JPH1088158A - グリース基油及びそれを用いたグリース組成物 - Google Patents
グリース基油及びそれを用いたグリース組成物Info
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- JPH1088158A JPH1088158A JP8269177A JP26917796A JPH1088158A JP H1088158 A JPH1088158 A JP H1088158A JP 8269177 A JP8269177 A JP 8269177A JP 26917796 A JP26917796 A JP 26917796A JP H1088158 A JPH1088158 A JP H1088158A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化安定性及び低温安定性に優れた特定の芳
香族多塩基酸全エステル系グリース基油を提供すると共
に、これを用いた、グリースとして好適な性能バランス
を有しているグリース組成物を提供する。 【構成】 本発明に係るグリース基油は、一般式(1)
で表される1種又は2種以上の芳香族多塩基酸と3,
5,5−トリメチルヘキサノールを10〜95モル%含
有する炭素数4〜18の脂肪族1価混合アルコールをエ
ステル化反応して得られる芳香族多塩基酸全エステル化
合物からなり、更に、本発明に係るグリース組成物は、
本発明に係るグリース基油、増ちょう剤及び酸化防止剤
を含有することを特徴とする。 【化1】
香族多塩基酸全エステル系グリース基油を提供すると共
に、これを用いた、グリースとして好適な性能バランス
を有しているグリース組成物を提供する。 【構成】 本発明に係るグリース基油は、一般式(1)
で表される1種又は2種以上の芳香族多塩基酸と3,
5,5−トリメチルヘキサノールを10〜95モル%含
有する炭素数4〜18の脂肪族1価混合アルコールをエ
ステル化反応して得られる芳香族多塩基酸全エステル化
合物からなり、更に、本発明に係るグリース組成物は、
本発明に係るグリース基油、増ちょう剤及び酸化防止剤
を含有することを特徴とする。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリース基油及び
それを用いたグリース組成物に関し、より詳しくは、特
定の芳香族多塩基酸全エステルからなるグリース基油、
増ちょう剤及び酸化防止剤を含有する、特に酸化安定
性、低温特性に優れたエステル系グリース組成物に関す
るものである。
それを用いたグリース組成物に関し、より詳しくは、特
定の芳香族多塩基酸全エステルからなるグリース基油、
増ちょう剤及び酸化防止剤を含有する、特に酸化安定
性、低温特性に優れたエステル系グリース組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、機械類の効率化、長寿命化、メン
テナンスフリー化が進み、それにともない、グリース等
の潤滑剤についても、過酷な条件下(高温、高速、高荷
重)においても劣化しにくく、低温から高温まで幅広い
温度範囲で良好な性能を持つことが要求されるようにな
っている。現在、グリースとしては鉱油系グリースが一
般的であるが、より高性能な合成油系グリースの需要が
高まっており、エステル系、合成炭化水素系、ポリグリ
コール系、フェニルエーテル系、シリコーン系、フッ素
系合成油グリース等が目的に応じて使用されている。
テナンスフリー化が進み、それにともない、グリース等
の潤滑剤についても、過酷な条件下(高温、高速、高荷
重)においても劣化しにくく、低温から高温まで幅広い
温度範囲で良好な性能を持つことが要求されるようにな
っている。現在、グリースとしては鉱油系グリースが一
般的であるが、より高性能な合成油系グリースの需要が
高まっており、エステル系、合成炭化水素系、ポリグリ
コール系、フェニルエーテル系、シリコーン系、フッ素
系合成油グリース等が目的に応じて使用されている。
【0003】これらグリース基油に使われる合成潤滑油
のうち、エステル系化合物は一般に鉱油系に比較して潤
滑性、温度−粘度特性(粘度指数)、低温流動性、耐熱
性に優れている。
のうち、エステル系化合物は一般に鉱油系に比較して潤
滑性、温度−粘度特性(粘度指数)、低温流動性、耐熱
性に優れている。
【0004】更に、脂肪族ジエステル系グリースは特に
低温性に優れ、低温あるいは高速回転軸受用などのグリ
ースとして用いられる。ポリオールエステル系グリース
は高温での熱安定性や酸化安定性に優れ、また、低温領
域での性能も良好であるため、長寿命の多目的グリース
として好んで使用されている。
低温性に優れ、低温あるいは高速回転軸受用などのグリ
ースとして用いられる。ポリオールエステル系グリース
は高温での熱安定性や酸化安定性に優れ、また、低温領
域での性能も良好であるため、長寿命の多目的グリース
として好んで使用されている。
【0005】しかしながら、使用条件の苛酷化は更に進
みつつあり、また、グリースの長寿命化、メンテナンス
フリー化の見地から、酸化劣化しにくいグリースの要求
が高まっている。それに対し現在使用されているポリオ
ールエステル系グリースでは、高温での使用や長時間の
連続運転により基油が劣化し、更には基油と増ちょう剤
の分離が起こり、グリース性状が変化する。その結果、
潤滑部分に異常摩耗が生じ、機械の故障が起こり問題と
なっている。
みつつあり、また、グリースの長寿命化、メンテナンス
フリー化の見地から、酸化劣化しにくいグリースの要求
が高まっている。それに対し現在使用されているポリオ
ールエステル系グリースでは、高温での使用や長時間の
連続運転により基油が劣化し、更には基油と増ちょう剤
の分離が起こり、グリース性状が変化する。その結果、
潤滑部分に異常摩耗が生じ、機械の故障が起こり問題と
なっている。
【0006】これまで芳香族エステルは、流動点が高
く、また粘度指数が低い欠点があるためグリース基油と
しては普通に用いられていない。しかしながら、安価で
ポリオールエステルに次ぐ耐熱性を有しているため流動
性、粘度指数を改善すればグリース基油としての用途は
広がると考えられる。
く、また粘度指数が低い欠点があるためグリース基油と
しては普通に用いられていない。しかしながら、安価で
ポリオールエステルに次ぐ耐熱性を有しているため流動
性、粘度指数を改善すればグリース基油としての用途は
広がると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価で且つ
従来のポリオールエステルと同等に、又はそれ以上に高
温での劣化(酸化の上昇やタール分の生成)が少なく、
又、低温流動性にも優れた芳香族多塩基酸全エステル系
グリース基油を提供すると共に、それを用いたグリース
組成物を提供することを目的とする。
従来のポリオールエステルと同等に、又はそれ以上に高
温での劣化(酸化の上昇やタール分の生成)が少なく、
又、低温流動性にも優れた芳香族多塩基酸全エステル系
グリース基油を提供すると共に、それを用いたグリース
組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意検討の結果、特定の構造を有する芳香
族多塩基酸全エステルからなるグリース基油、増ちょう
剤及び酸化防止剤を含むグリース組成物が所定の効果を
奏することを見いだし、かかる知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
を達成すべく鋭意検討の結果、特定の構造を有する芳香
族多塩基酸全エステルからなるグリース基油、増ちょう
剤及び酸化防止剤を含むグリース組成物が所定の効果を
奏することを見いだし、かかる知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
【0009】即ち、本発明に係るグリース基油は、一般
式(1)で表される1種又は2種以上の芳香族多塩基酸
と3,5,5−トリメチルヘキサノールを10〜95モ
ル%含有する炭素数4〜18の脂肪族1価混合アルコー
ルをエステル化反応して得られる芳香族多塩基酸全エス
テル化合物からなり、更に、本発明に係るグリース組成
物は、本発明に係るグリース基油、増ちょう剤及び酸化
防止剤を含有することを特徴とする。
式(1)で表される1種又は2種以上の芳香族多塩基酸
と3,5,5−トリメチルヘキサノールを10〜95モ
ル%含有する炭素数4〜18の脂肪族1価混合アルコー
ルをエステル化反応して得られる芳香族多塩基酸全エス
テル化合物からなり、更に、本発明に係るグリース組成
物は、本発明に係るグリース基油、増ちょう剤及び酸化
防止剤を含有することを特徴とする。
【化2】 [式中、nは2〜4の整数を示す。]
【0010】本発明のグリース基油となる芳香族多塩基
酸全エステルは、所定の酸成分とアルコール成分とを常
法に従って、好ましくは窒素等の不活性ガス雰囲気下、
エステル化触媒の存在下又は無触媒下で加熱攪拌しなが
らエステル化することにより調製される化合物である。
更に、本発明のグリース組成物は、本発明のグリース基
油、増ちょう剤及び酸化防止剤を含有してなる。
酸全エステルは、所定の酸成分とアルコール成分とを常
法に従って、好ましくは窒素等の不活性ガス雰囲気下、
エステル化触媒の存在下又は無触媒下で加熱攪拌しなが
らエステル化することにより調製される化合物である。
更に、本発明のグリース組成物は、本発明のグリース基
油、増ちょう剤及び酸化防止剤を含有してなる。
【0011】本発明に係るグリース基油中の酸成分とし
ては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、トリメシン酸及びピロメリット酸等の芳香族
多塩基酸又はその無水物及び当該芳香族多塩基酸とメタ
ノール、エタノール等の炭素数1〜4の低級アルコール
エステルが例示され、それらの混合物を用いても良い。
ては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、トリメシン酸及びピロメリット酸等の芳香族
多塩基酸又はその無水物及び当該芳香族多塩基酸とメタ
ノール、エタノール等の炭素数1〜4の低級アルコール
エステルが例示され、それらの混合物を用いても良い。
【0012】本発明に係るアルコール成分としては、炭
素数4〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の脂肪族一価ア
ルコール(但し、3,5,5−トリメチルヘキサノール
を必須成分とする。)が挙げられ、より具体的には、
3,5,5−トリメチルヘキサノールの他にn−ブチル
アルコール、イソブチルアルコール、n−アミルアルコ
ール、イソアミルアルコール、n−ヘキサノール、イソ
ヘキサノール、n−ヘプタノール、イソヘプタノール、
n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、2−オク
タノール、n−ノナノール、イソノナノール、n−デカ
ノール、イソデカノール、n−ウンデカノール、イソウ
ンデカノール、n−ドデカノール、イソドデカノール、
n−トリデカノール、イソトリデカノール、n−テトラ
デカノール、n−ヘキサデカノール、n−オクタデカノ
ール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール
等が例示される。又、これらのアルコールの代わりに酢
酸エステル等のエステルを用いることも可能である。
素数4〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の脂肪族一価ア
ルコール(但し、3,5,5−トリメチルヘキサノール
を必須成分とする。)が挙げられ、より具体的には、
3,5,5−トリメチルヘキサノールの他にn−ブチル
アルコール、イソブチルアルコール、n−アミルアルコ
ール、イソアミルアルコール、n−ヘキサノール、イソ
ヘキサノール、n−ヘプタノール、イソヘプタノール、
n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、2−オク
タノール、n−ノナノール、イソノナノール、n−デカ
ノール、イソデカノール、n−ウンデカノール、イソウ
ンデカノール、n−ドデカノール、イソドデカノール、
n−トリデカノール、イソトリデカノール、n−テトラ
デカノール、n−ヘキサデカノール、n−オクタデカノ
ール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール
等が例示される。又、これらのアルコールの代わりに酢
酸エステル等のエステルを用いることも可能である。
【0013】アルコール成分としては、3,5,5−ト
リメチルヘキサノールの他に1種若しくは2種以上のア
ルコールを適用する。この場合、脂肪族1価混合アルコ
ール成分中における、3,5,5−トリメチルヘキサノ
ールの含有量は10〜95モル%であり、より好ましく
は10〜50モル%である。3,5,5−トリメチルヘ
キサノールが10モル%未満の場合は、耐熱性の面で劣
り好ましくない。一方、3,5,5−トリメチルヘキサ
ノールの含有量が増加するほど潤滑油組成物の耐熱性は
向上するが、含有量が95モル%を越えると、粘度指数
が低くなり、流動点も比較的高くなるため、グリースを
調製した場合その始動性に問題があり、特に低温下での
トルクが高くなるため好ましくない。
リメチルヘキサノールの他に1種若しくは2種以上のア
ルコールを適用する。この場合、脂肪族1価混合アルコ
ール成分中における、3,5,5−トリメチルヘキサノ
ールの含有量は10〜95モル%であり、より好ましく
は10〜50モル%である。3,5,5−トリメチルヘ
キサノールが10モル%未満の場合は、耐熱性の面で劣
り好ましくない。一方、3,5,5−トリメチルヘキサ
ノールの含有量が増加するほど潤滑油組成物の耐熱性は
向上するが、含有量が95モル%を越えると、粘度指数
が低くなり、流動点も比較的高くなるため、グリースを
調製した場合その始動性に問題があり、特に低温下での
トルクが高くなるため好ましくない。
【0014】エステル化反応を行うに際し、アルコール
成分は、例えば、酸成分1当量に対して1.0〜1.5
当量、好ましくは1.05〜1.2当量程度用いられ
る。
成分は、例えば、酸成分1当量に対して1.0〜1.5
当量、好ましくは1.05〜1.2当量程度用いられ
る。
【0015】エステル化触媒としては、ルイス酸類、ア
ルカリ金属類、スルホン酸類等が例示され、具体的に、
ルイス酸としては、アルミニウム誘導体、スズ誘導体、
チタン誘導体、ホウ素誘導体等が例示され、アルカリ金
属類としてはナトリウムアルコキシド、カリウムアルコ
キシド等が例示され、更に、スルホン酸類としてはパラ
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等が例示
できる。その使用量は、例えば、原料である酸成分及び
アルコール成分の総重量に対して0.1〜0.4重量%
程度用いられる。
ルカリ金属類、スルホン酸類等が例示され、具体的に、
ルイス酸としては、アルミニウム誘導体、スズ誘導体、
チタン誘導体、ホウ素誘導体等が例示され、アルカリ金
属類としてはナトリウムアルコキシド、カリウムアルコ
キシド等が例示され、更に、スルホン酸類としてはパラ
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等が例示
できる。その使用量は、例えば、原料である酸成分及び
アルコール成分の総重量に対して0.1〜0.4重量%
程度用いられる。
【0016】エステル化温度としては、150〜230
℃が例示され、通常、3〜30時間で反応は完結する。
℃が例示され、通常、3〜30時間で反応は完結する。
【0017】エステル化反応終了後、過剰の原料を減圧
下又は常圧下にて留去する。引き続き、慣用の精製方
法、例えば、液液抽出、減圧蒸留、活性炭処理等の吸着
精製等により、エステルを精製することが可能である。
下又は常圧下にて留去する。引き続き、慣用の精製方
法、例えば、液液抽出、減圧蒸留、活性炭処理等の吸着
精製等により、エステルを精製することが可能である。
【0018】多成分の原料を用いた場合、数種類のエス
テル混合物が生成する。例えば、芳香族多塩基酸として
トリメリット酸を適用し、脂肪族1価混合アルコールと
して、3,5,5−トリメチルヘキサノールとヘキサノ
ールとの混合物を適用した場合の生成エステルの具体例
としては、理論的には、1,2,4−トリス(3’,
5’,5’−トリメチルヘキシル)トリメリテート、
1,2−ジ(3’,5’,5’−トリメチルヘキシル)
−4−n−ヘキシルトリメリテート、1,4−ジ
(3’,5’,5’−トリメチルヘキシル)−2−n−
ヘキシルトリメリテート、2,4−ジ(3’,5’,
5’−トリメチルヘキシル)−1−n−ヘキシルトリメ
リテート、1,2,4−トリス(n−ヘキシル)トリメ
リテート、1,2−ジ(n−ヘキシル)−4−(3’,
5’,5’−トリメチルヘキシル)トリメリテート、
1,4−ジ(n−ヘキシル)−2−(3’,5’,5’
−トリメチルヘキシル)トリメリテート、2,4−ジ
(n−ヘキシル)−1−(3’,5’,5’−トリメチ
ルヘキシル)トリメリテートの8種が考えられる。各々
のエステルの生成比は混合アルコールの組成比により異
なる。
テル混合物が生成する。例えば、芳香族多塩基酸として
トリメリット酸を適用し、脂肪族1価混合アルコールと
して、3,5,5−トリメチルヘキサノールとヘキサノ
ールとの混合物を適用した場合の生成エステルの具体例
としては、理論的には、1,2,4−トリス(3’,
5’,5’−トリメチルヘキシル)トリメリテート、
1,2−ジ(3’,5’,5’−トリメチルヘキシル)
−4−n−ヘキシルトリメリテート、1,4−ジ
(3’,5’,5’−トリメチルヘキシル)−2−n−
ヘキシルトリメリテート、2,4−ジ(3’,5’,
5’−トリメチルヘキシル)−1−n−ヘキシルトリメ
リテート、1,2,4−トリス(n−ヘキシル)トリメ
リテート、1,2−ジ(n−ヘキシル)−4−(3’,
5’,5’−トリメチルヘキシル)トリメリテート、
1,4−ジ(n−ヘキシル)−2−(3’,5’,5’
−トリメチルヘキシル)トリメリテート、2,4−ジ
(n−ヘキシル)−1−(3’,5’,5’−トリメチ
ルヘキシル)トリメリテートの8種が考えられる。各々
のエステルの生成比は混合アルコールの組成比により異
なる。
【0019】上記エステルの中でも、特にフタル酸エス
テル、イソフタル酸エステル、テレフタル酸エステル、
トリメリット酸エステル、トリメシン酸エステル、ピロ
メリット酸エステルで、アルコール成分が3,5,5−
トリメチルヘキサノールの他にn−オクタノール、n−
ノナノール、2−メチルオクタノール、イソノナノー
ル、n−デカノール、n−ウンデカノール、2−メチル
デカノール、イソウンデカノール、ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコールであるものが推奨される。
テル、イソフタル酸エステル、テレフタル酸エステル、
トリメリット酸エステル、トリメシン酸エステル、ピロ
メリット酸エステルで、アルコール成分が3,5,5−
トリメチルヘキサノールの他にn−オクタノール、n−
ノナノール、2−メチルオクタノール、イソノナノー
ル、n−デカノール、n−ウンデカノール、2−メチル
デカノール、イソウンデカノール、ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコールであるものが推奨される。
【0020】上記のエステルからなるグリース基油の、
グリース組成物中における含有量は60〜95.9重量
%が例示される。
グリース組成物中における含有量は60〜95.9重量
%が例示される。
【0021】本発明に係わる増ちょう剤としては、ナト
リウム石鹸、リチウム石鹸、カルシウム石鹸、カルシウ
ムコンプレックス石鹸、アルミニウムコンプッレックス
石鹸、リチウムコンプッレックス石鹸等の石鹸系や、ベ
ントン、シリカエアロゲル、ナトリウムテレフタラメー
ト、ウレア、ポリテトラフルオロエチレン、窒化ホウ素
等の非石鹸系が挙げられる。これらの増ちょう剤は1種
または2種以上を組み合わせて用いてもよく、添加量は
所定の効果を奏する限り特に限定されるものではない
が、通常、グリース組成物中4〜35重量%であり、好
ましくは5〜25重量%である。
リウム石鹸、リチウム石鹸、カルシウム石鹸、カルシウ
ムコンプレックス石鹸、アルミニウムコンプッレックス
石鹸、リチウムコンプッレックス石鹸等の石鹸系や、ベ
ントン、シリカエアロゲル、ナトリウムテレフタラメー
ト、ウレア、ポリテトラフルオロエチレン、窒化ホウ素
等の非石鹸系が挙げられる。これらの増ちょう剤は1種
または2種以上を組み合わせて用いてもよく、添加量は
所定の効果を奏する限り特に限定されるものではない
が、通常、グリース組成物中4〜35重量%であり、好
ましくは5〜25重量%である。
【0022】本発明に係わる酸化防止剤としては、N−
フェニル−α−ナフチルアミン、p,p’−ジオクチル
ジフェニルアミン等のアミン類、ジ−t−ブチル−p−
クレゾール等のフェノール類、フェノチアジン類、ジア
リルセレナイド等のセレン化合物、ジアルキルジチオり
ん酸亜鉛、ジアルキルジチオカルバミン酸塩類、キノリ
ン類、トリアゾール類等が挙げられる。これらの酸化防
止剤は1種または2種以上を組み合わせて用いてもよ
く、添加量は所定の効果を奏する限り特に限定されるも
のではないが、通常、グリース組成物中0.1〜5重量
%であり、好ましくは0.3〜2重量%である。
フェニル−α−ナフチルアミン、p,p’−ジオクチル
ジフェニルアミン等のアミン類、ジ−t−ブチル−p−
クレゾール等のフェノール類、フェノチアジン類、ジア
リルセレナイド等のセレン化合物、ジアルキルジチオり
ん酸亜鉛、ジアルキルジチオカルバミン酸塩類、キノリ
ン類、トリアゾール類等が挙げられる。これらの酸化防
止剤は1種または2種以上を組み合わせて用いてもよ
く、添加量は所定の効果を奏する限り特に限定されるも
のではないが、通常、グリース組成物中0.1〜5重量
%であり、好ましくは0.3〜2重量%である。
【0023】芳香族多塩基酸と3,5,5−トリメチル
ヘキサノールからなるエステル基油、増ちょう剤及び酸
化防止剤を含有してなるグリース組成物は、従来から用
いられてきた脂肪族ジエステルや芳香族多塩基酸エステ
ル等を基油とし、同じ増ちょう剤、同じ酸化防止剤を含
有してなるグリース組成物よりも酸化安定性が大きい。
更には、ネオペンチルポリオールエステル等を基油とし
たグリース組成物よりも高温での酸化に対して安定であ
り、劣化しにくい。
ヘキサノールからなるエステル基油、増ちょう剤及び酸
化防止剤を含有してなるグリース組成物は、従来から用
いられてきた脂肪族ジエステルや芳香族多塩基酸エステ
ル等を基油とし、同じ増ちょう剤、同じ酸化防止剤を含
有してなるグリース組成物よりも酸化安定性が大きい。
更には、ネオペンチルポリオールエステル等を基油とし
たグリース組成物よりも高温での酸化に対して安定であ
り、劣化しにくい。
【0024】しかしながらこのグリース組成物は低温で
の性能に劣る欠点がある。そこで3,5,5−トリメチ
ルヘキサノールに他の特定の1価アルコールの1種また
は2種以上を混合し、混基エステルとすることにより、
耐熱性をもちながら、低温下での性能が良好である芳香
族多塩基酸全エステル系グリース組成物を得ることが可
能になった。
の性能に劣る欠点がある。そこで3,5,5−トリメチ
ルヘキサノールに他の特定の1価アルコールの1種また
は2種以上を混合し、混基エステルとすることにより、
耐熱性をもちながら、低温下での性能が良好である芳香
族多塩基酸全エステル系グリース組成物を得ることが可
能になった。
【0025】本発明に係る芳香族多塩基酸全エステル
は、潤滑油基油として良好な物性バランスを有してお
り、グリース基油の他、チェーン油基油、エンジン油基
油、タービン油(ガスタービンを含む)基油、油圧作動
油基油、固体潤滑油剤用基油、含浸軸受油、軸受油、樹
脂用含浸油、磁性流体用基油、コンプレッサー用基油、
歯車油基油等としても使用することが可能である。
は、潤滑油基油として良好な物性バランスを有してお
り、グリース基油の他、チェーン油基油、エンジン油基
油、タービン油(ガスタービンを含む)基油、油圧作動
油基油、固体潤滑油剤用基油、含浸軸受油、軸受油、樹
脂用含浸油、磁性流体用基油、コンプレッサー用基油、
歯車油基油等としても使用することが可能である。
【0026】本発明に係るグリース組成物は、その基油
成分として、本発明に係る芳香族多塩基酸エステル(以
下、「本エステル」という)の他に鉱物油やα−オレフ
ィンオリゴマー等の炭化水素油、種々のエステル(以下
「併用エステル」という)、ポリアルキレングリコール
及びフェニルエーテルよりなる群から選ばれる1種若し
くは2種以上の化合物を適宜併用することが可能である
が、所定の効果を奏する限り特に限定されるものではな
い。
成分として、本発明に係る芳香族多塩基酸エステル(以
下、「本エステル」という)の他に鉱物油やα−オレフ
ィンオリゴマー等の炭化水素油、種々のエステル(以下
「併用エステル」という)、ポリアルキレングリコール
及びフェニルエーテルよりなる群から選ばれる1種若し
くは2種以上の化合物を適宜併用することが可能である
が、所定の効果を奏する限り特に限定されるものではな
い。
【0027】鉱物油としては、粘度が3〜30mm2/s
(100℃)程度のものが適当である。
(100℃)程度のものが適当である。
【0028】α−オレフィンオリゴマーとしては、炭素
数8〜12の直鎖状のα−オレフィィンの3〜6量体が
推奨される。
数8〜12の直鎖状のα−オレフィィンの3〜6量体が
推奨される。
【0029】併用エステルとしては、脂肪族ジエステ
ル、芳香族エステル及びポリオールエステルが例示さ
れ、1種若しくは2種以上の化合物を用いることができ
る。本エステルと併用エステルとを混合して用いる場
合、グリース基油全体に対する上記芳香族多塩基酸全エ
ステルの割合としては10重量%以上、望ましくは50
重量%以上が適当である。
ル、芳香族エステル及びポリオールエステルが例示さ
れ、1種若しくは2種以上の化合物を用いることができ
る。本エステルと併用エステルとを混合して用いる場
合、グリース基油全体に対する上記芳香族多塩基酸全エ
ステルの割合としては10重量%以上、望ましくは50
重量%以上が適当である。
【0030】併用エステルにおける脂肪族ジエステルと
しては、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、アゼラ
イン酸ジ(2−エチルヘキシル)、セバシン酸ジ(2−
エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソデシル等が例示さ
れる。
しては、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、アゼラ
イン酸ジ(2−エチルヘキシル)、セバシン酸ジ(2−
エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソデシル等が例示さ
れる。
【0031】併用エステルにおける芳香族エステルとし
ては、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ(2−エチルヘ
キシル)、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシ
ル)、トリメリット酸トリイソデシル等が例示される。
ては、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ(2−エチルヘ
キシル)、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシ
ル)、トリメリット酸トリイソデシル等が例示される。
【0032】併用エステルにおけるポリオールエステル
としては、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサ
ノエート、ペンタエリスリトール−2−エチルヘキサノ
エート、トリメチロールプロパン混合脂肪酸エステル、
ペンタエリスリトール混合脂肪酸エステル等が例示され
る。
としては、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサ
ノエート、ペンタエリスリトール−2−エチルヘキサノ
エート、トリメチロールプロパン混合脂肪酸エステル、
ペンタエリスリトール混合脂肪酸エステル等が例示され
る。
【0033】ポリアルキレングリコールとしては、プロ
ピレンオキサイド或いはエチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドの共重合物が例示され、特に粘度が10〜
4,000mm2/s(100℃)の範囲のものが推奨さ
れる。
ピレンオキサイド或いはエチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドの共重合物が例示され、特に粘度が10〜
4,000mm2/s(100℃)の範囲のものが推奨さ
れる。
【0034】これらのポリアルキレングリコールに本エ
ステルを混合して用いる場合、混合基油全体に対する本
エステルの割合としては50〜95重量%、望ましくは
70〜90重量%が適当である。当該混合により高温安
定性を改良できる。
ステルを混合して用いる場合、混合基油全体に対する本
エステルの割合としては50〜95重量%、望ましくは
70〜90重量%が適当である。当該混合により高温安
定性を改良できる。
【0035】フェニルエーテルとしては、モノアルキル
ジフェニルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、
トリアルキルジフェニルエーテル等が例示され、本エス
テルとフェニルエーテルとを混合して用いる場合、混合
基油全体に対する本エステルの割合としては20重量%
以上、望ましくは50重量%以上が適当である。
ジフェニルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、
トリアルキルジフェニルエーテル等が例示され、本エス
テルとフェニルエーテルとを混合して用いる場合、混合
基油全体に対する本エステルの割合としては20重量%
以上、望ましくは50重量%以上が適当である。
【0036】本発明に係るグリース組成物には、グリー
スの性能を向上させるために、グリース基油、増ちょう
剤及び酸化防止剤の各成分の他に極圧剤、金属不活性
剤、腐食防止剤、色相安定剤、防錆剤、増粘剤、油性剤
等の添加剤の1種又は2種以上を適宜配合することも可
能である。所定の効果を奏する限り特に限定されるもの
ではないが、その具体的な例を以下に示す。
スの性能を向上させるために、グリース基油、増ちょう
剤及び酸化防止剤の各成分の他に極圧剤、金属不活性
剤、腐食防止剤、色相安定剤、防錆剤、増粘剤、油性剤
等の添加剤の1種又は2種以上を適宜配合することも可
能である。所定の効果を奏する限り特に限定されるもの
ではないが、その具体的な例を以下に示す。
【0037】極圧剤としては、ナフテン酸鉛、硫化まっ
こう油、塩素化パラフィン、ジアルキルジチオりん酸亜
鉛類、りん酸エステル類、ジアルキルジチオカルバミン
酸塩類、二硫化モリブデン、グラファイト等が例示さ
れ、通常、グリース組成物中0.05〜10.0重量%
添加される。
こう油、塩素化パラフィン、ジアルキルジチオりん酸亜
鉛類、りん酸エステル類、ジアルキルジチオカルバミン
酸塩類、二硫化モリブデン、グラファイト等が例示さ
れ、通常、グリース組成物中0.05〜10.0重量%
添加される。
【0038】金属不活性剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系、チアジアゾール系の化合物が例示され、通常、グ
リース組成物中0.01〜0.4重量%添加される。
ル系、チアジアゾール系の化合物が例示され、通常、グ
リース組成物中0.01〜0.4重量%添加される。
【0039】腐食防止剤としては、ナトリウムスルホネ
ートやソルビタンエステルが例示され、通常、グリース
組成物中0.1〜3.0重量%添加される。
ートやソルビタンエステルが例示され、通常、グリース
組成物中0.1〜3.0重量%添加される。
【0040】色相安定剤としては、置換ハイドロキノ
ン、フルフラールアジン等が例示され、通常、グリース
組成物中0.01〜0.1重量%添加される。
ン、フルフラールアジン等が例示され、通常、グリース
組成物中0.01〜0.1重量%添加される。
【0041】防錆剤としては、スルフォン酸塩系、亜硝
酸ナトリウム、カルボン酸系、有機アミン及びその塩、
ソルビタン部分エステル系の化合物が例示され、通常、
グリース組成物中0.05〜3重量%添加される。
酸ナトリウム、カルボン酸系、有機アミン及びその塩、
ソルビタン部分エステル系の化合物が例示され、通常、
グリース組成物中0.05〜3重量%添加される。
【0042】増粘剤としては、ポリイソブチレン等の各
種ポリマーが例示され、通常、グリース組成物中0.0
1〜3.0重量%添加される。
種ポリマーが例示され、通常、グリース組成物中0.0
1〜3.0重量%添加される。
【0043】本発明に係わるグリース組成物は、上記各
成分を混合することにより調製することができる。基グ
リースは、基油と増ちょう剤を単に混合する方法によっ
て調製するか、あるいは増ちょう剤の前駆体を基油中で
反応させることにより増ちょう剤を生成させ、基油中に
分散する方法等によって調製する。また添加剤はその添
加順序を特に制限されることはないが、基グリースを調
製後、適温で適宜添加するのが好ましい。
成分を混合することにより調製することができる。基グ
リースは、基油と増ちょう剤を単に混合する方法によっ
て調製するか、あるいは増ちょう剤の前駆体を基油中で
反応させることにより増ちょう剤を生成させ、基油中に
分散する方法等によって調製する。また添加剤はその添
加順序を特に制限されることはないが、基グリースを調
製後、適温で適宜添加するのが好ましい。
【0044】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。
【0045】エステルの動粘度はJIS K 2283
に基づき測定を行った。
に基づき測定を行った。
【0046】エステルの流動点はJIS K 2269
に基づき測定を行った。
に基づき測定を行った。
【0047】グリース組成物の混合ちょう度は、JIS
K 2220 5.3に基づき測定を行った。
K 2220 5.3に基づき測定を行った。
【0048】グリース組成物の滴点は、JIS K 2
220 5.4に基づき測定を行った。
220 5.4に基づき測定を行った。
【0049】グリース組成物の離油度は、JIS K
2220 5.7に基づき測定を行った。
2220 5.7に基づき測定を行った。
【0050】グリース組成物の酸化安定度は、JIS
K 2220 5.8に基づき測定を行った。
K 2220 5.8に基づき測定を行った。
【0051】グリース組成物の低温トルクは、JIS
K 2220 5.14に基づき測定を行った。
K 2220 5.14に基づき測定を行った。
【0052】グリース組成物の耐摩耗性は、ASTM
D 2596−87に基づき測定を行った。
D 2596−87に基づき測定を行った。
【0053】製造例1 攪拌器、温度計、冷却管付き水分分留受器を備えた1リ
ットルの四ツ口フラスコに無水トリメリット酸211.
2g(1.1モル)、3,5,5−トリメチルヘキサノ
ール348.5g(2.4モル)、ウンデシルアルコー
ル(直鎖:分岐=46:54モル比)208.1g
(1.2モル)及び金属触媒存在下、減圧にて200℃
まで昇温した。理論的に生成する水量を目処に、生成し
た水を水分分留受器にとりながらエステル化反応を約5
時間行った。
ットルの四ツ口フラスコに無水トリメリット酸211.
2g(1.1モル)、3,5,5−トリメチルヘキサノ
ール348.5g(2.4モル)、ウンデシルアルコー
ル(直鎖:分岐=46:54モル比)208.1g
(1.2モル)及び金属触媒存在下、減圧にて200℃
まで昇温した。理論的に生成する水量を目処に、生成し
た水を水分分留受器にとりながらエステル化反応を約5
時間行った。
【0054】反応終了後、過剰のアルコールを蒸留で除
去し、苛性ソーダで中和し、その後中性になるまで水洗
した。次いで活性炭処理を行い、更に濾過をして製造例
1のエステル化合物647g(収率95%)を得た。こ
のエステルの酸価、動粘度及び流動点を表1に示す。
去し、苛性ソーダで中和し、その後中性になるまで水洗
した。次いで活性炭処理を行い、更に濾過をして製造例
1のエステル化合物647g(収率95%)を得た。こ
のエステルの酸価、動粘度及び流動点を表1に示す。
【0055】実施例1 製造例1で得たエステル化合物に対し、オクチルフェニ
ル−1−ナフチルアミン0.7重量%、p,p’−ジオ
クチルジフェニルアミン0.7重量%、リン酸トリクレ
ジル2.0重量%及びベンゾトリアゾール0.1重量%
を添加溶解させてグリース基油を調製した。
ル−1−ナフチルアミン0.7重量%、p,p’−ジオ
クチルジフェニルアミン0.7重量%、リン酸トリクレ
ジル2.0重量%及びベンゾトリアゾール0.1重量%
を添加溶解させてグリース基油を調製した。
【0056】グリース基油の酸化安定性は、以下の方法
により評価した。即ち、内径33mm、高さ85mmのガラ
ス製試験管に上記試料油0.1gと鋼、アルミ、銅の針
金をそれぞれ2mmの長さに切ったものを入れて共栓の蓋
をし、蓋が開かないように止め金を付けた。その試験管
をオーブンに入れ、204℃で72時間加熱した。その
後、試料油の酸価を測定して加熱試験前の酸価との比較
を行った。更に、針金の表面状態を観察した。又、試料
油に20倍量のヘキサンを入れて溶かし、不溶部をター
ル分(重量%)とした。得られた結果を第2表に示す。
により評価した。即ち、内径33mm、高さ85mmのガラ
ス製試験管に上記試料油0.1gと鋼、アルミ、銅の針
金をそれぞれ2mmの長さに切ったものを入れて共栓の蓋
をし、蓋が開かないように止め金を付けた。その試験管
をオーブンに入れ、204℃で72時間加熱した。その
後、試料油の酸価を測定して加熱試験前の酸価との比較
を行った。更に、針金の表面状態を観察した。又、試料
油に20倍量のヘキサンを入れて溶かし、不溶部をター
ル分(重量%)とした。得られた結果を第2表に示す。
【0057】製造例2〜7 第1表に示す原料を用い、製造例1と同様の方法により
製造例2〜7のエステル化合物を得た。これらのエステ
ルの酸価、動粘度及び流動点を第1表に示す。
製造例2〜7のエステル化合物を得た。これらのエステ
ルの酸価、動粘度及び流動点を第1表に示す。
【0058】実施例2〜7 製造例2〜7で得たエステルを用い、実施例1と同様の
方法により、実施例2〜7のグリース基油を調製した。
酸化安定性及びタール分を実施例1と同様にして評価し
た。得られた結果を第2表に示す。
方法により、実施例2〜7のグリース基油を調製した。
酸化安定性及びタール分を実施例1と同様にして評価し
た。得られた結果を第2表に示す。
【0059】製造比較例1〜3 第1表に示す原料を用い、合成例1と同様の方法により
製造比較例1〜3のエステル化合物を得た。これらのエ
ステルの酸価、動粘度及び流動点を第1表に示す。
製造比較例1〜3のエステル化合物を得た。これらのエ
ステルの酸価、動粘度及び流動点を第1表に示す。
【0060】比較例1〜3 製造比較例1〜3で得たエステルを用い、実施例1と同
様の方法により、比較例1〜3のグリース基油を調製し
た。酸化安定性及びタール分を実施例1と同様にして評
価した。得られた結果を第2表に示す。
様の方法により、比較例1〜3のグリース基油を調製し
た。酸化安定性及びタール分を実施例1と同様にして評
価した。得られた結果を第2表に示す。
【0061】比較例4 市販のペンタエリスリトールエステル(動粘度 32.
9mm2/s(40℃)、5.7mm2/s(100
℃)、粘度指数113、流動点−60℃)を適用して調
製したグリース基油の酸化安定性試験を、実施例1と同
様にして評価した。得られた結果を第2表に示す。
9mm2/s(40℃)、5.7mm2/s(100
℃)、粘度指数113、流動点−60℃)を適用して調
製したグリース基油の酸化安定性試験を、実施例1と同
様にして評価した。得られた結果を第2表に示す。
【0062】比較例5 市販のペンタエリスリトールエステル(動粘度 13
6.0mm2/s(40℃)、14.9mm2/s(10
0℃)、粘度指数111、流動点−35℃)を適用して
調製したグリース基油の酸化安定性試験を、実施例1と
同様にして評価した。得られた結果を第2表に示す。
6.0mm2/s(40℃)、14.9mm2/s(10
0℃)、粘度指数111、流動点−35℃)を適用して
調製したグリース基油の酸化安定性試験を、実施例1と
同様にして評価した。得られた結果を第2表に示す。
【0063】実施例8 製造例1で得られたエステル30重量部とパラフィン系
鉱油(動粘度12mm2/s(100℃)、粘度指数9
9、流動点−12.5℃)70重量部からなる混合グリ
ース基油を調製し、実施例1と同様に評価した結果を第
3表に示す。
鉱油(動粘度12mm2/s(100℃)、粘度指数9
9、流動点−12.5℃)70重量部からなる混合グリ
ース基油を調製し、実施例1と同様に評価した結果を第
3表に示す。
【0064】実施例9 製造例1で得られたエステル20重量部とデセン−1−
オリゴマー(動粘度6.0mm2/s(100℃)、粘
度指数136、流動点−55℃、以下「PAO」と略記
する)80重量部からなる混合グリース基油を調製し、
実施例1と同様に評価した結果を第3表に示す。
オリゴマー(動粘度6.0mm2/s(100℃)、粘
度指数136、流動点−55℃、以下「PAO」と略記
する)80重量部からなる混合グリース基油を調製し、
実施例1と同様に評価した結果を第3表に示す。
【0065】実施例10 製造例1で得られたエステル80重量部とペンタエリス
リトール(2−エチルヘキサノエート)動粘度32.9
mm2/s(40℃)、5.7mm2/s(100℃)、
粘度指数113、流動点−60℃、以下「PE−2E
H」と略記する)20重量部からなる混合グリース基油
を調製し、実施例1と同様に評価した結果を第3表に示
す。
リトール(2−エチルヘキサノエート)動粘度32.9
mm2/s(40℃)、5.7mm2/s(100℃)、
粘度指数113、流動点−60℃、以下「PE−2E
H」と略記する)20重量部からなる混合グリース基油
を調製し、実施例1と同様に評価した結果を第3表に示
す。
【0066】実施例11 製造例1で得られたエステル80重量部とアルキルジフ
ェニルエーテル(粘度13.0mm2/s、100℃、
以下「ADPE」と略記する)20重量部からなる混合
グリース基油を調製し、実施例1と同様に評価した結果
を第3表に示す。
ェニルエーテル(粘度13.0mm2/s、100℃、
以下「ADPE」と略記する)20重量部からなる混合
グリース基油を調製し、実施例1と同様に評価した結果
を第3表に示す。
【0067】比較例6〜9 パラフィン系鉱油、PAO、PE−2EH、ADPEに
ついて実施例1と同様に評価した結果を第3表に示す。
ついて実施例1と同様に評価した結果を第3表に示す。
【0068】実施例12 製造例1で得たエステルをグリース基油に用い、基油中
でジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートとオ
クチルアミンを反応させ、生成したウレアの含有量が最
終のグリース組成物中で30重量%になるように基油中
に均一に分散させた。この基グリースにN−フェニル−
α−ナフチルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニル
アミンを各々1重量%加えグリース組成物とした。組成
を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離
油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。
その結果を第5表に示す。
でジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートとオ
クチルアミンを反応させ、生成したウレアの含有量が最
終のグリース組成物中で30重量%になるように基油中
に均一に分散させた。この基グリースにN−フェニル−
α−ナフチルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニル
アミンを各々1重量%加えグリース組成物とした。組成
を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離
油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。
その結果を第5表に示す。
【0069】実施例13 製造例2で得たエステルをグリース基油として用いた以
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
【0070】実施例14 製造例3で得たエステルをグリース基油として用いた以
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
【0071】実施例15 製造例3で得たエステルをグリース基油として用い、基
油中で12−ヒドロキシステアリン酸と水酸化リチウム
を反応させ、生成したリチウム石鹸の含有量が最終のグ
リース組成物中で12重量%になるように基油中に均一
に分散させた。この基グリースにN−フェニル−α−ナ
フチルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン
を各々1重量%加えグリース組成物とした。組成を第4
表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油度、
酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。その結
果を第5表に示す。
油中で12−ヒドロキシステアリン酸と水酸化リチウム
を反応させ、生成したリチウム石鹸の含有量が最終のグ
リース組成物中で12重量%になるように基油中に均一
に分散させた。この基グリースにN−フェニル−α−ナ
フチルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン
を各々1重量%加えグリース組成物とした。組成を第4
表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油度、
酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。その結
果を第5表に示す。
【0072】実施例16 2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを酸化防止剤
として用い、その添加量を2重量%とした以外は実施例
14と同様の方法でグリース組成物を調製した。組成を
第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油
度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。そ
の結果を第5表に示す。
として用い、その添加量を2重量%とした以外は実施例
14と同様の方法でグリース組成物を調製した。組成を
第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油
度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。そ
の結果を第5表に示す。
【0073】実施例17 製造例4で得たエステルをグリース基油として用いた以
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
【0074】実施例18 製造例5で得たエステルをグリース基油として用いた以
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第5表に示す。
【0075】実施例19 製造例6で得たエステルをグリース基油として用いた以
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第6表に示す。
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第6表に示す。
【0076】実施例20 製造例7で得たエステルをグリース基油として用いた以
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第6表に示す。
外は実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製し
た。組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、
滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測
定した。その結果を第6表に示す。
【0077】実施例21 製造例5で得たエステル38重量%及びパラフィン系鉱
油30重量%をグリース基油として用いた以外は実施例
12と同様の方法でグリース組成物を調製した。組成を
第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油
度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。そ
の結果を第6表に示す。
油30重量%をグリース基油として用いた以外は実施例
12と同様の方法でグリース組成物を調製した。組成を
第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油
度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。そ
の結果を第6表に示す。
【0078】実施例22 製造例5で得たエステル38重量%及びPAO30重量
%をグリース基油として用いた以外は実施例12と同様
の方法でグリース組成物を調製した。組成を第4表に示
す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油度、酸化安
定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。その結果を第
6表に示す。
%をグリース基油として用いた以外は実施例12と同様
の方法でグリース組成物を調製した。組成を第4表に示
す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油度、酸化安
定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。その結果を第
6表に示す。
【0079】比較例10〜12 製造比較例1〜3で得られたエステルをグリース基油と
して用いた以外は実施例12と同様の方法でグリース組
成物を調製した。組成を第4表に示す。この組成物の混
合ちょう度、滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、
耐摩耗性を測定した。その結果を第7表に示す。
して用いた以外は実施例12と同様の方法でグリース組
成物を調製した。組成を第4表に示す。この組成物の混
合ちょう度、滴点、離油度、酸化安定度、低温トルク、
耐摩耗性を測定した。その結果を第7表に示す。
【0080】比較例13 ポリオールエステルをグリース基油として用いた以外は
実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製した。
組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴
点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定
した。その結果を第7表に示す。
実施例12と同様の方法でグリース組成物を調製した。
組成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴
点、離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定
した。その結果を第7表に示す。
【0081】比較例14 パラフィン系鉱油をグリース基油として用いた以外は実
施例12と同様の方法でグリース組成物を調製した。組
成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、
離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定し
た。その結果を第7表に示す。
施例12と同様の方法でグリース組成物を調製した。組
成を第4表に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、
離油度、酸化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定し
た。その結果を第7表に示す。
【0082】比較例15 PAOをグリース基油として用いた以外は実施例12と
同様の方法でグリース組成物を調製した。組成を第4表
に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油度、酸
化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。その結果
を第7表に示す。
同様の方法でグリース組成物を調製した。組成を第4表
に示す。この組成物の混合ちょう度、滴点、離油度、酸
化安定度、低温トルク、耐摩耗性を測定した。その結果
を第7表に示す。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
【0089】
【表7】
【0090】
【発明の効果】本発明に係るグリース基油は、従来公知
の各種の基油と比較して酸化安定性、低温流動性、低タ
ール性及び粘度−温度特性に優れており、それを用いた
グリース組成物は、酸化安定性及び低温安定性に優れ、
グリースとして好適な性能バランスを有している。
の各種の基油と比較して酸化安定性、低温流動性、低タ
ール性及び粘度−温度特性に優れており、それを用いた
グリース組成物は、酸化安定性及び低温安定性に優れ、
グリースとして好適な性能バランスを有している。
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(1)で表される1種又は2種以
上の芳香族多塩基酸と3,5,5−トリメチルヘキサノ
ールを10〜95モル%含有する炭素数4〜18の脂肪
族1価混合アルコールをエステル化反応して得られる芳
香族多塩基酸全エステル化合物からなるグリース基油。 【化1】 [式中、nは2〜4の整数を示す。] - 【請求項2】 脂肪族1価混合アルコールのうち、3,
5,5−トリメチルヘキサノールの含有量が10〜50
モル%である請求項1に記載のグリース基油 - 【請求項3】 芳香族多塩基酸が、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸及
びピロメリット酸よりなる群から選ばれる1種若しくは
2種以上である請求項1又は2に記載のグリース基油。 - 【請求項4】 脂肪族1価混合アルコールのうち、3、
5、5−トリメチルヘキサノール以外のアルコール成分
が、n−ヘプタノール、n−オクタノール、n−ノナノ
ール、イソノナノール、n−デカノール、n−ウンデカ
ノール、イソウンデカノール、n−ドデカノール、n−
テトラデカノールより選ばれる1種若しくは2種以上の
化合物である請求項1〜3のいずれかの請求項に記載の
グリース基油。 - 【請求項5】 芳香族多塩基酸全エステルの含有率が1
0重量%以上である請求項1〜4のいずれかの請求項に
記載のグリース基油。 - 【請求項6】 請求項1〜5に記載のグリース基油、増
ちょう剤及び酸化防止剤を含有することを特徴とするグ
リース組成物。 - 【請求項7】 グリース基油60〜95.9重量%、増
ちょう剤35〜4重量%及び酸化防止剤5〜0.1重量
%を含有する請求項6に記載のグリース組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8269177A JPH1088158A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | グリース基油及びそれを用いたグリース組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8269177A JPH1088158A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | グリース基油及びそれを用いたグリース組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088158A true JPH1088158A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17468759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8269177A Pending JPH1088158A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | グリース基油及びそれを用いたグリース組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1088158A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006029617A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷蔵庫 |
JP5460053B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2014-04-02 | 出光興産株式会社 | グリース |
WO2023074701A1 (ja) * | 2021-10-25 | 2023-05-04 | ミネベアミツミ株式会社 | グリース組成物、ピボットアッシー軸受および該軸受を備えた軸受装置 |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP8269177A patent/JPH1088158A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4561208B2 (ja) * | 2004-07-13 | 2010-10-13 | パナソニック株式会社 | 冷蔵庫 |
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US8703678B2 (en) | 2006-10-06 | 2014-04-22 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Grease |
KR101487032B1 (ko) * | 2006-10-06 | 2015-01-28 | 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 | 그리스 |
WO2023074701A1 (ja) * | 2021-10-25 | 2023-05-04 | ミネベアミツミ株式会社 | グリース組成物、ピボットアッシー軸受および該軸受を備えた軸受装置 |
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