JPH1087312A - 炭化物の製造方法 - Google Patents

炭化物の製造方法

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JPH1087312A
JPH1087312A JP8240040A JP24004096A JPH1087312A JP H1087312 A JPH1087312 A JP H1087312A JP 8240040 A JP8240040 A JP 8240040A JP 24004096 A JP24004096 A JP 24004096A JP H1087312 A JPH1087312 A JP H1087312A
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JP
Japan
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steam
sludge
drying
generated
carbonizing
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Withdrawn
Application number
JP8240040A
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English (en)
Inventor
Masashi Moro
正史 師
Yuji Soeda
祐二 添田
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Taketoshi Madokoro
威俊 間處
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH1087312A publication Critical patent/JPH1087312A/ja
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥工程や炭化工程を経済的に行える炭化物
の製造方法を提供する。 【解決手段】 原料汚泥1を乾燥および成型し、得られ
た粒状乾燥汚泥3を炭化させて炭化物4を製造するに際
し、炭化工程において、原料汚泥1を乾燥させる工程で
発生した水蒸気5を吹き込む。これにより、粒状乾燥汚
泥3の燃焼を防止して良質な炭化物4を得ることがで
き、しかも水蒸気5は原料汚泥1の乾燥工程で発生した
ものなので、別途水蒸気を発生させていた従来の方法に
比べて大幅にコストを低減できるだけでなく、炭化工程
で水蒸気5が脱臭されるため脱臭装置などを省略でき、
これによってもコストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性汚泥、食品廃
棄物、湖沼底泥、し尿・家畜糞尿、農林水産物残渣など
の有機性廃棄物より炭化物を製造する炭化物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化物は、土壌改良材、住居の保湿・断
熱材等として用いられており、活性炭とした場合は、排
水処理の高度処理工程などにおいて、脱臭剤、微生物担
体等として用いられている。従来の炭化物では、ヤシ殻
など、天然の植物由来のものが主流を占めていたが、近
年、排水処理で発生した活性汚泥や食品廃棄物などの有
機性廃棄物から炭化物を製造するようになってきた。こ
のような炭化物製造技術の開発は、産業廃棄物の中でも
毎年発生量が増加している有機性廃棄物を減容し、再利
用する意味でも有意義であると思われる。
【0003】有機性廃棄物を炭化もしくは活性炭化する
技術の1つに、脱水・乾燥した下水処理汚泥を炭化処理
した後、水酸化アルカリで賦活処理し、さらに塩酸で賦
活処理するようにした活性炭製造方法がある(特開平7
−242407号公報)。
【0004】また、水処理で発生した汚泥を脱水、およ
び造粒乾燥して水分量10重量%以下の成型乾燥汚泥と
し、この成型乾燥汚泥を500〜1000℃にて炭化さ
せた後、この汚泥炭に、800℃において、所定量の水
蒸気(炭化物1kg当たり10〜40g/分)を吹き込
み、汚泥炭の表面を改質して活性化(賦活)するように
した活性炭の製造方法がある(特開平7−242408
号公報)。
【0005】汚泥などを適当な粒度のペレットに成型す
る手法としては、一旦乾燥させ、粉末状としてから、再
度水を加えて混練し、成型する方法や、成型した後に乾
燥させる方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように乾燥粉末状汚泥に再度水を加えて混練、成型す
る場合など、成型ペレットの含水率を30〜35%する
のが一般的であるため、炭化工程で十分量の水蒸気が発
生せず、ペレットが酸素と接触して一部燃焼してしまう
ことがあった。
【0007】これを防止するために、炭化工程で水蒸気
を吹き込むという対策が取られるが、その場合、水蒸気
を発生させるためのエネルギーコストが大きくなり、経
済的な炭化物製造を行えなかった。
【0008】また、乾燥工程で発生する水蒸気含有ガス
の脱臭処理にも、多大なコストがかかっていた。本発明
は上記問題を解決するもので、乾燥工程および炭化工程
を経済的に行える炭化物の製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の炭化物の製造方法は、活性
汚泥や食品廃棄物などの有機性廃棄物を乾燥し、炭化さ
せて炭化物を製造するに際し、炭化工程において、乾燥
工程で発生した水蒸気を吹き込むようにしたものであ
る。
【0010】請求項2記載の炭化物の製造方法は、活性
汚泥や食品廃棄物などの有機性廃棄物を乾燥し、炭化さ
せ、得られた炭化物を賦活処理するに際し、炭化工程と
賦活処理工程の少なくとも一方において、乾燥工程で発
生した水蒸気を吹き込むようにしたものである。
【0011】ここで、有機性廃棄物を乾燥する時は、有
機性廃棄物を乾燥させた後に適当量の水を添加して成型
してもよいし、あるいは前記有機性廃棄物を成型した後
に乾燥させてもよい。
【0012】また、賦活処理を行う時は、水蒸気を吹き
込む方法によってもよいし、あるいは水酸化カリウムな
どの賦活剤を使用する方法によってもよく、また、両者
を併用してもよい。
【0013】上記した請求項1記載の構成によれば、炭
化工程で水蒸気が吹き込まれるため乾燥有機性廃棄物が
燃焼することはなく、しかもこの水蒸気は有機性廃棄物
の乾燥工程で発生したものなので、別途水蒸気を発生さ
せていた従来の方法に比べて大幅にコストを低減するこ
とができ、また炭化工程で水蒸気が脱臭されるため脱臭
装置などを省略できる。
【0014】請求項2記載の構成によれば、炭化工程で
水蒸気を吹き込むようにした場合は、水蒸気により乾燥
有機性廃棄物の燃焼を防止でき、賦活処理工程で水蒸気
を吹き込むようにした場合は、水蒸気により炭化物を賦
活できる。また、上記と同様に、有機性廃棄物の乾燥工
程で発生した水蒸気を利用するので、別途水蒸気を発生
させていた従来の方法に比べて大幅にコストを低減でき
るとともに、水蒸気の脱臭のための脱臭装置などを省略
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
のフローチャートを参照しながら説明する。有機性廃棄
物である原料汚泥1を乾燥させ、この乾燥汚泥2を、水
を添加しつつ混練して含水率30〜35%に調整し、そ
の後、ペレット化装置によって均一な粒状に成型する。
【0016】得られた粒状乾燥汚泥3を500〜100
0℃で炭化させて炭化物4となす。その際、原料汚泥1
を乾燥させる工程で発生した水蒸気5を導いて装置内に
吹き込み、それにより装置内の粒状乾燥汚泥3の燃焼を
防止する。
【0017】そして、生成した炭化物4に、700〜1
400℃において、上記と同様に水蒸気5を吹き込み、
それにより炭化物4を活性化して活性炭6を得る。上記
した構成によれば、原料汚泥1の乾燥工程で発生した水
蒸気5を利用して、良質な炭化物4を製造できるととも
に、この炭化物4を活性炭6とすることができる。これ
により、別途水蒸気を発生させていた従来の方法に比べ
て大幅にコストを低減できるだけでなく、炭化工程で水
蒸気が脱臭されるので脱臭装置などを省略することがで
き、これによってもコストを低減できる。
【0018】なお、上記した実施形態では、粒状乾燥汚
泥3の炭化と炭化物4の賦活の両工程において、乾燥工
程で得られる水蒸気5を利用するようにしたが、乾燥汚
泥3の炭化工程でのみ水蒸気5を利用して、炭化物4の
賦活には水酸化カリウムなどの従来の賦活剤を使用して
もよく、あるいは、乾燥汚泥3の炭化工程では別途発生
させた水蒸気を利用して、炭化物4の賦活のためにのみ
乾燥工程で得られる水蒸気5を利用してもよい。
【0019】また、原料汚泥1を乾燥・成型する時は、
原料汚泥1を成型した後に乾燥させてもよい。成型装置
としては、シート成型装置と裁断装置とを組み合わせた
もの、粒化装置なども使用できる。
【0020】具体例として、下水処理で発生した活性汚
泥を原料として活性炭を製造する場合を説明する。活性
汚泥(含水率80%)1tを含水率35%まで乾燥させ
ると、約690kgの水蒸気が発生する。この乾燥汚泥
より得られる炭化物に水蒸気40g/kg炭化物・分を
賦活時間2時間として吹き込んで炭化物を賦活する場
合、必要な水蒸気量は通常約960kgである。したが
って、この賦活工程に、乾燥工程で得られる水蒸気69
0kgを使用すると、別途270kgの水蒸気を発生さ
せるだけでよく、水蒸気発生にかかるコストは28%程
度に抑えられる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、有機性廃
棄物の乾燥工程で発生した水蒸気を利用して、良質な炭
化物を製造できるとともに、この炭化物を活性炭化する
ことができる。これにより、別途水蒸気を発生させてい
た従来の方法に比べてコストを大幅に低減できるだけで
なく、炭化工程で水蒸気が脱臭されるため脱臭装置など
を省略することができ、これによってもコストを低減で
きる。その結果、製品としての炭化物や活性炭の価格が
低廉になり、有機性廃棄物由来の炭化物や活性炭普及に
役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における炭化物の製造方法
を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 原料汚泥 2 乾燥汚泥 3 粒状乾燥汚泥 4 炭化物 5 水蒸気 6 活性炭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間處 威俊 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性汚泥や食品廃棄物などの有機性廃棄
    物を乾燥し、炭化させて炭化物を製造するに際し、炭化
    工程において、乾燥工程で発生した水蒸気を吹き込むこ
    とを特徴とする炭化物の製造方法。
  2. 【請求項2】 活性汚泥や食品廃棄物などの有機性廃棄
    物を乾燥し、炭化させ、得られた炭化物を賦活処理する
    に際し、炭化工程と賦活処理工程の少なくとも一方にお
    いて、乾燥工程で発生した水蒸気を吹き込むことを特徴
    とする炭化物の製造方法。
JP8240040A 1996-09-11 1996-09-11 炭化物の製造方法 Withdrawn JPH1087312A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100343539B1 (ko) * 2000-04-04 2002-07-20 조규석 자동 탄화물 제조장치 및 그 방법
JP2002356319A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Mori Plant:Kk 多孔質活性炭化物及びその製造方法
JP2007044608A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Tokyo Univ Of Marine Science & Technology 水海底浄化装置及び水海底浄化方法

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KR100343539B1 (ko) * 2000-04-04 2002-07-20 조규석 자동 탄화물 제조장치 및 그 방법
JP2002356319A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Mori Plant:Kk 多孔質活性炭化物及びその製造方法
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