JP2013246125A - 表面形状測定方法および表面形状測定装置 - Google Patents

表面形状測定方法および表面形状測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】変位計で測定した物体表面の変位データのみを用いて、この変位データ中の外乱を排除し、物体表面に加工された溝の寸法を精度良く測定する表面形状測定方法を提供する。
【解決手段】物体の表面を走査して取得した変位データを探索して物体表面に加工された溝を含む物体表面の概略範囲を検出する溝概略範囲検出ステップSTP2と、概略範囲に含まれる溝の溝始点および溝終点を算出する溝幅算出ステップSTP3と、溝始点と溝終点の中央位置から溝幅の所定割合の幅の範囲に限定した変位データの最小値を算出する最深位置検出ステップと、最深位置検出ステップで算出された前記変位データの最小値と前記物体表面の高さとの差を前記物体表面に加工された溝の深さとして算出する溝深さ算出ステップSTP4とを含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、物体の表面に加工された溝の寸法を測定する表面形状測定方法および表面形状測定装置に関する。
物体の表面に凹凸パターンの加工を施し、この凹凸パターンにより物体が持つ機能を向上させる技法が数多く存在する。例えば、電磁鋼板では、表面に微小な溝加工を行うことにより、その電磁鋼板を低鉄損化する技法が知られている。このような物体が持つ機能を向上させるために行う物体の表面加工では、表面に加工される凹凸パターンの形状がその物体の品質に直接的に影響する。このため、表面に加工される凹凸パターンの形状を精度よく測定することは、製造工程の管理および製品品質の保証を行う際に非常に重要となっている。
例えば特許文献1には、製造ライン上で物体表面の凹凸形状を連続的に測定する表面形状測定方法が記載されている。この表面形状測定方法は、物体に対して相対的に移動するように配置された変位計により、変位計と物体との間の変位量を測定して断面形状を取得し、このように取得した断面形状から凹凸の深さ(または高さ)および幅を算出するものである。
また、特許文献2には、光学式変位計(レーザ変位計)を用いる表面形状測定方法において、変位信号に加えて反射光強度信号に基いて溝の深さおよび幅の測定を行う技術が記載されている。特許文献2に記載の技術は、溝の傾斜部にて検出される変位信号の異常値を反射光強度信号に基いて排除し、溝の深さおよび幅の測定を行う技術である。
特開平10−89939号公報 特開2011−99729号公報
しかしながら、特許文献2に記載の表面形状測定方法は、光学式変位計から得る情報として変位信号の他に反射光強度信号をも必要とする。そのため、特許文献2に記載の表面形状測定方法は、反射光強度信号の出力がない光学式変位計や、照射光の強度や受光ゲインを調整して十分な反射光強度を得るようにした機能を持つタイプの光学式変位計には適用され得ない。
また、微小な溝の形状を三角測距式の光学式変位計で測定する場合、溝の傾斜部では受光量が不足して測定値が不安定になりやすいという問題に加え、照射光や受光ゲインの調整を行うタイプの変位計では、受光量不足にはなり難い代わりに、溝の傾斜部への照射光が溝の内部で多重反射した2次的な反射光も受光することにより、溝傾斜部の形状が誤認識される現象が発生する。このような誤認識が発生した場合、実際の溝の深さよりも深い異常な変位が観測されることが多く、特許文献1に記載の表面形状測定方法では、直接的に溝の深さの誤測定となってしまう問題があった。
また、鋼板の表面を光学式変位計で測定した場合、表面に加工された溝の寸法に対して比較的大きなノイズが生じることがある。その場合、特許文献1に記載の表面形状測定方法では、溝形状(凹形状)とは逆の凸方向に生じるノイズによって溝の位置の検出を誤りやすい問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、変位計で測定した物体表面の変位データのみを用いて、この変位データ中の外乱を排除し、物体表面に加工された溝の寸法を精度良く測定することができる表面形状測定方法および表面形状測定装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の表面形状測定方法は、物体表面に光線を照射して測定を行う光学式変位計により前記物体表面を走査して、前記光学式変位計に対する前記物体表面の変位データを取得する変位データ取得ステップと、前記変位データを探索して前記物体表面に加工された溝を含む物体表面の概略範囲を検出する溝概略範囲検出ステップと、前記概略範囲に含まれる前記溝の溝始点および溝終点を算出する溝幅算出ステップと、前記溝始点と前記溝終点の中央位置から前記溝幅の所定割合の幅の範囲に限定した前記変位データの最小値を算出する最深位置検出ステップと、前記最深位置検出ステップで算出された前記変位データの最小値と前記物体表面の高さとの差を前記物体表面に加工された溝の深さとして算出する溝深さ算出ステップとを含むことを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の表面形状測定装置は、物体表面に光線を照射して測定を行う光学式変位計により前記物体表面を走査して、前記光学式変位計に対する前記物体表面の変位データを取得する変位データ取得部と、前記変位データを探索して前記物体表面に加工された溝を含む物体表面の概略範囲を検出する溝概略範囲検出部と、前記概略範囲に含まれる前記溝の溝始点および溝終点を算出する溝幅算出部と、前記溝始点と前記溝終点の中央位置から前記溝幅の所定割合の幅の範囲に限定した前記変位データの最小値を算出する最深位置検出手段と、前記最深位置検出手段で算出された前記変位データの最小値と前記物体表面の高さとの差を前記物体表面に加工された溝の深さとして算出する溝深さ算出手段とを備えることを特徴とする。
本発明にかかる表面形状測定方法および表面形状測定装置は、変位計で測定した物体表面の変位データのみを用いて、この変位データ中の外乱を排除し、物体表面に加工された溝の寸法を精度良く測定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定装置の構成例を示す概略図である。 図2は、鋼板上に加工された溝の傾斜部へ照射されたレーザ光の反射の様子を表現した模式図である。 図3は、本発明の実施形態にかかる信号処理装置の内部処理を示す機能ブロック図である。 図4は、溝概略範囲抽出部が抽出する溝概略範囲における変位データを示すグラフである。 図5は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法の全体の流れを示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝概略範囲検出の方法を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝概略範囲検出の様子を示す概念図である。 図8は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝幅算出の方法を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝幅算出の様子を示す概念図である。 図10は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝深さ算出の方法を示すフローチャートである。 図11は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝深さ算出の様子を示す概念図である。
以下に、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法および表面形状測定装置について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
[表面形状測定装置]
図1は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定装置1の構成例を示す概略図である。本発明の実施形態にかかる表面形状測定装置1は、製造ライン上を搬送される鋼板Sの表面に加工された溝の形状を測定する装置である。図1に示されるように、本発明の実施形態にかかる表面形状測定装置1は、変位計ヘッド2と、変位計コントローラ3と、信号処理装置4と、ローラエンコーダ5と、表示装置6とを備える。
変位計ヘッド2は、内部にレーザ光源21と、集光レンズ22と、光ポジションセンサ23と、結像レンズ24とを備えた三角測距式の変位計である。レーザ光源21から射出されたレーザ光25は、集光レンズ22を介してスポット光もしくはスリット光として鋼板Sの表面に照射され、鋼板Sからの反射光26は、結像レンズ24を介して光ポジションセンサ23の受光面に結像される。
図1に示されるように、変位計ヘッド2は、レーザ光源21から射出されたレーザ光25を鋼板Sに対して垂直に照射し、光ポジションセンサ23にて反射光26を一定の角度をなして検出する構成である。この構成の場合、鋼板Sの表面と変位計ヘッド2との間の距離が変化すると、光ポジションセンサ23に結像される反射光26の受光位置が変化する。すなわち、図1に示される表面形状測定装置1は、光ポジションセンサ23における反射光26の受光位置を読み取ることにより、鋼板Sの表面と変位計ヘッド2との間の距離を測定する構成である。
変位計コントローラ3は、変位計ヘッド2への電源供給とヘッド内部の構成部品への制御信号出力とを行いながら、光ポジションセンサ23の出力信号を読み取り、鋼板Sの表面と変位計ヘッド2との間の距離を算出する。その後、変位計コントローラ3は、算出された鋼板Sの表面と変位計ヘッド2との間の距離を変位信号として信号処理装置4へ出力する。
光ポジションセンサ23には、例えばPSD(Position Sensitive Detector)、CCD、CMOSなどの受光素子が用いられる。光ポジションセンサ23としてPSDを用いた場合、反射光26を受光した受光素子の両端から2つの電流IおよびIが出力される。変位計コントローラ3は、この2つの電流IおよびIを用いて(I−I)/(I+I)を算出し、この値から反射光26を受光した重心位置を求める。また、光ポジションセンサ23としてCCDまたはCMOSを用いた場合、これらの受光素子は小さなフォトダイオードのアレイであるので、受光素子上の受光強度分布が得られる。その場合、変位計コントローラ3は、受光強度分布の重心位置またはピーク位置等により鋼板Sの表面と変位計ヘッド2との間の距離を算出する。
信号処理装置4は、変位計コントローラ3から出力された変位信号と、鋼板Sを搬送するローラに設けられたローラエンコーダ5から出力されたパルス信号とから、鋼板S全体における鋼板Sの変位データを復元し、この変位データから鋼板Sの表面に加工された溝の形状を算出する装置である。ここで言う鋼板Sの変位データとは、鋼板Sの表面における垂直方向の変位量に関するデータである。つまり、鋼板Sの変位データは、鋼板Sの表面と変位計ヘッド2との間の距離を、ある基準となる距離からの差を算出することにより求められるデータである。
なお、図1に示される表面形状測定装置1は、紙面の都合上、単一の変位計ヘッド2のみを備えるものとして図示されているが、複数の変位計ヘッド2を鋼板Sの幅方向(図中Z方向)に配列すれば、信号処理装置4は、鋼板S全体における変位データを復元することができる。また、単一の変位計ヘッド2を鋼板Sの幅方向(図中Z方向)に走査可能に構成することによっても、信号処理装置4は、鋼板S全体における変位データを復元することができる。
表示装置6は、信号処理装置4が算出した鋼板Sの表面に加工された溝の形状(特に溝幅および溝深さ)を表示する装置である。例えば、表示装置6は、CRT画面表示装置であり、オペレータが鋼板Sの上に加工された溝の形状が規定どおりであるか否かを判別するのに用いられる。
ここで、図2を参照しながら、鋼板S上に加工された溝11に照射されたレーザ光25が反射する際の様子を説明する。
図2は、鋼板S上に加工された溝の傾斜部へ照射されたレーザ光25の反射の様子を表現した模式図である。図2(a)は、鋼板S上に加工された溝の傾斜部へ照射されたレーザ光25の多重反射による反射光26の軌跡を表現した模式図であり、図2(b)は、図2(a)の矢印Vの方向から見た図であり、多重反射による反射光26が、光ポジションセンサ23に溝の深さを誤認識させる仕組みを示した模式図である。
図2(a)に示されるように、鋼板S上に加工された溝の傾斜部へ照射されたレーザ光25は、溝11の傾斜部(図中位置P)でのみ反射して光ポジションセンサ23へ入射する反射光26aと、溝11の傾斜部(図中位置P)で反射した後に底部(図中位置P)でさらに反射して光ポジションセンサ23へ入射する反射光26bとがある。そして、図2(a)に示されるように、傾斜部(図中位置P)で反射した反射光26aの光ポジションセンサ23における受光位置(図中位置P)と、底部(図中位置P)で反射した反射光26bの光ポジションセンサ23における受光位置(図中位置P)とでは、光ポジションセンサ23上の位置が異なっている。
その結果、図2(b)に示されるように、従来の表面形状測定装置では、鋼板S上に加工された溝11の深さを誤認識することがある。図2(b)に示されるように、三角測距法では、光ポジションセンサ23における受光位置が図中位置Pである場合、鋼板Sの高さ(または深さ)の位置が図中位置Pであると認識し、光ポジションセンサ23における受光位置が図中位置Pである場合、鋼板Sの高さ(または深さ)の位置が図中位置Pであると認識される。その結果、三角測距法では、多重反射が発生してしまうと、本来の鋼板Sの高さ(または深さ)の位置が図中位置Pであるにも拘らず、鋼板Sの高さ(または深さ)の位置が図中位置Pであると誤認識してしまうのである。
そこで、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法および表面形状測定装置では、信号処理装置4における信号処理方法に工夫をすることにより、多重反射による誤認識を排除する。
[信号処理装置]
図3は、本発明の実施形態にかかる信号処理装置4の内部処理を示す機能ブロック図である。図3に示されるように、本発明の実施形態にかかる信号処理装置4は、変位データ取得部41と、第1フィルタ処理部42と、溝概略範囲検出部43と、溝概略範囲抽出部44と、第2フィルタ処理部45と、溝幅算出部46と、溝深さ算出部47とを備える。
変位データ取得部41は、変位計コントローラ3から変位信号を受信してA/D変換などを行うと同時に、ローラエンコーダ5からは鋼板Sが一定距離進む毎に発生するパルス信号を受信して鋼板Sの走行速度あるいは走行位置を解析する。その結果、変位データ取得部41は、変位計コントローラ3から受信した変位信号から鋼板S上の変位データY(X)を復元する。ここで、Xは鋼板S上の搬送方向の位置座標を意味し、Yは鋼板Sの高さ方向の位置座標を意味する(図1参照)。なお、鋼板Sには、幅方向の位置座標Zも存在するが、以下の説明では、幅方向の位置座標Zを一点に固定して説明を行う。
変位データY(X)における鋼板S上のサンプル点間隔ΔXは、A/D変換の一定の時間間隔とローラエンコーダ5が発生するパルス信号の時間間隔とにより定まる。ローラエンコーダ5が発生するパルス信号の間隔は、その時間間隔中に鋼板Sが進む距離を意味し、A/D変換の時間間隔は、変位データY(X)のサンプル点が生成される間隔を意味する。よって、A/D変換の時間間隔の間に含まれるパルス信号の頻度により、鋼板S上のサンプル点間隔ΔXが定まる。なお、ローラエンコーダ5からのパルス信号の時間間隔が十分に短い間隔であれば、変位データ取得部41は、このパルス信号に同期してA/D変換を行うことにより、鋼板S上のサンプル点間隔ΔXを定めることもできる。
第1フィルタ処理部42は、変位データ取得部41で取得した変位データY(X)に対して、必要に応じてフィルタ処理を行って第1フィルタ後の変位データY(X)を生成する。変位データY(X)には、鋼板S表面の粗さ等に起因する測定ノイズが含まれるので、こういったノイズ除去の目的で、移動平均フィルタなどの線形ローパスフィルタ、あるいはメディアンフィルタを適用する。さらには、複数のフィルタを組み合わせても良い。
また、変位データ取得部41で取得した変位データY(X)は、溝断面形状に比べて比較的長周期の振動成分も含むことが多い。この比較的長周期の振動成分は、鋼板Sのパスライン変動や測定系の機械振動により発生する。この比較的長周期の振動成分を除去するため、第1フィルタ処理部42にハイパスフィルタをさらに組み合わせることも可能である。なお、フィルタ次数(移動平均フィルタでは平均値を計算する範囲、メディアンフィルタでは中央値を計算する範囲)は、鋼板S上での影響範囲が一定となるように決定される(つまり、サンプリング間隔ΔXに反比例させる)。このようにフィルタ次数を決定することにより、サンプリング間隔ΔXが異なる場合でもフィルタの効果を同じに保つことが可能となる。
溝概略範囲検出部43は、第1フィルタ処理部42にてフィルタ処理した変位データY(X)より溝の概略範囲を検出する手段である。溝の概略範囲とは、溝の凹形状の立下り始める位置(立下り点:X)から立上りが完了する位置(立上り点:X)までの区間であり、同区間中には単一の溝断面形状が含まる。溝概略範囲検出部43が行う溝の概略範囲を検出する方法は、第1フィルタ処理部42にてフィルタ処理した変位Y(X)の局所的変化量を分析することにより実行される。この変位Y(X)の局所的変化量を分析する方法は、図6および図7を参照しながら、後に詳述するものとする。
溝概略範囲検出部43にて溝概略範囲(すなわち立下り点Xから立上り点Xまでの範囲)が検出された後、溝概略範囲抽出部44が、溝概略範囲を含む所定の範囲を変位データY(X)から抽出する。具体的には、溝概略範囲抽出部44は、溝概略範囲の始点を概略始点Xsおよび終点を概略終点Xとした場合、X=X−DsurfからX=X+Dsurfまでの範囲を抽出する。ただし、Dsurf(>0)は所定の値である。図4は、溝概略範囲抽出部44が抽出する溝概略範囲における変位データY(X)を示すグラフである。図4に示されるように、変位データY(X)における概略始点Xから立下り点Xおよび立上り点Xから概略終点Xの範囲は、溝(立下り点Xから立上り点X)前後における、本来の鋼板Sの表面の高さを示している。
溝概略範囲抽出部44により溝概略範囲が抽出された変位データY(X)は、(必要に応じて)第2フィルタ処理部45により第2のフィルタ処理が施され、第2フィルタ後の変位データY(X)が生成される。
溝概略範囲が抽出された変位データY(X)に施されるフィルタは、以降の処理において検出した溝の溝幅および溝深さを算出するためのノイズ除去を目的とするものである。したがって、第2フィルタ処理部45には、溝のエッジ部において形状が保存されやすい(形状の鈍りが少ない)メディアンフィルタが最も好適である。レーザ変位計の特性によっては、第2フィルタ処理部45に移動平均フィルタ等の線形のローパスフィルタなどを用いることも好適である。
次に、第2フィルタ処理部45においてノイズ除去された変位データY(X)は溝幅算出部46へ送られて、溝幅算出部46が溝の概略範囲に含まれる溝の溝幅を算出する。溝幅算出部46が溝の溝幅を算出する方法は、後に図8および図9を参照しながら説明する。
一方、第2フィルタ処理部45においてノイズ除去された変位データY(X)は溝深さ算出部47へ送られて、溝深さ算出部47が溝の概略範囲に含まれる溝の深さを算出する。この際、溝深さ算出部47が溝の概略範囲に含まれる溝の深さを算出するために、概略範囲に含まれる溝の始点Xmsおよび終点Xmeの情報が必要となる。そこで、溝深さ算出部47は、溝幅算出部46が算出した溝の始点Xmsおよび終点Xmeの情報を取得する。
さらに、溝深さ算出部47が溝の概略範囲に含まれる溝の深さを算出するために、鋼板Sの表面の高さの情報も必要となる。溝深さ算出部47は、溝幅算出部46が算出した鋼板Sの表面の高さの情報を取得することもできるし、変位データY(X)から直接算出することもできる。なお、溝深さ算出部47は、溝幅算出部46が算出した溝の始点Xmsおよび終点Xmeの情報を取得するのではなく、溝概略範囲検出部43が検出した溝概略範囲の始点Xおよび終点Xの情報を取得することでも同様の機能を果たすことができる。溝深さ算出部47が溝の深さを算出する方法は、後に図10および図11を参照しながら説明する。
溝幅算出部46および溝深さ算出部47によって鋼板Sの溝の溝幅Wおよび溝深さDが算出された後、この溝幅Wおよび溝深さDは、表示装置6によって表示される。
[表面形状測定方法]
次に、図5から図11を参照しながら、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法について説明する。
図5は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法の全体の流れを示すフローチャートである。図5に示されるように、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法は、大きく分けて、変位データ取得ステップ(ステップSTP1)と、溝概略範囲検出ステップ(ステップSTP2)と、溝幅算出ステップ(ステップSTP3)と、溝深さ算出ステップ(ステップSTP4)とを有する。変位データ取得ステップ(ステップSTP1)は表面形状測定方法の前提となる通常の処理であるので、以下では、溝概略範囲検出ステップ(ステップSTP2)と、溝幅算出ステップ(ステップSTP3)と、溝深さ算出ステップ(ステップSTP4)とに分けて、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法について説明する。
図6は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝概略範囲検出の方法を示すフローチャートであり、図7は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝概略範囲検出の様子を示す概念図である。図8は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝幅算出の方法を示すフローチャートであり、図9は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝幅算出の様子を示す概念図である。図10は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝深さ算出の方法を示すフローチャートであり、図11は、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝深さ算出の様子を示す概念図である。
以下、溝概略範囲検出ステップ(ステップSTP2)についての説明を行う。図6に示されるように、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝概略範囲検出の方法では、溝概略範囲検出部43が立下り点の探索を行い(ステップS1)、さらに立上がり点の探索を行う(ステップS2)。ステップS1およびステップS2にて、溝概略範囲を示す形状の立下り点および立上り点は変位データY(X)の局所的変化量により、以下のように決定される。
すなわち、図7(a)に示されるように、溝概略範囲検出部43は、変位データY(X)の一方(例えば鋼板Sの搬送方向)より立下り点の探索を行う場合、現在の探索位置(X)と一定距離(Ddiff(ただしDdiff>0))だけ進んだ位置の変位データYの差が所定値(−Ydiff(ただしYdiff>0))以下となる位置を立下り点Xと定める(図中位置P)。
上記立下り点Xを数式で表現した場合、下記(数式1)を満たす初めての点Xが立下り点Xである。なお、(数式1)の左辺は変位の局所的変化量を示している。
(X+Ddiff)−Y(X)≦−Ydiff (数式1)
さらに、図7(a)に示されるように、溝概略範囲検出部43は、立下り点を検出した位置から立上り点の探索を開始する。溝概略範囲検出部43は、一定距離Ddiffだけ離れた2点を比較しながら探索し、下記(数式2)を満たすX(図中位置P)を経過した後、下記(数式3)を満たすX(図中位置P)を検出し、そして位置X=X+Ddiffを立上り点と定める(図中位置P)。
(X+Ddiff)−Y(X)≧Ydiff (数式2)
(X+Ddiff)−Y(X)<Ydiff (数式3)
次に、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝概略範囲検出の方法では、溝概略範囲検出部43が、上述のように探索された立下り点Xおよび立上り点Xが単一の溝の両側を示すか否かを2段階の判定条件により判定する。
まず第1判定として、溝概略範囲検出部43は、立下り点Xと立上り点Xが所定距離以内にあるかを判定する(ステップS3)。すなわち、溝概略範囲検出部43は、所定距離をDとした場合、下記(数式4)が成立することを判定する。
−X≦D (数式4)
上記(数式4)の条件を満たさない場合(ステップS3:No)、溝概略範囲検出部43は、探索位置を立上り点Xより所定距離Dだけ戻し(すなわち、探索位置をX−Dとする)、再度ステップS1の立下り点の探索からやり直す(ステップS4)。
図7(b)は、第1判定によって立下り点の検出位置が修正される例である。図7(b)に示されるように変位データY(X)において凸形状が観測される場合がある。凸形状の発生原因としては、鋼板Sの表面に微小なゴミや溝以外の凹凸が存在する場合や、レーザ変位計の変位信号へのノイズ混入等が考えられる。このような凸形状が変位データY(X)に存在すると、図中位置P10のように凸形状部において立下り点が検出されてしまう。その後、溝概略範囲検出部43が立上り点を探索した場合、図中位置P10に対応する立ち上がり点として、図中位置P11を検出することになってしまう。
そこで第1判定では、図7(b)に示されるように変位データY(X)が凸形状を有する場合の誤判定を排除するために、以下の処理が行われる。すなわち、第1判定では、検出された立下り点Xと立上り点Xとの間の距離が所定値Dより小さいか否かを判定する。なお、この所定値Dは、鋼板Sに加工された溝の幅から設定される設定値である。
例えば、図7(b)に示される変位データY(X)では、立下り点X(図中位置P10)と立上り点X(図中位置P11)との間の距離は、所定値Dよりも大きい。したがって、図中位置P10が誤検出であると判定され、溝概略範囲検出部43は、立上り点X(図中位置P11)より所定値Dだけ戻った図中位置P12より、立下り点を再探索する。すると、立上り点X(図中位置P11)と対をなす本来検出されるべき図中位置P13が立ち下り点として検出される。
一方、上述(数式4)の条件を満たす場合(ステップS3:Yes)、溝概略範囲検出部43は、第2判定として、立下り点Xと立上り点Xでの変位量の差が所定値以内にあるかを判定する(ステップS5)。すなわち、溝概略範囲検出部43は、許容される変位差をYとして、下記(数式5)の条件を満たすか否かを判定する。
|Y(X)−Y(X)|<Y (数式5)
上記(数式5)の条件を満たさない場合(ステップS5:No)、溝概略範囲検出部43は、立上り点を検出した位置X(=X−Ddiff)の次の位置より、再度ステップS2の立上り点の探索をやり直す。
図7(c)は第2判定によって立上り点の検出位置が修正される例である。図7(c)では図2に示したような溝の傾斜面でのレーザ光25の2次的な反射現象によって、溝の底部よりも深い異常形状が変位データY(X)に観測されている。このような変位データY(X)においては、立下り点が図中位置P14で検出されたのち、異常形状のために立上り点が異常形状部直後の図中位置P15で誤検出される。
そこで、溝概略範囲検出部43は、第2判定により、立下り点と立上り点での変位データY(X)の値の差と許容値Yとを比較し、立上り点が誤検出であるか否かを判定する。すると、図7(c)の例では、立下り点と立上り点での変位データY(X)の値の差は、図中Dであるので、立上り点であると検出された図中位置P15が誤検出であることが判定される。よって、溝概略範囲検出部43は、図中位置P16(X−Ddiff)より再度立上り点を探索を再開し、立下り点である図中位置P14と対応する立上り点として図中位置P17を検出することができる。
一方、上記(数式5)の条件を満たす場合、溝概略範囲検出部43は、溝の概略範囲として、立下り点Xと立上り点Xを溝概略範囲抽出部44へ出力する。
以上のように、溝概略範囲検出ステップ(ステップSTP2)は、2段階の判定条件によって、立上り点と立下り点が単一の溝の概略存在範囲を正しく示すことを保証することが可能である。
以下、溝幅算出ステップ(ステップSTP3)についての説明を行う。図8に示されるように、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝幅算出の方法では、初めに溝幅算出部46が、溝近傍の表面高さYsurfを算出する(ステップS7)。ここで言う溝近傍とは、概略始点Xから立下り点Xおよび立上り点Xから概略終点Xの範囲のことであり、溝幅算出部46は、第2フィルタ後変位データY(X)についてこれらの範囲の平均値を算出して鋼板Sの表面高さYsurfを求める。
次に、溝幅算出部46は、鋼板Sの表面高さYsurfを基準にして溝のエッジを検出するためのエッジ検出用閾値Ythrを算出する(ステップS8)。すなわち、溝幅算出部46は、表面高さYsurfから深さが所定量になった位置を溝始点および溝終点として判定するためのエッジ検出用閾値Ythrを算出する。エッジ検出用閾値Ythrは、表面高さYsurfより所定値Lthr(≧0)だけ低い値、すなわち、Ythr=Ysurf−Lthrにより算出される。
続けて、溝幅算出部46は、Y(X)における立下り点Xと立上り点Xの間で最深位置(最小値)を探索した後(ステップS9)、その最深位置より両側に溝始点Xmsおよび終点Xmeを探索する(ステップS10)。すなわち、溝幅算出部46は、最深位置から立下り点方向へ探索して初めて閾値Ythrを超える位置として溝始点Xmsを検出する(図9参照)。同様に、溝幅算出部46は、最深位置から立上り点方向へ探索して初めて閾値Ythrを超える位置として溝終点Xmeを検出する(図9参照)。
最後に、溝幅算出部46は、溝始点Xmsと溝終点Xmeとの間隔を溝幅Wとして算出する(ステップS11)。すなわち、溝幅算出部46は、W=Xme−Xmsを計算する。
以下、溝深さ算出ステップ(ステップSTP4)についての説明を行う。図10に示されるように、本発明の実施形態にかかる表面形状測定方法における溝深さ算出の方法では、溝深さ算出部47が、溝始点Xmsと溝終点Xmeとから溝の中央部Wを算出する(ステップS12)。具体的には、溝深さ算出部47は、溝始点Xmsと溝終点Xmeとの中央位置を算出し、この中央位置から溝幅Wに対する所定割合Rの幅の範囲(つまりW×R)を溝の中央部Wとして算出する。
その後、溝深さ算出部47は、第2フィルタ後変位データY(X)を上述の溝の中央部Wの範囲に限定する(ステップS13)。そして、溝深さ算出部47は、この限定された範囲内における第2フィルタ後変位データY(X)の最小値を算出する(ステップS14)。
一方、溝深さ算出部47は、溝近傍の表面高さYsurfを算出する(ステップS15)。しかし、溝幅算出部46がすでに溝近傍の表面高さYsurfを算出しているので、溝深さ算出部47は、この溝近傍の表面高さYsurfを流用することができる。
最終的に、溝深さ算出部47は、溝近傍の表面高さYsurfから、ステップS14で算出した限定された範囲内における第2フィルタ後変位データY(X)の最小値までの距離を算出することにより、溝の深さDを算出する(ステップS16)。
上述のように、溝深さ算出部47が溝の深さDを算出することにより、図11(a)のように変位データに異常がない場合に限らず、図11(b)のような溝の傾斜部において異常値が発生している場合においても、その影響を受けず溝深さを正確に測定することが可能となっている。なお、探索区間幅の溝幅Wに対する割合は、溝傾斜部での異常値を回避可能な大きさに設定すればよい。例えば、溝幅Wに対し、30%から10%程度とすることが好ましい。
電磁鋼鈑に溝加工をするような例では、一定間隔で溝が連続的に加工されるので、変位データには通常複数の溝断面形状が含まれる。このような例に本発明の実施形態に係る表面形状測定方法を適用する場合、検出した溝の立上り点Xあるいは溝終点Xmsなどから、さらに次の溝形状部を検出・測定する一連のステップを繰り返し適用することで、変位データ中に含まれる多数の溝形状を連続的に測定することが可能である。
以上より、本発明の実施形態に係る表面形状測定方法は、鋼板Sに光線を照射して三角測距を行う変位計ヘッド2により鋼板Sの表面を走査して、変位計ヘッド2に対する鋼板Sの表面の変位データを取得する変位データ取得ステップと、変位データを探索して前記鋼板Sの表面に加工された溝を含む鋼板Sの表面の概略範囲を検出する溝概略範囲検出ステップと、概略範囲に含まれる溝の溝始点および溝終点を算出する溝幅算出ステップと、溝始点と溝終点の中央位置から溝幅の所定割合の幅の範囲に限定した変位データの最小値を算出する最深位置検出ステップと、最深位置検出ステップで算出された変位データの最小値と前記物体表面の高さとの差を物体表面に加工された溝の深さとして算出する溝深さ算出ステップとを含むので、変位計ヘッド2で測定した物体表面の変位データのみを用いて、この変位データ中の外乱を排除し、鋼板Sの表面に加工された溝の寸法を精度良く測定することができる。
1 表面形状測定装置
2 変位計ヘッド
3 変位計コントローラ
4 信号処理装置
5 ローラエンコーダ
6 表示装置
11 溝
21 レーザ光源
22 集光レンズ
23 光ポジションセンサ
24 結像レンズ
25 レーザ光
26 反射光
41 変位データ取得部
42 第1フィルタ処理部
43 溝概略範囲検出部
44 溝概略範囲抽出部
45 第2フィルタ処理部
46 溝幅算出部
47 溝深さ算出部

Claims (10)

  1. 物体表面に光線を照射して測定を行う光学式変位計により前記物体表面を走査して、前記光学式変位計に対する前記物体表面の変位データを取得する変位データ取得ステップと、
    前記変位データを探索して前記物体表面に加工された溝を含む物体表面の概略範囲を検出する溝概略範囲検出ステップと、
    前記概略範囲に含まれる前記溝の溝始点および溝終点を算出する溝幅算出ステップと、
    前記溝始点と前記溝終点の中央位置から前記溝幅の所定割合の幅の範囲に限定した前記変位データの最小値を算出する最深位置検出ステップと、
    前記最深位置検出ステップで算出された前記変位データの最小値と前記物体表面の高さとの差を前記物体表面に加工された溝の深さとして算出する溝深さ算出ステップと、
    を含むことを特徴とする表面形状測定方法。
  2. 前記溝幅算出ステップは、
    前記概略範囲の外側近傍における前記変位データから前記物体表面の高さを算出する表面高さ算出ステップと、
    前記物体表面の高さを基準にして前記物体表面に加工された溝の端部検出用閾値を設定する閾値設定ステップと、
    前記溝概略範囲における前記変位データの最小値となる位置から、前記走査方向の前側および後側に探索して、前記変位データの値が前記端部検出用閾値を初めて超える位置を前記溝の溝始点および溝終点として検出する端部検出ステップと、
    前記溝の溝始点および溝終点の間の距離を前記物体表面に加工された溝の幅として算出する差算出ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の表面形状測定方法。
  3. 前記溝概略範囲検出ステップは、
    前記変位データの走査方向より探索して前記変位データの局所的変化量が所定値を下回り始める位置を前記概略範囲の始点として検出する始点検出ステップと、
    前記概略範囲の始点より続けて探索して、前記変位データの局所的変化量が所定値を上回り終わる位置を前記概略範囲の終点として検出する終点検出ステップと、
    前記概略範囲の始点と前記概略範囲の終点との間の距離が所定距離以内にあるか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記概略範囲の始点と前記概略範囲の終点における前記変位データの値の差が所定範囲内であるか否かを判定する第2判定ステップと、
    前記第1判定ステップと前記第2判定ステップとにおいて真判定となったときのみ前記概略範囲の始点と前記概略範囲の終点を真判定とする判別ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表面形状測定方法。
  4. 溝概略範囲検出ステップは、
    前記変位データに第1のフィルタ処理を施した後に、前記物体表面に加工された溝を含む物体表面の概略範囲を検出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の表面形状測定方法。
  5. 前記第1のフィルタ処理は、線形フィルタ若しくはメディアンフィルタ、またはそれらの組合せであることを特徴とする請求項4に記載の表面形状測定方法。
  6. 前記溝幅算出ステップおよび前記溝深さ算出ステップは、
    前記変位データに第2のフィルタ処理を施した後に、前記溝の溝始点および溝終点の算出および前記溝の深さの算出を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の表面形状測定方法。
  7. 前記第2のフィルタ処理は、線形フィルタ若しくはメディアンフィルタ、またはそれらの組合せであることを特徴とする請求項6に記載の表面形状測定方法。
  8. 物体表面に光線を照射して測定を行う光学式変位計により前記物体表面を走査して、前記光学式変位計に対する前記物体表面の変位データを取得する変位データ取得部と、
    前記変位データを探索して前記物体表面に加工された溝を含む物体表面の概略範囲を検出する溝概略範囲検出部と、
    前記概略範囲に含まれる前記溝の溝始点および溝終点を算出する溝幅算出部と、
    前記溝始点と前記溝終点の中央位置から前記溝幅の所定割合の幅の範囲に限定した前記変位データの最小値を算出する最深位置検出手段と、
    前記最深位置検出手段で算出された前記変位データの最小値と前記物体表面の高さとの差を前記物体表面に加工された溝の深さとして算出する溝深さ算出手段と、
    を備えることを特徴とする表面形状測定装置。
  9. 前記溝幅算出部は、
    前記概略範囲の外側近傍における前記変位データから前記物体表面の高さを算出する表面高さ算出手段と、
    前記物体表面の高さを基準にして前記物体表面に加工された溝の端部検出用閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記溝概略範囲における前記変位データの最小値となる位置から、前記走査方向の前側および後側に探索して、前記変位データの値が前記端部検出用閾値を初めて超える位置を前記溝の溝始点および溝終点として検出する端部検出手段と、
    前記溝の溝始点および溝終点の間の距離を前記物体表面に加工された溝の幅として算出する差算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の表面形状測定装置。
  10. 前記溝概略範囲検出部は、
    前記変位データの走査方向より探索して前記変位データの局所的変化量が所定値を下回り始める位置を前記概略範囲の始点として検出する始点検出手段と、
    前記概略範囲の始点より続けて探索して、前記変位データの局所的変化量が所定値を上回り終わる位置を前記概略範囲の終点として検出する終点検出手段と、
    前記概略範囲の始点と前記概略範囲の終点との間の距離が所定距離以内にあるか否かを判定する第1判定手段と、
    前記概略範囲の始点と前記概略範囲の終点における前記変位データの値の差が所定範囲内であるか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第1判定手段と前記第2判定手段とにおいて真判定となったときのみ前記概略範囲の始点と前記概略範囲の終点を真判定とする判別手段と、
    を備えることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の表面形状測定装置。
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