JPH1089111A - 作業車搭載エンジンの制御機構 - Google Patents

作業車搭載エンジンの制御機構

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JPH1089111A
JPH1089111A JP24511496A JP24511496A JPH1089111A JP H1089111 A JPH1089111 A JP H1089111A JP 24511496 A JP24511496 A JP 24511496A JP 24511496 A JP24511496 A JP 24511496A JP H1089111 A JPH1089111 A JP H1089111A
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JP
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load
engine
mode
speed
work
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JP24511496A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Ohira
和宣 大平
Nagahiro Ogata
永博 緒方
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搭載したエンジンの出力特性曲線を別々に具
備させることにより、該エンジンが持つ能力をフルに引
き出す。即ち、作業形態にマッチしたエンジンの出力特
性を各々出力することを可能とし、エンジンが出力出来
る出力範囲及び出力特性をフルに活用する。 【解決手段】 電子ガバナー機構Gを具備したエンジン
を搭載した作業車において、作業機の作業形態の負荷に
応じて、少なくとも3つのモードを設け、該3モードは
『軽負荷モード』と『通常モード』と『重負荷モード』
とし、各々のモードに対して、別々のエンジン出力特性
を具備させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバックホー等の掘削
作業機に搭載した電子ガバナー付エンジンの制御機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタ等の作業車搭載エン
ジンの制御機構に関する技術は公知となっているのであ
る。例えば、特公平6−10434号公報に記載の技術
の如くである。しかし、従来の技術において、電子ガバ
ナーを具備したエンジンのモードを、『軽負荷モード』
と『通常モード』と『重負荷モード』に別けて、エンジ
ン出力特性を別々に具備し、最適なエンジン出力特性を
得る技術は無かったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジン出
力特性を3モード備えて負荷に応じて切り換えることに
より、従来のエンジンでは出来なかった、常に最適なエ
ンジン出力を得ることを目的とする。請求項1の本発明
においては、搭載したエンジンの出力特性を別々に具備
させることにより、該エンジンが持つ能力をフルに引き
出すことが出来るのである。即ち、作業形態にマッチし
たエンジンの出力特性を各々出力することが可能とな
り、エンジンが出力出来る出力範囲及び出力特性をフル
に活用することが出来るのである。また従来のエンジン
であっても電子ガバナーを搭載することにより、エンジ
ンの能力いっぱいの性能を発揮することが可能となるの
である。
【0004】請求項2の発明である『軽負荷モード』に
おいては、軽掘削作業や、管吊り作業や、バケット均し
作業や、本機積下ろし作業等の軽負荷時の作業操作性能
の向上を図り、作業機のスピードを抑制して、ゆっくり
操作させたい場合に好都合である。但し、軽負荷から通
常の負荷が掛かった場合には、『通常モード』と同じ出
力特性への移行も可能としているのでるある。このよう
に作業形態に合わせて、エンジンの回転とトルクを制御
させ、燃費の向上を図ることが出来るのである。また、
アイソクロナス制御及び逆ドループ制御を採用したこと
により、現行のガバナー式の様に、負荷が掛かった場合
に、回転数の低下が発生することがなく、一定の回転数
を維持して、更に現行とは逆にエンジンの回転数を増加
するので、オペレータに本機の力強さとねばり感を与え
るのである。
【0005】請求項3の発明である『通常モード』の場
合においては、バックホーにおいて作業を行う場合に
は、最高回転数にアクセルを設定して作業するのが大半
であるが、このような場合に、無負荷最高回転数に設定
している状態で、負荷が加わったときのみ回転数をアッ
プさせるので、無負荷時において騒音を低く抑制するこ
とが出来るのである。また、元の無負荷状態に戻ると、
無負荷最高回転数に戻るので、デセル機構としての機能
も具備しているのである。従来のデセル機能は、負荷の
有無により、アイドリング回転と所要エンジン回転数の
間で行われる制御であるが、本発明の場合には、このデ
セル機能を、無負荷最高回転数と最高回転時の制御回転
数の間で行うことが出来るのである。また、全設定回転
領域において、無負荷時より負荷が加わっても回転数を
低下させることなく、設定している回転数を維持するア
イソクロナス制御によりオペレータに力強さとエンジン
の粘り感を与えることが出来るのである。また作業機側
においては、エンジン回転ダウンにより油圧ポンプの流
量低下と作業機のスピードダウンを阻止することが出来
るのである。また、低回転領域においては、無負荷から
負荷が増加しても、エンジン回転がダウンせずに、逆に
エンジン回転がアップすることにより、オペレータに力
強さを与えるのである。作業機側では、トルク線上で高
トルク側にシフトアップさせることができ、エンストす
る領域を狭めることが出来るのである。
【0006】請求項4の『重負荷モード』においては、
重負荷時の作業操作性能の向上を図ることができ、『重
負荷モード』で負荷が大きくなった場合には、エンジン
回転数を性能の限界の状態まで上げて、馬力アップし作
業機に取付けられている油圧ポンプの流量を増加して、
作業機のスピードのダウンを阻止することが出来るので
ある。
【0007】従来のオートデセル機構は、設定回転数と
アイドリング回転数の間での制御のみである。故に、無
負荷の状態から油圧負荷が掛かった場合には、負荷を自
動的に検知し、アイドリング回転から設定回転数まで増
加させ、負荷が回避されると、アイドリング回転まで一
気に下げるオートデセル機構である。しかし、この従来
のオートデセル機構は、オペレータの意思に関わらず、
エンジン回転のアップダウンが行われるので、オペレー
タにとって煩わしく思う場合が多いのである。またオー
トデセル機構を付加する場合に、付加検出機構が複雑で
あり、高価なシステムとなるのである。請求項5の発明
においては、設定回転数と、中間位置回転数と、アイド
リング回転数の3者の間でのデセル制御機構である。ま
た、元の設定値の回転数に戻る際においては、黒煙低減
の為に燃料噴射量制御を折り込んでいるのである。故
に、オペレータの意思によって、エンジン回転をアップ
ダウンすることができるのである。また掘削及び排土の
作業中に中断し、本気を待機状態にする場合に、わざわ
ざアクセルレバーを操作することなく、作業機レバーに
取付けられているデセルスイッチの操作一つで、容易に
エンジン回転をダウンさせることが出来、同時に燃費の
低減を図るのである。また中間位置を設けたことによっ
て、作業中に作業機スピードを少し落として、作業を行
いたい場合に、手元のデセルスイッチの操作により容易
に実現できるのである。例えば、狭い現場で掘削作業を
している場合に、旋回する作業機が壁等に当たらないよ
うにスピードを落として旋回したい時や、機体をほんの
僅かだけ走行させたい場合等である。また、回転数を設
定回転数に戻す場合にも、黒煙が吹き出すことが無くな
るように構成したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に本発明の課題を解決
するための手段を説明する。請求項1においては、電子
ガバナー機構Gを具備したエンジンを搭載した作業車に
おいて、作業機の作業形態の負荷に応じて、少なくとも
3つのモードを設け、該3モードは『軽負荷モード』と
『通常モード』と『重負荷モード』とし、各々のモード
に対して、別々のエンジン出力特性を具備させたもので
ある。
【0009】請求項2においては、電子ガバナー機構G
を具備したエンジンを搭載した作業車において、作業機
の作業形態の負荷に応じて、3つのモードを設け、該3
モードは『軽負荷モード』と『通常モード』と『重負荷
モード』とし、各々のモードに対して、別々のエンジン
出力特性を具備させ、『軽負荷モード』は、エンジンの
最高回転数の上限設定値を低くし、エンジン馬力の設定
は『通常モード』の馬力設定のままとしながらも、エン
ジンのトルク曲線は、『通常モード』の負荷トルク線よ
りも低い設定で、軽負荷作業時の負荷トルク曲線上で移
行させ、軽負荷として設定されたトルクを越える負荷
が、エンジンに掛かった場合には『通常モード』のトル
ク線上を移行させ、任意の無負荷回転数より負荷が加わ
って行く際には、設定された回転数を一定に保つアイソ
クロナス制御を行い、或る負荷率を越えた場合には、回
転数を或る設定値だけアップさせる逆ドループ制御を行
うエンジン出力特性を具備させたものである。
【0010】請求項3においては、電子ガバナー機構G
を具備したエンジンを搭載した作業車において、作業機
の作業形態の負荷に応じて、3つのモードを設け、該3
モードは『軽負荷モード』と『通常モード』と『重負荷
モード』とし、各々のモードに対して、別々のエンジン
出力特性を具備させ、『通常モード』は、オペレータが
設定出来る回転数の上限は、無負荷時の最高回転数aと
し、該無負荷最高回転数に設定されている状態で、エン
ジンに対する負荷が上昇するにつれて、回転数を落とす
ことなく、任意の負荷ポイントまで負荷に比例して回転
数をa+αまで上昇させ、更に負荷が増加すると、定格
点まで回転数を低下させることなく、a+α維持させ、
全負荷回転域において、無負荷時より負荷が増加しても
回転数を低下させずに設定回転数を維持するアイソクロ
ナス制御とし、低回転位置では、無負荷回転数より負荷
が増加する際に、アイソクロナス制御を行い、更にある
負荷率を越えると或る一定値だけ回転数をアップする逆
ドループ制御をする出力特性を具備させたものである。
【0011】請求項4においては、電子ガバナー機構G
を具備したエンジンを搭載した作業車において、作業機
の作業形態の負荷に応じて、3つのモードを設け、該3
モードは『軽負荷モード』と『通常モード』と『重負荷
モード』とし、各々のモードに対して、別々のエンジン
出力特性を具備させ、『重負荷モード』は、同一エンジ
ンにおいて、全く異なる2つの出力特性を具備させ、
『重負荷モード』を選択することにより、エンジンの持
つ能力をフルに引き出した出力線図とし、トルク線図に
おいては、『通常モード』の定格点を越える負荷が加わ
った場合に、回転数を更にアップさせることにより、ト
ルクを増加させる出力特性を具備させたものである。
【0012】請求項5においては、電子ガバナー機構G
を具備したエンジンを搭載した作業車において、作業機
レバーに取付けられたデセルスイッチを押すことによ
り、エンジン回転数を設定回転数から中間位置のエンジ
ン回転数、又はアイドリング回転数又は、元の設定回転
数に即座に変更可能とし、元の設定回転数に復帰する場
合には、黒煙低減の為に燃料噴射量を制御すべく構成し
たものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は作業機としてのバックホーの全体図、図2は
本発明の『通常モード』と『重負荷モード』により相違
する出力特性を示す図面、図3は『軽負荷モード』と
『通常モード』と『重負荷モード』の切換と出力特性を
示す図面、図4は『軽負荷モード』と『通常モード』に
おけるアイソクロナス制御と逆ドループ制御を示す図
面、図5は『軽負荷モード』と『通常モード』における
出力特性と、油圧ポンプの吐出流量−吐出圧の関係を示
す図面、図6は『通常モード』における逆ドループとア
イソクロナス制御を示す図面である。
【0014】図1から図6において、『軽負荷モード』
と『通常モード』と『重負荷モード』について説明す
る。図1は作業機としてバックホーを開示している。該
バックホーは、ブーム1とアーム2とバケット3等を操
作して、掘削作業を行う。ブーム1を回動するブームシ
リンダ1s、アーム2を回動するアームシリンダ2s、
バケット3を回動するバケットシリンダ3sが介装され
ている。図4において図示する実施例においては、『軽
負荷モード』においては、最高回転数を無負荷時は15
00回転(a回転とする)とし、負荷が掛かると逆ドル
ープ制御して、1700回転まで増加可能としている。
そして、トルク曲線は『軽負荷モード』の様に定格トル
クの8.7〜8.9程度に設定している。しかし、負荷
が掛かると、アイソクロナス制御で回転数は落ちずにト
ルクは増加するように構成している。『軽負荷モード』
の出力特性においては、『軽負荷モード』の出力特性曲
線は別に設けられているが、『通常モード』の出力特性
曲線が陰に隠れた状態で存在しているのである。故に負
荷が更に増加するとa回転である1500回転から、a
+αである1700回転まで増加する。
【0015】次に『通常モード』の場合に無負荷最高回
転数は1950回転であり、負荷が掛かると該トルク負
荷に比例して、2500回転までは比例状態で回転数が
増加する逆ドループ制御を行う。該2500回転から更
に負荷が増加すると、アイソクロナス制御で『通常モー
ド』の最高トルクまで上昇する。次に更に負荷が掛かる
と、『通常モード』の全負荷回転域において、無負荷時
より負荷が増加しても回転数を低下させずに設定回転数
を維持するアイソクロナス制御とし、低回転位置では、
無負荷回転数より負荷が増加する際に、アイソクロナス
制御を行い、更にある負荷率を越えると或る一定値だけ
回転数をアップする逆ドループ制御をする出力特性を具
備させている。
【0016】次に『重負荷モード』について説明する。
該『重負荷モード』においては、『通常モード』の出力
特性曲線とは全く異なる出力特性曲線を具備させてい
る。そして、『重負荷モード』の場合の無負荷最高回転
数は1950回転であり、負荷が掛かると該トルク負荷
に比例して、2500回転までは比例状態で回転数が増
加する逆ドループ制御を行う。該2500回転から更に
負荷が増加すると、アイソクロナス制御で『通常モー
ド』の最高トルクまで上昇する。更に負荷が掛かると個
々から、エンジンのフル性能の回転数まで逆ドループ制
御し、『重負荷モード』の出力特性曲線まで到る。以上
の『軽負荷モード』と『通常モード』と『重負荷モー
ド』の選択をモード選択スイッチSにより選択するので
ある。
【0017】図7は掘削作業機の左操作レバー4の上に
デセルスイッチ5を設けた構成の図面、図8はデセルス
イッチ5により切り換える、アクセル位置と中間位置と
アイドリング位置を示す図面、図9はデセルスイッチ5
を操作する場合のデセル制御のフローチャート図面、図
10は設定回転に戻す場合の黒煙低減回避制御のフロー
チャート図面である。該左操作レバー4は、バックホー
のアーム2と旋回モーターを操作する為のレバーである
場合が多く、該左操作レバー4の頂上部分にデセルスイ
ッチ5を設けてワッタッチデセルを可能としている。ま
た右操作レバーはブーム1を操作するレバーある。従来
の技術においては、中間位置の回転数にデセルする機構
は存在しなかったのである。
【0018】該図7から図10の図面においては、電子
ガバナー機構Gを具備したエンジンを搭載した作業車に
おいて、作業機レバーに取付けられたデセルスイッチを
押すことにより、エンジン回転数を設定回転数から中間
位置のエンジン回転数、又はアイドリング回転数又は、
元の設定回転数に即座に変更可能とし、元の設定回転数
に復帰する場合には、黒煙低減の為に燃料噴射量を制御
すべく構成しているのである。
【0019】図11から図15に示す構成においては、
電子ガバナーGを具備したエンジンを搭載した掘削作業
機において、1つのエンジン回転数設定ダイアル等で、
オペレータがエンジン回転を任意に選択可能な構成と
し、低騒音と低燃費を目的としたオートデセル機構を兼
用した構成を図示している。該構成をより理解しやすく
示したのが図11と図12である。図11においては、
エンジン回転数設定ダイアルK(アクセルセンサー)の
指示値がMIN−MAXの間に配置されている状態とそ
の場合の出力特性曲線を示している。図12において
は、エンジン回転数設定ダイアルKがMAXより上のA
UTOの位置にある場合の出力特性曲線を示している。
図13はMINとMAXにおけるエンジン回転数設定ダ
イアルKの角度と、電圧出力を示す図面、図14はエン
ジン回転数設定ダイアルKを設定した場合の制御フロー
チャート図面、図15は本発明の作業車搭載エンジンの
制御機構のハードウエアブロック線図である。
【0020】図11から図15の構成においては、エン
ジン回転数設定ダイアルKにより、オペレータが任意に
エンジン回転を設定できる範囲と、オートデセルを働か
せる範囲を設けることにより、1つのエンジン回転数設
定ダイアルKにより、2つの機能を有するように構成し
たものである。この構成により、オペレータの嗜好もし
くは作業形態の変更にて、任意に素早くエンジン回転数
設定ダイアルKを設定することが出来るのである。また
常時使用するエンジン回転数設定ダイアルK以外の別ス
イッチの操作を行う煩わしさがないのである。また従来
の如く選択スイッチが不用であり、コストアップには成
らないのである。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く構成した
ので、搭載したエンジンの出力特性を少なくとも3つの
モードに具備させることにより、該エンジンが持つ能力
をフルに引き出すことが出来るのである。即ち、作業形
態にマッチしたエンジンの出力特性を各々出力すること
が可能となり、エンジンが出力出来る出力範囲及び出力
特性をフルに活用することが出来るのである。また従来
のエンジンであっても電子ガバナーを搭載することによ
り、エンジンの能力いっぱいの性能を発揮することが可
能となるのである。
【0022】請求項2の如く構成したので、『軽負荷モ
ード』においては、軽掘削作業や、管吊り作業や、バケ
ット均し作業や、本機積下ろし作業等の軽負荷時の作業
操作性能の向上を図り、作業機のスピードを抑制して、
ゆっくり操作させたい場合に好都合である。但し、軽負
荷から通常の負荷が掛かった場合には、『通常モード』
と同じ出力特性への移行も可能となったのである。この
ように作業形態に合わせて、エンジンの回転とトルクを
制御させ、燃費の向上を図ることが出来るのである。ま
た、アイソクロナス制御及び逆ドループ制御を採用した
ことにより、現行のガバナー式の様に、負荷が掛かった
場合に、回転数の低下が発生することがなく、一定の回
転数を維持して、更に現行とは逆にエンジンの回転数を
増加するので、オペレータに本機の力強さとねばり感を
与えるのである。
【0023】請求項3の如く構成したので、『通常モー
ド』の場合においては、バックホーにおいて作業を行う
場合には、最高回転数にアクセルを設定して作業するの
が大半であるが、このような場合に、無負荷最高回転数
に設定している状態で、負荷が加わったときのみ回転数
をアップさせるので、無負荷時において騒音を低く抑制
することが出来るのである。また、元の無負荷状態に戻
ると、無負荷最高回転数に戻るので、デセル機構として
の機能も具備しているのである。これとは別に、従来の
デセル機能は、負荷の有無により、アイドリング回転と
所要エンジン回転数の間で行われる制御であるが、本発
明の場合には、このデセル機能を、無負荷最高回転数と
最高回転時の制御回転数の間で行うことが出来るのであ
る。また、全設定回転領域において、無負荷時より負荷
が加わっても回転数を低下させることなく、設定してい
る回転数を維持するアイソクロナス制御によりオペレー
タに力強さとエンジンの粘り感を与えることが出来るの
である。また作業機側においては、エンジン回転ダウン
により油圧ポンプの流量低下と作業機のスピードダウン
を阻止することが出来るのである。また、低回転領域に
おいては、無負荷から負荷が増加しても、エンジン回転
がダウンせずに、逆にエンジン回転がアップすることに
より、オペレータに力強さを与えるのである。作業機側
では、トルク線上で高トルク側にシフトアップさせるこ
とができ、エンストする領域を狭めることが出来るので
ある。
【0024】請求項4の如く構成したので、『重負荷モ
ード』においては、重負荷時の作業操作性能の向上を図
ることができ、『重負荷モード』で負荷が大きくなった
場合には、エンジン回転数を性能の限界の状態まで上げ
て、馬力アップし作業機に取付けられている油圧ポンプ
の流量を増加して、作業機のスピードのダウンを阻止す
ることが出来るのである。
【0025】従来のオートデセル機構は、設定回転数と
アイドリング回転数の間での制御のみである。故に、無
負荷の状態から油圧負荷が掛かった場合には、負荷を自
動的に検知し、アイドリング回転から設定回転数まで増
加させ、負荷が回避されると、アイドリング回転まで一
気に下げるオートデセル機構である。しかし、この従来
のオートデセル機構は、オペレータの意思に関わらず、
エンジン回転のアップダウンが行われるので、オペレー
タにとって煩わしく思う場合が多いのである。またオー
トデセル機構を付加する場合に、付加検出機構が複雑で
あり、高価なシステムとなるのである。請求項5の発明
の如く構成したので、設定回転数と、中間位置回転数
と、アイドリング回転数の3者の間でのデセル制御機構
である。また、元の設定値の回転数に戻る際において
は、黒煙低減の為に燃料噴射量制御を折り込んでいるの
である。故に、オペレータの意思によって、エンジン回
転をアップダウンすることができるのである。また掘削
及び排土の作業中に中断し、本気を待機状態にする場合
に、わざわざアクセルレバーを操作することなく、作業
機レバーに取付けられているデセルスイッチの操作一つ
で、容易にエンジン回転をダウンさせることが出来、同
時に燃費の低減を図るのである。また中間位置を設けた
ことによって、作業中に作業機スピードを少し落とし
て、作業を行いたい場合に、手元のデセルスイッチの操
作により容易に実現できるのである。例えば、狭い現場
で掘削作業をしている場合に、旋回する作業機が壁等に
当たらないようにスピードを落として旋回したい時や、
機体をほんの僅かだけ走行させたい場合等である。ま
た、回転数を設定回転数に戻す場合にも、黒煙が吹き出
すことが無くなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機としてのバックホーの全体図。
【図2】本発明の『通常モード』と『重負荷モード』に
より相違する出力特性を示す図面。
【図3】『軽負荷モード』と『通常モード』と『重負荷
モード』の切換と出力特性を示す図面。
【図4】『軽負荷モード』と『通常モード』におけるア
イソクロナス制御と逆ドループ制御を示す図面。
【図5】『軽負荷モード』と『通常モード』における出
力特性と、油圧ポンプの吐出流量−吐出圧の関係を示す
図面。
【図6】『通常モード』における逆ドループとアイソク
ロナス制御を示す図面。
【図7】掘削作業機の左操作レバー4の上にデセルスイ
ッチ5を設けた構成の図面。
【図8】デセルスイッチ5により切り換える、アクセル
位置と中間位置とアイドリング位置を示す図面。
【図9】デセルスイッチ5を操作する場合のデセル制御
のフローチャート図面。
【図10】設定回転に戻す場合の黒煙低減回避制御のフ
ローチャート図面。
【図11】エンジン回転数設定ダイアルKの指示値がM
IN−MAXの間に配置されている状態とその場合の出
力特性曲線を示す図面。
【図12】エンジン回転数設定ダイアルKがMAXより
上のAUTOの位置にある場合の出力特性曲線を示す図
面。
【図13】MINとMAXにおけるエンジン回転数設定
ダイアルKの角度と、電圧出力を示す図面。
【図14】エンジン回転数設定ダイアルKを設定した場
合の制御フローチャート図面。
【図15】本発明の作業車搭載エンジンの制御機構のハ
ードウエアブロック線図。
【符号の説明】
K エンジン回転数設定ダイアル S モード選択スイッチ 1 ブーム 2 アーム 3 バケット 5 デセルスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ガバナー機構Gを具備したエンジン
    を搭載した作業車において、作業機の作業形態の負荷に
    応じて、少なくとも3つのモードを設け、該3モードは
    『軽負荷モード』と『通常モード』と『重負荷モード』
    とし、各々のモードに対して、別々のエンジン出力特性
    を具備させたことを特徴とする作業車搭載エンジンの制
    御機構。
  2. 【請求項2】 電子ガバナー機構Gを具備したエンジン
    を搭載した作業車において、作業機の作業形態の負荷に
    応じて、3つのモードを設け、該3モードは『軽負荷モ
    ード』と『通常モード』と『重負荷モード』とし、各々
    のモードに対して、別々のエンジン出力特性を具備さ
    せ、『軽負荷モード』は、エンジンの最高回転数の上限
    設定値を低くし、エンジン馬力の設定は『通常モード』
    の馬力設定のままとしながらも、エンジンのトルク曲線
    は、『通常モード』の負荷トルク線よりも低い設定で、
    軽負荷作業時の負荷トルク曲線上で移行させ、軽負荷と
    して設定されたトルクを越える負荷が、エンジンに掛か
    った場合には『通常モード』のトルク線上を移行させ、
    任意の無負荷回転数より負荷が加わって行く際には、設
    定された回転数を一定に保つアイソクロナス制御を行
    い、或る負荷率を越えた場合には、回転数を或る設定値
    だけアップさせる逆ドループ制御を行うエンジン出力特
    性を具備させたことを特徴とする作業車搭載エンジンの
    制御機構。
  3. 【請求項3】 電子ガバナー機構Gを具備したエンジン
    を搭載した作業車において、作業機の作業形態の負荷に
    応じて、3つのモードを設け、該3モードは『軽負荷モ
    ード』と『通常モード』と『重負荷モード』とし、各々
    のモードに対して、別々のエンジン出力特性を具備さ
    せ、『通常モード』は、オペレータが設定出来る回転数
    の上限は、無負荷時の最高回転数aとし、該無負荷最高
    回転数に設定されている状態で、エンジンに対する負荷
    が上昇するにつれて、回転数を落とすことなく、任意の
    負荷ポイントまで負荷に比例して回転数をa+αまで上
    昇させ、更に負荷が増加すると、定格点まで回転数を低
    下させることなく、a+α維持させ、全負荷回転域にお
    いて、無負荷時より負荷が増加しても回転数を低下させ
    ずに設定回転数を維持するアイソクロナス制御とし、低
    回転位置では、無負荷回転数より負荷が増加する際に、
    アイソクロナス制御を行い、更にある負荷率を越えると
    或る一定値だけ回転数をアップする逆ドループ制御をす
    る出力特性を具備させたことを特徴とする作業車搭載エ
    ンジンの制御機構。
  4. 【請求項4】 電子ガバナー機構Gを具備したエンジン
    を搭載した作業車において、作業機の作業形態の負荷に
    応じて、3つのモードを設け、該3モードは『軽負荷モ
    ード』と『通常モード』と『重負荷モード』とし、各々
    のモードに対して、別々のエンジン出力特性を具備さ
    せ、『重負荷モード』は、同一エンジンにおいて、全く
    異なる2つの出力特性を具備させ、『重負荷モード』を
    選択することにより、エンジンの持つ能力をフルに引き
    出した出力線図とし、トルク線図においては、『通常モ
    ード』の定格点を越える負荷が加わった場合に、回転数
    を更にアップさせることにより、トルクを増加させる出
    力特性を具備させたことを特徴とする作業車搭載エンジ
    ンの制御機構。
  5. 【請求項5】 電子ガバナー機構Gを具備したエンジン
    を搭載した作業車において、作業機レバーに取付けられ
    たデセルスイッチを押すことにより、エンジン回転数を
    設定回転数から中間位置のエンジン回転数、又はアイド
    リング回転数又は、元の設定回転数に即座に変更可能と
    し、元の設定回転数に復帰する場合には、黒煙低減の為
    に燃料噴射量を制御すべく構成したことを特徴とする作
    業車搭載エンジンの制御機構。
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