JPH1085434A - 特典付与システム - Google Patents

特典付与システム

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JPH1085434A
JPH1085434A JP24151996A JP24151996A JPH1085434A JP H1085434 A JPH1085434 A JP H1085434A JP 24151996 A JP24151996 A JP 24151996A JP 24151996 A JP24151996 A JP 24151996A JP H1085434 A JPH1085434 A JP H1085434A
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JP24151996A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者が獲得したパチンコ玉を貯玉として遊
技店に預け入れることを可能にした遊技店での遊技者へ
の特典付与システムに関し、貯玉を用いて遊技店独自の
サービスを可能とする。 【解決手段】 この発明の特典付与システムは、遊技店
に預け入れた貯留価値情報(貯玉情報)に対して一対一
で対応する遊技者の貯留価値情報媒体(カードC)と、
貯留価値情報媒体の装着に応じて遊技者に特典を付与す
る特典付与制御を実行する特典付与制御手段(例えば玉
貸装置1)と、特典付与制御で用いるパラメータを設定
するパラメータ設定手段(情報処理装置9)と、を有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技者が獲得し
た遊技価値(例えばパチンコ玉)を貯留価値情報(例え
ば貯玉情報)として遊技店に預け入れることを可能にし
た遊技店での遊技者への特典付与システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、遊技者が遊技店に預け入れた遊技
玉(貯玉)を貯玉カードにより貸し出せるようにした貯
玉システムが普及しつつある。この貯玉システムでは、
先ず遊技店が、予め、遊技者本人を特定する証明書(免
許証等)により信用を確保した上で、暗証番号を登録し
て会員カードとしての貯玉カードを発行し、遊技者は、
獲得した遊技球の数量を下記(1)または(2)のやり
方で貯玉カードを用いて遊技店に預け入れる。 (1)玉計数装置に貯玉カードを挿入し、獲得玉を計数
して貯玉カードに対応させて記憶させることで遊技店に
預ける。 (2)玉計数装置で獲得玉を計数し、例えば、計数結果
が印字されたレシート(磁気カードでもよい)を持っ
て、カウンタに行き、レシートに記録された玉数以内
で、所望の景品に交換するとともに、その時に発生した
端数玉を、店員により貯玉カードを用いて遊技店に預け
入れる。この場合、景品に交換せず、全部貯玉してもか
まわない。
【0003】そして、遊技者が次回遊技を行うときに
は、貯玉貸出可能な玉貸装置に貯玉カードを挿入すると
ともに、暗証番号を入力して認証を受け、認証完了後、
玉貸装置による貯玉の引き出し(貸し出し)を行い、そ
の引き出した貯玉で遊技を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の貯玉
システムに関しては、貯玉を再度遊技に使用できるとい
う今までにないサービスを実現させているものの、さら
に、この貯玉システムを遊技店独自のサービスに結びつ
けたいという要請も強い。
【0005】このような要請が強まってきたのは、次の
ような状況によるものである。すなわち、遊技機は検定
機関で合格したものが販売される関係で、遊技機を遊技
店の方針に則して変更するようなことはできず、遊技機
性能は何れの遊技店でも均一化してきている。このた
め、他店との差別化は、専ら釘調整で出玉を変えること
で行われているが、釘調整では、大量の出玉で不当な利
益を与えるようなことも可能であり、射幸性、ギャンブ
ル性が強くなって健全な遊技とはいえないような状況も
出てきている。そこで、釘調整によらずに、遊技の健全
性を保ちつつ他店との差別化を行うことが模索されてき
ており、このような点から、貯玉システムを用いて独自
のサービスを行い、他店との差別化が行えるような機能
が望まれるようになってきた。
【0006】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
貯玉を用いて遊技店独自のサービスを可能とする特典付
与システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、遊技者が獲得した遊技価
値を貯留価値情報として遊技店に預け入れる価値預入シ
ステムに関連して遊技者に特典付与を行う特典付与シス
テムにおいて、前記遊技店に預け入れた遊技価値の貯留
価値情報に対して一対一で対応する遊技者の貯留価値情
報媒体と、前記貯留価値情報媒体の装着に応じて遊技者
に特典を付与する特典付与制御を実行する特典付与制御
手段と、前記特典付与制御で用いるパラメータを設定す
るパラメータ設定手段と、を有することを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、上記した
請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記パラメータ
設定手段は、貯留価値情報に基づいて遊技営業態様の追
加を行うか否かの判定を行う場合の遊技営業態様追加基
準情報、貯留価値情報から遊技価値の貸出を行う場合の
手数料、遊技時間に対応して貯留価値情報を付加する場
合の貯留価値付加単位情報、遊技価値の貸出に基づき特
典付与可能情報を付加する場合の特典付与可能単位情
報、特典付与可能情報に基づき景品交換時の交換率を第
1交換率に変更するか否かの判定を行う場合の第1交換
率変更基準情報、遊技者個人情報が景品交換時の交換率
の第2交換率への変更に該当するか否かの判定を行う場
合の第2交換率変更基準情報、貯留価値情報の預入上限
情報、のうちいずれか1以上を設定する、ことを特徴と
する。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、上記した
請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、前記特
典付与制御手段を、前記貯留価値情報媒体の装着に基づ
く貯留価値情報からの遊技価値の貸出が可能な貯留価値
貸出装置に設けたとき、前記パラメータ設定手段は、前
記パラメータを各貯留価値貸出装置に対して一括して設
定する一括設定手段、を備えていることを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、上記した
請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記特典付与制御手段を、前記貯留価値情報媒体の
装着に基づく貯留価値情報からの遊技価値の貸出が可能
な貯留価値貸出装置に設けたとき、前記パラメータ設定
手段は、前記パラメータを各貯留価値貸出装置毎個別に
設定する個別設定手段、を備えていることを特徴とす
る。
【0011】さらに、請求項5に記載の発明は、上記し
た請求項2から4のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記特典付与制御手段は、前記貯留価値情報媒体の
装着に基づく貯留価値情報からの遊技価値の貸出要求が
あったとき、その初回要求情報に基づいて前記手数料を
徴収する手数料徴収手段、を備えていることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、上記した
請求項2から5のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記特典付与制御手段は、前記貯留価値情報媒体の
装着から脱着までの時間を遊技時間として計数する遊技
時間計数手段と、前記貯留価値付加単位情報に基づき、
前記遊技時間に対応した貯留価値情報を演算する付加情
報演算手段と、前記遊技時間に対応した貯留価値情報を
特典として遊技者に付与するべく前記貯留価値情報に累
積更新する遊技時間特典累積更新手段と、を備えている
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、上記した
請求項2から6のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記特典付与制御手段は、前記貯留価値情報が前記
遊技営業態様追加基準情報を越えている場合に、遊技営
業態様情報を追加する遊技営業態様情報追加手段、を備
えていることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の発明は、上記した請求項
7に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与制御手段
は、遊技情報を表示する遊技情報表示部と連絡し、前記
遊技営業態様情報追加手段により出力される追加情報に
基づき追加する遊技営業態様情報を前記遊技情報表示部
に表示する、ことを特徴とする。
【0015】また、請求項9に記載の発明は、上記した
請求項2から8のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記特典付与制御手段は、前記貯留価値情報媒体の
装着に基づく貯留価値情報からの遊技価値の貸出要求が
あったとき、前記特典付与可能単位情報に基づき、その
遊技価値の貸出に対応した特典付与可能情報を演算する
特典付与可能情報演算手段と、前記遊技価値の貸出に対
応した特典付与可能情報を前記貯留価値情報媒体に対し
て一対一で対応づけて記憶してある特典付与可能情報に
加算・更新する特典付与可能情報更新手段と、を備えて
いることを特徴とする。
【0016】また、請求項10に記載の発明は、上記し
た請求項2から9のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記特典付与制御手段は、前記貯留価値情報媒体の
装着に基づく、貯留価値情報の景品への交換要求があっ
たとき、前記特典付与可能情報が前記第1交換率変更基
準情報を越えているか否かを判定する第1変更判定手段
と、前記特典付与可能情報が前記第1交換率変更基準情
報を越えていれば前記第1交換率での景品交換を可能と
する第1景品交換手段と、を備えていることを特徴とす
る。
【0017】さらに、請求項11に記載の発明は、上記
した請求項2から10のいずれかに記載の発明の構成に
加えて、前記特典付与制御手段は、前記貯留価値情報媒
体の装着があったとき、その貯留価値情報媒体とは一対
一で対応し記録してある遊技者個人情報が前記第2交換
率変更基準情報に基づいて交換率の第2交換率への変更
に該当するか否かの判定を行う第2変更判定手段と、前
記遊技者個人情報が前記第2交換率への変更に該当して
いれば前記第2交換率での景品交換を可能とする第2景
品交換手段と、を備えていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は遊技店内の情報処
理システムの構成を概略的に示す図である。図におい
て、ネットワーク回線100には、島設備3…、玉計数
装置5、貯玉通帳記入装置6、景品交換装置7、カード
発行装置8および情報処理装置9が接続してあり、これ
らにより遊技店の情報処理システムが構築されている。
【0019】この情報処理システムでは、情報処理装置
9を中心として情報の送受信が行われる。すなわち、情
報処理装置9は、ネットワーク回線100を介して、各
島設備3、玉計数装置5、貯玉通帳記入装置6、景品交
換装置7、およびカード発行装置8に対して情報を送信
し、また逆にこれらの各島設備3や各装置5,6,7,
8からの情報を受信する。なお、情報の送受信には、L
AN(ローカル・エリア・ネットワーク)の代表的な接
続方式であるトークン・リング方式あるいはイーサネッ
ト方式等が用いられる。
【0020】上記の島設備3は、貯玉貸出機能付玉貸装
置(以下、「玉貸装置」という)1を併設したパチンコ
機2を複数対並べて構成したものであり、遊技店内に複
数、列設される。これらの島設備3…は、島設備3毎に
配置した中継装置3a…を介してそれぞれネットワーク
回線100に接続されている。
【0021】各パチンコ機2の上方には情報表示装置4
が配置してあり、この情報表示装置4は、詳細は後述す
るように、玉貸装置1およびパチンコ機2からの情報を
受けて表示する。パチンコ機2の情報は、情報表示装置
4、中継装置3aを経由して情報処理装置9に送信さ
れ、情報処理装置9の情報は、逆の経路でパチンコ機2
に送信される。また、玉貸装置1の情報は、直接中継装
置3a経由で情報処理装置9に送信され、情報処理装置
9の情報は、その逆の経路で玉貸装置1に送信される。
【0022】中継装置3aは、上記のように当該島設備
3内の玉貸装置1…およびパチンコ機2…からの情報を
情報処理装置9に中継したり、逆に情報処理装置9から
の情報を玉貸装置1…およびパチンコ機2(情報表示装
置4)…に中継しており、玉貸装置1…および情報表示
装置4…に対しては、ポーリング処理によって情報を中
継している。
【0023】カード発行装置8は、遊技店のカウンタ2
0に配置してあり、貯玉カード(以下、単に「カード」
という)Cを発行するための装置である。このカードC
は、例えば情報を電気的に記憶可能なICカードから成
る会員カードであり、玉貸装置1、玉計数装置5、貯玉
通帳記入装置6および景品交換装置7に装着して使用さ
れる。カード発行装置8でカードCを発行する際に、カ
ウンタ20の店員は、遊技者の身元を運転免許証等で確
認し、また所有者を確認するための暗証番号をキー入力
し記憶させて発行する。そして、カードCに対して記憶
される暗証番号やカードCに予め書き込まれている貯玉
カードNo.、また店員がキー入力した所有者の住所・
氏名・誕生日等は、カード発行装置8から情報処理装置
9に送信される。
【0024】なお、カードCの発行に際しては、所定の
補償金を徴収してもよい。また、カードCは、情報を磁
気的に記憶可能な磁気カードであってもよいが、記憶す
る情報量が多い点及びセキュリティの確実性等の点で、
ICカードであることが好ましい。
【0025】情報処理装置9は、カード発行装置8から
の情報に基づいて、図2に示すような貯玉カードファイ
ルFを作成する。この貯玉カードファイルFは、暗証番
号、貯玉カードNo.(カード番号)、貯玉数(貯玉情
報)、使用日付、住所・氏名・誕生日、来店回数、ポイ
ント情報、および使用端末の各欄から構成されている。
なお、作成当初は、貯玉情報、ポイント情報は「0」で
ある。
【0026】玉計数装置5は、遊技者が獲得したパチン
コ玉を計数するための装置であり、計数したパチンコ玉
数は、玉計数装置5に装着されたカードCに対応する、
情報処理装置9側の貯玉カードファイルFの中の当該貯
玉情報に加算される。あるいは単に、レシートRに景品
交換玉数として印字される。
【0027】ここで、貯玉とは、遊技者が獲得した遊技
玉のうち、景品に交換しない分を遊技店に預け入れるこ
とをいい、遊技者は、この貯玉から貸玉を受けたり、景
品に交換したりすることができる。また、この貯玉に関
連して本発明に係る各種の特典(サービス)も受けるこ
とができる。
【0028】貯玉通帳記入装置6は、貯玉通帳記入装置
6に装着したカードCに対応する、貯玉カードファイル
Fの中の該当貯玉情報等を、利用者の操作に応じて貯玉
通帳Nに記入する装置である。
【0029】景品交換装置7は、景品交換装置7に装着
したカードCに対応する、貯玉カードファイルFの中の
該当貯玉情報に基づいて、パチンコ玉を商品券M1や紙
幣M2に変換する操作を、遊技者の希望に応じて行うも
のである。このときの変換分は、上記の貯玉カードファ
イルFの中のカードCに対応する貯玉情報から減算され
る。
【0030】次に、上記の、パチンコ機2上方の情報表
示装置4について、図3および図4を用いて説明する。
図3は情報表示装置の前面パネルを示す外観図である。
図において、情報表示装置4の前面パネル4aは略楕円
形の形状を有し、その前面パネル4a中央には、遊技情
報を可視表示可能な液晶タイプの情報表示器406を設
けてあり、その情報表示器406の上方には3つの装飾
ランプ416,417,418が円弧状に配列してあ
る。この装飾ランプ416,417,418は、遊技店
員を呼び出すための“呼び出しランプ”や特別遊技の発
生状態を発光表示する“大当りランプ”等として使用さ
れ、例えば、緑,橙,赤の3色のダイオードで可変色発
光表示を行う。
【0031】また、前面パネル4aの左右両側には、ス
ピーカ413,414を配置してあり、パチンコ機2の
前面に座した遊技者は、遊技進行に応じた効果音や各種
情報報知をステレオ音声として聞くことができる。
【0032】情報表示器406の左側には、遊技店員を
呼び出すための呼出スイッチ419と、遊技情報を情報
表示器406に表示したいときに遊技者が操作するデー
タスイッチ420とが、縦に並べて設けてあり、情報表
示器406の右側には、情報表示器406での情報内容
を切り換える切換スイッチ421が設けてある。
【0033】図4は情報表示装置の内部構成を示すブロ
ック図である。図において、情報表示装置4は、制御部
(CPU)401を中心に構成されており、この制御部
401は、ROM403に記憶してある所定のプログラ
ムを順次実行し、そのプログラム実行時には必要に応じ
て、データ記憶部402に記憶してあるパラメータを読
み取ったり、ワークエリアとしてのRAM404に対し
て情報の書き込みや読み取りを行っている。
【0034】上記の制御部401には、インターフェイ
ス40を介して玉貸装置1およびパチンコ機2が接続さ
れ、またインターフェイス40、通信制御装置41、中
継装置3aを介して情報処理装置9が接続され、インタ
ーフェイス409を介してリモコン受信部408が接続
され、さらに、フィルタ422を介して呼出スイッチ4
19、データスイッチ420および切換スイッチ421
が接続され、制御部401は、これらの各部位からの入
力信号を受けることにより、上記所定のプログラムを実
行する。すなわち、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プ
ロセッサ)405を制御することにより、対応する画像
データを画像データROM407から読み出し情報表示
器406に表示させる。またステレオ音変換IC410
を制御することにより、対応する音声データを音声信号
に変換し、アンプ411,412で増幅し、スピーカ4
13,414からステレオ音声として出力する。さら
に、ドライバ415を駆動することにより、装飾ランプ
416,417,418に所定の発光動作を行わせる。
【0035】また、制御部401は、パチンコ機2の遊
技情報をインターフェイス40を介して受信し記憶保持
するとともに、受信した遊技情報をインターフェイス4
0、、通信制御装置41、中継装置3aを介して情報処
理装置9に向けて送信している。
【0036】なお、パチンコ機2からの主な遊技情報
は、大当り信号(特別遊技状態(短時間に多くの遊技利
益を獲得可能な遊技状態)が起生されたことを示す信
号)、スタート信号(特別遊技へ移行させるか否かを判
定するための補助遊技の開始を示す信号)、始動入賞信
号(補助遊技を開始するための始動入賞口への入賞球検
出信号)、特図確率変動信号(補助遊技において特別遊
技移行条件が成立する確率が通常確率から変動している
ことを示す信号)、リーチ信号(順次停止される複数の
識別記号の内、最後の図柄が所定条件を満たすように停
止すれば特別遊技移行条件が成立するような状態になっ
たことを示す信号)等である。
【0037】上記構成の情報処理システムにおいて、こ
の発明に係る特典付与制御は主に、玉貸装置1と景品交
換装置7と情報処理装置9とを用いて行われる。そこ
で、これらの玉貸装置1、景品交換装置7および情報処
理装置9の構成について順に説明する。
【0038】図5は玉貸装置およびパチンコ機の正面図
である。上述したように、パチンコ機2にはその一側端
に玉貸装置1が併設してある。
【0039】パチンコ機2は、その前面に遊技盤21を
設けてあり、その遊技盤21の下方には、賞玉や玉貸装
置1による貸玉を貯留するための上皿22を設けてあ
り、その上皿22の下方には、上皿22がパチンコ玉で
一杯のときに、賞玉を受けたり、上皿22からパチンコ
玉を移動させて一時的に貯留したりする下皿23と、上
皿22から誘導されたパチンコ玉を所望の発射勢で打球
するための発射操作ハンドル24とが設けてある。
【0040】玉貸装置1には、その前面の上部に表示部
11を支軸11aで回動可能に取り付けてあり、その下
方にはカードCを挿入するカード挿入口12を、またそ
の下方には硬貨投入口13を設けてある。さらにその下
方には貸玉を上皿22に案内する玉貸出樋14が回動可
能に取り付けてあり、その下方には、打止抽選で当選と
なったときに点灯する当選ランプ15と、打止抽選への
参加希望を情報処理装置9側に通知するための抽選参加
スイッチ16aとが横並びに配置してある。この打止抽
選については、詳細に後述する。またその下方には、カ
ード挿入口12に挿入したカードCを取り出すための返
却スイッチ16bと、カード挿入口12に挿入したカー
ドCからパチンコ玉を貸し出すための、1回押すと貯玉
から所定個数の貸玉(玉貸単位分)を受けることができ
る玉貸スイッチ16cとが横並びに配置してあり、さら
にその下方には暗証番号入力器17が設けてある。暗証
番号入力器17は、0〜9の数字キーと確定キーとを有
している。
【0041】この玉貸装置1では、遊技者は硬貨投入口
13に投入した硬貨の金額に基づいて、またはカード挿
入口12に挿入したカードCに対応して記憶してある貯
玉情報に基づいて、貸玉を受け取ることができる。
【0042】硬貨で貸玉を受け取るときは、遊技者が所
定硬貨(例えば100円玉1枚)を硬貨投入口13に投
入することで、所定個数(例えば25個)を受け取るこ
とができる。カードCで貸玉を受け取るときは、遊技者
は、先ずカードCをカード挿入口12に挿入し、次に暗
証番号入力器17の数字キーで暗証番号を押し、その後
確定キーを押すことで暗証番号を入力し、この暗証番号
入力によって当該カードCが正当のものであるかどうか
の認証を受け、その認証が正常に完了した後、玉貸スイ
ッチ16cをオンする。この玉貸スイッチ16cの1回
のオンにより、貯玉から玉貸単位分(例えば50個)を
受け取ることができる。なお、このとき、情報処理装置
9の貯玉カードファイルFにおける当該カードCの貯玉
情報はその玉貸単位分が減算更新される。
【0043】図6は玉貸装置の内部構成を示すブロック
図である。玉貸装置1の内部には、CPU101を中心
に構成した主制御部10が設けてあり、このCPU10
1は、クロック105からのクロック信号の入力タイミ
ングに基づいて、ROM103に記憶してある所定のプ
ログラムを順次実行する。そのプログラム実行時には、
必要に応じてワークエリアとしてのRAM104に対し
て情報の書き込みや読み取りを行っている。また、EE
PROM102には、詳細は後述するように、情報処理
装置9で設定されその情報処理装置9から送信されてく
る各種の制御変数(パラメータ)が書き換え可能に記憶
されており、CPU101は、このパラメータを用いて
本発明に係る特典付与制御を行っている。
【0044】上記のCPU101には、インターフェイ
ス106を介して、上記の玉貸スイッチ16c、返却ス
イッチ16b、抽選参加スイッチ16a、暗証番号入力
器17および当選ランプ15が接続されている。また、
上記CPU101には、各種装置が周辺装置として接続
されている。すなわち、カード挿入口12に装着のカー
ドCから情報を読み取るとともにカードCに対して情報
を書き込むためのカードリーダライタ制御装置120、
硬貨投入口13に投入された硬貨の真偽および金額を鑑
定する貨幣装置130、玉貸出樋14への貸玉払い出し
を行うための玉払出装置140、中継装置3aとの間で
の通信制御を行う通信制御装置30a、および表示部1
1での情報表示を制御する表示制御部110が、インタ
ーフェイス106を介してそれぞれ接続されており、C
PU101は、これらの周辺装置との間で、情報の送受
を行い、玉貸装置1全体の動作を制御している。
【0045】図7は景品交換装置の外観を示す図、図8
は景品交換装置の内部構成を示すブロック図である。景
品交換装置7は、箱状の筐体79の内部に後述する主要
機器が収納してある。
【0046】筐体79の上部には、その前に立つ操作者
にとって手前側が低く奥側が高くなるような段差が形成
してあり、さらにその段差部分手前側の底面7aは手前
側が少し下がるように傾斜させてあり、その底面7aに
設けた表示装置72が操作者に見やすいようになってい
る。この表示装置72の画面には、操作者の指等の接触
により、所望の指示を与えるタッチパネル(タッチ入力
装置)72aを取り付けてあり、操作者が表示装置72
に表示された画面の指示に従って、容易に操作を行える
ようになっている。また、この底面7aには、操作を音
声で案内するためのスピーカ72bが設けてある。
【0047】筐体79の段差を形成する立上がり面7b
に、カードCが挿入されるカード挿入口71aが設けて
あり、操作者によるカード挿入動作が容易に行えるよう
になっている。カード挿入口71aの内部にはカード挿
入口71aに挿入されたカードCから情報を読み取ると
共に、カードCに対して情報を書き込みためのカードリ
ーダライタ制御装置71が設けてある。
【0048】筐体79の前面7cには、向かって左側に
商品券M1の発行口となる商品券発行口73aが、向か
って右側には紙幣M2の発行口となる紙幣発行口74a
がそれぞれ設けられている。そして、商品券発行口73
aの内部には、商品券M1を発行するための商品券発行
装置73が、また紙幣発行口74aの内部には、紙幣M
2を発行するための貨幣払出装置74がそれぞれ設けて
ある。
【0049】また、筐体79の内部には、景品交換装置
7の全体動作を制御する主制御部70と、主制御部70
と外部の情報処理装置9との間の通信制御を行う通信制
御装置75とが配置してある。
【0050】上記の主制御部70は、図8に示すよう
に、CPU701を中心に構成されており、CPU70
1は、クロック704からのクロック信号の入力タイミ
ングに基づいて、ROM702に記憶してある所定のプ
ログラムを順次実行する。そのプログラム実行時には、
必要に応じてワークエリアとしてのRAM703に対し
て情報の書き込みや読み取りを行っている。EEPRO
M710には、詳細は後述するように、情報処理装置9
で設定されその情報処理装置9から送信されてくる各種
のパラメータが書き換え可能に記憶されており、また時
計IC711には、その日の日付情報が記憶されてお
り、CPU701は、これらのパラメータを用いて本発
明に係る特典付与制御を行っている。
【0051】上記のCPU701には、インターフェイ
ス705を介して、外部記憶装置708とサウンドジェ
ネレータ706とが接続してある。外部記憶装置709
は必要な情報の記憶・保存を行い、サウンドジェネレー
タ706は、CPU701からの信号を受けて音声信号
に変換し、アンプ707を用いて増幅し、スピーカ72
bから案内用音声として出力する。
【0052】また、上記のCPU701には、インター
フェイス705を介して、上記の各種装置が周辺装置と
して接続されている。すなわち、表示装置72、タッチ
入力装置72a、カードリーダライタ制御装置71、商
品券発行装置73、貨幣払出装置74、通信制御装置7
5、LEDランプ76がインターフェイス705を介し
て接続してあり、CPU701は、これらの周辺装置と
の間で、情報の授受を行い、景品抽選装置7の動作全体
を制御している。
【0053】上記構成の景品交換装置7において、遊技
者が貯玉を景品に交換すべくカードCをカード挿入口7
1aに挿入すると、表示装置72の画面には、図9に示
すような、「換金」か「商品券」かの何れかの選択を促
す指示画面が表示される。その何れかを選択してタッチ
入力すると、次に「全部」か「一部」かの何れかの選択
を促してくる。
【0054】ここで、「全部」を選択してタッチ入力
し、続いて「確定」をタッチ入力すると、端数を除いた
すべての貯玉が、所定の変換率で紙幣M2または商品券
M1の何れか選択した方に変換され、その紙幣M2また
は商品券M1がそれぞれの発行口74a、73aから排
出される。端数は貯玉として扱われる。一方、「一部」
を選択してタッチ入力し、続いて「確定」をタッチ入力
すると、変換を所望する貯玉数の入力を促す画面に切り
替わるので、遊技者所望の貯玉数をタッチ入力すると、
その貯玉分が所定の変換率で紙幣M2または商品券M1
の何れか選択した方に変換され、それぞれの発行口74
a、73aから排出される。
【0055】このときの変換分は、上述したように、情
報処理装置9に記憶・保存されている貯玉カードファイ
ルFの中のカードCに対応する貯玉情報から減算され
る。
【0056】そして、遊技者が変換後の貯玉情報を確認
したいときは、上記したように、貯玉通帳記入装置6に
カードCと貯玉通帳Nを所定の挿入口に挿入し、貯玉通
帳Nに差し引き残高を記入させればよい。貯玉通帳Nに
は、図10に示すように、玉計数装置5で預かった貯玉
が預かり貯玉として、景品交換装置7で変換し支払った
貯玉が支払い貯玉として、また預かり貯玉から支払い貯
玉の差し引きが差引残高として、それぞれ記入される。
これらの記入は、上記したように、情報処理装置9に記
憶・保存されている貯玉カードファイルFの中のカード
Cに対応する情報に基づいて行われる。
【0057】図11は情報処置装置の構成を示すブロッ
ク図である。図において、情報処理装置9は、主制御部
90と、表示装置91等の周辺装置とから構成されてい
る。主制御部90は、CPU901を中心に構成されて
おり、CPU901は、クロック904からのクロック
信号の入力タイミングに基づいて、ROM902に記憶
してある所定のプログラムを順次実行する。そのプログ
ラム実行時には、必要に応じてワークエリアとしてのR
AM903に対して情報の書き込みや読み取りを行う。
【0058】上記のCPU901には、インターフェイ
ス905を介して、大容量の外部記憶装置906が接続
してあり、この外部記憶装置906は必要な情報の記憶
・保存を行う。
【0059】また、上記のCPU901には、インター
フェイス905を介して、表示装置91、入力装置9
2、通信制御装置93、プリンタ94および放送装置9
5が周辺装置として接続してあり、CPU901は、こ
れらの周辺装置との間で、情報の送受を行い、情報処理
装置9の動作を制御する。通信制御装置93は、主制御
部90と、外部の中継装置3aや景品交換装置7等との
間の通信制御を行っている。放送装置95は、後述する
ように、打止抽選開始の案内等を遊技者にアナンスす
る。
【0060】この発明の請求項1〜請求項9は、主に玉
貸装置1と情報処理装置9とが、それぞれの通信制御装
置30a,93を経由して相互に情報のやりとりを行う
ことによって実現するものであり、玉貸装置1側のCP
U101がROM103のプログラムに従って、また情
報処理装置9側のCPU901がROM902のプログ
ラムに従って、それぞれ実行することによるソフトウェ
アの機能を含めて構成されている。なお、玉貸装置1ま
たは情報処理装置9の何れかが単体で、上記請求項1〜
請求項9の発明を実現するように構成することもでき
る。
【0061】また、この発明の請求項10,請求項11
は、主に景品交換装置7と情報処理装置9とがそれぞれ
単体で、あるいはそれぞれの通信制御装置75,93を
経由して相互に情報のやりとりを行うことによって実現
するものであり、景品交換装置7側のCPU701がR
OM702のプログラムに従って、また情報処理装置9
側のCPU901がROM902のプログラムに従っ
て、それぞれ実行することによるソフトウェアの機能を
含めて構成されている。なお、景品交換装置7または情
報処理装置9の何れかが単体で、上記請求項10,請求
項11の発明を実現するように構成することもできる。
【0062】次に、玉貸装置1へのカードCの装着に基
づくこの発明に係る特典付与について、図12および図
13を用いて説明する。
【0063】図12は玉貸装置にカードCを装着したと
きの表示部での画面表示例を示す図である。遊技者が玉
貸を受けるために、玉貸装置1のカード挿入口12にカ
ードCを挿入すると、玉貸装置1は、当該カードCが正
常であるとの認証を情報処理装置9から得た上で、表示
部11の画面に、図12に示すような特典関連情報表示
を行い、貯玉に関連して受けることができる特典や手数
料の報知を行う。
【0064】画面最上段には、「貯玉数が2000を越
えていますので、ラッキーNo.が追加されます。」と
いう報知が成される。すなわち、玉貸装置1は、貯玉カ
ードファイルFの中のカードCに対応する情報を情報処
理装置9から受信し、その情報の中の貯玉数が所定数以
上であれば、特典としてラッキーNo.(遊技営業態様
情報)を追加する旨を表示部11に表示する。また、パ
チンコ機2上方の情報表示装置4にラッキーNo.追加
情報を送信する。
【0065】情報表示装置4では、ラッキーNo.追加
情報を玉貸装置1から受信すると、その画面(情報表示
器406)に、図13に示すような、今までのラッキー
No.(例えば「3」、「5」、「7」)に加えて今回
特典として追加するラッキーNo.(例えば、「2」)
を表示し、遊技者に報知する。なお、情報表示装置4で
表示するのでなく、玉貸装置1の表示部11で表示する
ようにしてもよい。
【0066】ここで、ラッキーNo.とは、パチンコ機
2が、特定の図柄が3つ揃うことで大当りが発生する遊
技内容を有する場合に、3つ揃った図柄が遊技店で任意
に設定した図柄に該当するときに、遊技上の制約(例え
ば、大当りで取得した賞球を使って遊技を継続すること
を認めない等)を緩和する営業を遊技店で行う、その際
の遊技店で任意に設定した制約緩和に該当する図柄をい
う。図13の例では、通常のラッキーNo.は「3」、
「5」、「7」の3種類であり、ラッキーNo.に
「2」を追加することで、遊技者は、大当りが発生した
後も遊技上の制約の無い遊技を行える、すなわち大当た
りで獲得した賞球で遊技を引き続き行える可能性が高く
なるという特典を享受することになる。
【0067】なお、ラッキーNo.追加の判定基準とな
る貯玉数「2000」は、後述するように、情報処理装
置9で遊技店側が任意の値に設定可能なパラメータであ
り、このパラメータは情報処理装置9からの送信によっ
て玉貸装置1に設定される。
【0068】図12に戻って、画面の2段目には、「貯
玉による玉貸しは手数料として10個頂きます。」とい
う報知が成される。すなわち、玉貸装置1は、貯玉から
の玉貸に際しては手数料を徴収しており、その手数料を
徴収する旨を遊技者に報知している。この手数料徴収は
初回の玉貸時にのみ行い、2回目以降は行わない。手数
料としての10個は、貯玉カードファイルFの中のカー
ドCに対応する情報の中の、貯玉情報から減算すること
で徴収される。
【0069】この手数料は、後述するように、情報処理
装置9で遊技店側が任意の値に設定可能なパラメータで
あり、情報処理装置9からの送信によって玉貸装置1に
設定される。
【0070】画面の3段目には、「遊技時間1時間で貯
玉を10個サービスいたします。」という報知が成され
る。すなわち、玉貸装置1は、カードCが装着された時
点からの時間を遊技時間としてカウントしており、その
遊技時間が所定時間(ここでは1時間)に達する毎に貯
玉に単位個数(貯留価値付加単位情報)、ここでは10
個を特典として付加する旨を報知する。そして、遊技時
間に対応する付加個数を単位個数に基づき演算し、その
付加個数を情報処理装置9に送信する。情報処理装置9
では、その付加個数を、貯玉カードファイルFの中のカ
ードCに対応する情報の中の、該当する貯玉情報に加算
する。
【0071】この単位個数は、後述するように、情報処
理装置9で遊技店側が任意の値に設定可能なパラメータ
であり、情報処理装置9からの送信によって玉貸装置1
に設定される。
【0072】画面の4段目には、「貯玉による玉貸し2
5個で1ポイントです。」という報知が成される。すな
わち、玉貸は、遊技者が玉貸スイッチ16cを1回オン
することにより、貯玉から玉貸単位分(50個)を払い
出すことで行われるが、玉貸装置1は、このときの玉貸
スイッチ16cオンに基づく玉貸要求情報を情報処理装
置9に送信する。情報処理装置9では、玉貸要求情報を
受信すると、所定貸玉数(25個)で単位ポイント(こ
こでは1ポイント)付加であるとして、玉貸単位分での
付加ポイントを演算し、その付加ポイントを、貯玉カー
ドファイルFの中のカードCに対応する情報の中の、ポ
イント情報(特典付与可能情報)に加算する。
【0073】画面最下段には、「現金100円による玉
貸しで1ポイントです。」という報知が成される。すな
わち、玉貸は、上記の貯玉からの玉貸の他に、遊技者が
硬貨投入口13に100円玉硬貨を投入することにより
所定個数(25個)が払い出されるが、玉貸装置1は、
このときの硬貨投入に基づく玉貸要求情報を情報処理装
置9に送信する。情報処理装置9では、玉貸要求情報を
受信すると、1回の硬貨投入、すなわち購入単価100
円で単位ポイント(ここでは1ポイント)付加であると
して、硬貨投入のあった回数分での付加ポイントを演算
し、その付加ポイントを、貯玉カードファイルFの中の
カードCに対応する情報の中の、ポイント情報に加算す
る。但し、この場合、カードCの使用(挿入)が前提と
なる。
【0074】このように、遊技者は貯玉からあるいは投
入硬貨によって玉貸を受ける度に、ポイント情報を増や
すことができ、ポイント情報が所定ポイント数に達する
と、遊技店が定めた特典に預かることができるようにな
る。この特典には、例えば以下のようなものがある。 (a)ジュース、たばこ等の提供。 (b)営業方法の切り替え。例えば所定ポイントを取得
した遊技者には、当日限り、無制限営業(持ち玉で連続
遊技可能)を許可する。 (c)電化製品、旅行等の提供。 (d)景品交換時の交換率を良くする(詳細は後述す
る)。 (e)貯玉による玉貸し時の手数料を低くする。
【0075】上記の単位ポイント付加の判定基準となる
所定貸玉数や購入単価は、後述するように、情報処理装
置9で遊技店側が任意の値に設定可能なパラメータであ
り、当該情報処理装置9に設定される。
【0076】ポイント情報は、遊技店内だけでなく、遊
技店と経営が同系列のガソリンスタンドやレストラン等
で使用したときにもポイントが加算されるようにしても
よい。
【0077】次に、景品交換装置7へのカードCの装着
に基づくこの発明に係る特典付与について、図14およ
び図15を用いて説明する。
【0078】図14および図15は景品交換装置にカー
ドCを装着したときの画面表示例を示す図である。遊技
者が貯玉を景品(商品券M1または紙幣M2)に交換す
べくカードCを景品交換装置7のカード挿入口71aに
挿入すると、景品交換装置7は、当該カードCが正常で
あるとの認証を情報処理装置9から得た上で、貯玉カー
ドファイルFの中のカードCに対応する情報を同じく情
報処理装置9から受信する。
【0079】続いて景品交換装置7は、その受信した情
報のうちの、誕生日情報が本日であるか否か、またポイ
ント情報が所定ポイント数を越えているか否かの判別を
行い、本日が遊技者の誕生日ではないが、ポイント情報
が所定ポイント数(ここでは1000点)を越えておれ
ば表示装置72の画面に、図14に示すような、「ポイ
ントが1000を越えています。変換率4円/個を使用
しますか? 但しポイントは精算されます。」という表
示を行い、貯玉から景品への変換率を特典として高くす
る旨の報知を行う。
【0080】画面下段には、「はい」か「いいえ」かの
何れかの選択を促す表示が成され、遊技者が変換率4円
/個の使用を希望して「はい」を押しタッチ入力する
と、貯玉から景品へ変換する際の変換率が通常の2.5
円/個から4円/個に引き上げられ、遊技者に相当有利
な条件で変換が行われると同時に、ポイントは「0」に
精算される。
【0081】また、遊技者が変換率4円/個の使用を希
望しないで「いいえ」を押しタッチ入力すると、貯玉か
ら景品への変換が、通常の2.5円/個で行われ、ポイ
ント情報も現在のポイント数が保持される。
【0082】一方、本日が遊技者の誕生日であり、かつ
ポイント情報が所定ポイント数を越えておれば、表示装
置72の画面に、図15に示すような、「○○様 お誕
生日おめでとうございます。当ホールとしまして変換率
3円/個のサービスをさせていただきます。ポイントが
1000を越えています。変換率4円/個を使用します
か? 但しポイントは精算されます。」という表示を行
い、貯玉から景品への変換率を特典として高くする旨の
報知を行う。
【0083】画面下段には、「はい」か「いいえ」かの
何れかの選択を促す表示が成され、遊技者が変換率4円
/個の使用(ポイントの精算)を希望せず、誕生日であ
ることの特典を生かすべく、「いいえ」を押しタッチ入
力すると、貯玉から景品への変換が、通常の2.5円/
個から3円/個に引き上げられ、遊技者に有利な条件で
変換が行われると同時に、ポイント情報も現在のポイン
ト数が保持される。
【0084】また、遊技者が変換率4円/個の使用を希
望して「はい」を押しタッチ入力すると、貯玉から景品
へ変換する際の変換率が通常の2.5円/個から4円/
個に引き上げられ、遊技者に相当有利な条件で変換が行
われると同時に、ポイント情報は「0」に精算される。
【0085】なお、上記図14、図15の何れの場合
も、「はい」「いいえ」の何れかのタッチ入力がある
と、画面は上述した図9に示すような選択画面に切り替
わり、上記所定の手順に従って商品券M1または紙幣M
2への変換が行われる。誕生日ではあるが、ポイント情
報が所定ポイント数に達しない場合もあるが、この場合
は、誕生日であることの特典を生かして、3円/個での
景品交換が行われる。
【0086】上記の変換率や、その変換率を変更するか
否かの判定基準となる所定ポイント数は、後述するよう
に、情報処理装置9で遊技店側が任意の値に設定可能な
制御変数であり、情報処理装置9からの送信によって景
品交換装置7に設定される。
【0087】次に、情報処理装置9を用いて上記の各種
パラメータの設定を行う際の設定手順について、図16
〜図20を用いて説明する。
【0088】図16、図17、図18、図19および図
20は、情報処理装置でのパラメータ設定を行う際の画
面表示を示す図である。情報処理装置9は、遊技店側の
操作者(例えば店長)による入力操作に応じて、上記各
種のパラメータの設定を行い、そのパラメータを玉貸装
置1または景品交換装置7に送信している。
【0089】情報処理装置9の表示装置91には、店長
等のキー操作による「設定入力」要求に応じて図16に
示すような、「初期設定」、「遊技設定」、「貯玉設
定」、「情報収集項目設定」から成る4つの設定項目を
示す設定画面の表示が成される。ここでは、貯玉に関連
する特典付与のためのパラメータ設定を行うので、操作
者は「貯玉設定」をマウス操作で選択する。
【0090】操作者が「貯玉設定」を選択すると、表示
装置91の画面は、図17に示すような、パラメータ入
力画面に切り替わるので、操作者は、パラメータの数値
を順次キー入力する。数値入力するパラメータは次の通
りである。 (1)ラッキーNo.追加の判定基準となる貯玉数(例
えば2000個) (2)貯玉から玉貸を受けるときの手数料(例えば貯玉
数10個) (3)遊技時間が1時間に達する毎に貯玉に付加する単
位個数(例えば10個/時間) (4)投入硬貨によって玉を貸し出ししたときの、1ポ
イント付加の判定基準となる購入単価(例えば100
円) (5)貯玉から貸し出したときの、1ポイント付加の判
定基準となる貸玉個数(例えば25個) (6)誕生日に引き上げる変換率(例えば3円/個) (7)貯玉上限 (8)ポイント情報が所定ポイント数に達したときに変
換率を引き上げる際の、引き上げ基準となる所定ポイン
ト数およびそのときの変換率(例えば1000点で変換
率4円/個) (9)通常の変換率(例えば2.5円/個)
【0091】上記の各種パラメータの入力が完了し、操
作者が「確定」(図17)をマウス操作で入力すると、
表示装置91の画面は、図18に示すような選択画面に
切り替わる。この選択画面は、上記のパラメータ入力画
面で設定したパラメータをすべてのパチンコ台(正確に
はパチンコ機2に一体的に併設した玉貸装置1)に共通
に設定するかどうか、パチンコ台によって設定を変更す
るかどうかを選択する画面であり、「全台均一」に対し
て「はい」「いいえ」を、また「個別変更有り」に対し
て「はい」「いいえ」を入力するようになっている。
【0092】パラメータをすべてのパチンコ台に共通に
設定するときは、「全台均一」の「はい」と、「個別変
更有り」の「いいえ」とを入力する。このとき、表示装
置91の画面は、図20に示すような確定選択画面に切
り替わる。
【0093】一方、パチンコ台によって設定を変更する
ときは、「全台均一」の「いいえ」と、「個別変更有
り」の「はい」とを入力する。このとき、表示装置91
の画面は、図19に示すようなパラメータ個別入力画面
に切り替わるので、操作者は、変更するパチンコ台の台
番号、および変更するパラメータの数値を順次キー入力
する。このときの入力項目は、下記(1)〜(6)であ
り、変更したい項目だけを入力すればよい。 (1)変更するパチンコ台の台番号 (2)ラッキーNo.追加の判定基準となる貯玉数(例
えば2000個) (3)貯玉から玉貸を受けるときの手数料(例えば貯玉
数10個) (4)遊技時間が1時間に達する毎に貯玉に付加する単
位個数(例えば10個/時間) (5)投入硬貨によって玉を貸し出ししたときの、1ポ
イント付加の判定基準となる購入単価(例えば100
円) (6)貯玉から貸し出したときの、1ポイント付加の判
定基準となる貸玉個数(例えば25個)
【0094】このように、パチンコ台によって、個別に
パラメータを変更できるようにしたので、遊技店側は、
人気のない機種に対しては、上記(2)〜(6)の各パ
ラメータを遊技者に有利となるように設定し、他の機種
に比較してより大きな特典を与えるようにすることがで
きる。例えば、人気のない機種に対しては上記(3)の
手数料を他の機種に比べて低く設定すれば、その低い手
数料は遊技者にとって特典となるので、そのパチンコ台
に客を引き寄せる要因となる。また、上記(2)〜
(6)のすべてのパラメータにわたって遊技者に有利と
なるように設定すれば、特典付与の度合いはより一層大
きなものとなる。このように、人気のない機種に対して
は、パラメータを遊技者に有利となるように設定できる
ので、人気のない機種のパチンコ台にも客が付くことと
なり、パチンコ台がバランス良く使用されて稼働率を向
上させることができる。
【0095】上記のパラメータ個別入力画面(図19)
において、変更したい項目の入力が完了し、操作者が
「確定」の入力、およびそれに続いて「終了」の入力を
行うと、表示装置91の画面は、図20に示すような確
定選択画面に切り替わる。「終了」の入力があると、情
報処理装置9の初期値情報が、図18、図19の各入力
画面において設定した各種パラメータで更新され、この
初期値情報が各装置(玉貸装置1または景品交換装置
7)にパラメータとして送信される。玉貸装置1または
景品交換装置7に記憶してあったそれまでのパラメータ
は、新たに送信されてきたパラメータに書き換えられ
る。
【0096】情報処理装置9から玉貸装置1に送信され
るパラメータは、図17のパラメータ入力画面での
(1)〜(9)のパラメータのうち、(1),(3)の
パラメータであり、景品交換装置7に送信されるパラメ
ータは、(6),(8),(9)のパラメータである。
(2),(4),(5),(7)のパラメータは当該情
報処理装置9に設定される。
【0097】図20の確定選択画面では、「設定を確定
してよいですか」という表示と、「はい」か「いいえ」
かの何れかの選択を促す表示が成されるので、操作者
は、変更箇所があれば、「いいえ」を入力することで再
度パラメータ入力画面(図17)に戻り、設定を確定す
るときは「はい」を入力することで一連のパラメータ入
力操作を完了する。
【0098】次に、玉貸装置1にカードCの装着があっ
たときに玉貸装置1のCPU101が行う、貯玉に基づ
く玉貸制御の手順を図21〜図23を用いて詳細に説明
する。CPU101による制御は、玉貸装置1の電源の
投入と同時に開始され、電源が投入されている限り繰り
返してその処理が実行される。
【0099】図21は割込処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。玉貸装置1は、貨幣投入があれば、ステ
ップS101の貨幣による玉貸処理サブルーチンを割り
込みで実行し、また、情報処理装置9からの送信情報が
あれば、ステップS102の受信処理サブルーチンを割
り込みで実行し、その送信情報をメモリに記憶する。情
報処理装置9からの上記各種パラメータも、この受信処
理サブルーチンで受信し、EEPROM102に書き込
む。
【0100】図22および図23は玉貸装置による貯玉
に基づく玉貸制御のメインルーチンを示すフローチャー
トである。メインルーチンが起動すると、まずステップ
S1で初期化処理を行う。これにより、RAM104の
ワーキングエリアがクリアされたり、玉貸装置1を構成
する各機器のイニシャライズが行われる。
【0101】次のステップS2では、ネットワークの回
線テスト、例えば通信制御装置30aを経由しての情報
処理装置9との間での回線テストを行う。続いてステッ
プS3では、情報処理装置9で設定され送信されてきた
初期設定を受信する初期設定受信処理を行い、次のステ
ップS4に進む。上記の各種パラメータは、このステッ
プS3でEEPROM102に書き込まれる。ステップ
S4では、初期設定受信処理が終了したか否かの判別を
行い、終了していなければステップS3に戻って、初期
設定受信処理が終了するまで待機し、終了したときは次
のステップS5に進む。
【0102】ステップS5では、初期設定受信処理が完
了したことを情報処理装置9に通知する処理を行い、次
のステップS6に進む。なお、初期設定の再設定がない
場合は、ステップS3,S4,S5はスキップする。ス
テップS6では、情報処理装置9から開店指令が送信さ
れてくるまで待機し、開店指令を受信すると、次のステ
ップS7に進む。
【0103】ステップS7では、カード挿入口12にカ
ードCの挿入があるまで待機し、カードCの挿入があれ
ば、次のステップS8に進む。ステップS8では、カー
ドリーダライタ制御装置120が読み取った、予めカー
ドCに記憶されているセキュリティ情報が正常であるか
否かの判別を行い、正常であればステップS9に進み、
異常であればステップS11に分岐する。
【0104】ステップS11では、カードCが異常であ
るとしてカードCの排出を行い、続いてステップS12
で、異常情報を情報処理装置9に送信し、その後ステッ
プS7に戻って、次のカードCの挿入があるまで待機す
る。
【0105】一方、ステップS9では、カードCが正常
であるとして、暗証番号が暗証番号入力器17で入力さ
れるまで待機し、暗証番号の入力があれば次のステップ
S10に進む。
【0106】ステップS10では、入力された暗証番号
と、カードCから読み込んだカード情報(カード番号
等)とを情報処理装置9に送信し、次のステップS21
に進む。このとき、情報処理装置9では、後述するよう
に、暗証番号とカード情報とを受信し、貯玉カードファ
イルFから、受信したカード番号と同一のものを検索
し、貯玉カードファイルFの当該カード番号に対応する
暗証番号が、受信した暗証番号に一致するかどうかを判
別し、一致したとき、カードCの確認(認証)が取れた
として「確認OK(カード正常)」情報を玉貸装置1に
送信し、カード情報(カード番号、貯玉情報等)を玉貸
装置1に送信する。一致しないときは「確認不可(カー
ド異常)」情報を玉貸装置1に送信する。
【0107】ステップS21では、情報処理装置9から
「確認OK」情報を受信したか否かを判別し、「確認O
K」の受信であれば次のステップS22に進み、「確認
不可」情報の受信であればステップS33に分岐する。
【0108】ステップS33では、カードCに異常があ
るとしてカードCを排出し、ステップS7に戻って、次
のカードCが挿入されるまで待機する。ステップS22
では、情報処理装置9から送信されてきたカード情報を
メモリに記憶するとともに、遊技時間タイマを起動させ
ることにより、玉貸装置1にカードCが装着されてから
返却スイッチ16bが押されるまでの時間を遊技時間と
してカウントする処理を開始し、次のステップS23に
進む。
【0109】ステップS23では、特典関連情報表示
(図12)の処理を行うことで、貯玉に関連して受ける
ことができる特典や手数料の報知を行い、次のステップ
S24に進む。このステップS23の処理では、情報処
理装置9から受信したカード情報の中の貯玉情報が、ラ
ッキーNo.追加の判定基準となる貯玉数(2000
個)を越えているか否かの判別を行い、判定基準を越え
ていれば、特典関連情報の中に、ラッキーNo.を追加
する旨の情報も含めることになる。
【0110】ステップS24では、上記の特典関連情報
表示処理においてラッキーNo.追加の判定がなされた
ことを受けて、パチンコ機2上方の情報表示装置4にラ
ッキーNo.追加情報を送信する処理(ラッキーNo.
追加処理)を行い、次のステップS25に進む。このラ
ッキーNo.追加処理により、情報表示装置4の画面に
ラッキーNo.の表示が行われる(図13)。
【0111】ステップS25では、返却スイッチ16b
がオンされたか否かの判別を行い、オンされていればス
テップS35に分岐し、オンされていなければ次のステ
ップS26に進む。
【0112】ステップS26では、玉貸スイッチ16c
がオンされたか否かの判別を行い、オンされていれば次
のステップS27に進む。玉貸スイッチ16cがオンさ
れていなければステップS25に戻り、ステップS25
とステップS26とを繰り返し実行し、返却スイッチ1
6bのオンか玉貸スイッチ16cのオンがあるまで待機
する。
【0113】ステップS27では、カード情報および貯
玉玉貸情報を情報処理装置9に送信し、次のステップS
28に進む。貯玉玉貸情報送信によって、玉貸要求情報
が情報処理装置9に送信される。
【0114】このとき、情報処理装置9では、後述する
ように、貯玉カードファイルFから、受信したカード番
号と同一のものを検索し、貯玉カードファイルFの当該
カード番号に対応する貯玉情報が、玉貸単位分を満たし
ているかどうかを判別し、満たしていれば、玉貸装置1
に玉貸出を許可する「玉貸出OK」を送信するととも
に、貯玉情報の更新と、ポイント情報の更新を行う。満
たしていなければ、玉貸装置1に玉貸出を許可しない
「玉貸出NG」を送信する。その詳細は後述する。
【0115】ステップS28では、情報処理装置9から
の応答が「玉貸出OK」であるか否かの判別を行い、
「玉貸出OK」であれば次のステップS29に進み、
「玉貸出OK」でなければステップS34に分岐する。
【0116】ステップS29では、玉払出装置140に
玉貸単位分の払い出しを指令する払出信号を送信し、次
のステップS30に進む。
【0117】ステップS30では、抽選参加スイッチ1
6aがオンされたか否かの判別を行い、オンされていれ
ば次のステップS31に進み、オンされていなければス
テップS31をスキップしてステップS32に進む。
【0118】ステップS31では、抽選参加スイッチ信
号を情報処理装置9に送信することで、情報処理装置9
側で実施する打ち止め台抽選への参加の希望があったこ
とを情報処理装置9に通知し、次のステップS32に進
む。この打ち止め台抽選については、詳細に後述する。
【0119】ステップS32では、当選ランプ処理を行
い、その後ステップS25に戻り、ステップS25以降
を繰り返し実行する。この当選ランプ処理は、上記の打
ち止め台抽選の結果が当選の場合、情報処理装置9から
当選信号を送信してくるので、当選ランプ15を点灯さ
せて遊技者に当選したことを通知する処理である。
【0120】ステップS34では、返却スイッチ16b
がオンされたことあるいは貯玉の残りが玉貸単位分を満
たさないため終了することを示す終了情報と、カード情
報と、遊技時間に基づく付加貯玉情報とを情報処理装置
9に送信し、次のステップS36に進む。この付加貯玉
情報は、遊技時間タイマでカウントした遊技時間が1時
間に達する毎に付加する単位個数(例えば10個/時
間)の総和であり、この付加貯玉情報が、遊技時間に基
づく特典として遊技者の貯玉情報に加算され付与され
る。
【0121】ステップS35では、カードCを排出し、
その後ステップS7に戻って、次のカードCが挿入され
るまで待機する。
【0122】次に、景品交換装置7にカードCの装着が
あったときに景品交換装置7のCPU701が行う景品
交換制御の手順を図24および図25を用いて詳細に説
明する。CPU701による制御は、景品交換装置7の
電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている限
り繰り返してその処理が実行される。
【0123】図24および図25は景品交換装置による
景品交換制御のメインルーチンを示すフローチャートで
ある。メインルーチンが起動すると、まずステップS4
1で初期化処理を行う。これにより、RAM703のワ
ーキングエリアがクリアされたり、景品交換装置7を構
成する各機器のイニシャライズが行われる。
【0124】次のステップS42では、ネットワークの
回線テスト、例えば通信制御装置75を経由しての情報
処理装置9との間での回線テストを行う。続いてステッ
プS43では、情報処理装置9で設定され送信されてき
た初期設定を受信する初期設定受信処理を行い、次のス
テップS44に進む。上記の各種パラメータは、このス
テップS43でEEPROM710に書き込まれる。
【0125】ステップS44では、初期設定受信処理が
終了したか否かの判別を行い、終了していなければステ
ップS43に戻って、初期設定受信処理が終了するまで
待機し、終了したときは次のステップS45に進む。
【0126】ステップ45では、初期設定受信処理が完
了したことを情報処理装置9に通知する処理を行い、次
のステップ46に進む。なお、初期設定の再設定がない
場合は、ステップS43,S44,S45はスキップす
る。ステップS46では、情報処理装置9から開店指令
が送信されてくるまで待機し、開店指令を受信すると、
次のステップS47に進む。
【0127】ステップS47では、カード挿入口12に
カードCの挿入があるまで待機し、カードCの挿入があ
れば、次のステップS48に進む。ステップS48で
は、カードリーダライタ制御装置120が読み取った、
予めカードCに記憶されているセキュリティ情報が正常
であるか否かの判別を行い、正常であればステップS4
9に進み、異常であればステップS51に分岐する。
【0128】ステップS51では、カードCが異常であ
るとしてカードCの排出を行い、続いてステップS52
で、異常情報を情報処理装置9に送信し、その後ステッ
プS47に戻って、次のカードCの挿入があるまで待機
する。
【0129】一方、ステップS49では、カードCが正
常であるとして、暗証番号がタッチ入力されるまで待機
し、暗証番号の入力があれば次のステップS50に進
む。
【0130】ステップS50では、入力された暗証番号
と、カードCから読み込んだカード情報(カード番号
等)とを情報処理装置9に送信し、次のステップS61
に進む。このとき、情報処理装置9では、後述するよう
に、暗証番号とカード情報とを受信し、貯玉カードファ
イルFから、受信したカード番号と同一のものを検索
し、貯玉カードファイルFの当該カード番号に対応する
暗証番号が、受信した暗証番号に一致するかどうかを判
別し、一致したとき、カードCの確認(認証)が取れた
として「確認OK(カード正常)」情報を景品交換装置
7に送信する。また、カード情報(カード番号、貯玉情
報、ポイント情報、誕生日情報等)を玉貸装置1に送信
する。一致しないときは「確認不可(カード異常)」情
報を玉貸装置1に送信する。
【0131】ステップS61では、情報処理装置9から
「確認OK」情報を受信したか否かを判別し、「確認O
K」の受信であれば次のステップS62に進み、「確認
不可」情報の受信であればステップS70に分岐する。
【0132】ステップS70では、カードCに異常があ
るとしてカードCを排出し、ステップS47に戻って、
次のカードCが挿入されるまで待機する。ステップS6
2では、情報処理装置9から送信されてきたカード情報
をメモリに記憶し、次のステップS63に進む。
【0133】ステップS63では、特典関連情報表示
(図14、図15)の処理を行うことで、貯玉に関連し
て受けることができる特典の報知を行い、次のステップ
S64に進む。すなわち、この処理では、情報処理装置
9から受信したカード情報の中の誕生日情報が時計IC
711の日付情報に照らして本日であるか否かの判別、
またポイント情報が所定ポイント数を越えているか否か
の判別を行い、その判別結果に基づいて、図14、図1
5に示すような表示を行う。なお、判別した結果、特典
関連情報の表示が必要ないときは、そのまま通常の景品
交換処理(ステップS64)に移行する。
【0134】ステップS64では、図9に示したよう
な、手順を案内する画面を表示し、貯玉に基づく景品交
換処理を行い、次のステップS65に進む。ステップS
65では、景品交換処理が終了したか否かの判別を行
い、終了していなければステップS64に戻って、景品
交換処理が終了するまで待機し、終了したときは次のス
テップS66に進む。
【0135】ステップS66では、上記の景品交換処理
において使用した貯玉情報やポイント情報、カード番号
等を、精算情報として情報処理装置9に送信する処理を
行い、次のステップS67に進む。このとき、情報処理
装置9では、後述するように、受信した精算情報に基づ
いて、貯玉カードファイルFの当該貯玉情報やポイント
情報の精算・更新を行う。
【0136】ステップS67では、精算情報送信が終了
したか否かの判別を行い、終了していなければステップ
S66に戻って、精算情報送信が終了するまで待機し、
終了したときは次のステップS68に進む。
【0137】ステップS68では、遊技者のタッチ入力
操作に応じた、貯玉を商品券M1または紙幣M2のいず
れかで払い出す処理を行い、次のステップS69に進
む。
【0138】ステップS69では、カードCを排出し、
その後ステップS47に戻って、次のカードCが挿入さ
れるまで待機する。
【0139】次に、上記情報処理装置9のCPU901
によって行われる制御の手順を図26〜図33を用いて
詳細に説明する。CPU901による制御は、情報処理
装置9の電源投入と同時に開始され、電源が投入されて
いる限り繰り返してその処理が実行される。
【0140】なお、情報処理装置9は、玉貸装置1、景
品交換装置7等の各装置(端末)からの受信情報をメモ
リに記憶する受信処理(図26の割込処理ルーチンでの
ステップS105)を割込処理として行い、必要に応じ
てその情報をメモリから取り出し、各処理を実行してい
る。
【0141】図27は情報処理装置による制御のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。メインルーチン
が起動すると、まずステップS81で初期化処理を行
う。これにより、RAM903のワーキングエリアがク
リアされたり、情報処理装置9を構成する各機器のイニ
シャライズが行われる。
【0142】次のステップS82では、ネットワークで
接続されている玉貸装置1、景品交換装置7等の各装置
との間での回線をつなぐための回線テストの開始指令
が、例えばキーボード操作によって入力されるまで待機
し、その回線テスト指令が有れば、次のステップS83
に進む。ステップS83では、各装置との間での回線テ
スト処理を行い、次のステップS84に進む。
【0143】ステップS84では、情報処理装置9から
各装置に対して初期値を送信する初期値送信処理を行
い、次のステップS85に進む。この初期値には、情報
処理装置9におけるパラメータ設定画面(図17、図1
9)で設定した各種のパラメータも含まれている。
【0144】ステップS85では、初期値送信処理が完
了したか否かの判別を行い、終了していなければステッ
プS84に戻って、初期値送信処理が完了するまで待機
し、完了したときは次のステップS86に進む。
【0145】ステップS86では、各装置に対して開店
を指令する入力が、例えばキーボード操作によって入力
されるまで待機し、その開店を指令する入力が有れば、
次のステップS87に進む。ステップS87では、各装
置に対する開店指令信号を送信する開店処理を行い、次
のステップS88に進む。
【0146】ステップS88では、玉貸装置1との間で
の貯玉玉貸に関する情報処理を行う貯玉玉貸処理サブル
ーチンを実行し、次のステップS89に進む。なお、貯
玉玉貸処理サブルーチンについては、図28を用いて後
述する。ステップS89では、景品交換装置7との間で
の情報処理を行う景品交換装置処理サブルーチンを実行
し、次のステップS90に進む。なお、景品交換装置処
理サブルーチンについては、図30を用いて後述する。
【0147】ステップS90では、打止抽選処理サブル
ーチンを実行し、次のステップS91に進む。なお、打
止抽選処理サブルーチンについては、図31を用いて後
述する。
【0148】ステップS91では、投入硬貨による玉貸
出で特典として付与されるポイントに関する、情報処理
装置9側での処理を行う玉貸ポイント処理サブルーチン
を実行し、次のステップS92に進む。すなわち、10
0円玉の投入がある毎に玉貸装置1から玉貸要求情報が
情報処理装置9に送信されてくるので、情報処理装置9
では、この玉貸ポイント処理サブルーチンを実行し、貯
玉カードファイルFの中の当該ポイント情報に、1ポイ
ントずつ加算して求めた付加ポイント情報を加算・更新
する処理を行う。
【0149】ステップS92では、貯玉通帳記入装置6
との間での情報処理を行う通帳記入処理サブルーチンを
実行し、次のステップS93に進む。
【0150】ステップS93では、玉計数装置5との間
での情報処理を行う玉計数装置処理サブルーチンを実行
し、次のステップS94に進む。玉計数装置5からは遊
技者が獲得したパチンコ玉のカウント情報が送信されて
くるので、情報処理装置9では、この玉計数装置処理サ
ブルーチンを実行することで、そのカウント情報を貯玉
カードファイルFの中の当該貯玉情報に加算し更新す
る。そして、情報処理装置9には、予め貯玉上限がパラ
メータとして設定されているので、カウント情報の貯玉
情報への加算・更新を、その貯玉上限を限度として行
う。
【0151】ステップS94では、パチンコ機2(情報
表示装置4)との間での情報処理を行う遊技機情報処理
サブルーチンを実行し、次のステップS95に進む。
【0152】ステップS95では、貯玉カードファイル
F等の整理を行う貯玉カードファイル管理処理サブルー
チンを実行し、次のステップS96に進む。ステップS
96では、情報処理装置9の表示装置91でのディスプ
レイ表示を行う情報表示処理サブルーチンを実行し、次
のステップS97に進む。
【0153】ステップS97では、情報処理装置9、玉
貸装置1、景品交換装置7、パチンコ機2等への情報設
定その他を行う設定処理サブルーチンを実行し、その後
ステップS88に戻り、ステップS88以降を繰り返し
実行する。なお、設定処理サブルーチンについては、図
32、図33を用いて後述する。
【0154】図28は貯玉玉貸処理サブルーチンを示す
フローチャートである。貯玉玉貸処理では、先ずステッ
プS111において、玉貸装置1から送信されてきた情
報が有るか否かの判別を行い、該当する情報が無けれ
ば、メインルーチンに復帰し、該当する情報が有れば、
次のステップS112に進む。
【0155】ステップS112では、玉貸装置1からの
情報が、貯玉カードファイルFをチェックするための情
報、すなわち暗証番号とカード情報(図22のステップ
S10で送信された情報)であるかどうかの判別を行
い、暗証番号とカード情報であれば次のステップS11
3に進み、暗証番号とカード情報でなければステップS
120に分岐する。なお、カード情報はカードCに記憶
されているカード番号等から成る。
【0156】ステップS113では、受信したカード番
号と同一のカード番号を持つカード情報を貯玉カードフ
ァイルFから検索し、次のステップS114に進む。
【0157】ステップS114では、上記の検索の結
果、同一のカード番号を持つカード情報を見出したか否
かの判別を行い、そのカード情報を見出したときは次の
ステップS115に進み、見出せなければステップS1
18に分岐する。
【0158】ステップS115では、当該カード情報の
暗証番号と、受信した暗証番号との照合を行い、次のス
テップS116に進む。
【0159】ステップS116では、上記照合の結果、
双方の暗証番号が一致するか否かの判別を行い、一致し
ておれば次のステップS117に進み、一致していなけ
ればステップS118に分岐する。
【0160】ステップS117では、カードCの確認
(認証)が取れたとして「確認OK(カード正常)」情
報をカード情報(カード番号、貯玉情報等)とともに玉
貸装置1に送信し、その後メインルーチンに復帰する。
【0161】ステップS118では、異常来歴ファイル
に今回の確認不可の結果を記録し、次のステップS11
9に進む。ステップS119では、「確認不可(カード
異常)」を玉貸装置1に送信し、その後メインルーチン
に復帰する。
【0162】一方、ステップS120では、玉貸装置1
から送信された終了情報(図23のステップS34で送
信された情報)が有るか否かの判別を行い、終了情報が
有ればステップS124に分岐し、終了情報が無ければ
次のステップS121に進む。
【0163】ステップS124では、上記の終了情報と
ともに、玉貸装置1からはカード番号と、遊技時間に基
づく付加貯玉情報も一緒に送られてきているので、その
カード番号で貯玉カードファイルFを検索し、貯玉カー
ドファイルFの中の当該カード情報での貯玉情報に、そ
の付加貯玉情報を加算・更新し、その後メインルーチン
に復帰する。
【0164】ステップS121では、玉貸装置1から送
信された貯玉玉貸情報(図23のステップS27で送信
された情報)が有るか否かの判別を行い、貯玉玉貸情報
が有れば次のステップS122に進み、貯玉玉貸情報が
無ければそのままメインルーチンに復帰する。
【0165】ステップS122では、上記の貯玉玉貸情
報とともに、カード番号も一緒に送られてきているの
で、そのカード番号で貯玉カードファイルFを検索し、
次のステップS123に進む。
【0166】ステップS123では、玉貸処理サブルー
チン(図29)を実行し、その後メインルーチンに復帰
する。
【0167】図29は玉貸処理サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。玉貸処理サブルーチンでは、先ずス
テップS131において、情報を受信した玉貸装置は手
数料設定が有るか否かの判別を行い、手数料設定が有れ
ば次のステップS132に進み、手数料設定が無ければ
ステップS136に分岐する。
【0168】ステップS132では、貯玉カードファイ
ルFの中の当該カード情報での貯玉情報から手数料を徴
収済みであるか否かの判別を行い、徴収済みであればス
テップS136に分岐し、徴収済みでなければ次のステ
ップS134に進む。
【0169】ステップS134では、貯玉カードファイ
ルFの中の当該カード情報での貯玉情報に、玉貸単位分
に手数料分を加えた貯玉が有るか否かの判別を行い、そ
れだけの貯玉が有れば次のステップS135に進み、無
ければステップS139に分岐する。
【0170】ステップS135では、貯玉カードファイ
ルFの中の当該カード情報での貯玉情報から手数料を差
し引いて貯玉情報を更新し、次のステップS136に進
む。
【0171】ステップS136では、貯玉カードファイ
ルFの中の当該カード情報での貯玉情報が、玉貸単位分
有しているか否かの判別を行い、玉貸単位分有していれ
ば、次のステップS137に進み、有していなければス
テップS139に分岐する。
【0172】ステップS137では、貯玉カードファイ
ルFの中の当該カード情報での貯玉情報から玉貸単位分
を減算・更新し、また当該カード情報でのポイント情報
に、付加ポイント情報を加算・更新し、次のステップS
138に進む。このときの付加ポイント情報は、単位ポ
イント(ここでは1ポイント)付加の判定基準となる貸
玉個数(25個)を用いて演算され、1回の貯玉玉貸操
作で50個の玉貸単位分が貸し出されることを受けて、
2ポイントとなる。この付加ポイント情報が、貯玉玉貸
に基づく特典として遊技者のポイント情報に加算され付
与される。ステップS138では、玉貸装置1に玉貸単
位分の貸し出しを許可する「玉貸出OK」を送信し、そ
の後メインルーチンに復帰する。
【0173】一方、ステップS139では、玉貸装置1
に貸出不許可を通知する「玉貸出NG」を送信し、その
後メインルーチンに復帰する。
【0174】図30は景品交換装置処理サブルーチンを
示すフローチャートである。景品交換装置処理では、先
ずステップS141において、景品交換装置7から送信
されてきた情報が有るか否かの判別を行い、該当する情
報が無ければ、メインルーチンに復帰し、該当する情報
が有れば、次のステップS142に進む。
【0175】ステップS142では、景品交換装置7か
らの情報が、貯玉カードファイルFをチェックするため
の情報、すなわち暗証番号とカード情報(図24のステ
ップS50で送信された情報)であるかどうかの判別を
行い、暗証番号とカード情報であれば次のステップS1
43に進み、暗証番号とカード情報でなければステップ
S150に分岐する。なお、カード情報はカードCに記
憶されているカード番号等から成る。
【0176】ステップS143では、受信したカード番
号と同一のカード番号を持つカード情報を貯玉カードフ
ァイルFから検索し、次のステップS144に進む。
【0177】ステップS144では、上記の検索の結
果、同一のカード番号を持つカード情報を見出したか否
かの判別を行い、そのカード情報を見出したときは次の
ステップS145に進み、見出せなければステップS1
48に分岐する。
【0178】ステップS145では、当該カード情報の
暗証番号と、受信した暗証番号との照合を行い、次のス
テップS146に進む。
【0179】ステップS146では、上記照合の結果、
双方の暗証番号が一致するか否かの判別を行い、一致し
ておれば次のステップS147に進み、一致していなけ
ればステップS148に分岐する。
【0180】ステップS147では、カードCの確認
(認証)が取れたとして「確認OK(カード正常)」情
報をカード情報(カード番号、貯玉情報、ポイント情
報、誕生日情報等)とともに景品交換装置7に送信し、
その後メインルーチンに復帰する。
【0181】ステップS148では、異常来歴ファイル
に今回の確認不可の結果を記録し、次のステップS14
9に進む。ステップS149では、「確認不可(カード
異常)」を景品交換装置7に送信し、その後メインルー
チンに復帰する。
【0182】一方、ステップS150では、景品交換装
置7から送信された精算情報(図26のステップS66
で送信された情報)が有るか否かの判別を行い、精算情
報が有ればステップS151に進み、精算情報が無けれ
ばそのままメインルーチンに復帰する。
【0183】ステップS151では、上記の精算情報
(景品交換処理において使用した貯玉情報やポイント情
報、カード番号等)を基にして、貯玉カードファイルF
の中の当該カード情報での貯玉情報やポイント情報の精
算・更新を行い、次のステップS152に進む。ステッ
プS152では、景品交換装置7に「終了」を送信して
精算が終了した旨を通知し、そのままメインルーチンに
復帰する。
【0184】次に、打止抽選システムについて図31を
用いて説明する。一般に、ある特定の遊技者が1台のパ
チンコ台で遊技を行い、そのパチンコ台に予め設定され
ている限度に達する賞球を大当たり等で獲得した場合、
当該パチンコ台をいわゆる「打止台」とする処置が行わ
れている。そして、その打止台はその後、別の遊技者に
開放されるが、その打止台で遊技を行いたいとする遊技
者は多数いるため、打止抽選を行い、当選者に打止台で
遊技を行う権利を与えている。
【0185】ところが、上記従来の打止抽選では、抽選
の呼び掛けから実際の抽選まですべて店員が段取りして
行っているため、店員の作業効率を悪化させる要因の一
つになっていた。また、遊技者にとっても打止抽選のた
めにパチンコ台を一旦離れ遊技を一時中断しなければな
らず、面倒で遊技の興趣も損なうものであった。
【0186】そこで、この実施形態では、上記の打止抽
選を自動的に行うべく、打止抽選システムを遊技店内に
構築している。この打止抽選システムは、抽選参加の意
志表明を行うための抽選参加通知手段と、抽選参加者か
ら当選者を決定する抽選実行手段と、その抽選結果を当
選者に通知する抽選結果通知手段とから構成されるもの
である。
【0187】具体的には、パチンコ台の玉貸装置1に、
打止抽選で当選となったときに点灯する当選ランプ15
と、打止抽選への参加希望を情報処理装置9側に通知す
るための抽選参加スイッチ16aとを設け、情報処理装
置9において、自動で打止台の抽選を行うようにしてい
る。
【0188】すなわち、情報処理装置9に遊技店の店長
等が打止抽選入力を行い、指示画面に従って打止台の台
数、台番号等を入力すると、情報処理装置9の放送装置
95での自動放送で、「これから打止台の抽選を行いま
すので、参加を希望する方は、お手元の抽選参加スイッ
チを押して下さい」という放送を行う。参加する遊技者
は、手元の抽選参加スイッチ16aを押して入力し、所
定時間経過後、抽選終了の放送を自動で行い、その後情
報処理装置9側では乱数等を利用した抽選処理を行って
当選者を決定する。その当選者は、情報処理装置9のプ
リンタ94で印字される。その印字は、当選者はパチン
コ台で遊技を継続して行っているので、そのパチンコ機
番号で行う。また、情報処理装置9から当選信号を送信
して当選者の手元の当選ランプ15をオンとして報知す
る。そして、店員の確認のもと、その当選者に、該当す
る打止台での遊技を可能とする。
【0189】図31は打止抽選処理サブルーチンを示す
図である。この打止抽選処理サブルーチンでは、先ずス
テップS161において、抽選フラグが有るか否かの判
別を行い、抽選フラグが有ればステップS167に分岐
し、抽選フラグが無ければ次のステップS162に進
む。
【0190】ステップS162では、遊技店の店長等が
打止抽選を開始したいときに、例えばキーボード操作に
よって入力する打止抽選入力が有るか否かの判別を行
い、打止抽選入力が有れば、次のステップS163に進
み、打止抽選入力がなければ、そのままメインルーチン
に復帰する。
【0191】ステップS163では、打止台の開放台と
その台数を入力する入力処理を行い、次のステップS1
64に進む。ステップS164では、抽選開始のアナウ
ンスを指令する開始処理を行い、次のステップS165
に進む。この放送開始処理によって、「これから打止台
の抽選を行いますので、参加を希望する方は、お手元の
抽選参加スイッチを押して下さい。」という放送が行わ
れる。
【0192】ステップS165では、抽選フラグをセッ
トし、次のステップS166に進む。ステップS166
では、抽選終了までの抽選時間を管理するためのタイマ
をセットし、その後メインルーチンに復帰する。
【0193】一方、ステップS167では、抽選放送開
始の後、抽選参加スイッチ16aが押されるので、その
抽選参加スイッチ信号の読取処理を行い、次のステップ
S168に進む。ステップS168では、抽選時間がタ
イムアップしたか否かの判別を行い、タイムアップして
いなければ次のステップS169に進み、タイムアップ
していればそのままメインルーチンに復帰する。
【0194】ステップS169では、抽選フラグをクリ
アし次のステップS170に進む。ステップS170で
は、抽選終了のアナウンスを指令する終了処理を行い、
次のステップS171に進む。
【0195】ステップS171では、乱数等を利用して
抽選参加者から当選者を決定する抽選処理を行い、次の
ステップS172に進む。ステップS172では、当選
者が遊技しているパチンコ機の番号をプリンタ94に印
字し、また当選者の手元の当選ランプ15をオンする当
選信号を玉貸装置1に送信し、その後メインルーチンに
復帰する。
【0196】図32は設定処理サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。この設定処理サブルーチンは、図1
6の設定画面で対話形式で入力された項目に基づいて実
行される。
【0197】先ずステップS181において、初期設定
フラグが有るか否かの判別を行い、初期設定フラグが有
れば、ステップS191に分岐し、初期設定フラグが無
ければ次のステップS182に進む。
【0198】ステップS182では、遊技機設定フラグ
が有るか否かの判別を行い、遊技機設定フラグが有れ
ば、ステップS192に分岐し、遊技機設定フラグが無
ければ次のステップS183に進む。
【0199】ステップS183では、情報収集項目設定
フラグが有るか否かの判別を行い、情報収集項目設定フ
ラグが有れば、ステップS193に進み、情報収集項目
設定フラグが無ければ次のステップS184に進む。
【0200】ステップS184では、貯玉設定フラグが
有るか否かの判別を行い、貯玉設定フラグが有ればステ
ップS194に進み、貯玉設定フラグが無ければ次のス
テップS185に進む。
【0201】ステップS191では、当該情報処理装置
9およびネットワークで接続されている各装置に対する
初期設定を行い、その後メインルーチンに復帰する。
【0202】ステップS192では、パチンコ機2から
収集する収集情報を設定する遊技機設定処理を行い、そ
の後メインルーチンに復帰する。
【0203】ステップS193では、パチンコ機2から
の情報を用いて演算する演算項目の設定処理を行い、そ
の後メインルーチンに復帰する。
【0204】ステップS194では、図17〜図20に
示したような、貯玉に関連する特典付与のためのパラメ
ータの設定処理(貯玉設定処理)を行い、その後メイン
ルーチンに復帰する。この貯玉設定処理の詳細は、図3
3を用いて後述する。
【0205】ステップS185では、遊技店の店長等が
設定入力を開始したいときに、キーボード操作による設
定入力が有るか否かの判別を行い、設定入力が有れば、
次のステップS186に進み、設定入力がなければ、そ
のままメインルーチンに復帰する。
【0206】ステップS186では、図16の設定画面
を表示する処理を行い、次のステップS187に進む。
【0207】ステップS187では、初期設定の入力が
有ったか否かの判別を行い、初期設定の入力が有ればス
テップS195に分岐し、初期設定の入力が無ければ次
のステップS188に進む。
【0208】ステップS188では、遊技機設定の入力
が有ったか否かの判別を行い、遊技機設定の入力が有れ
ばステップS196に分岐し、遊技機設定の入力が無け
れば次のステップS189に進む。
【0209】ステップS189では、情報収集項目設定
の入力が有ったか否かの判別を行い、情報収集項目設定
の入力が有ればステップS197に分岐し、情報収集項
目設定の入力が無ければ次のステップS190に進む。
【0210】ステップS190では、貯玉設定の入力が
有ったか否かの判別を行い、貯玉設定の入力が有ればス
テップS198に分岐し、貯玉設定の入力が無ければそ
のままメインルーチンに復帰する。
【0211】ステップS195では、初期設定フラグを
セットし、その後メインルーチンに復帰する。ステップ
S196では、遊技機設定フラグをセットし、その後メ
インルーチンに復帰する。ステップS197では、情報
収集項目設定フラグをセットし、その後メインルーチン
に復帰する。ステップS198では、貯玉設定フラグを
セットし、その後メインルーチンに復帰する。
【0212】図33は貯玉設定処理サブルーチンを示す
フローチャートである。この貯玉設定処理サブルーチン
では、先ずステップS201において、パラメータ入力
画面処理を行い、次のステップS202に進む。
【0213】ステップS202では、図17のパラメー
タ入力画面においてパラメータの数値が入力された後、
「確定」の入力が有ったか否かの判別を行い、「確定」
の入力が無ければステップS201に戻って「確定」の
入力が有るまで待機し、「確定」の入力があれば次のス
テップS203に進む。
【0214】ステップS203では、図18の選択画面
において「全台均一」が入力されたか否かの判別を行
い、「全台均一」が入力されるとステップS208にス
キップし、「全台均一」が入力されなければステップS
204に進む。
【0215】ステップS204では、図18の選択画面
において「個別変更」が入力されたか否かの判別を行
い、「個別変更」が入力されていなければステップS2
03に戻って「全台均一」か「個別変更」かの何れかの
入力が有るまで待機し、「個別変更」が入力されると、
次のステップS205に進む。
【0216】ステップS205では、パラメータ個別入
力画面処理を行い、次のステップS206に進む。
【0217】ステップS206では、図19のパラメー
タ個別入力画面において、変更したいパラメータの数値
が入力された後、「確定」の入力が有ったか否かの判別
を行い、「確定」の入力が無ければステップS205に
戻って「確定」の入力が有るまで待機し、「確定」の入
力があれば次のステップS207に進む。
【0218】ステップS207では、図19のパラメー
タ個別入力画面において、「終了」の入力が有ったか否
かの判別を行い、「終了」の入力が無ければステップS
205に戻って「確定」と「終了」の双方の入力が有る
まで待機し、「終了」の入力があれば次のステップS2
08に進む。
【0219】ステップS208では、図18、図19の
入力画面において設定した各種パラメータを、それぞれ
の装置(玉貸装置1または景品交換装置7)に送信する
ために、初期値情報として更新し、それを外部記憶装置
906に記憶し、次のステップS209に進む。この初
期値情報は、上記メインルーチン(図27)のステップ
S84で各装置に送信される。なお、各種パラメータの
うち、当該情報処理装置9に設定されるパラメータは、
このステップS208において更新・設定される。
【0220】ステップS209では、図20の確定選択
画面において「はい」が入力されて確定されたか否かの
判別を行い、確定されなければステップS201に戻っ
てステップS201以降を再度実行し、確定されるとそ
のままメインルーチンに復帰する。
【0221】以上述べたように、この実施形態では、玉
貸装置1や景品交換装置7、情報処理装置9等の各装置
を用いて、貯玉に関連する特典付与を行うように構成し
たので、貯玉を用いての遊技店独自のサービスを開発し
て実施することができ、他店との差別化が可能となっ
て、集客力を向上させることができる。
【0222】上記の特典付与はパラメータに基づいて行
うが、そのパラメータを情報処理装置9で設定し各装置
に送信するようにしたので、パラメータの設定を情報処
理装置9から遠隔操作で容易に行うことができる。した
がって、店員がパラメータの設定や変更のための煩雑な
作業を行う必要がなく、作業効率を向上させることがで
きる。また、特典付与の度合いも遊技店の経営状況に見
合った最適なものに随時簡単に調整することができる。
例えば、時間帯、日ごと、週ごと、にパラメータを簡単
に変更することができるので、その期間でのパラメータ
設定に基づく特典付与状況の結果を見て、次の期間の特
典付与が最適なものとなるようにパラメータを随時簡単
に調整することができる。
【0223】また、情報処理装置9から遊技店内の多数
の玉貸装置1…にパラメータを設定する場合、一括設定
と個別設定とを使い分けできるようにしたので、機種ご
とにパラメータを変更することも可能であり、人気のな
い機種に対しては、パラメータを遊技者に有利となるよ
うに設定できるので、人気のない機種のパチンコ台にも
客が付くこととなり、パチンコ台がバランス良く使用さ
れて稼働率を向上させることができる。
【0224】また、玉貸装置1にカードCの装着があっ
たとき、特典関連情報の表示を行い、貯玉に関連して受
けることができる特典や手数料の案内報知を行うように
したので、遊技者は遊技の開始時にどのような特典があ
るかを分かりやすく知ることができ、当該遊技店独自の
特典であっても十分に活用できるようになる。
【0225】上記の特典付与として、貯玉数が所定数以
上になるとラッキーNo.を追加するようにしたので、
通常の遊技者との差別化が可能となり、遊技者は貯玉を
増やしてラッキーNo.を追加させようとして遊技への
意欲を強め、またラッキーNo.を追加された遊技者は
遊技への興趣を一層高めることができる。
【0226】上記のラッキーNo.追加に関する情報
は、遊技者がカードCを玉貸装置1に装着したときに、
パチンコ機2上方の情報表示装置4において、あるいは
玉貸装置1の表示部11において表示するようにしたの
で、遊技者は遊技開始時にその情報を的確に見ることが
でき、追加ラッキーNo.で大当たりとなったときも迅
速に対応し、このラッキーNo.追加の特典を十分に活
かすことができる。
【0227】また、玉貸装置1での貯玉からの最初の貸
出時に徴収する手数料を、パチンコ台によって、個別に
変更できるようにしたので、遊技店側は、人気のない機
種に対しては、他の機種に比べて手数料を低く設定する
ことができ、その人気のないパチンコ台に対しても、客
をつけることができるようになり、遊技店側は、手数料
を稼働率向上のファクタとして有効に使用できるように
なる。
【0228】また、上記の特典付与として、遊技時間が
1時間に達する毎に貯玉情報に単位個数を付加するよう
にしたので、長時間遊技を行った遊技者は、通常の遊技
者が得ることのない特典を得ることができ、遊技者はそ
れが励みとなって遊技を継続して行うようになる。遊技
店にとっても、それによって稼働率を向上させることが
できる。
【0229】さらに、上記の特典付与として、玉貸装置
1での玉貸出の操作がある度に、単位ポイントを付加す
るようにしたので、遊技者は、貸玉で遊技を継続して行
えるとともに、ポイント情報を増やすことができ、この
ポイント情報が所定ポイント数に達すると、特典に預か
ることができるので、そのことの期待感も持ちながら遊
技を行うことができる。
【0230】また、上記の特典付与として、ポイント情
報が所定ポイント数を越えると、貯玉から景品への交換
を高い変換率で行えるようにしたので、遊技者は相当有
利な条件で景品交換を行うことができる。このことは、
通常の遊技者との差別化になるので、遊技者はポイント
情報を増やそうとして遊技への意欲を強め、遊技店にと
っても稼働率を向上させるファクタとすることができ
る。
【0231】上記の景品交換を、商品券や貨幣への交換
としたので、遊技者は、その商品券や貨幣を用いてその
ときの遊技店に置いてない商品を後で購入することがで
き、所望の商品を購入できるので、遊技者を十分満足さ
せることができる。
【0232】また、上記の特典付与として、景品交換の
日が誕生日であれば、貯玉から景品への交換を高い変換
率で行えるようにしたので、遊技者は有利な条件で景品
交換を行うことができ、誕生日にその遊技店から特典を
得たことから、遊技店に親近感を覚えることとなり、こ
のことは、遊技店にとっても、集客力を向上させるファ
クタとすることができる。
【0233】さらに、情報処理装置9には、予め貯玉上
限をパラメータとして設定し、貯玉に上限を設けるよう
にしたので、遊技者は限度内の貯玉で遊技を行うこと
で、節度のある健全な遊技を楽しむことができる。
【0234】上記の実施形態では、遊技機としてパチン
コ機2を例として挙げて説明したが、遊技玉を使用する
他の遊技機、例えばアレンジボール式遊技機(いわゆる
雀球遊技機)や、遊技メダル・遊技コインを使用するパ
チスロ遊技機等にも同様に適用することができる。ま
た、予め封入されているパチンコ球を循環使用する封入
球式遊技機にも同様に適用することができる。
【0235】
【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項1に記載の発明では、貯留価値情報媒体の装着に応じ
て、価値預入システムに関連して遊技者に特典付与を行
うように構成したので、価値預入システムでの遊技店独
自のサービスを開発して実施することができ、他店との
差別化が可能となって、集客力を向上させることができ
る。
【0236】また、請求項1または請求項2に記載の発
明では、上記特典付与の制御を各種パラメータに基づい
て行い、そのパラメータをパラメータ設定手段で設定す
るようにしたので、特典付与の度合いの調整も、そのパ
ラメータを変更することで、分かりやすく容易に行うこ
とができ、遊技店の経営状況に見合った最適なものに随
時調整することができる。例えば、日ごと、週ごと、に
パラメータを変更し、その期間でのパラメータ設定に基
づく特典付与状況の結果を見て、次の期間の特典付与が
最適なものとなるようにパラメータで随時調整すること
ができる。
【0237】請求項3に記載の発明では、パラメータ設
定手段(例えば情報処理装置)から遊技店内の多数の貯
留価値貸出装置にパラメータを設定する場合、一括設定
を行えるようにしたので、一回の設定作業だけで各種の
パラメータを、多数の貯玉価値貸出装置に同時に遠隔設
定でき、店員が各貯留価値貸出装置に対してパラメータ
の設定や変更を行うという煩雑な作業を行う必要がな
く、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0238】また、請求項4に記載の発明では、パラメ
ータ設定手段(例えば情報処理装置)から遊技店内の多
数の貯留価値貸出装置にパラメータを設定する場合、個
別設定を行えるようにしたので、機種ごとにパラメータ
を変更することも可能であり、人気のない機種に対して
は、パラメータを遊技者に有利となるように設定できる
ので、人気のない機種のパチンコ台にも客が付くことと
なり、パチンコ台がバランス良く使用されて稼働率を向
上させることができる。
【0239】請求項5に記載の発明では、貯留価値情報
からの遊技価値貸出の初回目の要求が有ったとき、パラ
メータとして設定してある手数料を徴収するようにした
ので、その手数料(パラメータ)も経営上有効に使用で
きるファクタとして、遊技店の経営状況に見合った最適
なものに随時簡単に調整することができる。また、その
手数料は、遊技機の機種に応じて個別に変更できるの
で、遊技店側は、人気のない機種に対しては、他の機種
に比べて手数料を低く設定することができ、その人気の
ないパチンコ台に対しても、客をつけることができるよ
うになり、遊技店側は、手数料を稼働率向上のファクタ
として有効に使用できるようになる。
【0240】請求項6に記載の発明では、特典付与とし
て、遊技時間に対応して貯留価値情報に付加単位情報を
付加するようにしたので、長時間遊技を行った遊技者
は、通常の遊技者が得ることのない特典を得ることがで
き、遊技者はそれが励みとなって遊技を継続して長時間
行うようになる。それによって、遊技店は、稼働率を向
上させることができる。
【0241】また、請求項7に記載の発明では、特典付
与として、貯留価値情報が遊技営業態様追加基準情報を
越えると、遊技営業態様情報を追加するようにしたの
で、通常の遊技者との差別化が可能となり、遊技者は貯
留価値情報を増やして遊技営業態様情報を追加させよう
として遊技への意欲を強め、また遊技営業態様情報を追
加された遊技者は遊技への興趣を一層高めることができ
る。
【0242】さらに、請求項8に記載の発明では、追加
する遊技営業態様情報を、遊技情報表示部で表示するよ
うにしたので、遊技者は遊技開始時にその情報を的確に
見ることができ、追加遊技営業態様情報で特別遊技とな
ったときも迅速に対応し、この遊技営業態様情報追加の
特典を十分に活かすことができる。
【0243】また、請求項9に記載の発明では、特典付
与として、貯留価値情報からの遊技価値の貸出要求があ
ると、それまでの特典付与可能情報にその貸出要求に対
応した特典付与可能情報を付加するようにしたので、遊
技者は、貸出を受ける度に特典付与可能情報を増やすこ
とができ、この特典付与可能情報がある基準に達する
と、特典に預かることができるので、そのことの楽しみ
も得ながら遊技を行うことができる。
【0244】請求項10に記載の発明では、貯留価値情
報の景品への交換要求があったとき、特典付与可能情報
が第1交換率変更基準情報を越えると、貯留価値情報か
ら景品への交換を高い変換率で行えるようにしたので、
遊技者は相当有利な条件で景品交換を行うことができ
る。このことは、通常の遊技者との差別化になるので、
遊技者は特典付与可能情報を増やそうとして遊技への意
欲を強め、遊技店にとっても稼働率を向上させるファク
タとすることができる。
【0245】請求項11に記載の発明では、遊技者個人
情報に関連して特典付与を行うように構成したので、遊
技者に固有の情報を用いての遊技店独自のサービスを開
発して実施することができ、他店との差別化が可能とな
って、集客力を向上させることができる。
【0246】さらに、請求項11に記載の発明では、特
典付与として、遊技者個人情報が所定要件を備えている
ときに、貯留価値情報から景品への交換を高い変換率で
行えるようにしたので、遊技者は有利な条件で景品交換
を行うことができ、遊技者に固有の個人情報に基づいて
その遊技店から特典を得たことから、遊技店に親近感を
覚えることとなり、このことは、遊技店にとっても、集
客力を向上させるファクタとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技店内の情報処理システムの構成を概略的に
示す図である。
【図2】貯玉カードファイルを示す図である。
【図3】情報表示装置の前面パネルを示す外観図であ
る。
【図4】情報表示装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図5】玉貸装置およびパチンコ機の正面図である。
【図6】玉貸装置の内部構成を示すブロック図である。
【図7】景品交換装置の外観を示す図である。
【図8】景品交換装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図9】景品交換装置での案内画面を示す図である。
【図10】貯玉通帳を示す図である。
【図11】情報処置装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】玉貸装置にカードCを装着したときの表示部
での画面表示例を示す図である。
【図13】情報表示装置でのラッキーNo.追加の表示
を示す図である。
【図14】景品交換装置にカードCを装着したときの画
面表示例を示す図である。
【図15】景品交換装置にカードCを装着したときの画
面表示例を示す図である。
【図16】情報処理装置でのパラメータ設定を行う際の
画面表示(設定画面)を示す図である。
【図17】情報処理装置でのパラメータ設定を行う際の
画面表示(パラメータ入力画面)を示す図である。
【図18】情報処理装置でのパラメータ設定を行う際の
画面表示(選択画面)を示す図である。
【図19】情報処理装置でのパラメータ設定を行う際の
画面表示(パラメータ個別入力画面)を示す図である。
【図20】情報処理装置でのパラメータ設定を行う際の
画面表示(確定選択画面)を示す図である。
【図21】玉貸装置での割込処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図22】玉貸装置による貯玉に基づく玉貸制御のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。
【図23】玉貸装置による貯玉に基づく玉貸制御のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。
【図24】景品交換装置による景品交換制御のメインル
ーチンを示すフローチャートである。
【図25】景品交換装置7による景品交換制御のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【図26】情報処理装置での割込処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図27】情報処理装置による制御のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図28】貯玉玉貸処理サブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図29】玉貸処理サブルーチンを示すフローチャート
である。
【図30】景品交換装置処理サブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図31】打止抽選処理サブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図32】設定処理サブルーチンを示すフローチャート
である。
【図33】貯玉設定処理サブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 貯玉貸出機能付玉貸装置(玉貸装置) 10 主制御部 11 表示部 12 カード挿入口 13 硬貨投入口 15 当選ランプ 16a 抽選参加スイッチ 101 CPU 102 EEPROM 106 インターフェイス 2 パチンコ機 3 島設備 3a 中継装置 4 情報表示装置 401 制御部 406 情報表示器 5 玉計数装置 6 貯玉通帳記入装置 7 景品交換装置 70 主制御部 71a カード挿入口 72 表示装置 72a タッチ入力装置 73 商品券発行装置 74 貨幣払出装置 701 CPU 702 ROM 705 インターフェイス 710 EEPROM 8 カード発行装置 9 情報処理装置 90 主制御部 91 表示装置 95 放送装置 901 CPU 902 ROM 903 RAM 905 インターフェイス C 貯玉カード F 貯玉カードファイル M1 商品券 M2 紙幣 N 貯玉通帳 R レシート

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者が獲得した遊技価値を貯留価値情
    報として遊技店に預け入れる価値預入システムに関連し
    て遊技者に特典付与を行う特典付与システムにおいて、 前記遊技店に預け入れた遊技価値の貯留価値情報に対し
    て一対一で対応する遊技者の貯留価値情報媒体と、 前記貯留価値情報媒体の装着に応じて遊技者に特典を付
    与する特典付与制御を実行する特典付与制御手段と、 前記特典付与制御で用いるパラメータを設定するパラメ
    ータ設定手段と、 を有することを特徴とする特典付与システム。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ設定手段は、 貯留価値情報に基づいて遊技営業態様の追加を行うか否
    かの判定を行う場合の遊技営業態様追加基準情報、 貯留価値情報から遊技価値の貸出を行う場合の手数料、 遊技時間に対応して貯留価値情報を付加する場合の貯留
    価値付加単位情報、 遊技価値の貸出に基づき特典付与可能情報を付加する場
    合の特典付与可能単位情報、 特典付与可能情報に基づき景品交換時の交換率を第1交
    換率に変更するか否かの判定を行う場合の第1交換率変
    更基準情報、 遊技者個人情報が景品交換時の交換率の第2交換率への
    変更に該当するか否かの判定を行う場合の第2交換率変
    更基準情報、 貯留価値情報の預入上限情報、 のうちいずれか1以上を設定することを特徴とする請求
    項1に記載の特典付与システム。
  3. 【請求項3】 前記特典付与制御手段を、前記貯留価値
    情報媒体の装着に基づく貯留価値情報からの遊技価値の
    貸出が可能な貯留価値貸出装置に設けたとき、 前記パラメータ設定手段は、 前記パラメータを各貯留価値貸出装置に対して一括して
    設定する一括設定手段、 を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の特典付与システム。
  4. 【請求項4】 前記特典付与制御手段を、前記貯留価値
    情報媒体の装着に基づく貯留価値情報からの遊技価値の
    貸出が可能な貯留価値貸出装置に設けたとき、 前記パラメータ設定手段は、 前記パラメータを各貯留価値貸出装置毎個別に設定する
    個別設定手段、 を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の特典付与システム。
  5. 【請求項5】 前記特典付与制御手段は、 前記貯留価値情報媒体の装着に基づく貯留価値情報から
    の遊技価値の貸出要求があったとき、その初回要求情報
    に基づいて前記手数料を徴収する手数料徴収手段、 を備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれ
    かに記載の特典付与システム。
  6. 【請求項6】 前記特典付与制御手段は、 前記貯留価値情報媒体の装着から脱着までの時間を遊技
    時間として計数する遊技時間計数手段と、 前記貯留価値付加単位情報に基づき、前記遊技時間に対
    応した貯留価値情報を演算する付加情報演算手段と、 前記遊技時間に対応した貯留価値情報を特典として遊技
    者に付与するべく前記貯留価値情報に累積更新する遊技
    時間特典累積更新手段と、 を備えていることを特徴とする請求項2から5のいずれ
    かに記載の特典付与システム。
  7. 【請求項7】 前記特典付与制御手段は、 前記貯留価値情報が前記遊技営業態様追加基準情報を越
    えている場合に、遊技営業態様情報を追加する遊技営業
    態様情報追加手段、 を備えていることを特徴とする請求項2から6のいずれ
    かに記載の特典付与システム。
  8. 【請求項8】 前記特典付与制御手段は、 遊技情報を表示する遊技情報表示部と連絡し、 前記遊技営業態様情報追加手段により出力される追加情
    報に基づき追加する遊技営業態様情報を前記遊技情報表
    示部に表示する、 ことを特徴とする請求項7に記載の特典付与システム。
  9. 【請求項9】 前記特典付与制御手段は、 前記貯留価値情報媒体の装着に基づく貯留価値情報から
    の遊技価値の貸出要求があったとき、前記特典付与可能
    単位情報に基づき、その遊技価値の貸出に対応した特典
    付与可能情報を演算する特典付与可能情報演算手段と、 前記遊技価値の貸出に対応した特典付与可能情報を前記
    貯留価値情報媒体に対して一対一で対応づけて記憶して
    ある特典付与可能情報に加算・更新する特典付与可能情
    報更新手段と、 を備えていることを特徴とする請求項2から8のいずれ
    かに記載の特典付与システム。
  10. 【請求項10】 前記特典付与制御手段は、 前記貯留価値情報媒体の装着に基づく、貯留価値情報の
    景品への交換要求があったとき、前記特典付与可能情報
    が前記第1交換率変更基準情報を越えているか否かを判
    定する第1変更判定手段と、 前記特典付与可能情報が前記第1交換率変更基準情報を
    越えていれば前記第1交換率での景品交換を可能とする
    第1景品交換手段と、 を備えていることを特徴とする請求項2から9のいずれ
    かに記載の特典付与システム。
  11. 【請求項11】 前記特典付与制御手段は、 前記貯留価値情報媒体の装着があったとき、その貯留価
    値情報媒体とは一対一で対応し記録してある遊技者個人
    情報が前記第2交換率変更基準情報に基づいて交換率の
    第2交換率への変更に該当するか否かの判定を行う第2
    変更判定手段と、 前記遊技者個人情報が前記第2交換率への変更に該当し
    ていれば前記第2交換率での景品交換を可能とする第2
    景品交換手段と、 を備えていることを特徴とする請求項2から10のいず
    れかに記載の特典付与システム。
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