本発明において特徴的な干渉色を有する粉
体は、図2に示すように模式化される。同図において、
雲母10a,10bは鱗片状であり、その周囲に二酸化
チタン12a,12bがそれぞれ薄層状に被覆されてい
る。そして、このような二酸化チタン被覆雲母14a,
14b(干渉色を有する粉体)は、それぞれ各種の色調
の干渉光を有する。これは二酸化チタン被覆雲母14a
(14b)が外光(たとえば白色光16)を受けた場
合、その光の一部は基板17−二酸化チタン12a(1
2b)の境界、および二酸化チタン12a(12b)−
雲母10a(10b)の境界にて反射される。それぞれ
の反射光18a,20a(18b,20b)は、それぞ
れ二酸化チタン12a(12b)の層厚に依存する光路
差を有する。
【0015】この結果、図3に示すように干渉光を生じ
る。すなわち、反射光18a(18b)の中で同図
(A)に示すような波長の光成分と、反射光20a(2
0b)の中の同じ波長の光成分は、光路差L(=ほぼ二
酸化チタン12の層厚の2倍)により、反射光18a
(18b)の光成分の山の部分が、反射光20a(20
b)の光成分の谷の部分に位置することとなり、両者は
打ち消しあい、同図(C)に示すように外観上消えてし
まう。ところが、同図(D)に示すような、前記同図
(A)の半分の波長の光成分の場合、反射光18a(1
8b)と反射光20a(20b)の各光成分は1波長分
ずれ、両者の山の部分、谷の部分が重なり、同図(F)
に示すように振幅増幅が行われる。
【0016】この結果、反射光18a,20a(18
b,20b)を観察したとすると、干渉作用により同図
(A),(B)に示される波長の光は外観上見えなくな
る。一方、同図(C),(D)に示すような波長の光は
増幅され、これが干渉光として観察されるのである。こ
の実施形態において、たとえば、二酸化チタン被覆雲母
14a,14bは、それぞれの干渉色が補色の関係にあ
るように、それぞれの二酸化チタン12a,12bの層
厚が考慮されている。たとえば、一方の二酸化チタン被
覆雲母14aは、反射光が赤色の干渉色で得られるよう
に、二酸化チタン12aの層厚が規定されたものとした
場合、他方の二酸化チタン被覆雲母14bは、前記二酸
化チタン被覆雲母14aによる赤色の干渉色と補色の関
係にある緑色の干渉色が得られるように、二酸化チタン
12bの層厚が規定されているのである。
【0017】なお、それぞれの二酸化チタン被覆雲母1
4a,14bでの干渉色は、雲母の表面に被覆された二
酸化チタンの光学的層厚が、約40μm〜90μm程度
ではうすい金色、約40μm〜90μm程度では金色、
約90μm〜110μm程度では赤色、約110μm〜
120μm程度では菫色、約120μm〜135μm程
度では青色、約135μm〜155μm程度では緑色の
干渉色がそれぞれ得られる。したがって、これら二酸化
チタン被覆雲母14a,14bの二酸化チタン12a
(12b)の光学的層厚や存在率を、それぞれ適宜変更
することにより、前述した二酸化チタン被覆雲母14
a,14bによる干渉色をブレンドして、反射板での反
射光を全体として所望の色調の干渉色で得ることができ
るのである。
【0018】また、これら粉体としては、鱗片状雲母に
二酸化チタンが被覆された二酸化チタン被覆雲母、魚鱗
箔、塩基性炭酸鉛、三塩化ビスマスなどを用いることも
できる。また、これら粉体は、二酸化チタンの層厚が極
めて重要な意義を有しており、二酸化チタンの幾何学的
層厚が40μm未満であると、反射光は銀灰色となる傾
向が強く、有色となりにくい。一方、層厚が40μm以
上であると、干渉色と同系色の外観色が得られ、具体的
な製品として金色、赤色、菫色、青色、または緑色の干
渉色を呈し、該干渉色と同系色の外観色が得られる。一
般に使用される雲母において、前述したように幾何学的
層厚を40μm以上とするためには、全酸化チタン/雲
母が重量比で35/65以上であることが好適である。
【0019】たとえば、これら粉体を基板(たとえば光
反射特性を有する白色の基板、アルミなどの研磨金属
板、銀蒸着膜、アルミ蒸着膜などの金属蒸着膜など)の
上に、たとえば10μm〜500μmの層厚で設けるこ
とにより、本発明の一実施形態にかかる反射板を製作す
ることができる。また、これら粉体を基板(たとえばニ
トロセルロース、アクリル系ポリマー、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン テレ
フタレート(PET)など)の中に練り込むことによ
り、この実施形態にかかる反射板を製作することもでき
る。このような反射板の具体的な作製方法を下記作製方
法1に示す。
【0020】<作製方法1>本発明にかかる粉体をイン
キとして基板上に印刷あるいはコーティングすることに
より、反射板を製作することができる。なお、前記粉体
をインキとしたものとしては、前記粉体をポリアクリ
ル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリエステルな
どの樹脂バインダー中に分散混合したものを用いること
ができる。また、前記印刷方法としては、スクリーン印
刷法、ロールコート法、オフセット印刷法などが一例と
して挙げられる。また、前記コーティング方法として
は、ナイフコーター、コンマコーターなどが一例として
挙げられる。
【0021】また、基板としては、透明、半透明、白色
のプラスティックシート(厚さ約10μm〜1000μ
m程度)などを用いることができる。たとえばポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、
ポリウレタン樹脂などの樹脂を用いることができる。ま
た、必要に応じて、樹脂に可塑剤を20重量%〜100
重量%加えることも可能である。また、アルミニウム、
銀などの金属板または蒸着フィルムなどを用いることも
可能である。また、必要に応じてフィルム表面にエンボ
ス加工などの表面処理を施すこともできる。
【0022】なお、反射板での反射光の色調を調節する
ことを目的で、これら粉体に対して白色顔料、透明粒
子、プラスチックビーズなどを1重量%〜50重量%添
加することができる。この白色顔料としては、干渉色を
有しない二酸化チタン被覆雲母、硫酸バリウム、二酸化
チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化チタン、
透明粒子、シリカ粒子、プラスチックビーズ、アクリ
ル、ナイロン、ポリスチレン、ポリシリコーンなどが例
として挙げられる。また、これら粉体の粒径は0.1μ
m〜200μmとすることが好適である。なお、本発明
において特徴的な干渉色を有するこれら粉体として、合
成雲母の表面に二酸化チタンが被覆された二酸化チタン
被覆合成雲母を用いることにより、天然雲母を用いたも
のに比較して不純物が大幅に少ないため、より綺麗な色
調を得ることが可能となる。
【0023】まず、合成雲母の製造例を下記製造例1〜
3に示す。 <製造例1>無水ケイ酸40部、酸化マグネシウム30
部、酸化アルミニウム13部およびケイフッ化カリウム
17部を混合した後、1500℃で溶融し、1350℃
で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、微粉砕し、粒径
2.5μm(マイクロメリティック社製セディグラフ5
000−01型により測定した球状換算値:以下同じ)
の合成フッ素金雲母粉体100部を得た。
【0024】<製造例2>無水ケイ酸40部、酸化マグ
ネシウム30部、酸化アルミニウム13部およびケイフ
ッ化カリウム17部を混合した後、1500℃で溶融
し、1350℃で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、
微粉砕し、粒径2.0μmの合成フッ素金雲母粉体を得
た。
【0025】<製造例3>無水ケイ酸40部、酸化マグ
ネシウム30部、酸化アルミニウム13部およびケイフ
ッ化カリウム17部を混合した後、1500℃で溶融
し、1350℃で晶出した合成フッ素金雲母を粗粉砕、
微粉砕し、粒径8.5μmの合成フッ素金雲母粉体を得
た。つぎに、前記製造例1〜3に示した合成雲母の表面
に、二酸化チタンを被覆する方法を下記製造例4〜7に
示す。
【0026】<製造例4>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液208.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)90
部を得た。
【0027】<製造例5>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液312.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)10
0部を得た。
【0028】<製造例6>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液208.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し100℃で乾燥
し、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)90
部を得た。
【0029】<製造例7>前記合成雲母50重量部をイ
オン交換水500部に添加して十分に攪拌し均一に分散
させた。得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニ
ル水溶液312.5部を加えて、攪拌しながら加熱し6
時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し900℃で焼成し
て、二酸化チタンで被覆された雲母(雲母チタン)10
0部を得た。以下、図面に基づき本発明の一実施態様に
ついて説明する。図4には本発明の実施態様にかかる反
射型液晶表示素子の概略構成が示されている。
【0030】同図に示す反射型液晶表示素子22は、ケ
ース24と、LCDパネルの枠となるベゼル26と、反
射板28と、偏光板30,32と、ガラス基板34,3
6と、透明電極38,40と、配向膜42,44と、液
晶層46とを備えている。反射板28は、入射した外光
を均一に拡散させて偏光板30方向へ反射する。ここ
で、反射板28は、基板17中に前記図2に示す二酸化
チタン被覆雲母14a,14bを含んでいる。この実施
形態において、これら二酸化チタン被覆雲母14a,1
4bは、反射板34での反射光が白色の干渉色で得られ
るように、雲母表面に被覆された二酸化チタンの層厚や
存在率(たとえば50対50)などが考慮されている。
【0031】たとえば、この実施形態1において、一方
の二酸化チタン被覆雲母14aは、反射光が赤色の干渉
色で得られるように、二酸化チタン12aの層厚が規定
されたものとした場合、他方の二酸化チタン被覆雲母1
4bは、前記二酸化チタン被覆雲母14aによる赤色の
干渉色と補色の関係にある緑色の干渉色が得られるよう
に、二酸化チタン12bの層厚が規定されている。偏光
板30はガラス基板34の図中下面に、偏光板32はガ
ラス基板36の図中上面にそれぞれ接着剤などにより固
定されている。そして、反射板28からの光束を所定の
振動方向の光束としている。
【0032】透明電極38,40は、たとえば、酸化イ
ジウムを主成分とするITO膜よりなり、目的に応じて
パターンニングされている。透明電極38はガラス基板
34の図中上面に、透明電極40はガラス基板36の図
中下面に設けられている。電源48による電圧をこれら
透明電極38,40に印加して、配向膜42と配向膜4
4の間に設けられた液晶層46(液晶分子)の配列を変
えている。
【0033】液晶層46は、たとえば、ネマティック液
晶が約6μmの層厚で設けられている。また、液晶層4
6の厚さを一定間隔に保つため、たとえば、二酸化ケイ
素よりなるビーズ状の微粒子(図示省略)をスペーサ材
として用いている。本発明の実施態様にかかる反射型液
晶表示素子22は概略以上のように構成され、以下にそ
の作用について説明する。外部からの光束(外光)は、
偏光板32、ガラス基板36、透明電極40、配向膜4
4、液晶層46、配向膜42、透明電極38、ガラス基
板34、偏光板30を、この順で介して反射板28に入
射する。
【0034】ここで、反射板28はそれぞれの干渉色が
補色の関係にある二酸化チタン被覆雲母14a,14b
を含んでいる。したがって、たとえば、二酸化チタン被
覆雲母14aによる赤色の干渉色と、二酸化チタン被覆
雲母14bによる緑色の干渉色が良好にブレンドされ
て、反射板28での反射光を全体として白色の干渉色で
得ることができる。反射板28で反射した外光は、偏光
板30に入射する。偏光板30を通過した光束は、所定
の振動方向の直線偏光となる。ここで、図5(A)に示
すように電圧無印加時では、液晶層46(液晶分子)が
配向膜42,44の溝により徐々にねじられる。この場
合、光束は液晶層46の液晶分子のねじれに沿ってその
振動方向を変化して偏光板56を通過するため、使用者
には液晶表示素子22の非表示部が、たとえば白色に見
える。
【0035】これに対し、同図(B)に示すように、配
向膜42,44の前後の透明電極38,40に電源48
による電圧を印加すると、液晶層46(液晶分子)は長
軸方向に整列してしまう。この場合、液晶層46を通過
する光束の振動方向は変化しないため、光束は偏光板3
2で遮られてしまうので、使用者には液晶表示素子22
の表示部が、たとえば黒く見える。
【0036】以上のように、本発明の実施態様にかかる
反射型液晶表示素子22によれば、前述のように、基板
17中に、反射板28での反射光が白色の干渉色で得ら
れるように、それぞれの干渉色が補色の関係にある二酸
化チタン被覆雲母14a,14bを用いた。このため、
従来のように着色顔料や色素などに特定波長の光成分の
みを吸収させることによって色調を得ていたものと比較
して光の利用効率が高いものとなるので、鮮やかな色調
を安定して得ることができる。しかも、二酸化チタン被
覆雲母14a,14bのそれぞれの二酸化チタンの層厚
や存在率を適宜変更することにより、これら二酸化チタ
ン被覆雲母14a,14bによる干渉色を良好にブレン
ドして、反射板28での反射光を全体として白色の干渉
色で得ることができる。
【0037】なお、本発明にかかる反射板並びにそれを
用いた反射型液晶表示素子としては、前記構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が
可能である。すなわち、この実施態様にかかる反射板
を、たとえばTN型液晶表示素子、STN型液晶表示素
子、DSTN型液晶表示素子、F−STN型液晶表示素
子、CSH型液晶表示素子、強誘電性液晶表示素子など
に用いることができる。また、前記構成では、二酸化チ
タン被覆雲母14a,14bは、反射板28での反射光
が白色の干渉色で得られるように、それぞれ二酸化チタ
ンの層厚や存在率が考慮されたものを用いた場合につい
て説明したが、所望の有色の干渉色で得られるように、
それぞれ二酸化チタンの層厚や存在率が考慮されたもの
を用いることができる。
【0038】また、前記二酸化チタン被覆雲母14a,
14bを光反射特性を有する基板の上に設ける場合、前
記粉体の存在量を基板上0.01g/m2〜100g/
2とすることにより、反射板での反射光を所望の色調
で得ることができる。これに対し、前記二酸化チタン被
覆雲母14a,14bを光反射特性をもたない基板の中
に設ける場合、前記二酸化チタン被覆雲母14a,14
bの存在量を基板中1重量%〜70重量%とすることに
より、反射板の光反射特性を良好に得ることができると
共に、満足のゆく反射板の強度を得ることができる。ま
た、反射光が白色の干渉色で得られる本発明にかかる反
射板を、白黒表示の反射型液晶表示素子に用いることに
より、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、広視野角
を得ることができる。
【0039】また、反射光が所望の有色の干渉色で得ら
れる本発明にかかる反射板を、二色表示の反射型液晶表
示素子に用いることにより、たとえばカラーフィルタな
どを用いることなく、有色の色調を得ることができるの
で、意匠性、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、広
視野角を得ることができる。また、反射光が白色の干渉
色で得られる本発明にかかる反射板を、カラー表示の反
射型液晶表示素子に用いることにより、たとえば反射板
からカラーフィルタへの入射光を、より白色の色調で得
ることができるので、カラーフィルタなどでの高い色再
現性、明るさ、見やすさ、高いコントラスト、広視野角
を得ることができる。
【0040】さらに、これら二酸化チタン被覆雲母14
a,14bとして、合成雲母の表面に二酸化チタンが被
覆された二酸化チタン被覆合成雲母を用いることによ
り、天然雲母を用いたものに比較して不純物が大幅に少
ないため、より綺麗な色調を得ることができる。
【0041】また、この実施形態にかかる反射型液晶表
示素子の具体的な作製方法を下記作製方法1に示す。 <作製方法1>まず、本発明にかかる粉体をアクリル樹
脂ラッカー中に添加し、ホモジナイザーにて分散混合し
たものを、厚さ50μmになるようにアルミニウムを蒸
着したポリエチレンテレフタレート上にスクリーン印刷
した。これを60℃にて加熱硬化させて反射板を作製し
た。得られた反射板を前記粉体層を上にしてノーマリー
ホワイトモードTN型液晶表示素子(偏光板を直交する
ように配置)裏面に張り付けて反射型液晶表示素子を作
製した。
【0042】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。な
お、本発明は実施例に限定されるものではない。 <実施例1>この実施例1において、アクリルラッカー
15g中に、それぞれの干渉色が補色の関係にある二酸
化チタン被覆雲母A,B(平均粒子径10μm〜60μ
m、合計2.0g)を50対50で分散させたものを、
バーコータにより乾燥状態の層厚200μmで、PET
フィルム上に塗布した。なお、この実施例1において、
二酸化チタン被覆雲母Aは、雲母表面に被覆された二酸
化チタンの層厚を約40nm〜60nm程度、二酸化チ
タン被覆雲母Bは、二酸化チタンの層厚を約60nm〜
80nm程度とした。
【0043】図6にはこの実施例1にかかる反射板を用
いた場合と、従来の反射板を用いた場合との光反射率の
比較結果が示されている。なお、この光反射率は白色光
の拡散照明、垂直受光時の光反射率である。なお、同図
bはこの実施例1にかかる反射板、同図cは従来の一般
的な真珠光沢顔料を1種類含む反射板、同図dは従来の
金属光沢を有する銀蒸着膜での光反射率である。
【0044】この結果、従来例を示す同図c,dに比較
し、実施例1を示す同図bは、光反射率がほぼフラット
であることが理解される。特に、従来例を示す同図dに
比較し、本実施例を示す同図bでは、光反射特性が大幅
に改善されていることが理解される。すなわち、この実
施例1にかかる反射板によれば、反射板での反射光をよ
り所望の色調で得ることができる。
【0045】<実施例2>この実施例2においては、ア
クリルラッカー15g中に、二酸化チタン被覆雲母C,
D(平均粒子径10μm〜60μm、合計2.0g)を
均一に分散させたものを、バーコータにより乾燥状態の
層厚200μmでPETフィルムの上に塗布した。な
お、この実施例2において、二酸化チタン被覆雲母C
は、白色の二酸化チタン被覆雲母とした。すなわち、二
酸化チタン被覆雲母Cは、二酸化チタンの層厚を40n
m〜60nmとした。これに対し、二酸化チタン被覆雲
母Dは、反射光が黄色の干渉色で得られるように、二酸
化チタンの層厚を考慮した。すなわち、二酸化チタン被
覆雲母Dは、二酸化チタンの層厚を60nm〜80nm
とした。
【0046】図7には、この実施例2にかかる反射板に
用いた二酸化チタン被覆雲母C,Dの存在率を種々変更
した場合の光反射率の比較結果が示されている。これら
光反射率は、白色光による拡散照明、垂直受光時の光反
射率である。なお、同図eは二酸化チタン被覆雲母C,
Dの存在率を100対0、同図fは75対25、同図g
は50対50、同図hは25対75、同図iは0対10
0とした場合の光反射率である。この結果、この実施例
2にかかる反射板に用いた二酸化チタン被覆雲母C,D
の存在率を100対0とした場合、同図eに示すよう
に、反射板での反射光は、二酸化チタン被覆雲母Cによ
る茶褐色で得られることが理解される。
【0047】また、二酸化チタン被覆雲母C,Dの存在
率を0対100とした場合、同図iに示すように、反射
板の反射光は、二酸化チタン被覆雲母Gによる黄色の反
射色で得られることが理解される。これに対し、二酸化
チタン被覆雲母C,Dの存在率を50対50とした場
合、同図gに示すように、反射板での反射光は、二酸化
チタン被覆雲母Cによる茶褐色の干渉色と二酸化チタン
被覆雲母Cによる黄色の干渉色とが良好にブレンドされ
て、全体として白色の干渉色で得られることが理解され
る。
【0048】この実施例2にかかる反射板によれば、同
図gに示すように、二酸化チタン被覆雲母C,Dを50
対50で用いることにより、反射板に白色光を入射させ
た場合、従来例を示す同図e,iに比較し、二酸化チタ
ン被覆雲母Cによる茶褐色の干渉色と、二酸化チタン被
覆雲母Dによる黄色の干渉色とが良好にブレンドされ
て、反射板の反射光を全体としてより白色の干渉色で得
ることができる。また、前述のように二酸化チタン被覆
雲母C,Dを50対50で用いることにより、反射板で
の反射光を、より白色の干渉色で得ることができるもの
の、同図f,hに示すように、これを25対75〜75
対25で用いても、反射板での反射光を満足のゆく白色
に近い色調で得ることができる。
【0049】<実施例3>この実施例3においては、ア
クリルラッカー15g中に、二酸化チタン被覆雲母E,
F(平均粒子径10μm〜60μm、合計2.0g)を
均一に分散させたものを、バーコータにより乾燥状態の
層厚200μmでPETフィルム上に塗布した。なお、
この実施例3において、二酸化チタン被覆雲母Eは、反
射光が赤色の干渉色で得られるように、二酸化チタンの
層厚を考慮した。すなわち、二酸化チタン被覆雲母E
は、二酸化チタンの層厚を80nm〜100nmとし
た。
【0050】これに対し、二酸化チタン被覆雲母Fは、
反射光が緑色の干渉色で得られるように、二酸化チタン
の層厚を考慮した。すなわち、二酸化チタン被覆雲母F
は、二酸化チタンの層厚を140nm〜160nmとし
た。図8には、この実施例3にかかる反射板に用いた二
酸化チタン被覆雲母E,Fの存在率を種々変更した場合
の光反射率の比較結果が示されている。これら光反射率
は、白色光による拡散照明、垂直受光時の光反射率であ
る。なお、同図jは二酸化チタン被覆雲母E,Fの存在
率を100対0、同図kは75対25、同図lは50対
50、同図mは25対75、同図nは0対100とした
場合の光反射率である。
【0051】この結果、この実施例3にかかる反射板に
用いた二酸化チタン被覆雲母E,Fの存在率を100対
0とした場合、同図jに示すように、反射板での反射光
は、二酸化チタン被覆雲母Eによる赤色の干渉色で得ら
れることが理解される。また、二酸化チタン被覆雲母
E,Fの存在率を0対100とした場合、同図nに示す
ように、反射板での反射光は、二酸化チタン被覆雲母F
による緑色の干渉色で得られることが理解される。これ
に対し、二酸化チタン被覆雲母E,Fの存在率を50対
50とした場合、同図lに示すように、反射板での反射
光は、二酸化チタン被覆雲母Eによる赤色の干渉色と、
二酸化チタン被覆雲母Fによる緑色の干渉色とが良好に
ブレンドされて、全体として白色の干渉色で得られるこ
とが理解される
【0052】この実施例3にかかる反射板によれば、同
図lに示すように、二酸化チタン被覆雲母E,Fを50
対50で用いることにより、反射板に白色光を入射させ
た場合、従来例を示す同図j、nに比較し、二酸化チタ
ン被覆雲母Eによる赤色の干渉色と、二酸化チタン被覆
雲母Fによる緑色の干渉色とが良好にブレンドされて、
反射板の出射光を全体としてより白色の干渉色で得るこ
とができる。また、前述のように二酸化チタン被覆雲母
E,Fを50対50で用いることにより、反射板での反
射光を、より白色の干渉色で得ることができるものの、
同図k,mに示すように、これを25対75〜75対2
5で用いても、反射板での反射光を満足のゆく白色に近
い色調で得ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる反射
板によれば、前述のように干渉色を有する粉体を少なく
とも2種類含むこととした。すなわち、これら粉体の種
類や存在率を適宜変更することにより、これら粉体によ
る干渉色をブレンドして、反射板での反射光を全体とし
て所望の色調の干渉色で得ることとした。このため、従
来のように着色顔料や色素などに特定波長の光成分のみ
を吸収させることにより色調を得ていたものと比較して
光の利用効率が高いものとなり、鮮やかな色調を安定し
て得ることができる。しかも、これら粉体の種類や存在
率を適宜変更することにより、反射板による反射光を所
望の色調の干渉色で得ることができる。また、色調を良
好に調節することも容易となる。なお、これら粉体とし
て、合成雲母の表面に二酸化チタンが被覆された二酸化
チタン被覆合成雲母を用いることにより、天然雲母を用
いたものに比較して不純物が大幅に少ないため、より綺
麗な色調を得ることができる。そして、反射光が白色の
干渉色で得られる本発明にかかる反射板を、白黒表示の
反射型液晶表示素子に用いることにより、明るさ、見や
すさ、高いコントラスト、広視野角を得ることができ
る。また、反射光が所望の有色の干渉色で得られる本発
明にかかる反射板を、二色表示の反射型液晶表示素子に
用いることにより、意匠性、明るさ、見やすさ、高いコ
ントラスト、広視野角を得ることができる。さらに、反
射光が白色の干渉色で得られる本発明にかかる反射板
を、カラー表示の反射型液晶表示素子に用いることによ
り、高い色再現性、明るさ、見やすさ、高いコントラス
ト、広視野角を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反射板の光反射率の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる反射板に用いた粉
体の説明図である。
【図3】前記図2に示す粉体の作用の説明図である。
【図4】図2に示す反射板を用いた反射型液晶表示素子
の説明図である。
【図5】図2を示す反射板を用いた反射型液晶表示素子
の説明図である。
【図6】本発明の実施例1にかかる反射板を用いた場合
と、従来の反射板を用いた場合との光反射率の比較説明
図である。
【図7】本発明の実施例2にかかる反射板に用いた粉体
の存在率を種々変更した場合の光反射率の比較説明図で
ある。
【図8】本発明の実施例3にかかる反射板に用いた粉体
の存在率を種々変更した場合の光反射率の比較説明図で
ある。
【符号の説明】
10a,10b … 雲母 12a,12b … 二酸化チタン 14a,14b … 二酸化チタン被覆雲母(粉
体) 28 … 反射板 30,32 … 偏光板 42,44 … 配向膜 46 … 液晶層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉色を有する粉体を少なくとも2種類
    含むことを特徴とする反射板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射板において、その反
    射光が所望の有色の干渉色で得られるように、干渉色を
    有する粉体を少なくとも2種類含むことを特徴とする反
    射板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の反射板において、その反
    射光が白色の干渉色で得られるように、それぞれの干渉
    色が補色の関係にある粉体を少なくとも2種類含むこと
    を特徴とする反射板。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の反射板において、前記干
    渉色が補色の関係にある粉体は、反射板での反射光が白
    色で得られるように、一方の粉体に対して他方の粉体を
    25%〜75%添加したことを特徴とする反射板。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかに記載の反射
    板において、前記粉体は、雲母表面に二酸化チタンが被
    覆された二酸化チタン被覆雲母であることを特徴とする
    反射板。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の反射板において、前記二
    酸化チタン被覆雲母は、合成雲母の表面に二酸化チタン
    が被覆された二酸化チタン被覆合成雲母であることを特
    徴とする反射板。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れかに記載の反射
    板において、前記粉体を光反射特性を有する基板の上に
    設ける場合、前記粉体の存在量を基板上0.01g/m
    2〜100g/m2としたことを特徴とする反射板。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6の何れかに記載の反射
    板において、前記粉体を光反射特性をもたない基板の中
    に設ける場合、前記粉体の存在量を基板中1重量%〜7
    0重量%としたことを特徴とする反射板。
  9. 【請求項9】 干渉色を有する粉体を少なくとも2種類
    含む反射板と、 前記反射板からの光束の光透過率を液晶層にかける電圧
    を変化させることにより制御する液晶パネルと、 を備えたことを特徴とする反射型液晶表示素子。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の反射型液晶表示素子に
    おいて、前記反射型液晶表示素子は白黒表示のものと
    し、かつ、前記反射板は、その反射光が白色の干渉色で
    得られるように、それぞれの干渉色が補色の関係にある
    粉体を少なくとも2種類含むことを特徴とする反射型液
    晶表示素子。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の反射型液晶表示素子に
    おいて、前記反射型液晶表示素子は二色表示のものと
    し、かつ、前記反射板は、その反射光が所望の有色の干
    渉色で得られるように、干渉色を有する粉体を少なくと
    も2種類含むことを特徴とする反射型液晶表示素子。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の反射型液晶表示素子に
    おいて、前記反射型液晶表示素子はカラー表示のものと
    し、かつ、前記反射板は、その反射光が白色の干渉色で
    得られるように、それぞれの干渉色が補色の関係にある
    粉体を少なくとも2種類含むことを特徴とする反射型液
    晶表示素子。
JP9098529A 1996-07-26 1997-03-31 反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子 Withdrawn JPH10282314A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9098529A JPH10282314A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子
EP97933022A EP0856750A4 (en) 1996-07-26 1997-07-25 BROADCASTING BLADE AND LIQUID CRYSTAL DISPLAY MEANS USING THE SAME BLADE
US09/043,453 US6147733A (en) 1996-07-26 1997-07-25 Diffusing film and liquid crystal display element employing the same
PCT/JP1997/002582 WO1998004936A1 (fr) 1996-07-26 1997-07-25 Lame de diffusion et moyen d'affichage a cristaux liquides mettant en oeuvre ladite lame
KR1019980702393A KR19990063920A (ko) 1996-07-26 1997-07-25 확산판 및 이를 이용한 액정표시소자

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9098529A JPH10282314A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10282314A true JPH10282314A (ja) 1998-10-23

Family

ID=14222213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9098529A Withdrawn JPH10282314A (ja) 1996-07-26 1997-03-31 反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10282314A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144101A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Nippon Fine Coatings Inc プレコートメタル塗料組成物及び塗装金属板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144101A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Nippon Fine Coatings Inc プレコートメタル塗料組成物及び塗装金属板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2998075B2 (ja) 反射型液晶表示装置
JP3339334B2 (ja) 反射型液晶表示素子
JP3575024B2 (ja) 反射型カラー液晶装置及びこれを用いた電子機器
US4545648A (en) Nacreous transflector illumination system for liquid crystal display
WO1998048320A1 (fr) Afficheur reflectif a cristaux liquides pourvu d'un ecran tactile integre
WO1999035534A1 (fr) Ecran du type a reflexion destine a des projecteurs
WO1998004936A1 (fr) Lame de diffusion et moyen d'affichage a cristaux liquides mettant en oeuvre ladite lame
KR20010005640A (ko) 확산판, 조명장치 및 액정 디스플레이
JPH0497121A (ja) 液晶表示素子
JPH07110476A (ja) 液晶表示素子およびその反射板の製造法
JP2003177385A (ja) 液晶表示装置
KR100250694B1 (ko) 액정표시소자 및 그 제조방법
JPH10282314A (ja) 反射板並びにそれを用いた反射型液晶表示素子
JPH10282313A (ja) 半透過型反射板、照明装置および半透過型液晶表示素子
JPH10206837A (ja) 液晶表示装置
JP4106238B2 (ja) 透過反射両用型表示装置用基板、透過反射両用型液晶表示装置及び電子機器
JPH10152658A (ja) 粘着フィルム
JPH1091077A (ja) 拡散板、照明装置および液晶ディスプレイ
JPH07239471A (ja) 反射型液晶表示装置
JPH10282338A (ja) 半透過型反射板及びそれを用いた液晶表示装置
JP3811395B2 (ja) 意匠性の高い半透過反射板、半透過反射板付き偏光板、およびそれを用いた半透過反射液晶表示装置
JPS6247625A (ja) 液晶表示素子
JP3113593B2 (ja) 反射型液晶表示装置
JPH0976393A (ja) 半透過半反射拡散フイルム
JPS59116613A (ja) カラ−表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601