JPH1083547A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH1083547A
JPH1083547A JP23530396A JP23530396A JPH1083547A JP H1083547 A JPH1083547 A JP H1083547A JP 23530396 A JP23530396 A JP 23530396A JP 23530396 A JP23530396 A JP 23530396A JP H1083547 A JPH1083547 A JP H1083547A
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JP23530396A
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Satoshi Sotozaki
智 外崎
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラック飛びにより記録、再生を中断したと
きにデータをメモリに記憶させる場合、メモリの容量が
小さいとデータの欠落が発生する。 【解決手段】 レーザダイオード9aから射出された光
ビームを記録媒体7上に収束する対物レンズ9bと、対
物レンズ9bをトラッキング方向に駆動するトラッキン
グアクチュエータとを備え、トラッキングエラー信号に
応じてトラッキングアクチュエータを制御し、光ビーム
がトラックに追従するようにトラッキング制御を行いな
がら記録媒体上に情報を記録し、あるいは記録情報を再
生する情報記録再生装置において、外部振動を検知する
手段と、検知された振動に基づいてトラック飛びの発生
を予知する手段と、前記予知手段でトラック飛びの発生
を予知したときにトラッキングアクチュエータの駆動電
流を増加する手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
記録媒体に情報を記録または再生する情報記録再生装置
に関し、特に外部振動によるトラック飛びやフォーカス
外れの防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は従来例の画像情報記録再生装置
を示した図である。図19において、1は撮影された画
像を電気信号(画像信号)に変換する撮像素子(CC
D)、2は被写体像を撮像素子1に結像するためのレン
ズ、3は撮像素子1の画像信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器である。4はA/D変換器3から出力さ
れる画像データを記憶するための記憶部(メモリ)、5
はメモリ4の画像データの読み書きを制御するメモリ制
御部、6はメモリ4に記憶された画像データを記録に適
した形式に変換する変調部、7は光記録媒体や光磁気記
録媒体などの複数のトラックを有する記録媒体、8は記
録媒体7を所定の速度で回転させるためのモータ、9は
記録媒体7に対して画像データを読み書きするための光
学ヘッド部である。
【0003】10は光学ヘッド部9から出力されるRF
信号を復調する復調部、11は光学ヘッド部9内の対物
レンズを記録媒体7のトラックと直交する方向に移動さ
せるトラッキング部である。光学ヘッド部9、トラッキ
ング部11及び後で説明するフォーカシング部13をま
とめて光学ブロックという。12は光学ブロック全体を
トラッキング方向に移動させるためのトラック送り部、
13は光学ヘッド部9内の対物レンズをフォーカス方向
に駆動するフォーカシング部である。14は光学ヘッド
部9から出力されるトラッキングエラー信号(TE信
号)に従って光学ヘッド部9内の対物レンズを制御する
トラックサーボ部である。トラッキングサーボループは
SW15によって開閉される。また、16は光学ヘッド
部9から出力されるFE信号に従って対物レンズを制御
するフォーカスサーボ部である。フォーカスサーボルー
プはSW17によって開閉される。18はTE信号が基
準値以上になったときにトラック飛びを検出するトラッ
ク飛び検出部、19は各部を統括的に制御する制御部で
ある。
【0004】ところで、従来においては、記録媒体にデ
ータの読み書きを行うには、光学ヘッド部9をそのトラ
ックに正確に追従させる(トラッキング制御)ことが必
要不可欠である。従来のトラッキングの方法としては、
例えばプッシュプル法、サンプルサーボ法、ウォブリン
グ法などが知られている。しかしながら、トラッキング
制御を行っても外部振動によって、光学ヘッド部が目的
トラック以外のトラック(誤トラック)へ移動するケー
ス(トラック飛び)があり、再生時や記録時においては
以下のような問題が生じる。まず、再生中にトラック飛
びが発生した場合は、誤トラックから誤ったデータを読
取ったり、光学ヘッド部が所定のトラック位置まで復帰
する間、データを再生することができないという問題が
起こる。これは、例えば音楽用の記録再生装置の場合
は、いずれも音飛びという現象となって現われる。一
方、記録中にトラック飛びが発生した場合は、光学ヘッ
ド部が誤トラックに対してデータの書き込みを行い、記
録データを破壊したり、トラック飛びを検出した際に記
録動作を中断する場合は、記録中断中のデータが消失し
てしまうという問題を生じる。
【0005】従来、このような問題に対して、トラック
飛びの発生を検出するためのトラック飛び検出部18、
及び記録再生データを一時的に記憶する記憶部4を設
け、トラック飛び検知部18で、トラック飛びを検出し
た場合に、次のような処置を講じることで前述のような
問題を解決している。即ち、まず再生時においては常に
再生データを所定量先読みし、記憶部に記憶しておくこ
とによって、トラック飛び検出手段によってトラック飛
びが検出された場合は、記録媒体からのデータの読取り
を中断し、記憶部からデータを再生することによって再
生データの欠落を防いでいる。また、記録時においては
データを所定量記憶部に記憶しておき、トラック飛びが
発生したときは記録動作のみを中断してデータを記憶部
に記憶し、光学ヘッド部が所定位置に復帰した後で記憶
部に記憶しておいたデータを記録媒体に書き込むことに
より、誤トラックへのデータの書き込みを防止してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報の中で
も画像情報を記録する場合は、その取り扱うデータ量は
膨大であり、特に連続した画像情報について膨大なデー
タ量を記録、再生しなければならない。しかしながら、
このように画像情報を記録、再生する装置においては、
トラック飛びが発生したときに、前述のように記録、再
生を中断し、中断期間のデータをメモリに記憶させると
すると、データ量が膨大であるため、大容量のメモリが
必要であった。また、メモリの容量が小さいと、中断期
間のすべてのデータを記憶できないことがあり、このよ
うな場合は、やはりデータの欠落が発生することがあっ
た。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、外部振動が発生したときにトラック飛びやフォーカ
ス外れの発生を未然に防止し、データの欠落の生じるこ
とない情報記録再生装置を提供することを目的としたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光源か
ら射出された光ビームを記録媒体上に収束する対物レン
ズと、前記対物レンズをトラッキング方向に駆動する駆
動手段とを備え、トラッキングエラー信号に応じて前記
駆動手段を制御し、光ビームがトラックに追従するよう
にトラッキング制御を行いながら記録媒体上に情報を記
録し、あるいは記録情報を再生する情報記録再生装置に
おいて、外部振動を検知する手段と、検知された振動に
基づいてトラック飛びの発生を予知する手段と、前記予
知手段でトラック飛びの発生を予知したときに前記駆動
手段の駆動電流を増加する手段とを有することを特徴と
する情報記録再生装置によって達成される。
【0009】また、本発明の目的は、光源から射出され
た光ビームを記録媒体上に収束する対物レンズと、前記
対物レンズをフォーカス方向に駆動する駆動手段とを備
え、フォーカスエラー信号に応じて前記駆動手段を制御
し、光ビームが記録媒体面に合焦するようにフォーカス
制御を行いながら記録媒体上に情報を記録し、あるいは
記録情報を再生する情報記録再生装置において、外部振
動を検知する手段と、検知された振動に基づいてフォー
カス外れの発生を予知する手段と、前記予知手段でフォ
ーカス外れの発生を予知したときに前記駆動手段の駆動
電流を増加する手段とを有することを特徴とする情報記
録再生装置によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。始めに、本発明の第1の実
施形態について説明する。図1は第1の実施形態の構成
を示した図である。なお、図1では図19の従来装置と
同一部分は同一符号を付して説明を省略する。即ち、撮
像素子1、レンズ2、A/D変換器3、記憶部4、メモ
リ制御部5、変調部6、記録媒体7、モータ8、光学ヘ
ッド部9、復調部10、トラッキング部11、トラック
送り部12、フォーカシング部13、トラックサーボ部
14、SW15及び17、フォーカスサーボ部16、制
御部19はいずれも図19のものと同じである。
【0011】また、本実施形態では、外部振動を検知す
るために光学ブロックのトラッキング方向の加速度を検
出する第1の加速度検知部20及び光学ブロックのフォ
ーカス方向の加速度を検出する第2の加速度検知部23
が設けられている。第1の加速度検知部20の出力信号
は、トラック飛び検知部21、トラック飛び予知部22
に出力され、トラック飛び検知部22では所定の第1の
基準値(例えば、0.5Gに相当する電圧)と比較して
比較結果を制御部19に出力する。また、トラック飛び
予知部22では第1の加速度検知部20の出力信号と第
1の基準値よりも小さい第2の基準値(例えば、0.3
Gに相当する電圧)を比較して比較結果を制御部19に
出力する。第2の加速度検知部23の出力信号はフォー
カス外れ検知部24、フォーカス外れ予知部25に出力
される。フォーカス外れ検知部24では所定の第3の基
準値(例えば、5Gに相当する電圧)と比較して比較結
果を制御部19に出力する。また、フォーカス外れ予知
部25も第3の基準値よりも小さい第4の基準値(例え
ば、3Gに相当する電圧)と比較して比較結果を制御部
19に出力する。
【0012】図2は光学ヘッド部9の構成を示した図で
ある。図2において、9aは記録再生光源である発光部
(レーザダイオード)、9bは発光部9aからの光ビー
ムを記録媒体7上に収束する対物レンズである。また、
9cは記録媒体7からの反射光を受光する受光部であ
り、その受光信号をもとにRF信号(情報再生信号)、
TE信号(トラッキングエラー信号)、FE信号(フォ
ーカスエラー信号)が生成される。また、光学ヘッド部
9内にはそのほかにも種々の光学素子が設けられている
が、これらは周知であるので説明を省略する。
【0013】図3は光学ヘッド部9、トラッキング部1
1、フォーカシング部13からなる光学ブロックの構成
を示した斜視図である。図3において、対物レンズ9b
の両側に各々磁石9d,9eが設けられ、磁石9dには
フォーカスコイル9fが巻回されている。即ち、磁石9
dとフォーカスコイル9fによる磁気回路によって、い
わゆるフォーカスアクチュエータが構成され、対物レン
ズ9bをフォーカス方向に駆動するように構成されてい
る。このフォーカスアクチュエータはフォーカシング部
13に対応し、フォーカスサーボ部16はFE信号をも
とにフォーカシング部13を制御し、対物レンズ9bを
フォーカス方向に移動させることで光学ヘッド部9から
の光ビームが記録媒体7の媒体面に焦点を結ぶようにフ
ォーカス制御を行う。
【0014】また、磁石9dの側部にはトラッキングコ
イル9gが設けられ、磁石9d,9eとトラッキングコ
イル9gによる磁気回路によって、いわゆるトラッキン
グアクチュエータが構成され、対物レンズ9bをトラッ
キング方向に駆動するように構成されている。このトラ
ッキングアクチュエータはトラッキング部11に対応
し、トラックサーボ部14はTE信号をもとにトラッキ
ング部11を制御し、対物レンズ9bをトラッキング方
向に移動させることで、光学ヘッド部9からの光ビーム
が回転している記録媒体7のトラックに追従するように
トラッキング制御を行う。
【0015】次に、本実施形態の具体的な動作について
説明する。図4(a)は起動時の動作を示している。装
置(カメラ)が起動されると、まず、制御部19は装置
の立ち上げを行い(S101)、立ち上げを完了すると
モード判別を行う(S102)。記録モードであれば、
撮影(S103)の後、撮影された画像データを記録媒
体7に記録する(S104)。また、再生モードであれ
ば、記録媒体7の画像データを再生する(S105)。
【0016】図4(b)にS101の立ち上げ動作を詳
細に示している。装置が起動されると、制御部19はモ
ータ8を起動し(S106)、その後トラック送り部1
2を制御して光学ブロックを所定の位置(イニシャライ
ズ位置)に移動させる(S107)。モータ8が所定の
速度に到達すると、制御部19はフォーカシング部13
を制御して対物レンズ9bをその可動域の全域にわたっ
て移動させてフォーカスサーチを行い(S108)、こ
のときFE信号のS字カーブのゼロクロスを検出し、ゼ
ロクロス点でSW17をオンすることによって、フォー
カスサーボループを閉じ、フォーカスの引き込みを行う
(S109)。次に、制御部19はトラッキング部11
を駆動してトラックサーチを行い(S110)、このと
きTE信号をもとに光学ヘッド部9が所定のトラック上
にオンしたときにSW15をオンすることによってトラ
ッキングサーボループを閉じ、トラッキングの引き込み
を行う(S111)。以上で立ち上げを完了する。
【0017】図5は本実施形態の記録/再生動作を示し
たフローチャートである。図5において、まず、制御部
19は内部のカウンタCtr,Cfoをリセットする(S1
01)。Ctr,Cfoは各々後述するように最大3までカ
ウントする。なお、本実施形態では、第1〜第4の基準
値の初期値を第1の基準値から順に0.5G,0.3
G,5.0G,3.0Gとしている。これらの第1〜第
4の基準値は後述するようにカウンタの値に応じて変化
する。次いで、第1の加速度検出部20によりトラッキ
ング方向の加速度を検出し(S102)、トラック飛び
検知部21でトラッキング方向の加速度と第1の基準値
(0.5G)を比較し、その結果を制御部19に出力す
る(S103)。
【0018】ここで、トラッキング方向の加速度が第1
の基準値に達していない場合は、トラック飛び予知部2
2で第1の基準値よりも小さい第2の基準値(0.3
G)と比較する(S104)。このとき、トラッキング
方向の加速度が第2の基準値よりも小さいと判断された
場合は、制御部19はトラッキング方向は安定であると
判断し、カウンタCtrの値から1を減算し、第1、第2
の基準値も減算する(S105)。但し、カウンタCtr
の値が0の場合は、カウンタは0のままとし、また、第
1の基準値及び第2の基準値もそのままの値とする。
【0019】次に、第2の加速度検出部23によってフ
ォーカス方向の加速度を検出し(S106)、フォーカ
ス方向の加速度についても同様にフォーカス外れ検知部
24で検出された加速度と第3の基準値(5.0G)を
比較し(S107)、加速度が第3の基準値よりも小さ
ければ、フォーカス外れ予知部25で第4の基準値
(3.0G)と比較する(S108)。フォーカス外れ
予知部25による比較の結果、加速度が第4の基準値を
越えていない場合は、制御部19はフォーカス方向は安
定であると判断し、カウンタCfoの値を−1とし、第
3、第4の基準値も減算する(S109)。但し、カウ
ンタCfoの値が0の場合は、前記と同様に0のままと
し、第3、第4の基準値もそのままの値とする。このよ
うにトラッキング方向、フォーカス方向ともに安定であ
る場合は、制御部19は記録(再生)を続行し(S11
0)、すべての記録(再生)を完了したかどうかを判断
する(S111)。そして、記録(再生)を完了してい
なければ、再びS102に戻って同様の処理を行い、振
動がない状態ではS101〜S111の処理を繰り返し
行いながら記録、再生動作を続行する。
【0020】ここで、S104においてトラッキング方
向の加速度が第2の基準値以上になった場合は、制御部
19はカウンタCtrの値が3以上であるかどうかを判断
する(S118)。このときは、Ctrの値は初期値の0
であり、制御部19はトラッキング部11のトラッキン
グコイル9gの駆動電流を所定量増加する(S11
9)。即ち、トラッキング方向の加速度が第2の基準値
を越えたときは、トラック飛びが発生することを予知
し、予めトラッキングコイル9gの駆動電流を増加する
ことで、光学ヘッド部9のトラッキング方向の保持力を
強め、トラック飛びが発生しないようにしている。
【0021】次いで、制御部19では、第1の基準値を
0.5Gから0.7Gに、第2の基準値を0.3Gから
0.5Gに増加し(S120)、カウンタCtrの値を1
増加する(S121)。この場合、次の制御周期のS1
04でトラッキング方向の加速度が第2の基準値以上で
あれば、同様にS118〜S121の処理を行い、トラ
ッキングコイル9gの電流を更に1段階増加する。ま
た、それに伴い第1、第2の基準値を更に1段階増加
し、カウンタCtrの値も1つ増加する。第1、第2の基
準値を増加するのは、トラッキングコイルの電流を増加
しているので、それに合わせてトラック飛びの検知レベ
ルやトラック飛びの予知レベルを高くするためである。
【0022】このようにS104で第2の基準値を高く
しても、トラッキング方向の加速度が第2の基準値以上
と判定された場合は、トラッキングコイルの電流を段階
的に増加し、トラック方向の保持力も段階的に強めるこ
とで、振動が大きくなってもトラック飛びが発生しない
ようにしている。但し、カウンタCtrの値が3以上にな
ったときは、S122でCtrの値を3に設定することに
より、3を越えないように制限している。また、カウン
タCtrの値が3になったときは第1、第2の基準値は変
化しないようにしている。つまり、カウンタCtrの値
(0,1,2)に対応して第1、第2の基準値を設定
し、それに応じてトラッキングコイルの電流を段階的に
変化させている。S104でトラッキング方向の加速度
が第2の基準値以下になった場合は、S105で制御部
19はカウンタCtrの値を−1とし、第1、第2の基準
値を1段階だけ減算する。また、次の制御周期でトラッ
キング方向の加速度が第2の基準値以下であれば同様に
trの値を−1、第1、第2の基準値を1段階減算す
る。
【0023】一方、記録(再生)中にS108でフォー
カス方向の加速度が第4の基準値以上になった場合は、
制御部19はカウンタCfoの値が3以上であるかどうか
を判断する(S123)。即ち、先のトラッキングの場
合と全く同様にフォーカス外れの発生を予知し、Cfo
値が3以下であれば(このときは、Cfoは0)、フォー
カスコイル9fの電流を所定量増加し(S124)、そ
れに合わせて第3の基準値を5.0Gから6.0G、第
4の基準値を3.0Gから4.0Gに各々1段階増加し
(S125)、カウンタCfoの値を1増加する(S12
6)。また、次の制御周期でフォーカス方向の加速度が
第2の基準値以上であれば、同様にS123〜S126
の処理を行い、フォーカスコイルの電流増加、第3、第
4の基準値の増加、Cfoの増加を行う。
【0024】但し、S123でCfoの値が3以上になっ
た場合は、S127でCfoの値を3とし、Cfoの値が3
を越えないようにしている。このようにフォーカス方向
においても、S108で第4の基準値を大きくしても、
フォーカス方向の加速度が第4の基準値以上と判定され
た場合は、フォーカスコイルの電流を段階的に増加し、
光学ヘッド部9のフォーカス方向の保持力を段階的に強
めることで、振動が大きくなってもフォーカス外れが発
生しないようにしている。S108でフォーカス方向の
加速度が第4の基準値以下になった場合は、S109で
foの値を−1とし、第3、第4の基準値も1段階減算
する。
【0025】一方、S103において、トラッキング方
向の加速度が第1の基準値以上になった場合、またはS
107でフォーカス方向の加速度が第3の基準値以上に
なった場合は、各々トラック飛び検知部21、フォーカ
ス外れ検知部24でトラック飛び、フォーカス外れが検
知され、制御部19では発光部9aの発光強度を低く
し、その後サーボ動作を中断して記録(再生)動作を中
断する(S112)。なお、発光部9aの発光を停止し
てもよい。この後、第1の加速度検出部20でトラッキ
ング方向の加速度を検知し(S113)、第2の基準値
と比較する(S114)。検知された加速度が第2の基
準値以下であれば、第2の加速度検出部23でフォーカ
ス方向の加速度を検知し(S115)、第4の基準値と
比較する(S116)。そして、フォーカス方向の加速
度が第4の基準値以下であれば、記録(再生)動作を再
開する(S117)。即ち、外部振動が大きくトラック
飛びやフォーカス外れが発生した場合は、トラッキング
方向、フォーカス方向の振動がトラック飛びやフォーカ
ス外れの予知レベル以下に収まるまで待って記録(再
生)を再開する。
【0026】本実施形態では、トラック飛びやフォーカ
ス外れを予知し、トラッキングコイル、フォーカスコイ
ルの電流を増加することによって、トラック飛びやフォ
ーカス外れを未然に防止することができる。しかも、ト
ラック飛びやフォーカス外れを予知する基準値を加速度
の大きさに応じて可変し、それに応じた駆動電流をトラ
ッキングコイル、フォーカスコイルに供給しているの
で、外部振動の大きさに応じて保持力を強めることがで
きる。
【0027】なお、トラックサーボ部14によるトラッ
キング制御は高周波の振動に対しては弱く、低周波の振
動に対しては強いことが知られている。そのため、外部
振動が低周波の場合に、高周波振動の場合と同じ基準値
によってトラック飛びやトラック飛びの予知を行うと、
実際には影響を受けない振動(低周波の振動)に対して
も検知してしまい、記録(再生)動作を中断したり、ト
ラッキングアクチュエータやフォーカスアクチュエータ
の駆動電流を増加してしまうことがある。そこで、この
ような場合は、第1、第2の加速度検出部20,23に
よる加速度の検出とともに外部振動の周波数を検出し、
外部振動が高周波である場合は、基準値を低く設定し、
外部振動が低周波振動である場合には、基準値を高く設
定するようにしても良い。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。まず、本実施形態の構成は図1と同じであり、
全体的な動作及び立ち上げ動作も図4と同じであるので
説明を省略する。図6に本実施形態による記録時の動
作、図7に再生時の動作を示している。始めに、記録時
の動作を説明する。図6において、まず装置の立ち上げ
完了後、第1の加速度検出部20によりトラッキング方
向の加速度を検出し(S101)、トラック飛び検知部
21で第1の基準値(0.5G)と比較する(S10
2)。ここで、検出された加速度が第1の基準値以下で
あった場合は、トラック飛び予知部22によって第1の
基準値よりも小さい第2の基準値(0.3G)と比較す
る(S103)。このとき、加速度が第2の基準値以上
であると判断された場合は、制御部19はトラッキング
部11のトラッキングコイル9gの駆動電流を所定量増
加し(S104)、光学ヘッド部9の保持力を強めてト
ラッキングが外れないようにする。また、トラック飛び
予知部22において加速度が第2の基準値より小さいと
判断された場合は、第2の加速度検出部23でフォーカ
ス方向の加速度を検出し(S105)、フォーカス外れ
検知部24で検出された加速度と第3の基準値を比較す
る(S106)。
【0029】ここで、加速度が第3の基準値以下であっ
た場合は、フォーカス外れ予知部25で第3の基準値よ
り小さい第4の基準値と比較する(S107)。このと
き、加速度が第4の基準値以上であった場合は、制御部
19はフォーカシング部13のフォーカスコイル9fの
駆動電流を所定量増加して(S108)、フォーカスが
外れないようにする。また、フォーカス外れ予知部25
において加速度が第4の基準値に達していないと判断さ
れた場合は、制御部19はトラッキング及びフォーカシ
ングコイルの電流が増加中であるかどうかを判断し(S
109)、増加中であればトラッキング部11、フォー
カシング部13の駆動電流を元に戻して記録動作を続行
する(S111)。そして、制御部19は記録が完了し
たかどうかを判断し(S112)、記録を完了するまで
S101〜S112の処理を繰り返し行う。
【0030】また、S102においてトラック飛び検知
部21でトラッキング方向の加速度が第1の基準値以
上、あるいはS106においてフォーカス外れ検知部2
4でフォーカス方向の加速度が第3の基準値以上と判定
された場合は、制御部19は直ちに記録動作を中断する
(S113)。記録動作の中断としては、光学ヘッド部
9内の発光部9aの発光強度を落とした後で(発光部9
aの発光を停止させても良い)、SW15,17をオフ
することでトラッキングサーボ、フォーカスサーボのル
ープを開くという順序で行う。次いで、第1、第2の加
速度検出部20,23で加速度を検出し(S114,S
116)、トラック飛び予知部22、フォーカス外れ予
知部25で各々加速度と基準値を比較し(S115,S
117)、各々の加速度が第2、第4の基準値よりも小
さくなった場合にのみ、記録動作を再開する(S11
8)。
【0031】制御部19では記録動作中断時には、撮影
画像データを記憶部4に記憶しておく。そして、前述の
ように第1、第2の加速度検出部20,23による加速
度が第2、第4の基準値よりも小さくなり、記録動作を
再開する場合は、トラッキング部11、フォーカシング
部13の駆動電流を所定量増加させてトラッキング部と
フォーカシング部の保持力を強めるようにする(S11
9)。制御部19は記憶部4が空であるかどうかを判断
し(S120)、記憶部4に記憶された画像データが全
て排出されるまでの間駆動電流を増加し、画像データが
全て排出されると、電流の値をもとに戻すようにする
(S121)。そして、S112で記録が完了したかど
うかを判断し、完了していなければS101からの処理
を繰り返し行う。
【0032】次に、再生時の動作を図7に基づいて説明
する。再生時の動作は図6の記録時の動作と基本的に同
じであるので簡単に説明する。再生時においても、S1
03でトラッキング方向の加速度が第2の基準値以上で
あれば、S104でトラッキングコイルの電流を増加し
て光学ヘッド部9の保持力を強め、S106でフォーカ
ス方向の加速度が第4の基準値以上であれば、同様にS
108でフォーカスコイルの電流を増加して光学ヘッド
部9の保持力を強めるようにする。また、トラッキング
方向、フォーカス方向とも加速度が基準値以下であれ
ば、S111で再生動作を続行する。
【0033】更に、102でトラッキング方向の加速度
が第1の基準値以上、またはS106でフォーカス方向
の加速度が第3の基準値以上であれば、S113で再生
動作を中断し、再度S114,S116でトラッキング
方向、フォーカス方向の加速度を検知する。そして、S
115,S117でトラッキング方向の加速度が第2の
基準値以下、フォーカス方向の加速度が第4の基準値以
下になるのを待って、S118で再生動作を再開する。
再生動作を再開する場合は、S119でトラッキングコ
イルまたはフォーカスコイルの電流を増加し、この駆動
電流の増加はS120で記憶部4に所定量のデータが記
憶されるまで行う。そして、記憶部4へのデータの記憶
が終了すると、S121で増加したコイルの電流を元に
戻し、S112で再生を完了したかどうかを判断する。
【0034】本実施形態においては、トラッキング方向
及びフォーカス方向の加速度が各々の第2、第4の基準
値以上になったときにトラック飛びやフォーカス外れを
予知し、トラッキングコイル、フォーカスコイルの電流
を増加するので、外部振動に対する光学ヘッド部の保持
力が強くなり、トラック飛びやフォーカス外れを未然に
防止することができる。また、外部振動によって記録ま
たは再生動作を中断した後、記録、再生動作を再開する
場合、トラッキングコイルやフォーカスコイルの電流を
増加するので、外部振動によるトラック飛びやフォーカ
ス外れの後の光学ヘッド部の保持力を強めることがで
き、外部振動による誤動作を未然に防止することができ
る。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図8は第3の実施形態の構成を示した図であ
る。図8では図19の従来装置と同一部分と同一符号を
付して説明を省略する。図8において、トラック飛び検
出部18は前述のようにTE信号が基準レベル以上にな
ったときにトラック飛びを検出する回路である。また、
本実施形態では、加速度の代わりに動きベクトルによっ
て外部振動を検知している。測距部26及び動きベクト
ル検知部27はこの動きベクトルの検知に用いられ、測
距部26は撮影画面を複数の領域に分割してそれぞれの
領域について距離の測定を行い、動きベクトル検知部2
7は測距部26の測距領域に対応した複数の領域のうち
最も遠い領域で1フィールド前の画像データと比較して
動きベクトルを検知する。また、トラック飛び予知部2
8、フォーカス外れ予知部29は各々図1のトラック飛
び予知部22、フォーカス外れ予知部25に対応してい
る。トラック飛び予知部28は動きベクトル検知部27
の出力を第2の基準値と比較し、フォーカス飛び予知部
28は第4の基準値と比較してそれぞれ比較結果を制御
部19に出力する。第2及び第4の基準値は各々第1の
実施形態の第2、第4の基準値に対応している。
【0036】図9に動きベクトルの検知動作を示してい
る。図9において、まず撮像素子1によって被写体像が
撮影される(S101)。撮影された被写体像はフィー
ルド周期毎に電気信号に変換され、変換された画像信号
はA/D変換器3でデジタル信号に変換され、メモリ制
御部5の制御によって記憶部4に記憶される(S10
2)。測距部26は図10のように撮影画像を複数の領
域に分割し、それぞれの領域について被写体像の距離を
測定する。また、制御部19は測距部26で分割された
領域に対応して画像データを複数の領域に分割し、それ
ぞれの領域ごとにコントラストの明瞭な対応点を抽出す
る(S103)。次いで、制御部19は測距部26の測
定結果をもとに最も遠い領域を選択し、動きベクトル検
知部27ではその領域の中で先に抽出した点において図
10のように1フィールド前の画像データと比較し(S
104)、この結果、撮影画像の遠い領域(背景)につ
いて動きベクトルの検知を行う(S105)。そして、
動きベクトル検知部27では動きベクトルを光学ヘッド
部9のトラッキング方向とフォーカス方向に分解し、ト
ラッキング方向とフォーカス方向の動きベクトルを算出
する。
【0037】図11は本実施形態の動作を示したフロー
チャートである。図11において、まず、制御部19は
カウンタCtr,Cfoをリセットする(S101)。
tr,C foは図5で用いたカウンタと同じものである。
次いで、トラック飛び検知部18でトラック飛びが発生
したかどうかを検知し(S102)、トラック飛びが発
生していなければ、動きベクトル検知部27で前述のよ
うな動作でトラッキング方向とフォーカス方向の動きベ
クトルを検知する(S103)。後の動作は図5と全く
同じであり、トラッキング方向の動きベクトルがトラッ
ク飛びの予知レベルである第2の基準値以下であれば、
S105でCtrを1つ減じ、トラック飛びの検知レベル
である第1の基準値及び第2の基準値を1段階減じる。
但し、Ctrが0の場合は、Ctrも第1、第2の基準値も
そのままとする。また、S106でフォーカス方向の動
きベクトルがフォーカス外れの予知レベルである第4の
基準値以下であれば、S107でカウンタCfoの値を1
減じ、第4の基準値を1段階減じる。但し、Cfoの値が
0のときは、Cfoも第4の基準値もそのままとする。こ
のようにトラック飛びもフォーカス外れも予知しなかっ
たときは、S108で記録(再生)動作を続行し、S1
09で記録(再生)を完了していなければ、S102か
らの処理を行う。
【0038】一方、S104でトラッキング方向の動き
ベクトルが第2の基準値以上になった場合は、図5と全
く同様にS110〜S113でトラッキングコイルの電
流を増加し、第1、第2の基準値を1段階増加し、Ctr
の値を1増加する。また、S114でCtrの値が3を越
えないように制限している。更に、S106でフォーカ
ス方向の動きベクトルが第4の基準値以上になった場合
は、S115〜S118でフォーカスコイルの電流を増
加し、第4の基準値を1段階増加し、Cfoの値を1増加
する。この場合も、S119でCfoの値を3以下に制限
している。また、S102でトラック飛びが検知された
場合は、S120で記録(再生)動作を中断し、S12
1,S122でトラッキング方向の動きベクトル、フォ
ーカス方向の動きベクトルが各々第2、第4の基準値以
下になるのを待って、記録(再生)動作を再開する。
【0039】本実施形態においては、撮影された画像デ
ータに基づいて動きベクトルを検知し、それをもとにト
ラック飛びやフォーカス外れを予知し、トラック飛びや
フォーカス外れの発生を予知したときは、トラッキング
コイルやフォーカスコイルの駆動電流を増加するので、
先の実施形態と全く同様に振動発生時に光学ヘッド部の
トラッキング方向、フォーカス方向の保持力を強めるこ
とができ、トラック飛びやフォーカス外れの発生を未然
に防止することができる。
【0040】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。本実施形態は図8の第3の実施形態と同様の構
成であり、トラック飛び検知部18、動きベクトル検知
部27を備えている。そして、トラック飛び検知部18
でトラック飛びを、動きベクトル検知部27でトラッキ
ング方向及びフォーカス方向の振動を検知し、動きベク
トル検知部27の出力に基づいてトラック飛びとフォー
カス外れの発生を予知する。図12に本実施形態の記録
動作、図13に再生動作を示している。なお、本実施形
態は、トラック飛びをトラック飛び検知部18で検知
し、外部振動を動きベクトル検知部27で検知する以外
は、図6、図7の第2の実施形態と同じであるので、簡
単に説明する。
【0041】まず、記録の場合は、図12のようにトラ
ック飛び検知部18によりトラック飛びの発生を検知し
(S101)、トラック飛びが発生していなければ、動
きベクトル検知部27で動きベクトルを検知する(S1
02)。ここで、S103においてトラッキング方向の
動きベクトルがトラック飛びの予知レベルである第2の
基準値以上であれば、制御部19はトラッキングコイル
の電流を所定量増加し(S104)、トラッキング方向
の保持力を強めるようにする。また、S105でフォー
カス方向の動きベクトルがフォーカス外れの予知レベル
である第4の基準値以上であれば、フォーカスコイルの
電流を所定量増加し(S106)、フォーカス方向の保
持力を強める。トラッキング方向、フォーカス方向とも
動きベクトルが予知レベル以下であれば、トラッキング
コイル、フォーカスコイルの電流が増加中であるかどう
かを判断し(S107)、増加中であれば、元に戻して
(S108)、記録動作を続行する(S109)。そし
て、すべての画像データの記録を完了したかどうかを判
断し(S110)、完了していなければS101からの
処理を行う。
【0042】一方、S101でトラック飛びが検知され
た場合は、記録動作を中断し(S111)、その後トラ
ッキング方向、フォーカス方向の動きベクトルが第2、
第4の基準値以下になるのを待って(S112,11
3)、記録動作を再開する(S114)。また、記録を
中断したときは撮影された画像データが記憶部4に記憶
されており、記録を再開する場合は、記憶部4のデータ
がすべて記録媒体7に記録されるまで、トラッキングコ
イル、フォーカスコイルの電流を増加する(S115,
S116)。そして、記憶部4のデータがすべて記録さ
れると電流を元に戻し(S117)、記録が完了したか
を判断する(S110)。
【0043】また、再生の場合は、図13に示すように
S101,S102の後、S103でトラッキング方向
の動きベクトルが第2の基準値以上であれば、S104
でトラッキングコイルの電流を増加し、S105でフォ
ーカス方向の動きベクトルが第4の基準値以上であれ
ば、S106でフォーカスコイルの電流を増加する。ト
ラッキング方向、フォーカス方向の動きベクトルが第
2、第4の基準値以下であれば、S109で再生動作を
続行し、S110で再生が完了していなければ、S10
1からの処理を行う。一方、S101でトラック飛びが
検知された場合は、S111で再生動作を中断し、その
後S112,S113でトラッキング方向、フォーカス
方向の動きベクトルが第2、第4の基準値以下になるの
を待って、再生動作を再開する(S114)。再生動作
を再開する場合は、記憶部4に所定量のデータが記憶さ
れるまでトラッキングコイル、フォーカスコイルの電流
を増加する(S115,S116)。
【0044】本実施形態においては、トラッキング方
向、フォーカス方向の動きベクトルに基づいてトラック
飛びやフォーカス外れの発生を予知し、トラック飛びや
フォーカス外れを予知したときはトラッキングコイル、
フォーカスコイルの電流を増加するので、先の実施形態
と同様にトラック飛びやフォーカス外れの発生を未然に
防止することができる。
【0045】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。図14は本実施形態の構成を示したブロック図
である。本実施形態では、トラッキングエラー信号の振
幅に基づいてトラック飛びの発生を予知する。即ち、パ
ルス変換部30でトラッキングエラー信号をトラック飛
び検知する第1の基準値よりも小さい第2の基準値と比
較してパルス化し、カウンタ31でそのパルス信号をカ
ウントする。振動が加わると、光学ヘッド部9が振動
し、トラッキングエラー信号の振幅が変動するので、所
定時間(例えば、1ms)内のパルス信号の数によって
トラック飛びの発生を予知することができる。図15に
パルス変換部30を示している。32はTE信号と第2
の基準値を比較してパルス化するコンパレータであり、
第2の基準値はV7(初期値)、V8,V9に3段階に
可変できる構成である。第2の基準値はV7,V8,V
9の順に大きくなる。また、トラック飛びの発生はトラ
ック飛び検知部18でTE信号と第1の基準値を比較し
て検知している。その他の構成は図1と同じである。
【0046】図16は本実施形態の動作を示したフロー
チャートである。図16において、まず制御部19はカ
ウンタCtrをリセットする(S101)。カウンタCtr
は図5、図11で用いたものと同じである。次いで、ト
ラック飛び検知部18でTE信号の振幅と所定の第1の
基準値を比較し(S102)、トラック飛びを検知す
る。TE信号の振幅が第1の基準値以下であれば、トラ
ック飛びは発生しないと判断し、S103へ進む。S1
03ではパルス変換部30でTE信号を第2の基準値
(このときは初期値)と比較してパルス化し、カウンタ
31でパルス信号を所定時間内でカウントする(S10
4)。制御部19はカウンタ31のカウント数と所定の
値(ここでは、10)を比較し(S105)、カウント
数が10以下であれば、振動は小さく、トラック飛びは
発生しないと判断し、S106でCtrを1減算し、第
1、第2の基準値を1段階減算する。第2の基準値はト
ラック飛びの発生を予知する基準レベルであり、図15
のように最初は初期値(V7)に設定されていて、この
第2の基準値を1段階低い値に設定する。但しCtrが0
のときは、Ctr、第1、第2の基準値はそのままとす
る。
【0047】このようにトラック飛びの発生がない場合
は、記録(再生)動作を続行し(S107)、その後、
記録(再生)を完了したかどうかを判断して(S10
8)、完了していなければS101からの処理を行う。
一方、S105でカウント数が10以上であれば、振動
が大きくトラック飛びの可能性があると判断し、S10
9へ進む。このトラック飛びの発生を予知したときの処
理は図5や図11と全く同じであり、S109でCtr
値が3以下であれば、トラッキングコイルの電流を増加
(S110)し、第1、第2の基準値を1段階増加し
(S111)、Ctrの値を1増加する(S112)。第
2の基準値を増加する場合は、V7をV8に切り換え
る。このようにトラッキングコイルの電流を増加するこ
とにより、トラッキング方向の保持力を強め、トラック
飛びの発生を未然に防止している。なお同様にS113
でCtrの値を3以下に制限している。
【0048】また、S102においてTE信号の振幅が
第1の基準値以上になった場合は、制御部19はトラッ
ク飛びが発生すると判断し、記録(再生)動作を中断す
る(S114)。次いで、S115〜S117でパルス
信号のカウント数が10以下になるのを待って、外部振
動が収まったらトラッキングコイルの電流を増加して
(S118)、記録(再生)動作を再開する。そして、
S108で記録(再生)を完了したかどうかを判断し、
完了していなければ引き続きS101からの処理を行
う。
【0049】本実施形態では、TE信号をパルス化し、
所定時間内のパルス信号のカウント数からトラック飛び
の発生を予知しているので、簡単にトラック飛びの発生
を予知することができる。また、トラック飛びの発生を
予知し、トラッキングコイルの駆動電流を増加するの
で、同様にトラック飛びの発生を未然に防止することが
できる。
【0050】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。本実施形態では、第5の実施形態と同様にパル
ス変換部30のパルス信号をカウントし、そのカウント
値によってトラック飛びの発生を予知する。また、トラ
ック飛びの発生はトラック飛び検知部18で検知してい
る。図17に本実施形態の記録動作、図18に再生動作
を示している。まず、記録の場合、図17のようにS1
01でトラック飛び検知部18によりTE信号と第1の
基準値を比較してトラック飛びを検知する。トラック飛
びが発生していなければ、パルス変換部30でTE信号
を第1の基準値よりも小さい第2の基準値と比較してパ
ルス化し(S102)、カウンタ31で所定時間内のパ
ルス信号をカウントする(S103)。
【0051】制御部19ではカウントされた値と所定の
値(ここでは10)を比較し(S104)、パルス信号
のカウント数が所定値以上であれば、トラック飛びの発
生を予知し、トラッキングコイルの電流を所定量増加す
る(S105)。また、パルス信号のカウント数が所定
値以下であれば、トラック飛びの発生はないと判断し、
トラッキングコイルの電流が増加中であるかどうかを判
断し(S106)、もし増加中であれば元に戻して(S
107)、記録動作を続行する(S108)。そして、
記録が完了したかを判断し(S109)、完了していな
ければS101からの処理を行う。
【0052】また、S101でトラック飛びが検知され
た場合は、制御部19は発光部9aの発光量を低下し、
変調部6の変調動作を停止して記録動作を中断する(S
110)。次いで、パルス変換部30でTE信号を第2
の基準値と比較してパルス化し(S111)、カウンタ
31でパルス信号をカウントし(S112)、制御部1
9はカウント数と所定の値を比較する(S113)。こ
のようにS111〜S113の処理を繰り返し行い、S
113でカウント数が10以下になると、制御部19は
トラッキングコイルの電流を所定量増加して(S11
4)、記録動作を再開する(S115)。記録を再開す
る場合は、記録中断時に記憶部4に記憶されていたデー
タを記録媒体7に記録し終わるまでトラッキングコイル
の電流を増加し(S116)、その後、電流を元に戻す
(S117)。そして、S109で記録を完了したかど
うかを判断し、記録を完了していなければ、S101か
らの処理を行う。
【0053】次に、再生の場合は、図18に示すように
基本的に記録動作の場合と同じであり、S104でカウ
ンタ31のパルス信号のカウント数が10以上であれ
ば、トラック飛びが発生すると判断して、S105でト
ラッキングコイルの電流を所定量増加する。また、パル
ス信号のカウント数が10以下であれば、S108で再
生動作を続行し、その後、S109で再生を完了したか
どうかを判断し、完了していなければS101からの処
理を行う。一方、S101でTE信号の振幅が第1の基
準値以上になったときは、トラック飛びが発生したと判
断し、S110で復調部10の復調動作を停止させて再
生動作を中断する。その後は、記録の場合と同じであ
り、S113でパルス信号のカウント数が10以下にな
るのを待って、S114,S115でトラッキングコイ
ルの電流を増加し、再生動作を再開する。
【0054】本実施形態においては、TE信号をパルス
化し、所定時間内のパルス信号のカウント数が所定値以
上になったらトラック飛びが発生すると判断してトラッ
キングコイルの電流を増加するので、光学ヘッド部の保
持力を強めることができ、トラック飛びの発生を未然に
防止することができる。なお、トラッキング制御は、前
述のように高周波の振動に対して弱く、低周波の振動に
対しては強いので、カウンタ31のカウント数が多い場
合は外部振動が高周波と判断して基準値を低く設定し、
カウント数が少ない場合は低周波振動であると判断して
基準値を高く設定するようにしてもよい。
【0055】また、図5、図11、図16の実施形態で
は、記録(再生)を再開する場合に単に振動が収まった
ら再開しているが、この再開の際に他の実施形態と同様
に記録時であれば、記憶部4のデータの記録が終了する
まで、再生時であれば記録媒体から読み出されたデータ
が記憶部に所定量記憶されるまで、トラッキングコイ
ル、フォーカスコイルの駆動電流を所定量増加させても
よい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
部振動に基づいてトラック飛びやフォーカス外れの発生
を予知し、トラック飛びやフォーカス外れの発生を予知
したときは、トラッキングコイル、フォーカスコイルの
電流を増加するので、光学ヘッド部の保持力を強めるこ
とが可能となり、トラック飛びの発生やフォーカス外れ
の発生を未然に防止することができる。従って、外部振
動が加わった場合、トラック飛びやフォーカス外れが発
生しにくくなるので、記録あるいは再生を中断したとき
のデータを記憶させるためのメモリの容量も小さくて済
み、またメモリの容量不足によるデータの欠落の発生も
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の第1の実施形態を
示したブロック図である。
【図2】図1の実施形態の光学ヘッド部を示した図であ
る。
【図3】図1の実施形態の光学ブロックを示した斜視図
である。
【図4】図1の実施形態の全体の動作及びその中の立ち
上げ動作を示したフローチャートである。
【図5】図1の実施形態の記録、再生動作を示したフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態の記録動作を示したフ
ローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態の再生動作を示したフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態を示したブロック図で
ある。
【図9】図8の実施形態の動きベクトル検出動作を示し
たフローチャートである。
【図10】動きベクトルを検出する方法を説明するため
の図である。
【図11】図8の実施形態の記録、再生動作を示したフ
ローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施形態の記録動作を示した
フローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施形態の再生動作を示した
フローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施形態を示したブロック図
である。
【図15】図14の実施形態のパルス変換部の回路図で
ある。
【図16】図14の実施形態の記録、再生動作を示した
フローチャートである。
【図17】本発明の第6の実施形態の記録動作を示した
フローチャートである。
【図18】本発明の第6の実施形態の再生動作を示した
フローチャートである。
【図19】従来例の情報記録再生装置を示したブロック
図である。
【符号の説明】
1 撮像素子 4 記憶部 7 記録媒体 9 光学ヘッド部 9a 発光部 9b 対物レンズ 9f フォーカスコイル 9g トラッキングコイル 14 トラックサーボ部 15 フォーカスサーボ部 18 トラック飛び検知部 19 制御部 20 第1の加速度検出部 21 トラク飛び検知部 22 トラック飛び予知部 23 第2の加速度検出部 24 フォーカス外れ検知部 25 フォーカス外れ予知部 27 動きベクトル検知部 30 パルス変換部 31 カウンタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から射出された光ビームを記録媒体
    上に収束する対物レンズと、前記対物レンズをトラッキ
    ング方向に駆動する駆動手段とを備え、トラッキングエ
    ラー信号に応じて前記駆動手段を制御し、光ビームがト
    ラックに追従するようにトラッキング制御を行いながら
    記録媒体上に情報を記録し、あるいは記録情報を再生す
    る情報記録再生装置において、外部振動を検知する手段
    と、検知された振動に基づいてトラック飛びの発生を予
    知する手段と、前記予知手段でトラック飛びの発生を予
    知したときに前記駆動手段の駆動電流を増加する手段と
    を有することを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録再生装置にお
    いて、前記振動検知手段は、前記対物レンズを含む光学
    ヘッド部のトラッキング方向の加速度を検知する加速度
    検知手段からなることを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の情報記録再生装置にお
    いて、前記振動検知手段は、撮影された画像データに基
    づいて動きベクトルを検知し、トラッキング方向の動き
    ベクトルを出力する動きベクトル検知手段からなること
    を特徴とする情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の情報記録再生装置にお
    いて、前記振動検知手段は、トラッキングエラー信号を
    所定の基準値と比較してパルス化する手段と、パルス化
    された信号を所定時間内でカウントする手段とからなる
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 光源から射出された光ビームを記録媒体
    上に収束する対物レンズと、前記対物レンズをフォーカ
    ス方向に駆動する駆動手段とを備え、フォーカスエラー
    信号に応じて前記駆動手段を制御し、光ビームが記録媒
    体面に合焦するようにフォーカス制御を行いながら記録
    媒体上に情報を記録し、あるいは記録情報を再生する情
    報記録再生装置において、外部振動を検知する手段と、
    検知された振動に基づいてフォーカス外れの発生を予知
    する手段と、前記予知手段でフォーカス外れの発生を予
    知したときに前記駆動手段の駆動電流を増加する手段と
    を有することを特徴とする情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の情報記録再生装置にお
    いて、前記振動検知手段は、前記対物レンズを含む光学
    ヘッド部のフォーカス方向の加速度を検知する加速度検
    知手段からなることを特徴とする情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の情報記録再生装置にお
    いて、前記振動検知手段は、撮影された画像データに基
    づいて動きベクトルを検知し、フォーカス方向の動きベ
    クトルを出力する動きベクトル検知手段からなることを
    特徴とする情報記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531198A (ja) * 2004-04-02 2007-11-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 複数層光ディスクへの書き込み方法及び装置

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