JP3061477B2 - 溶接部欠陥検査装置 - Google Patents

溶接部欠陥検査装置

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JP3061477B2
JP3061477B2 JP4139553A JP13955392A JP3061477B2 JP 3061477 B2 JP3061477 B2 JP 3061477B2 JP 4139553 A JP4139553 A JP 4139553A JP 13955392 A JP13955392 A JP 13955392A JP 3061477 B2 JP3061477 B2 JP 3061477B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1側母材と第2側母
材との間の溶接部に対して溶接線に直交する方向側から
超音波を照射する構成を採って、この照射により反射さ
れる超音波情報に従って溶接部に存在する欠陥種類を検
出する構成を採る溶接部欠陥検査装置に関し、特に、検
査者の主観的判断に頼ることなく客観的に欠陥種類を特
定できるようにする溶接部欠陥検査装置に関するもので
ある。
【0002】金属の溶接部分に欠陥が発生するのは避け
られない。これから、金属製品の信頼性を保証するため
に、この溶接部分に発生する欠陥種類を判定可能とする
欠陥検査装置が利用されることになる。このような欠陥
検査装置は、検査者の主観に頼ることなく客観的に欠陥
種類を特定できるようにしていく必要がある。
【0003】
【従来の技術】2つの金属の溶接部に存在する欠陥種類
を検出する方法としては、超音波探傷試験方法が用いら
れている。この超音波探傷試験方法は、溶接部に超音波
をスキャニングしつつ照射する構成を採って、この照射
に応答して反射されてくる欠陥部分からの超音波情報に
従って、溶接部に存在する欠陥種類を検出していくとい
う方法である。
【0004】この超音波探傷試験方法に従う従来の溶接
部欠陥検査装置では、特開昭58-135957 号公報に開示さ
れているように、記録装置上に、平面図、正面図、側面
図を用いて溶接部を3次元的に出力する構成を採って、
欠陥部から反射されてくる超音波情報に従って欠陥部の
存在位置と大きさとを特定すると、この特定した欠陥部
をこれら3面図の対応の存在位置に対応の大きさでもっ
て出力していくことで、溶接部に存在する欠陥情報を記
録装置上に出力する構成を採っていた。
【0005】そして、検査者は、この記録装置上に出力
される欠陥情報に従って、溶接部に存在する欠陥がどの
ような種類のものであるかを過去の経験により判別して
いくという方法を採っていたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、検査者の主観的判断に従って溶接部
の欠陥種類が検出されることから、客観性に欠けるとい
う問題点があった。そして、欠陥種類を特定できるベテ
ランの検査者の確保が難しくなってきていることから、
この溶接部の検査処理を正確かつ迅速に実行できないと
いう問題点もあったのである。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、第1側母材と第2側母材との間の溶接部に対
して溶接線に直交する方向側から超音波を照射する構成
を採って、この照射により反射される超音波情報に従っ
て溶接部に存在する欠陥種類を検出する構成を採る溶接
部欠陥検査装置にあって、検査者の主観的判断に頼るこ
となく客観的に欠陥種類を特定できるようにする新たな
溶接部欠陥検査装置の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、10は溶接対象となる第1側母材、
11は溶接対象となる第2側母材、12は溶接部であっ
て、例えば3回の溶接処理により形成される例えば3段
の溶接層に従って、第1側母材10と第2側母材11と
を接続するもの、13は裏当て板であって、溶接部12
の形成の際に用いられるものである。
【0009】20は超音波探触子であって、溶接線と垂
直となる溶接部12の断面に対して超音波を照射すると
ともに、この超音波の照射に応答して反射されてくる溶
接部12の欠陥部からの超音波を受信するものである。
この超音波探触子20は、溶接部12の全断面領域をカ
バーすべく溶接線直交方向に走査されると、規定の長さ
分溶接線方向に移動されて、その移動位置で溶接部12
の全断面領域をカバーすべく溶接線直交方向に走査され
ていくことを繰り返していくことで、溶接部12の全体
に対して超音波を照射していくことになる。
【0010】21は超音波探傷器であって、超音波探触
子20の移動制御を実行するとともに、超音波の送信制
御と、伝播距離による超音波パワーの減衰補正も含めた
超音波の受信制御とを実行する。この超音波探傷器21
は、座標的に見て、溶接部12を複数の区画部に区画す
る構成を採って、この区画構成に応じて超音波探傷器2
1を制御していくことで、例えば、各区画部から反射さ
れてくる距離補正された超音波パワーの最大値をその区
画部の代表反射超音波パワーとすることで、各区画部の
持つ代表反射超音波パワーを検出していく。
【0011】超音波探傷器21は、好ましくは、座標空
間的に見て、溶接部12を、溶接線に垂直となる断面に
関して、縦関連方向については、第1側母材10に隣接
する部分と、第2側母材11に隣接する部分と、この2
つの部分に挟まれる1つ又は複数の部分とを区別する態
様に従って区画し、一方、横関連方向については、溶接
層数に従って区画する。また、溶接線方向に関しては、
超音波照射の溶接部断面単位でもって区画する。
【0012】22は溶接部12の欠陥部の欠陥種類を検
出する溶接部欠陥検査装置であって、1つ又は複数の入
力とこの入力に乗算されるべき内部状態値とを受け取っ
て積和を得るとともに、この積和値を規定関数によって
変換して最終出力を得る基本ユニットを基本単位にし
て、この基本ユニットのネットワーク接続から構成され
るネットワーク構成データ処理手段23と、ネットワー
ク構成データ処理手段23の持つ内部状態値を管理する
内部状態値管理手段24とを備える。
【0013】このネットワーク構成データ処理手段23
は、超音波探傷器21による溶接部12の区画構成に整
合させて、溶接線に垂直となる超音波照射の溶接断面単
位部分を欠陥検出対象領域とする場合には、その検出対
象領域に含まれる区画部の代表反射超音波パワーを入力
する構成を採り、規定の溶接長に含まれる全溶接部分を
欠陥検出対象領域とする場合には、その検出対象領域に
含まれる区画部の代表反射超音波パワーを入力する構成
を採り、規定の溶接長に含まれる特定の溶接部分を欠陥
検出対象領域とする場合には、その検出対象領域に含ま
れる区画部の代表反射超音波パワーを入力する構成を採
る。そして、検出対象となる欠陥種類に整合させて、欠
陥種類の種類情報を出力する構成を採る。
【0014】25は教師信号管理装置であって、ネット
ワーク構成データ処理手段23を溶接部欠陥検査装置2
2として構築するときに必要となる教師信号を管理す
る。この管理される教師信号は、溶接部12に存在する
可能性のある各種の欠陥と、その欠陥が存在するときに
溶接部12の欠陥検出対象領域の各区画部が示す代表反
射超音波パワーとの対データからなるものであって、こ
の内の代表反射超音波パワーが入力側提示教師信号とな
り、欠陥種類が出力側提示教師信号となる。
【0015】26は学習処理装置であって、バックプロ
パゲーション法等に従って、教師信号管理装置25の管
理する入力提示側教師信号をネットワーク構成データ処
理手段23に入力するときに、このネットワーク構成デ
ータ処理手段23から対となる出力提示側教師信号が出
力されることになるようにと、ネットワーク構成データ
処理手段23の持つ内部状態値を学習するものである。
【0016】27はデータ前処理器であって、学習処理
装置26がネットワーク構成データ処理手段23に与え
る入力データと同一の入力構成となるようにと、超音波
探傷器21により検出された各区画部の示す代表反射超
音波パワーを整列させてネットワーク構成データ処理手
段23に入力していくものである。
【0017】
【作用】本発明では、学習処理装置26は、教師信号管
理装置25の管理する入力提示側教師信号の代表反射超
音波パワーをネットワーク構成データ処理手段23に入
力するときに、このネットワーク構成データ処理手段2
3から対となる出力提示側教師信号の欠陥種類情報が出
力されることになるようにと、ネットワーク構成データ
処理手段23の持つ内部状態値を学習する。
【0018】この後、ネットワーク構成データ処理手段
23は、データ前処理器27を介して、溶接部12の各
区画部の示す代表反射超音波パワーが入力されてくる
と、この入力されてくる代表反射超音波パワーの表示す
る欠陥種類情報を出力するように動作することで、溶接
部欠陥検査装置22として機能していく。
【0019】この構成に従って、本発明では、検査者の
主観的判断に頼ることなく客観的に欠陥種類を特定でき
るようになるのである。第1側母材10と第2側母材1
1との間を複数回の溶接回数に従って溶接していくこと
で溶接部12を形成する場合、第1側母材10と溶接部
12との間の境界部分と、第2側母材11と溶接部12
との間の境界部分と、重ね合わせていく溶接層の隣接す
る境界部分で欠陥が発生し易い。
【0020】これから、本発明では、溶接部12を、溶
接線に垂直となる溶接断面に関して、縦関連方向につい
ては、第1側母材10に隣接する部分と、第2側母材1
1に隣接する部分と、この2つの部分に挟まれる1つ又
は複数の部分とを区別する態様に従って区画し、一方、
横関連方向については、溶接層数に応じて区画する構成
を採って、この区画構成に従って、ネットワーク構成デ
ータ処理手段23が溶接部12に存在する欠陥種類を検
出していくように構築していく構成を採る。
【0021】この構成に従って、本発明では、溶接部1
2に存在する欠陥種類を正確に特定できるようになるの
である。
【0022】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を詳細に説明す
る。図2に、A側母材10aとB側母材11aという2
つの母材を溶接するときの溶接処理の説明図を図示す
る。
【0023】2つの母材を溶接するときには、図2
(a)に示すように、一方の母材(この図の例ではA側
母材10a)の溶接面を直角に切断するとともに、一方
の母材(この図の例ではB側母材11a)の溶接面を斜
めに切断してから、この2つの母材を裏当て板13上に
規定の距離離してセッチングし、続いて、図2(b)に
示すように、この2つの母材に設けられる空間に、例え
ば、1層目、2層目、3層目というように3段階で溶接
を行って溶接部12を形成していくことで、図2(c)
に示すように、この溶接部12を介して2つの母材を接
合していくように処理するものである。
【0024】図3に、このように形成される溶接部12
の欠陥検査を行う溶接部欠陥検査システムのシステム構
成を図示する。図中、20は図1でも説明した超音波探
触子であって、溶接線と垂直となる溶接部12の断面に
対して超音波を照射するとともに、この超音波の照射に
応答して反射されてくる溶接部12の欠陥部からの超音
波を受信するもの、30は自動又は手動により駆動され
るXYテーブルであって、超音波探触子20を溶接線方
向(X方向)と溶接線直交方向(Y方向)とに移動させ
るもの、31は溶接部欠陥検査装置であって、超音波探
触子20の超音波の送受信制御を実行するとともに、超
音波探触子20の受信する反射超音波情報から溶接部1
2に存在する欠陥種類を自動的に検出するもの、32は
溶接部欠陥検査装置31の備えるコンソールである。
【0025】この溶接部欠陥検査装置31は、座標的に
見て溶接部12を複数の区画部に区画するとともに、各
区画部から反射されてくる超音波パワーの代表値を検出
する構成を採って、その検出する代表反射超音波パワー
を用いて溶接部12に存在する各種の欠陥を検出してい
くように処理するものである。
【0026】図4に、溶接部欠陥検査装置31により区
画されることになる溶接線に垂直となる溶接部12の断
面に関しての区画構成の一実施例を図示する。この実施
例では、溶接線に垂直となる断面に関して、縦関連方向
については、図4(a)に示すように、2本の区画線
(図中の破線のもの)に従って、A側母材10aに隣接
する部分(以下、図中でAでもって示すことがある)
と、B側母材11aに隣接する部分(以下、図中でBで
もって示すことがある)と、この2つの部分に挟まれる
部分(以下、図中でDでもって示すことがある)とが区
別されるように区画され、そして、横関連方向について
は、図4(b)に示すように、4本の区画線(図中の破
線のもの)に従って、第1層目の溶接層と裏当て板13
との間の境界部分と、第1層目の溶接層と第2層目の溶
接層との間の境界部分と、第2層目の溶接層の中間部分
と、第2層目の溶接層と第3層目の溶接層との間の境界
部分と、第3層目の溶接層の中間部分とが区別されるよ
うに区画されることになる。
【0027】このようにして、図4に示す区画構成に従
って、溶接部12は、図5に示すように、溶接線に垂直
となる溶接断面に関して、15個の区画種別で区画され
るようになるのである。ここで、縦関連方向を区画する
区画線は、必ずしもいずれかの溶接面に平行である必要
はなく、また直線である必要もない。そして、横関連方
向を区画する区画線は、必ずしも溶接面に直交する横方
向である必要はなく、また直線である必要もない。
【0028】一方、溶接部12は、溶接線方向に関して
は、超音波照射の溶接部断面単位でもって区画される構
成が採られる。すなわち、超音波照射が溶接線方向に関
して例えば1mm幅で実行される構成が採られるときに
は、XYテーブル30は、超音波探触子20を溶接線直
交方向(Y方向)に移動することで、あるX座標位置で
の溶接部12の全断面領域に対して超音波を照射する
と、続いて、超音波探触子20を溶接線方向(X方向)
に1mm分移動して、その移動位置のX座標位置で、再
び超音波探触子20を溶接線直交方向(Y方向)に移動
していくことを繰り返していくことで、溶接部欠陥検査
装置31により区画されることになる溶接線方向の区画
を超音波照射の溶接部断面単位でもって実現するのであ
る。
【0029】このように溶接部12を区画する構成を採
るときにあって、溶接部欠陥検査装置31は、以下に説
明する手順に従って、各区画部の示す代表反射超音波パ
ワーを検出する構成を採ることになる。すなわち、図6
に示すように、超音波探触子20が溶接部12の全断面
領域に超音波を照射すべく溶接線直交方向(図3のY方
向)に移動されるときにあって、溶接部12の欠陥部分
から反射されてくる超音波を受け取ると、超音波照射角
度θとY座標位置とその超音波の往復時間とから、予め
想定したどの区画部からの反射超音波パワーであるのか
を特定していく構成を採る。そして、各区画部毎に、反
射超音波パワーの最大パワーを特定して、その特定した
最大反射超音波パワーをその区画部から反射されてくる
代表反射超音波パワーとして検出していくことで、各区
画部の示す代表反射超音波パワーを検出する構成を採る
のである。なお、最大パワーではなくて、平均パワー等
を用いることも可能である。
【0030】溶接部欠陥検査装置31は、このようにし
て特定する各区画部の示す代表反射超音波パワーを用い
て溶接部12に存在する欠陥の種類を検出していくよう
処理するのであるが、欠陥部分から反射されてくる反射
超音波パワーは、超音波探触子20と欠陥部分との距離
によって大きく異なることになる。そこで、この不都合
を解消するために、溶接部欠陥検査装置31は、図7に
示すように、距離と反射超音波パワーとの補正データを
管理する構成を採って、この補正データに従って受け取
った反射超音波パワーを規定の規格距離での反射超音波
パワーに補正してから、各区画部の示す代表反射超音波
パワーを特定していくように処理する構成を採るもので
ある。
【0031】次に、この溶接部欠陥検査装置31が採る
溶接部12の区画構成の構成理由について説明する。図
2に示したような溶接処理に従う場合、図8(a)に示
すように、第1層目の溶接層とA側母材10aとの間の
境界部分に残留ルートが残るA側残留ルートと呼ばれる
欠陥が発生する。また、図8(b)に示すように、第1
層目の溶接層とB側母材11aとの間の境界部分に残留
ルートが残るB側残留ルートと呼ばれる欠陥が発生す
る。また、図8(c)に示すように、第2層目の溶接層
とA側母材10aとの間を中心とする境界部分に融合不
良がでるA側融合不良と呼ばれる欠陥が発生する。
【0032】また、図9(a)に示すように、第2層目
の溶接層とB側母材11aとの間を中心とする境界部分
に融合不良がでるB側融合不良と呼ばれる欠陥が発生す
る。また、図9(b)に示すように、第1層目の溶接層
とA側母材10a/B側母材11aとの間の境界部分に
残留ルートが残る両側残留ルートと呼ばれる欠陥が発生
する。また、図9(c)に示すように、溶接前のA側母
材10aとB側母材11aのセッチング距離が近過ぎた
ために第1層目の溶接層に発生する残留ルートギャップ
不良と呼ばれる欠陥が発生する。
【0033】また、図10(a)に示すように、凝固時
の冷却速度が速すぎるために第1層目の溶接層を中心と
する中央部分が図10(b)に示すように割れる凝固割
れと呼ばれる欠陥が発生する。また、図10(c)に示
すように、第2層目の溶接層とB側母材11aとの間を
中心とする境界部分に図10(d)に示すように溶接用
添加物が取り残されるスラグ巻き込みと呼ばれる欠陥が
発生する。
【0034】また、図11(a)に示すように、各溶接
層の中央部分に炭酸ガスの孔が図11(b)に示すよう
に孤立的に取り残されるピンホールと呼ばれる欠陥が発
生する。また、図11(c)に示すように、各溶接層の
中央部分に炭酸ガスの孔が図11(d)に示すように集
合的に取り残されるブローホールと呼ばれる欠陥が発生
する。
【0035】このように、図2に示すような溶接処理に
従う場合、溶接線に垂直となる溶接断面に関して、縦関
連方向については、溶接部12とA側母材10aとの間
の境界部分と、溶接部12とB側母材11aとの間の境
界部分と、この2つの境界部分に挟まれる中央部分とで
欠陥が発生するとともに、横関連方向については、主
に、第1層の溶接層と裏当て板13との境界部分と、第
1層の溶接層と第2層の溶接層との間の境界部分と、第
2層の溶接層と第3層の溶接層との間の境界部分とで欠
陥が発生する。これから、溶接部欠陥検査装置31は、
溶接線に垂直となる溶接断面に関して、溶接部12に存
在する各種の欠陥の持つ欠陥パターンの検出を実現すべ
く、図5に示すような15個の区画種別でもって区画し
ていく構成を採ったのである。
【0036】溶接部欠陥検査装置31は、上述の処理手
順に従って各区画部の示す代表反射超音波パワーを検出
すると、図1で説明したように、ネットワーク構成デー
タ処理機能を用いて、溶接部12に存在する図8ないし
図11で説明したような欠陥種類を検出していくよう処
理することになる。
【0037】図12に、溶接部欠陥検査装置31が溶接
線に垂直となる超音波照射の溶接断面単位部分を欠陥検
出対象領域とするときに用いるネットワーク構成データ
処理機能の一実施例を図示する。この実施例では、ネッ
トワーク構成データ処理機能として、階層ネットワーク
構成データ処理手段23aを用いている。
【0038】この実施例の階層ネットワーク構成データ
処理手段23aは、入力信号を受け取って分配する入力
ユニット1の15個から構成される入力層(以下、h層
として記号化する)と、この入力層の後段に位置して、
各入力ユニット1の出力する出力信号と、その出力信号
に乗算されるべき内部状態値とを受け取って積和を算出
するとともに、その積和値を閾値関数で変換して最終出
力を得る基本ユニット2の10個から構成される中間層
(以下、i層として記号化する)と、この中間層の後段
に位置して、中間層の各基本ユニット2の出力する出力
信号と、その出力信号に乗算されるべき内部状態値とを
受け取って積和を算出するとともに、その積和値を閾値
関数で変換して最終出力を得る基本ユニット2の10個
から構成される出力層(以下、j層として記号化する)
とから構成され、15個の入力ユニット1の各々には、
図5に示した各区画部の示す代表反射超音波パワー(0
からの1の値域にスケーリングされる)が入力されると
ともに、これから説明する学習処理に従って、出力層の
10個の基本ユニット2からは、図8ないし図11で説
明した10種類の欠陥種類情報が出力される構成が採ら
れることになる。
【0039】なお、図3の実施例構成に従う場合、階層
ネットワーク構成データ処理手段23aに入力されるべ
き代表反射超音波パワーを同時に収集することができな
いことから、溶接部欠陥検査装置31は、この代表反射
超音波パワーの収集が完了した時点で、階層ネットワー
ク構成データ処理手段23aに対して入力していくよう
処理することになる。
【0040】階層ネットワーク構成データ処理手段23
aは、このような階層ネットワーク構造に従って、入力
信号に対応する出力信号を算出して出力していくことに
なるが、このデータ変換機能は、階層ネットワーク構造
の持つ上述の内部状態値により規定されることになる。
そして、この内部状態値の設定は、図1で説明した学習
処理装置26が、データ処理目的にかなう複数の入出力
信号対データが与えられるときに、その入出力信号対デ
ータを教師信号として用いて、入力側提示教師信号を階
層ネットワーク構成データ処理手段23aに入力すると
きに、階層ネットワーク構成データ処理手段23aから
対となる出力提示側教師信号が出力されることになるよ
うにと学習することでもって実行されるものである。
【0041】この内部状態値の学習処理は、具体的に
は、先ず最初に、入力側提示教師信号を与えるときに出
力される出力信号ypj(pは教師信号の識別記号、jは
出力層の識別記号である)と、その出力信号ypjのとる
べき信号値である出力側提示教師信号dpjとの差分値
〔dpj−ypj〕を算出し、次に、 αpj=ypj(1−ypj)(dpj−ypj) を算出し、続いて、 ΔWji(t) =εΣαpjpi+ζΔWji(t-1) 但し、t :学習回数 ypi:i層の出力信号 に従って、i層ーj層間の内部状態値の更新量ΔW
ji(t) を算出する。
【0042】そして、続いて、算出したαpjを用いて、
先ず最初に、 βpi=ypi(1−ypi)ΣαpjΔWji(t-1) を算出し、次に、 ΔWih(t) =εΣβpiph+ζΔWih(t-1) 但し、yph:h層の出力信号 に従って、h層ーi層間の内部状態値の更新量ΔW
ih(t) を算出する。
【0043】そして、この算出した更新量ΔWji(t),Δ
ih(t) に従って、次の更新サイクルのための内部状態
値 Wji(t) =Wji(t-1) +ΔWji(t) Wih(t) =Wih(t-1) +ΔWih(t) を決定していく方法を繰り返していくことで、教師信号
の入出力信号関係が実現できるようにと内部状態値を学
習していくことで実行されることになる。
【0044】次に、図13ないし図15に示す実験デー
タに従って、図12に示す階層ネットワーク構成データ
処理手段23aを用いる溶接部欠陥検査装置31が、実
際に、溶接部12に存在する欠陥の欠陥種類を検出する
能力を有することについて説明する。
【0045】この実験は、規定の欠陥種類を持つ溶接テ
ストピースを用意し、この溶接テストピースから溶接部
12の各区画部の示す代表反射超音波パワーをサンプリ
ングして、このサンプリングした代表反射超音波パワー
とそれが示す欠陥種類情報とを教師信号として用いて、
階層ネットワーク構成データ処理手段23aの内部状態
値を学習していって、この学習処理により、所望のもの
に学習できるものの割合がどの程度にあるかをチェック
していくことで行った。
【0046】すなわち、A側残留ルートを持つ複数の溶
接テストピースと、B側残留ルートを持つ複数の溶接テ
ストピースと、A側融合不良を持つ複数の溶接テストピ
ースと、B側融合不良を持つ複数の溶接テストピース
と、残留ルートギャップ不良を持つ複数の溶接テストピ
ースと、凝固割れを持つ複数の溶接テストピースと、ス
ラグ巻き込みを持つ複数の溶接テストピースと、ピンホ
ールを持つ複数の溶接テストピースと、ブローホールを
持つ複数の溶接テストピースとを用意して、先ず最初
に、この各々の溶接テストピースから、上述の15個の
区画部(超音波照射幅に合わせて、約1mmの溶接線長
を持つ)の示す代表反射超音波パワーを複数組みサンプ
リングする。
【0047】図16に、A側残留ルートを持つ溶接テス
トピースからサンプリングされた2組みの代表反射超音
波パワー、図17に、B側残留ルートを持つ溶接テスト
ピースからサンプリングされた2組みの代表反射超音波
パワー、図18に、A側融合不良を持つ溶接テストピー
スからサンプリングされた2組みの代表反射超音波パワ
ー、図19に、B側融合不良を持つ溶接テストピースか
らサンプリングされた2組みの代表反射超音波パワー、
図20に、残留ルートギャップ不良を持つ溶接テストピ
ースからサンプリングされた2組みの代表反射超音波パ
ワー、図21に、凝固割れを持つ溶接テストピースから
サンプリングされた2組みの代表反射超音波パワー、図
22に、スラグ巻き込みを持つ溶接テストピースからサ
ンプリングされた2組みの代表反射超音波パワー、図2
3に、ピンホールを持つ溶接テストピースからサンプリ
ングされた2組みの代表反射超音波パワー、図24に、
ブローホールを持つ溶接テストピースからサンプリング
された2組みの代表反射超音波パワーを一例として図示
する。
【0048】なお、両側残留ルートを持つ溶接テストピ
ースを用意しなかったのは、この実施例では、図3に示
すように、超音波探触子20を1個とする構成を採って
いるので、手前側にあるB側残留ルートでもって超音波
が反射されてしまい、後ろ側にあるA側残留ルートを検
出できないことにその理由がある。従って、両側残留ル
ートについても検出可能とするためには、超音波探触子
20を2個備える構成を採って、両方の残留ルートから
の反射超音波を収集できるようにしていく必要がある。
【0049】次に、学習処理装置26が、この代表反射
超音波パワーを階層ネットワーク構成データ処理手段2
3aに入力するときに、階層ネットワーク構成データ処
理手段23aから、A側残留ルートの入力であるときに
は(1,0,0,0,0,0,0,0,0,0)、B側残留ルートの入力であ
るときには(0,1,0,0,0,0,0,0,0,0)、A側融合不良の入
力であるときには(0,0,1,0,0,0,0,0,0,0)、B側融合不
良の入力であるときには(0,0,0,1,0,0,0,0,0,0)、残留
ルートギャップ不良の入力であるときには(0,0,0,0,0,
1,0,0,0,0)、凝固割れの入力であるときには(0,0,0,0,
0,0,1,0,0,0)、スラグ巻き込みの入力であるときには
(0,0,0,0,0,0,0,1,0,0)、ピンホールの入力であるとき
には(0,0,0,0,0,0,0,0,1,0)、ブローホールの入力であ
るときには(0,0,0,0,0,0,0,0,0,1)が出力されることに
なるようにと、階層ネットワーク構成データ処理手段2
6の持つ内部状態値を規定回数学習していく。
【0050】そして、この学習の実行により、階層ネッ
トワーク構成データ処理手段23aの出力する“1”を
示すべき値が1から0.5 の値域に入り、かつ“0”を示
すべき値が0から0.5 の値域に入るもの、すなわち、正
確に欠陥種類を識別できたものが全体の内の何%である
のかを評価していくことで、階層ネットワーク構成デー
タ処理手段23aを用いる溶接部欠陥検査装置31が、
実際に、溶接部12に存在する欠陥の欠陥種類を検出す
る能力を有するか否かをチェックしていくことで行った
のである。
【0051】図13(a)の実験データは、A側残留ル
ートを持つ5個の溶接テストピースから合計132組み
の代表反射超音波パワーをサンプリングして行ったとき
の実験データであり、図13(b)の実験データは、B
側残留ルートを持つ4個の溶接テストピースから合計1
19組みの代表反射超音波パワーをサンプリングして行
ったときの実験データであり、図13(c)の実験デー
タは、A側融合不良を持つ3個の溶接テストピースから
合計80組みの代表反射超音波パワーをサンプリングし
て行ったときの実験データである。
【0052】また、図14(a)の実験データは、B側
融合不良を持つ4個の溶接テストピースから合計58組
みの代表反射超音波パワーをサンプリングして行ったと
きの実験データであり、図14(b)の実験データは、
残留ルートギャップ不良を持つ3個の溶接テストピース
から合計90組みの代表反射超音波パワーをサンプリン
グして行ったときの実験データであり、図14(c)の
実験データは、凝固割れを持つ5個の溶接テストピース
から合計146組みの代表反射超音波パワーをサンプリ
ングして行ったときの実験データである。
【0053】また、図15(a)の実験データは、スラ
グ巻き込みを持つ7個の溶接テストピースから合計15
1組みの代表反射超音波パワーをサンプリングして行っ
たときの実験データであり、図15(b)の実験データ
は、ピンホールを持つ3個の溶接テストピースから合計
23組みの代表反射超音波パワーをサンプリングして行
ったときの実験データであり、図15(c)の実験デー
タは、ブローホールを持つ8個の溶接テストピースから
合計207組みの代表反射超音波パワーをサンプリング
して行ったときの実験データである。ここで、いずれの
実験データも、内部状態値の学習回数は1000回であ
る。
【0054】この実験データから、9つの種類の各欠陥
を十分な検出精度でもって検出できることが検証できた
のである。図13ないし図15に示す実験データの代表
反射超音波パワーのサンプリング全数は1006組みで
あり、この内、所望の欠陥種類情報を出力するものに収
束した数の全数は844組みであることから、平均的に
見ると、約85%の検出精度を実現できることになる。
【0055】図示実施例について説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、実施例では、
溶接線に垂直となる超音波照射の溶接断面単位部分を欠
陥検出対象領域とする例でもって開示したが、本発明は
これに限定されるものではなく、規定の溶接長に含まれ
る全溶接部分を欠陥検出対象領域とする構成を採ること
も可能であり、また、このとき、全溶接部分ではなく
て、例えばA側母材10aと溶接部12との間の境界部
分についての溶接部分を欠陥検出対象領域とするといっ
たように、規定の溶接長に含まれる特定の溶接部分を欠
陥検出対象領域とする構成を採ることも可能である。
【0056】このように溶接線方向についても欠陥検出
対象領域とする構成を採ると、溶接線方向の欠陥パター
ンの特徴も利用することになることから、更に高い精度
でもって欠陥種類を検出できるようになることが期待で
きる。
【0057】また、実施例では、1点探傷方式の走査型
の超音波探触子20を用いる例でもって開示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、直線部分を一度
に探傷する方式の超音波探触子や、面積部分を一度に探
傷する方式の超音波探触子を用いるものに対してもその
まま適用できるのである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1側母材と第2側母材との間の溶接部に対して溶接線
に直交する方向側から超音波を照射する構成を採って、
この照射により反射される超音波情報に従って溶接部に
存在する欠陥種類を検出する構成を採る溶接部欠陥検査
装置にあって、検査者の主観的判断に頼ることなく客観
的に欠陥種類を特定できるようになるのである。
【0059】これから、溶接部の欠陥検査処理を正確か
つ迅速に実行できるようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】溶接処理の説明図である。
【図3】溶接欠陥検査システムのシステム構成図であ
る。
【図4】溶接部の区画構成の一実施例である。
【図5】溶接部の区画構成の一実施例である。
【図6】超音波照射の説明図である。
【図7】距離補正データの説明図である。
【図8】欠陥種類の説明図である。
【図9】欠陥種類の説明図である。
【図10】欠陥種類の説明図である。
【図11】欠陥種類の説明図である。
【図12】ネットワーク構成データ処理機能の一実施例
である。
【図13】実験データの説明図である。
【図14】実験データの説明図である。
【図15】実験データの説明図である。
【図16】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図17】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図18】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図19】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図20】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図21】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図22】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図23】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【図24】溶接テストピースの示す代表反射超音波パワ
ーの説明図である。
【符号の説明】
10 第1側母材 11 第2側母材 12 溶接部 13 裏当て板 20 超音波探触子 21 超音波探傷器 22 溶接部欠陥検査装置 23 ネットワーク構成データ処理手段 24 内部状態値管理手段 25 教師信号管理装置 26 学習処理装置 27 データ前処理器
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 章夫 大阪府枚方市上野3丁目1番1号 株式 会社小松製作所 生産技術研究所内 (72)発明者 西永 嘉浩 大阪府枚方市上野3丁目1番1号 株式 会社小松製作所 情報システム本部内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/00 - 29/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1側母材(10)と第2側母材(11)との間
    の溶接線と垂直となる溶接部(12)の断面に対して超音波
    を照射する構成を採って、この照射により反射される超
    音波情報に従って該溶接部(12)に存在する欠陥種類を検
    出する構成を採る溶接部欠陥検査装置において、 1つ又は複数の入力と該入力に乗算されるべき内部状態
    値とを受け取って積和を得るとともに、該積和値を規定
    関数によって変換して最終出力を得る基本ユニットを基
    本単位にして、該基本ユニットのネットワーク接続から
    構成されるネットワーク構成データ処理手段(23)を用意
    し、 溶接部(12)を区画する構成を採って、上記ネットワーク
    構成データ処理手段(23)に対して、該区画部から反射さ
    れてくる代表反射超音波パワーを入力していくととも
    に、上記内部状態値として、該入力に応答して該ネット
    ワーク構成データ処理手段(23)から対応の欠陥種類情報
    が出力されることになる値を設定するよう構成されるこ
    とを、 特徴とする溶接部欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の溶接部欠陥検査装置にお
    いて、 溶接部(12)を、溶接線に垂直となる断面に関して、縦関
    連方向については、第1側母材(10)に隣接する部分と、
    第2側母材(11)に隣接する部分と、この2つの部分に挟
    まれる1つ又は複数の部分とを区別する態様に従って区
    画し、一方、横関連方向については、溶接層数に応じて
    区画する構成を採って、 ネットワーク構成データ処理手段(23)に対して、超音波
    の照射される溶接部断面単位の持つこれらの区画部の示
    す代表反射超音波パワーを入力していくよう構成される
    ことを、 特徴とする溶接部欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の溶接部欠陥検査装置にお
    いて、 溶接部(12)を、溶接線に垂直となる断面に関して、縦関
    連方向については、第1側母材(10)に隣接する部分と、
    第2側母材(11)に隣接する部分と、この2つの部分に挟
    まれる1つ又は複数の部分とを区別する態様に従って区
    画し、一方、横関連方向については、溶接層数に応じて
    区画する構成を採るとともに、溶接線方向に関しては、
    超音波の照射される溶接部断面単位でもって区画する構
    成を採って、 ネットワーク構成データ処理手段(23)に対して、規定の
    溶接線長に含まれるこれらの区画部の示す反射代表超音
    波パワーを入力していくよう構成されることを、 特徴とする溶接部欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の溶接部欠陥検査装置にお
    いて、 ネットワーク構成データ処理手段(23)に対して、溶接部
    断面に関しての全区画種別が持つ溶接線方向の区画部を
    入力対象とする構成を採るのではなくて、該区画種別の
    内の1つ又は複数の区画種別が持つ溶接線方向の区画部
    を入力対象とするよう構成されることを、 特徴とする溶接部欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の溶接部欠
    陥検査装置において、 ネットワーク構成データ処理手段(23)に入力する反射代
    表超音波パワーとして、区画部から反射されてくる距離
    補正された超音波パワーの内の最大パワーを用いるよう
    構成されることを、 特徴とする溶接部欠陥検査装置。
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