JP2002214207A - 溶接部の検査方法及び超音波探傷装置 - Google Patents

溶接部の検査方法及び超音波探傷装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品コストの低減および部品全数の品質保証
を図ることができる溶接部の検査方法及び超音波探傷装
置を提供する。 【解決手段】セットブロック12を溶着したフロントカ
バー本体11の鍔部14の外面14aと反対する内面1
4cに対して、探触子38により超音波からなる入射ビ
ームK1を送信し、フロントカバー本体11の板厚方向
両表面14a,14c及び溶接部20からの反射ビーム
K2,K3を受信する。そして、超音波探傷コントロー
ラ33により反射ビームK2,K3をデータ分析して、
溶接部20の溶け込みの有無を推定するとともに溶接部
20の溶け込み深さを測定することによって、溶接部2
0の溶接品質の良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接部の検査方法
及び超音波探傷装置に係り、詳しくは超音波探傷装置に
て溶接部の溶け込み深さを測定することによって溶接部
の溶接品質を検査するための検査方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶接部の溶接品質(例えば溶接
部の内在欠陥の有無)を検査する方法として、溶接部の
断面にて検査する方法がよく知られている。
【0003】一例として、図7はトルクコンバータ(T
/C)のフロントカバーの溶接部の断面にて検査する方
法を示す説明図である。詳述すると、トルクコンバータ
(T/C)のフロントカバー10は、図5及び図6に示
すように、フロントカバー本体11と、該フロントカバ
ー本体11に溶接で固着された複数(図5においては6
つ)のセットブロック12とを備えている。
【0004】前記フロントカバー本体11は、冠状に形
成され、中心部に設けられた円柱部13と、その円柱部
13の基端(図6において下端)から径方向に延びる円
盤状の鍔部14と、該鍔部14の外周側から軸方向(図
6において下方)へ折り曲げる折り曲げ部15を有して
いる。
【0005】前記鍔部14は、その外周側部分の外面
(図6及び図7において上面)14aに凹部14bを設
け(図7にのみ示す)、その外周側部分の内面(図6及
び図7において下面)14cが径方向に平行して平らに
形成している。
【0006】前記セットブロック12は、断面四角形の
板状に形成され、図7に示すように、その下面12aの
中央に凸部12bを設け、該凸部12bの中心に該セッ
トブロック12を貫通するネジ孔12cを設けている。
【0007】そして、セットブロック12は、その凸部
12bが前記フロントカバー本体11に設けられた凹部
14b内に内在するように設置した状態でフロントカバ
ー本体11の円周方向に配置された両面側から溶接にて
フロントカバー本体11に固着されている。
【0008】このとき、図7に示すように、セットブロ
ック12は、フロントカバー本体11を溶け込んだ(食
い込んだ)溶接部20を介して母材としてのフロントカ
バー本体11と一体に溶着されている。その溶接は溶接
機で行われているが、個体差があるため溶接品質にバラ
ツキを生じる。そのため、溶接部20におけるフロント
カバー本体11を溶け込んだ深さが溶接品質の指標とし
て検査を受けている。つまり、従来では、溶接部20に
おけるフロントカバー本体11を溶け込んだ深さを図る
ことによってフロントカバー本体11に溶着したセット
ブロック12の溶接品質を検査していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
このような溶接部品の溶接品質検査にあたって、拡大鏡
または顕微鏡が用いられる。上記のフロントカバー10
の場合において、一体に溶着されたフロントカバー本体
11およびセットブロック12を、図5におけるL−L
線から切断し、図7に示す断面を研磨・腐食して溶接部
20の溶け込み深さを測定していた。この従来の検査方
法は、破壊検査であるため、検査工数が多く検査時間が
長い(1回検査に4時間かかる)とともに、抜取検査し
かできなかった。これは、部品(フロントカバー10)
のコスト低減(検査工数と検査部品の廃却との低減)お
よび部品全数の品質保証を図る上の問題点となった。
【0010】従って、本発明の目的は、部品コストの低
減および部品全数の品質保証を図ることができる溶接部
の検査方法及び超音波探傷装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、母材の板厚方向一表面
に部材を溶着させてなるワークである被検査部品に対し
てその溶接部の溶け込みを検査する方法であって、前記
部材を溶着した一表面と反対する母材の板厚方向他表面
に超音波からなる入射ビームを送信し、該入射ビームか
らの反射ビームを受信し、該反射ビームをデータ分析し
て、前記溶接部の溶け込みの有無を推定するとともに、
前記溶接部の溶け込み深さを測定することによって溶接
部の溶接品質の良否を判定するようにしたことを要旨と
する。
【0012】請求項2に記載の発明は、フロントカバー
本体の鍔部の板厚方向一表面に複数のセットブロックを
溶着させてなるワークであるフロントカバーに対してそ
の溶接部の溶け込みを検査する方法であって、前記セッ
トブロックを溶着した一表面と反対するフロントカバー
本体の板厚方向他表面に超音波からなる入射ビームを送
信し、該入射ビームからの反射ビームを受信し、該反射
ビームをデータ分析して、前記溶接部の溶け込みの有無
を推定するとともに前記溶接部の溶け込み深さを測定す
ることによって、溶接部の溶接品質の良否を判定するこ
とを要旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の溶接部の検査方法において、前記入射ビーム
を、前記他表面と垂直する方向に送信したことを要旨と
する。請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1に記載の溶接部の検査方法において、前記溶接部
の溶け込み深さは、前記反射ビームからエコー抽出され
た反射エコーを画像処理して得た断面分布図(Bスコー
プ)、及び、前記反射ビームからエコー抽出され前記両
表面間の距離を反映する反射エコーに基づいて測定する
ようにしたことを要旨とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載の溶接部の検査方法において、前記
溶接部の溶接品質の良否は、前記反射ビームからエコー
抽出された反射エコーを画像処理して得た平面分布図
(Cスコープ)に基づいて溶接部の脚長最小部を検出
し、該溶接部の脚長最小部での溶け込み深さを予め定め
た規定値と比較した結果にて判定するようにしたことを
要旨とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、エコー抽出手
段、溶け込み算出手段及び溶接部良否判定手段を有する
超音波探傷コントローラと、ワークを載置するためのワ
ーク載置台と、前記超音波探傷コントローラの指令を受
けて超音波のビームを送受信するための探触子と、前記
探触子を走査移動するための走査装置とを備え、前記ワ
ークを、該ワークの母材に部材を溶着した一表面と反対
する母材の他表面が前記探触子と対向するように、ワー
ク載置台に載置し、前記探触子により前記他表面に向か
って超音波の入射ビームを送信するとともに、前記入射
ビームからの反射ビームを受信し、前記超音波探傷コン
トローラにより前記反射ビームをデータ分析して、前記
溶接部の溶け込みの有無を推定するとともに、前記溶接
部の溶け込み深さを測定することによって溶接部の溶接
品質の良否を判定するようにしたことを要旨とする。
【0016】(作用)請求項1,2及び6に記載の発明
の構成によれば、溶接部に対する溶接品質の検査は、非
破壊検査の超音波探傷にて行われるので、従来の破壊検
査に比べ、検査工数が少なくなり検査時間が短くなると
ともに、部品全数の検査ができる。その結果、部品コス
ト低減(検査工数と検査部品の廃却との低減)および部
品全数の品質保証を図ることができる。
【0017】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項1及び2の発明の作用に加えて、入射ビームを、他
表面と垂直する方向に送信した。従って、両表面間の距
離、つまり、溶接部を有する部品の板厚を容易に測定す
ることができる。その結果、部品板厚のバラツキによる
測定誤差の発生を防止できる。
【0018】請求項4に記載の発明の構成によれば、溶
接部の溶け込み深さは、反射ビームからエコー抽出され
た反射エコーを画像処理して得た断面分布図(Bスコー
プ)、及び、反射ビームからエコー抽出され部品板厚を
反映する反射エコーに基づいて測定するようにした。従
って、溶接部の溶け込み深さを容易且つ精確に測定する
ことができる。
【0019】請求項5に記載の発明の構成によれば、溶
接部の溶接品質の良否は、反射ビームからエコー抽出さ
れた反射エコーを画像処理して得た平面分布図(Cスコ
ープ)に基づいて溶接部の脚長最小部を検出し、溶接部
の脚長最小部での溶け込み深さを予め定めた規定値と比
較した結果にて判定するようにした。従って、溶接部の
溶接品質の良否は、簡単且つ正確に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をトルクコンバータ
(T/C)のフロントカバーの検査方法及び検査装置に
具体化した一実施形態を図面に従って説明する。なお、
本実施形態のフロントカバーの構造は従来技術で説明し
たものと同じであるため、説明の便宜上、フロントカバ
ーの構造について同じ符号を付し詳細な説明を省略し、
検査方法および検査装置について詳しく説明する。
【0021】本実施形態では、被検査部品としてのフロ
ントカバー10の溶接部20の溶接品質を非破壊検査方
法の一つとしての超音波探傷にて行っている。図4は、
本実施形態のフロントカバー10を超音波探傷で検査す
るための超音波探傷装置を示す。本実施形態の超音波探
傷装置30は、検査装置部31と検査作業部32を備え
ている。
【0022】前記検査装置部31には、超音波探傷コン
トローラ33と、該コントローラ33に接続された入力
装置としてのキーボート(図示せず)、出力装置として
のディスプレー34およびプリンダー35などを設置し
ている。超音波探傷コントローラ33は、エコー抽出手
段、スコープ表示手段、溶け込み算出手段及び溶接部良
否判定手段などを備えている。
【0023】前記検査作業部32には、ワークWを固定
・位置決めするためのワーク載置台36を有する検査用
水槽37と、超音波探傷装置30の探触子(プローブ)
38を固定・走査させるための走査装置39と、前記ワ
ーク載置台36及び走査装置39を駆動する駆動装置
(図示せず)などを設けている。ワーク載置台36はワ
ークWを平面上における2次元で位置決め可能にしてい
る。また、走査装置39は、探触子38を3次元で走査
可能にしている。前記探触子38と前記駆動装置は、前
記コントローラ33に接続している(図示せず)。
【0024】本実施形態では、ワーク載置台36を水平
回動することによってワークWを所定角度で回動して位
置決めできるようにしている。走査装置39を作動する
ことによって、探触子38をワークWに対して2次元で
走査可能にしているとともに、探触子38をワークWの
検査面と垂直な方向に移動(図4において上下動)可能
にしている。言い換えれば、ワーク載置台36の回動に
よって該ワーク載置台36に固定されたワークWの検査
部を位置決めできる。また、探触子38をワークWの検
査面と垂直な方向に移動させることによって探触子38
とワークWの検査面との間の距離、いわゆる水距離を調
整できる。
【0025】そして、検査時において、前記ワーク載置
台36にワークWとしてのフロントカバー10を軸中心
が該ワーク載置台36の回転中心と一致するように固定
させ、検査用水槽37内に所定量の水を注入する。本実
施形態では、前記フロントカバー本体11の鍔部14の
外周側部分における内面(図1及び図2において上面)
14cが探触子38と対向する上向きとなるようにフロ
ントカバー10をワーク載置台36に固定している。
【0026】次に、フロントカバー10の溶接部20を
検査する検査方法について説明する。まず、ワーク載置
台36を回動させるとともに、走査装置39を移動させ
ることによって、探触子38とワーク検査部としての前
記溶接部20との相対位置を決める。そして、図1に示
すように、探触子38が1つの溶接部20の上方であっ
て、しかも前記内面14cと所定距離H(例えば、10
〜15mm)を離間した位置に来るように検査スタート
位置(図3(a)(b)で示す位置S)を決めている。
【0027】次に、図3(a)(b)に示すように、探
触子38を所定操作範囲P内で走査させる。つまり、探
触子38を所定走査ピッチ(例えば、0.2mm×0.
2mm)矢印X方向に往復移動しながら矢印Y方向に進
むように2次元で所定走査ピッチにて走査させる。この
とき、探触子38の発信部から所定周波数M(例えば、
50MHz)の超音波入射ビームK1を垂直方向(図1
及び図2で示す矢印Z方向)に沿って前記内面14cに
向かって発射させる。そして、鍔部14及びセットブロ
ック12における溶接部20での超音波入射ビームK1
に対する反射ビームK2,K3は探触子38の受信部に
より受信し前記超音波探傷コントローラ33に入力する
ようになっている。
【0028】そして、前記超音波探傷コントローラ33
は、探触子38の受信部から受信した反射ビームに基づ
いてエコー抽出手段にてフロントカバー本体11の上下
面(前記内外面14c,14a)の反射エコーと溶接部
20における溶け込みの反射エコーを抽出し、スコープ
表示手段にて前記反射エコーをBスコープ(断面分布
図)画像に処理しディスプレー34で表示させる。さら
に、超音波探傷コントローラ33は、前記Bスコープ画
像の表示により溶接部20を有するフロントカバー本体
11の板厚に基づいて前記溶け込み算出手段にて溶接部
20の溶け込み深さを算出する。最後に、更なる画像の
処理により得たCスコープ(平面分布図)画像をディス
プレー34で表示させる。
【0029】図3(a)(b)は、検査されたフロント
カバー10における溶接部20の溶け込みを反映するC
スコープ画像を示す説明図である。図3(a)(b)に
おいて、ハッチング部分が母材のフロントカバー本体1
1における両溶接部20の溶け込みを示している。超音
波探傷コントローラ33は、このCスコープ画像に基づ
いて脚長最小部Nを検出し、この脚長最小部での溶接部
20の溶け込み深さを確認する。さらに、超音波探傷コ
ントローラ33は、このCスコープ画像に基づいて前記
セットブロック12のボスセンター(輪郭)位置(図3
(a)(b)に1点鎖線で示す)を検出し、セットブロ
ック12とフロントカバー本体11との境界部(ルート
部)での溶け込みを確認する。
【0030】そして、超音波探傷コントローラ33は、
溶接部良否判定手段にて脚長最小部Nでの溶接部20の
溶け込み深さを規定値と比較するとともに、前記ルート
部での溶け込みの有無を確認することによって溶接部2
0の良否を判定する。本実施形態では、超音波探傷コン
トローラ33は、図3(a)に示すように、前記ルート
部での溶け込みがあると確認し、しかも溶接部20の脚
長最小部Nでの溶け込み深さが規定値以上であると判断
した場合、溶接部20の溶接品質が合格であると判定す
る。一方、超音波探傷コントローラ33は、図3(b)
に示すように、前記ルート部での溶け込みが一部分にお
いて無いと確認し、溶接部20の脚長最小部Nでの溶け
込み深さが規定値未満(図3(b)に示す場合は0)で
あると判断した場合、溶接部20の溶接品質が不合格で
あると判定する。
【0031】なお、超音波の強さに係わる前記所定距離
Hおよび所定周波数Mは、スコープ画像にて表示される
溶け込みの画像と相関関係が有り、その相関関係から溶
け込みの深さを推測できるようになっている。そして、
本実施形態では、前記溶接部20の溶け込み深さの規定
値は、フロントカバー10に対して前記所定距離Hおよ
び所定周波数Mなどのパラメータに基づいて決められ、
予め超音波探傷コントローラ33に記憶している。
【0032】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、セットブロック12を溶着した
フロントカバー本体11の鍔部14の外面14aと反対
する内面14cに対して、探触子38により超音波から
なる入射ビームK1を送信し、フロントカバー本体11
の板厚方向両表面14a,14c及び溶接部20からの
反射ビームK2,K3を受信する。そして、超音波探傷
コントローラ33により反射ビームK2,K3をデータ
分析して、溶接部20の溶け込みの有無を推定するとと
もに溶接部20の溶け込み深さを測定することによっ
て、溶接部20の溶接品質の良否を判定するようにし
た。
【0033】従って、フロントカバー10の溶接部20
に対する溶接品質の検査は、非破壊検査の超音波探傷に
て行われるので、従来の破壊検査に比べ、検査工数が少
なくなり検査時間が短くなる(1回検査に10分間しか
必要しない)とともに、部品全数の検査ができる。その
結果、フロントカバー10のコスト低減(検査工数と検
査部品の廃却との低減)および部品全数の品質保証を図
ることができる。
【0034】また、入射ビームK1を平らに形成された
内面14cに送信するため、入射ビームK1の入射拡散
による計測不能を防止できる。 (2)本実施形態では、入射ビームK1を、フロントカ
バー本体11の鍔部14の内面14cと垂直する方向に
送信した。従って、溶接部20を有するフロントカバー
本体11の板厚、つまり、前記鍔部14の外面14aと
内面14c間の距離を容易に測定することができる。そ
の結果、板厚のバラツキによる測定誤差の発生を防止で
きる。
【0035】(3)本実施形態では、溶接部20の溶け
込み深さは、前記反射ビームK2,K3からエコー抽出
された反射エコーを画像処理して得た断面分布図(Bス
コープ)、及び、前記反射ビームK3からエコー抽出さ
れ前記フロントカバー本体11の板厚を反映する反射エ
コーに基づいて測定するようにした。従って、溶接部2
0の溶け込み深さを容易且つ精確に測定することができ
る。
【0036】(4)本実施形態では、溶接部20の溶接
品質の良否は、前記反射ビームK2,K3からエコー抽
出された反射エコーを画像処理して得た平面分布図(C
スコープ)に基づいて溶接部20の脚長最小部Nを検出
し、溶接部20の脚長最小部Nでの溶け込み深さを予め
定めた規定値と比較した結果にて判定するようにした。
従って、溶接部20の溶接品質の良否は、簡単且つ正確
に行うことができる。
【0037】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・ワーク載置台36を図4に矢印Z方向に上下移動可能
に設けてもよい。
【0038】・超音波入射ビームK1の所定周波数Mを
50MHz以外の周波数にて実施してもよい。 ・水距離である所定距離Hを、10〜15mm以外の距
離に設定して実施してもよい。
【0039】・上記実施形態では、本発明をトルクコン
バータ(T/C)のフロントカバーのに具体化して実施
したが、本発明をトルクコンバータ(T/C)のフロン
トカバー以外の部品の検査方法及び検査装置に具体化し
て実施してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6に記
載の発明によれば、部品コストの低減および部品全数の
品質保証を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接部の検査方法を説明する説明
図。
【図2】図1における要部拡大図。
【図3】本実施形態のCスコープによる溶接部の品質判
定を説明する説明図。
【図4】本実施形態の超音波探傷装置の正面図。
【図5】本発明に係るトルクコンバータ(T/C)のフ
ロントカバーの平面図。
【図6】フロントカバーの要部断面図。
【図7】従来の破壊検査を説明するための断面図。
【符号の説明】
N…脚長最小部、W…ワーク、K1…入射ビーム、K
2,K3…反射ビーム、10…被検査部品としてのフロ
ントカバー、11…母材としてのフロントカバー本体、
12…部材としてのセットブロック、14…フロントカ
バー本体11の鍔部、14a…フロントカバー本体11
の板厚方向一表面としての外面、14c…フロントカバ
ー本体11の板厚方向他表面としての内面、20…溶接
部、33…超音波探傷コントローラ、36…ワーク載置
台、38…探触子、39…走査装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 幹彦 大阪府東大阪市角田町1丁目9番29号 日 本クラウトクレーマー 株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AA07 AB07 BC07 BC18 DA02 EA09 EA16 GA06 GG19 GH12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材(11)の板厚方向一表面(14
    a)に部材(12)を溶着させてなるワーク(W)であ
    る被検査部品(10)に対してその溶接部(20)の溶
    け込みを検査する方法であって、 前記部材(12)を溶着した一表面(14a)と反対す
    る母材(11)の板厚方向他表面(14c)に超音波か
    らなる入射ビーム(K1)を送信し、該入射ビーム(K
    1)からの反射ビーム(K2,K3)を受信し、該反射
    ビーム(K2,K3)をデータ分析して、前記溶接部
    (20)の溶け込みの有無を推定するとともに、前記溶
    接部(20)の溶け込み深さを測定することによって溶
    接部(20)の溶接品質の良否を判定するようにしたこ
    とを特徴とする溶接部の検査方法。
  2. 【請求項2】 フロントカバー本体(11)の鍔部(1
    4)の板厚方向一表面(14a)に複数のセットブロッ
    ク(12)を溶着させてなるワーク(W)であるフロン
    トカバー(10)に対してその溶接部(20)の溶け込
    みを検査する方法であって、 前記セットブロック(12)を溶着した一表面(14
    a)と反対するフロントカバー本体(11)の板厚方向
    他表面(14c)に超音波からなる入射ビーム(K1)
    を送信し、該入射ビーム(K1)からの反射ビーム(K
    2,K3)を受信し、該反射ビーム(K2,K3)をデ
    ータ分析して、前記溶接部(20)の溶け込みの有無を
    推定するとともに前記溶接部(20)の溶け込み深さを
    測定することによって、溶接部(20)の溶接品質の良
    否を判定することを特徴とする溶接部の検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の溶接部の検査方
    法において、 前記入射ビーム(K1)を、前記他表面(14c)と垂
    直する方向に送信したことを特徴とする溶接部の検査方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載の溶
    接部の検査方法において、 前記溶接部(20)の溶け込み深さは、前記反射ビーム
    (K2,K3)からエコー抽出された反射エコーを画像
    処理して得た断面分布図(Bスコープ)、及び、前記反
    射ビーム(K3)からエコー抽出され前記両表面(14
    a,14c)間の距離を反映する反射エコーに基づいて
    測定するようにしたことを特徴とする溶接部の検査方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載の溶
    接部の検査方法において、 前記溶接部(20)の溶接品質の良否は、前記反射ビー
    ム(K2,K3)からエコー抽出された反射エコーを画
    像処理して得た平面分布図(Cスコープ)に基づいて溶
    接部(20)の脚長最小部(N)を検出し、該溶接部
    (20)の脚長最小部(N)での溶け込み深さを予め定
    めた規定値と比較した結果にて判定するようにしたこと
    を特徴とする溶接部の検査方法。
  6. 【請求項6】 エコー抽出手段、溶け込み算出手段及び
    溶接部良否判定手段を有する超音波探傷コントローラ
    (33)と、 ワーク(W,10)を載置するためのワーク載置台(3
    6)と、 前記超音波探傷コントローラ(33)の指令を受けて超
    音波のビーム(K1,K2,K3)を送受信するための
    探触子(38)と、 前記探触子(38)を走査移動するための走査装置(3
    9)とを備え、 前記ワーク(W,10)を、該ワーク(W,10)の母
    材(11)に部材(12)を溶着した一表面(14a)
    と反対する母材(11)の他表面(14c)が前記探触
    子(38)と対向するように、ワーク載置台(36)に
    載置し、前記探触子(38)により前記他表面(14
    c)に向かって超音波の入射ビーム(K1)を送信する
    とともに、前記入射ビーム(K1)からの反射ビーム
    (K2,K3)を受信し、前記超音波探傷コントローラ
    (33)により前記反射ビーム(K2,K3)をデータ
    分析して、前記溶接部(20)の溶け込みの有無を推定
    するとともに、前記溶接部(20)の溶け込み深さを測
    定することによって溶接部(20)の溶接品質の良否を
    判定するようにしたことを特徴とする超音波探傷装置。
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