JPH1082716A - 乱流発生装置 - Google Patents

乱流発生装置

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JPH1082716A
JPH1082716A JP26024396A JP26024396A JPH1082716A JP H1082716 A JPH1082716 A JP H1082716A JP 26024396 A JP26024396 A JP 26024396A JP 26024396 A JP26024396 A JP 26024396A JP H1082716 A JPH1082716 A JP H1082716A
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JP
Japan
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resistor
wind tunnel
motor
rod
height
Prior art date
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JP26024396A
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English (en)
Inventor
Yoshitami Nonomura
善民 野々村
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向および鉛直方向の乱流を容易に生成
する。 【解決手段】 モータ22はパソコン28の制御のもと
で周期的に回転方向を切り換える。モータ22が時計回
りに回転すると、この回転は各ピニオン・ラック機構2
4により各ロッド26に伝達され、ロッド26は鉛直上
方に移動する。その結果、各翼体4の下面はローラ32
により上方に押圧され、翼体4は支軸20を中心に揺動
して翼体4の頂部は上昇し、翼体4の高さは高くなる。
この状態では、風洞10内の上下方向における広い範囲
で気流Xが阻止されるので、翼体4の風下側では主に水
平方向の乱流が発生する。一方、モータ22が逆転する
と、ロッド26は下降し、正面から見て翼体4の高さは
低くなるため、風洞10の床16近傍と上部とで風速に
差が生じ、主に鉛直方向の乱流が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風洞内で乱流を発
生させる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】風洞実験を行う場合、風洞内で乱流の生
成が必要となることがしばしばある。このような場合、
乱流は以下のいずれかの方法により発生させている。 (1)風洞内にスパイヤーあるいはフィンなどと呼ばれ
る翼体を、風洞実験の対象部の風上側に1つまたは複数
設置し、それを鉛直軸を中心に回転または揺動させる。 (2)風洞実験の対象物を載置するターンテーブルを回
転させる。 (3)風上側に、風の流動を妨げるラフネスブロックを
配置する。 これらの方法の内、(1)の翼体を用いる方法は、乱流
の態様は翼体の回転速度や、揺動範囲を変えることによ
り種々に変化させることができ、多様な乱流を発生させ
ることができるので、従来より風洞実験において広く用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の翼体
を用いる方法では翼体を単に鉛直軸を中心に回転あるい
は揺動させるのみであるから、発生する乱流は主に水平
方向で向きや強さが変化するものとなる。しかし、風洞
実験では、水平方向の乱流だけでなく、鉛直方向の乱流
が必要となる場合も多々あり、これには、翼体の形状や
高さを変えたり、翼体を水平に設置できるように風洞設
備を整えたりして対応することになる。しかしながら、
このような方法で鉛直方向の乱流を発生させたのでは、
翼体の変更や設備の切り換えに手間と時間が掛かり、効
率よく風洞実験を行うことは難しい。そこで本発明の目
的は、水平方向および鉛直方向の両方の乱流を容易に生
成できる乱流発生装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、風洞の横断面の幅より幅が狭く、風洞の床か
ら所定の高さまでの範囲で気流を阻止する抵抗体を、風
洞内に配置して下流側に乱流を発生させる装置であっ
て、前記抵抗体の、前記床からの高さを可変とした状態
で前記抵抗体を支持する支持手段と、前記抵抗体を駆動
して前記抵抗体の高さを周期的に変化させる駆動手段と
を備えたことを特徴とする。
【0005】本発明はまた、前記支持手段が、前記抵抗
体の端部を前記床上に軸支して、前記抵抗体を風洞の長
手方向に平行な鉛直面内で揺動可能とし、前記駆動手段
は、前記抵抗体を揺動させることで前記抵抗体の高さを
変化させることを特徴とする。本発明はまた、前記駆動
手段が、モータと、ピニオン・ラック機構と、ロッドと
を含み、前記ピニオン・ラック機構のラックは、長手方
向を前記ロッドの長手方向に一致させて前記ロッドに固
着され、前記ロッドは風洞の床を挿通してその頂部が前
記抵抗体の下面に当接し、前記モータは前記ピニオン・
ラック機構のピニオンを回転させることを特徴とする。
【0006】本発明はまた、前記モータの回転方向を切
り換え制御するコンピュータをさらに備えたことを特徴
とする。本発明はまた、前記コンピュータが前記モータ
の回転速度を制御することを特徴とする。本発明はま
た、複数の前記抵抗体が、風洞の横断方向に並設されて
いることを特徴とする。本発明はまた、前記抵抗体が風
洞内で用いられる風速範囲の風の風力が作用してもその
風力によっては動かない程度の重量を有していることを
特徴とする。
【0007】本発明の乱流発生装置では、抵抗体が支持
手段により、風洞の床からの高さを可変とした状態で支
持され、駆動手段は、この抵抗体を駆動して抵抗体の高
さを周期的に変化させる。そして、抵抗体の高さが高く
なった状態では、風洞内の上下方向における広い範囲で
気流が阻止されるので、抵抗体の風下側では主に水平方
向の乱流が発生する。一方、抵抗体の高さが低くなった
状態では、風洞の床近傍の風速と、上部の風速とに差が
生じるため、抵抗体の風下側では主に鉛直方向の乱流が
発生する。したがって、本発明の乱流発生装置では、翼
体の交換や風洞設備の切り換えを行うことなく、水平方
向の乱流および鉛直方向の乱流を極めて容易に生成する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。図1は本発明による乱流発生装置
の一例を示す構成図であり、風洞の縦断面を示してい
る。また、図2は、図1の乱流発生装置を構成する翼体
が高くなった状態を示すA−A線断面図、図3は、図1
の乱流発生装置を構成する翼体が低くなった状態を示す
A−A線断面図である。
【0009】図1に示すように、この乱流発生装置2
は、翼体4(本発明に係わる抵抗体)、その支持手段
6、翼体4の駆動手段8などにより構成されている。風
洞10内の水平なターンテーブル12上には一例として
実験対象の建物の模型14が配置されており、翼体4は
その風上側に、板面を風洞10の横断方向と平行にし、
風上側に傾斜した状態で配置されている。本実施例で
は、図2、図3に示すように、3枚の翼体4が、風洞1
0の横断方向に間隔をおいて並設されている。各翼体4
は、本実施例では、底辺が風洞10の床16に接する二
等辺三角形の形状となっており、各翼体4は実験で用い
る風速の範囲の風の風力が作用しても動かない程度の重
量で形成されている。この場合、翼体4の重量は、その
材料自体により決定してもよく、あるいは、重りを取着
することで重量を大きくするようにしてもよい。
【0010】各翼体4の支持手段6は、軸受18と支軸
20とにより構成されている。軸受18は翼体4の下端
に設けられており、一方、支軸20は、風洞10の横断
方向に平行に配置して床16に固定され、軸受18に緩
挿されている。したがって、翼体4は支軸20を中心
に、風洞10の長手方向に平行な鉛直面内で揺動可能と
なっている。
【0011】各翼体4の駆動手段8は、モータ22、ピ
ニオン・ラック機構24、ロッド26、パーソナルコン
ピュータ28(以下、パソコン28という)などにより
構成されている。ロッド26は、不図示の軸受ブロック
を介して上下に移動可能な状態で鉛直に支持され、上部
は貫通孔30を通って床16の上に突出している。ロッ
ド26の頂部には、ローラ32が、支軸を風洞10の横
断方向に平行にして取着され、このローラ32は翼体4
の下面に当接している。
【0012】ピニオン・ラック機構24のラック34
は、鉛直にしてロッド26の側部に固着され、一方、ピ
ニオン・ラック機構24のピニオン36はモータ22の
回転軸に取り付けられている。パソコン28は3台のモ
ータ22を制御して、モータ22の回転速度を適切に設
定し、そして、モータ22の回転方向を周期的に切り換
える。
【0013】次に、このように構成された乱流発生装置
2の動作を説明する。各モータ22はパソコン28によ
る制御のもとで動作し、パソコン28から指示された回
転速度で回転し、そして、周期的に回転方向を切り換え
る。例えば、図1においてモータ22が時計回りに回転
すると、この回転は各ピニオン・ラック機構24により
各ロッド26に伝達され、ロッド26は鉛直上方に移動
する。その結果、各翼体4の下面はローラ32により上
方に突き上げられ、翼体4は支軸20を中心に揺動して
翼体4の頂部は上昇し、図2に示すように、翼体4の高
さは高くなる。この状態では、風洞10内の上下方向に
おける広い範囲で気流Xが阻止されるので、翼体4の風
下側では主に水平方向の乱流が発生する。
【0014】その後、モータ22がパソコン28からの
指示により回転方向を反転させ、図1においてモータ2
2が反時計回りに回転すると、この回転は上述の場合と
同様に各ピニオン・ラック機構24により各ロッド26
に伝達され、ロッド26は鉛直下方に移動する。その結
果、各翼体4はその下面がローラ32に当接した状態
で、支軸20を中心に揺動して翼体4の頂部は下降し、
図3に示すように、翼体4の高さは低くなる。この状態
では、風洞10の床16近傍の風速と、風洞10内の上
部の風速とに差が生じるため、翼体4の風下側では主に
鉛直方向の乱流が発生する。
【0015】すなわち、本実施例の乱流発生装置2で
は、モータ22の回転、および回転方向の切り換えによ
り、翼体4が周期的に上下して高さが変化するため、水
平方向と鉛直方向の両方の乱流が得られる。そして、従
来のように翼体の交換や風洞設備の切り換えを行う必要
がないので、このような乱流を極めて容易に得ることが
できる。
【0016】なお、上記実施例はあくまでも一例であ
り、本発明はこれに限定されることなく種々の形態で実
施することができる。例えば、上記実施例では翼体4を
揺動させて高さが変化する構成としたが、揺動させる代
りに、翼体4を鉛直に配置しロッド26に直接固定して
ロッド26と一体に上下させることも可能である。さら
に、ロッド26を上下させるために、モータ22の代り
にエアシリンダやリニアモータなどを用いることも可能
である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、抵抗体が
支持手段により、風洞の床からの高さが可変の状態で支
持され、駆動手段は、この抵抗体を駆動して抵抗体の高
さを周期的に変化させる。そして、抵抗体の高さが高く
なった状態では、風洞内の上下方向における広い範囲で
気流が阻止されるので、抵抗体の風下側では主に水平方
向の乱流が発生する。一方、抵抗体の高さが低くなった
状態では、風洞の床近傍の風速と、上部の風速とに差が
生じるため、抵抗体の風下側では主に鉛直方向の乱流が
発生する。したがって、本発明の乱流発生装置では、翼
体の交換や風洞設備の切り換え行うことなく、水平方向
の乱流および鉛直方向の乱流を極めて容易に生成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乱流発生装置の一例を示す構成図
である。
【図2】図1の乱流発生装置を構成する翼体が高くなっ
た状態を示すA−A線断面図である。
【図3】図1の乱流発生装置を構成する翼体が低くなっ
た状態を示すA−A線断面図である。
【符号の説明】
2 乱流発生装置 4 翼体 6 支持手段 8 駆動手段 10 風洞 12 ターンテーブル 14 模型 16 床 22 モータ 24 ピニオン・ラック機構 26 ロッド 28 パーソナルコンピュータ(パソコン) 32 ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞の横断面の幅より幅が狭く、風洞の
    床から所定の高さまでの範囲で気流を阻止する抵抗体
    を、風洞内に配置して下流側に乱流を発生させる装置で
    あって、 前記抵抗体の、前記床からの高さを可変とした状態で前
    記抵抗体を支持する支持手段と、 前記抵抗体を駆動して前記抵抗体の高さを周期的に変化
    させる駆動手段と、 を備えたことを特徴とする乱流発生装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、前記抵抗体の端部を前
    記床上に軸支して、前記抵抗体を風洞の長手方向に平行
    な鉛直面内で揺動可能とし、前記駆動手段は、前記抵抗
    体を揺動させることで前記抵抗体の高さを変化させる請
    求項1記載の乱流発生装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、モータと、ピニオン・
    ラック機構と、ロッドとを含み、前記ピニオン・ラック
    機構のラックは、長手方向を前記ロッドの長手方向に一
    致させて前記ロッドに固着され、前記ロッドは風洞の床
    を挿通してその頂部が前記抵抗体の下面に当接し、前記
    モータは前記ピニオン・ラック機構のピニオンを回転さ
    せる請求項2記載の乱流発生装置。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転方向を切り換え制御す
    るコンピュータをさらに備えた請求項3記載の乱流発生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記コンピュータは前記モータの回転速
    度を制御する請求項4記載の乱流発生装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記抵抗体が、風洞の横断方向に
    並設されている請求項1ないし5のいずれかに記載の乱
    流発生装置。
  7. 【請求項7】 前記抵抗体は風洞内で用いられる風速範
    囲の風の風力が作用してもその風力によっては動かない
    程度の重量を有している請求項1〜6のいずれかに記載
    の乱流発生装置。
JP26024396A 1996-09-09 1996-09-09 乱流発生装置 Pending JPH1082716A (ja)

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JP26024396A JPH1082716A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 乱流発生装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101031435B1 (ko) * 2008-12-08 2011-04-26 한국항공우주연구원 가변형 입구유동왜곡 모사장치
CN107941451A (zh) * 2017-04-10 2018-04-20 重庆大学 一种便于安装拆卸的风洞粗糙元装置
KR102116772B1 (ko) * 2019-06-21 2020-06-02 조진환 선박모형 시험수조

Cited By (4)

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CN107941451B (zh) * 2017-04-10 2023-08-08 重庆大学 一种便于安装拆卸的风洞粗糙元装置
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