JPH1090144A - 顕微鏡標本の自動染色装置 - Google Patents

顕微鏡標本の自動染色装置

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JPH1090144A
JPH1090144A JP8246601A JP24660196A JPH1090144A JP H1090144 A JPH1090144 A JP H1090144A JP 8246601 A JP8246601 A JP 8246601A JP 24660196 A JP24660196 A JP 24660196A JP H1090144 A JPH1090144 A JP H1090144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面積を小さくして、狭い場所への設置を可
能にする。 【解決手段】 下板8の上面に水洗容器10及び薬液容
器11、11を、上板9の上面に薬液容器11、11
を、それぞれ載置する。染色籠を吊り下げた吊下腕24
は、下側移動空間26又は上側移動空間28を左右方向
に移動する。又、上記上板9に設けた通路29を通じ
て、上記両空間26、28同士の間を行き来自在であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明に係る顕微鏡標本の自
動染色装置は、病医院や各種研究所に於いて、組織片或
は細胞(本明細書に於いては、これらをまとめて試料と
する。)を顕微鏡観察すべく、染色処理するのに利用す
る顕微鏡標本の自動染色装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】病医院に於いて、患部から切除した試料
を顕微鏡により観察し、病気の診断をする事が広く行な
われている。この様な顕微鏡観察による病気の診断を容
易に行なえる様にする為、スライドガラスに貼着した試
料を染色する事が行なわれており、この染色作業を自動
的に行なう自動染色装置も種々提供されている。
【0003】図3は、この様な自動染色装置の1例とし
て、実開平5−66543号公報に記載されたものを示
している。キャビネット1の上部に水平方向に設けた基
板の上面には、染色処理に必要な各種薬液又は洗浄用の
水を貯溜した、上方が開口した多数の貯液容器2、2
を、整列させた状態で載置している。貯液容器2、2の
上方には、基板の左右方向(図3のa方向)に亙る水平
移動自在な移動梁3と、この移動梁3に沿う移動を自在
とする事により、基板の前後方向(図3のb方向)に亙
る水平移動自在な移動柱4と、この移動柱4に沿って昇
降自在な吊下腕5とから成る三次元駆動装置を設けてい
る。この吊下腕5には、顕微鏡標本とすべき試料を貼着
したスライドガラスを複数枚収納自在な染色籠(図3に
は省略)を係脱自在である。そして、吊下腕5に染色籠
を吊り下げた状態でこの吊下腕5を下降させる事によ
り、この染色籠に収納した上記複数枚のスライドガラス
を、上記各貯液容器2、2内に貯溜した薬液又は洗浄水
に浸漬自在である。
【0004】上述した様な自動染色装置を用いて試料の
染色処理を行なう場合、先ず、染色すべき試料を貼着し
たスライドガラスを1乃至複数枚収納した染色籠を、吊
下腕5に係合させる。尚、周知の様に、染色籠に収納し
た状態で各スライドガラスは、鉛直方向に向く。染色籠
を吊下腕5に係合させたならば、次いで、上記三次元駆
動装置を駆動する。そして、この三次元駆動装置を構成
する移動梁3及び移動柱4、並びに吊下腕5が、図示し
ない制御器からの信号に基づいて移動し、上記染色籠
を、所定の順番に従って所定の時間ずつ貯液容器2、2
内の薬液又は洗浄水に浸漬する。この様な作業を所定回
数繰り返す事により、試料を染色する。尚、図3に示し
た例は、上記各貯液容器2、2内に貯溜された薬液のう
ち、使用頻度の高い薬液を自動的に入れ替えるべく、前
記キャビネット1内に入れ替え用の薬液を貯留したタン
ク6、6を収納した構造を示している。但し、この様な
タンク6、6は、必ずしも必要ではない。この様なタン
ク6、6を収納するキャビネット1を必要としない顕微
鏡標本の自動染色装置の場合には、次述する特公平6−
100522号公報に記載された顕微鏡標本の自動染色
装置の様に、机の上に置ける程度の高さ寸法に構成でき
る。
【0005】更に、上述した様な顕微鏡標本の自動染色
装置を用いて、複数の染色籠を並行して処理し、より多
くの試料を効率良く染色する、多重染色処理も、例えば
特公平6−100522号公報に記載されている様に、
従来から知られている。即ち、試料を貼着したスライド
ガラスを収納した染色籠は、所定の時間薬液内に浸漬し
ておくが、この浸漬中、吊下腕5がこの染色籠との係合
を外し、別の染色籠と係合してこの別の染色籠を所定の
貯液容器2内に入れる。そして、同じく吊下腕5との係
合を外し、この別の染色籠を所定時間だけ薬液に浸漬す
る。これらの作業を、複数の染色籠に就いて並行して行
ない、所定時間の浸漬を終えた染色籠があれば、吊下腕
5がこの染色籠と係合し、次の貯液容器2に運ぶ。この
様な動作を繰り返す事により、複数の染色籠を並行して
処理できる為、前述した通常の処理に比べ、より多くの
試料を短時間の内に染色できる。この様な多重染色処理
は、上記制御器に予め処理手順を記憶させる事により可
能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する従来から知られている顕微鏡標本の自動染色装置
の場合、多数の貯液容器2、2を平面的に並べている
為、設置面積が嵩む。この様に設置面積が嵩む事は、狭
い検査室に設置する上で好ましくない。本発明は、この
様な事情に鑑みて、設置面積を小さくして、狭い検査室
への設置が容易な顕微鏡標本の自動染色装置を提供すべ
く発明したものである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明の顕微鏡標本の自動
染色装置は、前述した従来装置と同様に、基板の上面に
載置された複数の貯液容器と、顕微鏡標本とすべき試料
を貼着したスライドガラスを複数枚収納自在な染色籠
と、この染色籠を係脱自在で上下左右方向に移動自在な
吊下腕を有する駆動装置とを備える。そして、この駆動
装置により上記染色籠を、所定の順番に従って所定の時
間ずつ上記貯液容器内に進入させる事により上記試料を
これら各貯液容器内の液体に浸漬し、この試料を染色す
る。但し、本発明の顕微鏡標本の自動染色装置の場合、
上記駆動装置は、吊下腕を上下左右方向、即ち二次元方
向に移動自在な構造であれば、前後方向への移動は必ず
しも必要ではない。言い換えれば、本発明の自動染色装
置を構成する駆動装置は、必ずしも三次元駆動装置であ
る必要はない。
【0008】特に、本発明の顕微鏡標本の自動染色装置
に於いては、上記基板は、それぞれの上面に複数の貯液
容器を載置自在で、互いに間隔をあけてそれぞれ水平方
向に設置した下板と上板とを備えたものである。そし
て、このうちの下板の上面に載置した貯液容器の上端部
と上記上板の下面との間には、上記染色籠を吊した上記
吊下腕を左右方向に移動自在な下側移動空間を設けてい
る。又、上記上板の上面に載置した貯液容器の上方に
は、上記染色籠を吊した上記吊下腕を左右方向に移動自
在な上側移動空間を設けている。更に、上記上板の一部
には上記染色籠を吊した上記吊下腕を上下方向に亙って
通過自在な通路を設けている。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本発明の顕微鏡標本の自
動染色装置を用いて、染色籠に収納した複数枚のスライ
ドガラスに添着した試料を染色するには、先ず、このス
ライドガラスを収納した染色籠を、吊下腕に係合させ
る。次いで、駆動装置を駆動して上記吊下腕により上記
染色籠を、所定の順番に従って所定の時間ずつ貯液容器
内の薬液又は洗浄水に浸漬する。この様な作業を所定回
数繰り返す事により、試料を染色する。
【0010】即ち、上記吊下腕は、下側移動空間又は上
側移動空間を左右方向に移動し、下板又は上板の上面に
載置した所定の貯液容器の上端開口に整合する位置で昇
降する事により、上記染色籠を当該貯液容器内の液体に
浸漬する。又、染色行程の進行に伴って上記染色籠を、
上板の上面に載置した貯液容器内の液体から下板の上面
に載置した貯液容器内の液体に、或は下板の上面に載置
した貯液容器内の液体から上板の上面に載置した貯液容
器内の液体に、それぞれ移し替える必要が生じる。この
際に上記吊下腕は、上記染色籠を吊り下げたまま、上記
上板の一部に設けた通路を通過して、上記下側移動空間
と上側移動空間との間を行き来する。
【0011】上述の様に本発明の顕微鏡標本の自動染色
装置の場合には、上下少なくとも2段に亙って立体的に
配置した複数の貯液容器の間で染色籠を移動させる為、
空間の有効利用により、設置スペースを小さくできる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の1例を示している。キャビネット7は、フレームの上
面、左右両側面、並びに背面(後面)をパネルにより覆
うと共に、下面を下板8で塞ぐ事により、前面のみが開
口した直方体状に形成している。又、上記キャビネット
7の上下方向中間部分には上板9を、上記下板8と平行
に固定している。そして、これら下板8及び上板9の上
面に、それぞれが貯液容器である、複数の水洗容器10
と薬液容器11、11とを載置している。
【0013】このうちの水洗容器10の下部内側には、
洗浄水を供給する為のノズル12を挿入している。この
為に上記水洗容器10の壁面で上記ノズル12と整合す
る部分には、挿入孔(図示省略)を設けている。上記水
洗容器10を上記下板8上に載置する際には、上記ノズ
ル12を、上記挿入孔を通じて上記水洗容器10の下部
内側に挿入する。この様に挿入した状態で上記ノズル1
2の基端部外周面と上記挿入孔の内周縁との間の水密
は、例えばこの挿入孔の内周縁部に係止したOリングに
より保持する。尚、上記ノズル12の側面には、このノ
ズル12の長さ方向に亙って多数のノズル孔を形成して
いる。上記水洗容器10内に染色籠13(後述する図2
参照)を進入させた状態でこのノズル孔からは、上記水
洗容器10の下部内面に向けて水を噴出し、この水洗容
器10内に水流を惹起させる。これに対して、上記各薬
液容器11、11には、染色籠13に収納したスライド
ガラスに貼着した試料を染色処理する為に必要な薬液を
貯溜している。
【0014】尚、図示の例では、上記ノズル12は、上
記下板8の上面奥端部に水平方向に配設し、水道等の給
水設備に通じさせた給水マニホルド16の前面に、袋ナ
ット17により、着脱自在に設けている。即ち、上記給
水マニホルド16の前面には、複数(図示の例では5個
所)の吐出口を設け、各吐出口に上記ノズル12を着脱
自在としている。又、ノズル12を装着しない吐出口
は、底部を塞がれた袋ナット状のプラグ18、18によ
り塞ぎ、当該吐出口の前方に、上記薬液容器11を載置
できる様にしている。尚、上記ノズル12から上記水洗
容器10内に噴出し、この水洗容器10から溢れ出た水
は、上記下板8の上面に流れ出し、図示しない排水管を
通じて、排水設備に排出する。
【0015】本例に使用する染色籠13は、図2に示す
様に、上記スライドガラスを収納自在な収納部14と、
この収納部14の上部にその基端部を枢支した把手部1
5とから成る。周知の様に上記収納部14は、複数枚の
スライドガラスを、それぞれ鉛直方向に立て、隣り合う
スライドガラス同士の間に隙間を介在させた状態で収納
自在である。又、この収納部14は、スライドガラスを
支持できるだけの枠状構造で、液体を貯溜した貯液容器
中に進入させる事により、収納したスライドガラスをこ
の液体に浸漬自在である。更に、上記把手部15は、上
記収納部14の外側面上端部にその基端部を枢支した揺
動腕部19、19と、これら両揺動腕部19、19同士
の間に掛け渡した係止腕部20とから成る。この係止腕
部20の両端部は、それぞれ上記収納部14の長さ方向
両端面から突出している。又、この係止腕部20の両端
部下面には、それぞれ係止突起21、21を形成してい
る。
【0016】上述の様な染色籠13の収納部14にスラ
イドガラスを出し入れする際には、上記各揺動腕部1
9、19をその基端部を中心に揺動させる事により、上
記係止腕部20を上記収納部14の上端開口部から側方
に退避させる。これに対して、上記収納部14に試料を
貼着したスライドガラスを収納し、この試料の染色処理
を行なう際には、図2に示す様に、上記係止腕部20を
上記収納部14の上端開口の上方に位置させる。
【0017】一方、前記キャビネット7内には、上記染
色籠13をこのキャビネット7内で、上下左右方向に移
動させる為の駆動装置22を設けている。本例の場合に
この駆動装置22は、上記キャビネット7の奥端部に、
このキャビネット7の左右方向に亙り配置したガイドレ
ール30に沿って水平移動自在な移動柱23と、この移
動柱23に沿って昇降自在な吊下腕24とから成る。こ
れら移動柱23を水平移動させる機構、並びに吊下腕2
4を昇降させる機構は、従来から周知の各種機構を採用
できる。例えば、リニアモータ、或は駆動プーリと従動
プーリとの間に掛け渡したケーブルの中間部を移動柱2
3或は吊下腕24に結合するケーブル駆動機構等を採用
できる。特に、ケーブル駆動機構は、電動機を、薬液容
器11から発生した薬液蒸気に曝らされない部分に設置
できる為、好ましく使用できる。何れにしても上記駆動
装置22は、上記移動柱23と吊下腕24との一方又は
双方を移動させる事により上記染色籠13を、所定の順
番に従って所定の時間ずつ、前記下板8及び上板9の上
面に載置した上記薬液容器11、11、水洗容器10内
に進入させる。そして、これら各容器11、10内に貯
溜した薬液或は洗浄水に上記染色籠13に収納したスラ
イドガラスに貼着した試料を浸漬し、この試料を染色す
る。
【0018】尚、上記吊下腕24の前後両端部には、そ
れぞれ上記染色籠13の係止腕部20の両端部を係止自
在な鉤部25、25を設けている。この様な吊下腕24
により上記染色籠13を吊り上げる際には、この吊下腕
24を上記係止腕部20の下側にまで移動させた状態
で、上記各鉤部25、25をこの係止腕部20の両端部
で前記各係止突起21、21よりも外側寄り部分に進入
させる。次いで、上記吊下腕24を上昇させれば、上記
染色籠13を吊り上げる事ができる。この吊下腕24か
ら染色籠13を外す場合の動作は、これと逆に行なう。
【0019】この様に、上記下板8及び上板9の上面に
載置した上記薬液容器11、11、水洗容器10内に上
記染色籠13を進入させるべく、上記下板8の上面に載
置した水洗容器10及び薬液容器11、11の上端部と
上記上板9の下面との間には、下側移動空間26を設け
ている。この下側移動空間26の高さ寸法H26は、上記
染色籠13を吊した上記吊下腕24を、この染色籠13
の下端部を上記各容器10、11の上端部に衝突させる
事なく左右方向に移動自在なだけの大きさを有する。
又、上記上板9の上面に載置した薬液容器11、11
と、前記キャビネット7の上面を仕切る天板27の下面
との間には、上側移動空間28を設けている。この上側
移動空間28の高さ寸法H28も、上記染色籠13を吊し
た上記吊下腕24を、この染色籠13の下端部を上記各
容器10、11の上端部に衝突させる事なく左右方向に
移動自在なだけの大きさを有する。更に、上記上板9の
左右方向中央部には、上記染色籠13を吊した上記吊下
腕24を、この染色籠13ごと上下方向に亙って通過自
在な、矩形の通路29を設けている。
【0020】上述の様に構成される、本発明の顕微鏡標
本の自動染色装置を用いて、染色籠13に収納した複数
枚のスライドガラスに添着した試料を染色するには、先
ず、このスライドガラスを収納した染色籠13を、上記
吊下腕24に係合させる。この係合作業は、例えば何れ
かの水洗容器10に上記染色籠13を挿入した状態で、
上記吊下腕24をこの染色籠13の上方に移動させる事
により行なう。次いで、駆動装置を構成する前記移動柱
23と上記吊下腕24とを適宜駆動して上記染色籠13
を、所定の順番に従って所定の時間ずつ薬液容器11、
11内の薬液又は水洗容器10内の洗浄水に浸漬する。
この様な作業を所定回数繰り返す事により、試料を染色
する。
【0021】即ち、上記吊下腕24は、下側移動空間2
6又は上側移動空間28を左右方向に移動しつつ、所定
の水洗容器10又は薬液容器11の上方で昇降する事に
より上記染色籠13を、下板8の上面に載置した水洗容
器10又は薬液容器11、11、或は上板9の上面に載
置した薬液容器11、11内の薬液に浸漬する。この様
にして行なう染色行程の進行に伴って上記染色籠13
を、上記上板9の上面に載置した薬液容器11内の薬液
から上記下板8の上面に載置した水洗容器10内の洗浄
水又は薬液容器11内の薬液に、或は上記下板8の上面
に載置した水洗容器10内の洗浄水又は薬液容器11内
の薬液から上記上板9の上面に載置した薬液容器11内
の薬液に、それぞれ移し替える必要が生じる。この際に
上記吊下腕24は、上記染色籠13を吊り下げたまま、
上記上板9の左右方向中央部に設けた前記通路29を通
過して、上記下側移動空間26と上側移動空間28との
間を行き来する。
【0022】複数の染色籠13を使用して、同種の、又
は異なる種類の染色方法を同時進行させる際には、何れ
かの染色籠13を何れかの水洗容器10又は薬液容器1
1に進入させた状態で、当該染色籠13から吊下腕24
を外し、他の染色籠13の移動を行なわせる。この際、
吊下腕24を染色籠13から外すのに先立って、この吊
下腕24を細かく昇降させ、上記染色籠を洗浄水又は薬
液中で震盪させて、当該染色籠13に収納したスライド
ガラスに貼着した試料と洗浄水又は薬液とを馴染ませ
る。
【0023】尚、図示の例では、上板9をキャビネット
7を構成するフレームに対して固定し、下側移動空間2
6と上側移動空間28との双方の高さ寸法H26、H
28を、染色籠13を吊した上記吊下腕24を、この染色
籠13の下端部を上記各容器10、11の上端部に衝突
させる事なく左右方向に移動自在なだけの大きさとして
いる。これに対して、上記上板9を上記フレームに対
し、水平状態のまま昇降自在に支持する事もできる。そ
して、染色籠13を吊した吊下腕24が通路29を通じ
て上記上板9の上方に移動した状態でこの上板9を下降
させて、上側移動空間28の高さ寸法を確保する(この
状態で下側移動空間26の高さ寸法は小さくなる)様に
構成すれば、顕微鏡標本の自動染色装置の高さ寸法を小
さくできる。
【0024】又、水洗容器10、薬液容器11等の貯液
容器を、上下3段以上に配置する事もできる。即ち、上
記上板9と下板8との間に、上板9と同様の通路29を
有する、少なくとも1枚の中間板(図示せず)を設け、
この中間板の上面にも複数の薬液容器11を載置する。
この場合に、上記下側移動空間26は上記下板8の上面
に載置した水洗容器10及び薬液容器11、11の上端
部と上記中間板の下面との間に設ける。又、上記中間板
の上面に載置した薬液容器11の上端部と上記上板9の
下面との間に、上記染色籠13を吊した上記吊下腕24
を左右方向に移動自在な中間移動空間を設ける。
【0025】又、上記構造で、中間板をフレームに対
し、水平状態のまま昇降自在に支持して、染色籠13を
吊した吊下腕24が通路29を通じ上記中間板の上方に
移動した状態でこの中間板を下降させ、中間移動空間の
高さ寸法を確保する様に構成すれば、顕微鏡標本の自動
染色装置の高さ寸法を小さくできる。更に、この様な構
造で、上記上板9も昇降自在にすれば、顕微鏡標本の自
動染色装置の高さ寸法をより小さくできる。
【0026】又、上述した何れの構造の場合も、上板9
及び中間板に設ける通路29は、これら上板9及び中間
板の左右方向中央部でなく、端部に形成しても良い。特
に、この通路29を上記下板8の上面に載置した水洗容
器10の上方に設ければ、上記染色籠13を吊した吊下
腕24がこの通路29を通じて上下方向に移動する際
に、上記染色籠13及びこの染色籠13内に収納したス
ライドガラスに付着した薬液が垂れても、この垂れた薬
液は下方に存在する水洗容器10内に入るのみで他の薬
液容器11内には入り込まず、他の薬液を劣化させずに
済む。水洗容器10内の洗浄水は、前記ノズル12から
の新たな洗浄水の噴出により常に入れ替わるので、微量
の薬液の滴下は殆ど問題にならない。又、水洗容器の代
りに空容器を置き、この空容器により液垂れを受ける事
も可能である。
【0027】又、自動染色装置内に移動柱23及び吊下
腕24を複数組設け、これら各移動柱23及び吊下腕2
4を上記各移動空間の左右方向の中央を含む右半と左半
とで移動させても良い。この様に構成すれば、複数の染
色籠の同時処理を、無理なく円滑に行なえる。
【0028】
【発明の効果】本発明の顕微鏡標本の自動染色装置は、
以上に述べた通り構成され作用するので、多数の貯液容
器を使用するにも拘らず、広い設置面積を要しない為、
狭い検査室への設置が可能になる。この結果、従来は難
しかった、小規模の病医院や研究所への設置が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、自動染色装
置全体の略斜視図。
【図2】同じく染色籠の略斜視図。
【図3】従来装置の1例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 貯液容器 3 移動梁 4 移動柱 5 吊下腕 6 タンク 7 キャビネット 8 下板 9 上板 10 水洗容器 11 薬液容器 12 ノズル 13 染色籠 14 収納部 15 把手部 16 給水マニホルド 17 袋ナット 18 プラグ 19 揺動腕部 20 係止腕部 21 係止突起 22 駆動装置 23 移動柱 24 吊下腕 25 鉤部 26 下側移動空間 27 天板 28 上側移動空間 29 通路 30 ガイドレール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上面に載置された複数の貯液容器
    と、顕微鏡標本とすべき試料を貼着したスライドガラス
    を複数枚収納自在な染色籠と、この染色籠を係脱自在で
    上下左右方向に移動自在な吊下腕を有する駆動装置とを
    備え、この駆動装置により上記染色籠を、所定の順番に
    従って所定の時間ずつ上記貯液容器内に進入させる事に
    より上記試料をこれら各貯液容器内の液体に浸漬し、こ
    の試料を染色する顕微鏡標本の自動染色装置に於いて、
    上記基板は、それぞれの上面に複数の貯液容器を載置自
    在で、互いに間隔をあけてそれぞれ水平方向に設置した
    下板と上板とを備えたものであり、このうちの下板の上
    面に載置した貯液容器の上端部と上記上板の下面との間
    には、上記染色籠を吊した上記吊下腕を左右方向に移動
    自在な下側移動空間を設けており、上記上板の上面に載
    置した貯液容器の上方には、上記染色籠を吊した上記吊
    下腕を左右方向に移動自在な上側移動空間を設けてお
    り、上記上板の一部には上記染色籠を吊した上記吊下腕
    を上下方向に亙って通過自在な通路を設けている事を特
    徴とする顕微鏡標本の自動染色装置。
  2. 【請求項2】 通路を上板の左右方向中央部に設けた、
    請求項1に記載した顕微鏡標本の自動染色装置。
  3. 【請求項3】 上板をフレームに対し、水平状態のまま
    昇降自在に支持しており、染色籠を吊した吊下腕が通路
    を通じ上記上板の上方に移動した状態でこの上板が下降
    する事により、上側移動空間の高さ寸法を確保し、同じ
    く上記吊下腕が上板の下方に移動した状態でこの上板が
    上昇する事により、下側空間の高さ寸法を確保する、請
    求項1〜2の何れかに記載した顕微鏡標本の自動染色装
    置。
  4. 【請求項4】 上板と下板との間に、上板と同様の通路
    を有する、少なくとも1枚の中間板を設け、この中間板
    の上面にも複数の貯液容器を載置し、下側移動空間は下
    板の上面に載置した貯液容器の上端部と上記中間板の下
    面との間に設け、中間板の上面に載置した貯液容器の上
    端部と上記上板の下面との間には、上記染色籠を吊した
    上記吊下腕を左右方向に移動自在な中間移動空間を設け
    た、請求項1〜2の何れかに記載した顕微鏡標本の自動
    染色装置。
  5. 【請求項5】 中間板をフレームに対し、水平状態のま
    ま昇降自在に支持しており、染色籠を吊した吊下腕が通
    路を通じ上記中間板の上方に移動した状態でこの中間板
    が下降する事により、中間移動空間の高さ寸法を確保す
    る、請求項4に記載した顕微鏡標本の自動染色装置。
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