JPH1089938A - 測定プレート用シート、測定プレート及び測定プレート用シートの貼付方法 - Google Patents

測定プレート用シート、測定プレート及び測定プレート用シートの貼付方法

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JPH1089938A
JPH1089938A JP24289696A JP24289696A JPH1089938A JP H1089938 A JPH1089938 A JP H1089938A JP 24289696 A JP24289696 A JP 24289696A JP 24289696 A JP24289696 A JP 24289696A JP H1089938 A JPH1089938 A JP H1089938A
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JP
Japan
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sheet
measurement
measurement plate
mark
bonding
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JP24289696A
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Inventor
Hiroshi Uno
博 宇野
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験面に傷がついた場合等でも、容易にメン
テナンスが可能な測定プレート用シート、測定プレート
及び測定プレート用シートの貼付方法を提供する。 【解決手段】 測定プレート本体には、請求項1乃至請
求項9のいずれかに記載の測定プレート用シートのシー
ト部材が側面の位置合わせ部に位置合わせマークが位置
合わせされた状態で接着され、被検査車両の車輪の回転
軸の中心に所定の位置関係で交換可能に取り付けられる
ので、正確なホイールアラインメント測定を行えるとと
もに、シート部材は容易に交換可能で、測定プレートを
繰り返し使用することができるため、メンテナンスの手
間を軽減し、メンテナンスコストを低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定プレート用シ
ート、測定プレート及び測定プレート用シートの貼付方
法に係り、特に車両基本特性計測装置において車両駆動
時のタイヤホイールの変位及び角度を3次元的に計測す
るホイールアラインメント測定に用いられる測定プレー
トを構成する測定プレート用シート、測定プレート及び
測定プレートを測定プレートを構成する測定プレート本
体に接着するための測定プレート用シートの貼付方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンション特性及びステアリ
ング特性等の車両基本特性を試験室内で測定するための
試験装置として車両基本特性測定装置が知られている。
車両基本特性測定装置においては、試験車両を所定位置
に固定し、タイヤホイールに回転、左右、上下、前後等
の力を印加して、その際に発生する反力を考慮して得ら
れた計測データを処理することにより様々な車両基本特
性を測定することが可能である。
【0003】この車両基本特性測定装置の一部を構成す
るものとして、基準位置からタイヤホイール側面までの
距離に基づいて、スピン角、キャンバ角、トー角等のホ
イールアラインメントを測定するホイールアラインメン
ト測定装置がある。従来のホイールアラインメント測定
装置は、タイヤホイールを支持するとともにアクチュエ
ータにより駆動されるプラットホーム上に固定されると
ともに、タイヤホイールに連結されてタイヤホイールの
動きを機械的に検出するものが一般的であった。この種
の機械的ホイールアラインメント測定装置は、可動部分
の摩擦による計測精度の低下及び構成部品の慣性質量等
に起因する制約により高速度計測を行うことはできない
という不具合があった。
【0004】この不具合を解決すべく従来より、レーザ
ービームセンサ、超音波センサ等の非接触の距離センサ
を用いた非接触型ホイールアラインメント測定装置が提
案されている。より具体的には、従来の光学式ホイール
アラインメント測定装置は、複数の光センサ(例えば、
レーザビームセンサ)及び撮像カメラを備えた測定ユニ
ットをタイヤホイールの側方のプラットホーム上に設置
し、測定ユニットを車両の前後方向に移動させて所定の
基準位置からタイヤホイール側面に取り付けられた測定
用プレート4P(図24参照)までの距離を測定すると
ともに、測定用プレート4Pの試験面(被測定面)を撮
像し、得られた測定データ及び撮像画面を画像処理して
得られる画像処理データに基づいてキャンバ角、トー角
を求めるように構成されていた。
【0005】上記従来の光学式ホイールアラインメント
測定装置において用いられる測定プレート4Pは、金属
製の円盤の試験面(被測定面)に測定用マークを直接描
画することにより構成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この測定プレート4P
は、ホイールアラインメント測定の基準となるため、試
験面の機械的加工精度は高精度なものが要求される。一
方、試験面に描かれる測定用マークは複雑で高精度な寸
法が要求されるとともに、画像処理をおこなうべく3原
色を用いて描画されていたため、傷が付きやすいという
問題点があった。
【0007】また、一度傷ついた場合には、測定プレー
トとして用いることができなくなってしまうため、金属
製円盤の補修からやり直し、さらに測定用マークを印刷
する必要があり、メンテナンスに莫大な費用がかかり、
実用性に乏しいという問題点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、試験面に傷がつ
いた場合等でも、容易にメンテナンスが可能な測定プレ
ート用シート、測定プレート及び測定プレート用シート
の貼付方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、測定プレート本体とともに
測定プレートを構成し、ホイールアラインメント測定に
用いられる測定プレート用シートであって、一方の面に
は前記測定プレート本体の接着面に接着するための接着
剤が塗布されるとともに、他方の面には測定用マークが
描かれた測定用マーク領域及び前記測定プレート本体に
接着する際に位置合わせを行うための位置合わせマーク
が設けられたシート部材と、前記位置合わせマークに対
応する所定領域のみを部分的に剥離可能とする部分剥離
部を有し、前記他方の面の前記接着剤を保護すべく前記
他方の面に剥離可能に貼り合わせられた保護シートと、
を備えて構成する。
【0010】請求項1記載の発明によれば、測定プレー
ト用シートのシート部材から部分剥離部に対応する保護
シートを剥離し、位置合わせマークを用いて測定プレー
ト本体に位置合わせしつつ貼り合わせ、位置合わせが終
了したら、保護シートを剥離して、シート部材の接着剤
が塗布された面全体を貼り合わせることにより、測定プ
レートを構成することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記保護シートは、複数の部分保護シート
部を有し、前記部分保護シート部は、前記部分剥離部を
構成し、前記他方の面の前記所定領域のみを露出可能に
折り曲げられる折曲部を備えて構成する。
【0012】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、保護シートの部分保護シート
部は、シート部材を測定プレート本体に貼り合わせるに
際し、接着剤が塗布された他方の面の所定領域のみを露
出可能に折り曲げられるので、位置合わせ時に接着剤塗
布面の露出量を少なくして位置合わせを容易に行える。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、前記シート部材は、前記接着
面の外周形状に一致する外周形状を有するように構成す
る。請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項
2記載の発明の作用に加えて、前記シート部材は、前記
接着面の外周形状に一致する外周形状を有するようの
で、外周縁部を合わせて位置合わせを行うことにより正
確な位置合わせが行える。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の発明において、前記測定用マー
ク領域は、測距用光が照射される測距用領域を有するよ
うに構成する。請求項4記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記測定用マーク領域は、測距用光が照射される測距用
領域を有するので、容易に距離を測定することができ
る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の発明において、前記測定用マー
クは、所定の原点位置を中心座標とする第1基準マーク
と、互いに平行な複数の第1仮想線及び前記第1仮想線
と交差するとともに互いに平行な第2仮想線を想定し、
前記第1仮想線と前記第2仮想線との交点位置を中心座
標とする複数の第2基準マークと、前記第1仮想線ある
いは前記第2仮想線のいずれか一方に平行、かつ、その
離間距離が一定な複数の補正用線と、を備えて構成す
る。
【0016】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、所
定の原点位置を中心座標とする第1基準マークと、第1
仮想線と第2仮想線との交点位置を中心座標とする複数
の第2基準マークと、複数の補正用線と、が試験面に描
かれるとともに、被検査車両の車輪の回転軸の中心に原
点位置が一致するように取り付けられるので、第1基準
マーク、第2基準マーク及び補正用線を撮像することに
より、撮像画面上の任意の位置を被検査車両の車輪の回
転軸の中心との相対的な位置関係として容易に把握する
ことができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項4又は請求
項5記載の発明において、前記測距用領域は、均一に着
色されているように構成する。請求項6記載の発明によ
れば、請求項4又は請求項5記載の発明の作用に加え
て、前記測距用領域は、均一に着色されているので、ホ
イールアラインメントの状態に拘わらず、正確な距離測
定を行える。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項5又は請求
項6記載の発明において、前記第1基準マーク、前記第
2基準マーク、前記補正用線は、互いに異なる色で描か
れているように構成する。請求項7記載の発明によれ
ば、請求項5又は請求項6記載の発明の作用に加えて、
前記第1基準マーク、前記第2基準マーク、前記補正用
線は、互いに異なる色で描かれているので、撮像画面の
画像処理において容易に互いを識別することができる。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記第1基準マーク及び前記第2基準マー
クは、それぞれ赤色、緑色あるいは青色のいずれか一色
で描かれているように構成する。請求項8記載の発明に
よれば、請求項7記載の発明の作用に加えて、前記第1
基準マーク及び前記第2基準マークは、それぞれ赤色、
緑色あるいは青色のいずれか一色で描かれているので、
画像処理において色分解処理を行うことにより容易に互
いを識別して、処理をおこなうことができる。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項5乃至請求
項8のいずれかに記載の発明において、前記試験面の前
記第1基準マーク、前記第2基準マーク及び前記補正用
線を除く領域であるベース領域と、前記補正用線とは、
一方が白色であり、他方が黒色であるように構成する。
【0021】請求項9記載の発明によれば、請求項5乃
至請求項8のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前
記試験面の前記第1基準マーク、前記第2基準マーク及
び前記補正用線を除く領域であるベース領域と、前記補
正用線とは、一方が白色であり、他方が黒色であるの
で、2値化処理により容易に補正用線を識別することが
可能となる。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項1乃至請
求項9のいずれかに記載の測定プレート用シートと、前
記測定プレート用シートが前記接着面に接着され、側面
に前記位置合わせマークに対応する位置合わせ部が設け
られた測定プレート本体と、を有し、被検査車両の車輪
の回転軸の中心に所定の位置関係で取り付けられるよう
に構成する。
【0023】請求項10記載の発明によれば、測定プレ
ート本体には、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載
の測定プレート用シートのシート部材が側面の位置合わ
せ部に位置合わせマークが位置合わせされた状態で接着
され、被検査車両の車輪の回転軸の中心に所定の位置関
係で交換可能に取り付けられる。
【0024】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
測定プレート用シートを請求項10記載の測定プレート
本体の接着面に接着する測定プレート用シートの貼付方
法であって、前記保護シートの部分剥離部を剥離し、前
記接着剤が塗布された面の前記所定領域を露出させる第
1剥離工程と、前記位置合わせマークを前記位置合わせ
部に合わせるとともに、前記露出させた前記所定領域を
前記接着面に接着する第1接着工程と、前記保護シート
を前記測定用プレートから剥離させ前記接着剤が塗布さ
れた面を露出させる第2剥離工程と、前記接着剤が塗布
された面を前記接着面に接着する第2接着工程と、を備
えて構成する。
【0025】請求項11記載の発明によれば、第1剥離
工程は、保護シートの部分剥離部を剥離し、接着剤が塗
布された面の所定領域を露出させる。第1接着工程は、
位置合わせマークを位置合わせ部に合わせるとともに、
露出させた所定領域を接着面に接着する。
【0026】第2剥離工程は、保護シートを測定用プレ
ートから剥離させ接着剤が塗布された面を露出させる。
第2接着工程は、接着剤が塗布された面を接着面に接着
する。請求項12記載の発明は、請求項2記載の測定プ
レート用シートを請求項10記載の測定プレート本体に
接着する測定プレート用シートの貼付方法であって、前
記部分保護シート部の折曲部を折り曲げることにより前
記接着剤が塗布された面の前記所定領域のみを露出させ
る第1剥離工程と、前記位置合わせマークを前記位置合
わせ部に合わせるとともに、前記露出させた前記所定領
域を前記接着面に接着する第1接着工程と、前記保護シ
ートを前記測定用プレートから剥離させ前記接着剤が塗
布された面を露出させる第2剥離工程と、前記接着剤が
塗布された面を前記接着面に接着する第2接着工程と、
を備えて構成する。
【0027】請求項12記載の発明によれば、第1剥離
工程は、部分保護シート部の折曲部を折り曲げることに
より接着剤が塗布された面の所定領域のみを露出させ
る。第1接着工程は、位置合わせマークを前記位置合わ
せ部に合わせるとともに、露出させた所定領域を前記接
着面に接着する。
【0028】第2剥離工程は、保護シートを測定用プレ
ートから剥離させ接着剤が塗布された面を露出させる。
第2接着工程は、接着剤が塗布された面を接着面に接着
する。請求項13記載の発明は、請求項3記載の測定プ
レート用シートを請求項10記載の測定プレート本体に
接着する測定プレート用シートの貼付方法であって、前
記保護シートの部分剥離部を剥離し、前記接着剤が塗布
された面の前記所定領域を露出させる第1剥離工程と、
前記位置合わせマークを前記位置合わせ部に合わせると
ともに、前記シート部材の外周を前記接着面の外周に一
致させた状態で前記露出させた前記所定領域を前記接着
面に接着する第1接着工程と、前記保護シートを前記測
定用プレートから剥離させ前記接着剤が塗布された面を
露出させる第2剥離工程と、前記接着剤が塗布された面
を前記接着面に接着する第2接着工程と、を備えて構成
する。
【0029】請求項13記載の発明によれば、第1剥離
工程は、保護シートの部分剥離部を剥離し、接着剤が塗
布された面の前記所定領域を露出させる。第1接着工程
は、位置合わせマークを位置合わせ部に合わせるととも
に、シート部材の外周を接着面の外周に一致させた状態
で露出させた所定領域を接着面に接着する。
【0030】第2剥離工程は、保護シートを測定用プレ
ートから剥離させ接着剤が塗布された面を露出させる。
第2接着工程は、接着剤が塗布された面を接着面に接着
する。
【0031】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。測定プレートの構成 図1に組立後の測定プレートの側面図を、図2に組立後
の測定プレートの正面図を示す。
【0032】測定プレート4は、大別すると、図1に示
すように、測定プレート用シート部材4Aと、側面に中
心位置に対応させて位置合わせ用マークPM1が形成さ
れた金属製の円盤4B-1を有する測定プレート本体4B
と、を備えて構成されている。
【0033】測定プレート用シート部材4Aは、伸縮性
の少ない材料で形成され、測定プレート用シート部材4
Aの試験面4Sは、大別すると、図2に示すように、測
定用マークが描画される測定用マーク領域ARMと、測
定プレート4と後述の測定ユニット7(図6参照)との
間の距離測定を光学的に行うための測距用領域ARL
と、を備えて構成されている。
【0034】測定用マーク領域ARMは、黒色に着色さ
れたベース部BBと、試験面4Sの中心である原点Oを
中心とする赤色に着色された第1基準マークとしての第
1円マークMC1 と、互いに平行な複数の第1仮想線
(図2中、2本の第1仮想線VL11、VL12のみ図示し
ている。)及び第1仮想線VL11、VL12と交差すると
ともに互いに平行な第2仮想線(図2中、2本の第2仮
想線VL21、V22のみ図示している。)を想定し、第1
仮想線VL11、VL12と前記第2仮想線VL21、V22と
の交点位置を中心座標とする青色に着色された第2基準
マークとしての複数の第2円マークMC2 と、第1仮想
線VL11、VL12あるいは第2仮想線VL21、V22のい
ずれか一方に平行(図2中では、第2仮想線VL21、V
22に平行に図示している。)、かつ、その離間距離Δd
が一定な白色により描かれた複数の補正用線CLと、を
備えて構成されている。
【0035】これらの円マークMC1 、MC2 及び補正
用線CLは計測スケールとして用いるため、正確に描画
されている必要がある。より具体的な寸法としては、測
定プレート4の直径は、420[mm]程度に設定され
ている。
【0036】また、第1円マークMC1 の直径は、16
[mm]φに設定され、第2円マークMC2 の直径は、
8[mm]φに設定され、第1円マークMC1 の中心
(原点O)と、最も近い第2円マークMC2 の中心との
距離は30[mm]に設定されている。
【0037】さらに二つの第2円マークMC2 の中心間
の距離は30[mm]に設定されている。さらにまた、
2本の補正用線CLの離間距離Δdは30[mm]に設
定されている。
【0038】これらの具体的寸法の寸法公差は±20
[μm]以内としている。以上の説明においては、第1
円マークMC1 は赤色、第2円マークMC2 は青色に着
色していたが、光の三原色である赤色、緑色、青色のう
ち互いに異なるいずれか一色を用いていれば後述の処理
が同様に可能である。
【0039】同様に、ベース部BBは黒色、補正用線C
Lは白色としていたが、逆の場合にも後述の処理が可能
である。本実施形態においては、第1仮想線VL11、V
L12と、第2仮想線VL21、VL22とは、互いに直交す
るようにしていたが、これに限られるものではなく、演
算処理は複雑になるが、所定角度で交差するように所定
間隔で配置するように想定すれば同様の効果が得られ
る。
【0040】測距用領域ARLは、原点Oを通る直線上
に位置合わせマークPM2が2ヶ所に設けられている。測定プレートの組立 次に図3乃至図5を参照して測定プレートの組立方法に
ついて説明する。
【0041】先ず、測定プレートの組立方法の説明に先
立ち、組立前の測定プレート用シート4Aについて説明
する。図3に組立前の測定プレート用シート4Aの正面
図を、図4(a)に裏面図を、図4(b)に側面図を示
す。
【0042】測定プレート用シートPSは、一辺の長さ
が測定プレート用シート部材4Aの直径にほぼ等しい正
方形状のシート4Cに印刷されており、測定プレート用
シート部材4Aの周縁部に沿って切り込み4C-1が入れ
られている。さらに少なくとも測定プレート用シート部
材4Aの裏面には、測定プレート4Bと接着するための
接着剤が塗布され、接着剤塗布面4A-1を形成してい
る。
【0043】シート4Cの裏面には、図4(a)に示す
ように、保護シートを兼ねた剥離シート4Dが設けられ
ている。剥離シート4Dには、測定プレート用シート部
材4Aの直径に沿って設けられた剥離用切り込み4D-1
と、剥離用切り込み4D-1に並行に設けられた2つの折
り返し用ミシン目4D-2と、測定プレート用シート部材
4Aの外周に沿って設けられたミシン目4D-3と、を備
えて構成されている。
【0044】この場合において、剥離シート4Dに剥離
用切り込み4D-1及び折り返し用ミシン目4D-2が設け
られているのは、測定プレート用シート部材4Aの接着
剤塗布面4A-1には全面にわたって接着剤が塗布されて
いるため、剥離シート4Dを全て剥離した状態で作業を
行うと位置合わせ作業が困難となるため、部分的に剥離
シート4Dを剥離して位置合わせ作業を行うためであ
る。
【0045】図5に測定プレート本体4Bへの測定プレ
ート用シート4Bの貼り付け状態説明図を示す。先ず、
剥離用切り込み4D-1の近傍の折り返し部4D-4を把持
し、折り返し用ミシン目4D-2を境として剥離シート4
Dを折り返すことにより、測定プレート用シート4Aの
接着剤塗布面4A-1の一部を露出させる。
【0046】そして、測定プレート用シート部材4Aの
二つの位置合わせマークPM2をそれぞれ測定プレート
本体4Bの側面にある二つの位置合わせマークPM1に
合わせるとともに、測定プレート用シート部材4Aの外
周が測定プレート本体の外周と一致させるように貼り合
わせる。
【0047】この状態においては、測定プレート用シー
ト部材4Aは、測定プレート本体4Bに対して位置合わ
せ修正が可能な状態(再剥離可能状態)であるので、位
置合わせマークPM1、PM2及び外周の位置調整を確
実に行うことができる。このとき、測定プレート用シー
ト部材4Aには、しわや気泡が含まれないように注意し
て貼り合わせる必要がある。
【0048】上記処理により、位置調整が確実に終了し
たならば、剥離シート4Dを徐々に剥離しながら、測定
プレート用シート部材4Aの接着剤塗布面4A-1を全面
にわたって測定プレート本体4Bに貼り合わせる。この
結果、測定プレート用シート部材4Aの表面にしわや、
気泡などによる凹凸がない状態で一様に貼り合わせるこ
とができれば、計測精度を確保することができる。
【0049】その後、ホイールアラインメント測定を行
うことにより測定プレート用シート4Aに傷が付いた場
合でも、容易に貼り換えが可能であるため、メンテナン
スが容易であり、測定プレート本体4Bは、半永久的に
使用することができるため、メンテナンスのためのコス
トも低減することができる。
【0050】以上の説明のように、本実施形態によれ
ば、測定プレート用シート部材4Aに傷がついた場合で
も、容易に貼り換え可能であり、測定プレート4のメン
テナンスの手間及びコストを低減することができる。アラインメント測定装置の概要構成 続いて、上記測定プレート4を用いてホイールアライン
メント測定装置を構成した場合の概要構成図を図6に示
す。
【0051】ホイールアラインメント測定装置1は、大
別すると、測定車両2のタイヤホイール3に取り付けら
れる測定プレート4と、カラー撮像が可能な2台のCC
Dカメラを有する撮像ユニット5により測定プレート4
の試験面4Sの撮像を行うとともに、3個のレーザ変位
計6-1〜6-3により測定プレートの試験面4Sまでの距
離を測定する測定ユニット7と、測定ユニット7の出力
信号に基づいてアラインメント演算を行うとともに、測
定ユニット7の制御を行うデータ処理制御ユニット8
と、を備えて構成されている。
【0052】測定ユニットの構成 図7に測定ユニットの部分透視外観斜視図を、図8に測
定ユニットの正面図を、図9に測定ユニットの側面図を
示す。測定ユニット7は、3個のレーザ変位計6-1〜6
-3を保持する略L字形状の保持プレート10と、保持プ
レート10の後方から測定プレート4を撮像すべく、保
持プレート10の背面側に設けられた撮像ユニット5
と、Z軸方向ステップモータ11を駆動することにより
保持プレート10及び撮像ユニット5をZ軸方向に駆動
するZ軸方向駆動ユニット12と、X軸方向ステップモ
ータ13を駆動することにより保持プレート10及び撮
像ユニット5をX軸方向に駆動するX軸方向駆動ユニッ
ト14と、保持プレート10、撮像ユニット5、Z軸方
向駆動ユニット12及びX軸方向駆動ユニット14を背
面側で保持する保持アーム部15と、保持アーム部15
を大地に固定状態で保持するベースユニット16と、を
備えて構成されている。
【0053】Z軸方向駆動ユニット12は、送り用溝が
刻まれたスクリューシャフト17と、スクリューシャフ
ト17に摺動可能に係合しているともに、保持プレート
10を保持するスライダ部18と、手動で位置合わせを
行うためのZ軸方向駆動ノブを有する図示しないZ軸方
向手動駆動ユニットと、を備えて構成されている。
【0054】X軸方向駆動ユニット14は、送り用溝が
刻まれたスクリューシャフト19と、スクリューシャフ
ト19に摺動可能に係合しているともに、保持アーム部
15を保持するスライダ部20と、を備えて構成されて
いる。また、測定ユニット7は、Y軸方向に手動で位置
合わせを行うためのY軸方向駆動ノブを有する図示しな
いY軸方向手動ユニットを備えて構成されている。
【0055】さらに測定ユニット7は、図示しない測定
車両2のボディの位置、傾きを検出するボディセンサを
有し、プラットホームPHが加力ヘッド9により上下方
向に駆動されることにより変化する検出点BP(図7参
照)の位置を機械的に検出することにより測定車両2の
ボディの位置、傾きを検出し、この検出データに基づい
てデータ処理制御ユニット8が測定データの補正等を行
っている。データ処理制御ユニットの構成 図10にデータ処理ユニットのプロセッサ本体の概要構
成ブロック図を示す。
【0056】データ処理制御ユニット8は、後述するカ
ラーCCDカメラ5Aの出力する第1撮像データDGG
1 あるいはカラーCCDカメラ5Bの出力する第2撮像
データDGG2 のいずれかに基づいて画像表示を行うデ
ィスプレイ25と、位置制御データDPCに基づいてZ軸
方向ステップモータ11及びX軸方向ステップモータ1
4の駆動制御を行うX,Zパルスモータ制御部26と、
撮像ユニット5から出力される第1撮像データDGG1
及び第2撮像データDGG2 に基づいて色分解処理を行
い、赤色に対応する赤色撮像データDR、緑色に対応す
る緑色撮像データDG及び青色に対応する青色撮像デー
タDBを出力する色分解処理回路27と、3個のレーザ
変位計6-1〜6-3 の出力信号DLD1 〜DLD3 並び
に赤色撮像データDR、緑色撮像データDG及び青色撮
像データDBに基づいて、撮像ユニット5の二つの撮像
画面のうち、高解像度の撮像画面中の所定位置(例え
ば、撮像画面の中心位置)の測定プレート4の試験面4
S上におけるX座標データX、試験面4SのY座標デー
タY及び高解像度の撮像画面中の所定位置の測定プレー
ト4の試験面4S上におけるZ座標データZ並びに試験
面4SのX軸に対する傾きθx、試験面4SのY軸に対
する傾きθy及び試験面4SのZ軸に対する傾きθz並び
にこれらの傾きθx、θy、θzに基づいて演算した有効
キャスタ角θEcas及びキャンバ角データθcamを
出力するとともに、位置制御データDPCを出力する演算
処理部28と、を備えて構成されている。
【0057】この場合において、赤色撮像データDRに
は、第1撮像データDGG1 に対応する第1赤色撮像デ
ータDR1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
赤色撮像データDR2 が含まれ、緑色撮像データDGに
は、第1撮像データDGG1に対応する第1緑色撮像デ
ータDG1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
緑色撮像データDG2 が含まれ、青色撮像データDBに
は、第1撮像データDGG1 に対応する第1青色撮像デ
ータDB1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
青色撮像データDB2 が含まれているものとする。撮像ユニットの構成 図11に撮像ユニットの概要構成図を示す。
【0058】撮像ユニット5は、その光軸が後述のカラ
ーCCDカメラ5Bの光軸と所定角度θCCDをなすとと
もに、測定プレート4の試験面4S上で視野ARA(図
12参照)を有し、第1撮像データDGG1 を出力する
低解像度側のカラーCCDカメラ5Aと、初期状態にお
いて測定プレート4の試験面4Sに垂直な光軸を有し、
測定プレート4の試験面4S上で視野ARB(図12参
照)を有し、第2撮像データDGG2 を出力する高解像
度側のカラーCCDカメラ5Bと、を備えて構成されて
いる。
【0059】この場合において、所定角度θCCDは、試
験面4SのY軸方向の初期基準位置4SREFに対応する
試験面4SのY軸正方向最大変位位置4SFR−Y軸負方
向最大変位位置4SRR間において、試験面4S上のカラ
ーCCDカメラ5Aの光軸位置とカラーCCDカメラ5
Bの光軸位置とのZ軸方向の差ΔEが予め設定した最大
許容許容誤差範囲内に収まるように設定する。
【0060】また、カラーCCDカメラ5Bの視野AR
Bは、図12(a)の斜視図及び図12(b)の正面図
に示すように、カラーCCDカメラ5Aの視野ARAに
含まれており、カラーCCDカメラ5Aの視野ARB
は、測定プレート4の試験面4Sのほぼ全域をカバーす
るように設定されている。
【0061】従って、例えば、カラーCCDカメラ5
A、5Bとして同一画素数のものを用いた場合には、カ
ラーCCDカメラ5Aは広い領域を撮像するので実質的
に低解像度となり、低精度でのみ位置検出を行え、カラ
ーCCDカメラ5Bは、微小領域を撮像するので実質的
に高解像度となり、高精度で位置検出を行えるのであ
る。
【0062】この場合において、実際の測定プレートま
での距離は両カラーCCDカメラで異なるので、より精
密な測定を行う場合には、距離補正を行う必要がある。
なお、本実施形態においては、2台のカラーCCDカメ
ラ5A、5Bの光軸を一致させていない多光軸方式とし
ているが、図13に示すように、カラーCCDカメラ5
A’、5B’の光軸を一致させた単光軸方式とすること
も可能である。
【0063】より詳細には、カラーCCDカメラ5A’
及びカラーCCDカメラ5B’の光軸を一致させるべく
カラーCCDカメラ5A’及びカラーCCDカメラ5
B’の光路中に配置されたハーフミラー5Cと、を備え
て構成する。この場合においても、カラーCCDカメラ
5B’の視野ARBは、図14(a)の斜視図及び図1
4(b)の正面図に示すように、カラーCCDカメラ5
A’の視野ARAに含まれており、カラーCCDカメラ
5A’の視野ARBは、測定プレート4の試験面4Sの
ほぼ全域をカバーするように設定されている。
【0064】これらの結果、精密測定を行う場合でも、
距離補正を行う必要が無くなる。多光軸方式あるいは単
光軸方式の何れの場合においても、2台のカラーCCD
カメラ5A’、5B’両者の絶対的な位置関係が把握さ
れており、かつ、測定中にはその位置関係が変化するこ
となく保持されるのであれば構わない。レーザ変位計の配置 図15にレーザ変位計の配置図を示す。図15(a)
は、レーザ変位計の配置斜視図、図15(b)はレーザ
変位計の初期状態における配置側面図、図15(c)
は、レーザ変位計の測定状態における配置側面図であ
る。
【0065】レーザ変位計6-1〜6-3は、図15(b)
に示す初期状態において、図15(a)に示すように、
測距用領域MLA内に測定用のレーザ光の照射点P1〜
P3が位置するように配置されている。そして、後に詳
述するように、撮像ユニット5の出力する第1撮像デー
タDGG1 及び第2撮像データDGG2 に基づく測定プ
レート4の試験面4Sに描かれた第1円マークMC1の
X方向(第1方向に相当)及びZ方向(第2方向に相
当)の変位量に相当する量だけ、サーボ制御を行い、Z
軸方向駆動ユニット12のZ軸方向ステッピングモータ
11を駆動することにより保持プレート10をZ軸方向
に駆動するとともに、X軸方向駆動ユニット14のX軸
方向ステッピングモータ13を駆動することにより保持
プレート10をX軸方向に駆動することにより保持プレ
ート10を駆動し、図15(c)に示すように測定プレ
ート4が傾き、試験面4Sが傾いたような測定状態にお
いても、カラーCCDカメラ5Bの光軸位置に拘わら
ず、レーザ変位計6-1〜6-3の測定用のレーザ光の照射
点P1〜P3 が測距用領域MLA内に照射された状態を
保持するようになっている。
【0066】なお、レーザ変位計の個数は3個に限られ
るものではなく、3個以上であればよい。ホイールアラインメント測定動作 次にホイールアラインメント測定動作について、図16
乃至図23を参照して説明する。
【0067】この場合において、撮像ユニット5を構成
するカラーCCDカメラ5Aの撮像画面には、常に第1
円マークMC1 が含まれるように設定されているものと
し、予め測定車両2のタイヤホール3には、試験面4S
の原点Oがタイヤホイール3の回転中心軸と一致するよ
うに測定プレート4が装着されているものとする。
【0068】図16に測定動作処理フローチャートを示
す。まず最初に操作者は、図示しないアクチュエータに
より測定車両2のタイヤホイール3を各タイヤホイール
毎に独立して上方向あるいは下方向に駆動する。そして
空車荷重値にアクチュエータを停止し、停止時の状態を
保持する(ステップS1)。
【0069】次にZ軸方向駆動ユニット12によりZ軸
方向ステップモータ11を駆動することにより保持プレ
ート10及び撮像ユニット5をZ軸方向に駆動し、ある
いは、手動操作により、保持プレート10及び撮像ユニ
ット5を測定プレート4の試験面4Sに対向させるとと
もに、撮像ユニット5を構成するカラーCCDカメラ5
A及びカラーCCDカメラ5Bの光軸を試験面4Sの原
点Oに一致させる(ステップS2)。
【0070】この状態において、測定プレート4、カラ
ーCCDカメラ5Aの視野ARA及びカラーCCDカメ
ラ5Bの視野ARBの関係は、図12(a)の状態とな
っている。この状態において、撮像ユニット5は、測定
プレート4の試験面4Sの撮像を行い(ステップS
3)、第1撮像データDGG1 及び第2撮像データDG
G2をプロセッサ本体8Aの色分解処理回路27に出力
する(ステップS4)。
【0071】これによりの色分解処理回路27は、コン
トローラ25の制御下で撮像ユニット5から出力される
第1撮像データDGG1 及び第2撮像データDGG2 の
色分解処理をそれぞれ別個に行い、赤色に対応する赤色
撮像データDR、緑色に対応する緑色撮像データDG及
び青色に対応する青色撮像データDBを演算処理部28
に出力する(ステップS5)。
【0072】ここで、具体的な演算処理を図17乃至図
23を参照して説明する。図17に示すように、カラー
CCDカメラ5Aのレンズの焦点距離をf=f5A[m
m]とし、カラーCCDカメラ5Aの画素数を例えば、
Nx×Nz[dots](Nx、Nzは、自然数。例え
ば、Nx=400、Nz=400)とし、視野ARAが
L5A×L5A[mm]の領域をカバーできるように、試験
面4Sに対して焦点距離f5Aに対応する距離Lf5Aだけ
離間してカラーCCDカメラ5Aを配置するものとし、 Nx=Nz=NN(NN;自然数) とすると、1画素はL5A/NN[mm]ピッチに相当す
ることとなる。
【0073】次にZ軸の中心座標を求めるべく、図18
に示すように、第1赤色撮像データDR1 に基づいて、
X軸正方向にスキャンしつつ、カラーCCDカメラ5A
の中心座標CCAから第1所定方向(例えば、Z軸正方
向;図18中、上方向)に、例えば、DNドット間隔
(上述の例の場合、DN・L5A/NN[mm]間隔相
当)でラフサーチを行い、第1円マークMC1 の検出を
行う(ステップS6)。この場合において、DNの設定
は、第1円マークMC1 の直径RMC1 との関係で、 DN・L5A/NN≦RMC1 という条件を満たす必要がある。
【0074】ステップS6のラフサーチにより第1円マ
ークMC1 を検出したならば、図19(a)に示すよう
に、1ドット間隔(上述の例の場合、L5A/NN[m
m]間隔相当)でX軸正方向にスキャンしつつ、ファイ
ンサーチを行い、第1円マークMC1 を検出できなくな
るまで検出を継続し、第1円マークMC1 が検出できな
くなったら、最後に第1円マークMC1 を検出したとき
のZ軸方向の画素番号(NNドット中、N1 ドット目
(N1 =1〜NN))を記憶する。
【0075】そして、図19(b)に示すように、第1
所定方向とは逆方向(例えば、Z軸負方向;図18中、
下方向)にファインサーチを行う(ステップS7)。ス
テップS7の処理において、再び第1円メークMC1 が
検出できなくなったら、最後に第1円マークMC1 を検
出したときのZ軸方向の画素番号(NNドット中、N2
ドット目(N2 =1〜NN))を用い、次式によりZ軸
中心座標Z0を求める(ステップS8)。
【0076】Z0=(N1 +N2 )/2 ここで、Z軸中心座標Z0は、第1円マークMC1 の中
心座標のZ座標にほぼ等しく、求められたZ軸中心位置
Z0の精度は±L5A/NN[mm]となる。続いて、同
様にX軸の中心座標X0を求めるべく、第1赤色撮像デ
ータDR1に基づいて、Z軸正方向にスキャンしつつ、
カラーCCDカメラ5Aの中心座標CCAから第3所定
方向(例えば、X軸正方向;図18中、右方向)に、例
えば、DNドット間隔( DN・L5A/NN[mm]間
隔相当)でラフサーチを行い、第1円マークMC1 の検
出を行う(ステップS9)。
【0077】ステップS9のラフサーチにより第1円マ
ークMC1 を検出したならば、1ドット間隔(L5A/N
N[mm]間隔相当)単位でファインサーチを行い、第
1円マークMC1 を検出できなくなるまで検出を継続
し、第1円マークMC1 が検出できなくなったら、最後
に第1円マークMC1 を検出したときのX軸方向の画素
番号(NNドット中、M1 ドット目(M1 =1〜N
N))を記憶し、第3所定方向とは逆方向(例えば、X
軸負方向;図18中、左方向)にファインサーチを行う
(ステップS10)。
【0078】ステップS10の処理において、再び第1
円メークMC1 が検出できなくなったら、最後に第1円
マークMC1 を検出したときのX軸方向の画素番号(N
Nドット中、M2 ドット目(M2 =1〜NN))に基づ
いて、次式によりX軸中心座標X0を求める(ステップ
S11)。
【0079】X0=(M1 +M2 )/2 この結果、求められたX軸中心座標X0の精度は±L5A
/NN[mm]となる。一方、図20に示すように、カ
ラーCCDカメラ5Bのレンズの焦点距離をf=f5B
[mm]とし、カラーCCDカメラ5Bの画素数を第1
カラーCCDカメラと同じくNx×Nz[dots]と
し、視野ARBをL5B×L5B[mm]の領域をカバー
できるように試験面4Sに対して焦点距離f5Bに対応す
る距離Lf5Bだけ離間してカラーCCDカメラ5Bを配
置するものとし、 Nx=Nz=NN(NN;自然数) とすると、1画素はL5B/NN[mm]ピッチに相当す
ることとなる。
【0080】次に、図21に示すように、カラーCCD
カメラ5Bの出力した第2赤色撮像データDR2 、第2
緑色撮像データDG2 及び第2青色撮像データDB2 を
加算することにより得られる白色画像に基づいて補正用
線CLをサンプリングし、複数の位置データから最小自
乗法(L.S.M:Least Squares Method)により補
正用線CLの傾きθを求める(ステップS12)。
【0081】続いて、カラーCCDカメラ5Aの撮像画
像に基づいて、ステップSの処理で求めた第1円マーク
MC1 の中心座標(X0、Z0)とカラーCCDカメラ5
Bの視野ARBの中心座標CCBとの間の距離LLを求め
る(ステップS13)。これにより視野ARBの中心座
標を囲む補正用線CLを特定することができ、視野AR
Bの概略位置を把握することができる。
【0082】次に視野ARBの中心座標の算出について
図22及び図23を参照して説明する。まず、カラーC
CDカメラ5Aの撮像画面中で、視野ARAの中心座標
CCAと第1円マークMC1 の中心座標(X0、Z0)と
の距離daを算出する(ステップS14)。
【0083】da=√(xa2+ya2) 次に視野ARAの中心座標を通る補正用線CLと平行な
線を仮定し、この線と視野ARAの中心座標と第1円マ
ークMC1 の中心座標とを結ぶ線のなす角度θaを算出
する(ステップS15)。
【0084】θa=tan-1(ya/xa)−θ0 これらにより、ステップS14、15で求めた距離da
及び角度θaに基づいて、距離Xa及び距離Yaを算出す
る(ステップS16)。 Xa=da×cos(θa) Ya=da×sin(θa) 次に距離Xa及び距離Yaに基づいて、視野ARAの中心
座標に最も近い位置にある第2円マークMC2nは、第1
円マークMC1 から見てX方向に第nx番目(nxは自然
数)の第2円マークであり、Z方向に第ny番目(nyは
自然数)の第2円マークであるかを求める(ステップS
17)。なお、図22において、第2円マークMC2nに
ついては、nx=4、ny=3となる。
【0085】nx=int(Xa/Lx) ny=int(Ya/Lz) ここで、int(R)は、Rを越えない最大の整数を表
すものとし、Lxは、X軸方向の第2円マークMC2 の
離間距離、LzはZ軸方向の第2円マークMC2 の離間
距離である。
【0086】これにより視野ARAの中心座標に最も近
い位置にある第2円マークMC2nの中心座標(X0、Z
0)から第1円マークMC1 の中心座標までの距離Xb、
Ybを算出する(ステップS18)。この距離Xb、Yb
は、第1円マークMC1 及び第2円マークMC2 の描画
精度に相当する高精度の値を有している。
【0087】Xb=nx×Lx Yb=ny×Lz 続いて、視野ARAの中心座標に最も近い位置にある第
2円マークMC2nの中心座標から視野ARAの中心座標
までの距離dd(低精度)及び視野ARAのX軸とのなす
角度θi(低精度)を算出する(ステップS19)。こ
こで、低精度とは、カラーCCDカメラ5Aの撮像デー
タに基づく測定可能精度(上述の例の場合±1[mm]
精度)でという意味である。
【0088】 dd=√{(Xa−Xb)2 +(Ya−Yb)2 } θi=tan-1{(Ya−Yb)/(Xa−Xb)}+θ0 次に求めた距離dd及び角度θiに基づいて、視野ARA
の中心座標と視野ARAの中心座標に最も近い位置にあ
る第2円マークMC2nの中心座標との低精度距離Xi及
びYiを算出する(ステップS20)。
【0089】Xi=dd×cos(θi) Yi=dd×sin(θi) さらに、低精度距離Xi、Yiに基づいて、カラーCC
Dカメラ5Bの視野ARbの中心座標に対する第2円マ
ークMC2nの中心座標をドットアドレスIX、IY(ド
ット数によるアドレス表示)に変換する(ステップS2
1)。
【0090】この場合において、視野ARBは上述した
ようにNN×NN(ドット)で構成しているので、視野
ARBのX方向中心座標のドットアドレス=NN/2、
Y方向中心座標のドットアドレス=NN/2となる。 IX=NN/2+Xi×Sn/Lx IY=NN/2−Yi×Sn/Lz ここで、Snは、1[mm]当たりのドット数である。
【0091】次に距離Xb、Ybに基づいて、カラーCC
Dカメラ5Bの視野ARB上で、視野ARBの中心座標と
第2円マークMC2nの中心座標との距離Db(高精度)
及び視野ARAのX軸とのなす角度θb(高精度)を算出
する(ステップS22)。ここで、高精度とは、カラー
CCDカメラ5Bの撮像データに基づく測定可能精度
(上述の例の場合、±L5B/NN[mm]精度)でとい
う意味である。
【0092】Db=√(Xb2 +Yb2 ) θb=tan-1(nYb/Xb)+θ0 次に算出した距離Db及び角度θbに基づいて、視野AR
Bの中心座標と視野ARBの中心座標に最も近い位置にあ
る第2円マークMC2nの中心座標との高精度距離Xc及
びYcを算出する(ステップS23)。
【0093】Xc=Db×cos(θb) Yc=Db×sin(θb) 続いて、高精度距離Xc、Yc及びドットアドレスIX、
IYに基づいて、カラーCCDカメラ5Bの視野ARb
の中心座標に対する第2円マークMC2nの中心座標をド
ットアドレスX、Y(ドット数によるアドレス表示)に
変換する(ステップS24)。
【0094】この場合において、視野ARBは上述した
ようにNN×NN(ドット)で構成しているので、視野
ARBのX方向中心座標のドットアドレス=NN/2、
Y方向中心座標のドットアドレス=NN/2となる。 X=Xc+(NN/2+IX)×Lx/Sn Y=Yc+(NN/2−IY)×Lz/Sn さらに求めたドットアドレスX、Yを測定プレート4の
試験面4SのX軸及びZ軸を基準とする座標系に座標変
換し、試験面4SのX軸及びZ軸を基準とする座標系に
おけるドットアドレスx、yを算出する(ステップS2
5)。この場合において、次式が成立するので、 X=x/cos(θx) Y=y/cos(θy) これらの式からドットアドレスx、yは、 x=X×cos(θx) y=Y×cos(θy) となる。
【0095】次に演算処理部28は、撮像画面の水平方
向(あるいは垂直方向)と補正用線CLとの傾きを上述
した手法により算出することにより有効キャスタ角デー
タθEcasを求める(ステップS26)。続いて、レ
ーザ変位計6-1〜6-3 の出力信号DLD1 〜DLD3
に基づいて、測定プレート4の試験面4Sまでの幾何学
的な距離の違いに基づいてキャンバ角を算出する(ステ
ップS27)。
【0096】これらの結果、演算処理部28は、求めた
ドットアドレスxをX座標データXとして出力し、求め
たドットアドレスyをZ座標データZとして出力し、求
めたキャスタ角を有効キャスタ角データθEcasとし
て出力し、求めたキャンバ角をキャンバ角データθca
mとして出力することとなる。
【0097】従って、得られた有効キャスタ角データθ
Ecasをキャンバ角データθcam等の他の次元のデ
ータと所定精度で比較することが可能となる。以上の説
明のように、本実施形態によれば、ホイールアラインメ
ント測定を従来と同様に行えるとともに、測定用プレー
ト4の試験面4Sに傷がついてしまったような場合で
も、当該傷のついた測定プレート用シート部材4Aのみ
を交換することにより容易に測定用プレート4を再生し
て用いることができ、再びホイールアラインメント測定
を行うことができるととともに、メンテナンスの手間及
びメンテナンスのコストを低減させることができる。
【0098】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、測定プレ
ート用シートのシート部材から部分剥離部に対応する保
護シートを剥離し、位置合わせマークを用いて測定プレ
ート本体に位置合わせしつつ貼り合わせ、位置合わせが
終了したら、保護シートを剥離して、シート部材の接着
剤が塗布された面全体を貼り合わせることにより、測定
プレートを構成することができるので、測定プレートの
測定用マークが描かれた測定用マーク領域に測定時に傷
がついてしまい、測定に用いることができなくなったよ
うな場合でも、容易にシート部材を貼り替えることによ
り再び測定に用いるようにすることができ、メンテナン
スの手間及びメンテナンスのコストを低減することがで
きる。
【0099】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、保護シートの部分保護シート
部は、シート部材を測定プレート本体に貼り合わせるに
際し、接着剤が塗布された他方の面の所定領域のみを露
出可能に折り曲げられるので、位置合わせ時に接着剤塗
布面の露出量を少なくして位置合わせを容易に行えるの
で、シート部材の貼り替えを迅速、かつ、容易に行える
とともに、測定精度を確保することができる。
【0100】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載の発明の作用に加えて、前記シート部材
は、前記接着面の外周形状に一致する外周形状を有する
ようので、外周縁部を合わせて位置合わせを行うことに
より正確な位置合わせが行えるので、より測定精度の確
保が容易となる。
【0101】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前
記測定用マーク領域は、測距用光が照射される測距用領
域を有するので、容易に距離を測定することができ、被
測定面の傾き等を迅速、かつ、正確に求めることができ
る。
【0102】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、所
定の原点位置を中心座標とする第1基準マークと、第1
仮想線と第2仮想線との交点位置を中心座標とする複数
の第2基準マークと、複数の補正用線と、が試験面に描
かれるとともに、被検査車両の車輪の回転軸の中心に原
点位置が一致するように取り付けられるので、第1基準
マーク、第2基準マーク及び補正用線を撮像することに
より、撮像画面上の任意の位置を被検査車両の車輪の回
転軸の中心との相対的な位置関係として容易に把握する
ことができ、正確なホイールアラインメント測定を行え
る。
【0103】請求項6記載の発明によれば、請求項4又
は請求項5記載の発明の作用に加えて、前記測距用領域
は、均一に着色されているので、ホイールアラインメン
トの状態に拘わらず、正確な距離測定を行え、より正確
なホイールアラインメント測定を行える。
【0104】請求項7記載の発明によれば、請求項5又
は請求項6記載の発明の作用に加えて、前記第1基準マ
ーク、前記第2基準マーク、前記補正用線は、互いに異
なる色で描かれているので、撮像画面の画像処理におい
て容易に互いを識別することができ、画像処理装置を用
いた迅速なホイールアラインメント測定を行える。
【0105】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の作用に加えて、前記第1基準マーク及び前記
第2基準マークは、それぞれ赤色、緑色あるいは青色の
いずれか一色で描かれているので、画像処理において色
分解処理を行うことにより容易に互いを識別して、画像
処理を行うことができ、迅速で正確なホイールアライン
メント測定を行える。
【0106】請求項9記載の発明によれば、請求項5乃
至請求項8のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前
記試験面の前記第1基準マーク、前記第2基準マーク及
び前記補正用線を除く領域であるベース領域と、前記補
正用線とは、一方が白色であり、他方が黒色であるの
で、2値化処理により容易に補正用線を識別することが
可能となり、ホイールアラインメント測定データを容易
に基準座標系に変換することが可能となる。
【0107】請求項10記載の発明によれば、測定プレ
ート本体には、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載
の測定プレート用シートのシート部材が側面の位置合わ
せ部に位置合わせマークが位置合わせされた状態で接着
され、被検査車両の車輪の回転軸の中心に所定の位置関
係で交換可能に取り付けられるので、正確なホイールア
ラインメント測定を行えるとともに、シート部材は容易
に交換可能で、測定プレートを繰り返し使用することが
できるため、メンテナンスの手間を軽減し、メンテナン
スコストを低減することができる。
【0108】請求項11記載の発明によれば、第1剥離
工程は、保護シートの部分剥離部を剥離し、接着剤が塗
布された面の所定領域を露出させ、第1接着工程は、位
置合わせマークを位置合わせ部に合わせるとともに、露
出させた所定領域を接着面に接着し、第2剥離工程は、
保護シートを測定用プレートから剥離させ接着剤が塗布
された面を露出させ、第2接着工程は、接着剤が塗布さ
れた面を接着面に接着するので、シート部材に傷などが
ついてホイールアラインメント測定を行えなくなってし
まった場合でも、迅速、かつ、正確にシート部材を貼り
替えることができ、再び正確なホイールアラインメント
測定を行うことができ、メンテナンスの手間を軽減し
て、メンテナンスコストを低減することができる。
【0109】請求項12記載の発明によれば、第1剥離
工程は、部分保護シート部の折曲部を折り曲げることに
より接着剤が塗布された面の所定領域のみを露出させ、
第1接着工程は、位置合わせマークを前記位置合わせ部
に合わせるとともに、露出させた所定領域を前記接着面
に接着し、第2剥離工程は、保護シートを測定用プレー
トから剥離させ接着剤が塗布された面を露出させ、第2
接着工程は、接着剤が塗布された面を接着面に接着する
ので、シート部材に傷などがついてホイールアラインメ
ント測定を行えなくなってしまった場合でも、迅速、か
つ、正確にシート部材を貼り替えることができ、再び正
確なホイールアラインメント測定を行うことができ、メ
ンテナンスの手間を軽減して、メンテナンスコストを低
減することができる。
【0110】請求項13記載の発明によれば、第1剥離
工程は、保護シートの部分剥離部を剥離し、接着剤が塗
布された面の前記所定領域を露出させ、第1接着工程
は、位置合わせマークを位置合わせ部に合わせるととも
に、シート部材の外周を接着面の外周に一致させた状態
で露出させた所定領域を接着面に接着し、第2剥離工程
は、保護シートを測定用プレートから剥離させ接着剤が
塗布された面を露出させ、第2接着工程は、接着剤が塗
布された面を接着面に接着するので、シート部材に傷な
どがついてホイールアラインメント測定を行えなくなっ
てしまった場合でも、迅速、かつ、正確にシート部材を
貼り替えることができ、再び正確なホイールアラインメ
ント測定を行うことができ、メンテナンスの手間を軽減
して、メンテナンスコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】測定プレートの側面図である。
【図2】測定プレートの正面図である。
【図3】測定プレート用シートの正面図である。
【図4】測定プレート用シートの(a)背面図及び
(b)側面図である。
【図5】測定プレートの組立方法の説明図である。
【図6】ホイールアラインメント測定装置の概要構成ブ
ロック図である。
【図7】測定ユニットの外観斜視図である。
【図8】測定ユニットの側面図である。
【図9】測定ユニットの正面図である。
【図10】データ処理制御ユニットの概要構成ブロック
図である。
【図11】撮像ユニットの概要構成ブロック図である。
【図12】撮像ユニットの視野の説明図である。
【図13】他の撮像ユニットの概要構成ブロック図であ
る。
【図14】図13の撮像ユニットにおけるカラーCCD
カメラの視野の説明図である。
【図15】レーザ変位計の配置説明図である。
【図16】測定動作処理フローチャートである。
【図17】カラーCCDカメラ5Aの撮像領域の説明図
である。
【図18】第1円マークのスキャン説明図(その1)で
ある。
【図19】第1円マークのスキャン説明図(その2)で
ある。
【図20】カラーCCDカメラ5Bの撮像領域の説明図
である。
【図21】ホイールアラインメント測定の説明図(その
1)である。
【図22】ホイールアラインメント測定の説明図(その
2)である。
【図23】ホイールアラインメント測定の説明図(その
3)である。
【図24】ホイールアラインメント測定の概要説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ホイールアラインメント測定装置 2 測定車両 3 タイヤホイール 4 測定プレート 4A 測定プレート用シート 4A-1 4B 測定プレート本体 4C シート 4C-1 切り込み 4D 剥離シート 4D-1 剥離用切り込み 4D-2 折り返し用ミシン目 4D-3 ミシン目 4D-4 折り返し部 4S 試験面 5 撮像ユニット 5A、5B カラーCCDカメラ 5C ハーフミラー 6-1〜6-4 レーザプロジェクタ 7 測定ユニット7 8 データ処理ユニット 8A プロセッサ本体 8B ディスプレイ 8C キーボード 8D プリンタ 10 保持プレート 10A 開口 11 Z軸方向駆動ノブ 12 Z軸方向駆動ユニット 13 アングル方向駆動ノブ 14 アングル方向駆動ユニット 15 Y軸方向駆動ノブ 16 Y軸方向駆動ユニット 17 X軸方向駆動ノブ 18 X軸方向駆動ユニット18 19 ベースユニット 20 ガイドレール20 25 コントローラ 26 インターフェース部 28 演算処理部 ARA、ARB 視野 ARL 測距用領域 ARM 測定用マーク領域 BB ベース部 CL 補正用線 DR 赤色撮像データ DR1 第1赤色撮像データ DR2 第2赤色撮像データ DG 緑色撮像データ DG1 第1緑色撮像データ DG2 第2緑色撮像データ DGG1 第1撮像データ DGG2 第2撮像データ DB 青色撮像データ DB1 第1青色撮像データ DB2 第2青色撮像データ DLD1 〜DLD4 出力信号 DX X座標データ DZ Z座標データ DCB キャンバ角データ DSP 傾き(スピンアングル)データ MC1 第1円マーク MC2 第2円マーク O 原点 VL11 、VL12 第1仮想線 VL21、VL22 第2仮想線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定プレート本体とともに測定プレート
    を構成し、ホイールアラインメント測定に用いられる測
    定プレート用シートであって、 一方の面には前記測定プレート本体の接着面に接着する
    ための接着剤が塗布されるとともに、他方の面には測定
    用マークが描かれた測定用マーク領域及び前記測定プレ
    ート本体に接着する際に位置合わせを行うための位置合
    わせマークが設けられたシート部材と、 前記位置合わせマークに対応する所定領域のみを部分的
    に剥離可能とする部分剥離部を有し、前記他方の面の前
    記接着剤を保護すべく前記他方の面に剥離可能に貼り合
    わせられた保護シートと、 を備えたことを特徴とする測定プレート用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の測定プレート用シートに
    おいて、 前記保護シートは、複数の部分保護シート部を有し、 前記部分保護シート部は、前記部分剥離部を構成し、前
    記他方の面の前記所定領域のみを露出可能に折り曲げら
    れる折曲部を備えたことを特徴とする測定プレート用シ
    ート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の測定プレー
    ト用シートにおいて、 前記シート部材は、前記接着面の外周形状に一致する外
    周形状を有することを特徴とする測定プレート用シー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の測定プレート用シートにおいて、 前記測定用マーク領域は、測距用光が照射される測距用
    領域を有することを特徴とする測定プレート用シート。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の測定プレート用シートにおいて、 前記測定用マークは、所定の原点位置を中心座標とする
    第1基準マークと、 互いに平行な複数の第1仮想線及び前記第1仮想線と交
    差するとともに互いに平行な第2仮想線を想定し、前記
    第1仮想線と前記第2仮想線との交点位置を中心座標と
    する複数の第2基準マークと、 前記第1仮想線あるいは前記第2仮想線のいずれか一方
    に平行、かつ、その離間距離が一定な複数の補正用線
    と、を備えて構成されていることを特徴とする測定プレ
    ート用シート。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の測定プレー
    ト用シートにおいて、 前記測距用領域は、均一に着色されていることを特徴と
    する測定プレート用シート。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載の測定プレー
    ト用シートにおいて、 前記第1基準マーク、前記第2基準マーク、前記補正用
    線は、互いに異なる色で描かれていることを特徴とする
    測定プレート用シート。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の測定プレート用シートに
    おいて、 前記第1基準マーク及び前記第2基準マークは、それぞ
    れ赤色、緑色あるいは青色のいずれか一色で描かれてい
    ることを特徴とする測定プレート用シート。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載
    の測定プレート用シートにおいて、 前記試験面の前記第1基準マーク、前記第2基準マーク
    及び前記補正用線を除く領域であるベース領域と、前記
    補正用線とは、一方が白色であり、他方が黒色であるこ
    とを特徴とする測定プレート用シート。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の測定プレート用シートと、 前記測定プレート用シートが前記接着面に接着され、側
    面に前記位置合わせマークに対応する位置合わせ部が設
    けられた測定プレート本体と、を有し、 被検査車両の車輪の回転軸の中心に所定の位置関係で取
    り付けられることを特徴とする測定プレート。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の測定プレート用シート
    を請求項10記載の測定プレート本体の接着面に接着す
    る測定プレート用シートの貼付方法であって、 前記保護シートの部分剥離部を剥離し、前記接着剤が塗
    布された面の前記所定領域を露出させる第1剥離工程
    と、 前記位置合わせマークを前記位置合わせ部に合わせると
    ともに、前記露出させた前記所定領域を前記接着面に接
    着する第1接着工程と、 前記保護シートを前記測定用プレートから剥離させ前記
    接着剤が塗布された面を露出させる第2剥離工程と、 前記接着剤が塗布された面を前記接着面に接着する第2
    接着工程と、 を備えたことを特徴とする測定プレート用シートの貼付
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の測定プレート用シート
    を請求項10記載の測定プレート本体に接着する測定プ
    レート用シートの貼付方法であって、 前記部分保護シート部の折曲部を折り曲げることにより
    前記接着剤が塗布された面の前記所定領域のみを露出さ
    せる第1剥離工程と、 前記位置合わせマークを前記位置合わせ部に合わせると
    ともに、前記露出させた前記所定領域を前記接着面に接
    着する第1接着工程と、 前記保護シートを前記測定用プレートから剥離させ前記
    接着剤が塗布された面を露出させる第2剥離工程と、 前記接着剤が塗布された面を前記接着面に接着する第2
    接着工程と、 を備えたことを特徴とする測定プレート用シートの貼付
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項3記載の測定プレート用シート
    を請求項10記載の測定プレート本体に接着する測定プ
    レート用シートの貼付方法であって、 前記保護シートの部分剥離部を剥離し、前記接着剤が塗
    布された面の前記所定領域を露出させる第1剥離工程
    と、 前記位置合わせマークを前記位置合わせ部に合わせると
    ともに、前記シート部材の外周を前記接着面の外周に一
    致させた状態で前記露出させた前記所定領域を前記接着
    面に接着する第1接着工程と、 前記保護シートを前記測定用プレートから剥離させ前記
    接着剤が塗布された面を露出させる第2剥離工程と、 前記接着剤が塗布された面を前記接着面に接着する第2
    接着工程と、 を備えたことを特徴とする測定プレート用シートの貼付
    方法。
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