JPH1089948A - 多軸掘削軸の捩じれ角度検出機構 - Google Patents

多軸掘削軸の捩じれ角度検出機構

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JPH1089948A
JPH1089948A JP20487896A JP20487896A JPH1089948A JP H1089948 A JPH1089948 A JP H1089948A JP 20487896 A JP20487896 A JP 20487896A JP 20487896 A JP20487896 A JP 20487896A JP H1089948 A JPH1089948 A JP H1089948A
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angle
gear
drill shaft
axis
shaft
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JP20487896A
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Nobuhisa Ikeda
修久 池田
Hiroyuki Kawasaki
博行 川崎
Akira Nishimura
章 西村
Taro Watanabe
太郎 渡辺
Osamu Miyamoto
修 宮本
Masanori Kumegawa
政則 粂川
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Tone KK
Original Assignee
Tone KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多軸掘削軸の捩じれ角度を精度よく、かつ迅速
に測定することができる多軸掘削軸の捩じれ角度検出機
構を提供する。 【解決手段】中央の掘削軸14の同軸上に角度検出部5
0を回動自在に支持し、その外周に太陽ギアAを形成す
る。この太陽ギアAと結束ケース20に設けられた内歯
ギアEとの間に遊星ギア機構を構成し、結束ケース20
が捩じれると、その捩じれ角度に応じた分だけ角度検出
部50が回転するように構成する。これにより、角度検
出部50の回転角度が検出すれば、結束部材20の捩じ
れ角度、すなわち、多軸掘削軸の捩じれ角度を検出する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多軸掘削軸の捩じれ
角度検出機構に係り、特に地中における多軸掘削軸の捩
じれ角度を測定する多軸掘削軸の捩じれ角度検出機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】多軸掘削軸でソイルミキシング地中連続
壁を造成し、セメントミルクと原位置土砂で固結された
山留壁や止水壁等を形成する場合、個々の地中連続壁が
正確な位置に造成されていなければ、山留壁や止水壁
は、力学的に脆弱な箇所を生じたり、止水効果が不完全
なものとなる。このため、多軸掘削軸で約50m位の深
度の深い地中連続壁を造成する場合は、地中連続壁が正
確な位置に造成されるように、所定深さごとに多軸掘削
軸の傾斜角度及び捩じれ角度を測定することが必要にな
る。
【0003】この測定作業は、傾斜角度センサの内蔵さ
れた傾斜計を多軸掘削軸の両端の軸に挿入し、その両端
の軸の所定深度における傾斜量から多軸掘削軸の傾斜角
度及び捩じれ角度を測定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の測定作業は、多軸掘削軸の両端2軸の測定を行わな
ければならないので、測定に時間を要するという欠点が
あった。また、セメントミルクが入っている軸に測定器
を入れるため、洗浄等が必要となり作業性に問題がある
という欠点があった。
【0005】また、先に本願出願人は、特願平8−44
557号を出願したが、当該発明は、掘削軸に対する結
束ケースの捩じれ量を計測するものであり、磁気センサ
等を使うので複雑になるという欠点があった。本発明
は、このような問題に鑑みてなされたもので、多軸掘削
軸の捩じれ角度を機械的に検出し、精度よく、かつ迅速
に測定することができる多軸掘削軸の捩じれ角度検出機
構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、複数本の各掘削軸を結束部材によって回
転可能かつ並列に結束した多軸掘削軸の捩じれ角度を検
出する多軸掘削軸の捩じれ角度検出機構において、前記
多軸掘削軸のうち1本の掘削軸の同軸上に角度検出部を
配置するとともに、前記角度検出部を備えた太陽ギア
(歯数ZA )と、該太陽ギアとギア連結される第1の遊
星ギア(歯数ZC )と、該第1の遊星ギアと同軸上に固
定された第2の遊星ギア(歯数ZD )と、該第2の遊星
ギアとギア連結される前記結束部材に固定された内歯ギ
ア(歯数ZE )と、前記太陽ギアと前記第1の遊星ギア
の中間に或いは前記第2の遊星ギアと前記内歯ギアの中
間に噛み合う遊星アイドルギアと、前記太陽ギア、前記
遊星アイドルギア、前記第1の遊星ギアと同軸上に固定
された前記第2の遊星ギアの各ギアを回転自在に支持す
るとともに前記掘削軸に連結された遊星キャリアと、で
遊星歯車機構を構成し、かつ、その歯数比が
【0007】
【数2】 となるようにし、前記角度検出部の回転角度を検出する
ことによって前記結束部材の捩じれ角度を計測すること
を特徴とする。
【0008】本発明によれば、結束部材と角度検出部と
の間に構成した遊星歯車機構により、結束部材が捩じれ
ると、その捩じれ角度に応じた分だけ角度検出部が回転
する。したがって、この角度検出部の回転角度を検出す
れば、結束部材の捩じれ角度、すなわち、多軸掘削軸の
捩じれ角度を検出することができる。
【0009】
【実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係る多軸
掘削軸の捩じれ角度検出機構の実施の形態について詳説
する。まず、本発明に係る多軸掘削軸の捩じれ角度検出
機構が適用された多軸掘削軸の構成について説明する。
【0010】図1は、多軸掘削軸の構成図である。同図
に示すように、前記多軸掘削軸10は、3本の掘削軸1
2、14、16から成り、これら3本の掘削軸12、1
4、16は、結束バンド18及び結束ケース20によっ
て各々の軸心が略一直線上に並ぶように連結されてい
る。そして、それぞれ上端部を図示しない多軸掘削機に
連結されている。
【0011】前記掘削軸12、14、16の先端部に
は、それぞれビット22、24、26が設けられてい
る。ビット22、24、26は、互いの回転軌跡の一部
がオーバーラップするように互い違いに配置されてお
り、このビット22、24、26が回転することによ
り、地盤に数珠繋ぎ状の掘削孔34が掘削される。ま
た、前記結束ケース20には、前記掘削軸12、14、
16の回転に連動して回転する壁面カッター28、28
が配置されており、この壁面カッター28、28が回転
することにより、前記ビット22、24、26で穿孔さ
れた数珠繋ぎ状の掘削孔34のラップ部である小径部
(いわゆる耳部)が掘削される。したがって、前記ビッ
ト22、24、26で穿孔された数珠繋ぎ状の掘削孔3
4は、断面小判形状の掘削孔34に成形される。
【0012】前記3本の掘削軸12、14、16は、そ
れぞれ内部を中空状に形成されている。この3本の掘削
軸12、14、16のうち両端の掘削軸12、16内に
は、セメントミルク等の液体が供給され、供給された液
体は逆止弁付きのビット22、26の先端部から噴射さ
れる。一方、中央の掘削軸14内には圧縮エアが供給さ
れ、供給された圧縮エアは、前記同様逆止弁付きのビッ
ト24の先端部から噴出される。
【0013】また、前記3本の掘削軸12、14、16
のうち中央の掘削軸14にはブレード翼30、30、…
が、また、両端の掘削軸12、16にはオーガ翼32、
32、…等の混練翼が、それぞれ軸線方向に沿って所定
間隔で互いの回転軌跡の一部がオーバーラップするよう
に配設されており、このブレード翼30、30、…及び
オーガ翼32、32、…が回転することにより、前記ビ
ット22、24、26で掘削された掘削土砂と前記ビッ
ト22、26の先端部から噴射されたセメントミルク等
の液体とが混練される。さらに、ビット24からは混練
効果を上げるエアが噴出される。
【0014】次に、前記多軸掘削軸10に適用される捩
じれ角度検出機構の構成について説明する。前記多軸掘
削軸10が土砂の抵抗で捩じれると、例えば、図6に示
すように、前記結束ケース20が、中央の掘削軸14を
中心に回転する。したがって、この結束ケース20の回
転角度を検出すれば、多軸掘削軸10の捩じれ角度を検
出することができる。このため、前記中央の掘削軸14
の結束部には、前記結束ケース20の回転角度を検出す
るための、次のような捩じれ角度検出機構40が設けら
れている。
【0015】図2は、前記捩じれ角度検出機構40の構
成を示す側面断面図である。同図に示すように、前記中
央の掘削軸14は、軸受42を介して結束ケース20に
回動自在に支持されている。なお、この掘削軸14は分
割可能に形成されており、同図には、上方の掘削軸14
が外された状態が示されている。また、掘削軸14の上
端にボルト44で連結された番号46は六角ジョイント
であり、この六角ジョイント46を介して上方の掘削軸
14が連結される。
【0016】前記掘削軸14の同軸上には、軸受48、
48を介して角度検出部50が回動自在に支持されてい
る。この角度検出部50は、中空溝孔が環状に形成され
ており、その外周に太陽ギアAが形成されている。前記
太陽ギアAには、遊星アイドルギアBが噛合されてお
り、該遊星アイドルギアBは、前記掘削軸14に連結さ
れた遊星キャリア15に設けられた軸受52、52に回
動自在に支持されている。
【0017】前記遊星アイドルギアBには、第1の遊星
ギアCが噛合されており、該第1の遊星ギアCは、前記
遊星キャリア15に設けられた軸受54、54に回動自
在に支持されている。この第1の遊星ギアCが固着され
たシャフト56には、さらに第2の遊星ギアDが同軸上
に固着されている。前記第2の遊星ギアDには、内歯ギ
アEが噛合されている。この内歯ギアEは、前記角度検
出部50と同軸上に設けられたリング58の内周部に形
成されており、該リング58は前記結束ケース20にボ
ルト60で固定されている。したがって、前記内歯ギア
Eは、前記結束ケース20と共に回動する。なお、前記
遊星キャリア15は、このリング58の上端内周部を摺
動し、その摺動面の一部には、内部の気密性を高めるた
めにパッキン62が設けられている。
【0018】以上の構成の遊星歯車機構により、結束ケ
ース20が回転すると、その回転量に応じて角度検出部
50が回転する。したがって、この角度検出部50の回
転角度を検出すれば、結束ケース20の回転角度が分か
るが、結束ケース20の回転角度と角度検出部50の回
転角度を一致させるためには、内歯ギアEと太陽ギアA
との速比を1とする必要がある。以下、その内歯ギアE
と太陽ギアAの速比を1とするための各ギアの歯数の決
定方法について説明する。
【0019】図3及び図4は、上述した遊星歯車機構の
構成を模式的に表した図であり、図2と同一部材には、
同一符号が付されている。なお、説明の便宜上、遊星ア
イドルギアB及び第1、第2の遊星ギアC、Dは、掘削
軸14に固着された遊星キャリア15に回動自在に支持
されていることとする。ここで、太陽ギアAの歯数をZ
A 、遊星アイドルギアBの歯数をZB 、第1の遊星ギア
Cの歯数をZC 、第2の遊星ギアDの歯数をZD 、内歯
ギアEの歯数をZE とし、遊星キャリア15をFとすれ
ば、各ギアと遊星キャリア15の正味回転数は、表1の
ようになる。
【0020】
【表1】 この表1から、太陽ギアAの回転数NA は、
【0021】
【数3】NA =n1 +n2 一方、内歯ギアEの回転数NE は、
【0022】
【数4】 であるから、NA =NE とするためには、
【0023】
【数5】 となるように、各ギアの歯数を設定すればよい。
【0024】例えば、いま、ZA =75、ZC =20、
D =40、ZE =150とすれば、前記ギア比は1と
なり、内歯ギアEと太陽ギアAの回転数が同一になる。
したがって、結束ケース20の動きと角度検出部50の
動きが同一になる。この結果、角度検出部50は、結束
ケース20と同じ回転角度で回転する。したがって、こ
の角度検出部50の回転角度を検出すれば、結束ケース
20の回転角度が分かり、多軸掘削軸10の捩じれ角度
も分かる。なお、この角度検出部50は、例えば、角形
に形成されるとともに、その一部に基準点を有してお
り、検出時は、この基準点の回転量を検出する。なお、
角度検出部50の形状は、角形に限らずキー溝や三角
形、楕円形等でもよい。
【0025】前記角度検出部50の回転角度は、図1に
示すように、前記中央の掘削軸14内に挿入された検出
器64で検出される。この検出器64の内部には、例え
ば、図示しない三次元ジャイロが内蔵されており、結束
ケース20の回転角度の他、中央の掘削軸14の傾斜角
度も併せて検出される。前記三次元ジャイロは、地上の
設定点を基準として前記中央の掘削軸14の内部を移動
することにより、掘削軸14の傾斜角度と偏位を検出す
る。また、前記角度検出部50に挿入することにより、
基準点の捩じれ回転角度と偏位を検出する。
【0026】前記三次元ジャイロで検出された角度検出
部50の回転角度及び偏位と、中央の掘削軸14の傾斜
角度及び偏位は、検出器64に接続されたケーブル66
を介して地上のパソコン68に送信され、前記検出器6
4で検出された検出データを処理し、その結果を適宜プ
リンタ70に出力する。また、前記ケーブル66は、地
上に設置されたケーブルリール72に巻かれている。こ
のケーブルリール72には、図示しないモータが接続さ
れており、該モータを駆動することにより、前記ケーブ
ルリール72からケーブル66が繰り出される。また、
このケーブルリール72には、図示しないエンコーダが
設置されており、このエンコーダが検出するケーブルリ
ール72の回転数からケーブル66の繰り出し量が検出
され、検出器64の挿入量が検出される。なお、図中番
号74は、ガイドリールであり、中央の掘削軸14の上
方に回動自在に支持され、ケーブル48を中央の掘削軸
14内にガイドする。
【0027】前記のごとく構成された本発明に係る多軸
掘削軸の捩じれ検出機構の作用はの通りである。掘削を
行うに際して、まず、地上の基準座標軸(XO ,YO
O )の設定を行う。図5に示すように、基準座標軸
(XO ,YO ,ZO )は、掘削計画を示し、捩じれ及び
傾斜がないときの掘削軸12、14、16の状態を表し
ている。同図上、XO −YO 平面は地表面上に設定され
ており、中央の掘削軸14の軸心を原点Oとしている。
また、各掘削軸12、14、16の軸心を通る直線をX
O 軸とし、原点Oを通りXO 軸に直交する直線をY
O 軸、原点Oを通りXO −YO 平面に直交する直線、す
なわち、中央の掘削軸14の軸線をZO 軸としている。
【0028】ところで、この基準座標軸(XO ,YO
O )を設定することにより、中央の掘削軸14がZO
軸に沿い、かつ、各掘削軸12、14、16の軸心がX
O 軸上に位置しているならば、掘削軸12、14、16
は地中において傾斜又は捩じれていないことが分かる。
したがって、測定は中央の掘削軸14の軸線Lの前記Z
O 軸に対する傾斜角度γ、及び、各掘削軸12、14、
16の軸心を通る直線S、すなわち、結束ケース20の
前記XO 軸に対する回転角度θを測定すれば地中におけ
る掘削軸12、14、16の精度を把握することができ
る。
【0029】以下、測定方法をのべる。なお、測定は測
定間隔を予め決めておき、その際、掘削作業は中断す
る。まず、地盤を多軸掘削軸10で所定深度まで掘削し
たのち、一時掘削作業を中断する。そして、各掘削軸1
2、14、16の上端部に連結された図示しない多軸掘
削機のジョイントを離し、多軸掘削機を移動する。
【0030】次に、前記検出器64に内蔵された三次元
ジャイロにより検出を開始する。検出器64を中央の掘
削軸14の上端部から挿入し、一定の速度で下げて行き
ながら掘削軸14の傾斜量と偏位量を検出する。また、
検出器64は、前記角度検出部50の溝内まで挿入し、
地上の基準点に対しての捩じれ角度を検出し、結束ケー
ス20の捩じれ角度を検出する。その挿入量は掘削深度
からあらかじめ求めることができる。また、適正に挿入
されたかを信号によってチェックすることもできる。
【0031】図7に示すように、前記掘削軸14の傾斜
量は、前記基準のZO 軸に対する中央の掘削軸14の軸
線の傾斜角度(角度γ)とその傾斜方向(X,Y)が検
出される。したがって、掘削軸14の傾斜と偏位量が計
測できる。図6に示すように、基準座標軸(XO
O ,ZO )上における結束ケース20の捩じれ角度θ
が検出される。この検出は、結束ケース20の回転に伴
って同じ回転量で回転する回転検出環50の回転角度θ
を三次元ジャイロで検出することにより行う。また、回
転中心がズレた場合でも、三次元ジャイロによって、そ
の偏位を検出することができるので、偏位位置での捩じ
れ角度も検出可能である。したがって、他の軸を中心に
捩じれが起こった場合でも、掘削軸14の位置と結束ケ
ース20の捩じれ角度を測定することができる。
【0032】前記検出値は、それぞれ電気信号に変換さ
れて、その検出値情報はパソコン68に入力される。パ
ソコン68は、入力した検出値情報をデータ処理し、前
記基準座標軸(XO、YO 、ZO )上における中央の掘
削軸14の傾斜角度θ及び結束ケース20の回転角度γ
を求め、モニター上に表示する。そして、適宜、プリン
タ70でプリントアウトする。
【0033】これにより、地中における掘削軸12、1
4、16の状態が把握でき、地中連続壁に捩じれ又は傾
斜が生じていれば修正し、生じていなければ、そのまま
掘削作業を再開する。以下、同様の手順で所定深度ごと
に精度測定を行うことにより、各掘削溝孔34を連続的
に継ぎ、捩じれ及び傾斜のない信頼性のある地中連続壁
の造成を行うことができる。したがって、山留壁や止水
壁等を形成する場合であっても、力学的に脆弱な箇所を
生じたり、止水効果が不完全なものになることはない。
【0034】このように、本実施の形態の多軸掘削軸の
捩じれ検出機構によれば、精度の高い捩じれ情報及び傾
斜情報を迅速に得ることができる。また、従来、掘削軸
の両端2軸の測定を行わなければ得ることができなかっ
た捩じれ角度を1軸の測定で得ることができる。これに
より、測定作業時間の短縮を図ることができるととも
に、より高精度の測定値を得ることができる。
【0035】さらに、従来は、セメントミルクの供給路
である掘削軸の両端2軸を利用して測定してるため、検
出器64のスムーズな摺動が困難であるとともに、測定
後に洗浄を要するのに対し、本実施の形態ではエア供給
路である中央の掘削軸14を利用することができるの
で、検出器64のスムーズな上下動が可能になるととも
に、測定後に洗浄を行う必要がない。
【0036】なお、本実施の形態では、検出器64に三
次元ジャイロを用いたが、特に三次元ジャイロに限定さ
れるものではなく、掘削軸14の傾斜と回転検出環50
の回転角度を検出できるものであればよい。たとえば、
傾斜計やポテンショメータ、磁気センサなどを組み合わ
せてもよい。また、本発明は、特殊遊星歯車機構によっ
て内歯ギアEが形成された結束ケース20と同じ動きを
示す太陽ギアAに設けた角度検出部50の方向を測定す
ればよい。すなわち、非回転体である角度検出部50の
動きを検出するので、容易に測定することができる。ま
た、地上より掘削軸14の内径を通してカメラ等で監視
することによっても、その位置、捩じれ方向を知ること
もできる。
【0037】また、本実施の形態では、測定は、中央の
掘削軸14を利用して行ったが、基準座標軸(XO ,Y
O ,ZO )上における結束ケース20の回転角度θを計
測することができれば、両側の掘削軸12、又は16を
利用してもよい。なお、偶数軸についても1軸を測定す
ることで計測することが可能である。また、本実施の形
態では、太陽ギアAと第1の遊星ギアCの中間に遊星ア
イドルギアBを配置して遊星歯車機構を構成したが、図
8に示すように、第2の遊星ギアDと内歯ギアEの中間
に遊星アイドルギアBを配置して遊星歯車機構を構成し
てもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多軸掘削機の捩じれ角度を多軸掘削軸の1軸のみ利用し
て測定するので、精度の高い測定値を迅速に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多軸掘削軸の構成を示す側面図
【図2】捩じれ検出機構の構成を示す側面断面図
【図3】捩じれ検出機構に適用された遊星歯車機構を模
式的に示した側面図
【図4】図3の平面図
【図5】図1のA−A断面図(捩じれ無しの状態)
【図6】図1のA−A断面図(捩じれが時計回りにθ生
じた状態)
【図7】捩れ検出機構の作用を説明するための説明図
【図8】遊星歯車機構の他の実施の形態の構成を示す側
面図
【符号の説明】
10…多軸掘削軸 12、14、16…掘削軸 15…遊星キャリア 20…結束ケース 50…角度検出部 A…太陽ギア B…遊星アイドルギア C…第1の遊星ギア D…第2の遊星ギア E…内歯ギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 太郎 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式会 社利根内 (72)発明者 宮本 修 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式会 社利根内 (72)発明者 粂川 政則 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式会 社利根内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の各掘削軸を結束部材によって回
    転可能かつ並列に結束した多軸掘削軸の捩じれ角度を検
    出する多軸掘削軸の捩じれ角度検出機構において、 前記多軸掘削軸のうち1本の掘削軸の同軸上に角度検出
    部を配置するとともに、前記角度検出部を備えた太陽ギ
    ア(歯数ZA )と、該太陽ギアとギア連結される第1の
    遊星ギア(歯数ZC )と、該第1の遊星ギアと同軸上に
    固定された第2の遊星ギア(歯数ZD )と、該第2の遊
    星ギアとギア連結される前記結束部材に固定された内歯
    ギア(歯数ZE )と、前記太陽ギアと前記第1の遊星ギ
    アの中間に或いは前記第2の遊星ギアと前記内歯ギアの
    中間に噛み合う遊星アイドルギアと、 前記太陽ギア、前記遊星アイドルギア、前記第1の遊星
    ギアと同軸上に固定された前記第2の遊星ギアの各ギア
    を回転自在に支持するとともに前記掘削軸に連結された
    遊星キャリアと、で遊星歯車機構を構成し、かつ、その
    歯数比が 【数1】 となるようにし、前記角度検出部の回転角度を検出する
    ことによって前記結束部材の捩じれ角度を計測すること
    を特徴とする多軸掘削軸の捩じれ角度検出機構。
JP20487896A 1996-07-23 1996-08-02 多軸掘削軸の捩じれ角度検出機構 Pending JPH1089948A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100899793B1 (ko) 2009-03-05 2009-05-28 주식회사 일성엔지니어링 작업성능이 향상된 유압식 스크류를 장치한 다각도 천공기
CN112880709A (zh) * 2021-01-14 2021-06-01 清华大学 无人驾驶挖掘机回转平台角度测量系统

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