JP3677614B2 - ソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソイルセメント壁施工用掘削機における、掘削軸の傾斜管理方法及びこれを利用した掘削軸の位置ズレ修正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ソイルセメント壁施工用掘削機は多軸式となっており、リーダ主体に沿って上下動可能な回転駆動装置に複数本の掘削軸を並設すると共に、掘削軸に設けたビット部を上下方向にずらず態様で、隣合う掘削軸におけるビット部の外周部相互が平面視で重なるようにしてある。
【0003】
したがって、掘削される孔は、その開口が直線上に並ぶ所謂数珠繋ぎ状の如き形状となり、地中には掘削孔と対応する形状のソイルセメントから成る壁が形成される。
【0004】
しかしながら、現実には従来の掘削機では、各掘削軸は鉛直状態に垂下されているものの地盤との掘削抵抗等によりランダムな傾斜(方向及び量がランダム)が付き、その結果、掘削孔の中間部や底面近くでは直線上に並ぶ所謂数珠繋ぎ状の如き断面形状とはなっていない。このような軌跡で掘削された掘削孔の集合体では完成したソイルセメント壁は、各所で壁厚が極端に薄くなっている部分が生じることから短期間で水が侵入したり、また、掘削孔に鉛直に挿入される応力負担鋼材が孔中心に位置しないものとなるから外力に対して強度的に優れたものとならない。
【0005】
上記問題を解決するための手段としては、例えば、掘削途中において数メートル毎に掘削軸を回転駆動装置から外し、前記掘削軸の上端開放部から中空部分内に送信ケーブルを有した傾斜計を降下させる形式のものがある。つまり、この装置では、送信ケーブルの送り込み量により掘削孔の略深度を測定しながら、所定の深度における掘削軸の傾斜量及び傾斜方向(鉛直に掘られた理想的な掘削孔から実際に掘られた掘削孔のズレ)を検知するのである。
【0006】
また、他の手段としては、掘削軸を一定量堀り進む毎に掘削軸の回転を止め、掘削軸内の下端近傍に固定配置した傾斜計によって掘削軸のX−Y方向の傾斜を測定するものもある。
【0007】
上記の手段のいずれの方法を利用するにせよ、従来は上記のような計測に基づき、実際に掘られた掘削孔のズレが許容範囲にない場合には、再度掘りなおすようにしていた。
【0008】
しかしながら、上記装置は数メートル毎に掘削軸を回転駆動装置から外したり、一旦掘削軸の回転を止めて測定しなければならないことから非常に使い勝手が悪い。また、実際に掘られた掘削孔のズレが許容範囲にあるか無いかを監視できたとしても何ら掘削方向を補正することができない。
【0009】
したがって、この種の業界において、掘削軸を回転駆動装置から外したり又は掘削軸の回転を止めたりすることなく、掘削しながらその瞬間瞬間の掘削孔のズレを監視できる掘削軸の傾斜管理方法の開発が望まれ、更に、掘削しながらその瞬間瞬間の掘削孔のズレを補正していくことができる掘削軸の位置ズレ修正方法の開発が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、掘削軸の回転を止めることなくその瞬間瞬間の掘削孔のズレを監視できる掘削軸の傾斜管理方法を提供することを課題とし、また、前記傾斜管理方法を利用して瞬間瞬間の掘削孔のズレを補正する掘削軸の位置ズレ修正方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(請求項1記載の発明)
この発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法は、複数本の掘削軸1におけるビット部2の少し上方部分を連結体3で連結すると共に前記掘削軸1,1の軸心間を結ぶ直線の中央点を通る直交線上に、連結体3から突出する水平掘削軸4を設けてなり、前記掘削軸1の傾斜に伴う連結体3の傾きを計測する傾斜計7を、連結体3の内部又は上面であって掘削軸1,1の軸心間に固定配置させ、前記傾斜計7から極小サイクルで得られる連結体3のX−Y方向の姿勢情報と掘削部近傍の掘削深度情報とから各掘削軸1の先端部の傾斜を地上においてその瞬間瞬間で管理できるようにしてあり、前記管理によって得られた情報に基づき水平掘削軸4を進退させて掘削孔Hの土壁を押圧し、これにより掘削軸1の傾斜角を変化させるようにしている。
(請求項2記載の発明)
この発明は、上記請求項1記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、左右に離れて二個配置された傾斜計7からの連結体3のX−Y方向の姿勢情報を利用して各掘削軸1における先端部の傾斜をその瞬間瞬間で管理できるようにしてある。
(請求項3記載の発明)
この発明は、上記請求項2記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、傾斜計7は、それぞれ一方向の傾斜を測定できる傾斜測定器を2つ具備するものとしてあると共に、2つの傾斜測定器をX方向用とY方向用となるように固定配置してあり、前記した4つの傾斜測定器からの連結体3のX−Y方向の姿勢情報を利用して各掘削軸1における先端部の傾斜をその瞬間瞬間で管理できるようにしてある。
(請求項4記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、傾斜計7から極小サイクルで得られる連結体3のX−Y方向の姿勢情報と掘削部近傍の掘削深度情報とをパーソナルコンピュータにより演算処理し、前記パーソナルコンピュータのディスプレイ上に、少なくとも掘削軸1の先端位置、及び掘削軸1の先端位置の変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフを表示させるようにしてある。(請求項5記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、掘削軸1の先端位置における変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフ、及び各深度における掘削断面図が、プリント出力できるようになっている。
(請求項6記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、掘削機の操作室内にディスプレイが設けられており、このモニターには、少なくとも掘削軸1の先端位置、掘削軸1の先端位置の変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフが表示されるようにしてある。
【0012】
なお、この発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の傾斜管理方法及び掘削軸の位置ズレ修正方法の機能については、以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】
この実施形態のものは3軸式のソイルセメント壁施工用掘削機であり、基本的には図1や図2に示すように、パイルドライバーPの前方部に立設したリーダRに回転駆動装置Kを上下動可能に取り付け、前記回転駆動装置Kに3本の掘削軸1を取り付けて構成してある。また、この掘削機では、図3〜図5に示すように、3本の掘削軸1を連結バンド5及び水平掘削軸4を有した連結体3により連結してあり、さらに、傾斜計7a,7bを連結体3の上面(内部でもよい)であって掘削軸1,1の軸心間に固定配置させている。
【0015】
ここで、この実施形態のものでは、掘削軸1の傾斜を管理するシステム、及び〔掘削軸1の位置ズレを修正するシステムにより、優れた止水性及び強度を有したソイルセメント壁が形成できるようにしてある。
【0016】
なお、図3〜図5中、符号6aは油圧パイプライン49を保護するための保護管であり、符号6bは傾斜計7a,7bの送信ケーブル70を保護するための保護管である。
【0017】
以下に、この掘削機等を構成する主要部について詳述する。
〔掘削軸1について〕
掘削軸1は、図1、図3や図4に示すように、その外周面に一定間隔で螺旋羽根10や攪拌棒11を取り付けてあると共に下端部には上述したビット部2を配置させてあり、また、図1や図3に示すように、各掘削軸1に設けたビット部2を上下方向にずらす態様で、隣合う掘削軸1におけるビット部2の外周部相互が平面視で重なるように配置されている。
【0018】
なお、この掘削軸1はその内部に図示しない空気路とセメントミルク路とが形成してあり、これらを介してビット部2等から掘削孔内にセメントミルクが噴射供給されるようにしてある。
〔ビット部2について〕
ビット部2は、図3に示すように、螺旋羽根20と、これの下縁に設けられた爪21とから構成されている。
〔連結体3について〕
連結体3は、図7に示すように、回転する全てのビット部2が平面視で形づくる外郭内を通過できる程度の大きさ(ビット部2のみが掘削する掘削孔を通過できる大きさ)に設定されており、上述した水平掘削軸4が図3や図7に示すように、掘削軸1,1の軸心間を結ぶ直線の中央点を通る直交線上に配設されている。
〔水平掘削軸4について〕
水平掘削軸4は、図4や図5に示すように、回転軸40と、前記回転軸40の周面に設けられた掘削羽根41と、前記掘削羽根41の先端に掛け渡して設けられた円形状の受け板42とからなり、受け板42の外面は通常は図7に示すように回転するビット部2が形づくる平面視円形の共通接線Lと略一致(少し内側に位置させてもよい)するように設定してある。
【0019】
ここで、この掘削機では、掘削軸1の回転は、図8に示すように、連結体3内に設けた回転伝達機構(フェースホイールFHとウォームUとの組み合わせて成る)により回転軸40に伝達されるようにしてある。
【0020】
また、この掘削機では、図8に示すように、パイプライン49からの油圧によってピストン48をバネ47の付勢力に抗して移動せしめることにより受け板42が外方に移動させ得るようにしてあるが、これを実行させるべく回転軸40は、図8に示すように、駆動軸40aとこれに外嵌する態様でスプライン接続されている被動軸40bとから構成させてある。なお、パイプライン49と駆動軸40aの油道との連通は図8に示す如く公知であるスイベルジョイント方式を採用している。
〔連結バンド5について〕
連結バンド5は、図6に示すように掘削軸1,1,1の平行を保つものであり、連結体3と同様に、回転する全てのビット部2が平面視で形づくる外郭内を通過できる程度の大きさに形成してある。
〔保護管6a,6bについて〕
保護管6a,6bは、図5や図6に示すように、断面略三角形状のパイプにより構成されており、取り付け部材60を介して連結バンド5に取り付けられている。ここで、この保護管6a,6bは、水平掘削軸4により掘削された空間部分A内を上下方向に延びる態様で設けてある(図6,7,9参照)。
【0021】
そして、この保護管6a,6bを構成する中空帯状体内を、図5や図6に示すように、傾斜計7a,7bの送信ケーブル70の配線路及び上述したパイプライン49の配管路としてあり、前記送信ケーブル70及びパイプライン49がセメントミルク等に触れることなく地上まで導かれるようにしてある。
〔傾斜計7a,7bについて〕
傾斜計7a,7bは、前記掘削軸1の傾斜に伴う連結体3の傾きを計測するもので、連結体3のX−Y方向の傾斜信号が極小サイクルで発信されるものとしてある。なお、これら傾斜計7a,7bは外部のセメントミルクと接触しないようにカーバー71により水密状態に包囲してある。
【0022】
ここで、上記傾斜計7a,7bでは、それぞれにX方向の傾斜測定部とY方向の傾斜測定部を備えたものとしてあるが、これに限定されるものではない。すなわち、一方向の傾斜を測定できる4つの傾斜測定器を用意し、連結体3の上面(内部でもよい)であって掘削軸1,1の軸心間にそれぞれ2つの傾斜測定器をX方向用とY方向用となるように固定配置するようにしてもよい。
〔掘削軸1の傾斜管理システム〕
掘削軸1の傾斜を管理するシステムは、基本的には図10に示すように、連結体3の姿勢(X−Y方向の傾斜)情報を出力する傾斜計7a,7bと、掘削機に設けられ且つ掘削深度情報及び掘削速度情報を受信部91に出力するエンコーダ94(図示せず)と、傾斜計7a,7bからの情報を受信部91に出力するケーブルドラムユニット92に具備させたスリップリング93と、受信部91に入力された姿勢情報、掘削深度情報及び掘削速度情報に基づき掘削軸1の傾斜角、変位、捩じれを演算処理し且つディスプレイ90aに掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状等を表示するパーソナルコンピュータ90とを具備するものとしてある。
【0023】
ここで、上記したパーソナルコンピュータ90及び受信装置91は地上における計測室に配置してあるが、掘削機の操作室にもディスプレイ90aと同じ内容が表示されるディスプレイ95を配置してあり、操作室に設けられたキーボード96を操作者が操作することにより掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状等を作業しながら見ることができるようにしてある。
【0024】
図11に傾斜角、変位、ねじれ角、掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状等が表示された実際のディスプレイ90aを示す。この図11からも明らかなように、掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状は図案化してあり一目で掘削軸1における掘削部の姿勢及び掘削孔Hの形状を判断することができる。
【0025】
また、このシステムでは、図11に示すような掘削軸1の先端位置における変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフ等だけでなく図12に示すような各深度における掘削断面図が、プリント出力できるようになっている。
【0026】
次に、図13に掘削軸1の傾斜管理システムにおけるメイン処理のソフトの流れ図を示す。なお、初期値の平均及び計測データの平均並びにデータ更新判断は以下のようにして行われている。
【0027】
(初期値平均の方法)
計測開始直前の最新データを傾斜計の初期値とし、初期値の計測は100回の計測データの平均で行う。
【0028】
(計測データの平均方法)
計測データは0.1m毎に傾斜したデータの平均を行い1データとする。
【0029】
データの平均は、▲1▼データn個を小さい順に並べ替え、▲2▼並べ替えたデータの上下10%を除去し、▲3▼残ったデータで平均値を算出して、それをデータとする。
【0030】
(データ更新判断)
深度が0.1mに到達した時点でデータの平均をおこなう。
【0031】
なお、深度が0.1mに到達後、振動等により僅かに深度が0.01m程度戻った場合にはこのデータは捨てるが、ソイルセメント攪拌等により0.1m以上深度を戻した場合にはデータとして採用する。
〔掘削軸1の位置ズレ修正システム〕
この掘削軸1の位置ズレ修正システムは、掘削軸1の傾斜管理システムにより得られた情報に基づき水平掘削軸4を上記した方法で進退させて掘削孔Hの土壁を押圧させ、これにより掘削軸1の傾斜角を変化させるようにしてある。なお、水平掘削軸4の進退は自動で行われるようにしてもよいし、ディスプレイ95を見ながら手動で行うようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
この発明は上記構成であるから以下の効果を有する。
【0033】
上記実施形態の欄に記載した内容から明らかなように、掘削軸の回転を止めることなくその瞬間瞬間の掘削孔のズレを監視できる掘削軸の傾斜管理方法を提供できた。また、前記傾斜管理方法を利用して瞬間瞬間の掘削孔のズレを補正する掘削軸の位置ズレ修正方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のソイルセメント壁施工用掘削機の正面図。
【図2】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の側面図。
【図3】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の主要構成部を示す正面図。
【図4】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の主要構成部を示す側面図。
【図5】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の主要構成部を示す斜視図。
【図6】図3のA−A断面図。
【図7】図3のB−B断面図。
【図8】水平掘削軸の回転機構及び水平掘削軸の進退機構の説明図。
【図9】掘削孔全体及び保護管が配置される空間部分を示す平面図。
【図10】掘削軸の傾斜管理システムの説明図。
【図11】傾斜管理システムに使用されているパーソナルコンピュータのディスプレイに表示された内容を示した図。
【図12】各深度における掘削断面図を示した図。
【図13】掘削軸1の傾斜管理システムにおけるメイン処理のソフトの流れ図。
【符号の説明】
H 掘削孔
1 掘削軸
2 ビット部
3 連結体
4 水平掘削軸
5 連結バンド
6a 保護管
6b 保護管
7a 傾斜計
7b 傾斜計
70 送信ケーブル
71 カバー
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソイルセメント壁施工用掘削機における、掘削軸の傾斜管理方法及びこれを利用した掘削軸の位置ズレ修正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ソイルセメント壁施工用掘削機は多軸式となっており、リーダ主体に沿って上下動可能な回転駆動装置に複数本の掘削軸を並設すると共に、掘削軸に設けたビット部を上下方向にずらず態様で、隣合う掘削軸におけるビット部の外周部相互が平面視で重なるようにしてある。
【0003】
したがって、掘削される孔は、その開口が直線上に並ぶ所謂数珠繋ぎ状の如き形状となり、地中には掘削孔と対応する形状のソイルセメントから成る壁が形成される。
【0004】
しかしながら、現実には従来の掘削機では、各掘削軸は鉛直状態に垂下されているものの地盤との掘削抵抗等によりランダムな傾斜(方向及び量がランダム)が付き、その結果、掘削孔の中間部や底面近くでは直線上に並ぶ所謂数珠繋ぎ状の如き断面形状とはなっていない。このような軌跡で掘削された掘削孔の集合体では完成したソイルセメント壁は、各所で壁厚が極端に薄くなっている部分が生じることから短期間で水が侵入したり、また、掘削孔に鉛直に挿入される応力負担鋼材が孔中心に位置しないものとなるから外力に対して強度的に優れたものとならない。
【0005】
上記問題を解決するための手段としては、例えば、掘削途中において数メートル毎に掘削軸を回転駆動装置から外し、前記掘削軸の上端開放部から中空部分内に送信ケーブルを有した傾斜計を降下させる形式のものがある。つまり、この装置では、送信ケーブルの送り込み量により掘削孔の略深度を測定しながら、所定の深度における掘削軸の傾斜量及び傾斜方向(鉛直に掘られた理想的な掘削孔から実際に掘られた掘削孔のズレ)を検知するのである。
【0006】
また、他の手段としては、掘削軸を一定量堀り進む毎に掘削軸の回転を止め、掘削軸内の下端近傍に固定配置した傾斜計によって掘削軸のX−Y方向の傾斜を測定するものもある。
【0007】
上記の手段のいずれの方法を利用するにせよ、従来は上記のような計測に基づき、実際に掘られた掘削孔のズレが許容範囲にない場合には、再度掘りなおすようにしていた。
【0008】
しかしながら、上記装置は数メートル毎に掘削軸を回転駆動装置から外したり、一旦掘削軸の回転を止めて測定しなければならないことから非常に使い勝手が悪い。また、実際に掘られた掘削孔のズレが許容範囲にあるか無いかを監視できたとしても何ら掘削方向を補正することができない。
【0009】
したがって、この種の業界において、掘削軸を回転駆動装置から外したり又は掘削軸の回転を止めたりすることなく、掘削しながらその瞬間瞬間の掘削孔のズレを監視できる掘削軸の傾斜管理方法の開発が望まれ、更に、掘削しながらその瞬間瞬間の掘削孔のズレを補正していくことができる掘削軸の位置ズレ修正方法の開発が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、掘削軸の回転を止めることなくその瞬間瞬間の掘削孔のズレを監視できる掘削軸の傾斜管理方法を提供することを課題とし、また、前記傾斜管理方法を利用して瞬間瞬間の掘削孔のズレを補正する掘削軸の位置ズレ修正方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(請求項1記載の発明)
この発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法は、複数本の掘削軸1におけるビット部2の少し上方部分を連結体3で連結すると共に前記掘削軸1,1の軸心間を結ぶ直線の中央点を通る直交線上に、連結体3から突出する水平掘削軸4を設けてなり、前記掘削軸1の傾斜に伴う連結体3の傾きを計測する傾斜計7を、連結体3の内部又は上面であって掘削軸1,1の軸心間に固定配置させ、前記傾斜計7から極小サイクルで得られる連結体3のX−Y方向の姿勢情報と掘削部近傍の掘削深度情報とから各掘削軸1の先端部の傾斜を地上においてその瞬間瞬間で管理できるようにしてあり、前記管理によって得られた情報に基づき水平掘削軸4を進退させて掘削孔Hの土壁を押圧し、これにより掘削軸1の傾斜角を変化させるようにしている。
(請求項2記載の発明)
この発明は、上記請求項1記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、左右に離れて二個配置された傾斜計7からの連結体3のX−Y方向の姿勢情報を利用して各掘削軸1における先端部の傾斜をその瞬間瞬間で管理できるようにしてある。
(請求項3記載の発明)
この発明は、上記請求項2記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、傾斜計7は、それぞれ一方向の傾斜を測定できる傾斜測定器を2つ具備するものとしてあると共に、2つの傾斜測定器をX方向用とY方向用となるように固定配置してあり、前記した4つの傾斜測定器からの連結体3のX−Y方向の姿勢情報を利用して各掘削軸1における先端部の傾斜をその瞬間瞬間で管理できるようにしてある。
(請求項4記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、傾斜計7から極小サイクルで得られる連結体3のX−Y方向の姿勢情報と掘削部近傍の掘削深度情報とをパーソナルコンピュータにより演算処理し、前記パーソナルコンピュータのディスプレイ上に、少なくとも掘削軸1の先端位置、及び掘削軸1の先端位置の変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフを表示させるようにしてある。(請求項5記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、掘削軸1の先端位置における変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフ、及び各深度における掘削断面図が、プリント出力できるようになっている。
(請求項6記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法に関し、掘削機の操作室内にディスプレイが設けられており、このモニターには、少なくとも掘削軸1の先端位置、掘削軸1の先端位置の変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフが表示されるようにしてある。
【0012】
なお、この発明のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の傾斜管理方法及び掘削軸の位置ズレ修正方法の機能については、以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】
この実施形態のものは3軸式のソイルセメント壁施工用掘削機であり、基本的には図1や図2に示すように、パイルドライバーPの前方部に立設したリーダRに回転駆動装置Kを上下動可能に取り付け、前記回転駆動装置Kに3本の掘削軸1を取り付けて構成してある。また、この掘削機では、図3〜図5に示すように、3本の掘削軸1を連結バンド5及び水平掘削軸4を有した連結体3により連結してあり、さらに、傾斜計7a,7bを連結体3の上面(内部でもよい)であって掘削軸1,1の軸心間に固定配置させている。
【0015】
ここで、この実施形態のものでは、掘削軸1の傾斜を管理するシステム、及び〔掘削軸1の位置ズレを修正するシステムにより、優れた止水性及び強度を有したソイルセメント壁が形成できるようにしてある。
【0016】
なお、図3〜図5中、符号6aは油圧パイプライン49を保護するための保護管であり、符号6bは傾斜計7a,7bの送信ケーブル70を保護するための保護管である。
【0017】
以下に、この掘削機等を構成する主要部について詳述する。
〔掘削軸1について〕
掘削軸1は、図1、図3や図4に示すように、その外周面に一定間隔で螺旋羽根10や攪拌棒11を取り付けてあると共に下端部には上述したビット部2を配置させてあり、また、図1や図3に示すように、各掘削軸1に設けたビット部2を上下方向にずらす態様で、隣合う掘削軸1におけるビット部2の外周部相互が平面視で重なるように配置されている。
【0018】
なお、この掘削軸1はその内部に図示しない空気路とセメントミルク路とが形成してあり、これらを介してビット部2等から掘削孔内にセメントミルクが噴射供給されるようにしてある。
〔ビット部2について〕
ビット部2は、図3に示すように、螺旋羽根20と、これの下縁に設けられた爪21とから構成されている。
〔連結体3について〕
連結体3は、図7に示すように、回転する全てのビット部2が平面視で形づくる外郭内を通過できる程度の大きさ(ビット部2のみが掘削する掘削孔を通過できる大きさ)に設定されており、上述した水平掘削軸4が図3や図7に示すように、掘削軸1,1の軸心間を結ぶ直線の中央点を通る直交線上に配設されている。
〔水平掘削軸4について〕
水平掘削軸4は、図4や図5に示すように、回転軸40と、前記回転軸40の周面に設けられた掘削羽根41と、前記掘削羽根41の先端に掛け渡して設けられた円形状の受け板42とからなり、受け板42の外面は通常は図7に示すように回転するビット部2が形づくる平面視円形の共通接線Lと略一致(少し内側に位置させてもよい)するように設定してある。
【0019】
ここで、この掘削機では、掘削軸1の回転は、図8に示すように、連結体3内に設けた回転伝達機構(フェースホイールFHとウォームUとの組み合わせて成る)により回転軸40に伝達されるようにしてある。
【0020】
また、この掘削機では、図8に示すように、パイプライン49からの油圧によってピストン48をバネ47の付勢力に抗して移動せしめることにより受け板42が外方に移動させ得るようにしてあるが、これを実行させるべく回転軸40は、図8に示すように、駆動軸40aとこれに外嵌する態様でスプライン接続されている被動軸40bとから構成させてある。なお、パイプライン49と駆動軸40aの油道との連通は図8に示す如く公知であるスイベルジョイント方式を採用している。
〔連結バンド5について〕
連結バンド5は、図6に示すように掘削軸1,1,1の平行を保つものであり、連結体3と同様に、回転する全てのビット部2が平面視で形づくる外郭内を通過できる程度の大きさに形成してある。
〔保護管6a,6bについて〕
保護管6a,6bは、図5や図6に示すように、断面略三角形状のパイプにより構成されており、取り付け部材60を介して連結バンド5に取り付けられている。ここで、この保護管6a,6bは、水平掘削軸4により掘削された空間部分A内を上下方向に延びる態様で設けてある(図6,7,9参照)。
【0021】
そして、この保護管6a,6bを構成する中空帯状体内を、図5や図6に示すように、傾斜計7a,7bの送信ケーブル70の配線路及び上述したパイプライン49の配管路としてあり、前記送信ケーブル70及びパイプライン49がセメントミルク等に触れることなく地上まで導かれるようにしてある。
〔傾斜計7a,7bについて〕
傾斜計7a,7bは、前記掘削軸1の傾斜に伴う連結体3の傾きを計測するもので、連結体3のX−Y方向の傾斜信号が極小サイクルで発信されるものとしてある。なお、これら傾斜計7a,7bは外部のセメントミルクと接触しないようにカーバー71により水密状態に包囲してある。
【0022】
ここで、上記傾斜計7a,7bでは、それぞれにX方向の傾斜測定部とY方向の傾斜測定部を備えたものとしてあるが、これに限定されるものではない。すなわち、一方向の傾斜を測定できる4つの傾斜測定器を用意し、連結体3の上面(内部でもよい)であって掘削軸1,1の軸心間にそれぞれ2つの傾斜測定器をX方向用とY方向用となるように固定配置するようにしてもよい。
〔掘削軸1の傾斜管理システム〕
掘削軸1の傾斜を管理するシステムは、基本的には図10に示すように、連結体3の姿勢(X−Y方向の傾斜)情報を出力する傾斜計7a,7bと、掘削機に設けられ且つ掘削深度情報及び掘削速度情報を受信部91に出力するエンコーダ94(図示せず)と、傾斜計7a,7bからの情報を受信部91に出力するケーブルドラムユニット92に具備させたスリップリング93と、受信部91に入力された姿勢情報、掘削深度情報及び掘削速度情報に基づき掘削軸1の傾斜角、変位、捩じれを演算処理し且つディスプレイ90aに掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状等を表示するパーソナルコンピュータ90とを具備するものとしてある。
【0023】
ここで、上記したパーソナルコンピュータ90及び受信装置91は地上における計測室に配置してあるが、掘削機の操作室にもディスプレイ90aと同じ内容が表示されるディスプレイ95を配置してあり、操作室に設けられたキーボード96を操作者が操作することにより掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状等を作業しながら見ることができるようにしてある。
【0024】
図11に傾斜角、変位、ねじれ角、掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状等が表示された実際のディスプレイ90aを示す。この図11からも明らかなように、掘削軸1の先端位置、連結体3の前後・左右の姿勢、掘削孔の形状は図案化してあり一目で掘削軸1における掘削部の姿勢及び掘削孔Hの形状を判断することができる。
【0025】
また、このシステムでは、図11に示すような掘削軸1の先端位置における変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフ等だけでなく図12に示すような各深度における掘削断面図が、プリント出力できるようになっている。
【0026】
次に、図13に掘削軸1の傾斜管理システムにおけるメイン処理のソフトの流れ図を示す。なお、初期値の平均及び計測データの平均並びにデータ更新判断は以下のようにして行われている。
【0027】
(初期値平均の方法)
計測開始直前の最新データを傾斜計の初期値とし、初期値の計測は100回の計測データの平均で行う。
【0028】
(計測データの平均方法)
計測データは0.1m毎に傾斜したデータの平均を行い1データとする。
【0029】
データの平均は、▲1▼データn個を小さい順に並べ替え、▲2▼並べ替えたデータの上下10%を除去し、▲3▼残ったデータで平均値を算出して、それをデータとする。
【0030】
(データ更新判断)
深度が0.1mに到達した時点でデータの平均をおこなう。
【0031】
なお、深度が0.1mに到達後、振動等により僅かに深度が0.01m程度戻った場合にはこのデータは捨てるが、ソイルセメント攪拌等により0.1m以上深度を戻した場合にはデータとして採用する。
〔掘削軸1の位置ズレ修正システム〕
この掘削軸1の位置ズレ修正システムは、掘削軸1の傾斜管理システムにより得られた情報に基づき水平掘削軸4を上記した方法で進退させて掘削孔Hの土壁を押圧させ、これにより掘削軸1の傾斜角を変化させるようにしてある。なお、水平掘削軸4の進退は自動で行われるようにしてもよいし、ディスプレイ95を見ながら手動で行うようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
この発明は上記構成であるから以下の効果を有する。
【0033】
上記実施形態の欄に記載した内容から明らかなように、掘削軸の回転を止めることなくその瞬間瞬間の掘削孔のズレを監視できる掘削軸の傾斜管理方法を提供できた。また、前記傾斜管理方法を利用して瞬間瞬間の掘削孔のズレを補正する掘削軸の位置ズレ修正方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のソイルセメント壁施工用掘削機の正面図。
【図2】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の側面図。
【図3】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の主要構成部を示す正面図。
【図4】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の主要構成部を示す側面図。
【図5】前記ソイルセメント壁施工用掘削機の主要構成部を示す斜視図。
【図6】図3のA−A断面図。
【図7】図3のB−B断面図。
【図8】水平掘削軸の回転機構及び水平掘削軸の進退機構の説明図。
【図9】掘削孔全体及び保護管が配置される空間部分を示す平面図。
【図10】掘削軸の傾斜管理システムの説明図。
【図11】傾斜管理システムに使用されているパーソナルコンピュータのディスプレイに表示された内容を示した図。
【図12】各深度における掘削断面図を示した図。
【図13】掘削軸1の傾斜管理システムにおけるメイン処理のソフトの流れ図。
【符号の説明】
H 掘削孔
1 掘削軸
2 ビット部
3 連結体
4 水平掘削軸
5 連結バンド
6a 保護管
6b 保護管
7a 傾斜計
7b 傾斜計
70 送信ケーブル
71 カバー
Claims (6)
- 複数本の掘削軸(1)におけるビット部(2)の少し上方部分を連結体(3)で連結すると共に前記掘削軸(1)(1)の軸心間を結ぶ直線の中央点を通る直交線上に、連結体(3)から突出する水平掘削軸(4)を設けてなり、前記掘削軸(1)の傾斜に伴う連結体(3)の傾きを計測する傾斜計(7)を、連結体(3)の内部又は上面であって掘削軸(1)(1)の軸心間に固定配置させ、前記傾斜計(7)から極小サイクルで得られる連結体(3)のX−Y方向の姿勢情報と掘削部近傍の掘削深度情報とから各掘削軸(1)の先端部の傾斜を地上においてその瞬間瞬間で管理できるようにしてあり、前記管理によって得られた情報に基づき水平掘削軸(4)を進退させて掘削孔(H)の土壁を押圧し、これにより掘削軸(1)の傾斜角を変化させるようにしたことを特徴とするソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法。
- 左右に離れて二個配置された傾斜計(7)からの連結体(3)のX−Y方向の姿勢情報を利用して各掘削軸(1)における先端部の傾斜をその瞬間瞬間で管理できるようにしてあることを特徴とする請求項1記載のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法。
- 傾斜計(7)は、それぞれ一方向の傾斜を測定できる傾斜測定器を2つ具備するものとしてあると共に、2つの傾斜測定器をX方向用とY方向用となるように固定配置してあり、前記した4つの傾斜測定器からの連結体(3)のX−Y方向の姿勢情報を利用して各掘削軸(1)における先端部の傾斜をその瞬間瞬間で管理できるようにしてあることを特徴とする請求項2記載のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法。
- 傾斜計(7)から極小サイクルで得られる連結体(3)のX−Y方向の姿勢情報と掘削部近傍の掘削深度情報とをパーソナルコンピュータにより演算処理し、前記パーソナルコンピュータのディスプレイ上に、少なくとも掘削軸(1)の先端位置、及び掘削軸(1)の先端位置の変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフを表示させるようにしてあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法。
- 掘削軸(1)の先端位置における変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフ、及び各深度における掘削断面図が、プリント出力できるようになっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法。
- 掘削機の操作室内にディスプレイが設けられており、このモニターには、少なくとも掘削軸(1)の先端位置、掘削軸(1)の先端位置の変位量の累積値と掘削深度との関係がわかるグラフが表示されるようにしてあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のソイルセメント壁施工用掘削機における掘削軸の位置ズレ修正方法。
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