JPH108418A - 吊床版橋の施工法 - Google Patents
吊床版橋の施工法Info
- Publication number
- JPH108418A JPH108418A JP16344896A JP16344896A JPH108418A JP H108418 A JPH108418 A JP H108418A JP 16344896 A JP16344896 A JP 16344896A JP 16344896 A JP16344896 A JP 16344896A JP H108418 A JPH108418 A JP H108418A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suspended
- slab
- floor slab
- steel material
- auxiliary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吊床版を構成するＰＣ鋼材の耐食性を高める
とともに、活荷重や振動に対して充分な耐力を有する吊
床版橋を提供する。 【解決手段】 主橋台２，２の背部上方に副橋台３，３
を構築し、主橋台２，２間には主ＰＣ鋼材４を張架する
とともに、副橋台３，３間には補助ＰＣ鋼材５を張架す
る。そして、補助ＰＣ鋼材５を横行する床版架設治具に
て床版１０を懸架運搬することにより、主ＰＣ鋼材４に
沿って吊床版１３を架設する。更に、該吊床版１３の左
右端縁にフック１５を埋設し、このフック１５に前記補
助ＰＣ鋼材５から吊下したハンガー材１４の下端を掛着
する。これにより、吊床版１３の自重や該吊床版１３に
加わる活荷重の一部を前記補助ＰＣ鋼材５に負担させ
る。
とともに、活荷重や振動に対して充分な耐力を有する吊
床版橋を提供する。 【解決手段】 主橋台２，２の背部上方に副橋台３，３
を構築し、主橋台２，２間には主ＰＣ鋼材４を張架する
とともに、副橋台３，３間には補助ＰＣ鋼材５を張架す
る。そして、補助ＰＣ鋼材５を横行する床版架設治具に
て床版１０を懸架運搬することにより、主ＰＣ鋼材４に
沿って吊床版１３を架設する。更に、該吊床版１３の左
右端縁にフック１５を埋設し、このフック１５に前記補
助ＰＣ鋼材５から吊下したハンガー材１４の下端を掛着
する。これにより、吊床版１３の自重や該吊床版１３に
加わる活荷重の一部を前記補助ＰＣ鋼材５に負担させ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は吊床版橋の施工法
に関するものであり、特に、吊床版の上方に補助ＰＣ鋼
材を張り渡し、該補助ＰＣ鋼材を吊床版の架設と補強に
併用するようにした吊床版橋の施工法に関するものであ
る。
に関するものであり、特に、吊床版の上方に補助ＰＣ鋼
材を張り渡し、該補助ＰＣ鋼材を吊床版の架設と補強に
併用するようにした吊床版橋の施工法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】吊床版橋は、橋台間に張り渡したＰＣ鋼
材コンクリートを巻いて吊床版を形成し、該吊床版上を
人や車が通行できるようにした形式の橋梁である。前記
ＰＣ鋼材に巻かれるコンクリートは主にプレキャストコ
ンクリート製の床版から成り、該床版を１枚づつ何れか
一方の橋台に搬入し、且つ、吊金具を介して前記ＰＣ鋼
材に懸架するとともに、他方の橋台にウインチを設置し
て懸架した床版をたぐり寄せる。このような操作を繰り
返し乍ら前記ＰＣ鋼材に沿って床版を連接する。次に、
その連接した床版上に中詰めコンクリートを場所打ちし
て前記ＰＣ鋼材を埋設する。こうして吊床版が架設され
る。
材コンクリートを巻いて吊床版を形成し、該吊床版上を
人や車が通行できるようにした形式の橋梁である。前記
ＰＣ鋼材に巻かれるコンクリートは主にプレキャストコ
ンクリート製の床版から成り、該床版を１枚づつ何れか
一方の橋台に搬入し、且つ、吊金具を介して前記ＰＣ鋼
材に懸架するとともに、他方の橋台にウインチを設置し
て懸架した床版をたぐり寄せる。このような操作を繰り
返し乍ら前記ＰＣ鋼材に沿って床版を連接する。次に、
その連接した床版上に中詰めコンクリートを場所打ちし
て前記ＰＣ鋼材を埋設する。こうして吊床版が架設され
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の工法に於いて
は、吊床版を構成するＰＣ鋼材に床版を懸架してたぐり
寄せているため、このＰＣ鋼材として防錆ＰＣ鋼材や被
覆鋼材を適用し難い。
は、吊床版を構成するＰＣ鋼材に床版を懸架してたぐり
寄せているため、このＰＣ鋼材として防錆ＰＣ鋼材や被
覆鋼材を適用し難い。
【０００４】また、斯かるＰＣ鋼材にて吊床版の自重や
該吊床版に加わる活荷重の大部分を負担しているが、完
成後に予期せぬ活荷重や振動が発生すると対処が難し
い。そこで、吊床版を構成するＰＣ鋼材の選択種別を高
めるとともに、活荷重や振動に対して充分な耐力を有す
る吊床版橋を提供するために解決すべき技術的課題が生
じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目
的とする。
該吊床版に加わる活荷重の大部分を負担しているが、完
成後に予期せぬ活荷重や振動が発生すると対処が難し
い。そこで、吊床版を構成するＰＣ鋼材の選択種別を高
めるとともに、活荷重や振動に対して充分な耐力を有す
る吊床版橋を提供するために解決すべき技術的課題が生
じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために提案されたものであり、吊床版を構成する主
ＰＣ鋼材の上方に補助ＰＣ鋼材を張り渡し、該補助ＰＣ
鋼材に床版架設治具を横行自在に懸架するとともに、該
床版架設治具を前記補助ＰＣ鋼材に沿って、床版搬入場
と前記主ＰＣ鋼材に於ける既設床版端部との間を往復さ
せつつ、前記床版搬入場にて床版架設治具に懸架した床
版を既設床版端部に連接することにより吊床版を架設
し、更に、前記補助ＰＣ鋼材からハンガー材を吊下し、
該ハンガー材下端を前記吊床版の左右端縁に掛着する吊
床版橋の施工法を提供するものである。
するために提案されたものであり、吊床版を構成する主
ＰＣ鋼材の上方に補助ＰＣ鋼材を張り渡し、該補助ＰＣ
鋼材に床版架設治具を横行自在に懸架するとともに、該
床版架設治具を前記補助ＰＣ鋼材に沿って、床版搬入場
と前記主ＰＣ鋼材に於ける既設床版端部との間を往復さ
せつつ、前記床版搬入場にて床版架設治具に懸架した床
版を既設床版端部に連接することにより吊床版を架設
し、更に、前記補助ＰＣ鋼材からハンガー材を吊下し、
該ハンガー材下端を前記吊床版の左右端縁に掛着する吊
床版橋の施工法を提供するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
乃至図４に従って詳述する。図１は峡谷Ｖに吊床版橋１
を架設する様子を示したものであり、該吊床版橋１には
峡谷Ｖを挟んで２組の橋台が設けられている。そのうち
内側の１組は主橋台２，２であり、該主橋台２，２の背
部上方に構築されたもう１組は副橋台３，３である。
乃至図４に従って詳述する。図１は峡谷Ｖに吊床版橋１
を架設する様子を示したものであり、該吊床版橋１には
峡谷Ｖを挟んで２組の橋台が設けられている。そのうち
内側の１組は主橋台２，２であり、該主橋台２，２の背
部上方に構築されたもう１組は副橋台３，３である。
【０００７】そして、主橋台２，２間には主ＰＣ鋼材４
を複数本並行して張り渡すとともに、副橋台３，３には
左右（紙面手前と紙面奥）２本の補助ＰＣ鋼材５を張り
渡す。また、前記主橋台２，２のうち紙面右側の主橋台
２ａにはクレーン（図示せず）等を載設して、床版搬入
場Ｐとして用いることとする。更に、前記補助ＰＣ鋼材
５には床版架設治具６を懸架する。
を複数本並行して張り渡すとともに、副橋台３，３には
左右（紙面手前と紙面奥）２本の補助ＰＣ鋼材５を張り
渡す。また、前記主橋台２，２のうち紙面右側の主橋台
２ａにはクレーン（図示せず）等を載設して、床版搬入
場Ｐとして用いることとする。更に、前記補助ＰＣ鋼材
５には床版架設治具６を懸架する。
【０００８】図２にも示す如く、該床版架設治具６は直
方体の枠７の上面四隅に滑車部８，８，８，８を突設す
るとともに、該枠７の下面四隅にはチェーンブロック
９，９，９，９を垂設して成り、且つ、前記滑車部８，
８，８，８が前記補助ＰＣ鋼材５，５に掛着することに
より、該補助ＰＣ鋼材５，５に沿って横行できるように
形成されている。
方体の枠７の上面四隅に滑車部８，８，８，８を突設す
るとともに、該枠７の下面四隅にはチェーンブロック
９，９，９，９を垂設して成り、且つ、前記滑車部８，
８，８，８が前記補助ＰＣ鋼材５，５に掛着することに
より、該補助ＰＣ鋼材５，５に沿って横行できるように
形成されている。
【０００９】更に、図示は省略するが、前記副橋台３，
３の頂部には夫々ウインチを設置し、それらのウインチ
から繰り出したワイヤを夫々前記枠７に止着する。斯く
して、これらのウインチを相互に駆動すれば、該床版架
設治具６を補助ＰＣ鋼材５，５の端部から端部まで自在
に横行させることができる。
３の頂部には夫々ウインチを設置し、それらのウインチ
から繰り出したワイヤを夫々前記枠７に止着する。斯く
して、これらのウインチを相互に駆動すれば、該床版架
設治具６を補助ＰＣ鋼材５，５の端部から端部まで自在
に横行させることができる。
【００１０】そこで先ず、該床版架設治具６を前記床版
搬入場Ｐの上方へ配置する。この床版搬入場Ｐにはプレ
キャストコンクリート工場で打設成型された床版１０が
搬入されており、該床版１０を前記クレーンにて吊り込
んで、該床版１０の上面内側に前記主ＰＣ鋼材４，４…
が配線されるようにしつつ、該床版１０の上面四隅に埋
設したアイボルト１１，１１，１１，１１に夫々前記チ
ェーンブロック９，９，９，９の荷鎖を掛着する。この
ようにして、床版１０が床版架設治具６に懸架される。
搬入場Ｐの上方へ配置する。この床版搬入場Ｐにはプレ
キャストコンクリート工場で打設成型された床版１０が
搬入されており、該床版１０を前記クレーンにて吊り込
んで、該床版１０の上面内側に前記主ＰＣ鋼材４，４…
が配線されるようにしつつ、該床版１０の上面四隅に埋
設したアイボルト１１，１１，１１，１１に夫々前記チ
ェーンブロック９，９，９，９の荷鎖を掛着する。この
ようにして、床版１０が床版架設治具６に懸架される。
【００１１】そして、該床版架設治具６を峡谷Ｖの対面
方向（図１に於いて左方向）へ送り出し、その対面に位
置する主橋台２ｂに最初の床版１０1 を接続する。こう
してフリーになった床版架設治具６を前記床版搬入場Ｐ
へ送り返し、同様の手順にて床版１０2 を懸架した後、
再び該床版架設治具６を峡谷Ｖの対面方向へ送り出す。
そして、該床版架設治具６を前記床版１０1 の直前上方
で止め、懸架した床版１０2 を前記床版１０1 に連接す
る。そして再び該床版架設治具６を前記床版搬入場Ｐへ
送り返す。
方向（図１に於いて左方向）へ送り出し、その対面に位
置する主橋台２ｂに最初の床版１０1 を接続する。こう
してフリーになった床版架設治具６を前記床版搬入場Ｐ
へ送り返し、同様の手順にて床版１０2 を懸架した後、
再び該床版架設治具６を峡谷Ｖの対面方向へ送り出す。
そして、該床版架設治具６を前記床版１０1 の直前上方
で止め、懸架した床版１０2 を前記床版１０1 に連接す
る。そして再び該床版架設治具６を前記床版搬入場Ｐへ
送り返す。
【００１２】このように床版架設治具６を床版搬入場Ｐ
と直前に設置した床版１０n-1 の端部との間を往復させ
つつ、往路で懸架運搬して来た床版１０n を前記床版１
０n- 1 に連接する。連接する際は前記チェーンブロック
９，９，９，９を操作して、図２に示す床版１０の上面
凹部１２内に前記主ＰＣ鋼材４，４…が収納されるよう
に高さ調節を行いつつ、吊り金具（図示せず）にて該床
版１０を前記主ＰＣ鋼材４，４…に固定する。次いで、
該床版１０のアイボルト１１から前記チェーンブロック
９，９，９，９の荷鎖を解放すれば、該床版１０は前記
主ＰＣ鋼材４，４…に懸架支持されることとなる。
と直前に設置した床版１０n-1 の端部との間を往復させ
つつ、往路で懸架運搬して来た床版１０n を前記床版１
０n- 1 に連接する。連接する際は前記チェーンブロック
９，９，９，９を操作して、図２に示す床版１０の上面
凹部１２内に前記主ＰＣ鋼材４，４…が収納されるよう
に高さ調節を行いつつ、吊り金具（図示せず）にて該床
版１０を前記主ＰＣ鋼材４，４…に固定する。次いで、
該床版１０のアイボルト１１から前記チェーンブロック
９，９，９，９の荷鎖を解放すれば、該床版１０は前記
主ＰＣ鋼材４，４…に懸架支持されることとなる。
【００１３】斯くして、前記主橋台２ｂから主橋台２ａ
へ向けて床版１０が主ＰＣ鋼材４，４…に沿って順次連
接される。そして、その連接した床版１０の上面凹部１
２に中詰めコンクリートを場所打ちして前記主ＰＣ鋼材
４，４…を埋設し、更に、該主ＰＣ鋼材４，４…を緊張
してプレストレスを付与する。斯くして、図３に示す如
く、前記主橋台２，２間に吊床版１３が架設される。ま
た、役目を終えた床版架設治具６は前記補助ＰＣ鋼材５
から撤去される。
へ向けて床版１０が主ＰＣ鋼材４，４…に沿って順次連
接される。そして、その連接した床版１０の上面凹部１
２に中詰めコンクリートを場所打ちして前記主ＰＣ鋼材
４，４…を埋設し、更に、該主ＰＣ鋼材４，４…を緊張
してプレストレスを付与する。斯くして、図３に示す如
く、前記主橋台２，２間に吊床版１３が架設される。ま
た、役目を終えた床版架設治具６は前記補助ＰＣ鋼材５
から撤去される。
【００１４】このように、吊床版橋１の施工に於いて
は、吊床版１３を架設するに際して、個々の床版１０を
床版搬入場Ｐから架設場所まで懸架運搬するのに補助Ｐ
Ｃ鋼材５を索道として用い、主ＰＣ鋼材４が索道として
用いられることはない。従って、防錆ＰＣ鋼材や被覆鋼
材をこの主ＰＣ鋼材４に適用することができ、該主ＰＣ
鋼材４の耐食性の向上を図ることもできる。
は、吊床版１３を架設するに際して、個々の床版１０を
床版搬入場Ｐから架設場所まで懸架運搬するのに補助Ｐ
Ｃ鋼材５を索道として用い、主ＰＣ鋼材４が索道として
用いられることはない。従って、防錆ＰＣ鋼材や被覆鋼
材をこの主ＰＣ鋼材４に適用することができ、該主ＰＣ
鋼材４の耐食性の向上を図ることもできる。
【００１５】然る後、前記補助ＰＣ鋼材５にハンガー材
１４，１４…を所定間隔毎に吊下する。このハンガー材
１４は吊床版１３の中央に近いもの程、短かくなってい
る。そして、斯かるハンガー材１４，１４…の下端を夫
々前記吊床版１３の左右端縁に埋め込まれたフック１５
に掛着する。これにより該ハンガー材１４，１４…を介
して前記吊床版１３が前記補助ＰＣ鋼材５に吊り上げら
れるように構成する。斯くして、吊床版橋１が完成す
る。
１４，１４…を所定間隔毎に吊下する。このハンガー材
１４は吊床版１３の中央に近いもの程、短かくなってい
る。そして、斯かるハンガー材１４，１４…の下端を夫
々前記吊床版１３の左右端縁に埋め込まれたフック１５
に掛着する。これにより該ハンガー材１４，１４…を介
して前記吊床版１３が前記補助ＰＣ鋼材５に吊り上げら
れるように構成する。斯くして、吊床版橋１が完成す
る。
【００１６】このように、前記補助ＰＣ鋼材５は吊床版
１３の架設設備としての機能だけでなく、完成した吊床
版橋１の中にあってその吊床版１３を補強する機能をも
有している。即ち、この吊床版橋１に於いては、人や車
が吊床版１３上を通行して活荷重が増大すれば、その増
大分の活荷重を吊床版１３内の主ＰＣ鋼材４のみなら
ず、前記補助ＰＣ鋼材５にも受け持たせることができ
る。また、その活荷重の移動や風によって生じる振動に
対する特性も可及的に向上することになる。
１３の架設設備としての機能だけでなく、完成した吊床
版橋１の中にあってその吊床版１３を補強する機能をも
有している。即ち、この吊床版橋１に於いては、人や車
が吊床版１３上を通行して活荷重が増大すれば、その増
大分の活荷重を吊床版１３内の主ＰＣ鋼材４のみなら
ず、前記補助ＰＣ鋼材５にも受け持たせることができ
る。また、その活荷重の移動や風によって生じる振動に
対する特性も可及的に向上することになる。
【００１７】図４は、床版架設治具の他の実施の形態を
示したものである。この床版架設治具１６は矩形の枠１
７を有し、該枠１７の上面四隅に滑車部１８，１８，１
８，１８を突設して前記補助ＰＣ鋼材５，５に掛着する
ことにより、該補助ＰＣ鋼材５，５に沿って横行できる
ように形成されている。また、前記枠１７の下面四隅に
はチェーンブロック１９，１９，１９，１９が垂設され
ている。
示したものである。この床版架設治具１６は矩形の枠１
７を有し、該枠１７の上面四隅に滑車部１８，１８，１
８，１８を突設して前記補助ＰＣ鋼材５，５に掛着する
ことにより、該補助ＰＣ鋼材５，５に沿って横行できる
ように形成されている。また、前記枠１７の下面四隅に
はチェーンブロック１９，１９，１９，１９が垂設され
ている。
【００１８】一方、前記床版搬入場Ｐへ搬入された床版
１０は、正面視コ字状のフレームコンテナ２０に収容さ
れる。このフレームコンテナ２０の上面四隅にはアイボ
ルト２１，２１，２１，２１が植設されており、該アイ
ボルト２１，２１，２１，２１に前記チェーンブロック
１９，１９，１９，１９の荷鎖を掛着して吊り上げるこ
とにより、前記床版１０を懸架運搬する。従って、この
床版架設治具１６の場合は、床版１０の上面四隅にアイ
ボルト１１を埋設する必要はない。
１０は、正面視コ字状のフレームコンテナ２０に収容さ
れる。このフレームコンテナ２０の上面四隅にはアイボ
ルト２１，２１，２１，２１が植設されており、該アイ
ボルト２１，２１，２１，２１に前記チェーンブロック
１９，１９，１９，１９の荷鎖を掛着して吊り上げるこ
とにより、前記床版１０を懸架運搬する。従って、この
床版架設治具１６の場合は、床版１０の上面四隅にアイ
ボルト１１を埋設する必要はない。
【００１９】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は吊床版を
構成する主ＰＣ鋼材の他に別途その上方に補助ＰＣ鋼材
を張架することにより、この補助ＰＣ鋼材を索道にして
床版を懸架運搬するものである。従って、主ＰＣ鋼材と
して各種の防錆処置を施した材料を適用することがで
き、該主ＰＣ鋼材の耐食性の向上を図ることができる。
構成する主ＰＣ鋼材の他に別途その上方に補助ＰＣ鋼材
を張架することにより、この補助ＰＣ鋼材を索道にして
床版を懸架運搬するものである。従って、主ＰＣ鋼材と
して各種の防錆処置を施した材料を適用することがで
き、該主ＰＣ鋼材の耐食性の向上を図ることができる。
【００２１】また、床版の吊り位置の選択肢が拡がるた
め、床版形状の自由度が増す。更に、架設設備としての
補助ＰＣ鋼材及び床版架設治具と、床版を最終的に固定
することになる主ＰＣ鋼材とが分離しているため、床版
を懸架運搬する際の振動が主ＰＣ鋼材へ伝わることがな
く、吊床版架設作業を安全に行うことができる。
め、床版形状の自由度が増す。更に、架設設備としての
補助ＰＣ鋼材及び床版架設治具と、床版を最終的に固定
することになる主ＰＣ鋼材とが分離しているため、床版
を懸架運搬する際の振動が主ＰＣ鋼材へ伝わることがな
く、吊床版架設作業を安全に行うことができる。
【００２２】更に、本発明は補助ＰＣ鋼材を完成した吊
床版橋の本設構成部材としても利用し、吊床版の自重や
該吊床版に加わる活荷重の一部を主ＰＣ鋼材にかわって
該補助ＰＣ鋼材に負担させるように構成されている。
床版橋の本設構成部材としても利用し、吊床版の自重や
該吊床版に加わる活荷重の一部を主ＰＣ鋼材にかわって
該補助ＰＣ鋼材に負担させるように構成されている。
【００２３】従って、吊床版が架設されれば撤去されて
しまうような単なる吊床版架設用の仮設索道は不要であ
り、資材の有効利用を図るとともに合理的な施工が可能
となるだけでなく、橋自体の強度も増大して活荷重や振
動に対して充分な耐力を得ることができる。
しまうような単なる吊床版架設用の仮設索道は不要であ
り、資材の有効利用を図るとともに合理的な施工が可能
となるだけでなく、橋自体の強度も増大して活荷重や振
動に対して充分な耐力を得ることができる。
【図１】本発明の一実施の形態を示し、吊床版を架設す
る段階に於ける側面解説図。
る段階に於ける側面解説図。
【図２】図１に示す床版架設治具の斜視図。
【図３】図１に於いて、完成後の吊床版橋の側面解説
図。
図。
【図４】床版架設治具の他の実施の形態を示す斜視図。
１ 吊床版橋 ２ 主橋台 ３ 副橋台 ４ 主ＰＣ鋼材 ５ 補助ＰＣ鋼材 ６，１６ 床版架設治具 ８，１８ 滑車部 ９，１９ チェーンブロック １０ 床版 １３ 吊床版 １４ ハンガー材 １５ フック Ｐ 床版搬入場
Claims (1)
- 【請求項１】 吊床版を構成する主ＰＣ鋼材の上方に補
助ＰＣ鋼材を張り渡し、該補助ＰＣ鋼材に床版架設治具
を横行自在に懸架するとともに、該床版架設治具を前記
補助ＰＣ鋼材に沿って、床版搬入場と前記主ＰＣ鋼材に
於ける既設床版端部との間を往復させつつ、前記床版搬
入場にて床版架設治具に懸架した床版を既設床版端部に
連接することにより吊床版を架設し、更に、前記補助Ｐ
Ｃ鋼材からハンガー材を吊下し、該ハンガー材下端を前
記吊床版の左右端縁に掛着することを特徴とする吊床版
橋の施工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16344896A JPH108418A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 吊床版橋の施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16344896A JPH108418A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 吊床版橋の施工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH108418A true JPH108418A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15774081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16344896A Pending JPH108418A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 吊床版橋の施工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH108418A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009167791A (ja) * | 2009-03-16 | 2009-07-30 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | 上路式吊床版橋の構築方法 |
| CN105839537A (zh) * | 2016-04-11 | 2016-08-10 | 中交第四公路工程局有限公司 | 跨缆吊机带梁行走吊装悬索桥加劲梁的施工方法 |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP16344896A patent/JPH108418A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009167791A (ja) * | 2009-03-16 | 2009-07-30 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | 上路式吊床版橋の構築方法 |
| CN105839537A (zh) * | 2016-04-11 | 2016-08-10 | 中交第四公路工程局有限公司 | 跨缆吊机带梁行走吊装悬索桥加劲梁的施工方法 |
| CN105839537B (zh) * | 2016-04-11 | 2017-04-12 | 中交第四公路工程局有限公司 | 跨缆吊机带梁行走吊装悬索桥加劲梁的施工方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2003193430A (ja) | 複合トラス橋の施工方法 | |
| JP3440422B2 (ja) | 橋の施工方法および橋の施工装置 | |
| JPH11181725A (ja) | コンクリート製主塔の水平梁の施工法 | |
| JPH108418A (ja) | 吊床版橋の施工法 | |
| US20070126249A1 (en) | Concrete lifting eye-flexi lift | |
| JPS6317791A (ja) | パネルの吊上げ搬送方法 | |
| JP2603394B2 (ja) | 鉄筋かごの吊り治具 | |
| JP2937683B2 (ja) | 吊床版橋工法に於けるプレキャスト床版施工法及び該施工法に用いる治具 | |
| JP2860313B2 (ja) | エスカレータ・トラスの揚重方法 | |
| JPH09195230A (ja) | 既設橋梁床版の補強工法 | |
| CN217051331U (zh) | 一种锚碇顶盖板安装装置 | |
| JPH0444568A (ja) | 鉄筋の吊込方法および吊込装置 | |
| CN211523760U (zh) | 一种叠合梁结构 | |
| JPS6118296Y2 (ja) | ||
| JPH10140839A (ja) | 型枠材及びパイプサポートの垂直揚重装置 | |
| JPH06298487A (ja) | プレキャストコンクリート型枠の吊治具およびプレキャストコンクリート型枠の吊り上げ方法 | |
| SU819036A1 (ru) | Способ строповки грузов сложнойКОНфигуРАции | |
| CN116281560A (zh) | T梁吊装用吊梁钢架、吊梁系统及t梁预制、吊装方法 | |
| JP3380788B2 (ja) | ボックスカルバートの移送に用いる移動台車 | |
| JP3030556U (ja) | 橋脚補強工事の施工装置 | |
| JPH08134846A (ja) | 橋梁の架設方法 | |
| JP3025341U (ja) | 大重量ボビンレスコイルワイヤの懸吊装置 | |
| JP2702778B2 (ja) | 鉄骨階段の構築方法 | |
| JP3035139B2 (ja) | 多層建築物の床スラブ構築工法 | |
| CN116216554A (zh) | 动臂塔吊设备及其施工方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040817 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |