JPH108382A - 透気性の良好な皮革様シート及びその製造方法 - Google Patents
透気性の良好な皮革様シート及びその製造方法Info
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- JPH108382A JPH108382A JP16122796A JP16122796A JPH108382A JP H108382 A JPH108382 A JP H108382A JP 16122796 A JP16122796 A JP 16122796A JP 16122796 A JP16122796 A JP 16122796A JP H108382 A JPH108382 A JP H108382A
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Abstract
き感の良好な透気性に優れた皮革様シートを提供する。 【解決手段】 繊維絡合不織布及びその内部に含有され
た弾性重合体からなる基体層の少なくとも一面に、目付
5〜125g/m2のポリウレタン繊維からなる不織布
を重ね合わせ、加熱加圧して該ポリウレタン繊維を融着
させると共に基体層と積層一体化する。
Description
ン繊維の橋架け構造を有する微細孔が形成されている銀
面を有し、その銀面とその下に存在している基体層との
間で一体感のある風合いを有し、特にいらつき感のない
高級な外観を有し、更に透気性、透湿性に優れた銀付皮
革様シート及びその製造方法に関するものである。
造方法に関して多くの提案がなされてきた。それら提案
の多くは、繊維質シートの一面に弾性重合体からなる湿
式凝固層あるいは乾式凝固層を付与し銀面を形成する方
法である。また透気・透湿性を有する銀付皮革様シート
の製造方法についても多くの提案がなされてきた。それ
らの方法は、繊維質表面に、発泡剤、添加剤、凝固調節
剤等を添加して湿式凝固法又は乾式凝固法により形成さ
れた通気性多孔質層を積層する方法、あるいはレーザー
光線等により表面の銀面層に穴をあける方法等である。
性を有する皮革様シートの製造方法として、弾性重合体
を含有する繊維質シートの表面を熱溶融する方法や、表
面に繊維又は弾性重合体の溶剤を付与して、該シートの
表面を構成する繊維或いは弾性重合体を溶かして表面を
平滑化し銀面を形成する方法が提案されている(例えば
特公昭48ー535号公報、特公昭48ー536号公
報、特公昭48ー537号公報等)。さらに繊維絡合体
の表面に極細繊維立毛面を形成し、繊維の溶剤或いは膨
潤剤を付与し熱プレスで繊維を接合して表面を平滑化
し、さらにその表面に弾性重合体の被覆層を設ける皮革
様シートの製造方法も知られている。
り提案されている方法のうち、繊維シート表面に弾性重
合体からなる多孔質層を付与する方法の場合には、得ら
れるシートは透気性の点で満足できるものではない。ま
たこの方法の場合には、銀面はゴム反発感が強いことや
表面の折れシワ形態が悪い等の問題もある。表面の被覆
層にレーザー等により穴をあける方法の場合には、透気
性については満足できるものの外観の高級感に欠ける。
また繊維質シートを構成する繊維及び弾性重合体を熱溶
融或いは溶剤等により溶解して平滑化し銀面を形成する
方法の場合には、透気・透湿性に関しては満足できるも
のの、表面が硬くなり、充実感に欠け、かつ、外観のい
らつき感が発生し高級感に欠けるものとなる。本発明
は、基体層と銀面とが天然皮革のように一体感と充実感
を有し、さらに外観においていらつき感がなく高級感を
有し、さらに透気性・透湿性に優れた銀付き皮革様シー
ト及びその製造方法を提供することにある。
布及びその内部に含有された弾性体からなる基体層と、
その少なくとも一面に形成された厚さ10〜100μm
のウレタン被覆層からなる皮革様シートであって、該ポ
リウレタン被覆層は直径300μm以下の微細孔を10
0個/cm2以上有し、かつ一部の微細孔にはポリウレ
タン繊維の橋架け構造が存在していることを特徴とする
皮革様シートである。
構成する繊維としては、少なくとも2種類のポリマーか
らなる極細繊維発生型繊維からつくられる。例えば、海
成分が溶剤または水酸化ナトリウム等の分解剤により溶
解または分解することで島成分がフィブリル化する、断
面が海島構造を有する抽出型繊維あるいは機械的にまた
は処理剤によって各ポリマーからなる極細繊維にフィブ
リル化する分割型繊維等があげられる。もちろん通常の
太さの繊維からなるものであってもよいし、更に上記極
細繊維発生型繊維と通常繊維とを混合使用したものでも
よい。しかし好ましくは、上記極細繊維発生型繊維から
なる不織布の場合である。
ーナイロン、66ーナイロンをはじめとする溶融紡糸可
能なポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、カチオン可染型変性ポリエチ
レンテレフタレートをはじめとする溶融紡糸可能なポリ
エステル類、ポリプロピレンで代表されるポリオレフィ
ン類などから選ばれた少なくとも1種類のポリマーが挙
げられる。また、抽出型繊維で抽出または分解除去され
る成分としては、極細繊維成分と溶剤または分解剤に対
する溶解性または分解性を異にし、極細繊維成分との相
溶性の小さいポリマーであり、かつ紡糸条件下で極細繊
維成分より溶融粘度が小さいかあるいは表面張力が小さ
いポリマーであり、例えば、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンプロピレン共重合体、変性ポリエステ
ルなどのポリマーから選ばれた少なくとも1種類のポリ
マーである。この極細繊維の海成分と島成分の量比は
1:2〜2:1であって、海成分を抽出した後の好適デ
ニールとしては風合いや充実感の点で、0.01〜0.
0001drの範囲が良い。
し、加熱乾燥することでゲル化させるか或いは弾性樹脂
の非溶剤を含む液に浸漬して湿式凝固することで緻密な
発泡スポンジを形成する。ここで含浸する弾性樹脂とし
ては、例えば、平均分子量500〜3000のポリエス
テルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネー
トジオールあるいはポリエステルポリエーテルジオール
等から選ばれた少なくとも1種類のポリマージオール
と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネートなどの芳香族系、脂環族系或いは脂肪族系のジイ
ソシアネートなどから選ばれた少なくとも1種類のジイ
ソシアネート化合物と、2個以上の活性水素原子を有す
る少なくとも1種類の低分子化合物で分子量300以下
の化合物、例えば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1.4ーブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、3ーメチルペンタンジオールー1,5、1,4ーシ
クロヘキサンジオール、キシレングリコール等のジオー
ル類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、キシリ
レンジアミン、イソホロンジアミン、ピペラジン、フェ
ニレンジアミン、トリレンジアミン等のジアミン化合
物、アジピン酸ヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド
等のヒドラジン或いはヒドラジド類等から選ばれた少な
くとも1種類とを反応させて得たポリウレタンである。
または3ーメチルペンタンジオール−1,5を主体とし
た鎖伸長剤を所定のモル比で反応させて得たポリウレタ
ンである。ポリウレタンの他に、ポリエステルエラスト
マー等の他の弾性樹脂およびアクリル系等の樹脂であっ
てもよい。また、これらを混合した重合体組成物でもよ
い。しかし、柔軟性、弾性回復性、スポンジ形成性等よ
り上記のポリウレタンが好ましく用いられる。なお弾性
樹脂液中の弾性樹脂濃度は10〜50重量%、ヤング率
は1〜15kg/mm2の範囲が好ましい。また上記ポ
リウレタンとしてポリマージオールと上記低分子化合物
のモル比が1:1〜1:7の範囲が好ましい。
リウレタンであり、さらにその銀面層は、ポリウレタン
不織布を加熱加圧することによりフィルム化したもので
あり、このようなポリウレタン不織布から構成されたも
のであることにより、前記した本発明の優れた性能が得
られる。
しては、低分子ジオール、例えば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、3−メチルペンタンジオール−1,5等から選ばれ
た少なくとも1種類とジカルボン酸、例えばアジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、イソフタル酸、テレフタル酸等から選ばれた少なく
とも1種類との縮合重合によって得たポリエステルジオ
ール、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリプロピレ
ンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール等の
ポリエーテルグリコール、ポリカプロラクトングリコー
ル、ポリバレロラクトングリコール等のポリラクトング
リコールから選ばれた少なくとも1種類のポリマージオ
ールであって、平均分子量が500〜3000のポリマ
ージオールをソフトセグメントとするポリウレタンであ
る。とりわけ3ーメチルペンタンジオール−1,5を主
体としたジオールとジカルボン酸との縮合重合によって
得た平均分子量700〜3000のポリエステルジオー
ルを用いることがポリウレタンの溶融成形性、溶剤安定
性、耐加水分解性、耐候性、耐熱性、柔軟性、耐屈曲性
などの点で、特に直径300μm以下の微細孔を100
個/cm2以上有し、かつ少なくとも一部の微細孔には
ポリウレタン繊維の橋架け構造が存在しているような銀
面層を形成させやすい点で好ましい。
イソシアネートとしては、例えば4,4’ージフェニル
メタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、
フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート等の芳香族ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4.4'
ージシクロヘキシルメタンジイソシアネート、水添トリ
レンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネート
等の脂肪族又は脂環族ジイソシアネート等から選ばれた
少なくとも1種類、又は溶融紡糸性或いは溶融成形性を
阻害しない範囲内で有機トリイソシアネート等のイソシ
アネート基を3個以上有する有機ポリイソシアネートを
併用してもよい。
個有する分子量300以下の化合物、例えば、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ヘキサンジオール、3−メチルペンタンジオー
ル−1,5、1,4−シクロヘキサンジオール、キシレ
ングリコール等のジオール類、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジア
ミン、ピペラジン、フェニレンジアミン、トリレンジア
ミン等のジアミン類、アジピン酸ヒドラジド、イソフタ
ル酸ジヒドラジド等のヒドラジン或いはヒドラジド類等
から選ばれた少なくとも1種類が挙げられる。特に好ま
しくは、1,4−ブタンジオールまたは3−メチルペン
タンジオール−1,5を主体とした鎖伸長剤をもちいた
ポリウレタンである。なお、該ポリマージオールと鎖伸
長剤とのモル比は不織布の物性によって自由に変えるこ
とができるが、好ましくは1:2〜7程度である。
集合体によって構成された銀面の製造方法としては、例
えば、ポリウレタンを溶融状態からメルトブロ−ン方式
でつくられた不織布を用いる方法が挙げられ、この方法
の場合には特に透気性と処理効率性向上の点で優れた皮
革様シートが得られる。この方法において用いられる不
織布の厚みは50〜500μm、特に100〜400μ
mが好ましく、繊維直径としては2〜20μm、特に4
〜10μmの範囲が好ましい。また基体層に含浸された
ポリウレタンがポリエステル系のポリウレタンであれ
ば、銀面形成不織布もポリエステル系ポリウレタンとい
ったように、基体層に用いられたポリウレタンと同系統
のポリウレタンからなる不織布を用いるのが接着性を考
慮すると好ましい。また、このポリウレタン不織布の目
付は5〜125g/m2、特に面の状態と透気性を考慮
すると25〜100g/m2の範囲が好ましい。この加
熱溶融接着させる方法としては、エンボスによる加熱プ
レスによって該ポリウレタン繊維の軟化点から20℃〜
80℃高い温度でかつ圧力0.5〜7.0kg/cm2
で積層一体化することが好ましい。しかしながら、軟化
点に対して20℃以上高い温度より低い温度で接着する
と接着性不良が起こり、また、80℃以上高い温度では
微細孔がつぶれすぎて、透気性不良を起こす。よって張
り合わせ温度は該ポリウレタンの軟化点に対し20〜8
0℃高い温度の範囲が好ましい。
(YANAGIMOTO XTZ−OL−22)により
求められる。次に張り合わせ圧力としては、0.5kg
/cm2より低い圧力で積層すると接着性不良となり、
7.0kg/cm2より高い圧力では風合いが硬くなっ
てしまう。よって張り合わせ圧力は0.5〜7.0kg
/cm2の範囲が好ましい。こうして得られたコート層
はコート厚さ10〜100μmである。ここでいうコー
ト厚さとは電子顕微鏡写真により求められる厚さの平均
である。
ィルム化するがフィルムには微細孔が存在している。微
細孔の直径が300μmを越えるといらつき感不良を起
こし外観が悪化するため、300μ以下である必要があ
り、好ましくは100μ以下である。また、微細孔の存
在個数は100個/cm2、好ましくは300個/cm2
以上であり、この個数を満足するすることにより透気性
が向上する。しかしながら、5000個/cm2を越え
ると若干いらつき感が発生するため好ましくない。より
好ましくは300個以上3000個以内である。
に、ポリウレタン繊維の橋架け構造を有していることが
いらつき感を解消する上で極めて重要である。橋架け構
造となっているものの割合としては、全微細孔の1割以
上であればいらつき感を解消し、好ましくは3割以上で
ある。本発明でいう橋架け構造を持った微細孔とは、シ
ートの表面を任意に選び出し電子顕微鏡写真から観察
し、微細孔間平均距離が30μ以上あり、かつ、微細孔
内部に繊維直径3μ以上の繊維が1本以上橋架け状態
(図1)で存在しているものである。ポリウレタン繊維
の橋架け構造を有していることがいらつき感を解消する
上で、なぜ効果的であるのかについては必ずしも明確で
はないが、微細孔に侵入した光りが橋架け繊維により遮
られて、孔から出ることができないことによるものと予
測される。
は、着色の際に溶剤組成がジメチルホルムアミド濃度が
10重量%未満の溶剤にて希釈した樹脂及び着色剤にて
着色することによって表面の微細孔をつぶさずに着色す
ることができる。それに対し、10重量%以上にすると
表面の微細孔がつぶれ透気性が損なわれてしまう。次い
で必要に応じて公知の方法によってエンボス型押し、染
色、柔軟処理、モミ処理等の仕上げ処理を行って、銀付
皮革様シートに仕上げる。なお、本発明において、ごく
少量ならば直径300μmを越える気孔が存在していて
も良い。微細孔直径とは、穴の表面の面積と同一の面積
を有する円の直径と定義する。
面がポリウレタン繊維の橋架け構造を有する微細孔を持
った銀面からなり、銀面とその下の基体層との間で一体
感のある風合いを有し、更に透気性、透湿性に優れ特に
いらつき感のない極めて優れた外観を有する銀付皮革様
シートである。従って、本発明の銀付皮革用シートは紳
士靴、スポーツシューズ、一般靴等に使用するのに適し
ている。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される物で
はない。なお、実施例中の部及び%は断りのない限り、
重量に関するものである。
ナイロン(微細繊維束繊維島成分)からなる繊維6デニ
ールの海島型繊維を繊維長51mmにカットして得たス
テープル繊維を用い、乾式繊維ウエブを作り、クロスラ
ップ法で積層ウエブとし、ニードルパンチ法で繊維絡合
し熱処理して目付300g/m2の不織布とした。この
不織布にポリエステル型ポリウレタン(鎖伸長剤は1,
4−ブタンジオールでポリマージオールと鎖伸長剤のモ
ル比は1:4)の20%ジメチルホルムアミド溶液を含
浸し表面に付着したウレタンをナイフで切った後、ジメ
チルホルムアミド水溶液中で凝固した。次いで温水洗浄
にて溶剤のジメチルホルムアミドを除去した後、熱トル
エンにて繊維中のポリエチレンを溶解除去して極細繊維
束の平均本数1000本/束、平均繊度0.001デニ
ールの6ーナイロン極細繊維の絡合不織布と多孔質ポリ
ウレタンからなる繊維シートを得た。
ルー1.5ーペンチルアジペートグリコールと4.4ー
ジフェニルメタンジイソシアネートおよび1.4ーブタ
ンジオールを1:4:3のモル比(イソシアネート基に
もとづく理論窒素量4.63%)で仕込みスクリユー式
混練型重合機を用い溶融重合法でポリウレタンを重合し
た。このポリウレタンの軟化点は125℃であった。得
られたポリウレタンは溶融状態のままメルトブロー法
で、温度260℃に加熱したダイオリフイスの両側にあ
るスロットから温度260℃に加熱した高速空気流で繊
維状溶融ポリウレタンを微細繊維状に搬送し、2m/分
で移動する金網上に捕集距離40cmの位置で捕集し
た。捕集したウエブは微細繊維のランダムウエブであ
り、平均目付74g/m2、平均厚み0.3mm、見掛
け密度0.25g/cm3であった。
0℃に昇温したエンボスロールでプレス圧4kg/cm
2の圧力にて溶融接着を行い銀付皮革様シートを得た。
この銀付皮革様シートは、透気性が2.5CC/cm2
/秒で、いらつき感のない高級な皮革様外観を有してい
た。そして表面には平均70μの微細孔が約800個/
c存在しており、そして微細孔の橋架けが見られた。ま
た被覆層の厚みは50μであった。さらにこの銀付シー
トに黒インクMTー6701(大日精化(株)):イソ
プロピルアルコール:エチルセルソルブ=2:1:1に
て希釈したものを150メッシュグラビアロールにて2
段塗布し130℃2分間乾燥後165℃の鏡面ロールに
てプレス圧2.5kg/cで面出しを行い皮革様シート
を得た。この表面層には微細孔が約500個/c有りそ
のうち4割が橋架け構造を有しており透気性が0.7C
C/c/SECで、かつ、いらつき感のない高級感を有
するものであった。
40(大日精化(株))100部に顔料Xー2070
(大日精化(株))を30部添加し、さらにメチルエチ
ルケトン:水=1:1を50部にて希釈したインクを5
5Mグラビアロール1段塗布した後、この銀付シートに
さらに黒インクMTー6701(大日精化):イソプロ
ピルアルコール:エチルセルソルブ=2:1:1にて希
釈したものを150Mグラビアロールにて2段塗布し1
30℃2分間乾燥した。そして165℃の鏡面ロールに
てプレス圧2.5kg/cm2で面出しを行い、皮革様
シートを得た。この皮革様シートは透気性はあるものの
黒度不足およびいらつき感が強くなり、高級感に乏しい
物であった。この表面層には微細孔が約600個/cm
2有りそのうち橋架け構造を有するものは全く存在して
いなかった。
のCUTー7450NL(大日精化(株))100部、
顔料セイカセブンBSー1710ブラック(大日精化
(株))15部、溶剤ジメチルホルムアミド40部から
なるインクをウエットで100g/m2塗布し、30℃
の温水にて脱洗乾燥した。この銀付シートに、黒インク
MTー6701(大日精化):IPA:エチセロ=2:
1:1にて希釈したものを150Mグラビアロールにて
2段塗布し、130℃2分間乾燥し、さらに165℃の
鏡面ロールにてプレス圧2.5kg/cm2で面出しを
行い、皮革様シートを得た。この皮革様シートは、黒度
およびいらつき感等の高級感は満足できるものの、表面
には微細孔は存在せず透気性に乏しいものであった。
皮革様シートはいらつき感、ツヤ感、折れシワ感等の外
観および風合いの良好で高級感を持ち、かつ透気性に優
れていることが解る。
300μm以下の微細孔を100個/cm2以上有し、
かつ少なくとも一部の微細孔にはポリウレタン繊維の橋
架け構造が存在しているため、風合い、ツヤ感、折れシ
ワ感に優れ、いらつき感の良好な透気性に優れた皮革様
シートである。
である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維絡合不織布及びその内部に含有され
た弾性体からなる基体層と、その少なくとも一面に形成
された厚さ10〜100μmのウレタン被覆層からなる
皮革様シートであって、該ポリウレタン被覆層は直径3
00μm以下の微細孔を100個/cm2以上有し、か
つ少なくとも一部の微細孔にはポリウレタン繊維の橋架
け構造が存在していることを特徴とする皮革様シート。 - 【請求項2】 繊維絡合不織布及びその内部に含有され
た弾性重合体からなる基体層の少なくとも一面に、目付
5〜125g/m2のポリウレタン繊維からなる不織布
を重ね合わせ、加熱加圧して該ポリウレタン繊維を融着
させると共に基体層と積層一体化することを特徴とする
皮革様シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16122796A JP3391982B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 透気性の良好な皮革様シート及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH108382A true JPH108382A (ja) | 1998-01-13 |
JP3391982B2 JP3391982B2 (ja) | 2003-03-31 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8202577B2 (en) | 2004-09-22 | 2012-06-19 | Teijin Cordley Limited | Method for producing artificial leather sheet |
JP2015010305A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 株式会社クラレ | 皮革様シート、靴甲皮材、皮革様シートの製造方法 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP16122796A patent/JP3391982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101196688B1 (ko) | 2004-09-22 | 2012-11-06 | 데이진 고도레 가부시키가이샤 | 피혁형 시트 형상물, 피혁형 시트 형상물의 제조 방법 및그것을 사용한 볼 |
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