JP3462748B2 - 超音波検査方法および装置 - Google Patents

超音波検査方法および装置

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JP3462748B2
JP3462748B2 JP11029398A JP11029398A JP3462748B2 JP 3462748 B2 JP3462748 B2 JP 3462748B2 JP 11029398 A JP11029398 A JP 11029398A JP 11029398 A JP11029398 A JP 11029398A JP 3462748 B2 JP3462748 B2 JP 3462748B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電プラント
の定期検査期間中に行う低圧蒸気タービンホイールの翼
植込部の超音波検査に係わるものであり、特に、翼植込
部に錆が発生している可能性が有る場合においても、翼
植込部のフックに発生する欠陥を高精度に検出する方法
に係わる。
【0002】
【従来の技術】図18に、一般的な低圧蒸気タービンホ
イールの概要を示す。タービンシャフト2に同心状にタ
ービンホイール1が一体的に形成してあり、タービンホ
イール1の外周には複数の動翼25を翼植込部1aを介
して取付けてある。
【0003】翼植込部1aの拡大図を図19に示す。プ
ラント稼働時には、タービンホイール1の先端の翼植込
部1a、特に第1段フック部に遠心力による大きな応力
が働くので、定期検査期間中にこの部分の健全性を評価
する必要がある。
【0004】しかしながら、プラントの稼働率向上の観
点から定期検査の期間短縮の要求が大きくなっており、
翼植込部の健全性評価にはタービンホイール1から動翼
25を抜取る必要のない超音波検査が採用されることが
多い。
【0005】この超音波検査に用いている探触子走査機
構の一例を図20に示す。一つ、または二つの探触子
5、6を探触子走査機構の3にアーム4を介して保持
し、タービンホイール1の側面に押し付けた状態で、車
輪8と駆動ハンドル26を用いてタービンシャフト2上
を走行させ、探触子5、6を周方向ψに走査する。
【0006】タービンの中心軸からの距離L1、および、
探触子5と探触子6の距離L2、各々の探触子の首振り角
度φ1 、φ2 は走査前に微調整し、走査中には、これら
は一定に保つことができる構造にしている。この超音波
検査では、探触子5を送信用と受信用の両方として使う
方法(以下、一探触子法と称す)と、探触子5を送信用
とし探触子6を受信用として使う方法(以下、二探触子
法と称す)がある。
【0007】一探触子法では、予め定めておいた時間ゲ
ート内に反射波がなければ翼植込部は健全であると判断
し、反射波が得られれば翼植込部に欠陥等の超音波反射
体が存在すると判断する。二探触子法では、探触子5か
ら送信して翼植込部1aで反射させ探触子6で受信する
反射波の波高値に着目し、波高値が一定ならば翼植込部
は健全であると判断し、波高値が低下すれば翼植込部に
欠陥等の超音波遮蔽体が存在すると判断する。これらの
方法の適用例が、特開平1-161145公報、特開平7-244024
公報等に開示されている。
【0008】タービンホイール1の翼植込部1aと動翼
25の間には隙間が存在し、特に、隙間の広い頭頂部に
錆が発生する可能性がある。反射体が欠陥の時には、す
ぐに動翼をとりはずし、磁粉探傷法などにより詳細な検
査を実施するが、反射体が錆等の欠陥以外のものであっ
た場合には1サイクルはそのまま稼働して次回定期検査
時に詳細な検査を実施する場合が多い。
【0009】したがって、上記の超音波検査方法で、タ
ービンホイールの翼植込部に超音波の反射体、または遮
蔽体があると判断した場合には、一旦動翼を抜取って超
音波の反射体、または、遮蔽体が、割れ等の欠陥なのか
錆等の欠陥以外のものであるかを判断する必要がある。
【0010】また、タービンホイールの翼植込部ではな
く一般的な溶接部を検査対象とした場合の、反射体の種
類を判定する方法は、例えば特開平6-3332公報等に開示
されている。この方法では、反射体に対する超音波の入
射角度を変えながら検査して、入射角度に対応した反射
エコーの強度分布から反射体の偏平率、傾き、対称性等
を求めて、その形状、性状を判定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平1-1611
45公報、特開平7-244024公報等に開示のタービンホイー
ル翼植込部の超音波検査では、翼植込部に超音波の反射
体、または遮蔽体があると判断した場合に、超音波の反
射体、または、遮蔽体が、欠陥か、錆か、欠陥と錆の両
方なのかを判定するために動翼を抜取る作業が必要とな
り検査に時間を要する。
【0012】また、この方法では探触子の首振り角度φ
1 、φ2 を一定に保ったまま探触子走査機構を周方向に
回転する比較的簡便な走査法なので、反射体に対する超
音波の入射角が一定となり、入射角度を変化させる必要
のある上記した特開平6-3332公報に開示の反射体判定法
を適用することはできない。言い替えれば、上記した反
射体の判定法を適用するためには、判定したい反射体に
対して超音波の入射角度を変化できる探触子の走査法を
採用する必要があるが、そのためには新たな探触子走査
機構が必要となり、また、走査に要する時間も長くな
る。
【0013】本発明は上記の問題点に鑑み、タービンホ
イール翼植込部の二探触子法による超音波検査におい
て、反射波の波高値が低下した場合に、動翼を抜取るこ
となく、かつ、比較的簡便な探触子走査法で、超音波遮
蔽体が欠陥か、錆か、欠陥と錆の両方なのかを判定する
ことが可能な超音波検査方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
本発明の超音波検査方法及び装置は特許請求の範囲の請
求項記載の構成を具備している。
【0015】低圧蒸気タービンホイールの翼植込部で
は、稼働中の動翼の遠心力による応力が原因となって割
れ状の欠陥が発生する。したがって、欠陥が発生する可
能性があるのは応力の最も大きい第1段フック底面であ
る。一方、錆はタービンホイールと動翼の翼植込部の隙
間に発生する可能性があり、特に、隙間の広い頭頂部に
発生しやすい。このため、上記目的は、超音波の遮蔽体
が第1段フック底面に存在するのか、頭頂部に存在する
のかを判断することで達成することができる。
【0016】また、割れ状の欠陥が超音波の伝播経路に
存在する場合には遮蔽効果により反射波の波高値が大き
く低下するが、超音波の反射面に錆が発生している場合
の反射波の波高値の低下は散乱効果によるものなので、
遮蔽効果程大きくない。したがって、上記目的は、反射
波の波高値の低下を定量評価することによっても達成で
きる。
【0017】さらに、割れ状の欠陥はタービンホイール
の周方向に広がりを持たないが、頭頂部に発生する錆は
周方向に広がりを持つ場合が多い。したがって、上記目
的は、2つの探触子を周方向に走査するときに、反射波
の波高値が連続的に低下する走査距離を定量評価するこ
とによっても達成できる。
【0018】
【作用】図2に、二探触子法における超音波ビームの伝
播経路を示す。探触子5から送信する超音波は、7cに
示すようなビームの広がりを持ってタービンホイール1
の翼植込部に伝播し、頭頂部ではビーム径Bpで反射し、
探触子6に到達する。
【0019】このため、7aに示すような、探触子5→
頭頂部→探触子6の伝播経路(本明細書では、経路1と
称す)と、7bに示すような探触子5→頭頂部→第1段
フック底面→頭頂部→探触子6の伝播経路(本明細書で
は、経路2と称す)の2つの経路の反射波が、同時に送
受信できる位置に探触子5、6を設定することが可能で
ある。
【0020】図4に、第1段フック底面に欠陥101が
ある場合の影響を摸式的に示す。経路1を伝播する反射
波(本明細書では、反射波1と称す)は、第1段フック
底面を通過しないので、反射波1の波高値は変化しな
い。一方、経路2を伝播する反射波(本明細書では、反
射波2と称す)は、第1段フック底面で反射するので、
欠陥101の遮蔽効果により反射波2の波高値は大きく
低下する。
【0021】図5に、頭頂部に錆102が発生している
場合の影響を摸式的に示す。超音波の反射面に錆が発生
していると、散乱効果により反射後の超音波ビームの指
向角が大きくなるため、探触子6に到達する反射波の波
高値は低下する。
【0022】経路1では1回、経路2では2回、錆10
2が発生している頭頂部で超音波が反射するので、反射
波1および反射波2の波高値は共に低下するが、低下量
は小さい。また、欠陥101が存在する場合でも、錆1
02が存在する場合でも、反射波2の波高値は低下する
が、欠陥の場合は低下量が大きく、錆の場合は低下量が
小さいので、適切な波高値のしきい値を設定することに
より両者を判定できる。
【0023】したがって、反射波1の波高値が不変で反
射波2の波高値が低下した場合には欠陥が存在し、反射
波1と反射波2の波高値が共に低下して反射波2の低下
量が小さい場合には錆が存在し、反射波1と反射波2の
波高値が共に低下して反射波2の低下量が大きい場合に
は錆と欠陥の両方が存在すると判定できる。
【0024】また、反射波2の低下量は、欠陥101の
大きさに依存する。反射波1の振幅から頭頂部に錆が存
在しないと判定できた場合には、反射波2の波高値のし
きい値を大きく設定すれば、微小な欠陥まで検出するこ
とが可能になる。
【0025】図6に、第1段フック底面に欠陥101が
ある場合の、反射波の波高値が連続的に低下する走査距
離(以下、遮蔽距離と称す)と、2つの探触子の走査位
置の関連を摸式的に示す。欠陥101は、タービンホイ
ールの周方向には広がりを持たないが、超音波ビームは
7cに示すような広がりを持つ。
【0026】このため、探触子5、6を送査し、超音波
ビームの頭頂部での反射位置がビーム径Bpの2倍(2×
Bp)の距離を移動する間、反射波2の波高値は低下し続
ける。一方、頭頂部に周方向にLcの長さを有する錆10
2がある場合には、図7に摸式的に示すように、超音波
ビームの反射位置が(2×Bp+Lc)の距離を移動する
間、反射波1及び2の波高値は低下し続ける。したがっ
て、遮蔽距離に適切な遮蔽距離のしきい値を設定するこ
とにより、欠陥と錆とを判定できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
面を参照して説明する。図1に、本発明の第1の実施例
による低圧蒸気タービンホイール翼植込部の超音波検査
装置の構成の一例を示し、図3に、超音波検査装置の各
構成要素での信号のタイミングを示す。
【0028】探触子5、6を探触子走査機構3にアーム
4を介して保持し、タービンホイール1の側面に押し付
けた状態で、車輪8でタービンシャフト2上を走行さ
せ、探触子5、6を周方向ψに走査する。探触子5、6
とタービンの中心軸からの距離L1、および、探触子5と
探触子6の距離L2、各々の探触子の首振り角度φ1 、φ
2 は走査前に微調整し、走査中には、これらを一定に保
つことができる構造にしている。
【0029】送信器9で探触子5に送信パルスを送信
し、探触子5から超音波7をタービンホイール1内に送
信する。タービンホイール1の翼植込部で反射した超音
波7を探触子6と受信器10でRF信号として受信し、増
幅器11で増幅し、ビデオ検波回路12で検波信号に変
換する。
【0030】第1ゲート設定回路13では、送信器9か
らの信号をトリガとして、探触子5→頭頂部→探触子6
の経路1をとる反射波Paが受信できる時刻Taにゲートを
設定する。第1ゲート内信号の反射波Paの波高値を波高
値検出回路15で検出し、波高値に応じた波高値信号4
8を出力する。
【0031】また、第2ゲート設定回路14では、送信
器9からの信号をトリガとして、探触子5→頭頂部→第
1段フック底面→頭頂部→探触子6の経路2をとる反射
波Pbが受信できる時刻Tbにゲートを設定する。第2ゲー
ト内信号の反射波Pbの波高値を波高値検出回路16で検
出し、波高値に応じた波高値信号49を出力する。
【0032】本実施例の超音波検査装置は、通常判定モ
ードと高感度検出モードの2つのモードを備えており、
検査員が2 つのモードを選択できる構成としている。通
常判定モードで、タービン翼植込部における錆の発生の
有無、および、割れ状欠陥の発生の有無を判定する場合
の、判定手順のフローチャートを図8に示す。
【0033】また、高感度検出モードで、錆、および、
割れ状欠陥の発生の有無を判定する場合の、判定手順の
フローチャートを図9に示す。上記の2 つのモードによ
る判定を実現するための、第1しきい値設定回路17、
第1比較器18、第2しきい値設定回路19、第2比較
器20、第3しきい値設定回路21、第3比較器22、
判定器23、および、表示器24の回路構成の一例を図
10に示す。
【0034】第1しきい値設定回路17では、Vccラ
イン(+5V)とアースライン(±0V)の間に接続し
た可変抵抗器を用いて、第1 の波高値のしきい値に相当
する電圧を第1比較器18に出力する。比較器18は、
反射波Paの波高値信号48と第1しきい値設定回路17
の出力を比較する。
【0035】波高値信号48のほうが大きい場合には、
第1比較器18は、錆判定信号54としてネガティブ信
号(±0V)を出力する。このときには、表示器24内
の切替器56は回路を接続しない状態になるので、錆発
生ランプ58は消灯した状態となり、ブザー60も警報
音を発しない。
【0036】一方、第1しきい値設定回路17の出力電
圧よりPaの波高値信号48のほうが小さい場合には、第
1比較器18は、錆判定信号54としてポジティブ信号
(+5V)を出力する。表示器24にある切替器56に
ポジティブ信号が入力すると、切替器56は回路を接続
するので、錆発生ランプ58とブザー60に電流が流れ
る。検査員は、錆発生ランプ58の点灯とブザー60の
警報音により、タービンホイール翼植込部の頭頂部に錆
が発生していることを知ることができる。
【0037】通常判定モードと高感度検出モードの2つ
のモードは、切替スイッチ51で選択する。通常判定モ
ードで割れ状の欠陥の有無を判定する場合には、切替ス
イッチ51をOFFの状態にする。この状態では、比較
器18が出力する錆判定信号54がポジティブ(+5
V)かネガティブ(±0V)かに関わらず、リレー53
は、常に、第2比較器20の出力が欠陥判定信号55と
なるように回路を接続する。
【0038】第2しきい値設定回路19では、Vccラ
イン(+5V)とアースライン(±0V)の間に接続し
た可変抵抗器を用いて、第2の波高値のしきい値に相当
する電圧を第2比較器20に出力する。比較器20は、
反射波Pbの波高値信号49と第2しきい値設定回路19
の出力を比較する。
【0039】Pbの波高値信号49のほうが大きい場合に
は、第2比較器20は、リレー53を経由して、欠陥判
定信号55としてネガティブ信号(±0V)を出力す
る。このときには、表示器24にある切替器57は回路
を接続しない状態になるので、欠陥発生ランプ59は消
灯した状態となり、ブザー61も警報音を発しない。
【0040】一方、第2しきい値設定回路19の出力電
圧よりPbの波高値信号49のほうが小さい場合には、第
2比較器20は、欠陥判定信号55としてポジティブ信
号(+5V)を出力する。表示器24内の切替器57に
ポジティブ信号が入力すると、切替器57は回路を接続
するので、欠陥発生ランプ59とブザー61に電流が流
れる。
【0041】検査員は、欠陥発生ランプ59の点灯とブ
ザー61の警報音により、タービンホイール翼植込部の
第1段フック底面に欠陥が発生していると知ることがで
きる。また、ブザー60とブザー61は、音色(ブザー
音の周波数)が異なるものを用いているので、ブザー音
だけからも、錆が発生しているのか、欠陥が発生してい
るのか、錆と欠陥の両方が発生しているのかを知ること
ができる。
【0042】高感度検出モードで割れ状の欠陥の有無を
判定する場合には、切替スイッチ51をONの状態にす
る。この状態において、タービンホイール翼植込部の頭
頂部に錆が発生している場合には、比較器18が出力す
る錆判定信号54はポジティブ(+5V)信号となっ
て、反転増幅器52に入力する。
【0043】この時には、反転増幅器52はネガティブ
信号(±0V)を出力し、リレー53には電流が流れな
いので、第2比較器20の出力が欠陥判定信号55とな
るように回路が接続された状態となる。この状態は、通
常判定モードと同じ接続状態なので、通常判定モードと
同様に、第2しきい値設定回路19での電圧と反射波Pb
の波高値信号49とを第2比較器20で比較する。
【0044】Pbの波高値信号49のほうが大きい場合に
は、第2比較器20は、リレー53を経由して、欠陥判
定信号55としてネガティブ信号(±0V)を出力する
ので、欠陥発生ランプ59は消灯した状態となり、ブザ
ー62も警報音を発しない。第2しきい値設定回路19
の出力電圧よりPbの波高値信号49のほうが小さい場合
には、第2比較器20は欠陥判定信号55としてポジテ
ィブ信号(+5V)を出力するので、欠陥発生ランプ5
9とブザー61に電流が流れる。
【0045】検査員は、欠陥発生ランプ59の点灯とブ
ザー61の警報音により、タービンホイール翼植込部の
第1段フック底面に欠陥が発生していると知ることがで
きる。欠陥の有無の判定のしきい値として、第三のしき
い値より小さな値の第二のしきい値が自動的に選択でき
るため、頭頂部に錆が発生したために生ずる反射波Pbの
波高値の低下を、割れ状の欠陥が原因であると誤判定す
ることを防止できる。
【0046】一方、タービンホイール翼植込部の頭頂部
に錆が発生していない場合には、比較器18が出力する
錆判定信号54はネガティブ(±0V)信号となって、
反転増幅器52に入力する。この時には、反転増幅器5
2はポジティブ信号(+5V)を出力し、リレー53に
は電流が流れるので回路の接続状態が変更され、第3比
較器22の出力が欠陥判定信号55となるように回路が
接続される。
【0047】この状態では、第3しきい値設定回路21
で設定した電圧と反射波Pbの波高値信号49とを第3比
較器22で比較する。Pbの波高値信号49のほうが大き
い場合には、第3比較器22は、リレー53を経由し
て、欠陥判定信号55としてネガティブ信号(±0V)
を出力するので、欠陥発生ランプ59は消灯した状態と
なり、ブザー61も警報音を発しない。
【0048】第3しきい値設定回路21の出力電圧より
Pbの波高値信号49のほうが小さい場合には、第3比較
器22は欠陥判定信号55としてポジティブ信号(+5
V)を出力するので、欠陥発生ランプ59とブザー61
に電流が流れる。検査員は、欠陥発生ランプ59の点灯
とブザー61の警報音により、タービンホイール翼植込
部の第1段フック底面に欠陥が発生していると知ること
ができる。
【0049】頭頂部に錆が発生していない場合には、欠
陥の有無の判定のしきい値として、第二のしきい値より
大きな値の第三のしきい値を自動的に選択できるため、
小さな欠陥まで高感度に検出することが可能となる。
【0050】次に、本発明の第2の実施例を図11に基
づいて説明する。図11に、本発明の第2の実施例によ
る低圧蒸気タービンホイール翼植込部の超音波検査装置
の構成の一例を示す。
【0051】探触子走査機構3は第1の実施例とほぼ同
じ構造であるが、本探触子走査機構3は、車輪8がロー
タシャフト2上を一定距離走行する度に信号を出力する
エンコーダ27を備えている。送信器9、受信器10、
増幅器11、ビデオ検波回路12は、探傷器28の筐体
内に組み込まれ、超音波の送受信、検波信号の出力を、
繰り返し周期1KHz で連続的に行っている。
【0052】本装置は、エンコーダ27からの出力信号
が計算器29の筐体内に組み込んだインターフェースボ
ード(図11中では、I/Fと略す)30に入力する
と、入力直後の送信器9からの信号をトリガとして、反
射波Pa、Pbの双方を含む検波信号を、A/D変換部31
でアナログ/デジタル変換し、記録部32に探触子走査
位置の情報と共に自動的に記録する機能を有する。ま
ず、探触子走査機構3をタービンシャフト2上で一周走
査し(ψ:0°から360°まで)、全検波波形をデジ
タルデータとして、一旦、記録部32に記録する。
【0053】次に、収録した波形を見ながら、第1ゲー
トと第1のしきい値、及び第2ゲートと第2のしきい値
と第3のしきい値を設定する。図12に、「ゲート、し
きい値設定画面」を表示部33に表示した例を示す。
【0054】反射波1(Pa)のピーク71と反射波2
(Pb)のピーク72の伝播時間差は、超音波検査の前に
タービンの設計図に基づいて計算してあり、この場合そ
の値は7. 0μsであったので、伝播時間差入力ボック
ス73に、マウス35とキーボード34を用いて入力し
た。また、探触子5と6は、振動子の大きさが20mm×
20mm、横波2MHz 、屈折角70°のものを用いた。
【0055】探触子の指向角は試験で7°と求めてあ
り、タービンホイール翼植込部の頭頂部で30mmになる
ので、ビーム径入力ボックス74に入力した。また、欠
陥の形状により遮蔽距離が変化する場合があるので、こ
の変化分の影響を排除するためにマージンを設定する。
【0056】今回の試験では、これまでの経験からマー
ジンを10mmに設定し、マージン入力ボックス75に入
力した。遮蔽距離のしきい値は、ビーム径とマージンの
入力値から、 (遮蔽距離のしきい値)=(ビーム径)×2+(マージ
ン) なる式に基づいて自動計算し、その結果は遮蔽距離のし
きい値表示ボックス76に表示される。
【0057】画面下部に表示した超音波波形を見なが
ら、第1ゲート開始時間ボックス77と第1ゲート幅ボ
ックス78と第1の波高値のしきい値ボックス81に、
それぞれ、第1ゲートの開始時間、第1ゲートの幅、第
1の波高値のしきい値をキーボード34を用いて入力し
た。これらの設定値に基づく第1ゲートと第1の波高値
のしきい値は、第1しきい値表示バー84として超音波
波形上に表示される。
【0058】第1しきい値表示バー84の左端の時間
は、第1ゲートの開始時間を表しており、第1ゲート開
始時間ボックス77に入力した数値と一致する。第1し
きい値表示バー84の長さは、第1ゲートの時間幅を表
しており、第1ゲート幅ボックス78に入力した数値と
一致する。
【0059】第1しきい値表示バー84の高さ方向(Y
軸方向)の位置は、反射波波高値の第1の波高値のしき
い値を表しており、第1の波高値のしきい値ボックス8
1に入力した数値と一致する。この第1しきい値表示バ
ー84が、反射波Paのピーク71と時間的に一致し、第
1の波高値のしきい値が健全部を検査したときの波高値
よりわずかに低いことから、第1ゲートと第1の波高値
のしきい値の設定が適切であると確認できる。もし、設
定が適切でない場合には、各ボックスの数値を再入力す
れば設定を変更できる。
【0060】第2ゲート開始時間ボックス79には、第
1ゲート開始時間ボックス78の入力値と、伝播時間差
入力ボックス73の入力値から (第2ゲート開始時間)=(第1ゲート開始時間)+
(伝播時間差) に基づいて自動計算した値が表示される。第2ゲート幅
ボックス80と第2の波高値のしきい値ボックス82と
第3の波高値のしきい値ボックス83に、それぞれ、第
2ゲートの幅、第2の波高値のしきい値、第3の波高値
のしきい値をキーボード34を用いて入力した。
【0061】これらの設定値に基づく第2ゲートと第2
の波高値のしきい値、および、第3の波高値のしきい値
は、第2しきい値表示バー85、および、第3しきい値
表示バー86で超音波波形上に表示される。第2しきい
値表示バー85及び第3しきい値表示バー86の左端の
時間は、第2ゲートの開始時間を表しており、第2ゲー
ト開始時間ボックス79に表示される数値と一致する。
【0062】第2しきい値表示バー85、および、第3
しきい値表示バー86の長さは、第2ゲートの時間幅を
表しており、第2ゲート幅ボックス80に入力した数値
と一致する。第2しきい値表示バー85の高さ方向(Y
軸方向)の位置は、反射波波高値の第2のしきい値を表
しており、第2の波高値のしきい値ボックス82に入力
した数値と一致する。
【0063】第3しきい値表示バー86の高さ方向(Y
軸方向)の位置は、反射波波高値の第3の波高値のしき
い値を表しており、第3の波高値のしきい値ボックス8
3に入力した数値と一致する。この第2しきい値表示バ
ー85、および、第3のしきい値表示バー86が、反射
波Pbのピーク72と時間的に一致することから、第2ゲ
ートの設定が適切であると確認できる。もし、設定が適
切でない場合には、各ボックスの数値を再入力すれば設
定を変更できる。
【0064】これらの設定は、第1、2ゲート記憶部3
8と第1、2、3しきい値記憶部40に記憶される。各
ゲートとしきい値を設定すると、波高値算出部39、遮
蔽距離算出部41が、記録部32に記録した超音波波形
のデジタルデータを基に、反射波Paと反射波Pbの波高値
の変化と遮蔽距離を自動計算する。
【0065】判定部42では、波高値による判定と遮蔽
距離による判定の2 つの判定方法で、検査結果を判定す
る。波高値の変化により、錆の発生の有無と欠陥の発生
の有無を判定する手順は、図8、図9のフローチャート
に示した手順と同じである。また、遮蔽距離の長短によ
り、遮蔽体が欠陥か錆かを判定する判定手順のフローチ
ャートを図17に示す。
【0066】試験用のテストロータ翼植込部の第1段フ
ック底面に、人工欠陥を加工した箇所を検査したとき
の、反射波Paと反射波Pbの波高値の変化を表示部33に
表示した画面を図13に示す。この画面は、必要に応じ
てプリンタ43で印刷できる。
【0067】探触子走査機構3をタービンシャフト2上
で走査したときに、超音波7の翼植込部1a上での反射
位置が、検査開始位置を基準に800mm から1400mmまで走
査した範囲の波高値の変化が示されている。第1の波高
値のしきい値ボックス81に入力し、第1、2、3しき
い値記憶部40に記憶した第一の波高値のしきい値は、
反射波Paの波高値の変化を示す上段のグラフに、第1の
波高値のしきい値表示線87として表示される。
【0068】反射波Paの波高値が第1の波高値のしきい
値より大きいことから、波高値による判定により、図1
3の表示範囲のタービンホイール翼植込部には錆が発生
していないと判定できる。また、反射波Paの波高値が第
1の波高値のしきい値より小さくなる点がないので遮蔽
距離は算出できない。したがって、第1の遮蔽距離表示
ボックス90には、遮蔽距離は表示されない。
【0069】第2の波高値のしきい値ボックス82に入
力し、第1、2、3しきい値記憶部40に記憶した第2
の波高値のしきい値、および、第3の波高値のしきい値
ボックス83に入力し、第1、2、3しきい値記憶部4
0に記憶した第3の波高値のしきい値は、反射波Pbの波
高値の変化を示す下段のグラフに、第2の波高値のしき
い値表示線88、および、第3の波高値のしきい値表示
線89として表示される。
【0070】反射波Pbの波高値が第2の波高値のしきい
値、および、第3の波高値のしきい値より小さくなる点
があることから、波高値による判定により、タービンホ
イール翼植込部には欠陥が発生していると判定できる。
また、反射波Pbの波高値が第2の波高値のしきい値より
連続して小さくなっている範囲は、下段のグラフ上に第
2の遮蔽距離表示バー94で表示され、遮蔽距離の算出
結果は第2の遮蔽距離表示ボックス91に表示される。
【0071】反射波Pbの波高値が第3の波高値のしきい
値より連続して小さくなっている範囲は、下段のグラフ
上に第3の遮蔽距離表示バー95で表示され、遮蔽距離
の算出結果は第3の遮蔽距離表示ボックス92に表示さ
れる。第2の遮蔽距離と第3の遮蔽距離は、ともに、遮
蔽距離のしきい値70mmより小さい。したがって、遮蔽
距離による判定により、超音波の遮蔽体は欠陥であると
判定できる。
【0072】試験用のテストロータ翼植込部の頭頂部に
錆を発生させた箇所を検査したときの、反射波Paと反射
波Pbの波高値の変化を表示部33に表示した画面を図1
4に示す。この画面は、必要に応じてプリンタ43で印
刷できる。超音波ビームの反射位置が、検査開始位置を
基準として1800mmから2400mmまで走査した範囲の波高値
の変化が示されている。
【0073】反射波Paの波高値が第1の波高値のしきい
値より小さくなる点があることから、波高値による判定
により、錆が発生していると判定できる。また、反射波
Paの波高値が第1の波高値のしきい値より連続して小さ
くなっている範囲は、上段のグラフ上に第1の遮蔽距離
表示バー93で表示され、遮蔽距離の算出結果は第1の
遮蔽距離表示ボックス90に表示される。
【0074】第1の遮蔽距離が遮蔽距離のしきい値70
mmより大きい。したがって、遮蔽距離による判定によ
り、超音波の遮蔽体は錆であると判定できる。反射波Pb
の波高値が第3の波高値のしきい値より小さくなる点は
あるが、第2の波高値のしきい値より小さくなる点がな
いので、波高値による判定により、欠陥が発生していな
いと判定できる。
【0075】また、反射波Pbの波高値が第3の波高値の
しきい値より連続して小さくなっている範囲は、下段の
グラフ上に第3の遮蔽距離表示バー95で表示され、遮
蔽距離の算出結果は第3の遮蔽距離表示ボックス92に
表示される。第3の遮蔽距離は遮蔽距離のしきい値70
mmより大きい。したがって、遮蔽距離による判定によ
り、超音波の遮蔽体は錆であると判定できる。
【0076】試験用のテストロータ翼植込部の頭頂部に
錆を発生させ、さらに、第1段フック底面に人工欠陥を
加工した箇所を検査したときの、反射波Paと反射波Pbの
波高値の変化を表示部33に表示した画面を図15に示
す。この画面は、必要に応じてプリンタ43で印刷でき
る。
【0077】超音波ビームの反射位置が、検査開始位置
を基準として3400mmから4000mmまで走査した範囲の波高
値の変化が示されている。反射波Paの波高値が第1の波
高値のしきい値より小さくなる点があることから、波高
値による判定により、錆が発生していると判定できる。
【0078】また、反射波Paの波高値が第1の波高値の
しきい値より連続して小さくなっている範囲は、上段の
グラフ上に第1の遮蔽距離表示バー93で表示され、遮
蔽距離の算出結果は第1の遮蔽距離表示ボックス90に
表示される。第1の遮蔽距離が遮蔽距離のしきい値70
mmより大きい。したがって、遮蔽距離による判定によ
り、超音波の遮蔽体は錆であると判定できる。
【0079】反射波Pbの波高値が第2の波高値のしきい
値、および、第3の波高値のしきい値より小さくなる点
があることから、波高値による判定により、欠陥が発生
していると判定できる。また、反射波Pbの波高値が第2
の波高値のしきい値より連続して小さくなっている範囲
は、下段のグラフ上に第2の遮蔽距離表示バー94で表
示され、遮蔽距離の算出結果は第2の遮蔽距離表示ボッ
クス91に表示される。
【0080】第2の遮蔽距離は遮蔽距離のしきい値70
mmより小さい。したがって、遮蔽距離による判定によ
り、超音波の遮蔽体として欠陥があると判定できる。さ
らに、反射波Pbの波高値が第3の波高値のしきい値より
連続して小さくなっている範囲は、下段のグラフ上に第
3の遮蔽距離表示バー95で表示され、遮蔽距離の算出
結果は第3の遮蔽距離表示ボックス92に表示される。
【0081】第3の遮蔽距離は遮蔽距離のしきい値70
mmより大きい。したがって、遮蔽距離による判定によ
り、超音波の遮蔽体として錆があると判定できる。これ
らの結果を総合すると、図15に表示した範囲には、欠
陥と錆の両方が発生していると判断できる。
【0082】図13乃至図15に示した検査範囲の総合
判定結果の表示画面を、図16に示す。この画面は、必
要に応じてプリンタ43で印刷できる。図13に示し
た、ビーム反射位置が1120mmの位置に存在する超音波の
遮蔽体は、波高値による判定から錆は発生していないが
欠陥は発生しているという判定結果が得られ、遮蔽距離
による判定から遮蔽体は欠陥であるという判定結果が得
られた。
【0083】2 つの判定法による判定結果が矛盾してい
ないので、総合判定結果には「欠陥」が発生していると
表示されている。判定結果に矛盾が生じた場合には、総
合判定結果に「判定不能」が表示される。「判定不能」
が表示された時には、ゲートやしきい値を再設定して再
判定を実施するか、超音波検査を再度実施する必要があ
る。
【0084】図14に示した、ビーム反射位置が2050mm
の位置に存在する超音波の遮蔽体は、波高値による判定
から錆は発生しているが、欠陥は発生していないという
判定結果が得られ、遮蔽距離による判定から遮蔽体は錆
であるという判定結果が得られた。2つの判定法による
判定結果が矛盾していないので、総合判定結果には
「錆」が発生していると表示されている。
【0085】図15に示した、ビーム反射位置が3610mm
の位置に存在する超音波の遮蔽体は、波高値による判定
から錆が発生しており、欠陥も発生しているという判定
結果が得られ、遮蔽距離による判定から遮蔽体は錆であ
るという判定結果と遮蔽体は欠陥であるという判定結果
とが得られた。2 つの判定法による判定結果から、総合
判定結果には「欠陥+錆」が発生していると表示され
る。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、比較的簡便な探触子走
査法による低圧蒸気タービンホイール翼植込部の二探触
子法の超音波検査において、翼植込部で反射した超音波
の波高値が低下した場合に、動翼を抜取ることなく、超
音波遮蔽体が欠陥か、錆か、欠陥と錆の両方なのかを判
定することができるので、低圧蒸気タービンホイール検
査の工程数削減と期間短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる低圧蒸気タービン
ホイール翼植込部の、超音波検査装置の構成の一例を示
す図である。
【図2】低圧蒸気タービンホイール翼植込部の超音波検
査における被検査体内部の、超音波ビームの伝播経路を
示す図である。
【図3】超音波信号波形とタイミングを摸式的に示す図
である。
【図4】翼植込部の第1段フック底面に欠陥が発生した
場合の超音波の伝播状況を摸式的に示す図である。
【図5】翼植込部の頭頂部に錆が発生した場合の超音波
の伝播状況を摸式的に示す図である。
【図6】翼植込部の第1段フック底面に欠陥が発生した
場合の探触子の走査位置と超音波の伝播状況を摸式的に
示す図である。
【図7】翼植込部の頭頂部に錆が発生した場合の探触子
の走査位置と超音波の伝播状況を摸式的に示す図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施例に係わる超音波検査装置
において、錆の発生の有無、および、欠陥の発生の有無
を通常判定モードで判定する判定手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明の第1の実施例に係わる超音波検査装置
において、錆の発生の有無、および、欠陥の発生の有無
を高感度検出モードで判定する判定手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】通常判定モードと高感度検出モードにより、
錆の発生の有無、および、欠陥の発生の有無を判定する
ための回路構成の一例である。
【図11】本発明の第2実施例に係わる低圧蒸気タービ
ンホイール翼植込部の超音波検査装置の構成の一例を示
す図である。
【図12】本発明の第2実施例において、第1、第2の
時間ゲート、および、第1乃至第3の波高値のしきい値
を設定する場合の画面表示の一例である。
【図13】本発明により、試験用のテストロータ翼植込
部の第1段フック底面に人工欠陥を設けた箇所を検査し
た結果を示す。
【図14】本発明により、試験用のテストロータ翼植込
部の頭頂部に錆を発生させた箇所を検査した結果を示
す。
【図15】本発明により、試験用のテストロータ翼植込
部の頭頂部に錆を発生させ、さらに、第1段フック底面
に人工欠陥を加工した箇所を検査した結果を示す。
【図16】本発明により、試験用のテストロータ翼植込
部を検査した総合判定結果を示す。
【図17】本発明の第2の実施例に係わる超音波検査装
置において、超音波の遮蔽体が欠陥か錆かを判定する判
定手順を示すフローチャートである。
【図18】2つの探触子を用いた従来の超音波検査方法
を説明する図である。
【図19】低圧蒸気タービンホイールの翼植込部を説明
する図である。
【図20】2つの探触子を用いた従来の超音波検査装置
の探触子走査機構の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1…タービンホイール 1a…翼植込部 2…タービンシャフト 3…探触子走査
機構 4…アーム 5、6…探触子 7…超音波 7a…経路1 7b…経路2 7c…超音波ビ
ームの広がり 8…車輪 9…送信器 10…受信器 11…増幅器 12…ビデオ検波回路 13…第1ゲー
ト設定回路 14…第2ゲート設定回路 15、16…波
高値検出回路 17…第1しきい値設定回路 18…第1比較
器 19…第2しきい値設定回路 20…第2比較
器 21…第3しきい値設定回路 22……第3比
較器 23…判定器 24…表示器 25…動翼 26…駆動ハン
ドル 27…エンコーダ 28…探傷器 29…計算器 30…インター
フェースボード 31…A/D変換部 32…記録部 33…表示部 34…キーボー
ド 35…マウス 38…第1、2
ゲート記憶部 39…波高値算出部 40…第1、
2、3しきい値記憶部 41…遮蔽距離算出部 42…判定部 43…プリンタ 48…反射波Pa
の波高値信号 49…反射波P bの波高値信号 51…切替スイ
ッチ 52…反転増幅器 53…リレー 54…錆判定信号 55…欠陥判定
信号 56、57…切替器 58…錆発生ラ
ンプ 59…欠陥発生ランプ 60、61…ブ
ザー 71…反射波Paのピーク 72…反射波Pbの
ピーク 73…伝播時間差入力ボックス 74…ビーム径
入力ボックス 75…マージン入力ボックス 76…遮蔽距離
のしきい値表示ボックス 77…第1ゲート開始時間ボックス 78…第1ゲー
ト幅ボックス 79…第2ゲート開始時間ボックス 80…第2ゲー
ト幅ボックス 81…第1の波高値のしきい値ボックス 82…第2の波高値のしきい値ボックス 83…第3の波高値のしきい値ボックス 84…第1しきい値表示バー 85…第2しき
い値表示バー 86…第3しきい値表示バー 87…第1の波
高値のしきい値表示線 88…第2の波高値のしきい値表示線 89…第3の波
高値のしきい値表示線 90…第1の遮蔽距離表示ボックス 91…第2の遮
蔽距離表示ボックス 92…第3の遮蔽距離表示ボックス 93…第1の遮
蔽距離表示バー 94…第2の遮蔽距離表示バー 95…第3の遮
蔽距離表示バー 101…欠陥 102…錆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 尚幸 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社日立製作所電力・電機開発本部 内 (72)発明者 千葉 弘明 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 五代儀 剛 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社エネルギー・環境研 究所内 (72)発明者 黒木 雅彦 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社エネルギー・環境研 究所内 (56)参考文献 特開 平3−170050(JP,A) 特開 平1−161145(JP,A) 特開 昭63−250562(JP,A) 特開 平7−244024(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/00 - 29/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧蒸気タービンホイールの翼植込部に
    送信用探触子を用いて超音波を送信し、翼植込部形状面
    からの反射波を受信用探触子を用いて受信することによ
    り、前記翼植込部の健全性を評価する超音波検査方法に
    おいて、 前記送信用探触子から送信した前記超音波が前記翼植込
    部の頭頂部で一回反射して前記受信用探触子に到達する
    経路1の伝播時間を算出し、該超音波の送信から該経路
    1の該伝播時間経過後に受信した反射波1の波高値と、
    予め定めておいた第1の波高値のしきい値とを比較し、
    前記反射波1の波高値が該第1の波高値のしきい値より
    小さい場合には、前記翼植込部の前記頭頂部に錆が発生
    していると判断することを特徴とする超音波検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波検査方法を用い
    て前記翼植込部の前記頭頂部に前記錆が発生している
    どうかを判断するとともに、 前記送信用探触子から送信した前記超音波が前記翼植込
    部の前頭頂部で反射した後、第1段フック底面で反射
    し、再度、前記頭頂部で反射して前記受信用探触子に到
    達する経路2の伝播時間を算出し、前記超音波の送信か
    ら該経路2の該伝播時間経過後に受信した反射波2の波
    高値と予め定めておいた第2の波高値のしきい値とを比
    較し、該反射波2の波高値が該第2の波高値のしきい値
    より小さい場合には前記翼植込部の第1段フックに欠陥
    が発生していると判断することを特徴とする超音波検査
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の超音波検査方法におい
    て、 前記頭頂部に前記錆が発生していると判断した場合に
    は、前記反射波2の波高値と前記第2の波高値のしきい
    値とを比較し、 前記翼植込部の前記頭頂部に前記錆が発生していないと
    判断した場合には、前記反射波2の波高値と前記第2の
    波高値のしきい値より大きな値に予め定めておいた第3
    の波高値のしきい値とを比較し、 前記反射波2の波高値が各々の場合の波高値のしきい値
    より小さい時には前記翼植込部の前記第1段フックに
    欠陥が発生していると判断することを特徴とする超音
    波検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の超音
    波検査方法の実施に当り、前記低圧蒸気タービンホイー
    ルの前記翼植込部に前記送信用探触子を用いて前記超音
    波を送信し、前記翼植込部形状面からの前記反射波を前
    記受信用探触子を用いて受信する状態で、前記送信用探
    触子と前記受信用探触子の相対的な位置関係を一定に保
    ちながら、両探触子をタービンのロータシャフトと同心
    状に走査して、前記翼植込部の健全性を評価する超音波
    検査方法において、 前記反射波の波高値が予め定めておいた前記反射波の波
    高値のしきい値より小さくなる走査位置がある際には、
    前記反射波の波高値が連続して前記反射波の波高値のし
    きい値より小さくなる走査範囲即ち遮蔽距離を求め、該
    遮蔽距離を予め定めておいた遮蔽距離のしきい値とを比
    較し、前記遮蔽距離が該遮蔽距離のしきい値より大きい
    場合には翼植込部に前記錆が発生していると判断し、前
    記遮蔽距離が前記遮蔽距離のしきい値より小さい場合に
    は、前記翼植込部に前記欠陥が発生していると判断する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  5. 【請求項5】 前記低圧蒸気タービンホイールの前記翼
    植込部に前記超音波を送信する前記送信用探触子と、前
    記翼植込部形状面からの前記反射波を受信する前記受信
    用探触子と、前記送信用探触子および前記受信用探触子
    を走査する手段と、前記送信用探触子を駆動する送信器
    と、前記受信用探触子からの超音波信号を受信する受信
    器と、を備える超音波検査装置において、 前記送信器の信号送信のタイミングに従って、前記反射
    波1が受信できる時刻にゲート信号を出力するゲート設
    定手段と、前記反射波1の波高値を求める波高値検出手
    段と、該波高値検出手段に検出された波高値と波高値の
    しきい値を比較する比較手段と、この比較結果から前
    錆の有無を判定する判定手段と、を備え、請求項1に記
    載の超音波検査方法を実現することを特徴とする超音波
    検査装置。
  6. 【請求項6】 前記低圧蒸気タービンホイールの前記翼
    植込部に前記超音波を送信する前記送信用探触子と、前
    記翼植込部形状面からの前記反射波を受信する前記受信
    用探触子と、前記送信用探触子および前記受信用探触子
    を走査する手段と、前記送信用探触子を駆動する前記送
    信器と、前記受信用探触子からの超音波信号を受信する
    前記受信器と、を備える超音波検査装置において、 前記送信器の信号送信のタイミングに従って、前記反射
    波1および前記反射波2が受信できる時刻にゲート信号
    を出力する2つのゲート設定手段と、前記反射波1およ
    び前記反射波2の波高値を求める2つの波高値検出手段
    と、前記反射波1の波高値と前記第1の波高値のしきい
    値を比較する比較手段と、前記反射波1の波高値が前記
    第1の波高値のしきい値より小さい場合には前記第2の
    波高値のしきい値を選択し、前記反射波1の波高値が前
    記第1の波高値のしきい値より大きい場合には前記第3
    の波高値のしきい値を選択する選択手段と、前記反射波
    2の波高値と選択した前記第2の波高値のしきい値また
    は前記第3の波高値のしきい値を比較する比較手段と、
    前記反射波2の比較結果から前記欠陥の有無を判定する
    判定手段と、を備え、請求項1乃至3のいずれかに記載
    の超音波検査方法を実現することを特徴とする超音波検
    査装置。
  7. 【請求項7】 前記2つのゲート設定手段間のゲート開
    始の時間差を、前記経路1と前記経路2の伝播時間の差
    と概略等しくすることを特徴とする請求項6に記載の超
    音波検査装置。
  8. 【請求項8】 前記低圧蒸気タービンホイールの前記翼
    植込部に前記超音波を送信する前記送信用探触子と、前
    記翼植込部形状面からの前記反射波を受信する前記受信
    用探触子と、前記送信用探触子および前記受信用探触子
    の相対的な位置関係を一定に保ちながら両探触子をター
    ビンのロータシャフトと同心状に走査する走査手段と、
    該走査手段の走査距離を計測する手段と、前記送信用探
    触子を駆動する前記送信器と、前記受信用探触子からの
    超音波信号を受信する前記受信器と、を備える超音波検
    査装置において、 前記送信器の信号送信のタイミングに従って、前記反射
    波が受信できる時刻にゲート信号を出力するゲート設定
    手段と、前記反射波の波高値を求める波高値検出手段
    と、前記波高値と前記波高値のしきい値を比較する比較
    手段と、前記遮蔽距離を算出する演算手段と、前記遮蔽
    距離と前記遮蔽距離のしきい値を比較する比較手段と、
    この比較結果から前記欠陥と前記錆を判定する判定手段
    と、を備え、請求項4に記載の超音波検査方法を実現す
    ることを特徴とする超音波検査装置。
  9. 【請求項9】 前記翼植込部の前記頭頂部における超音
    波ビーム反射点の走査距離に換算した前記遮蔽距離のし
    きい値を、前記翼植込部の前記頭頂部における超音波ビ
    ームの2倍の長さと概略等しくすることを特徴とする請
    求項8に記載の超音波検査装置。
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