JPH1089258A - 脈動減衰器付ダイヤフラムポンプ - Google Patents

脈動減衰器付ダイヤフラムポンプ

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JPH1089258A
JPH1089258A JP8265086A JP26508696A JPH1089258A JP H1089258 A JPH1089258 A JP H1089258A JP 8265086 A JP8265086 A JP 8265086A JP 26508696 A JP26508696 A JP 26508696A JP H1089258 A JPH1089258 A JP H1089258A
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剛 加々美
Yoshihiro Shono
嘉宏 正野
Hiroyuki Miki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈動減衰器付ダイヤフラムポンプにおいて、
センタープレートに組み合わせる部材及び密封個所を少
なくすることを課題とする。 【解決手段】 脈動減衰器付ダイヤフラムポンプにおい
て、サイドカバー12又はサイドボディ11に形成された嵌
合用凹部にセンタープレート10が嵌合され、サイドカバ
ー12及びセンタープレート10の右側部にサイドボディ11
の左側部が当接されている。サイドボディ11の右側部と
サイドプレート13の左側部とによって構成された空所が
第3ダイヤフラムによって脈動減衰器の脈動減衰室と空
気室とに区分されている。サイドカバー12とサイドプレ
ート13との間にセンタープレート10及びサイドボディ11
が挟持され、左右のポンプ室と吐出口41とが脈動減衰室
に連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学薬品、塗料、
飲料等の各種流体を移送するための、エア駆動によるダ
イヤフラム式で脈動減衰器を内蔵したポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の脈動減衰器付ダイヤフラムポンプ
は、2枚のダイヤフラムがセンタープレート(中央ハウ
ジング)の上下両側と2個のハウジングカバーによって
それぞれ挟持され、この連結体の上下に密封カバーが連
結され、連結体の前側部にポンプハウジングが連結さ
れ、連結体の後側部に脈動制御器ハウジング及び脈動制
御器ハウジングカバーが連結され、連結体の右側部に制
御ブロックが連結されている。上下両側のダイヤフラム
とセンタープレートとの間の空間がそれぞれポンプ室と
なり、上下両側のダイヤフラムとハウジングカバーとの
間の空間がそれぞれ駆動室となっている。流入側の各チ
ェック弁は、センタープレートとポンプハウジングとの
間に配設され、吐出側の各チェック弁はセンタープレー
トと脈動制御器ハウジングとの間に配設されている。ま
た、脈動制御器ハウジングと脈動制御器ハウジングカバ
ーとの間に脈動制御器用ダイヤフラムが挟持され、脈動
制御器用ダイヤフラムの前側には吐出流体が作用し、脈
動制御器用ダイヤフラムの後側には空気圧が作用するよ
うに構成されている。(例えば、特開平5−24016
1号公報参照)
【0003】従来の脈動減衰器付ダイヤフラムポンプ
は、センタープレートの上下に各2部材、センタープレ
ートの前・右に各1部材、センタープレートの後側に2
部材が組み合わせてあり、組合せ時に位置決め(芯合わ
せ)をし、7つの組合せ個所で密封する必要がある。ま
た、チェック弁を点検したり交換したりする場合には、
センターハウジングの前後のポンプハウジング及び脈動
制御器ハウジング・脈動制御器ハウジングカバーを取り
外す必要がある。そして、ダイヤフラムの点検・交換に
は、センターハウジングから上下のハウジングカバー・
密封カバーを取り外す必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脈動減衰器
付ダイヤフラムポンプにおいて、センタープレートに組
み合わせる部材及び密封個所を少なくすることを第1の
課題とし、チェック弁及びダイヤフラムの交換を容易に
することを第2の課題とし、更に脈動減衰器の機能を向
上させることを第3の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために、センタープレートとその両側のサイドカ
バー及びサイドボディとによって構成された空所が、第
1ダイヤフラム及び第2ダイヤフラムによって内側の左
右の駆動室と外側の左右のポンプ室とにそれぞれ区分さ
れ、センタープレートの挿通孔に挿通された連結部材に
よって第1ダイヤフラムと第2ダイヤフラムとが連結さ
れ、制御装置によって左右の駆動室が交互に給排気さ
れ、吸込口と左右のポンプ室とがチェック弁を介して連
通され、左右のポンプ室と吐出口とがチェック弁を介し
て連通されたダイヤフラムポンプにおいて、サイドカバ
ー又はサイドボディに形成された嵌合用凹部にセンター
プレートが嵌合され、サイドカバー及びセンタープレー
トの右側部にサイドボディの左側部が当接され、サイド
ボディの右側部とサイドプレートの左側部とによって構
成された空所が第3ダイヤフラムによって脈動減衰器の
脈動減衰室と空気室とに区分され、サイドカバーとサイ
ドプレートとの間にセンタープレート及びサイドボディ
が挟持され、左右のポンプ室と吐出口とが脈動減衰室に
連通されていることを特徴とする脈動減衰器付ダイヤフ
ラムポンプとなしたことを第1の構成とする。本発明
は、第1の構成において、吸込口と左右のポンプ室とを
連通する通路、左右のポンプ室と脈動減衰室とを連通す
る通路及び脈動減衰室と吐出口とを連通する通路が、サ
イドボディ及びサイドカバー内に配設され、前記制御装
置がセンタープレート内に配設されたことを第2の構成
とする。本発明は、第1又は第2の構成において、第1
ダイヤフラムの外周部がサイドカバーの右側挟持部とセ
ンタープレートの左側挟持部とによって挟持され、かつ
第2ダイヤフラムの外周部がセンタープレートの右側挟
持部とサイドボディの左側挟持部とによって挟持され
て、サイドカバー、センタープレート及びサイドボディ
が長ボルトにより連結され、第3ダイヤフラムがサイド
ボディの右側挟持部とサイドプレートの左側挟持部とに
よって挟持されて、サイドプレートとサイドボディとが
短ボルトにより連結されたことを第3の構成とする。本
発明は、第1ないし第3のいずれかの構成において、サ
イドカバー及びサイドボディに、その上面及び下面に開
口する段付挿入穴が形成され、各段付挿入穴にチェック
弁が挿入され、各段付挿入穴がチェック弁カバーによっ
て閉鎖され、吸込口が左右の吸込側チェック弁を介して
左右のポンプ室に連通され、左右のポンプ室が左右の吐
出側チェック弁を介して脈動減衰室に連通されたことを
第4の構成とする。本発明は、第4の構成において、吸
込口及び吐出口がサイドカバー及びサイドボディのそれ
ぞれの前端面に開口され、又は吸込口及び吐出口がサイ
ドボディの前端面に開口され、サイドカバー及びサイド
ボディの前端部にチェック弁が配設され、吸込口が左右
の吸込側チェック弁の流入側に連通され、脈動減衰室が
左右の吐出側チェック弁の流出側に連通されたことを第
5の構成とする。本発明は、第5の構成において、チェ
ック弁が略円筒状の弁座体、チェック弁体及びチェック
弁カバーにより構成され、チェック弁カバーの側部には
連通口が形成され、吸込側のチェック弁カバーは弁座体
の下側に配置され、吐出側のチェック弁カバーは弁座体
の上側に配置され、吸込側チェック弁の連通口は吸込側
通路を通して吸込口に連通され、吐出側チェック弁の連
通口は吐出側通路を通して脈動減衰室に連通されたこと
を第6の構成とする。本発明は、第1ないし第6のいず
れかの構成において、エア供給口とエア排気口とがセン
タープレートの後端面に開口され、センタープレートに
制御装置の切換弁が配設され、切換弁のスプールの後端
にスプリングの弾発力及び空気圧が常に作用し、スプー
ルの前端にパイロット空気圧が作用するように構成され
たことを第7の構成とする。本発明は、第1ないし第7
のいずれかの構成において、脈動減衰器の空気室が、吸
気弁を介してエア供給口に連通されるとともに排気弁を
介してエア排気口に連通され、前記脈動減衰室の圧力が
所定値以上に上昇されるときにのみ吸気弁が開かれ、前
記脈動減衰室の圧力が所定量以下に下降されるときにの
み排気弁が開かれるように構成されたことを第8の構成
とする。本発明は、第8の構成において、第3ダイヤフ
ラムにダイヤフラム位置検出レバーが連結され、ダイヤ
フラム位置検出レバーの先端の右側の対向位置に吸気弁
のプッシュロッドが配置され、ダイヤフラム位置検出レ
バーの先端の左側の対向位置に排気弁のプッシュロッド
が配置されたことを第9の構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図8は、本発明の脈動減衰
器付ダイヤフラムポンプの実施の形態を示す。本発明の
実施の形態の説明において、各部材の位置は図1の位置
を基本にして称することとし、例えばサイドカバー12の
左側面(外側面)・右側面・前端面・後端面、センター
プレート10の左側面・右側面、サイドボディ11の左側面
・右側面、サイドプレート13の左側面・右側面(外側
面)ということとする。図1は、樹脂カバーを除いた脈
動減衰器付ダイヤフラムポンプの分解斜視図であり、脈
動減衰器付ダイヤフラムポンプはセンタープレート10、
サイドボディ11、サイドカバー12及びサイドプレート13
の4グループに大別される。なお、樹脂カバー14は、吸
込口40、吐出口41、エア供給口62及びエア排気口63の近
傍を除く大部分を覆っており、図3(a) ・図7以外の図
面には樹脂カバー14は示されていない。ダイヤフラムポ
ンプのエア駆動機構は、図8の回路図に示されるとおり
であり、エア駆動機構はセンタープレート10に配設され
ている。
【0007】図4、図5及び図8に示されているよう
に、センタープレート10の中心部に中央孔20(挿通孔)
が形成され、センタープレート10の両面に中央孔20を中
心とした円周上に所定幅で環状の第2挟持部(センター
プレート10の左側挟持部)22A及び第3挟持部(センタ
ープレート10の右側挟持部)22Bが形成されている。第
2挟持部22A及び第3挟持部22Bの表面には不図示の複
数個のV字溝が形成されており、V字溝は第1ダイヤフ
ラム15A及び第2ダイヤフラム15Bが挟持されたときの
把持力を向上させるためのものである。第2挟持部22A
及び第3挟持部22Bの半径方向内側には截頭円錐状の傾
斜部24A・24B、段差部及び環状の平坦部25A・25Bが
連続して形成され、平坦部25A・25Bの半径方向内側は
中央孔20に接続されている。
【0008】センタープレート10の中央孔20には長手方
向の中央部に開口する環状溝が形成され、この環状溝に
環状のパッキン21が装着されている。中央孔20に連結シ
ャフト27が挿通され、中央孔20の長手方向の両端には軸
受26A・26Bが装着されており、連結シャフト27は軸受
26A・26Bにより摺動自在に支持され、またパッキン21
によって中央孔20と連結シャフト27との間が密封状態に
維持されている。第1ダイヤフラム15A及び第2ダイヤ
フラム15Bの中央部は、内側ダイヤフラムシェル28A・
28B及び外側ダイヤフラムシェル29A・29Bによってそ
れぞれ挟持され、挟持されたものにボルト30A・30Bが
挿通され、ボルト30A・30Bは連結シャフト27の両側の
ねじ部に螺合されている。連結シャフト27とボルト30A
・30Bとにより、第1ダイヤフラム15Aと第2ダイヤフ
ラム15Bとを連結する連結部材23が構成されている。連
結シャフト27の両端の半径方向内側に環状の凹部が形成
され、また内側ダイヤフラムシェル28A・28Bの内側中
央部には環状の凸部が形成されており、連結シャフト27
の環状の凹部と内側ダイヤフラムシェル28A・28Bの環
状の凸部との間にOリングが挟持され密封されている。
また、内側ダイヤフラムシェル28A・28Bの外側中央部
には円錐状部が形成され、この円錐状部と外側ダイヤフ
ラムシェル29A・29Bの半径方向内方端部の内側との間
にOリングが挟持され密封されている。
【0009】サイドカバー12の右側面(図5では上側
面)には、センタープレート10を嵌合するための嵌合用
凹部16が形成され、嵌合用凹部16の右側面が開口されて
いる。嵌合用凹部16は、開口端で前端部(図5では右端
部)の第1当接部(サイドカバー12の右側当接部)31A
に対して垂直方向に連続した嵌合部31Dと、嵌合部31D
に対して垂直な第1A当接部(サイドカバー12の右側A
当接部)31Cとから構成され、第1A当接部31Cには皿
状の第1凹部(サイドカバー12の右側凹部)31Bが形成
されている。サイドボディ11の左側面(図5では下側
面)には、第2当接部(サイドボディ11の左側当接部)
32Aと皿状の第2凹部(サイドボディ11の左側凹部)32
Bとが形成され、第2当接部32Aの前端部(図5では右
端部)はサイドカバー12の第1当接部31Aに当接される
部分である。第1A当接部31C及び第2当接部32Aの平
面で、第1凹部31B及び第2凹部32Bに隣接する環状面
は第1ダイヤフラム15A及び第2ダイヤフラム15Bの為
の第1挟持部(サイドカバー12の右側挟持部)及び第4
挟持部(サイドボディ11の左側挟持部)となる。
【0010】サイドボディ11の右側面(図5では上側
面)には、第3当接部(サイドボディ11の右側当接部)
33Aと皿状の第3凹部(サイドボディ11の右側凹部)33
Bとが形成され、またサイドボディ11の右側面の後方上
部にはバルブボディ用の嵌合部33Cが形成されている。
サイドプレート13の左側面(図5では下側面)には、第
4当接部(サイドプレート13の左側当接部)34A及び第
4凹部(サイドプレート13の左側凹部)34Bが形成され
ており、第4凹部34Bの中央部には環状突起34Cが一体
に形成されている。第4当接部34Aの面上であって第4
凹部34Bに隣接した部分に、脈動減衰器用ダイヤフラム
(第3ダイヤフラム)15Cを挟持するための第6挟持部
(サイドプレート13の左側挟持部)34Dが形成されてい
る。サイドプレート13の後方上部(図7では左上部)に
はバルブボディ39がボルト30Dにより連結されており、
バルブボディ39の凹部39Aにはダイヤフラム位置検出レ
バー46の先端が挿入され、ダイヤフラム位置検出レバー
46の基端はダイヤフラムシェル28Cに連結されている。
【0011】ポンプ駆動用の制御装置が内装され、かつ
第1ダイヤフラム15A・第2ダイヤフラム15Bが装着さ
れたセンタープレート10が、サイドカバー12の嵌合用凹
部16に嵌合されている。センタープレート10の前端部
(図3・図5では右端部)がサイドカバー12の嵌合部31
Dに近接しており、センタープレート10の左側面(図5
では下側面)がサイドカバー12の第1A当接部31Cに当
接されている。図1・図5から分かるように、サイドボ
ディ11、センタープレート10及びサイドカバー12の3グ
ループを相互に当接させ連結した状態で、サイドカバー
12の左側からサイドカバー12の挿通孔19A及びセンター
プレート10の挿通孔19Bに六角穴付の8本の長ボルト17
が挿通され、長ボルト17がサイドボディ11の左側のねじ
孔35に螺合される。こうして、サイドボディ11、センタ
ープレート10及びサイドカバー12が連結される。なお、
センタープレート10には不図示の位置決めピンの凸部が
形成され、サイドボディ11及びサイドカバー12には不図
示の位置決めピンの凹部が形成されており、この凸部を
凹部に係合させて位置決めを行った後に前記の連結が行
われる。このとき、サイドカバー12の第1当接部31Aが
サイドボディ11の第2当接部32Aに当接され、サイドカ
バー12の第1A当接部31Cがセンタープレート10の左側
面及び第1ダイヤフラム15A外面の外周部に当接されて
いる。
【0012】サイドボディ11にサイドプレート13を当接
した状態で、サイドプレート13の右側からサイドプレー
ト13の挿通孔19Cに六角穴付の6本の短ボルト18が挿通
され、短ボルト18がサイドボディ11の右側面のねじ孔に
螺合されている。こうして、サイドボディ11にサイドプ
レート13も連結されることとなる。サイドプレート13の
左側面の第6挟持部34Dには不図示のV字溝が形成され
ており、第3ダイヤフラム15Cの外周部が第6挟持部34
Dに当接されている。第3ダイヤフラム15Cの中央部
は、2個のダイヤフラムシェル28C・29Cによって挟持
され、挟持されたものにボルト30Cが挿通され、ボルト
30Cはガイドシャフト36のねじ部に螺合されている。サ
イドプレート13の環状突起34Cの内周に軸受26Cが装着
されており、ガイドシャフト36は軸受26Cに摺動自在に
支持されている。
【0013】サイドボディ11、センタープレート10及び
サイドカバー12の連結により、第1ダイヤフラム15Aの
外周部がサイドカバー12の右側面の第1A当接部31Cの
第1挟持部とセンタープレート10の左側面の第2挟持部
22Aによって挟持され、また第2ダイヤフラム15Bの外
周部がサイドボディ11の左側面の第2当接部32Aの第4
挟持部とセンタープレート10の右側面の第3挟持部22B
によって挟持されている。センタープレート10の左右両
面と第1ダイヤフラム15A・第2ダイヤフラム15Bとの
間に、気密状態の第1駆動室(左駆動室)37A・第2駆
動室(右駆動室)37Bがそれぞれ形成されている。サイ
ドカバー12の第1凹部31Bと第1ダイヤフラム15Aとの
間に第1ポンプ室(左ポンプ室)38Aが形成され、サイ
ドボディ11の第2凹部32Bと第2ダイヤフラム15Bとの
間に第2ポンプ室(右ポンプ室)38Bが形成されてい
る。サイドボディ11及びサイドプレート13の連結によ
り、第3ダイヤフラム15Cの外周部がサイドプレート13
の左側面の第6挟持部34Dとサイドボディ11の右側面の
第5挟持部(サイドボディ11の右側挟持部)によって挟
持され、またバルブボディ39がサイドボディ11の右側面
のバルブボディ嵌合部33Cに嵌合される。サイドボディ
11の第3凹部33Bと第3ダイヤフラム15Cとの間に脈動
減衰室97Aが形成され、サイドプレート13の第4凹部34
Bと第3ダイヤフラム15Cとの間に脈動減衰器の空気室
97Bが形成されている。
【0014】図2(b),(d) で見て、サイドカバー12及び
サイドボディ11の右端部の肉厚部には、図1・図4〜図
6に示されているように、下端が開口され垂直方向に向
いた吸込側第1段付挿入穴44A・吸込側第2段付挿入穴
44Bが形成され、また上端が開口され垂直方向に向いた
吐出側第1段付挿入穴45A・吐出側第2段付挿入穴45B
が形成されている。吸込側第1段付挿入穴44A・吸込側
第2段付挿入穴44Bは開口側(下側)が大径で、上側が
小径であり、吸込側第1段付挿入穴44A・吸込側第2段
付挿入穴44Bの小径部はそれぞれ吸込側第1通路47A・
吸込側第2通路47Bを介して第1ポンプ室38A・第2ポ
ンプ室38Bに連通されている。吐出側第1段付挿入穴45
A・吐出側第2段付挿入穴45Bは開口側(上側)が大径
で、下側が小径であり、吐出側第1段付挿入穴45A・吐
出側第2段付挿入穴45Bの小径部はそれぞれ吐出側第1
通路48A・吐出側第2通路48Bを介して第1ポンプ室38
A・第2ポンプ室38Bに連通されている。
【0015】吸込側第1段付挿入穴44A・吸込側第2段
付挿入穴44Bには、Oリング43、チェック弁体53、吸入
側弁座体50A・50B、Oリング42が挿入され、次いでチ
ェック弁カバー52によって各挿入穴44A・44Bがそれぞ
れ閉鎖されている。吸入側弁座体50A・50Bの下端部内
面に小径の弁座が形成され、弁座の上部にチェック弁体
53が載置されている。同様に、吐出側第1段付挿入穴45
A・吐出側第2段付挿入穴45Bには、Oリング43、吐出
側弁座体51A・51B、チェック弁体53、Oリング42が挿
入され、次いでチェック弁カバー52によって各挿入穴45
A・45Bがそれぞれ閉鎖されている。吐出側弁座体51A
・51Bの下端部内面に小径の弁座が形成され、弁座の上
部にチェック弁体53が載置されている。各チェック弁カ
バー52のフランジ部の挿通孔にボルト30Eを挿通し、ボ
ルト30Eをサイドカバー12・サイドボディ11のねじ孔に
螺合して、各チェック弁カバー52がサイドカバー12・サ
イドボディ11に固定されている。
【0016】吸入側弁座体50A・50Bとチェック弁体53
とチェック弁カバー52とにより吸入側第1チェック弁94
A・吸入側第2チェック弁94Bが構成され、同様にチェ
ック弁カバー52とチェック弁体53と吐出側弁座体51A・
51Bとにより吐出側第1チェック弁93A・吐出側第2チ
ェック弁93Bが構成されている。各弁座体50A・50B・
51A・51Bの内方端と各挿入穴44A・44B・45A・45B
の段部との間は、Oリング43によって密封され、各挿入
穴44A・44B・45A・45Bの開口端とチェック弁カバー
52の大径部との間はOリング42によって密封されてい
る。なお、吸込側第1段付挿入穴44A・吸込側第2段付
挿入穴44Bの小径部には、上方からストッパー55A・55
Bが突設され、チェック弁体53の第1ポンプ室38A・第
2ポンプ室38B側への流入を阻止している。
【0017】図1・図4〜図6に示されているように、
サイドカバー12の前端面の下方部に吸込口40が開口さ
れ、サイドボディ11の前端面の下方部に吐出口41が開口
されている。吸込口40はサイドカバー12に形成された吸
込側通路56A及びチェック弁カバー52の連通口54を通し
て、吸込側第1チェック弁94Aの流入側の吸込側第1段
付挿入穴44Aに連通され(図には明示されていないが、
連通口54は各通路と各挿入穴との間を連通させる)、吸
込側通路56Aはサイドボディ11に形成された吸込側通路
56B及びチェック弁カバー52の連通口54を通して吸込側
第2チェック弁94Bの流入側の吸込側第2段付挿入穴44
Bに連通されている。吐出口41はサイドボディ11に形成
された吐出側通路60を通して脈動減衰室97Aの下端部に
連通され、脈動減衰室97Aの上端部は吐出側通路57C及
びチェック弁カバー52の連通口54を通して吐出側第2チ
ェック弁93Bの出口側の吐出側第2段付挿入穴45Bに連
通されている。そして、吐出側第2チェック弁93Bの出
口側の吐出側第2段付挿入穴45Bは、チェック弁カバー
52の連通口54、サイドボディ11に形成された吐出側通路
57B、サイドカバー12に形成された吐出側通路57A及び
チェック弁カバー52の連通口54を通して吐出側第1チェ
ック弁93Aの出口側の吐出側第1段付挿入穴45Aに連通
されている。
【0018】図2(a) ・図3(a),(b) に示されているよ
うに、水平方向に向いたエア供給口62及びエア排気口63
がセンタープレート10に形成されており、エア供給口62
及びエア排気口63はセンタープレート10の後端面(図3
では左側)のやや上方部及びやや下方部に開口されてい
る。センタープレート10の上方部に長手方向に向けて形
成された、段付の切換弁挿入孔65が形成され、挿入孔65
の開口は嵌合用凹部16内に位置し、挿入孔65の他方端に
は壁部があり、他方端は供給通路83A、フィルタ85を介
してエア供給口62に連通されている。
【0019】切換弁挿入孔65の小径部には、第1スペー
サ68A及びスリーブ67が挿入され、第1スペーサ68Aの
内面には後方から小径部、中径部、大径部が順次に形成
されている。スリーブ67内にスプール66が摺動可能に挿
通され、第1スペーサ68Aの大径部とスプール66との間
に復帰スプリング75が介装されている。挿入孔65の大径
部には、環状の第2スペーサ68Bが段部に当接する位置
まで挿入され、スリーブ67は第1スペーサ68Aの前端と
第2スペーサ68Bの後端とによって位置決めされてい
る。有底円筒状の切換弁キャップ70の開口端が第2スペ
ーサ68Bに当接する位置に挿入されており、切換弁キャ
ップ70の内部のシリンダに弁ピストン78が摺動自在に嵌
合されている。弁ピストン78のロッドは第2スペーサ68
Bの内部を通ってスプール66の後端に接触しており、弁
ピストン78の外周の環状溝にピストンパッキンが装着さ
れている。
【0020】センタープレート10の挿入孔65の大径部の
上方には、垂直方向の挿入孔71が形成されており、挿入
孔71にはマニュアルピン73が挿入されている。マニュア
ルピン73の下端には小径孔が開口され、マニュアルピン
73の外周の環状溝にはOリングが装着されており、マニ
ュアルピン73の外面と挿入孔71の内面との間が密封され
ている。マニュアルピン73の小径孔と挿入孔71の底部と
の間にスプリング72が装着されており、スプリング72の
弾発力によりマニュアルピン73は上方に付勢され、不図
示のピンにより上限が規定されている。そして、マニュ
アルピン73の上端はセンタープレート10の上面から所定
長さだけ突出しており、マニュアルピン73の上端は樹脂
カバー14により覆われている。
【0021】第1スペーサ68Aとスプール66との間に第
1パイロット室76Aが形成され、スプール66の後端には
第1パイロット室76Aの空気圧が作用している。弁ピス
トン78の前端面と切換弁キャップ70の内部のシリンダの
前方部とにより、第2パイロット室76Bが構成され、弁
ピストン78の前端面にパイロット圧が作用し得るように
なっている。切換弁キャップ70の外周には環状溝70Bが
形成されており、第2パイロット室76Bは連通路により
環状溝70Bに連通され、環状溝70Bはパイロット通路84
Aに連通されている。
【0022】スプール66の後端に作用する力(パイロッ
ト圧×受圧面積+復帰スプリング75の弾発力)は、弁ピ
ストン78の前端に作用する力(パイロット圧×受圧面
積)よりも小さくなるように設定されている。センター
プレート10のスリーブ67の上方には排気室79が形成され
ており、排気室79の上方は排気カバー80及びガスケット
81により閉鎖されている。
【0023】挿入孔65とスリーブ67との間に、後端側か
ら順次にRポート、Bポート、Pポート、Aポート及び
R'ポートが形成されており、RポートとR'ポートとは排
気室79を介して相互に連通されている。図3(a),(b) の
切換弁64の機能は、図8に2位置5ポートの切換弁64と
して示されているとおりである。Pポートは供給通路83
C・83B・83Aを通してエア供給口62に連通され、Rポ
ート・R'ポートは排気室79、サイレンサ58、排気通路82
B・82Aを通してエア排気口63に連通されている。Aポ
ートは第1エア通路86Aを通して第1駆動室37Aに連通
され、Bポートは第2エア通路86Bを通して第2駆動室
37Bに連通されている。第1パイロット室76Aは第1ス
ペーサ68Aの内孔及び供給通路83Aを通してエア供給口
62に連通されている。第2パイロット室76Bは、環状溝
70B、パイロット通路84Aを通して第1パイロット弁87
Aの出口に連通され、同時にパイロット通路84A・84B
を通して第2パイロット弁87Bの入口に連通されてい
る。第1パイロット弁87Aの入口は供給通路83B・83A
を通してエア供給口62に連通され、第2パイロット弁87
Bの出口は排気通路82C・82Aを通してエア排気口63に
連通されている。
【0024】切換弁64のスプール66とスリーブ67の間で
塵の噛み込みが生じたとき、マニュアルピン73を押し、
不図示の機構を介し、復帰スプリング75と協動させてマ
ニュアルピン73とスプール66を往復動させる。この動作
により、塵が破壊され除去されることが多い。それでも
塵が破壊されないときは、樹脂カバー14及びセンタープ
レート10を外し、切換弁キャップ70・弁ピストン78・第
2スペーサ68B・スプール66・スリーブ67を外して、塵
を除き整備する。
【0025】図5・図7(a),(b) ・図8に示されている
ように、バルブボディ39には脈動減衰器用の吸気弁88及
び排気弁89が配設されている。吸気弁88及び排気弁89の
構造は同一であり、ポペット88B・89Bに連結されたプ
ッシュロッド88A・89Aが、バルブボディ39の凹部39A
内に突出している。吸気弁88のプッシュロッド88A及び
排気弁89のプッシュロッド89Aの先端は、ダイヤフラム
位置検出レバー46の先端部にそれぞれ右側及び左側から
対向する位置に配置されている。吸気弁88及び排気弁89
の通路は、スプリングの弾発力により常時は遮断(閉)
され、スプリングの弾発力に抗してポペット88B・89B
を移動させることにより連通(開)される。吸気弁88の
入口ポートは供給通路83D・83Aを通してエア供給口62
に連通されており、吸気弁88の出口ポートは供給通路83
Eを通して脈動減衰器の空気室97Bに連通されている。
同様に、排気弁89の入口ポートは排気通路82Eを通して
空気室97Bに連通されており、排気弁89の出口ポートは
排気通路82D・82Aを通してエア排気口63に連通されて
いる。なお、本発明の実施の形態のダイヤフラムポンプ
の各部材の材料は、移送流体に応じて最適のものを使用
することとし、使用材料の限定はない。
【0026】次に本発明の脈動減衰器付ダイヤフラムポ
ンプの実施の形態の機能について説明する。例えば、吸
込口40を配管によって移送流体の貯槽に連通させ、吐出
口41を配管によって移送先に連通させる。エア供給口62
を空気圧源に連通させ、エア排気口63を大気に開放し、
エア供給口62に圧縮空気を供給する。このとき、切換弁
64のスプール66は、復帰スプリング75により押圧され
て、図3・図8に示す初期位置(図8では位置I)にあ
る。圧縮空気(エア)はエア供給口62からフィルタ85、
供給通路83A・83B・83C、切換弁64のポートP・ポー
トB、第2エア通路86Bを通って第2駆動室37Bに供給
され、第1駆動室37A内のエアは第1エア通路86A、切
換弁64のポートA・ポートR'、排気室79、サイレンサ5
8、排気通路82B・82A、エア排気口63を通って大気に
排気される。第1ダイヤフラム15Aと第2ダイヤフラム
15Bとは連結部材23によって連結されているので、エア
の圧力により第2駆動室37Bが膨張し、第1駆動室37A
が収縮する。それに伴い、第2ポンプ室38Bは収縮し、
第1ポンプ室38Aは膨張する。従って、図4(a) に示す
ように、第2ポンプ室38B内の移送流体は吐出側第2通
路48B、吐出側第2チェック弁93B、吐出側通路57C、
脈動減衰室97A、吐出側通路60、吐出口41を通って吐出
される。貯槽内の移送流体は、吸込口40、吸込側通路56
A、吸込側第1チェック弁94A、吸込側第1通路47Aを
通って第1ポンプ室38Aに吸い込まれ流入する。
【0027】第1駆動室37Aが十分に収縮すると、第1
パイロット弁87Aのプッシュロッド96Aが内側ダイヤフ
ラムシェル28Aによって押圧され、第1パイロット弁87
Aが切り換えられ、第1パイロット弁87Aの入口と出口
とが連通する。エア供給口62からのエアは、供給通路83
A・83B、第1パイロット弁87Aの入口・出口、パイロ
ット通路84Aを通って第2パイロット室76Bに流入す
る。スプール66の後方端に作用する力(復帰スプリング
75の弾発力及びパイロット圧による力)よりも、スプー
ル66の前方端に作用する力(弁ピストン78の受圧面積×
パイロット圧)の方が大きいので、切換弁64は位置IIに
切り換えられ(図3ではスプール66が左方に移動す)
る。
【0028】エアは供給通路83A・83B・83C、切換弁
64のポートP・ポートA、第1エア通路86Aを通って第
1駆動室37Aに供給され、第2駆動室37B内のエアは第
2エア通路86B、切換弁64のポートB・ポートR、排気
室79、サイレンサ58、排気通路82B・82A、エア排気口
63を通って大気に排気される。エアの圧力により第1駆
動室37Aが膨張し、第2駆動室37Bが収縮する。それに
伴い、第2ポンプ室38Bは膨張し、第1ポンプ室38Aは
収縮する。従って、図4に示すように、第1ポンプ室38
A内の移送流体は吐出側第1通路48A、吐出側第1チェ
ック弁93A、吐出側通路57A・57B、吐出側第2チェッ
ク弁93Bのチェック弁カバー52、吐出側通路57C、脈動
減衰室97A、吐出側通路60、吐出口41を通って吐出され
る。貯槽内の移送流体は、吸込口40、吸込側通路56A・
56B、吸込側第2チェック弁94B、吸込側第2通路47B
を通って第2ポンプ室38Bに吸い込まれ流入する。第1
駆動室37Aが所定量だけ膨張すると、内側ダイヤフラム
シェル28Aが第1パイロット弁87Aのプッシュロッド96
Aから離れ、第1パイロット弁87Aが初期位置に切り換
えられる。第1パイロット弁87Aの入口と出口とが遮断
され、第2パイロット室76Bへのエアの供給は遮断され
るが、第2パイロット室76Bに蓄積されたエアによって
スプール66の位置が維持される。
【0029】第2駆動室37Bが十分に収縮すると、第2
パイロット弁87Bのプッシュロッド96Bが内側ダイヤフ
ラムシェル28Bによって押圧され、第2パイロット弁87
Bが切り換えられ、第2パイロット弁87Bの入口と出口
とが連通する。第2パイロット室76B内のエアは、環状
溝70B、パイロット通路84A・84B、第2パイロット弁
87Bの入口・出口、排気通路82C・82A、エア排気口63
を通って大気に排気される。切換弁64は、位置Iに切り
換えられ(図3ではスプール66が右方に移動し)、図3
・図8に示す初期位置に戻る。以上のようにして、第1
駆動室37A及び第2駆動室37Bに対するエアの給排が交
互に行われ、第1ポンプ室38A及び第2ポンプ室38Bに
おける移送流体の吸込・吐出が交互に行われる。
【0030】脈動減衰室97Aには第1ポンプ室38A及び
第2ポンプ室38Bから交互に移送流体が供給され、脈動
減衰室97Aへの流入量が多いときは、第3ダイヤフラム
15Cにより空気室97Bが圧縮され、脈動減衰室97Aが膨
張して脈動減衰室97A内の圧力上昇が抑制される。脈動
減衰室97Aへの流入量が少ないときは、空気室97Bが膨
張し、第3ダイヤフラム15Cにより脈動減衰室97Aが加
圧されて収縮し、脈動減衰室97A内の流体が吐出口41に
流れ、圧力降下が緩和される。このようにして、移送流
体の圧力が平滑化される。
【0031】脈動減衰室97A内の圧力が設定値以上に上
昇したときは、ダイヤフラム位置検出レバー46が吸気弁
88のプッシュロッド88Aを押圧し、吸気弁を開く。エア
がエア供給口62、供給通路83A・83D・吸気弁88・供給
通路83Eを通って空気室97Bに流入され、空気室97B内
の圧力が上昇する。従って、吐出口41から移送される流
体の移送先の圧力が高い場合でも、空気室97B内の圧力
を上昇させることにより脈動減衰器の機能を発揮するこ
とができる。また、脈動減衰室97A内の圧力が設定値以
上に下降したときは、ダイヤフラム位置検出レバー46が
排気弁89のプッシュロッド89Aを押圧し、排気弁を開
く。空気室97Bのエアは供給通路83E・排気弁89・排気
通路82D・82A、エア排気口63を通って流出され、空気
室97B内の圧力が下降する。従って、吐出口41から移送
される流体の移送先の圧力が低い場合でも、空気室97B
内の圧力を下降させることにより脈動減衰器の機能を発
揮することができる。このように、本発明の実施の形態
第1のポンプは、吐出圧力の範囲が広く、圧力に応じて
脈動減衰器が機能を発揮する。
【0032】図9は、本発明の脈動減衰器付ダイヤフラ
ムポンプの実施の形態の変形例の要部を示す。この変形
例においては、嵌合用凹部95がサイドボディ11に形成さ
れ、吸込口40及び吐出口41がサイドボディ11の前端面に
開口された点に特徴がある。サイドボディ11の左側面
(図9では下側面)には、センタープレート10を嵌合す
るための嵌合用凹部95が形成され、嵌合用凹部95の左側
面が開口されている。嵌合用凹部95は、開口端で前端部
(図9では右端部)の第2当接部(サイドボディ11の左
側当接部)99Aに対して垂直方向に連続した嵌合部99D
と、嵌合部99Dに対して垂直な第2A当接部(サイドボ
ディ11の左側A当接部)99Cから構成され、第2A当接
部99Cには第2凹部(サイドボディ11の左側凹部)32B
が形成されている。
【0033】サイドカバー12の右側面(図9では上側
面)には、第1当接部(サイドカバー12の右側当接部)
98Aと皿状の第1凹部(サイドカバー12の右側凹部)31
Bとが形成され、第1当接部98Aの前端部(図9では右
端部)はサイドボディ11の第2当接部99Aに当接される
部分である。第1当接部98A及び第2A当接部99Cの平
面で、第1凹部31B及び第2凹部32Bに隣接する環状面
は第1ダイヤフラム15A及び第2ダイヤフラム15Bの為
の第1挟持部(サイドカバー12の右側挟持部)及び第4
挟持部(サイドボディ11の左側挟持部)となる。ポンプ
駆動用の制御装置が内装され、かつ第1ダイヤフラム15
A・第2ダイヤフラム15Bが装着されたセンタープレー
ト10が、サイドボディ11の嵌合用凹部95に嵌合されてい
る。センタープレート10の前端部(図9では右端部)が
サイドボディ11の嵌合部99Dに接近しており、センター
プレート10の右側面(図9では上側面)がサイドボディ
11の第2A当接部99Cに当接されている。
【0034】図9・図10から分かるように、サイドボ
ディ11の前端面の下方部には、左側に吸込口40が開口さ
れ、右側に吐出口41が開口されている。吸込口40は、サ
イドボディ11に形成された吸込側通路 156B、サイドカ
バー12の吸込側通路 156A及びチェック弁カバー52の連
通口54を通して、吸込側第1チェック弁94Aの流入側の
吸込側第1段付挿入穴44Aに連通され、同時に吸込側通
路 156B、チェック弁カバー52の連通口54を通して吸込
側第2チェック弁94Bの流入側の吸込側第2段付挿入穴
44Bに連通されている。吐出口41はサイドボディ11に形
成された吐出側通路60を通して脈動減衰室97Aの下端部
に連通され、脈動減衰室97Aの上端部は吐出側通路57C
及びチェック弁カバー52の連通口54を通して吐出側第2
チェック弁93Bの出口側の吐出側第2段付挿入穴45Bに
連通されている。そして、吐出側第2チェック弁93Bの
出口側の吐出側第2段付挿入穴45Bは、チェック弁カバ
ー52の連通口54、サイドボディ11に形成された吐出側通
路 157B、サイドカバー12に形成された吐出側通路 157
A及びチェック弁カバー52の連通口54を通して吐出側第
1チェック弁93Aの出口側の吐出側第1段付挿入穴45A
に連通されている。実施の形態の変形例のその他のこと
は、実施の形態と同様であるので、実施の形態の説明及
び図面を援用することとする。ただし、図1・図2・図
4の図面については、図9及び図10を基にして変形例
の図面に適宜訂正し、参酌することとする。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載された脈動減衰器付ダイ
ヤフラムポンプは、サイドカバーとサイドプレートとの
間にセンタープレート及びサイドボディが挟持されてお
り、これらの4部材を連結することにより脈動減衰器付
ダイヤフラムポンプが組み立てられている。そして、従
来例のように脈動制御器ハウジング、制御ブロック及び
上下の密封カバーを組み立てる必要がない。従って、従
来例に比べて組み立てる部材が少なく、密封箇所も少な
いので、漏れに対して有利である。請求項2に記載され
た脈動減衰器付ダイヤフラムポンプは、吸込口とポンプ
室と吐出口とを連通する通路がサイドボディとサイドカ
バーに配設されているので、通路の長さが短く全体がコ
ンパクトになる。請求項3に記載された脈動減衰器付ダ
イヤフラムポンプは、第1ダイヤフラム及び第2ダイヤ
フラムがサイドカバー、センタープレート及びサイドボ
ディにより挟持され長ボルトにより連結されており、ま
た第3ダイヤフラムがサイドボディとサイドプレートと
により挟持され短ボルトにより連結されている。消耗品
であるダイヤフラムの交換や点検をするときには、サイ
ドボディからサイドカバーとセンタープレートを外せ
ば、すぐに第1ダイヤフラム及び第2ダイヤフラムを取
り出して交換や点検をすることができる。また、サイド
ボディからサイドプレートを外せば、すぐに第3ダイヤ
フラムを取り出して交換や点検をすることができる。従
来例の制御ブロック及び上下の密封カバーがないので、
それだけ交換や点検に要する手数が少ない。請求項4に
記載された脈動減衰器付ダイヤフラムポンプは、チェッ
ク弁の交換や点検をしたいときには、サイドカバー、セ
ンタープレート、サイドボディ及びサイドプレートが連
結された儘の状態で、該当するチェック弁が装着された
チェック弁カバーを外し、必要なチェック弁の弁座体及
びチェック弁体を取り出すことができる。請求項5〜7
に記載された脈動減衰器付ダイヤフラムポンプは、チェ
ック弁、吸込口、吐出口、エア供給口、エア排気口、切
換弁等の部材が合理的に配置され、脈動減衰器付ダイヤ
フラムポンプの体積を小さく、高さを低くして、小形で
吐出容量を多くすることができた。請求項8,9に記載
された脈動減衰器付ダイヤフラムポンプは、脈動減衰器
の空気室の圧力が脈動減衰室の圧力に応じて上下に変更
することができるので、吐出圧力の広い範囲について、
脈動減衰器が機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態の脈動減衰器付ダ
イヤフラムポンプの主要部を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の脈動減衰器付ダイヤフラ
ムポンプの外形を示し、図2(a) は左側面図、図2(b)
は正面図、図2(c) は右側面図、図2(d) は上面図、図
2(e) は背面図である。
【図3】図3(a) は図2(d) のA−A線断面図であり、
図3(b) は図3(a) の要部拡大図である。
【図4】図4(a) は図2(b) のB−B’−O−B’−B
線断面図であり、図4(b) はチェック弁部の詳細図であ
る。
【図5】図2(b) のC−C線断面図である。
【図6】図2(d) のD−D線断面図である。
【図7】図7(a) は図2(d) のE−E線断面図であり、
図7(b) は図2(b) のF−F線断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の脈動減衰器付ダイヤフラ
ムポンプの空気圧回路図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例を示し、実施の形
態の図5に対応する断面図である。
【図10】本発明の実施の形態の変形例を示し、実施の
形態の図6に対応する断面図である。
【符号の説明】
10 センタープレート 11 サイドボディ 12 サイドカバー 13 サイドプレート 15A 第1ダイヤフラム 15B 第2ダイヤフラム 15C 第3ダイヤフラム 16 嵌合用凹部 23 連結部材 37A 第1駆動室 37B 第2駆動室 38A 第1ポンプ室 38B 第2ポンプ室 40 吸込口 41 吐出口 93A 吐出側第1チェック弁 93B 吐出側第2チェック弁 94A 吸込側第1チェック弁 94B 吸込側第2チェック弁 95 嵌合用凹部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタープレートとその両側のサイドカ
    バー及びサイドボディとによって構成された空所が、第
    1ダイヤフラム及び第2ダイヤフラムによって内側の左
    右の駆動室と外側の左右のポンプ室とにそれぞれ区分さ
    れ、センタープレートの挿通孔に挿通された連結部材に
    よって第1ダイヤフラムと第2ダイヤフラムとが連結さ
    れ、制御装置によって左右の駆動室が相互に給排気さ
    れ、吸込口と左右のポンプ室とがチェック弁を介して連
    通され、左右のポンプ室と吐出口とがチェック弁を介し
    て連通されたダイヤフラムポンプにおいて、サイドカバ
    ー又はサイドボディに形成された嵌合用凹部にセンター
    プレートが嵌合され、サイドカバー及びセンタープレー
    トの右側部にサイドボディの左側部が当接され、サイド
    ボディの右側部とサイドプレートの左側部とによって構
    成された空所が第3ダイヤフラムによって脈動減衰器の
    脈動減衰室と空気室とに区分され、サイドカバーとサイ
    ドプレートとの間にセンタープレート及びサイドボディ
    が挟持され、左右のポンプ室と吐出口とが脈動減衰室に
    連通されていることを特徴とする脈動減衰器付ダイヤフ
    ラムポンプ。
  2. 【請求項2】 吸込口と左右のポンプ室とを連通する通
    路、左右のポンプ室と脈動減衰室とを連通する通路及び
    脈動減衰室と吐出口とを連通する通路が、サイドボディ
    及びサイドカバー内に配設され、前記制御装置がセンタ
    ープレート内に配設された請求項1記載の脈動減衰器付
    ダイヤフラムポンプ。
  3. 【請求項3】 第1ダイヤフラムの外周部がサイドカバ
    ーの右側挟持部とセンタープレートの左側挟持部とによ
    って挟持され、かつ第2ダイヤフラムの外周部がセンタ
    ープレートの右側挟持部とサイドボディの左側挟持部と
    によって挟持されて、サイドカバー、センタープレート
    及びサイドボディが長ボルトにより連結され、第3ダイ
    ヤフラムがサイドボディの右側挟持部とサイドプレート
    の左側挟持部とによって挟持されて、サイドプレートと
    サイドボディとが短ボルトにより連結された請求項1又
    は2記載の脈動減衰器付ダイヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 サイドカバー及びサイドボディに、その
    上面及び下面に開口する段付挿入穴が形成され、各段付
    挿入穴にチェック弁が挿入され、各段付挿入穴がチェッ
    ク弁カバーによって閉鎖され、吸込口が左右の吸込側チ
    ェック弁を介して左右のポンプ室に連通され、左右のポ
    ンプ室が左右の吐出側チェック弁を介して脈動減衰室に
    連通された請求項1ないし3のいずれかに記載された脈
    動減衰器付ダイヤフラムポンプ。
  5. 【請求項5】 吸込口及び吐出口がサイドカバー及びサ
    イドボディのそれぞれの前端面に開口され、又は吸込口
    及び吐出口がサイドボディの前端面に開口され、サイド
    カバー及びサイドボディの前端部にチェック弁が配設さ
    れ、吸込口が左右の吸込側チェック弁の流入側に連通さ
    れ、脈動減衰室が左右の吐出側チェック弁の流出側に連
    通された請求項4記載の脈動減衰器付ダイヤフラムポン
    プ。
  6. 【請求項6】 チェック弁が略円筒状の弁座体、チェッ
    ク弁体及びチェック弁カバーにより構成され、チェック
    弁カバーの側部には連通口が形成され、吸込側のチェッ
    ク弁カバーは弁座体の下側に配置され、吐出側のチェッ
    ク弁カバーは弁座体の上側に配置され、吸込側チェック
    弁の連通口は吸込側通路を通して吸込口に連通され、吐
    出側チェック弁の連通口は吐出側通路を通して脈動減衰
    室に連通された請求項5記載の脈動減衰器付ダイヤフラ
    ムポンプ。
  7. 【請求項7】 エア供給口とエア排気口とがセンタープ
    レートの後端面に開口され、センタープレートに制御装
    置の切換弁が配設され、切換弁のスプールの後端にスプ
    リングの弾発力及び空気圧が常に作用し、スプールの前
    端にパイロット空気圧が作用するように構成された請求
    項1ないし6のいずれかに記載された脈動減衰器付ダイ
    ヤフラムポンプ。
  8. 【請求項8】 脈動減衰器の空気室が、吸気弁を介して
    エア供給口に連通されるとともに排気弁を介してエア排
    気口に連通され、前記脈動減衰室の圧力が所定値以上に
    上昇されるときにのみ吸気弁が開かれ、前記脈動減衰室
    の圧力が所定量以下に下降されるときにのみ排気弁が開
    かれるように構成された請求項1ないし7のいずれかに
    記載された脈動減衰器付ダイヤフラムポンプ。
  9. 【請求項9】 第3ダイヤフラムにダイヤフラム位置検
    出レバーが連結され、ダイヤフラム位置検出レバーの先
    端の右側の対向位置に吸気弁のプッシュロッドが配置さ
    れ、ダイヤフラム位置検出レバーの先端の左側の対向位
    置に排気弁のプッシュロッドが配置された請求項8記載
    の脈動減衰器付ダイヤフラムポンプ。
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