JPH1089939A - 表面形状測定方法及び装置 - Google Patents
表面形状測定方法及び装置Info
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Abstract
形状をオンラインで高精度に測定する。 【解決手段】 物体表面上の凹凸の立ち下がり点Cもし
くは立ち上がり点を検出し、凹凸の大まかな位置を検出
した後、物体表面近傍に閾値Gを設定し、検出した凹凸
の立ち下がり点Cもしくは立ち上がり点から出発し、そ
の両側で設定閾値Gを越える位置を凹凸のエッジH、J
として検出する。
Description
形状を測定する方法及び装置に係り、特に、走行する薄
鋼板表面上に加工される微小溝の形状を高精度で測定す
ることが可能な、表面形状測定方法及び装置に関する。
その物体が持つ機能を向上する試みとして、電磁鋼板の
表面に微小な溝加工を行うことにより、低鉄損化を図る
試み等がある。このような鋼板では、表面に加工される
微小溝の形状が品質上重要であり、微小溝の形状をオン
ラインで連続測定し、操業状態の管理及び製品品質の保
証を常時行うことが強く要求されている。
0μm、溝深さが5〜50μmと非常に微小な溝加工が
連続的に行われているが、鋼板表面部における溝幅及び
鋼板表面からの最大溝深さが品質上重要であり、これら
を高速で高精度に測定することが非常に重要である。
形状を測定する場合、従来技術として、まず、特開昭6
1−159102、特開昭61−217707、特開昭
63−84851、特公平4−74642、特開平4−
320907等に記載された光切断法を用いることが考
えられる。この光切断法では、測定対象に斜め方向から
スリット光を投射し、その像を撮像装置で撮像すること
により、断面形状を測定する。
は、例えば特公平6−54208に記載された漏洩磁束
法を用いることも考えられる。この漏洩磁束法では、直
流電磁石等により測定対象を磁化し、微小溝部で発生す
る漏洩磁場を感磁性素子により検出し、出力信号電圧の
大きさから溝深さを算出する。
ば特公平6−10607や特開平8−20227に記載
された閾値法がある。この閾値法では、例えば光切断法
によって得た断面形状中の溝部に適当な閾値を設定し、
閾値以下で挟まれる部分を溝部として、その幅を算出す
る。
断面形状測定方法を、走行する鋼板表面上の微小な溝断
面形状の測定に適用する場合、次のような問題点を有し
ていた。
れた光切断法では、対象となる溝の深さが数十μmであ
るため、倍率の高い拡大レンズを用いて撮像する必要が
ある。ところが、倍率の高い拡大レンズを用いた場合に
は、測定面までの距離が十分に取れず、更に、被写界深
度が浅くなるため、鋼板走行時の振動により誤差が大き
くなる等の問題があり、オンライン測定には適さない。
洩磁束法では、感磁性素子から出力される信号電圧に対
して、溝深さ−信号電圧の特性テーブルから溝深さを算
出するため、予め溝幅を別の手段で測定しておく必要が
あり、溝幅及び溝深さの同時測定ができない。更に、溝
幅を予め測定してしまうため、操業中に溝幅が大きく変
動した場合には、溝深さ測定の誤差となる。
227等に記載された閾値法では、溝部の幅を高精度で
検出するために、図1に例示する如く、閾値を物体表面
からの溝深さの例えば95%以上に高く設定した場合、
表面粗度等による影響で、加工溝以外の部分をエッジと
して誤検出する可能性が高くなる。このような誤検出を
無くすために、図2に示す如く、閾値を物体表面からの
溝深さの40〜80%に下げた場合は、傾斜角度が緩や
かな溝に対しては、表面近傍における溝エッジ位置から
大きくずれた位置をエッジとして検出してしまう。従っ
て、検出される溝幅が実際の溝幅よりかなり狭くなり、
電磁鋼板に加工される溝のように、表面近傍における溝
幅が品質上重要である場合には適さない。
くなされたもので、走行する物体表面上に加工される凹
凸の形状を高精度で測定することを課題とする。
凹凸の形状を測定する方法において、物体表面に対して
凹凸の幅方向へ相対的に移動するように配置した変位計
と物体の間の変位量を測定することにより凹凸の断面形
状を取得し、取得した断面形状から凹凸立ち下がり点も
しくは立ち上がり点を検出し、検出した凹凸立ち下がり
点もしくは立ち上がり点から出発し、物体表面近傍に設
定した閾値を越える位置を凹凸のエッジとして検出し、
検出した凹凸のエッジから凹凸の幅を計算し、更に物体
表面からの凹凸深さもしくは高さを算出するようにし
て、前記課題を解決したものである。
がり点を、断面形状の局部的な勾配が設定値を越えたこ
とから検出するようにしたものである。
物体表面に対して凹凸の幅方向へ相対的に移動するよう
に配置した変位計と、物体と変位計の間の変位量を測定
することにより凹凸の断面形状を取得する手段と、取得
した断面形状から凹凸立ち下がり点もしくは立ち上がり
点を検出する手段と、物体表面近傍に閾値を設定する手
段と、検出した凹凸立ち下がり点もしくは立ち上がり点
から出発し、前記設定閾値を越える位置を凹凸のエッジ
として検出する手段と、検出した凹凸のエッジから凹凸
の幅を算出する手段と、物体表面からの凹凸深さもしく
は高さを算出する手段とを用いて構成したものである。
るにあたり、2段階の手順を踏む。即ち、まず第1段階
で、断面形状から凹凸の立ち下がり点もしくは立ち上が
り点の一方を検出し、凹凸の大まかな位置を検出する。
次に第2段階として、物体表面近傍に閾値を設定し、検
出した凹凸の立ち上がり点もしくは立ち下がり点から出
発し、その両側で前記設定閾値を越える位置を凹凸のエ
ッジとして検出する。このような2段階構成を取ること
で、第2段階での閾値を高く設定することが可能とな
り、表面近傍における凹凸エッジ位置を高精度で検出す
ることが可能となる。又、このように閾値を高く設定す
る場合でも、表面粗度等の影響により凹凸以外の部分を
誤検出することが無くなる。
り点を、断面形状の局部的な勾配が設定値を越えたこと
から検出するようにした場合には、パルス状のノイズに
よる影響を排除できる。
施形態を詳細に説明する。
ック図であり、図4は、本実施形態で凹部の形状測定を
対象とした場合に、凹部エッジが検出される様子を概念
的に示す線図である。
物体、例えば鋼板10の表面に対して凹凸の幅方向(例
えば図3の矢印Aに示す左右方向)へ相対的に移動する
ように配置したレーザ式変位計12と、鋼板10と変位
計12の間の変位量を測定することにより、凹凸の断面
形状を取得するデータ取り込み装置14と、取得した断
面形状から凹凸立ち下がり点もしくは立ち上がり点を検
出する凹凸立ち下がり(立ち上がり)点検出装置16
と、該凹凸立ち下がり(立ち上がり)点検出装置16で
検出した凹凸立ち下がり(立ち上がり)点から十分離れ
た平坦部の平均値を鋼板の表面高さ位置として算出する
表面高さ位置算出装置18と、前記凹凸立ち下がり(立
ち上がり)点を含む凹部の最小値(溝形状を検出する場
合)又は凸部の最大値(凸形状を検出する場合)を算出
する凹部最小値(凸部最大値)算出装置20と、前記表
面高さ位置算出装置18の出力と凹部最小値(凸部最大
値)算出装置20の出力の差から、凹部深さ(又は凸部
高さ)を算出する凹部深さ(凸部高さ)算出装置22
と、該凹部深さ(凸部高さ)算出装置22で求めた凹部
深さ(凸部高さ)に対する比率から閾値を設定する閾値
設定装置24と、該閾値設定装置24により設定された
閾値を用いて、前記凹凸立ち下がり(立ち上がり)点検
出装置16で検出された凹凸立ち下がり(立ち上がり)
点の両側で、該設定閾値を越える位置を凹凸のエッジと
して検出する凹凸エッジ位置検出装置26と、該凹凸エ
ッジ位置検出装置26で求めたエッジ間のデータ数から
凹部(凸部)の幅を算出する凹凸幅算出装置28と、前
記凹部深さ(凸部高さ)算出装置22で求めた凹部深さ
(凸部高さ)、及び、前記凹凸幅算出装置28で求めた
凹凸幅を表示する表示装置30を用いて構成されてい
る。
例にとって、図4を参照しながら、本実施形態の作用を
説明する。
位計12を凹凸の幅方向へ相対的に移動しながら、所定
間隔でデータ取り込み装置14により変位量のデータを
順次取り込む。
出装置16において、データ取り込み装置14で取得し
た断面形状Bから凹部立ち下がり点Cを検出する。本実
施形態の場合、断面形状の局部的な下り勾配が設定値を
越えた位置、例えば一定データ数以内に一定高さ以上変
位が降下する位置を、凹部の立ち下がり点として検出し
ているので、パルス状のノイズによる影響を受けること
無く、凹部立ち下がり点を検出することができる。な
お、表面粗度の影響をエッジとして誤検出することが無
いように、図2に示した如く、比較的低く設定した閾値
を用いて、閾値法で凹部立ち下がり点を検出することも
可能である。又、凹部形状を測定する場合であっても、
上り勾配が設定を越えた位置から凹部立ち上がり点を検
出するようにしてもよい。
て、凹凸立ち下がり(立ち上がり)点検出装置16で求
められた凹部立ち下がり点Cから十分に離れた平坦な部
分の平均値を求め、表面高さ位置Dを得る。
20により、凹部最小値Eを求め、凹部深さ(凸部高
さ)算出装置22において、表面高さ位置算出装置18
で求められた表面高さ位置Dと、凹部最小値(凸部最大
値)算出装置20で求められた凹部最小値Eの差から、
凹部深さFを算出する。
深さ(凸部高さ)算出装置22で求められた凹部深さF
に対する比率から閾値Gを設定する。本実施形態では、
閾値Gを凹部深さFの98%に設定している。本実施形
態においては、レーザ式変位計12で検出した実際の凹
部深さFに対する比率により閾値を設定しているので、
実際の凹部形状に即した高精度の閾値設定が可能であ
る。なお、閾値の設定比率や設定方法はこれに限定され
ず、例えば、凹部深さFを求めることなく、表面高さ位
置Dから一定の深さで閾値Gを設定することも可能であ
る。
て、凹凸立ち下がり(立ち上がり)点検出装置16で検
出した凹部立ち下がり点Cから出発し、その両側におい
て、閾値設定装置24で設定した閾値Gを越える位置ま
でデータを読み、凹部のエッジ始点H及びエッジ終点J
を検出する。
凸エッジ位置検出装置26で求めたエッジH、J間のデ
ータ数から凹部の幅を算出する。
(凸部高さ)算出装置22で求めた凹部深さFと、凹凸
幅算出装置28で求めた凹部の幅を出力表示する。
を例にとって本実施形態の作用を説明しているが、凸部
形状を測定する場合にも、本実施形態は同様に適用可能
である。
用いて物体と変位計間の変位量を測定しているので、高
精度の変位検出が可能である。なお、物体表面の形状を
検出する手段はこれに限定されず、レーザ以外の手段を
用いて物体表面の形状信号を得ることも可能である。
高速で走行する鋼板等の物体表面上の凹凸形状を、誤検
出することなく高精度で測定することが可能となる。
に、加工溝以外の部分が誤検出される様子を示す線図
くずれた位置が検出される様子を示す線図
様子を示す線図
Claims (3)
- 【請求項1】物体表面上の凹凸の形状を測定する方法に
おいて、 物体表面に対して凹凸の幅方向へ相対的に移動するよう
に配置した変位計と物体の間の変位量を測定することに
より凹凸の断面形状を取得し、 取得した断面形状から凹凸立ち下がり点もしくは立ち上
がり点を検出し、 検出した凹凸立ち下がり点もしくは立ち上がり点から出
発し、物体表面近傍に設定した閾値を越える位置を凹凸
のエッジとして検出し、 検出した凹凸のエッジから凹凸の幅を計算し、更に物体
表面からの凹凸深さもしくは高さを算出することを特徴
とする表面形状測定方法。 - 【請求項2】請求項1において、前記凹凸立ち下がり点
もしくは立ち上がり点を、断面形状の局部的な勾配が設
定値を越えたことから検出するようにしたことを特徴と
する表面形状測定方法。 - 【請求項3】物体表面上の凹凸の形状を測定する装置に
おいて、 物体表面に対して凹凸の幅方向へ相対的に移動するよう
に配置した変位計と、 物体と変位計の間の変位量を測定することにより凹凸の
断面形状を取得する手段と、 取得した断面形状から凹凸立ち下がり点もしくは立ち上
がり点を検出する手段と、 物体表面近傍に閾値を設定する手段と、 検出した凹凸立ち下がり点もしくは立ち上がり点から出
発し、前記設定閾値を越える位置を凹凸のエッジとして
検出する手段と、 検出した凹凸のエッジから凹凸の幅を算出する手段と、 物体表面からの凹凸深さもしくは高さを算出する手段
と、を備えたことを特徴とする表面形状測定装置。
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---|---|---|---|
JP24242696A JP3686182B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 表面形状測定方法及び装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24242696A JP3686182B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 表面形状測定方法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1089939A true JPH1089939A (ja) | 1998-04-10 |
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ID=17088937
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JP24242696A Expired - Fee Related JP3686182B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 表面形状測定方法及び装置 |
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-
1996
- 1996-09-13 JP JP24242696A patent/JP3686182B2/ja not_active Expired - Fee Related
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