JPH1087784A - 尿素基およびウレトジオン基を含有するポリイソシアネート、該化合物の製造法および該化合物を含有するポリウレタン−ラッカー系 - Google Patents

尿素基およびウレトジオン基を含有するポリイソシアネート、該化合物の製造法および該化合物を含有するポリウレタン−ラッカー系

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JPH1087784A
JPH1087784A JP9246598A JP24659897A JPH1087784A JP H1087784 A JPH1087784 A JP H1087784A JP 9246598 A JP9246598 A JP 9246598A JP 24659897 A JP24659897 A JP 24659897A JP H1087784 A JPH1087784 A JP H1087784A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性、エリクセン深さ、球衝撃安定性、付
着性および化学薬品耐性を損なわない、均質なつや消し
表面を生じさせる粉末状ラッカー。 【解決手段】 次の式: 【化1】 で示される、尿素基およびウレトジオン基を含有するポ
リイソシアネートを含有するPURラッカー系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊離イソシアネー
ト基、部分的または完全に遮断されたイソシアネート基
を有するウレトジオン基含有ポリイソシアネート、該化
合物の製造法ならびに該化合物を用いて製造されたポリ
ウレタン(PUR)ラッカー系、殊にPUR粉末状ラッ
カー、およびPURラッカーを用いて製造された、光沢
の減少した被覆に関する。
【0002】
【従来の技術】光沢の減少した粉末状ラッカー被覆は、
最近ますます重要になっている。この動機は主として実
際的な方法にある。光沢のある表面は、つや消し表面よ
りもはるかに高い程度の浄化を必要とする。その上、安
全工業的な理由から、表面が強力に反射されることを回
避することが要求されることがある。
【0003】光沢の減少した表面が得られる最も簡単な
解決は、粉末状ラッカー処方物を、所望の光沢度(つや
消し効果)に応じて、多少の量の充填剤、例えばチョー
ク、硫酸バリウム、または微粒状二酸化珪素を添加する
ことである。しかしこれらの添加剤もしくは助剤は、ラ
ッカー工業のフィルム特性、例えば可撓性、エリクセン
深さ、球衝撃安定性、付着性および耐化学薬品性の低減
をもたらす。
【0004】同様にラッカーと非相容性である物質、例
えばワックスまたはセルロース誘導体の添加は、確かに
つや消しを生じさせるが、しかし押出し中の微妙な変動
は表面光沢のムラをまねく。つや消し効果の再現可能性
は保証されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前述
の欠点を排除することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、架橋剤
としてイソホロンジイソシアネート−ウレトジオン(略
記 IPDI−UD)とジ2級ジアミンとからなる反応
生成物が使用される場合に、公知技術水準の欠点が付随
していない、光沢が減少したPUR−粉末状ラッカーが
見出された。
【0007】したがって本発明の対象は、次の式:
【0008】
【化5】
【0009】[式中、
【0010】
【化6】
【0011】nは1〜20であり;R、Rは1〜1
4個のC原子を有する、最大で1個の線状(シクロ)−
アルキル基または分枝鎖状(シクロ)−アルキル基また
はHを表わし、および少なくとも1個の、式:
【0012】
【化7】
【0013】RはRを表わすか、C原子6個を有する
線状(シクロ)−アルキル基または分枝鎖状(シクロ)
−アルキル基を表わし;R、Rは同一かまたは異な
った、C原子1〜14個を有する炭化水素基を表わす]
で示される、遊離イソシアネート基、部分的または完全
に遮断されたイソシアネート基を有する、尿素基および
ウレトジオン基を含有するポリイソシアネートである。
【0014】本発明によるポリイソシアネートは、 a)遊離NCO基の含量 5重量%以下、有利に4重量
%以下、殊に2重量%以下、 b)全NCO含量(遊離および潜伏および/または遮
断) 8〜16重量%、有利に9〜15重量%、殊に1
0〜14重量%、ならびに c)広い範囲内で変動する溶融範囲 70〜180℃、
を示す。
【0015】このポリイソシアネートは、光沢の減少し
たPUR粉末状ラッカー被覆の製造に傑出して好適であ
る。
【0016】さらに本発明の対象は、次の反応式:
【0017】
【化8】
【0018】による、遊離イソシアネート基、部分的ま
たは完全に遮断されたイソシアネート基を有する、本発
明による尿素基およびウレトジオン基を含有するポリイ
ソシアネートの製造法である。
【0019】(I)の遊離NCO基は、場合によっては
部分的または完全に遮断剤(B)と反応してよい。
【0020】本発明による方法の場合に使用すべきウレ
トジオンは、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3030513
号、および同第3739549号明細書中に記載されているよ
うに、16.8〜18.5%の遊離NCO含量を有する
IPDI−ウレトジオンであり、即ち、IPDIのポリ
ウレトジオンの多少とも高い含分が反応生成物中に存在
しなければならない。モノマー含量は、1%以下であ
る。180〜200℃への加熱(0.5時間)後のIP
DI−ウレトジオンの全NCO含量は、37.4〜3
7.8%である。
【0021】本発明による方法に使用される第2ジアミ
ンは、久しく公知であり、かつ第1ジアミン HN−
−NH とマレイン酸エステルまたはフマル酸エ
ステルとの反応によって得られ、この場合、マレイン酸
エステルもしくはフマル酸エステル1モル当たり、公知
にはジアミン0.5モルが反応する。ジアミン H
−R−NH とは、脂肪族ジアミンもしくは脂肪族
(脂環式)ジアミン、例えば1,2−ジアミノエタン、
1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、
1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサ
ン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタン(DA 5
1)、2,2,4(2,4,4)−トリメチル−1,6
−ジアミノヘキサン(TMD)、2,4’−ジアミノジ
シクロヘキシルメタンおよび/または4,4’−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタン(HMDA)、1,11−ジ
アミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,
4−ジアミノシクロヘキサンもしくは1,2−ジアミノ
シクロヘキサン、m−ヘキサヒドロキシリレンジアミン
(HXDA)、1−アミノ−3,5,5−トリメチル−
5−アミノメチルシクロヘキサン(イソホロンジアミ
ン、略記IPD)である。
【0022】多数の公知のマレイン酸エステルもしくは
フマル酸エステルからは、概してマレイン酸ジエチルエ
ステル、マレイン酸ジブチルエステルおよびマレイン酸
−ジ−2−エチルヘキシルエステルが使用される。
【0023】本発明によるポリイソシアネートの製造に
有利な変法は、ジ2級ジアミンを製出し、このジ2級ジ
アミンは、第1アミノ基と、前記のマレイン酸エステル
もしくはフマル酸エステルとの反応によって得られ、即
ち、第1ジアミン1モル当たりとマレイン酸エステル1
モルとが反応され、引続き第2のアミノ基はアクリル酸
エステル、例えばアクリル酸メチルエステル、アクリル
酸エチルエステル、アクリル酸ブチルエステル、アクリ
ル酸−t−ブチルエステル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシルエステルを用いて2級化される。反応は60〜8
0℃で行われる。もちろん、アミノ基とマレイン酸エス
テルもしくはフマル酸エステルおよびアクリル酸エステ
ルとの反応は、逆の順序で行われてもよい。
【0024】本発明によるポリイソシアネートを製造す
るもう1つの変法は、第2アミノ基および第1アミノ基
を含有するジアミンと、マレイン酸エステルもしくはフ
マル酸エステルまたはアクリル酸エステルとの反応であ
り、この場合、第1アミノ基は2級化される。
【0025】しばしば、ウレトジオン基を含有する重付
加生成物の遊離NCO基を遮断することは有利であるこ
とが判明した。NCO基が不可逆的に遮断される場合、
即ち燃焼工程の場合には、遮断剤は脱離されず、ウレト
ジオン−ジアミン−アダクトの遊離NCO基と、モノア
ルコール、例えばメタノール、エタノール、ブタノー
ル、2−エチルヘキサノール(EHL)、または第2モ
ノアミン、例えばジブチルアミン(DBA)、ジ−2−
エチルヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルアミン、
とが反応する。遊離NCO基の可逆的遮断には、ケトキ
シム、例えばアセトンオキシム、メチルエチルケトオキ
シム、アセトフェノンオキシムおよびシクロヘキサノン
オキシム、ラクタム、例えばカプロラクタム、ならびに
トリアゾール、例えば1,2,4−トリアゾールが使用
される。
【0026】本発明によるウレトジオン基を含有する重
付加化合物は、本明細書中で説明されている方法により
製造される。製造は、IPDI−ウレトジオンn+1モ
ルと、ジ2級ジアミンnモルとを反応させ、かつこの場
合、温度が40℃を上回らないようにして行われる。本
発明によれば、遊離NCO基はジ2級ジアミンとの反応
の前または後に、遮断剤と反応させることができる。
【0027】それぞれ反応は溶剤を用いてまたは溶剤な
しで行われてよい。溶剤を使用する場合、溶剤は芳香族
炭化水素、エステルまたはケトン、例えばトルオール、
酢酸エチルまたは酢酸ブチル、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンならびにこれらの溶剤
の任意の混合物の群から選択されてよい。有利な溶剤は
アセトンである。
【0028】1つの好ましい実施態様の場合、本発明に
よる化合物の製造は、反応溶液の温度が40℃を上回ら
ないようにして、IPDI−ウレトジオンのアセトン溶
液に室温でジ2級ジアミンが添加されることによって行
われる。ジアミン添加の終了後、反応は終了される。ア
セトンが留去されるのは、反応生成物がなお遊離NCO
基を含有すべき場合である。しかし、反応生成物がそれ
以上遊離NCO基を含有すべきでない場合、遮断剤との
反応は約60℃で続けて行われる。遮断剤としてアルコ
ールが使用される場合、約70℃でIPDI−ウレトジ
オンとアルコールとを溶剤なしで反応させ、かつOH/
NCO反応が行われた後、室温でジ2級ジアミンとの反
応をアセトン中で実施することは、有利であることが判
明した。
【0029】溶剤が不用である場合、反応は連続的に強
力混練機中で行われ、この場合、有利に2軸押出機が使
用される。
【0030】しばしば、殊に本発明による部分的または
完全に遮断されたポリイソシアネートを製造するため、
反応の経過を促進するのが有利であることが判明してい
る。触媒としては、有機錫化合物、例えばSn(II)
−オクトエート、ジブチル錫ジラウレート(DBT
L)、マレイン酸錫等が該当し、これらは0.01〜
0.5重量%、有利に0.03〜0.15重量%で添加
される。
【0031】さらに本発明の対象は、尿素基およびウレ
トジオン基を含有するポリイソシアネートを使用し製造
されたポリウレタンラッカー系、殊にヒドロキシル基を
含有するポリマーおよび/またはPUR−化学において
常用の添加剤との組合わせで製造された透明かつ着色さ
れたPUR−粉末状ラッカーである。PUR−粉末状ラ
ッカーのための反応成分としては、温度および時間に依
存して、硬化工程中にイソシアネート基と反応するよう
な官能基、例えばヒドロキシル基、カルボキシル基、メ
ルカプト基、アミノ基、ウレタン基、(チオ)尿素基を
有する化合物が該当する。ポリマーとしては、重合体、
重縮合物および重付加化合物が使用されてよい。
【0032】基本的に、2個を上回るOH基を含有し、
かつ少なくとも70℃で溶融する、各ポリマーが使用さ
れてよい。これらはポリエーテルポリオール、ポリエス
テルアミドポリオール、ポリウレタンポリオール、ヒド
ロキシル化されたアクリレート樹脂等であり、これらの
OH基は本発明によるウレトジオン基を含有するポリイ
ソシアネートとの架橋のため一定している。ヒドロキシ
ル基を有するポリマーにとっての多数の可能性の中で、
本発明の範囲内ではポリエステルポリオールが特に有利
である。特に有利に使用される、ヒドロキシル基を含有
するポリエステルは、2を上回るOH−官能価、KOH
20〜200mg/g、有利にKOH30〜150mg
/gのOH価、160℃で60000mPa・s未満、
有利に40000mPa.s未満の粘度、および70℃
を上回り、120℃以下、有利に75〜100℃の融点
を有する。
【0033】このようなポリエステルは、公知の方法
で、100〜260℃、有利に130〜220℃の温度
で不活性ガス雰囲気下に縮合することによって、溶融液
の形で、または共沸の運転方法で取得されることがで
き、これは例えば、 Methoden der Organischen Chemie
(Houben-Weyl), 第14/2巻、1〜5、21〜23、40
〜44、ゲオルク・ティーメ社(Georg Thieme Verla
g)、シュツットガルト在、1963、またはC.R.Marten
s著、Alkyd Resins 51〜 59, Reinhold Plastics Appl.
Series, ラインホルト出版社(Reinhold Publishing C
omp.)、ニューヨーク在、およびドイツ連邦共和国特許
出願公開第1957483号、同第2542191号、
同第3004876号および同第3143060号明細
書中に記載されている。
【0034】ヒドロキシル基を含有するポリマーと本発
明によるポリイソシアネートとの混合比は、一般にOH
基1個に対して、NCO基0.5〜1.2個、有利に
0.8〜1.1個、極めて有利に1.0個となるように
選択される。
【0035】熱硬化性粉末状ラッカーのゲル化速度を上
昇させるため、触媒が添加されてよい。触媒としては、
オルガノ錫化合物、例えばジブチル錫ジラウレート(D
BTL)、Sn(II)−オクトエート、マレイン酸ジ
ブチル錫等が使用される。添加される触媒の量は、ヒド
ロキシル基を有するポリエステル100重量%に対して
0.1〜5重量%である。
【0036】イソシアネート成分は、PUR−粉末ラッ
カーを製造するため、適当なヒドロキシル基含有ポリマ
ーおよび場合によっては触媒、ならびに顔料および常用
の助剤、例えば充填剤および流展剤、例えばシリコーン
油、アクリレート樹脂、と混合され、かつ溶融液の形で
均質化される。これは適当な装置、例えば加熱可能な混
練機の中で、あるいは有利に押出しによって行われるこ
とができ、この場合、130〜140℃の温度上限は超
過されるべきでない。押出された材料は、室温に冷却さ
れた後、かつ適当に粉砕された後、噴霧用の粉末になる
まで磨砕される。噴霧用粉末の適当な支持体上への塗布
は、公知の方法により、例えば静電粉末噴霧、流動焼
結、静電流動焼結によって行われてよい。粉末塗布後、
被覆された部品は硬化のため、180〜220℃の温度
に、30〜10分加熱される。
【0037】次に本発明の対象を例につき詳説する。使
用された略符号は、本文中の相応する個所に説明されて
いる。
【0038】
【実施例】
A 本発明によるものでない化合物 I. ジアミン1モルとマレイン酸エステル2モルとか
らなる反応生成物 一般的な製造工程 マレイン酸エステルもしくはフマル酸エステル2モル
に、50〜60℃でジアミンを、反応混合物の温度が7
0℃を上回らないようにして滴加する。ジアミン添加の
終了後、反応を完了させるためなお60℃で約2時間、
後加熱する。さらにポリイソシアネートとの反応のた
め、反応混合物をさらに処理(蒸留)することは不必要
である。
【0039】
【表1】
【0040】II.ジアミン1モルおよびマレイン酸エ
ステル1モルおよびアクリル酸エステル1モルとからな
る反応生成物 一般的な製造工程 反応混合物の温度が80℃を上回らないようにして、ジ
アミン1モルに60〜70℃で、アクリル酸エステル1
モルを滴加する。アクリル酸エステル添加の終了後、ア
ミン含量が計算値に達するまで70℃で後加熱する。引
続き、反応混合物の温度が70℃を上回らないようにし
て、マレイン酸エステルもしくはフマル酸エステル1モ
ルを50〜60℃で滴加する。マレイン酸エステル添加
の終了後、反応を完了させるためなお70℃で約2時間
後加熱する。ポリイソシアネートとさらに反応させるた
め、反応混合物をさらに処理(蒸留)することは不必要
である。
【0041】
【表2】
【0042】III.ジアミン1モルとマレイン酸エス
テルもしくはフマル酸エステル1モルとからなる反応生
成物 一般的な製造工程 反応混合物の温度が70℃を上回らないようにして、ジ
アミン1モルに50〜60℃で、マレイン酸エステルも
しくはフマル酸エステル1モルを添加する。エステル添
加の終了後、なお60℃で約1時間、後加熱する。冷却
後、反応生成物はポリイソシアネート−ウレトジオンと
の反応のため、使用可能である。
【0043】
【表3】
【0044】B 本発明による化合物の製造 一般的な製造工程 反応溶液の温度が40℃を上回らないようにして、室温
で第1表〜3表によるジアミンを強力な攪拌下に、IP
DI−ウレトジオンのアセトン溶液に添加する。ジアミ
ン添加の終了後、反応は事実上終了し、かつアセトン除
去が行なわれる。IPDI−ウレトジオン/ジアミン−
付加生成物(モル比:IPDI−ウレトジオン:ジアミ
ン=(n+1):n)の遊離NCO基が第2モノアミン
を用いて遮断される場合には、IPDI−ウレトジオン
/ジアミン反応の後、遮断剤が約40℃で回分法により
添加され、かつ60℃で約1時間後加熱されるように行
われる。その後アセトン除去が行なわれる。IPDI−
ウレトジオン/ジアミン−付加生成物の遊離NCO基が
アルコール(HO−R)で遮断される場合には、次の
処理法が有利であることが判明した: a)IPDI−ウレトジオンと物質の形のアルコールと
の約70℃(0.5時間)での反応、 b)引続く冷却およびアセトン中での溶解、 c)このアセトン溶液とジアミンとの反応。
【0045】使用されたIPDI−ウレトジオンは次の
特性データを有した: NCO含量(なし): 16.8〜18.5重量% NCO含量(全量): 37.4〜37.8重量% 次の表中に記載された本発明による尿素基およびウレト
ジオン基を含有するポリイソシアネートを、一般的な製
造工程に相応して合成した。
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】
【表7】
【0050】C ポリオール成分 一般的な製造工程 出発成分(テレフタル酸(TS)、ジメチルテレフタレ
ート(DMT)、ヘキサンジオール−1,6(HD)、
ネオペンチルグリコール(NPG)、1,4−ジメチロ
ールシクロヘキサン(DMC)、およびトリメチロール
プロパン(TMP))を反応器中に入れ、かつ油浴を用
いて加温する。物質が大部分溶融した後、160℃の温
度でジ−n−ブチル錫酸化物0.5重量%を触媒として
添加する。最初のメタノール脱離を、約170℃の温度
で行なう。6〜8時間で温度は220〜230℃に上昇
し、かつさらに12〜15時間で反応は終了する。ポリ
エステルを200℃に冷却し、かつ真空(1.33ミリ
バール)に引くことによって30〜45分で十分に揮発
性含分を除去する。全反応時間の間、塔底部生成物を攪
拌し、かつ弱いN流を反応混合物に導通する。
【0051】第7表には相応する物理的特性データおよ
び化学的特性データを用いてポリエステル組成物をまと
めている。
【0052】
【表8】
【0053】D ポリウレタン−粉末状ラッカー 一般的な製造工程 粉砕された生成物(尿素基およびウレトジオン基を含有
するポリイソシアネート(架橋剤)、ポリエステル、流
展剤マスターバッチ、場合によっては触媒マスターバッ
チ)を、場合によっては白色顔料と一緒にエッジランナ
ーミル中で強力に混合し、引続き最高130℃までの押
出機中で均質化する。冷却後、押出物を破砕し、ピン型
ミルを用いて粒度100μm未満に磨砕する。こうして
得られた粉末を静電粉末噴霧装置を用いて60キロボル
トで、脱脂された、場合によっては前処理された鉄薄板
上に塗布し、かつ空気循環乾燥箱中で180〜200℃
の温度で焼き付ける。
【0054】流展剤−マスターバッチ 流展剤(ブチルアクリレートと2−エチルヘキシルアク
リレートとからなる市販のコポリマー)10重量%を相
応するポリエステル中で溶融液の形で均質化させ、かつ
硬化後粉砕する。
【0055】触媒−マスターバッチ 触媒(DBTL)5重量%を相応するポリエステル中で
溶融液の形で均質化し、かつ硬化後粉砕する。
【0056】以下の表中の略記は次のものを意味する:
【0057】
【外1】
【0058】
【表9】
【0059】
【表10】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式: 【化1】 [式中、 【化2】 nは1〜20であり;R、Rは1〜14個のC原子
    を有する、最大で1個の線状(シクロ)−アルキル基ま
    たは分枝鎖状(シクロ)−アルキル基またはHを表わ
    し、および少なくとも1個の、式: 【化3】 はRを表わすか、C原子6個を有する線状(シク
    ロ)−アルキル基または分枝鎖状の(シクロ)−アルキ
    ル基を表わし;R、Rは同一かまたは異なった、C
    原子1〜14個を有する炭化水素基を表わす]で示され
    る、尿素基およびウレトジオン基を含有するポリイソシ
    アネート。
  2. 【請求項2】 ポリイソシアネートが、 a)遊離NCO基の含量 5重量%以下、 b)全NCO含量(遊離および潜伏および/または遮
    断) 8〜16重量%、ならびに c)変動する溶融範囲 70〜180℃、を有する、請
    求項1記載のポリイソシアネート。
  3. 【請求項3】 ポリイソシアネートが、マレイン酸エス
    テルおよび/またはフマル酸エステルと、1,2−ジア
    ミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジア
    ミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジア
    ミノヘキサン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタン
    (DA 51)、2,2,4(2,4,4)−トリメチ
    ル−1,6−ジアミノヘキサン(TMD)、2,4’−
    ジアミノジシクロヘキシルメタンおよび/または4,
    4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン(HMDA)、
    1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノド
    デカン、1,4−ジアミノシクロヘキサンもしくは1,
    2−ジアミノシクロヘキサン、m−ヘキサヒドロキシリ
    レンジアミン(HXDA)、1−アミノ−3,5,5−
    トリメチル−5−アミノメチルシクロヘキサン(イソホ
    ロンジアミン、略記IPD)から選択されるジアミンと
    の反応生成物の基を含有する、請求項1または2記載の
    ポリイソシアネート。
  4. 【請求項4】 マレイン酸ジエチルエステル、マレイン
    酸ジブチルエステルおよびマレイン酸−ジ−2−エチル
    ヘキシルエステルを使用する、請求項3記載のポリイソ
    シアネート。
  5. 【請求項5】 ポリイソシアネートがメタノール、エタ
    ノール、ブタノール、2−エチルヘキサノール(EH
    L)、ジブチルアミン(DBA)、ジ−2−エチルヘキ
    シルアミン、メチルシクロヘキシルアミン、アセトンオ
    キシム、メチルエチルケトキシム、アセトフェノンオキ
    シム、シクロヘキサノンオキシム、カプロラクタムおよ
    び1,2,4−トリアゾールを用いて遮断されている、
    請求項1から4までのいずれか1項記載のポリイソシア
    ネート。
  6. 【請求項6】 遊離イソシアネート基、部分的または完
    全に遮断されたイソシアネート基を有する、本発明によ
    る尿素基およびウレトジオン基を含有するポリイソシア
    ネートの製造法において、次の反応式: 【化4】 によることを特徴とする、尿素基およびウレトジオン基
    を含有するポリイソシアネートの製造法。
  7. 【請求項7】 溶剤中で反応を行なう、請求項6記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 溶剤なしで連続的に強力混練機中で反応
    させる、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 2軸押出機中で反応させる、請求項8記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 PURラッカー系において、請求項1
    記載の尿素基およびウレトジオン基を含有するポリイソ
    シアネートを含有することを特徴とする、PURラッカ
    ー系。
JP9246598A 1996-09-13 1997-09-11 尿素基およびウレトジオン基を含有するポリイソシアネート、該化合物の製造法および該化合物を含有するポリウレタン−ラッカー系 Pending JPH1087784A (ja)

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