JPH1086009A - 突き加工方法 - Google Patents
突き加工方法Info
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- JPH1086009A JPH1086009A JP24640996A JP24640996A JPH1086009A JP H1086009 A JPH1086009 A JP H1086009A JP 24640996 A JP24640996 A JP 24640996A JP 24640996 A JP24640996 A JP 24640996A JP H1086009 A JPH1086009 A JP H1086009A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- tool
- workpiece
- cutting
- cutting edges
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 突き加工方法において、ビビリの発生を抑え
ること。 【解決手段】 回転刃12a、12bを回転させな
がら前記回転刃12a、12bを有する工具10の軸1
1方向に送ることにより加工物20を切削する突き加工
方法において、1回の突き加工送り終了時点近傍におい
て、工具10の前記回転刃12a、12bの前記軸11
方向への送り速度を減少させる一方、前記回転刃12
a、12bの前記軸11方向と交差する方向への送り速
度を増加させる突き加工方法。更に、前記送り速度を
増加させる方向が前記回転刃12a、12bが前記加工
物20より遠ざかる方向であること。
ること。 【解決手段】 回転刃12a、12bを回転させな
がら前記回転刃12a、12bを有する工具10の軸1
1方向に送ることにより加工物20を切削する突き加工
方法において、1回の突き加工送り終了時点近傍におい
て、工具10の前記回転刃12a、12bの前記軸11
方向への送り速度を減少させる一方、前記回転刃12
a、12bの前記軸11方向と交差する方向への送り速
度を増加させる突き加工方法。更に、前記送り速度を
増加させる方向が前記回転刃12a、12bが前記加工
物20より遠ざかる方向であること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突き加工方法に関
し、特に、ビビリが発生しにくい突き加工方法に関する
ものである。
し、特に、ビビリが発生しにくい突き加工方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の各切削方法を示している。
なお図2において、(a)〜(d)は切削面が壁(立
面)の場合であり、(e)〜(h)は切削面が座(水平
面)の場合である。(a)は第1の例の平面を示し、
(b)は(a)に対応する側面を示している。更に、
(c)は第2の例の平面を示し、(d)は(c)に対応
する側面を示している。更に、(e)は第3の例の平面
を示し、(f)は(e)に対応する側面を示している。
更に、(g)は第4の例の平面を示し、(h)は(g)
に対応する側面を示している。
なお図2において、(a)〜(d)は切削面が壁(立
面)の場合であり、(e)〜(h)は切削面が座(水平
面)の場合である。(a)は第1の例の平面を示し、
(b)は(a)に対応する側面を示している。更に、
(c)は第2の例の平面を示し、(d)は(c)に対応
する側面を示している。更に、(e)は第3の例の平面
を示し、(f)は(e)に対応する側面を示している。
更に、(g)は第4の例の平面を示し、(h)は(g)
に対応する側面を示している。
【0003】(a)及び(b)に示す突き加工におい
て、工具30の軸31の先端31aにチップ状刃先32
が取付られている。軸31は中心(主軸の方向)33a
を回転中心として回転する。なお矢印33bは回転方向
を示している。34aは軸の先端31aの軌跡であり、
34bは軸31の移動方向を示している。加工物35は
回転する刃先32により切削される。36は加工物35
の切削面であり、37は加工物35の取りしろである。
(c)及び(d)に示す横送り加工において、工具40
の軸41の側面に螺旋状刃先42が形成されている。軸
41は中心(主軸の方向)43aを回転中心として回転
する。なお矢印43bは回転方向を示している。41a
は軸41の先端であり、44は軸41の移動方向を示し
ている。加工物45は回転する刃先42により切削され
る。46は加工物45の切削面であり、47は加工物4
5の取りしろである。
て、工具30の軸31の先端31aにチップ状刃先32
が取付られている。軸31は中心(主軸の方向)33a
を回転中心として回転する。なお矢印33bは回転方向
を示している。34aは軸の先端31aの軌跡であり、
34bは軸31の移動方向を示している。加工物35は
回転する刃先32により切削される。36は加工物35
の切削面であり、37は加工物35の取りしろである。
(c)及び(d)に示す横送り加工において、工具40
の軸41の側面に螺旋状刃先42が形成されている。軸
41は中心(主軸の方向)43aを回転中心として回転
する。なお矢印43bは回転方向を示している。41a
は軸41の先端であり、44は軸41の移動方向を示し
ている。加工物45は回転する刃先42により切削され
る。46は加工物45の切削面であり、47は加工物4
5の取りしろである。
【0004】(e)及び(f)に示す突き加工におい
て、工具50の軸51の先端51aにチップ状刃先52
a、52bが固定されている。軸51は中心(主軸の方
向)53aを回転中心として回転する。なお矢印53b
は回転方向を示している。54aは軸51の先端51a
の軌跡であり、54bは軸51の移動方向を示してい
る。加工物55は回転する刃先52a、52bにより切
削される。56は加工物55の切削面であり、57は加
工物55の取りしろである。(g)及び(h)に示す横
送り加工において、工具60の軸61の先端61aの側
面に刃先62a、62bが固定されている。軸61は中
心(主軸の方向)63aを回転中心として回転する。な
お矢印63bは回転方向を示している。64は軸61の
移動方向を示している。加工物65は回転する刃先62
a、62bにより切削される。66は加工物65の切削
面であり、67は加工物65の取りしろである。
て、工具50の軸51の先端51aにチップ状刃先52
a、52bが固定されている。軸51は中心(主軸の方
向)53aを回転中心として回転する。なお矢印53b
は回転方向を示している。54aは軸51の先端51a
の軌跡であり、54bは軸51の移動方向を示してい
る。加工物55は回転する刃先52a、52bにより切
削される。56は加工物55の切削面であり、57は加
工物55の取りしろである。(g)及び(h)に示す横
送り加工において、工具60の軸61の先端61aの側
面に刃先62a、62bが固定されている。軸61は中
心(主軸の方向)63aを回転中心として回転する。な
お矢印63bは回転方向を示している。64は軸61の
移動方向を示している。加工物65は回転する刃先62
a、62bにより切削される。66は加工物65の切削
面であり、67は加工物65の取りしろである。
【0005】図3は切削面が立面の場合において「縦送
り(突き)加工」と「横送り(エンドミル)加工」とを
比較した表である。図3において、「○」は良好を示
し、「×」は不適を示し、「△」は、「○」と「×」の
中間の状態を示している。図4は切削面が座面の場合に
おいて「縦送り(突き)加工」と「横送り(エンドミ
ル)加工」とを比較した表である。図4においても、図
3と同様に「○」は良好を示し、「×」は不適を示し、
「△」は、「○」と「×」の中間の状態を示している。
り(突き)加工」と「横送り(エンドミル)加工」とを
比較した表である。図3において、「○」は良好を示
し、「×」は不適を示し、「△」は、「○」と「×」の
中間の状態を示している。図4は切削面が座面の場合に
おいて「縦送り(突き)加工」と「横送り(エンドミ
ル)加工」とを比較した表である。図4においても、図
3と同様に「○」は良好を示し、「×」は不適を示し、
「△」は、「○」と「×」の中間の状態を示している。
【0006】壁(立面)及び座(水平面)の切削加工に
おいて、加工形状、干渉物等の要因のために回転工具の
突き出しを大きくする必要がある場合、回転刃にかかる
力の曲げ分力を小さくし、そのスラスト分力を大きくす
ることがビビリ防止及び切削精度確保の観点からみた場
合に有効である。そのため、そういった場合には回転刃
の動きをZ軸送りで加工する突き加工が採用されてい
る。
おいて、加工形状、干渉物等の要因のために回転工具の
突き出しを大きくする必要がある場合、回転刃にかかる
力の曲げ分力を小さくし、そのスラスト分力を大きくす
ることがビビリ防止及び切削精度確保の観点からみた場
合に有効である。そのため、そういった場合には回転刃
の動きをZ軸送りで加工する突き加工が採用されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の突き加工方法では、下記図5及び図6に示す問題
が発生する。図5(a)においては、工具70の軸71
の先端71aにチップ状刃先72a、72bが固定され
ている。軸71は中心(主軸の方向)73を回転中心と
して回転する。74は軸71の先端71aの軌跡であ
る。加工物75の切削面76は立面である。なお77は
加工物75の取りしろである。更に、図5(b)におい
ては、工具80の軸81の先端81aにチップ状刃先8
2a、82bが固定されている。軸81は中心(主軸の
方向)83を回転中心として回転する。84は軸71の
先端81aの軌跡である。加工物85の切削面86は座
面である。なお87は加工物85の取りしろである。
従来の突き加工方法では、下記図5及び図6に示す問題
が発生する。図5(a)においては、工具70の軸71
の先端71aにチップ状刃先72a、72bが固定され
ている。軸71は中心(主軸の方向)73を回転中心と
して回転する。74は軸71の先端71aの軌跡であ
る。加工物75の切削面76は立面である。なお77は
加工物75の取りしろである。更に、図5(b)におい
ては、工具80の軸81の先端81aにチップ状刃先8
2a、82bが固定されている。軸81は中心(主軸の
方向)83を回転中心として回転する。84は軸71の
先端81aの軌跡である。加工物85の切削面86は座
面である。なお87は加工物85の取りしろである。
【0008】また、図6(a)においては、工具90の
軸91の先端91aにチップ状刃先92a、92bが固
定されている。軸91は中心(主軸の方向)93を回転
中心として回転する。矢印94aは軸91の軌跡を示
す。加工物95の切削面96は立面である。窪み97
が、ビビリにより切削面96に形成されている。更に、
矢印94bはビビリの方向を示している。更に、図6
(b)においては、点線で囲まれている部分Pは、1刃
送り過少によるビビリ領域である。上記図5に示す工具
の動き(CL)のストロークエンド近傍にて回転刃にビ
ビリが生じる場合がある。その原因については以下のも
のがある。
軸91の先端91aにチップ状刃先92a、92bが固
定されている。軸91は中心(主軸の方向)93を回転
中心として回転する。矢印94aは軸91の軌跡を示
す。加工物95の切削面96は立面である。窪み97
が、ビビリにより切削面96に形成されている。更に、
矢印94bはビビリの方向を示している。更に、図6
(b)においては、点線で囲まれている部分Pは、1刃
送り過少によるビビリ領域である。上記図5に示す工具
の動き(CL)のストロークエンド近傍にて回転刃にビ
ビリが生じる場合がある。その原因については以下のも
のがある。
【0009】即ち、ストロークエンド(c)接近に伴う
加工機送り軸(この場合Z軸)の減速により、 1刃送りが減少し、切削抵抗が減少し、工具逃げが
元に戻り、逆に食い込むことによりビビリが発生する
(図6(a)参照)。 一刃送りが過少になり(ストロークエンドでは速度
零となる。)刃先が切削面に対して上滑りし、その結果
ビビリが発生する(図6(b)参照)。 底刃での切削がなくなり、側刃のみでの切削とな
り、工具が受ける力の曲げ方向分力比が増加し、その結
果ビビリが発生する。上記〜の結果として、工具チ
ッピングあるいは加工面(切削面)の性状が悪化する。
したがって、本願発明の目的は、上述の従来例の欠点を
なくし、突き加工においてビビリの発生を少なくするこ
とである。
加工機送り軸(この場合Z軸)の減速により、 1刃送りが減少し、切削抵抗が減少し、工具逃げが
元に戻り、逆に食い込むことによりビビリが発生する
(図6(a)参照)。 一刃送りが過少になり(ストロークエンドでは速度
零となる。)刃先が切削面に対して上滑りし、その結果
ビビリが発生する(図6(b)参照)。 底刃での切削がなくなり、側刃のみでの切削とな
り、工具が受ける力の曲げ方向分力比が増加し、その結
果ビビリが発生する。上記〜の結果として、工具チ
ッピングあるいは加工面(切削面)の性状が悪化する。
したがって、本願発明の目的は、上述の従来例の欠点を
なくし、突き加工においてビビリの発生を少なくするこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1の発明の構成は、回転刃を回転させなが
ら前記回転刃を有する工具の軸方向に送ることにより加
工物を切削する突き加工方法において、1回の突き加工
送り終了時点近傍において、工具の前記回転刃の前記軸
方向への送り速度を減少させる一方、前記回転刃の前記
軸方向と交差する方向への送り速度を増加させることで
ある。
め、本願の第1の発明の構成は、回転刃を回転させなが
ら前記回転刃を有する工具の軸方向に送ることにより加
工物を切削する突き加工方法において、1回の突き加工
送り終了時点近傍において、工具の前記回転刃の前記軸
方向への送り速度を減少させる一方、前記回転刃の前記
軸方向と交差する方向への送り速度を増加させることで
ある。
【0011】上記第1の発明の構成により、1回の突き
加工の終了点近傍での回転刃の送り速度が零になること
がなく、回転刃の刃先が加工物の切削面に対して上滑り
しないので、ビビリの発生を抑えることができる。
加工の終了点近傍での回転刃の送り速度が零になること
がなく、回転刃の刃先が加工物の切削面に対して上滑り
しないので、ビビリの発生を抑えることができる。
【0012】更に、第2の発明の構成は、上記第1の発
明の構成にて、前記送り速度を増加させる方向が前記回
転刃が前記加工物より遠ざかる方向であることである。
明の構成にて、前記送り速度を増加させる方向が前記回
転刃が前記加工物より遠ざかる方向であることである。
【0013】上記第2の発明の構成により、上記第1の
発明の構成による作用とともに、前記送り速度を増加さ
せる方向が前記回転刃が前記加工物より遠ざかる方向で
あるので、回転刃がストロークエンド近傍に接近するに
したがい、回転刃逃げ方向に回転刃を動かすため、ビビ
リの発生を抑えることができる。
発明の構成による作用とともに、前記送り速度を増加さ
せる方向が前記回転刃が前記加工物より遠ざかる方向で
あるので、回転刃がストロークエンド近傍に接近するに
したがい、回転刃逃げ方向に回転刃を動かすため、ビビ
リの発生を抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1は、本願発明の実施の形態
の要部を示している。図1に示す突き加工において、工
具10の軸11の長手方向は縦方向であり、軸11の先
端11aにはチップ状刃先12a、12bが取付られて
いる。工具10は図示しない駆動源(例えばモータ)に
より中心13を回転中心として回転可能である。軸11
の先端11aは、軌跡14を描くようにa点からd点ま
で移動する。なお、この場合、軸11は軸11の長手方
向に移動するのみであり、図1における工具10と加工
物20との軸11の長手方向と垂直な方向の相対的位置
関係は、加工物20を前記長手方向と垂直な方向に送る
ことにより決められる。加工物20は、回転する工具1
0の刃先12a、12bにより切削される。21は加工
物20の切削面であり、22は加工物20の取りしろで
ある。なお、切削面21にはR部分21aが形成されて
いる。
面を参照して説明する。図1は、本願発明の実施の形態
の要部を示している。図1に示す突き加工において、工
具10の軸11の長手方向は縦方向であり、軸11の先
端11aにはチップ状刃先12a、12bが取付られて
いる。工具10は図示しない駆動源(例えばモータ)に
より中心13を回転中心として回転可能である。軸11
の先端11aは、軌跡14を描くようにa点からd点ま
で移動する。なお、この場合、軸11は軸11の長手方
向に移動するのみであり、図1における工具10と加工
物20との軸11の長手方向と垂直な方向の相対的位置
関係は、加工物20を前記長手方向と垂直な方向に送る
ことにより決められる。加工物20は、回転する工具1
0の刃先12a、12bにより切削される。21は加工
物20の切削面であり、22は加工物20の取りしろで
ある。なお、切削面21にはR部分21aが形成されて
いる。
【0015】刃先12a、12bを回転させながら軸1
1方向に送ることにより加工物20を切削する突き加工
方法において、1回の突き加工送り終了時点において、
刃先12a、12bの軸11方向への送り速度を減少さ
せる一方、刃先12a、12bの軸11方向と交差する
方向への送り速度を増加させる。更に、前記送り速度を
増加させる方向が前記刃先12a、12bが加工物20
より遠ざかる方向とすることができる。工具10の動き
(軸11の先端11aの軌跡)に対してRを付加するこ
とにより、以下の効果が得られる。 工具10のストロークエンド近傍(b〜d)での機
械の減速(1刃送りの減少)が小さく、またストローク
エンドでの送り速度零の状態が避けられるため、上記図
6に示すビビリ現象の程度を低く抑えることができる。 更に、ストロークエンドに接近するにしたがい、工
具逃げ方向に工具10を動かすため、図6(a)に示す
ビビリ現象及び工具チッピング或いは加工面(切削面)
の性状の悪化の程度を低く抑えることができる。なお、
前記Rの大きさは、上記図6(b)のビビリ現象の発生
を抑えることができる程度のものであり、更に、上記図
6(a)に示す工具10の戻り量(食い込み量)を考慮
に入れたものである。また前記ストロークのうちc〜d
間はエアカットとなるが、切削中における送り速度零と
なることを防ぐために必要となる。
1方向に送ることにより加工物20を切削する突き加工
方法において、1回の突き加工送り終了時点において、
刃先12a、12bの軸11方向への送り速度を減少さ
せる一方、刃先12a、12bの軸11方向と交差する
方向への送り速度を増加させる。更に、前記送り速度を
増加させる方向が前記刃先12a、12bが加工物20
より遠ざかる方向とすることができる。工具10の動き
(軸11の先端11aの軌跡)に対してRを付加するこ
とにより、以下の効果が得られる。 工具10のストロークエンド近傍(b〜d)での機
械の減速(1刃送りの減少)が小さく、またストローク
エンドでの送り速度零の状態が避けられるため、上記図
6に示すビビリ現象の程度を低く抑えることができる。 更に、ストロークエンドに接近するにしたがい、工
具逃げ方向に工具10を動かすため、図6(a)に示す
ビビリ現象及び工具チッピング或いは加工面(切削面)
の性状の悪化の程度を低く抑えることができる。なお、
前記Rの大きさは、上記図6(b)のビビリ現象の発生
を抑えることができる程度のものであり、更に、上記図
6(a)に示す工具10の戻り量(食い込み量)を考慮
に入れたものである。また前記ストロークのうちc〜d
間はエアカットとなるが、切削中における送り速度零と
なることを防ぐために必要となる。
【0016】以上の構成により、突き加工の終了点近傍
での工具10の送り速度が零になることがなく、刃先1
2a、12bが切削面21に対して上滑りしないので、
ビビリの発生を抑えることができる。更に、前記送り速
度を増加させる方向が工具10が加工物20より遠ざか
る方向とすると、工具10がストロークエンド近傍に接
近するにしたがい、工具逃げ方向に工具10を動かすた
め、ビビリの発生を抑えることができる。このため特
に、座面突き荒加工における上記従来例の問題点の解消
をすることができる。
での工具10の送り速度が零になることがなく、刃先1
2a、12bが切削面21に対して上滑りしないので、
ビビリの発生を抑えることができる。更に、前記送り速
度を増加させる方向が工具10が加工物20より遠ざか
る方向とすると、工具10がストロークエンド近傍に接
近するにしたがい、工具逃げ方向に工具10を動かすた
め、ビビリの発生を抑えることができる。このため特
に、座面突き荒加工における上記従来例の問題点の解消
をすることができる。
【0017】
【発明の効果】本願の第1の発明に係わる突き加工方法
によれば、突き加工の終了点近傍での工具の送り速度が
零になることがなく、刃先が加工物の切削面に対して上
滑りしないので、ビビリの発生を抑えることができる。
このため、突き加工による加工物の切削を良好に行うこ
とができる。更に、第2の発明に係わる突き加工方法に
よれば、上記第1の発明の効果とともに、工具がストロ
ークエンド近傍に接近するにしたがい、工具逃げ方向に
工具を動かすため、ビビリの発生を抑えることができ
る。
によれば、突き加工の終了点近傍での工具の送り速度が
零になることがなく、刃先が加工物の切削面に対して上
滑りしないので、ビビリの発生を抑えることができる。
このため、突き加工による加工物の切削を良好に行うこ
とができる。更に、第2の発明に係わる突き加工方法に
よれば、上記第1の発明の効果とともに、工具がストロ
ークエンド近傍に接近するにしたがい、工具逃げ方向に
工具を動かすため、ビビリの発生を抑えることができ
る。
【図1】本願発明の実施の形態の説明図である。
【図2】従来例の切削加工方法の説明図である。
【図3】前記従来例のうち立面を切削加工する場合の特
性を示す表である。
性を示す表である。
【図4】前記従来例のうち座面を切削加工する場合の特
性を示す表である。
性を示す表である。
【図5】前記従来例の動作を説明する説明図である。
【図6】前記従来例の問題点を説明する説明図である。
10 工具 11 軸 12a、12b 刃先 13 回転中心 20 加工物 21 切削面
Claims (2)
- 【請求項1】 回転刃を回転させながら前記回転刃を有
する工具の軸方向に送ることにより加工物を切削する突
き加工方法において、 1回の突き加工送り終了時点近傍において、工具の前記
回転刃の前記軸方向への送り速度を減少させる一方、前
記回転刃の前記軸方向と交差する方向への送り速度を増
加させる突き加工方法。 - 【請求項2】 前記送り速度を増加させる方向が前記回
転刃が前記加工物より遠ざかる方向であることを特徴と
する請求項1記載の突き加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24640996A JPH1086009A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 突き加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24640996A JPH1086009A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 突き加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1086009A true JPH1086009A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17148069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24640996A Pending JPH1086009A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 突き加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1086009A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004060596A1 (en) * | 2002-12-16 | 2004-07-22 | Goodrich Corporation | Contour plunge milling |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP24640996A patent/JPH1086009A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004060596A1 (en) * | 2002-12-16 | 2004-07-22 | Goodrich Corporation | Contour plunge milling |
US6929435B2 (en) | 2002-12-16 | 2005-08-16 | Goodrich Corporation | Contour plunge milling |
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