JPH1086688A - 後二軸駆動装置 - Google Patents

後二軸駆動装置

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JPH1086688A
JPH1086688A JP8248192A JP24819296A JPH1086688A JP H1086688 A JPH1086688 A JP H1086688A JP 8248192 A JP8248192 A JP 8248192A JP 24819296 A JP24819296 A JP 24819296A JP H1086688 A JPH1086688 A JP H1086688A
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JP
Japan
Prior art keywords
shaft
output shaft
gear
driving force
input
Prior art date
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Pending
Application number
JP8248192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuo Hata
輝久男 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空荷走行等に際して駆動系のロスを減らし、
燃費の向上を図る。 【解決手段】 本発明に係る後二軸駆動装置1は、エン
ジン駆動力を入力する入力軸4と、後前軸c及び後後軸
dにそれぞれ接続される第1出力軸5及び第2出力軸6
と、前記入力軸4が接続されるプラネタリギヤ18、前
記第1出力軸5が接続されるリングギヤ19、及び前記
第2出力軸6が接続されるサンギヤ17からなる遊星歯
車機構16と、前記第2出力軸6が分割されると共にこ
れら分割軸6a,6b同士を分割可能に結合する結合手
段15と、前記第2出力軸6の分割時に前記リングギヤ
19と前記サンギヤ17とを一体的に結合するロック手
段15とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の車両
に適用される後二軸駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、比較的大型のトラック等にあっ
ては、縦列された二つの後輪で駆動を行う後二軸駆動車
が多く見受けられる。これにあっては両後輪の駆動軸に
駆動力を分配伝達する必要があり、このため一般にはス
ルーシャフト型の後二軸駆動装置(タンデムファイナ
ル)が用いられている。
【0003】図3は従来のスルーシャフト型後二軸駆動
装置aを示し、これはエンジン駆動力を入力軸bから入
力して後前軸c及び後後軸dに分配伝達するようになっ
ている。駆動力の分配はベベルギヤ式のインターデフe
で行われ、これによって後前軸c及び後後軸dには50:
50の比率で駆動力が等分配される。なおインターデフe
は後前軸cと後後軸dとの差動をも吸収する。
【0004】具体的にインターデフeは、入力軸bが接
続されるデフケースfと、デフケースfに支持された回
転自在なデフピニオンgと、デフピニオンgに対向方向
から噛合される一対のサイドギヤh,iとから構成され
る。そして前方のサイドギヤhにはスルーシャフトjが
接続され、スルーシャフトjはプロペラシャフトk、後
後軸用終減速装置lを介して後後軸dに接続されてい
る。一方、後方のサイドギヤiにはアウターシャフトm
が接続され、アウターシャフトmはヘリカルギヤ機構
n、後前軸用終減速装置oを介して後前軸cに接続され
ている。
【0005】これら後前軸c及び後後軸dが駆動力を受
けて回転すれば、これらと一体的に後前輪p及び後後輪
qが回転して車両が推進される。なお、後前軸c及び後
後軸dには駆動力が等分配されるため、後前軸用及び後
後軸用終減速装置o,lも同じサイズのものが用いられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来装置では、後前軸cと後後軸dとに駆動力を等分配
するため、積荷時や悪路走行等には有利であるものの、
空荷時や良・平坦路での走行に際しては駆動系のフリク
ションロスが大きくなり過ぎ、燃費の面で不利である。
【0007】このため、このような場合は後二軸のうち
一方への駆動力を断ち、一軸のみを駆動して走行するこ
とが考えられる。しかしこうすると、その一軸の駆動系
への入力が2倍となり、これに耐え得る設計とするに
は、従来のベベルギヤ式インターデフeでは駆動力を断
った側の駆動系はそのままにして、その一軸の駆動系を
大型化しなければならず、重量増を招いてしまう問題が
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る後二軸駆動
装置は、エンジン駆動力を入力する入力軸と、後前軸及
び後後軸にそれぞれ接続される第1出力軸及び第2出力
軸と、前記入力軸が接続されるプラネタリギヤ、前記第
1出力軸が接続されるリングギヤ、及び前記第2出力軸
が接続されるサンギヤからなる遊星歯車機構と、前記第
2出力軸が分割されると共にこれら分割軸同士を分割可
能に結合する結合手段と、前記第2出力軸の分割時に前
記リングギヤと前記サンギヤとを一体的に結合するロッ
ク手段とを備えたものである。
【0009】これによると、結合手段で第2出力軸を分
割し、ロック手段でリングギヤとサンギヤとを結合すれ
ば、後後軸への駆動力を断ち、後前軸のみによる一軸駆
動を達成できる。そしてこれにより燃費の向上を図れ
る。一方、結合手段で第2出力軸を結合し、ロック手段
によるリングギヤとサンギヤとの結合を解除すれば、後
前軸及び後後軸による二軸駆動を達成できる。
【0010】ところで、この二軸駆動に際し、遊星歯車
機構は後前軸及び後後軸に伝達する駆動力を不等分配と
し、特に後前軸に後後軸より大きな駆動力を伝達する。
よって結局、一軸駆動、二軸駆動いずれの場合において
も後前軸への駆動力が大きくなり、その駆動系のみ大き
な駆動力に耐え得る設計とすればよく、この代わりに後
後軸に伝達する駆動力は減少でき、その駆動系の小型
化、軽量化を達成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】図1は本発明に係る後二軸駆動装置を示
し、図示するように後二軸駆動装置1は、エンジン側プ
ロペラシャフト2にユニバーサルジョイント3を介して
接続されるインプットシャフト(入力軸)4を有する。
エンジン側プロペラシャフト2は図示しないトランスミ
ッションから延出され、インプットシャフト4はこのエ
ンジン側プロペラシャフト2からエンジン駆動力を入力
するようになっている。
【0013】また、後二軸駆動装置1は、前述の後前軸
及び後後軸(図3参照)にそれぞれ接続されるアウター
シャフト5及びスルーシャフト6を有する。アウターシ
ャフト5は第1出力軸を構成し、ヘリカルギヤ機構7と
後前軸用終減速装置(後前軸用ファイナル)8とを介し
て後前軸に分配駆動力を出力する。ヘリカルギヤ機構7
は、アウターシャフト5に固定された駆動用ヘリカルギ
ヤ9と、この駆動用ヘリカルギヤ9に噛合された被駆動
用ヘリカルギヤ10とからなる。また後前軸用終減速装
置8は、被駆動用ヘリカルギヤ10に接続されるファイ
ナル用入力軸11と、この入力軸11の出力端に固定さ
れたドライブピニオン12と、ドライブピニオン12に
噛合されて後前軸を駆動する図示しないリングギヤとか
らなる。なおこの構成は前述の後後軸用終減速装置につ
いても同様である。
【0014】スルーシャフト6は、途中で二分割された
第2出力軸を構成し、その出力端がユニバーサルジョイ
ント13に接続されている。前述したように、ユニバー
サルジョイント13には後後軸駆動用のプロペラシャフ
トが接続され、このプロペラシャフトと後後軸用終減速
装置(後後軸用ファイナル)とを介して、スルーシャフ
ト6は後後軸に分配駆動力を出力するようになってい
る。スルーシャフト6は、二本の分割軸である第1スル
ーシャフト6aと第2スルーシャフト6bとからなり、
互いの近接端部或いは分割部には第1及び第2スプライ
ン14a,14bが設けられている。これらスプライン
14a,14bにはスリーブ15が嵌合され、且つこれ
らスプライン14a,14bは、スリーブ15の内周面
に形成されたスプラインと噛合されている。これによっ
て、第1スルーシャフト6aと第2スルーシャフト6b
とは互いに結合されることとなる。
【0015】ところで、インプットシャフト4とアウタ
ーシャフト5及びスルーシャフト6との間には、遊星歯
車機構からなるインターデフ16が介設されている。こ
のインターデフ16によって、インプットシャフト4の
駆動力が、アウターシャフト5とスルーシャフト6とに
それぞれ分配伝達されることになる。
【0016】インターデフ16は、中心部に配置される
サンギヤ17と、サンギヤ17に噛合されるプラネタリ
ギヤ18と、プラネタリギヤ18に噛合されるインナギ
ヤを有するリングギヤ19とから主に構成される。特に
プラネタリギヤ18は周方向に複数設けられると共に、
互いにキャリヤ20によって等角度だけ離間され、且つ
このキャリヤ20から延出された支持軸に回転自在に取
り付けられている。
【0017】プラネタリギヤ18にはキャリヤ20を介
してインプットシャフト4が接続され、リングギヤ19
にはアウターシャフト5が接続され、サンギヤ17には
スルーシャフト6が接続されている。これによりインタ
ーデフ16は、プラネタリギヤ18から駆動力を入力し
て、リングギヤ19から後前軸用の駆動力を、サンギヤ
17から後後軸用の駆動力をそれぞれ出力することにな
る。さらにインターデフ16は、後前軸と後後軸との間
に差動が生じたときにその差動をも吸収することができ
る。
【0018】一方、アウターシャフト5の出力側端部に
はスプラインが設けられ、スリーブ15は図示しないシ
フトフォーク或いはアクチュエータ等の操作により、図
示する位置から入力側(インプットシャフト4側)にス
ライドないし摺動移動することができる。図2に示すよ
うに、スリーブ15がスライド移動されると、スリーブ
15は第1スルーシャフト6aの第1スプライン14a
とアウターシャフト5のスプラインとを互いに結合す
る。
【0019】このときには、第1スルーシャフト6aと
第2スルーシャフト6bとが分割されるので後後軸には
駆動力が伝達されず、これと同時に、サンギヤ17とリ
ングギヤ19とが第1スルーシャフト6a、スリーブ1
5及びアウターシャフト5を介して一体的に結合される
ため、インターデフ16はデフロック状態となり、全駆
動力は後前軸に伝達されるようになる。
【0020】このように、スリーブ15は、第1スルー
シャフト6aと第2スルーシャフト6bとを分割可能に
結合する結合手段を形成すると共に、スルーシャフト6
の分割時にサンギヤ17とリングギヤ19とを一体的に
結合するロック手段を形成する。
【0021】さて、以上の構成にあっては、図2に示す
状態とすることで後前軸のみによる一軸駆動を達成で
き、これによって後後軸の駆動を皆無とし、フリクショ
ンロス(潤滑油の攪拌抵抗や発熱等を含む)及び慣性重
量の低減を図れ、燃費の向上を達成することができる。
なお、この状態は、空荷時や良・平坦路走行等の比較的
小さな駆動力しか要しない条件下で選択されることにな
る。
【0022】また、上記構成にあっては、図1に示す二
軸駆動の状態において、後前軸がリングギヤ19に接続
され後後軸がサンギヤ17に接続されるため、両軸への
駆動力ないしトルク配分を不等分配とし、特に後前軸に
後後軸より大きな駆動力を伝達することができる。よっ
て結局、一軸駆動、二軸駆動いずれの場合においても後
前軸への駆動力が大きくなり、その駆動系のみ大きな駆
動力に耐え得る設計とすればよく、この代わりに、後後
軸に伝達される駆動力を減少でき、後後軸を含めたその
駆動系、即ち後後軸駆動用プロペラシャフト或いは終減
速装置等を小型化することができる。なお、この状態
は、積荷時や悪路走行等の比較的大きい駆動力を要する
条件下で選択されることになる。
【0023】ここで、一般に遊星歯車機構は、複数のプ
ラネタリギヤで駆動力を分散するため、小型にして比較
的大きな駆動力を伝達することができる。よって、イン
ターデフ16をこのような遊星歯車式とすると、従来の
ベベルギヤ式と同等の大きさでより大きな駆動力に耐え
ることができ、これによってインターデフ16の大型
化、重量増を防止することができる。
【0024】さらに上記構成にあって、スリーブ15
は、スルーシャフト6の分割・結合と、インターデフ1
6のロック・アンロックとを同時に実行している。この
ようにスリーブ15に二つの機能を持たせることによ
り、部品数の減少を図れ低コスト化が可能となる。勿
論、これらを別部品で個々に行うようにすることは当然
可能である。
【0025】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、他の様々な実施の形態を採ることが可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0027】(1) 後前軸のみによる一軸駆動によっ
て燃費の向上を図れ、二軸駆動に際してはその後前軸に
後後軸より大きな駆動力を伝達することにより、後後軸
の駆動系の小型化、軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る後二軸駆動装置を示す構成図であ
る。
【図2】本発明に係る後二軸駆動装置の別の状態を示す
構成図である。
【図3】従来の後二軸駆動装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 後二軸駆動装置 4 インプットシャフト(入力軸) 5 アウターシャフト(第1出力軸) 6 スルーシャフト(第2出力軸) 6a 第1スルーシャフト(分割軸) 6b 第2スルーシャフト(分割軸) 15 スリーブ(結合手段、ロック手段) 16 インターデフ(遊星歯車機構) 17 サンギヤ 18 プラネタリギヤ 19 リングギヤ c 後前軸 d 後後軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン駆動力を入力する入力軸と、後
    前軸及び後後軸にそれぞれ接続される第1出力軸及び第
    2出力軸と、前記入力軸が接続されるプラネタリギヤ、
    前記第1出力軸が接続されるリングギヤ、及び前記第2
    出力軸が接続されるサンギヤからなる遊星歯車機構と、
    前記第2出力軸が分割されると共にこれら分割軸同士を
    分割可能に結合する結合手段と、前記第2出力軸の分割
    時に前記リングギヤと前記サンギヤとを一体的に結合す
    るロック手段とを備えたことを特徴とする後二軸駆動装
    置。
JP8248192A 1996-09-19 1996-09-19 後二軸駆動装置 Pending JPH1086688A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8248192A JPH1086688A (ja) 1996-09-19 1996-09-19 後二軸駆動装置

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JPH1086688A true JPH1086688A (ja) 1998-04-07

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JP8248192A Pending JPH1086688A (ja) 1996-09-19 1996-09-19 後二軸駆動装置

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JP (1) JPH1086688A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210307A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 いすゞ自動車株式会社 駆動軸制御装置、後二軸駆動装置、及び駆動軸制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210307A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 いすゞ自動車株式会社 駆動軸制御装置、後二軸駆動装置、及び駆動軸制御方法

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