JPH1089253A - ワッブル型ピストン・シリンダ装置 - Google Patents

ワッブル型ピストン・シリンダ装置

Info

Publication number
JPH1089253A
JPH1089253A JP9171879A JP17187997A JPH1089253A JP H1089253 A JPH1089253 A JP H1089253A JP 9171879 A JP9171879 A JP 9171879A JP 17187997 A JP17187997 A JP 17187997A JP H1089253 A JPH1089253 A JP H1089253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
piston head
plane
valve plate
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9171879A
Other languages
English (en)
Inventor
Shawn A Leu
エイ.ルー ショーン
Mark A Schuessler
エイ.シュースラー マーク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thomas Industries Inc
Original Assignee
Thomas Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thomas Industries Inc filed Critical Thomas Industries Inc
Publication of JPH1089253A publication Critical patent/JPH1089253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/0005Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00 adaptations of pistons

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワッブル型ピストン・シリンダ装置の間隙容
積を最小化する。 【解決手段】 ピストンヘッド13にカップリテーナ26を
連結する。カップリテーナ26の上面35は、ピストン10の
ワッブル動作平面で凸状に湾曲する。一方、このワッブ
ル動作平面に対する横断面では、カップリテーナ26の上
面35が直線状になっている。これにより、上面35と弁板
30の底部との間の間隙容積が最小化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワッブル型ピスト
ン、特に間隙容積を最小化するワッブル型ピストン・シ
リンダ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ワッブル型ピストンは
オイルレスエアコンプレッサと真空ポンプに用いられて
いた。それらは、シリンダ内孔に係合するピストンヘッ
ド上に周縁シールを包含する。該ピストンヘッドとその
連結ロッドは互いに固定され、該連結ロッドがシャフト
の偏心器に載置される。この偏心器がシャフトにより回
転すると、ワッブル型ピストンは内外に往復動し、側面
方向に“揺動”(ワッブル)する。ワッブル型ピストン
の例としては、1976年6月8日発行の米国特許第
3,961,868号「エアコンプレッサ」や、199
2年3月3日発行の米国特許第5,092,224号
「円錐状ロッドピストン」がある。
【0003】その他に、例えば特開平6−201041
号公報には、エアコンプレッサやポンプ装置に適用され
るワッブル型ピストンの具体的な構造が開示されてい
る。ここに開示される装置は、円錐形をなすワッブル型
ピストンのピストンヘッドをシリンダ内に設けると共
に、シリンダとピストンヘッドとに囲まれた圧縮室に連
通して、シリンダの上部を形成する弁板上に空気吸入口
を持つ部屋と、空気排出口を持つ部屋を設けており、こ
の種のワッブル型ピストンでは、直線路に沿って往復運
動を行わず、揺れながら往復運動するようになってい
る。また、弁板の下面すなわちシリンダの上端部は平坦
に形成され、ピストンの下部にあるピストンロッドは、
弁板に対し法線方向の面に動作可能に取付けられてい
る。
【0004】通常は、弁板がシリンダ内孔の開放上端部
を閉蓋する。シリンダ内にあるピストンが上部死点(de
ad center )位置にあるとき、弁板が平板な場合でもピ
ストンヘッド上部と弁板間に、いくらかの間隙を設けな
ければならない。必要な間隙量は、累積公差(accumulat
ed tolerances)に依存する。しかし、ワッブル型ピスト
ンが上部死点から離れると、連結ロッドの傾斜動作によ
り、結果的にピストンヘッドの一側が該ヘッドの中心よ
り高い位置で運動することになる。典型的には、ピスト
ンヘッドの直径に沿った地点は、上部死点から第1の25
゜離れた動作範囲内で、最大高さに到達する。ピストン
ヘッドの上部が平坦で弁板も平坦であると、連結ロッド
の長さを、この最悪な先端間隙の条件に調節しなければ
ならない。結果的に、上部死点における間隙容積を増加
しなければならないのである。これによりシリンダ内部
の圧力は低下し、効率も低下してしまう。
【0005】このような間隙容積の問題の解決方法の一
つは、ピストンヘッドの上端部にある対称な傾斜面(be
vel )を利用することで、これにより、ロッドの長さを
延長でき、間隙容積が減少する。上部死点状態で該傾斜
面により付加される少量の容積量よりも、延長した連結
ロッドからの容積縮減の方が大きいのである。また、他
の解決方法としては、ドーム状のピストンヘッドを使用
することである。
【0006】本発明の主要な目的は、ワッブル型ピスト
ン・シリンダ装置の間隙容積を最小化することにあり、
また、より厳格な公差を必要とせずに間隙容積をさらに
理想化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の流体ポンプ装置
は、シリンダと、該シリンダの上端部を形成する弁板と
を有する。ワッブル型ピストンは、シリンダー内を動作
するピストンヘッドと、単一平面で移動するピストンロ
ッドを有する。弁板とピストンヘッドの表面は互いに対
向し、これらはピストンの動作平面に対する横断面で直
線状になっていると共に、その一方または双方の表面が
前記動作平面で凸状に湾曲する。
【0008】好ましくは、本発明の流体ポンプ装置は、
シリンダと、該シリンダの上端部を形成する弁板とを有
する。ピストンヘッドの上面は、ピストンロッドの動作
平面の動作平面で湾曲する。このピストンヘッドの上面
の湾曲は、ピストンロッドが前記動作平面を移動する際
に、前記弁板に最も近接する上面の全ての点の軌跡に近
似する。好ましくは、ピストンヘッドの上面の湾曲が三
次多項式で与えられる。この多項式は、ピストンの長手
方向中心線から等距離に偏心した2つの同一円の円弧に
より近似される。
【0009】前記ピストンヘッドの湾曲面を、ピストン
ヘッドにカップシールを固着するリテーナに形成しても
よい。
【0010】また、弁板の表面を凸状に湾曲させてもよ
いし、あるいは、弁板とピストンヘッドの互いに対向す
る面を凸状に湾曲させ、これらの対向面間の正味の間隙
距離が、ピストンの中心線からどの距離にあっても、そ
の対向面の一方のみを湾曲させることで達成される間隙
距離に近似させてもよい。
【0011】すなわち、本発明の請求項1記載のピスト
ンヘッドは、平坦な上端部を有するシリンダに使用され
るワッブル型ピストン用のピストンヘッドにおいて、前
記ピストンヘッドの上面はピストンのワッブル動作平面
で凸状に湾曲し、このワッブル動作平面に対する横断面
で直線状になっていることを特徴とする。
【0012】この請求項1の構成によれば、ピストンヘ
ッドを単一平面でのみ凸状に湾曲させることにより、間
隙容積を最小化することが可能になる。
【0013】また、本発明の請求項2記載のピストンヘ
ッドは、前記請求項1の構成に加えて、前記ピストンヘ
ッドの上面の湾曲が三次多項式で与えられることを特徴
とする。
【0014】この請求項2の構成によれば、間隙容積を
理想的に最小化することが可能になる。
【0015】また、本発明の請求項3記載のピストンヘ
ッドは、前記請求項1の構成に加えて、前記ピストンヘ
ッドの上面の湾曲が前記ピストンの長手方向中心線から
等距離に偏心した2つの同一円の円弧として形成され、
これにより三次多項式に近似されることを特徴とする。
【0016】この請求項3の構成によれば、製造を簡易
化して、間隙容積を理想的に最小化することが可能にな
る。
【0017】本発明の請求項4記載の流体ポンプ装置
は、シリンダと、該シリンダの上端部を形成する平坦な
弁板と、該シリンダ内を動作するピストンヘッドを備え
たワッブル型ピストンと、該弁板に対し法線方向の面で
移動するように取付けられたピストンロッドとを有する
流体ポンプ装置において、前記ピストンヘッドの上面は
前記ピストンロッドの動作平面で凸状に湾曲し、該動作
平面に対する横断面で直線状になっていることを特徴と
する。
【0018】この請求項4の構成によれば、ピストンヘ
ッドを単一平面でのみ凸状に湾曲させることにより、間
隙容積を最小化することができる。
【0019】また、本発明の請求項5記載の流体ポンプ
装置は、前記請求項4の構成に加えて、前記ピストンヘ
ッドの上面の湾曲は、前記ピストンロッドが前記動作平
面を移動する際に、前記弁板に最も近接する上面の全て
の点の軌跡に近似することを特徴とする。
【0020】この請求項5の構成によれば、ピストンロ
ッドが前記動作平面を移動する際に、ピストンヘッドの
上面の湾曲が、弁板に最も近接する上面の全ての点の軌
跡に近似した状態で、間隙容積を最小化することができ
る。
【0021】また、本発明の請求項6記載の流体ポンプ
装置は、前記請求項4の構成に加えて、前記ピストンヘ
ッドの上面の湾曲が三次多項式に近似されることを特徴
とする。
【0022】この請求項6の構成によれば、間隙容積を
理想的に最小化することが可能になる。
【0023】本発明の請求項7記載のワッブル型ピスト
ンは、ピストンロッドと、このピストンロッドに固定し
たピストンヘッドと、該ピストンヘッドに取付けられた
カップシールと、該カップシールを前記ピストンヘッド
に固定したカップリテーナとを具備し、このカップリテ
ーナは、一平面で凸状に湾曲し、この一平面に対する横
断面で直線状になっている上面を有して構成される。
【0024】この請求項7の構成によれば、ピストンヘ
ッドに固定したカップリテーナを単一平面でのみ凸状に
湾曲させることにより、間隙容積を最小化することがで
きる。
【0025】また、本発明の請求項8記載のワッブル型
ピストンは、前記請求項7の構成に加えて、前記カップ
リテーナの上面の湾曲が三次多項式に近似されることを
特徴とする。
【0026】この請求項8の構成によれば、間隙容積を
理想的に最小化することが可能になる。
【0027】本発明の請求項9記載の流体ポンプ装置
は、シリンダと、該シリンダの上端部を形成する弁板
と、該シリンダ内を動作するピストンヘッドを備えたワ
ッブル型ピストンと、単一平面で移動するように取付け
られたピストンロッドとを有する流体ポンプ装置におい
て、前記弁板に対向する前記ピストンヘッドの表面は平
坦であると共に、該ピストンヘッドに対向する弁板の表
面は前記ピストンロッドの動作平面で凸状に湾曲し、該
動作平面に対する横断面で直線状になっていることを特
徴とする。
【0028】この請求項9の構成によれば、弁板の表面
を単一平面でのみ凸状に湾曲させることにより、間隙容
積を最小化することができる。
【0029】また、本発明の請求項10記載の流体ポン
プ装置は、前記請求項9の構成に加えて、前記弁板の表
面の湾曲は、前記ピストンロッドが前記動作平面を移動
する際に、前記ピストンヘッドの表面に最も近接する表
面の全ての点の軌跡に近似することを特徴とする。
【0030】この請求項10の構成によれば、ピストン
ロッドが前記動作平面を移動する際に、弁板の表面の湾
曲が、ピストンヘッドの表面に最も近接する表面の全て
の点の軌跡に近似した状態で、間隙容積を最小化するこ
とができる。
【0031】また、本発明の請求項11記載の流体ポン
プ装置は、前記請求項9の構成に加えて、前記弁板の表
面の湾曲が三次多項式に近似されることを特徴とする。
【0032】この請求項11の構成によれば、間隙容積
を理想的に最小化することが可能になる。
【0033】本発明の請求項12記載の流体ポンプ装置
は、シリンダと、該シリンダの上端部を形成する弁板
と、該シリンダ内を動作するピストンヘッドを備えたワ
ッブル型ピストンと、単一平面で移動するように取付け
られたピストンロッドとを有する流体ポンプ装置におい
て、互いに対向する前記弁板と前記ピストンヘッドの各
表面は前記ピストンロッドの動作平面に対する横断面で
直線状になっており、該各表面の一方又は双方は該動作
平面で凸状に湾曲することを特徴とするものである。
【0034】この請求項12の構成によれば、弁板とピ
ストンヘッドの各表面の一方又は双方を単一平面でのみ
凸状に湾曲させることにより、間隙容積を最小化するこ
とができる。
【0035】
【発明の実施形態】本発明の上述およびその他の目的と
利点は、以下の詳細な記述により明らかとなるであろ
う。以下の詳細な記述では、本発明の好適な実施例を示
す添付図面が参照となる。
【0036】図1を参照すると、ワッブル型ピストン10
は、通常は円形状のシリンダ内孔12を有するシリンダス
リーブ11内で動作する。ワッブル型ピストン10は、ピス
トンヘッド13とピストンロッドたる連結ロッド14を備
え、これらは互いに一体化されているか又は互いに堅固
に固定されている。前記連結ロッド14にはボールベアリ
ング15が取付けられ、またこのボールベアリング15がカ
ウンタウエイト17を含む偏心器16に載置される。この偏
心器16は電動モータ21の出力シャフト20に取付けられ
る。このモータシャフト20は収納部に載置したベアリン
グ22に収納される。このモータシャフトは更に冷却ファ
ン23が取付けられる。
【0037】前記ピストンヘッド13は、商標名テフロン
(ポリ四フッ化エチレン)またはそれに類似した材料で
形成されたカップシール25を含み、該カップシール25
は、中央ねじ27により前記ピストンヘッド13に連結した
カップリテーナ(保持器)26を介して、所定位置に保持
される。シリンダ11はその開口した上部に弁板30を載置
しており、頭部31はこの弁板30上に載置される。この弁
板30は、通常はフラッパ型の吸気弁および排気弁(図示
せず)を包含し、ヘッド31はこれらのフラッパ弁に連通
して吸気チャンバおよび排気チャンバを有する。
【0038】図2および図3に示すように、モータシャ
フト20の軸中心線Aは連結ロッド14の軸中心線Bから偏
位している。このモータシャフト20が回転すると、前記
中心線Bがモータシャフト20の中心線Aの回りを回転
し、ワッブル型ピストン10がシリンダ11の内外を移動
し、加えて、図3における平面図の前後に移動する。こ
れがワッブル型ピストン10の動作平面になる。図2の断
面図における平面は、この動作平面に対する横断面とな
っているが、ここでは、前記カップリテーナ26の上面35
が直線状であるため、上面35と弁板30の底部との間の間
隙が、カップリテーナ26の直径に沿ったすべての点で均
等になる。しかし、前記動作平面では、前記カップリテ
ーナ26の上面35は凸状に湾曲しているため、ピストン10
の長手方向中心線Cで間隙距離が最小となり、その中心
線Cから周辺へ逸れるにつれ次第に間隙が増加する。ま
た、カップリテーナ26の上面の湾曲は、ピストン10の連
結ロッド14が前記動作平面を移動する際に、弁板30に最
も近接する上面の全ての点の軌跡に近似する。
【0039】理想的には、上面35の湾曲は三次多項式y
=Ax−Bx−Cx−Dで表され、このなかで、y
はカップリテーナ26の端から端までの平面上の高さ、x
はピストン10の中心線Cからの距離を表す。
【0040】製造を簡易化するため、この三次多項式の
曲線は、図4に示すように、その中心Dが前記ピストン
10の中心線Cから等間隔に偏心した2つの同一円の円弧
を使用して近似される。図4では、典型的なワッブル型
ピストン10用のカップリテーナ26の厚さの変化が図示さ
れている。
【0041】図5は、本発明の別の実施例を示し、この
実施例ではカップリテーナ26´の上面が全平面で平坦に
なっており、弁板30´の底面40がピストン動作平面で凸
状に湾曲し、このピストン動作に対する横断面で直線状
になっている。この場合も同様に、弁板30´の底面40の
凸状曲線は理想的には三次多項式で表され、2つの同一
円の円弧を使用して近似されてもよい。
【0042】さらに他の実施例としては、互いに対向し
たピストンヘッドと弁板の対向面双方を凸状に湾曲さ
せ、その湾曲を合計したものが、ピストンヘッドまたは
弁板のいずれか一方の湾曲と同じになるようにすること
である。
【0043】本発明による湾曲したピストンヘッドまた
は弁板によれば、所定のストローク、ロッド長および無
理のない公差に対して、可能な限り最も隙間のない状態
の間隙容積を提供できる。仮にピストンヘッドをドーム
状に形成すると、空隙容積がピストンの動作平面に対す
る横断面で浪費されてしまう。ピストンヘッドを単一平
面でのみ湾曲させることが間隙容積を最小化するのであ
る。
【0044】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、実施例では、ワッブル型ピス
トン・シリンダ装置をエアコンプレッサに用いたものに
ついて説明したが、流体ポンプ装置にも適用することが
できる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、平坦な上端部を
有するシリンダに使用されるワッブル型ピストン用のピ
ストンヘッドにおいて、前記ピストンヘッドの上面はピ
ストンのワッブル動作平面で凸状に湾曲し、このワッブ
ル動作平面に対する横断面で直線状になっていることを
特徴とし、これにより間隙容積を最小化することが可能
になる。
【0046】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1の構成に加えて、前記ピストンヘッドの上面の湾曲が
三次多項式で与えられることを特徴とし、より厳格な公
差を必要とせずに間隙容積をさらに理想化にすることが
できる。
【0047】また、請求項3記載の発明は、前記請求項
1の構成に加えて、前記ピストンヘッドの上面の湾曲が
前記ピストンの長手方向中心線から等距離に偏心した2
つの同一円の円弧として形成され、これにより三次多項
式に近似されることを特徴とし、製造を簡易化して、よ
り厳格な公差を必要とせずに間隙容積をさらに理想化に
することができる。
【0048】また、本発明の請求項4記載の流体ポンプ
装置は、シリンダと、該シリンダの上端部を形成する平
坦な弁板と、該シリンダ内を動作するピストンヘッドを
備えたワッブル型ピストンと、該弁板に対し法線方向の
面で移動するように取付けられたピストンロッドとを有
する流体ポンプ装置において、前記ピストンヘッドの上
面は前記ピストンロッドの動作平面で凸状に湾曲し、該
動作平面に対する横断面で直線状になっていることを特
徴とし、これにより間隙容積を最小化することが可能に
なる。
【0049】また、本発明の請求項5記載の流体ポンプ
装置は、前記請求項4の構成に加えて、前記ピストンヘ
ッドの上面の湾曲は、前記ピストンロッドが前記動作平
面を移動する際に、前記弁板に最も近接する上面の全て
の点の軌跡に近似することを特徴とし、これにより、ピ
ストンヘッドの上面の湾曲が、弁板に最も近接する上面
の全ての点の軌跡に近似した状態で、間隙容積を最小化
することが可能になる。
【0050】また、本発明の請求項6記載の流体ポンプ
装置は、前記請求項4の構成に加えて、前記ピストンヘ
ッドの上面の湾曲が三次多項式に近似されることを特徴
とし、より厳格な公差を必要とせずに間隙容積をさらに
理想化にすることができる。
【0051】また、本発明の請求項7記載のワッブル型
ピストンは、ピストンロッドと、このピストンロッドに
固定したピストンヘッドと、該ピストンヘッドに取付け
られたカップシールと、該カップシールを前記ピストン
ヘッドに固定したカップリテーナとを具備し、このカッ
プリテーナは、一平面で凸状に湾曲し、この一平面に対
する横断面で直線状になっている上面を有して構成さ
れ、これにより間隙容積を最小化することが可能にな
る。
【0052】また、本発明の請求項8記載のワッブル型
ピストンは、前記請求項7の構成に加えて、前記カップ
リテーナの上面の湾曲が三次多項式に近似されることを
特徴とし、より厳格な公差を必要とせずに間隙容積をさ
らに理想化にすることができる。
【0053】また、本発明の請求項9記載の流体ポンプ
装置は、シリンダと、該シリンダの上端部を形成する弁
板と、該シリンダ内を動作するピストンヘッドを備えた
ワッブル型ピストンと、単一平面で移動するように取付
けられたピストンロッドとを有する流体ポンプ装置にお
いて、前記弁板に対向する前記ピストンヘッドの表面は
平坦であると共に、該ピストンヘッドに対向する弁板の
表面は前記ピストンロッドの動作平面で凸状に湾曲し、
該動作平面に対する横断面で直線状になっていることを
特徴とし、これにより間隙容積を最小化することが可能
になる。
【0054】また、本発明の請求項10記載の流体ポン
プ装置は、前記請求項9の構成に加えて、前記弁板の表
面の湾曲は、前記ピストンロッドが前記動作平面を移動
する際に、前記ピストンヘッドの表面に最も近接する表
面の全ての点の軌跡に近似することを特徴とし、これに
より、弁板の表面の湾曲が、ピストンヘッドの表面に最
も近接する表面の全ての点の軌跡に近似した状態で、間
隙容積を最小化することが可能になる。
【0055】また、本発明の請求項11記載の流体ポン
プ装置は、前記請求項9の構成に加えて、前記弁板の表
面の湾曲が三次多項式に近似されることを特徴とし、こ
れにより、より厳格な公差を必要とせずに間隙容積をさ
らに理想化にすることができる。
【0056】また、本発明の請求項12記載の流体ポン
プ装置は、シリンダと、該シリンダの上端部を形成する
弁板と、該シリンダ内を動作するピストンヘッドを備え
たワッブル型ピストンと、単一平面で移動するように取
付けられたピストンロッドとを有する流体ポンプ装置に
おいて、互いに対向する前記弁板と前記ピストンヘッド
の各表面は前記ピストンロッドの動作平面に対する横断
面で直線状になっており、該各表面の一方又は双方は該
動作平面で凸状に湾曲することを特徴とし、これにより
間隙容積を最小化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すエアコンプレッサにお
けるピストン・シリンダ装置の垂直断面図である。
【図2】同上図1に示したピストン、シリンダおよび弁
板の垂直断面図である。
【図3】同上図2に示したピストンの立面図である。
【図4】同上カップリテーナの湾曲した上面を示す拡大
図である。
【図5】同上湾曲した弁板を使用した別の実施例の部分
断面立面図である。
【符号の説明】
10 ワッブル型ピストン 11 シリンダ 13 ピストンヘッド 14 連結ロッド(ピストンロッド) 25 カップシール 26 カップリテーナ 30 弁板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク エイ.シュースラー アメリカ合衆国 ウイスコンシン州 53085,シボイガン フォールズ,イース ト シーティーエイチ エー エヌ3309

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な上端部を有するシリンダに使用さ
    れるワッブル型ピストンのピストンヘッドにおいて、前
    記ピストンヘッドの上面は前記ピストンのワッブル動作
    平面で凸状に湾曲し、このワッブル動作平面に対する横
    断面で直線状になっていることを特徴とするピストンヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記ピストンヘッドの上面の湾曲が三次
    多項式で与えられることを特徴とする請求項1記載のピ
    ストンヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ピストンヘッドの上面の湾曲が前記
    ピストンの長手方向中心線から等距離に偏心した2つの
    同一円の円弧として形成され、これにより三次多項式に
    近似されることを特徴とする請求項1記載のピストンヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 シリンダと、該シリンダの上端部を形成
    する平坦な弁板と、該シリンダ内を動作するピストンヘ
    ッドを備えたワッブル型ピストンと、該弁板に対し法線
    方向の面で移動するように取付けられたピストンロッド
    とを有する流体ポンプ装置において、前記ピストンヘッ
    ドの上面は前記ピストンロッドの動作平面で凸状に湾曲
    し、該動作平面に対する横断面で直線状になっているこ
    とを特徴とする流体ポンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記ピストンヘッドの上面の湾曲は、前
    記ピストンロッドが前記動作平面を移動する際に、前記
    弁板に最も近接する上面の全ての点の軌跡に近似するこ
    とを特徴とする請求項4記載の流体ポンプ装置。
  6. 【請求項6】 前記ピストンヘッドの上面の湾曲が三次
    多項式に近似されることを特徴とする請求項4記載の流
    体ポンプ装置。
  7. 【請求項7】 ピストンロッドと、このピストンロッド
    に固定したピストンヘッドと、該ピストンヘッドに取付
    けられたカップシールと、該カップシールを前記ピスト
    ンヘッドに固定したカップリテーナとを具備し、このカ
    ップリテーナは、一平面で凸状に湾曲し、この一平面に
    対する横断面で直線状になっている上面を有することを
    特徴とするワッブル型ピストン。
  8. 【請求項8】 前記カップリテーナの上面の湾曲が三次
    多項式に近似されることを特徴とする請求項7記載のワ
    ッブル型ピストン。
  9. 【請求項9】 シリンダと、該シリンダの上端部を形成
    する弁板と、該シリンダ内を動作するピストンヘッドを
    備えたワッブル型ピストンと、単一平面で移動するよう
    に取付けられたピストンロッドとを有する流体ポンプ装
    置において、前記弁板に対向する前記ピストンヘッドの
    表面は平坦であると共に、該ピストンヘッドに対向する
    弁板の表面は前記ピストンロッドの動作平面で凸状に湾
    曲し、該動作平面に対する横断面で直線状になっている
    ことを特徴とする流体ポンプ装置。
  10. 【請求項10】 前記弁板の表面の湾曲は、前記ピスト
    ンロッドが前記動作平面を移動する際に、前記ピストン
    ヘッドの表面に最も近接する表面の全ての点の軌跡に近
    似することを特徴とする請求項9記載の流体ポンプ装
    置。
  11. 【請求項11】 前記弁板の表面の湾曲が三次多項式に
    近似されることを特徴とする請求項9記載の流体ポンプ
    装置。
  12. 【請求項12】 シリンダと、該シリンダの上端部を形
    成する弁板と、該シリンダ内を動作するピストンヘッド
    を備えたワッブル型ピストンと、単一平面で移動するよ
    うに取付けられたピストンロッドとを有する流体ポンプ
    装置において、互いに対向する前記弁板と前記ピストン
    ヘッドの各表面は前記ピストンロッドの動作平面に対す
    る横断面で直線状になっており、該各表面の一方又は双
    方は該動作平面で凸状に湾曲することを特徴とする流体
    ポンプ装置。
JP9171879A 1996-06-28 1997-06-27 ワッブル型ピストン・シリンダ装置 Pending JPH1089253A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/671985 1996-06-28
US08/671,985 US5644969A (en) 1996-06-28 1996-06-28 Wobble piston and cylinder arrangement

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1089253A true JPH1089253A (ja) 1998-04-07

Family

ID=24696684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9171879A Pending JPH1089253A (ja) 1996-06-28 1997-06-27 ワッブル型ピストン・シリンダ装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5644969A (ja)
JP (1) JPH1089253A (ja)
DE (1) DE19727186B4 (ja)
GB (1) GB2314603B (ja)
IT (1) IT1293852B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021065037A1 (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 株式会社日立産機システム 圧縮機

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5937736A (en) * 1997-09-05 1999-08-17 Charpie; Mark E. Wobble piston with cooling fins extending through slots formed in the piston head
ITTO980311A1 (it) * 1998-04-10 1999-10-10 Abac Aria Compressa Compressore.
CN1235403A (zh) * 1998-05-12 1999-11-17 三星电子株式会社 可旋转变换器
US6530760B1 (en) * 2000-08-11 2003-03-11 Coleman Powermate, Inc. Air compressor
US6832491B2 (en) 2002-03-21 2004-12-21 Ritchie Engineering Company, Inc. Compressor head, internal discriminator, external discriminator, manifold design for refrigerant recovery apparatus
US6779350B2 (en) * 2002-03-21 2004-08-24 Ritchie Enginerring Company, Inc. Compressor head, internal discriminator, external discriminator, manifold design for refrigerant recovery apparatus and vacuum sensor
EP1394413B1 (de) * 2002-08-31 2016-10-12 Continental Teves AG & Co. oHG Hubkolbenverdichter für gasförmige Medien mit verringerter Bauhöhe
DE102004061236B3 (de) * 2004-12-20 2006-08-31 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Kolben-Zylinder-Anordnung für einen Kolbenverdichter
US7117781B2 (en) * 2005-02-16 2006-10-10 Thomas Industries, Inc. Piston balancing system
DE102005009947A1 (de) * 2005-03-04 2006-09-07 Wabco Gmbh & Co.Ohg Hubkolbenmaschine
GB2463822B (en) * 2005-05-17 2010-06-09 Thomas Industries Inc Pump improvements
CN2932717Y (zh) * 2006-08-01 2007-08-08 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 电连接器
WO2008030839A2 (en) * 2006-09-05 2008-03-13 Gardner Denver Thomas, Inc. Fluid intake and exhaust fittings for a compressor or pump
DE102008005820A1 (de) * 2007-09-11 2009-03-12 Continental Teves Ag & Co. Ohg Motor-Pumpenaggregat
DE102008029071B4 (de) * 2008-06-10 2019-12-24 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Kolben für eine Brennkraftmaschine
DE102012019618B4 (de) 2012-10-06 2023-10-26 Zf Cv Systems Hannover Gmbh Verfahren zum Herstellen eines Kolbens für eine Hubkolbenarbeitsmaschine, nach dem Verfahren hergestellter Kolben sowie Hubkolbenarbeitsmaschine mit wenigstens einem nach dem Verfahren hergestellten Kolben

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT950019B (it) * 1971-03-11 1973-06-20 Salzmann W Macchina a pistone particolarmen te motore a combustione interna
US3961868A (en) * 1974-02-21 1976-06-08 Thomas Industries, Inc. Air compressor
DE2708208A1 (de) * 1976-02-27 1977-09-22 Willi Ernst Dipl Ing Salzmann Pendelkolbenmaschine
US4467605A (en) * 1982-09-27 1984-08-28 Wabco Ltd. Hydro-pneumatic actuator with automatic slack adjuster
US4765292A (en) * 1985-08-19 1988-08-23 Morgado Ralph G Self-sealing piston apparatus
US4782738A (en) * 1985-09-18 1988-11-08 Gast Manufacturing Corporation Compressor with adjustable head clearance
US4775299A (en) * 1986-08-29 1988-10-04 Cooper Industries, Inc. Variable clearance pocket piston positioning device
US5006047A (en) * 1989-02-27 1991-04-09 Thomas Industries, Inc. Compressor with a segmented piston rod assembly
US5092224A (en) * 1990-01-26 1992-03-03 Thomas Industries Conical rod piston

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021065037A1 (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 株式会社日立産機システム 圧縮機
CN113227575A (zh) * 2019-10-01 2021-08-06 株式会社日立产机系统 压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
GB9712913D0 (en) 1997-08-20
GB2314603A (en) 1998-01-07
IT1293852B1 (it) 1999-03-10
GB2314603B (en) 1999-10-13
ITTO970555A0 (ja) 1997-06-25
DE19727186A1 (de) 1998-01-08
ITTO970555A1 (it) 1998-12-25
DE19727186B4 (de) 2005-09-15
US5644969A (en) 1997-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1089253A (ja) ワッブル型ピストン・シリンダ装置
US7299740B2 (en) Reciprocating axial displacement device
KR100935749B1 (ko) 기체용 왕복 피스톤 압축기
JP2009522497A (ja) ハイブリッド摂動ポンプ
JPS62225782A (ja) 可変容量型揺動板式圧縮機
JPH11218082A (ja) 減圧ポンプ
JPS63205474A (ja) 斜板式可変容量圧縮機
US5638736A (en) Wave cam type compressor
US6227811B1 (en) Variable capacity swash plate type compressor
US7232294B2 (en) Compressor having a discharge valve mechanism including a valve retainer having a specially-designed curved surface
JP2001221161A (ja) 往復式冷媒圧縮機
JP2000145626A (ja) 圧縮機及びそれに使用するための片頭ピストン
JP3200693B2 (ja) ダイヤフラムポンプ
JP2003148354A (ja) ダイヤフラムポンプ
JP3756982B2 (ja) 多段圧縮装置
JPH09144666A (ja) 揺動型圧縮機
JPS6364634B2 (ja)
JP3099508B2 (ja) 斜板型可変容量圧縮機
JP2590653Y2 (ja) 往復動型圧縮機の吸入弁
JPS59160079A (ja) コンプレツサ
KR20070102846A (ko) 밀폐형 압축기의 밸브장치
KR20200051524A (ko) 밸브 장치, 펌프 헤드 및 펌프 장치
JPH0295782A (ja) 往復揺動型ピストンポンプ
KR100922214B1 (ko) 밀폐형 압축기의 밸브플레이트
JPS6240133Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070618