JPH1082766A - 超音波探傷装置及び欠陥識別支援装置 - Google Patents

超音波探傷装置及び欠陥識別支援装置

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JPH1082766A
JPH1082766A JP9192376A JP19237697A JPH1082766A JP H1082766 A JPH1082766 A JP H1082766A JP 9192376 A JP9192376 A JP 9192376A JP 19237697 A JP19237697 A JP 19237697A JP H1082766 A JPH1082766 A JP H1082766A
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】欠陥検査の精度を高めると共に、データ処理の
時間を短くする。 【解決手段】被検査物3からの反射エコーに対応する位
置の不連続部を同一面に投影し、同一面上で不連続部が
連続する範囲をセルとして作成するセル作成手段21、
作成されたセルの分布から欠陥が存在すると判断される
欠陥存在エリアを設定する欠陥存在エリア設定手段2
2、欠陥存在エリア内の不連続部に対応する反射エコー
が欠陥エコーか否かを識別する欠陥エコー識別手段2
3、欠陥存在エリア及び欠陥エコーを表示する表示手段
24、欠陥存在エリア設定手段22及び欠陥エコー識別
手段23の出力を補正する補正手段25を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管などの溶接部
の欠陥検査に好適な超音波探傷装置及び欠陥識別支援装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば配管の溶接部の検査はX線
透過試験によって行われることが多かった。X線透過試
験は、試験結果と溶接部の強度との関係に基づいて作成
された基準が、長期間に渡り構造物の安全性を保証して
きた実績があり、また検査結果をフィルムとして残せる
という記録性があり、これによって、溶接部の検査に多
用されていたのである。
【0003】一方、溶接部の欠陥検査において、超音波
探傷検査は事業者が必要に応じて行う自主的な検査と位
置ずけられていたが、最近は手動又は自動の探触子を備
えた超音波探傷装置が開発され、多くの実用化例が紹介
されている。更に、これらの超音波探傷装置には、検査
結果を記録できるようにしたものもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超音波
探傷装置においては、欠陥検査の精度を上げるためには
採取するデータの数を多くしなければならず、そうする
とデータ処理に長時間を要するという問題があった。反
対にデータ処理時間を短くするためには、データ数を少
なくしなければならなくなり、この場合には検査精度が
低下してしまうという問題があった。したがって、従来
の超音波探傷装置は溶接部などの欠陥検査に対して実用
的でなかった。
【0005】本発明の目的は、このような問題点を解決
することにあり、欠陥検査の精度が高くしかもデータ処
理の時間を短くすることが可能な超音波探傷装置及び欠
陥識別支援装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は超音波探傷装置
及び欠陥識別支援装置であり、前述の技術的課題を解決
するために以下のように構成されている。すなわち、本
発明の超音波探傷装置は、被検査物に超音波を入射し、
前記被検査物の不連続部で反射された前記超音波の反射
エコーを検出する超音波検出手段と、前記超音波検出手
段を前記被検査物の欠陥検査範囲に沿って少なくとも2
種類のピッチで移動させる走査手段と、前記反射エコー
に対応する位置の前記不連続部を同一面に投影し、前記
同一面上で前記不連続部が連続する範囲をセルとして作
成するセル作成手段と、前記セル作成手段で作成された
前記セルの分布から前記被検査物の欠陥が存在する可能
性があると判断される欠陥存在エリアを設定する欠陥存
在エリア設定手段と、前記欠陥存在エリア内の前記不連
続部に対応する前記反射エコーが欠陥エコーであるか否
かを識別する欠陥エコー識別手段と、前記欠陥存在エリ
ア設定手段及び前記欠陥エコー識別手段の出力を表示す
る表示手段と、前記欠陥存在エリア設定手段及び前記欠
陥エコー識別手段の出力を補正する補正手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明の欠陥識別支援装置は、被検
査物に超音波を入射し、前記被検査物の不連続部で反射
された前記超音波の反射エコーを検出する超音波検出手
段の出力を用いて前記被検査物の欠陥を判別する欠陥識
別支援装置であって、前記反射エコーに対応する前記不
連続部を同一面に投影し、前記同一面上で前記不連続部
が連続する範囲をセルとして作成するセル作成手段と、
前記セル作成手段で作成された前記セルの分布から前記
被検査物の欠陥が存在する可能性があると判断される欠
陥存在エリアを設定する欠陥存在エリア設定手段と、前
記欠陥存在エリア内の前記不連続部に対応する前記反射
エコーが欠陥エコーであるか否かを識別する欠陥エコー
識別手段と、前記欠陥存在エリア設定手段及び前記欠陥
エコー識別手段の出力を表示する表示手段と、前記欠陥
存在エリア設定手段及び前記欠陥エコー識別手段の出力
を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。 (本発明における付加的構成)本発明の超音波探傷装置
は、前述した必須の構成要素からなるが、これらの構成
要素に加えて以下の構成要素を加える場合にも成立す
る。その構成要素とは、前記欠陥エコー識別手段で識別
された前記欠陥エコーに対応する欠陥を所定の基準に基
づいて分類する欠陥分類手段と、前記欠陥分類手段の分
類結果を出力する出力手段とを備えることである。ま
た、少なくとも前記セル作成手段の出力、前記欠陥エリ
ア設定手段の出力、前記欠陥エコー識別手段の出力又は
前記欠陥分類手段の出力を記憶する記憶手段を備えるこ
とができ、前記被検査物は配管の溶接部とすることがで
きる。更に、前記セル作成手段は、前記反射エコーのう
ちエネルギーが高い方から所定順位までの反射エコーを
用いることができ、また、前記被検査物の欠陥検査範囲
を所定の大きさのブロックに分割し、前記ブロック内の
前記不連続部を前記同一面に投影することによって前記
セルを作成することができ、前記超音波検出手段のサン
プリング周波数は、50MHz〜300MHzとするこ
とができる。
【0008】また、本発明の欠陥識別支援装置は、前述
した必須の構成要素からなるが、これらの構成要素に加
えて以下の構成要素を加える場合にも成立する。その構
成要素とは、前記欠陥エコー識別手段で識別された前記
欠陥を所定の基準に基づいて分類する欠陥分類手段と、
前記欠陥分類手段の分類結果を出力する出力手段とを備
えることができ、少なくとも前記セル作成手段の出力、
前記欠陥エリア設定手段の出力、前記欠陥エコー識別手
段の出力又は前記欠陥分類手段の出力を記憶する記憶手
段を備えることができる。更に、前記セル作成手段は、
前記反射エコーのうちエネルギーが高い方から所定順位
までの反射エコーを用いることができ、また、前記被検
査物の欠陥検査範囲を所定の大きさのブロックに分割
し、前記ブロック内の前記不連続部を前記同一面に投影
することによって前記セルを作成することができる。
【0009】本発明の超音波探傷装置においては、超音
波検出手段で検出された不連続部をセル作成手段で同一
面に投影し、この同一面上で不連続部が連続する範囲を
セルとして作成し、このセルの分布状態から欠陥存在エ
リアを設定し、更にこの欠陥存在エリア内の不連続部か
ら反射された反射エコーが欠陥エコーか否かを判別する
ことにより欠陥を検出するので、欠陥を自動的にしかも
高精度で検出することができ、また、データ処理時間を
短縮することができる。
【0010】また、本発明の欠陥識別支援装置において
は、超音波検出手段から入力された反射エコーを用いて
欠陥識別する際に、セル作成手段、欠陥存在エリア設定
手段及び欠陥エコー識別手段によって反射エコーのデー
タ処理を自動的に行うので、入力データが多くても欠陥
識別を短時間にしかも高精度で行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る超音波探傷装
置及び欠陥識別支援装置を図示の実施の形態について詳
細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る超音波探傷装置1の
機能ブロックを示す。この超音波探傷装置1は、被検査
物である例えば配管2の溶接部3の内外に存在する空
間、異物、融合不良など正規の材質と異なる不連続部3
1(図2)を検出する超音波検出手段11と、この超音
波検出手段11を溶接部3に沿って移動させる走査手段
12と、走査手段12を制御する制御手段13とを備え
ている。
【0013】また、この超音波探傷装置1は、超音波検
出手段11で検出された不連続部31が欠陥であるか否
かを判別する欠陥識別支援装置14と、欠陥識別支援装
置14で判別された欠陥を所定の基準によって分類する
欠陥分類手段15と、欠陥分類手段15の分類結果を出
力する出力手段16と、欠陥識別支援装置14及び欠陥
分類手段15における処理データを記憶する記憶手段1
7とを備えている。
【0014】超音波検出手段11は、不連続部31にお
ける音速がその周囲の正常な材質における音速と異なる
ことを利用したもので、溶接部3に超音波を入射して不
連続部31から反射してきた反射エコーを検出する。こ
の反射エコーを、別の手段で分析することにより、不連
続部31の位置を識別することができる。この超音波検
出手段11は、従来の超音波探傷装置で使用していたも
のを使用することができるので、ここでは詳細な説明を
省略する。
【0015】走査部12は、溶接部3の溶接施工時に溶
接棒の移動に用いたレール4を利用して、超音波検出手
段11を溶接部3に沿って移動させる。制御手段13
は、走査部12の例えばモータなどの駆動手段(図示せ
ず)を制御して、超音波検出手段11を配管2の軸心方
向及び円周方向に少なくとも2種類のピッチで間欠的に
走行させることができる。
【0016】欠陥識別支援装置14は、セル作成手段2
1と、欠陥存在エリア設定手段22と、欠陥エコー識別
手段23と、表示手段24と、補正手段25とを備えて
いる。セル作成手段21では、図2に示すように超音波
検出手段11で検出された位置の不連続部31を同一
面、例えば溶接部3の表面32に投影する。
【0017】なお、セル作成手段21では、図3に示す
ように欠陥検査範囲120を所定の大きさ、例えば一辺
が1mmの大きさの立方体のブロック121に分割し、
各ブロック121内で検出された不連続部31、すなわ
ち反射エコーの大きさを記録する。この反射エコーは、
各ブロック121に対して探傷方向、直射反射の合計4
種類記録される。欠陥検査範囲120は、溶接によって
欠陥が発生する可能性のある熱影響部を適宜指定するこ
とができる。
【0018】このようにして、不連続部31を表面32
に投影した後、図4に示すようにこの表面32上で不連
続部31が連続する範囲をセル33a〜33fとして作
成する。すなわち、溶接部3の不連続部31は3次元方
向に複数存在するが、これを2次元方向、本例では溶接
部3の表面32上に投影したとき、表面32上で不連続
部31の連続する範囲がセル33a〜33fとなる。
【0019】欠陥存在エリア設定手段22は、図4に示
すようにセル33a〜33fの分布に基づいて、次に説
明する方法で欠陥が存在する可能性が有ると判断される
欠陥存在エリア34a、34bを設定する。すなわち、
この欠陥存在エリア設定手段22では、不連続部31か
らの反射エコーを規定の検出レベル、例えば−6dBで
カットする。次に、残された反射エコーに対する超音波
の入射方向と反射位置とを分析し、欠陥である可能性が
認められる範囲を欠陥存在エリア34a、34bとす
る。
【0020】欠陥エコー識別手段23では、次に説明す
るように欠陥存在エリア34a、34b内のセル33a
〜33gが欠陥エコーかそれとも形状エコーかを識別す
る。すなわち、この欠陥エコー識別手段23では、ま
ず、図5に示すように探傷時の探触子11のビードに対
する接近限界距離a、b、標準ビード幅C、探傷板厚D
及び探触子11の最近接位置における超音波35、37
の入射角θとに基づいて、次のようにして欠陥探傷断面
の設定及びそのエリア分けを行う。
【0021】欠陥探傷断面の設定においては、先ずセル
表示範囲X1,X2の内側に溶接ビード3の中心軸線4
1からA方向及びB方向に所定の距離だけ離れた位置に
中心軸線41と平行な直線42、43を引き、中心軸線
41と直線42、43との間を欠陥抽出範囲Y1,Y2
とする。この欠陥抽出範囲Y1,Y2は、溶接ビード3
と溶接による熱影響部とを含めたものであり、欠陥発生
の可能性があると考えられる必要最小限の範囲である。
【0022】次に、欠陥抽出範囲Y1,Y2の断面内
に、配管2の裏面から距離Lだけ離れた直線44と、溶
接ビード3の中心軸線41からA方向又はB方向に所定
の距離Z1,2だけ離れた直線45、46と、配管2の
上面を結ぶ直線47とを引く。これらの距離L,Z1,
Z2は、予め実験によって溶接方法及び配管2の肉厚を
変えて最適な値を設定し、これをデータベース化してお
き、実際の溶接時に溶接方法及び配管2の肉厚に応じて
データベースから最も効果的な数値を選定するようにな
っている。直線36は、配管2の裏面に相当する。
【0023】この後、図6に示すように直線42、4
7、46、36で囲まれる範囲を3個のエリアH1,M
1,L1に分割する。エリアH1は直線35、46、4
7で囲まれる範囲、エリアM1は直線46、35、4
7、42、44で囲まれる範囲、エリアL1は直線4
6、44、42、36で囲まれる範囲である。
【0024】同様に直線45、47、43、36で囲ま
れる範囲を3個のエリアH2,M2,L2に分割する。
ここで、エリアH2は直線47、45、37で囲まれる
範囲、エリアM2は直線45、37、47、43、44
で囲まれる範囲、エリアL2は直線45、44、43、
36で囲まれる範囲である。
【0025】次に、各エリアH1,H2,M1,M2,
L1,L2毎に検出された反射エコーが欠陥エコーかそ
れとも形状エコーかを識別する。この場合は、先ず検出
された反射エコーを次のようにして4グループに分けす
る。すなわち、このグループ分けは、図7に示すように
超音波35、37の入射方向と、入射された超音波3
5、37の反射条件との組み合わせによって行うもの
で、本例では入射方向として溶接部3の図中左側のA方
向と、図中右側のB方向とに分ける。また、反射条件と
しては、直射と一回反射とに分ける。直射とは、超音波
検出手段11から入射された超音波35、37が配管2
の裏面36で反射せず不連続部31に直接入射された場
合(図中の実線)である。
【0026】一回反射とは、超音波検出手段11から入
射された超音波35、37が裏面36で一回反射して不
連続部31に入射された場合(図中の破線)である。す
なわち、ここでは、検出された反射エコーがA方向から
直射された超音波35(実線)によるもの、A方向から
一回反射された超音波35(破線)によるもの、B方向
から直射された超音波37(実線)によるもの、B方向
から一回反射された超音波37(破線)によるものの合
計4グループに分けられる。
【0027】次に、グループ分けされた反射エコーから
所定レベル以下の反射エコー、すなわち、ノイズによる
と思われる反射エコーを識別する。ここで用いられるノ
イズフィルターの一例を図8に示す。このノイズフィル
ター130は、欠陥からのエコー以外のエコー及び判定
上無視できるエコーを取り除くものであり、例えばA方
向の直射エコーが入力すると(ステップ131)、この
エコーをフィルターエコーレベルによって識別する(ス
テップ132)。ここでは、所定値以下のものと所定値
を越えるものとを区別する。
【0028】次に、所定値を越えるエコーのグループ化
処理を行う(ステップ133)。ここでは、セル画像の
集合である3次元データより検出レベル(規格で決まっ
ている)でのデータの繋がり及び切れ目を読みとり、1
つのエコーの範囲を求めている。なお、ここではまだ4
種類の3次元データでそれぞれ行っている。この4種類
の結果を合成して判定処理を行うのは、後述のステップ
140である。
【0029】ステップ133でグループ化処理を行った
後、フィルターサイズによる識別を行う(ステップ13
4)。ここでは、ステップ133でグループ化処理をし
た結果、極めて小さいサイズのグループになった場合
は、そのグループは欠陥よりのエコーから作られたもの
ではなく、ノイズである可能性が大きく、また、サイズ
が小さいため判定に影響を与えないので、欠陥から区別
する。また、グループ化処理で1グループになったもの
が何個のデータによって形成されているかを求めて処理
を行う。
【0030】次に、各グループの最大エコー位置を検出
し(ステップ135)、続いて最大エコー位置分類処理
を行う(ステップ136)。ここでは、各グループの最
大エコー位置を求め、その位置が上述の6個のエリアH
1,H2,M1,M2,L1,L2のどこにあるか求め
る。グループ内に最大エコーが2点あった場合には、グ
ループの中心に近い方を採用する。そして、次に各グル
ープの最大反射エコーをまとめて(ステップ137)、
各グループの最大反射エコーをその位置によって欠陥か
否かを識別する(ステップ138)。
【0031】次に、各グループの最大反射エコーをデー
タベースに記憶されている識別基準に照合してこれが欠
陥エコーであるか否かを識別する(ステップ139)。
この識別基準は実験によって得られるもので、上述の6
個のエリアH1,H2,M1,M2,L1,L2毎にそ
れぞれ別個に規定することができる。
【0032】すなわち、この識別基準は、図7に示すよ
うに、例えばM2エリアについて説明すると、A方向か
ら入射された超音波35の不連続部31aによる一回反
射(破線)グループによる最大反射エコーが、B方向か
ら入射された超音波37の直射(実線)グループ、又は
一回反射(破線)グループによる最大反射エコーとして
検出されている場合には、これを欠陥エコーとし、この
欠陥エコーに対応する不連続部31aは欠陥であると規
定する。
【0033】これに対して、A方向の一回反射グループ
では最大反射エコーとして検出されても、B方向からの
直射グループ又は一回反射グループでは反射エコーとし
て検出されていない場合には、この反射エコーは形状エ
コーであり欠陥エコーではない、すなわち、ここで検出
された不連続部31aは欠陥ではないと規定する。
【0034】上述の識別基準は、M2エリアについては
妥当であるが、例えば反対側のM1エリアでは異なる結
果となる。つまり、M1エリアの不連続部31bは、A
方向からの一回反射グループで最大反射エコーが検出さ
れ、B方向からの直射グループ又は一回反射グループで
は最大反射エコーが検出されないが、不連続部31bは
欠陥なのでこの場合には欠陥エコーであると識別しなけ
ればならない。したがって、M1エリアの識別基準はM
2エリアの識別基準とは異なることになる。他のエリア
についても同様なので、上述のように各エリア毎に識別
基準を設定するのである。この欠陥エコー識別処理は、
欠陥存在エリア34a、34b内の全てのセル33a〜
33gについて行われる。
【0035】ステップ139で識別基準との比較により
欠陥識別が行われた後、グループ化処理が行われる(ス
テップ140)。ここでは、ステップ138で欠陥であ
ると識別されたグループの4種類のデータを1つのグル
ープ群として最大エコー高さ、グループの領域を求め
る。次に、最終エコーレベル、寸法による識別処理を行
う(ステップ141)。ここでは、規格で書かれている
レベルまで感度を落としたときにグループの領域より平
面上の寸法を求める。そして、これを規格と比較して最
終的に欠陥か否かを判定する。精度良く欠陥を識別する
ため、規定の感度より高い感度で探傷及び処理を行うこ
ともできる。この処理は技術者が行う。最後に欠陥以外
の反射エコーを欠陥と区別する(ステップ142)。
【0036】なお、上述の説明はA方向の直射エコーに
ついてのものであるが、これ以外のA方向の1回反射エ
コー、B方向の直射エコー、B方向の1回反射エコーに
ついても同様であり、その説明は省略する。
【0037】図1において、表示手段24はセル作成手
段21の出力、欠陥存在エリア設定手段22の出力又は
欠陥エコー識別手段23の出力のうち、任意のものを同
時に又は別々に表示する。この出力手段24としては、
CRT(陰極線管)やLCD(液晶ディスプレイ)など
を使用することができる。
【0038】補正手段25は、セル作成手段21、欠陥
存在エリア設定手段22又は欠陥エコー識別手段23の
出力を補正するためのもので、例えばキーボードやマウ
スなどを使用することができる。補正手段25の操作
は、検査技術者が表示手段24を見ながら行うことがで
きる。
【0039】分類手段15は、欠陥識別支援装置14の
欠陥エコー識別手段23から出力された欠陥を、所定の
基準によって分類する。出力手段16は分類手段15の
欠陥分類を出力するもので、プリンタなどを使用するこ
とができる。記憶手段17は、少なくともセル作成手段
21、欠陥存在エリア設定手段22、欠陥エコー識別手
段23又は分類手段15の出力を記憶するもので、これ
らの出力を全て記憶することもできる。
【0040】上述のように、この超音波探傷装置1及び
欠陥識別支援装置14では、欠陥の可能性がある全ての
不連続部31を削除することなくグループ分けを行い、
更に欠陥探傷範囲Y1,Y2を6個のエリアH1,H
2,M1,M2,L1,L2に分け、各エリアにおいて
A方向及びB方向の2方向における直射及び一回反射の
合計4グループの反射エコーを検出し、各反射エコーを
識別基準と照合することによって欠陥エコーを検出する
ので、データ処理を自動的に行うことができ、欠陥を短
時間で正確に検出することができる。
【0041】また、セル、欠陥存在エリア、欠陥エコー
を表示し、これを検査技術者が見て補正の要否を判断す
ると共に、補正が必要な場合は補正データを入力して補
正することができるので、システムとしての柔軟性を高
めて信頼性を上げることができる。更に、処理されたデ
ータを記録手段17に記録できるので、データの再現性
に優れている。
【0042】図9は、この超音波探傷装置1の構成を示
す。この超音波探傷装置1は、全体の制御及びデータ処
理を行う超音波探傷制御ユニット51と、超音波の送受
信を行う超音波パルサーレシーバユニット52と、探触
子を制御するスキャナー制御ユニット53と、探触子で
あるスキャナー54とを備えている。
【0043】超音波探傷制御ユニット51は、各部の制
御及びデータ処理を行うCPU61と、各部の動作タイ
ミングを管理するタイミング回路62と、A/D変換器
63と、モニター64と、検出データを記憶するハード
ディスク65と、波形保存用のPD66と、データ入力
用のキーボード67及びマウス68とを備えている。
【0044】CPU61は、上述のセル作成手段21、
欠陥エリア設定手段22、欠陥エコー識別手段23、分
類手段15として機能する。また、モニター64は表示
手段24として機能し、ハードディスク65及びPD6
6は記憶手段17として機能する。キーボード67及び
マウス68は、補正手段25として機能する。超音波パ
ルサーレシーバユニット52は、4chメインアンプ7
1と、2chメインアンプ72と、6chリモートパル
サーレシーバ73とを備えている。
【0045】スキャナー制御ユニット53は、探触子走
査コントローラ75と、位置信号出力用のI/F76
と、走査制御用のCPU77と、制御ソフト格納用のR
OM78とを備えている。探触子走査コントローラ7
5、CPU77及びROM78は、上述の制御手段13
として機能する。
【0046】スキャナー54は、探触子走査機構部81
と、探傷用探触子82と、音異方性測定用探触子83
と、ビード位置検出部84とを備えている。探触子走査
機構部81は上述の走査手段12として機能し、探傷用
探触子82、音異方性測定用探触子83及びビード位置
検出部84をレール4(図1)に沿って移動させる。
【0047】探傷用探触子82は、溶接部3に超音波を
入射してその反射エコーを検出する。また、ビード位置
検出部84は、溶接部3の位置を検出する。このビード
位置検出部84の検出結果に基づいて、探触子走査機構
部81が制御される。探傷用探触子82及び音異方性測
定用探触子83は、上述の超音波検出手段11として機
能する。表1は、上述の各部の仕様を示す。
【0048】次に、この超音波探傷装置1による欠陥探
傷処理の一例について、図10以下を参照して詳細に説
明する。図10は、超音波探傷装置1による欠陥探傷処
理100の手順を示す。この欠陥探傷処理100におい
ては、まず、溶接部3の一次探傷が行われる(ステップ
101)。
【0049】この一次探傷では、図11に示すようにス
キャナー54(図9)の探傷用探触子82と音異方性測
定用探触子83が比較的粗いピッチ、例えば配管2の軸
心方向に5mmピッチの往復移動で走査されると共に、
円周方向に5mmピッチで走査され、データ収録点85
において反射エコーが検出される。なお、探傷用探触子
82と音異方性測定用探触子83は、所定の間隔を保持
して走査される。ビード位置検出部84は、配管2の円
周方向にのみ走査される。
【0050】次に、超音波制御ユニット51(図9)の
CPU61において、検出された反射エコーに対応する
不連続部31が同一面に投影されてセル33a〜33g
(図4)が作成され(ステップ102)、続いて欠陥存
在エリア34a、34bが設定される(ステップ10
3)。セル33a〜33g、及び欠陥存在エリア34
a、34bはモニター64(図9)に表示される。
【0051】次に、モニター64に表示された欠陥存在
エリア34a、34bを補正する必要が有るか否かが、
検査技術者によって判断される(ステップ104)。こ
こで、補正する必要があると判断された場合は、次にキ
ーボード67(図9)又はマウス68から補正データが
入力されて、欠陥存在エリア34a、34bが補正され
る(ステップ105)。
【0052】次に、二次探傷が行われる(ステップ10
6)。この二次探傷は、図4に示すように欠陥存在エリ
ア34a、34b及びその両側の所定の範囲W内の反射
エコーを更に細かく検出するもので、スキャナー54の
探傷用探触子82及び異方性測定用探触子83を一次探
傷より細かいピッチ、例えば配管2の軸心方向及び円周
方向に1mmピッチで走査して反射エコーを検出する。
【0053】
【表1】 次に、図12に示すように検出された反射エコーに対応
する不連続部31のセル40a〜40gを作成する(ス
テップ107)。続いて、セル40a〜40g内の反射
エコーが欠陥エコーか否かの識別が行われる(ステップ
108)。セル40a〜40gはモニター64に表示さ
れ、例えばセル40bが欠陥エコーの場合はこれが例え
ば色分けなどによって識別される。
【0054】次に、モニター64に表示された欠陥エコ
ー40bを補正する必要が有るか否かを検査技術者が判
断し(ステップ109)、補正する必要があると判断し
た場合はキーボード67又はマウス68から補正データ
を入力して補正する(ステップ110)。次に、この欠
陥エコーが所定の基準によって等級分類され(ステップ
111)、その分類結果がプリントアウトされて(ステ
ップ112)、この欠陥探傷処理100が終了する。
【0055】この欠陥探傷処理100では、一次探傷
(ステップ101)によって欠陥存在エリア34a、3
4bを設定(ステップ103)し、この欠陥存在エリア
34a、34bより所定の範囲2Wだけ広い部分を二次
探傷(ステップ106)することによって欠陥エコーを
識別している(ステップ108)ので、最初から細かい
ピッチで探傷する場合に比べて、探傷時間を大幅に短縮
することができる。
【0056】なお、上述の実施形態では粗いピッチで一
次探傷を行い、細かいピッチで二次探傷を行う場合につ
いて説明したが、初めから細かいピッチで探傷すること
もできる。また、探傷用探触子82で検出された反射エ
コーは、その一部をデータ処理に用いることによってデ
ータ処理時間を短縮することができる。
【0057】例えば、図13(A)に示すように横軸に
時間、縦軸に反射エコーの高さを取った場合、例えば5
MHzの超音波周波数で100MHzサンプリングする
場合には、超音波1波内の検出データは20個となる。
この20個のデータを10データ毎の最高値を検出し、
反射エコーの波形を形成すると、同図(B)に示すよう
にデータ処理に使用するデータ数は100MHzでサン
プリングされた場合の10%になり、データ処理時間を
大幅に短縮することができる。この場合、超音波探傷で
最も重要なエコー高さは変化せず正確にとらえることが
できる。また、時間軸上の位置の変化はきわめて微少で
あり、探傷結果への影響はない。
【0058】また、使用するデータは最大高さだけでな
く、最大値から所定の順位までの複数のデータを使用す
ることもできる。ここで抽出された最大波高によって形
成された反射エコーは、記録されて残される。
【0059】なお、5MHzの超音波周波数では、デー
タ収集のサンプリング周波数と、データ処理の精度及び
データ処理に要する時間を測定した結果、図14に示す
ような結果が得られた。この結果から分かるように、サ
ンプリング周波数が小さいほど転送時間が早くなるが、
データ精度が低下する。逆に、サンプリング周波数が大
きいほど転送時間が遅くなり、テータ精度が高くなる。
【0060】そして、データ転送速度とデータ精度の両
方を実用可能程度にするためには、データ収集のサンプ
リング周波数を50MHz〜300MHzに選定するの
が良く、特に100MHz〜300MHzが好ましい。
この方法では、抽出周波数を下げても最大エコーをもら
すことはないが、位置精度を良好にするため抽出周波数
を5MHz以上とする必要があり、特に10MHz以上
が好ましい。2MHzの超音波周波数では抽出周波数も
下げることができる。
【0061】また、上述の実施形態では、本発明を配管
の溶接部の検査に適用した場合について説明したが、本
発明は各種の材料の溶接部の検査に適用することができ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波探
傷装置及び欠陥識別支援装置によれば、セル作成手段で
反射エコーに対応した不連続部を同一面に投影してこの
面上で不連続部が連続する部分をセルとして作成し、欠
陥存在エリア設定手段でセルの分布から被検査物の欠陥
が存在する可能性があると判断される欠陥存在エリアを
設定し、欠陥エコー識別手段で欠陥存在エリア内の不連
続部に対応する反射エコーが欠陥エコーであるか否かを
識別することにより欠陥識別を行うので、欠陥識別処理
を自動的に行うことができ、これによって、欠陥識別を
正確にしかも短時間で行うことができる。
【0063】また、欠陥存在エリア設定手段及び前記欠
陥エコー識別手段の出力を表示すると共に、欠陥存在エ
リア設定手段及び欠陥エコー識別手段の出力を補正する
補正手段とを備えたので、例えば溶接検査の資格を保有
する検査技術者がデータを見て補正することが可能であ
り、検査結果の信頼性が向上する。
【0064】更に、検出された欠陥を欠陥分類手段で分
類しこれを出力手段で出力すると共に、少なくともセル
作成手段の出力、欠陥エリア設定手段の出力、欠陥エコ
ー識別手段の出力又は欠陥分類手段の出力を記憶手段に
記憶するので、データの記録性及び再現性が向上する。
セル作成手段は、反射エコーのうちエネルギーが高い方
から所定順位までの反射エコーを用いるので、処理すべ
きデータ数を低減でき、これによって、データ処理に要
する時間を更に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波探傷装置の機能ブロックを
示す図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】セル作成用のブロックを示す図である。
【図4】セルの分布状態を示す図である。
【図5】欠陥探傷範囲のエリア分けの方法を示す図であ
る。
【図6】欠陥探傷範囲のエリアを示す図である。
【図7】超音波の入射方向及び反射条件を示す図であ
る。
【図8】ノイズフィルターを示す図である。
【図9】本発明に係る超音波探傷装置の構成を示す図で
ある。
【図10】欠陥処理の手順を示す図である。
【図11】探触子の走査方法を示す図である。
【図12】二次探傷におけるセルの分布状態を示す図で
ある。
【図13】反射エコーの検出データを示す図である。
【図14】サンプリング周波数とデータ転送時間及びデ
ータ処理精度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 超音波探傷装置 2 配管 3 溶接部 11 超音波検出手段 12 走査手段 13 制御手段 14 欠陥識別支援装置 15 分類手段 16 出力手段 17 記録手段 21 セル作成手段 22 欠陥存在エリア設定手段 23 欠陥エコー識別手段 24 表示手段 25 補正手段 31 不連続部 33a〜33g、40a〜40g セル 34a、34b 欠陥存在エリア 120 欠陥検査範囲 121 ブロック

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物に超音波を入射し、前記被検査
    物の不連続部で反射された前記超音波の反射エコーを検
    出する超音波検出手段と、 前記超音波検出手段を前記被検査物の欠陥検査範囲に沿
    って少なくとも2種類のピッチで移動させる走査手段
    と、 前記反射エコーに対応する位置の前記不連続部を同一面
    に投影し、前記同一面上で前記不連続部が連続する範囲
    をセルとして作成するセル作成手段と、 前記セル作成手段で作成された前記セルの分布から前記
    被検査物の欠陥が存在する可能性があると判断される欠
    陥存在エリアを設定する欠陥存在エリア設定手段と、 前記欠陥存在エリア内の前記不連続部に対応する前記反
    射エコーが前記被検査物の欠陥エコーであるか否かを判
    別する欠陥エコー識別手段と、 前記欠陥存在エリア設定手段及び前記欠陥エコー識別手
    段の出力を表示する表示手段と、 前記欠陥存在エリア設定手段及び前記欠陥エコー識別手
    段手段の出力を補正する補正手段とを備えたことを特徴
    とする超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】 前記欠陥エコー識別手段で識別された前
    記欠陥エコーに対応する欠陥を所定の基準で分類する欠
    陥分類手段と、 前記欠陥分類手段の分類結果を出力する出力手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の超音波探傷装
    置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記セル作成手段の出力、前
    記欠陥エリア設定手段の出力、前記欠陥エコー識別手段
    の出力又は前記欠陥分類手段の出力を記憶する記憶手段
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の超音波探傷
    装置。
  4. 【請求項4】 前記被検査物は配管の溶接部であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の超音波探
    傷装置。
  5. 【請求項5】 前記セル作成手段は、前記反射エコーの
    うちエネルギーが高い方から所定順位までの反射エコー
    を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の超音波探傷装置。
  6. 【請求項6】 前記セル作成手段は、前記被検査物の欠
    陥検査範囲を所定の大きさのブロックに分割し、前記ブ
    ロック内の前記不連続部を前記同一面に投影することに
    よって前記セルを作成することを特徴とする請求項1に
    記載の超音波探傷装置。
  7. 【請求項7】 前記超音波検出手段のサンプリング周波
    数は、50MHz〜300MHzであることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の超音波探傷装置。
  8. 【請求項8】 被検査物に超音波を入射し、前記被検査
    物の不連続部で反射された前記超音波の反射エコーを検
    出する超音波検出手段の出力を用いて前記被検査物の欠
    陥を判別する欠陥識別支援装置であって、 前記反射エコーに対応する前記不連続部を同一面に投影
    し、前記同一面上で前記不連続部が連続する範囲をセル
    として作成するセル作成手段と、 前記セル作成手段で作成された前記セルの分布から前記
    被検査物の欠陥が存在する可能性があると判断される欠
    陥存在エリアを設定する欠陥存在エリア設定手段と、 前記欠陥存在エリア内の前記不連続部に対応する前記反
    射エコーが欠陥エコーであるか否かを識別する欠陥エコ
    ー識別手段と、 前記欠陥存在エリア設定手段及び前記欠陥エコー識別手
    段の出力を表示する表示手段と、 前記欠陥存在エリア設定手段及び前記欠陥エコー識別手
    段の出力を補正する補正手段とを備えたことを特徴とす
    る欠陥識別支援装置。
  9. 【請求項9】 前記欠陥を所定の基準に基づいて分類す
    る欠陥分類手段と、 前記欠陥分類手段の分類結果を出力する出力手段とを備
    えたことを特徴とする請求項8に記載の欠陥識別支援装
    置。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記セル作成手段の出力、
    前記欠陥エリア設定手段の出力、前記欠陥エコー識別手
    段の出力又は前記欠陥分類手段の出力を記憶する記憶手
    段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の欠陥識別
    支援装置。
  11. 【請求項11】 前記セル作成手段は、前記反射エコー
    のうちエネルギーが高い方から所定順位までの反射エコ
    ーを用いることを特徴とする請求項8〜10のいずれか
    に記載の欠陥識別支援装置。
  12. 【請求項12】 前記セル作成手段は、前記被検査物の
    欠陥検査範囲を所定の大きさのブロックに分割し、前記
    ブロック内の前記不連続部を前記同一面に投影すること
    によって前記セルを作成することを特徴とする請求項8
    に記載の欠陥識別支援装置。
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