JPH06346435A - 削孔軸捻れ計測装置を備えた多軸回転式削孔機 - Google Patents

削孔軸捻れ計測装置を備えた多軸回転式削孔機

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JPH06346435A
JPH06346435A JP16495593A JP16495593A JPH06346435A JP H06346435 A JPH06346435 A JP H06346435A JP 16495593 A JP16495593 A JP 16495593A JP 16495593 A JP16495593 A JP 16495593A JP H06346435 A JPH06346435 A JP H06346435A
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boring
axis
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三郎 高嶋
Seishi Hayashi
清史 林
Tomokazu Nishida
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 削孔機基体に上下動可能に垂設される複数本
の列状削孔軸を有する多軸回転式削孔機に於いて、列の
間隔を置いて位置する一双の削孔軸間の捻れを、1回の
削孔工程の任意の深度毎に、簡単な操作によって逐次容
易に計測することのできる削孔軸捻れ計測装置を備えた
多軸回転式削孔機を提供すること。 【構成】 削孔機基体に上下動可能に垂設される複数本
の列状削孔軸を有する多軸回転式削孔機は、その両側端
に位置する一双の削孔軸先端軸部の下半部4b内に一体
的に取付けられた傾度検出器21及び傾度検出器21と
連結される軸内送受信器22と、削孔機基体に於いて双
方の該軸内送受信器との送受信を行う地上送受信器と、
削孔機基体に於いて地上送受信器からの双方の削孔軸傾
斜計測信号及び深度計測信号により双方の削孔軸間の捻
れを算出する演算器並びに各計測値及び演算結果を図化
して表示する表示器とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、削孔機基体に上下動可
能に垂設される複数本の列状削孔軸を有する多軸回転式
削孔機に於いて、一双の削孔軸の傾度を計測することに
より一双の削孔軸間の捻れを算出することのできる削孔
軸捻れ計測装置を備えた多軸回転式削孔機に関する。
【0002】
【従来の技術】削孔機基体に上下動可能に垂設される複
数本の列状削孔軸を有する多軸回転式削孔機を使用し
て、列状削孔軸により地中に溝を掘削し、削孔軸よりセ
メントミルクを注入し土砂と混合攪拌して地中にソイル
固結体を造成し、このような単位操作を繰返して連続す
る山止壁や止水壁を造成することは公知である。このよ
うな山止壁や止水壁を造成する場合に、各単位操作毎の
固結体が相互に齟齬を生じないように造成されなけれ
ば、各単位操作毎の固結体の連結が不十分となり、完成
した山止壁や止水壁について力学的に脆弱な箇所を生じ
たり、止水効果が不完全な箇所を生じたりする。このよ
うな事態を招来させないために、従来から列状削孔軸の
施工状態に於ける傾斜を計測し、計測データから列状削
孔軸の捻れを計算し、前記単位操作毎の固結体がどの方
向に造成されるのかを確認していた。
【0003】しかしながら、従来の削孔軸の傾斜計測方
法は、計測すべき深度に削孔軸が達した場合に、施工途
中の削孔軸から削孔動力ブロックを一旦取外し、削孔軸
の中央透孔から挿入式の傾度計測ブロックを手作業で落
し込み、傾度計測ブロックからの傾度信号と傾度計測ブ
ロックの深度から所定位置の傾度を測定し、このような
操作を列状をなす他の削孔軸についても同様に行い、こ
れらの測定結果から列状削孔軸相互の捻れを計算してい
た。このような手段で捻れを求めることは、長時間の施
工中断を余儀なくされ、又地中深い箇所の計測であるの
で可なり手数がかかり、施工の進捗状況に応じて度々測
定することは極めて困難であった。その上計測は手作業
によらなければならないため人為的な計測誤差を生じる
ことが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、削孔機基体に上下動可能に垂設される複数
本の列状削孔軸を有する多軸回転式削孔機に於いて、列
の間隔を置いて位置する一双の削孔軸間の捻れを、1回
の削孔工程の任意の深度毎に、計測のための予備作業を
必要とせず且つ簡単な操作によって逐次容易に計測する
ことのできる削孔軸捻れ計測装置を備えた多軸回転式削
孔機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の削孔軸捻れ計測装置を備えた多軸回転式削
孔機は、削孔機基体に上下動可能に垂設される複数本の
列状削孔軸を有する多軸回転式削孔機に於いて、列の間
隔を置いて位置する一双の削孔軸先端部分内に一体的に
それぞれ取付けられた傾度検出器及び該傾度検出器と連
結される軸内送受信器と、該削孔機基体に於いて双方の
該軸内送受信器との送受信を行う地上送受信器と、回転
する該削孔軸に取付けられた双方の該軸内送受信器と固
定された該削孔機基体に設けられた該地上送受信器とを
結ぶ切離し自在の伝送経路と、該削孔機基体と該削孔軸
との相対変位により該削孔軸の先端部分深度を計測する
深度検出器と、該削孔機基体に於いて該地上送受信器か
らの双方の削孔軸傾斜計測信号及び該深度検出器からの
深度計測信号により双方の該削孔軸間の捻れを算出する
演算器並びに各計測値及び演算結果を図化して表示する
表示器とを有することを主な特徴とする。
【0006】
【作用】削孔軸先端部分に取付けられた傾斜計測器は軸
内送受信器と組合わされ、遠隔操作により削孔軸の任意
深度に於いて削孔軸先端の傾斜を計測することが可能で
あり、地表面からの直接的な操作を必要としない。軸内
送受信器と削孔機基体に設けられた地上送受信器とは、
切離し自在の伝送経路によって連結されているから、単
位削孔軸単独の場合のみならず複数の中位軸部を連結し
た長い削孔軸が使用される場合も、何等支障無く両送受
信器間の送受信を行うことができる。地上の削孔機基体
では、任意の深度に於ける双方の削孔軸の傾斜計測信号
及び深度計測信号に直結した演算器により直ちに双方の
削孔軸間の捻れが算出され、演算結果が図化されて直ち
に表示器に表示されるから、任意の深度に於ける捻れ状
態を各計測と同時に確認することが可能である。削孔軸
間の捻れ計測に関連するすべての機器類は、1台の掘削
機に搭載され、計測に際して計測に伴う機器を別途用意
する必要がなく、且つ別途用意された機器を使用するた
めに削孔軸を施工途中で切離して計測を行うことによる
長時間の施工中断を伴うこともなく、手操作による人為
的な計測誤差を発生させることもなく、掘削機自体です
べての計測作業が完了し、計測作業を手軽に行うことが
できる。
【0007】
【実施例】本発明の詳細な特徴について、添付図面に記
載された実施例により説明する。図1は、本発明にかか
る削孔軸捻れ計測装置を備えた削孔機を示す側面図であ
って、図中符号1は削孔機の運転席や走行履帯等を含む
削孔機基体を示す。削孔機基体1の側方にはリーダ2が
立設され、リーダ2に沿って回転動力装置3が上下方向
に摺動自在に取付けられている。回転動力装置3下面に
位置する数個の駆動軸継手には、列状に垂設配置された
3軸の削孔軸4が連結されている。削孔軸の数は3軸に
限定されるものではなく、2軸とされる削孔機や4軸以
上とされる削孔機も本発明の対象となるものである。各
削孔軸4は回転動力装置3により正逆の回転を与えら
れ、且つ上下に軸方向移動させることによって、地中に
溝状孔を掘削し、又削孔軸4先端からセメントミルクを
地中の土砂に供給しつつ削孔軸4によって混合攪拌して
ソイル固結体を形成する。
【0008】各削孔軸4は、掘削深度に応じて数節に分
割されており、図1及び図2に示される実施例では、最
先端に位置し下方先端に削孔ヘッド5が接合され内部に
傾斜計測器具を装着するために上下に分割可能な下半部
4bと上半部4cとで構成される先端軸部4aと、上部
に位置する回転動力装置3と先端軸部4aとの間に介在
される数節の中間軸部4dとが一体的に接合されて形成
されている。本発明にかかる削孔機では、前記した列状
の削孔軸4のうち、列の間隔を置いて位置する一双の削
孔軸、即ち図2に示される実施例ではその左右両端の両
削孔軸4に於ける先端軸部4aの下半部4bに、図3乃
至図6に示されるように当該下半部4bの傾度を検出す
る傾度検出器21と、傾度検出器21の傾度信号を送信
し又地上からの計測操作信号を受信する軸内送受信器2
2と、これらの電源である電源バッテリー23が取付け
られている。
【0009】即ち、下半部4bの外周壁6と中央のセメ
ントミルク供給管7の間には環状の収納空間8が形成さ
れ、外周壁6内側下方には一対のフック9が固着され、
フック9の上側には軸方向に沿って案内突条10が突設
され、更に下半部4bを上半部4cに接合するために下
半部4b上端に固着される頂部接合板11aには透孔が
穿孔された取付板12が突設されている。一方、傾度検
出器21、軸内送受信器22、電源バッテリー23は、
円弧状をなし外側面に軸方向凹溝25が凹設された側部
支持板26の内側面にそれぞれ上下に対設固着されるL
字状の上方支持板27と下方支持板28との間に押し螺
子24によって挟着されている。側部支持板26内側に
は上下に延長する一対の支持桿29が固着され、その上
端には螺溝部30が形成されており、又その下端にはそ
れぞれ輪状部31が形成されているから、側部支持板2
6の軸方向凹溝25を案内突条10に嵌合させると共に
支持桿29の両輪状部31を両フック9に引掛け、取付
板12を通過させた支持桿29の螺溝部30にナット3
2を締付ければ、傾度検出器21、軸内送受信器22、
電源バッテリー23は先端軸部4aの下半部4bに一体
的に固着されることになる。尚図中符号33はゴム製の
緩衝具を示す。
【0010】軸内送受信器22からの信号線は下半部4
bの供給管雄継手13a付近の環状板14内に埋設され
た誘導コイル34aに結線されている。図3に示される
ように、先端軸部4aを組立てるために下半部4bの頂
部接合板11aが上半部4cの底部接合板11bにボル
ト接合され、下半部4bの供給管雄継手13aが上半部
4cの供給管雌継手13bに接合した場合に、下半部4
bの誘導コイル34aは上半部4cの供給管雌継手13
b付近に位置する誘導コイル34bと対面するように配
置され、誘導コイル34aと誘導コイル34bとの間に
共振回路を構成するようにされており、両者は共振回路
型非接触コネクタを形成する。上半部4cに於いて誘導
コイル34bは上半部4cの頂部に固着されている頂部
雌軸継手16a底部に埋設された誘導コイル36aに結
線されている。削孔すべき深度が小さい場合には、先端
軸部4aは直接回転動力装置3に接続される。回転動力
装置3には、図7に示されるように、各削孔軸4に動力
を伝達する下向き雄軸継手3aが設けられ、先端軸部4
aが直接回転動力装置3に接続される場合には、この下
向き雄軸継手3aに先端軸部4aの頂部雌軸継手16a
が接合される。回転動力装置3の下向き雄軸継手3aに
は、その先端部に誘導コイル36bが埋設されているの
で、先端軸部4aとの接合時に誘導コイル36aと誘導
コイル36bが対面して両者間に共振回路を構成し、共
振回路型非接触コネクタが構成される。誘導コイル36
bからの信号線37は駆動軸に嵌合された環体38に埋
設された誘導コイル39aに接続されている。
【0011】削孔すべき深度が大きい場合には、先端軸
部4aと回転動力装置3の間に1段又は数段の中間軸部
4dが挿入接続される。中間軸部4dは図10に示され
るように、外周壁17及びセメントミルク供給管18の
底部に回転動力装置3の下向き雄軸継手3aと同一構成
である誘導コイル36bが埋設された底部雄軸継手15
が固着され、又頂部には先端軸部4aの頂部と同一構成
である誘導コイル36aが埋設された頂部雌軸継手16
が固着されており、誘導コイル36aと誘導コイル36
bとは信号線35によって接続されている。したがっ
て、中間軸部4dと回転動力装置3との接続及び中間軸
部4dと先端軸部4aとの接続は、前記した先端軸部4
aと回転動力装置3との接続と全く同様になされ、中間
軸部4dの誘導コイル36aと回転動力装置3の誘導コ
イル36bとの共振回路型非接触コネクタの形成、及び
先端軸部4aの誘導コイル36aと中間軸部4dの誘導
コイル36bとの共振回路型非接触コネクタの形成も、
前記した先端軸部4aの誘導コイル36aと回転動力装
置3の誘導コイル36bとの共振回路型非接触コネクタ
の形成と同様になされる。
【0012】回転動力装置3下面には、両側端の両削孔
軸4の位置に対応して支持板19が固着されている。支
持板19は、図7及び図8で明らかなように、横断面溝
形状をなし、ウエブ部に並行する4個の長孔20が穿設
されている。この支持板19には垂下する取付部材40
が取付けられる。取付部材40は、図7及び図9で明ら
かなように、頂部板41と頂部板41にその上端面が固
着されるH形断面材42とで構成され、頂部板41には
円周に沿う4個の円弧状長孔43が穿設されており、又
H形断面材42はその下方部のフランジが切り落されて
平板部44が形成され、平板部44には2条の上下方向
長孔45が穿設されている。そして取付部材40は、支
持板19にその頂部板41を当接させ、円弧条長孔43
と対応する長孔20にボルトを挿入し、取付方向を調節
した上でナット締することによって支持板19に取付け
られる。図中符号46は器具取付部材であって、アング
ル状断面をなし先端には固定誘導コイル39bが収容さ
れる環状のコイル収容部47が設けられ、又中間部には
上下一対の近接感知器48が設けられる。器具取付部材
46は、その基端に穿設された一対の長孔49を通過さ
せたボルトを取付部材40の上下方向長孔45に挿通
し、駆動軸を通過させた固定誘導コイル39bの位置及
び近接感知器48の位置を調節しつつナット締すること
によって取付部材40に取付けられる。
【0013】この状態で、駆動軸上の誘導コイル39a
は固定誘導コイル39bと対面して共振回路型非接触コ
ネクタを構成し、固定誘導コイル39bから引出された
地上信号線50を通じて軸内送受信器22との送受信を
行うことができる。一方、コイル収容部47上にはその
外周上の所定位置に高さの異なる1対の突出小片51が
立設され、前記受信具取付部材46に設けられた上下一
対の近接感知器48のそれぞれに所定の回転位置で接近
し、近接感知器48から常時発せられる高周波磁束線を
遮ることにより近接信号を信号線52から検出すること
ができ、後述する削孔軸4について逐次行われる傾度計
測毎の回転方向位置を常に一定化することができるよう
にされている。以上のように、数節の軸部継手部分を有
するにも拘らず、又回転する削孔軸4に対して固定した
送受信器具を使用しているのにも拘らず、共振回路型非
接触コネクタを採用することによって電気的接続が自動
的に行われ、簡単に伝送経路を形成して地上送受信器と
軸内送受信器22との間の送受信を確保することができ
る。しかしながら前記した共振回路型非接触形コネクタ
の一部又は全部を切離し自在の接触形コネクタに変更し
て使用する態様も存在する。
【0014】図1に於いて、符号53はリーダ2下部側
面に設置された深度検出器を示す。深度検出器53は削
孔深度を検出するために設置され、一端を回転動力装置
3下部に取付けた深度検出用ワイヤ54の他端が、当該
深度検出器53内に収容されている検出プーリを経由し
てぜんまい装置により巻取り繰出し自在なワイヤ巻取り
ドラムに接続されている。したがって回転動力装置3の
上下移動に伴い検出プーリが追随回転し、その回転量を
エンコーダにより検出することにより、回転動力装置3
の移動量、即ち削孔深度を電気信号として検出すること
ができる。
【0015】図11は、削孔軸捻れ計測装置を備えた多
軸回転式削孔機のブロック接続図である。一双の削孔軸
4内のそれぞれの軸内送受信器22と電気的に接続され
た両地上信号線50は削孔機基体1のキャビン内に収容
されたそれぞれの地上送受信器55に接続され、地上送
受信器55は計測開始スイッチ56を経て演算器57に
接続されている。したがって両傾度検出器21で検出さ
れた傾度信号は、両軸内送受信器22から送信され、両
地上送受信器55によって受信され演算器57に入力さ
れる。演算器57には同様に深度検出器53からの深度
信号が入力される。演算器57では、一双の軸内送受信
器22から送信されたそれぞれの削孔軸4に於ける傾度
信号及び深度検出器53からの深度信号から直ちに一双
の削孔軸間の捻れを算出する。そして演算器57に接続
された表示器58では、逐次計測される計測値及び算出
した演算結果が図化されたデータ、例えば計測した深度
に於ける水平断面において基準となる位置からの両削孔
軸の変位方向や変位量が直読できる図化データが計測時
刻と共に表示される。又同様に演算器57に接続された
記録器59には、深度信号から得られる深度データ、両
削孔軸4の傾度信号から得られる両傾斜データ等の計測
値、及び演算結果である一双の削孔軸間の捻れ算出値が
計測時刻と共に記録される。同様に演算器57に接続さ
れているプリンタ60では、1回の施工工程の各深度段
階毎に於ける前記計測値及び前記演算結果並びに1回の
施工工程全体に於ける一双の削孔軸間の捻れ履歴を連続
して図化した捻れ図を印刷するようにされている。
【0016】又演算器57には、前記各計測値及び演算
結果を遠隔地に送信する送信手段62が付設されてお
り、遠隔地に於いてこれら各計測値及び演算結果を処理
分析することにより短時間で施工計画の修正を図ること
が可能である。近接感知器48からの信号線は、計測開
始スイッチ56近傍に設置された軸位置表示器61に接
続されている。逐次傾度を計測する場合には、削孔軸4
の回転方向位置を常に一定位置に固定して計測しなけれ
ば削孔軸4内の傾斜検出器21の回転方向位置も一定せ
ず、その検出値も無意味となる。そこで逐次傾度を計測
する削孔軸4の計測時回転方向位置を一定化するため
に、近接感知器48によって傾度を計測すべき両削孔軸
4の周上一定箇所を検出し、傾度計測を行うべき両削孔
軸4の一定の回転方向位置を軸位置表示器61に表示さ
せて位置確認を行うようにされている。そして傾度計測
時には、軸位置表示器61により両削孔軸4の回転方向
位置が一定位置となったことを確認した上で、計測開始
スイッチ56を作動させ、計測開始信号を地上送受信器
55から軸内送受信器22に送信し、傾度の検出を開始
する。このような、傾斜計測時毎の削孔軸4の回転方向
位置確認を省略するために、ジャイロを使用した計測の
態様も存在する。即ち、傾斜計測を行うべき削孔軸4の
内部に設けられる傾度検出器21に方位信号を発生する
ジャイロを付設し、傾度検出器21からの傾度信号とジ
ャイロからの傾度検出時の方位信号とを軸内送受信器2
2から送信させ、地上に於いてこれらの信号を処理し、
方位信号により傾度計測時に於ける削孔軸4の回転方向
位置について一定化の補正がなされるようにしたもので
ある。
【0017】次に、前記実施例に基づいて、本発明にか
かる削孔軸捻れ計測装置を備えた多軸回転式削孔機の使
用状況を説明する。削孔開始に先だって、深度0mに相
当する地点に両削孔軸先端を位置させ、両軸位置表示器
61の表示により傾斜計測をする両削孔軸4の回転方向
位置を確認し確定する。この位置で演算器57に現在深
度が0mであることをリセット操作により認識させ、計
測開始スイッチ56の操作により両地上送受信器55か
ら両軸内送受信器22に計測開始信号を送信し、両傾度
検出器21を作動させることにより両削孔軸4の傾度を
検出し、両軸内送受信器22から両地上送受信器55に
傾度信号を送信させて演算器57に入力し、演算器57
により削孔開始位置での両傾度信号から両削孔軸間の捻
れを算出し、表示器58に深度0mで計測される計測値
及び算出した演算結果が図化されたデータを計測時刻と
共に表示させると同時に、記録器59に深度0mでの両
傾度データ及び削孔軸間の捻れを計測時刻と共に記録さ
せる。次に地中の削孔作業を開始し、所定深度まで削孔
が進んだ時点で、軸位置表示器61の表示により両削孔
軸4が前記確定した傾斜計測をする回転方向位置に合致
した位置で削孔作業を一時停止させる。停止位置で深度
検出器53による深度信号を演算器57に入力し、又地
上からの計測開始信号によって作動する両傾度検出器2
1からの傾度信号を演算器57に入力し、演算器57に
より所定深度に於ける両削孔軸間の捻れを算出し、表示
器58に所定深度で計測された計測値及び算出した演算
結果が図化されたデータを計測時刻と共に表示させると
共に、記録器59に所定深度での両傾斜データ及び削孔
軸間の捻れを計測時刻と共に記録させる。このような計
測操作は両削孔軸が最大深度に達し1回の施工工程が終
了するまで逐次繰返して行われる。
【0018】1回の施工工程が終了した際に、プリンタ
60では、施工工程の各深度段階毎に於ける前記計測値
及び前記演算結果並びに1回の施工工程全体に於ける一
双の削孔軸間の捻れ履歴を連続して図化した捻れ図を印
刷する。尚、この回の施工工程に先立つ前回の施工工
程、即ち連続する地中壁造成中での今回の施工工程で造
成される地中壁エレメントに隣接する前回の地中壁エレ
メントの施工工程に於いて、既に計測演算された各深度
毎の両削孔軸の捻れ演算結果を予め演算器57に入力
し、今回の計測値及び演算結果と比較する演算を行わせ
れば、前回造成された地中壁エレメントと今回造成され
る地中壁エレメントの捻れの相違による地中壁エレメン
ト相互の齟齬の状況を確認することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。 A.削孔軸先端部分に取付けられた傾斜計測器は軸内送
受信器と組合わされ、遠隔操作により削孔軸の任意深度
に於いて削孔軸先端の傾斜を計測することが可能であ
り、地表面からの直接的な操作を必要としない。 B.軸内送受信器と削孔機基体に設けられた地上送受信
器とは、切離し自在の伝送経路によって連結されている
から、単位削孔軸単独の場合のみならず複数の中位軸部
を連結した長い削孔軸が使用される場合も、何等支障無
く両送受信器間の送受信を行うことができる。 C.地上の削孔機基体では、任意の深度に於ける双方の
削孔軸の傾斜計測信号及び深度計測信号に直結した演算
器により直ちに双方の削孔軸間の捻れが算出され、演算
結果が図化されて直ちに表示器に表示されるから、任意
の深度に於ける捻れ状態を各計測と同時に確認すること
が可能である。 D.削孔軸間の捻れ計測に関連するすべての機器類は、
1台の掘削機に搭載され、計測に際して計測に伴う機器
を別途用意する必要がなく、且つ別途用意された機器を
使用するために削孔軸を施工途中で切離して計測を行う
ことによる長時間の施工中断を伴うこともなく、手操作
による人為的な計測誤差を発生させることもなく、掘削
機自体ですべての計測作業が完了し、計測作業を手軽に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】削孔軸捻れ計測装置を備えた多軸回転式削孔機
の側面図である。
【図2】多軸回転式削孔機の削孔軸を示す正面図であ
る。
【図3】先端軸部を示す一部断面欠截した側面図であ
る。
【図4】先端軸部の下半部に於ける要部を示す一部断面
欠截した側面図である。
【図5】傾斜計測機器の取付状態を示す欠截斜視図であ
る。
【図6】先端軸部に於ける下半部の横断面図である。
【図7】回転動力装置の下方部分を示す一部断面欠截し
た側面図である。
【図8】支持板の底面図である。
【図9】取付部材の上面図である。
【図10】中間軸部を示す一部断面欠截した側面図であ
る。
【図11】削孔軸捻れ計測装置についてのブロック接続
図である。
【符号の説明】
1 削孔機基体 3 回転動力装置 4 削孔軸 21 傾度検出器 22 軸内送受信器 48 近接感知器 51 突出小片 53 深度検出器 55 地上送受信器 57 演算器 58 表示器 59 記録器 60 プリンタ 62 送信手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 削孔機基体に上下動可能に垂設される複
    数本の列状削孔軸を有する多軸回転式削孔機に於いて、
    列の間隔を置いて位置する一双の削孔軸先端部分内に一
    体的にそれぞれ取付けられた傾度検出器及び該傾度検出
    器と連結される軸内送受信器と、該削孔機基体に於いて
    双方の該軸内送受信器との送受信を行う地上送受信器
    と、回転する該削孔軸に取付けられた双方の該軸内送受
    信器と固定された該削孔機基体に設けられた該地上送受
    信器とを結ぶ切離し自在の伝送経路と、該削孔機基体と
    該削孔軸との相対変位により該削孔軸の先端部分深度を
    計測する深度検出器と、該削孔機基体に於いて該地上送
    受信器からの双方の削孔軸傾斜計測信号及び該深度検出
    器からの深度計測信号により双方の該削孔軸間の捻れを
    算出する演算器並びに各計測値及び演算結果を図化して
    表示する表示器とを有することを特徴とする削孔軸捻れ
    計測装置を備えた多軸回転式削孔機。
  2. 【請求項2】 前記演算器には、計測時刻毎に前記各計
    測値及び前記演算結果を記録する記録器と、1回の削孔
    工程に於いて任意計測深度毎に逐次記録されるこれらの
    記録内容から作成される削孔軸間の捻れ履歴を図化した
    捻れ図を該記録内容と共に印刷するプリンタとが付設さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の削孔軸捻れ計
    測装置を備えた多軸回転式削孔機。
  3. 【請求項3】 前記演算器には、前記各計測値及び前記
    演算結果等を遠隔地に送信する送信手段が付設されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の削孔軸
    捻れ計測装置を備えた多軸回転式削孔機。
  4. 【請求項4】 前記傾度検出器が取付けられている一双
    の前記削孔軸頂部には、その外周上の所定位置に突出小
    片が立設され、前記削孔機基体に上下動可能に取付けら
    れた該削孔軸の回転動力装置に於ける該削孔軸外周に接
    近する部分には、それぞれの削孔軸の回転に応じて該突
    出小片に対面する近接感知器が取付けられ、該近接感知
    器の信号によりそれぞれの該削孔軸について逐次行われ
    る傾度計測時の回転方向位置が一定化されることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の削孔軸捻れ
    計測装置を備えた多軸回転式削孔機。
  5. 【請求項5】 前記傾度検出器が取付けられている一双
    の前記削孔軸には、該傾度検出器に近接してジャイロが
    取付けられ、前記軸内送受信器は前記傾度計測信号に併
    せて該ジャイロが発生する方位信号を送信するものであ
    り、前記地上送受信器は前記傾度計測信号に併せて方位
    信号を受信するものであり、該方位信号によりそれぞれ
    の該削孔軸について逐次行われる傾度計測時の回転方向
    位置が一定化されるように補正されることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項記載の削孔軸捻れ計測装
    置を備えた多軸回転式削孔機。
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