JPH109030A - 内燃機関の出力抑制装置 - Google Patents

内燃機関の出力抑制装置

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JPH109030A
JPH109030A JP16645896A JP16645896A JPH109030A JP H109030 A JPH109030 A JP H109030A JP 16645896 A JP16645896 A JP 16645896A JP 16645896 A JP16645896 A JP 16645896A JP H109030 A JPH109030 A JP H109030A
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fuel
air
intake
exhaust gas
internal combustion
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JP16645896A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Ichinomoto
和宏 一本
Kazumasa Iida
和正 飯田
Takeo Kume
建夫 久米
Katsuhiko Miyamoto
勝彦 宮本
Masato Yoshida
正人 吉田
Hitoshi Kamura
均 加村
Atsuro Kojima
淳良 小島
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、内燃機関の出力抑制装置に関し、
吸気調整手段(バイパスバルブや電子スロットル弁)が
故障した場合にトルクショックを増大させることなく確
実に機関の回転数及び機関の出力を抑制できるようにす
る。 【解決手段】 内燃機関の燃焼室に供給される吸気量を
調整する吸気調整手段6と、燃焼室に供給される燃料量
を調整する燃料調整手段21と、内燃機関の運転状態を
検出する運転状態検出手段161と、運転状態検出手段
161からの出力に基づいて吸気調整手段6と燃料調整
手段21とを制御する制御手段16と、吸気調整手段6
が吸気導通可能状態で異常となったことが判定されたと
きに内燃機関の総合空燃比が希薄側に変更されるように
燃料調整手段21を制御する異常時対応手段170とを
そなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気通
路を流通する吸気調整手段の故障(異常)に伴う機関回
転数の異常上昇や出力増大を防止しうる、内燃機関の出
力抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関(以下、エンジンという)の吸
気通路には、スロットル弁が設置されるが、例えば図9
に示すように、このスロットル弁の設置部分をバイパス
して吸気通路に両端部を連通するようにしたバイパス通
路を設けて、このバイパス通路にバイパスバルブをそな
えるようにした吸気系が存在する。
【0003】なお、図9において、1はエンジン本体、
2は吸気通路、3はスロットル弁設置部分、4はエアク
リーナ、5はバイパス通路、6はバイパスバルブであ
る。吸気通路2は、上流側から吸気管7,サージタンク
8,吸気マニホールド9の順で接続された構成になって
おり、バイパス通路5はサージタンク8の上流側に設け
られている。
【0004】そして、排気通路と吸気通路との間には、
排気通路17内の排出ガス(排ガス)を吸気通路2のサ
ージタンク8の上流部へ還流させる排ガス還流通路(E
GR通路)29と、EGR通路29を通じた排ガスの還
流量を調整するEGRバルブ30とからなる排ガス還流
装置がそなえられている。この図9に示すようなバイパ
スバルブ(吸気調整手段)としては、例えばエンジンが
所要のアイドリング回転速度を維持するように吸気量を
調整するためのアイドルスピードコントロール(IS
C)として、スロットル弁をバイパスするバイパス通路
にバイパスバルブ(ISCバルブ)を設けるようにした
ものや、燃焼室へ供給する混合気の空燃比制御のため
に、ISC用バイパス通路やISCバルブとは別個に、
吸気通路のスロットル弁設置部分をバイパスするバイパ
ス通路を設け、この通路にバイパスバルブ〔これをエア
バイパスバルブ(ABV)という〕をそなえるようにし
たものがある。
【0005】なお、このようなバイパスバルブでは、開
度を微調整しうるように例えばステッパモータで駆動さ
れるようになっている。また、吸気調整手段としては、
上述のバイパスバルブ以外に、スロットル弁を直接電気
的に制御する電子スロットル弁がある。ところで、この
ようなバイパスバルブや電子スロットル弁の駆動系が例
えば開状態で故障(フェイル)してしまうと、吸気量を
少量に抑制することができなくなって、エンジン出力が
増大してしまったり、アイドルエンジン回転数が大幅に
増加してしまうおそれがある。
【0006】これらは、吸気量を電子制御するエンジ
ン、例えば、筒内噴射型内燃機関やポート噴射型内燃機
関等に代表される希薄燃焼内燃機関(リーンバーンエン
ジン)において問題となる。特に、予混合燃焼と層状燃
焼(通常、層状リーン燃焼)とを行なう筒内噴射型内燃
機関では、ポート噴射型の希薄燃焼内燃機関に比べて空
燃比の大きい(例えば、空燃比25以上)希薄領域で機
関の運転が行なわれることにより、燃焼室内に導入され
る吸気量が多く必要なため、バイパスバルブ等が故障し
た場合、スロットル弁全閉又は全閉近傍のアイドル運転
時におけるエンジン回転数が異常に増加してしまうとい
う問題がある。
【0007】そこで、特開平2−30968号公報(第
1従来技術)に開示されているアイドル回転数制御装置
のように、排ガス還流装置をそなえたものにおいて、エ
ンジン回転数に異常が生じたら、排ガス還流を行なって
エンジン出力を抑制することでアイドルエンジン回転数
の増加を抑制するものが提案されている。また、特開平
1−69754号公報(第2従来技術)のように、補助
空気制御装置が異常を検出されたときに、燃料供給を停
止させてエンジンの暴走を防止するものも提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1従
来技術のように、エンジン回転数に異常が生じたら排ガ
ス還流を行ないエンジン出力を抑制する技術では、十分
にエンジン回転数の異常増加を抑制することはできない
という課題がある。また、第2従来技術のように、燃料
供給を完全に停止する技術では、エンジン出力は抑制で
きるものの、トルクショックが非常に大きくなってしま
うという課題がある。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、吸気調整手段(バイパスバルブや電子スロットル
弁)が故障した場合に、トルクショックを増大させるこ
となく確実にエンジン回転数及びエンジン出力を抑制で
きるようにした、内燃機関の出力抑制装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の内燃機関の出力抑制装置は、内燃機関の燃焼
室に供給される吸気量を調整する吸気調整手段と、上記
燃焼室に供給される燃料量を調整する燃料調整手段と、
上記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
と、上記運転状態検出手段からの出力に基づいて、上記
吸気調整手段と上記燃料調整手段とを制御する制御手段
と、上記吸気調整手段が吸気導通可能状態で異常となっ
たことが判定されたときに上記内燃機関の総合空燃比が
希薄側に変更されるように上記燃料調整手段を制御する
異常時対応手段とをそなえていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項2記載の本発明の内燃機関の出力抑
制装置は、請求項1記載の装置において、上記燃焼室で
燃焼し排出された排ガスを該燃焼室に再び戻すための排
ガス還流通路と、上記排ガス還流通路を通過する排ガス
還流量を調整する排ガス還流量調整手段とをさらにそな
え、上記異常時対応手段が、上記異常が判定されたとき
に上記排ガス還流量を増大させるように上記排ガス還流
量調整手段を制御することを特徴としている。
【0012】請求項3記載の本発明の内燃機関の出力抑
制装置は、請求項1又は2記載の装置において、上記異
常時対応手段が、上記燃焼室への燃料供給を間欠的に停
止することにより上記内燃機関の総合空燃比を希薄側に
変更するように制御することを特徴としている。なお、
上記内燃機関が多気筒で構成される場合には、一部の特
定気筒についての燃料供給を完全に或いは間欠的に停止
させることにより、内燃機関の総合空燃比を希薄側に変
更することや、全気筒に関して循環させるようにしなが
ら燃料供給を間欠的に停止させることにより、総合空燃
比を希薄側に変更することが、好ましい実施態様として
考えられる。
【0013】また、異常発生時の吸気調整手段の開度度
合(吸気量調整度合)を把握することができる場合に
は、開放度合に応じて燃料噴射の間引き率を設定するこ
とが好ましい。さらに、内燃機関の回転数(特に、アイ
ドル回転数)に応じて、燃料噴射の間引き率を制御する
ことも好ましい。
【0014】また、請求項4記載の本発明の内燃機関の
出力抑制装置は、内燃機関の燃焼室に供給される吸気量
を調整する吸気調整手段と、上記燃焼室に供給される燃
料量を調整する燃料調整手段と、上記内燃機関の運転状
態を検出する運転状態検出手段と、上記運転状態検出手
段からの出力に基づいて、第1の運転領域では理論空燃
比よりもリーン側の第1空燃比範囲で層状燃焼が行なわ
れるように上記吸気調整手段と上記燃料調整手段とを制
御し、第2の運転領域では第1空燃比範囲よりもリッチ
側の第2空燃比範囲で予混合燃焼が行なわれるように上
記吸気調整手段と上記燃料調整手段とを制御する制御手
段と、上記吸気調整手段が吸気導通可能状態で異常とな
ったことが判定されたときに上記第2の運転領域におい
ても上記層状燃焼が行なわれるように上記燃料調整手段
を制御する異常時対応手段とをそなえていることを特徴
としている。
【0015】なお、上記内燃機関は、主として圧縮行程
で筒内に直接燃料噴射を行ない層状リーン燃焼を成立し
うる第1運転モードと、少なくとも主として吸気行程で
筒内に直接燃料噴射を行ない予混合燃焼を成立しうる第
2運転モードとを有し、各運転モードに基づいてエンジ
ン制御を行なう筒内噴射型内燃機関であることが好まし
い。
【0016】また、上記の異常判定について、給気調整
手段が全閉又は全閉近傍になることを指示された状況下
で実際に検出される実吸気量と、予め定められた設定吸
気量とを比較して、実吸気量が設定吸気量以上であると
きに吸気調整手段が異常であると判定することが好まし
い。請求項5記載の本発明の内燃機関の出力抑制装置
は、請求項1又は4記載の装置において、上記燃焼室で
燃焼し排出された排ガスを該燃焼室に再び戻すための排
ガス還流通路と、上記排ガス還流通路を通過する排ガス
還流量を調整する排ガス還流量調整手段とをさらにそな
え、上記異常時対応手段が、上記異常が判定されたとき
に上記排ガス還流量を減少させるか又は還流停止させる
ように上記排ガス還流量調整手段を制御することを特徴
としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態について説明する。図1〜図8は本発明の第1実施
形態としての出力抑制装置及び本装置を有する内燃機関
に関して示すものである。なお、本実施形態にかかる内
燃機関(以下、エンジンという)は筒内噴射型ガソリン
エンジンである。
【0018】まず、本実施形態にかかるエンジンの構成
について、図2を参照しながら説明する。図2におい
て、1はエンジン本体、2は吸気通路、3はスロットル
弁設置部分、4はエアクリーナ、5はバイパス通路(第
1バイパス通路)、6はバイパス通路5内を流通する空
気量を調整しうる吸気調整手段としてのバイパスバルブ
〔これを、エアバイパスバルブ(ABV)とよぶ〕であ
る。吸気通路2は、上流側から吸気管7,サージタンク
8,吸気マニホールド9の順で接続された構成になって
おり、バイパス通路5はサージタンク8の上流側に設け
られている。バイパスバルブ6は、ステッパモータで所
要の開度に駆動されるようになっているが、このバイパ
スバルブ6は、電磁弁によるデューティ制御を用いて開
度調整を行なうようにしてもよい。
【0019】さらに、12はアイドルスピードコントロ
ール(ISC)であり、バイパス通路(第2バイパス通
路)13とバイパスバルブとしてのISCバルブ14と
からなり、ISCバルブ14は図示しないステッパモー
タで駆動されるようになっている。また、15はスロッ
トルバルブであり、バイパス通路13及びバイパス通路
5は、吸気通路2のスロットルバルブ15の装着部分を
バイパスするようにしてそれぞれの上流端及び下流端を
吸気通路2に接続されている。
【0020】そして、エアバイパスバルブ6,ISCバ
ルブ14の各開閉制御は、制御手段としての電子制御装
置(ECU)16を通じて行なわれるようになってい
る。また、17は排気通路、18は燃焼室であり、吸気
通路2及び排気通路17の燃焼室18への開口部、即ち
吸気ポート2A及び排気ポート17Aには、吸気弁19
及び排気弁20が装備されている。さらに、21は燃料
調整手段としての燃料噴射弁(インジェクタ)であり、
本実施形態では、インジェクタ21が燃焼室18へ直接
燃料噴射するように配設されている。
【0021】さらに、22は燃料タンク、23A〜23
Eは燃料供給路、24は低圧燃料ポンプ、25は高圧燃
料ポンプ、26は低圧レギュレータ、27は高圧レギュ
レータ、28はデリバリパイプであり、燃料タンク22
内の燃料を低圧燃料ポンプ24で駆動して更に高圧燃料
ポンプ25で加圧して所定の高圧状態で燃料供給路23
A,23B,デリバリパイプ28を通じてインジェクタ
21へ供給するようになっている。この際、低圧燃料ポ
ンプ24から吐出された燃料圧力は低圧レギュレータ2
6で調圧され、高圧燃料ポンプ25で加圧されてデリバ
リパイプ28に導かれる燃料圧力は高圧レギュレータ2
7で調圧されるようになっている。
【0022】また、29はエンジン1の排気通路17内
の排出ガス(排ガス)を吸気通路2内に還流させる排ガ
ス還流通路(EGR通路)、30はEGR通路29を通
じて吸気通路2内に還流する排ガスの還流量を調整する
排ガス量調整手段としてのステッパモータ式のバルブ
(EGRバルブ)であり、31はブローバイガスを還元
する流路であり、32はクランク室積極換気用の通路、
33はクランク室積極換気用のバルブであり、34はキ
ャニスタであり、35は排ガス浄化用触媒(ここでは、
三元触媒)である。
【0023】ところで、ECU16では、図1,図2に
示すように、エアバイパスバルブ6,ISCバルブ14
の開閉制御又は開度制御を行なうほか、インジェクタ2
1や図示しない点火プラグのための点火コイルやEGR
バルブの制御や高圧レギュレータ27による燃圧制御も
行なうようになっている。これらの制御のために、図
1,図2に示すように、エアフローセンサ44,吸気温
度センサ36,スロットル開度を検出するスロットルポ
ジションセンサ(TPS)37,アイドルスイッチ3
8,エアコンスイッチ(図示略),変速ポジションセン
サ(図示略),車速センサ(図示略),パワーステアリ
ングの作動状態を検出するパワステスイッチ(図示
略),スタータスイッチ(図示略),第1気筒検出セン
サ40,クランク角センサ41,エンジンの冷却水温を
検出する水温センサ42,排ガス中の酸素濃度を検出す
るO2 センサ43等が設けられ、ECU16に接続され
ている。なお、クランク角センサ41に基づいてエンジ
ン回転数を算出でき、例えばECU16内にこのような
エンジン回転数演算機能がそなえられている。そこで、
このクランク角センサ41とエンジン回転数演算機能と
からエンジン回転数センサが構成されるが、ここではク
ランク角センサ41についても便宜上エンジン回転数セ
ンサとよぶ。また、ここでは、O2 センサ43にヒータ
が付設され、ECU16を通じたヒータ制御でO2 セン
サ温度が調整されるようになっている。
【0024】ここで、ECU16を通じたエンジンに関
する制御内容について、図1,図3の制御ブロック図に
基づいて説明する。本エンジンでは、燃焼室18内に均
一に燃料を噴射することで成立しうる予混合燃焼と、燃
焼室18内に臨んだ図示しない点火プラグの周囲に噴射
燃料を偏在させることで成立しうる層状リーン燃焼とを
運転状態に応じて切り換えるエンジンである。そして、
本エンジンは、エンジンの運転モードとして、詳細は後
述するが後期リーン燃焼運転モード(後期リーンモー
ド),前期リーン燃焼運転モード(前期リーンモー
ド),ストイキオフィードバック運転燃焼運転モード
(ストイキオ運転モード),オープンループ燃焼運転モ
ードがあり、各モードにおいて、EGRを作動させる場
合とEGRを停止させる場合とが設定されており、エン
ジンの運転状態や車両の走行状態等に応じてこれらのモ
ードの何れかが選択され、燃料の供給制御が行なわれ
る。
【0025】このため、ECU16には、図1に示すよ
うに、エンジンの運転状態を検出する機能(運転状態検
出手段)161及び燃料の供給を制御する機能(燃料供
給制御手段)162がそなえられている。運転状態検出
手段161は、エンジンの負荷状態Peとエンジンの機
関回転数Neとから内燃機関の現在の運転状態を検出す
る。また、燃料供給制御手段162は、後述のように運
転状態検出手段161からの出力に応じた各モードに基
づいた空燃比に応じて各気筒毎に設けられた燃料噴射弁
による燃料供給を制御する。
【0026】なお、それぞれ設定されたモードに応じて
空燃比が選択されるので、モード選択の機能は目標空燃
比を設定する機能(通常時目標空燃比設定手段)163
に相当する。また、後述する異常時におけるエンジン制
御機能(異常時対応手段)170と区別するために、こ
こで説明するエンジン制御にかかる機能については、通
常時制御手段160とよぶ。
【0027】さて、上述のモードのうち、後期リーン燃
焼運転モード(第1運転モード)は、最も希薄燃焼(第
1空燃比:空燃比が25〜40程度)を実現できるが、
このモードでは、燃料噴射を圧縮行程後期のように極め
て点火時期に近い段階で行ない、しかも燃料を点火プラ
グの近傍に集めて部分的にはリッチにし全体的にはリー
ンとしながら着火性,燃焼安定性を確保しつつ節約運転
を行なうようにしている。
【0028】また、前期リーン燃焼運転モード(第2運
転モード)も希薄燃焼(第2空燃比:空燃比が18〜2
2程度)を実現できるが、このモードでは、燃料噴射を
後期リーン燃焼運転モードよりも前の吸気工程に行な
い、燃料を燃焼室内に拡散させて全体空燃比をリーンに
しながら着火性,燃焼安定性を確保しつつある程度の出
力を確保するようにして、節約運転を行なうようにして
いる。
【0029】ストイキオフィードバック燃焼運転モード
(第2運転モード)は、O2 センサの出力に基づいて、
空燃比をストイキオ又はストイキオ近傍の状態(第2空
燃比)に維持しながら十分なエンジン出力を効率よく得
られるようにしている。また、オープンループ燃焼運転
モード(第2運転モード)では、加速時や発進時等に十
分な出力が得られるように、オープンループ制御により
ストイキオ又はリッチな空燃比での燃焼を行なう。
【0030】まず、各バルブ6,14の開度制御から説
明すると、ECU16にはエンジン運転状態に応じて要
求空気量を設定する機能(要求空気量設定手段;図示
略)がそなえられ、設定した要求空気量に応じて各バル
ブ6,14の開度制御が行なわれる。具体的には、図3
に示すように、まず、スロットルセンサで検出されたス
ロットル開度θthとクランク角センサからの検出情報に
基づいたエンジン回転速度Neとから、マップに基づい
て目標エンジン負荷(目標Pe)を設定する(ブロック
B1)。
【0031】一方、エアコンスイッチからの情報に基づ
いてエアコンディショナがオンであればエンジン回転速
度Neからマップに基づいてエアコン対応補正量ΔPe
acを設定し(ブロックB2)、パワステスイッチからの
情報に基づいてパワーステアリングがオンであればエン
ジン回転速度Neからマップに基づいてパワステ対応補
正量ΔPepsを設定し(ブロックB3)、インヒビタス
イッチからの情報に基づいて始動時にはエンジン回転速
度Neからマップに基づいてインヒビタ対応補正量ΔP
einh を設定する(ブロックB4)。
【0032】そして、適宜これらの対応補正量ΔPea
c,ΔPeps,ΔPeinh によって、目標Peを補正す
る。そして、この補正後目標PeをスイッチS1を通じ
て適宜フィルタリングし(ブロックB5)、このように
して得られた目標Peとエンジン回転速度Neとから、
マップに基づいて要求空気量(又は、目標吸入空気量)
Qに応じたバルブ開度に関する制御量Posを設定す
る。
【0033】この制御量Posの設定にあたっては、ブ
ロックB7に示すように複数のマップからエンジンの運
転状態に応じたものを選択して用いられ、スイッチS
2,S3を通じて、エンジンの運転状態に応じて信号が
出力される。ここでは、エンジンの運転状態として、最
も希薄燃焼となる後期リーンモードと、これに次いだ希
薄燃焼となる前期リーンモードと、ストイキオ運転モー
ドの内のEGR作動中との3モードに関してマップが設
けられ、これらのモードの場合にのみ要求空気量を設定
する。
【0034】また、スイッチS4により、アイドル運転
状態が成立した場合には、ブロックB8に示すようにエ
ンジン回転数のフィードバックに基づいた要求空気量
(又は、目標吸入空気量)ISCQの制御量ISCPo
s(この場合には、ISCバルブを主体とした目標開度
となる)を設定する。上述のブロックB7,B8を通じ
た要求空気量Q,ISCQに対応する量を設定する機能
部分は、要求空気量設定手段(図示略)に相当する。
【0035】このようにして得られた制御量Pos又は
ISCPosに応じて、エアバイパスバルブ6の開度位
置の設定又はデューティ比の設定(ブロックB10)、
ISCバルブ14の開度位置の設定(ブロックB11)
が行なわれ、エアバイパスバルブ6,ISCバルブ14
が所要の状態に制御される。さらに、図3に基づいて、
インジェクタ,点火コイル,EGRの各制御について説
明する。
【0036】インジェクタの駆動のためには、インジェ
クタの噴射開始時期と噴射終了時期とを設定する必要が
あるが、ここでは、インジェクタ駆動時間Tinj とイン
ジェクタの噴射終了時期とを設定して、これに基づい
て、インジェクタの噴射開始時期を逆算しながら、イン
ジェクタの駆動のタイミングを決定している。これらの
設定は、ECU16で エンジン運転状態に応じて行な
われる。
【0037】インジェクタ駆動時間Tinj の設定には、
まず、フィルタリング処理(ブロックB6)された補正
後目標Peとエンジン回転速度Neとから、マップに基
づいて空燃比A/Fを設定する(ブロックB12)。こ
の場合の設定マップも、後期リーンモードでEGR作動
中と、後期リーンモードでEGR停止中と、前期リーン
モードと、オープンループモードとの4モードに関して
設けられており、エンジンの運転状態に応じたものを選
択して用いられる。
【0038】こうして得られた空燃比A/Fと、エアフ
ロセンサで検出された吸気量Qpbとから、インジェクタ
駆動時間Tinj を算出する(ブロックB13)。そし
て、このインジェクタ駆動時間Tinj に、気筒別インジ
ェクタ不均率補正(ブロックB14)及び気筒別デッド
タイム補正(ブロックB15)を施す。一方、目標Pe
とエンジン回転速度Neとから減速時用噴射時間TDEC
を算出して(ブロックB16)、減速時で且つ後期リー
ン運転時には、スイッチS5を通じて、ブロックB13
で得られたインジェクタ駆動時間Tinj とこの減速時用
噴射時間TDEC とのうちの小さいほうを選択して(ブロ
ックB17)、これをインジェクタ駆動時間に決定す
る。
【0039】インジェクタの噴射終了時期の設定も、フ
ィルタリング処理(ブロックB6)された補正後目標P
eとエンジン回転速度Neとから、マップに基づいて噴
射終了時期を設定する(ブロックB18)。この場合の
設定マップも、後期リーンモードでEGR作動中と、後
期リーンモードでEGR停止中と、前期リーンモード
と、オープンループ運転又はストイキオフィードバック
運転のモードとの4モードに関して設けられており、エ
ンジンの運転状態に応じたものを選択して用いられる。
【0040】こうして得られた噴射終了時期に後期リー
ンモードの場合には水温補正を施して噴射終了時期を得
るようにしている。このようにして得られたインジェク
タ駆動時間Tinj 及び噴射終了時期に基づいて、インジ
ェクタの駆動を行なう。また、点火コイルによる点火プ
ラグの点火時期についても、フィルタリング処理(ブロ
ックB6)された補正後目標Peとエンジン回転速度N
eとから、マップに基づいて点火時期を設定する(ブロ
ックB20)。この場合の設定マップは、後期リーンモ
ードでEGR作動中と、後期リーンモードでEGR停止
中と、前期リーンモードと、ストイキオフィードバック
運転でEGR作動中と、オープンループ運転又はストイ
キオフィードバック運転でEGR停止中の5モードに関
して設けられている。こうして得られた点火時期に各種
リタード補正を施して(ブロックB21)、これに基づ
いて点火コイルの制御を行なう。
【0041】また、EGRの流量制御についても、フィ
ルタリング処理(ブロックB6)された補正後目標Pe
とエンジン回転速度Neとから、マップに基づいてEG
Rの流量を設定する(ブロックB22)。この場合の設
定マップは、Dレンジでの後期リーンモードと、Nレン
ジでの後期リーンモードと、Dレンジでのストイキオフ
ィードバック運転モードと、Nレンジでのストイキオフ
ィードバック運転モードとの4モードに関して設けられ
ている。
【0042】こうして得られたEGRの流量を水温補正
(ブロックB23)を施して、開度に応じた制御量(デ
ューティ比)を設定して(ブロックB24)、EGRの
流量制御を行なう。なお、水温補正(ブロックB23)
に関しても、エンジンの運転状態(ここでは、後期リー
ンモードとストイキオフィードバック運転モードとの2
モード)に応じたマップが用いられている。
【0043】本内燃機関の出力抑制装置は、このよう
に、エアバイパス通路5,エアバイパスバルブ(吸気調
整手段)6,排ガス還流通路(EGR通路)29,排ガ
ス量調整手段(EGRバルブ)30,運転状態検出手段
161,燃料供給制御手段162を有するエンジン1に
そなえられており、図1に示すように構成されている。
つまり、吸気調整手段(エアバイパスバルブ)6が異常
であると判定された時に排ガス量調整手段(EGRバル
ブ)30及び燃料供給制御手段162の作動を制御する
異常時対応手段170をそなえている。
【0044】この異常時対応手段170には、吸気調整
手段即ちエアバイパスバルブ6が異常であるか否かを判
定する異常判定手段171と、この異常判定手段171
により吸気調整手段(エアバイパスバルブ)6が異常で
あると判定されるとこの異常判定時のエアバイパスバル
ブ6による空気量の調整状態を検出する異常時状態検出
手段172と、異常判定後に、後期リーンモード(第1
空燃比)に設定する異常時設定手段(異常時目標空燃比
設定手段)173とがそなえられる。
【0045】そして、異常時対応手段170では、異常
判定時に異常時設定手段173からの出力に応じて排ガ
ス量調整手段(EGRバルブ)30及び燃料供給制御手
段162の作動を制御するようになっている。ところ
で、異常判定手段171では、エアバイパスバルブ6の
正常時においてこのエアバイパスバルブ6の開度に応じ
て得られると推定される吸入空気量又はは機関回転数
を、エアフローセンサ44やエンジン回転数センサ41
により実際に検出された吸入空気量又は機関回転数とを
比較することでエアバイパスバルブ6の異常を判定する
ことができる。
【0046】つまり、エアバイパスバルブ6の開度は、
エンジンの運転状態に応じて設定されエアバイパスバル
ブ6に制御信号が出力される。エアバイパスバルブ6の
通常時(正常時)には、この制御信号に応じた吸入空気
量が得られる。したがって、エアバイパスバルブ6に制
御信号に対応するようにして正常時の吸入空気量を算出
するか、又はエアバイパスバルブ6に制御信号に吸入空
気量を対応させたマップを用意してこのマップから正常
時の吸入空気量を求めることができる。
【0047】エアバイパスバルブ6に異常が生じると、
このエアバイパスバルブ6に制御信号に応じた吸入空気
量を得ることができなくなり、正常時の吸入空気量とは
異なる吸入空気量が実測されるようになる。したがっ
て、このような正常時に得られるだろう吸入空気量と実
際に測定される吸入空気量との間に所要量以上の差異が
生じたら、エアバイパスバルブ6が異常であると判定す
ることができる。
【0048】また、吸入空気量に応じたエンジン回転数
が得られる領域では、正常時には、エアバイパスバルブ
6への制御信号に対応したエンジン回転数が得られるこ
とになるので、正常時に得られるだろうと推定される、
エアバイパスバルブ6への制御信号に対応したエンジン
回転数と、実際に測定されるエンジン回転数との間に所
要量以上の差異が生じたら、エアバイパスバルブ6が異
常であると判定することもできる。
【0049】具体的には、本エンジンにおける故障判定
では、後期リーンモードの運転モード時においてアイド
ルスイッチ38がオンとなってアイドル状態が検出され
たときに、エアフロセンサ44により検出される実吸気
量が予めECU16に記憶されている設定吸気量よりも
大きいことが判定された場合に、エアバイパスバルブ6
が開状態で故障していると判定する。また、後期リーン
モード以外の運転モードでは、TPS37の出力電圧が
所定電圧(スロットル弁が全閉又は全閉近傍での出力電
圧)以下となったときに、エアフロセンサ44により検
出される実吸気量が予めECU16で記憶されている設
定吸気量よりも大きいことが判定された場合に、エアバ
イパスバルブ6が開状態で故障していると判定する。
【0050】異常時状態検出手段172では、異常判定
手段171によりエアバイパスバルブ6の異常が判定さ
れた際に、エアフローセンサ44から得られる実際の吸
入空気量に基づいて、異常判定時のエアバイパスバルブ
6による空気量の調整状態を推定する。この異常時状態
検出手段172では、異常判定手段171によりエアバ
イパスバルブ6の異常が判定された際、エアバイパスバ
ルブ6への異常判定直前の制御信号に基づいて、エアバ
イパスバルブ6の異常状態を推定するようにしてもよ
い。
【0051】異常時設定手段173では、異常時状態検
出手段171の出力に基づいてエンジン運転モードを後
期リーンモード(第1空燃比)に設定し、さらに、EG
R量を減少又はEGR停止(EGRカット)させる。な
お、エンジン出力を確実に抑制するためには、EGRを
カットしてしまうことが好ましい。つまり、異常時状態
検出手段171で異常が判定された時、エンジン運転モ
ードを後期リーンモードに設定することで、燃料噴射量
を減少させて、また、本エンジンのように超リーン運転
をする場合、EGR内に余剰酸素が多量に含まれている
ため、EGR量については減少せしめるようにさせて、
燃焼室内に入る酸素量を減らすことでエンジン出力の増
加を抑制している。
【0052】特に、エンジンのアイドリング時には、本
来はアイドル回転数を所定回転域に止めておきたいが、
吸入空気量(特に、新気の吸入空気量)が多過ぎるとア
イドル回転数が過剰になる場合があり、これに対して後
期リーンモード(第1空燃比)として大きな空燃比の値
を設定することで、アイドル回転数を所定回転域に止め
られるようになっているのである。
【0053】なお、ここでは、後期リーンモードを設定
するとともに、EGR量を減少又はカットさせている
が、これらのうちの一方のみを用いてエンジン出力の増
加を抑制したり、また、フェイル発生時のABV開度が
小さい場合については、例えば異常時目標空燃比のみを
設定するなど一方だけの異常時制御(異常時対応)を使
うようにしてもよい。
【0054】本発明の第1実施形態としての内燃機関の
出力抑制装置は、上述のように構成されているので、例
えば図4に示すように、まず、運転状態検出手段161
により、スロットルセンサやクランク角センサからの検
出情報に基づいて求められたエンジン負荷Pe及びエン
ジン回転数Neから現在のエンジン運転状態を検出又は
判定する(ステップS10)。
【0055】そして、エアバイパスバルブ(ABV)や
EGR等のアクチュエータを駆動する(ステップS2
0)。このために、ABVに関しては、前述のブロック
B7(図3参照)に示すように、この現在のエンジン運
転状態からマップ等により要求空気量Qを求め、さら
に、アイドル状態か否かの判定結果に基づいて、ABV
の制御量Posを設定する。また、EGRに関しても、
前述のブロックB22〜B24(図3参照)に示すよう
に、マップ等からEGRの制御量(デューティ比)を設
定する。そして、これらの設定された制御量に基づい
て、ABVやEGR等のアクチュエータを駆動する。
【0056】さらに、エアフローセンサ44からの検出
信号AFS,スロットルポジションセンサ37からの検
出信号TPS,クランク角センサ41の検出信号に基づ
いて検出されたエンジン回転数信号Ne,ABVの開度
制御信号,EGRの開度制御信号,空燃比A/Fの制御
信号等を読み込む(ステップS30)。そして、これら
の各信号に基づいて、後期リーンモードでアイドルスイ
ッチ38がオン状態の場合、又は、後期リーンモード以
外のモードでTPS37の出力電圧が所定電圧以下の場
合に、検出されるABV正常時の実吸気量AFSと予め
ECU16内に記憶された設定吸気量とを照合して、A
BVの故障(異常)を判定する(ステップS40)。
【0057】そして、設定空気量と実際の空気量AFS
とが照合する場合には、ABVが正常に作動していると
判定でき、現在の運転状態に応じた通常時目標空燃比
(A/F)、即ち各運転モードの空燃比、を設定(ステ
ップS50)するとともに、空燃比やEGRに関して通
常時制御を行なう(ステップS60)。一方、設定吸気
量と実吸気量AFSとが照合しない場合には、ABVが
フェールしていると判定でき、ECU16からISC1
4,ABV6に全閉(オフ)信号を出力した後、全運転
域で後期リーン運転用の異常時目標空燃比(A/F)、
即ち後期リーンモードの第1空燃比、を設定して(ステ
ップS70)、空燃比やEGRに関して異常時対応制御
を行なう(ステップS80)。
【0058】この異常時対応(異常時制御)に関して
は、図5に示すように行なわれる。つまり、まず、異常
判定手段171で、ABVフェールの異常判定が行なわ
れる(ステップA10)。そして、異常時設定手段17
3では、異常判定手段171により異常が判定された場
合、通常時目標空燃比よりも大きい異常時目標空燃比を
設定し、さらに、全運転域で後期リーンとし、EGR量
を減少又はカットするように設定する(ステップA2
0)。
【0059】そして、これらの設定したEGR量,異常
時目標空燃比に応じて、EGRや燃料供給制御を行なう
(ステップA30)。このようにして、エアバイパスバ
ルブがフェイルした時には、このフェイル時の吸入空気
量に応じて目標空燃比が大きくされるため燃料噴射量が
減少するので、吸入空気量が多過ぎることによって生じ
やすいエンジン出力の増加を抑制し、さらに、EGR量
を減少又はカットすることで、EGR内に含まれる余剰
酸素が吸気通路2に導入され、燃焼室内に流入する酸素
が増加し、混合気が極めてリーンになって、エンジン出
力が増加するのを抑制する。これにより、エンジン回転
数の過剰な増加が抑制されて、特に、エンジンのアイド
リング時に、アイドル回転数を所定回転域に確実に止め
ておくことができるようになる。
【0060】ところで、本発明の内燃機関の出力抑制装
置は、燃料噴射弁による燃料供給を部分的に休止するよ
うに構成されたエンジン、即ち休筒機構付きエンジンに
も適用することができる。ここで、本発明を休筒機構付
きエンジンに適用した例を、第2実施形態として説明す
る。
【0061】つまり、休筒機構付きエンジンでは、エン
ジンへの要求出力が小さい場合に、複数の気筒のうちの
一部について部分的に燃料供給を休止するように燃料噴
射弁の作動を制御する機能(燃料供給休止手段)、又
は、所定の間引き率で燃料噴射弁を間引き運転させる機
能(燃料供給休止手段)をそなえている。このようなエ
ンジンに、第1実施形態の異常判定手段171に加え
て、ABVのフェール状態を検出または推定する異常時
状態検出手段172をそなえるようにして、異常判定手
段171による異常判定後には、異常時状態検出手段1
72からの出力に基づいて燃料噴射弁による燃料供給を
部分的に休止するように燃料噴射弁の作動を制御するよ
うに燃料供給休止手段を構成するのである。
【0062】例えば、ABVが大きな開度の状態でフェ
ールしたら、例えば4気筒のうちの2気筒について休筒
したり、ABVが比較的小さな開度の状態でフェールし
たら、例えば4気筒のうちの1気筒についてのみ休筒す
るなど、フェール開度に応じて休筒割合を調整する。ま
た、ABVが大きな開度の状態でフェールしたら、1サ
イクル中の燃料噴射弁を不作動させる、つまり、間引き
運転させる頻度(即ち、間引き率)を大きくさせ、AB
Vが比較的小さな開度の状態でフェールしたら、間引き
率を小さくさせるようにするなど、フェール開度に応じ
て間引き率を設定する。
【0063】このような構成によれば、異常時制御に関
しては、図6に示すように行なうことができる。つま
り、まず、異常時状態検出手段172で、ABVフェー
ル開度、即ち、異常判定時のエアバイパスバルブ6によ
る空気量の調整状態を求める(ステップC10)。そし
て、異常時状態検出手段172の出力に基づいて燃料噴
射弁による燃料供給を部分的に休止する(ステップC2
0)。
【0064】例えば、ABVのフェール開度が大きいほ
ど休筒割合又は間引き率を大きくすることで、エアバイ
パスバルブのフェイル時に、吸入空気量が多過ぎること
によって生じやすいエンジン出力の増加を適切に抑制す
ることができる。また、ABVのフェール開度が小さけ
れば休筒割合又は間引き率を小さくすることで、エアバ
イパスバルブのフェイル時におけるエンジン出力の増加
を適切に抑制することができる。
【0065】これにより、エンジン回転数の過剰な増加
が抑制されて、特に、エンジンのアイドリング時に、ア
イドル回転数を所定回転域に確実に止めておくことがで
きるようになるのである。また、第2実施形態の変形例
に相当するが、エンジンのアイドリング時に、異常判定
手段171によりエアバイパスバルブが異常であると判
定されるとエンジンのアイドル回転数が設定回転数以下
になるように燃料噴射弁による燃料供給を部分的に休止
するよう燃料供給制御手段の作動を制御するように、燃
料供給休止手段を構成してもよい。
【0066】この場合には、図7に示すように、アイド
リング時であるか否かを判定し(ステップE10)、ア
イドリング時には、エンジン回転数Neが、予め設定さ
れたアイドル回転数IDに所定の回転数Ne0(例えば
Ne0=2500rpm)を加えた値(ID+Ne0)
を越えたか否かを判定して(ステップE20)、エンジ
ン回転数Neが、所定値(ID+Ne0)を越えていた
ら、燃料噴射弁による燃料供給を部分的に休止する(ス
テップE30)。
【0067】このステップE30で、休筒割合又は間引
き率を少しずつ増やすようにしていけば、エアバイパス
バルブのフェール時にも、アイドリング時にエンジン出
力の過剰な上昇が抑制されて、アイドリング時のエンジ
ン回転数Neを、所定値(ID+Ne0)未満に抑制す
ることができるのである。なお、第2実施形態及びその
変形例に関し、第1実施形態の如く吸気調整手段の異常
が判定された際に、全運転域を必ずしも後期リーンモー
ドに設定しなくてもよい。
【0068】ここまで、後期リーンモードの運転モード
を有する筒内噴射型内燃機関を前提に各実施形態を説明
してきたが、本発明はこのような筒内噴射型内燃機関に
限定されるものではなく、ストイキオフィードバックを
行なう内燃機関や、後期リーンモードをもたない希薄燃
焼内燃機関等の吸気系一般に広く適用しうるものであ
る。
【0069】そこで、第1実施形態の変形例に相当する
が、エンジンが後期リーンモード(圧縮行程で燃料噴射
を行なうリーンモード)をもたない希薄燃焼内燃機関の
場合において、エンジンのアイドリング時に、異常判定
手段171によりエアバイパスバルブが異常であると判
定されるとエンジンのアイドル回転数が設定回転数以下
になるように燃料供給抑制及び排ガス還流量の増加を行
なうように、異常時対応手段170を構成した実施形態
について説明する。
【0070】この場合には、図8に示すように、アイド
リング時であるか否かを判定し(ステップD10)、ア
イドリング時には、エンジン回転数Neが、予め設定さ
れたアイドル回転数IDに所定の回転数Ne0(例えば
Ne0=2500rpm)を加えた値(ID+Ne0)
を越えたか否かを判定して(ステップD20)、エンジ
ン回転数Neが、所定値(ID+Ne0)を越えていた
ら、EGR量を所要量だけ上昇させる(ステップD3
0)、そして、再び、エンジン回転数Neが所定値(I
D+Ne0)を越えたか否かを判定して(ステップD4
0)、ここで、エンジン回転数Neが所定値(ID+N
e0)を越えていたら、空燃比A/Fを所要量だけ上昇
させて、燃料供給量を抑制する(ステップD50)。
【0071】アイドリング時のエンジン回転数Neが所
定値(ID+Ne0)未満になるまで、EGR量やA/
Fを所要量ずつ増加させるようにすれば、エアバイパス
バルブのフェール時にも、アイドリング時にエンジン出
力の過剰な上昇が抑制されて、アイドリング時のエンジ
ン回転数Neを、所定値(ID+Ne0)未満に抑制す
ることができるのである。
【0072】なお、この実施形態では、EGR量を増大
させているが、これは上述した第1実施形態における筒
内噴射とは異なりEGR内に余剰酸素量が少ないため、
第1実施形態のように吸気通路内の吸気量が増大してエ
ンジン出力が増大するということがなく、逆に、吸気通
路内にEGR量を多量に還流させることで、燃焼を積極
的に悪化させることができ、これによりエンジン出力を
抑制することができるためである。
【0073】なお、エアバイパスバルブやISCバルブ
は、ステッパモータ式に限定されるものでなく、リニヤ
ソレノイド式のものなど他の方式のものでもよい。ま
た、各実施形態では、ABVの故障時におけるエンジン
出力抑制装置について説明したが、本発明はABVの故
障対応に限定されるものではなく、スロットル弁を電子
制御する電子スロットル弁の故障時にも適用できること
は言うまでもない。特に、電子スロットル弁の場合に
は、開放状態で故障した場合、吸気量が故障した状態
(故障時の開度量)で決まってしまうため、第2実施形
態やその変形例を利用するとエンジン出力制御が可能と
なり有効である。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項に記載の
本発明の内燃機関の出力抑制装置によれば、燃料供給の
停止による大きなトルクショックを防止しながら、エン
ジン出力の増大を確実に防止することができるようにな
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての内燃機関の出力
抑制装置を有する内燃機関の制御系の要部構成を示す図
である。
【図2】本発明の第1実施形態としての内燃機関の出力
抑制装置を有する内燃機関の要部構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての内燃機関の出力
抑制装置を有する内燃機関の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての内燃機関の出力
抑制装置の制御を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態としての内燃機関の出力
抑制装置の制御を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態としての内燃機関の出力
抑制装置の制御を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態の変形例の制御を説明す
るフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態の変形例の制御を説明す
るフローチャートである。
【図9】一般的なバイパス通路付き内燃機関を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 吸気通路 3 スロットル弁設置部分 4 エアクリーナ 5 バイパス通路(第1バイパス通路) 5A バイパス通路5の上流部 5B バイパス通路5の中流部 5C バイパス通路5の下流部 6 吸気調整手段としてのバイパスバルブ 7 吸気管 8 サージタンク 9 吸気マニホールド 12 アイドルスピートコントローラ(ISC) 13 バイパス通路(第2バイパス通路) 14 バイパスバルブとしてのISCバルブ 15 スロットルバルブ 16 制御手段としての電子制御装置(ECU) 17 排気通路 18 燃焼室 2A 吸気ポート 17A 排気ポート 19 吸気弁 20 排気弁 21 燃料調整手段としての燃料噴射弁(インジェク
タ) 22 燃料タンク 23A〜23E 燃料供給路 24 低圧燃料ポンプ 25 高圧燃料ポンプ 26 低圧レギュレータ 27 高圧レギュレータ 28 デリバリパイプ 29 排ガス還流通路(EGR通路) 30 EGRバルブ 31 ブローバイガス還元流路 32 クランク室積極換気用通路 33 クランク室積極換気用バルブ 34 キャニスタ 35 排ガス浄化用触媒 36 吸気温度センサ 37 スロットルポジションセンサ(TPS) 38 アイドルスイッチ 40 第1気筒検出センサ 41 クランク角センサ 42 水温センサ 43 O2 センサ 44 エアフローセンサ 160 通常時制御手段 161 運転状態検出手段 162 燃料供給制御手段 163 通常時目標空燃比設定手段 170 異常時対応手段 171 異常判定手段 172 吸気調整手段 173 異常時目標空燃比設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 364 F02D 45/00 364J (72)発明者 宮本 勝彦 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 吉田 正人 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 加村 均 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 小島 淳良 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室に供給される吸気量を
    調整する吸気調整手段と、 上記燃焼室に供給される燃料量を調整する燃料調整手段
    と、 上記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 上記運転状態検出手段からの出力に基づいて、上記吸気
    調整手段と上記燃料調整手段とを制御する制御手段と、 上記吸気調整手段が吸気導通可能状態で異常となったこ
    とが判定されたときに上記内燃機関の総合空燃比が希薄
    側に変更されるように上記燃料調整手段を制御する異常
    時対応手段とをそなえていることを特徴とする、内燃機
    関の出力抑制装置。
  2. 【請求項2】 上記燃焼室で燃焼し排出された排ガスを
    該燃焼室に再び戻すための排ガス還流通路と、 上記排ガス還流通路を通過する排ガス還流量を調整する
    排ガス還流量調整手段とをさらにそなえ、 上記異常時対応手段が、上記異常が判定されたときに上
    記排ガス還流量を増大させるように上記排ガス還流量調
    整手段を制御することを特徴とする、請求項1記載の内
    燃機関の出力抑制装置。
  3. 【請求項3】 上記異常時対応手段が、上記燃焼室への
    燃料供給を間欠的に停止することにより上記内燃機関の
    総合空燃比を希薄側に変更するように制御することを特
    徴とする、請求項1又は2記載の内燃機関の出力抑制装
    置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の燃焼室に供給される吸気量を
    調整する吸気調整手段と、 上記燃焼室に供給される燃料量を調整する燃料調整手段
    と、 上記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 上記運転状態検出手段からの出力に基づいて、第1の運
    転領域では理論空燃比よりもリーン側の第1空燃比範囲
    で層状燃焼が行なわれるように上記吸気調整手段と上記
    燃料調整手段とを制御し、第2の運転領域では第1空燃
    比範囲よりもリッチ側の第2空燃比範囲で予混合燃焼が
    行なわれるように上記吸気調整手段と上記燃料調整手段
    とを制御する制御手段と、 上記吸気調整手段が吸気導通可能状態で異常となったこ
    とが判定されたときに上記第2の運転領域においても上
    記層状燃焼が行なわれるように上記燃料調整手段を制御
    する異常時対応手段とをそなえていることを特徴とす
    る、内燃機関の出力抑制装置。
  5. 【請求項5】 上記燃焼室で燃焼し排出された排ガスを
    該燃焼室に再び戻すための排ガス還流通路と、 上記排ガス還流通路を通過する排ガス還流量を調整する
    排ガス還流量調整手段とをさらにそなえ、 上記異常時対応手段が、上記異常が判定されたときに上
    記排ガス還流量を減少させるか又は還流停止させるよう
    に上記排ガス還流量調整手段を制御することを特徴とす
    る、請求項1又は4記載の内燃機関の出力抑制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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