JPH1089216A - 内燃機関のノッキング制御装置 - Google Patents

内燃機関のノッキング制御装置

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JPH1089216A
JPH1089216A JP8248063A JP24806396A JPH1089216A JP H1089216 A JPH1089216 A JP H1089216A JP 8248063 A JP8248063 A JP 8248063A JP 24806396 A JP24806396 A JP 24806396A JP H1089216 A JPH1089216 A JP H1089216A
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JP
Japan
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knocking
ignition timing
internal combustion
combustion engine
ion current
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Pending
Application number
JP8248063A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Mogi
和久 茂木
Koichi Nakada
浩一 中田
Yoichi Kurebayashi
洋一 紅林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
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Publication of JPH1089216A publication Critical patent/JPH1089216A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノッキングが発生したとの誤判定により点火
時期を誤って遅角制御することを防止できる内燃機関の
ノッキング制御装置を提供する。 【解決手段】 内燃機関のノッキングはシリンダブロッ
クに設置された振動ノックセンサ404だけでなく、イ
オン電流検出部19によっても検出される。振動ノック
センサおよびイオン電流検出部の両方からでノッキング
が検出された場合は点火時期を遅角してノッキングを抑
制する。しかし一方から高頻度のノッキングが検出され
る場合は、ノッキング検出が誤っているものとして点火
時期の遅角を行わないことにより出力の低下、ドライバ
ビレティの悪化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のノッキン
グ制御装置に係わり、特にノッキングが発生したとの誤
判定により点火時期を誤って遅角制御することを防止で
きる内燃機関のノッキング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンを燃料とする内燃機関では、ピ
ストンで圧縮した混合気に点火栓で着火し、混合気を燃
焼させることによって出力を得ている。即ち正常な燃焼
においては、点火栓のギャップの近傍に混合気の火炎核
が形成され、この火炎核が燃焼室全体に伝播する。
【0003】点火栓による点火時期は内燃機関出力と密
接に関係しており、点火時期が遅すぎると火炎伝播速度
も遅くなるため燃焼は緩慢となり燃焼効率の低下を招
き、ひいては内燃機関出力も低下する。逆に点火時期を
早めると火炎の伝播が早まり燃焼最大圧力が上昇して内
燃機関出力は増加する。しかし点火時期を過度に早める
と、混合気が火炎の伝播を待たずに自己着火するノッキ
ングが発生し、内燃機関を損傷するおそれも生じる。
【0004】即ち、点火時期をノッキングが発生する直
前の領域(MBT=Minimum SparkAdvance for Best To
rque )として内燃機関を運転することが燃費、出力の
点で有利であり、ノッキングの発生を確実に検出するこ
とは極めて重要である。従来からノッキングを検出する
ために振動センサの一種である振動ノックセンサが広く
使用されてきたが、混合気の燃焼により燃焼室内にイオ
ンが発生しイオン電流が流れることを利用したノッキン
グ検出装置も検討されている。
【0005】図1は内燃機関の点火回路の概略図であっ
て、イグニッションコイル11の1次コイル111の一
端はバッテリ12の正電極に接続されている。そして他
の一端はイグナイタに含まれるスイッチング用のトラン
ジスタ13のコレクタ、エミッタを介して接地される。
なお、トランジスタ13のベースは点火時期制御部14
に接続され、点火時期制御部14からイグニッション信
号IGTが出力されたときに導通する。
【0006】イグニッションコイル11の2次コイル1
12の一端もバッテリ12の正電極に接続されている
が、他端は逆流防止用ダイオード15、ディストリビュ
ータ16、ハイテンションケーブル17を介して点火栓
18に接続される。イオン電流検出部19はイグニッシ
ョンコイル11の2次コイル112の他端に点火栓18
と並列に接続される。
【0007】イオン電流は、保護ダイオード191を介
して電流−電圧変換抵抗192、バイアス電源193の
直列回路に導かれる。電流−電圧変換抵抗192と保護
ダイオード191との接続点に発生する電圧は直流成分
カット用のコンデンサ194を介して、演算増幅器と抵
抗とで構成される増幅回路195に導かれる。従ってイ
オン電流検出部19の出力端子196にはイオン電流の
交流成分に比例した電圧信号が出力される。
【0008】図2は点火回路(図1)の各部の電圧波形
図であって、上から順に、イグニッション信号IGT、
1次コイル接地端側(P点)電圧、2次コイル高電圧側
(S点)電圧、増幅回路入力(I点)電圧を表す。な
お、横軸は時間を表す。時刻t1 においてイグニッショ
ン信号IGTが“H”レベルとなりトランジスタ13が
導通状態となると、イグニッションコイル11の1次コ
イル111の接地側端子Pの電圧は低下する。2次コイ
ルの高電圧側端子Sには時刻t1 の直後に負の高電圧パ
ルスが発生するが、点火栓18およびイオン電流検出部
19への流れ込みは逆流防止用ダイオード15に阻止さ
れる。
【0009】時刻t2 においてイグニッション信号IG
Tが“L”レベルとなりトランジスタ13が遮断状態と
なると、1次コイル111の接地側端子Pの電圧は急激
に上昇し、2次コイルの接地側端子Sは正に反転する。
この正の高電圧パルスは逆流防止用ダイオード15に阻
止されることなく点火栓18に流れ込み放電するが、イ
オン検出部19への流れ込みは保護ダイオード191に
よって阻止される。
【0010】さらに、点火栓18の放電後の時刻t3
4 にかけて、ハイテンションケーブル17等が浮遊イ
ンダクタンスおよび浮遊キャパシタンスを有することに
起因してイグニッションコイル11に残留しているエネ
ルギによるLC共振が発生する。気筒内の混合気は点火
栓18の放電により着火し、火炎が拡散するに応じて気
筒内にイオンが発生するためイオン電流が流れ始める。
イオン電流は気筒内圧力の上昇に応じて増加し、気筒内
圧力の低下とともに減少する。
【0011】そして、内燃機関にノッキングが発生した
場合には、イオン電流がピークに到達した後の減少時期
に特定の周波数(約6KHz)のノッキング信号が重畳
する。従って、イオン電流によってノッキングを検出す
るためには、この特定周波数のノッキング信号だけを検
出し他の信号(例えばLC共振波形)は除去することが
好ましいため、余分の電流がなくなる時刻以後の時刻t
5 で開となりイオン電流減少後の適当な時刻(例えばA
TDC60゜)t6 で閉となるノッキングウインドを設
け、ノッキングウインドが開となっている期間のイオン
電流検出部19の出力に基づきノッキングを検出するこ
とが好ましい。
【0012】しかしながら、イオン電流検出部19は極
く微小なイオン電流を検出するために増幅回路195の
入力インピーダンスおよびゲインを極めて高くする必要
があり、点火栓18のコロナ放電等によるノイズを拾い
やすいものとなることは避けることができない。上記課
題を解決するためにバンドパスフィルタによりイオン電
流検出部の出力からノッキング周波数成分だけを抽出
し、このノッキング周波数成分を積分することによりノ
イズの影響を取り除くノッキング検出方法がすでに提案
されている(特開平6−159129公報参照)。
【0013】図3はノッキング検出装置の構成図であっ
て、イオン電流検出部19の増幅回路195の出力は、
LC共振をマスクするLC共振マスク部31およびバン
ドパスフィルタ部32を介して積分部33に供給され
る。そして積分部の出力であるイオン電流の積分値は点
火時期制御部14に取り込まれ、ノッキングの検出およ
び点火時期が制御される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノッキ
ングウインドもしくはLC共振マスクによってもイオン
電流は数十〜数百μA程度であり火炎の乱れ・燃焼状態
に起因するノイズもしくはオルタネータ等電気機器から
放出される電磁波に起因するノイズによりノッキングが
発生したとする誤判定を避けることはできない。
【0015】さらに振動ノックセンサを使用した場合は
シリンダブロックに直接設置されるため、吸気弁・排気
弁の着座音もしくはピストンが気筒を打つピストン打音
によりノッキングが発生したとする誤判定のおそれがあ
る。そしてノッキングが発生したとする誤判定がなされ
た場合には点火時期制御によって点火時期が遅角される
ため、内燃機関出力が低下すること、あるいはドライバ
ビリティが悪化する。
【0016】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、ノッキングが発生したとの誤判定により点火時期
を誤って遅角制御することを防止できる内燃機関のノッ
キング制御装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内燃機関の
ノッキング制御装置は、内燃機関の燃焼室内に設置され
る一対の電極に電圧を印加し燃焼室内の混合気が燃焼す
る際に発生するイオンを介してこの一対の電極間に流れ
るイオン電流に基づきノッキングが発生しているか否か
を判定する第1のノッキング発生判定手段と、内燃機関
のシリンダブロックに設置されるノック振動センサによ
って検出されるシリンダブロックの振動に基づきノッキ
ングが発生しているか否かを判定する第2のノッキング
発生判定手段と、第1のノッキング発生判定手段および
第2のノッキング発生判定手段の双方でノッキングが発
生したと判定されたときは点火時期を遅角制御し第1の
ノッキング発生判定手段もしくは第2のノッキング発生
判定手段の少なくとも一方だけでノッキングが発生した
と判定されたときは点火時期の遅角制御を禁止する点火
時期制御手段と、を具備する。
【0018】本装置にあっては、イオン電流に基づくノ
ッキング判定と振動ノックセンサに基づくノッキング判
定が実行され、双方でノッキング発生と判定されたとき
にだけ遅角制御し、少なくとも一方でノッキング発生と
判定されないときは進角制御することにより内燃機関出
力の低下、ドライバビリティの悪化が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】図4は本発明に係る内燃機関のノ
ッキング検出装置の実施例の構成図であって、内燃機関
4においてピストン400、吸気弁410および排気弁
420で画成される燃焼室401には、エアクリーナ4
11から吸入される吸入空気と燃料噴射弁415から噴
射される燃料の混合気が供給される。
【0020】なお吸入空気量はエアフローメータ412
で計測され、吸気管413の途中に配置されるスロット
ル弁414で調整される。ピストン400で圧縮された
混合気は、ピストン400の上死点近傍において点火栓
18の放電により着火し、燃焼により膨張してピストン
400を押し下げ駆動力を発生する。
【0021】燃焼後の排気ガスは排気弁420から排気
管421に排出されるが、排気ガス中の酸素濃度は排気
管421に設置される空燃比センサ422によって検出
される。また内燃機関4を冷却する冷却水の温度はウオ
ータジャケット402に挿入された冷却水温度センサ4
03によって検出される。
【0022】燃焼室401内を流れるイオン電流は点火
栓18、イオン検出部19を介してLC共振マスク部3
1に導かれる。LC共振マスク部31の出力は、ノッキ
ングに特有の周波数成分(約6KHz)だけを通過させ
るバンドパフィルタ32を介してバンドパフィルタ32
の出力を積分する積分部33に供給される。そして、積
分部33は点火時期制御部14に接続される。
【0023】また、内燃機関4のシリンダブロックには
内燃機関の振動を検出する振動ノックセンサ404が取
り付けられており、その出力の最大値はピークホールダ
部34に保持され点火時期制御部14に入力される。点
火時期制御部14はマイクロコンピュータシステムであ
って、バス140を中心として、アナログ入力インター
フェイス(I/F)141、ディジタル入力I/F14
2、出力I/F143、CPU144およびメモリ14
5から構成される。
【0024】即ち積分部33の出力はアナログ入力I/
F141に接続されるが、アナログ入力I/F141に
はエアフローメータ412、冷却水温度センサ403お
よび空燃比センサ422も接続される。出力I/F14
3からは燃料噴射弁415に対する開弁指令が出力され
るほか、点火指令信号IGTおよびイオン電流取り込み
制御信号が出力される。
【0025】即ち点火指令信号IGTはイグニッション
コイル11で昇圧され、ディストリビュータ16、ハイ
テンションケーブル17を介して点火栓18に送られ
る。なお、ディストリビュータ16は例えば30°CA
(クランク角)ごとにパルス信号を発生するクランク角
センサ161および例えば720°CAごとにパルス信
号を発生する基準角センサ162を内蔵し、それぞれの
出力はディジタル入力I/F142を介して点火時期制
御部14に取り込まれ、内燃機関回転数Neの算出、燃
料噴射弁415の開閉時期制御および点火指令信号IG
Tの出力時期制御に使用される。
【0026】また、ノッキング信号取り込み制御信号は
LC共振マスク部31をLC共振が発生している間オフ
としてLC共振波形が取り込まれることを防止するほ
か、ノッキングウインドの期間内の積分部33の動作お
よびピークホールド部34の動作を許容する。図5は点
火時期制御部14で実行される点火時期制御ルーチンの
フローチャートであって、各気筒毎に実行される。即ち
各変数は各気筒毎に算出される。
【0027】ステップ50で点火回数カウンタCをイン
クリメントして、ステップ51で点火回数カウンタCが
予め定めた所定回数CN以上となったかを判定する。ス
テップ51で肯定判定されたとき、即ち点火回数カウン
タCが予め定めた所定回数CN以上となったときは、ス
テップ52で点火回数カウンタC、振動ノックセンサノ
ッキング検出カウンタNsおよびイオン電流ノッキング
検出カウンタNvをリセットしてステップ53に進む。
なおステップ51で否定判定されたとき、即ち点火回数
カウンタCが予め定めた所定回数CN未満のときは直接
ステップ53に進む。
【0028】ステップ53で振動ノックセンサバックグ
ランド処理を、ステップ54でイオン電流バックグラン
ド処理を、ステップ55でノッキング判定処理を、ステ
ップ56で点火時期制御処理をそれぞれ実行してこのル
ーチンを終了するが、各処理については後述する。図6
は点火時期制御ルーチンのステップ53で実行される振
動ノックセンサバックグランド算出処理のフローチャー
トであって、ステップ530でピークホールド部34に
保持されている振動ノックセンサ404で検出される振
動ピーク値SKNを読み込む。
【0029】そして、531で次式に基づいて更新量D
SBGが算出される。 DSBG←|SBGi-1 −SKN|/4 ここでSBGi-1 は前回の演算で算出された振動ノック
センサバックグランドであり、更新量DSBGは前回の
演算までの振動ノックセンサバックグランドと今回のピ
ーク値SKNとの差の絶対値の1/4の値として算出さ
れる。
【0030】ステップ532およびステップ533にお
いて更新量DSBGが予め定められた上限ガード値GD
SBG以下に制限される。ステップ534およびステッ
プ535において今回の振動ピーク値SKNがSBG
i-1 ×1以上の所定係数(例えば1.5)以上である
か、SBGi-1 ×所定係数以下SBGi-1 以上である
か、SBGi-1 以下であるかが判定される。
【0031】そしてSBGi-1 ×所定係数以上であると
きは、ステップ536で次式により振動ノックセンサバ
ックグランドSBGを更新する。 SBG←SBGi-1 +DSBG SBGi-1 ×所定係数以下SBGi-1 以上であるとき
は、ステップ537で次式により振動ノックセンサバッ
クグランドSBGを更新する。
【0032】SBG←SBGi-1 +DSBG+α SBGi-1 以下Bあるときは、ステップ538で次式に
より振動ノックセンサバックグランドSBGを更新す
る。 SBG←SBGi-1 +DSBG−α ここで、αはバックグランドSBGを適切な範囲の値と
するための調整係数である。
【0033】最後に、ステップ539において次回の演
算に備えてSBGi-1 を今回算出された振動ノックセン
サバックグランドSBGに設定してこの処理を終了す
る。図7は低回転数域点火時期制御ルーチンのステップ
54で実行されるイオン電流バックグランド算出処理の
フローチャートであって、ステップ540で積分部33
に保持されているイオン電流検出部19で検出されるイ
オン電流の積分値VKNを読み込む。
【0034】そして、ステップ541で次式に基づいて
更新量DLBGが算出される。 DLBG←|VBGi-1 −VKN|/4 ここでVBGi-1 は前回の演算で算出されたイオン電流
バックグランドであり、更新量DLBGは前回の演算ま
でのイオン電流バックグランドと現在のイオン電流の積
分値VKNとの差の絶対値の1/4の値として算出され
る。
【0035】ステップ542およびステップ543にお
いて更新量DLBGが予め定められた上限ガード値GD
LBG以下に制限される。ステップ544およびステッ
プ545において現在のイオン電流の積分値VKNがV
BGi-1 ×1以上の所定係数(例えば1.5)以上であ
るか、VBGi-1×所定係数以下VBGi-1 以上である
か、VBGi-1 以下であるかが判定される。
【0036】そしてVBGi-1 ×所定係数以上であると
きは、ステップ546で次式によりイオン電流バックグ
ランドVBGを更新する。 VBG←VBGi-1 +DLBG VBGi-1 ×所定係数以下VBGi-1 以上であるとき
は、ステップ547で次式によりイオン電流バックグラ
ンドVBGを更新する。
【0037】VBG←VBGi-1 +DLBG+β VBGi-1 以下であるときは、ステップ548で次式に
よりイオン電流バックグランドVBGを更新する。 VBG←VBGi-1 +DLBG−β ここで、βはイオン電流バックグランドVBGを適切な
範囲の値とするための調整係数である。
【0038】最後に、ステップ549において次回の演
算に備えてVBGi-1 を今回算出されたイオン電流バッ
クグランドVBGに設定してこの処理を終了する。図8
は点火時期制御ルーチンのステップ55で実行されるノ
ッキング判定処理のフローチャートであって、ステップ
550においてピークホールド部34に保持されている
振動ピーク値SKNが振動ノックバックグランドSBG
の予め定められた所定係数(K1)倍であるかが判定さ
れる。
【0039】ステップ550で肯定判定されたときはス
テップ551で積分部33に保持されているイオン電流
の積分値VKNがイオン電流バックグランドVBGの予
め定められた所定係数(K2)倍であるかが判定され
る。ステップ551で肯定判定されたとき、即ち振動ノ
ックセンサ404の出力およびイオン電流検出部19の
出力の双方でノッキングが発生していると判断されると
きは、ステップ552で点火時期補正値ΔTIを予め定
められた遅角量(−DT)に設定してこの処理を終了す
る。
【0040】ステップ550で否定判定されたときもス
テップ553で積分部33に保持されているイオン電流
の積分値VKNがイオン電流バックグランドVBGの予
め定められた所定係数(K2)倍であるかが判定され
る。ステップ553で否定判定されたとき、即ち振動ノ
ックセンサ404の出力およびイオン電流検出部19の
出力の双方でノッキングが発生していないと判断される
ときは、ステップ554で点火時期補正値ΔTIを予め
定められた進角量LTに設定してこの処理を終了する。
【0041】ステップ551で否定判定されたときは、
ステップ555で振動ノックセンサノッキング検出カウ
ンタNsをインクリメントし、ステップ556で振動ノ
ックセンサノッキング検出カウンタNsが予め定められ
た所定回数N1以上であるかを判定する。ステップ55
6で否定判定されたとき、即ち所定点火回数中に振動ノ
ックセンサ404によりノッキング発生と判定される回
数が小さいときは、イオン電流によってはノッキングが
検出されないものの振動ノックセンサでノッキングが検
出されたものとして、ステップ552で点火時期補正値
ΔTIを予め定められた遅角量(−DT)に設定する。
【0042】ステップ556で肯定判定されたとき、即
ち所定点火回数中に振動ノックセンサ404によりノッ
キング発生と判定される回数が大きいときは、振動ノッ
クセンサ出力に基づく誤判定が発生しているものとして
ステップ554で点火時期補正値ΔTIを予め定められ
た進角量LTに設定する。例えば、特定の回転数域にお
いてはピストン400による打音が発生し易くなるの
で、所定点火回数中に振動ノックセンサ404の出力が
振動ノックセンサバックグランドより大きくなる回数が
所定回数より多いときに誤判定とすることは妥当であ
る。
【0043】ステップ553で否定判定されたときは、
ステップ557でイオン電流ノッキング検出カウンタN
vをインクリメントし、ステップ558でイオン電流ノ
ッキング検出カウンタNvが予め定められた所定回数N
2以上であるかを判定する。ステップ558で否定判定
されたとき、即ち所定点火回数中にイオン電流検出部1
9の出力によりノッキング発生と判定される回数が小さ
いときは、振動ノックセンサ404によってはノッキン
グが検出されないもののイオン電流でノッキングが検出
されたものとして、ステップ552で点火時期補正値Δ
TIを予め定められた遅角量(−DT)に設定する。
【0044】ステップ558で肯定判定されたとき、即
ち所定点火回数中にイオン電流によりノッキング発生と
判定される回数が大きいときは、イオン電流出力に基づ
く誤判定が発生しているものとしてステップ554で点
火時期補正値ΔTIを予め定められた進角量LTに設定
する。例えば、特定の回転数域においてはイオン電流検
出部19にノイズを誘起し易い周波数で点火指令が発生
するので、所定点火回数中にイオン電流の積分値がイオ
ン電流バックグランドより大きくなる回数が所定回数よ
り多いときに誤判定とすることは妥当である。
【0045】図9は点火時期制御ルーチンのステップ5
6で実行される点火時期制御処理のフローチャートであ
って、ステップ560でクランク角センサ161から出
力されるパルスに基づいて決定される内燃機関回転数N
eおよびエアフローメタ412で検出される吸入空気量
Qaを読み込み、ステップ561で内燃機関回転数Ne
および吸入空気量Qaの関数として次式により基準点火
時期TBが算出される。
【0046】TB←TB(Ne,Qa) ステップ562で前回算出された点火時期TIi-1 に点
火時期補正値ΔTIを加算して今回の点火時期TIを算
出する。 TI←TIi-1 +ΔTI なお、本実施例においては正数を加算したときに点火時
期は進角し、正数を減算したときに点火時期は遅角する
ものとする。
【0047】そして、ステップ563および564で今
回の点火時期TIが最進角点火時期である基準点火時期
TBと予め定められた最遅角点火時期TDの間にあるか
が判定される。即ち、今回の点火時期TIが基準点火時
期TB以上であればステップ563で肯定判定され、ス
テップ565で今回の点火時期TIを基準点火時期TB
に置き換えてステップ567に進む。
【0048】逆に、今回の点火時期TIが最遅角点火時
期TD以下であればステップ564で肯定判定され、ス
テップ566で今回の点火時期TIを最遅角点火時期T
Dに置き換えてステップ567に進む。なお、今回の点
火時期TIが基準点火時期TBと最遅角点火時期TDの
間にあるときは直接ステップ567に進む。そして、ス
テップ567で出力I/F143を介してイグニッショ
ンコイル11に点火指令信号IGTを出力し、ステップ
568で次回の演算に備えて前回算出された点火時期T
i-1 を今回の点火時期TIに更新してこの処理を終了
する。
【0049】上記実施例においては、振動ノックセンサ
もしくはイオン電流の一方で高頻度のノッキングが検出
されたときは点火時期を進角することとしているが、現
状の点火時期を維持する、即ち遅角をしないこととして
もよい。また上記実施例においては、振動ノックセンサ
バックグランド値およびイオン電流バックグランド値と
して移動平均を使用しているが、中央値(メジアン)あ
るいはバラツキ(分散)を使用することも可能である。
さらに、積分部43に代えてピークホルダ部を使用する
ことも可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るノッキング制御装置によれ
ば、イオン電流に基づくノッキング判定および振動ノッ
クセンサに基づくノッキング判定の双方を実行し、双方
でノッキング発生と判定されたときにだけ遅角制御し、
少なくとも一方でノッキング発生と判定されないときは
進角制御することにより内燃機関出力の低下、ドライバ
ビリティの悪化を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の点火回路の概念図である。
【図2】点火回路の各部の電圧波形図である。
【図3】従来のイオン電流によるノッキング検出装置の
構成図である。
【図4】本発明に係る内燃機関のノッキング制御装置の
実施例の構成図である。
【図5】点火時期制御ルーチンのフローチャートであ
る。
【図6】振動ノックセンサバックグランド処理のフロー
チャートである。
【図7】イオン電流バックグランド処理のフローチャー
トである。
【図8】ノッキング判定処理のフローチャートである。
【図9】点火時期制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
11…イグニッションコイル 14…点火時期制御部 140…バス 141…アナログ入力インターフェイス 142…ディジタル入力インターフェイス 143…出力インターフェイス 144…CPU 145…メモリ 16…ディストリビュータ 161…クランク角センサ 162…基準角センサ 17…ハイテンションケーブル 18…点火栓 19…イオン電流検出部 31…LC共振マスク部 32…バンドパスフィルタ部 33…積分部 34…ピークホルダ部 4…内燃機関 400…ピストン 401…燃焼室 402…ウオータジャケット 403…冷却水温度センサ 404…振動ノックセンサ 410…吸気弁 411…エアクリーナ 412…エアフローメータ 413…吸気管 414…スロットス弁 415…燃料噴射弁 420…排気弁 421…排気管 422…空燃比センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紅林 洋一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室内に設置される一対の
    電極に電圧を印加し、燃焼室内の混合気が燃焼する際に
    発生するイオンを介してこの一対の電極間に流れるイオ
    ン電流に基づきノッキングが発生しているか否かを判定
    する第1のノッキング発生判定手段と、 内燃機関のシリンダブロックに設置されるノック振動セ
    ンサによって検出されるシリンダブロックの振動に基づ
    きノッキングが発生しているか否かを判定する第2のノ
    ッキング発生判定手段と、 前記第1のノッキング発生判定手段および前記第2のノ
    ッキング発生判定手段の双方でノッキングが発生したと
    判定されたときは点火時期を遅角制御し、前記第1のノ
    ッキング発生判定手段もしくは前記第2のノッキング発
    生判定手段の少なくとも一方だけでノッキングが発生し
    たと判定されたときは点火時期の遅角制御を禁止する点
    火時期制御手段と、を具備する内燃機関のノッキング制
    御装置。
JP8248063A 1996-09-19 1996-09-19 内燃機関のノッキング制御装置 Pending JPH1089216A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011012608A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の異常着火制御装置
JP2013238186A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2014066194A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の燃焼状態判定装置
JP2015098809A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 ダイヤモンド電機株式会社 イオン電流を用いた内燃機関の燃焼状態判定装置

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