JP3442057B2 - 超音波検査方法及び超音波検査装置 - Google Patents
超音波検査方法及び超音波検査装置Info
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Description
波を用いて検査する超音波検査方法とその装置に係り、
特に比較的低圧の蒸気タービンの羽根車における翼植込
部の欠陥検査に好適なタービン翼植込部検査方法及び装
置に関する。
検査する装置の代表例に超音波検査装置があり、完成品
の欠陥検査に重用されている。例えば、タービン発電プ
ラントでは、稼働時、タービンホイールの周辺にある翼
植込部に大きな応力が働き、このことは、低圧タービン
側の翼植込部におけるフック部で特に著しくなるので、
定期検査時、この部分の健全性を評価する必要がある。
は、定期検査期間の短縮が強く要求されるので、この翼
植込部の健全性評価には、検査に際してタービンホイー
ルから動翼を抜き取る必要のない超音波検査が採用され
ることが多い。ここで、図8は、一般的な蒸気タービン
ホイールの翼植込部を対象とした超音波検査装置の一例
における走査機構部の概要を示したもので、同図(a)は
動翼も含めた断面図で、同図(b)は動翼を除いて示した
平面図であり、これらの図において、1はタービンホィ
ール、2はタービンシャフト、3bは探触子保持具、9
は探触子、それに30は動翼であり、破線10はこのと
きの超音波の経路を示したものである。
又は2個の探触子9を探触子保持具3bに取付けた上で
タービンホイール1に押付け、タービンシャフト2の中
心軸Cから探触子9までの距離Zと、探触子9の首振り
角度φを一定に保ったまま探触子保持具3b全体をター
ビンシャフト2の周囲に沿って移動させ、これにより探
触子9でタービンホイール1の翼植込部を走査するよう
になっている。
音波の検出子を兼ねていて、これから所定の時間間隔で
超音波10のパルスを発射させ、パルス発射の都度、予
め定めておいた時間ゲート内に反射波が検出されなけれ
ば、翼植込部は健全であると判断し、反射波が現われた
とき翼植込部に割れ等の欠陥が存在する可能性があると
判断するのである。
ては、例えば特開平1−161145号公報、特開平7
−244024号公報の開示を挙げることができるが、
これらの方法では、タービンホイールの翼植込部に反射
波が現われた場合、タービンホイールから一旦動翼を抜
取り、目視するなどして、超音波の反射が割れ等の欠陥
によるものなのか、錆や腐食痕など欠陥以外のものによ
るものかを判断している。
欠陥によるもであったときは、磁粉探傷などにより、更
に詳細な検査を実施するが、錆や腐食痕など本当の欠陥
以外のものであった場合、今回の定期検査の後、次回定
期検査時まではそのまま稼働させ、次回定期検査時、更
に詳細な検査を実施するようにする場合が多い。
公報、特開平7−244024号公報等に記載のタービ
ンホイールの翼植込部の超音波検査では、被検査部に発
生した錆から反射波が得られた場合に、反射体が欠陥か
錆かを識別するために動翼を抜取る作業が必要となり検
査に時間を要する。
号公報では、タービンホイールの翼植込部に反射波が現
われた場合でも、動翼を抜き取ることなく、反射体(超
音波を反射している物体)が割れなどの欠陥であるか、
或いは錆や腐食痕など特に欠陥と見る必要のない欠陥以
外のものによるものであるのか判断する方法について開
示しており、これが本発明における従来技術である。
るとき所定の時間ゲート内で受信し収録した反射波の波
形と、他の位置で同じく時間ゲート内で受信し収録した
反射波の波形を相互相関処理して相関係数を算出し、こ
の相関係数が予め定めておいた所定の閾値より大きい場
合には、その翼植込部に欠陥があると判断し、閾値より
小さい場合には欠陥以外のものであると判断する方法で
ある。
超音波の受信波形をタービンホイール翼植込部の全周か
ら一旦収録した後で、反射体が欠陥か欠陥以外のものか
を識別する方法と、超音波の受信波形を収録しながら、
反射体が欠陥か欠陥以外のものかを識別する方法がある
が、ここで、後者の方が、検査期間が短縮できるのはい
うまでもない。
条件の設定を要する点について充分な配慮がされている
とは言えず、検査の高精度化と高信頼性の保持に一応の
熟練と経験が必要になるという問題があった。
号公報に記載されているように、異なった探触子位置で
収録した波形を相互相関処理し、このとき、超音波の反
射波を収録しながら、反射体が欠陥か欠陥以外のものか
を識別する場合には、反射波があると連続して2回判定
した場合に、その2回の受信波形を相互相関処理してい
る。
探触子位置の始点と、連続して収録する2点の探触子位
置の間隔を予め設定しておく必要があり、しかも、この
ことが、反射体が欠陥か欠陥以外のものかを識別する場
合での重要な要素となっていて、検出精度と信頼性に大
きく影響する。
易なことではなく、かなりの熟練と経験を必要とする。
従って、従来技術では、その設定には一応の熟練と経験
を要するという問題をもっているのである。本発明の目
的は、簡単な操作で容易に高精度と高信頼性が保持でき
るようにした超音波検査装置を提供することにある。
ャフトの周辺に沿って移動する部材に保持した探触子を
用い、当該探触子によりタービンホイールの翼植込部に
超音波を入射し、互いに異なる探触子位置で収録した2
種の反射波の受信波形を相互相関処理して相関係数を算
出し、この相関係数が予め定めたしきい値より大きい場
合には前記植込部に欠陥があるものと判断し、前記相関
係数が前記しきい値より小さい場合には前記欠陥以外の
ものであると判断する方式の超音波検査方法において、
前記相関係数を算出するために相互相関処理すべき2種
の反射波に対応する探触子位置の間隔を検査条件に基づ
いて計算する手段を用い、前記手段に検査条件を入力す
ることにより前記2種の反射波に対応する探触子位置の
間隔を自動的に計算するようにして達成される。
辺に沿って移動する部材に保持した探触子を用い、当該
探触子によりタービンホイールの翼植込部に超音波を入
射し、互いに異なる探触子位置で収録した2種の反射波
の受信波形を相互相関処理して相関係数を算出し、この
相関係数が予め定めたしきい値より大きい場合には前記
植込部に欠陥があるものと判断し、前記相関係数が前記
しきい値より小さい場合には前記欠陥以外のものである
と判断する方式の超音波検査装置において、入力インタ
ーフェースを備えた相互相関処理条件設定部を設け、前
記相互相関処理条件設定部は、前記入力インターフェー
スから検査条件を入力することにより、前記相関係数を
算出するために相互相関処理すべき2種の反射波に対応
する探触子位置の間隔を自動的に計算するようにしても
達成される。
法と超音波検査装置について、図示の実施の形態により
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態で、この
実施形態でも、上記した従来技術の場合と同様、探触子
9を探触子保持具3bに取付けた上でタービンホイール
1に押付け、この状態で、探触子保持具3bに設けられ
ている車輪4a、4bによりタービンシャフト2の外周
上を走行移動させて検査を行うように構成されている。
ス電圧11aを印加してタービンホイール1の翼植込部
に超音波10を入射し、これによる反射波を探触子9で
受信して超音波信号11bを得、これを探傷器12で増
幅する。従って、探触子保持具3a全体をタービンシャ
フト2の回りに移動させるだけで、タービンホイール1
の中心軸からの距離と、首振り角度を一定に保った状態
で探触子9を走査させることができ、この結果、探触子
保持具3aを一旦取付けてしまえば、比較的簡便な操作
でタービンホイール1の翼植込部の全周を検査すること
ができる。
してあり、探触子9がタービンシャフト2の外周面に沿
って一定距離移動する毎にパルス信号6を発信する。そ
こで、A/D変換部15は、このパルス信号6を受信し
た直後、探傷器12のトリガ信号13に同期した超音波
信号14をA/D変換する。このとき、トリガ信号13
を受信した時点から変換を開始するまでの時間Tsと、
変換の時間幅Twは予め設定してあり、このときの時間
Tsから(Ts+Tw)までが時間ゲートに相当する。
位置信号8をリセットして0にしておき、以後、パルス
信号6を受信する毎に位置信号8を1ずつ加算してい
き、位置信号8の数値とパルス信号6の積算値が等しく
なるようにする。そして、位置読取部7で読み取った位
置信号8と、A/D変換部15で変換したデジタル信号
16を記憶部17に転送して自動的に記憶させる。
保持具3aの移動操作に追随して、超音波波形と探触子
位置を自動的に収録することができる。相互相関処理条
件設定部18は、キーボードなどの入力インターフェー
スと表示画面を備え、検査に必要な各種の設定が行える
ようになっているが、詳しくは後述する。そして、ここ
では、相互相関処理間隔19が設定されるが、後述する
ように、この相互相関処理間隔19をnで表わす。
が収録されると、記憶部17から1番目に収録したデジ
タル信号20とn+1番目に収録したデジタル信号21
を相互相関処理部22に転送し、相互相関処理部22で
デジタル信号20、21を演算して相関係数23を算出
する。相関係数23は記憶部17に転送されて、位置信
号8、デジタル信号16と関連づけて記憶される。反射
体識別部24では、予め相互相関処理条件設定部18で
設定する閾値との相間係数23を比較することにより、
欠陥が存在するのか、欠陥以外のものが存在するかを識
別する。
録されると、記憶部17から2番目に収録したデジタル
信号20とn+2番目に収録したデジタル信号21を、
相互相関処理部22で演算して相関係数23を算出し、
反射体識別部24で、欠陥が存在するか、欠陥以外のも
のが存在するか識別する。
せることにより、超音波波形と探触子位置が自動収録さ
れ、これにより相互相関処理条件設定部18で設定した
相互相関処理間隔19で順次、相前後して取り込まれた
2種の波形を相互相関処理部22で演算して相関係数2
3を算出し、反射体識別部24で翼植込部に欠陥が存在
するか、欠陥以外のものが存在するかを識別することが
できる。
て説明する。この相互相関処理条件設定部18では、翼
植込部に欠陥が存在する場合と、錆等の欠陥以外のもの
が存在する場合の各相関係数を識別可能にするために、
相互相関処理間隔19、すなわちnを設定する。
説明する。図2は、探触子9により割れ等の欠陥からの
反射波が得られた場合と、錆や腐食痕等の欠陥以外のも
のからの反射波が得られる場合の状況を模式的に示した
もので、割れ28による場合では超音波の反射体が一箇
所で位置が明確なため、図3(a)に示すように比較的単
純な波形となる。
からA2に変えても、路程(超音波の経路)が変化するだ
けで、受信波形に大きな変化はなく、波形が良く保存さ
れることが判る。従って、ゲートの時間幅をTw、位置
A1で収録した波形をX(t)、位置A2で収録した波形
をY(t)としたとき、X(t)とY(t)を時間τずらしたと
きの相関値R(τ)は、次の(数1)で表わされ、ここで時
間τを動かし、−TwからTwまで変化させたときの相
関値R(τ)の最大値を相関係数と呼ぶ。
反射体が欠陥の場合には図3(a)に示すように大きな値
をとる。これに対し、錆29では、一塊になった明確な
反射体は見られず、複数の小さな反射体がタービンホイ
ール頭頂部表面で複雑に分布しているため、図3(b)に
示すように、複数の反射波が重畳した波形となる。
らB2に変えると、複数の反射体からの反射波の強度比
が変化するので、受信波形も変化してしまい、波形が保
存されない。従って、位置B1で収録した波形と位置B
2で収録した波形から算出した相関係数は、図3(b)に
示すように小さな値をとる。
受信波形が得られる範囲で移動させて収録した受信波形
の内、振幅が最大の波形を基準波形として、前記基準波
形と割れ28からの受信波形が得られた範囲内の全波形
とを相互相関処理した場合における各探触子位置での相
関係数を図4(a)に示す。上述したように、割れ28で
は波形の保存性が良いので、図4(a)に示すように、前
記基準波形の探触子位置近傍では、相関係数がほとんど
変化せず1に近い値となる。
波形が得られる範囲で移動させて収録した受信波形の
内、振幅が最大の波形を基準波形として、前記基準波形
と錆29からの受信波形が得られた範囲内の全波形とを
相互相関処理した場合の、各探触子位置の相関係数のグ
ラフを図4(b)に示す。錆29の場合は、上述したよう
に、波形の保存性が良くないので、図4(b)に示すよう
に、基準波形の探触子位置近傍でも、相関係数は低下す
る。
る、探触子を走査して得られる受信波形の保存性の違い
を利用して、相関係数が明瞭に異なるように相互相関処
理する波形同士の間隔を設定することにより、割れ等の
欠陥と錆等の欠陥以外のものを識別することができる。
れる相関値R(τ)の最大値である。しかし、錆からは複
数の反射波が得られるために、2つの探触子位置の差に
相当する時間差とは異なる時間差で相関値R(τ)が最大
値になる可能性がある。本発明によれば、予め相互相関
処理間隔が設定されるので、その相互相関処理間隔に相
当する時間差τも決められるので、その時間差τに相当
する位置近傍での相関値R(τ)の最大値を相関関数とす
ることができる。
部の欠陥に入射する様子を、探触子9の走査面と翼植込
部の頭頂部面からみて模式的に示した図で、図5(b)
は、探触子保持具3aをタービンシャフト2上で走査し
ている図である。
(a)、(b)に示すように、超音波の中心音軸が直接欠陥に
入射される範囲だけ探触子保持具3aがタービンシャフ
ト2の外周上を走査した距離xと、エンコーダ5が発信
するパルス間隔に移動する距離との比とする。
さをd、翼植込部の頭頂部から探触子までの距離をL、
探触子走査面から翼植込部の頭頂部の下側で第1段フッ
ク部までの距離をDとしたとき、超音波の中心音軸が直
接欠陥に入射される範囲Xは次の(数2)で近似的に表わ
される。 X=(d・L・tanθ)/D ……(数2)
タービンホイール1の半径をRとすると、このときの探
触子保持具3aをタービンシャフト2上で走査する距離
xは次の(数3)で表わされる。 x=r・X/R ……(数3)
する移動距離をaとし、相互相関処理間隔19を、上記
したようにnとすると、これは次の(数4)で表わせる。 n=x/a ……(数4)
処理間隔19(=n)が、上記した数式に従って相互相関
処理条件設定部18により自動的に計算されるように構
成してあり、これが、この実施形態の特徴である。
わち、探触子の首振り角θ、欠陥深さd、翼植込部の頭
頂部から探触子までの距離L、探触子走査面から翼植込
部の頭頂部の下側で第1段フック部までの距離D、ター
ビンシャフト2の半径r、タービンホイール1の半径
R、それにエンコーダのパルス信号を発信する移動距離
(エンコーダピッチ)aについては、定数として、検査員
が相互相関処理条件設定部18に設定するようになって
いる。
係数のしきい値25についても、検査員が相互相関処理
条件設定部18により設定するようになっている。図6
は、相互相関処理条件設定部18の入力画面の一例で、
これは、例えば人為的に欠陥と錆を発生させたテストロ
ータを検査したときに、一例として設定したものであ
る。
相互相関処理間隔19を設定するための各条件が表示さ
れ、これに応じて、右上半分の領域に、求められた相互
相関処理間隔19(n)を表示している。このとき、(数
4)から与えられる相互相関処理間隔nは4であり、小
数点以下は切り捨てられている。
24と表示部27で用いる反射体識別条件25、すなわ
ち相関係数のしきい値と相関係数を平均する探触子位置
の点数が表示される。相互相関処理部22では、こうし
て設定した相互相関処理間隔n(=4)の波形同士の演算
が行われ、相関係数23が算出される。
相関係数23と相互相関処理条件設定部18で設定した
しきい値との大小関係が比較され、このときの超音波の
反射体が、図2に示すような割れ28などの欠陥か、そ
れ以外の錆29などであるかを識別する。このとき、各
探触子位置での相関係数としきい値との比較が困難な場
合は、複数の探触子位置の相関係数の平均値をしきい値
と比較するようにしてもよい。
も困難な場合は、相互相関処理条件設定部18で設定し
た波形の間隔nを1増やし、再度、相互相関処理部22
で演算して相関係数23を算出し、反射体識別部24で
相関係数23としきい値の大小を比較して、探触子位置
の反射体が欠陥か錆等のそれ以外のものかを識別しても
よい。
記した信号処理法を用いて、人為的に欠陥と錆を発生さ
せたテストロータを検査した結果の一部を表示したもの
で、この図は、探触子位置を60番目の間隔nから14
0番目まで表示した場合の一例であるが、この実施形態
の場合、この表示範囲は検査員が自由に設定でき、検査
中、画面の右端まで表示が終了すると自動的更新される
ようになっている。
各探触子位置、各探触子位置の相関係数及びしきい値が
グラフとして表示され、それぞれの右側には、対応する
相互相関処理間隔、しきい値、相関係数の平均点数が表
示されているが、これらは、相互相関処理条件設定部1
8で設定した値である。また、この図7では、図に網目
で示してあるように、反射体識別部24で欠陥と識別さ
れた探触子位置範囲については、色付けされた帯で表示
されるようになっている。
処理条件設定部18の表示画面を見ながら、キーボード
などの入力インターフェースを操作し、予め定数として
知ることができる数値を設定するだけで、常に最適な値
の相互相関処理間隔が自動的に設定されることになる。
そして、この結果、この実施形態によれば、特別な熟練
と経験を要することなく、高精度で高信頼に富んだ超音
波検査を容易に実施することができ、検査時間の低減を
図ることができる。
査法による低圧蒸気タービンホイール翼植込部の超音波
検査において、動翼を抜き取ることなく超音波検査を行
いながら、超音波の反射体が欠陥であるか欠陥以外のも
のであるかを精度よく識別することができるので、検査
の工程数削減と期間短縮が可能となる。
す説明図である。
した場合の割れと錆からの超音波反射の様子を示す説明
図である。
示す波形図である。
係を説明するための特性図である。
の設定に必要な検査条件の説明図である。
の一例を示す説明図である。
を示す説明図である。
音波検査の概要を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 タービンシャフトの周辺に沿って移動す
る部材に保持した探触子を用い、当該探触子によりター
ビンホイールの翼植込部に超音波を入射し、互いに異な
る探触子位置で収録した2種の反射波の受信波形を相互
相関処理して相関係数を算出し、この相関係数が予め定
めたしきい値より大きい場合には前記植込部に欠陥があ
るものと判断し、前記相関係数が前記しきい値より小さ
い場合には前記欠陥以外のものであると判断する方式の
超音波検査方法において、 前記相関係数を算出するために相互相関処理すべき2種
の反射波に対応する探触子位置の間隔を検査条件に基づ
いて計算する手段を用い、 前記手段に検査条件を入力することにより前記2種の反
射波に対応する探触子位置の間隔を自動的に計算するよ
うにしたことを特徴とする超音波検査方法。 - 【請求項2】 タービンシャフトの周辺に沿って移動す
る部材に保持した探触子を用い、当該探触子によりター
ビンホイールの翼植込部に超音波を入射し、互いに異な
る探触子位置で収録した2種の反射波の受信波形を相互
相関処理して相関係数を算出し、この相関係数が予め定
めたしきい値より大きい場合には前記植込部に欠陥があ
るものと判断し、前記相関係数が前記しきい値より小さ
い場合には前記欠陥以外のものであると判断する方式の
超音波検査装置において、 入力インターフェースを備えた相互相関処理条件設定部
を設け、 前記相互相関処理条件設定部は、前記入力インターフェ
ースから検査条件を入力することにより、前記相関係数
を算出するために相互相関処理すべき2種の反射波に対
応する探触子位置の間隔を自動的に計算するように構成
されていることを特徴とする超音波検査装置。
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