JP2902326B2 - 外力計測装置及びトンネル掘削機 - Google Patents

外力計測装置及びトンネル掘削機

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JP2902326B2
JP2902326B2 JP18874395A JP18874395A JP2902326B2 JP 2902326 B2 JP2902326 B2 JP 2902326B2 JP 18874395 A JP18874395 A JP 18874395A JP 18874395 A JP18874395 A JP 18874395A JP 2902326 B2 JP2902326 B2 JP 2902326B2
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善啓 大石
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤などを掘削す
るときに掘削機本体に作用する外力を計測する外力計測
装置、及びこの外力計測装置が搭載されたトンネル掘削
機に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来のシールド掘削機の断面を示
す。
【0003】図6に示すように、地盤を掘削するシール
ド掘削機において、掘削機本体としての円筒形状をなす
スキンプレート101の前部にはカッタヘッド102が
回転自在に装着されており、このカッタヘッド102の
前面には多数のカッタビット103が固定されている。
そして、カッタヘッド102の後部にはリングギア10
4が固定される一方、スキンプレート101には油圧モ
ータ105が取付けられ、この油圧モータ105の駆動
ギア106がこのリングギア104に噛み合っている。
従って、油圧モータ105を駆動して駆動ギア106を
回転駆動すると、リングギア104を介してカッタヘッ
ド102を回転することができる。
【0004】また、スキンプレート101にはカッタヘ
ッド102の後方に位置してバルクヘッド107が取付
けられており、カッタヘッド102とこのバルクヘッド
107との間にチャンバ室108が形成されている。そ
して、このチャンバ室108には一端がシールド掘削機
の外部に延設された送泥管109及び排泥管110の他
端が開口しており、排泥管110の開口部分の近傍には
掘削土砂と泥水とを攪拌、混合するアジテータ111が
設置されている。
【0005】更に、スキンプレート101の後部外周辺
には円周方向に複数のシールドジャッキ112が並設さ
れており、このシールドジャッキ112がシールド掘削
機の掘進方向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に
構築された図示しない既設のセグメントSに押し付ける
ことで、その反力によりスキンプレート101、即ち、
シールド掘削機全体を前進することができる。一方、ス
キンプレート101の後部中央部にはセグメントエレク
タ113が設けられており、このセグメントエレクタ1
13はシールドジャッキ112によって前進したスキン
プレート101と既設のセグメントSとの間の空所に新
しいセグメントSを装着してトンネルを構築することが
できる。
【0006】従って、トンネルを掘削形成するには、ま
ず、複数のシールドジャッキ112を伸長し、既設のセ
グメントSへの押し付け反力によってスキンプレート1
01を前進させる一方、油圧モータ105によりカッタ
ヘッド102を回転させ、多数のカッタビット103に
よって前方の地盤を掘削する。そして、カッタビット1
03によって掘削された土砂はチャンバ室108内に取
り込まれ、送泥管109から給水されてアジテータ11
1により掘削土砂と送水とが攪拌、混合され、排泥管1
10により外部に排出される。次に、シールドジャッキ
112の何れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメ
ントSとの間に空所を形成し、セグメントエレクタ11
3によってこの空所に新しいセグメントSを装着する。
この作業の繰り返しによって所定長さのトンネルを掘削
形成していく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のシールド掘削機によるトンネル掘削作業時には、ス
キンプレート101に対して、周辺地盤からの地盤反力
や土水圧力などが作用すると共に、カッタヘッド102
には前面土圧や掘削トルクなどが作用する。通常、シー
ルド掘削機(スキンプレート101)は予め設定された
計画線に沿って掘進するように方向制御がなされている
が、前述したような外圧によってスキンプレート101
が計画線から外れることがある。そのため、従来はこの
外圧とシールドジャッキ112の押し付け力とがバラン
スするようにこのシールドジャッキ112の作動力を調
整していた。
【0008】ところが、トンネル掘削作業時にスキンプ
レート101に対して作用する外力は、図7に示すよう
に、推進反力Fx 、水平方向力Fy 、鉛直方向力Fz
みならず、推進方向や姿勢を変化させたときに作用する
ローリングモーメントMr 、ピッチングモーメント
p 、ヨーイングモーメントMy がある。これらの外力
を独立してシールドジャッキ112の水力分布から精度
良く推定するのは困難であり、スキンプレート101の
推進方向や姿勢を高精度に安定して制御することができ
なかった。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、トンネル掘削作業時の掘削機本体に作用する外
力を正確に推定することができる外力計測装置及びこの
外力計測装置によって推定された推定値に基づいて掘削
機本体の姿勢を高精度に安定して制御可能とするトンネ
ル掘削機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の外力計測装置は、前端部に駆動回転自在な
カッタヘッドが装着された前胴の後部に後胴が周方向回
動自在に連結され、前記後胴に装備された推進機構によ
って前記前胴及び後胴を前進させることで、前記回転す
るカッタヘッドによって前方の地盤を掘削するトンネル
掘削機において、前記前胴と後胴とをその周方向に傾斜
してトラス状をなす複数の連結部材によって連結すると
共に該複数の連結部材の軸方向に作用する軸力を計測す
る計測器を設け、該計測器によって計測された前記複数
の連結部材の各軸力に基づいて前記前胴に作用する推進
方向及び鉛直方向及び水平方向の各応力を算出する演算
手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】従って、カッタヘッドが駆動回転しながら
推進機構によって前胴及び後胴を前進させることで前方
の地盤を掘削してトンネルを掘削形成するとき、前胴に
作用する外力はトラス状をなす複数の連結部材に軸方向
の軸力として伝達され、計測器はこの各連結部材の軸力
を計測し、演算手段はこの各軸力に基づいて前胴に作用
する推進方向及び鉛直方向及び水平方向の各応力を独立
に算出することとなり、シールド掘削機の作用する外力
を正確に推定できる。
【0012】また、本発明の外力計測装置は、前記演算
手段は、前記計測器によって計測された前記複数の連結
部材の各軸力に基づいて前記前胴に作用する推進方向及
び鉛直方向及び水平方向の各応力を算出すると共に、そ
の推進方向及び鉛直方向及び水平方向の各モーメントを
算出することを特徴とするものである。
【0013】従って、演算手段は、前胴に作用する推進
方向及び鉛直方向及び水平方向の各応力のみならず、各
モーメントも算出することとなり、シールド掘削機の作
用する外力をより正確に推定できる。
【0014】また、本発明の外力計測装置は、前記連結
部材はトラス状に配設された2本1組のものが3組設け
られてなり、それぞれ前記前胴及び後胴の周方向均等間
隔に配設されたことを特徴とするものである。
【0015】従って、トラス状に2本1組で合計3組周
方向均等間隔に設けられた連結部材には、前胴に作用す
る外力が正確に伝達されることとなる。
【0016】また、本発明のトンネル掘削機置は、前端
部に駆動回転自在なカッタヘッドが装着された円筒状の
前胴と、該前胴の後部に周方向回動自在に連結された円
筒状の後胴と、前記後胴に装着された推進機構と、前記
前胴と後胴との間にその周方向に傾斜してトラス状をな
して配設されて該前胴と後胴とを連結する複数の連結部
材と、該複数の連結部材に装着されて該連結部材の軸方
向に作用する軸力を計測する計測器と、該計測器によっ
て計測された前記複数の連結部材の各軸力に基づいて前
記前胴に作用する推進方向及び鉛直方向及び水平方向の
各応力を算出すると共にその3方向の各モーメントを算
出する演算手段と、該演算手段によって算出された3方
向の各応力及び各モーメントに基づいて前記推進機構を
駆動制御して前記前胴の方向制御を行う制御装置とを具
えたことを特徴とするものである。
【0017】従って、カッタヘッドが駆動回転しなが
ら、円筒状の前胴及び後胴は推進機構によって前進し、
前方の地盤を掘削してトンネルを掘削形成し、このと
き、前胴に作用する外力はトラス状をなす複数の連結部
材に軸方向の軸力として伝達され、計測器はこの各連結
部材の軸力を計測し、演算手段はこの各軸力に基づいて
前胴に作用する推進方向及び鉛直方向及び水平方向の各
応力とその3方向の各モーメントを独立に算出すること
となり、シールド掘削機の作用する外力を正確に推定
し、この推定した3方向の応力及びモーメントに対応し
て、該演算手段によって算出された3方向の各応力及び
各モーメントに基づいて制御装置が推進機構を駆動制御
して前胴の方向制御が行われることとなり、掘削機本体
の姿勢が高精度に安定して制御される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0019】図1に本発明の一実施例に係るトンネル掘
削機としてのシールド掘削機の断面、図2に本実施例の
シールド掘削機に装着されるトラス状をなす連結部材の
概略、図3に本実施例の外力計測装置の制御ブロック、
図4に外力計測装置による外力計測原理を説明するため
のシールド掘削機の正面から見た概略、図5に外力計測
装置による外力計測原理を説明するためのシールド掘削
機の側面から見た概略を示す。
【0020】図1に示すように、本実施例のシールド掘
削機において、掘削機本体は円筒形状をなす前胴11と
この前胴11の後部にシール部材12を介して嵌合した
円筒形状をなす後胴13とから構成されており、この前
胴11と後胴13とは複数(本実施例では6本)の連結
部材14(14a,14b,14c,14d,14e,
14f)によって連結されている。この前胴11の前部
にはカッタヘッド15が位置し、その回転軸16が前胴
11に軸受17を介して回転自在に装着されており、こ
のカッタヘッド15の前面には地盤を掘削する多数のカ
ッタビット18が固定されている。そして、このカッタ
ヘッド15の回転軸16はカップリング19によってカ
ッタ駆動モータ20の駆動軸21と駆動連結されてい
る。従って、カッタ駆動モータ20によって駆動軸21
を回転駆動すると、その回転力が回転軸16を介してカ
ッタヘッド15に伝達され、このカッタヘッド15が旋
回駆動することができる。
【0021】また、前胴11にはバルクヘッド22が取
付けられており、カッタヘッド15とこのバルクヘッド
22によってチャンバ室23が形成されている。そし
て、前胴11及び後胴13を前後に貫通してスクリュー
コンベア24が装着され、このスクリューコンベア24
の先端部がチャンバ室23内に位置しており、スクリュ
ーコンベア24によってチャンバ室23内に取り込まれ
た掘削土砂を外部に排出することができる。なお、後胴
13には掘進機構としての図示しないシールドジャッキ
が装着されると共にセグメントエレクタが設けられてい
る。
【0022】前胴11と後胴13とを連結する連結部材
14(14a,14b,14c,14d,14e,14
f)は、前胴11と後胴13の周方向に傾斜してトラス
状をなし、このトラス状に配設された2本1組のものが
3組設けられてなり、それぞれ前胴11及び後胴13の
周方向均等間隔に配設されている。例えば、図2に示す
ように、連結部材14aと14bとで1組をなし、連結
部材14aの一端部は前胴11の支持部11aに軸受3
1を介して回動自在に連結され、連結部材14aの他端
部は後胴13の支持部13aに軸受32を介して回動自
在に連結ている。一方、連結部材14bの一端部は前胴
11の支持部11aに軸受33を介して回動自在に連結
され、連結部材14bの他端部は後胴13の支持部13
aに軸受34を介して回動自在に連結されている。な
お、連結部材14cと14d、14eと14fもそれぞ
れ組をなし、連結部材14aと14bと同様に取付けら
れている。
【0023】従って、前胴11に作用する外力、例え
ば、周面土圧や前面土圧、掘削トルク、推進反力、摩擦
力などが全てこの連結部材14(14a,14b,14
c,14d,14e,14f)に軸方向の力(軸力)と
して伝達されるようになっている。そして、この連結部
材14(14a,14b,14c,14d,14e,1
4f)にはこの軸力を計測する動力計41(41a,4
1b,41c,41d,41e,41f)が装着されて
いる。なお、カッタ駆動モータ20やスクリューコンベ
ア24などによる前胴11から後胴13への反力の伝達
はほとんどない構造となっている。
【0024】ここで、本実施例のシールド掘削機に搭載
された外力計測装置について説明する。図3に示すよう
に、シールド掘削機の制御装置51には前述した動力計
41a,41b,41c,41d,41e,41fが接
続されており、計測した連結部材14a,14b,14
c,14d,14e,14fの軸力が入力される。ま
た、この制御装置51には掘削機の位置変位検出装置
(レーザ計測器やレベル計など)52が接続されてお
り、検出したシールド掘削機の位置及び変位のデータが
入力される。更に、制御装置51にはシールド掘削機の
進路データを入力する入力装置53が接続され、入力さ
れた進路データや設定進路の要否がディスプレイ54に
表示される。そして、制御装置51には複数のシールド
ジャッキ56を駆動制御するシールドシーケンサ55が
接続されている。
【0025】而して、本実施例のシールド掘削機によっ
てトンネルを掘削形成するには、図1及び図3に示すよ
うに、入力装置53から制御装置51にシールド掘削機
の進路データが入力され、制御装置51はシールドシー
ケンサ55に指令を出力し、各シールドジャッキ56を
作動して前胴11及び後胴13が推進する。即ち、シー
ルドジャッキ56が推進し、既設のセグメントへの押し
付け反力によって前胴11及び後胴13を前進させる一
方、カッタ駆動モータ20によりカッタヘッド15を旋
回させ、カッタビット18によって地盤を掘削する。掘
削された土砂はチャンバ室23に取り込まれ、スクリュ
ーコンベア24によって外部に排出される。そして、シ
ールドジャッキ56の何れか一つを縮み方向に作動して
既設のセグメントとの空所に新しいセグメントを装着す
る。この作業の繰り返しによってトンネルを掘削形成し
ていく。
【0026】このようなシールド掘削機による掘削作業
中に、前胴11には周面土圧や前面土圧、掘削トルク、
推進反力、摩擦力などの外力が作用し、後胴13との各
連結部材14a,14b,14c,14d,14e,1
4fに軸力として伝達され、各軸力は動力計41a,4
1b,41c,41d,41e,41fによって計測さ
れる。制御装置51はこの計測された軸力から前胴11
に作用する推進方向及び鉛直方向及び水平方向の各応力
とその3方向の各モーメントを独立に算出するし、この
推定した3方向の応力及びモーメントに基づいてシール
ドシーケンサ55によりシールドジャッキ56を駆動制
御し、前胴11の方向制御を行う。
【0027】ここで、制御装置51による推進方向及び
鉛直方向及び水平方向の各応力とその3方向の各モーメ
ントを独立に算出方法について説明する。
【0028】図3及び図4に示すように、前胴11及び
後胴13に対する各連結部材14a,14b,14c,
14d,14e,14fの各連結位置は、原点0−XY
Zを中心とする円周上に位置している。ui を連結部材
14a,14b,14c,14d,14e,14fの後
胴13の取付点から前胴11の取付点へ向かうベクトル
Uの単位ベクトルとし、si を前胴11の中心点から連
結部材14a,14b,14c,14d,14e,14
fの前胴11の取付点までの距離ベクトルとする。一
方、前胴11に作用する外力は各連結部材14a,14
b,14c,14d,14e,14fの軸力として伝達
され、動力計41a,41b,41c,41d,41
e,41fが計測する。この場合、前胴11に作用する
推進方向及び鉛直方向及び水平方向の3方向力とこの3
方向の各モーメントとの間には以下に示す関係式が成立
する。
【0029】
【数1】
【0030】従って、上記数式1より下記数式2が成り
立つ。
【0031】
【数2】
【0032】従って、上記数式2に動力計41a,41
b,41c,41d,41e,41fが計測した各連結
部材14a,14b,14c,14d,14e,14f
の軸力C(c1 ,c2 ,c3 ,c4 ,c5 ,c6 )を代
入することで、3方向の外力F(Fx ,Fy ,Fz )及
びモーメントM(Mr ,Mp ,My )を算出することが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の外力計測装置によれば、トンネル掘削機の
前胴と後胴とをその周方向に傾斜してトラス状をなす複
数の連結部材によって連結すると共にこの複数の連結部
材の軸方向に作用する軸力を計測する計測器を設け、演
算手段が計測器によって計測された各連結部材の軸力に
基づいて前胴に作用する推進方向及び鉛直方向及び水平
方向の各応力を算出するようにしたので、トンネル掘削
作業時の掘削機本体に作用する外力を推進方向及び鉛直
方向及び水平方向に独立して正確に推定することがで
き、機体に作用する過負荷を的確に監視することができ
る。
【0034】また、本発明の外力計測装置によれば、演
算手段が各連結部材の各軸力に基づいて前胴に作用する
推進方向及び鉛直方向及び水平方向の各応力及び各モー
メントを算出するようにしたので、機体に作用するモー
メント作用も監視することができる。
【0035】また、本発明の外力計測装置によれば、連
結部材はトラス状に配設された2本1組のものが3組設
けられてなり、それぞれ前胴及び後胴の周方向均等間隔
に配設されたので、各連結部材には前胴に作用する外力
が正確に伝達されることとなり、計測精度を向上するこ
とができる。
【0036】また、本発明のトンネル掘削機置によれ
ば、前端部に駆動回転自在なカッタヘッドが装着された
円筒状の前胴の後部に周方向回動自在に連結された円筒
状の後胴を連結して推進機構によって前進可能とし、こ
の前胴と後胴との間にその周方向に傾斜してトラス状を
なす複数の連結部材を装着すると共に各連結部材に作用
する軸力を計測する計測器を装着し、演算手段がこの計
測器によって計測された各軸力に基づいて前胴に作用す
る推進方向及び鉛直方向及び水平方向の各応力及び各モ
ーメントを算出し、制御装置が演算手段によって算出さ
れた3方向の各応力及び各モーメントに基づいて推進機
構を駆動制御して前胴の方向制御を行うようにしたの
で、トンネル掘削機は3方向の各応力及び各モーメント
に基づいて推進機構が駆動制御されて方向制御が行われ
ることとなり、掘削機本体の姿勢を高精度に安定して制
御することで、過負荷による機体の損傷や地盤の崩壊を
防止することができる。その結果、トンネル掘削機の自
動化や省力化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトンネル掘削機として
のシールド掘削機の断面図である。
【図2】本実施例のシールド掘削機に装着されるトラス
状をなす連結部材の概略図である。
【図3】本実施例の外力計測装置の制御ブロック図であ
る。
【図4】外力計測装置による外力計測原理を説明するた
めのシールド掘削機の正面から見た概略図である。
【図5】外力計測装置による外力計測原理を説明するた
めのシールド掘削機の側面から見た概略図である。
【図6】従来のシールド掘削機の断面図である。
【図7】シールド掘削機に作用する外力を説明するため
の概略図である。
【符号の説明】
11 前胴(掘削機本体) 13 後胴(掘削機本体) 14,14a,14b,14c,14d,14e,14
f 連結部材 15 カッタヘッド 20 カッタ駆動モータ 31,32,33,34 軸受 41,41a,41b,41c,41d,41e,41
f 動力計(計測器) 51 制御装置 55 シールドシーケンサ 56 シールドジャッキ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部に駆動回転自在なカッタヘッドが
    装着された前胴の後部に後胴が周方向回動自在に連結さ
    れ、前記後胴に装備された推進機構によって前記前胴及
    び後胴を前進させることで、前記回転するカッタヘッド
    によって前方の地盤を掘削するトンネル掘削機におい
    て、前記前胴と後胴とをその周方向に傾斜してトラス状
    をなす複数の連結部材によって連結すると共に該複数の
    連結部材の軸方向に作用する軸力を計測する計測器を設
    け、該計測器によって計測された前記複数の連結部材の
    各軸力に基づいて前記前胴に作用する推進方向及び鉛直
    方向及び水平方向の各応力を算出する演算手段を設けた
    ことを特徴とする外力計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外力計測装置において、
    前記演算手段は、前記計測器によって計測された前記複
    数の連結部材の各軸力に基づいて前記前胴に作用する推
    進方向及び鉛直方向及び水平方向の各応力を算出すると
    共に、その推進方向及び鉛直方向及び水平方向の各モー
    メントを算出することを特徴とする外力計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の外力計測装置において、
    前記連結部材はトラス状に配設された2本1組のものが
    3組設けられてなり、それぞれ前記前胴及び後胴の周方
    向均等間隔に配設されたことを特徴とする外力計測装
    置。
  4. 【請求項4】 前端部に駆動回転自在なカッタヘッドが
    装着された円筒状の前胴と、該前胴の後部に周方向回動
    自在に連結された円筒状の後胴と、前記後胴に装着され
    た推進機構と、前記前胴と後胴との間にその周方向に傾
    斜してトラス状をなして配設されて該前胴と後胴とを連
    結する複数の連結部材と、該複数の連結部材に装着され
    て該連結部材の軸方向に作用する軸力を計測する計測器
    と、該計測器によって計測された前記複数の連結部材の
    各軸力に基づいて前記前胴に作用する推進方向及び鉛直
    方向及び水平方向の各応力を算出すると共にその3方向
    の各モーメントを算出する演算手段と、該演算手段によ
    って算出された3方向の各応力及び各モーメントに基づ
    いて前記推進機構を駆動制御して前記前胴の方向制御を
    行う制御装置とを具えたことを特徴とするトンネル掘削
    機。
JP18874395A 1995-07-25 1995-07-25 外力計測装置及びトンネル掘削機 Expired - Lifetime JP2902326B2 (ja)

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