JPH1083628A - 情報取り出しシステム、cd−rom光ディスク上に記録されている符号化されたディジタルデータからリード基準クロックを抽出する回路、およびcd−rom情報取り出しシステムにおいてリード基準クロック信号を決定する方法 - Google Patents

情報取り出しシステム、cd−rom光ディスク上に記録されている符号化されたディジタルデータからリード基準クロックを抽出する回路、およびcd−rom情報取り出しシステムにおいてリード基準クロック信号を決定する方法

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JPH1083628A
JPH1083628A JP9139766A JP13976697A JPH1083628A JP H1083628 A JPH1083628 A JP H1083628A JP 9139766 A JP9139766 A JP 9139766A JP 13976697 A JP13976697 A JP 13976697A JP H1083628 A JPH1083628 A JP H1083628A
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Takeo Wada
武雄 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク媒体上に格納されたランダムにア
クセスされるディジタル情報を効果的かつ効率的に取り
出し、リードヘッドを新しいトラック位置へと位置づけ
るのに必要な時間以上に余計な時間を必要としないCD
−ROMプレイヤを提供する。 【解決手段】 キャプチャバンド幅の狭い位相同期ルー
プ回路を、その位相同期ループ回路に供給される中心周
波数を制御するマイクロコントローラと連係させて用い
る。このマイクロコントローラは、CD−ROM装置の
リードヘッドのトラック位置(例えば半径)に基づい
て、位相同期ループ回路の中心周波数を調整する。この
中心周波数を、現在のトラックのデータレートに近くな
るように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク読み出し専用メモリ(CD−ROM)装置におけるデ
ータ取り出しの分野に関する。より具体的には、本発明
は、定角速度(CAV)リード技術を用いるCD−RO
M装置におけるデータ取り出しの分野に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ディジタル情報は、しばしば「光
ディスク」と称されるコンパクトディスク(CD)上に
光学的に格納されうる。このような光ディスク記憶媒体
上に保持されるディジタル情報は、光ディスク媒体の中
心からそれぞれ異なる半径方向の距離に位置づけられた
環状だが螺旋状でもある複数のトラック上に光学的に格
納される。このディジタル情報は、回転する光ディスク
媒体の複数のトラック上に位置づけられるリードヘッド
を有するCDプレイヤにより光ディスク媒体からリード
される。コンピュータシステムにより用いられるディジ
タル情報を取り出すのに用いられる、コンピュータ制御
されたCDプレイヤは、CD−ROM(読み出し専用メ
モリ)プレイヤと呼ばれ、このような用途に供される光
ディスクは、しばしばCD−ROM光ディスクと呼ばれ
る。
【0003】現在のところ、CD−ROMディスク上へ
のディジタル情報の記録に関しては、唯一承認済みの規
格がある。データは、CD−ROMの直線1インチ当た
りに記録されるデータ密度が一定になるように定線速度
フォーマット(CLV、下記を参照のこと)を用いて記
録される。しかし、CD−ROMプレイヤ上での再生中
に光ディスク媒体からディジタル情報をリードする技術
としては承認済みのものが2つある。第1の技術は、定
線速度(CLV)技術であり、第2の技術は、定角速度
(CAV)技術である。トラック内に格納される情報の
密度(例えば、ビット/インチで表される)は、これら
の技術のいずれにおいても一定である。CLV技術で
は、CD−ROMプレイヤのリードヘッドが光ディスク
媒体の内側のトラックから外側のトラックへと移動する
につれて、光ディスク媒体の回転速度がCD−ROMプ
レイヤにより減速されることによって、記録された情報
に対するリードヘッドの線速度を一定に保つ。回転速度
が減速させられるのは、外側トラックの円周のほうが、
内側トラックの円周よりも大きいからである。CLVリ
ード技術では、回転速度を低下させることによって、線
速度が一定に保たれるので、データレートも一定に保た
れる。逆に、CAVリード技術では、光ディスク媒体の
回転速度は、リードヘッドのトラック位置に関わらず一
定に保たれる。よって、CAVリード技術では、リード
ヘッドによりピックアップされるディジタル情報のデー
タレートは、リードヘッドが光ディスク媒体の内側のト
ラックから外側のトラックへと移動するにつれて、増大
することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CLVリード技術は、
記録されたオーディオ/ビジュアルディジタルファイル
を連続的に再生するのには確かに適しているものの、光
ディスク媒体内の複数のランダムな位置にアクセスされ
る、記録されたコンピュータ情報(例えば、「ランダム
にアクセスされる」情報)の取り出しには特に有効であ
るとはいえない。例えば、ランダムにアクセスされる情
報とは対照的に、記録されたオーディオ/ビジュアルデ
ィジタルファイルは、再生時には、ファイルが進行する
につれて内側のトラックから外側のトラックへと(また
はその逆方向に)連続的に移動するリードヘッドを用い
て連続的にアクセスされるのが典型的である。オーディ
オ/ビジュアルファイルにおいては、リードヘッドがあ
るトラックから別のトラックへと「シークする」(例え
ば、ある距離を移動する)機会はほとんどない。これに
対して、光ディスク媒体内でランダムにアクセスされる
情報は、取り出しプロセスのあいだに何度も「シークす
る」ことを要求する。
【0005】「シーク」コマンドのあいだ、CD−RO
Mプレイヤのリードヘッドは、光ディスク媒体から記録
された情報を取り出すために、現在の位置から新しい位
置へと移動するように指令される。CLVリード技術で
は、光ディスク媒体の回転速度は、リードヘッドの新し
いトラック位置に基づいて調整されなければならない。
よって、CLVリード技術を用いて光ディスク媒体から
ランダムにアクセスされる情報をリードするためには、
光ディスク媒体の回転速度を何度も何度も調整しなけれ
ばならないことになる。
【0006】図1Aおよび図1Bはそれぞれ、シークコ
マンドに対するリードヘッドの速度の経時変化および光
ディスクの回転速度の経時変化を示す図である。図1A
および図1B(CLVリード技術の場合)に示されてい
るように、リードヘッドは、その現在の位置から新しい
(例えば目標の)位置へと速やかに位置づけられる一方
で、CD−ROMプレイヤのスピンドルモータが目標の
回転速度に達するのにはより長い時間がかかっている。
例えば、図1Aは、CLVリード技術を用いるCDプレ
イヤのリードヘッド速度と時間との間の関係を示すグラ
フである。図1Aの曲線10は、典型的なアプリケーシ
ョンでは、時刻=t0で受け取られたシークコマンドに
従って、CDプレイヤが粗いシーク動作30をおこなう
のにはおよそ100msを必要とすることを示してい
る。その後、曲線12が示しているように、微細なシー
クをおこなって新しいリードヘッド位置(例えば、目標
の位置)に達するには、平均すると25msを必要とす
る。図1Bは、CLVリード技術を用いるCDプレイヤ
の回転速度と時間との間の関係を示すグラフである。曲
線50により示されているように、スピンドルモータが
フル加速している期間55のあいだは、回転速度の変化
も最も大きくなる。しかし、目標の回転速度(位置7
0)には、シークコマンドが(時刻=t0において)受
け取られた後、およそ150msたってからしか到達す
ることができない。よって、CLVリード技術では、目
標のリードヘッド位置を得た後(図1Aを参照)、目標
の回転速度に達するまでに、CDプレイヤにはおよそ2
5msだけ余分な時間が必要になる。
【0007】その結果、CLVリード技術は、ランダム
にアクセスされる記録されたコンピュータ情報には不利
である。なぜなら、このような情報は、取り出しのあい
だに多数のシークコマンドを必要とするからである。つ
まり、CDプレイヤのスピンドルモータが目標の回転速
度に達するのには余分な時間が必要になるので、シーク
をおこなうたびにアクセス時間が余計にかかるからであ
る。さらには、光ディスク媒体の回転速度はリードヘッ
ドの位置によって変化するので、CLV技術を用いるC
Dプレイヤは、コストの高くつく制御回路を伴う最新型
の速度制御可能なスピンドルモータを必要とすることに
なる。また、CLVリード技術を用いるCDプレイヤ
は、そのスピンドルモータに一定の加速度を与えていく
ので(図1B)、CLVリード技術を用いるCD−RO
Mの再生のあいだにはトルクが必要になる。このこと
は、CDプレイヤの全消費電力を増大させる。こういう
わけで、 CLVリード技術は、電力蓄積能力が限られ
ており、熱には極めて敏感な現行のバッテリ動作型コン
ピュータシステム(例えば、携帯用ラップトップコンピ
ュータシステム)には不利である。
【0008】近年、CDプレイヤ技術の開発が進むにつ
れて、CAVリード技術に対応して動作可能なCD−R
OMプレイヤを提供しようとする試みがなされてきてい
る。しかし、光ディスク媒体ではデータレートが内側の
トラックから外側のトラックにかけて広い幅で変化する
(例えば、2.5倍)ので、比較的、複雑で高価な位相
同期ループ回路が用いられている。しかし、最も複雑な
位相同期ループ回路でさえも、位相同期ループ回路の固
定された基準周波数の±50〜100%のキャプチャバ
ンド内でのデータレート(例えば周波数)に対応する能
力をもつにすぎない。よって、従来の技術によるCAV
CD−ROMプレイヤは、光ディスク媒体の全体から
データを取り出すことはできない。なぜなら、その位相
同期ループ回路のキャプチャバンドが狭すぎるからであ
る。さらには、従来の技術によるCAV CD−ROM
プレイヤは、比較的、高価である。なぜなら、その位相
同期ループ回路のキャプチャバンドを拡大するにつれ
て、全体のコストも増大し、位相同期ループ回路もます
ます複雑になるからである。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、光ディスク媒体上に格納
されたランダムにアクセスされるディジタル情報を効果
的かつ効率的に取り出し、リードヘッドを新しいトラッ
ク位置へと位置づけるのに必要な時間以上に余計な時間
を必要としないCD−ROMプレイヤを提供することで
ある。また他の目的は、コストのかかるスピンドルモー
タ回路を伴う最新型でコストのかかるスピンドルモータ
を必要としないCD−ROMプレイヤを提供することで
ある。さらに他の目的は、新しいシークコマンドが発せ
られるたびに、そのスピンドルモータがトルクを必要と
する(よって、電力を消費する)ことのないCD−RO
Mプレイヤを提供することである。さらに他の目的は、
上述したような長所を持ち合わせていながら、容易に入
手可能で、安価な位相同期ループ回路を必要とするだけ
のCD−ROMプレイヤを提供することである。以下に
述べるように、本発明は、上述したさまざまな効果的な
能力、および、上には挙げなかったその他の能力を提供
することができる。その他の能力については、以下に述
べる本発明の詳細な説明によりおのずから明らかになる
であろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による情報取り出
しシステムは、光ディスクから符号化された情報を光学
的にリードし、該符号化された情報を供給するリードヘ
ッドであって、該符号化された情報が、該リードヘッド
のトラック位置に依存して可変であるデータレートでリ
ードされ、供給される、リードヘッドと、該リードヘッ
ドの該トラック位置を制御し、該トラック位置に基づい
て可変中心周波数を決定する、マイクロコントローラ
と、該マイクロコントローラに結合されており、該マイ
クロコントローラにより決定される該可変中心周波数を
発生する、プログラム可能な発振器と、該プログラム可
能な発振器から該可変中心周波数を受け取るように結合
されており、該符号化された情報を受け取るように結合
されている、キャプチャバンド幅の狭い位相同期ループ
回路であって、該符号化された情報からリード基準クロ
ック信号を抽出する、キャプチャバンド幅の狭い位相同
期ループ回路と、該符号化された情報を受け取るように
結合されており、該リード基準クロック信号を受け取る
ように結合されている、データデコーダ回路であって、
該符号化された情報および該リード基準クロック信号に
基づいて復号化された情報を発生する、データデコーダ
回路と、を備えており、そのことにより上記目的が達成
される。
【0011】ある実施形態では、前記光ディスクがCD
−ROM光ディスクである。
【0012】ある実施形態では、前記符号化された情報
がディジタル情報である。
【0013】ある実施形態では、前記マイクロコントロ
ーラが、バスに結合されたプロセッサと、該バスに結合
されたメモリユニットと、を備えている、情報取り出し
システムシステムであって、該マイクロコントローラ
が、前記リードヘッドの前記トラック位置に基づいて前
記可変中心周波数を決定するために直接計算を用いる。
【0014】ある実施形態では、前記マイクロコントロ
ーラが、バスに結合されたプロセッサと、該バスに結合
されており、トラック位置によりインデックスの付けら
れた可変中心周波数の値を格納するルックアップテーブ
ルを含んでいる、メモリユニットと、を備えており、該
マイクロコントローラが、前記リードヘッドの該トラッ
ク位置に基づいて前記可変中心周波数を決定するため
に、該メモリユニットに格納されている該ルックアップ
テーブルを用いる。
【0015】ある実施形態では、前記プログラム可能な
発振器が、前記マイクロコントローラからディジタル中
心周波数コマンドを受け取り、該ディジタル中心周波数
コマンドを表す電圧レベル信号を発生する、ディジタル
・アナログ変換器と、該ディジタル・アナログ変換器か
ら該電圧レベル信号を受け取るように結合されており、
該電圧レベル信号に基づいて前記可変中心周波数を発生
する、電圧制御された発振器と、を備えている。
【0016】ある実施形態では、前記キャプチャバンド
幅の狭い位相同期ループ回路に供給される、ある与えら
れた可変中心周波数について、該与えられた可変中心周
波数に対応するリード基準クロック信号の周波数が、該
与えられた可変中心周波数に近い。
【0017】ある実施形態では、前記マイクロコントロ
ーラにリードヘッドシークコマンドを発することによっ
て、前記リードヘッドを前記光ディスク上で移動させ、
前記データデコーダ回路から前記復号化された情報を受
け取る、ホストコンピュータシステムをさらに備えてい
る。
【0018】本発明によるCD−ROM光ディスク上に
記録されている符号化されたディジタルデータからリー
ド基準クロックを抽出する回路は、該符号化されたディ
ジタルデータが、該CD−ROM光ディスクのリードヘ
ッドリードトラックから可変データレートで供給される
回路であって、該リードヘッドのトラック位置を制御
し、ある与えられたトラック位置に基づいて可変中心周
波数を決定する、マイクロコントローラであって、該可
変中心周波数が、該与えられたトラック位置に格納され
ている符号化されたディジタルデータのデータレートに
近い周波数であるように決定される、マイクロコントロ
ーラと、該マイクロコントローラに結合されており、該
マイクロコントローラにより決定される該可変中心周波
数を発生する、プログラム可能な発振器と、該プログラ
ム可能な発振器から該可変中心周波数を受け取るように
結合されており、該符号化されたディジタルデータを受
け取るように結合されている、キャプチャバンド幅の狭
い位相同期ループ回路であって、該可変中心周波数に基
づき該与えられたトラック位置において該符号化された
ディジタルデータから該リード基準クロック信号を抽出
する、キャプチャバンド幅の狭い位相同期ループ回路
と、を備えており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0019】ある実施形態では、前記マイクロコントロ
ーラが、バスに結合されたプロセッサと、該バスに結合
されたメモリユニットと、を備えている、回路であっ
て、該マイクロコントローラが、前記リードヘッドの前
記与えられたトラック位置に基づいて前記可変中心周波
数を決定するために直接計算を用いる。
【0020】ある実施形態では、前記マイクロコントロ
ーラが、バスに結合されたプロセッサと、該バスに結合
されており、トラック位置によりインデックスの付けら
れた可変中心周波数の値を格納するルックアップテーブ
ルを含んでいる、メモリユニットと、を備えている、回
路であって、該マイクロコントローラが、前記リードヘ
ッドの前記与えられたトラック位置に基づいて該可変中
心周波数を決定するために、該メモリユニットに格納さ
れている該ルックアップテーブルを用いる。
【0021】ある実施形態では、前記プログラム可能な
発振器が、前記マイクロコントローラからディジタル中
心周波数コマンドを受け取り、該ディジタル中心周波数
コマンドを表す電圧レベル信号を発生する、ディジタル
・アナログ変換器と、該ディジタル・アナログ変換器か
ら該電圧レベル信号を受け取るように結合されており、
該電圧レベル信号に基づいて前記可変中心周波数を発生
する、電圧制御された発振器と、を備えている。
【0022】ある実施形態では、前記符号化されたディ
ジタルデータを前記リードヘッドから受け取るように結
合されており、前記リード基準クロック信号を前記キャ
プチャバンド幅の狭い位相同期ループ回路から受け取る
ように結合されているデータデコーダ回路であって、該
符号化されたディジタルデータおよび該リード基準クロ
ック信号に基づいて復号化されたディジタルデータを発
生する、データデコーダ回路をさらに備えている。
【0023】本発明によるCD−ROM情報取り出しシ
ステムにおいて、リード基準クロック信号を決定する方
法は、光ディスクから可変データレートで符号化された
情報をリードするステップであって、リードヘッドによ
りおこなわれる、リードするステップと、該リードヘッ
ドのトラック位置を制御し、該トラック位置に基づいて
可変中心周波数を決定するステップであって、マイクロ
コントローラ回路によりおこなわれる、制御し決定する
ステップと、プログラム可能な発振器を用いて該マイク
ロコントローラにより決定される該可変中心周波数を発
生するステップと、該可変中心周波数に基づいて該符号
化された情報からリード基準クロック信号を抽出するス
テップであって、該プログラム可能な発振器から該可変
中心周波数を受け取るように結合されており、該リード
ヘッドから該可変データレートで符号化された情報を受
け取るように結合された、キャプチャバンド幅の狭い位
相同期ループ回路を用いておこなわれる、抽出するステ
ップと、を含んでおり、そのことにより上記目的が達成
される。
【0024】ある実施形態では、前記符号化された情報
および前記リード基準クロック信号に基づいて復号化さ
れた情報を発生するステップであって、該符号化された
情報を受け取るように結合されており、該リード基準ク
ロック信号を受け取るように結合されたデータデコーダ
回路を用いておこなわれる、発生するステップと、該復
号化された情報をホストコンピュータシステムに供給す
るステップと、をさらに備えている。
【0025】ある実施形態では、前記光ディスクがCD
−ROM光ディスクであり、前記符号化された情報がデ
ィジタル情報である。
【0026】ある実施形態では、前記トラック位置に基
づいて可変中心周波数を決定する前記ステップが、前記
リードヘッドの該トラック位置に基づく直接計算を用い
て該可変中心周波数を決定するステップを含んでいる。
【0027】ある実施形態では、前記トラック位置に基
づいて可変中心周波数を決定する前記ステップが、メモ
リ装置に格納されているルックアップテーブルを用いて
該可変中心周波数を決定し、前記リードヘッドの該トラ
ック位置に基づいて該ルックアップテーブルにインデッ
クスを付けることによって、該可変中心周波数を求める
ステップを含んでいる。
【0028】以下に作用を説明する。定角速度(CA
V)リード技術を用いて、コンパクトディスク読み出し
専用メモリ(CD−ROM)装置上に格納されたデータ
を取り出す方法およびシステムが記載される。定線加速
度(CLV)とは異なり、CAVリード技術では、CD
−ROMリードヘッドのデータ取り出しレートは、リー
ドされている環状(だが螺旋状の)記録トラックの半径
に依存して変化する。それぞれ異なる複数のトラックに
対して、リードヘッドは、CD−ROMディスク上をそ
れぞれ異なる線速度で移動する。なぜなら、外側のトラ
ックの円周は、内側のトラックの円周よりも大きいから
であり、また、CD−ROMディスクの回転周期は一定
であるからである。データレートは、外側の記録トラッ
クでは、内側の記録トラックに比べて2.5倍も速くな
る。この新規なシステムは、安価で、キャプチャバンド
幅の狭い位相同期ループ回路を、そのキャプチャバンド
幅の狭い位相同期ループ回路に供給される中心周波数を
制御するマイクロコントローラと連係させて用いる。こ
のマイクロコントローラは、CD−ROM装置のリード
ヘッドのトラック位置(例えば半径)に基づいて、位相
同期ループ回路の中心周波数を調整する。この中心周波
数を、現在のトラックのデータレートに近くなるように
調整すれば、現在のトラックからリード基準クロックを
正確に取り出すためには、位相同期ループ回路には狭い
キャプチャバンドが必要になるだけである。ある実施の
形態では、マイクロコントローラは、リードヘッドの移
動を制御するので、そのリードヘッドの位置がわかって
いる。この新規なシステムのある実施の形態では、要求
される中心周波数を発生するために、マイクロコントロ
ーラにより制御されるプログラム可能な発振器(例え
ば、シンセサイザ)が用いられる。マイクロコントロー
ラにより、要求される中心周波数を決定するためには、
リードヘッドの位置に基づく直接の計算またはルックア
ップテーブルを用いることができる。デコーダには、ホ
ストシステムへのデータを復号化するためのリード基準
クロックが供給される。
【0029】具体的には、本発明の実施の形態には、C
D−ROM光ディスク上に記録されている符号化された
ディジタル情報をリードし、その符号化された情報を供
給するリードヘッドであって、符号化された情報が、リ
ードヘッドのトラック位置に依存して可変であるデータ
レートでリードされ、供給される、リードヘッドと、リ
ードヘッドのトラック位置を制御し、そのトラック位置
に基づいて可変中心周波数を決定するマイクロコントロ
ーラであって、その可変中心周波数が、対応するトラッ
ク位置における符号化された情報のデータレートに近い
周波数である、マイクロコントローラと、マイクロコン
トローラに結合されており、マイクロコントローラによ
り決定される可変中心周波数を発生するプログラム可能
な発振器と、プログラム可能な発振器から可変中心周波
数を受け取るように結合されており、かつ、符号化され
た情報を受け取るように結合されている、キャプチャバ
ンド幅の狭い位相同期ループ回路であって、符号化され
た情報からリード基準クロック信号を抽出する、キャプ
チャバンド幅の狭い位相同期ループ回路と、符号化され
た情報を受け取るように結合されており、かつ、リード
基準クロック信号を受け取るように結合されているデー
タデコーダ回路であって、符号化された情報およびリー
ド基準クロック信号に基づいて復号化された情報を発生
する、データデコーダ回路と、を備えた情報取り出しシ
ステムが含まれている。また、本発明の実施の形態に
は、上記情報取り出しシステムに基づいて実施される方
法も含まれている。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明によれば、可変中心周波数
信号が供給される、キャプチャバンド幅の狭い位相同期
ループ回路を用いるCAV CD−ROM装置用の情報
取り出しシステムが提供される。本発明による可変中心
周波数信号は、CD−ROM光ディスクにおいて現在リ
ードされているトラックのデータレートに近くなるよう
に、マイクロコントローラにより制御される。以下に述
べる本発明の詳細な説明では、本発明を完全に理解でき
るように、具体的な細かい数値を挙げることにする。し
かし、本発明がこのような具体的数値なしでも実施可能
であること、また、代わりの要素または方法を用いても
実施可能であることは、当業者には自明であろう。その
他の例については、本発明の局面を不必要に曖昧にしな
いように、よく知られている方法、プロシージャ、構成
要素および回路は、詳細には説明していない。
【0031】(可変データレート)本発明によるデータ
取り出しシステムは、CAVリード技術を用いてCD−
ROM光ディスクをリードするCD−ROMプレイヤと
連係させて用いられる。このようなCD−ROM光ディ
スクには、一定のビット密度で(例えば、CLV記録フ
ォーマットを用いて)データが記録されている。図2
は、CAVリード技術を用いるCD−ROMプレイヤに
おいて、データレート(MHz単位)とリードヘッドの
トラック位置との関係を示すグラフである。曲線110
により示されているように、CD−ROMプレイヤのリ
ードヘッドにおけるデータレートは、リードヘッドが外
側のトラックに向かって移動するにつれて増加してい
く。CAVリード技術では、光ディスクの回転速度(回
転/秒単位で測定される)は固定されているので、リー
ドヘッドが、CD−ROM光ディスクの複数のトラック
上を内側のトラックから外側のトラックへと移動するに
つれて、それらのトラックの円周は大きくなっていく。
CD−ROM光ディスクの1トラックに記録されている
情報の密度(ビット/インチ単位で測定される)は、一
定である。上記規定により、CAVリード技術では、一
回転ごとにリードヘッドが遭遇するデータの量は、リー
ドヘッドが外側のトラックに向かって移動していくにつ
れて増加していく。よって、リードヘッドが内側のトラ
ック(半径)135から外側のトラック(半径)140
へと移動していくにつれて、データレートは直線110
に従って増加する。CAVリード技術では、内側のトラ
ックのデータレートをfO、内側の半径をrOとすると、
以下の方程式により、半径rXに位置するトラックのデ
ータレート(fX)が計算される。
【0032】 fX=(rX/rO)×fO (1) 本発明によるある実施の形態の例では、内側のトラック
における周波数(fO)は、およそ17.3MHzであ
り、外側のトラックにおける周波数は、およそ40MH
zである。図2のデータ周波数帯域は、17.3MHz
と40MHzとの間にある。典型的なCD−ROM光デ
ィスクの内側のトラックの半径は、およそ1インチをわ
ずかに下回る値である。典型的なCD−ROM光ディス
クの外側のトラックの半径は、およそ2.4インチをわ
ずかに下回る値から2.5インチの間である。この例の
場合、CAVリード技術を用いるCD−ROMプレイヤ
には、最も内側のトラックにおける17.3MHzから
最も外側のトラックにおける40MHzに至る非常に広
い周波数帯域内で検出されるディジタルデータを認識
し、復号化することが要求される。よって、最も高い周
波数は、最も低い周波数のおよそ2.5倍(250%)
だけ大きいことになる。なお、上記数値は一例を示すも
のにすぎず、重要なことは、CAVリード技術では、C
D−ROMプレイヤには、最大の周波数が最小の周波数
の100〜300%の範囲にある非常に広い周波数範囲
をもつ入力データを復号化する必要があることは理解さ
れたい。
【0033】ビット/インチ(BPI)単位で測定され
る固定されたデータ密度Dが与えられた時、本発明のあ
る実施の形態では、半径rXに位置するトラックのデー
タレート(fX)を求めるために、以下の方程式が用い
られる(ここで、回転周期は、1回転につきT秒で一定
であるものとする)。
【0034】 fX=D×(2×(PI)×rX)/T (2) ここで、PIは3.1415である。ある実施の形態の
例では、データ密度Dは、CD−ROM光ディスクの全
体を通して一定であり、CD−ROM光ディスク製品に
よって30,000〜120,000BPIの範囲であ
る。また、CD−ROM光ディスクの角回転速度は、
2,000〜3,000回転/分(rpm)であるの
で、周期Tは、0.03〜0.02秒/回転である。な
お、上記数値は一例を示すものにすぎないこと、およ
び、本発明は、上述のシステム以外にも周期Tおよびデ
ータ密度Dが異なるシステムにも適用可能であることは
理解されたい。また、半径rXに位置するトラックのデ
ータレート(fX)は、一定の周期T(秒/回転)が与
えられ、一定のデータ密度D(ビット/インチ)が与え
られれば、上記方程式(2)を用いて計算可能であるこ
とも理解されたい。本発明により用いられるCAVリー
ド技術では、DおよびTは共に定数である。
【0035】(CD−ROM光ディスク200)図3
は、本発明により用いられる、よく知られているCD−
ROM光ディスク記憶媒体200の一例を示している。
このCD−ROM光ディスク200は環状であり、一連
の同心円をなす螺旋状・環状トラックから構成される。
図3には、そのうちの1本のトラックの一部tX235
が半径位置rX230において示されている。半径位置
O220に位置する最も外側のトラックと共に、半径
位置ri210に位置する最も内側のトラックも図示さ
れている。CD−ROM光ディスク200の中心は、典
型的には穴になっている。rOが、riの2.5倍もの大
きさをもちうることは理解されたい。よく知られている
ように、ディジタルデータは、CD−ROM光ディスク
200の複数のトラック内に光「ピット」として格納さ
れる。また、図3には、CD−ROM光ディスク200
に格納されているディジタルデータを光学的にリードす
るために、ディスク200のトラック上に、それに交差
するように配置されたCD−ROM光リードヘッド(以
下、単に「リードヘッド」と称する)250も図示され
ている。リードヘッド250は、シークコマンドの間も
CD−ROM光ディスク200のトラックに交差するよ
うに配置されうる。動作時には、本発明では、リードヘ
ッド250をCD−ROM光ディスク200のトラック
に交差するように移動させるために、よく知られている
要素および方法を用いる。
【0036】(可変中心周波数の決定)後でさらに詳し
く説明するように、本発明では、ある与えられたトラッ
ク位置rXにおいてリードヘッド250によりリードさ
れるデータからリード基準クロックを抽出するために、
キャプチャバンド幅の狭い位相同期ループ回路を用い
る。このリード基準クロックは、そのトラック位置rX
に格納されているディジタル情報のデータレートを表
す。リード基準クロックを復元するためには、位相同期
ループ回路は、入力基準クロック信号fi(「中心周波
数」とも称される)を必要とする。
【0037】位相同期ループ回路は、入力信号が位相同
期ループ回路のキャプチャバンド内に位置しているかぎ
り、入力クロック信号を認識することができる。中心周
波数fiは、位相同期ループ回路のキャプチャバンドの
中心に位置づけられる。かつて、従来の技術によるCA
V CD−ROMシステムは、非常に高価で、非常に複
雑で、典型的には特注により設計され、通常は品薄であ
る、キャプチャバンド幅の非常に広い(例えば、最大の
周波数が最小の周波数の100〜300%であるキャプ
チャバンドをもつ)位相同期ループ回路に頼ってきた。
【0038】本発明では、キャプチャバンド幅の非常に
狭い位相同期ループ回路を用いるが、バンド幅の狭い位
相同期ループ回路に供給される中心周波数(fi)を、
リードヘッド250のトラック位置rXに依存して変化
させる。この特徴により、キャプチャバンド幅の非常に
狭い位相同期ループ回路であっても、この特徴がなけれ
ば広すぎて認識できないようなデータ周波数帯域内のす
べてのデータ周波数を認識することができるようにな
る。
【0039】トラック位置rXに対し、中心周波数は、
データ周波数帯域に対して選択された中心周波数の個数
に依存して変化する。本発明のある実施の形態では、デ
ータ周波数帯域について256個の中心周波数が選択さ
れる。しかし、本発明は、中心周波数の個数が異なって
いても(例えば、8、16、32、64、128などで
も)好適に実施可能である。
【0040】図4は、CAV CD−ROMプレイヤの
データ周波数帯域332にわたって256個の中心周波
数を用いる、本発明のある実施の形態の例におけるデー
タ周波数(MHz単位)と、トラック位置(インチ単
位)との間の関係を示すグラフである。図4では、リー
ドヘッドのトラック位置r0〜r255にそれぞれ対応する
中心周波数f0〜f255の例を図示している。これらの中
心周波数fiはそれぞれ、それに対応するトラック位置
Xが与えられれば、上記方程式(2)を用いて計算可
能である。それぞれのトラック位置rX間の距離dは、
以下の方程式を用いて計算される。
【0041】 d=(ro−ri)/n (3) ここで、roは外側のトラックの半径であり、riは内側
のトラックの半径であり、nは中心周波数の個数(例え
ば、この例では256)である。
【0042】それぞれの中心周波数fiは、小さなデー
タ周波数範囲(例えば、中心周波数f0〜f4は、それぞ
れ周波数範囲312、314、316、318および3
20に対応している)内でのみ有効である。ある与えら
れた周波数範囲(例えば316)について、対応するそ
の中心周波数(例えば、f2)は、その周波数範囲の中
心に位置している。ある実施の形態の例では、対応する
256個の可能な中心周波数を伴う256個の可能な周
波数範囲と、40MHz〜17.3MHzの範囲のデー
タ周波数帯域とが与えられれば、それぞれの周波数範囲
は、およそ88.67kHz幅となる。
【0043】本発明によるシーク動作のあいだ、リード
ヘッドの現在のトラック位置rXが与えられた周波数範
囲(例えば、312または314など)内にある時に
は、本発明では、対応する中心周波数(例えば、f0
たはf1など)を計算し、そのようにして求められた中
心周波数の値をキャプチャバンド幅の狭い位相同期ルー
プ回路に供給する。このようにして、キャプチャバンド
幅の狭い位相同期ループ回路に供給された中心周波数
は、リードヘッドの現在のトラック位置rXに格納され
ている情報の実際のデータレートに近くなる。このよう
にして、本発明の範囲内では、キャプチャバンド幅の広
い位相同期ループは必要なくなり、それに代わって、現
在のトラックからリード基準クロックを復元するのに用
いられる、安価で、容易に入手可能であり、バンド幅の
狭い位相同期ループ回路が用いられることになる。
【0044】(キャプチャバンド幅の狭い位相同期ルー
プ回路を有する情報取り出しシステム500)図5は、
上述したようなキャプチャバンド幅の狭い位相同期ルー
プ回路530を用いる本発明による情報取り出しシステ
ム500を示している。この情報取り出しシステム50
0は、ホストコンピュータシステム440およびインタ
フェースプロトコルユニット450と連係するものとし
て図示されている。これらのシステムおよびユニットの
組み合わせにより、より大きなコンピュータシステム4
00が形成される。後でさらに詳しく説明するように、
バンド幅の狭い位相同期ループ回路530は、ライン5
35を介して可変中心周波数信号を受け取る。ライン5
35を介して受け取られた中心周波数信号の値は、図4
に示すように、リードヘッド250の現在のトラック位
置rXに依存する。
【0045】本発明のある実施の形態では、図5のデー
タ取り出しシステム500は、ホストコンピュータシス
テム440と通信するように結合されたCD−ROMプ
レイヤである。ホストコンピュータシステム440は、
アドレス/データバス404に結合されたプロセッサ4
01を備えている。このバス404は、揮発メモリユニ
ット402(例えばRAM)および不揮発メモリユニッ
ト403(例えば、ROM、PROM、EPROM、フ
ラッシュメモリなど)にも結合されている。本発明の範
囲内では、よく知られている多数のホストコンピュータ
システムのいずれも用いることができる。バス404に
は、ホストコンピュータシステム440と情報取り出し
システム500との間の通信を可能にするインタフェー
スプロトコルユニット450も結合されている。本発明
の範囲内では、よく知られている多数のプロトコルイン
タフェースユニットのいずれもユニット450として用
いることができる。ホストコンピュータシステム440
は、データ取り出しシステム500に対してリードコマ
ンドを発する機能を果たす。これらのリードコマンドに
は、対応するリード動作のあいだにリードヘッド250
がある特定のトラック位置を取るようにするシーク動作
も含まれている。また、このホストコンピュータシステ
ム440は、発せられたリードコマンドに応答して、デ
ータ取り出しシステム500から復号化されたデータを
受け取る。
【0046】図5のデータ取り出しシステム500は、
CD−ROMリードヘッドハードウェアユニット520
に結合されたマイクロコントローラユニット550を備
えている。CD−ROMリードヘッドハードウェアユニ
ット520は、(1)図3に示されている光リードヘッ
ド250と、(2)リードヘッド250を支持するリー
ドヘッドアームアセンブリと、(3)アームアセンブリ
の位置を制御することによって、リードヘッド250の
位置を制御するポジショナ(例えば、アクチュエータ)
とを備えている。よく知られている多数の回路および要
素のいずれも、CD−ROMリードヘッドハードウェア
ユニット520として用いることができる。よく知られ
ているように、CD−ROMリードヘッドハードウェア
ユニット520は、決定されたトラック位置へと移動す
るようにリードヘッドに指令する、マイクロコントロー
ラユニット550により発せされたコマンドに応答す
る。
【0047】マイクロコントローラユニット550は、
後述するように、データ取り出しシステム500のさま
ざまな局面を制御する。すなわち、マイクロコントロー
ラユニット550は、CD−ROMリードヘッド250
の位置を、CD−ROMディスク200(図3)のトラ
ックに対して制御する。マイクロコントローラユニット
550からのコマンドは、制御バス545を介して発せ
られ、リードヘッド250を指定されたトラック位置r
Xへと位置づけるようにCD−ROMリードヘッドハー
ドウェアユニット520を制御する。このようにして、
マイクロコントローラユニット550には、リードヘッ
ド250の現在のトラック位置が常にわかっている。本
発明の範囲内では、マイクロコントローラユニット55
0においてリードヘッド250のトラック位置を制御す
るためには、よく知られている多数の回路およびプロシ
ージャのいずれも用いることができる。
【0048】マイクロコントローラユニット550は、
ホストコンピュータシステム440と同様に、内部アド
レス/データバス570に結合されたプロセッサ551
を備えている。このバス570は、揮発メモリユニット
552(例えばRAM)および不揮発メモリユニット5
53(例えば、ROM、PROM、EPROM、フラッ
シュメモリなど)にも結合されている。通信ユニット5
60は、内部バス570および制御バス545に結合さ
れており、プロセッサ551が、制御バス545を介し
てコマンドを発することができるようにする。マイクロ
コントローラユニット550を制御するプログラムコー
ドは、メモリユニット553および552に格納され、
プロセッサ551により実行される。
【0049】マイクロコントローラユニット550は、
制御バス545を介してシンセサイザユニット540に
も結合されている。シンセサイザユニット540は、プ
ログラム可能な発振回路であり、バス545を介して特
定の値によりプログラムされると、ライン535を介し
て出力される対応する周波数信号を発生する回路であ
る。マイクロコントローラユニット550の制御の下
に、リードヘッド250の現在のトラック位置に基づい
て、シンセサイザユニット540は、図4を参照して説
明したように、プログラム可能な中心周波数(例えば、
1、f2、f3、f4)を発生する。ある実施の形態で
は、シンセサイザ540は、プロセッサ551から制御
バス545を介して8ビットのディジタル制御信号を受
け取るので、ライン535を介して、少なくとも256
種の異なるプログラム可能な中心周波数を発生すること
ができる。シンセサイザ回路540は、本発明の範囲内
では、よく知られている多数の回路のいずれを用いても
実現可能である。そのような実現形態の一例は、図6に
示されている。
【0050】図5に示されているように、本発明は、現
在のトラック位置においてCD−ROM光ディスク20
0に格納されているデータからリード基準クロックを抽
出するために、キャプチャバンド幅の狭い位相同期ルー
プ回路(以下、「位相同期ループ回路」と略称する)5
30を用いる。位相同期ループ回路530は、ライン5
35を介してプログラム可能な中心周波数を表すクロッ
ク信号を基準クロック信号として受け取るように結合さ
れている。位相同期ループ回路530は、また、バス5
25を介して、CD−ROMリードヘッドハードウェア
ユニット520により供給されるデータを受け取るよう
にも結合されている。供給された可変中心周波数信号を
用いることによって、位相同期ループ回路530は、バ
ス525を介して供給されたデータからリード基準クロ
ック信号を抽出することができる。位相同期ループ回路
が、(例えば、ライン535を介して)与えられた中心
周波数信号を参照して(例えば、バス525を介して受
け取られた)未知のクロック信号の位相および特性を抽
出するしかたは、この技術ではよく知られている。キャ
プチャバンド幅の狭い位相同期ループ回路530は、よ
く知られており、容易に利用可能な多数の回路設計のい
ずれを用いても実現可能である。
【0051】CD−ROM光ディスク200からリード
ヘッド250によりリードされた符号化されたデータ
は、CD−ROMリードヘッドハードウェアユニット5
20により、ライン525を介して伝送される。抽出さ
れたリード基準クロックは、位相同期ループ回路530
により、ライン515を介してデータデコーダユニット
510へと供給される。データデコーダユニット510
は、ライン515からの抽出されたリード基準クロック
を用いて、よく知られている技術によりバス525を介
して受け取られた符号化されたデータを復号化する。
【0052】位相同期ループ回路530に必要なキャプ
チャバンドの幅は、マイクロコントローラユニット55
0の用いる中心周波数の個数に依存する。256種の異
なる中心周波数が用いられる実施の形態を想定すると、
位相同期ループ回路のキャプチャバンドの幅は、全デー
タ周波数帯域332(図4)の1%未満となる。表1
は、データ周波数帯域332を分割するのにそれぞれ異
なる個数の中心周波数を用いる本発明のさまざまな実施
の形態について、位相同期ループ回路に要求されるキャ
プチャバンドの近似値を示している。
【0053】
【表1】
【0054】なお、上述した実施の形態は単に一例を示
すものにすぎず、データ周波数帯域332内の周波数範
囲の個数が上に挙げた個数とは異なる実施の形態におい
ても、本発明は好適に実施可能であることは理解された
い。また、マイクロコントローラユニット550は、可
変中心周波数を位相同期ループ回路530に供給するの
で、本発明によれば、従来用いられてきたような、高価
で、複雑で、特注設計の可能性の高いバンド幅の広い位
相同期ループ回路を用いる必要はなくなることも理解さ
れたい。これに代わって、本発明では、比較的安価で、
容易に入手可能であり、バンド幅の狭い位相同期ループ
回路が利用可能となる。本発明のある実施の形態では、
キャプチャバンド幅の狭い位相同期ループ回路は、最大
周波数の値が、最小周波数の値の1.5倍未満であるキ
ャプチャバンドをもつ回路である。
【0055】上述したように、抽出されたリード基準ク
ロック信号は、図5のライン515を介してデータデコ
ーダユニット510に供給される。データデコーダユニ
ット510は、この技術ではよく知られている。リード
基準クロック信号は、リードヘッド250の現在のトラ
ック位置(rX)に格納されている情報のデータレート
を表すので、データデコーダユニット510は、ライン
515を介して与えられるリード基準クロック信号を用
いて、バス525から入力されるCD−ROMデータを
復号化されたディジタルワードに復号化する。ホストコ
ンピュータシステム440のプロセッサ401からリー
ドコマンドが与えられるあいだ、これらのディジタルワ
ードは、次にインタフェースプロトコルユニット450
に転送される。ユニット450は、そのデータを、バス
404を介してプロセッサ401によりリードされうる
プロトコル内に入れる。
【0056】シーク動作を要求するリードコマンドが与
えられると、マイクロコントローラユニット550は、
リードヘッド移動インストラクションをCD−ROMリ
ードヘッドハードウェアユニット520へと発する。こ
れに応答して、マイクロコントローラユニット550
は、シンセサイザユニット540へと中心周波数コマン
ドを発生する。ユニット540は、位相同期ループ回路
530に供給される中心周波数信号を、リードヘッド2
50のトラック位置に依存して変える。中心周波数の調
整は、リードヘッド250が移動する時にはいつでも可
能である。
【0057】図6は、本発明の実施の形態の一例におけ
るシンセサイザユニット540の回路をより詳細に示し
ている。ある実施の形態では、シンセサイザ540は、
電圧制御された発振器(VCO)542に結合されたデ
ィジタル・アナログ変換器(DAC)544を備えてい
る。制御バス545は、ディジタル制御信号またはワー
ド(例えば8ビット)をマイクロコントローラユニット
550からDAC544へと供給する。DAC544
は、このディジタル値をアナログ電圧信号に変換し、V
CO542に供給する。すると、VCO542は、要求
された中心周波数(fi)を発生し、ライン535を介
して位相同期ループ回路530に与える。VCO542
およびDAC544は、本発明の範囲内では、よく知ら
れている回路を用いて実現可能である。
【0058】(中心周波数(fi)の決定)図5のマイ
クロコントローラユニット550は、コマンドをCD−
ROMリードヘッドハードウェアユニット520に発す
ることによって、リードヘッド250の移動を制御す
る。電力が投入されると、リードヘッド250は、既知
の位置に初期化される。よって、電力投入後のどの与え
られた瞬間においても、マイクロコントローラユニット
550は、リードヘッド250の現在のトラック位置
(rX)がわかっている。リードヘッド250がどのよ
うに移動しても、マイクロコントローラユニット550
は、中心周波数の決定をおこない、有効な中心周波数制
御信号をバス545を介して生成する。ある実施の形態
の例では、回転周期T(秒/回転)は一定であり、デー
タ密度D(ビット/インチ)もまた一定である。さら
に、ある与えられた実施の形態では、中心周波数の個数
(例えば、64、128、256など)およびその周波
数の値(例えば、f1、f2、f3、f4など)は一定であ
る。よって、ある実施の形態では、マイクロコントロー
ラユニット550は、以下の関係式(2)を用いて、現
在のリードヘッド位置(rX)におけるデータ周波数の
近似値を決定する。
【0059】 fX=D×(2×(PI)×rX)/T (2) この実施の形態では、マイクロコントローラユニット5
50は、次に、決定された値fXに最も近い中心周波数
(fi)を求める。次に、プロセッサ551は、バス5
45を介してそれに対応する制御信号を発生して、シン
セサイザユニット540に対し、上述のように決定され
た中心周波数(fi)を発生するように指令を与える。
なお、使用されるソフトウェアプロシージャ次第では、
マイクロコントローラは、方程式(2)の変形に基づい
て、すなわちリードヘッド250の現在のトラック位置
Xに基づき、最も近い中心周波数(fi)へと自動的に
切り上げまたは切り捨てにより丸めることによって、中
心周波数(fi)を直接、計算することもできる。
【0060】本発明の代わりに実施可能な形態では、マ
イクロコントローラユニット550は、図7に示されて
いるルックアップテーブル(LUT)600を用いて、
リードヘッド250の現在のトラック位置(rX)に対
応する中心周波数(fi)を求める。図7に図示されて
いる実施の形態の例では、256個の中心周波数が用い
られるので、LUTは、256種のそれぞれ異なるエン
トリを含むことになる。LUT600には、用いられる
中心周波数の番号に等しいインデックストラック位置番
号(ri=r0、r1、r2、r3、…、r256)がインデッ
クスとして付けられている。それぞれのインデックスト
ラック位置(ri)について、LUTは、そのトラック
位置の対応する中心周波数(f0、f1、f2、f3など)
に対するエントリを含んでいる。
【0061】これらのインデックストラック位置は、ト
ラック位置「範囲」と見なすことができる。なぜなら、
これらのインデックストラック位置は、現在のリードヘ
ッドトラック位置が、それらのインデックストラック位
置の近傍にあり、しかもLUT600内で隣接するイン
デックストラック位置のほうに近くはないのなら、それ
らのリードヘッドトラック位置のすべてに適用されるか
らである。例えば、動作時において、マイクロコントロ
ーラは、リードヘッド250の現在のトラック位置(r
X)を受け取り、その現在のリードヘッドのトラック位
置(rX)に最も近いインデックストラック位置を(L
UT600中のインデックス付きトラック位置(ri
から)求める。次に、求められたインデックス付きトラ
ック位置(ri)に対応する中心周波数(fi)がLUT
600からリードされ、プロセッサ551に与えられ
て、復号化され、制御バス545上に出力される。LU
T600を用いるこの代替の実施の形態は効果的であ
る。なぜなら、プロセッサ551には、シークコマンド
の間に適正な中心周波数を求めるための乗算演算および
/または除算演算をおこなう必要がないからである。
【0062】なお、図7のLUT600は、コンピュー
タによりリード可能な揮発メモリユニット552に格納
されてもよいし、コンピュータによりリード可能な不揮
発メモリユニット553に格納されてもよい。
【0063】上述したいくつかの実施の形態のいずれの
場合でも、ある与えられた現在のリードヘッドトラック
位置(rX)について、マイクロコントローラユニット
550は、現在のトラック位置(rX)に格納されてい
るCD−ROMデータについて予想される実際のデータ
レートに比較的近い中心周波数(fi)を求める。よっ
て、キャプチャバンド幅の狭い位相同期ループ回路53
0(図5)を、本発明の範囲内で有効に用いることがで
きる。
【0064】(本発明の処理の流れ)図8は、マイクロ
コントローラにより発生された中心周波数と、キャプチ
ャバンド幅の狭い位相同期ループ回路530とを用い
て、CD−ROM光ディスク200に格納されたデータ
を復元するために本発明によりおこなわれる処理700
の各ステップを説明している。上述したように、シーク
コマンドは、リードヘッド250に対して、CD−RO
M光ディスク200の複数のトラック位置の間を移動す
るように指令を与える。ステップ710において、もし
リードヘッド250が移動指令を受けたのなら、処理
は、ステップ720に進む。ステップ720では、マイ
クロコントローラユニット550は、CD−ROMリー
ドヘッドハードウェアユニット520に、ホストプロセ
ッサ401により指令された新しいトラック位置
(rX)へとリードヘッド250を移動させる。リード
ヘッド250が目標のトラック位置(rX)に達する
と、リードヘッド250は、この位置に格納されている
ディジタルデータのリードを開始し、この符号化された
データをバス525を介してデータの現在のデータレー
トで供給する。なお、ステップ720は、ステップ73
0の後におこなってもよいことは理解されたい。ステッ
プ720をおこなうためには、いくつかのよく知られて
いる技術を用いることができる。
【0065】図8のステップ730において、本発明に
よれば、マイクロコントローラユニット550には、リ
ードヘッド250の現在のトラック位置(rX)に対応
する有効な中心周波数(fi)を求めるように指令が与
えられる。上述したように、ステップ730は、方程式
(2)を用いた直接の計算をおこなった後、最も近い中
心周波数に丸める方法でおこなうこともできるし、ある
いは、ルックアップテーブル(例えば、LUT600)
を用いておこなうこともできる。ステップ730が終了
すると、本発明では、rXに基づいて有効な中心周波数
(fi)を求める。中心周波数(fi)は、現在のリード
ヘッドトラック位置rXに格納されているCD−ROM
情報について予想されるデータレートに比較的、近くな
る。
【0066】ステップ740において、本発明では、求
められた中心周波数(fi)をキャプチャバンド幅の狭
い位相同期ループ回路530に供給する。この中心周波
数(fi)に基づいて、キャプチャバンド幅の狭い位相
同期ループ回路530は、バス525を介して伝送され
る入力CD−ROMデータからリード基準クロック信号
を抽出する。抽出されたリード基準クロック信号は、バ
ス525を介して伝送された情報の実際のデータレート
を表す。ステップ740では、抽出されたリード基準ク
ロックは、データデコーダユニット510に供給され
る。
【0067】図8のステップ750において、リード基
準クロックに基づき、データデコーダユニット510
は、バス525を介して受け取られたデータを復号化す
ることによって、復号化されたディジタルワードをホス
トコンピュータシステム440に供給する。ステップ7
50では、いくつかのよく知られている技術を用いるこ
とができる。ステップ760において、本発明では、現
在のリード動作が終了したかどうかをチェックする。も
し終了していないのなら、処理はステップ750に戻
り、バス525からの復元されたCD−ROMデータの
復号化を続ける。現在のリード動作が終了すると、処理
の流れは、ステップ710に戻る。
【0068】CAVリード技術を用いれば、CD−RO
M光ディスクの回転速度は一定になる。よって、本発明
によれば、シークコマンドが発せられるたびにトルクを
必要とすることのない簡単なスピンドルモータ設計を効
果的に用いることができるので、電力消費を削減するこ
とができ、スピンドルモータ設計の際のコストを節約す
ることができる。本発明では、よく知られているいくつ
かの定速回転スピンドルモータ設計のいずれも用いるこ
とができる。さらには、CLVリード技術でおこなわれ
ているような回転速度の調整をする必要がなくなるの
で、本発明によるCAV CD−ROMは、より高速な
シークを実現することができる。また、キャプチャバン
ド幅の狭い位相同期ループ回路530を用いることによ
って、本発明によるCAV CD−ROMは、キャプチ
ャバンド幅の広い位相同期ループ回路に伴う高いコスト
や複雑さを避けることができる。
【0069】以上に、本発明の好ましい実施の形態であ
る情報取り出しシステム、すなわち、現在リードされて
いるトラックのデータレートに近くなるようにコンピュ
ータ制御される可変中心周波数が供給される、キャプチ
ャバンド幅の狭い位相同期ループ回路を用いるCAV
CD−ROM装置用の情報取り出しシステムを説明し
た。以上の説明では、いくつかの特定の実施の形態に即
して本発明を説明したが、本発明は、そのような実施の
形態に限定されると解釈されるべきものではなく、むし
ろ、添付の請求の範囲に従って解釈されるべきであるこ
とは理解されたい。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも以下の効果
が得られる。光ディスク媒体上に格納されたランダムに
アクセスされるディジタル情報を効果的かつ効率的に取
り出し、リードヘッドを新しいトラック位置へと位置づ
けるのに必要な時間以上に余計な時間を必要としないC
D−ROMプレイヤを提供することができる。また、コ
ストのかかるスピンドルモータ回路を伴う最新型でコス
トのかかるスピンドルモータを必要としないCD−RO
Mプレイヤを提供することができる。さらに、新しいシ
ークコマンドが発せられるたびに、そのスピンドルモー
タがトルクを必要とする(よって、電力を消費する)こ
とのないCD−ROMプレイヤを提供することができ
る。さらに、上述したような長所を持ち合わせていなが
ら、容易に入手可能で、安価な位相同期ループ回路を必
要とするだけのCD−ROMプレイヤを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】CLVリード技術を用いるCD−ROMプレ
イヤに対してシークコマンドが与えられている時の、ヘ
ッドの移動速度の経時変化を示すグラフである。
【図1B】CLVリード技術を用いるCD−ROMプレ
イヤに対して図1Aのシークコマンドが与えられている
時の、スピンドルモータの回転速度の経時変化を示すグ
ラフである。
【図2】定角速度(CAV)リード技術を用いる本発明
によるCD−ROMプレイヤにおいて、内側のトラック
から外側のトラックへのトラック半径の変化に対するデ
ータレートの変化を示すグラフである。
【図3】異なる半径方向の位置にある複数の環状(螺旋
状)トラックを有するコンパクトディスク読み出し専用
メモリ記録媒体(通称「光ディスク」)のトラックを示
す図である。
【図4】本発明に基づきマイクロコントローラによって
決定される中心周波数の一例を含む光ディスクの内側の
トラックから外側のトラックへのトラック半径の変化に
対するデータレートの変化を示すグラフである。
【図5】位相同期ループ回路に供給される、マイクロコ
ントローラにより制御される中心周波数を有する定角速
度CD−ROM用の本発明によるデータ取り出しシステ
ムを示すブロック図である。
【図6】本発明によるプログラム可能な発振回路のブロ
ック図である。
【図7】本発明のある実施の形態においてマイクロコン
トローラにより用いられるルックアップテーブルを示す
図である。
【図8】図5に示す本発明によるデータ取り出しシステ
ムにより用いられる各ステップを示すプロセスフロー図
である。
【符号の説明】
401 プロセッサ 402 揮発メモリユニット 403 不揮発メモリユニット 404 アドレス/データバス 440 ホストコンピュータシステム 450 インタフェースプロトコルユニット 500 情報取り出しシステム 510 データデコーダユニット 515 ライン 520 CD−ROMリードヘッドハードウェアユニッ
ト 530 位相同期ループ回路 535 ライン 540 シンセサイザユニット 550 マイクロコントローラユニット 551 プロセッサ 552 揮発メモリユニット 553 不揮発メモリユニット 560 通信ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595158337 3100 West Warren Aven ue,Fremont,Californ ia 94538,U.S.A. (54)【発明の名称】 情報取り出しシステム、CD−ROM光ディスク上に記録されている符号化されたディジタルデ ータからリード基準クロックを抽出する回路、およびCD−ROM情報取り出しシステムにおい てリード基準クロック信号を決定する方法

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクから符号化された情報を光学
    的にリードし、該符号化された情報を供給するリードヘ
    ッドであって、該符号化された情報が、該リードヘッド
    のトラック位置に依存して可変であるデータレートでリ
    ードされ、供給される、リードヘッドと、 該リードヘッドの該トラック位置を制御し、該トラック
    位置に基づいて可変中心周波数を決定する、マイクロコ
    ントローラと、 該マイクロコントローラに結合されており、該マイクロ
    コントローラにより決定される該可変中心周波数を発生
    する、プログラム可能な発振器と、 該プログラム可能な発振器から該可変中心周波数を受け
    取るように結合されており、該符号化された情報を受け
    取るように結合されている、キャプチャバンド幅の狭い
    位相同期ループ回路であって、該符号化された情報から
    リード基準クロック信号を抽出する、キャプチャバンド
    幅の狭い位相同期ループ回路と、 該符号化された情報を受け取るように結合されており、
    該リード基準クロック信号を受け取るように結合されて
    いる、データデコーダ回路であって、該符号化された情
    報および該リード基準クロック信号に基づいて復号化さ
    れた情報を発生する、データデコーダ回路と、を備えて
    いる情報取り出しシステム。
  2. 【請求項2】 前記光ディスクがCD−ROM光ディス
    クである、請求項1に記載の情報取り出しシステム。
  3. 【請求項3】 前記符号化された情報がディジタル情報
    である、請求項1に記載の情報取り出しシステム。
  4. 【請求項4】 前記マイクロコントローラが、 バスに結合されたプロセッサと、 該バスに結合されたメモリユニットと、を備えている、
    情報取り出しシステムシステムであって、 該マイクロコントローラが、前記リードヘッドの前記ト
    ラック位置に基づいて前記可変中心周波数を決定するた
    めに直接計算を用いる、請求項1に記載の情報取り出し
    システム。
  5. 【請求項5】 前記マイクロコントローラが、 バスに結合されたプロセッサと、 該バスに結合されており、トラック位置によりインデッ
    クスの付けられた可変中心周波数の値を格納するルック
    アップテーブルを含んでいる、メモリユニットと、を備
    えている、情報取り出しシステムであって、 該マイクロコントローラが、前記リードヘッドの該トラ
    ック位置に基づいて前記可変中心周波数を決定するため
    に、該メモリユニットに格納されている該ルックアップ
    テーブルを用いる、請求項1に記載の情報取り出しシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記プログラム可能な発振器が、 前記マイクロコントローラからディジタル中心周波数コ
    マンドを受け取り、該ディジタル中心周波数コマンドを
    表す電圧レベル信号を発生する、ディジタル・アナログ
    変換器と、 該ディジタル・アナログ変換器から該電圧レベル信号を
    受け取るように結合されており、該電圧レベル信号に基
    づいて前記可変中心周波数を発生する、電圧制御された
    発振器と、を備えている、請求項1に記載の情報取り出
    しシステム。
  7. 【請求項7】 前記キャプチャバンド幅の狭い位相同期
    ループ回路に供給される、ある与えられた可変中心周波
    数について、該与えられた可変中心周波数に対応するリ
    ード基準クロック信号の周波数が、該与えられた可変中
    心周波数に近い、請求項1に記載の情報取り出しシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記マイクロコントローラにリードヘッ
    ドシークコマンドを発することによって、前記リードヘ
    ッドを前記光ディスク上で移動させ、前記データデコー
    ダ回路から前記復号化された情報を受け取る、ホストコ
    ンピュータシステムをさらに備えている、請求項1に記
    載の情報取り出しシステム。
  9. 【請求項9】 CD−ROM光ディスク上に記録されて
    いる符号化されたディジタルデータからリード基準クロ
    ックを抽出する回路において、該符号化されたディジタ
    ルデータが、該CD−ROM光ディスクのリードヘッド
    リードトラックから可変データレートで供給される、回
    路であって、 該リードヘッドのトラック位置を制御し、ある与えられ
    たトラック位置に基づいて可変中心周波数を決定する、
    マイクロコントローラであって、該可変中心周波数が、
    該与えられたトラック位置に格納されている符号化され
    たディジタルデータのデータレートに近い周波数である
    ように決定される、マイクロコントローラと、 該マイクロコントローラに結合されており、該マイクロ
    コントローラにより決定される該可変中心周波数を発生
    する、プログラム可能な発振器と、 該プログラム可能な発振器から該可変中心周波数を受け
    取るように結合されており、該符号化されたディジタル
    データを受け取るように結合されている、キャプチャバ
    ンド幅の狭い位相同期ループ回路であって、該可変中心
    周波数に基づき該与えられたトラック位置において該符
    号化されたディジタルデータから該リード基準クロック
    信号を抽出する、キャプチャバンド幅の狭い位相同期ル
    ープ回路と、を備えている回路。
  10. 【請求項10】 前記マイクロコントローラが、 バスに結合されたプロセッサと、 該バスに結合されたメモリユニットと、を備えている、
    回路であって、 該マイクロコントローラが、前記リードヘッドの前記与
    えられたトラック位置に基づいて前記可変中心周波数を
    決定するために直接計算を用いる、請求項9に記載の回
    路。
  11. 【請求項11】 前記マイクロコントローラが、 バスに結合されたプロセッサと、 該バスに結合されており、トラック位置によりインデッ
    クスの付けられた可変中心周波数の値を格納するルック
    アップテーブルを含んでいる、メモリユニットと、を備
    えている、回路であって、 該マイクロコントローラが、前記リードヘッドの前記与
    えられたトラック位置に基づいて該可変中心周波数を決
    定するために、該メモリユニットに格納されている該ル
    ックアップテーブルを用いる、請求項9に記載の回路。
  12. 【請求項12】 前記プログラム可能な発振器が、 前記マイクロコントローラからディジタル中心周波数コ
    マンドを受け取り、該ディジタル中心周波数コマンドを
    表す電圧レベル信号を発生する、ディジタル・アナログ
    変換器と、 該ディジタル・アナログ変換器から該電圧レベル信号を
    受け取るように結合されており、該電圧レベル信号に基
    づいて前記可変中心周波数を発生する、電圧制御された
    発振器と、を備えている、請求項9に記載の回路。
  13. 【請求項13】 前記符号化されたディジタルデータを
    前記リードヘッドから受け取るように結合されており、
    前記リード基準クロック信号を前記キャプチャバンド幅
    の狭い位相同期ループ回路から受け取るように結合され
    ているデータデコーダ回路であって、該符号化されたデ
    ィジタルデータおよび該リード基準クロック信号に基づ
    いて復号化されたディジタルデータを発生する、データ
    デコーダ回路をさらに備えている、請求項9に記載の回
    路。
  14. 【請求項14】 CD−ROM情報取り出しシステムに
    おいて、リード基準クロック信号を決定する方法であっ
    て、 光ディスクから可変データレートで符号化された情報を
    リードするステップであって、リードヘッドによりおこ
    なわれる、リードするステップと、 該リードヘッドのトラック位置を制御し、該トラック位
    置に基づいて可変中心周波数を決定するステップであっ
    て、マイクロコントローラ回路によりおこなわれる、制
    御し決定するステップと、 プログラム可能な発振器を用いて該マイクロコントロー
    ラにより決定される該可変中心周波数を発生するステッ
    プと、 該可変中心周波数に基づいて該符号化された情報からリ
    ード基準クロック信号を抽出するステップであって、該
    プログラム可能な発振器から該可変中心周波数を受け取
    るように結合されており、該リードヘッドから該可変デ
    ータレートで符号化された情報を受け取るように結合さ
    れた、キャプチャバンド幅の狭い位相同期ループ回路を
    用いておこなわれる、抽出するステップと、を含む方
    法。
  15. 【請求項15】 前記符号化された情報および前記リー
    ド基準クロック信号に基づいて復号化された情報を発生
    するステップであって、該符号化された情報を受け取る
    ように結合されており、該リード基準クロック信号を受
    け取るように結合されたデータデコーダ回路を用いてお
    こなわれる、発生するステップと、 該復号化された情報をホストコンピュータシステムに供
    給するステップと、をさらに備えている、請求項14に
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記光ディスクがCD−ROM光ディ
    スクであり、前記符号化された情報がディジタル情報で
    ある、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記トラック位置に基づいて可変中心
    周波数を決定する前記ステップが、前記リードヘッドの
    該トラック位置に基づく直接計算を用いて該可変中心周
    波数を決定するステップを含んでいる、請求項15に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記トラック位置に基づいて可変中心
    周波数を決定する前記ステップが、メモリ装置に格納さ
    れているルックアップテーブルを用いて該可変中心周波
    数を決定し、前記リードヘッドの該トラック位置に基づ
    いて該ルックアップテーブルにインデックスを付けるこ
    とによって、該可変中心周波数を求めるステップを含ん
    でいる、請求項15に記載の方法。
JP9139766A 1996-06-18 1997-05-29 情報取り出しシステム、cd−rom光ディスク上に記録されている符号化されたディジタルデータからリード基準クロックを抽出する回路、およびcd−rom情報取り出しシステムにおいてリード基準クロック信号を決定する方法 Pending JPH1083628A (ja)

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US08/666,776 1996-06-18
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